JP4490130B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4490130B2
JP4490130B2 JP2004029292A JP2004029292A JP4490130B2 JP 4490130 B2 JP4490130 B2 JP 4490130B2 JP 2004029292 A JP2004029292 A JP 2004029292A JP 2004029292 A JP2004029292 A JP 2004029292A JP 4490130 B2 JP4490130 B2 JP 4490130B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
threshold
image forming
forming apparatus
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004029292A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005221745A (ja
Inventor
和人 岸
晋 松阪
泰久 加藤
晃康 網田
政己 岡本
誉唯 月岡
啓正 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004029292A priority Critical patent/JP4490130B2/ja
Publication of JP2005221745A publication Critical patent/JP2005221745A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4490130B2 publication Critical patent/JP4490130B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Description

本発明は、加熱部へ電力を供給する蓄電器を有する定着装置システムを備えた画像形成装置に関するものである。
最近の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、電子写真方式で転写紙等の記録媒体上にトナー像を形成した後、定着装置を通過させてトナーを加熱させることにより記録媒体上にトナー像を定着させる方式が一般的である。
また、このような定着装置では、電力供給を受けた加熱体の発熱によりローラや無端ベルトなどを加熱し、そのローラや無端ベルトなどの定着部材を記録媒体と接触させることによってトナーを加熱するようにしている。ここで、加熱体への電力供給は商用交流電源からが一般的であったが、最近では蓄電器と併用して発熱体へ電力供給する定着装置システムも開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
すなわち、画像形成装置では装置立上げから複写終了までのトータルの複写時間の短縮が求められているが、上記定着装置システムが休止している状態から主電源が入れられるなどして立上げられる場合には、複数の加熱体へそれぞれ商用交流電源と蓄電器とから電力供給されて定着部材が加熱され、リロード温度まで急速に昇温することができ、装置が使用可能となるまでの待ち時間を短縮し、ひいてはトータルの複写時間を短縮することが可能であった。
特開2002−174988号公報
しかしながら、上記画像形成装置でも画像品質を確保することを最優先に制御する構成となっていることから、定着不良の防止を目的として通紙速度を通常より下げるために、立ち上げ時、通紙時において蓄電器の適切な利用を導く制御の点で不備があって複写時間を多く要する場合があり、トータルの複写時間の短縮化が困難なことがあった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、立ち上げ時、通紙時において蓄電器の利用形態を効率よく適切に制御することにより、立上げ時間を短く、複写速度を大きくし、トータルの複写時間を短縮することのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、商用電源により充電される蓄電器と、前記商用電源及び前記蓄電器から電力供給されて加熱する加熱器と、前記加熱器により加熱される定着部材と、前記蓄電器の電圧を検知する蓄電検知部とを備え、前記定着部材により未定着画像を加熱して記録媒体上に定着させる画像形成装置において、記蓄電器の電圧が立ち上げ時用の閾値以上の場合、立ち上げ時において前記蓄電器から前記加熱器へ電力供給する画像形成装置であって、前記蓄電器の電圧が前記立ち上げ時用の閾値未満の場合であって、かつ前記立ち上げ用の閾値よりも低い充電許可用の閾値以上の場合には、立ち上げ時において前記商用電源から前記蓄電器を前記立ち上げ時用の閾値まで充電した後に、前記蓄電器から前記加熱器へ電力供給し、前記蓄電器の電圧が前記充電許可用の閾値未満の場合には、立ち上げ時に前記蓄電器から前記加熱器へ電力供給しないことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記蓄電器を前記立ち上げ時用の閾値まで充電する場合には、少なくとも前記蓄電器の電圧が前記立ち上げ時用の閾値に達するまで前記記録媒体の通紙を待機させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、商用電源により充電される蓄電器と、前記商用電源及び前記蓄電器から電力供給されて加熱する加熱器と、前記加熱器により加熱される定着部材と、前記蓄電器の電圧を検知する蓄電検知部とを備え、前記定着部材により未定着画像を加熱して記録媒体上に定着させる画像形成装置において、前記蓄電器の電圧が連続通紙用の閾値以上の場合、連続通紙時において前記蓄電器から前記加熱器へ電力供給する画像形成装置であって、前記蓄電器の電圧が前記連続通紙用の閾値未満の場合であって、かつ前記連続通紙用の閾値よりも低い充電開始用の閾値以上の場合には、前記商用電源から前記蓄電器を前記連続通紙用の閾値まで充電した後に、連続通紙時において前記蓄電器から前記加熱器へ電力供給し、前記蓄電器の電圧が前記充電開始用の閾値未満の場合には、連続通紙時に前記蓄電器から前記加熱器へ電力供給しないことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記蓄電器を前記連続通紙用の閾値まで充電する場合には、少なくとも前記蓄電器の電圧が前記連続通紙用の閾値に達するまで前記記録媒体の通紙を待機させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項3または4に記載の画像形成装置において、連続通紙時に前記定着部材を通過する記録媒体の連続通紙枚数に基づいて、前記連続通紙用の閾値が設定されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、前記連続通紙枚数が所定枚数以上の場合における前記連続通紙用の閾値は、前記所定枚数未満の場合よりも高く設定されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項3乃至6のいずれか一つに記載の画像形成装置において、連続通紙時に前記定着部材を通過する記録媒体の連続通紙枚数と通紙速度とに基づいて、前記充電開始用の閾値が設定されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項5乃至7のいずれか一つに記載の画像形成装置において、原稿上の画像を読み取る画像読み取り部と、前記画像読み取り部の原稿読み取り情報とコピー枚数情報に基づいて前記連続通紙枚数を予測する枚数予測部と、を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項5乃至7のいずれか一つに記載の画像形成装置において、外部から入力されるプリント命令情報に基づいて前記連続通紙枚数を予測する枚数予測部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1に定着部材を含む画像形成装置の立ち上げ時において蓄電器の利用形態を効率よく適切に制御することが可能となり、第2に蓄電器の蓄電エネルギーを有効に利用して、立上げ時間を短くすることが可能となる。