JP4988511B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
電子写真方式を用いた画像形成装置は、着色粒子としてのトナーを用いて記録体表面にトナー像として顕像化させる作像工程と顕像化されたトナー像を記録体に固着させる定着工程から成る。トナ−は加熱により融解し、冷却により凝固する。定着工程では、このトナーの性質を利用してトナ−を加熱させることにより融解させ、記録体表面に定着させる。
従来、記録体表面上のトナー像を定着する定着装置として、内部に配置されたハロゲンヒータ等の加熱手段備える定着回転体たる定着ローラと、この定着ローラに対してコイルスプリングなどで押圧され、定着ローラとの間にニップ部を形成する加圧回転体たる加圧ローラとを備えるものがある。このような定着装置では、定着ローラと加圧ローラとの間のニップ部にその表面にトナー像を担持する記録体を通過させることで、トナー像を加熱及び加圧して記録体に定着する。
このような定着装置において画像品質を損なうことなく転写紙へトナー像を定着するためには、定着ニップ部でトナー像へ熱量を供給する定着ローラの温度を狙いの温度に一定に維持する必要があり、温度が狙いよりも高すぎても低すぎても、オフセットや定着不良と呼ばれる画像不良を誘発する恐れがある。よって定着ローラの温度を定着に適した定着温度に維持することは重要な課題である。
そこで、定着温度が適正な温度となるように定着ローラ表面の温度を定着温度検知手段としての温度センサにより検知し、その検知結果に基づいて加熱手段を制御している。
しかし、電源投入直後においては、ウォームアップ動作によって定着ローラ表面は、所定の温度に達しても、加圧ローラは、温度が低い場合がある。これは、定着ローラと加圧ローラとのローラ対を回転させずに、定着ローラを所定温度にしているため、加圧ローラの定着ローラと接触する表面部分のみが暖められ、他の表面部分が暖められないためである。その結果、ウォームアップ動作直後に画像形成の要求指示があって、定着ローラと加圧ローラとからなるローラ対の回転を開始すると、加圧ローラの表面温度の低い部分が定着ローラの表面と接触して、定着ローラの熱量が奪われ、定着ローラの表面温度が低下する。その後、加圧ローラ表面が暖められると、定着ローラの表面温度は、上昇して所定の温度にまで回復するが、定着ローラの表面温度が回復する前に、記録体が定着ニップを通過してしまい、定着不良が生じるおそれがあった。
特許文献1には、ウォームアップ動作によって定着ローラが目標温度となるように加熱したときにおける実際の定着ローラの表面温度と上記目標温度との差から推定した加圧ローラ温度が低い場合は、画像形成の要求指示があってから、表面にトナー像が形成された記録体が定着ニップ部に到達するまでの時間を延長するものが記載されている。画像形成の要求指示があってから、表面にトナー像が形成された記録体が定着ニップ部に到達するまでの時間を延長することで、加圧ローラによって熱量が奪われて温度が低下した定着ローラの表面温度が上述の目標温度にまで回復してから、表面にトナー像が形成された記録体が定着ニップ部を通過させることができる。これにより、定着不良が生じるのを抑制することができる。また、特許文献1に記載の装置においては、加圧ローラの温度が十分高いと推定されるときは、画像形成の要求指示があってから、表面にトナー像が形成された記録体が定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させないので、ファーストプリントタイムを短くすることができる。
特開平8−262896号公報
しかしながら、特許文献1においては、定着ローラや加圧ローラの偏心などのような様々な要因によって、ウォームアップ動作後の加圧ローラの温度を正しく推定できない場合がある。具体的に説明すると、定着ローラなどの偏心によって、停止時のニップ幅が異なってくる。その結果、回転停止時のニップ幅が狭いときは、加圧ローラによって奪われる熱量が少なくなるので、ウォームアップ動作によって定着ローラが目標温度となるように加熱したときにおける実際の定着ローラの表面温度の低下が少ない。よって、加圧ローラの温度が十分高いと誤った推定をしてしまい、実際は、加圧ローラの温度が低く、回転を開始したときに定着ローラの表面温度が大きく低下して、定着ローラの表面温度が、目標温度にまで上昇するのに時間を要するにもかかわらず、記録体が定着ニップ部に到達するまでの時間を延長しない場合がある。その結果、定着ローラの表面温度が十分回復する前に、記録体が定着ニップ部に到達してしまい、定着不良が生じるおそれがあった。特に、熱応答性の高い定着ローラを用いた場合は、定着ローラや加圧ローラの偏心などの要因によって、実際の定着ローラ表面の温度が大幅に異なってくるため、定着不良が生じるおそれが高くなってしまう。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、定着回転体が目標温度となるように加熱した時点での定着回転体の表面温度から推定した加圧ローラの温度に基づいて、画像形成の要求指示があってから、表面にトナー像が形成された記録媒体が定着ニップ部に到達するまでの時間を延長するものに比べて、確実に定着不良を抑制することのできる画像形成装置および画像形成方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体にトナー像を形成する像形成手段と、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、加熱手段により加熱される定着回転体と、前記定着回転体に接触して前記定着回転体との間に定着ニップを形成する加圧回転体とからなる定着回転体対を有し、前記定着ニップに前記記録媒体を通過させ、熱と圧力とによって前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置とを備えた画像形成装置において、前記定着回転体の表面の温度を検知する温度検知手段と、画像形成の要求指示があったとき、前記定着回転体対を回転させて、所定時間における前記定着回転体表面の温度低下量を前記温度検出手段で検知し前記温度低下量が閾値より大きい場合は、画像形成の要求指示があってから表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記像担持体にトナー像の形成を開始するタイミングを遅らせることで、画像形成の要求指示があってから表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御手段を構成したことを特徴とするものである。。