JP4988511B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Description
従来、記録体表面上のトナー像を定着する定着装置として、内部に配置されたハロゲンヒータ等の加熱手段備える定着回転体たる定着ローラと、この定着ローラに対してコイルスプリングなどで押圧され、定着ローラとの間にニップ部を形成する加圧回転体たる加圧ローラとを備えるものがある。このような定着装置では、定着ローラと加圧ローラとの間のニップ部にその表面にトナー像を担持する記録体を通過させることで、トナー像を加熱及び加圧して記録体に定着する。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記像担持体にトナー像の形成を開始するタイミングを遅らせることで、画像形成の要求指示があってから表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御手段を構成したことを特徴とするものである。。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、前記温度低下量が閾値より大きい場合は、前記定着回転体または前記加圧回転体が所定温度に到達したら、前記像担持体にトナー像の形成を開始するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2または3の画像形成装置において、室温を検知する室温検知手段を有し、前記温度低下量が閾値より大きい場合、室温検知手段の検知結果に基づいて、決められた一定時間経過後に前記像担持体にトナー像の形成を開始するか、前記定着回転体または前記加圧回転体が所定温度に到達したら、前記像担持体にトナー像の形成を開始するかを選択するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置において、室温が15℃以下のときは、前記定着回転体または前記加圧回転体が所定温度に到達したら、前記像担持体にトナー像の形成を開始する方を選択し、室温が15℃を超えるときは、決められた一定時間経過後に前記像担持体にトナー像の形成を開始する方を選択するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれかの画像形成装置において、前記温度低下量が閾値より大きい場合、前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させるときの前記加熱手段の加熱量を制御する上で目標とする定着目標温度を、通常時よりも高い定着目標温度に変更するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の画像形成装置において、連続画像形成枚数が閾値以上となったら、通常時の定着目標温度に戻すよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかの画像形成装置において、前記温度低下量が閾値より大きい場合、前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させた後、所定時間前記定着回転体対を事後回転させるよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、前記温度低下量が、閾値より大きい場合、待機時における前記加熱手段の加熱量を制御する上で目標とする待機目標温度を、通常時よりも高い待機目標温度に変更するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9いずれかの画像形成装置において、室内湿度を検知する湿度検知手段を備え、室内湿度が閾値より大きい場合、表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、1乃至10いずれかの画像形成装置において、ユーザーが操作を行って、装置に指示要求を行うことができる操作手段で、表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御するか否かをユーザーが選択できるよう制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、像担持体にトナー像を形成する工程と、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する工程と、加熱手段により加熱される定着回転体と、前記定着回転体に接触して前記定着回転体との間に定着ニップを形成する加圧回転体とからなる定着回転体対を有し、前記定着ニップに前記記録媒体を通過させ、熱と圧力とによって前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させる工程とを有する画像形成方法において、画像形成の要求指示があったとき、前記定着回転体対を回転させて、所定時間における前記定着回転体表面の温度低下量を温度検出手段で検知し前記温度低下量が閾値より大きい場合は、画像形成の要求指示があってから表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させることを特徴とするものである。