また、本発明によれば、第1に定着部材を含む画像形成装置の連続通紙による連続複写時において蓄電器の利用形態を効率よく適切に制御することが可能となり、第2に蓄電器の蓄電エネルギーを有効に利用して、連続複写時の画像定着速度をより高速化し、以って多くの連続通紙をより高いCPMで短時間のうちに行うことが可能となる。その結果、総じてトータルの複写時間を短縮することが可能となりユーザーの使い勝手の良い画像形成装置を提供することができる。
以下に、本発明の各実施の形態の前提となる構成について説明する。
図9に定着装置の例を示す。図9に示す定着装置は、加熱部の一態様であるヒータ93,94a,94bにより加熱され図中時計回りの方向に回転する定着ローラ(定着部材)91と、定着ローラ91に一定のニップ圧で押圧し図中反時計回りの方向に回転する加圧ローラ(定着部材)92と、定着ローラ91に当接しその表面温度を検出する温度センサ(温度検出部)95とを備えている。
定着ローラ91は、通常は中空円筒形状のローラであるが、無端ベルトの形態であっても良い。また、定着装置の立上り時には静止状態であり、記録媒体であるシートPが通される通紙時には図中時計回りの方向に回転する。
加圧ローラ92は、通常はその表面がシリコーンゴム等の弾性部材で構成された円筒形状のローラであるが、無端ベルトの形態であっても良い。また、加圧ローラ92の定着炉―ラ91への押し当ては、図示しない加圧手段により一定の圧力で定着ローラ91の方向へ押圧されることにより行われる。また、加圧ローラ92も定着装置の立上り時には静止状態であり、記録媒体であるシートPが通される通紙時には図中反時計回りの方向に回転する。尚、定着ローラ91及び加圧ローラ92の回転駆動は図示していない駆動機構により行われる。
ヒータ93,94a,94bは、全て定着ローラ91の中空部内に配置されているが、それぞれシート状のヒータとして、定着ローラ91の上側部分を覆う状態で配置しても良い。
ヒータ93は、商用電源等の外部電源から電力が供給されることで発熱し、その輻射熱により定着ローラ91を加熱する。
ヒータ94a,94bは、蓄電器から電力が供給されることで発熱し、その輻射熱により定着ローラ91を加熱する。
ヒータ93,94a,94bは電力が供給されて発熱し、定着ローラ91を加熱することができるものであればヒータの種類に特に制約はなく、また定着ローラ91を加熱する任意の位置に配置可能である。
温度センサ95は、定着ローラ91の表面温度が検出できる温度計であれば接触式、非接触式を問わず、放射温度計、熱電対等何れでも良い。
画像形成装置で画像形成処理が行われる場合、電子写真方式により未定着画像であるトナーTを担持した記録媒体であるシートPは加熱された定着ローラ91と加圧ローラ92とのニップ部を通過する際に、定着ローラ91と加圧ローラ92とにより加熱され、シートPにトナーTが定着される。このとき、トナーTがシートPに定着するためには所定の熱が必要であり、そのために定着ローラ91の表面温度がトナーTの定着可能な温度であるリロード温度となるようにヒータ93,94への電力供給が制御されている。
図10に定着装置システムの回路構成例を示す。図10において、ヒータ93は外部電源(商用電源)86から供給される電力により発熱し、ヒータ94a,94bからなるヒータ94は蓄電部の一態様であるキャパシタ87から供給される電力により発熱する構成となっている。ヒータ94は複数本のヒータがキャパシタ87と並列に接続されたものが好ましく、図示していないスイッチの切替えによりこれらのヒータのいずれか1本あるいはすべてがキャパシタ87と接続されるようにするとよい。例えば、装置立上げ時には全てのヒータがキャパシタ87に接続され、通紙時にはいずれか選択されたヒータが接続されるようにする。
キャパシタ87は、電気二重層キャパシタ等静電容量がファラッドオーダ以上の大きな容量を有するキャパシタを用いることが好ましい。また、キャパシタには蓄電検知器88が接続されている。
蓄電検知器88により検出されたキャパシタ87の蓄電エネルギー(残電力量)の指標となるキャパシタ電圧、並びに温度検出手段95により検出された定着ローラ91の温度は、それぞれ検知信号として入力回路を経て制御部の一態様であるCPU81に取り込まれる。CPU81は蓄電検知器88、温度センサ95からの検知信号に基づいて定着ローラ91の表面温度が設定温度になるように、トライアック83を介するヒータ93への通電、及びFET85を介するヒータ94への通電をそれぞれコントローラ82、84により制御する。尚、キャパシタ87は、スイッチ89の切替えにより、充電装置8aに接続されて充電可能となる。
上記システムにおけるキャパシタ電圧に基づくモード選択に関するブロック図を図11に示す。図11では、CPU81内に判定部81a、モード選択部81bを備える構成となっている。また、判定部81aは予め設定されたキャパシタ電圧に関する閾値(放電開始閾値)を持っており、モード選択部81bは装置立上げ時及び通紙動作時のキャパシタ87からヒータ94への電力供給の許可・不許可、そのキャパシタ87からの電力供給許可・不許可に応じたCPM(1分間当りのコピー枚数)設定など複数のモードを持っている。
図11に示すモード選択部81bおいて、モード選択は例えば次のように行われる。
(s81)コピースタートボタンにより連続コピー命令が出される。
(s82)キャパシタ87のキャパシタ電圧が蓄電検知部88により検出され、その検知信号がCPU81に取りこまれる。
(s83)CPU81内の判定部81aにおいて、検出されたキャパシタ電圧と閾値とが比較され、その大小を判定して、判定結果がモード選択部81bに送られる。
(s84)モード選択部81bにおいて、ステップs83の判定結果に応じてモード選択が行われ、選択されたモードに基づいて定着装置システムを含めて画像形成装置の動作が制御される。
上記ステップs84で選択されるモードとしては、例えば、次のようなものが用意されている。
(モード91)装置の立ち上げ時、または連続通紙時において検出されたキャパシタ電圧が閾値以上の場合、キャパシタ87からヒータ94へ電力供給を許可し、CPMを通常条件とする。
(モード92)検出されたキャパシタ電圧が閾値未満の場合、キャパシタ87からヒータ94へ電力供給を不許可とし、CPMを低下させた(ダウン)条件とする。この場合、連続通紙による定着ローラ91の温度の落ち込みを補うだけの電力供給ができず、CPMが通常条件では定着不良が発生してしまうため、CPMをダウンさせて画像品質を確保するものである。
