JP5402373B2 - 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置に関する。詳しくは、画素信号のアナログデジタル変換における参照信号にオフセットを設定する固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置に関する。
現在、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)をはじめとする固体撮像装置が多様な用途で使用されている。最近では、より高速撮像に適したCMOS型固体撮像装置が注目されており、様々なアーキテクチャが提案されている。
ここで、CMOS型固体撮像装置における画素信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換では、2つのスロープ信号を参照信号としてコンパレータにより画素信号と比較を行うダブルスロープ型カラムADC方式が用いられている(例えば、特許文献1、2参照。)。
ダブルスロープ型カラムADC方式を採用したCMOS型固体撮像装置では、アナログゲイン調整として、参照信号生成部から出力される参照信号のオートゼロ期間の基準信号の振幅、P相期間のスロープの振幅、D相期間のスロープ振幅の各振幅を大小させている。なお、アナログゲインと参照信号の各振幅とは反比例の関係にあるとともに、各々の振幅の比は一定となっている。
特開2008−187565号公報 特開2008−193373号公報
しかしながら、ダブルスロープ型カラムADC方式を採用したCMOS型固体撮像装置本方式の固体撮像装置では、高ゲイン時の白点顕在化と縦筋顕在化、ならびに低ゲイン時の黒点顕在化とのトレードオフが問題となっている。
すなわち、高ゲイン時の白点の顕在化は、オートゼロ期間のオフセット振幅をP相期間のスロープ振幅に対して比較的大きく設定した結果、画素の特性バラツキのためP相スロープでのコンパレータの反転が起きない画素が発生してしまうことに起因する。
一方、縦筋の顕在化は、ゲインを高めた場合に、上記白点の顕在化を避けるためにオートゼロ期間の基準信号の振幅を小さくした結果、コンパレータの反転状態に悪影響を与えることに起因する。
また、低ゲインの黒点の顕在化は、高ゲイン時でのオートゼロ時の基準信号の振幅とP相スロープの振幅との差分が、ゲインが低くなるに従って必要以上に広がってしまうことに起因する。
本発明は、ダブルスロープ型カラムADC方式を採用した固体撮像装置において、縦筋の抑制と白点、黒点の抑制とを図ることを目的とする。
本発明は、複数の光電変換素子が配置される画素部と、画素部の光電変換素子で取得した信号と参照信号とを比較する比較部と、参照信号を生成する参照信号生成部と、比較部によって画素信号と参照信号との大小関係が入れ替わる時間量を計数する計数部と、参照信号生成部で生成する参照信号にオフセットを設定するオフセット設定部とを有する固体撮像装置である。
このような本発明では、比較部で用いる参照信号にオフセットが設定されることから、オフセットの量だけ光電変換素子での信号ばらつきを吸収でき、比較部で的確に信号反転を行うことができるようになる。
ここで、参照信号としては、画素部の無信号時の基準信号と、無信号に対応した時間量を計数するための第1のスロープ信号(P相スロープ信号)と、画素信号に対応した時間量を計数するための第2のスロープ信号(D相スロープ信号)とが挙げられる。
本発明は、参照信号のうち、基準信号にオフセットを設定したり、第1のスロープ信号および第2のスロープ信号にオフセットを設定したり、基準信号、第1のスロープ信号および第2のスロープ信号の全てにオフセットを設定したりする。これにより、スロープ信号のダイナミックレンジが変更されても、これに起因する縦筋や白点、黒点の発生を抑制することができるようになる。
また、本発明は、画素部で取得した信号と参照信号とを比較する比較部と、参照信号を生成する参照信号生成部と、比較部によって画素信号と前記参照信号との大小関係が入れ替わる時間量を計数する計数部とを有する固体撮像装置の駆動方法であって、参照信号生成部で生成する参照信号にオフセットを設定する固体撮像装置の駆動方法である。
また、本発明は、被写体の像から画像信号を得る固体撮像装置と、固体撮像装置で得た信号を処理する信号処理部とを備え、固体撮像装置として、複数の光電変換素子が配置される画素部と、画素部の光電変換素子で取得した信号と参照信号とを比較する比較部と、参照信号を生成する参照信号生成部と、比較部によって画素信号と参照信号との大小関係が入れ替わる時間量を計数する計数部と、参照信号生成部で生成する参照信号にオフセットを設定するオフセット設定部とを有する撮像装置である。
このような本発明では、比較部で用いる参照信号にオフセットが設定されることから、オフセットの量だけ光電変換素子での信号ばらつきを吸収でき、比較部で的確に信号反転を行うことができるようになる。
本発明によれば、固体撮像装置において、縦筋の抑制と白点、黒点の抑制とを図ることが可能となる。
