JP4494762B2 - 画像形成装置とその画像形成装置の補助電源給電方法 - Google Patents

画像形成装置とその画像形成装置の補助電源給電方法 Download PDF

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Description

この発明は、主電源装置と、その主電源装置により充電される補助電源装置と、それらの電源装置により加熱される加熱部と、給紙された記録媒体に画像を形成すると共にその画像を上記加熱部により熱定着して排紙するまでの間の作像動作を行う作像部とを備え、上記加熱部に主電源装置と補助電源装置から共に給電して早期昇温を可能にした画像形成装置とその画像形成装置の補助電源給電方法に関する。
例えば、複写機,プリンタ,ファクシミリ装置等の画像形成装置には、様々な画像記録方式が採用されているが、そのなかでも高速性、画像品質、コストの面で最も優位な画像形成方式として広く採用されているのが電子写真方式である。
この電子写真方式による画像形成装置では、作像部で形成した潜像をトナーにより現像して可視像(未定着のトナー像)とし、それを記録媒体である用紙やOHP等に転写した後に、そのトナー像を定着装置で加熱定着して記録媒体に定着させている。
その定着装置としては、例えばハロゲンヒータなどの発熱部材により加熱される加熱ローラと、それに対向配置される加圧ローラとを圧接させ、そのローラ間にトナー像を静電的に担持した記録媒体を通過させることにより、そのトナー像を記録媒体に加熱定着させるヒートローラ方式が、高速性及び安全性等の面から多く採用されている。
その加熱ローラは、トナー像を加熱定着するためには、例えば180℃といった高温にまで高めておく必要がある。しかしながら、加熱ローラは一般的に鉄やアルミ等の金属ローラを主として形成されていることから熱容量が大きいため、その加熱ローラを約180℃の高温にまで高めようとすると、そのためには3〜10分程度かかってしまうということがあった。
そこで、従来の電子写真方式を使用した画像形成装置では、使用者の待ち時間を短くするため、画像形成(プリント)を行わない装置の待機時でも加熱ローラの温度を、トナー像の加熱定着に必要な例えば180℃よりもやや低い100℃程度の予熱温度に保つようにしている。そのため、装置の待機時において上記予熱に使用される電力量が、装置全体の消費電力量の約8割にも達してしまうということがあった。
このような加熱ローラ予熱用の電力を削減して省エネを図るためには、昇温の短時間化が必要である。そこで、従来の画像形成装置には、主電源以外に一次電池,二次電池,蓄熱器等の補助的なエネルギ源を設け、装置のウオームアップ時に主電源と補助的なエネルギ源の両方の電力を利用して定着装置の加熱昇温を早めるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
また、主電源装置と、コンデンサからなる補助電源装置と、切替装置とを設け、加熱部を立ち上げるときには切替装置により主電源装置と補助電源装置から加熱部に電力を供給し、待機状態になると切替装置によって主電源装置と加熱部との接続を遮断すると共に、主電源装置を補助電源装置に接続して補助電源装置のコンデンサを充電するようにしたものもある(例えば特許文献2参照)。
特開平10−282821号公報(第3頁、図2) 特開2000−315567号公報(第3頁、図1)
しかしながら、このような補助電源装置を備えた画像形成装置であっても、例えば画像形成中にその全てのジョブの画像形成が完了する前の途中の段階で、例えば停電等により主電源装置への電力供給が遮断されてしまったときには、画像形成動作中の各部が全て動作途中の状態で停止してしまうようになるので、作像部を構成している感光体,現像装置,定着装置、あるいはその他の動作中であった回路等が損傷したり、悪影響を受けてしまったりする虞があった。
また、指定した画像形成枚数のジョブを処理している途中の段階で画像形成動作が停止してしまうと、使用者は停電復帰後に何枚目から画像形成をやりなおさなければならないかを排紙部に出力された画像形成後の記録媒体を見て確認しなければならなかったので、それが面倒であるということもあった。
さらに、特許文献1及び2に記載されているもののように、補助電源装置に充電と放電が繰返し可能な二次電池(コンデンサも含む)を使用したものでは、その二次電池は充電と放電の繰り返しにより劣化していき、いずれは寿命に達するようになるが、その寿命に達した二次電池の交換時期について使用者は知ることができないということもあった。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、画像形成中に全てのジョブの画像形成が完了する前の途中の段階で、例えば停電等により主電源装置からの電力供給が遮断されてしまったようなときでも、画像形成動作中の各部に損傷を与えたりしないようにすることを目的とする。
