JP2011050046A - 固体撮像素子およびカメラシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部110と、画素部から複数の画素単位で画素信号の読み出しを行い、アナログデジタル(AD)変換を行うAD変換部を含む画素信号読み出し部140,150,160と、を有し、画素信号読み出し部は、ランプ波である参照信号とその列の画素の読み出しアナログ信号電位とを比較する複数の比較器151−1と、複数の比較器に対応して配置され、対応する比較器の比較時間をカウント可能で、その比較器の出力が反転するとカウントを停止して、そのカウント値を保持する複数のカウンタラッチ151−2と、AD変換を行う行ごとに上記参照信号に対するオフセット調整を行う調整部と、を含む。
【選択図】図4
Description
このため、周辺ICの数を減らすことができるといった、大きなメリットを複数持ち合わせている。
これに対して、CMOSイメージセンサは各画素毎にFDアンプを持ち合わせており、その出力は、画素アレイの中のある一行を選択し、それらを同時に列方向へと読み出すような列並列出力型が主流である。
これは、画素内に配置されたFDアンプでは十分な駆動能力を得ることは難しく、したがってデータレートを下げることが必要で、並列処理が有利とされているからである。
その最も進んだ形態のひとつが列毎にアナログ−デジタル変換装置(以下、ADC(Analog Digital Converter)と略す)を備え、デジタル信号として画素信号を取り出すタイプである。
さらに、固体撮像素子1は、デジタル−アナログ変換装置(以下、DAC(Digital - Analog Converter)と略す)6、およびアンプ回路(S/A)7を有する。
各カラム処理回路(ADC)51は、DAC6により生成される参照信号を階段状に変化させたランプ波形である参照信号RAMP(Vslop)と、行線毎に画素から垂直信号線8を経由し得られるアナログ信号Vslとを比較する比較器51−1を有する。
さらに、各カラム処理回路(ADC)51は、比較器51−1の比較時間をカウントし、そのカウント結果を保持するカウンタラッチ(メモリ)51−2を有する。
カラム処理回路51は、nビットデジタル信号変換機能を有し、垂直信号線(列線)8−1〜8−n毎に配置され、これにより列並列ADCブロックが構成される。
各カウンタラッチ(メモリ)51−2の出力は、たとえばkビット幅の水平転送線9に接続されている。
そして、水平転送線9に対応したk個のアンプ回路7が配置される。
このとき、アナログ電位Vslと参照信号RAMP(Vslop)のレベルが交差し比較器51−1の出力が反転するまでカウンタラッチ51−2でカウントが行われ、垂直信号線8の電位(アナログ信号)Vslがデジタル信号に変換される(AD変換される)。
このAD変換は、1度の読出しで2回行われる。
1回目は単位画素21のリセットレベル(P相)が垂直信号線8(−1〜−n)に読み出され、AD変換が実行される。
このリセットレベルP相には画素毎のばらつきが含まれる。
2回目は各単位画素21で光電変換された信号が垂直信号線8(−1〜−n)に読み出され(D相)、AD変換が実行される。
このD相にも、画素毎のばらつきが含まれるため、(D相レベル−P相レベル)を実行することで、相関二重サンプリング(CDS)が実現できる。
デジタル信号に変換された信号はカウンタラッチ51−2に記録され、水平(列)転送走査回路4により、順番に水平転送線9を介してアンプ回路7に読み出され、最終的に出力される。
このようにして、列並列出力処理が行われる。
CDSでは、リセットレベルと信号レベル(リセットレベル+正味の信号レベル)の差分をとるため、理想的には正味の信号が0であれば差分は0である。
ここで、入射光がないときでも0とならない場合が生じる。
複数の原因が挙げられるが、ノイズのほか、ランプ波のリセット特性および比較器のリセット特性の影響により、1次サンプリング値か2次サンプリング値のいずれかにオフセット値が重畳されるためである。
しかしながら、丸め方が異なる場合、すなわち量子化誤差が発生した場合、CDSでバラつきをキャンセルできない。
また、比較器(コンパレータ)は各列に1つであることから列内の相関が高く、一定条件下において生じる量子化誤差が起きやすい列と起きにくい列とが存在する。
ここで、分解能が高い場合には離散値の取り得る範囲が広くなるが、分解能が低くなるにつれて画像には固定縦筋となって現れる。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.固体撮像素子の全体構成例
2.カラムADCの構成例
3.DACによる参照信号の形成例
4.カメラシステムの構成例
図4は、図3の列並列ADC搭載固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)におけるADC群をより具体的に示すブロック図である。
この固体撮像素子100は、図3および図4に示すように、撮像部としての画素部110、垂直走査回路120、水平転送走査回路130、およびタイミング制御回路140を有する。
さらに、固体撮像素子100は、画素信号読み出し部としてのADC群であるカラム処理回路群150、並びにDAC(デジタル−アナログ変換装置)161を含むDACおよびバイアス回路160を有する。
また、調整部は、タイミング制御回路140、カラム処理回路群(ADC群)150、DACおよびバイアス回路160の各機能を含んで構成される。
固体撮像素子100は、アンプ回路(S/A)170、信号処理回路180、およびラインメモリ190を有する。
これらの構成要素のうち、画素部110、垂直走査回路120、水平転送走査回路130、カラム処理回路群(ADC群)150、DACおよびバイアス回路160、並びにアンプ回路(S/A)170はアナログ回路により構成される。
また、タイミング制御回路140、信号処理回路180、およびラインメモリ190はデジタル回路により構成される。
判別部200の判別結果は、後述するように、クランプDACのオフセット調整を行うか否かの切り替えに用いられる。
図5は、本実施形態に係る4つのトランジスタで構成されるCMOSイメージセンサの画素の一例を示す図である。
