JP2007232831A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙サイズ検知センサを設けなくても用紙サイズを判断でき、熱ローラの非通紙領域の過度な温度上昇を防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、トナー像が転写された用紙を挟み込む熱ローラ21および圧力ローラ22と、熱ローラ21の端部の非通紙領域21Cの温度を検知する接触サーミスタ27と、用紙にトナー像を定着させる際に接触サーミスタ27で検知される温度が第1設定温度から第2設定温度まで上昇する時間tsを計測し、その計測時間tsが予め定めた規定時間t1またはt2以下である場合に画像形成を停止する制御部3とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】画像形成装置10は、トナー像が転写された用紙を挟み込む熱ローラ21および圧力ローラ22と、熱ローラ21の端部の非通紙領域21Cの温度を検知する接触サーミスタ27と、用紙にトナー像を定着させる際に接触サーミスタ27で検知される温度が第1設定温度から第2設定温度まで上昇する時間tsを計測し、その計測時間tsが予め定めた規定時間t1またはt2以下である場合に画像形成を停止する制御部3とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、それらの機能を併せ持つ複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来、トナー像が転写された用紙を熱ローラおよび圧力ローラで挟み込んで、用紙にトナー像を定着させる画像形成装置においては、入力指示を受けたサイズまたは定形サイズの用紙よりも小さなサイズの用紙にトナー像を定着させる際に、熱ローラの端部の非通紙領域の温度が過度に上昇することがあるため、これを防止するために種々の対策がとられている。
例えば、特許文献1に記載の画像形成装置では、用紙の搬送方向の長さを検知する用紙長検知センサを設け、この用紙長検知センサが検知した用紙の長さが規定長さよりも長い場合に、その用紙は不定形サイズであると判断し、画像形成を一時的に中断するようにしている。
特開平10−20718号公報
しかしながら、上記のように用紙の搬送方向の長さを検知するようにした場合には、例えばA4サイズの用紙を横向きに搬送するときとA5サイズの用紙を縦向きに搬送するときとでは、用紙の搬送方向の長さが同じであるため、用紙サイズが異なるにもかかわらず画像形成が中断されず、熱ローラの非通紙領域の温度が過度に上昇することを防止できない。
また、安価な画像形成装置とするためには、用紙サイズ検知センサを設けずに熱ローラの非通紙領域の過度な温度上昇を防止できるようにすることが望まれる。
本発明は、このような事情に鑑み、用紙サイズ検知センサを設けなくても用紙サイズを判断でき、熱ローラの非通紙領域の過度な温度上昇を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、搬送路に沿って用紙を搬送しながら画像形成を行うための制御部と、その画像形成の途中で用紙にトナー像を定着させるためにトナー像が転写された用紙を挟み込む熱ローラおよび圧力ローラと、前記熱ローラの端部の非通紙領域の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記制御部は、用紙にトナー像を定着させる際に前記温度検知手段で検知される温度が第1設定温度から第2設定温度まで上昇する時間を計測し、その計測時間が予め定めた規定時間以下である場合に画像形成を停止するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記熱ローラの中央部の温度は、前記制御部により複数の制御温度に保たれるようになっており、前記規定時間は、前記各制御温度に応じて定められていることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記制御部は、画像形成開始時に前記温度検知手段で検知される温度が第1設定温度よりも低い一定温度以下である場合にのみ画像形成を停止するものであることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記制御部は、画像形成を停止する際に、用紙を搬送路から排出させるとともに、その後に前記熱ローラおよび圧力ローラを一定時間回転させるものであることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記熱ローラおよび圧力ローラを一定時間回転させた後に、画像形成を再開するものであることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、用紙にトナー像を定着させる際に熱ローラの非通紙領域の温度が第1設定温度から第2設定温度まで上昇する時間を計測するようにしたから、この計測時間によって、現在トナー像の定着を行っている用紙のサイズが適切であるか否かが分かるようになる。すなわち、現在トナー像の定着を行っている用紙が入力指示を受けたサイズの用紙よりも幅の狭い用紙である場合には、熱ローラの非通紙領域の温度が短時間で上昇するので、前記計測時間が短い場合には、現在トナー像の定着を行っている用紙のサイズが不適切であると判断できる。換言すれば、用紙サイズ検知センサを設けることなく用紙サイズを判断できるようになる。そして、用紙サイズが不適切の場合には、このまま定着を続ければ非通紙領域の温度が過度に上昇すると予測されるため、前記計測時間を基に、当該計測時間が予め定めた規定時間以下である場合に画像形成を停止することにより、非通紙領域の温度が過度に上昇することを防止することができる。
請求項2の発明のように、規定時間が熱ローラの各制御温度に応じて定められていれば、各制御温度において適格に非通紙領域の過度な温度上昇を防止することができる。
請求項3の発明のように、画像形成開始時に温度検知手段で検知される温度が第1設定温度よりも低い一定温度以下である場合にのみ画像形成を停止するようにすれば、用紙にトナー像を定着させる際の熱ローラの非通紙領域の温度が確実に第1設定温度を超えて上昇するようになるため、信頼性を向上させることができる。
請求項4の発明によれば、画像形成を停止する際に、用紙を搬送路から排出させるようにしたから、画像形成を停止したときに用紙を取り除く手間を省くことができる。また、その後に熱ローラおよび圧力ローラを一定時間回転させるようにしたから、熱ローラを早期に冷却することができる。
請求項5の発明によれば、画像形成を継続して行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置であるプリンタ10の概略構成図である。なお、本発明は、プリンタに限らず、他の画像形成装置である複写機やファクシミリ装置、複合機等にも適用可能である。
プリンタ10は、搬送路Lに沿って用紙を搬送する途中で、図略の端末等から送られた画像データに基づいて用紙に画像を形成するものであり、箱状の装置本体1の内部に、感光体ドラム131の表面にトナー像を形成した後にそのトナー像を用紙に転写する画像形成部13と、画像形成部13に用紙を供給する給紙部12と、トナー像を用紙に定着させる定着部2と、用紙を外部に排出する排出部18とを備えているとともに、画像形成を行うために全体の制御を行う制御部3(図4参照)を備えている。
前記搬送路Lは、前方から後方(図1の右側から左側)に略水平に延びる水平部L1と、水平部L1の後端部から略垂直に立上る垂直部L2とを有し、側面視で略L字状をなしている。
前記給紙部12は、搬送路Lの水平部L1の下方に配設される給紙カセット121を有しており、給紙カセット121に収納された用紙をピックアップローラ12aによって取り出すとともに、その用紙を給紙ローラ12b〜12eによって1枚ずつ搬送路Lの水平部L1に送り出し、さらに搬送路Lに送り出された用紙を、レジストローラ12fによって一旦待機させ、所定のタイミングで画像形成部13に供給するようになっている。
また、給紙部12は、装置本体1の前面に設けられた開口11内に配設された手差しユニット122をも有しており、手差しユニット122に載置された用紙をピックアップローラ12gおよび給紙ローラ12c,12eによって搬送路Lの水平部L1に送り出すことができるようになっている。なお、開口11は、装置本体1に揺動可能に取り付けられた蓋部材11aによって開閉可能となっている。
前記画像形成部13は、搬送路Lの水平部L1の前後方向の略中央に配設される感光体ドラム131と、感光体ドラム131の上方に配設される帯電部132と、感光体ドラム131の前方に配設される現像部133と、感光体ドラム131の下方に配設される転写部134と、感光体ドラム131の後方に配設されるクリーニング部135と、帯電部132及びクリーニング部135並びに前記定着部2の上方に配設されるレーザースキャナユニット(LSU)16とを有している。
前記感光体ドラム131は、図1において時計回りに回転するようになっており、その表面には、当該表面が帯電部132によって一様に帯電された後に、レーザースキャナユニット16によって画像データに基づくレーザー光が帯電部132と現像部133との間から照射されることにより静電潜像が形成され、さらに静電潜像が形成された表面に、現像部133からトナーが供給されることによってトナー像が形成されるようになっている。
