JP2005181538A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給紙部より給紙された用紙Pに作像部Bで未定着画像を形成担持させ、該用紙を一対の定着部材21・22の圧接ニップ部である定着部Nに導入して挟持搬送させて用紙に画像を定着させる画像形成装置において、合理的に巻き付きジャムの検知ができるようにして、紙検知センサの熱による寿命の劣化を防止すること、紙検知センサの選択範囲を広げること、巻き付きジャム処理に伴なう問題を解消する。
【解決手段】定着部材を駆動する定着駆動部M21と、定着部Nの前後の用紙搬送路に設けた用紙の有無を検知する定着部前側検知部材S1と定着部後側検知部材S2と、定着後側検知部材S2が所定のタイミングで用紙到達を検知しないときに紙ジャム発生と判断して、画像形成装置本体の駆動を停止させるとともに、定着部前側検知部材S1が用紙を検知している場合には定着部材を定着動作時と同じ方向に正転駆動させるように定着駆動部M21を制御して紙ジャム形態を検知するモードを実行させる制御手段と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、給紙部より給紙された転写紙・静電記録紙・感光紙等の記録用紙に、電子写真プロセス・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の作像部で所要の画像情報に対応した未定着画像を転写方式あるいは直接方式で形成担持させ、該用紙を一対の定着部材の圧接ニップ部である定着部に導入して挟持搬送させて用紙に画像を定着させる、レーザービームプリンタ・複写機・ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
画像形成装置において、
上記のような画像形成装置には、給紙部から排紙部に至る用紙搬送路に沿って要所要所に複数個の紙検知センサ(用紙検知手段、用紙検知部材)を配設してあり、この複数個の紙検知センサで用紙搬送路を搬送されていく用紙を順次に検知させ、各紙検知センサからの紙検知信号を制御部に入力する。制御部は各紙検知センサから順次に入力する紙検知信号を基にして、感光体等の像担持体に対する潜像書込みタイミング制御、次の給紙タイミング制御、定着シーケンス制御、ジャム検知等の装置本体制御を行う。
ジャム検知についていえば、制御部は、給紙スタート後に何れかの紙検知センサにおいて所定のタイミングで紙検知ができなかったとき、すなわち給紙スタート後において何れかの紙検知センサからの紙検知信号が、その紙検知センサについて、給紙タイミングと紙搬送速度と紙搬送距離等を基に算出される適正な紙検知タイミングを経過した時点においても入力されないときにはその紙検知センサよりも用紙搬送方向上流側の用紙搬送路部分において紙搬送不良によって紙ジャムが発生していると判断し、画像形成装置本体の駆動を緊急停止状態にするとともに、表示部に紙ジャム発生と箇所の表示を行い、ユーザーにジャム紙を除去するように促す。
ユーザーは画像形成装置本体の開閉カバーを開けて装置本体内のジャム紙を認識して取り出す。この場合、開閉カバーの開きに連動して安全スイッチ(キルスイッチ)がオフになることで画像形成装置本体の電源回路が開路状態になり、ジャム処理するユーザーの電気的安全性の確保がなされる。ジャム処理後は開閉カバーを閉じることでこれに連動して安全スイッチがオンになり電源回路が閉路状態になる。制御部は用紙搬送路のどこにも残留紙が無いことを用紙搬送路に沿って配設してある全紙検知センサからの信号で確認して、ジャム状態をリセットする。これにより画像形成装置本体の作像動作の再開始が可能状態になる。
定着装置部分における紙ジャムの特有の種類として「巻き付きジャム」がある。これは、未定着画像が形成担持されている用紙が一対の定着部材の圧接ニップ部である定着部で挟持搬送されて用紙上の未定着のトナーが溶着される場合に紙厚などの関係によって用紙が一対の定着部材の一方に貼り付いて巻き込まれた状態になったジャム形態である。
定着装置部分における上記のような巻き付きジャムを検知する手段構成が特許文献1に記載されている。これは、定着装置の定着部よりも紙搬送方向上流側と下流側とにそれぞれ紙検知センサである定着前センサと定着後センサを設け、定着後センサと定着部の距離を定着部材(または加圧部材)の周長より短くし、定着前センサと定着後センサとの間の距離を画像形成装置に通紙使用可能な記録用紙の最小サイズ以下にすることで定着部材への紙の巻き付きを検知する構成である。
特開平6−175524号公報
1)しかしながら、特許文献1の巻き付きジャム検知構成は、定着前センサと定着後センサの間隔が画像形成装置に通紙使用可能な記録用紙の最小サイズ紙以下であることが必要である。一般的に定着部材は200℃前後と高温になっており、付近の温度も上昇するので、該定着部材の近くに紙検知センサを配置するほど紙検知センサの寿命が短くなってしまう。その為、寿命の長い高コストの紙検知センサを選定しなくてはならなくなる。
2)また、巻き付きジャムの処理は、その巻き付きジャムの後端側部分が定着部の記録用紙入口側から露出している状態にあれば、その記録用紙の露出後端側部分を摘まんで引っ張って巻き付きジャム紙を引き出して除去することになるが、紙が巻き付いた定着部材にクリーニングウエブや温度検知素子としてのサーミスタや安全素子としてのサーモスイッチ等が接触状態で取り付けられていて、巻き付きジャム紙が定着部材と上記の接触部材との間に介入した状態になっている場合には、上記の接触部材に対して引っ張り出される巻き付きジャム紙によって定着部材との通常の摩擦方向とは逆方向の摩擦力がかかる為、サーミスタ等の表面が劣化して寿命が短くなってしまう。
3)さらに、巻き付きジャムの場合は、定着部材に紙がしっかりくっついている可能性があるため、ユーザーが無理に紙を引っ張ると、紙が破れたりする。そのため、定着部材を逆回転方向に回すことができる定着ノブや定着部材と加圧部材との加圧を解除するような構成を持たせるとコストが上がってしまう。
4)定着装置部分におけるジャム処理は定着装置が高温になっており、ユーザーにとってもともとジャム処理のしにくい箇所であるが、特に、巻き付きジャムの処理は手間がかかるので処理しにくいものとなる。無理に紙を除去しようとすると、定着部材を傷つけてしまう可能性もあり、その後の画質に影響が出る。
本発明は上記に鑑みて提案されたもので、1)のような問題なしに巻き付きジャムの検知ができるようにして、紙検知センサの熱による寿命の劣化を防止すること、紙検知センサの選択範囲を広げることを目的とする。
また、巻き付きジャム処理に伴なう2)〜4)のような問題を解消することを目的とする。
本発明は下記の手段構成を特徴とする画像形成装置である。
(1)給紙部より給紙された用紙に作像部で未定着画像を形成担持させ、該用紙を一対の定着部材の圧接ニップ部である定着部に導入して挟持搬送させて用紙に画像を定着させる画像形成装置において、
前記定着部材を駆動する定着駆動部と、
前記定着部の前後の用紙搬送路に設けた用紙の有無を検知する定着部前側検知部材と定着部後側検知部材と、
前記定着後側検知部材が所定のタイミングで用紙到達を検知しないときに紙ジャム発生と判断して、画像形成装置の紙搬送駆動及び作像制御を停止させるとともに、前記定着部前側検知部材が用紙を検知している場合には前記定着部材を定着動作時と同じ方向に正転駆動させるように前記定着駆動部を制御して紙ジャム形態を検知するモードを実行させる制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
(2)前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部前側検知部材が用紙無しを検知し、所定時間経過しても前記定着部後側検知部材が用紙到達を検知しないときには前記定着駆動部を停止することを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記制御手段は、前記定着駆動部の停止とともに、画像形成装置の状態を示す表示部に紙ジャム形態がユーザーにおいて処理不能であることを表示させることを特徴とする(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部後側検知部材が用紙到達を検知したときに前記定着駆動部を停止することを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
(5)前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部前側検知部材の用紙有無検知信号が所定時間変化しなかったときに前記定着駆動部を停止することを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
(6)前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部後側検知部材の用紙有無検知信号が所定時間変化しなかったときに前記定着駆動部を停止することを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
(7)前記制御手段は、前記定着駆動部の停止とともに、画像形成装置の状態を示す表示部に紙ジャム形態がユーザーにおいて処理可能であることを表示させることを特徴とする(4)から(6)の何れかに記載の画像形成装置。
(8)給紙部より給紙された用紙に作像部で未定着画像を形成担持させ、該用紙を一対の定着部材の圧接ニップ部である定着部に導入して挟持搬送させて用紙に画像を定着させる画像形成装置において、
前記定着前側検知部材の用紙の通過履歴を保持する通過履歴保持手段と、
前記定着部材を駆動する定着駆動部と、
前記定着部の前後の用紙搬送路に設けた用紙の有無を検知する定着部前側検知部材と定着部後側検知部材と、
前記定着後側検知部材が所定のタイミングで用紙到達を検知しないときに紙ジャム発生と判断して、画像形成装置の紙搬送駆動及び作像制御を停止させるとともに、前記通過履歴保持手段に用紙の通過履歴が有る場合には前記定着部材を定着動作時と同じ方向に正転駆動させるように前記定着駆動部を制御して紙ジャム形態を検知するモードを実行させる制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
(9)前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部後側検知部材の用紙有無検知信号が所定時間変化しなかったときに前記定着駆動部を停止することを特徴とする(8)に記載の画像形成装置。
(10)前記制御手段は、前記定着駆動部の停止とともに、画像形成装置の状態を示す表示部に紙ジャム形態がユーザーにおいて処理不能であることを表示させることを特徴とする(9)に記載の画像形成装置。
(11)前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部後側検知部材が用紙を検知したときに前記定着駆動部を停止することを特徴とする(8)に記載の画像形成装置。
(12)前記制御手段は、前記定着駆動部の停止とともに、画像形成装置の状態を示す表示部に紙ジャム形態がユーザーにおいて処理可能であることを表示させることを特徴とする(11)に記載の画像形成装置。
(13)前記定着部材と前記定着部後側検知部材の間に用紙が折り重なって用紙搬送路を塞いでいることを検知する定着部後紙詰まり検知部材を有し、前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部後紙詰まり検知部材が定着部後紙詰まりを検知したときに前記定着駆動部を停止することを特徴とする(1)から(12)の何れかに記載の画像形成装置。
