JP2011048351A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な分離性を確保することができると共に、小型化及び低コスト化を図れる定着装置を提供する。
【解決手段】本発明は、定着部材21と、定着部材21に接触して定着ニップNを形成する対向部材22を備え、定着ニップNに記録媒体Pを通過させてその記録媒体P上の現像剤像を定着させる定着装置におけるものである。定着ニップNを通過した記録媒体Pを定着部材21から分離させる分離部材23を複数設け、各分離部材23を定着部材21に対して互いに独立して接近離間可能に構成する。定着装置は、複数の分離部材23をそれぞれ定着部材21に当接させるように付勢する当接方向付勢手段26と、1つの駆動手段30によって駆動され、複数の分離部材23の定着部材21への当接を解除可能な当接解除部材27とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体上の現像剤像を定着させる定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置において、記録用紙上に担持されたトナー画像を定着させる定着装置として、加熱加圧方式の定着装置を採用しているものがある。この種の定着装置は、一般的に、ハロゲンヒータ等の加熱手段によって加熱される定着回転体と、これに接触して定着ニップを形成する加圧回転体とを備える。画像の定着処理を行う場合は、定着ニップに記録用紙を通過させて、記録用紙を加熱及び加圧し、記録用紙に担持されたトナー画像を加熱溶融させて定着させる。しかし、このとき溶融したトナーの粘着力によって記録用紙が定着回転体の表面に貼り付くことにより、記録用紙が定着ニップから良好に排出されなくなる不具合が生じる場合がある。
上記不具合を解決するために、例えば特許文献1(特開平7−140831号公報)には、記録用紙を定着回転体から剥離(分離)させるために、定着回転体に対してカウンタ方向に先端が接触するブレード形状や楔形状の分離爪等の分離部材を備えた定着装置が提案されている。しかしながら、このような定着装置においては、分離部材を定着回転体に接触させた状態で定着回転体を回転させるため、経時的に定着回転体の表面が摩耗し、その結果、画像上に光沢ムラやスジ等のノイズが発生するといった問題がある。
このような画像品質の問題を解決するために、特許文献2(特開2004−67329号公報)において、搬送される記録用紙が当接することによって可動する突出部を設け、この突出部の可動に連動させて分離部材を定着回転体から離間させる定着装置が提案されている。この定着装置によれば、記録用紙が搬送される度に、分離部材を定着回転体から離間させることができるので、分離部材が定着回転体に接触している時間を削減することができる。これにより、分離部材の接触による定着回転体の摩耗量を減少させることができ、定着装置の寿命を延ばすことができる。
上記特許文献2に提案された定着装置によれば、記録用紙が搬送される度に、分離部材を定着回転体から離間させることができるとしている。しかしながら、通常の定着装置の稼働状態を鑑みると、通紙に要する時間よりも、ウォームアップ動作や印字後の定着回転体の表面温度上昇を軽減するための空転動作など、非通紙時で定着回転体を回転させる時間の方が圧倒的に長い。例として、20頁/分〜25頁/分程度(記録用紙搬送速度にして120mm/sec〜150mm/sec程度)の生産性を有する画像形成装置が、印刷1回につき3頁程度、50頁/日程度の頻度で印刷されることを想定すると、通紙のみに要する時間は、定着回転体の総回転時間の12%〜23%程度である。このため、特許文献2に提案された定着装置では、定着回転体の摩耗量を減少させる効果はそれほど高くない。
また、特許文献3(特開平4−125583号公報)と特許文献4(特開2003−186336号公報)には、搬送される記録用紙を検知したセンサの検知信号に基づいて、ソレノイドが分離部材を定着装置から離間させる定着装置が提案されている。この定着装置によれば、通紙時にのみ分離部材を定着回転体に接触させ、それ以外のときは分離部材を定着回転体から離間させることができるので、上述の例に挙げた条件で計算すると、分離部材の累積離間時間は定着回転体の総回転時間の77%〜88%となる。従って、特許文献3及び4の定着装置は、特許文献2の定着装置と比較して、定着回転体の摩耗量を減少させる効果は高い。
しかしながら、上記特許文献3及び4の定着装置では、1つの分離部材に対して1つのソレノイドを設けているため、分離部材を複数個設けた場合はソレノイドも複数個設ける必要があり、装置の大型化やコストアップの問題がある。また、ソレノイドを複数個設けた場合は、ソレノイドの応答時間のばらつきによる各分離部材の接離動作の信頼性が低くなる問題も生じる。
そこで、各分離部材の接離動作の信頼性を高め、装置の大型化・コストアップを防止するために、複数の分離部材を一体的に連結し、その連結した分離部材を1つのソレノイドで接離させるように構成することが考えられる。しかし、複数の分離部材を一体的に構成した場合は、分離部材の寸法のばらつきや定着回転体の撓み・振れなどが原因で、図14に示すように、一部の分離部材230(図では中央の分離部材)が定着回転体210に対して微小な隙間Sを介して当接できない状態が発生し得る。このように、全ての分離部材を定着回転体に対して当接できないと、良好な分離性が得られない虞がある。
本発明は、斯かる事情に鑑み、良好な分離性を確保することができると共に、小型化及び低コスト化を図れる定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、定着部材と、前記定着部材に接触して定着ニップを形成する対向部材を備え、前記定着ニップに記録媒体を通過させてその記録媒体上の現像剤像を定着させる定着装置において、前記定着ニップを通過した記録媒体を前記定着部材から分離させる分離部材を複数設けると共に、各分離部材を前記定着部材に対して互いに独立して接近離間可能に構成し、前記複数の分離部材をそれぞれ前記定着部材に当接させるように付勢する当接方向付勢手段と、1つの駆動手段によって駆動され、前記複数の分離部材の前記定着部材への当接を解除可能な当接解除部材とを備えたものである。
駆動手段によって当接解除部材を駆動させることにより、分離部材を定着部材に対して接離させることができる。これにより、記録媒体が定着ニップに供給されたときは、各分離部材を定着部材に当接させて記録媒体を定着部材から良好に分離させることができる。一方、記録媒体が定着ニップに供給されないときは、各分離部材を定着部材から離間させておくことにより、定着部材の摩耗を抑制し、良好な画像形成を長期に亘って維持することが可能である。
また、各分離部材を定着部材に対して互いに独立して接近離間するように構成しているので、分離部材の寸法誤差や定着部材の撓みや振れ等があっても、全ての分離部材を定着部材の表面に確実に当接させることができる。また、1つの駆動手段によって複数の分離部材を駆動させることが可能である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記分離部材を前記定着部材に対して離間させるように前記当接解除部材を付勢する当接解除方向付勢手段を備え、前記当接解除方向付勢手段が前記当接解除部材を介して前記分離部材へ付与する当接解除方向の力を、前記当接方向付勢手段が前記分離部材へ付与する当接方向の力よりも大きく設定し、前記駆動手段が駆動時に前記当接解除部材へ付与する力を、前記当接解除方向付勢手段が前記当接解除部材に対して付与する力の逆方向でかつそれよりも大きく設定したものである。
これにより、駆動手段が駆動していないときは、当接方向付勢手段が付与する力と、当接解除方向付勢手段が付与する力との関係により、分離部材を定着部材から離間させておくことができる。従って、分離部材を定着部材に当接させるときのみ駆動手段を駆動すればよいので、駆動手段の構成を簡素化することができる。
請求項3の発明は、請求項2に記載の定着装置において、前記駆動手段はコイル内で進退可能に装着されたプランジャを有するソレノイドであって、通電時に前記プランジャが前記コイル内部に後退することによって、当該駆動手段が前記当接解除部材に対して力を付与するように構成したものである。