そして、前記給紙部12から供給された用紙は、転写部134の転写ローラ134aによって感光体ドラム131に押し付けられながら搬送されることにより、その表面(転写面)に、感光体ドラム131の表面に形成されたトナー像が転写され、その後に定着部2に送り込まれる。
なお、転写後の感光体ドラム131の表面に残留したトナーおよび残留電荷は、クリーニング部135によって除去されるようになっている。
前記定着部2は、熱ローラ21と、圧力ローラ22とを有しており、これらのローラ21,22でトナー像が転写された用紙を挟み込むことにより、熱と圧力とでトナー像を用紙に定着させるようになっている。
そして、トナー像が定着された用紙は、前記排出部18の搬送ローラ18aおよび排出ローラ18bによって装置本体1の上面に形成された排出トレイ19に排出される。
なお、本実施形態のプリンタ10では、搬送路Lの水平部L1と給紙カセット121との間に、スイッチバック部15が設けられており、用紙の両面に画像を形成できるようになっている。
定着部2の具体的な構成としては、図2に示すように、熱ローラ21の内部に、第1ヒータ23および第2ヒータ24が設けられている。また、熱ローラ21の上方には、図3(a)に示すように、熱ローラ21の中央部の温度を一定に保つためのサーモスタット25と、熱ローラ21の中央部の温度を非接触状態で検知する非接触サーミスタ26とが設けられているとともに、図3(b)に示すように、熱ローラ21の端部の非通紙領域21Cの温度を接触状態で検知する接触サーミスタ(温度検知手段)27が設けられている。さらに、熱ローラ21の接触サーミスタ27側の端部には、除電ブラシ28が設けられている。
第1ヒータ23は、熱ローラ21のA4Yサイズ(A4の用紙を横向きに搬送するときのサイズ)の用紙に対応する最大通紙領域21Aに略均一な熱量を与えて加熱するものである。そして、A4Yサイズの用紙にトナー像を定着させる際には、熱ローラ21の中央部の温度は、制御部3により複数の制御温度(例えば、185℃と200℃)に保たれるようになっている。
一方、第2ヒータ24は、熱ローラ21のA4Tサイズ(A4の用紙を縦向きに搬送するときのサイズ)の用紙に対応する最小通紙領域21Bに略均一な熱量を与えて加熱するとともに、最小通紙領域21Bの両側の領域21Dに最小通紙領域21Bに与える熱量よりも小さい熱量を与えて加熱するものである。
これらの第1ヒータ23および第2ヒータ24への通電は、制御部3によって制御される。
制御部3は、上述した用紙に画像を形成するための制御を行うとともに、ある条件となったときに画像形成を停止するものである。具体的には、制御部3は、用紙にトナー像を定着させる際に接触サーミスタ27で検知される熱ローラ21の非通紙領域21Cの温度が第1設定温度から第2設定温度まで上昇する時間tsを計測する。制御部3には、熱ローラ21の各制御温度に応じて予め定められた規定時間t1,t2が記憶されており、制御部3は、計測時間tsと規定時間t1またはt2とを対比して、計測時間tsが規定時間t1またはt2以下である場合に画像形成を停止する。
このように、熱ローラ21の非通紙領域21Cの温度が第1設定温度から第2設定温度まで上昇する時間tsを計測することにより、この計測時間tsによって、現在トナー像の定着を行っている用紙のサイズが適切であるか否かが分かるようになる。すなわち、現在トナー像の定着を行っている用紙が入力指示を受けたサイズの用紙よりも幅の狭い用紙である場合には、熱ローラ21の非通紙領域21Cの温度が短時間で上昇するので、計測時間tsが短い場合には、現在トナー像の定着を行っている用紙のサイズが不適切であると判断できる。
ここで、第1設定温度、第2設定温度、および規定時間t1,t2を定めるために行った実験結果を図6および図7に示す。
図6(a)は、A4Yサイズの用紙にトナー像を定着させることを前提に、熱ローラ21の中央部の温度が185℃に保たれるように第1ヒータ23の通電を制御した状態で、A5Tサイズ(A5の用紙を縦向きに搬送するときのサイズ)の用紙にトナー像を定着させたときの非通紙領域21Cの温度変化を示すグラフである。図6(b)は、同じ条件で、図2に二点鎖線で示す11×8.5インチのレターサイズの用紙にトナー像を定着させたときの非通紙領域21Cの温度変化を示すグラフである。
非通紙領域21Cの温度が195℃から208℃まで上昇するのに、A5Tサイズの用紙では約31secかかり、レターサイズの用紙では約110secかかる。
