JP2009151070A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの材質や種類に応じて定着ニップ圧を変更し、定着装置と排紙ローラにおけるシート搬送速度の差を小さく、もしくは同期させるのに特別な排紙ローラ速度調整手段が不要で所要のシート搬送性能が得られる低コストの画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着ローラ(第1の定着部材)4と加圧ローラ(第2の定着部材)12との間に形成される定着ニップ部のニップ圧をシートSの材質および種類に応じて変更し、未定着トナー像Tに熱と圧を加えて定着する。異なるシートSに対応して回転を可変する加圧ローラ12と排紙ローラ30におけるシート搬送速度の差を小さく、もしくは同期させる。そのように同期させるのに特別な排紙ローラ速度調整手段を必要としない。所要のシート搬送性能が得られ、高速化されてシート搬送速度がアップした場合でも画像こすれを生じず、良質画像を出力できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置および複合機などの画像形成装置に関し、さらに詳しくは、その画像形成装置に備わる定着装置に関するものである。
図8は、画像形成装置に装備された定着装置104を示す。画像形成部で形成された現像剤像(以下、「トナー像」という)は記録紙であるシートSに転写される。転写後のシートSは定着装置104に搬送され、シートS上の未定着トナー像に熱と圧を加えて定着処理を行う。トナー像の定着を終えたシートSはたとえば排紙用の搬送ローラ(以下、「排紙ローラ」という)105に送られ、排紙トレイなどへと排出される。
定着装置104では、定着ローラ104aと加圧ローラ104bとの圧接面間にシートSを挟持し、熱と圧を加えて未定着トナー像を定着させる定着ニップ部が形成される。定着ローラ104aは図示しない回転駆動源からの回転動力が伝達されて回転する駆動ローラとして機能すると同時に、熱源によって発熱する加熱ローラとして機能する。加圧ローラ104bはそうした定着ローラ104aに圧接し、画像形成部から搬送されてきたシートSを定着ニップ部に挟持させて未定着トナー像に圧を加えつつ回転して通紙させる。加熱および加圧によってトナー像の定着を終えたシートSは、下流側に配置されたローラ対105a,105bからなる排紙ローラ105へと搬送される。
ところで、シートSの材質や種類は薄手、厚手の記録紙やコート紙といったように多種多様であるために、定着装置104と排紙ローラ105との搬送区間を搬送中のシート搬送速度はシートごとに異なり、それによって様々な問題が発生する。
その1つに、定着装置104から送り出されたシートSは材質や種類が異なるごとに一定しない挙動を示すという問題点がある。それへの対応策として排紙ローラ105の周速度を定着ローラ104aの周速度よりも速くし、定着装置104を出たシートSを排紙ローラ105で引っ張るように一定の張力を付与して弛ませずに搬送する。それによってシートSの先端の不正な動きなどを抑える。そのように排紙ローラ105の周速度を速めてシートSを引っ張り込むようにすることで、定着装置104から送り出されたシートSが搬送路のガイドなどに接触して画像を擦って傷めるのを防ぐ。しかしその場合、排紙ローラ105と定着装置104との周速度の差が大きく、また排紙ローラ105とシートSとの速度差によるスリップなどが発生すると、やはりシートS上では画像こすれが生じる。画像こすれを防ぐために、シートSへの排紙ローラ105の接触圧を小さく設定すると、特に厚手のシートなどの場合は搬送力が不足してシート搬送能力を低下させる不都合がある。
このように、排紙ローラ105と定着ローラ104aとの周速度差を一律に設定すると、多種多様なシートSに有効に対応できない。そこで、図8を参照すると、シートSの材質や種類などに応じて排紙ローラ105の周速度VRを可変とし、その周速度VRと定着ローラ104aの周速度VFとの相対関係を可変にしたものが提案されている。