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、前記温度低下量が閾値より大きい場合は、前記定着回転体または前記加圧回転体が所定温度に到達したら、前記像担持体にトナー像の形成を開始するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2または3の画像形成装置において、室温を検知する室温検知手段を有し、前記温度低下量が閾値より大きい場合、室温検知手段の検知結果に基づいて、決められた一定時間経過後に前記像担持体にトナー像の形成を開始するか、前記定着回転体または前記加圧回転体が所定温度に到達したら、前記像担持体にトナー像の形成を開始するかを選択するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置において、室温が15℃以下のときは、前記定着回転体または前記加圧回転体が所定温度に到達したら、前記像担持体にトナー像の形成を開始する方を選択し、室温が15℃を超えるときは、決められた一定時間経過後に前記像担持体にトナー像の形成を開始する方を選択するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれかの画像形成装置において、前記温度低下量が閾値より大きい場合、前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させるときの前記加熱手段の加熱量を制御する上で目標とする定着目標温度を、通常時よりも高い定着目標温度に変更するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の画像形成装置において、連続画像形成枚数が閾値以上となったら、通常時の定着目標温度に戻すよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかの画像形成装置において、前記温度低下量が閾値より大きい場合、前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させた後、所定時間前記定着回転体対を事後回転させるよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、前記温度低下量が、閾値より大きい場合、待機時における前記加熱手段の加熱量を制御する上で目標とする待機目標温度を、通常時よりも高い待機目標温度に変更するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9いずれかの画像形成装置において、室内湿度を検知する湿度検知手段を備え、室内湿度が閾値より大きい場合、表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御するよう前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、1乃至10いずれかの画像形成装置において、ユーザーが操作を行って、装置に指示要求を行うことができる操作手段で、表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御するか否かをユーザーが選択できるよう制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、像担持体にトナー像を形成する工程と、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する工程と、加熱手段により加熱される定着回転体と、前記定着回転体に接触して前記定着回転体との間に定着ニップを形成する加圧回転体とからなる定着回転体対を有し、前記定着ニップに前記記録媒体を通過させ、熱と圧力とによって前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させる工程とを有する画像形成方法において、画像形成の要求指示があったとき、前記定着回転体対を回転させて、所定時間における前記定着回転体表面の温度低下量を温度検出手段で検知し前記温度低下量が閾値より大きい場合は、画像形成の要求指示があってから表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させることを特徴とするものである。
請求項1乃至12の発明によれば、定着回転体対を所定時間回転させたときの定着回転体表面の温度低下量に基づいて、表面にトナー像が形成された記録媒体が定着ニップ部に到達するまでの時間を延長するので、定着ローラの表面温度が、目標温度にまで上昇するまでにどのくらい時間を要するかを正確に判断することができる。よって、定着ローラが目標温度となるように加熱した時点での定着ローラの表面温度から推定した加圧ローラの温度に基づいて、表面にトナー像が形成された記録媒体が定着ニップ部に到達するまでの時間を延長するものに比べて、定着不良を抑制することができる。
以下、本発明を画像形成装置である電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタ100という)に適用した場合の実施形態について説明する。
まず、プリンタ100の基本的な構成について説明する。図1は、プリンタ100の構成を示す概略構成図である。
プリンタ100は、イエロー・シアン・マゼンタ・ブラックの4つの像形成手段を横に並べて配置してタンデム画像形成部を構成する。タンデム画像形成部においては、個々の像形成手段であるトナー像形成ユニット101Y、101C、101M、101Kが、図中有左から順に配置されている。ここで、各符号の添字Y、C、M、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示す。また、タンデム画像形成部においては、個々のトナー像形成ユニット101Y,C,M,Kは、像担持体としてのドラム状の感光体21Y,C,M,Kのまわりに、帯電装置、現像装置10Y,C,M,K、感光体クリーニング装置等を備えている。プリンタ100の上部には、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の各色トナーが充填されたトナーボトル2Y,C,M,Kが配置されている。そして、このトナーボトル2Y,C,M,Kから図示しない搬送経路によって、所定の補給量だけ各色の現像装置10Y,C,M,K、に各色トナーが補給される。
また、タンデム画像形成部の下部に潜像形成手段としての光書込ユニット9を設ける。この光書込ユニット9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体21の表面にレーザ光を走査しながら照射するように構成されている。
また、タンデム画像形成部の直ぐ上には、中間転写体として無端ベルト状の中間転写ベルト1、一次転写装置、2次転写ローラなどを備えた転写手段たる転写ユニットを設けている。中間転写ベルト1は、支持ローラ1a、1bに掛け回され、この支持ローラのうち駆動ローラ1aの回転軸には駆動源としての図示しない駆動モータが連結されている。この駆動モータを駆動させると、中間転写ベルト1が図中反時計回りに回転移動するとともに、従動可能な支持ローラ1bが回転する。中間転写ベルト1の内側には、感光体21Y,C,M,K上に形成されたトナー像を中間転写ベルト1上に転写するための一次転写装置11Y,C,M,Kを設ける。
