JP2006194966A - 加熱定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複数の加熱手段のいずれかに断線等のトラブルが生じた場合に、それを個々に検出してトラブルのない残りの加熱手段により定着動作を継続することが可能な加熱定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】定着ローラ17の内部に配設されたヒータ61及び62を交流電源63及びキャパシタ電源66により加熱する。定着ローラ17の定着面の温度はサーミスタ67により検知されてCPU60に入力される。記憶部72には、予めヒータ61及び62が加熱した場合とそれぞれのヒータのみが加熱した場合の3つの組合せに関する温度変化量及び定着可能温度までの加熱時間を記憶しておく。CPU60は、電源投入時の温度変化量を算出して、記憶部72に記憶された温度変化量と比較して対応する組合せを判定し、判定された組合せの加熱時間を記憶部72から読み出して加熱時間を調整する。
【選択図】図4

Description

用紙上に現像されたトナー像を加熱して用紙上に定着させる加熱定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
従来より、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成した後トナーにより現像して用紙に転写し、用紙上のトナー像を加熱溶融して用紙に定着させる画像形成装置が実用化されている。こうした画像形成装置では、用紙上のトナー像を加熱定着させる定着装置において定着温度が正確に維持されていないと、トナー像の定着処理が不十分となって画質の劣化を招くようになる。特に、定着装置の加熱手段に、例えばヒータの断線等のトラブルが発生すると、定着温度が不安定となり画質劣化の要因となる。
このような定着装置の問題点に対処するため、例えば、特許文献1では、複数個のヒータを備え、各種用紙サイズに応じてそれらのヒータを選択して加熱してトナー画像を用紙に熱定着する熱定着装置において、ヒータの断線を検知して定着可能な用紙のサイズのみ選択できるようにした点が記載されている。また、特許文献2では、複数のヒータを電源手段に直列接続する通電と、電源手段に並列接続する通電とを行い、これらの通電による加熱媒体の温度を検知してヒータの断線を検知する点が記載されている。また、特許文献3では、メインヒータ及びサブヒータを装置のスタンバイ中に直列接続状態に切り換えて通電し、温度センサーの検出値が低い異常状態が所定時間継続したら断線と判別する点が記載されている。また、特許文献4では、電源投入時における加熱部の温度上昇の傾きが所定値以下であることを検知した場合には、加熱部への通電を停止し異常表示を行うようにした点が記載されている。
特開平3−63684号公報 特開平8−115781号公報 特開平8−123245号公報 特開平2−309382号公報
特許文献1では、2本のヒータがそれぞれ熱ローラ全体を加熱するように構成されておらず、熱ローラ全体の定着温度にムラが出やすく、また、一方のヒータの断線があっても定着可能であるが、用紙のサイズが限定されるので、使い勝手の悪いものとなっている。さらに、断線検出に高価なカレントセンサを用いているため、コストアップが避けられない。特許文献2及び3では、2本のヒータを直列接続又は並列接続するため複雑な構成をとらざるを得ず、コストアップの要因となる。また、直列接続ではヒータに供給される電力が低下するため温度上昇が鈍くなり、その分時間がかかるようになる。特許文献4では、1本のヒータについて温度検知を行っており、複数の加熱手段を備えた加熱定着装置を想定しておらず、複数の加熱手段のいずれかに断線等のトラブルが生じた場合には対応することができない。
そこで、本発明は、複数の加熱手段のいずれかに断線等のトラブルが生じた場合に、それを個々に検出してトラブルのない残りの加熱手段により定着動作を継続することが可能な加熱定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱定着装置は、用紙上にトナー像を加熱定着させる定着面を加熱する複数の加熱手段と、前記定着面の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱手段の個々の組合せで加熱した時の定着面の温度変化量及びその組合せに対応した定着可能温度までの加熱時間を記憶する記憶手段と、前記温度検知手段の検知信号に基づいて温度変化量を算出する算出手段と、算出された温度変化量と前記記憶手段に記憶された各組合せの温度変化量を比較して前記加熱手段の個々の組合せによる加熱状態を判定する判定手段と、判定された組合せに対応した前記加熱時間を前記記憶手段より読み出して前記加熱手段を加熱させる加熱制御手段とを備えたことを特徴とする。