また、材質や種類など異なるシートすべてに安定した良質画像を出力させることを目標に、定着ローラと加圧ローラの間の定着ニップ部において、定着ニップ圧を自在に変更できるようにした装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この場合、シートが定着装置に送り込まれる前の段階で予め材質や種類など当該シートに関する情報を取得する。そのシート情報に基づいた制御でもって加圧レバーや加圧カムなどで構成されるニップ圧調整手段を作動させ、定着ローラおよび加圧ローラ間の定着ニップ圧を自在に変更する。適正な定着ニップ圧に調整することによって、シートを適正圧で挟持してトナー像を定着させ、良質画像を得るというものである。
特開平09−179435号公報
しかしながら、特許文献1のように異なるシートごとに定着ニップ圧を変更する構造では、変更するごとにシートの搬送速度にバラツキを生じる。また、図8に示すように、異なるシートSごとに排紙ローラ105の周速度VRを変更し、定着ローラ104aの周速度VFとの相対関係を変更させるには、特別な排紙ローラ速度調整手段を設ける必要があり、部品点数の増加と相まってコスト高となる。
本発明の目的は、シートの材質や種類に応じて定着ニップ圧を変更し、定着装置と排紙ローラのシート搬送速度差を小さく、もしくは同期させるのに特別な排紙ローラ速度調整手段が不要で所要のシート搬送性能が得られる低コストの画像形成装置を提供する。
加えて、本発明の目的は、生産性向上のために高速化されてシート搬送速度がアップした場合でも画像こすれを生じず、良質画像を出力できる画像形成装置を提供する。
上記目的を達成するために本発明に係る代表的な画像形成装置は、シートに形成された未定着トナー像をその間で定着する第1及び第2の定着部材と、トナー像が定着されたシートを搬送するシート搬送手段と、を有し、前記第1及び第2の定着部材により挟持搬送されているシートを前記シート搬送手段によって挟持搬送可能な画像形成装置において、
前記第1の定着部材に従動回転する前記第2の定着部材から前記シート搬送手段へ回転力を伝達する回転力伝達手段を有することを特徴とするものである。
本発明の画像形成装置によれば、シートの材質や種類に応じて変更される定着装置における第2の定着部材の回転を回転伝達手段によって排紙ローラなどのシート搬送手段に伝達するので、特別なシート搬送手段速度調整手段を必要としない低コストの画像形成装置を提供できる。また、上記第2の定着部材の回転をシート搬送手段に伝えることで両者の速度差を最小限または小さくすることができるので、生産性向上のために高速化されてシート搬送速度がアップした場合でも、シート搬送手段とシートとの速度差がないので画像こすれを生じず、良質画像を出力できる。
以下、本発明に係る画像形成装置の好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
≪画像形成装置本体≫
はじめに、図1は、本実施形態による画像形成装置の具体例としてフルカラー中間転写方式のものを示す。この場合の画像形成装置の装置本体1は、画像形成手段として例えばY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色に対応する画像形成部200Y,200M,200C,200Kを直列に配置して構成されている。すなわち、可視像化までのプロセスを各色で並列処理するタンデム方式が採用された画像形成装置である。以下、記述の煩雑化を防ぐために、Y,M,C,Kの4つの画像形成部を符号200で代表させて説明するものとし、関連する次の各プロセス手段についても同様とする。また、Y,M,C,K各色の画像形成部の配列順序はそれに限定されない。なお、フルカラー中間転写方式の画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置の場合でも実施形態として可能である。