また、一次転写装置11Y,C,M,Kより中間転写ベルト1の駆動方向下流に二次転写装置としての二次転写ローラ5を設ける。この二次転写ローラ5と中間転写ベルト1を挟んで反対の側には、支持ローラ1bが配置されており、押部材としての機能を果たしている。また、記録体としての転写紙Pを収容する給紙カセット8、給紙コロ7、レジストローラ6等を備えている。さらに、二次転写ローラ5によりトナー像を転写された転写紙Pの進行方向に関して二次転写ローラ5の下流部には、転写紙P上の画像を定着する定着装置4、排紙ローラ3を備えている。
つぎに、プリンタ100の動作を説明する。個々のトナー像形成ユニット101Y,C,M,Kで、その感光体21Y,C,M,Kを回転し、感光体21Y,C,M,Kの回転とともに、まず帯電装置17Y,C,M,Kで感光体21Y,C,M,Kの表面を一様に帯電する。次いで画像データを光書込ユニット9からのレーザによる書込み光を照射して感光体21Y,C,M,B上に静電潜像を形成する。その後、現像装置10Y,C,M,Kによりトナーが付着され静電潜像を可視像化することで各感光体ド21Y,C,M,K上にそれぞれ、イエロー・シアン・マゼンタ・ブラックの単色画像を形成する。また、不図示の駆動モータで駆動ローラ1aを回転駆動して他の従動ローラ1b、二次転写ローラ5を従動回転し、中間転写ベルト1を回転搬送して、その可視像を一次転写装置11Y,C,M,Kで中間転写ベルト1上に順次転写する。これによって中間転写ベルト1上に合成カラー画像を形成する。画像転写後の感光体21Y,C,M,Kの表面は感光体クリーニング装置で残留トナーを除去して清掃して再度の画像形成に備える。
また、上述の画像形成のタイミングにあわせて、給紙カセット8からは転写紙Pが給紙コロ7により繰り出され、レジストローラ6まで搬送され、一旦停止する。そして、上記画像形成動作とタイミングを取りながら、二次転写ローラ5と中間転写ベルト1の間に搬送される。ここで、中間転写ベルト1と二次転写ローラ5とは転写紙Pを挟んでいわゆる二次転写ニップを形成し、二次転写ローラ5にて中間転写ベルト1上のトナー像を記録媒体S上に二次転写する。
画像転写後の転写紙Pは定着装置4へと送り込まれ、定着装置4で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して機外へ排出される。一方、画像転写後の中間転写ベルト1は、中間転写体クリーニング装置12で、画像転写後に中間転写ベルト1上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成部による再度の画像形成に備える。
なお、各色のトナー像形成ユニット101Y、C、M、Kは、一体的に形成され、本体に脱着可能な着脱可能なプロセスカートリッジとなっている。そして、これらの一体的なプロセスカートリッジは、プリンタ100本体に固定された図示しないガイドレールに沿って、プリンタ100本体の手前側に引き出すことができる。また、このプロセスカートリッジをプリンタ100本体の奥側に押し込むことによって、トナー像形成ユニット101Y、C、M、Kを所定の位置に装填することができる。
ここで、各トナー像形成ユニット101Y、C、M、Kのプロセスカートリッジは、それぞれ同じ構成、動作をおこなうものとなっている。そこで、以下各符号の添字Y、C、M、Kを省略し、このトナー像形成ユニット101Y、C、M、Kのプロセスカートリッジの説明を詳細におこなう。図2に、トナー像形成ユニット101Y、C、M、Kであるプロセスカートリッジ一つの概略構成を拡大して示す。
図2において、図中時計方向に回転する感光体21のまわりに、帯電装置としての帯電ローラ17、現像装置10、感光体クリーニング装置としてのファーブラシ36、クリーニングブレード33等が順に配置されている。このように、プリンタ100では、帯電ローラ17は感光体21の鉛直下方に配置されている。また、帯電ローラ17の下方には帯電ローラ17の表面に連れ周りで回転可能に当接してクリーニングする帯電クリーニングローラとしてのクリーナローラ18を備えている。また、感光体クリーニング装置はファーブラシ36、クリーニングブレード33、感光体21より掻き取られた廃トナーをプロセスカートリッジ外に排出する廃トナー搬送コイル34を備えている。
図3は、定着装置を示す概略構成図である。
この定着装置4は、定着回転体としての定着ローラ41と、加圧回転体としての加圧ローラ42とからなる定着回転対たる定着ローラ対を有している。定着ローラ41の内部には、加熱手段としての加熱部材43が設けられており、この輻射熱によって定着ローラ41を内側から加熱している。この加熱部材43としては例えばハロゲンランプ等の加熱ランプを使用することができる。
定着ローラ41及び加圧ローラ42はそれぞれ図示しない支持部材に回転自在に軸支されている。定着ローラ41は、駆動力伝達部材としての図示しないギヤを介して図示しない定着モータからの回転駆動力が伝達され、図中の矢印方向に回転駆動される。
加圧ローラ42の両端部の軸受部は、図示しないバネ等の付勢部材によって定着ローラ41に対して押し付ける向きに付勢されている。この加圧ローラ42の付勢により、転写紙Pが通過する定着位置で定着ローラ41及び加圧ローラ42が互いに圧接し、転写紙進行方向に幅を有するニップ部Nを形成している。このニップ部Nを転写紙Pが通過する際に、転写紙P上の未定着のトナー画像Tが、熱により溶融し、押し付け圧によって転写紙Pに永久定着される。
定着ローラ41に回転駆動力が伝達されて定着ローラ41が回転すると、ニップ部Nを介して加圧ローラ42がつれ回るようになっている。なお、加圧ローラ42側にも駆動伝達部材としてのギヤを介して回転駆動力を伝達し、ニップ部Nで各ローラの表面が同じ線速で移動するように構成してもよい。
加圧ローラ42は、基体としての円筒状の金属からなる芯金42aと、芯金の表面に設けられた弾性層42bと、弾性層の外周面を被覆する表面離型層42cとを備えている。弾性層42bは、シリコーンゴムなどの絶縁弾性体で形成されている。定着ローラ41は、加圧ローラ42同様、基体としての円筒状の金属からなる芯金41aと、芯金の表面に設けられた弾性層41bと、弾性層の外周面を被覆する表面離型層41cとを備えている。また、定着ローラ41は、ウォームアップ時間が60秒以下となるように弾性層の厚さを薄くして、熱容量を小さくしている。
定着ローラ41の表面の温度は、温度検知手段としてのサーミスタなどの温度センサ44で検知され、その検知結果に基づき、定着目標温度となるように加熱部材(加熱ランプ)43を制御している。