駆動手段として汎用的なソレノイドを用いることによって、製造コストを抑えつつ動作信頼性を確保することができる。また、一般に分離部材が定着部材に当接している時間は離間している時間に比べ短いため、分離部材を当接させるときのみソレノイドを駆動させる構成とすることで、ソレノイドの通電率を低減させ、自己発熱によるプランジャの駆動力低下を抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置において、前記複数の分離部材を前記定着部材から離間させた際に、前記各分離部材を所定の離間位置に位置決めする位置決め手段を設けたものである。
これにより、部品寸法のばらつきや部品組付けのばらつきがあっても、各分離部材を定着部材の表面に対して適切な離間量をもって保持することができる。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置において、前記複数の分離部材がそれぞれ前記定着部材に当接した状態で、前記当接解除部材を前記各分離部材に対して非接触となるようにしたものである。
これにより、当接状態にある各分離部材は、当接解除部材から力を受けることがない。従って、分離部材を当接方向付勢手段の付勢力のみによって定着部材に当接させることができるので、定着部材の表面に対して分離部材の当接部を適切な当接圧で追従させることが可能である。
請求項6の発明は請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置において、前記定着ニップの記録媒体搬送方向上流側で前記記録媒体を検知する記録媒体検知手段と、前記記録媒体検知手段の検知信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御部とを備えたものである。
これにより、記録媒体が分離部材の位置に到達する前に、駆動手段を駆動させて分離部材を定着部材に当接させておくことができ、記録媒体を確実に分離させることができる。
請求項7の発明は、請求項6に記載の定着装置において、前記記録媒体検知手段を、搬送される記録媒体に接触することによって記録媒体を検知する接触式検知手段とし、その記録媒体検知手段の記録媒体と接触する検知部を、記録媒体搬送経路の幅方向中央近傍に配設したものである。
これにより、記録媒体が検知部と接触することによる搬送姿勢の傾きを抑制することができ、画像の歪みや記録媒体のシワの発生などを防止することができる。
請求項8の発明は、請求項6に記載の定着装置において、前記記録媒体検知手段を、搬送される記録媒体に接触せずに記録媒体を検知する非接触式検知手段としたものである。
この場合、記録媒体は記録媒体検知手段に接触することはないので、記録媒体の搬送姿勢に傾きが生じる虞はない。
請求項9の発明は、請求項6から8のいずれか1項に記載の定着装置において、前記定着ニップの記録媒体搬送方向上流側で前記記録媒体の詰まりの発生を検知する詰まり検知手段を備え、前記詰まり検知手段が前記記録媒体検知手段を兼ねるようにしたものである。
この場合は、記録媒体を検知するための専用の検知手段を設ける必要がなくなるので、装置の小型化や低コスト化を図れる。
請求項10の発明は、請求項6から8のいずれか1項に記載の定着装置において、前記記録媒体検知手段を、レジストローラに搬送される記録媒体を検知するレジストセンサとしたものである。
記録媒体検知手段をレジストセンサとすることにより、記録媒体を検知するための専用の検知手段を設ける必要がないので、部品点数を削減することができ、装置の小型化や低コスト化を図れる。
請求項11の発明は、請求項6から10のいずれか1項に記載の定着装置において、前記記録媒体検知手段が記録媒体を検知してから前記駆動手段の駆動を開始するまでの時間を変更可能に構成したものである。
適切なタイミングで分離部材を接離動作させることができ、分離性を効果的に発揮することができる。
請求項12の発明は、請求項6から11のいずれか1項に記載の定着装置において、前記駆動手段の駆動開始から駆動完了までの動作時間を確保しつつ、記録媒体が前記分離部材の前記定着部材への当接位置に到達する前に、前記分離部材が前記定着部材に当接するように、前記記録媒体検知手段の配設位置を設定したものである。
これにより、分離部材が定着部材に当接した後、記録媒体が分離部材の当接位置に到達するため、記録部材を確実に分離することができる。
請求項13の発明は、請求項6から12のいずれか1項に記載の定着装置において、前記記録媒体の坪量に応じて、前記分離部材が前記定着部材に当接する当接時間を変更可能に構成したものである。
記録媒体の坪量に応じて、分離部材の当接時間を変更可能に構成することにより、定着部材に対する分離部材の無駄な当接をなくすことができ、定着装置の長寿命化を図りつつ、分離性を確保することが可能になる。
請求項14の発明は、請求項6から13のいずれか1項に記載の定着装置において、前記記録媒体の搬送方向の長さに応じて、前記分離部材が前記定着部材に当接する当接時間を変更可能に構成したものである。
記録媒体の搬送方向の長さに応じて、分離部材の当接時間を変更可能に構成することにより、定着部材に対する分離部材の無駄な当接をなくすことができ、定着装置の長寿命化を図りつつ、分離性を確保することが可能になる。
請求項15の発明は、請求項6から14のいずれか1項に記載の定着装置において、前記記録媒体の面積に対する画像形成領域の割合に応じて、前記分離部材が前記定着部材に当接する当接時間を変更可能に構成したものである。
記録媒体の面積に対する画像形成領域の割合に応じて、分離部材の当接時間を変更可能に構成することにより、定着部材に対する分離部材の無駄な当接をなくすことができ、定着装置の長寿命化を図りつつ、分離性を確保することが可能になる。
請求項16の発明は、請求項6から15のいずれか1項に記載の定着装置において、前記記録媒体に形成される画像の種類に応じて、前記分離部材が前記定着部材に当接する当接時間を変更可能に構成したものである。
記録媒体に形成される画像の種類に応じて、分離部材の当接時間を変更可能に構成することにより、定着部材に対する分離部材の無駄な当接をなくすことができ、定着装置の長寿命化を図りつつ、分離性を確保することが可能になる。
請求項17の発明は、請求項6から16のいずれか1項に記載の定着装置において、前記定着ニップの記録媒体搬送方向下流側で定着ニップから排出された前記記録媒体を検知する排出検知手段を備え、当該排出検知手段の検知信号に基づいて、前記分離部材を前記定着部材から離間させるように構成したものである。
排出検知手段が記録媒体を検知したときの検知信号に基づいて、分離部材を定着部材から離間させることも可能である。
請求項18の発明は、請求項17に記載の定着装置において、前記定着ニップの記録媒体搬送方向下流側で前記記録媒体の詰まりの発生を検知する詰まり検知手段を備え、当該詰まり検知手段が前記排出検知手段を兼ねるようにしたものである。
この場合、排出検知手段が記録媒体を検知することによって、分離部材の離間と記録媒体の詰まり検知の両方を行うことができる。また、専用の排出検知手段を設ける必要がないので、部品点数を削減して装置の小型化や低コスト化を図れる。
請求項19の発明は、請求項17又は18に記載の定着装置において、前記排出検知手段の配設位置を、前記分離部材が前記定着部材に当接する当接時間と、前記記録媒体のたわみ量に基づいて設定したものである。
これにより、分離部材の定着部材への当接時間と記録媒体のたわみ量を考慮した距離よりも、分離部材の当接位置から排出検知手段までの距離が短くなるように、排出検知手段の位置を設定することができ、記録媒体のたわみやバラツキによる影響を少なくすることができると共に、分離部材の当接時間が短くなる。
請求項20の発明は、請求項6から19のいずれか1項に記載の定着装置において、記録媒体が前記定着ニップを通過中に当該記録媒体の搬送速度が低下する場合、記録媒体の搬送方向の後端が前記分離部材と接触するまで、前記分離部材を前記定着部材に当接させるように構成したものである。
搬送速度が低下すると、記録媒体は定着部材に巻き付きやすくなるが、記録媒体の後端が分離部材と接触するまで分離部材を定着部材に当接させておくことにより、記録媒体を定着部材から確実に分離することができる。
請求項21の発明は、請求項20に記載の定着装置において、前記分離部材を前記定着部材から離間させるタイミングを、記録媒体の搬送方向の後端が前記分離部材と接触した後で行うようにしたものである。
これにより、記録媒体が定着ニップを通過中に搬送速度が低下しても、記録媒体の後端が分離部材と接触するまで分離部材を定着部材に当接させておくことができ、記録媒体を定着部材から確実に分離することができる。