装置の立ち上げ時において検出されたキャパシタ電圧が閾値未満の場合の上記定着装置システムの動作例を図12に示す。この場合、前提条件は次の通りとする。
・放電開始閾値(連続通紙時及び放電時):30V
・CPM通常条件:75CPM
・CPMダウン条件:40CPM
・コピー命令:100枚連続通紙
・コピー命令時のキャパシタ電圧:27V
(s91)コピースタートボタンにより連続コピー命令が出されると、キャパシタ87のキャパシタ電圧(27V)が蓄電検知部88により検出され、その検知信号がCPU81に取りこまれる。
(s92)判定部81aにおいて、キャパシタ電圧(27V)が閾値(30V)未満であると判定され、判定結果がモード選択部81bに送られる。
(s93)モード選択部81bにおいて、キャパシタ87からヒータ94へ電力供給が不許可、CPMダウン条件(40CPM)のモードが選択される。
(s94)商用電源86からヒータ94への電力供給が開始され、定着ローラ91が加熱され、立上げ時間として30sを要する。このとき、キャパシタ87は待機状態である。
(s95)温度センサ95により定着ローラ91の温度が検出されるとともに、定着ローラ91の温度がリロード温度に達したか否かが判定される。
(s96)40CPMで通紙が開始され、商用電源86だけで定着ローラ91の温度が維持され、定着状態の良好なコピーが可能となる。このとき、キャパシタ87は待機状態である。尚、通紙時間として150sを要する。即ち、40CPMでトータル100枚の複写時間は立ち上げ時間30sと合わせて180秒となる。
以上のように、キャパシタがかなりの量の蓄電エネルギーを有している場合でも、キャパシタの充電電圧が閾値未満である場合には通紙速度を低くして、キャパシタの蓄電電力を利用せずに画像形成を行っており、複写に時間を要していた。
発明者らは、この問題が充電電圧の閾値は複写機の仕様に応じて、いかなる連続通紙枚数,紙種でも温度落込みが発生しないように設定しているために発生していることに着目し、鋭意検討したところ、キャパシタを効率よく活用することで上記問題を解決する本発明を成すに至った。
以下に、本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態においては画像形成装置の立ち上げ時の一例について説明するが、これに限定されるものではない。
図1は、本発明に係る定着装置システムの回路図である。
定着装置システム10は、図10に示した本発明の実施の形態の前提となる構成のうち、CPU(特許請求の範囲に記載の制御部に相当)11の動作が異なり、それ以外は基本的に図10の構成と同じであり、ヒータ93に接続される商用電源16、ヒータ94a,94bからなるヒータ94に接続されるキャパシタ17、さらにキャパシタ17に接続される蓄電検知器18、商用電源16の電力供給の制御に関するコントローラ12及びトライアック13、キャパシタ17の電力供給の制御に関するコントローラ14及びFET15、スイッチ19、充電装置1aを備える。但し、キャパシタ17は、例えば1セル当たり2.5V、容量500Fの電気二重層キャパシタを40個用いたバンク構成が一例として採用されている。ヒータ93は例えば定格900W、ヒータ94aは例えば定格1000W、ヒータ94bは例えば定格800Wが一例として採用されている。定着装置は図9に示す構成のもと同様で良い。
図2は、本実施の形態に係る定着装置システム10の主要部の機能構成を示すブロック図である。CPU11は、本画像形成装置100の立上りを指示する電源投入スイッチCswからのON−OFF情報、蓄電検知部18からの残電圧情報、及び温度センサ95からの定着ローラ91の温度情報を内部の情報識別部Ddに取込めるように接続されるとともに、内部の制御実行部Caを動作させることでキャパシタ17の充放電を制御する充放電制御部(特許請求の範囲に記載の制御部に相当)11Aを機能的に構成するものである。
充放電制御部11Aは、電源投入後、キャパシタ17の残電力量を検出するとともに、キャパシタ17が放電を開始する立ち上げ時用の閾値、及び充電許可用の閾値と比較してキャパシタ17から放電を行ってヒータ94a,94bを発熱する場合と、キャパシタ17に商用電源16から電力供給を行って充電する場合との何れかを選択する。また充電後に、キャパシタ17の蓄電エネルギーが例えば立ち上げ時用の閾値に至るとキャパシタ17からヒータ94a,94bに対し放電を行ってヒータ94a,94bを発熱させることを許可する。
充放電制御部11Aは、キャパシタ17の蓄熱エネルギーが立ち上げ用の閾値以上ある場合はキャパシタ17から放電を行わせヒータ94a,94bを発熱させる。一方、放電制御部11Aは、キャパシタ17の蓄熱エネルギーが立ち上げ用の閾値未満でありかつ充電許可用の閾値以上である場合は商用電源16からキャパシタ17に充電を行わせた後、蓄熱熱エネルギーが例えば立ち上げ用の閾値に達すると放電を行わせヒータ94a,94bを発熱させる。
キャパシタ17の最大蓄電エネルギーは、本例の場合、1セル当たり2.5Vの電気二重層キャパシタを40個用いたバンク構成であるから最大100Vであり、かつヒータ94a,94bをほぼ最大に発熱させるには蓄電エネルギーが例えば85Vあれば良く、従ってこれらの関係から立ち上げ時用の閾値を例えば85Vに設定し、充電許可用の閾値を例えば83Vに設定するという態様がある。但し、これらの閾値は定着装置(定着ローラ91)の大きさや、外部電源で発熱するヒータ93のあらかじめ設定した発熱能力等により任意に設定されるものである。
商用電源16からキャパシタ17に電力供給を行って蓄電エネルギーを例えば充電許可用の閾値83Vから立ち上げ時用の閾値85Vに昇圧する場合、蓄電エネルギーを1V上昇させるのに例えば5sかかるとすれば、充電で10sの時間を要するが、あらかじめのヒータ93の発熱、及び充電後におけるヒータ94a,94bの発熱を合わせることで定着ローラ91がリロード温度に達するのには10sあれば良いことになり、従って合計で20sの時間があれば良いことが分かる。これは図12に示した定着装置の立ち上げ時間が上述の(s94)で示した通り30sを要することから比較すれば10sの時間短縮が可能である。
次に、検出された蓄電エネルギーが立ち上げ時用の閾値未満の場合の本実施の形態の定着装置システムの動作例について説明する。尚、この場合、CPU11及びCPU11で機能的に構成される充放電制御部11Aの動作例を示すものでもあり、前提条件は一例として次の通りとする。
・立ち上げ時用の閾値A(あらかじめ設定された閾値):85V
・充電許可用の閾値(あらかじめ設定された閾値):83V
・CPM通常条件:75CPM
・CPMダウン条件:40CPM
(s11)コピースタートボタンCswにより連続コピー命令が出されると、キャパシタ17の蓄電エネルギーが蓄電検知部18により検出され、その検知信号がCPU11に取りこまれる。
(s12)蓄電エネルギーが立ち上げ時用の閾値以上であるか否かが判定されるとともに、充電許可用の閾値以上であるか否かが判定される。
(s13)蓄電エネルギーが充電許可用の閾値未満であることが判定された場合は、商用電源16からの電力でヒータ93のみ発熱させるとともに、温度センサ95により定着ローラ91の温度が検出される。
(s14)蓄熱エネルギーが立ち上げ時用の閾値以上であることが判定された場合は商用電源16からの電力でヒータ93を発熱させるとともに、キャパシタ17からヒータ94a,94bに放電を行わせてヒータ94a,94bを発熱させ、かつ温度センサ95により定着ローラ91の温度が検出される。この場合、各ヒータ93,94a,94bが同時に最大能力で発熱するため、10sでリロード温度に達する。