さらに、前記加熱手段は、キャパシタ電源から電力供給される加熱手段及び交流電源から電力供給される加熱手段を有することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、上記の加熱定着装置を備えた画像形成装置であって、前記判定手段により所定の組合せが判定された場合に所定の加熱手段の交換を促すメッセージを表示する表示制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明に係る別の画像形成装置は、上記の加熱定着装置を備えた画像形成装置であって、前記判定手段により所定の組合せが判定された場合に画像形成処理の動作間隔を調整する動作制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明に係る加熱定着装置は、上記のような構成を有することで、記憶手段に記憶された加熱手段の個々の組合せで加熱した時の定着面の温度変化量と温度検知手段の検知信号に基づいて算出した温度変化量とを比較して加熱手段の個々の組合せを判定するようにしているので、一部の加熱手段に断線等のトラブルが生じた場合に残りの加熱手段による温度変化量からその組合せを特定することができ、その結果トラブルの生じた加熱手段を割り出すことが可能となる。そして、トラブルの生じた加熱手段を温度検知手段のみで検知することができるので、従来のように通電検知手段等の断線検知手段を用いる必要がなくなり、コストアップを抑えることができる。また、残りの加熱手段の組合せが判定されることで、その組合せに対応した定着可能温度までの加熱時間のデータによる加熱制御に切り換えて正常な加熱定着動作を継続することができる。
また、加熱手段として、キャパシタ電源から電力供給される加熱手段及び交流電源から電力供給される加熱手段を用いることで、定着面が定着温度に上昇するまでは両方の加熱手段を用いて加熱制御し、定着温度に到達後定着温度を維持する場合には、交流電源から電力供給される加熱手段を用いることで、定着温度になるまで短時間で効率よく加熱処理することができ、定着温度を維持する際の電力消費を抑えることができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、加熱手段の組合せが判定された場合に所定の組合せに対応して加熱手段の交換を促すメッセージを表示するようにすることで、ユーザーに対してきめ細かなトラブル情報を提供することができ、メンテナンス作業を適確に行うことができるようになる。
また、本発明に係る画像形成装置は、加熱手段の組合せが判定された場合にそれに対応して画像形成処理の動作間隔を調整することで、加熱手段のトラブル等により加熱手段の組合せが変わったときの加熱定着動作に合わせて画像形成処理が行われるようになって、画質の劣化を抑えることができる。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る加熱定着装置を備えた画像形成装置の全体斜視図であり、図中、画像形成装置100は、原稿の読取り信号により所謂電子写真方式によって画像形成を行う画像形成部1、原稿を自動的に送って読取りを行わせる自動原稿給送部2、両面印刷を行うために片面に印刷された転写紙の移動方向を反転させる反転給紙機構3、転写紙の給紙カセット部4及び各種印刷設定を行い且つ設定結果等を表示する操作表示部5を有する。
図2は、画像形成装置の中央部側断面図である。図2において、画像形成部1は、アルミニウム円筒表面に光導電性物質である有機半導体層を設けて構成した感光体ドラム11、感光体ドラム11の有機半導体層を一様に帯電させるための導電性弾性ローラ12、レーザー光源13及びその光学系を含み感光体ドラム上に静電潜像を形成するための露光ユニット14、感光体ドラム11上の静電潜像にトナーを付着させて現像を行う現像器15、感光体ドラム11上に現像されたトナー像を転写紙Pに転写する転写器16、トナー像が転写された転写紙Pを挟持してトナー像を定着させる定着ローラ17及び加圧ローラ18、感光体ドラム11の帯電を取除く除電器19及び排紙ローラ20からなる。