そこで、第1設定温度を195℃、第2設定温度を208℃として、熱ローラ21の制御温度が185℃である場合の規定時間t1を45secと定めておけば、計測時間tsと規定時間t1を対比することにより、A4Yサイズに近いレターサイズの用紙は適切であり、A5Tサイズの用紙は不適切であると判断することができる。
図7(a)は、A4Yサイズの用紙にトナー像を定着させることを前提に、熱ローラ21の中央部の温度が200℃に保たれるように第1ヒータ23の通電を制御した状態で、A5Tサイズ(A5の用紙を縦向きに搬送するときのサイズ)の用紙にトナー像を定着させたときの非通紙領域21Cの温度変化を示すグラフである。図6(b)は、同じ条件で、図2に二点鎖線で示す11×8.5インチのレターサイズの用紙にトナー像を定着させたときの非通紙領域21Cの温度変化を示すグラフである。
非通紙領域21Cの温度が第1設定温度(195℃)から第2設定温度(208℃)まで上昇するのに、A5Tサイズの用紙では約18secかかり、レターサイズの用紙では約41secかかる。
そこで、熱ローラ21の制御温度が200℃である場合の規定時間t2を28secと定めておけば、計測時間tsと規定時間t2を対比することにより、熱ローラ21の制御温度が200℃である場合においても、A4Yサイズに近いレターサイズの用紙は適切であり、A5Tサイズの用紙は不適切であると判断することができる。
なお、上記の各数値は例示であって、第1設定温度、第2設定温度、および規定時間t1,t2として他の数値を選定してもよい。
以下、図5を参照して、制御部3が画像形成を停止するときのフローを説明する。
まず、制御部3は、図略の端末等からA4Yサイズの用紙に対して画像形成を開始するよう指示を受けて(ステップS1)、図略のレジストスイッチをONにするとともに(ステップS2)、非接触サーミスタ26で検知される温度が制御温度(185℃または200℃)に保たれるように、第1ヒータ23への通電を制御する。
また、制御部3は、レジストスイッチをONにすると同時に、接触サーミスタ27で検知される熱ローラ21の非通紙領域21Cの温度が第1設定温度(195℃)よりも低い一定温度(例えば、175℃)以下であるか否かを判断する(ステップS3)。
レジストスイッチをONにしたときの非通紙領域21Cの温度が175℃より大きいと判断した場合には(ステップS3でNo)、制御部3は、通常の画像形成を行う(ステップS10)。逆に、その温度が175℃以下であると判断した場合には(ステップS3でYes)、制御部3は、熱ローラ21の制御温度が190℃以上であるか否かを判断する。
熱ローラ21の制御温度が190℃以上であると判断した場合には(ステップS5でYes)、用紙にトナー像を定着させる際の非通紙領域21Cの温度が第1設定温度から第2設定温度まで上昇する時間tsを計測し、その計測時間tsが規定時間t2以下であるか否かを判断する(ステップS6)。
そして、計測時間tsが規定時間t2以下であると判断した場合には(ステップS6でYes)、制御部3は、画像形成を停止する(ステップS7)。具体的には、制御部3は、各部12,13,2,8の駆動を停止させるとともに、図略の報知手段により画像形成を停止したことを報知するか、あるいは図略の表示部により画像形成を停止したことを表示する。逆に、計測時間tsが規定時間t2より大きいと判断した場合には(ステップS6でNo)、制御部3は、通常の画像形成を行う(ステップS8)。
一方、熱ローラ21の制御温度が190℃未満であると判断した場合には(ステップS5でNo)、用紙にトナー像を定着させる際の非通紙領域21Cの温度が第1設定温度から第2設定温度まで上昇する時間tsを計測し、その計測時間tsが規定時間t1以下であるか否かを判断する(ステップS9)。
そして、計測時間tsが規定時間t1以下であると判断した場合には(ステップS9でYes)、ステップS7と同様に、画像形成を停止する(ステップS10)。逆に、計測時間tsが規定時間t2より大きいと判断した場合には(ステップS9でNo)、通常の画像形成を行う(ステップS8)。
本実施形態のプリンタ10では、用紙にトナー像を定着させる際の熱ローラ21の非通紙領域21Cの温度が第1設定温度から第2設定温度まで上昇する時間tsを計測するようにしたから、用紙サイズ検知センサを設けることなく用紙サイズを判断できるようになる。そして、用紙サイズが不適切の場合には、このまま定着を続ければ非通紙領域の温度が過度に上昇すると予測されるため、計測時間tsを基に、当該計測時間tsが予め定めた規定時間t1またはt2以下である場合に画像形成を停止することにより、非通紙領域21Cの温度が過度に上昇することを防止することができる。
また、規定時間t1,t2を熱ローラ21の各制御温度に応じて定めているので、各制御温度において適格に非通紙領域21Cの過度な温度上昇を防止することができる。