(s15)蓄熱エネルギーが立ち上げ時用の閾値未満であり、かつ充電許可用の閾値以上であることが判定された場合は、商用電源16からキャパシタ17に電力供給を行ってキャパシタ17を充電するとともに、蓄電エネルギーを検出する。蓄電エネルギーが立上り時用の閾値85Vに達するには2Vの昇圧が必要であり、1Vの昇圧に5sの時間を要する場合、合計で10sの時間が必要になる。
(s16)蓄電エネルギーが立ち上げ時用の閾値のレベルに達した場合、商用電源16からの電力でヒータ93を発熱させるとともに、キャパシタ17からヒータ94a,94bに放電を行わせてヒータ94a,94bを発熱させ、かつ温度センサ95により定着ローラ91の温度が検出される。定着ローラ91がリロード温度に達するには、各ヒータ93,94a,94bが同時に最大能力で発熱するため10sの時間で済む。
(s17)温度センサ95により定着ローラ91の温度がリロード温度に達したことが検出された場合、商用電源16からのヒータ93への電力供給が制限されてヒータ93が予熱時の駆動状態に入るとともに、キャパシタ17からヒータ94a,94bへの放電が停止されてヒータ94a,94bが駆動を止める。最終的に定着ローラ91がリロード温度に達するには、10sの充電時間と10sの加熱時間との合計、即ち20sの時間で良く、従って図12に示した定着装置の立ち上げ時間が上述の(s94)で示した通り30sの時間を要したのに比較すると、10sの時間短縮が可能となった。
(s18)ついで、記録媒体であるシートPに所定の画像をコピー(未定着画像の定着)することが可能になる。
尚、CPU11は、コピースタートボタンCswがON操作された場合、定着ローラ91の温度がリロード温度に達するまで定着ローラ91等を待機状態にしてコピー動作を行えないように制御する。
本実施の形態においては、CPU(制御部)11は、立ち上げ時にキャパシタ17の蓄電エネルギーが立ち上げ時用の閾値未満の場合であっても、蓄電エネルギーが立ち上げ時用の閾値よりも低く設定した充電許可用の閾値以上であれば、商用電源16からキャパシタ17への電力供給を行って充電してから各ヒータ93,94a,94bを一斉に発熱させ、これにより定着ローラ91をリロード温度に導くようにしたため、本発明の前提となる構成に比較して定着ローラ91の立ち上げ時間を大幅に短縮することができるようになった。
次に、本実施の形態の定着装置システム10を画像形成装置に組み込んだ構成例を図3に示す。図3に示す画像形成装置100では、像担持体としてのドラム状感光体101と、感光体101を一様に帯電する帯電手段102と、帯電後の感光体101上にレーザ光Lを露光して静電潜像を形成するレーザ光学系140と、感光体101上の静電潜像を現像してトナー像とする現像部107とで電子写真方式の機構が構成されている。また、感光体101上のトナー像は転写手段106により給紙カセット110から供給されるシートPに転写され、トナー像が形成されたシートPは定着装置システム10に搬送され、定着ロール91と加圧ロール92とで加熱されることによりトナーがシートPに定着される構成である。
画像形成装置100において、主電源が入れられると画像形成装置100の各部が起動するとともに、定着装置システム10も立上げ動作に入り、定着装置のヒータ93、94に電量供給が開始され、定着ローラ91が加熱され、待機状態となる。ついで、外部入力によりプリント命令情報が入力されると、上記で示した本発明の電力供給の制御が行われる。すなわち、キャパシタの蓄電エネルギーが立ち上げ時用の閾値に達していなくても、充電許可用の閾値よりも高い場合には、充放電制御部11Aが商用電源16からキャパシタ17への電力供給を行って充電処理に移る。蓄電エネルギーが例えば立ち上げ時用の閾値に達すると、CPU11が定着装置のヒータ93を発熱させるとともに、CPU11で構成される充放電制御部11Aがキャパシタ17からの放電を行わせヒータ94a,94bを発熱させ、これらの発熱で定着ローラ91を高効率で加熱する。かくて定着ローラ91の温度がリロード温度に達すると、各部の待機状態が解消されて、画像形成動作を行うことが可能となる。
この場合もキャパシタ17の利用効率を向上させ、定着ローラ91がリロード温度に達するまでの時間を短縮することができるため、装置の立上時間が短く、複写速度の速いユーザーの使い勝手の良い画像形成装置とすることができる。
以下に、本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態においては画像形成装置の連続通紙時の一例について説明するが、これに限定されるものではない。
本実施の形態の場合、全体的な構成は第1の実施の形態の場合と基本的に同様であるが、CPU11が機能的に構成する充放電制御部(特許請求の範囲に記載の制御部に相当)11Bの制御形態が充放電制御部11Aの制御形態と相違する他、CPU11が複数の記録媒体であるシートPが連続して定着部材を通過する連続通紙時におけるコピー動作の待機状態を制御する待機制御部(特許請求の範囲に記載の制御部に相当)11Cを機能的に構成する点に相違点がある。従ってその他の構成については詳しい説明を省略する。
図4は、本実施の形態に係る定着装置システム10の主要部の機能構成を示すブロック図である。CPU11は、コピースタートスイッチCswからのON−OFF情報、例えばコピー枚数指定用テンキーTkeからのコピー枚数情報、蓄電検知部18からの残電圧情報、及び温度センサ95からの定着ローラ91の温度情報を内部の情報識別部Ddに取込めるように接続されるとともに、内部の制御実行部Caを動作させることで連続通紙時にキャパシタ17の充放電を制御する充放電制御部11Bを機能的に構成し、かつ連続通紙時(以下、連続通紙時と記載した場合、連続通紙のコピースタート時を意図する)における定着装置システム10の待機状態を制御する待機制御部11Cを機能的に構成するものである。
充放電制御部11Bは、連続通紙時に、キャパシタ17の蓄電エネルギーが連続通紙用の閾値以上の場合、キャパシタ17からヒータ94a,94bへの電力供給を許可する。また、充放電制御部11Bは、キャパシタ17の蓄電エネルギーと連続通紙用の閾値よりも低く設定した充電開始用の閾値とを対比して、蓄電エネルギーが連続通紙用の閾値未満でありかつ充電開始用の閾値以上であれば、商用電源16からキャパシタ17への電力供給を許可してキャパシタ17を充電する。
連続通紙用の閾値は、画像形成装置、即ち定着装置システム10の形式等により異なるが、所定のシートPの枚数を連続通紙する場合、ヒータ93の発熱にヒータ94a,94bの発熱を加えることで画質劣化のないコピーを高いCPMで行えるようにすべく設定されるものであり、例えば30Vや40V等が設定される。本例では連続通紙用の閾値に前者の30Vを適用する場合を例示する。連続通紙用の閾値30Vは、キャパシタ17の蓄電エネルギー(残電力量)が30Vあれば高コピー枚数(通紙枚数)及び高CPM(通紙速度)に対応することが可能であることを前提にした値である。この関係からコピー枚数が非常に多い場合等はコピー枚数及びCPMに応じてさらに高い電圧に設定するようにしても良い。