給紙カセット部4のカセット41,42に収納された転写紙Pは、給紙ローラ41a、42aにより給紙され、搬送ローラ21,22によって画像形成部1を経て、切換器33が排紙ローラ20側に誘導するときは、排紙ローラ20により排紙部24に排紙される。
反転給紙機構3は、反転搬送路31とその引込搬送路32を有し、切換器33が転写紙Pを反転給紙機構3側に誘導するとき、一旦引込搬送路32側に搬送される。搬送が終了すると、切換器34が引込搬送路の入り口部分を遮断するとともに、反転ローラ33が矢印方向に回転することにより、反転搬送路31側へと搬送され、搬送ローラ35により再び画像形成部1へと搬送される。
給紙部6は、特殊サイズの転写紙を手差しで給紙できる給紙部であり、給紙ローラ61を経て画像形成部1に給紙される。
図3は、画像形成装置の制御系の要部ブロック構成図であり、図中、操作表示部5は、液晶ディスプレイ5a及びタッチパネル式キー入力部5bを有し、キー入力部5bから指示される各種の指示は、メインコントローラ51の図示しないCPUが判定し、各動作系を制御する。例えば、キー入力部5bから原稿の自動読取りが指示されると、ADF2の原稿セット検知器2aは、読取り原稿がセットされているかどうかを検知し、原稿がセットされているときは、搬送モータ2bを制御して原稿を1枚ずつ送り読み取りを行う。また印刷が指示されると、CPUはこれを判定し、メインモータ53を駆動開始すると共に第1又は第2給紙クラッチ54,55、及び中間クラッチ56を制御して転写紙を画像形成部1に搬送し印刷を行う。このときIPU(画像処理ユニット)52は、スキャナの制御、原稿画像を画像メモリに書き込む制御、画像メモリから作像を行う制御等の制御を行う。また、後述するように、CPUは、定着ローラ17の定着面の温度に基づいて定着ローラ17の内部に設置されたヒータの加熱制御を行う。
なお、メインコントローラ51には図示が省略されているが、CPUの他に各動作系を立ち上げるためのプログラムを記録したROMや、画像データや各種のアプリケーションプログラムを記録したHDD装置、これらアプリケーションプログラムや原稿画像を作業のために一時的に展開する画像メモリ(RAM)が備えられている。
図4は、本発明の実施形態に係る加熱定着装置の加熱制御を行うための要部ブロック構成図を示している。加熱定着装置は、定着ローラ17の内部に配設されたヒータ61及び62を備えており、ヒータ61及び62は定着ローラ17の全長にわたって発熱部分を有している。
ヒータ61は、交流電源63から電力を供給されるようになっており、一方の端子はリレースイッチ64を介して交流電源63と接続され、他方の端子はトライアック65を介して交流電源63と接続されている。ヒータ62は、キャパシタ電源制御部66から電力を供給されるようになっている。
温度検知手段としてサーミスタ67が定着ローラ71の定着面のほぼ中央部分に接触するように設けられており、定着面の温度を検知するようになっている。
メインコントローラ51のCPU60には、サーミスタ67からの検知信号が温度検知回路68を介して温度検知信号として入力される。CPU60は、制御用ドライバ69を介してトライアック65をオン・オフ制御するとともに、トランジスタ70をオン・オフ制御することでリレースイッチ64をオン・オフ制御する。また、CPU60には、画像形成装置100のカバーの開閉を検知するカバー開閉検知回路71の検知信号が入力されており、CPU60は、カバー開閉検知回路71がカバーの開状態を検知したときにトランジスタ70をオンしてリレースイッチ64を開き、ヒータ61への電力供給を遮断し、カバー開閉検知回路71がカバーの閉状態を検知したときにトランジスタ70をオフしてリレースイッチ64を閉じるようにする。
したがって、CPU60は、リレースイッチ64が閉じてトライアック65がオン状態のときにヒータ61に交流電源63から電力が供給されるように制御する。また、CPU60は、ヒータ62に対しては、キャパシタ電源制御部66をオン・オフ制御することで電力供給を制御する。
CPU60は、画像形成装置100の電源が投入されると、定着ローラ17の定着面の温度を定着可能温度に上昇させるため、ヒータ61及び62に電力供給を行って加熱制御する。そして、サーミスタ67の検知信号により定着可能温度に到達したことを検知すると、CPU60は、いったんヒータ61及び62の電力供給を遮断し、定着面の温度が定着可能温度から下がってくると、ヒータ61のみに電力を供給して加熱制御し定着可能温度まで上昇させる。以後、ヒータ61をオン・オフ制御することで、定着面の温度を定着可能温度に維持するように加熱制御する。したがって、ヒータ61は、単独で定着可能温度を維持できるだけの熱量を発生させる消費電力を有しており、ヒータ62は、電源投入時の温度上昇を行うために必要な熱量を発生させる消費電力を有している。