図4は、本プリンタの電気回路の要部を示すブロック図である。同図において制御部198は、演算手段たるCPU(Central Processing Unit)、不揮発性メモリたるRAM(Random Access Memory)、一時記憶手段たるROM(Read Only Memory)等を有している。制御部198は、装置全体の制御を司るものであり、様々な機器やセンサが接続されているが、同図では、本複写機100の特徴点に関連する機器やセンサだけを示している。制御部198は、RAMやROM内に記憶している制御プログラムに基づいて、各手段の機能を実現している。具体的には、制御部200は、定着目標温度となるように加熱部材(加熱ランプ)43を制御する温度制御手段として機能する。また、後述するように、制御部は、作像の指示があったとき、定着装置を駆動させて、定着ローラ(定着ベルト)の表面温度の変化量に基づいて、所定時間事前回転させるよう制御する。
次に、本実施形態の特徴点について説明する。
図5は、3枚連続プリントの作像指示要求をうけてから、作像を開始するまでの間の定着ローラ温度の時間変化を調査したものである。なお、加圧ローラ42の表面と対向する位置(図3の点線の位置)にも温度センサ45を設けて、加圧ローラ42の表面温度の時間変化も調査した。図に示すように、定着ローラ41の回転停止した待機状態において、定着ローラ41の表面温度は、約180[℃]であり、ほぼ待機目標温度と同じであるが、加圧ローラ42の表面温度は、50[℃]以下と低温となっている。このような状態から作像要求をうけると、加熱部材43の加熱量を制御する上で目標とする目標温度を、待機目標温度から定着目標温度に変更して、定着ローラ41が回転を開始するが、そのとき、加圧ローラ42が低い温度であるため、加圧ローラ42に熱を奪われ、定着ローラ41の表面温度が低下して、定着ローラ41の表面温度が定着目標温度よりも大幅低くなった。その結果、転写紙Pが定着ニップに搬送されて転写紙P上のトナー像が定着せしめられるときの定着ローラ41の表面温度は、十分回復せず、定着目標温度よりも20[deg]以上低い温度となった。その結果、プリントした画像に定着不良が発生してしまった。
そこで、本実施形態においては、加圧ローラ42の温度が低く、定着ローラ41の温度の下がりが大きい場合は、作像要求があってから、トナー像が形成された転写紙Pが定着ニップに到達するまでの時間を延長して、定着ローラの表面温度が十分回復したときに、転写紙Pが定着ニップを通過するようにした。
以下に、実施例1乃至5に基づいて、具体的に説明する。
[実施例1]
まず、実施例1について、説明する。
実施例1は、定着ローラ41の温度の下がりが大きい場合は、作像の開始タイミングを所定時間遅らせるよう制御するものである。
図6は、実施例1の作像のフローチャートを示す図である。
まず、パーソナルコンピュータなどから作像要求を受けたら(S1のYES)、制御部200は、定着ローラ41を所定計測時間Δt(3.2秒)回転させて、定着ローラ41表面の温度低下量ΔTを測定する(S2)。温度低下量ΔTは、定着ローラの回転を開始したときの定着ローラの温度から、所定計測時間Δt回転時の定着ローラの温度を減算して得る。温度低下量ΔTが閾値ΔTc(7[deg])以上のとき(S3のYES)は、作像動作の開始のタイミングを遅らせて定着ローラ41を5秒間事前回転させた後(S4のYES)、光書込ユニットを動作させて作像動作を開始する(S5)。一方、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc未満の場合(S3のNO)は、事前回転させずに、作像を開始する。
図7は、待機時の加圧ローラ42の温度が低い状態で、実施例1の制御を行って作像したときの転写紙Pに画像が定着するまでの定着ローラ41の温度の時間変化を調査したものであり、図8は、待機時の加圧ローラ42の温度が低い状態で、実施例1の制御を行って作像したときの転写紙Pに画像が定着するまでの定着ローラ41の温度の時間変化を調査したものである。
図7に示すように、待機時の加圧ローラ42の温度が低い場合は、定着ローラ41に熱が加圧ローラ42に奪われたため、計測時間Δtにおける温度低下量が7[deg]以上になっている。この場合は、作像の開始のタイミングを遅らせて、5秒間事前回転動作を行った後に作像を開始することにより、作像要求があってから表面にトナー像が形成された転写紙が定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させることができる。よって、ほぼ定着目標温度にまで回復してから、転写紙Pを定着ニップへ通過させることができ、定着不良のない良好な画像を得ることができた。
また、実際に定着ローラ対を回転させて、実際の定着ローラ表面の温度低下量に基づいて、作像の開始のタイミングを遅らせて、作像要求があってから表面にトナー像が形成された転写紙が定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるか否かを判断する。低下量から、どのくらいの時間で定着ローラ表面の温度ほぼ定着目標温度にまで回復するかを精度よく推定することができる。よって、ニップ幅の変動などによって温度低下量が大幅に変動するような60秒以下のウォームアップ時間で定着ローラの表面温度を定着目標温度にまで上げることができる熱応答性の高い定着ローラであっても、実際に定着ローラを回転させたときの定着ローラ表面の温度低下量から判断するので、作像の開始のタイミングを遅らせるか否かを精度よく判定することができる。
一方、図8に示すように待機時の加圧ローラ42の温度が高い場合は、計測時間Δtにおける温度低下がないため、計測後、直ぐに作像を開始しても、転写紙Pが定着ニップを通過するときの定着ローラ表面の温度は、ほぼ定着目標温度であるので、定着不良のない良好な画像を得ることができる。また、温度低下がない場合は計測後、直ぐに作像を開始するので、ファーストプリントタイムを短くすることができる。
図9は、温度低下量ΔTと、定着時における定着ローラ表面の最低温度との関係を示す図である。図に示すように、実施例1のように制御することで、定着時における定着ローラ表面の最低温度が、定着不良未発生最低温度以下にならず、良好な画像得ることができた。また、図10に示すように、温度低下量が7[deg]未満の場合は、7[deg]以上のときよりもファーストプリントタイムが削減することができた。
なお、本実施例では、計測時間Δtを3.2秒、閾値ΔTcを7[℃]、定着ローラの事前回転時間を5秒としているが、これらの数値は、装置構成などによって、適宜設定すればよい。また、温度低下量に応じて回転時間を異ならせてもよい。
[実施例2]
次に、実施例2について、説明する。
図11は、実施例2の作像のフローチャートを示す図である。
実施例2は、図に示すように、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc未満の場合(13のYES)は、定着ローラ表面温度が作像開始温度に達成するまで事前回転させて(S14のYES)、作像を開始する(S15)。
本実施例では、作像開始温度と定着目標温度との温度差を−10[deg]に設定した。図12に示すように、作像開始温度と定着目標温度との温度差を大きくすればするほど、ファーストプリントタイムを削減することができるが、作像開始温度と定着目標温度との温度差を大きくすると、定着時までに定着不良が発生する定着下限温度まで上昇せず、定着不良を起こすおそれがある。
