JP2004233823A - 画像形成装置 - Google Patents

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Kazuhisa Maruyama
和久 丸山
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Abstract

【課題】定着装置103を着脱可能にした画像形成装置において、画像形成装置本体内における定着装置有無検知を、専用の検知機構およびセンサを配置することなく、定着装置が必ず有している定着装置を制御する上で必要なセンサ類を使用して検知することにより、部品点数の増加、生産工数の増加に伴うコストアップが発生することなく、安価な画像形成装置を構成する。
【解決手段】加熱定着装置103に具備させた温度検知素子4からの温度情報と、加熱定着装置に具備させた、記録材加熱部Nよりも記録材搬送方向下流側を記録材が通過したことを検知する定着排紙センサ104の情報とから画像形成装置本体に加熱定着装置が装着されているか否かを判断する定着装置有無判断手段10を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転写型あるいは直接型の電子写真方式や静電記録方式等の適宜の作像原理・プロセスにて、記録材に未定着画像を形成担持させる作像装置部と、前記作像装置部から導入された記録材を加熱して未定着画像を記録材上に定着させる加熱定着装置を有し、前記加熱定着装置は画像形成装置本体から着脱可能である画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば転写型電子写真方式を用いた画像形成装置は、像担持体としての感光体ドラムに静電潜像を形成し、現像剤としてのトナーによって静電潜像を現像し、この現像したトナー画像を転写帯電装置等の転写手段により記録材(記録媒体、以下、用紙と記す)転写し、定着装置(定着手段)により用紙に加熱定着する。トナー画像が定着された用紙は、定着装置から下流側に配置されている排紙ローラにより排紙トレイに排出されるまで搬送される。
【0003】
このような画像形成装置では、用紙の搬送が確実に行われていることを確認するために、搬送経路上に複数の用紙検出手段、いわゆるジャムセンサが設けられている。
【0004】
例えば、画像形成装置が画像形成中、定着装置部の用紙搬送部で何らかの要因により用紙が滞留してしまったような場合、定着排紙部に設けられている用紙センサによりこの用紙滞留を検知し、ジャム発生として画像形成動作を停止する様な制御を行う。
【0005】
この後、画像形成装置の使用者は、定着装置部に滞留した用紙を除去する必要がある。この場合、用紙の状況によっては、定着装置自体を画像形成装置本体から取り外すことにより用紙を除去する場合も発生する。このため、画像形成装置としては、定着装置を着脱可能な構成とする必要がある。
【0006】
このように、画像形成装置から定着装置を着脱可能にした場合には、定着装置の装着忘れを防止するために、画像形成装置本体内における定着装置の有無検知を行い、定着装置有無検知結果に応じて、使用者に対して適切な表示を行うことが必要となる。このため、従来は、定着装置有無を検知するための専用の機構およびセンサを配置し、定着装置有無を検知することが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記で記載したような定着装置有無検知を行うための専用の機構およびセンサを配置することは、画像形成装置のコストアップの要因となっている。また部品点数の増加により、生産工程においても煩雑さの要因となる。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するものであり、その目的は、定着装置が必ず有している定着装置を制御する上で必要なセンサ類を使用し、定着装置の有無および用紙状態を検知することにより、部品点数の増加、生産工数の増加に伴うコストアップが発生することなく、安価な画像形成装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記録材に未定着画像を形成担持させる作像装置部と、前記作像装置部から導入された記録材を加熱して未定着画像を記録材上に定着させる加熱定着装置を有し、前記加熱定着装置は画像形成装置本体から着脱可能である画像形成装置において、前記加熱定着装置に具備させた温度検知素子からの温度情報と、前記加熱定着装置に具備させた、記録材加熱部よりも記録材搬送方向下流側を記録材が通過したことを検知する定着排紙センサの情報とから画像形成装置本体に前記加熱定着装置が装着されているか否かを判断する定着装置有無判断手段を備えていることを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
以下、本発明の実施の形態に関して、添付図面に基づき説明する。
【0011】
(1)画像形成装置例
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置を好適に示す一例たる画像形成装置100の概略構成を示す模式的断面図である。
【0012】
本例の画像形成装置100は、転写型電子写真方式、両面プリント機能を有するレーザープリンタである。107はプロセスカートリッジであり、潜像担持体たる感光ドラム101と、図には省略したけれども、矢印の時計方向に回転駆動される感光ドラム101を一様に帯電処理する帯電装置、感光ドラム101の面に形成された静電潜像を現像剤たるトナーによってトナー画像として可視化する現像装置、記録材に対するトナー画像転写後の感光ドラム101の面に残留した転写残トナーを除去するクリーニング装置等の作像機器を包含させてあり、画像形成装置本体に対して着脱交換自在である。
【0013】
108は光学ユニット(レーザスキャナ)であり、プロセスカートリッジ107において帯電装置で一様に帯電処理された回転感光ドラム101の面を、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビームLで走査露光する。この露光により走査露光パターンに対応した静電潜像が感光ドラム101の面に形成される。その静電潜像が前記の不図示の現像装置でトナー画像として現像される。
【0014】
102は用紙カセットであり、記録材(記録媒体)としての用紙Pが積載収容されている。この用紙カセット102から所定の給紙制御タイミングにて用紙が1枚分離給紙され、用紙搬送路a・bを搬送され、感光ドラム101と転写ローラ109との接触部である転写ニップ部Tに所定の制御タイミングにて導入される。その導入された用紙Pは転写ニップ部Tを挟持搬送されていく過程で回転感光ドラム面側のトナー画像の転写を順次に受ける。
【0015】
転写ニップ部Tを通った用紙Pは感光ドラム101面から分離されて用紙搬送路cを通り、加熱定着装置(以下、定着ユニットと記す)103に導入され、未定着トナー画像の加熱定着処理を受ける。
【0016】
片面プリントモードの場合には、定着ユニット103を出た用紙は用紙搬送路dを搬送されて、排紙口110aから排紙部110上に排出される。
【0017】
両面プリントモードの場合には、定着ユニット103を出た用紙は用紙スイッチバック搬送可能な両面搬送部111に導入され、用紙搬送路eから再び用紙搬送路bに表裏反転されて入り、再び転写ニップ部Tに導入されて裏面に対するトナー画像の転写を受ける。転写ニップ部Tを通った用紙Pは感光ドラム101面から分離されて用紙搬送路cを通り、定着ユニット103に導入され、用紙裏面側の未定着トナー画像の加熱定着処理を受ける。定着ユニット103を出た両面プリント済みの用紙は用紙搬送路dを搬送されて、排紙口110aから排紙部110上に排出される。
【0018】
画像形成装置100は、用紙を給紙及び搬送する給紙モータ(図示せず)と、感光ドラム101及び転写ローラ109を駆動する感光ドラム駆動モータ(図示せず)と、定着ユニット103内の後述する定着ローラを駆動する定着駆動モータ(図示せず)と、排紙部110の排紙口110aと両面搬送部111への用紙搬送を行うスイッチバック可能な両面反転モータ(図示せず)を備えている。
【0019】
104は定着排紙センサであり、定着ユニット103の後述する定着ニップ部よりも用紙搬送方向下流側を用紙が通過したことを検知する。105は排紙センサであり、定着ユニット103から排紙部110に至る用紙搬送路dの排紙口寄りに配設してある。106は両面搬送部111に配設した両面センサである。
【0020】
前記定着排紙センサ104と、排紙センサ105と、両面センサ106は、通過する記録媒体により移動する定着排紙センサフラグと、排紙センサフラグと、両面センサフラグと、前記フラグによりオン・オフする透過型のフォトセンサから成る。
【0021】
定着ユニット103は、前述した定着ローラを駆動する定着駆動モータ、および定着排紙センサ104を有している。定着ユニット103は、画像形成装置100の本体から着脱可能な構成となっている。
【0022】
(2)定着ユニット103
本実施例における定着ユニット103は、図2の(a)の模型図のように、熱ローラタイプである。1は定着ローラ(熱ローラ)、2は弾性加圧ローラであり、該両ローラ1・2を並行に配列し、加圧ローラ2の弾性に抗して所定の押圧力で圧接させて回転自由に軸受保持させてある。この両ローラ1・2の圧接により両ローラ1・2間に所定幅の定着ニップ部(加熱ニップ部)Nが形成される。定着ローラ1はアルミニウム等の中空ローラであり、その内空に熱源としてのハロゲンヒータ等の定着ヒータ3を挿入配設してある。定着ローラ1の外周面には通常、ふっ素樹脂等の離型層、或は弾性層と離型層が設けられている。定着ローラ1は定着駆動モータにより矢印の時計方向に所定の周速度で回転駆動される。加圧ローラ2はこの定着ローラ1の回転駆動に従動して矢印の反時計方向に回転する。
【0023】
定着ヒータ3は給電回路11からの通電により発熱して定着ローラ1を内側から加熱する。4は定着温度センサとして定着ローラ1の外面に接触させて或は非接触に対向させて配設したサーミスタ等の温度検知素子であり、定着ローラ外面の温度を検知し、その検知温度情報を制御回路部(CPU)10に入力する。制御回路部10は定着実行時において定着温度センサ4で検知される定着ローラ外面温度が所定の定着温度に維持されるように給電回路11から定着ヒータ3への供給電力を制御して定着ローラ1を所定の定着温度に温調制御する。
【0024】
定着ローラ1が回転駆動され、これに伴い加圧ローラ2が従動回転し、定着ヒータ3に通電がなされて定着ローラ1が所定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、図1の転写ニップ部T側(作像装置部側)から定着ローラ1と加圧ローラ2との圧接部である定着ニップ部Nに未定着トナー画像tを担持している用紙(記録材)Pが搬送導入されて定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。用紙P上の未定着トナー画像tは用紙Pが定着ニップ部Nを挟持搬送されていく過程において定着ローラ1の熱で溶融して且つ定着ニップ部Nの加圧力で押圧されて用紙Pの面に熱圧定着される。定着ニップ部Nを通った用紙Pは定着ローラ1面から分離されて定着ユニット103内から排出搬送されていく。
【0025】
定着排紙センサ104は定着ニップ部Nよりも用紙搬送方向下流側に配設されていて、制御回路部10はこの定着排紙センサ104からの信号で、定着ニップ部Nを通った用紙Pの先端の到達、用紙通過中、用紙後端の通過を検知する。
【0026】
本例においてこの定着排紙センサ104は光透過型のフォトセンサであり、支軸fを中心に揺動自由のセンサフラグ104aと、該センサフラグ104aによりオン・オフする透過型のフォトセンサ(フォトインターラプタ)104bから成る。
【0027】
センサフラグ104aは自由状態時は重心作用で図2の(a)のように略垂直の姿勢状態にあり、その上部先端部gが用紙搬送路h中に突出しており、下端側のシャッター部iがフォトセンサ10bの光路jから外側に逃げた位置にあり、光路jは開放されている。
【0028】
すなわち、定着ユニット103において定着排紙センサ104の位置に用紙Pが無いときはこの状態にあり、フォトセンサ10bはオン状態である。この状態においてフォトセンサ10bから制御回路部10の定着排紙センサ入力ポートへの信号レベルはHighであり、制御回路部10は定着排紙センサ104部分に用紙Pは存在しないと判断(用紙無し)する。
【0029】
また、定着ニップ部Nを通った用紙Pの先端がセンサフラグ104aの上部先端部gに到達すると、センサフラグ104aが用紙Pの搬送力で押されて支軸fを中心に図2の(b)のように反時計方向に傾き回動することで、シャッター部iがフォトセンサ10bの光路jに進入した位置になり、光路jは遮断される。このセンサフラグ104bの傾き回動状態は、用紙Pの後端がセンサフラグ104aの上部先端部gを通過し終わるまで、センサフラグ104aの上部先端部gが用紙Pの裏面で押え付けられていることで保持される。フォトセンサ10bは光路jが遮断されることでオフ状態となる。この状態においてフォトセンサ10bから制御回路部10への信号レベルはLowであり、制御回路部10は定着排紙センサ104の位置に用紙Pが到達して通過中であると判断(用紙有り)する。
【0030】
センサフラグ104aの上部先端部gを用紙Pの後端が通過すると、センサフラグ104aは自由状態になり、センサフラグ104aは重心作用で図2の(a)のように略垂直の姿勢状態に戻り、下端側のシャッター部iがフォトセンサ10bの光路jを開放してフォトセンサ10bはオン状態となり、フォトセンサ10bから制御回路部10の定着排紙センサ入力ポートへの信号レベルはHighになることで、制御回路部10は定着排紙センサ104の位置を用紙Pの後端が通過したと判断(用紙無し)する。
【0031】
定着ユニット103は、前記の定着温度センサ4、上記の定着排紙センサ104も含めて画像形成装置本体100から着脱可能である。
【0032】
定着ユニット103側の定着ヒータ3、定着温度センサ4、定着排紙センサ104は定着ユニット103が画像形成装置本体100に装着された状態においてそれぞれ電気的接続接点部kを介して画像形成装置本体100側の給電回路11及び制御回路部10と電気的に接続状態となる。
【0033】
図3は上記の定着ユニット103側と画像形成装置本体100側の制御回路部(CPU)10との電気的連絡関係のブロック図である。図3においては、便宜的に、制御回路部10、定着ユニット103およびメモリ13(例えば、あらかじめ決められた温度と比較を行う温度データを記憶している)のみの構成となっている。しかし、本来は、制御回路部10は定着ユニット103以外の画像形成装置100を構成している各種モータ類も制御している。
【0034】
上記したように、定着ユニット103からは、定着ヒータ3、定着温度センサ4、定着排紙センサ104の各信号が制御回路部10に入力する。
【0035】
(3)ジャム検知、および定着ユニット有無検知
画像形成装置内の用紙搬送路の随所における用紙のジャム検知は、給紙タイミングと、用紙搬送路に設けた、定着排紙センサ104、排紙センサ105、両面センサ106、その他に配設した複数の用紙検出手段いわゆるジャムセンサの信号の時間的関係から制御回路部(CPU)10が検知する。制御回路部10はジャム発生を検知すると、画像形成装置の駆動を緊急停止状態にする。また表示部12(図3)にジャム発生・発生箇所を表示する。
【0036】
例えば、定着排紙センサ104は、画像形成装置が画像形成中、定着ユニット103の用紙搬送部で何らかの要因により用紙が滞留してしまったような場合この用紙滞留を検知し、制御回路部10はジャム発生として画像形成動作を停止する様な制御を行う。
【0037】
制御回路部10がジャムを検知し、画像形成装置の駆動を緊急停止状態にした後は、使用者はそのジャム処理を行う。ジャム処理は、画像形成装置の開放ドア(不図示)を開いて画像形成装置本体内を開放にする。ドアが開かれることでドアスイッチ(キルスイッチ、不図示)がオフ状態になって画像形成装置の電源回路が開路されて使用者の電気的安全性が確保される。使用者はジャム処理操作を行い画像形成装置内のジャム用紙の取り除きを行う。ジャム処理をしたら画像形成装置本体にドアを閉じ込む。このドアの閉じ込みによりドアスイッチがオン状態になって画像形成装置の主電源回路が閉路されて画像形成装置の制御がリセットされて、画像形成装置が使用可能状態に復帰する。
【0038】
用紙の状況によっては、定着ユニット103自体を画像形成装置本体100から取り外すことにより画像形成装置本体内あるいは定着ユニット103内にジャムあるいは停滞している用紙を除去する場合も発生する。この場合は定着ユニット103を取り外してジャム処理を行う。定着ユニット103を取り外してジャム処理を行なったときは、ジャム処理後、定着ユニット103を再び画像形成装置本体内に装着してから、画像形成装置本体にドアを閉じ込む。このドアの閉じ込みによりドアスイッチがオン状態になって画像形成装置の主電源回路が閉路されて画像形成装置の制御がリセットされて、画像形成装置が使用可能状態に復帰する。
【0039】
しかし、定着ユニット103を画像形成装置本体100内から取り外すことによりジャム処理したにも拘らず、爾後、その外した定着ユニット103を画像形成装置本体内に再装着するのを失念して画像形成装置本体にドアを閉じ込み、そのため画像形成装置本体内に定着ユニットが不存在のままのドアスイッチ−オンにより主電源回路が閉路されて画像形成装置の制御がリセットされ、画像形成装置が使用可能状態になる事態も生じ得る。
【0040】
このような事態の発生を防ぐために、画像形成装置本体100から定着ユニット103を着脱可能にした場合には、使用者に対して状況を正確に伝えるために、画像形成装置本体100内における定着ユニット103の有無検知を行い、その有無検知結果に応じて、使用者に対して適切な表示を行うことが必要となる。
【0041】
本例では、画像形成装置本体100内における定着ユニット103の有無検知を定着ユニット103が必ず有している定着ユニット103を制御する上で必要なセンサ類、具体的には定着温度センサ4と定着排紙センサ104を使用し、定着ユニット103の有無および用紙状態を検知することにより、部品点数の増加、生産工数の増加に伴うコストアップが発生することなく、安価な画像形成装置を提供するものである。
【0042】
表1は、画像形成装置本体100内に定着ユニット103が装着されている場合(装着時)と、装着されていない場合(未装着時)とにおいて、電源オン時またはドア閉時に、画像形成装置本体100側の制御回路部10の定着温度センサ入力ポートと定着排紙センサ入力ポートにおける入力信号状態を示したものである。
【0043】
【表1】
Figure 2004233823
【0044】
1)すなわち、画像形成装置本体100内に定着ユニット103が装着されている場合は
・制御回路部10の定着温度センサ入力ポートには、定着温度センサ4が検知した定着ローラ1の温度状態に応じた電気信号データが入力する
・定着排紙センサ入力ポートには、定着排紙センサ104による用紙の有無検知に応じた信号、すなわち、用紙無しのときはHighレベルの信号が、用紙有りのときはLowレベルの信号が入力する。
【0045】
2)また、画像形成装置本体100内に定着ユニット103が装着されていない場合は
・制御回路部10の定着温度センサ入力ポートには、定着温度センサの接続が無いので、最低温度信号データ(サーミスタオープン状態信号)が入力している状態となる。
【0046】
・定着排紙センサ入力ポートには、定着排紙センサ104の接続が無いので、Lowレベルの信号、すなわち用紙有り信号データが入力している状態となる。
【0047】
制御回路部10は画像形成装置本体100の電源オン時またはドア閉時において、定着温度センサ入力ポートと定着排紙センサ入力ポートとにおける上記の入力信号状態に基づいて、画像形成装置本体内の定着ユニット103の有無を検知判断する。
【0048】
図4は、本実施例において、画像形成装置の電源オン時または装置ドア閉時等に制御回路部10が行う、定着ユニット有無検知および残留用紙有無検知の制御フローチャートである。
【0049】
電源オン時またはドア閉等が発生した場合、制御回路部10はまず定着排紙センサ104の状態を確認する(S1001)。定着排紙センサ104の状態を確認した結果、用紙無しを検出した場合(定着排紙センサ入力ポートにHighレベルの信号が入力している)、定着ユニット103は装着されていると判断可能なため、画像形成装置は画像形成動作が可能なReady状態となる(S1008)。
【0050】
定着排紙センサ104の状態を確認した結果、用紙有りを検出した場合(定着排紙センサ入力ポートにLowレベルの信号が入力している)、この検出状態は、定着ユニット103が装着されていて定着排紙センサ104の位置に用紙Pが存在しているために定着排紙センサ入力ポートにLowレベルの信号が入力している場合と、定着ユニット103が未装着のために定着排紙センサ入力ポートにLowレベルの信号が入力している場合とが含まれる。
【0051】
そこで、次のステップとして定着温調制御を開始する(S1002)。その後、定着温度センサ入力ポートへの入力データがあらかじめ決められたTemp1の温度(定着温度センサ4が示す最低温度よりも高い温度)を超えたか否かを判定する(S1003)。この結果、定着温度センサ入力ポートへの入力データがTemp1の温度を超えている場合は、定着ユニット103が装着されていて定着ローラ1が定着ヒータ3により加熱されて定着ローラ1の温度上昇により定着温度センサ入力ポートへの入力データがTemp1の温度を超えたとすることができるので、制御回路部10は定着ユニット103が装着されていて、定着ユニット103内に残留用紙有りと判断する(S1006)。
【0052】
また、S1003の判定の結果、定着温度センサ入力ポートへの入力データがTemp1の温度を超えていない場合には、定着温調制御開始からあらかじめ決められた一定時間T1を経過しているか否かを判定する(S1004)。この結果、定着温調制御開始からT1時間を経過していない場合には、再度定着温度センサの入力データを確認するステップに戻り、定着温調制御開始からT1時間を経過するまでこのステップを繰り返す。
【0053】
S1004の判定の結果、定着温調制御開始からT1時間を経過している場合は、定着温調制御を行っても温度上昇がみられないのは定着ユニット104が未装着のためとすることができるので、制御回路部10は定着ユニット未装着状態と判断する(S1005)。
【0054】
S1006の場合は、制御回路部10は表示器12(図3)に定着ユニット104内に残留用紙(ジャム用紙)ありの警告表示をすると共に、画像形成装置の動作を禁止状態にして、使用者に残留用紙の除去処理をうながす。
【0055】
また、S1005の場合は、制御回路部10は表示器12に定着ユニット未装着の警告表示をすると共に、画像形成装置の動作を禁止状態にして、使用者に定着ユニットの装着処理をうながす。
【0056】
(第2の実施例)
本発明の第2の実施例について説明する。なお、基本的な構成は前記第1の実施例と同じであるので、第1の実施例と形態が同一の部分については同一符号を用いて説明を省略し第1の実施例と異なる場合についてのみ説明する。
【0057】
図5は、本実施例において、画像形成装置の電源オン時または装置ドア閉時等に制御回路部10が行う、定着ユニット有無検知および残留用紙有無検知の制御フローチャートである。
【0058】
電源オン時またはドア閉等が発生した場合、まず定着排紙センサ104の状態を確認する(S1101)。定着排紙センサ104の状態を確認した結果、用紙無しを検出した場合(定着排紙センサ入力ポートにHighレベルの信号が入力している)、定着ユニット103は装着されていると判断可能なため、画像形成装置は画像形成動作が可能なReady状態となる(S1108)。
【0059】
定着排紙センサ104の状態を確認した結果、用紙有りを検出した場合(定着排紙センサ入力ポートにLowレベルの信号が入力している)、この検出状態は、定着ユニット103が装着されていて定着排紙センサ104の位置に用紙Pが存在しているために定着排紙センサ入力ポートにLowレベルの信号が入力している場合と、定着ユニット103が未装着のために定着排紙センサ入力ポートにLowレベルの信号が入力している場合とが含まれる。
【0060】
そこで、次のステップとして定着排紙センサ入力ポートへの入力が、あらかじめ決められたTemp2温度(定着温度センサ4が示す最低温度よりも高い温度)を超えているか否かを判定する(S1102)。
【0061】
この結果、定着排紙センサ入力ポートへの入力が、Temp2温度を超えている場合には、制御回路部10は、定着ユニット103が装着されて、定着ユニット103内に残留紙有りと判断する(S1107)。
【0062】
また、S1102の判定の結果、定着排紙センサ入力ポートへの入力がTemp2温度を超えていない場合には、次のステップとして定着温調制御を開始する(S1103)。その後、定着温度センサ入力ポートへの入力データがあらかじめ決められたTemp1温度を超えたか否かを判定する(S1104)。この結果、定着温度センサの入力データがTemp1温度を超えている場合、この場合も制御回路部10は、定着ユニット103が装着されて、定着ユニット103内に残留紙有りと判断する(S1107)。
【0063】
S1104の判定の結果、定着温度センサ入力ポートへの入力データがTemp1温度を超えていない場合には、定着温調制御開始からあらかじめ決められた一定時間T1を経過しているか否かを判定する(S1105)。この結果、定着温調制御開始からT1時間を経過していない場合には、再度定着温度センサの入力データを確認するステップに戻り、定着温調制御開始からT1時間を経過するまでこのステップを繰り返す。
【0064】
S1105の判定の結果、定着温調制御開始からT1時間を経過している場合は、定着温調制御を行っても温度上昇がみられないのは定着ユニット104が未装着のためとすることができるので、制御回路部10は定着ユニット未装着状態と判断する(S1106)。
【0065】
S1107の場合は、制御回路部10は表示器12(図2)に定着ユニット104内に残留用紙(ジャム用紙)ありの警告表示をすると共に、画像形成装置の動作を禁止状態にして、使用者に残留用紙の除去処理をうながす。
【0066】
また、S1106の場合は、制御回路部10は表示器12に定着ユニット未装着の警告表示をすると共に、画像形成装置の動作を禁止状態にして、使用者に定着ユニットの装着処理をうながす。
【0067】
(その他)
1)実施例の画像形成装置はモノクロの画像形成装置であるが、複数の感光ドラム、カートリッジ、光学ユニットを有するカラー画像形成装置としてもよい。
【0068】
2)記録材に未定着画像を形成担持させる作像装置部は、転写型あるいは直接型の電子写真方式や静電記録方式等の適宜の作像原理・プロセスの作像装置部にすることができる。
【0069】
3)定着ユニット103は実施例のような熱ローラタイプに限られず、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式など他の加熱定着装置を用いることができることは勿論である。
【0070】
以上、本発明の様々な例と実施例が示され説明されたが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は本明細書内の特定の説明と図に限定されるのではなく、本願特許請求の範囲に全て述べられた様々の修正と変更に及ぶことが理解されるであろう。本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0071】
〔実施態様1〕記録材に未定着画像を形成担持させる作像装置部と、前記作像装置部から導入された記録材を加熱して未定着画像を記録材上に定着させる加熱定着装置を有し、前記加熱定着装置は画像形成装置本体から着脱可能である画像形成装置において、前記加熱定着装置に具備させた温度検知素子からの温度情報と、前記加熱定着装置に具備させた、記録材加熱部よりも記録材搬送方向下流側を記録材が通過したことを検知する定着排紙センサの情報とから画像形成装置本体に前記加熱定着装置が装着されているか否かを判断する定着装置有無判断手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【0072】
〔実施態様2〕前記温度検知素子からの温度情報と、前記定着排紙センサの情報とから、前記加熱定着装置に残留用紙が存在するか否かを判断する残留用紙判断手段を備えていることを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0073】
〔実施態様3〕
画像形成装置本体に前記加熱定着装置が装着されていない状態においては、前記温度検知素子からの温度情報は、前記加熱定着装置が加熱状態で無いと判断される状態に保持されることを特徴とする実施態様1または2に記載の画像形成装置。
【0074】
〔実施態様4〕画像形成装置本体に前記加熱定着装置が装着されていない状態においては、前記定着排紙センサは、記録材が存在すると判断される状態に保持されることを特徴とする実施態様1から3の何れかに記載の画像形成装置。
【0075】
〔実施態様5〕前記定着排紙センサは、光透過型のフォトセンサであることを特徴とする実施態様1から4の何れかに記載の画像形成装置。請求項1記載の画像形成装置。
【0076】
〔実施態様6〕前記加熱定着装置は、内部に熱源を有する定着ローラと、該定着ローラに圧接された加圧ローラとを有し、前記両ローラで記録材を挟持搬送して記録材を加熱し未定着画像を記録材上に定着させる装置であり、前記温度検知素子は定着ローラの表面温度を検知し、前記定着排紙センサは前記両ローラで記録材を搬送する場合の下流側を記録材が通過したことを検知することを特徴とする実施態様1から5の何れかに記載の画像形成装置。
【0077】
〔実施態様7〕前記作像装置部は前記記録材に転写方式あるいは直接方式で未定着画像を形成担持させることを特徴とする実施態様1から6の何れかに記載の画像形成装置。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、定着装置を着脱可能にした画像形成装置において、画像形成装置本体内における定着装置有無検知を行うための専用の機構およびセンサを配置することなく、定着装置が必ず有している温度検知素子(定着温度検知センサ)および定着排紙センサのみの構成から、定着装置の有無および残留用紙状態を検知することにより、部品点数の増加、生産工数の増加に伴うコストアップが発生することなく、安価な画像形成装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における画像形成装置の概略構成を示す模式的断面図
【図2】第1の実施例における定着装置の概略構成を示す模式的断面図
【図3】定着ユニット側と画像形成装置本体側の制御回路部(CPU)との電気的連絡関係のブロック図
【図4】第1の実施例において、画像形成装置の電源オン時または装置ドア閉時等に制御回路部が行う、定着ユニット有無検知および残留用紙有無検知の制御フローチャート
【図5】第2の実施例において、画像形成装置の電源オン時または装置ドア閉時等に制御回路部が行う、定着ユニット有無検知および残留用紙有無検知の制御フローチャート
【符号の説明】
100 画像形成装置本体
101 感光ドラム(潜像担持体)
102 給紙カセット
103 定着ユニット(定着装置)
104 定着排紙センサ
105 排紙センサ
106 両面センサ
107 カートリッジ
108 光学ユニット
1 定着ローラ(熱ローラ)
2 加圧ローラ
3 定着ヒータ
4 定着温度センサ
10 制御回路部(CPU)
11 給電回路部
12 表示器
13 メモリ

Claims (1)

  1. 記録材に未定着画像を形成担持させる作像装置部と、前記作像装置部から導入された記録材を加熱して未定着画像を記録材上に定着させる加熱定着装置を有し、前記加熱定着装置は画像形成装置本体から着脱可能である画像形成装置において、
    前記加熱定着装置に具備させた温度検知素子からの温度情報と、前記加熱定着装置に具備させた、記録材加熱部よりも記録材搬送方向下流側を記録材が通過したことを検知する定着排紙センサの情報とから画像形成装置本体に前記加熱定着装置が装着されているか否かを判断する定着装置有無判断手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007111929A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Canon Finetech Inc プリンタ装置の加熱装置
US7885555B2 (en) 2008-03-12 2011-02-08 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with multiple fixing unit attachment detection portions
JP2013114158A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Canon Inc 画像形成装置

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