また、補助電源装置が寿命に達して交換時期に達しているときには、使用者がそれを知ることができるようにすることも目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、主電源装置と、その主電源装置により充電される補助電源装置と、主電源装置により発熱体が加熱されると共に補助電源装置によっても上記発熱体が加熱可能な加熱部と、給紙部から給紙された記録媒体に画像を形成すると共にその画像を上記加熱部により熱定着して排紙部に排出するまでの間の作像動作を主電源装置からの給電により行う作像部とを備え、その作像部はトナーにより潜像を現像して可視像にする現像装置を有し、その現像装置にトナーを補給するトナー補給部を設けた画像形成装置において、
主電源装置からの給電が停電等により遮断されたときに、補助電源装置から少なくとも上記作像部に給電を行い、上記トナー補給部には給電を行わないように制御する補助電源給電制御部を設けたものである。
また、主電源装置と、その主電源装置により充電される補助電源装置と、主電源装置により加熱される主発熱体と補助電源装置により加熱される副発熱体の複数の発熱体を有する加熱部と、給紙部から給紙された記録媒体に画像を形成すると共にその画像を加熱部により熱定着して排紙部に排出するまでの間の作像動作を主電源装置からの給電により行う作像部とを備え、その作像部はトナーにより潜像を現像して可視像にする現像装置を有し、その現像装置にトナーを補給するトナー補給部を設けた画像形成装置において、
主電源装置からの給電が停電等により遮断されたときに、補助電源装置から少なくとも上記作像部に給電を行い、上記トナー補給部には給電を行わないように制御する補助電源給電制御部を設けたものである。
上記補助電源給電制御部が制御する上記補助電源装置の給電先は、停電等により上記主電源装置からの給電が遮断される前にその主電源装置が給電していた上記トナー補給部以外の全ての負荷であるようにするとよい。あるいは、その給電先は、上記作像部と作像内容が表示される表示部であるようにしてもよい。
上記補助電源給電制御部は、上記主電源装置からの給電が停電等により遮断されたときには上記加熱部の発熱体には上記補助電源装置からの給電を行わないようにするとよい。
上記いずれかの画像形成装置において、上記補助電源装置が二次電池であるようにするとよい。そして、その二次電池はコンデンサであるようにするとよい。
上記いずれかの画像形成装置において、上記主電源装置からの給電が遮断されたときに上記補助電源装置が少なくとも上記作像部に対して行う給電は、上記排紙部にジョブの最終紙の排出が完了するまでであるようにするとよい。
また、上記補助電源給電制御部は、上記主電源装置からの給電が停電等により遮断されたときに上記給紙部への給電も所定時間だけ行なうようにするとよい。
そして、上記所定時間は、予め設定した枚数の記録媒体を給紙するのに要する時間に基づいて設定した時間にするとよい。あるいは、その所定時間は、上記補助電源装置の充電容量に基づいて設定した時間にしてもよい。
また、上記加熱部の温度を検知する温度検知部を設け、上記所定時間をその温度検知部が検知した温度が所定の温度にまで低下する時間にするとよい。
さらに、主電源装置と、その主電源装置により充電される補助電源装置と、主電源装置により発熱体が加熱されると共に補助電源装置によっても上記発熱体が加熱可能な加熱部と、給紙された記録媒体に画像を形成すると共にその画像を上記加熱部により熱定着して排紙するまでの間の作像動作を主電源装置からの給電により行う作像部とを備え、その作像部がトナーにより潜像を現像して可視像にする現像装置を有し、その現像装置にトナーを補給するトナー補給部を設けた画像形成装置における補助電源給電方法であって、
主電源装置からの給電が停電等により遮断されたときに、補助電源装置から上記トナー補給部には給電を行わず、少なくとも上記作像部に対して給電を行って、その作像部に画像形成途中の記録媒体が存在するときにはその記録媒体への画像形成が完了してそれを排出するまで上記補助電源装置による給電を継続させる補助電源給電方法も提供する。
この発明による画像形成装置とその画像形成装置の補助電源給電方法によれば、画像形成中に全てのジョブの画像形成が完了する前の途中の段階で、例えば停電等により主電源装置からの電力供給が遮断されてしまったときでも、少なくとも作像部には補助電源装置から引き続き給電が行われるので、画像形成動作中の各部は途中で停止することなく動作し続けることができる。したがって、その画像形成動作中の各部に損傷を与えないようにすることができる。その際、補助電源装置からの給電をトナー補給部に行わないので、その分だけ電力の消費を抑えることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
〔実施例1〕
図1はこの発明による画像形成装置の実施例1の主要な部分の構成を示すブロック図、図2は同じくその画像形成装置の構成を示す概略構成図、図3は同じくその画像形成装置の定着部を示す概略構成図である。
この画像形成装置は、図1に示すように主電源装置1と、その主電源装置1により充電される補助電源装置2と、主電源装置1により発熱体6が加熱されると共にスイッチング回路3の切り換えにより補助電源装置2によっても発熱体6が加熱可能な加熱部5と、給紙部7から給紙された転写紙等の記録媒体にトナー画像を形成すると共にそのトナー画像を定着装置を構成する加熱部5により熱定着して排紙部8に排紙するまでの間の作像動作を主電源装置1からの給電により行う作像部9とを備えている。