請求項22の発明は、請求項1から21のいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置である。
本発明に係る定着装置を画像形成装置に搭載可能である。
本発明によれば、各分離部材を定着部材に対して互いに独立して接近離間するように構成しているので、分離部材の寸法誤差や定着部材の撓みや振れ等があっても、全ての分離部材を定着部材の表面に確実に当接させることが可能である。これにより、良好な分離性を安定して得ることができるので、装置としての信頼性が向上する。また、1つの駆動手段によって複数の分離部材を駆動させることができるので、各分離部材の接離動作の信頼性が向上すると共に、装置の小型化及び低コスト化を図れる。
本発明のカラー画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 本発明に係る定着装置の概略構成図である。 本発明に係る定着装置の概略構成図である。 本発明に係る定着装置の斜視図である。 記録媒体検知手段とソレノイドのそれぞれの動作のタイミングチャートの一例を示す図である。 記録媒体検知手段と制御部と分離部材のそれぞれの動作のタイミングチャートの一例を示す図である。 入口ガイドに用紙センサを取り付けた実施形態を示す図である。 分離部材の当接時間を短く設定した場合のタイミングチャートを示す図である。 記録媒体検知手段として、レジストセンサを用いた実施形態の構成を示す図である。 図9に示す実施形態における、レジストセンサと制御部と分離部材のそれぞれの動作のタイミングチャートの一例を示す図である。 定着装置に定着ニップから排出された記録用紙を検知するための排出検知手段を設けた実施形態の構成を示す図である。 図11に示す実施形態における、記録媒体検知手段、排出検知手段、制御部、分離部材のそれぞれの動作のタイミングチャートの一例を示す図である。 図11に示す実施形態における他のタイミングチャートを示す図である。 一部の分離部材が定着回転体に当接していない状態を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は、本発明に係るカラー画像形成装置の概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、画像形成装置本体100に対して着脱可能に構成された4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkを備えている。各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、感光体(潜像担持体)としての感光体ドラム2と、感光体ドラム2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体ドラム2の表面にトナー(現像剤)を供給する現像手段としての現像装置4と、感光体ドラム2の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード5を備えている。なお、図1では、イエローのプロセスユニット1Yが備える感光体ドラム2、帯電ローラ3、現像装置4、クリーニングブレード5のみに符号を付しており、その他のプロセスユニット1C,1M,1Bkにおいては符号を省略している。
図1において、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの上方には、感光体ドラム2の表面を露光する露光手段(静電潜像形成手段)としての露光装置6が配設されている。一方、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの下方には、転写装置7が配設されている。転写装置7は、転写体としての無端状のベルトから構成される中間転写ベルト8を有する。中間転写ベルト8は、駆動ローラ9及び従動ローラ10に張架され、図の矢印の方向に回転(周回走行)可能に構成されている。
4つの感光体ドラム2に対向した位置に、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ11が配設されている。各一次転写ローラ11はそれぞれの位置で中間転写ベルト8の内周面を押圧しており、中間転写ベルト8の押圧された部分と各感光体ドラム2とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。また、駆動ローラ9に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ12が配設されている。この二次転写ローラ12は中間転写ベルト8の外周面を押圧しており、二次転写ローラ12と中間転写ベルト8とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。
また、中間転写ベルト8の図の右端側の外周面には、中間転写ベルト8の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置13が配設されている。このベルトクリーニング装置13から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、転写装置7の下方に配設された廃トナー収容器14の入り口部に接続されている。
画像形成装置本体100の下部には、記録媒体としての記録用紙Pを収容した用紙トレイ15や、用紙トレイ15から記録用紙Pを搬出する給紙ローラ16等が設けてある。一方、画像形成装置本体100の上部には、記録用紙を外部へ排出するための一対の排紙ローラ17と、排出された記録媒体をストックするための排紙トレイ18とが配設されている。
また、画像形成装置本体100内には、下部の用紙トレイ15から上部の排紙トレイ18へ記録用紙を案内するための搬送経路Rが形成されている。この搬送経路Rにおいて、給紙ローラ16から二次転写ローラ12に至る途中には、一対のレジストローラ19が配設されている。また、二次転写ローラ12から排紙ローラ17に至る途中に、記録用紙上の画像を定着させるための定着装置20を配設している。この定着装置20は、加熱源によって加熱される定着部材としての定着ローラ21と、その定着ローラ21に接触して定着ニップを形成する対向部材としての加圧ローラ22と、定着ローラ21から記録用紙を分離させる分離部材23等を有する。本実施形態では、定着ローラ21と加圧ローラ22が図示しない加圧手段によって互いに圧接されることにより、圧接箇所において定着ニップが形成されているが、この構成に限定されるものではない。例えば、定着部材と対向部材の少なくとも一方を無端状ベルトとし、そのベルトをローラ又はパッド等によって相手側に圧接させる構成としてもよい。また、定着部材と対向部材は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わす単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの感光体ドラム2が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体ドラム2の表面が帯電ローラ3によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体ドラム2の表面には、露光装置6からレーザ光がそれぞれ照射されて、それぞれの感光体ドラム2の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体ドラム2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像(現像剤像)として可視像化される。
駆動ローラ9が図の反時計回りに回転駆動されることにより、中間転写ベルト8が図の矢印で示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ11に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ11と各感光体ドラム2との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの感光体ドラム2に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト8上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト8はその表面にフルカラーのトナー画像を担持する。