本実施形態に係る固体撮像装置1を説明するブロック図である。 本実施形態の固体撮像装置で適用されるDACの構成例を説明する図である。 ダブルスロープ型カラムADC方式におけるタイミングチャートである。 アナログゲイン調整に応じた参照信号の変化を説明する図である。 高ゲイン時の縦筋について説明する図である。 高ゲイン時の白点について説明する図である。 大光量時の黒点について説明する図である。 大光量時の黒点の補正について説明する図である。 大光量時黒点の補正の問題点を説明する図である。 オートゼロ期間で設定される基準信号へのオフセットを説明する図である。 P相スロープ信号およびD相スロープ信号へのオフセットを説明する図である。 基準信号、P相、D相スロープ信号へのオフセットを説明する図である。 図10〜図12に示すオフセットの設定例を並列に記載したタイミングチャートである。 ゲインに応じたオフセット量の変化について説明する図である。 オフセットの具体的な設定手順(その1)を説明する図である。 オフセットの具体的な設定手順(その2)を説明する図である。 本実施形態に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.固体撮像装置の構成例(全体構成の例、DACの構成例)
2.ダブルスロープ型カラムADC方式について(タイミングチャート、アナログゲイン、高ゲイン時の縦筋について、高ゲイン時の白点について、大光量時の黒点について)
3.固体撮像装置の駆動方法(オートゼロ基準信号へのオフセット、P相、D相スロープ信号へのオフセット、基準信号、P相、D相スロープ信号へのオフセット、各種参照信号へのオフセットの例)
4.オフセットの適応的な設定の例
5.オフセットの具体的な設定手順
6.撮像装置の構成例
<1.固体撮像装置の構成例>
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る固体撮像装置1を説明するブロック図である。すなわち、本実施形態の固体撮像装置1は、複数の光電変換素子12が配置される画素部10と、画素部10の光電変換素子12で取得した信号と段階的に値が変化するスロープ信号(参照信号)とを比較するコンパレータ(比較部)16と、スロープ信号を生成するDAC(参照信号生成部)15とを備えている。また、固体撮像装置1は、コンパレータ16によって画素信号とスロープ信号との大小関係が入れ替わる時間量をデジタル値として出力するカウンタ(計数部)17と、カウント値を一時記憶するバッファ18とを備えている。さらに、固体撮像装置1は、カウンタ17における基準合わせのためコンパレータ16に入力するリセット動作のトリガとなるリセット信号(オートゼロパルス信号)を生成するリセット信号生成部(リセット信号生成手段)19と、画素部10の光電変換素子12における行を走査する行走査回路13と、列を走査する列走査回路14と、これらの駆動を制御する駆動制御部21とを備えている。
画素部10はマトリクス状に複数の光電変換素子12が配置されることで構成され、各光電変換素子12が行走査回路13による行方向単位で走査され、順次画素信号がコンパレータ16へと送られる。コンパレータ16には画素信号との比較対象となるスロープ信号がDAC15より入力される。スロープ信号は、順次レベルが一定割合で変化する信号であり、どのレベルで画素信号との比較結果が反転するかをコンパレータ16で検出することになる。
このコンパレータ16での比較結果で画素信号とスロープ信号との大小の切り替わりまでの時間をアップダウンウンタ17で計数し、計数値をバッファ18に蓄積する。そして、各列ごとに蓄積されたバッファ18の値を列走査回路14によって順次走査し、出力信号とする。これら各部の制御は駆動制御部21によって行われる。
本実施形態の固体撮像装置1では、DAC15で生成するスロープ信号に所定のオフセットを設定するオフセット設定部15aを備えている。本実施形態では、DAC15内にオフセット設定部15aが設けられている。なお、DAC15外にオフセット設定部15aが設けられていてもよい。
[DACの構成例]
図2は、本実施形態の固体撮像装置で適用されるDACの構成例を説明する図である。DACは、オフセット生成部15aのほか、スロープ信号生成回路15b、ゲインコントロール回路15cを備えている。
スロープ信号生成回路15bは、シフトレジスタ151と複数段の可変電流源pw−bとを備えている。シフトレジスタ151と各可変電流源pw−bとの間にはスイッチsw−bが設けられており、クロックパルスに応じてシフトレジスタ151から順次出力される信号によってスイッチsw−bが選択され、可変電流源pw−bの選択段数が徐々に増加してスロープ信号が生成される。また、シフトレジスタ151にオートゼロパルスが入力されると、所定段数分のスイッチsw−bが選択され、選択された段数分の可変電流源pw−bに応じた基準電圧が生成される。
ゲインコントロール回路15cは、デコーダ152と多段の電流源pw−cとを備えている。また、デコーダ152と各電流源pw−cとの間にはスイッチsw−cが設けられている。デコーダ152には増幅制御信号(PCG CODE)が入力され、デコーダ152でデコードされる。このデコードされた値に応じてスイッチsw−cの選択個数が設定され、電流源pw−cの段数が決まる。電流源pw−cにはバイアス電圧(1)が印加されており、選択された電流源pw−cの段数分の電流がスロープ信号生成回路15bの各可変電流源pw−bにバイアスとして印加される。したがって、ゲインコントロール回路15cからスロープ信号生成回路15bに印加されるバイアス電流によって、スロープ信号の傾斜が設定されることになる。