また、装置外部の使用者から見える位置には表示部11を設けていて、そこには作像内容(例えば指定ジョブの全てについて画像形成が完了したか)等を表示できるようにしている。
そして、この画像形成装置は、主電源装置1からの給電が停電等(コンセントの外れも含む)により遮断されたときに、補助電源装置2から少なくとも作像部9に給電を行うように制御する補助電源給電制御部として機能する制御装置50を設けている。なお、停電等による給電遮断の検出は、停電検出回路13により行う。
なお、この実施例1では、加熱部5に主発熱体6aと副発熱体6bの複数(図1では2個)の発熱体6を設けた場合の例を示したが、発熱体6は1個にしてもよい。
補助電源装置2は、二次電池である例えば電気二重層コンデンサ(キャパシタ)であり、この画像形成装置は、詳しい説明は後述するが、補助電源装置2の劣化を内部抵抗の値と充電容量の低下により検知する劣化検知部12を設けている。
作像部9は、その詳しい説明は図2で行うが、トナーにより潜像を現像して可視像にする現像装置14を有しており、その現像装置14にはトナーがトナー補給部15により補給されるようになっている。
加熱部5には、その温度を検出するための温度検知部である温度センサ16を設けている。また、排紙部8には、排紙トレイ17(図2参照)に排出される記録媒体を検出する排紙センサ18を設けている。
この画像形成装置は、画像形成動作を開始させると、図2に示すように作像部9に設けているドラム状の像担持体である感光体21が、矢示A方向に回転を開始する。その感光体21の回りには、帯電装置を構成する帯電ローラ22と、ミラー24等を有する露光装置23と、現像ローラ14aを有する現像装置14と、例えばシート状の転写紙である記録媒体Pに感光体21上のトナー画像を転写する転写装置25と、感光体21の周面にブレード26aを摺接させてクリーニングするクリーニング装置26等が、それぞれ配設されている。
この画像形成装置は、感光体21の周面が帯電ローラ22により暗中にて均一に帯電されると、その帯電面に露光装置23からミラー24を介した露光光が走査され、そこに潜像が形成される。その潜像は感光体21の矢示A方向への回転により現像装置14のある位置まで移動していき、そこでトナーにより現像されて可視像(トナー像)となる。
一方、所定のタイミングで給紙部7の給紙コロ27が図2の矢示B方向に回転し、給紙部7に設けられている給紙トレイ28内の記録媒体Pの給送が開始され、それにより給送された記録媒体Pは搬送経路上に設けられている一対のレジストローラ29のニップ位置で一旦停止される。
そのレジストローラ29は、感光体21上のトナー像と記録媒体Pとが正確に一致するタイミングで、その記録媒体Pを転写装置25のある転写部に向けて再び給送を開始する。それにより、感光体21上のトナー像が記録媒体P上に、転写装置25による電界によって転写される。
こうして、トナー像が転写された記録媒体Pは、その下流の位置に設けられている定着装置である加熱部5に向けて搬送され、加熱部5の加熱ローラ31と加圧ローラ32との間に挾持されて加圧されながら加熱されることにより、トナー像が定着される。
そして、その定着後の記録媒体Pは、作像部9の排出ローラ33により排紙部8の排紙トレイ17上に排紙される。
そして、記録媒体Pにトナー像を転写した後に感光体21上に残った残留トナーは、感光体21の回転によりクリーニング装置26の位置に移動し、そこでクリーニング装置26によりクリーニングされて感光体21の周面から除去され、次の画像形成に備える。
ところで、この画像形成装置は、図1で説明したように主電源装置1以外に、その主電源装置1により繰返し充電が可能な電気二重層コンデンサからなる補助電源装置2を備えている。そして、主電源装置1により加熱部5の例えばハロゲンヒータである発熱体6の主発熱体6aを加熱すると共に、スイッチング回路3の切り換えにより補助電源装置2によっても発熱体6の副発熱体6bを加熱することができるようになっている。
その補助電源装置2は、この実施例1では例えばDC50Vを図示しない電圧調整回路によりDC24Vに調整し、それをスイッチング回路3を介して副発熱体6bに印加するようにしている。
なお、主電源装置1は、そこにトランス等を備えており、それにより外部より入力したAC100Vを電圧調整することができるようになっている。
補助電源装置2は、複数の電気二重層コンデンサを直列に配置しており、それによりDC50Vを出力できるようになっている。
このように、この画像形成装置では、補助電源装置2に複数の電気二重層コンデンサを使用しており、この大容量の電気二重層コンデンサは電気化学キャパシタともよばれていて、化学反応を伴わないため充放電の繰り返し回数が1万回以上の長寿命を有し、繰り返しの充放電による劣化も少ない。また、数十秒〜数分程度の急速な充電が可能である。さらに、鉛蓄電池のように液交換や補充なども必要ないため、メンテナンスがほとんどいらない。