単位画素110Aは、1個のフォトダイオード111に対して、転送素子としての転送トランジスタ112、リセット素子としてのリセットトランジスタ113、増幅トランジスタ114、および選択トランジスタ115の4トランジスタを能動素子として有する。
転送トランジスタ112は、フォトダイオード111と出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFDとの間に接続されている。
転送トランジスタ112は、転送制御線LTxを通じてそのゲート(転送ゲート)に駆動信号TGが与えられることで、光電変換素子であるフォトダイオード111で光電変換された電子をフローティングディフュージョンFDに転送する。
リセットトランジスタ113は、リセット制御線LRSTを通してそのゲートにリセットRSTが与えられることで、フローティングディフュージョンFDの電位を電源ラインLVDDの電位にリセットする。
そして、選択制御線LSELを通して制御信号(アドレス信号またはセレクト信号)SELが選択トランジスタ115のゲートに与えられ、選択トランジスタ115がオンする。
選択トランジスタ115がオンすると、増幅トランジスタ114はフローティングディフュージョンFDの電位を増幅してその電位に応じた電圧Vslを垂直信号線116に出力する。垂直信号線116を通じて、各画素から出力された電圧は、画素信号読み出し部としてのカラム処理回路群150に出力される。
これらの動作は、たとえば転送トランジスタ112、リセットトランジスタ113、および選択トランジスタ115の各ゲートが行単位で接続されていることから、1行分の各画素について同時並列的に行われる。
これらのリセット制御線LRST、転送制御線LTx、および選択制御線LSELは、画素駆動部としての垂直走査回路120により駆動される。
タイミング制御回路140は、DACおよびバイアス回路160におけるDAC161の参照信号RAMP(Vslop)の生成を制御するDAC制御部141を含む。
DAC制御部141は、カラム処理回路群150の各カラム処理回路(ADC)151のAD変換を行う行ごとに、参照信号RAMPのオフセットを調整するように制御する。
DAC制御部141は、カラム処理回路群150におけるCDS(Correlated Double Sampling;CDS)時に、1次サンプリング(P相時)、2次サンプリング(D相時)それぞれの参照信号RAMPのオフセット調整を行うように制御可能である。
このとき、DAC制御部141は、P相時またはD相時またはP相D相の両方のときの参照信号RAMPに行ごとにランダムなオフセット信号(±0.5LSB未満)を加える。この場合、ノイズを重畳させることになり、その結果、真値が変わる。
また、DAC制御部141は、真値が変わらない方法として、P相とD相のときだけオフセット信号を印加せず、比較器の入力部に対して、行動作開始時に各カラム毎に動作点を決める初期化処理(オートゼロ(AZ))時のみ印加する方法も適用される。
ADC群150では、ADCブロック(各カラム部)でそれぞれ、画素部110のアナログ出力をDAC161からの参照信号(ランプ信号)RAMPを使用したAPGA対応積分型ADC、およびデジタルCDSを行い、数ビットのデジタル信号を出力する。
本実施形態のカラム処理回路群150は、ADCブロックであるカラム処理回路(ADC)151が複数列配列されている。
すなわち、カラム処理回路群150は、kビットデジタル信号変換機能を有し、カラム処理回路(ADC)151が各垂直信号線(列線)116−1〜116−n毎に配置され、列並列ADCブロックが構成される。
各ADC151は、DAC161により生成される参照信号を階段状に変化させたランプ波形である参照信号RAMP(Vslop)と、行線毎に画素から垂直信号線を経由し得られるアナログ信号Vslとを比較する比較器(コンパレータ)151−1を有する。
さらに、各ADCは、比較時間をカウントし、カウント結果を保持するカウンタラッチ151−2を有する。
各カウンタラッチ151−2の出力は、たとえばkビット幅の水平転送線LTRFに接続されている。
そして、水平転送線LTRFに対応したk個のアンプ回路170、および信号処理回路180が配置される。
このとき、比較器151−1と同様に列毎に配置されたカウンタラッチ151−2が動作している。
各ADC151は、ランプ波形のある参照信号RAMP(電位Vslop)とカウンタ値が一対一の対応を取りながら変化することで垂直信号線116の電位(アナログ信号)Vslをデジタル信号に変換する。
ADC151は、参照信号RAMP(電位Vslop)の電圧の変化を時間の変化に変換するものであり、その時間をある周期(クロック)で数えることでデジタル値に変換する。
アナログ信号Vslと参照信号RAMP(Vslop)が交わったとき、比較器151−1の出力が反転し、カウンタラッチ151−2の入力クロックを停止し、または、入力を停止していたクロックをカウンタラッチ151−2に入力し、AD変換を完了させる。
タイミング制御回路140においては、画素部110、カラム処理回路群150等の各ブロックでの信号処理に必要なタイミングを作成している。
後段の信号処理回路180では、ラインメモリ190内に格納された信号より縦線欠陥や点欠陥の補正、信号のクランプ処理を行ったり、パラレル-シリアル変換、圧縮、符号化、加算、平均、間欠動作などデジタル信号処理を行う。
ラインメモリ190には、画素行毎に送信されるデジタル信号が格納される。
本実施形態の固体撮像素子100においては、信号処理回路180のデジタル出力がISPやベースバンド(baseband)LSIの入力として送信される。
以下の比較器は符号300を付して説明する。
第1アンプ310は、AZレベルのサンプリング容量である第1のキャパシタC311、第2のキャパシタC312を有する。
PMOSトランジスタPT311のドレインがNMOSトランジスタNT311のドレインに接続され、その接続点によりノードND311が形成されている。また、PMOSトランジスタPT311のドレインとゲートが接続され、その接続点がPMOSトランジスタ312のゲートに接続されている。
PMOSトランジスタPT312のドレインがNMOSトランジスタNT312のドレインに接続され、その接続点により第1アンプ310の出力ノードND312が形成されている。