まず、プリンタ100の基本的な構成について説明する。図1は、プリンタ100の構成を示す概略構成図である。
プリンタ100は、イエロー・シアン・マゼンタ・ブラックの4つの像形成手段を横に並べて配置してタンデム画像形成部を構成する。タンデム画像形成部においては、個々の像形成手段であるトナー像形成ユニット101Y、101C、101M、101Kが、図中有左から順に配置されている。ここで、各符号の添字Y、C、M、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示す。また、タンデム画像形成部においては、個々のトナー像形成ユニット101Y,C,M,Kは、像担持体としてのドラム状の感光体21Y,C,M,Kのまわりに、帯電装置、現像装置10Y,C,M,K、感光体クリーニング装置等を備えている。プリンタ100の上部には、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の各色トナーが充填されたトナーボトル2Y,C,M,Kが配置されている。そして、このトナーボトル2Y,C,M,Kから図示しない搬送経路によって、所定の補給量だけ各色の現像装置10Y,C,M,K、に各色トナーが補給される。
図2において、図中時計方向に回転する感光体21のまわりに、帯電装置としての帯電ローラ17、現像装置10、感光体クリーニング装置としてのファーブラシ36、クリーニングブレード33等が順に配置されている。このように、プリンタ100では、帯電ローラ17は感光体21の鉛直下方に配置されている。また、帯電ローラ17の下方には帯電ローラ17の表面に連れ周りで回転可能に当接してクリーニングする帯電クリーニングローラとしてのクリーナローラ18を備えている。また、感光体クリーニング装置はファーブラシ36、クリーニングブレード33、感光体21より掻き取られた廃トナーをプロセスカートリッジ外に排出する廃トナー搬送コイル34を備えている。
この定着装置4は、定着回転体としての定着ローラ41と、加圧回転体としての加圧ローラ42とからなる定着回転対たる定着ローラ対を有している。定着ローラ41の内部には、加熱手段としての加熱部材43が設けられており、この輻射熱によって定着ローラ41を内側から加熱している。この加熱部材43としては例えばハロゲンランプ等の加熱ランプを使用することができる。
図5は、3枚連続プリントの作像指示要求をうけてから、作像を開始するまでの間の定着ローラ温度の時間変化を調査したものである。なお、加圧ローラ42の表面と対向する位置(図3の点線の位置)にも温度センサ45を設けて、加圧ローラ42の表面温度の時間変化も調査した。図に示すように、定着ローラ41の回転停止した待機状態において、定着ローラ41の表面温度は、約180[℃]であり、ほぼ待機目標温度と同じであるが、加圧ローラ42の表面温度は、50[℃]以下と低温となっている。このような状態から作像要求をうけると、加熱部材43の加熱量を制御する上で目標とする目標温度を、待機目標温度から定着目標温度に変更して、定着ローラ41が回転を開始するが、そのとき、加圧ローラ42が低い温度であるため、加圧ローラ42に熱を奪われ、定着ローラ41の表面温度が低下して、定着ローラ41の表面温度が定着目標温度よりも大幅低くなった。その結果、転写紙Pが定着ニップに搬送されて転写紙P上のトナー像が定着せしめられるときの定着ローラ41の表面温度は、十分回復せず、定着目標温度よりも20[deg]以上低い温度となった。その結果、プリントした画像に定着不良が発生してしまった。
そこで、本実施形態においては、加圧ローラ42の温度が低く、定着ローラ41の温度の下がりが大きい場合は、作像要求があってから、トナー像が形成された転写紙Pが定着ニップに到達するまでの時間を延長して、定着ローラの表面温度が十分回復したときに、転写紙Pが定着ニップを通過するようにした。
以下に、実施例1乃至5に基づいて、具体的に説明する。
まず、実施例1について、説明する。
実施例1は、定着ローラ41の温度の下がりが大きい場合は、作像の開始タイミングを所定時間遅らせるよう制御するものである。
図6は、実施例1の作像のフローチャートを示す図である。
まず、パーソナルコンピュータなどから作像要求を受けたら(S1のYES)、制御部200は、定着ローラ41を所定計測時間Δt(3.2秒)回転させて、定着ローラ41表面の温度低下量ΔTを測定する(S2)。温度低下量ΔTは、定着ローラの回転を開始したときの定着ローラの温度から、所定計測時間Δt回転時の定着ローラの温度を減算して得る。温度低下量ΔTが閾値ΔTc(7[deg])以上のとき(S3のYES)は、作像動作の開始のタイミングを遅らせて定着ローラ41を5秒間事前回転させた後(S4のYES)、光書込ユニットを動作させて作像動作を開始する(S5)。一方、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc未満の場合(S3のNO)は、事前回転させずに、作像を開始する。