さらに、レジストスイッチをONにするとき(画像形成開始時)に、熱ローラ21の非通紙領域21Cの温度が第1設定温度よりも低い一定温度以下である場合にのみ画像形成を停止するようにしているので、用紙にトナー像を定着させる際の非通紙領域21Cの温度が確実に第1設定温度を超えて上昇するようになるため、信頼性を向上させることができる。
なお、前記実施形態では、制御部3は、画像形成を停止する際に、各部12,13,2,18の駆動を停止させるようにしているが、このようにすると用紙が搬送路Lに残るようになるため、用紙を取り除く作業が必要になる。そこで、画像形成を停止する際に、制御部3は、給紙部12の駆動のみを停止させて、用紙を搬送路Lから排出させるとともに、その後に定着部2の熱ローラ21および圧力ローラ22を一定時間回転させるようにすることが好ましい。
このように用紙を搬送路Lから排出させることで、画像形成を停止したときに用紙を取り除く手間を省くことができるとともに、その後に熱ローラ21および圧力ローラ22を一定時間回転させることで、熱ローラ21を早期に冷却することができる。
また、制御部3は、例えば、熱ローラ21の非通紙領域21Cの温度が175℃以下になるまで熱ローラ21および圧力ローラ22を回転させた後に、画像形成を再開させるようにしてもよい。このようにすれば、画像形成を継続して行うことができる。
さらに、前記実施形態では、第1ヒータ23で熱ローラ21を加熱する場合に本発明を適用した形態を示したが、本発明は、第2ヒータ24で熱ローラ21を加熱する場合にも適用可能である。
さらには、第1設定温度、第2設定温度、および規定時間t1,t2を、入力指示を受ける複数の用紙サイズ(例えば、A4Yサイズに加え、B4Yサイズ等)ごとに定めておけば、各用紙サイズにおける非通紙領域21Cの過度な温度上昇を確実に防止することができるようになる。
また、前記実施形態では、最大通紙領域21AがA4Yサイズの用紙に対応する領域であり、最小通紙領域21BがA4Tサイズの用紙に対応する領域である形態を示したが、最大通紙領域21Aおよび最小通紙領域21Bの対応対象となる用紙サイズは適宜選定可能である。
12 給紙部
13 画像形成部
18 排出部
2 定着部
21 熱ローラ
22 圧力ローラ
23 第1ヒータ
24 第2ヒータ
27 接触サーミスタ(温度検知手段)
3 制御部
10 プリンタ(画像形成装置)
13 画像形成部
18 排出部
2 定着部
21 熱ローラ
22 圧力ローラ
23 第1ヒータ
24 第2ヒータ
27 接触サーミスタ(温度検知手段)
3 制御部
10 プリンタ(画像形成装置)
Claims (5)
- 搬送路に沿って用紙を搬送しながら画像形成を行うための制御部と、その画像形成の途中で用紙にトナー像を定着させるためにトナー像が転写された用紙を挟み込む熱ローラおよび圧力ローラと、前記熱ローラの端部の非通紙領域の温度を検知する温度検知手段とを備え、
前記制御部は、用紙にトナー像を定着させる際に前記温度検知手段で検知される温度が第1設定温度から第2設定温度まで上昇する時間を計測し、その計測時間が予め定めた規定時間以下である場合に画像形成を停止するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 前記熱ローラの中央部の温度は、前記制御部により複数の制御温度に保たれるようになっており、
前記規定時間は、前記各制御温度に応じて定められていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、画像形成開始時に前記温度検知手段で検知される温度が第1設定温度よりも低い一定温度以下である場合にのみ画像形成を停止するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、画像形成を停止する際に、用紙を搬送路から排出させるとともに、その後に前記熱ローラおよび圧力ローラを一定時間回転させるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記熱ローラおよび圧力ローラを一定時間回転させた後に、画像形成を再開するものであることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
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JP2020177165A (ja) * | 2019-04-19 | 2020-10-29 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
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