NMOSトランジスタNT311とNMOSトランジスタNT312のエミッタ同士が接続され、その接続点がNMOSトランジスタNT313のドレインに接続されている。NMOSトランジスタNT313のソースは接地電位GNDに接続されている。
NMOSトランジスタNT312のゲートがキャパシタC312の第1電極に接続され、その接続点によりノードND314が形成されている。そして、キャパシタC312の第2電極がアナログ信号VSLの入力端子TVSLに接続されている。
また、NMOSトランジスタNT313のゲートがバイアス信号BIASの入力端子TBIASに接続されている。
PMOSトランジスタPT313のソースがノードND311に接続され、ドレインがノードND313に接続されている。PMOSトランジスタPT314のソースがノードND312に接続され、ドレインがノードND314に接続されている。
そして、PMOSトランジスタPT313およびPT314のゲートがローレベルでアクティブの第1の制御パルスCPLの入力端子TCPLに共通に接続されている。
さらに、NMOSトランジスタNT311,NT312によりNMOSトランジスタNT313を電流源とする差動の比較部が構成されている。
そして、NMOSトランジスタNT311のゲートにより第1の信号入力端子が形成され、NMOSトランジスタNT312のゲートにより第2の信号入力端子が形成される。
また、PMOSトランジスタPT313,PT314がAZスイッチとして機能し、キャパシタC311,C312がAZレベルのサンプリング容量として機能する。
そして、第1アンプ310の出力信号1stcompは出力ノードND312から第2アンプ320に出力される。
PMOSトランジスタPT321のドレインがNMOSトランジスタNT321のドレインに接続され、その接続点により出力ノードND321が形成されている。
NMOSトランジスタNT321のソースが接地電位GNDに接続され、ゲートがキャパシタC321の第1電極に接続され、その接続点によりノードND322が形成されている。キャパシタC321の第2電極は接地電位GNDに接続されている。
NMOSトランジスタNT322のドレインがノードND321に接続され、ソースがノードND322に接続されている。
そして、NMOSトランジスタPT322のゲートがハイレベルでアクティブの第2の制御パルスXCPLの入力端子TXCPLに共通に接続されている。
この第2の制御パルスXCPLは、第1アンプ310に供給される第1の制御パルス信号CPLと相補的なレベルをとる。
また、NMOSトランジスタPT322がAZスイッチとして機能し、キャパシタC321がAZレベルのサンプリング容量として機能する。
そして、第2アンプ320の出力ノードND321は、比較器300の出力端子TOUTに接続されている。
これにより、第1アンプ310のAZスイッチとしてのPMOSトランジスタPT313、PT314がオンする。同様に、第2アンプ320のAZスイッチとしてのNMOSトランジスタNT322がオンする。
このようにADC群150においては、比較器300を使用し、はじめにDACオフセットレベル、画素リセットレベルと各カラムのAZレベルをサンプリングして、AZレベルサンプリング容量であるキャパシタC311,C312,C321に電荷を蓄える。
この校正期間に供給される制御パルスCPLは、たとえばその振幅が初期化(校正)用AZスイッチングトランジスタがオンするのに要求される電圧Vgsを常に必要最低限の電圧で与えられる。
これにより、本実施形態ではオフセットの発生量が最小に抑制され、その結果、オフセット量の変動幅も抑制される。
比較器300のAZ以降ハイインピーダンス(HiZ)になっている、第1アンプ310のノードND313,ND314へのランプ信号RAMP、アナログ信号Vslのカップリングした各信号が交差する時点で比較器300の出力が変化する。AD変換は、この比較器300の出力で後段のカウンタ動作を制御して行われる。
たとえば比較器300の出力信号compoutがP相期間開始直後、一旦ローレベルに変化して、RAMP波とアナログ信号VSLが交差した時点でハイレベルに変化する。
そのため、P相RAMP波と同じ階調でAD変換する場合、D相期間はP相期間と比較して長くなる。
この場合も、比較器300のAZ以降ハイインピーダンス(HiZ)になっている、第1アンプ310のノードND313,ND314へのランプ信号RAMP、アナログ信号VSLのカップリングした各信号が交差する時点で比較器300の出力が変化する。そして、AD変換動作はP相と同じく、比較器300の出力で後段のカウンタ動作を制御して行われる。
この場合、比較器200の出力信号compoutがP相期間終了直後に再度ローレベルに変化するが、D相期間でRAMP波とアナログ信号VSLが交差した時点でハイレベルに変化する。
このように各行動作で各カラム毎のAZ、P相、D相動作が同じ経路で2重に行われることにより、各カラム毎の固有のばらつきやkTCノイズなどがアナログCDSで除去される。
サンプリング回路においては、通常サンプリング容量値に逆相関を持つノイズがのる。画素においては、信号電荷をサンプリング容量に転送する際はポテンシャル勾配を利用し、信号電荷を完全転送するため、このサンプリング過程においてノイズは発生しないが、その前の容量の電圧レベルをある基準値にリセットするときにノイズがのる。
これは上述したように、一度信号電荷をサンプリングする直前の状態(リセットレベル)を読み出して記憶しておき、ついで、サンプリング後の信号レベルを読み出し、それを差し引きすることでノイズを除去する手法である。
DAC161は、DAC制御部141の制御の下、カラム処理回路群150の各カラム処理回路(ADC)151のAD変換を行う行ごとに、オフセット調整した参照信号RAMPを生成する。
DAC161は、DAC制御部141の制御の下、カラム処理回路群150におけるCDS時に、1次サンプリング、2次サンプリングそれぞれのサンプリング処理時にオフセット調整した参照信号RAMPを生成する。
DAC161は、DAC制御部141の制御の下、P相時(1次サンプリング)またはD相時(2次サンプリング)またはP相D相の両方のときの参照信号RAMPに行ごとにランダムなオフセット信号(±0.5LSB未満)を加える。この場合、ノイズを重畳させることになり、その結果、真値が変わる。
また、DAC161は、DAC制御部141の制御の下、真値が変わらないように、P相とD相のときだけオフセット信号を印加せず、オートゼロ(AZ)時のみ印加する。
図7は、本実施形態に係る電流制御型DACの基本的な構成例を示す図である。
すなわち、電源VDDに基準抵抗R1の一端が接続され、基準抵抗R1の他端にランプDAC162の出力およびクランプDAC163の出力が接続され、その接続点によりランプ出力ノードND161が形成されている。
基準抵抗R1および出力ノードND161により加算部164が形成される。
各スイッチSW1−1〜SW1−xの端子aにそれぞれグランドGNDに接続された電流源I1−1〜I1−xが接続されている。
スイッチSW1−1〜SW1−xの端子bは、出力ノードND161に共通に接続されている。
スイッチSW1−1〜SW1−xは、DAC制御部141による制御信号CTL1に応じて選択的にオン、オフされる。
各スイッチSW2−1〜SW2−yの端子aにそれぞれグランドGNDに接続された電流源I2−1〜I2−yが接続されている。
スイッチSW2−1〜SW2−yの端子bは、出力ノードND161に共通に接続されている。
スイッチSW2−1〜SW2−yは、DAC制御部141による制御信号CTL2に応じて選択的にオン、オフされる。
このクランプDAC163においては、制御信号CTL2に応じた固定値だけでなく、オフセット値を含んだ電流出力が行われる。
既存技術における制御方法では、各行のAD変換時において、クランプDAC163の出力信号は固定値として参照信号が生成される。
そのため、列間で、1次サンプリングと2次サンプリングにおけるAD変換の丸め方に差異がある場合、量子化誤差による縦筋が生じるおそれがあった。
本実施形態では、各行のAD変換時におけるクランプDAC163の出力信号S163を固定とせず(=制御信号を固定値とせず)、疑似乱数による制御信号CTL2を用いる。
本実施形態においては、第1の方法として、P相時(1次サンプリング時)またはD相時(2次サンプリング時)またはP相時およびD相時(両サンプリング時)において、擬似乱数による制御を行う。換言すれば、第1の方法では、真値を変えてAD変換の丸め方(量子化)を変えている。
本実施形態においては、第2の方法として、真値が変わらないように、P相(1次サンプリング時)とD相(2次サンプリング時)のときにはオフセット信号を印加せず、オートゼロ(AZ)時のみ印加する。
以下に、擬似乱数によるDAC制御の具体例について説明する。
図8(A)はオフセット調整が無い場合を示し、図8(B)はオフセット調整が有る場合を示している。
図8(X)はAD変換前のアナログ値を示し、図8(Y)はAD変換後のデジタル値を示し、図8(Z)はCDS後の値を示している。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.4」、b行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.5」、c行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.3」である。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.6」、b行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.5」、c行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.4」である。
たとえば、図8に示すように、a行での設定値を+0.3LSB相当(本来はアナログ制御だが、理解のためにデジタル値換算)として、次のb行では+0.2LSB、次のc行では0.1LSBといった具合にオフセット値が設定される。
その結果、P相のa行A列のデジタル値換算したアナログ値が「0.9」から「1.2」となり、b行A列のデジタル値換算したアナログ値が「0.7」から「0.9」となり、c行A列のデジタル値換算したアナログ値が「0.9」から「1.0」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.4」から「0.7」となり、b行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.5」から「0.7」となり、c行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.3」から「0.4」となる。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.6」から「1.9」となり、b行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.5」から「1.7」となり、c行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.4」から「1.5」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.8」、b行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.8」、c行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.6」である。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.9」、b行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.6」、c行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.7」である。
たとえば、図8に示すように、a行での設定値を+0.1LSB相当(本来はアナログ制御だが、理解のためにデジタル値換算)として、次の行bでは+0.0LSB、次のc行では0.0LSBといった具合にオフセット値が設定される。