オフセット設定部15aは、イネーブルロジック153と、バイアス電圧(2)が印加された電流源pw−aとを備えている。イネーブルロジック153は、オートゼロパルス、スロープイネーブルパルスおよび制御切り替え手段154から出力される制御信号を参照し、任意または固定でオフセット動作のON/OFFを制御する。オフセット動作を行う場合、ロジックイネーブル153からスイッチsw−aを選択する信号が出力され、バイアス電圧(2)が印加された電流源pw−aより電流がスロープ信号生成回路15bの出力線に送られる。これにより、スロープ信号生成回路15bから出力される参照電圧(参照信号)に所定のバイアスが重畳されることになる。
ここで、オフセット設定部15aは、ゲインコントロール回路15cからスロープ信号生成回路15bへ送られるゲインに応じたバイアスには依存していない。また、制御切り替え手段154は、ソフトウェア的に変更できる外部制御信号、ワイヤボンドなどの接続によるハードウェア的な外部制御信号、半導体の内部配線の接続切り替えによるハードウェア的な内部信号など、その手段は特定しない。また、バイアス電圧(2)は予め設定された固定値でも、図示しない制御部による制御によって可変する値であってもよい。
本実施形態では、上記のような固体撮像装置1およびDAC15の構成において、オフセット設定部15aがDAC15から出力される参照信号に所定のオフセットを設定している。
オフセット設定部15aによるオフセットの設定の具体的な態様の一つとしては、参照信号のうち光電変換素子の無信号時の基準信号(オートゼロ信号)に所定のオフセットを設定する例が挙げられる。
また、オフセット設定部15aによるオフセットの設定の具体的な態様の他の一つとしては、P相スロープ信号とD相スロープ信号とに、所定のオフセットを設定する例が挙げられる。ここで、P相スロープ信号とは、参照信号のうち光電変換素子の無信号に対応した時間量をカウンタで計数するための第1のスロープ信号のことをいう。また、D相スロープ信号とは、光電変換素子で取得した画素信号に対応した時間量をカウンタで計数するための第2のスロープ信号のことをいう。
また、オフセット設定部15aによるオフセットの設定の具体的な態様の他の一つとしては、オートゼロ信号、P相スロープ信号およびD相スロープ信号とに、所定のオフセットを設定する例が挙げられる。
また、オフセット設定部15aは、基準信号にオフセットを設定するにあたり、基準信号の最大値から所定のオフセットを差し引くよう設定したり、P相スロープ信号およびD相スロープ信号が、基準信号のレベルの方向へ移動するようオフセットを設定する。
また、オフセット設定部15aは、P相スロープ信号およびD相スロープ信号に同じ量のオフセットを設定したり、基準信号、P相スロープ信号およびD相スロープ信号の全てに同じ量のオフセットを設定したりする。
また、オフセット設定部15aは、基準信号、P相スロープ信号およびD相スロープ信号にオフセットを設定するにあたり、ゲインコントロール回路15cでのゲインに応じて可変するオフセットを設定したりする。ここで、ゲインコントロール回路15cでのゲインとは、P相スロープ信号およびD相スロープ信号のダイナミックレンジの増幅率のことをいう。
<2.ダブルスロープ型カラムADC方式について>
[タイミングチャート]
次に、ダブルスロープ型カラムADC方式について説明する。図3は、ダブルスロープ型カラムADC方式におけるタイミングチャートである。このタイミングチャートでは、ある光電変換素子に対してリセットから画素信号の読み出しまでの期間の各種信号のタイミングを示している。
先ず、画素リセットパルスのONに同期してオートゼロパルスがONとなる。オートゼロパルスがONになっている間、DACからは基準信号が出力され、画素のゼロレベルの出力値と基準信号とが対応付けられる。この動作をオートゼロという(以下同様)。オートゼロで設定された基準信号がコンパレータの動作点となる。
次に、オートゼロパルスがOFFとなった後、スロープイネーブルパルスがONとなると、DACからP相スロープがコンパレータへ出力される。コンパレータは光電変換素子から送られるゼロレベルの出力値とP相スロープ信号との比較を行う。コンパレータでの比較動作において、P相スロープ信号とゼロレベルの出力値とが等しくなったとき、コンパレータの出力の極性が反転する。一方、スロープイネーブルパルスがONとなっている間、カウンタクロックパルスがカウンタに入力される。カウンタは、スロープイネーブルパルスがONになってからコンパレータの出力が反転するまでのカウンタクロックパルス数を計数する。この計数値(カウント値N1)がバッファに保持される。