図13に示すように、作像開始温度と定着目標温度との温度差を5〜15[deg]の間に設定すれば、定着時における定着ローラ表面の温度を、ホットオフセットを起こさない定着上限温度と定着不良を起こさない定着下限温度との間に収めることができ、好ましい。特に、作像開始温度と定着目標温度との温度差を−10[deg]に設定した場合の定着時における定着ローラ表面の最低温度は、ほぼ定着上限温度と定着下限温度との間の温度になり、定着不良およびホットオフセットいずれにも余裕度を大きくもたせることができ、より好ましい。
図14は、待機時の加圧ローラ42の温度が低い状態で、実施例2の制御を行って作像したときの転写紙に画像が定着するまでの定着ローラ41の温度の時間変化を調査したものである。図に示すように、作像開始温度に達してから作像を開始することで、転写紙Pが定着ニップを通過するときの定着ローラ表面の温度が、ほぼ定着目標温度となっている。よって、定着不良のない良好な画像を得ることができた。
また、上述では、定着ローラ41の表面が作像開始温度になったら、作像を開始するよう制御しているが、図3の点線の位置に加圧ローラ表面の温度を検知する温度センサを設け、図15に示すフローのように、加圧ローラ表面の温度が加圧ローラ作像開始温度となったら(S24のYES)、作像を開始する(S25)ようにしてもよい。
[実施例3]
次に、実施例3について、説明する。
実施例3は、装置本体に室温を検知する室温検知手段たる不図示の室温センサを設け、室温センサの検知結果に基づいて、上述の実施例1の制御を行うか、上述の実施例2の制御を行うか選択するように制御するものである。
図16は、実施例3の作像のフローチャートを示す図である。
図に示すように、作像要求を受けたら(S31のYES)、制御部200は、不図示の室温検知センサで室温を検知し(S32)、室温が15[℃]以下のとき(S33のYES)は、温度低下量ΔTが閾値以上である場合(S35のYES)、定着ローラ表面温度が作像開始温度に達成するまで事前回転させて(S36のYES)、作像を開始する(S37)。
一方、室温が15[℃]を超えるとき(S33のNO)は、温度低下量ΔTが閾値以上である場合(S39のYES)、定着ローラ41を所定時間(5秒間)事前回転させた後(S40のYES)、作像を開始する(S41)。
図17は、実施例3の制御を行ったときの定着時の定着ローラ表面温度と、各室温における定着下限温度を示す図である。図に示すように、定着ローラ41を一定時間(5秒間)事前回転させた後、作像を開始する制御を行ったときにおける定着時の定着ローラ41の表面温度は、175[℃]であったが、作像開始温度に達成するまで事前回転させてから作像を開始する制御を行ったときにおける定着時の定着ローラ41の表面温度は、185[℃]であった。
また、図に示すように、室温が低い場合は、転写紙も冷えているため、定着不良を起こさない定着下限温度が高めとなる。このため、室温が低い場合の定着下限温度は、175[℃]以上であるため、5秒間の事前回転では、転写紙が定着ニップを通過するまでに定着下限温度まで定着ローラの表面温度が上昇せずに、定着不良を生じるおそれがある。このため、室温が低い場合は、定着ローラ表面温度が作像開始温度に達成するまで事前回転させてから作像を開始する。
一方、室温が高くなると、定着下限温度が低くなるので、定着ローラを一定時間(5秒間)回転させる制御でも、定着時の定着ローラ表面の温度を定着下限温度以上にすることができる。
また、図18に示すように、定着不良を発生させないために、室温10[℃]環境下では、作像開始温度に達成するまで事前回転させるため、ウォームアップ直後のファーストプリントタイムが長くなっているが、室温23[℃]環境下では、一定時間(5秒間)しか事前回転させないので、ウォームアップ直後のファーストプリントタイムが短くて済む。これにより、室温が所定温度以上に保たれるオフィス環境下におけるウォームアップ直後のファーストプリントタイムを短縮することができる。
また、例えば、室温が低いときは、事前回転時間を長くするなどして、室温に応じて、事前回転時間を異ならせることでも、オフィス環境化におけるウォームアップ直後のファーストプリントタイムを短縮し、低温環境下での定着不良を抑制することができる。
また、例えば、室温が高いときは、作像開始温度と定着目標温度との差を大きくするなどして、室温に応じて、作像開始温度異ならせることでも、オフィス環境下におけるファーストプリントタイムを短縮し、低温環境下での定着不良を抑制することができる。
[実施例4]
次に、実施例4について、説明する。
実施例4は、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc未満の場合は、定着目標温度と待機目標温度を高めるとともに、また、定着ローラの表面温度が高くなりすぎるのを防止するために行う定着後の事後回転を延長するよう制御するものである。
図19は、実施例4の作像のフローチャートを示す図である。
図に示すように、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc以上の場合(S53のYES)は、定着目標温度と待機目標温度に所定の温度を加算するとともに、定着後の事後回転を所定時間延長する(S54)。そして、所定時間または定着ローラ41の表面温度が作像開始温度まで事前回転させて(S55)、作像動作を開始する(S56)。作像動作終了後、定着ローラ対の事後回転延長動作を行って終了する(S57)。終了後は、定着目標温度、回転延長時間は、通常の値に戻し、待機目標時間が、次の作像要求があったときに、通常の値に戻す。
一方、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc未満の場合(S53のNO)は、定着目標温度、待機目標温度の加算温度と、事後回転の延長を行わずに、作像動作を開始する。
本実施例においては、定着目標温度を10℃、待機目標温度を10℃加算、10秒の事後回転動作を延長しているが、加算温度、事後回転時間などは、装置の構成により適宜決定する数値である。また、装置の構成においては、通常時は事後回転を行わなわず、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc未満のときにのみ、事後回転を行うようにしてもよい。
このように、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc未満の場合は、定着目標温度と待機目標温度を高めるとともに、定着後の事後回転を延長するよう制御することで、図20に示すように、ウォームアップ直後に作像動作を行った後の加圧ローラ42の温度上昇が大きくなっていることがわかる。これは、定着目標温度や待機目標温度を高めたり、事後回転動作を延長したりすることで、加圧ローラ42が積極的に暖められたからである。