記憶部72には、ヒータ61及び62の組合せによる定着面での温度変化量及びその組合せに対応した定着可能温度までの加熱時間が記憶されている。図5は、ヒータ61及び62の組合せによる温度変化量及び加熱時間を算出するためのグラフを示している。横軸にヒータの加熱時間をとり、縦軸に定着面での温度をとっている。グラフAは、ヒータ61及び62が両方とも電力供給されて加熱した場合(以下「組合せA」という)の温度変化を示しており、グラフBは、ヒータ61のみ電力供給されて加熱した場合(以下「組合せB」という)の温度変化を示しており、グラフCは、ヒータ62のみ電力供給されて加熱した場合(以下「組合せC」という)の温度変化を示している。
定着面の温度が定着可能温度Ltになるまでの加熱時間は、組合せAで時間T1、組合せBで時間T2、組合せCで時間T3となっている。時間T1〜T3の関係は、
T1<T2<T3
となっている。これは、ヒータ61の消費電力がヒータ62の消費電力よりも大きく設定されており、その分短時間で定着可能温度Ltに到達するようになるためである。
ここで、定着可能温度Ltに到達する前の時間T4及びT5を予め設定する。時間T4及びT5の関係は、
T4<T5
とする。そして、時間T5における組合せAの温度L1、組合せBの温度L2、組合せCの温度L3を求める。同様に、時間T4における組合せAの温度L4、組合せBの温度L5、組合せCの温度L6を求める。
こうして求められた温度L1〜L6により、
組合せAの温度変化量LA=L1−L4
組合せBの温度変化量LB=L2−L5
組合せCの温度変化量LC=L3−L6
を算出する。図5に示すように、温度勾配は、グラフA、グラフB、グラフCの順に小さくなっており、そのため、温度変化量LA〜LCの関係は、
LA>LB>LC
となっている。以上のように求められた各組合せの温度変化量LA〜LC及び定着可能温度Ltまでの加熱時間T1〜T3を記憶部72に記憶しておく。
そして、CPU60は、温度検知回路68からの温度検知信号に基づいて電源投入時から時間T4経過後の温度LT4及び時間T5経過後の温度LT5を求めて温度変化量LTを算出する算出部73、算出部73で算出された温度変化量LTと記憶部72に記憶された各組合せの温度変化量LA〜LCを比較して対応する組合せを判定する判定部74、判定された組合せに基づいて記憶部72から対応する加熱時間を読み出して加熱制御を行う加熱制御部75、判定された組合せに基づいてヒータの交換を促すメッセージを操作表示部5に表示させる表示制御部76、判定された組合せに基づいて画像形成処理の動作間隔を調整するようにIPU52等を制御する動作制御部77を備えている。
次に、加熱定着制御に関する処理フローを説明する。図6は、定着ローラの温度変化量算出処理フローを示している。画像形成装置100の電源投入後、ヒータ61及び62が通電されて定着ローラ17の定着面の温度上昇が開始される。算出処理では、まず、読取1フラグがセットされているかチェックし(S100)、セットされていない場合には時間T4が経過したかチェックする(S101)。時間T4が経過した場合には温度検知回路68から温度データLT4を取得し記憶する(S102)。そして、読取1フラグをセットし(S103)戻る。
再度ステップS100で読取1フラグがセットされているかチェックし、セットされている場合には、温度データLT4が既に取得されているので、読取2フラグがセットされているかチェックする(S104)。読取2フラグがセットされていない場合には、電源投入時から時間T5が経過したかチェックし(S105)、時間T5が経過した場合には温度検知回路68から温度データLT5を取得する(S106)。そして、取得した温度データLT5から温度データLT4を減算して温度変化量LTを算出し(S107)、算出された温度変化量LTを記憶する(S108)。温度変化量LTを記憶した後読取2フラグをセットし(S109)戻る。
以上の処理により、電源投入時の定着面の温度上昇中における温度変化量LTが算出される。そして、算出が行われたことは読取1フラグ及び読取2フラグがセットされているかチェックすることで確認できる。