これに対し、例えば一般的なニッケル−カドミウム電池の場合には、急速充電を行っても数時間の時間を要すると共に、充放電の繰り返し回数の寿命も500から1000回であるため、補助電源装置としての寿命は短い。
主電源装置1は、コンセント等に接続することにより商用電源10からAC100Vを入力する。日本の通常のオフィスなどでは100Vの電圧電源が広く用いられる。そして、一般的には15Aが電流の最大値となっていることが多く、1500Wが一系統の電源の最大電力である。
なお、主電源装置1には、交流と直流の整流や電圧を安定化させる等の機能を持たせるようにしてもよい。
図3に示すように、加熱部5は加熱ローラ31と加圧ローラ32とを備えており、その加熱ローラ31内に主発熱体6aと副発熱体6bを設けている。その主発熱体6aと副発熱体6bは共に例えばハロゲンヒータを使用する。
そのハロゲンヒータは、ガラス管の中に設けた電熱線に電力が供給されることによって発光し、その輻射熱により加熱部5の温度をトナー像の定着に適した所定の温度にまで上昇させる。そして、その加熱部5への給電は、この実施例では主電源装置1から主発熱体6aに、補助電源装置2から副発熱体6bにそれぞれ行う。
加熱ローラ31は、ローラ基体をアルミや鉄等の金属製にすることが、耐久性や加圧による変形などの点から望ましい。そして、その加熱ローラ31のローラ表面にはトナー等の固着を防ぐため、離型層を形成するとよい。一方、その加熱ローラ31の内面は、ハロゲンヒータの熱を効率よく吸収させるため、黒化処理を施すとよい。
このように、この実施例1では主発熱体6aと副発熱体6bに対して、主電源装置1と補助電源装置2を別系統にして電力を供給する構成にしている。これは、この実施例1では、主発熱体6aに主電源装置1から印加される電圧が商用電源10の100Vであり、副発熱体6bには補助電源装置2から50V(コンデンサ2.5V電圧のセルを20個直列)を電圧調整回路で24Vにした電圧が印加され、それらは電圧値が異なっているためである。
しかしながら、発熱体6は必ずしも別部品にする必要はなく、主電力と補助電力を重畳した単一部材であるようにしてもよい。
なお、加熱部5は、加熱ローラ31内にハロゲンヒータを設けるものに限るものではなく、例えば板状のセラミックヒータを用いたものにしてもよいし、コイルに高周波を流して被加熱体を加熱する誘導加熱による構成のものにしてもよい。
図1に示した補助電源装置2は、充電装置を備えており、主電源装置1から供給される電力を蓄えて図示しない充放電切換手段により、副発熱体6bに補助電力を供給する。
したがって、主電源装置1及び補助電源装置2の両方から、電力を同時に加熱部5の主発熱体6aと副発熱体6bに供給することで、主電源装置1のみによる供給電力を上回る大量の電力を加熱部5に供給することができる。
このように、この画像形成装置では、加熱部5の温度をトナー像の定着に適した所定の温度に短時間で立ち上げるため、加熱部5の立ち上げ時には主電源装置1と補助電源装置2の両方から、加熱部5の主発熱体6aと副発熱体6bに同時に給電するようにしている。
このようにすれば、図4に示すように加熱部5の温度上昇時間は、主電源装置1から主発熱体6aにのみ給電した場合に比べて、主電源装置1と補助電源装置2の両者から主発熱体6aと副発熱体6bに同時に給電した場合のほうが加熱部5の昇温時間を短くすることができる。
図5はその加熱部の昇温を説明するための線図である。
この実施例1による画像形成装置では、補助電源装置2が十分に充電されていない例えば朝一番に、画像形成装置に電源を投入した場合には、商用電源10に接続された主電源装置1からのみ加熱部5へ電力を供給する。そして、主電源装置1の給電電力に余裕がある待機状態などでは、主電源装置1から補助電源装置2へ電力を供給して、その補助電源装置(この例ではコンデンサ)2を充電する。
また、補助電源装置2が充電されているときに、定着用の加熱ローラ31の温度を短時間で温度上昇させるときには、主電源装置1と共に補助電源装置2の電力を同時に加熱部5へ供給することにより、加熱部5に多量の電力を一度に供給する。そうすることにより、加熱部5に投入するトータル電力を主電源装置1だけのときよりも、補助電源装置2からも給電する分だけ多くすることができる。
したがって、図5の(a)に示すように、主電源装置1だけの立上り時間tに比べて短時間の立上り時間tで、加熱ローラ31を定着に適した温度にまで上昇させることができる。
この点を、さらに具体的な例をあげて説明すると、例えば外径がφ50で、肉厚0.7mmの鉄製の加熱ローラを、トナー定着に必要な約180℃の所定の温度にまで上昇させるのに、主電源装置1からのみ主発熱体6aに給電して、補助電源装置2から副発熱体6bには給電しなかったときには、主電源装置1から主発熱体(ハロゲンヒータ)6aに、100Vの電圧で約1200Wの電力を供給することができ、加熱ローラ31を約180℃にまで昇温させるのに約30秒(図5の時間t)かかる。