このように、加圧ローラ42を積極的に暖めることで、図21に示すように、2回目の作像動作で定着ローラ表面温度の低下量が閾値以下となり、事前回転を行わなくてよくなり、ウォームアップ後のファーストタイムプリントが長くなる枚数を少なくすることができる。
また、作像動作が連続プリントのとき、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc以上の場合は、連続プリントが、定着目標温度が通常時よりも高めの状態で行われ続けることとなる。転写紙が定着ニップを通過するときは、転写紙によって、加圧ローラ42の熱が奪われるため、連続プリンタを行うと、定着ローラ41と加圧ローラ42との温度差が大きくなっていく。しかも、定着目標温度が通常時よりも高めの状態で、連続プリントが行われた場合は、定着ローラ41と加圧ローラ42との温度差が通常時よりも大きくなってしまう。その結果、表面と裏面とで用紙の伸縮率が異なってしまい、連続プリントの後半で転写紙のカール量が大きくなってしまう。転写紙のカール量が大きくなると、スタック性が悪くなり、ページ狂いや転写紙が排紙トレイから落下するなどの問題が発生するおそれがある。
そこで、図22のフローに示すように、定着ローラ表面の温度低下量ΔTが閾値ΔTc以上(S63のYES)で、定着目標温度と待機目標温度に所定の温度を加算するとともに、定着後の事後回転を所定時間延長する設定変更を行って(S64)、所定時間または作像開始温度に達した後(S65)に作像動作を開始したら(S66)、同一ジョブでのプリント枚数をカウントする。プリント枚数が閾値以上となったら(S67のYES)、定着目標温度の加算を解除して、通常時の定着目標温度に戻して、残り枚数のプリントを実行する(S67)。
図23は、図19に示すフローで連続プリントを行ったときと、図22に示すフローでT6200紙を、100枚連続プリントを行って、スタックの様子を目視で確認した結果である。図19に示すフローで、作像した場合は、連続プリントの後半の転写紙のカール量が多くなって、スタック不良が発生した。一方、図22に示したフローを実行することによって、連続プリントの後半の転写紙のカール量を抑えることができ、スタック不良が発生しなかった。
[実施例5]
次に、実施例5について、説明する。
実施例5は、転写紙のカールを低減するために、湿度検知手段たる湿度センサで室内の湿度を検知し、湿度に応じて事前回転時間を延長するよう制御するものである。
図24は、実施例5の作像のフローチャートを示す図である。
図に示すように、湿度センサで室内の湿度を検知した結果、室内の湿度が60[%]以上(S73のYES)で、温度低下量ΔTが閾値ΔTc以上のとき(S75のYES)は、所定時間事前回転させた後、60秒間延長回転させて(S77)から、作像動作を開始する(S78)。また、室内の湿度が60[%]以上(S73のYES)で、温度低下量ΔTが閾値ΔTc未満(S75のNO)のときも、60秒間事前回転(S76)した後、作像を開始する(S78)。
一方、室内の湿度が60[%]未満(S73のNO)のときは、上述した実施例1と同様の制御を行う(S79〜S82)。
図25は、事前回転時間と、事前回転後の加圧ローラの表面温度を示す図であり、図26は、27℃、90%の環境下における事前回転後の加圧ローラの表面温度と、ウォームアップ直後に画像形成したときの転写紙のカール量との関係を示す図である。
図26に示すように、事前回転後の加圧ローラの表面温度が、ほぼ140[℃]で、紙種によらず、転写紙のカール量を40[mm]以下に抑えることができる。そして、図25に示すように、加圧ローラの温度を140[℃]にするためには、60秒の事前回転が必要であることがわかる。
図27は、実施例5の制御を行った場合と、60秒の事前回転動作を行わなかったときとのカール量を調べた図である。図に示すように、実施例5においては、紙種によらず、カール量をいずれも40[mm]以下に抑えることができた。
また、上述では、湿度が60%以上のときは、一律に60秒事前回転動作を行うようにしているが、図28に示すように、湿度が60〜79[%]のときは、事前回転時間を30秒にし、湿度が80[%]以上のときは、事前回転時間を60秒にしてもよい。
また、湿度が低くても、紙の種類によっては、加圧ローラと定着ローラとの温度差が大きいと、カール量が大きくなるものもある。この場合は、図29に示すように、パーソナルコンピュータやプリンタの操作部などの操作手段でユーザーがカール低減モードに設定した場合(S91のYES)は、室内の湿度に関係なく、事前にカール低減のための事前回転を実施するようにしてもよい。
また、図30に示すように、カール低減モードを、30秒間の事前回転を行うライトカール低減モードと、60秒間の事前回転を行うヘビーカール低減モードの2種類設けて、ユーザーが紙種に応じて選択できるようにしてもよい。
また、本発明は、ベルト方式の定着装置にも適用することができる。図31は、ベルト方式の定着装置を示す概略構成図である。この定着装置400は、ベルト方式の定着装置である。この定着装置400は定着回転体対として、スポンジ状の弾性層を備えた弾性ローラ410と、弾性ローラ410と定着回転体たる定着ベルト411を介して対向し、弾性ローラ410よりも硬度が高い加圧回転体たる加圧ローラ420とを備える。図31に示すように、定着装置400では、無端状の定着ベルト411が複数の張架部材としての加熱ローラ415と弾性ローラ410とに張架されている。
加熱ローラ415は、金属製の芯金にハロゲンランプ等の加熱手段である加熱部材413を内蔵しており、この輻射熱によって定着ベルト411を内側から加熱している。また、弾性ローラ410と定着ベルト411を介して対抗する位置には、温度検知手段としての温度センサ414を配置し、温度センサ414の温度検知に基づき、定着目標温度となるように加熱部材413を制御している。
加圧ローラ420は、定着ベルト411を介して弾性ローラ410を加圧している。また、加圧ローラ410には、図示しない定着モータによって回転しており、これにより、弾性ローラ410が従動回転するようになっている。また、定着装置400には、定着ベルト411の中央部付近に接触するテンションローラ416が設けられている。このテンションローラ416は、バネ417によってベルトを内側へ加圧しており、これにより、定着ベルト411にテンションが付与されている。なお、定着モータを加圧ローラ420に設けているが、弾性ローラ410に設け、加圧ローラ420を従動回転させてもよい。
このようなベルト方式の定着装置400は、加熱ローラ415で加熱された定着ベルト411と加圧ローラ420との間に転写紙Pを通過させて、転写紙Pの上に付着している未定着のトナー像Tを定着ベルト411の熱により軟化させつつ加圧ローラ420で加圧して転写紙上に定着させる。また、ベルト方式とすることで、60秒以下のウォームアップ動作で定着ローラ表面の温度を定着目標温度にまで立ち上げることが可能となる。
また、本発明は、中間転写タンデム方式のカラー画像形成装置に限られず、直接転写タンデム方式のカラー画像形成装置にも適用できる。