次に、画素転送パルスがONとなると、光電変換素子で取得した画素信号が読み出され、コンパレータに送られる。その後、スロープイネーブルパルスが再度ONとなると、DACからD相スロープがコンパレータへ出力される。コンパレータは光電変換素子から送られる画素信号とD相スロープ信号との比較を行う。コンパレータでの比較動作において、D相スロープ信号と画素信号とが等しくなったとき、コンパレータの出力の極性が反転する。一方、スロープイネーブルパルスがONとなっている間、カウンタクロックパルスがカウンタに入力される。カウンタは、スロープイネーブルパルスがONになってからコンパレータの出力が反転するまでのカウンタクロックパルス数を計数する。この計数値(カウント値N2)がバッファに保持される。
その後、バッファに保持したカウント値N1、N2が後段の信号処理回路へ送られ、カウント値N2−カウント値N1を演算することで、光電変換素子のノイズ成分を除去した画素信号が生成される。
[アナログゲイン]
図4は、アナログゲイン調整に応じた参照信号の変化を説明する図である。この図では、図3に示すタイミングチャートのうち、カウンタクロックパルス、オートゼロパルス、DAC出力波形(参照信号の波形)のみを示している。アナログゲインは、図2に示すDACの構成のうち、ゲインコントロール回路15cからスロープ信号生成回路15bへ送られるバイアスに対応している。アナログゲインは、固体撮像装置の受光感度に応じて設定されるもので、受光感度を高める方が高ゲイン側、低める方が低ゲイン側となる。
参照信号は、アナログゲインが高ゲイン側になるほど基準信号の振幅が浅く、低ゲイン側になるほど振幅が深くなる。また、P相スロープ信号およびD相スロープ信号は、高ゲイン側になるほどピーク部分の振幅が浅く、低ゲイン側になるほどピーク部分の振幅が深くなる。つまり、高ゲイン側になるほど傾斜が小さく、低ゲイン側になるほど傾斜が大きくなる。P相スロープ信号およびD相スロープ信号の傾斜が小さくなるほど、信号の1階調を表現するカウント数が増加し、分解能が増加することになる。
ここで、アナログゲインに応じて参照信号の振幅を調整する場合、次のような現象が把握されている。
[高ゲイン時の縦筋について]
図5は、高ゲイン時の縦筋について説明する図で、(a)は参照信号と画素信号とを示すタイミングチャート、(b)はコンパレータの出力のイメージを示す図である。先に説明したように、アナログゲインが高くなるほどDACから出力される参照信号の振幅が小さくなる。図5(a)に示す参照信号の実線は低ゲイン時、破線は高ゲイン時である。ここで、図5(b)に示すように、コンパレータはDACから送られる参照信号の振幅が小さいほどコンパレータ出力のばらつきが発生しやすくなる。つまり、参照信号の振幅が小さいほど、コンパレータ出力の反転遅延が大きくなる。このため、P相スロープ期間でコンパレータ出力が反転しない場合も生じる。特に、高ゲイン時にコンパレータ出力のばらつきによる縦相関の強い画像、すなわち縦筋となって見える現象が生じやすい。
[高ゲイン時の白点について]
図6は、高ゲイン時の白点について説明する図で、参照信号と画素信号とを示すタイミングチャートとなっている。先に説明したように、アナログゲインが高くなるほどDACから出力される参照信号の振幅が小さくなる。図6に示す参照信号の実線は低ゲイン時、破線は高ゲイン時である。ここで、高ゲインになるほどP相スロープ信号の振幅が小さくなり、傾斜が小さくなることから、画素信号のばらつきがコンパレータ出力の反転時期に大きく影響することになる。したがって、P相スロープ期間でコンパレータ出力が反転しない場合も生じる。このように、P相スロープ期間でコンパレータ出力に反転が生じない現象が起こると、黒点が発生したとして、黒点補正回路の動作によって白点として出力されることになる。ここで、黒点補正回路は、強力な光が入射した場合、オートゼロ期間の基準信号が画素信号の下限より下がらないようにする回路である。これにより、P相スロープ期間でコンパレータ出力が反転しないよう強制的に設定する。コンパレータは、P相スロープ期間で比較結果が反転しなかったことを検知して、この場合には白色をカウントさせるようコンパレータ出力を補正することになる。
[大光量時の黒点について]
図7は、大光量時の黒点について説明する図で、画素リセットパルス、画素転送パルス、オートゼロパルス、画素信号、参照信号を示すタイミングチャートとなっている。この図では、図中破線が通常レベルの画素信号、図中一点鎖線が黒点発生時の画素信号を示している。
通常レベルの画素信号では、画素信号のゼロレベルとDACの基準信号とでオートゼロ設定を行い、P相スロープ信号でゼロレベルのカウント値(N1)を計数する。その後、D相スロープ信号で画素の信号レベルのカウント値(N2)を計数し、N2−N1によって信号振幅を得る。
黒点発生時では、リセットパルスで画素のフローティングディフュージョンの電位をゼロレベルにリフレッシュするが、強力な入射光のために光電変換素子からフローティングディフュージョンへ電子が溢れ出している。したがって、転送パルスがある・ないにかかわらず、フローティングディフュージョンが電子で飽和する。このため、画素信号のゼロレベルの設定期間、P相スロープ期間、D相スロープ期間のいずれについても、画素信号は出力可能な最大振幅に達している。このレベルでコンパレータのオートゼロ設定を行い、P相スロープ信号でゼロレベルのカウント値(N1)およびD相スロープ信号で画素の信号レベルのカウント値(N2)を行い、総出力=N2−N1の演算を行うと、総出力=ゼロ(黒)が出力される。