充電開始用の閾値は、連続通紙を行う度(即ち連続通紙のコピースタート時)にコピー枚数(通紙枚数)及びCPM(通紙速度)を考慮して設定されるものであり、連続通紙用の閾値よりも低い値が設定される。即ち充電開始用の閾値は現在の蓄電エネルギーがあらかじめ設定された連続通紙用の閾値と比較して、商用電源16からの充電によりキャパシタ17の電圧が連続通紙用の閾値に達するまでの総充電時間Tを勘案しても全枚数のコピー時間が短くなる値が設定される。本例では連続通紙用の閾値が30Vである場合、充電開始用の閾値に例えば27Vを設定する。充電によりキャパシタ17の電圧が1V上昇するのに例えば5sの時間を要する場合、蓄電エネルギーが27Vであれば30Vに達するまで15sの時間が必要になる。
即ち、I=1V・5A充電とする場合、
t=C・V/I=25・1/5=5(S/V)
であるから、3V充電する場合は、
T=V・t=3・5=15(S)
となる。ここにtは単位充電時間、Cはキャパシタ17の容量、Vは電圧、Iは電流、Tは総充電時間である。
この15sの総充電時間Tをかけても、高CPM(例えば75CPM)に設定することが可能で、これにより短時間での連続通紙に伴って各シートPへの未定着画像の定着が高画質で可能となる。
尚、例えば充電開始用の閾値の設定は、コピー枚数(通紙枚数)及びCPM(通紙速度)を用いることで可能となるが、これにはその都度演算により求める場合、あるいは1枚から始まる各コピー枚数(通紙枚数)及び各CPM(通紙速度)の各関係に対応してあらかじめ定められた各値の充電開始用の閾値が記録されたテーブル等から適宜当てはまる充電開始用の閾値を選定することでその都度求める場合等がある。但し、充電開始用の閾値の決定方法にはその他任意の方法を用いても良い。
待機制御部11Cは、テンキーTke等の操作でコピー枚数が決定された連続通紙時に、キャパシタ17を例えば充電許可用の閾値27Vから連続通紙用の閾値30Vまで充電する場合、例えば充放電制御部11BもしくはCPU11の他の通知機能から上記計算で明らかな総充電時間例えば15sを示す時間情報を取得するとともに、この総充電時間例えば15s及び立ち上げ時間(図5参照)30sの合計時間例えば45sの間、定着装置システム10を含む各部の状態を待機状態(通紙待機状態)に設定する。待機制御部11Cは、例えばタイマを備えており例えば総待機時間45sが経過すると、定着装置システム10を含む各部の待機状態を解除して、連続通紙の連続コピー動作を可能にする。
次に、図5を参考に、検出された蓄電エネルギーが連続通紙用の閾値未満の場合の本実施の形態の定着装置システムの動作例について説明する。尚、この場合、CPU11、CPU11で機能的に構成される充放電制御部11B、及び待機制御部11Cの動作例を示すものでもあり、前提条件は一例として次の通りとする。
・連続通紙:100枚
・連続通紙用の閾値(あらかじめ設定された閾値):30V
・充電開始用の閾値(例えば計算上で設定された閾値):27V
・CPM通常条件:75CPM
・CPMダウン条件:40CPM
(s21)コピースタートボタンCswが押され、テンキーTkeから入力されたコピー枚数情報(100枚)が取得される。
(s22)定着装置システム10を含む各部の状態を待機状態にする。
(s23)コピー枚数情報(100枚)、及びCPM通常条件(75CPM)に基づいて、総コピー時間(トータルの複写時間)をCPMダウン条件の場合よりも短縮できる最低限の充電開始用の閾値電圧を例えば演算により求めるとともに、キャパシタ17の現在の蓄電エネルギーを検出する。演算の結果として、充電開始用の閾値は27Vを例示する。
(s23)連続通紙用の閾値30V及び充電開始用の閾値27Vとキャパシタ17の現在の蓄電エネルギーとを比較して、充電開始用の閾値27Vに対し現在の蓄電エネルギーが高いか低いかを判定する。
(s24)充電開始用の閾値27Vとキャパシタ17の現在の蓄電エネルギーとを比較して、充電開始用の閾値27Vよりも現在の蓄電エネルギーの値の方が低い場合、例えば演算により総充電時間0sを求め、この総充電時間0sを示す時間情報を待機制御部11Cに出力する。この結果、待機制御部11Cが定着装置システム10を含む各部の待機状態を解除する。このことは連続通紙の連続コピー動作に際して商用電源16からの電力供給を受けるヒータ93のみの発熱で加熱される定着ローラ91により各シートPに未定着画像の定着を行うことを意味する。この場合の定着装置システム10の動作は、図12に示した本発明の前提となる構成の場合の動作と同様である。この場合の総コピー時間は立ち上げ時間30sを含め180sである。
(s25)一方、充電開始用の閾値27V及び連続通紙用の閾値30Vとキャパシタ17の現在の蓄電エネルギーとを比較して、現在の蓄電エネルギーの値が例えば充電開始用の閾値27Vと等しい値である場合は、例えば演算により総充電時間15sを求め、この総充電時間15sを示す時間情報を待機制御部11Cに出力する。待機制御部11Cは総充電時間15sに立ち上げ時間30sを合計した立ち上げ時間45sの時間間隔の計数を始める。
(s26)総充電時間15sが経過してキャパシタ17の現在の蓄電エネルギーが例えば連続通紙用の閾値30Vに等しくなったことを検出した場合、次の立ち上げ動作に移る。即ち商用電源16からヒータ93に電力供給を行ってヒータ93を発熱させ、この発熱で効率良く定着ローラ91を加熱する。この場合も立ち上げ時間、即ち各ヒータ93の発熱継続時間は図5に示す如く30sである。
(s27)かくて総充電時間15s及び立ち上げ時間30sの合計時間45sが経過して立ち上げ動作が終了すると、待機制御部11Cがこの45sの時間経過を計数しており定着装置システム10及び各部の待機状態を解除する。
(s28)100枚の連続通紙による連続コピー動作が開始される。この連続コピー動作においては、各ヒータ93,94a,94bで加熱される定着ローラ91と加圧ローラ92との間に各シートPが75CPMで順次に搬送されるが、定着ローラ91はヒータ94a,94bからの発熱をも受けるため各シートPの通過により温度低下を招くことなく確実にリロード温度を保ち、各シートPへの未定着画像の定着を確実にかつ高品質に行える。100枚の連続通紙に伴う全コピー動作の総時間は80sであり、総充電時間15s及び立ち上げ時間30sを合計しても125sである。図12に示した本発明の前提となる構成の場合の総コピー時間は180sであったから55sの時間短縮が可能であった。
本実施の形態においては、充放電制御部11Bと待機制御部11Cとを備えたため、連続通紙時に、通紙枚数及びCPMを高く設定して全コピー動作の総時間を短縮しても定着画像の高品質化を保つことが可能であり、即ち本発明の前提となる構成に比較して連続通紙時の連続コピー時間を短縮することが可能であり、連続通紙時の複写速度が速く、ユーザーの使い勝手が各段に向上する。
本実施の形態の定着装置システム10を画像形成装置に組み込んだ構成例についても図3に示すものと基本的に同様のものであり、詳しい説明は省略するが、本例の画像形成装置100は、外部入力によりプリント命令情報が入力されると、上記で示した本発明の電力供給の制御が行われる。すなわち、キャパシタの蓄電エネルギーが連続通紙用の閾値に達していなくても、入力された通紙枚数に基づいて設定された充電開始用の閾値よりも高い場合には、充放電制御部11Bが商用電源16からキャパシタ17への電力供給を行って充電処理に移る。蓄電エネルギーが例えば連続通紙用の閾値に達すると、CPU11が定着装置のヒータ93を発熱させて装置立上げが行われる。ついで、CPU11が定着装置のヒータ93の発熱とともに、CPU11で構成される充放電制御部11Bがキャパシタ17からの放電を行わせヒータ94aまたは94bをも発熱させ、これらの発熱で定着ローラ91を高効率で加熱する。かくて、CPM通常条件で連続コピー動作を行うことが可能となる。