その結果、D相のa行A列のデジタル値換算したアナログ値が「1.2」から「1.3」となり、b行A列のデジタル値換算したアナログ値が「1.1」のまま、c行A列のデジタル値換算したアナログ値が「1.3」のままとなる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.8」から「0.9」となり、b行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.8」のまま、c行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.6」のままとなる。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.9」から「2.0」となり、b行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.6」のまま、c行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.7」のままとなる。
P相のa行A列のデジタル値換算したアナログ値「0.9」がデジタル値「0」となり、b行A列のデジタル値換算したアナログ値「0.7」がデジタル値「0」となり、c行A列のデジタル値換算したアナログ値「0.9」がデジタル値「0」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.4」がデジタル値「0」となり、b行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.5」がデジタル値「0」となり、c行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.3」がデジタル値「0」となる。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.6」がデジタル値「1」となり、b行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.5」がデジタル値「1」となり、c行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.4」がデジタル値「1」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.8」がデジタル値「0」となり、b行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.8」がデジタル値「0」となり、c行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.6」がデジタル値「0」となる。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.9」がデジタル値「1」となり、b行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.6」が「1」となり、c行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.7」がデジタル値「1」となる。
a行A列のデジタル値が「1」となり、b行A列のデジタル値が「1」となり、c行A列のデジタル値が「1」となる。
a行B列のデジタル値がデジタル値「0」となり、b行B列のデジタル値が「0」となり、c行B列のデジタル値が「0」となる。
a行C列のデジタル値がデジタル値「0」となり、b行C列のデジタル値が「0」となり、c行C列のデジタル値がデジタル値「0」となる。
この場合、A列において、各行の相関が高いことから、固定の縦筋として現出するおそれがある。
P相のa行A列のデジタル値換算したアナログ値「1.2」がデジタル値「1」となり、b行A列のデジタル値換算したアナログ値「0.9」がデジタル値「0」となり、c行A列のデジタル値換算したアナログ値「1.0」がデジタル値「1」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.7」がデジタル値「0」となり、b行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.7」がデジタル値「0」となり、c行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.4」がデジタル値「0」となる。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.9」がデジタル値「1」となり、b行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.7」がデジタル値「1」となり、c行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.5」がデジタル値「1」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.9」がデジタル値「0」となり、b行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.8」がデジタル値「0」となり、c行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.6」がデジタル値「0」となる。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値「2.0」がデジタル値「2」となり、b行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.6」が「1」となり、c行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.7」がデジタル値「1」となる。
a行A列のデジタル値が「0」となり、b行A列のデジタル値が「1」となり、c行A列のデジタル値が「0」となる。
a行B列のデジタル値がデジタル値「0」となり、b行B列のデジタル値が「0」となり、c行B列のデジタル値が「0」となる。
a行C列のデジタル値がデジタル値「1」となり、b行C列のデジタル値が「0」となり、c行C列のデジタル値がデジタル値「0」となる。
この場合、各列において、各行の相関が高いことが無いことから、固定の縦筋として現出するおそれがない。