以上、本実施形態の画像形成装置によれば、像担持体たる感光体にトナー像を形成する像形成手段たるトナー像形成ユニットと、感光体上のトナー像を記録媒体たる転写紙に転写する転写手段たる転写ユニットと、加熱手段たる加熱部材により加熱される定着回転体たる定着ローラと、定着ローラに接触して定着ローラとの間に定着ニップを形成する加圧回転体たる加圧ローラとからなる定着回転体対たる定着ローラ対を有し、定着ニップに転写紙を通過させ、熱と圧力とによって上のトナー像を転写紙に定着させる定着装置とを備えている。また、定着ローラの表面の温度を検知する温度検知手段たる温度センサを有している。さらに、画像形成の要求指示があったとき、定着ローラ対を回転させて、計測時間Δtにおける定着ローラ表面の温度低下量ΔTを温度センサで検知し、温度低下量が閾値より大きい場合は、表面にトナー像が形成された転写紙が定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御する制御手段たる制御部を備えている。
このように構成することで、ウォームアップ動作60秒以下で定着ローラ表面温度を定着目標温度にまであげることができる熱応答性の高い定着ローラであっても、精度よく時間を延長するか否かを判定することができ、定着不良を防止することができる。また、温度低下量が閾値よりも大きい場合ときだけ、時間を延長させるので、全てにおいて、時間を長くするものに比べてファーストプリントタイムを低減することができる。
また、前記像担持体にトナー像の形成を開始するタイミングを遅らせることで、表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させることができる。
また、実施例2によれば、定着ローラまたは加圧ローラが作像開始温度に到達したら、感光体にトナー像の形成を開始するよう制御部を構成した。これにより、定着ニップに転写紙が到達するときに定着ローラの表面温度を、ほぼ定着目標温度にすることができ、定着不良を抑制することができる。
また、実施例3によれば、室温を検知する室温検知手段たる室温センサの検知結果に基づいて、決められた一定時間経過後に感光体にトナー像の形成を開始するか、定着ローラまたは加圧ローラが作像開始温度に到達したら、感光体にトナー像の形成を開始するかを選択するよう制御部を構成した。これにより、室温に応じて、最適な制御を行うことができる。
特に、室温が15℃以下のときは、定着ローラまたは加圧ローラが所定温度に到達したら、感光体にトナー像の形成を開始する方を選択し、室温が15℃を超えるときは、決められた一定時間経過後に感光体にトナー像の形成を開始する方を選択するよう制御部を構成することで、次の効果を得ることができる。すなわち、室温が15℃以下と低いときは、定着ローラまたは加圧ローラが所定温度に到達するまで事前回転することで、定着ローラの表面温度を、定着時に定着不良の生じない定着下限温度以上に確実にすることができ、定着不良を抑制することができる。また、室温が15℃を超えるときは、定着下限温度が下がるため、定着ローラ表面の温度が、定着目標温度がある程度下回っても、定着不良が生じない。よって、室温が15℃を超えるときは、一定時間の事前回転終了後に作像を開始することで、定着不良を抑制し、ファーストプリント時間を低減することができる。
また、実施例4によれば、温度低下量が閾値より大きい場合、定着目標温度を、通常時よりも高い定着目標温度に変更するよう制御部を構成することで、加圧ローラを早く暖めることができ、事前回転が入る枚数を少なくすることができ、ファーストプリント時間が長くなる枚数を少なくすることができる。
また、連続画像形成枚数が閾値以上となったら、通常時の定着目標温度に戻すよう制御部を構成することで、連続画像形成における後半の転写紙にカールが発生するのを抑制して、スタック不良を抑制することができる。
また、温度低下量が閾値より大きい場合、転写紙上のトナー像を転写紙に定着させた後、所定時間前記定着回転体対を事後回転させるよう制御部を構成することでも、加圧ローラを早く暖めることができ、事前回転が入る枚数を少なくすることができ、ファーストプリント時間が長くなる枚数を少なくすることができる。
さらに、温度低下量が、閾値より大きい場合、待機目標温度を、通常時よりも高い待機目標温度に変更するよう制御部を構成することでも、加圧ローラを早く暖めることができ、事前回転が入る枚数を少なくすることができ、ファーストプリント時間が長くなる枚数を少なくすることができる。
また、実施例5によれば、室内湿度を検知する湿度検知手段たる湿度センサを有し、室内湿度が閾値よりも高いときは、定着ローラ対を事前回転させるよう制御部を構成することで、定着ローラと加圧ローラとの温度差を小さくすることができ、転写紙のカールを抑制することができる。
また、パーソナルコンピュータやプリンタの操作部などの操作手段で、定着ローラ対を事前回転させる制御を行うか否かをユーザーが選択できるよう制御部を構成する。これにより、カールが発生しやすい転写紙を用いるときは、定着ローラ対を事前回転させる制御を行う方を選択すれば、転写紙のカールを抑えることができ、カールが発生しにくい転写紙を用いるときは、事前回転させる制御を行わない選択をすれば、ファーストプリント時間を低減することができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタのトナー像形成部を構成するプロセスカートリッジの概略構成図。 定着装置の概略構成図。 同プリンタの電気回路の要部を示すブロック図。 従来の作像フローを実施したときの、3枚連続プリントの作像指示要求をうけてから作像を開始するまでの間の定着ローラの温度の時間変化を示すグラフ。 実施例1の作像のフローチャートを示す図。 実施例1の作像フローを実施したときの、加圧ローラの表面温度が低い場合における、3枚連続プリントの作像指示要求をうけてから作像を開始するまでの間の定着ローラの温度の時間変化を示すグラフ。 実施例1の作像フローを実施したときの、加圧ローラの表面温度が高い場合における、3枚連続プリントの作像指示要求をうけてから作像を開始するまでの間の定着ローラの温度の時間変化を示すグラフ。 作像開始直前の定着ローラ表面の最低温度を示すグラフ。 実施例1の作像フローを実施したときの、ファーストプリント時間を示すグラフ。 実施例1の作像のフローチャートを示す図。 ファーストプリント時間および、作像開始温度と定着目標温度との温度差の関係を示すグラフ。 作像開始直前の定着ローラ表面の最低温度および、作像開始温度と定着目標温度との温度差の関係を示すグラフ。 実施例2の作像フローを実施したときの、3枚連続プリントの作像指示要求をうけてから作像を開始するまでの間の定着ローラの温度の時間変化を示すグラフ。 加圧ローラが加圧ローラ作像開始温度となるまで事前回転するようにした作像のフローチャートを示す図。 実施例3の作像のフローチャートを示す図。 作像開始直前の定着ローラ表面の最低温度と室温との関係を示すグラフ。 ファーストプリント時間の変化を示すグラフ。 実施例4の作像のフローチャートを示す図。 加圧ローラの温度変化を示すグラフ。 ファーストプリント時間の変化を示すグラフ。 連続プリント枚数が閾値以上となったら、通常時の定着目標温度に戻すようにした作像のフローチャートを示す図。 連続プリント時のスタック不良について調べた結果を示す図。 実施例5の作像のフローチャートを示す図。 作像開始直前の加圧ローラ表面の温度と事前回転時間との関係を示すグラフ。 ウォームアップ直後の作像時における転写紙のカール量と作像開始直前の加圧ローラ表面の温度との関係を示すグラフ。 事前回転を行った場合のカール量と行わなかった場合のカール量とを示すグラフ。 湿度条件と事前回転時間との関係を示す図。 カール低減モードを設けたときの作像のフローチャートを示す図。 ユーザーが設定可能なモードと事前回転時間との関係を示す図。 ベルト方式の定着装置の概略構成図。