また、上記トナー画像が転写された後の各感光体ドラム2の表面に付着する残留トナーは、クリーニングブレード5によって除去され、次いで、その表面が図示していない除電装置によって除電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
また、作像動作が開始されると、画像形成装置の下部では、給紙ローラ16が回転駆動することによって、用紙トレイ15に収容された記録用紙Pが搬送経路Rに送り出される。搬送経路Rに送り出された記録用紙Pは、レジストローラ19によってタイミングを計られて、二次転写ローラ12とそれに対向する駆動ローラ9との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ12に、中間転写ベルト8上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト8上のトナー画像が記録用紙P上に一括して転写される。トナー画像が転写された記録用紙Pは定着手段20へと搬送され、定着ローラ21と加圧ローラ22によって記録用紙Pが加熱及び加圧されてトナー画像が定着される。トナー画像が定着された記録用紙Pは、分離部材23によって定着ローラ21から分離され、排出ローラ17によって排紙トレイ18へと排出される。また、転写後の中間転写ベルト8上に残留するトナーは、ベルトクリーニング装置13によって除去され、除去されたトナーは、廃トナー収容器14へ搬送され回収される。
以上の説明は、記録用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
次に、図2〜図4に基づいて、本発明の特徴部分である上記定着装置の構成について説明する。図2及び図3は本発明の定着装置の概略構成図、図4は前記定着装置の斜視図である。なお、図2〜図4において、同一の符号は同一の部材又は部分を示す。
図2又は図3に示すように、定着装置20は、互いに接触して定着ニップNを形成する定着ローラ21と加圧ローラ22を有する。定着ローラ21の内部には、定着ローラ21を加熱する加熱源24が配設されている。また、定着ローラ21と加圧ローラ22は、図の矢印の方向に回転可能に構成されている。
定着ローラ21は、熱伝導性基体の周囲に弾性層を形成し、さらに被覆層で被覆された円筒状部材である。熱伝導性基体としては、所要の機械的強度を有し、熱伝導性の良好な炭素鋼材やアルミニウム材が主として用いられる。また、弾性層は、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴム等の合成ゴムで形成される。さらに、弾性層の外側(外周面)の被覆層は、トナーとの離型性を良好とすると共に、弾性層の耐久性を高めるためのもので、熱伝導率が高く耐熱性に富む材料で形成される。例えば、フッ素樹脂(PFA)チューブで被覆したもの、フッ素樹脂(PFA又はPTFE)塗料を塗布したもの、あるいはシリコーンゴム層やフッ素ゴム層を形成したもの等が被覆層として用いられる。
加圧ローラ22は、芯金、その芯金の外側(外周)に形成された弾性層、及び弾性層を被覆する被覆層から成る円筒状部材である。芯金として、例えばSTKM等が用いられ、弾性層として、シリコーンゴムやフッ素ゴム、あるいはこれらの発泡体が用いられる。被覆層は例えば離型性に富むPFA,PTFA等の耐熱性フッ素樹脂のチューブで形成される。
また、定着ローラ21の周囲には、図示しない温度検知手段としてのサーミスタや、異常温度防止用のサーモスタット等が配設され、サーミスタからの検出信号により、定着ローラ21の表面温度は所定の温度域内に維持されるように制御されている。
定着ニップNよりも記録媒体搬送方向の下流側(図2又は図3の上側)には、分離部材23が定着ローラ21に対向して配設されている。本実施形態では、分離部材23は定着ローラ21の軸方向に渡って3個配設されている(図4参照)。ただし、分離部材23の個数は、複数であればよく、3個に限定されない。各分離部材23は、支点25を中心に互いに独立して回転可能に支持されている。分離部材23が支点25を中心に図2又は図3の時計回り又は反時計回りに回転することにより、分離部材23の先端23aは定着ローラ21に対して(互いに独立して)接近離間するようになっている。図2は分離部材23が定着ローラ21に対して離間している状態を示し、図3は分離部材23が定着ローラ21に対して当接している状態を示す。
また、図3において、定着ニップNの出口(記録媒体搬送方向の下流端部)から、分離部材23の先端23aが定着ローラ21に当接する当接位置までの距離Dは、本実施形態では5mm〜6mmに設定している。また、定着ニップNの出口から排出される記録用紙Pの挙動を確認し、記録用紙Pが定着ローラ21の表面から最も離間する位置で、分離部材23の先端23aが当接するように上記距離Dを設定することにより、分離部材23が記録用紙Pを分離する際に生じる負荷を低減することができ、記録用紙Pへのダメージを小さくすることが可能となる。
分離部材23の素材としては、主にPFAやPEK、PEEK等の離型性や摺動性の良い材料を用いられる。また、分離部材23の表面をPFAやテフロン(登録商標)離型性や摺動性の良い材料でコーティングしてもよい。
各分離部材23の先端23aとは反対側の基端23b側には、当接方向付勢手段26が配設されている。本実施形態では、当接方向付勢手段26として引張コイルバネを用いているが、設置スペースや製造コストなどの諸条件に応じて、その他の付勢手段を当接方向付勢手段26として用いることも可能である。この当接方向付勢手段26によって、各分離部材23は定着ローラ21に対して当接させる方向に付勢されている。
また、各分離部材23の基端23b側には、分離部材23の定着ローラ21への当接を解除可能な当接解除部材27が配設されている。当接解除部材27は、支点28を中心に回転可能に支持されている。当接解除部材27が支点28を中心に図2又は図3の時計回り又は反時計回りに回転することにより、当接解除部材27の分離部材23側の先端27aは分離部材23の基端23bに対して接近離間するようになっている。また、当接解除部材27は、定着ローラ21の軸方向と平行な方向に渡って延在しており、複数の分離部材23の全てに対して当接可能に構成されている。
当接解除部材27の素材としては、軽量でかつ所要の機械的強度を有するPPSやPEK等の耐熱や耐摩耗性に優れた樹脂材量を用いることができる。本実施形態では、当接解除部材27の軸方向(長手方向)に渡る撓み防止の観点から、特に支点28となる回転軸部分をSUS材にて別体で形成しているが、装置の大きさや分離部材23への付勢力に応じて材料選定を行うことが望ましい。
当接解除部材27の先端27aとは反対側の基端27b側には、分離部材23を定着ローラ21に対して離間させるように当接解除部材27を付勢する当接解除方向付勢手段29が配設されている。本実施形態では、当接解除方向付勢手段29としての引張コイルバネが当接解除部材27の基端27bに設けられており、この引張コイルバネによって当接解除部材27の基端27bが引っ張られることによって、当接解除部材27の先端27aは分離部材23の基端23bに当接する方向に付勢されている。なお、設置スペースや製造コストなどの諸条件に応じて、その他の付勢手段を当接解除方向付勢手段29として用いることも可能である。
また、当接解除部材27を駆動させる駆動手段としてソレノイド30が配設されている。ソレノイド30は、コイルを内蔵するソレノイド本体31と、前記コイル内で進退可能に装着されたプランジャ32を有する。進退可能なプランジャ32は、当接解除部材27の当接解除方向付勢手段29を設けた基端27bに連結されている。そして、ソレノイド本体31内のコイルが励磁され、プランジャ32がソレノイド本体31内へ吸引されて後退することにより、当接解除部材27が駆動(回転)されるようになっている。
各分離部材23の図の上側には、各分離部材23を所定の離間位置に位置決めする位置決め手段33が設けてある。この場合は、定着装置20の出口ガイドの一部に分離部材23を当接させて位置決めするようにしている。このように、位置決め手段33を設けることにより、部品寸法のばらつきや部品組付けのばらつきがあっても、各分離部材23を定着ローラ21の表面に対して適切な離間量をもって保持可能となっている。
定着ニップNよりも記録媒体搬送方向の上流側(図2又は図3の下側)には、記録用紙Pを検知する記録媒体検知手段34が配設されている。記録媒体検知手段34は、支点35を中心に揺動(又は回転)可能に支持された検知部36を有する。通常、検知部36は記録用紙Pの搬送経路Rに交差した位置に配設されており(図2参照)、搬送される記録用紙Pが検知部36に接触することで検知部36が揺動し(図3参照)、記録用紙Pを検知する仕組みとなっている。また、記録用紙Pの通過後、検知部36は、自重又は図示しない捩りコイルバネ等の付勢手段によって元の位置に戻り、図示しない位置決め部に当接して図2に示す所定の位置に保持されるようになっている。
記録用紙Pが検知部36と接触することによって記録用紙Pの搬送姿勢に傾き(スキュー)が生じないように、検知部36は搬送経路Rの幅方向中央近傍に配設することが好ましい。このように検知部36を配設することで、記録用紙Pを正しい姿勢で搬送することができ、画像の歪みや紙シワの発生などを防止して搬送信頼性を確保できる。
また、記録媒体検知手段34を、上記のような記録媒体に接触することによって記録媒体を検知する接触式検知手段でなく、記録媒体に接触せずに記録媒体を検知する非接触式検知手段とすることも可能である。非接触式検知手段としては、例えば、反射型や透過型の光センサを用いることができる。非接触式検知手段を用いた場合は、記録用紙Pの搬送姿勢に傾き(スキュー)が生じる虞はない。
また、定着ニップNの記録媒体搬送方向の上流側で記録用紙の詰まりの発生を検知する詰まり検知手段を設けている場合は、これを記録媒体検知手段34として兼用してもよい。この場合は、記録用紙を検知するための専用の検知手段を設ける必要がなくなるので、装置の小型化や低コスト化を図れる。
上記ソレノイド30は、記録媒体検知手段34の検知信号に基づいて駆動されるように構成されている。詳しくは、ソレノイド30と記録媒体検知手段34とが、制御部37及び駆動回路38を介して電気的に接続されている。前記制御部37は、内部にI/Oポートを有するCPUである。搬送される記録用紙Pが記録媒体検知手段34によって検知されると、その検知信号に基づいて制御部37は駆動回路38を介してソレノイド30を駆動させるように構成されている。
以下、上記本発明の定着装置の動作について説明する。
図2に示す状態では、記録媒体検知手段34によって記録用紙Pは検知されていない。従って、ソレノイド30に駆動力は生じず、当接解除部材27はソレノイド30からの力は受けない。この場合、当接解除部材27は、当接解除方向付勢手段29からの付勢力を受けている。詳しくは、当接解除方向付勢手段29によって当接解除部材27の基端27bが図の上方に引っ張られていることにより、当接解除部材27には図の時計回り方向の力(回転モーメントM3)が作用している。この時計回り方向の力(回転モーメントM3)が作用することによって、当接解除部材27の先端27aは、各分離部材23の基端23bを図の下方に押圧した状態となっている。
当接解除部材27が各分離部材23の基端23bを図の下方に押圧していることにより、各分離部材23には図の反時計回り方向の力(回転モーメントM2)が作用している。他方、当接方向付勢手段26によって各分離部材23の基端23bが図の上方に引っ張られていることにより、各分離部材23には時計回り方向の力(回転モーメントM1)が作用している。このように、各分離部材23には互いに逆向きの力(回転モーメントM1と回転モーメントM2)が作用しているが、ここでは反時計回り方向の力(回転モーメントM2)の方が時計回方向の力(回転モーメントM1)よりも大きいため、各分離部材23の先端23aは定着ローラ21から離間した状態となっている。
すなわち、記録用紙Pが定着ニップNに供給されない状況では、当接解除方向付勢手段29が当接解除部材27を介して分離部材23に付与する当接解除方向の力(回転モーメントM2)を、当接方向付勢手段26が分離部材23に付与する当接方向の力(回転モーメントM1)よりも大きくなるようにしているので、各分離部材23の定着ローラ21への当接が解除されている。このように分離部材23を離間させておくことで、分離部材23の当接による定着ローラ21の摩耗を抑制することができ、良好な画像形成を長期に亘って維持することが可能である。また、各分離部材23は、位置決め手段33に当接しており、それぞれ所定の離間位置に保持されている。
そして、図3に示すように、記録用紙Pが記録媒体検知手段34の検知部36に接触し、記録用紙Pが検知された場合、記録媒体検知手段34からの信号によって制御部37は駆動回路38を介してソレノイド30を駆動させる。詳しくは、ソレノイド30に所定の電流が印加されることにより、プランジャ32が吸引されソレノイド本体31内へ後退する。これにより、当接解除部材27の基端27bは図の下方に引っ張られ、当接解除部材27には図の反時計回り方向の力(回転モーメントM4)が作用する。他方、当接解除部材27には当接解除方向付勢手段29によって上記時計回り方向の力(回転モーメントM3)が作用しているが、この時計回り方向の力(回転モーメントM3)よりも、上記ソレノイド30による反時計回り方向の力(回転モーメントM4)の方が大きいので、当接解除部材27は図の反時計回りに回転する。その結果、当接解除部材27の先端27aが各分離部材23の基端23bから離間し、当接解除部材27による各分離部材23の押圧が解除される。
当接解除部材27による各分離部材23の押圧が解除されると、各分離部材23には当接方向付勢手段26による上記時計回り方向の力(回転モーメントM1)のみが作用することになるため、各分離部材23は図の時計回り方向に回転して、それぞれの先端23aが定着ローラ21に当接する。そして、定着ニップNを通過した記録用紙Pが、分離部材23によって定着ローラ21から分離される。
その後、記録用紙Pの後端が定着ニップNを通過すると、ソレノイド30に印加されていた電流が遮断される。これにより、プランジャ32の吸引が解除され、当接解除部材27は当接解除方向付勢手段29からの力(回転モーメントM3)によって各分離部材23を押圧する。そして、その押圧力によって、各分離部材23に再び図の反時計回り方向の力(回転モーメントM2)が作用する。上述したように、分離部材23に作用する反時計回り方向の力(回転モーメントM2)は、当接方向付勢手段26によって各分離部材23に作用する上記時計回り方向の力(回転モーメントM1)よりも大きいので、各分離部材23は図の反時計回りに回転し、それぞれの先端23aが定着ローラ21から離間する。以降、記録用紙Pが定着ニップに供給される度に、上記分離部材23の接離動作が繰り返し行われる。
図5は、記録媒体検知手段34とソレノイド30のそれぞれの動作のタイミングチャートの一例を示す。
図5に示すように、記録媒体検知手段34が記録用紙Pを検知したとき(ON)から、ソレノイド30が駆動するとき(ON)までは、所定の時間差ΔT1をもたせている。これは、記録媒体検知手段34が記録用紙Pを検知してから、その記録用紙Pが分離部材23に接触するまでは時間的余裕があるため、記録用紙Pの検知後すぐにソレノイド30を駆動させて分離部材23を定着ローラ21に当接させるよりは、記録用紙Pが分離部材23に接触する直前に分離部材23を当接させた方が、定着ローラ21の摩耗軽減の観点から好ましいからである。
また、図5に示すように、記録媒体検知手段34が記録用紙Pを検知しなくなったとき(OFF)から、ソレノイド30の駆動を停止するまで(OFF)の間も、所定の時間差ΔT2をもたせている。これは、記録用紙Pを検知しなくなってからすぐにソレノイド30の駆動を停止すると、記録用紙Pの後端が分離部材23を通過していないにもかかわらず分離部材23が定着ローラ21から離間して、記録用紙Pの分離性や搬送性を良好に維持できなくなる虞があるからである。
また、上記所定の時間差ΔT1,ΔT2は、記録用紙Pの搬送速度などに応じて適切な時間に変更可能としてもよい。その場合、適切なタイミングで分離部材23を接離動作させることができ、分離性を効果的に発揮することができる。
図6は、記録媒体検知手段34と制御部37と分離部材23のそれぞれの動作のタイミングチャートの一例を示す。
上記ソレノイド30のプランジャ32が駆動を開始してから完了するまでには所定の動作時間があるため、図6に示すように、制御部37が信号を発したタイミング(ONとなったタイミング)から、ソレノイド30を駆動させて分離部材23を定着ローラ21に当接又は離間させるまでに時間Y1,Y2を要する。従って、特に、記録媒体検知手段34が、定着ニップNの記録媒体搬送方向の上流側付近に配設されている場合は、記録用紙を検知してからその記録用紙が分離部材23の当接位置に到達するまでの時間が短いため、分離部材23が定着ローラ21に当接する前に記録用紙がその当接位置に到達しないように、記録媒体検知手段34の位置を設定する必要がある。