これに対し、前述したように500Fで2.5Vのコンデンサを20個直列に接続して構成した補助電源装置2からも副発熱体(ハロゲンヒータ)6bに給電したときには、その副発熱体6bで600W程度の電力を取り出すことができる。その補助電源装置2を構成しているコンデンサは、放電すると電圧が低下するが、放電開始から30秒後でも400W程度の電力供給が可能である。
そのため、この画像形成装置のように、主電源装置1と共に補助電源装置2の電力を同時に加熱部5へ供給すると、主電源装置1の1200Wに補助電源装置2の600Wが同時に加わることにより、1800Wの電力が加熱部5に一度に供給される。それにより、加熱ローラ31を約20秒(図5の時間t)で約180℃にまで昇温させることができる。
なお、この補助電源装置2による加熱部5への電力補助は、加熱部5の立上げ時だけに限るものではなく、例えば連続通紙中や厚紙通紙中等のように加熱ローラ31の温度が低下することにより、それを補うために加熱部5に、より多くの電力を供給する必要があるときには、通紙中であっても補助電源装置2による加熱部5への電力補助を行うようにするとよい。それにより、連続通紙時や厚紙通紙時においても良好な画像品質を維持することができる。
ところで、この画像形成装置は、図1で説明したように主電源装置1からの給電が停電等により遮断されたときには、その停電等により主電源装置1からの給電が遮断される前にその主電源装置1が給電していた全ての負荷(作像部9だけにしてもよい)に、補助電源装置2から給電を行うように制御装置50が制御する。
そして、その主電源装置1からの給電が遮断されたときに補助電源装置2が作像部9を含む上記の全ての負荷に対して行う給電は、排紙部8にジョブの最終紙の排出が完了するまで行うように、制御装置50が制御する。
また、この画像形成装置は、補助電源装置2を構成しているコンデンサの劣化を内部抵抗の値と容量の低下から劣化検知部12が検知し、その検知結果で上記内部抵抗の値と容量のいずれか一方が所定の値よりも悪化しているときには、制御装置50は補助電源装置2の交換を表示部11に警告させる制御も行う。
すなわち、制御装置50は、二次電池であるコンデンサの劣化を内部抵抗の値と容量の低下により検知し、そのいずれか一方が所定の値よりも悪化したときには上記二次電池の交換を警告する寿命警告部としても機能する。
その制御装置50は、各種判断及び処理機能を有する中央処理装置(CPU)と、各処理プログラム及び固定データを格納したROMと、処理データを格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路(I/O)とからなるマイクロコンピュータを備えている。
この制御装置50は、停電検出回路13から停電時等に出力される信号を、劣化検知部12から補助電源装置2の劣化を示す信号をそれぞれ所定のタイミングで入力する。また、排紙センサ18から記録媒体が排紙トレイ17に排出される度に出力される排紙信号を、温度検知センサ16から加熱部5の温度に対応した信号をそれぞれ所定のタイミングで入力する。
そして、この制御装置50は、スイッチング回路3を制御して、加熱部5の主発熱体6a及び副発熱体6bのオン・オフ制御を行うと共に、給紙部7,作像部9,排紙部8,トナー補給部15の各負荷のオン・オフ制御を行う。さらに、補助電源装置2が交換を要するまで劣化したときには、表示部11に補助電源装置2の交換を示す警告を表示させるように制御する。
図6は主電源装置からの給電が遮断されたときに制御装置が行う主電源遮断時給電処理のルーチンを示すフロー図である。
制御装置50のマイクロコンピュータは、所定のタイミングで図6に示すルーチンをスタートさせる。
まず最初のステップで、停電等(コンセントの外れも含む)による主電源装置1からの給電遮断を停電検出回路13が検出したか否かを判断し、それを検出していなければ主電源装置1からの給電が正常に行われているので、メインルーチンへリターンする。
その最初のステップで、主電源装置1からの給電遮断を判断したときには、次のステップで、停電等により主電源装置1からの給電が遮断される前にその主電源装置1が給電していた全ての負荷、例えば給紙部7,作像部9,排紙部8等の負荷に補助電源装置2から給電を行うように、スイッチング回路3を制御する。
次のステップでは、現在指示されているジョブの最終紙の排紙トレイ17への排出が完了したか否かを排紙センサ18からの信号により判断し、まだジョブの最終紙の排出が完了していなければ、そのまま待って、最終紙の排出完了を判断すると次のステップへ進んで、そこで上述したステップで補助電源装置2から給電した全ての負荷に対する給電を停止させ、その後メインルーチンへリターンする。
このように、この実施例1の画像形成装置は、主電源装置1からの給電が停電等により遮断されると、補助電源装置2から少なくとも作像部9に対して給電を行って(この実施例では、停電前に主電源装置1が給電していた全ての負荷)、その作像部9に画像形成途中の記録媒体が存在するときには、その記録媒体への画像形成が完了してそれを排出するまで補助電源装置2による給電を継続させる補助電源給電方法を実施する。