クランプDAC163の出力が変化すると、サンプリング毎に参照信号RAMP全体のレベルがシフトする。その結果、比較器151−1が反転するまでの時間が前後し、カウンタの出力値が増減する。
このとき、カウンタラッチ151−2の出力値の増減幅が1LSB未満(AD変換時の丸め方が変わる程度の調整:±0.5LSB)となるようなクランプDACを搭載することで、CDS後の量子化縦筋の発生を抑えることが可能となる。
効果としてはディザ処理と同等であるが後段の処理を要すことなく、既存回路の工夫でアナログ処理にて実現することができる。
ここで、積分型AD変換器では、比較器の出力が反転するまでの時間を信号値として計測する。
なお、カウンタラッチ151−2の出力値とは、CDS後の出力値である。
判別部200の判別結果は、後述するように、クランプDACのオフセット調整を行うか否かの切り替えに用いられる。
たとえば、ある閾値を超えて輝度が高く、DAC161から出力する参照信号RAMPを高ゲインとする場合に、判別部200がスイッチSW3をオフさせてクランプDAC163の出力を固定値とするように制御する。
一方、ある閾値より輝度が低く、DAC161から出力する参照信号RAMPを低ゲインとする場合に、判別部200がスイッチSW3をオンさせてクランプDAC163の出力を固定値ではなくオフセット調整をするように制御する。
量子化縦筋は、一般的に分解能が粗いほど画に現れるため、低ゲインで使用する場合に本オフセット調整機能が働く制御をすると、量子化誤差が発生しない場合の画質を損ねることもなく効果的である。
また、縦筋は暗時に目立つため、光量が小さいときに働く制御も効果的である。
以下の説明では、P相およびD相でクランプDAC出力のオフセット調整を行う場合を例に説明する。
これは一例であり、1次サンプリングまたは2次サンプリングまたは両サンプリングにおいて、擬似乱数によるオフセット調整制御を行うように構成することも可能であり、各行ごとに選択的にオフセット調整制御を行うように構成することも可能である。
各カラム処理回路(ADC)151において、垂直信号線116に読み出されたアナログ信号電位Vslが列毎に配置された比較器151−1で参照信号RAMPと比較される。
アナログ電位Vslと参照信号RAMPのレベルが交差し比較器151−1の出力が反転するまで、カウンタラッチ151−2でカウントが行われる。
カウンタラッチ151−2では、たとえばクロックCLKに同期してカウント動作が行われ、比較器151−1の出力レベルが反転するとカウント動作が停止され、そのときの値が保持される。
このリセットレベルP相には画素毎のばらつきが含まれる。
2回目は各単位画素110Aで光電変換された信号が垂直信号線116(−1〜−n)に読み出され(D相)、AD変換が実行される。
各カラム処理回路(ADC)151において、垂直信号線116に読み出されたアナログ信号電位Vslが列毎に配置された比較器151−1で参照信号RAMPと比較される。
アナログ電位Vslと参照信号RAMPのレベルが交差し比較器151−1の出力が反転するまで、カウンタラッチ151−2でカウントが行われる。
カウンタラッチ151−2では、たとえばクロックCLKに同期してカウント動作が行われ、比較器151−1の出力レベルが反転するとカウント動作が停止され、そのときの値が保持される。
そして、このP相およびD相変換の結果と合わせて、(D相レベル−P相レベル)を実行することで、相関二重サンプリング(CDS)が実現できる。
デジタル信号に変換された信号は、水平(列)転送走査回路130により、順番に水平転送線LTRFを介してアンプ回路170に読み出され、最終的に出力される。
このようにして、列並列出力処理が行われる。
すなわち、図9に示す本実施形態に係る第1の方法においては、P相時(1次サンプリング時)またはD相時(2次サンプリング時)またはP相時およびD相時(両サンプリング時)において、擬似乱数による制御を行う。換言すれば、第1の方法では、真値を変えてAD変換の丸め方(量子化)を変えている。
本実施形態においては、第2の方法として、真値が変わらないように、P相(1次サンプリング時)とD相(2次サンプリング時)のときにはオフセット信号を印加せず、オートゼロ(AZ)時のみ印加するように制御することも可能である。
図10に示すように、オフセット調整期間がオートゼロ期間(AZ期間)のみとなっている。
この場合、図8の第1の方法と同様に、量子化誤差による量子化縦筋が見えなくなる。
図11(A)はオフセット調整が無い場合を示し、図11(B)はオフセット調整が有る場合を示している。
図11(X)はAD変換前のアナログ値を示し、図11(Y)はAD変換後のデジタル値を示し、図11(Z)はCDS後の値を示している。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.4」、b行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.5」、c行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.3」である。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.6」、b行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.5」、c行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.4」である。
たとえば、図11に示すように、a,b,c行での設定値を+0.2LSB相当(本来はアナログ制御だが、理解のためにデジタル値換算)としてオフセット値が設定される。