図8は、大光量時の黒点の補正について説明する図である。上記のように、大光量を受光していながら黒が出力されてしまうことを回避するため、次のような補正が行われる。図8では、画素リセットパルス、画素転送パルス、オートゼロパルス、画素信号、参照信号を示すタイミングチャートとなっている。この図では、図中破線が通常レベルの画素信号、図中一点鎖線が黒点発生時の画素信号、図中太実線が黒色補正を行った場合の画素信号を示している。
ここでは、黒点を検出し、補正するために、図中(1)〜(3)の期間で次のような処理を行っている。
(1)予め、画素信号の信号線に、画素とともにダミーソースフォロワ回路を接続しておき、所定のアナログ電圧を印加しておく。そして、オートゼロの設定期間だけダミーソースフォロワ回路をアクティブにしておく。ここで、強力な光が入射しても、オートゼロの設定において、基準信号のレベルが画素信号の下限より下がらないよう設定される。
(2)オートゼロの設定期間が終わったら、ダミーソースフォロワ回路を非アクティブにする。強力な光が入射していると、画素信号が下限に達する。このため、P相スロープ期間において、P相スロープ信号と画素信号とが交錯しないことになる。
(3)コンパレータでは、P相スロープ期間に比較結果が反転しなかったことを、「大光量時の黒点発生レベルの光量」であることを検知する判定基準とする。これにより、コンパレータは、出力をフルカウント(例えば、10bit−アナログデジタル変換なら3FF)=白を出力する。すなわち、D相スロープ信号で画素の信号レベルのカウント値(N2)−P相スロープ信号でゼロレベルのカウント値(N1)の演算は無視される。これにより、黒点を白く補正する。
図9は、大光量時黒点の補正の問題点を説明する図である。この図では、参照信号と画素信号とを示すタイミングチャートとなっている。また、この図では、図中破線が通常レベルの画素信号、図中一点鎖線が黒点発生時の画素信号、図中太実線が黒色補正を行った場合の画素信号を示している。
先に説明したアナログゲインの設定において、P相スロープ信号およびD相スロープ信号は、高ゲイン側になるほどピーク部分の振幅が浅く(図中破線参照)、低ゲイン側になるほどピーク部分の振幅が深くなる(図中実線参照)。このため、低ゲイン時においてP相スロープの振幅が深くなると、黒点補正を行うためにオートゼロの設定において、基準信号の下限レベルよりP相スロープの振幅の方が深くなる場合が生じる。このため、P相スロープ期間でコンパレータ出力に反転が発生し、コンパレータによる「大光量時の黒点発生レベルの光量」であることを検知する判定基準を満たさなくなる。したがって、D相スロープ信号で画素の信号レベルのカウント値(N2)−P相スロープ信号でゼロレベルのカウント値(N1)の演算がゼロカウントとなり、黒を出力することになる。つまり、本来、黒点補正によって白を出力したいにもかかわらず、補正されずに黒を出力してしまうことになる。
<3.固体撮像装置の駆動方法>
本実施形態では、上記のようなアナログゲインに起因する縦筋、黒点、白点の不具合を解消するため、次のような駆動方法を行っている。
[オートゼロ基準信号へのオフセット]
図10は、オートゼロ期間で設定される基準信号へのオフセットを説明する図で、(a)は高ゲイン時、(b)は低ゲイン時の例である。図10(a)に示すように高ゲイン時では、図5に示すような縦筋の発生や、図6に示すような白点の発生が顕在化しないよう、オートゼロ期間で設定される基準信号として、振幅を最大化したレベルから所定のオフセットだけ差し引く設定を行っている。ここで、基準信号の振幅の最大は、P相スロープ信号の振幅の最大と同じレベルである。また、オフセットの量は、光電変換素子のゼロレベルのバラツキや、コンパレータの反転遅延のバラツキを考慮して決定される。
このようにして、オートゼロ期間に設定される基準信号のレベルにオフセットを設けることで、基準信号の振幅とP相スロープ信号の振幅とのマージンを確保する。また、図10(b)に示す低ゲイン時でも、基準信号として、振幅を最大化したレベルから所定のオフセットだけ差し引く設定を行っている。低ゲイン時では、ゲインにおおよそ反比例してオートゼロの基準信号の振幅およびP相スロープ信号の振幅が拡大するが、互いのピーク差は高ゲイン時に与えた最小限のオフセット分が確保されるため、図9に示すような低ゲイン時の黒点発生の顕在化の抑制に繋がる。
[P相、D相スロープ信号へのオフセット]
図11は、P相スロープ信号およびD相スロープ信号へのオフセットを説明する図で、(a)は高ゲイン時、(b)は低ゲイン時の例である。この例では、高ゲイン時の白点顕在化と低ゲイン時の黒点顕在化とを抑制するものである。この例では、図11(a)に示す高ゲイン時および図11(b)に示す低ゲイン時において、P相スロープ信号にオフセットを加える。この際、オフセットを基準信号のレベルの方向に与える。このオフセットによってP相スロープ信号は、傾斜が変わることなくレベルにオフセットが重畳される状態となる。これにより、オートゼロ期間で基準信号の振幅とP相スロープ信号の振幅とにマージンが確保され、高ゲイン時の黒点の顕在化が抑制される。
なお、図11には示さないが、P相スロープ信号とD相スロープ信号の基準レベルを一致させるために、P相スロープ信号に与えたオフセットと同様なオフセットをD相スロープ信号にも与える。