この場合もキャパシタ17の利用効率を向上させ、定着ローラ91がリロード温度に達した後のコピー速度を高速にすることが可能であり、このため複写速度の高速化とともに一度に処理できる複写枚数を増大させることが容易であり非常に高速でユーザーの使い勝手の良い画像形成装置とすることができる。
以下に、本発明に係る画像形成装置の第3の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態は、枚数予測部を備えた画像形成装置において、連続通紙時(連続通紙のコピースタート時)に充電開始用の閾値が設定される場合の一例を示すものであるが、これに限定されるものではない。
まず、本実施の形態の説明の前に、本発明の前提となる定着装置システムにおいて検出されたキャパシタ電圧が閾値未満の場合の動作例を図6に示す。この場合、前提条件は次の通りとする。
・閾値(通紙時):30V
・CPM通常条件:75CPM
・CPMダウン条件:40CPM
・コピー命令:40枚連続通紙
・コピー命令時のキャパシタ電圧:27V
(s101)コピースタートボタンにより連続コピー命令が出されと、キャパシタ87のキャパシタ電圧(27V)が蓄電検知部88により検出され、その検知信号がCPU81に取りこまれる。
(s102)判定部81aにおいて、キャパシタ電圧(27V)が閾値(30V)未満であると判定され、判定結果がモード選択部81bに送られる。
(s103)モード選択部81bにおいて、キャパシタ87からヒータ94へ電力供給が不許可、CPMダウン条件(40CPM)のモードが選択される。
(s104)商用電源86からヒータ94への電力供給が開始され、定着ローラ91が加熱され、立上げ時間として30sを要する。このとき、キャパシタ87は待機状態である。
(s105)40CPMで通紙が開始され、商用電源86だけで定着ローラ91の温度が維持され、定着状態の良好なコピーが可能となる。このとき、キャパシタ87は待機状態である。尚、通紙時間として60sを要する。即ちトータルの複写時間は90秒となる。
以上のように、連続通紙枚数が比較的少なく、定着ローラの温度落込みもわずかな場合でも、キャパシタの充電電圧が閾値未満である場合には通紙速度を低くして、キャパシタの蓄電電力を利用せずに画像形成を行っており、複写に時間を要していた。
発明者らは、この問題が充電電圧の閾値は複写機の仕様に応じて、いかなる連続通紙枚数,紙種でも温度落込みが発生しないように設定しているために発生していることに着目し、鋭意検討したところ、キャパシタを効率よく活用することで上記問題を解決する本発明を成すに至った。
即ち、本発明の第3の実施の形態においては、全体的な構成は第2の実施の形態の場合と基本的に同様であり、図1に示す定着装置システム10と同様の定着装置システムを備えるが、以下の点に特徴的な相違点がある。
CPU11は、充電開始用の閾値を設定する際の一方のコア的技術をなす枚数予測部11aを機能的に構成し、蓄電検知部18や、画像読み取り部1b、外部入力部1cから情報を取り込めるように接続されている。また、CPU11は、蓄電検知器18により検出されたキャパシタ17の蓄電エネルギー(残電力量)の指標となるキャパシタ電圧、並びに温度センサ95により検出された定着ローラ91の温度を、それぞれ検知信号として取り込む。
本発明におけるキャパシタ電圧に基づくモード選択に関するブロック図を図7に示す。
図7では、CPU81内に枚数予測部11a、充電開始用の閾値を設定する際の他方のコア的技術をなす閾値設定部11b、判定部11c、モード選択部11dを備える構成となっている。
枚数予測部11aは、連続通紙時に定着装置に連続通紙される総枚数を予測するものである。例えば、画像読み取り部1aから画像読み取り時に得られる原稿枚数情報と、コピー命令の際に入力されるコピー枚数情報とを乗じた値を総枚数とすればよい。また、外部入力部1cから入力されるプリント命令情報に含まれる原稿枚数とプリントアウト枚数情報とから求められる枚数を総枚数としてもよい。
閾値設定部11bは、枚数予測部11aからの総枚数情報に基づいて、通紙時のキャパシタ電圧に関する閾値(即ち充電開始用の閾値であり、以下に記載する閾値は各々充電開始用の閾値を意味する)を設定する機能を有する。
詳しくは、総枚数をある範囲で区切り、その範囲毎に閾値を持たせておき、枚数予測部11aからの総枚数情報が該当する範囲の閾値に設定されるようにする。例えば、ある総枚数n以上では従来の閾値とし、総枚数n未満であれば従来の閾値よりも低減させた値を閾値とすれば良い。あるいは、まず総枚数情報からCPM通常条件で連続給紙した場合の通紙時間t1を算出し、次いで連続通紙時にキャパシタ17からヒータ94a,94bに電力供給する状態を仮定して、キャパシタ17が放電可能な電圧の下限であるキャパシタ下限電圧から通紙時間t1だけさかのぼる形で逆算してキャパシタ電圧を求め、この値を閾値としても良い。
次いで、設定された閾値情報は判定部11cに送られる。
判定部11cは、閾値設定部11bからの設定された閾値と、検出されたキャパシタ電圧とを比較し、その大小を判定する機能を有する。
モード選択部11dは、装置立上げ時及び通紙動作時のキャパシタ17からヒータ94への電力供給の許可・不許可、そのキャパシタ17からの電力供給許可・不許可に応じたCPM(1分間当りのコピー枚数)設定など複数のモードを持っている。
図7に示すモード選択部11dにおいて、モード選択は例えば次のように行われる。
(s31)コピースタートボタンにより連続コピー命令が出される。
(s32)キャパシタ17のキャパシタ電圧が蓄電検知部18により検出され、その検知信号がCPU11に取りこまれる。
(s33)枚数予測部11aにおいて、画像読み取り部1aから取り込まれる原稿枚数情報と、コピー命令の際に入力されるコピー枚数情報とを乗じて総枚数が求められる。
(s34)閾値設定部11bにおいて、上記のように所定の閾値が設定され、その情報を判定部11cに送る。
(s35)判定部11cにおいて、検出されたキャパシタ電圧と閾値設定部11bからの設定された閾値とが比較され、その大小を判定して、判定結果がモード選択部11dに送られる。
(s36)モード選択部11dにおいて、ステップs15の判定結果に応じてモード選択が行われ、選択されたモードに基づいて定着装置システムを含めて画像形成装置の動作が制御される。
上記ステップs36で選択されるモードとしては、例えば、次のようなものが用意されている。
(モード1)検出されたキャパシタ電圧が予め設定された閾値以上の場合、通紙時のキャパシタ17からヒータ94へ電力供給を許可し、CPMを通常条件とする。
(モード2)検出されたキャパシタ電圧が設定された閾値未満の場合、通紙時のキャパシタ17からヒータ94へ電力供給を不許可とし、CPMをダウン条件とする。
本実施の形態の定着装置システムの動作例を図8に示す。この場合、前提条件は次の通りとする。
・閾値(連続通紙時)
連続通紙枚数≧50のとき、閾値A=30V
連続通紙枚数<50のとき、閾値B=25V
・CPM通常条件:75CPM
・CPMダウン条件:40CPM
・コピー命令:40枚連続通紙
・コピー命令時のキャパシタ電圧:27V