各画像形成部200では以下の各プロセス手段が備わっている。Y,M,C,K各色に対応して表面に静電潜像を担持する像担持体120と、一次帯電装置121と、露光装置122と、そして現像装置123を有している。一次帯電装置121は対応する像担持体120の表面を設定された電位の帯電バイアス電圧を印加して一様に帯電し、露光装置122によって露光して静電潜像を形成される。静電潜像は、現像装置123によってトナー現像され、トナー像として可視像化される。
像担持体120の表面に形成して担持された各トナー像は、一次転写装置124によって無端状ベルトによる中間転写体125の上に順次重ねて一次転写とされる。そして、Y,M,C,K全色が一次転写された中間転写体125上のトナー像は、その後に二次転写装置126によってシートSの上に一括して二次転写される。なお、シートSは給紙装置128によって二次転写装置126まで搬送される。転写されたトナー像を担持したシートSは定着装置2に搬送される。定着装置2では、定着ニップ部にてシートSを挟持して未定着のトナー像に熱と圧を加えることで定着させる。定着処理を終えて定着装置2から送り出されたシートSは、シート搬送手段である搬送ローラ対30によって装置本体1の排出トレイ上またはシート材両面搬送パスなどにむけて搬送される。
以上のようにして、装置本体1では帯電、露光、現像、転写、定着など一連の画像形成プロセスを実行して、記録紙やOHP用紙などによるシートS上にカラートナー像を形成して排出する。なお、モノクロ画像形成装置の場合は、ブラック(K)の像担持体のみが存在し、その像担持体に形成されたトナー像を転写装置でシートに転写する。
≪定着装置≫
つぎに、図2を参照して、装置本体1に装備された定着装置2について説明する。
本実施形態の定着装置2では、二次転写装置126によってトナー像Tが転写されたシートSを定着ローラ(第1の定着部材)4および加圧ローラ(第2の定着部材)12間に挟持搬送可能であり、搬送しつつ熱と圧を加え、未定着のトナー像TをシートS上に定着する。
定着装置2は上部ユニット5を有し、この定着上ユニット5に定着ローラ4がこの両端を軸受6で回転自在に軸支されている。定着ローラ4はアルミニウムや鉄など金属製パイプ7の表層をシリコーンゴムやフッ素ゴムなど弾性を有する耐熱層8で被覆し、耐熱層8の表面をさらにPFAやPTFEなど図示しない離型層を被覆して成形されている。また、かかる構造の定着ローラ4の内部に熱源として加熱ヒータ9が装着され、内部からの発熱によって定着ローラ4を適正な温度に維持するように加熱する。定着ローラ4の同軸上には駆動ギア40が設けられ、それに噛合するアイドルギア41を介して回転駆動源のモータ42から出力した回転動力を駆動ギア40に伝達し、定着ローラ4を回転駆動させる。
また、定着装置2は下部ユニット10を有し、この下部ユニット10に以下の各部材で構成される加圧機構および回転力伝達手段が設けられている。
−加圧機構−
第2の定着部材である加圧ローラ12は第1の定着部材である定着ローラ4に従動回転する。この従動回転とは、加圧ローラ12が上部ユニット5に設けられた駆動回転側の定着ローラ4に圧接し、定着ローラ4の回転に追従して回転することをいう。加圧機構は、そうした加圧ローラ12を両端で軸受11によって回転自在に軸支しており、また加圧ローラ12を押し当てて押圧する加圧アーム13を有し、この加圧アーム13によって加圧ローラ12を定着ローラ4に圧接させている。また、加圧アーム13に一端が係止された押圧ばね14を有し、この押圧ばね14で加圧ローラ12を定着ローラ4に押し当てて圧接する方向に付勢している。また、押圧ばね14の他端が係止された加圧レバー15を有し、この加圧レバー15は押圧ばね14を圧縮させて加圧ローラ12を定着ローラ4に押し当てる圧接方向に回動可能に下部ユニット10に軸支されている。そうした加圧レバー15の下部に当接して押圧カム16が設けられており、そのカム回動による押圧力でもって加圧レバー15を支軸17を介して回動させる。すなわち、支軸17を回動中心にて加圧レバー15を図2のたとえば時計回り方向に回動させると、押圧ばね14が圧縮される。圧縮された押圧ばね14の弾発力を加圧アーム13に作用させることによって、加圧ローラ12を定着ローラ4に押し当てる方向に付勢する付勢力を発生させている。かかる機構によって、加圧ローラ12と定着ローラ4との間の圧接面間に定着ニップ部のニップ領域Nを形成している。