その結果、P相のa行A列のデジタル値換算したアナログ値が「0.9」から「1.1」となり、b行A列のデジタル値換算したアナログ値が「0.7」から「0.9」となり、c行A列のデジタル値換算したアナログ値が「0.9」から「1.1」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.4」から「0.6」となり、b行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.5」から「0.7」となり、c行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.3」から「0.5」となる。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.6」から「1.8」となり、b行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.5」から「1.7」となり、c行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.4」から「1.6」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.8」、b行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.8」、c行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.6」である。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.9」、b行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.6」、c行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.7」である。
たとえば、図11に示すように、a,b,c行での設定値を、P相時と同様に+0.2LSB相当(本来はアナログ制御だが、理解のためにデジタル値換算)としてオフセット値が設定される。
その結果、D相のa行A列のデジタル値換算したアナログ値が「1.2」から「1.4」となり、b行A列のデジタル値換算したアナログ値「1.1」が「1.3」となり、c行A列のデジタル値換算したアナログ値「1.3」が「1.5」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値が「0.8」から「1.0」となり、b行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.8」が「1.0」となり、c行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.6」が「0.8」となる。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値が「1.9」から「2.1」となり、b行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.6」が「1.8」となり、c行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.7」が「1.9」のままとなる。
P相のa行A列のデジタル値換算したアナログ値「0.9」がデジタル値「0」となり、b行A列のデジタル値換算したアナログ値「0.7」がデジタル値「0」となり、c行A列のデジタル値換算したアナログ値「0.9」がデジタル値「0」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.4」がデジタル値「0」となり、b行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.5」がデジタル値「0」となり、c行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.3」がデジタル値「0」となる。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.6」がデジタル値「1」となり、b行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.5」がデジタル値「1」となり、c行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.4」がデジタル値「1」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.8」がデジタル値「0」となり、b行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.8」がデジタル値「0」となり、c行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.6」がデジタル値「0」となる。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.9」がデジタル値「1」となり、b行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.6」が「1」となり、c行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.7」がデジタル値「1」となる。
a行A列のデジタル値が「1」となり、b行A列のデジタル値が「1」となり、c行A列のデジタル値が「1」となる。
a行B列のデジタル値がデジタル値「0」となり、b行B列のデジタル値が「0」となり、c行B列のデジタル値が「0」となる。
a行C列のデジタル値がデジタル値「0」となり、b行C列のデジタル値が「0」となり、c行C列のデジタル値がデジタル値「0」となる。
この場合、A列において、各行の相関が高いことから、固定の縦筋として現出するおそれがある。
P相のa行A列のデジタル値換算したアナログ値「1.1」がデジタル値「1」となり、b行A列のデジタル値換算したアナログ値「0.9」がデジタル値「0」となり、c行A列のデジタル値換算したアナログ値「1.1」がデジタル値「1」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.6」がデジタル値「0」となり、b行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.7」がデジタル値「0」となり、c行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.5」がデジタル値「0」となる。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.8」がデジタル値「1」となり、b行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.7」がデジタル値「1」となり、c行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.6」がデジタル値「1」となる。