それにより、画像形成中に全てのジョブの画像形成が完了する前の途中の段階で、停電や、AC100Vのコンセントに差し込まれていたコネクタに足を引っ掛ける等してそれを外してしまったりすることにより、主電源装置1からの電力供給が遮断されてしまったときでも、引き続き補助電源装置2から給電を継続させることができるので、作像部9の動作を中断させることなしに、全てのジョブについて画像形成を終了させることができる。
それにより、ジョブが途中の未完成状態のままになってしまうのを防止することができると共に、画像形成動作中の各部がその画像形成動作中に停止してしまうことによる損傷や不具合の発生を防止することができる。
ところで、制御装置50は、補助電源装置2を構成しているコンデンサの内部抵抗と容量のいずれか一方が所定の値よりも悪化したときにはそのコンデンサの交換を警告する表示を表示部11に表示させる寿命警告部の制御部分としても機能することを前述した。
図7はその制御装置50が行う寿命警告表示処理のルーチンを示すフロー図である。
制御装置50は、所定のタイミングで図7に示すルーチンをスタートさせる。
まず最初のステップで、補助電源装置2を構成しているコンデンサの内部抵抗が所定の値よりも悪化しているか否かを判断し、それが悪化していれば(YESの判断)、表示部11にコンデンサの交換を警告する表示をさせるようにし、その後メインルーチンにリターンする。
また、上記の判断でコンデンサの内部抵抗が所定の値よりも悪化していなければ、次のステップに進んで、今度はそのコンデンサの容量が所定の値よりも悪化(低下)しているか否かを判断し、それが悪化していれば(YESの判断)、表示部11にコンデンサの交換を警告する表示をさせるようにし、その後メインルーチンにリターンする。
そして、上記の判断でコンデンサの容量が所定の値よりも悪化していなければ、コンデンサはまだ寿命に達していないので、コンデンサの交換に関する警告をさせることなく、メインルーチンにリターンする。
〔実施例2〕
図8はこの発明による画像形成装置の実施例2の発明に関する主要な部分のみを示すブロック図である。
この実施例2による画像形成装置は、実施例1に対し、主電源装置1からの給電が停電等により遮断されたときに行う補助電源装置2からの給電先を、作像部9と作像内容が表示される表示部11だけにした点のみが異なるだけであり、画像形成装置全体及び作像部の構成は図1及び図2で説明したものと同様であるため、その詳しい図示は省略し、必要に応じて図1及び図2で使用した符号を使用して説明する。
図8の制御装置60は、図1で説明した制御装置50と同様に補助電源給電制御部として機能するものであり、制御装置50とは主電源装置1からの給電が遮断されたときに行う補助電源装置2からの給電先の制御が異なるだけであり、制御装置50と同様な構成であって、マイクロコンピュータを有している。
そのマイクロコンピュータは、所定のタイミングで図9に示す主電源遮断時給電処理をスタートさせる。まず最初のステップで、停電等(コンセントの外れも含む)による主電源装置1からの給電遮断を停電検出回路13が検出したか否かを判断し、それを検出していなければ主電源装置1からの給電が正常に行われているので、メインルーチンへリターンする。
その最初のステップで、主電源装置1からの給電遮断を判断したときには、次のステップで補助電源装置2からの給電先を作像部9と表示部11のみにするようにし、それ以外の負荷部には補助電源装置2から給電しないようにスイッチング回路3を制御する。
次のステップでは、図6の実施例1で説明した場合と同様に、現在指示されているジョブの最終紙の排紙トレイ17への排出が完了したか否かを排紙センサ18からの信号により判断し、まだジョブの最終紙の排出が完了していなければ、そのまま待って、最終紙の排出完了を判断すると次のステップへ進んで、そこで作像部9と表示部11への給電を停止させ、その後メインルーチンへリターンする。
このように、この実施例2の画像形成装置は、停電等の際には上述したように作像部9に給電が行われるので、ジョブの画像形成中に停電等になることによって主電源装置1からの給電が遮断されるようなことがあっても、その作像部9には引き続き補助電源装置2から給電が行われるので、画像形成動作はジョブの最終紙が排紙トレイ17(図2参照)に排出されるまで継続される。
そして、その補助電源装置2からの給電は表示部11へも行われ、その表示部11には指示された全てのジョブの画像形成が完了して、それが排紙トレイ17に排出されたことを知らせるメッセージが表示される。
したがって、この画像形成装置の使用者は表示部11を見れば、停電等があってもジョブが途中で中断されていないことを知ることができるので、主電源装置1からの給電復帰後に、途中まで画像形成が進行していて途中で主電源装置1が遮断されてしまった上記ジョブを、再度重複して画像形成してしまうのを防止することができる。
〔実施例3〕
図10はこの発明による画像形成装置の実施例3の発明に関する主要な部分のみを示す図8と同様なブロック図である。
この実施例3による画像形成装置は、実施例1に対し主電源装置1からの給電が停電等により遮断されたときに行う補助電源装置2からの給電を、加熱部5の副発熱体6bには行わないようにした点が異なるだけであり、画像形成装置全体及び作像部の構成は図1及び図2で説明したものと同様であるため、その詳しい図示は省略し、必要に応じて図1及び図2で使用した符号を使用して説明する。