(14)前記定着部と前記定着部後側検知部材との間に前記定着部を出た用紙を中継して前記定着部後側検知部材に搬送する定着排紙部材を配設したすることを特徴とする(1)から(13)の何れかに記載の画像形成装置。
(15)前記一対の定着部材は熱定着ローラーと加圧ローラーであることを特徴とする(1)から(14)の何れかに記載の画像形成装置。
(16)前記一対の定着部材は圧力定着ローラー対であることを特徴とする(1)から(14)の何れかに記載の画像形成装置。
本発明は、定着後側検知部材が所定のタイミングで用紙到達を検知しないときに定着手段部での紙ジャム発生と判断させて、画像形成装置本体の駆動を停止させるとともに、その紙ジャム形態を検知するモードを定着部材を定着動作時と同じ方向に正転駆動させることで実行させる。そして検知の紙ジャム形態に応じて表示部に表示させるユーザーに対する対処メッセージを異ならせる。すなわち紙ジャムが定着部材に対する巻き付きジャムと検知されたときには発生している紙ジャム形態がユーザーにおいて処理不能であることを表示させ、その他の紙ジャム形態が検知されたときは発生している紙ジャム形態がユーザーにおいて処理可能であることを表示させる。
紙ジャムが定着部材に対する巻き付きジャムと検知されたときには発生している紙ジャム形態がユーザーにおいて処理不能であることを表示させてサービスマンによる処置を促すことで、ユーザーが無理にジャム処理を行った為に定着部材に傷がつくことや、破れた用紙が定着部に残って後のコピー時に再度搬送不良が生じること、定着不良が生じること等を防ぐことができる。
定着前側検知部材の用紙検知信号によって、定着後側検知部材で用紙搬送不良(紙ジャム)が検知された時に、定着部材を駆動させることによって、定着部材への巻き付きジャムを検知することが可能になると同時に、定着後側検知部材の配置に制限が無くなり、熱による検知部材寿命の劣化を防ぐことができる。
また、紙ジャム形態を検知するモードにおける定着部材の駆動方向は正転のみとなるので定着部材反転ノブが必要なくなり、反転することによる定着部材クリーニングウエブや温度検出部材の劣化を無くすることができる。
また(8)〜(10)のように、定着前側検知部材の用紙の通過履歴を保持する通過履歴保持手段を具備させた装置構成により、用紙の搬送不良(紙ジャム)が生じた時にすでに用紙が定着部材に巻き付いている等で搬送不良検知時に定着部前側検知部材に用紙が無い時でも紙ジャム形態が巻き付きジャムか否かの判断が可能となる。
また(13)のように、定着部後紙詰まり検知部材を具備させた装置構成により、用紙が定着部で折り重なり定着駆動部のトルクが大きくなった場合に定着駆動部を止め、定着駆動部の破壊を防ぐことが可能である。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて具体的に説明する。
(1)画像形成装置例
図1は本実施例における画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のデジタルタイプの画像形成装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機能機等)である。
Aは画像形成装置本体(以下、装置本体と記す)、Bはこの装置本体A内の略上半部に配設した電子写真作像部(本体画像出力部)、Cは装置本体Aの上部に配設した画像読み取り装置(本体画像入力部)、Dはこの画像読み取り装置Cの上部に配設した自動原稿送り装置、Eは装置本体Aの外側にアーム部を介して支持させたコンソール部、F1〜F4は装置本体A内の略下半部に配設した、各種サイズの記録用紙を格納させた4つの給紙カセット(給紙段)、F5は装置本体Aの外側に装置本体に接続して配設した大容量ペーパーデッキ、F6は装置本体Aの外側に畳み込み自在に配設した手差し給紙トレイ部、Gは装置本体Aの外側に手差し給紙トレイ部F6の配設側とは反対側に配設した排紙トレイ部である。
コンソール部Eは、各種操作キー、液晶等の表示部8を有し、それらによってユーザーがコピーモードを設定するなどの各種オペレーションが可能である。さらに、表示部8に装置の各種設定値や現在のジョブ状況等を表示させることができる。
画像読み取り装置Cは、光源1とミラー2〜4を有する移動光学系と、レンズ5と、イメージセンサ(CCDアレイ)6を用いたデジタル方式の装置であり、装置上面の原稿台ガラス7上に自動原稿送り装置Dにより原稿が画像面下向きで載置セットされる。
原稿台ガラス7上に置かれた画像面下向きの原稿に図1の左右方向に走査する光源1からの光が照射される。光は原稿によって反射され、光学像がミラー2〜4及びレンズ5を通してCCDアレイ6に結像される。CCDアレイ6では結像された画像が電気信号に変換され、デジタルの画像データとなる。画像データは、ユーザーの要求に応じて拡大縮小等の画像変換が行われ、不図示の画像メモリに格納される。
電子写真作像部Bは、図2に部分拡大して示したように、像担持体である感光ドラム11を中心部材とする電子写真プロセス機構である。感光ドラム11は表面に有機光導電体からなる光導電層を有し、コピージョブ中は一定の速度で矢印の時計方向に回転駆動されている。まず前露光装置12によって感光ドラム11上に残っている電荷を除去した後、一次帯電器13によって感光ドラム11上に一様に電荷が付与される。レーザースキャナユニット14から、前記の画像読み取り装置Cによって得られたデジタル画像データに従い変調されたレーザービームLが出力され、感光ドラム11上の光導電層に静電潜像が打ち出される。その後現像器15から感光ドラム11上の静電潜像にトナーを付着させ、静電潜像をトナー画像として可視画像にする。
ここで、レーザースキャナユニット14に関して、画像の出力時には、電子写真作像部Bにおいて前記画像メモリに格納された画像データを呼び出し、デジタル信号からアナログ信号に再変換し、光学照射部14aよりレーザービームLの光信号として出力し、それを、スキャナ(ポリゴンミラー)14b、レンズ14c及びミラー14dを介して感光ドラム11上に照射して感光ドラム11上を走査露光する。