[基準信号、P相、D相スロープ信号へのオフセット]
図12は、基準信号、P相、D相スロープ信号へのオフセットを説明する図である。この例では、先ず、縦筋の抑制のためにオートゼロ期間に基準信号にオフセットを加え、基準信号の最大化を図る。最大化により、基準信号の振幅は、P相スロープ信号の振幅と同じレベルとなる。このままでは基準信号の振幅とP相スロープ信号の振幅とのマージンがなくなるため、P相スロープ信号にもオートゼロ期間に基準信号に与えたのと同量のオフセットを加える。オフセットは基準信号のレベルの方向に与える。このオフセットによってP相スロープ信号は、傾斜が変わることなくレベルにオフセットが重畳される状態となる。これにより、基準信号を最大化する前の状態と同じだけのマージンが確保され、高ゲイン時黒点は顕在化することを防ぐことができる。
なお、この際、P相スロープ信号とD相スロープ信号との基準レベルを一致させるために、D相スロープ信号にも、オートゼロ期間に基準信号に与えたのと同量のオフセットを基準信号のレベルの方向に与える。このオフセットによってD相スロープ信号は、傾斜が変わることなくレベルにオフセットが重畳される状態となる。
[各種参照信号へのオフセットの例]
図13は、上記図10〜図12に示すオフセットの設定例を並列に記載したタイミングチャートである。本実施形態では、オートゼロ設定における基準信号の振幅とP相スロープ信号の振幅のピーク差がゲインに依存せず、所定の電圧振幅差に保たれることになる。図10〜図12に示すいずれのオフセットの設定を用いるかは、固体撮像装置の特定によって適宜選択される。
<4.オフセットの適応的な設定の例>
図14は、ゲインに応じたオフセット量の変化について説明する図である。上記説明したオフセットの例では、基準信号、P相およびD相スロープ信号に与えるオフセットとして一定の量に設定しているが、図14に示すように、オフセットの量をゲインに応じて適応的に変化させてもよい。
すなわち、図14は、横軸がゲイン、縦軸が基準信号とP相スロープ信号の振幅差を示している。ここで、図中実線がゲインによらず一定のオフセット量の場合、図中一点鎖線がゲインに応じて可変するオフセット量の場合を示している。
基準信号にオフセットを与える場合、ゲインによらず一定のオフセット量であると、基準信号とP相スロープ信号の振幅差は一定となる。一方、ゲインに応じて可変するオフセット量であると、基準信号とP相スロープ信号の振幅差は、ゲインが小さいほど大きなオフセット量となるよう設定される。
ゲインが小さいときには、DACのスロープの傾きが急峻なため、スロープの開始直後と終了直前でリニアリティ悪化が顕在化し、線形性を保った有効レンジが減少する場合がある。このような場合に、ゲインが大きいときのオフセットをそのままゲインが小さいときに適用すると、スロープ終了直前の線形性が保証できない領域でのコンパレータ反転が起こってしまう。そこで、ゲインが小さいほどオフセットを大きくすることにより、この問題を回避することができる。
また、P相、D相スロープ信号にオフセットを与える場合、ゲインによらず一定のオフセット量であると、オフセットを与えない場合を基準にして一定のオフセット量の差となる。一方、ゲインに応じて可変するオフセット量であると、オフセットを与えない場合を基準にしてゲインが大きいほど大きなオフセット量の差となるよう設定される。
先に説明したように、ゲインが小さいときに起こる大光量時の黒点はP相スロープの振幅が深くなると起こりやすくなるため、ゲインによらず一定のオフセットを重畳すると黒点が発生する場合がある。そこで、ゲインが小さくなるほどオフセットを小さくするようにすることにより、この問題を回避することができる。
<5.オフセットの具体的な設定手順>
[その1]
図15は、オフセットの具体的な設定手順(その1)を説明する図である。この図では、参照信号の変化を示している。先ず、高ゲイン時の参照信号において、オートゼロ期間に設定する基準信号の振幅をP相スロープ信号の振幅と同じレベルに設定する(図中(1)参照)。次に、所定のオフセットを基準信号に重畳する。これにより、基準信号P層スロープの振幅からオフセット量だけ差し引かれた振幅になる(図中(2)参照)。そして、オフセットを重畳した基準信号を用いて、白点発生の状態を確認する。
次いで、上記高ゲイン時に設定したオフセット量と同じオフセット量を用い、低ゲイン時の基準信号にそのオフセット量を重畳する。すなわち、基準信号の最大値からオフセット量だけ差し引いたレベルを設定する。
そして、オフセットを重畳した基準信号を用いて、大光量時の黒点の発生を確認する。ここで、黒点が発生する場合、オフセット量を所定量小さくし、再度高ゲイン時の基準信号にオフセットを重畳し、白点発生を確認し、低ゲイン時の基準信号にオフセットを重畳し、大光量時の黒点の発生を確認する。これを繰り返すことで、高ゲイン時の白点、低ゲイン時の黒点の発生を両方とも抑制できるオフセット量を設定する。
[その2]
図16は、オフセットの具体的な設定手順(その2)を説明する図である。この図では、参照信号の変化を示している。先ず、高ゲイン時の参照信号において、オートゼロ期間に設定する基準信号の振幅をP相スロープ信号の振幅と同じレベルに設定する(上図中(1)参照)。次に、所定のオフセット(第1のオフセット)を基準信号に重畳する。これにより、基準信号がP相スロープの振幅から第1のオフセット量だけ差し引かれた振幅になる(上図中(2)参照)。そして、第1のオフセットを重畳した基準信号を用いて、白点発生の状態を確認する。