(s41)コピースタートボタンにより連続コピー命令が出されと、キャパシタ17のキャパシタ電圧(27V)が蓄電検知部18により検出され、その検知信号がCPU11に取りこまれる。
(s42)枚数予測部11aにおいて、画像読み取り部1aから取り込まれる原稿枚数情報と、コピー命令の際に入力されるコピー枚数情報とを乗じて総枚数(40枚)が求められる。
(s43)閾値設定部11bにおいて、枚数予測部11aからの総枚数情報(40枚)に基づいて閾値B(充電開始用の閾値:25V)が設定され、その情報が判定部11cに送られる。
(s44)判定部11cにおいて、検出されたキャパシタ電圧(27V)が閾値B(25V)以上と判定され、判定結果がモード選択部11dに送られる。
(s45)モード選択部11dにおいて、上記モード1が選択される。
(s46)装置立上げ時、商用電源16からヒータ94への電力供給が開始され、定着ローラ91が加熱され、立上げ時間として30sを要する。このとき、キャパシタ17は待機状態である。
(s47)75CPMで通紙が開始され、商用電源16及びキャパシタ17の供給電力で定着ローラ91の温度が維持され、定着状態の良好なコピーが可能となる。尚、通紙時間として32sを要する。
本実施の形態においては、以上のように、本発明の前提となる構成では40CPMで40枚連続コピーする場合に90sかかっていたトータルの複写時間が62sと短縮することが可能であった。
本実施の形態の定着装置システム10を画像形成装置に組み込んだ構成例についても図3に示すものと基本的に同様のものであり、詳しい説明は省略するが、本例の画像形成装置100は、外部入力によりプリント命令情報が入力されると、上記で示した本発明の電力供給の制御が行われる。すなわち、キャパシタの蓄電エネルギーが連続通紙用の閾値に達していなくても、入力されたプリント命令情報に基づいて予測された通紙枚数から設定された充電開始用の閾値よりも高い場合には、充放電制御部11Bが商用電源16からキャパシタ17への電力供給を行って充電処理に移る。蓄電エネルギーが例えば連続通紙用の閾値に達すると、CPU11が定着装置のヒータ93を発熱させて装置立上げが行われる。ついで、CPU11が定着装置のヒータ93の発熱とともに、CPU11で構成される充放電制御部11Bがキャパシタ17からの放電を行わせヒータ94aまたは94bをも発熱させ、これらの発熱で定着ローラ91を高効率で加熱する。かくて、CPM通常条件で連続コピー動作を行うことが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る定着装置システムの回路図である。 第1の実施の形態に係る定着装置システムの主要部の機能構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を説明する断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る定着装置システムの主要部の機能構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る定着装置システムの動作例を示すタイムチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る定着装置システムで、発明思想を適用しない場合の動作例を示すタイムチャートである。 第3の実施の形態に係る定着装置システムの主要部の機能構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係る定着装置システムの動作例を示すタイムチャートである。 本発明に係る定着装置の構成を説明する説明図である。 従来の定着装置システムの回路図である。 従来の定着装置システムの主要部の機能構成を示すブロック図である。 従来の定着装置システムの動作を説明するタイムチャートである。
符号の説明
1a,8a 充電装置
1b 画像読み取り部
1c 外部入力部
10,90 定着装置システム
11 CPU
11A 充放電制御部
11B 充放電制御部
11C 待機制御部
11a 枚数予測部
11b 閾値変更部
11c,81a 判定部
11d,81b モード選択部
12,14,82,84 コントローラ
13,83 トライアック
15,85 FET
16,86 商用電源
17,87 キャパシタ
18,88 蓄電検知器
19,89 スイッチ
91 定着ローラ
92 加圧ローラ
93,94,94a,94b ヒータ
95 温度センサ
Csw コピースタートスイッチ
Ca 制御実行部
Dd 情報識別部
100 画像形成装置
101 感光体
102 帯電手段
103 クリーニング手段
105 現像スリーブ
106 転写手段
107 現像部
110 給紙カセット
111 中板
112 アーム
113 給紙ローラ
114 分離パッド
115 レジストローラ対
120 排紙ローラ対
121 排紙口
122 排紙トレイ
125 排紙補助トレイ
130 操作パネル
131 外装部
132 給紙トレイ
133 ピン
134 ケース
135 電源回路
136 プリント板
137 コントローラボード
140 レーザ光学系
P シート
T トナー

Claims (9)

  1. 商用電源により充電される蓄電器と、前記商用電源及び前記蓄電器から電力供給されて加熱する加熱器と、前記加熱器により加熱される定着部材と、前記蓄電器の電圧を検知する蓄電検知部とを備え、前記定着部材により未定着画像を加熱して記録媒体上に定着させる画像形成装置において、
    記蓄電器の電圧が立ち上げ時用の閾値以上の場合、立ち上げ時において前記蓄電器から前記加熱器へ電力供給する画像形成装置であって、
    前記蓄電器の電圧が前記立ち上げ時用の閾値未満の場合であって、かつ前記立ち上げ用の閾値よりも低い充電許可用の閾値以上の場合には、立ち上げ時において前記商用電源から前記蓄電器を前記立ち上げ時用の閾値まで充電した後に、前記蓄電器から前記加熱器へ電力供給し、
    前記蓄電器の電圧が前記充電許可用の閾値未満の場合には、立ち上げ時に前記蓄電器から前記加熱器へ電力供給しないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記蓄電器を前記立ち上げ時用の閾値まで充電する場合には、少なくとも前記蓄電器の電圧が前記立ち上げ時用の閾値に達するまで前記記録媒体の通紙を待機させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 商用電源により充電される蓄電器と、前記商用電源及び前記蓄電器から電力供給されて加熱する加熱器と、前記加熱器により加熱される定着部材と、前記蓄電器の電圧を検知する蓄電検知部とを備え、前記定着部材により未定着画像を加熱して記録媒体上に定着させる画像形成装置において、
    前記蓄電器の電圧が連続通紙用の閾値以上の場合、連続通紙時において前記蓄電器から前記加熱器へ電力供給する画像形成装置であって、
    前記蓄電器の電圧が前記連続通紙用の閾値未満の場合であって、かつ前記連続通紙用の閾値よりも低い充電開始用の閾値以上の場合には、前記商用電源から前記蓄電器を前記連続通紙用の閾値まで充電した後に、連続通紙時において前記蓄電器から前記加熱器へ電力供給し、