図7に示すように、待機時の加圧ローラ42の温度が低い場合は、定着ローラ41に熱が加圧ローラ42に奪われたため、計測時間Δtにおける温度低下量が7[deg]以上になっている。この場合は、作像の開始のタイミングを遅らせて、5秒間事前回転動作を行った後に作像を開始することにより、作像要求があってから表面にトナー像が形成された転写紙が定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させることができる。よって、ほぼ定着目標温度にまで回復してから、転写紙Pを定着ニップへ通過させることができ、定着不良のない良好な画像を得ることができた。
また、実際に定着ローラ対を回転させて、実際の定着ローラ表面の温度低下量に基づいて、作像の開始のタイミングを遅らせて、作像要求があってから表面にトナー像が形成された転写紙が定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるか否かを判断する。低下量から、どのくらいの時間で定着ローラ表面の温度ほぼ定着目標温度にまで回復するかを精度よく推定することができる。よって、ニップ幅の変動などによって温度低下量が大幅に変動するような60秒以下のウォームアップ時間で定着ローラの表面温度を定着目標温度にまで上げることができる熱応答性の高い定着ローラであっても、実際に定着ローラを回転させたときの定着ローラ表面の温度低下量から判断するので、作像の開始のタイミングを遅らせるか否かを精度よく判定することができる。
なお、本実施例では、計測時間Δtを3.2秒、閾値ΔTcを7[℃]、定着ローラの事前回転時間を5秒としているが、これらの数値は、装置構成などによって、適宜設定すればよい。また、温度低下量に応じて回転時間を異ならせてもよい。
次に、実施例2について、説明する。
図11は、実施例2の作像のフローチャートを示す図である。
実施例2は、図に示すように、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc未満の場合(13のYES)は、定着ローラ表面温度が作像開始温度に達成するまで事前回転させて(S14のYES)、作像を開始する(S15)。
図13に示すように、作像開始温度と定着目標温度との温度差を5〜15[deg]の間に設定すれば、定着時における定着ローラ表面の温度を、ホットオフセットを起こさない定着上限温度と定着不良を起こさない定着下限温度との間に収めることができ、好ましい。特に、作像開始温度と定着目標温度との温度差を−10[deg]に設定した場合の定着時における定着ローラ表面の最低温度は、ほぼ定着上限温度と定着下限温度との間の温度になり、定着不良およびホットオフセットいずれにも余裕度を大きくもたせることができ、より好ましい。
次に、実施例3について、説明する。
実施例3は、装置本体に室温を検知する室温検知手段たる不図示の室温センサを設け、室温センサの検知結果に基づいて、上述の実施例1の制御を行うか、上述の実施例2の制御を行うか選択するように制御するものである。
図16は、実施例3の作像のフローチャートを示す図である。
図に示すように、作像要求を受けたら(S31のYES)、制御部200は、不図示の室温検知センサで室温を検知し(S32)、室温が15[℃]以下のとき(S33のYES)は、温度低下量ΔTが閾値以上である場合(S35のYES)、定着ローラ表面温度が作像開始温度に達成するまで事前回転させて(S36のYES)、作像を開始する(S37)。
一方、室温が15[℃]を超えるとき(S33のNO)は、温度低下量ΔTが閾値以上である場合(S39のYES)、定着ローラ41を所定時間(5秒間)事前回転させた後(S40のYES)、作像を開始する(S41)。
また、図に示すように、室温が低い場合は、転写紙も冷えているため、定着不良を起こさない定着下限温度が高めとなる。このため、室温が低い場合の定着下限温度は、175[℃]以上であるため、5秒間の事前回転では、転写紙が定着ニップを通過するまでに定着下限温度まで定着ローラの表面温度が上昇せずに、定着不良を生じるおそれがある。このため、室温が低い場合は、定着ローラ表面温度が作像開始温度に達成するまで事前回転させてから作像を開始する。
一方、室温が高くなると、定着下限温度が低くなるので、定着ローラを一定時間(5秒間)回転させる制御でも、定着時の定着ローラ表面の温度を定着下限温度以上にすることができる。
また、例えば、室温が高いときは、作像開始温度と定着目標温度との差を大きくするなどして、室温に応じて、作像開始温度異ならせることでも、オフィス環境下におけるファーストプリントタイムを短縮し、低温環境下での定着不良を抑制することができる。
次に、実施例4について、説明する。