また、上記加圧ローラ12の同軸上には、つぎに説明する回転力伝達手段の機構を構成する部材の1つとして加圧側ギア18が設けられている。この加圧側ギア18に噛合する中間ギア32を介して下流の排紙ローラ(シート搬送手段)30を構成する駆動ローラ30aに加圧ローラ12の回転を伝達する。
−回転力伝達手段−
すなわち、定着ニップ領域Nの下流側にはシート搬送ガイド50と排紙ローラ30が配置され、これらの部材で定着後のシートSを画像形成装置の装置本体1に装備された排出トレイ上またはシート両面搬送パスなどへと搬送する。排紙ローラ30は駆動ローラ30aと従動ローラ30bのローラ対でなっており、図示しない押圧部材によって従動ローラ30bを駆動ローラ30aに圧接する方向へ押圧付勢している。したがって、駆動ローラ30aを回転させると圧接力によって従動ローラ30bが追従して回転し、シートSをそれら両ローラ間に挟持搬送する。
そこで、加圧ローラ12の同軸上の上記加圧側ギア18に中間ギア32が噛合し、この中間ギア32を駆動ローラ30aの同軸上に設けた搬送側ギア31に噛合して連結させている。したがって、加圧ローラ12の回転は加圧側ギア18から中間ギア32に伝達され、この中間ギア32から搬送側ギア31に伝達されて駆動ローラ30aを回転させ、一連の回転力伝達手段が構成される。すなわち、かかる回転力伝達手段を構成するギア列のギア比でもって、加圧ローラ12の回転による周速度と同じになるよう排紙ローラ30側の駆動ローラ30aの周速度を同期させて回転させる。
つぎに、模式的に示す図3を参照して、定着ローラ4および加圧ローラ12間の定着ニップ部のニップ領域Nにて通紙中のシートSの搬送速度が変化する現象例について説明する。
定着ローラ4は、表面層のゴムの特性によって定着ニップ領域Nの両端4a,4aが突出するように変形すると考えられる。そのため、定着ニップ領域Nでの定着ローラ4の速度としては、定着ニップ領域Nで表面層のゴムが弾性変形した変形量の分だけ周長さが増加することで、増速される。したがって、ニップ部長さが小さくゴム変形の少ない設定の場合は定着ニップ領域Nでの速度の増加分は小さく、ニップ部長さが大きくゴム変形の多い設定では定着ニップ領域Nでの速度の増加分は大きくなる。
図4は、上記加圧機構によって加圧ローラ12に付与される加圧力に相関して、加圧ローラ12の回転による周速度と、定着ローラ4の回転による周速度との作用でシートSが搬送されるときの搬送速度を測定した結果例を示す。この図4の特性図から、加圧ローラ12の周速度が定着ローラ4の周速度を上回って速くなっている。また、図5は、定着ローラ4と加圧ローラ12とシートSの3者間において摩擦係数を測定した実験結果を示す。定着ローラ4とシート表面画像「有り」シートSの摩擦係数をμ1、シート材裏面画像「有り」シートSと加圧ローラ12の摩擦係数をμ2、シート材裏面画像「無し」シートSと加圧ローラ12の摩擦係数をμ3とする。それら摩擦係数を比較すると、μ1<μ2の<μ3関係が成立することが明らかになっている。つまり定着装置2におけるシート搬送速度は摩擦係数が大きい加圧ローラ12の周速度と実質同じになると考えられる。
その意味するところを以下に考察する。定着ローラ4は設定された一定の回転速度で駆動しており、周速度は変化せずに一定とみることができる。しかし、加圧ローラ12の場合、加圧機構によって付与される加圧力が大きくなればなるほど周速度が速くなる。それは、加圧ローラ12に対する加圧力が大きくなるほど、定着ローラ4との定着ニップ領域Nが長大になり、定着ニップ領域Nでの加圧ローラ12の変形量が増大する分だけ周速度が速くならざるを得ないからである。また、シート搬送速度について、加圧ローラ12に対する加圧力が増大して、その加圧ローラ12の周速度が大きくなるに従い、増速する。すなわち、定着ニップ領域Nの変形量に応じて加圧ローラ12の周速度が変化し、その変化に応じてシートSを搬送する速度も変化する。
以上の構成から、図6および図7を参照して、定着装置2の動作と作用について説明する。
図6は、たとえば坪量60g程度の薄いシートS1が定着ニップ領域N1を通過する際の状態を示し、図7はたとえば坪量250g程度のシートS2が定着ニップ領域N2を通過する際の状態を示す。その場合、図6の薄手シート通過時の定着ニップ領域N1よりも図7の厚手シート通過時の定着ニップ領域N2の方を大きく設定してある。
それによると、薄手のシートS1が定着ニップ領域N1を通過するときは、厚手のシートS2がそこを通過するときと比べて、薄手シートの場合はシート厚さ寸法が薄いために小熱量でもってトナー像Tを定着させることができる。
ユーザは、薄手シートまたは厚手シートのいずれかに応じて任意に選択でき、画像出力を実行することができる。その場合、画像形成装置の装置本体1に操作パネルなどによる操作部(図示略)が設けてあり、ユーザはその操作部にてキー入力などして指定することができる。
図6に示すように、ユーザの選択で薄いシートS1に対して画像出力する指定が入力された場合、押圧カム16は回転角度Aで停止し、押圧ばね14の圧縮量は少なく、加圧ローラ12が定着ローラ4に圧接する力が小さい。それにより、定着ニップ領域N1の長さは図7の定着ニップ領域N2と比べて短く、薄いシートS1のトナー像T1を定着するのに最適な熱量を付与される。シートS1は加圧ローラ12の周速度V1とほほ同じ速度で搬送される。
排紙ローラ30は、回転力伝達手段である加圧側ギア18→中間ギア32→搬送側ギア31による一連のギア列による歯車比で加圧ローラ12から回転伝達を受けて回転する。それにより、定着装置2と排紙ローラ30との搬送区間では、シートS1は弛んだり、引っ張られたりすることなく、適正なシート状態で搬送される。それは加圧ローラ12の回転による周速度と駆動ローラ30aの回転による周速度とが一致して同期しているからである。
一方、図7に示すように、ユーザの選択で厚いシートS2に対して画像出力する指定が入力される。厚手のシートS2が定着ニップ領域N2を通紙する際、薄手のシートS1の場合と比べてシート厚さ寸法が厚いので、未定着のトナー像Tを定着させるためには大きい熱量が必要になる。
したがって、この場合は押圧カム16が回転角度Bで停止し、押圧ばね14の圧縮量は大きく、加圧ローラ12が定着ローラ4に圧接する力も大きくなるように設定される。すなわち、定着ニップ領域N2の長さは図6の定着ニップ領域N1よりも短く、厚手のシートS2に対して最適な熱量を付与される。その厚手のシートS2は加圧ローラ12の周速V2とほほ同じ速度で搬送される。排紙ローラ30は加圧ローラ12からの回転を受けて同期に回転するから、定着装置2と排紙ローラ30との搬送区間ではシートS2が弛んだり、引っ張られたりすることなく適正なシート状態で搬送される。
以上から理解されるように、定着ニップ領域Nが変形した量に応じて加圧ローラ12の周速度は変化し、シートSの搬送速度も加圧ローラ12の周速変化に応じて変化する。そうすることによって定着ローラ4の回転に追従して加圧ローラ12を回転させ、その加圧ローラ12の回転に同期させて歯車比を有するギア列からなる回転力伝達手段を介して排紙ローラ30に回転を伝達する。
すなわち、そこが要点となるのであり、排紙ローラ30を加圧ローラ12の周速度と同じ速さで回転させることで、排紙ローラ30におけるシート搬送速度と、定着装置2におけるシート搬送速度との差を極小に抑える。言い換えれば、シートSの材質や種類ごとに適応させるべく定着ニップ部におけるニップ圧を変更するに際して、加圧ローラ12に対して加圧機構から付与される加圧力を変化させた場合でも、シート搬送速度に影響しない。
このような作用や効果をさらに高めるために、本実施形態においては第1の定着部材である定着ローラ4と第2の定着部材である加圧ローラ12からなる定着装置と、そしてシート搬送手段である排紙ローラ30との間のシート搬送方向における長さ(搬送区間距離)は、使用可能な最小サイズのシートSのシート搬送方向における長さよりも短く設定してある。
したがって、シートSの材質や種類が異なるごとに排紙ローラにおける周速度にバラツキが生じた従来の問題を払拭でき、生産性向上のために画像形成装置の高速化を目標に高いシート搬送力が要求される場合でも、それを満足させることができる。具体的には、定着を終えて定着装置2から送り出されたシートSに弛みが生じず、定着装置2の下流側に配置されているシート搬送ガイド50にシートSが接触して擦れ、画像こすれなどの画像不良を防止できる。また、定着装置2と排紙ローラ30のそれぞれにおけるシート搬送速度に差を皆無もしくは極小に抑えて同期させることで、排紙ローラ30によるシート搬送力をアップさせても、つまり搬送速度をアップしてもシートSに対して排紙ローラ跡による痕跡が付かない。また、厚手のシートSを搬送するのに十分な搬送力を排紙ローラ30に付与することが可能になる。
以上、本発明の画像形成装置の好適な実施形態について詳記したが、そうした実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内でその他の実施形態、応用例、変形例およびそれらの組み合わせも可能である。
本発明に係る実施形態の画像形成装置を示す図。 画像形成装置に備わる定着装置を示す図。 定着ローラと加圧ローラの間に形成される定着ニップ領域におけるシート搬送速度を模式的に示す図。 加圧ローラによる押圧力に対して定着ローラと加圧ローラの周速度を測定した結果を示す特性図。 定着ローラと加圧ローラとシートとの摩擦係数の関係を示す図。 薄手シートが定着ニップ領域を通過する際の定着装置の状態を示す図。 厚手シートが定着ニップ領域を通過する際の定着装置の状態を示す図。 従来の画像形成装置における定着装置の近傍を示す図。
符号の説明
1・・・画像形成装置
2・・・定着装置
4・・・定着ローラ(定着部材)
9・・・加熱ヒータ
12・・加圧ローラ(加圧部材)
13・・加圧アーム
14・・加圧ばね
15・・加圧レバー
16・・加圧カム
18・・加圧側ギア(回転伝達手段)
30・・排紙ローラ(シート搬送手段)
31・・搬送側ギア(回転力伝達手段)
32・・中間ギア(回転力伝達手段)
40・・駆動ギア
41・・定着側の中間ギア
42・・定着駆動モータ
50・・シート材搬送ガイド
S・・・シート
N・・・定着ニップ領域

Claims (3)

  1. シートに形成された未定着トナー像をその間で定着する第1及び第2の定着部材と、トナー像が定着されたシートを搬送するシート搬送手段と、を有し、前記第1及び第2の定着部材により挟持搬送されているシートを前記シート搬送手段によって挟持搬送可能な画像形成装置において、
    前記第1の定着部材に従動回転する前記第2の定着部材から前記シート搬送手段へ回転力を伝達する回転力伝達手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記回転力伝達手段は前記シート搬送手段の周速が前記第2の定着部材の周速と実質同じとなるように回転力を伝達することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1及び第2の定着部材と前記シート搬送手段との間のシート搬送方向における長さは、使用可能な最小サイズのシートのシート搬送方向における長さよりも短いことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
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