図10の制御装置70は、補助電源給電制御部として機能するものであり、図1で説明した制御装置50とは、主電源装置1からの給電が停電等により遮断されたときには加熱部5の副発熱体6bには補助電源装置2からの給電を行わないように制御する点が異なるだけであり、制御装置50と同様な構成であって、マイクロコンピュータを有している。
そのマイクロコンピュータは、所定のタイミングで図11に示す主電源遮断時給電処理をスタートさせる。まず最初のステップで、停電等(コンセントの外れも含む)による主電源装置1からの給電遮断を停電検出回路13が検出したか否かを判断し、それを検出していなければ主電源装置1からの給電が正常に行われているので、メインルーチンへリターンする。
その最初のステップで、主電源装置1からの給電遮断を判断したときには、次のステップで補助電源装置2からの給電を加熱部5の副発熱体6bには行わないようにし(主発熱体6aにも給電はされない)、その他の負荷(主電源装置1からの給電が遮断される前に駆動されていた全ての負荷)には引き続き補助電源装置2からの給電を行う。そして、次のステップ以降は、図6及び図9で説明した内容と同様の判断及び処理を行う。
この実施例3による画像形成装置によれば、主電源装置1からの給電が遮断された際に行う補助電源装置2からの給電は、負荷類の中で消費電力が比較的大きい加熱部5へは行わないので、補助電源装置2の電力消費を少なくすることができる。
なお、上記の主電源装置1からの給電遮断を判断したときに行う補助電源装置2による給電先は、主電源装置1からの給電が遮断される前に駆動されていた加熱部5を除く全ての負荷とせずに、例えば作像部9を除く他の負荷への給電も適宜限定するようにしてもよい。そのようにすれば、補助電源装置2からの電力の消費を有効に抑えることができる。
〔実施例4〕
図12はこの発明による画像形成装置の実施例4の発明に関する主要な部分のみを示す図8と同様なブロック図である。
この実施例4による画像形成装置は、実施例1に対し主電源装置1からの給電が停電等により遮断されたときに行う補助電源装置2からの給電を、トナー補給部15には行わないようにする点が異なるだけであり、画像形成装置全体及び作像部の構成は図1及び図2で説明したものと同様であるため、その詳しい図示は省略し、必要に応じて図1及び図2で使用した符号を使用して説明する。
図12の制御装置80は、補助電源給電制御部として機能するものであり、図1で説明した制御装置50とは、主電源装置1からの給電が停電等により遮断されたときにはトナー補給部15には補助電源装置2からの給電を行わないように制御する点のみが異なるだけであり、制御装置50と同様な構成であって、マイクロコンピュータを有している。
そのマイクロコンピュータは、所定のタイミングで図13に示す主電源遮断時給電処理をスタートさせる。まず最初のステップで、停電等(コンセントの外れも含む)による主電源装置1からの給電遮断を停電検出回路13が検出したか否かを判断し、それを検出していなければ主電源装置1からの給電が正常に行われているので、メインルーチンへリターンする。
その最初のステップで、主電源装置1からの給電遮断を判断したときには、次のステップで補助電源装置2からの給電をトナー補給部15には行わないようにし、その他の負荷(主電源装置1からの給電が遮断される前に駆動されていた全ての負荷)には引き続き補助電源装置2からの給電を行うようにする。そして、次のステップ以降は、図6,図9及び図11で説明した内容と同様の判断及び処理を行う。
この実施例4による画像形成装置によれば、主電源装置1からの給電が遮断された際に行う補助電源装置2からの給電を、トナー補給部15に行わない分だけ電力の消費を抑えることができる。
なお、上記の主電源装置1からの給電遮断を判断したときに行う補助電源装置2による給電先は、主電源装置1からの給電が遮断される前に駆動されていたトナー補給部15を除く全ての負荷とせずに、作像部9を除く他の負荷への給電も適宜限定するようにしてもよい。そのようにすれば、補助電源装置2からの電力の消費を、より抑えることができる。
〔実施例5〕
図14はこの発明による画像形成装置の実施例5の発明に関する主要な部分のみを示す図8と同様なブロック図である。
この実施例5による画像形成装置は、実施例1に対し主電源装置1からの給電が停電等により遮断されたときに補助電源装置2から給紙部7に対して行う給電を所定時間だけ行うようにした点が異なるだけであり、画像形成装置全体及び作像部の構成は図1及び図2で説明したものと同様であるため、その詳しい図示は省略し、必要に応じて図1及び図2で使用した符号を使用して説明する。
図14の制御装置90は、補助電源給電制御部として機能するものであり、図1で説明した制御装置50とは、主電源装置1からの給電が停電等により遮断されたときに補助電源装置2から給紙部7に行う給電を所定時間tが経過するまで行った後に停止させるように制御する点のみが異なるだけであり、制御装置50と同様な構成であって、マイクロコンピュータと、タイマ90aとを有している。