図7は、ヒータ61及び62の加熱状態の組合せを判定する処理フローを示している。まず、読取1フラグ及び読取2フラグがセットされているかチェックし(S200)、温度変化量LTが算出されているか確認する。セットされている場合には記憶部72から温度変化量LAを読み出して温度変化量LTと比較する(S201)。LTがLAよりも大きい場合には、そのまま戻る。LTがLAよりも大きくない場合には記憶部72から温度変化量LBを読み出してLTと比較する(S202)。LTがLBよりも大きい場合には組合せ1フラグをセットし(S203)戻る。LTがLBよりも大きくない場合には記憶部72から温度変化量LCを読み出してLTと比較する(S204)。LTがLCよりも大きい場合には組合せ2フラグをセットし(S205)戻る。LTがLCよりも大きくない場合には異常フラグをセットし(S206)戻る。
以上の処理により、ヒータ61のみが加熱状態でヒータ62が断線等のトラブルで加熱状態でない組合せの場合には組合せ1フラグがセットされる。また、ヒータ62のみが加熱状態でヒータ61が断線等のトラブルで加熱状態でない組合せの場合には組合せ2フラグがセットされる。すなわち、温度変化量LTがLAよりも大きい場合には、図5のグラフからわかるようにグラフAよりも大きい温度勾配になるためヒータ61及び62が両方とも加熱状態にある正常な状態となっていることがわかる。
また、温度変化量LTがLAより小さいがLBよりも大きい場合には、グラフA及びBの間の温度勾配になるためヒータ61が正常な加熱状態となっているが、ヒータ62は断線等のトラブルにより正常な加熱状態でないことがわかる。また、温度変化量LTがLBより小さいがLCよりも大きい場合には、グラフB及びCの間の温度勾配になるためヒータ62が正常な加熱状態となっているが、ヒータ61は断線等のトラブルにより正常な加熱状態でないことがわかる。温度変化量LTがLCよりも小さい場合にはヒータ61及び62がいずれも正常な加熱状態でないことから、異常フラグをセットするようにしている。
図8は、組合せ1フラグ又は組合せ2フラグに基づいて加熱時間を調整する加熱制御を行うための処理フローを示している。まず、加熱時間を設定するタイマに時間T1を設定する(S300)。時間T1は、図5のグラフAに示すように、ヒータ61及び62が正常に加熱状態となっている場合における定着可能温度Ltに到達するまでの加熱時間である。そして、設定時間が経過したかチェックし(S301)、設定時間が経過した場合には定着ローラ17の定着面が定着可能温度Ltとなっているか温度検知回路68からの検知信号でチェックする(S302)。定着可能温度Ltになっている場合にはそのまま戻るが、設定時間が過ぎても定着可能温度Ltとなっていない場合には何らかのトラブルが発生しているので、異常フラグをセットし(S303)戻る。
ステップS301で設定時間が経過していない場合には、読取1フラグ及び読取2フラグがセットされているかチェックし(S304)、セットされていない場合にはそのまま戻る。読取1フラグ及び読取2フラグがセットされている場合には組合せ1フラグがセットされているかチェックする(S305)。組合せ1フラグがセットされている場合には、タイマの設定時間をT2に書換処理し(S306)ステップS301に戻る。ここで、時間T2は、図5のグラフBに示すように、ヒータ61のみが加熱状態の場合における定着可能温度Ltに到達するまでの加熱時間である。組合せ1フラグがセットされるのは、上述したようにヒータ61が正常な加熱状態にある場合なので、それに対応する加熱時間T2が設定されるようになる。
ステップS305で組合せ1フラグがセットされていない場合には、組合せ2フラグがセットされているかチェックする(S307)。組合せ2フラグがセットされている場合には、タイマの設定時間をT3に書換処理し(S308)ステップS301に戻る。ここで、時間T3は、図5のグラフCに示すように、ヒータ62のみが加熱状態の場合における定着可能温度Ltに到達するまでの加熱時間である。組合せ2フラグがセットされるのは、上述したようにヒータ62が正常な加熱状態にある場合なので、それに対応する加熱時間T3が設定されるようになる。
以上の処理により、ヒータ61又は62のいずれかに断線等のトラブルが発生して正常な加熱状態でない場合でも、それに対応した加熱時間が設定されて加熱制御され、定着ローラ17は定着可能温度まで上昇するようになり、画像形成処理を停止することなく継続することができるようになる。