次いで、同じ高ゲイン時の参照信号の基準信号に上記第1のオフセットを重畳した状態で、その基準信号、P相スロープ信号およびD相スロープ信号の全てに、同じ量だけ振幅を大きくする方向へ別なオフセット(第2のオフセット)を重畳する(下図中(3)参照)。そして、この第2のオフセットを重畳した参照信号を用いて、縦筋の発生状態を確認する。縦筋が発生する場合には、第2のオフセット量を調整し、縦筋の発生を抑制する第2のオフセット量を最適化する。
そして、第1と第2のオフセットを重畳した状態で、低ゲイン・大光量時の黒点の発生を確認する。黒点が発生する場合は、第1のオフセットを小さくする。程度によっては負のオフセット値を重畳する。このオフセット設定で再度、高ゲイン時の白点・縦筋の発生を確認する。これを繰り返すことで、高ゲイン時の白点、縦筋、低ゲイン時の黒点の発生をすべてを抑制できるオフセット量を設定する。
<6.撮像装置の構成例>
図17は、本実施形態に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。図17に示すように、本例に係る撮像装置は、レンズ71を含む光学系、撮像デバイス72、カメラ信号処理回路73およびシステムコントローラ74等によって構成されている。
レンズ71は、被写体からの像光を撮像デバイス72の撮像面に結像する。撮像デバイス72は、レンズ71によって撮像面に結像された像光を画素単位で電気信号に変換して得られる画像信号を出力する。この撮像デバイス72として、先に説明した本実施形態に係る固体撮像装置が用いられる。
カメラ信号処理部73は、撮像デバイス72から出力される画像信号に対して種々の信号処理を行う。システムコントローラ74は、撮像デバイス72やカメラ信号処理部73に対する制御を行う。システムコントローラ74は、画素全ての情報を読み出すプログレッシブ走査方式での通常フレームレートモードと、通常フレームレートモード時に比べて、画素の露光時間を1/Nに設定してフレームレートをN倍に上げる高速フレームレートモードとの各動作モードを切り替える制御も行う。
上記説明した本実施形態によれば、光電変換素子の特性向上に対するトレードオフを光電変換素子の設計終了後に解消し、特性向上できるので、特性マージンを拡大した分、適用可能なゲイン範囲を拡大することができる。また、特性マージンを拡大できるため、歩留まりが向上する。また、特性向上のための新たな試作を減らし、コストを減らすことができる。また、光電変換素子からの信号の読み出し速度を変えずに特性改善できる。また、基準信号の振幅とP相スロープ信号の振幅との間に必要な最小限のマージンを、全ゲイン範囲で一貫して適用することで制御操作が簡単になり、制御回路の簡略化や選別工程の削減を通じて低コスト化できる。
1…固体撮像装置、10…画素部、12…光電変換素子、13…行走査回路、14…列走査回路、15…DAC、15a…オフセット設定部、16…コンパレータ、17…カウンタ、18…バッファ、19…リセット信号生成部、21…駆動制御部

Claims (6)

  1. 複数の光電変換素子が配置される画素部と、
    前記画素部の光電変換素子で取得した画素信号と参照信号とを比較する比較部と、
    前記参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記比較部によって前記画素信号と前記参照信号との大小関係が入れ替わる時間量を計数する計数部と、
    前記参照信号生成部で生成する参照信号にオフセットを設定するオフセット設定部と
    を有し、
    前記参照信号生成部は、前記参照信号として、前記画素部の無信号時の基準信号と、前記無信号に対応した前記時間量を前記計数部で計数するための第1のスロープ信号と、前記画素部で取得した画素信号に対応した前記時間量を前記計数部で計数するための第2のスロープ信号とを生成し、
    前記オフセット設定部は、前記参照信号生成部で生成する前記基準信号、前記第1のスロープ信号および前記第2のスロープ信号に同じ量のオフセットを設定する、
    体撮像装置。
  2. 複数の光電変換素子が配置される画素部と、
    前記画素部の光電変換素子で取得した画素信号と参照信号とを比較する比較部と、
    前記参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記比較部によって前記画素信号と前記参照信号との大小関係が入れ替わる時間量を計数する計数部と、
    前記参照信号生成部で生成する参照信号にオフセットを設定するオフセット設定部と、
    を有し、
    前記参照信号生成部は、前記参照信号として、前記画素部の無信号時の基準信号と、前記無信号に対応した前記時間量を前記計数部で計数するための第1のスロープ信号と、前記画素部で取得した画素信号に対応した前記時間量を前記計数部で計数するための第2のスロープ信号とを生成し、