    前記蓄電器の電圧が前記充電開始用の閾値未満の場合には、連続通紙時に前記蓄電器から前記加熱器へ電力供給しないことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記蓄電器を前記連続通紙用の閾値まで充電する場合には、少なくとも前記蓄電器の電圧が前記連続通紙用の閾値に達するまで前記記録媒体の通紙を待機させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 連続通紙時に前記定着部材を通過する記録媒体の連続通紙枚数に基づいて、前記連続通紙用の閾値が設定されていることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記連続通紙枚数が所定枚数以上の場合における前記連続通紙用の閾値は、前記所定枚数未満の場合よりも高く設定されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 連続通紙時に前記定着部材を通過する記録媒体の連続通紙枚数と通紙速度とに基づいて、前記充電開始用の閾値が設定されていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  8. 原稿上の画像を読み取る画像読み取り部と、前記画像読み取り部の原稿読み取り情報とコピー枚数情報に基づいて前記連続通紙枚数を予測する枚数予測部と、を備えることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  9. 部から入力されるプリント命令情報に基づいて前記連続通紙枚数を予測する枚数予測部を備えることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一つに記載の画像形成装置。
JP2004029292A 2004-02-05 2004-02-05 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4490130B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004029292A JP4490130B2 (ja) 2004-02-05 2004-02-05 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004029292A JP4490130B2 (ja) 2004-02-05 2004-02-05 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005221745A JP2005221745A (ja) 2005-08-18
JP4490130B2 true JP4490130B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=34997427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004029292A Expired - Fee Related JP4490130B2 (ja) 2004-02-05 2004-02-05 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4490130B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4578179B2 (ja) * 2004-08-23 2010-11-10 株式会社リコー 定着装置、及び画像形成装置
JP4578178B2 (ja) * 2004-08-23 2010-11-10 株式会社リコー 画像形成装置
JP2007226061A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP4919324B2 (ja) * 2006-03-06 2012-04-18 株式会社リコー 画像形成装置、電源供給制御方法及びプログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003186346A (ja) * 2001-12-21 2003-07-04 Canon Inc 画像形成装置
JP2003257590A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Ricoh Co Ltd 加熱装置とそれを使用した定着装置及び画像形成装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003186346A (ja) * 2001-12-21 2003-07-04 Canon Inc 画像形成装置
JP2003257590A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Ricoh Co Ltd 加熱装置とそれを使用した定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005221745A (ja) 2005-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1562082B1 (en) Image forming apparatus with fixing means and power detection of capacitor
JP4480470B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US20040245241A1 (en) Heating device, fixing device and image forming apparatus
JP4283764B2 (ja) 電源制御装置、発熱装置、定着装置、画像形成装置、電源制御方法および電源制御プログラム
JP2009175679A (ja) 画像形成装置、および画像形成装置におけるウォームアップ時間制御方法
JP4490130B2 (ja) 画像形成装置
JP5445326B2 (ja) 画像形成装置
JP2007226061A (ja) 画像形成装置
JP4402972B2 (ja) 画像形成装置
JP4458867B2 (ja) 画像形成装置
JP4366202B2 (ja) 画像形成装置
JP2004294779A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4421529B2 (ja) 画像形成装置
JP4252469B2 (ja) 画像形成装置
JP4666611B2 (ja) 充電システム、及び蓄電サーバ
JP2008116820A (ja) 画像形成装置
JP2005216785A (ja) 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
JP5365281B2 (ja) 画像形成装置
JP4376955B2 (ja) 画像形成装置
JP2004287006A (ja) 画像形成装置
JP2012118228A (ja) 画像形成装置
JP2003295659A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4733483B2 (ja) 画像形成装置
JP4680683B2 (ja) 画像形成装置
JP2022147504A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100401

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees