JP2010026413A - 表示装置及び表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2枚のパネルに表示する画像の輝度比を変化させることにより観察者に立体的な画像を表示する表示装置の場合、表示する立体画像の内容によっては十分な奥行き感が得られないとか、立体視が自然でなくて違和感が生じてしまう可能性がある。
【解決手段】それぞれが間隔をおいて配置される3枚の表示パネルP1,P2,P3と、これらの表示パネルP1,P2,P3のそれぞれに画像を表示する画像表示部13とを有する。画像表示部13は、立体画像における画像部分の遠近位置に基づいた画像を、表示パネルP1,P2,P3のそれぞれに表示することにより観察者に立体画像を視認させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、立体画像を表示する表示装置及び表示方法に関する。
従来、特殊なメガネやレンチキュラーレンズ等を使用して視差画像を立体表示する方式が知られている。しかし、このような視差画像を利用する方式の場合、装置構成が複雑になってしまう問題や観察者に眼精疲労を引き起こす等の問題がある。このため、例えば下記の非特許文献1〜3に記載されている表示装置では、前後2枚の透明なLCDパネルを所定の間隔で重ねて、それぞれのパネルに表示する画像の輝度比を変化させることにより観察者に立体的な画像を表示する方式を採用している。そして、この視差画像を用いない方式により、簡単な装置構成で、眼精疲労感の少ない立体画像の表示装置を実現している。
高田・陶山・伊達・昼間・中沢:"前後2面のLCDを積層した小型DFDディスプレイ"映像情報メディア学会誌,Vol.58,No.6,pp.807-810,2004 NTT技術ジャーナル記事2005.2"前後2面のLCDを積層したDFDディスプレイ"(http://www.ntt.co.jp/journal/0502/files/jn200502021.pdf) NTTIT製品(http://www.ntt-it.co.jp/goods/idp/dfd/principle.html)
しかしながら、上記した非特許文献1〜3に記載されるような表示装置では、立体画像における対象物を前後2枚のパネルに表示する際、対象物が近位置にある場合には、前面パネルにおける対象物の輝度を高くして後面パネルにおける対象物の輝度を低くするように調整している。逆に、対象物が遠位置にある場合には、前面パネルにおける対象物の輝度を低くして後面パネルにおける対象物の輝度を高くするように調整している。このように、2枚のパネルの輝度比を調整することによって各対象物の遠近位置を表現することから、表示する立体画像の内容によっては、十分な奥行き感が得られない問題や、立体視が自然でなくて違和感を感じてしまう等の問題が生じる可能性がある。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
観察者に立体画像を視認させる表示装置であって、それぞれが間隔をおいて配置される少なくとも3枚の表示パネルと、前記表示パネルのそれぞれに画像を表示する画像表示部と、を有し、前記画像表示部は、前記立体画像における画像部分の遠近位置に基づいた画像を、前記表示パネルのそれぞれに表示することにより前記観察者に前記立体画像を視認させることを特徴とする表示装置。
上記した表示装置によれば、画像表示部が、立体画像における画像部分の遠近位置に基づいた画像を少なくとも3枚の表示パネルに表示することにより、観察者に立体画像を視認させる。少なくとも3枚の表示パネルに画像を表示することから、それぞれの表示パネルに表示する遠近位置に基づく画像を調整することで、2枚の表示パネルに画像を表示して立体画像を視認させる方式に比して、十分な奥行き感のある立体画像や、自然で滑らかな奥行き感を持つ立体画像を表現することができる。
[適用例2]
前記表示パネルのそれぞれに表示する画像は、相対的に近位置として視認される前記画像部分の輝度が、前記視認側から近い側に配置されている前記表示パネルにおいて高くなるように調整され、相対的に遠位置として視認される前記画像部分の輝度が、前記視認側から遠い側に配置されている前記表示パネルにおいて高くなるように調整され、相対的に中間位置として視認される前記画像部分の輝度が、前記視認側から近い側及び遠い側の中間に配置されている前記表示パネルにおいて高くなるように調整されていることを特徴とする上記表示装置。
上記した表示装置によれば、相対的に、近位置、遠位置及び中間位置として視認される画像部分の輝度を、それぞれ近い側、遠い側及び中間に配置されている表示パネルにおいて高くなるように調整されている。このように、近い側及び遠い側に配置されている表示パネルを利用するのみでなく、中間に配置されている表示パネルを利用して、中間位置として視認される画像部分の輝度を高くする調整を行っている。これにより、各表示パネルに表示する遠近位置に基づく画像の輝度調整を木目細かく行うことができるようになる。
[適用例3]
前記表示パネルのそれぞれに表示する画像は、前記遠近位置に基づいて前記立体画像が複数の画像領域に分割された画像であって、相対的に近位置として視認される前記画像領域の画像が、前記視認側から近い側に配置されている前記表示パネルに表示され、相対的に遠位置として視認される前記画像領域の画像が、前記視認側から遠い側に配置されている前記表示パネルに表示され、相対的に中間位置として視認される前記画像領域の画像が、前記視認側から近い側及び遠い側の中間に配置されている前記表示パネルに表示されることを特徴とする上記表示装置。
上記した表示装置によれば、立体画像が複数の画像領域に分割された画像について、相対的に、近位置、遠位置及び中間位置として視認される画像領域の画像を、それぞれ近い側、遠い側及び中間に配置されている表示パネルに表示している。このように、近い側及び遠い側に配置されている表示パネルを利用するのみでなく、中間に配置されている表示パネルを利用して、中間位置として視認される画像領域の画像を表示するようにしている。これにより、各表示パネルに表示する遠近位置に基づく画像領域の画像を木目細かく表示することができるようになる。
[適用例4]
前記視認側から近い側及び遠い側の中間に配置されている前記表示パネルについて、当該表示パネルに表示する画像の輝度が低くなるように調整されていることを特徴とする上記表示装置。
上記した表示装置によれば、中間に配置されている表示パネルに表示する画像の輝度を低く抑えることにより、立体画像において中間位置として視認される画像の印象を弱くすることができる。この結果、立体画像において近位置及び遠位置として視認される画像を強調することができ、立体画像の遠近感を強めることができる。
[適用例5]
前記表示パネルのそれぞれのうち、少なくとも1枚の前記表示パネルの外形形状を変形させることにより前記立体画像の内容を調整する表示パネル変形部を更に有することを特徴とする上記表示装置。
上記した表示装置によれば、表示パネル変形部が、表示パネルの外形形状を変形させることにより、視認される立体画像について画像補正等の微調整を行うことができる。
[適用例6]
前記表示パネルのそれぞれは、有機ELパネルであることを特徴とする上記表示装置。
上記した表示装置によれば、表示パネルのそれぞれが有機ELパネルであることから、液晶パネルを表示パネルとする構成に比して、複数枚の表示パネルを配置したときに発生する透過率の減少を抑えることができ、表示装置の表面輝度の低下に対応することができる。
[適用例7]
それぞれが間隔をおいて配置される少なくとも3枚の表示パネル有して観察者に立体画像を視認させる表示装置の表示方法であって、前記立体画像における画像部分の遠近位置に基づいた画像を、前記表示パネルのそれぞれに表示することにより前記観察者に前記立体画像を視認させる画像表示工程を有することを特徴とする表示方法。
上記した表示方法によれば、画像表示工程において、立体画像における画像部分の遠近位置に基づいた画像を少なくとも3枚の表示パネルに表示することにより、観察者に立体画像を視認させる。少なくとも3枚の表示パネルに画像を表示することから、それぞれの表示パネルに表示する遠近位置に基づく画像を調整することで、2枚の表示パネルに画像を表示して立体画像を視認させる方式に比して、十分な奥行き感のある立体画像や、自然で滑らかな奥行き感を持つ立体画像を表現することができる。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る表示装置について図面を参照して説明する。なお、各図における表示装置の説明では、表示装置における各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材の縮尺を実際とは異なるように表わしている。
最初に、本実施形態に係る表示装置の概略について説明する。
図1は、本実施形態に係る表示装置1を示す概略図である。同図に示すように、表示装置1は、3枚の表示パネルP1,P2,P3を有している。これらの表示パネルP1,P2,P3はそれぞれが所定の間隔をおいて重なるように配置されている。表示パネルP1は観察者Mの視認側から最も遠い側に配置され、表示パネルP3は視認側から最も近い側に配置され、表示パネルP2は表示パネルP1と表示パネルP3との中間に配置されている。
表示パネルP1,P2,P3のそれぞれは有機ELパネルからなり、図1に示すように、基板10、回路素子部20及び表示素子部30が順に積層され、封止部50により封止された構造となっている。各表示素子部30から発した表示光は、各封止部50から観察者M側へ出射される。ここで、表示パネルP2,P3は透光性を有しており、表示パネルP1から出射された表示光R1は、表示パネルP2,P3を透過して観察者Mの目に入射する。また、表示パネルP2から出射された表示光R2は、表示パネルP3を透過して観察者Mの目に入射する。また、表示パネルP3から出射された表示光R3は、そのまま観察者Mの目に入射する。
観察者Mは、表示パネルP1に表示されて表示パネルP2,P3を透過した画像と、表示パネルP2に表示されて表示パネルP3を透過した画像と、表示パネルP3に表示された画像とを合成した画像により立体画像を視認することができる。
次に、有機ELパネルからなる表示パネルP1,P2,P3の構成について説明する。
図2は表示パネルP1,P2,P3の配線構造を示す平面模式図である。同図に示すように、表示パネルP1,P2,P3には、複数の走査線101と、それぞれの走査線101に対して交差する方向に延びる複数の信号線102と、それぞれの信号線102に並列に延びる複数の電源線103とが配線されている。
信号線102にはデータ側駆動回路104が接続され、走査線101には走査側駆動回路105が接続されている。走査線101と信号線102とにより区画された各画素領域には、走査線101を介して走査信号がゲート電極に供給されるスイッチング用の薄膜トランジスタ122と、このスイッチング用の薄膜トランジスタ122を介して信号線102から共有される画素信号を保持する保持容量capと、当該保持容量capによって保持された画素信号がゲート電極に供給される駆動用の薄膜トランジスタ123と、この駆動用の薄膜トランジスタ123を介して電源線103に電気的に接続したときに当該電源線103から駆動電流が流れ込む陽極としての画素電極31と、この画素電極31と陰極33との間に挟み込まれる機能層32とが設けられている。これらの画素電極31と陰極33と機能層32とにより発光部Aが構成され、表示パネルP1,P2,P3は、この発光部Aをマトリクス状に複数備えて構成されている。
図3は、表示パネルP1,P2,P3の断面構造を拡大した模式図である。同図に示すように、表示パネルP1,P2,P3は、基板10上に回路素子部20と表示素子部30とが順に積層されている。これらの回路素子部20及び表示素子部30は、いずれも透光性を有している。表示素子部30は、画素電極31と、機能層32と、陰極33と、基板10上に形成され画素領域のそれぞれを区画するバンク層37とにより構成されている。また、画素電極31と機能層32と陰極33とにより発光部Aが構成されている。
基板10は、表示パネルP2,P3の場合は透明基板を用い、表示パネルP1の場合は不透明基板を用いる。
機能層32は、画素電極31の上に積層された正孔注入/輸送層(電荷注入層)321と、正孔注入/輸送層321上に隣接して形成された発光層322と、この発光層322上に隣接して形成された電子注入層(電荷注入層)323とにより構成されている。
正孔注入/輸送層321は、正孔を発光層322に注入する機能を有するとともに、正孔を正孔注入/輸送層321内部において輸送する機能を有する。また、電子注入層323は、電子を発光層322に注入する機能を有するとともに、電子を電子注入層323内部において輸送する機能を有する。
発光層322は、赤色に発光する赤色発光層322r、緑色に発光する緑色発光層322g、及び青色に発光する青色発光層322bの3種類を有し、各発光層322r,322g,322bが規則的に配列されている。
画素電極31及び陰極33は、透光性の導電材料であって機能層32に電流を流す役割を果たす。
バンク層37は、回路素子部20上に隣接して形成された無機バンク層371と、この無機バンク層371上に隣接して形成された有機バンク層372とを備えている。
また、図1に示す封止部50は、表示パネルP1,P2,P3のそれぞれの内部に水分や酸素が浸透するのを防止するためのものである。
次に、表示装置1の機能構成について説明する。
図4は、表示装置1の機能構成の例を示すブロック図である。同図に示すように、表示装置1は、制御部11、操作部12、画像表示部13、記憶部14、表示パネルP1,P2,P3等を含んで構成される。
制御部11は、図示しないCPU、ROM、RAM等を備えて、表示装置1における上記した各部等を制御する。
操作部12は、ユーザからの操作を入力ボタン等により受け付け、例えば表示装置1に立体画象表示させる指定等を受け付ける。
画像表示部13は、記憶部14に記憶されている画像データ14aに基づいて、各表示パネルP1,P2,P3に画像を表示する。観察者Mは、各表示パネルP1,P2,P3に表示された画像の合成画像を見ることにより立体画像として視認する。ここで、各表示パネルP1,P2,P3に表示する画像は、立体画像における各画像部分の遠近位置に基づいて生成された画像である。この表示する画像の詳細については後述する。
なお、画像表示部13における処理は、画像表示工程に相当する。
記憶部14は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリのような不揮発性メモリであり、画像表示部13が表示する対象となる画像データ14a等を記憶する。
表示パネルP1,P2,P3については前述した通りである。
次に、各表示パネルP1,P2,P3に表示する画像について説明する。
図5は、観察者Mが視認する立体画像のイメージの例を示す図である。同図では、二人の人物と山の景色等が立体的に描かれている。ここで、二人の人物のうち前方に位置する体の小さい方を子供画像S1として後方に位置する体の大きい方を親画像S2とし、山の景色等を背景画像S3とする。
観察者Mがこの立体画像を視認した場合、立体画像において、子供画像S1は相対的に近位置として視認され、親画像S2は相対的に中間位置として視認され、背景画像S3は相対的に遠位置として視認される。
次に、各表示パネルP1,P2,P3に輝度調整を行った画像を表示し、観察者Mに図5に示す立体画像を視認させる例について説明する。
図6は、各表示パネルP1,P2,P3に表示する、輝度調整を行った画像の例を示す図であり、(a)は表示パネルP1に表示する画像を示し、(b)は表示パネルP2に表示する画像を示し、(c)は表示パネルP3に表示する画像を示す。(a)では、背景画像S3の輝度が子供画像S1及び親画像S2と比較して高くなるように調整してある。(b)では、親画像S2の輝度が子供画像S1及び背景画像S3と比較して高くなるように調整してある。(c)では、子供画像S1の輝度が親画像S2及び背景画像S3と比較して高くなるように調整してある。
観察者Mは、子供画像S1については、表示パネルP3における輝度が高くて、表示パネルP1,P2における輝度が低い画像を見ることになる。これにより、観察者Mは、子供画像S1が立体画像において近位置に位置するとして視認することができる。また、観察者Mは、親画像S2については、表示パネルP2における輝度が高くて、表示パネルP1,P3における輝度が低い画像を見ることになる。これにより、観察者Mは、親画像S2が立体画像において中間位置に位置するとして視認することができる。また、観察者Mは、背景画像S3については、表示パネルP1における輝度が高くて、表示パネルP2,P3における輝度が低い画像を見ることになる。これにより、観察者Mは、背景画像S3が立体画像において遠位置に位置するとして視認することができる。
これらの結果、観察者Mは、図5に示すような、手前に子供が位置してその後方に親が位置し、背景となる山の景色等が遠くに位置する奥行き感のある画像を視認することができる。このように、中間に配置されている表示パネルP2を利用して、中間位置として視認される親画像S2の輝度を高くする調整を行うことができ、これにより、各表示パネルに表示する遠近位置に基づく画像の輝度調整を木目細かく行うことができる。
次に、各表示パネルP1,P2,P3に画像領域に分割された画像を表示し、観察者Mに図5に示す立体画像を視認させる例について説明する。
図7は、各表示パネルP1,P2,P3に表示する、画像領域に分割された画像の例を示す図であり、(a)は表示パネルP1に表示する画像を示し、(b)は表示パネルP2に表示する画像を示し、(c)は表示パネルP3に表示する画像を示す。(a)では、背景画像S3のみで画像が構成されている。(b)では、親画像S2のみで画像が構成されている。(c)では、子供画像S1のみで画像が構成されている。
観察者Mは、子供画像S1については、視認側から最も近い側に配置されている表示パネルP3における画像を見ることになる。これにより、観察者Mは、子供画像S1が立体画像において近位置に位置するとして視認することができる。また、親画像S2については、中間に配置されている表示パネルP2における画像を見ることになる。これにより、観察者Mは、親画像S2が立体画像において中間位置に位置するとして視認することができる。また、背景画像S3については、視認側から最も遠い側に配置されている表示パネルP1における画像を見ることになる。これにより、観察者Mは、背景画像S3が立体画像において遠位置に位置するとして視認することができる。
これらの結果、観察者Mは、図5に示すような、手前に子供が位置してその後方に親が位置し、背景となる山の景色等が遠くに位置する奥行き感のある画像を視認することができる。このように、中間に配置されている表示パネルP2を利用して、中間位置として視認される親画像S2のみの表示を行うことができ、これにより、各表示パネルに表示する遠近位置に基づく画像領域の画像を木目細かく表示することができる。
なお、図6に示す輝度調整を行った画像の例、及び図7に示す画像領域に分割された画像の例について説明したが、ここで、輝度調整を行った画像と、画像領域に分割された画像とを組合わせることにより、更に木目細かく遠近位置に基づく画像の調整を行って立体画像を表現しても良い。
上述したように、立体画像における画像部分の遠近位置に基づいて木目細かく調整された画像を各表示パネルP1,P2,P3に表示することができ、これにより、十分な奥行き感のある立体画像や、自然で滑らかな奥行き感を持つ立体画像を表現することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係る表示装置について図面を参照して説明する。第2実施形態に係る表示装置は、第1実施形態に係る表示装置1と同様に3枚の有機ELパネルからなる表示パネルP1,P2,P3を有しているが、表示装置1とは機能構成が異なる。
図8は、第2実施形態に係る表示装置2の機能構成の例を示すブロック図である。同図に示すように、表示装置2は、図4に示す第1実施形態に係る表示装置1の機能構成に対して、表示パネル変形部60が追加されている。この表示パネル変形部60は、アクチュエータ駆動部60aを備えている。
表示パネル変形部60は、ユーザが操作部12を介して入力する指示に従って、表示パネルP1と表示パネルP3との中間に配置されている表示パネルP2の外形形状の変形を行う。この外形形状の変形により、観察者Mが視認する立体画像について画像補正等の微調整を行う。なお、外形形状を変形する対象となる表示パネルは、表示パネルP2に限られず、表示パネルP1又は表示パネルP3のいずれかであっても、複数の表示パネルであっても良い。
図9は、表示パネルP2の変形機構の概要を示す図である。表示パネルP2は、外形形状がフレキシブルに変形可能な構造となっている。この表示パネルP2は、同じくフレキシブルに変形可能なフレーム70に組み合わされて一体形成されている。フレーム70の四隅には、アクチュエータ72が取り付けられている。
アクチュエータ72は、アクチュエータ駆動部60aからの駆動信号に応じて、フレーム70に力を加えることにより、フレーム70に一体形成された表示パネルP2の外形形状を変形させる。この変形には、例えば、表示パネルP2の出射面の傾きを変えることや、通常平面状である出射面を曲面状に変形させること等が含まれる。
表示パネルP2の外形形状を変形させて画像補正等の微調整を行うことにより、観察者Mは、立体画像における各対象物を本来の位置関係と同等にすることができ、且つ違和感がなく自然に立体視できる画像を得ることができる。
(変形例1)
上述した実施形態では、表示パネルP1,P2,P3に表示する画像の例として、輝度調整を行った画像、及び画像領域に分割された画像について説明を行った。しかし、表示パネルP1,P2,P3への画像の表示は、これに限られない。例えば、表示パネルP1,P2,P3において、表示パネルP1と表示パネルP3との中間に配置されている表示パネルP2に表示する画像全体の輝度を低くするように調整しても良い。この場合、全体が低い輝度になるように画像処理した画像データを表示パネルP2に表示する方法でも良いし、表示パネルP2からの全体の発光を低く抑えるように制御する方法でも良い。
表示パネルP2に表示する画像の輝度を低く抑えることにより、立体画像において中間位置として視認される画像の印象を弱くすることができる。この結果、立体画像において近位置及び遠位置として視認される画像を強調することができ、立体画像の遠近感を強めることができる。
(変形例2)
上述した実施形態では、図5に示すような二人の人物と山の景色等が立体的に描かれている立体画像を、観察者Mに視認させる例について説明した。しかし、表示する立体画像は、このような人物画像や風景画像には限られない。例えば、立体画像として表現する画像が、カーナビゲーション等で利用する地図画像であっても良い。
図10は、各表示パネルP1,P2,P3に表示する地図画像の例を示す図であり、(a)は表示パネルP1に表示する画像を示し、(b)は表示パネルP2に表示する画像を示し、(c)は表示パネルP3に表示する画像を示す。(a)では、道路等の地図を表す図形の画像で構成されている。(b)では、地図上におけるビル等の建造物の画像で構成されている。(c)では、地図に関して補足説明する文字等の画像で構成されている。図11は、各表示パネルP1,P2,P3に表示する地図画像の合成画像を示す図である。
観察者Mは、図11に示す地図画像の合成画像を視認するときに、地図を表す図形の画像については、視認側から最も遠い側に配置されている表示パネルP1における画像を見ることになる。また、ビル等の建造物の画像については、中間に配置されている表示パネルP2における画像を見ることになる。また、補足説明する文字等の画像については、視認側から最も近い側に配置されている表示パネルP3における画像を見ることになる。
観察者Mは、各表示パネルP1,P2,P3における画像を見ることにより、地図を表す図形を背景として、ビル等の建造物が地図上から浮き出ている状況を視認することができる。また、補足説明する文字等が視認側から最も手前に位置することになり、地図に関する見易い説明画像を得ることができる。
(変形例3)
上述した実施形態では、3枚の表示パネルP1,P2,P3を配置するようにした。しかし、配置する表示パネルの枚数は、これに限られない。例えば、更に多くの枚数の表示パネルを配置し、立体画像における対象物の相対的な位置を近位置、中間位置及び遠位置よりも更に細かく分けて、それぞれの遠近位置に基づいた画像を各表示パネルに表示するようにしても良い。
これにより、立体画像における遠近位置に基づいて更に木目細かく調整された画像を各表示パネルに表示することができ、更に木目細かい奥行き感のある立体画像を表現することができる。
表示装置を示す概略図。 表示パネルの配線構造を示す平面模式図。 表示パネルの断面構造を拡大した模式図。 第1実施形態に係る表示装置の機能構成の例を示すブロック図。 観察者が視認する立体画像のイメージの例を示す図。 各表示パネルに表示する、輝度調整を行った画像の例を示す図。 各表示パネルに表示する、画像領域に分割された画像の例を示す図。 第2実施形態に係る表示装置の機能構成の例を示すブロック図。 表示パネルの変形機構の概要を示す図。 各表示パネルに表示する地図画像の例を示す図。 各表示パネルに表示する地図画像の合成画像を示す図。
符号の説明
1,2…表示装置、10…基板、11…制御部、12…操作部、13…画像表示部、14…記憶部、14a…画像データ、20…回路素子部、30…表示素子部、31…画素電極、32…機能層、33…陰極、37…バンク層、50…封止部、60…表示パネル変形部、60a…アクチュエータ駆動部、70…フレーム、72…アクチュエータ、P1,P2,P3…表示パネル、R1,R2,R3…表示光、S1…子供画像、S2…親画像、S3…背景画像。

Claims (7)

  1. 観察者に立体画像を視認させる表示装置であって、
    それぞれが間隔をおいて配置される少なくとも3枚の表示パネルと、
    前記表示パネルのそれぞれに画像を表示する画像表示部と、を有し、
    前記画像表示部は、前記立体画像における画像部分の遠近位置に基づいた画像を、前記表示パネルのそれぞれに表示することにより前記観察者に前記立体画像を視認させることを特徴とする表示装置。
  2. 前記表示パネルのそれぞれに表示する画像は、
    相対的に近位置として視認される前記画像部分の輝度が、前記視認側から近い側に配置されている前記表示パネルにおいて高くなるように調整され、
    相対的に遠位置として視認される前記画像部分の輝度が、前記視認側から遠い側に配置されている前記表示パネルにおいて高くなるように調整され、
    相対的に中間位置として視認される前記画像部分の輝度が、前記視認側から近い側及び遠い側の中間に配置されている前記表示パネルにおいて高くなるように調整されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示パネルのそれぞれに表示する画像は、
    前記遠近位置に基づいて前記立体画像が複数の画像領域に分割された画像であって、
    相対的に近位置として視認される前記画像領域の画像が、前記視認側から近い側に配置されている前記表示パネルに表示され、
    相対的に遠位置として視認される前記画像領域の画像が、前記視認側から遠い側に配置されている前記表示パネルに表示され、
    相対的に中間位置として視認される前記画像領域の画像が、前記視認側から近い側及び遠い側の中間に配置されている前記表示パネルに表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記視認側から近い側及び遠い側の中間に配置されている前記表示パネルについて、当該表示パネルに表示する画像の輝度が低くなるように調整されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記表示パネルのそれぞれのうち、少なくとも1枚の前記表示パネルの外形形状を変形させることにより前記立体画像の内容を調整する表示パネル変形部を更に有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記表示パネルのそれぞれは、有機ELパネルであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. それぞれが間隔をおいて配置される少なくとも3枚の表示パネル有して観察者に立体画像を視認させる表示装置の表示方法であって、
    前記立体画像における画像部分の遠近位置に基づいた画像を、前記表示パネルのそれぞれに表示することにより前記観察者に前記立体画像を視認させる画像表示工程を有することを特徴とする表示方法。
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