一方、給紙カセットF1〜F4、大容量ペーパーデッキF5、手差し給紙トレイ部F6の6つの給紙部F1〜F6のうちの、予め使用指定あるいは自動選択された給紙部の給紙搬送ローラーRが不図示のモーターによって駆動されてその給紙部から用紙が1枚分離給紙され、各給紙部から感光ドラム11と転写帯電器16との対向部である転写部Tへ至る所定の用紙搬送路(シートパス)を通って転写部Tへ向けて運ばれる。用紙は転写部Tよりも手前側に配設したレジストローラーあるいはレジストセンサにより感光ドラム11上のトナー画像の先端位置と記録用紙の先端位置とが転写部Tで所定に対応するように感光ドラム11上に形成されたトナー画像に合わせて同期取りされて転写部Tへ給送される。転写帯電器16は用紙Pを帯電させ、感光ドラム11上のトナー画像を用紙Pに写しとる(トナー画像の転写)。その後、感光ドラム11と用紙Pとの分離性を上げる為に、分離帯電器17によって記録用紙Pを帯電させる。
感光ドラム11から分離された用紙Pは搬送ベルト19によって定着装置20に搬送され、一対の定着部材21・22の圧接ニップ部である定着部Nに導入される。
一方、転写部Tにおいて用紙Pに転写されずに感光ドラム11上に残ったトナーは、ドラムクリーナー18によって掻き取られ、感光ドラム11上の電荷は前露光装置12によって一様に零にされ、次のコピーに備える。
定着装置20の定着部Nに導入された用紙Pは該定着部Nで挟持搬送され、その挟持搬送過程で未定着トナー画像が用紙Pの面に定着される。
片面コピーモードが選択されている場合には、定着装置20を出た用紙Pはフラッパ27により排紙ローラー28に向かう方向に進路案内され、排紙ローラー28により排紙トレイ部Gに片面コピーとして排紙される。
両面コピーモードが選択されている場合には、定着装置20を出た一面側コピー済みの用紙Pがフラッパ27によりスイッチバック搬送路29を含む再給用紙搬送路30側に進路案内され、この再給用紙搬送路30側から電子写真作像部Bの転写部Tに所定の用紙搬送路を通って表裏面反転状態で再給紙され、二面側に対するトナー画像の転写がなされる。二面側に対するトナー画像の転写を受けた用紙Pは感光ドラム11から分離され、搬送ベルト19によって再び定着装置20に搬送されて二面側に対するトナー画像の定着処理を受ける。そして定着装置20を出た用紙Pはフラッパ27により排紙ローラー28に向かう方向に進路案内され、排紙ローラー28により排紙トレイ部Gに両面コピーとして排紙される。
(2)定着装置20
本実施例における定着装置20はヒートローラー型の定着装置であり、図2のように、互いに圧接させた一対の定着部材としての上下並行2本の熱定着ローラー21と加圧ローラー22を主体とする。熱定着ローラー21は、外周面に耐熱性離形層を被覆した中空金属ローラーであり、内空にハロゲンヒーター等の熱源H(図3)を挿入配設してある。加圧ローラー22は金属芯金に耐熱性弾性ゴム層を被覆したものである。熱定着ローラー21と加圧ローラー22を上下並行に配列して加圧ローラー22の耐熱性弾性ゴム層の弾性に抗して所定の加圧力で互いに圧接させて加圧ローラー22の耐熱性弾性ゴム層の弾性撓みにより所定幅の圧接ニップ部である定着部Nを形成させてある。熱定着ローラー21は定着モーターM21(定着駆動部)の駆動力を受けて矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。加圧ローラー22も熱定着ローラー21の回転に連動して熱定着ローラー21の回転に順方向に回転する。
熱定着ローラー21はプリンタ制御部100(図3)のCPU101で制御される通電回路105から内部熱源Hに対する通電がなされることで内側から加熱される。この熱定着ローラー21の外面温度が熱定着ローラー21の外面に弾性的に圧接されたサーミスタ等の温度検知素子THにより検知され、その検知温度情報がCPU101に入力する。CPU101は温度検知素子THからの検知温度が所定の定着温度に維持されるように内部熱源Hへの供給電力を制御して熱定着ローラー21の外面温度を所定の定着温度に温調する。
26(図2)は熱定着ローラークリーナーであり、クリーニングウエブ26aをロール巻きに保持したウエブ繰り出し軸部26bと、ウエブ巻取り軸部26cと、該両軸部26b・26c間のウエブ部分を熱定着ローラー21の外面に押し付け押し付けローラー26dなどからなる。押し付けローラー26dで定着ローラー21に押し付けたウエブ部分で熱定着ローラー21面にオフセットしたトナーが拭われて熱定着ローラー面が清掃される。熱定着ローラー21に押し付けられるウエブ部分は繰り出し軸部26b側から巻取り軸部26c側にウエブ26aが少しずつ送られることで徐々に更新される。
23は定着前ガイド板であり、搬送ベルト19から定着装置20に搬送された用紙Pを定着部Nの入口部に案内する。
24は定着後ガイド板であり、定着部Nの出口部を出た用紙Pを定着排紙ローラー25(定着排紙部材)に案内する。25aは定着排紙ローラー25に当接させた押圧コロであり、定着排紙ローラー25と用紙挟持ニップ部を形成し、定着排紙ローラー25の回転に従動回転する。
S1は定着部前側紙検知部材(以下、定着前センサと記す)であり、定着部Nの用紙入口前(定着前ガイド板23の途中部分の位置)に配置してある。この定着前センサS1は搬送ベルト19から定着部Nへ搬送される用紙Pの有無を検知する。
S2は定着部後側紙検知部材(以下、定着後センサと記す)であり、定着排紙ローラー25の用紙出口後(定着排紙ローラー25とフラッパ27との間位置)に配設してある。この定着後センサS2は定着排紙ローラー25を通って搬送される用紙Pの有無を検知する。
定着前センサS1と定着後センサS2は図ではフラグ式のセンサで描いているが、光学式や超音波式等の非接触式センサを用いても構わない。
図3のプリンタ制御部(制御手段)100のブロック図において、102は様々な設定値を保存するROM、107は一時的な値を保存するRAM、103は定着モーターM21を制御する定着ローラー制御部、104は搬送モーターM19(搬送駆動部)を制御する搬送ベルト制御部である。ROM102に保存されているプログラムに基づき、CPU101は定着ローラー駆動部103及び搬送ベルト駆動部104を制御する。
定着排紙ローラー25は定着ローラー21の回転によって定着部Nから排出された用紙を定着後センサS2へ搬送する為のローラーである。定着排紙ローラー25の駆動手段は、単独でモーター駆動してもよいし、定着モーターM21と同期して動作してもよい。本実施例では、定着排紙ローラー25の駆動手段は定着モーターM21であり、定着ローラー21の回転時には同時に定着排紙ローラー25も駆動する。また、本実施例では定着排紙ローラー25の数は1つであるが、何段設けても構わない。
(3)ジャム検知
ジャム検知は基本的には前記の背景技術の項に記載したと同様である。すなわち、各給紙部F1〜F6から排紙トレイ部Gへ至る用紙搬送路、及び再給用紙搬送路30の要所要所には上記の定着前センサS1や定着後センサS2も含めて搬送用紙の有無を検知する複数の紙検知センサを用紙搬送路に沿って配設してある。各紙検知センサからの紙検知信号がプリンタ制御部100のCPU101に入力する。CPU101は各紙検知センサから順次に入力する紙検知信号を基にして、感光ドラム11に対する潜像書込みタイミング制御、次の給紙タイミング制御、定着シーケンス制御、ジャム検知等の装置本体制御を行う。
ジャム検知についていえば、CPU101は、給紙スタート後に何れかの紙検知センサにおいて所定タイミングで紙検知ができなかったとき、すなわち給紙スタート後において何れかの紙検知センサからの紙検知信号がされるその紙検知センサについて給紙タイミングと用紙搬送速と用紙搬送距離等を基に算出適正紙検知タイミングを経過した時点においても入力されないときにはその紙検知センサよりも用紙搬送方向上流側の用紙搬送路部分において紙搬送不良によって紙ジャムが発生していると判断し、画像形成装置本体の駆動を緊急停止状態にするとともに、コンソール部Eの表示部8にジャム発生とその発生箇所の表示を行い、ユーザーにジャム紙を除去するように促す。ユーザーは装置本体の開閉カバーを開けて装置本体内のジャム紙を認識して取り出す。この場合、開閉カバーの開きに連動して安全スイッチがオフになることで装置本体の電源回路が開路状態になり、ジャム処理するユーザーの電気的安全性の確保がなされる。ジャム処理後は開閉カバーを閉じることでこれに連動して安全スイッチがオンになり電源回路が閉路状態になる。制御部は用紙搬送路のどこにも残留紙が無いことを全紙検知センサの状態にて確認して、ジャム状態をリセットする。これにより画像形成装置本体の作像動作の再開始が可能状態になる。
ただし、本実施例では下記するように、紙ジャムが定着装置部分で発生したことが検知された場合においては、所定の紙ジャム形態検知シーケンス動作を実行させて発生した紙ジャムの形態を検知させ、検知の紙ジャム形態に応じてコンソール部Eの表示部8に表示するユーザーに対する対処メッセージを異ならせている。
1)定着装置部分での紙ジャム検知は、定着後センサS2において所定タイミングで紙検知ができなかったとき(定着後紙センサの遅延)に、CPU101は定着装置部分に紙ジャムが発生したと判断して画像形成装置本体の駆動を緊急停止状態にする。そして生じている紙ジャム形態を次のモードを実行させて判断する。
2)紙ジャム形態1
CPU101は定着前センサS1に用紙Pが有るかどうかを見て、用紙Pが無い場合は、図4のように、ジャム紙Pは定着前センサS1よりも用紙搬送方向上流側の用紙搬送路部分に存在していると判断する。
この紙ジャム形態1の場合はユーザーがジャム処理可能であるので、コンソール部Eの表示部8にジャム発生と箇所の表示を行い、ユーザーにジャム紙を除去するように促す。
2)紙ジャム形態2(巻き付きジャム)
図5の(a)のように定着前センサS1に紙Pが有る場合には、CPU101は、定着ローラー駆動部103によって定着モーターM21を予め決められた時間T1だけ正転駆動させて、定着ローラー21及び定着排紙ローラー25を定着時と同じ向きに正転させる。予め決められた時間T1だけ定着モーターM21を正転させた時に、定着前センサS1は用紙を検知しておらず、定着後センサS2も用紙を検知していないとすると、用紙Pは図5の(b)のように定着ローラー21に巻き付いている(紙ジャム形態2)と判断できる。
前記の定着モーター駆動時間T1は定着ローラー21の駆動スピードと、定着後センサS2から定着ローラー21と加圧ローラー22の定着部Nの中心との距離(紙搬送経路距離)との関係よって決められる。定着モーターM21の駆動スピードをX(mm/s)とし、定着後センサS2と定着部Nの中心との距離をL1(mm)とすると、駆動時間T1はT1=L1/X(s)となる。
上記の所定時間T1を経っても定着後センサS2も用紙を検知していない時は、用紙Pは図5の(b)のように定着ローラー21に巻き付いていると考えられる。
そこでCPU101は、この紙ジャム形態2を判断した場合は、定着部は高温であり、ユーザーがジャム処理しにくい状態であることが考えられるため、巻き付きジャムでありユーザーには処理不能であるとして、サービスマンによるジャム処理を促す表示を行う。
3)紙ジャム形態3
一方、所定時間T1の経過前に図6のように定着後センサS2によって紙有りが検知されると、用紙Pは定着ローラー21(または加圧ローラー22)に巻き付いていないことが判断できるので、定着ローラー21を所定時間T1回さずに、定着後センサS2が紙有りを検知してすぐに定着駆動モーターM21の駆動を止めることができる。
この時は定着前センサS1における用紙の有無に関係無く判断できるので、定着部Nから定着排紙ローラー25間の距離と定着排紙ローラー25から定着後センサS2との距離が画像形成装置本体に通紙使用可能な用紙の最小サイズ紙以下であれば、定着部Nから定着後センサS2までの距離は搬送可能な限り紙の長さによらず、十分長く取ることができる。
このジャム形態3はユーザーによるジャム処理が可能である。CPU101は、この紙ジャム形態3を判断した場合は、表示部8にジャム発生と箇所の表示を行い、ユーザーにジャム紙を除去するように促す。
4)紙ジャム形態4
また、定着ローラー21を所定時間T2回転させた時、定着後検知センサS2で用紙を検知できず、定着前センサS2で紙有りが検知されている場合は、図7の様に、用紙Pが定着部Nに噛んでいないと判断できる。
このジャム形態4は用紙Pが搬送ベルト59上に滞留しているものでユーザーによるジャム処理可能である。CPU101は、この紙ジャム形態4を判断した場合は、所定時間T2後に定着ローラー21の駆動を止めて、表示部8にジャム発生と箇所の表示を行い、ユーザーにジャム紙を除去するように促す。
上記の定着ローラー駆動時間T2は定着ローラー21の駆動スピードと、紙サイズ及び定着前センサS1から定着部Nの中心との距離(紙搬送経路距離)との関係よって決められる。定着モーターM21の駆動スピードをX(mm/s)、紙サイズをY(mm)、定着後センサS2と定着部Nの中心との間隔をL2(mm)とすると、最小駆動時間T2はT2=(Y−L2)/X(s)となる。
5)処理フロー
前記の所定時間T1とT2は、装置の定着前センサS1と定着後センサS2の配置位置によって、大小関係が変化し、それぞれでCPU101が行う処理フローが下記の〔i〕と〔ii〕のように異なる。
〔i〕:T1>T2の時の処理フローチャートを図8に示す。
定着後センサS2によって用紙の遅延が検知されると(ステップS1)、画像形成装置の紙搬送駆動と作像制御の緊急停止をする。(S2)。
定着前センサS1に用紙があるかどうかを見る(S3)。用紙が無い時(図4)は、紙ジャム形態1で、用紙が定着前センサS1より上流に有ると判断して、表示部8にジャム発生と箇所の表示を行い、ユーザーにジャム紙を除去するように促す(S4)。
定着前センサS2に用紙が有るときは、定着モーターN21を回す(S5)。定着モーターM21の回転中に図6のように定着後センサS2によって用紙が有ることを検知すると(S5)、紙の後端が定着前センサS1にかかっている状態で紙ジャム形態3であり、紙は定着ローラー21に巻き付いていないと判断し、定着モーターM21を止めて(S7)、表示部8にジャム発生と箇所の表示を行い、ユーザーにジャム紙を除去するように促す(S8)。
所定時間T2が経過する(S9)まで定着後センサS2が用紙を検知するかどうかを監視し、所定時間T2が経過したら定着前センサS1に用紙が有るかどうかを判断する(S10)。用紙が有る場合は紙ジャム形態4として図7の様に定着部Nに用紙が噛んでいない状態であると判断し、定着モーターM21を止めて(S7)、表示部8にジャム発生と箇所の表示を行い、ユーザーにジャム紙を除去するように促す(S4)。
ステップS10で定着前センサS1に用紙が無い時は、定着後センサS2に用紙が有るかどうかを判断する(S11)。所定時間T1が経過するまで(S12)定着後センサS2を監視し、用紙が有る時は用紙の後端は定着前センサS1にかかっておらず、定着後センサS2にかかっている状態であり、紙ジャム形態3として用紙は定着ローラー21(または加圧ローラー22)には巻き付いていないと判断できるので、定着モーターM21を止めて(S7)、表示部8にジャム発生と箇所の表示を行い、ユーザーにジャム紙を除去するように促す(S8)。
所定時間T1の時間が経過しても、定着後センサS2に用紙が無い場合は、紙ジャム形態2として図5の様に定着ローラー21に紙が巻き付いていると判断して、定着モーターM21を止め(S13)、ユーザーには処理不能であるとして、サービスマンによるジャム処理を促す表示を行う(S14)。
〔ii〕:T1<T2の時の処理フローチャートを図9に示す。
ステップS1〜S8までは上記iの処理と同じであるため、説明を省略する。
S6において、定着後センサS2が用紙を検知しないで、T1が経過した時(S15)は図5の(b)の紙ジャム形態2(巻き付きジャム)または図7の紙ジャム形態4のいずれかであるので、定着前センサS1に用紙が有るかどうかを検知する(S16)。定着前センサS1が用紙を検知しており、所定時間T2が経過した時(S17)は、図7の紙ジャム形態4の様に定着部Nに用紙Pが噛んでいない状態であるため、定着モーター105を止めて(S7)、表示部8にジャム発生と箇所の表示を行い、ユーザーにジャム紙を除去するように促す(S8)。
所定時間T2が経過する前に定着前センサS1が紙無しを検知すると、図5の(b)の様に紙ジャム形態2(巻き付きジャム)で、定着ローラー21に用紙が巻き付いていると判断して、定着モーターM21を止め(S13)、巻き付きジャムであること、ユーザーには処理不能であるとして、サービスマンによるジャム処理を促す表示を行う。
なお、T1=T2の場合は〔i〕になる。すなわち、T2は定着前センサS1が紙無しを検知する時間であるから、T1=T2の場合にはその時点で紙が定着後センサにあるか無いかを判断すれば、紙ジャム形態2か3の判断ができる。
以上の様に、定着ローラー21への巻き付きジャムと、搬送路上に滞留しているジャム紙の区別が可能になる。
定着前センサS1の検知信号によって、定着後センサS2で搬送不良が検知された時に、定着ローラー21を回転させることによって、定着ローラー21への巻き付きジャムを検知することが可能になると同時に、定着後センサS2の配置に制限が無くなり、熱によるセンサ寿命の劣化を防ぐことができる。
また、定着ローラー21の回転方向は正転のみとなるので反転ノブが必要なくなり、反転することによるウエブ16aやサーミスタTHの劣化を無くすることができる。
さらに巻き付きジャム時はユーザーには処理不能とすることで、無理に紙を引き出し定着ローラー21に傷を付けたり、破れた紙が定着部に残り、さらに搬送不良を生じたり、定着不良を生じることを防ぐ。
本実施例においては、定着前センサS1の紙通過履歴が図3のRAM107(通過履歴保持手段)の中に保持される。
本通過履歴は定着前センサS1が用紙の通過を検知すると、RAM107中の特定アドレスの特定ビットが1に設定され、定着後センサS2が検知すると再び0に戻されるようにCPU101で設定されている。
上記の通過履歴の事項以外は実施例1と同じ構成であるので、構成の説明は省略する。
本実施例における定着後センサS2によって用紙の搬送不良が検知された時の処理フローチャートを図10に示す。
ステップS1〜S3までは実施例1で説明した図8及び図9と同じであるので説明を省略する。ステップS2において、定着前センサS1に用紙が無いと判断したとき、定着前センサS2に紙の通過履歴が残っているかどうかをRAM107の通過履歴を見ることで判断する(S18)。通過履歴は定着後センサS2を用紙が通過するごとにクリアされるため、通過履歴が残っていることは定着前センサS1から定着後センサS2の間に用紙が残っていることになる。通過履歴が残っていなければ定着前センサS1よりも上流に用紙がいることになるので、紙ジャム形態1判断して、ユーザーがジャム処理可能であるので表示部8にジャム発生と箇所の表示を行い、ユーザーにジャム紙を除去するように促す(S19)。
通過履歴が残っている場合は、定着ローラー21を回転させる(S20)。所定時間T1時間の間に定着後センサS2が用紙を検知するかどうか監視し(S21)、定着後センサS2が用紙を検知すれば、紙ジャム形態3であり、定着ローラー21に用紙が巻き付いていないと判断できるので、定着モーターM21を止め(S22)、表示部8にそのジャム発生箇所の表示を行い、ユーザーにジャム紙を除去するように促す(S23)。
一方、所定時間後(S24)も定着後センサS2が紙有り検知しない時は、用紙が定着ローラー21(または加圧ローラー22)に巻き付いている紙ジャム形態2と判断し、ユーザーには処理不能であるとして、サービスマンによるジャム処理を促す表示を行う(S26)。
上記の実施例によって搬送不良時に定着前センサS1に用紙が無い場合も通過履歴を持つことで、巻き付きジュムが判断できる為、搬送不良検知時に定着モーターを即停止するようなブレーキ機構を持つ必要が無くなる。
本実施例においては、図11に示すように、定着ローラー21の出口側に定着ローラー21から用紙を分離する定着分離爪21aがある。定着分離爪21aは定着ローラー21に用紙が巻き付くことを防ぐが、定着ローラー21に接触させると定着ローラー21に傷が付くという弊害があるため、特定の紙厚以上の用紙しか分離することができない。また、定着分離爪21aによって分離された用紙は、図11の(b)ように、定着ローラー21と定着後センサS2との間に折り重なって用紙搬送路を塞ぐ分離爪ジャムを生じることがある為、分離爪ジャム検知センサS3(定着部後紙詰まり検知部材)が配置されている。分離爪ジャム検知センサS3は用紙が折り重なり、重みが増した時にのみ反応するような構成をとっている為、通常の紙搬送時には反応しない。
前述の実施例1及び実施例2において、定着後センサS2による紙ジャム検知後に定着ローラー21を正転させている間(図8,図9のステップS3以後、図10のステップ20以後)に分離爪ジャム検知センサS3が反応した時は定着ローラー21の出口側に21のトルクが重くなり、定着モーターM21の電流値が上がって定着モーターM21の破壊に至る可能性がある。
これを防ぐために、定着後センサS2による紙ジャム検知後の処理フロー中において定着ローラー21の正転中に分離爪ジャム検知センサS3が紙を検知した時は、すぐに定着モーターM21を停止する。すなわち、分離爪ジャムの発生で紙が定着部で折り重なり定着モーターM21のトルクが大きくなった場合に定着モーターを止めることで定着モーターの破壊を防ぐことが可能である。
[その他]
1)画像形成装置の作像部は、実施例では転写方式の電子写真作像機構であるが、これに限られず任意である。例えば、記録用紙として感光紙を用いた直接方式の電子写真作像機構、転写方式あるいは直接方式の静電記録作像機構や磁気記録作像機構等であってもよい。
2)定着装置は、実施例では一対の定着部材として熱定着ローラーと加圧ローラーを用いたヒートローラー型の定着装置であるが、これに限られず任意である。例えば、加圧ローラーも熱定着ローラーとすることもできる。熱定着ローラーの加熱方式も電磁誘導加熱機構にするなど任意である。圧力定着装置であってもよい。定着部材・加圧部材はローラータイプの回転体に限られず、無端ベルトタイプの回転体、ロール巻きにされて繰り出し走行駆動される有端のウエブ状部材の形態のものにすることもできる。
実施例1における画像形成装置の概略構成図 電子写真作像部部分の拡大模型図 制御系のブロック図 紙ジャム形態1の説明図 紙ジャム形態2の説明図 紙ジャム形態3の説明図 紙ジャム形態4の説明図 定着後センサによる紙ジャム検知後の処理フローチャート(その1) 定着後センサによる紙ジャム検知後の処理フローチャート(その2) 実施例2における、定着後センサによる紙ジャム検知後の処理フローチャート 実施例3における分離爪ジャムと分離爪ジャム検知センサの説明図
符号の説明
A・・画像形成装置本体、B・・電子写真作像部(本体画像出力部)、C・・画像読み取り装置(本体画像入力部)、D・・自動原稿送り装置、E・・コンソール部、F1〜F4・・給紙段、F5・・大容量給紙装置、F6・・手差し給紙トレイ、G・・排紙トレイ、P・・記録用紙、R・・給紙搬送ローラー、1・・光源、2,3,4・・ミラー、5,14c・・レンズ、6・・CCD、8・・表示部、11・・感光ドラム、12・・前露光装置、13・・一次帯電器、14・・レーザースキャナユニット、14a・・光学照射部、14b・・スキャナ、15・・現像器、16・・転写帯電器、17・・分離帯電器、18・・ドラムクリーナー、19・・搬送ベルト、20・・定着装置、21・・定着ローラー、21a・・定着分離爪、22・・加圧ローラー、25・・定着排紙ローラー、26・・定着ローラークリーナー、26a・・ウエブ、S1・・定着前センサ、S2・・定着後センサ、S3・・分離爪ジャム検知センサ、100・・プリンタ制御部、101・・・CPU、102・・ROM、103・・定着ローラー駆動部、104・・搬送ベルト駆動部、M21・・定着モーター、M19・・搬送モーター、107・・・RAM

Claims (16)

  1. 給紙部より給紙された用紙に作像部で未定着画像を形成担持させ、該用紙を一対の定着部材の圧接ニップ部である定着部に導入して挟持搬送させて用紙に画像を定着させる画像形成装置において、
    前記定着部材を駆動する定着駆動部と、
    前記定着部の前後の用紙搬送路に設けた用紙の有無を検知する定着部前側検知部材と定着部後側検知部材と、
    前記定着後側検知部材が所定のタイミングで用紙到達を検知しないときに紙ジャム発生と判断して、画像形成装置の紙搬送駆動及び作像制御を停止させるとともに、前記定着部前側検知部材が用紙を検知している場合には前記定着部材を定着動作時と同じ方向に正転駆動させるように前記定着駆動部を制御して紙ジャム形態を検知するモードを実行させる制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部前側検知部材が用紙無しを検知し、所定時間経過しても前記定着部後側検知部材が用紙到達を検知しないときには前記定着駆動部を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記定着駆動部の停止とともに、画像形成装置の状態を示す表示部に紙ジャム形態がユーザーにおいて処理不能であることを表示させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部後側検知部材が用紙到達を検知したときに前記定着駆動部を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部前側検知部材の用紙有無検知信号が所定時間変化しなかったときに前記定着駆動部を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部後側検知部材の用紙有無検知信号が所定時間変化しなかったときに前記定着駆動部を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記定着駆動部の停止とともに、画像形成装置の状態を示す表示部に紙ジャム形態がユーザーにおいて処理可能であることを表示させることを特徴とする請求項4から6の何れかに記載の画像形成装置。
  8. 給紙部より給紙された用紙に作像部で未定着画像を形成担持させ、該用紙を一対の定着部材の圧接ニップ部である定着部に導入して挟持搬送させて用紙に画像を定着させる画像形成装置において、
    前記定着前側検知部材の用紙の通過履歴を保持する通過履歴保持手段と、
    前記定着部材を駆動する定着駆動部と、
    前記定着部の前後の用紙搬送路に設けた用紙の有無を検知する定着部前側検知部材と定着部後側検知部材と、
    前記定着後側検知部材が所定のタイミングで用紙到達を検知しないときに紙ジャム発生と判断して、画像形成装置の紙搬送駆動及び作像制御を停止させるとともに、前記通過履歴保持手段に用紙の通過履歴が有る場合には前記定着部材を定着動作時と同じ方向に正転駆動させるように前記定着駆動部を制御して紙ジャム形態を検知するモードを実行させる制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部後側検知部材の用紙有無検知信号が所定時間変化しなかったときに前記定着駆動部を停止することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記定着駆動部の停止とともに、画像形成装置の状態を示す表示部に紙ジャム形態がユーザーにおいて処理不能であることを表示させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部後側検知部材が用紙を検知したときに前記定着駆動部を停止することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、前記定着駆動部の停止とともに、画像形成装置の状態を示す表示部に紙ジャム形態がユーザーにおいて処理可能であることを表示させることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記定着部材と前記定着部後側検知部材の間に用紙が折り重なって用紙搬送路を塞いでいることを検知する定着部後紙詰まり検知部材を有し、前記制御手段は、前記定着部材を正転駆動中に前記定着部後紙詰まり検知部材が定着部後紙詰まりを検知したときに前記定着駆動部を停止することを特徴とする請求項1から12の何れかに記載の画像形成装置。
  14. 前記定着部と前記定着部後側検知部材との間に前記定着部を出た用紙を中継して前記定着部後側検知部材に搬送する定着排紙部材を配設したすることを特徴とする請求項1から13の何れかに記載の画像形成装置。
  15. 前記一対の定着部材は熱定着ローラーと加圧ローラーであることを特徴とする請求項1から14の何れかに記載の画像形成装置。
  16. 前記一対の定着部材は圧力定着ローラー対であることを特徴とする請求項1から14の何れかに記載の画像形成装置。
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