例えば、記録媒体検知手段34としての用紙センサが、10msごとに信号を確認し、「記録用紙あり」の信号を5回連続して検知した場合に、ソレノイド30が駆動するように構成されたものであり、ソレノイド30を駆動させるための通電が行われてから、プランジャ32がソレノイド本体31内へ吸引されて後退するまでの動作時間を100msとした場合、用紙センサが記録用紙を検知してからソレノイド30の駆動が完了して分離部材23を定着ローラ21に当接させるまでの時間は、10ms×5回+100ms=150msとなる。ここで、用紙センサが5回信号を確認するのは、ノイズによる誤動作を排除するためである。また、記録用紙の搬送速度(線速)が120mm/sとすると、記録用紙が用紙センサに検知されてから分離部材23が定着ローラに当接するまでに搬送される距離は、120mm/s×150ms=18mmとなる。従って、この場合、用紙センサは、分離部材23の当接位置から記録媒体搬送方向の上流側に18mm以上離れた位置に配設する必要がある。
例えば、図7に示す実施形態のように、分離部材23から記録媒体搬送方向の上流側に30mm離れた位置に、記録用紙を定着ニップNに案内する入口ガイド40がある場合、この入口ガイド40に用紙センサ(検知部材36)を取り付けることによって、ソレノイド30の動作時間を確保しつつ、分離部材23と用紙センサとの間の必要距離を満足し、分離部材23が定着ローラ21に当接した後、記録用紙の前端が分離部材23の当接位置に到達するようにでき、記録用紙を確実に分離することが可能となる。
また、上記図6に示すタイミングチャートでは、記録用紙が分離部材23の位置に達する直前に分離部材23を定着ローラ21に当接させ、記録用紙が分離部材23の位置を通過した直後に分離部材23を定着ローラ21から離間させている。すなわち、この場合、記録用紙の搬送方向長さの全体に渡って分離部材23を接触させて分離するようにしている。しかしながら、記録用紙の種類によっては、分離するために必ずしも搬送方向長さの全体に渡って分離部材23と接触させなくてもよいものがある。
例えば、坪量が66g/m2以上の普通紙や厚紙などのコシの強い記録用紙の場合は、その記録用紙の前端のみに分離部材23を接触させて分離すれば、その後は、記録用紙のコシにより挙動が安定し、ガイド部材に沿うように排出される。上記図6では、記録用紙の搬送方向長さの全体に渡って分離部材23を接触させているため、分離部材23の定着ローラへの当接時間Xは長く設定されているが、コシの強い記録用紙を用いた場合は、記録用紙の前端のみに分離部材23を接触させればよいので、図8に示すように、分離部材23の当接時間Xを短く設定することが可能である。
一方、坪量が66g/m2未満の薄紙や、繊維方向が横目の紙などのコシの弱い記録用紙の場合は、その記録用紙の前端のみに分離部材23を接触させて分離させても、コシが弱いため記録用紙が定着ローラ21に巻き付くように排出され、分離部材23の下に記録用紙が潜り込み排出されないことがある。そのため、コシの弱い記録用紙を用いる場合は、図6に示すように、分離部材23の当接時間Xを長く設定し、記録用紙の搬送方向長さの全体に渡って分離部材23を接触させることで、確実に分離することができ、定着ローラ21への記録用紙の巻き付きやそれに伴うジャム等を防止することができる。
このように、記録用紙の坪量に応じて、分離部材23が定着ローラ21に接触する当接時間Xを変更可能に構成することにより、その当接時間Xを、記録用紙を分離させるのに必要最小限に設定して短くすることができる。これにより、分離部材23の接触による定着ローラ21の摩耗量を減少させることができ、定着装置の寿命を延ばすことができるようになる。
また、記録用紙の搬送方向長さに応じて、分離部材23の当接時間Xを変更可能に構成することも可能である。例えば、A4サイズとA6サイズの記録用紙の搬送方向長さは、それぞれ297mmと148mmに設定されている。仮に、各サイズの記録用紙に対して、分離部材23を記録用紙の前端から搬送方向に100mmに渡って接触させた場合、A4サイズでは、搬送方向長さ297mmに対して分離部材23の接触長さ100mmの割合は、約3分の1となる。一方、A6サイズでは、搬送方向長さ148mmに対して分離部材23の接触長さ100mmの割合は、約3分の2となり、A4サイズと比べてその割合は大きくなる。しかし、記録用紙を分離するのに必要な、記録用紙の搬送方向長さ全体に対する分離部材23の接触長さの割合は同じであればよいので、A6サイズにおける分離部材23の接触長さは、記録用紙の搬送方向長さ全体の3分の1である約50mmであれば十分である。
このように、同じ材質の記録用紙において搬送方向長さが異なっても、各記録用紙の搬送方向長さに応じて、搬送方向長さに対する分離部材23の接触長さの割合が同じとなるように分離部材23の当接時間Xを変更することにより、短い記録用紙では分離部材23の定着ローラ21に対する接触時間Xが短くなるので、無駄な接触をなすことができる。これにより、分離部材23の接触による定着ローラ21の摩耗量を減少させることができ、定着装置の寿命を延ばすことが可能となる。
また、記録用紙の面積に対する画像形成領域の割合(以下、「画像形成率」という。)や、記録用紙に形成される画像の種類に応じて、分離部材23の当接時間Xを変更可能に構成することも可能である。一般的に、画像の種類が文字画像の場合など、単色で記録用紙面積に対する画像形成率が低いものは、定着ローラ21に対する記録用紙の密着力が小さく分離しやすいため、記録用紙の前端のみに分離部材23を接触させれば、記録用紙を分離できる。この場合、分離部材23の当接時間Xを短くすることができ、定着ローラ21の摩耗量を減少させることが可能である。
これに対し、画像の種類が写真画像等であって、複数の色を重ね合わせたトナー付着量の多いものや、画像形成率が高いものは、定着ローラ21に対する記録用紙の密着力が大きく分離しにくいためジャム化しやすい。この場合は、画像が形成された部分に分離部材23を接触させることで、記録用紙を分離させることが可能となる。
以上のように、画像の種類や画像形成率、記録用紙の坪量や搬送方向長さに応じて、分離部材23の当接時間Xを変更可能に構成することにより、定着ローラ21に対する分離部材23の無駄な当接をなくすことができ、定着装置の長寿命化を図りつつ、分離性を確保することが可能となる。
図9は、記録媒体検知手段34として、レジストセンサ41を用いた実施形態の構成を示す図である。
レジストセンサ41は、定着装置20よりも記録用紙搬送方向の上流側に配設され、上記レジストローラ19に搬送される記録用紙を検知するセンサである。図9に示すレジストセンサ41は、図2等に示す検知部材36と同様に、支点42を中心に揺動(又は回転)可能に支持されており、搬送される記録用紙がレジストセンサ41に接触することで記録用紙を検知する仕組みとなっている。そして、レジストセンサ41で記録用紙が検知されると、その検知信号に基づき、ここでは図示しないレジストローラ19のONとOFFとが切り換えられる。このように、レジストセンサ41はレジストローラ19の動作に使用されているため、動作のタイミングを同期させることが容易である。また、レジストセンサ41によって記録用紙のジャム検知も行っている。本実施形態では、このレジストセンサ41を記録媒体検知手段34として用いているので、レジストセンサ41によって記録用紙が検知されると、その検知信号に基づいて制御部37が駆動回路38を介してソレノイド30を駆動させるように構成されている。なお、図9において、制御部37からの信号に基づいて、分離部材23を接離させる構成及び動作については上記図2及び図3において説明したのと同様であるので説明を省略する。
図10は、図9に示す実施形態における、レジストセンサ41と制御部37と分離部材23のそれぞれの動作のタイミングチャートの一例を示す。
レジストセンサ41が記録用紙を検知して、検知信号が制御部37へと送られると、制御部37は、レジストセンサ41が記録用紙を検知してから所定時間ΔT1だけ待機した後、1回目の信号を発し、ソレノイド30を駆動させる。そして、ソレノイド30の動作時間Y1を経て分離部材23が定着ローラ21に当接し、記録用紙が分離される。ここで、待機時間ΔT1を設定しているのは、上記図5において説明したのと動揺に、レジストセンサ41が記録用紙を検知してから、その記録用紙が分離部材23に接触するまでは時間的余裕があるため、記録用紙の検知後すぐにソレノイド30を駆動させて分離部材23を定着ローラ21に当接させるよりは、記録用紙が分離部材23に接触する直前に分離部材23を当接させた方が、定着ローラ21の摩耗軽減の観点から好ましいからである。その後、制御部37は、上記1回目の信号を発したタイミングから、所定時間Xをあけて2回目の信号を発し、その信号に基づいてソレノイド30の駆動が停止する。そして、動作時間Y2を経て分離部材23が定着ローラ21から離間する。
このように、レジストセンサ41を記録媒体検知手段34として用いた場合も、上記実施形態と同様に、記録用紙を定着ローラ21から分離させることが可能である。また、この場合、記録用紙を検知するための専用の検知手段を設ける必要がないので、部品点数を削減することができ、装置の小型化や低コスト化を図れる。なお、本実施形態において、分離部材23の当接時間Xを、上記と同様に、画像の種類や画像形成率、記録用紙の坪量や搬送方向長さに応じて、変更可能に構成することも可能である。
図11は、定着装置20に定着ニップNから排出された記録用紙を検知するための排出検知手段43を設けた実施形態の構成を示す図である。
排出検知手段43は、定着ニップNの記録媒体搬送方向の下流側に、支点44を中心に揺動(又は回転)可能に支持されており、搬送される記録用紙が排出検知手段43に接触することで記録用紙を検知する仕組みとなっている。また、排出検知手段43は、制御部37に電気的に接続されており、排出検知手段43によって記録用紙が検知されると、その検知信号に基づいて制御部37が駆動回路38を介してソレノイド30の駆動を停止させるように構成されている。それ以外の構成は、上記図2及び図3において説明したのと同様である。
図12は、図11に示す実施形態における、記録媒体検知手段34、排出検知手段43、制御部37、分離部材23のそれぞれの動作のタイミングチャートの一例を示す。
記録媒体検知手段34が記録用紙を検知して、検知信号が制御部37へと送られると、制御部37は1回目の信号を発し、ソレノイド30を駆動させる。そして、ソレノイド30の動作時間Y1を経て分離部材23が定着ローラ21に当接し、記録用紙が分離される。その後、排出検知手段43が記録用紙を検知して、検知信号が制御部37へ送られることにより、制御部37が2回目の信号を発し、その信号に基づいてソレノイド30の駆動が停止する。そして、動作時間Y2を経て分離部材23が定着ローラ21から離間する。
このように、本実施形態では、排出検知手段43が記録用紙を検知したときの検知信号に基づいて、分離部材23を定着ローラ21から離間させることが可能である。また、定着装置20に記録用紙の詰まり(ジャム)検知用としての既存の排紙センサ(詰まり検知手段)が定着ニップNの下流側に設けられている場合は、この排紙センサを排出検知手段43として用いることで、1つのセンサによって分離部材の離間と記録媒体の詰まり(ジャム)検知の両方を行うことができ、部品点数を削減して装置の小型化や低コスト化を図ることができる。なお、図12において、上記と同様に、画像の種類や画像形成率、記録用紙の坪量や搬送方向長さに応じて、分離部材23の当接時間Xを変更可能に構成することも可能である。
また、排出検知手段43を定着ニップNの出口近傍に近づけて配設するほど、記録用紙が排出検知手段43に接触するタイミングが早くなるので、分離部材23の当接時間Xを短くして、定着装置の長寿命化を図ることが可能である。例えば、記録用紙の搬送方向のたわみ量を30mm、分離部材23が当接時間Xの間に定着ローラ21に当接した周方向の距離をL、分離部材23の定着ローラ21への当接位置から排出検知手段43までの距離をZ(図11参照)とした場合、排出検知手段43の配設位置は、L+30[mm]>Zの関係となるような位置に設定する。これにより、分離部材23の定着ローラ21への当接時間Xと記録用紙のたわみ量を考慮した距離よりも、分離部材23の当接位置から排出検知手段43までの距離Zが短くなるように、排出検知手段43の位置を設定することができ、記録用紙のたわみやバラツキによる影響を少なくすることができると共に、分離部材23の当接時間Xが短くなる。
また、分離部材23を記録用紙の搬送方向全長に渡って接触させる場合において、排出検知手段43が記録用紙を検知しなくなった時点でソレノイド30の駆動を停止させると、分離部材23の当接位置から排出検知手段43までの距離Zに相当する分だけ無駄に分離部材23が定着ローラ21に当接することになる。そこで、分離部材23が当接時間Xの間に定着ローラ21に当接した周方向の距離Lから、分離部材23の当接位置から排出検知手段43までの距離Zを減算した距離の分だけ、分離部材23を定着ローラ21に当接させることで、無駄な当接時間をなくし、定着装置の長寿命化を図りつつ、安定した分離性を確保することができる。
ところで、定着装置よりも下流側の用紙搬送経路において、湾曲した経路が存在すると、記録用紙の坪量やサイズ、あるいは環境条件によっては、記録用紙の前端がその湾曲した経路で引っ掛かり搬送速度が低下することがある。このような搬送速度の低下が、記録用紙の定着ニップ通過中に生じると、記録用紙は途中から定着ローラに巻き付きやすくなる。例えば、上記図11に示す実施形態では、排出検知手段43の用紙検知信号に基づいて分離部材23を定着ローラ21から離間させるようにしているが、この場合、定着ニップから排出された記録用紙の前端が湾曲した搬送経路に引っ掛かって速度低下が生じた時点では、すでに分離部材23が離間しているため、記録用紙上の未定着画像が特にフルカラーの全ベタ画像などのトナー付着量の多い画像である場合は、搬送速度の低下によって記録用紙が定着ローラ21に巻きつく虞がある。
そこで、記録用紙が定着ニップを通過中に搬送速度が低下する場合は、排出検知手段43の用紙検知信号に基づいてすぐに分離部材23を定着ローラ21から離間させるのではなく、図13のタイミングチャートに示すように、分離部材23を定着ローラ21から離間させるタイミングt2を、記録用紙の後端が分離部材23と接触したタイミングt1の後で行うようにする。これにより、記録用紙の後端が分離部材23と接触するまで分離部材23を定着ローラ21に当接させておくことができ、記録用紙が途中から定着ローラ21に巻き付くのを防止することが可能となる。その後、図13に示すように、記録用紙の後端が分離部材23に接触したタイミングt1で制御部37が信号を発し分離部材23を離間させることにより、定着ローラ21に対する分離部材23の無駄な当接をなくして定着装置の長寿命化を図ることができる。
なお、上記定着ニップ通過中の搬送速度低下による巻き付きの不具合について、図11の実施形態を例に説明したが、この不具合は、図11に示すような分離部材23の離間のタイミングを排出検知手段43の検知信号によって制御する構成に関わらず、その他の構成においても同様に生じる虞があるので、図13を用いて説明した上記制御方法は、図11に示す構成以外の定着装置においても適用可能である。
以上のように、本発明の定着装置は、各分離部材23を定着ローラ21に対して互いに独立して接近離間するように構成されているので、分離部材23の寸法誤差や定着ローラ21の撓みや振れ等があっても、全ての分離部材23を定着ローラ21の表面に確実に当接させることが可能である。これにより、良好な分離性を安定して得ることができ信頼性が向上する。
また、当接解除部材27を設けていることにより、1つの駆動手段(ソレノイド30)によって複数の分離部材23を一様に接離操作することができる。これにより、複数の分離部材を駆動させるために、駆動手段を複数設ける必要がないので、各分離部材の接離動作の信頼性が向上すると共に、装置の小型化及び低コスト化を実現することができる。
また、本発明の上記実施形態では、図3に示すように、分離部材23が定着ローラ21に対して当接しているとき、当接解除部材27は各分離部材23に対して非接触状態となるようにしている。これにより、各分離部材23は、当接解除部材27から力を受けることがない。従って、分離部材23を当接方向付勢手段26の付勢力のみによって定着ローラ21に当接させることができるので、定着ローラ21の表面に対して分離部材23の先端(当接部)を適切な当接圧で追従させることが可能である。