符号の説明
1 中間転写ベルト
4,400 定着装置
5 二次転写ローラ
6 レジストローラ
7 給紙コロ
8 給紙カセット
9 光書込ユニット
10 現像装置
11 一次転写装置
21 感光体
41 定着ローラ
44,45,414 温度センサ
42,420 加圧ローラ
410 弾性ローラ
411 定着ベルト
415 加熱ローラ
416 テンションローラ
100 プリンタ

Claims (12)

  1. 像担持体にトナー像を形成する像形成手段と、
    前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    加熱手段により加熱される定着回転体と、前記定着回転体に接触して前記定着回転体との間に定着ニップを形成する加圧回転体とからなる定着回転体対を有し、前記定着ニップに前記記録媒体を通過させ、熱と圧力とによって前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置とを備えた画像形成装置において、
    前記定着回転体の表面の温度を検知する温度検知手段と、
    画像形成の要求指示があったとき、前記定着回転体対を回転させて、所定時間における前記定着回転体表面の温度低下量を前記温度検出手段で検知し前記温度低下量が閾値より大きい場合は、画像形成の要求指示があってから表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記像担持体にトナー像の形成を開始するタイミングを遅らせることで、画像形成の要求指示があってから表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    前記温度低下量が閾値より大きい場合は、前記定着回転体または前記加圧回転体が所定温度に到達したら、前記像担持体にトナー像の形成を開始するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または3の画像形成装置において、
    室温を検知する室温検知手段を有し、
    前記温度低下量が閾値より大きい場合、室温検知手段の検知結果に基づいて、決められた一定時間経過後に前記像担持体にトナー像の形成を開始するか、前記定着回転体または前記加圧回転体が所定温度に到達したら、前記像担持体にトナー像の形成を開始するかを選択するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    室温が15℃以下のときは、前記定着回転体または前記加圧回転体が所定温度に到達したら、前記像担持体にトナー像の形成を開始する方を選択し、室温が15℃を超えるときは、決められた一定時間経過後に前記像担持体にトナー像の形成を開始する方を選択するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかの画像形成装置において、
    前記温度低下量が閾値より大きい場合、前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させるときの前記加熱手段の加熱量を制御する上で目標とする定着目標温度を、通常時よりも高い定着目標温度に変更するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、
    連続画像形成枚数が閾値以上となったら、通常時の定着目標温度に戻すよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7いずれかの画像形成装置において、
    前記温度低下量が閾値より大きい場合、前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させた後、所定時間前記定着回転体対を事後回転させるよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、
    前記温度低下量が、閾値より大きい場合、待機時における前記加熱手段の加熱量を制御する上で目標とする待機目標温度を、通常時よりも高い待機目標温度に変更するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9いずれかの画像形成装置において、
    室内湿度を検知する湿度検知手段を備え、
    室内湿度が閾値より大きい場合、表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御するよう前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項項1乃至10いずれかの画像形成装置において、
    ユーザーが操作を行って、装置に指示要求を行うことができる操作手段で、表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させるよう制御するか否かをユーザーが選択できるよう制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  12. 像担持体にトナー像を形成する工程と、
    前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する工程と、
    加熱手段により加熱される定着回転体と、前記定着回転体に接触して前記定着回転体との間に定着ニップを形成する加圧回転体とからなる定着回転体対を有し、前記定着ニップに前記記録媒体を通過させ、熱と圧力とによって前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させる工程とを有する画像形成方法において、
    画像形成の要求指示があったとき、前記定着回転体対を回転させて、所定時間における前記定着回転体表面の温度低下量を温度検出手段で検知し前記温度低下量が閾値より大きい場合は、画像形成の要求指示があってから表面にトナー像が形成された記録媒体が前記定着ニップ部に到達するまでの時間を延長させることを特徴とする画像形成方法。
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