実施例4は、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc未満の場合は、定着目標温度と待機目標温度を高めるとともに、また、定着ローラの表面温度が高くなりすぎるのを防止するために行う定着後の事後回転を延長するよう制御するものである。
図19は、実施例4の作像のフローチャートを示す図である。
図に示すように、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc以上の場合(S53のYES)は、定着目標温度と待機目標温度に所定の温度を加算するとともに、定着後の事後回転を所定時間延長する(S54)。そして、所定時間または定着ローラ41の表面温度が作像開始温度まで事前回転させて(S55)、作像動作を開始する(S56)。作像動作終了後、定着ローラ対の事後回転延長動作を行って終了する(S57)。終了後は、定着目標温度、回転延長時間は、通常の値に戻し、待機目標時間が、次の作像要求があったときに、通常の値に戻す。
一方、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc未満の場合(S53のNO)は、定着目標温度、待機目標温度の加算温度と、事後回転の延長を行わずに、作像動作を開始する。
そこで、図22のフローに示すように、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc以上(S63のYES)で、定着目標温度と待機目標温度に所定の温度を加算するとともに、定着後の事後回転を所定時間延長する設定変更を行って(S64)、所定時間または作像開始温度に達した後(S65)に作像動作を開始したら(S66)、同一ジョブでのプリント枚数をカウントする。プリント枚数が閾値以上となったら(S67のYES)、定着目標温度の加算を解除して、通常時の定着目標温度に戻して、残り枚数のプリントを実行する(S67)。
次に、実施例5について、説明する。
実施例5は、転写紙のカールを低減するために、湿度検知手段たる湿度センサで室内の湿度を検知し、湿度に応じて事前回転時間を延長するよう制御するものである。
図24は、実施例5の作像のフローチャートを示す図である。
図に示すように、湿度センサで室内の湿度を検知した結果、室内の湿度が60[%]以上(S73のYES)で、温度低下量ΔTが閾値ΔTc以上のとき(S75のYES)は、所定時間事前回転させた後、60秒間延長回転させて(S77)から、作像動作を開始する(S78)。また、室内の湿度が60[%]以上(S73のYES)で、温度低下量ΔTが閾値ΔTc未満(S75のNO)のときも、60秒間事前回転(S76)した後、作像を開始する(S78)。
一方、室内の湿度が60[%]未満(S73のNO)のときは、上述した実施例1と同様の制御を行う(S79〜S82)。
図26に示すように、事前回転後の加圧ローラの表面温度が、ほぼ140[℃]で、紙種によらず、転写紙のカール量を40[mm]以下に抑えることができる。そして、図25に示すように、加圧ローラの温度を140[℃]にするためには、60秒の事前回転が必要であることがわかる。
加熱ローラ415は、金属製の芯金にハロゲンランプ等の加熱手段である加熱部材413を内蔵しており、この輻射熱によって定着ベルト411を内側から加熱している。また、弾性ローラ410と定着ベルト411を介して対抗する位置には、温度検知手段としての温度センサ414を配置し、温度センサ414の温度検知に基づき、定着目標温度となるように加熱部材413を制御している。
このように構成することで、ウォームアップ動作60秒以下で定着ローラ表面温度を定着目標温度にまであげることができる熱応答性の高い定着ローラであっても、精度よく時間を延長するか否かを判定することができ、定着不良を防止することができる。また、温度低下量が閾値よりも大きい場合ときだけ、時間を延長させるので、全てにおいて、時間を長くするものに比べてファーストプリントタイムを低減することができる。
4,400 定着装置
5 二次転写ローラ
6 レジストローラ
7 給紙コロ
8 給紙カセット
9 光書込ユニット
10 現像装置
11 一次転写装置
21 感光体
41 定着ローラ
44,45,414 温度センサ
42,420 加圧ローラ
410 弾性ローラ
411 定着ベルト
415 加熱ローラ
416 テンションローラ
100 プリンタ
Claims (12)
- 像担持体にトナー像を形成する像形成手段と、
前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
加熱手段により加熱される定着回転体と、前記定着回転体に接触して前記定着回転体との間に定着ニップを形成する加圧回転体とからなる定着回転体対を有し、前記定着ニップに前記記録媒体を通過させ、熱と圧力とによって前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置とを備えた画像形成装置において、
前記定着回転体の表面の温度を検知する温度検知手段と、
画像形成の要求指示があったとき、前記定着回転体対を回転させて、所定時間における前記定着回転体表面の温度低下量を前記温度検出手段で検知し前記温度低下量が閾値より大きい場合は、画像形成の要求指示があってから表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
前記像担持体にトナー像の形成を開始するタイミングを遅らせることで、画像形成の要求指示があってから表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2の画像形成装置において、
前記温度低下量が閾値より大きい場合は、前記定着回転体または前記加圧回転体が所定温度に到達したら、前記像担持体にトナー像の形成を開始するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2または3の画像形成装置において、
室温を検知する室温検知手段を有し、
前記温度低下量が閾値より大きい場合、室温検知手段の検知結果に基づいて、決められた一定時間経過後に前記像担持体にトナー像の形成を開始するか、前記定着回転体または前記加圧回転体が所定温度に到達したら、前記像担持体にトナー像の形成を開始するかを選択するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4の画像形成装置において、
室温が15℃以下のときは、前記定着回転体または前記加圧回転体が所定温度に到達したら、前記像担持体にトナー像の形成を開始する方を選択し、室温が15℃を超えるときは、決められた一定時間経過後に前記像担持体にトナー像の形成を開始する方を選択するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5いずれかの画像形成装置において、
前記温度低下量が閾値より大きい場合、前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させるときの前記加熱手段の加熱量を制御する上で目標とする定着目標温度を、通常時よりも高い定着目標温度に変更するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6の画像形成装置において、
連続画像形成枚数が閾値以上となったら、通常時の定着目標温度に戻すよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至7いずれかの画像形成装置において、
前記温度低下量が閾値より大きい場合、前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させた後、所定時間前記定着回転体対を事後回転させるよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、
前記温度低下量が、閾値より大きい場合、待機時における前記加熱手段の加熱量を制御する上で目標とする待機目標温度を、通常時よりも高い待機目標温度に変更するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至9いずれかの画像形成装置において、
室内湿度を検知する湿度検知手段を備え、
室内湿度が閾値より大きい場合、表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項項1乃至10いずれかの画像形成装置において、
ユーザーが操作を行って、装置に指示要求を行うことができる操作手段で、表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御するか否かをユーザーが選択できるよう制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体にトナー像を形成する工程と、
前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する工程と、
加熱手段により加熱される定着回転体と、前記定着回転体に接触して前記定着回転体との間に定着ニップを形成する加圧回転体とからなる定着回転体対を有し、前記定着ニップに前記記録媒体を通過させ、熱と圧力とによって前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させる工程とを有する画像形成方法において、
画像形成の要求指示があったとき、前記定着回転体対を回転させて、所定時間における前記定着回転体表面の温度低下量を温度検出手段で検知し前記温度低下量が閾値より大きい場合は、画像形成の要求指示があってから表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させることを特徴とする画像形成方法。
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