    前記オフセット設定部は、前記参照信号生成部で生成する前記基準信号、前記第1のスロープ信号および前記第2のスロープ信号に、前記第1のスロープ信号および前記第2のスロープ信号のダイナミックレンジの増幅率に応じた量のオフセットを設定する、
    固体撮像装置。
  3. 画素部で取得した画素信号と参照信号とを比較する比較部と、
    前記参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記比較部によって前記画素信号と前記参照信号との大小関係が入れ替わる時間量を計数する計数部と
    前記参照信号生成部で生成する参照信号にオフセットを設定するオフセット設定部と、
    を有する固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記参照信号生成部は、前記参照信号として、前記画素部の無信号時の基準信号と、前記無信号に対応した前記時間量を前記計数部で計数するための第1のスロープ信号と、前記画素部で取得した画素信号に対応した前記時間量を前記計数部で計数するための第2のスロープ信号とを生成し、
    前記オフセット設定部は、前記参照信号生成部で生成する前記基準信号、前記第1のスロープ信号および前記第2のスロープ信号に同じ量のオフセットを設定する、
    体撮像装置の駆動方法。
  4. 画素部で取得した画素信号と参照信号とを比較する比較部と、
    前記参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記比較部によって前記画素信号と前記参照信号との大小関係が入れ替わる時間量を計数する計数部と、
    前記参照信号生成部で生成する参照信号にオフセットを設定するオフセット設定部と、
    を有する固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記参照信号生成部は、前記参照信号として、前記画素部の無信号時の基準信号と、前記無信号に対応した前記時間量を前記計数部で計数するための第1のスロープ信号と、前記画素部で取得した画素信号に対応した前記時間量を前記計数部で計数するための第2のスロープ信号とを生成し、
    前記オフセット設定部は、前記参照信号生成部で生成する前記基準信号、前記第1のスロープ信号および前記第2のスロープ信号に、前記第1のスロープ信号および前記第2のスロープ信号のダイナミックレンジの増幅率に応じた量のオフセットを設定する、
    固体撮像装置の駆動方法。
  5. 被写体の像から画像信号を得る固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置で得た信号を処理する信号処理部とを備え、
    前記固体撮像装置として、
    複数の光電変換素子が配置される画素部と、
    前記画素部の光電変換素子で取得した画素信号と参照信号とを比較する比較部と、
    前記参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記比較部によって前記画素信号と前記参照信号との大小関係が入れ替わる時間量を計数する計数部と、
    前記参照信号生成部で生成する参照信号にオフセットを設定するオフセット設定部と
    を有し
    前記参照信号生成部は、前記参照信号として、前記画素部の無信号時の基準信号と、前記無信号に対応した前記時間量を前記計数部で計数するための第1のスロープ信号と、前記画素部で取得した画素信号に対応した前記時間量を前記計数部で計数するための第2のスロープ信号とを生成し、
    前記オフセット設定部は、前記参照信号生成部で生成する前記基準信号、前記第1のスロープ信号および前記第2のスロープ信号に同じ量のオフセットを設定する、
    像装置。
  6. 被写体の像から画像信号を得る固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置で得た信号を処理する信号処理部とを備え、
    前記固体撮像装置として、
    複数の光電変換素子が配置される画素部と、
    前記画素部の光電変換素子で取得した画素信号と参照信号とを比較する比較部と、
    前記参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記比較部によって前記画素信号と前記参照信号との大小関係が入れ替わる時間量を計数する計数部と、
    前記参照信号生成部で生成する参照信号にオフセットを設定するオフセット設定部と
    を有し
    前記参照信号生成部は、前記参照信号として、前記画素部の無信号時の基準信号と、前記無信号に対応した前記時間量を前記計数部で計数するための第1のスロープ信号と、前記画素部で取得した画素信号に対応した前記時間量を前記計数部で計数するための第2のスロープ信号とを生成し、
    前記オフセット設定部は、前記参照信号生成部で生成する前記基準信号、前記第1のスロープ信号および前記第2のスロープ信号に、前記第1のスロープ信号および前記第2のスロープ信号のダイナミックレンジの増幅率に応じた量のオフセットを設定する、
    撮像装置。
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