また、上記実施形態では、駆動手段として汎用的なソレノイド30を用いているので、製造コストを抑えつつ動作信頼性を確保することができる。本発明の構成によれば、ソレノイド30が駆動していないときは(図2参照)、当接方向付勢手段26が付与する力と、当接解除方向付勢手段29が付与する力との関係により、分離部材23を定着ローラ21から離間させておくことができる。従って、分離部材23を定着ローラ21に当接させるときのみソレノイド30を駆動すればよいので、上記実施形態の場合は駆動手段の構成を簡素化することができる。また、一般に分離部材23が定着ローラ21に当接している時間は離間している時間に比べ短いため、分離部材23を当接させるときのみソレノイド30を駆動させる構成とすることで、ソレノイド30の通電率を低減させ、自己発熱によるプランジャ32の駆動力低下を抑制することができる。
また、記録用紙の坪量や搬送方向長さ、画像の種類や画像形成率の少なくとも1つの要素に応じて、分離部材23の定着ローラ21への当接時間Xを変更可能に構成することにより、定着ローラ21に対する分離部材23の無駄な当接をなくすことができ、定着装置の長寿命化を図りつつ、安定した分離性を確保することができるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。また、本発明に係る定着装置を、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、その他の複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等にも搭載することも可能である。
20 定着装置
21 定着ローラ(定着部材)
22 加圧ローラ(対向部材)
23 分離部材
26 当接方向付勢手段
27 当接解除部材
29 当接解除方向付勢手段
30 ソレノイド(駆動手段)
33 位置決め手段
34 記録媒体検知手段
37 制御部
41 レジストセンサ
43 排出検知手段
P 記録用紙(記録媒体)
特開平7−140831号公報 特開2004−67329号公報 特開平4−125583号公報 特開2003−186336号公報

Claims (22)

  1. 定着部材と、前記定着部材に接触して定着ニップを形成する対向部材を備え、前記定着ニップに記録媒体を通過させてその記録媒体上の現像剤像を定着させる定着装置において、
    前記定着ニップを通過した記録媒体を前記定着部材から分離させる分離部材を複数設けると共に、各分離部材を前記定着部材に対して互いに独立して接近離間可能に構成し、
    前記複数の分離部材をそれぞれ前記定着部材に当接させるように付勢する当接方向付勢手段と、
    1つの駆動手段によって駆動され、前記複数の分離部材の前記定着部材への当接を解除可能な当接解除部材とを備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記分離部材を前記定着部材に対して離間させるように前記当接解除部材を付勢する当接解除方向付勢手段を備え、
    前記当接解除方向付勢手段が前記当接解除部材を介して前記分離部材へ付与する当接解除方向の力を、前記当接方向付勢手段が前記分離部材へ付与する当接方向の力よりも大きく設定し、
    前記駆動手段が駆動時に前記当接解除部材へ付与する力を、前記当接解除方向付勢手段が前記当接解除部材に対して付与する力の逆方向でかつそれよりも大きく設定した請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記駆動手段はコイル内で進退可能に装着されたプランジャを有するソレノイドであって、通電時に前記プランジャが前記コイル内部に後退することによって、当該駆動手段が前記当接解除部材に対して力を付与するように構成した請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記複数の分離部材を前記定着部材から離間させた際に、前記各分離部材を所定の離間位置に位置決めする位置決め手段を設けた請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記複数の分離部材がそれぞれ前記定着部材に当接した状態で、前記当接解除部材を前記各分離部材に対して非接触となるようにした請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記定着ニップの記録媒体搬送方向上流側で前記記録媒体を検知する記録媒体検知手段と、
    前記記録媒体検知手段の検知信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御部とを備えた請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記記録媒体検知手段を、搬送される記録媒体に接触することによって記録媒体を検知する接触式検知手段とし、その記録媒体検知手段の記録媒体と接触する検知部を、記録媒体搬送経路の幅方向中央近傍に配設した請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記記録媒体検知手段を、搬送される記録媒体に接触せずに記録媒体を検知する非接触式検知手段とした請求項6に記載の定着装置。
  9. 前記定着ニップの記録媒体搬送方向上流側で前記記録媒体の詰まりの発生を検知する詰まり検知手段を備え、
    前記詰まり検知手段が前記記録媒体検知手段を兼ねるようにした請求項6から8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記記録媒体検知手段を、レジストローラに搬送される記録媒体を検知するレジストセンサとした請求項6から8のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記記録媒体検知手段が記録媒体を検知してから前記駆動手段の駆動を開始するまでの時間を変更可能に構成した請求項6から10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 前記駆動手段の駆動開始から駆動完了までの動作時間を確保しつつ、記録媒体が前記分離部材の前記定着部材への当接位置に到達する前に、前記分離部材が前記定着部材に当接するように、前記記録媒体検知手段の配設位置を設定した請求項6から11のいずれか1項に記載の定着装置。
  13. 前記記録媒体の坪量に応じて、前記分離部材が前記定着部材に当接する当接時間を変更可能に構成した請求項6から12のいずれか1項に記載の定着装置。
  14. 前記記録媒体の搬送方向の長さに応じて、前記分離部材が前記定着部材に当接する当接時間を変更可能に構成した請求項6から13のいずれか1項に記載の定着装置。
  15. 前記記録媒体の面積に対する画像形成領域の割合に応じて、前記分離部材が前記定着部材に当接する当接時間を変更可能に構成した請求項6から14のいずれか1項に記載の定着装置。
  16. 前記記録媒体に形成される画像の種類に応じて、前記分離部材が前記定着部材に当接する当接時間を変更可能に構成した請求項6から15のいずれか1項に記載の定着装置。
  17. 前記定着ニップの記録媒体搬送方向下流側で定着ニップから排出された前記記録媒体を検知する排出検知手段を備え、当該排出検知手段の検知信号に基づいて、前記分離部材を前記定着部材から離間させるように構成した請求項6から16のいずれか1項に記載の定着装置。
  18. 前記定着ニップの記録媒体搬送方向下流側で前記記録媒体の詰まりの発生を検知する詰まり検知手段を備え、当該詰まり検知手段が前記排出検知手段を兼ねるようにした請求項17に記載の定着装置。
  19. 前記排出検知手段の配設位置を、前記分離部材が前記定着部材に当接する当接時間と、前記記録媒体のたわみ量に基づいて設定した請求項17又は18に記載の定着装置。
  20. 記録媒体が前記定着ニップを通過中に当該記録媒体の搬送速度が低下する場合、
    記録媒体の搬送方向の後端が前記分離部材と接触するまで、前記分離部材を前記定着部材に当接させるように構成した請求項6から19のいずれか1項に記載の定着装置。
  21. 前記分離部材を前記定着部材から離間させるタイミングを、記録媒体の搬送方向の後端が前記分離部材と接触した後で行うようにした請求項20に記載の定着装置。
  22. 請求項1から21のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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