図9は、組合せ1フラグ又は組合せ2フラグに基づいて画像形成処理の動作制御及び交換を促すメッセージを表示する表示制御に関する処理フローを示している。まず、異常フラグがセットされているかチェックし(S400)、セットされている場合には画像形成処理を停止する(S401)。異常フラグがセットされていない場合には組合せ1フラグがセットされているかチェックし(S402)、セットされている場合には通常の画像形成処理動作を継続して(S403)定着ローラ17の交換を促すメッセージを操作表示部5に表示する(S404)。組合せ1フラグがセットされている場合には、ヒータ61が正常な加熱状態にあるため、定着可能温度Ltに到達後はヒータ61のみで維持できることから、通常の画像形成処理動作を継続することができるようになる。
ステップS402で組合せ1フラグがセットされていない場合には組合せ2フラグがセットされているかチェックし(S405)、セットされている場合には画像形成処理の動作間隔を調整する(S406)。組合せ2フラグがセットされている場合ヒータ62が正常な加熱状態にあるが、ヒータ62の発熱量はヒータ61よりも小さいため定着可能温度Ltを維持するためにはヒータ61よりも時間がかかるようになる。したがって、動作間隔の調整は、定着ローラ17で定着処理されて搬送される用紙の用紙と用紙との間の間隔を長くするように調整する(例えば通常の30%程度長くする)ことで、定着ローラ17の定着可能温度が維持されるようになり、画像形成処理動作が継続される。そして、定着ローラ17の交換を促すメッセージを操作表示部5に表示する(S407)。
以上の処理により、ヒータ61又は62のいずれかに断線等のトラブルが発生して正常な加熱状態でない場合でも、画質劣化を生じることなく画像形成処理動作が継続されるようになり、動作停止する場合をできるだけ少なくすることができる。また、定着ローラの交換を促すメッセージが表示されるので、ユーザーは画像形成処理動作が継続している間に適確にメンテナンスすることができ、ヒータの断線等のトラブルによる画像形成装置の動作停止を避けることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の中央部断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御系の要部ブロック図である。 本発明の実施形態に係る加熱定着装置の要部ブロック図である。 ヒータ61及び62の組合せによる温度変化量及び加熱時間を算出するためのグラフである。 定着ローラの温度変化量算出処理フローである。 ヒータ61及び62の加熱状態の組合せを判定する処理フローである。 加熱時間を調整する加熱制御を行うための処理フローである。 動作制御及び表示制御に関する処理フローである。
符号の説明
1・・・画像形成部、2・・・自動原稿給送部、3・・・反転給紙機構、4・・・給紙カセット部、5・・・操作表示部、17・・・定着ローラ、18・・・加圧ローラ、60・・・CPU、61・・・ヒータ、62・・・ヒータ、63・・・交流電源、64・・・リレースイッチ、65・・・トライアック。

Claims (4)

  1. 用紙上にトナー像を加熱定着させる定着面を加熱する複数の加熱手段と、前記定着面の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱手段の個々の組合せで加熱した時の定着面の温度変化量及びその組合せに対応した定着可能温度までの加熱時間を記憶する記憶手段と、前記温度検知手段の検知信号に基づいて温度変化量を算出する算出手段と、算出された温度変化量と前記記憶手段に記憶された各組合せの温度変化量を比較して前記加熱手段の個々の組合せによる加熱状態を判定する判定手段と、判定された組合せに対応した前記加熱時間を前記記憶手段より読み出して前記加熱手段を加熱させる加熱制御手段とを備えたことを特徴とする加熱定着装置。
  2. 前記加熱手段は、キャパシタ電源から電力供給される加熱手段及び交流電源から電力供給される加熱手段を有することを特徴とする請求項1に記載の加熱定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の加熱定着装置を備えた画像形成装置であって、前記判定手段により所定の組合せが判定された場合に所定の加熱手段の交換を促すメッセージを表示する表示制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1又は2に記載の加熱定着装置を備えた画像形成装置であって、前記判定手段により所定の組合せが判定された場合に画像形成処理の動作間隔を調整する動作制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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