a行B列のデジタル値換算したアナログ値「1.0」がデジタル値「1」となり、b行B列のデジタル値換算したアナログ値「1.0」がデジタル値「1」となり、c行B列のデジタル値換算したアナログ値「0.8」がデジタル値「0」となる。
a行C列のデジタル値換算したアナログ値「2.1」がデジタル値「2」となり、b行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.8」が「1」となり、c行C列のデジタル値換算したアナログ値「1.9」がデジタル値「1」となる。
a行A列のデジタル値が「0」となり、b行A列のデジタル値が「1」となり、c行A列のデジタル値が「0」となる。
a行B列のデジタル値がデジタル値「1」となり、b行B列のデジタル値が「1」となり、c行B列のデジタル値が「0」となる。
a行C列のデジタル値がデジタル値「1」となり、b行C列のデジタル値が「0」となり、c行C列のデジタル値がデジタル値「0」となる。
この場合、各列において、各行の相関が高いことが無いことから、第1の方法よりは若干劣るが、固定の縦筋として現出するおそれがなくなる。
行毎に調整を行うことでディザ処理をアナログで実現する。量子化縦筋の発生が抑えられ、主観画質の劣化を回避できる。
上記機能を、既存回路に新たな制御機能を追加するだけで実現可能であり、回路規模の肥大化がない。
図12は、本発明の実施形態に係る固体撮像素子が適用されるカメラシステムの構成の一例を示す図である。
カメラシステム400は、撮像デバイス410の画素領域に入射光を導く(被写体像を結像する)光学系として、たとえば入射光(像光)を撮像面上に結像させるレンズ420を有する。
さらに、カメラシステム400は、撮像デバイス410を駆動する駆動回路(DRV)430と、撮像デバイス410の出力信号を処理する信号処理回路(PRC)440と、を有する。
信号処理回路440で処理された画像信号は、たとえばメモリなどの記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像情報は、プリンタなどによってハードコピーされる。また、信号処理回路440で処理された画像信号を液晶ディスプレイ等からなるモニターに動画として映し出される。
Claims (11)
- 光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、
上記画素部から複数の画素単位で画素信号の読み出しを行い、アナログデジタル(AD)変換を行うAD変換部を含む画素信号読み出し部と、を有し、
上記画素信号読み出し部は、
ランプ波である参照信号と当該列の画素の読み出しアナログ信号電位とを比較する複数の比較器と、
上記複数の比較器に対応して配置され、対応する上記比較器の比較時間をカウント可能で、当該比較器の出力が反転するとカウントを停止して、当該カウント値を保持する複数のカウンタラッチと、
AD変換を行う行ごとに上記参照信号に対するオフセット調整を行う調整部と、を含む
固体撮像素子。 - 上記画素信号読み出し部は、
上記カウンタラッチによるカウント動作にかかわる1次サンプリングおよび2次サンプリングを行って相関二重サンプリング処理が可能で、
上記調整部は、
上記1次サンプリングおよび上記2次サンプリングのうち少なくとも一方のサンプリングに係る参照信号のオフセット調整が可能である
請求項1記載の固体撮像素子。 - 上記調整部は、
上記1次サンプリングおよび上記2次サンプリングに係る参照信号のオフセット調整を異なるオフセット値を適用して行う
請求項2記載の固体撮像素子。 - 上記調整部は、
上記1次サンプリングおよび上記2次サンプリングに係る参照信号のオフセット調整を同じオフセット値を適用して行う
請求項2記載の固体撮像素子。 - 上記画素信号読み出し部は、
上記比較器の入力部に対して、行動作開始時に各カラム毎に動作点を決める初期化処理が可能で、
上記調整部は、
上記1次サンプリングおよび上記2次サンプリング時にはオフセット調整を行わず、初期化処理期間にオフセット調整を行う
請求項2記載の固体撮像素子。 - 上記調整部は、
上記参照信号に対して、制御信号に応じて設定される設定値によりクランプ処理を行う
請求項1から5のいずれか一に記載の固体撮像素子。 - 上記設定値は、読み出し行ごとに設定可能である
請求項6記載の固体撮像素子。 - 上記設定値は、上記カウンタラッチの出力値の増減が±0.5LSB以内となるように設定される
請求項6または7記載の固体撮像素子。 - 上記調整部は、
上記参照信号に対する調整処理を、あらかじめ設定したレベルより低い暗時に行う
請求項1から8のいずれか一に記載の固体撮像素子。 - 上記画素信号読み出し部の出力信号を受けて当該信号の輝度レベルがあらかじめ設定したレベルより低いか否かの判別を行う判別部を有し、
上記調整部は、
上記判別部で信号の輝度レベルがあらかじめ設定したレベルより低いと判別したときに、参照信号に対する調整処理を行う
請求項1から9のいずれか一に記載の固体撮像素子。 - 固体撮像素子と、
上記固体撮像素子に被写体像を結像する光学系と、を有し、
上記固体撮像素子は、
光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、
上記画素部から複数の画素単位で画素信号の読み出しを行い、アナログデジタル(AD)変換を行うAD変換部を含む画素信号読み出し回路と、を有し、
上記画素信号読み出し回路は、
ランプ波である参照信号と当該列の画素の読み出しアナログ信号電位とを比較する複数の比較器と、
上記複数の比較器に対応して配置され、対応する上記比較器の比較時間をカウント可能で、当該比較器の出力が反転するとカウントを停止して、当該カウント値を保持する複数のカウンタラッチと、
AD変換を行う行ごとに上記参照信号に対するオフセット調整を行う調整部と、を含む
カメラシステム。
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