そのマイクロコンピュータは、所定のタイミングで図15に示す主電源遮断時給電処理をスタートさせる。まず最初のステップで、停電等(コンセントの外れも含む)による主電源装置1からの給電遮断を停電検出回路13が検出したか否かを判断し、それを検出していなければ主電源装置1からの給電が正常に行われているので、メインルーチンへリターンする。
その最初のステップで、主電源装置1からの給電遮断を判断したときには、次のステップで補助電源装置2からの給電を給紙部7と作像部9へ行う。そして、次のステップで、補助電源装置2から給紙部7への給電が所定時間t経過したか否かを判断し、まだ所定時間tが経過していなければ、そのまま待って、所定時間tの経過を判断すると次のステップへ進んで、そこで補助電源装置2から給紙部7への給電を停止させる。
次のステップでは、現在指示されているジョブの最終紙の排紙トレイ17への排出が完了したか否かを排紙センサ18からの信号により判断し、まだジョブの最終紙の排出が完了していなければ、そのまま待って、最終紙の排出完了を判断すると次のステップへ進んで、そこで補助電源装置2から作像部9への給電を停止させ、その後メインルーチンへリターンする。
なお、上記所定時間tは、例えば予め設定した枚数の記録媒体を給紙するのに要する時間に基づいて設定する。そして、その予め設定した枚数とは、補助電源装置2の電圧降下時間(電源能力)や、加熱部5へ給電が停止された後も予熱で加熱部5の温度がトナー像の定着に必要な温度を保つことができる経過時間を、機種ごとに実験等で求めることにより決定する。
この実施例5によれば、主電源装置1からの給電遮断時に補助電源装置2からの給電を加熱部5へ行わなくても、主電源装置1からの給電遮断後に補助電源装置2から作像部9への給電により画像形成動作を継続させ、記録媒体上に形成したトナー像を加熱部5でトナー像を定着可能な温度にある残存熱で加熱定着させることができる。
なお、補助電源装置2から給紙部7への給電の停止タイミングは、給紙部7が記録媒体の給紙をした後に次の記録媒体の給紙を開始する前の給紙間のタイミングにするとよい。
そうすれば、給紙部7への給電が停止されたときに、記録媒体が給紙コロ27により給紙トレイ28から給紙された給紙途中の段階で停止されてしまうようなことがなくなるので、記録媒体の無駄を無くすことができる。
また、所定時間tは、補助電源装置2の充電容量に基づいて設定した時間としてもよい。すなわち、補助電源装置2が補助電源としての機能を果たすことができる電源電圧を、放電開始後から維持できる時間を実験等で求めて、その時間を所定時間tにするとよい。
そうすれば、補助電源装置2から給電が行われている間は、その給電によって動作が継続される各負荷は異常な電圧降下等の影響を受けることなしに、正常に動作し続けることができる。
さらに、所定時間tは、温度センサ16が検知した加熱部5の温度が所定の温度にまで低下する時間としてもよい。
すなわち、温度センサ16により加熱部5の温度を常に検出し、その温度がトナー像を正常に定着することができる下限の温度にまで低下したタイミング(時間)のときに、補助電源装置2から給紙部7への給電を停止させるようにするとよい。
そうすれば、補助電源装置2から給電が行われている間(停電時等)は、加熱部5の温度がトナー像を正常に定着することができる温度に維持されるので、定着後に排出された画像形成後の記録媒体に定着不良が生じない。
この発明は、電気を主なエネルギー源とする装置に広く適用することができる。
この発明による画像形成装置の実施例1の主要な部分の構成を示すブロック図である。 同じくその画像形成装置の構成を示す概略構成図である。 同じくその画像形成装置の定着部を示す概略構成図である。 主電源装置のみからの給電と主電源装置及び補助電源装置の両者から同時に給電した場合との加熱ローラの昇温時間の差を比較した線図である。 同じくその主電源装置のみからの給電と主電源装置及び補助電源装置の両者から同時に給電した場合の加熱部の昇温時間の差を説明するための線図である。 図1の画像形成装置の制御装置が有しているマイクロコンピュータが行う主電源遮断時給電処理のルーチンを示すフロー図である。 同じくその制御装置が行う寿命警告表示処理のルーチンを示すフロー図である。
この発明による画像形成装置の実施例2の発明に関する主要な部分のみを示すブロック図である。 図8の画像形成装置の制御装置が有しているマイクロコンピュータが行う主電源遮断時給電処理のルーチンを示すフロー図である。 この発明による画像形成装置の実施例3の発明に関する主要な部分のみを示す図8と同様なブロック図である。 図10の画像形成装置の制御装置が有しているマイクロコンピュータが行う主電源遮断時給電処理のルーチンを示すフロー図である。 この発明による画像形成装置の実施例4の発明に関する主要な部分のみを示す図8と同様なブロック図である。 図12の画像形成装置の制御装置が有しているマイクロコンピュータが行う主電源遮断時給電処理のルーチンを示すフロー図である。 この発明による画像形成装置の実施例5の発明に関する主要な部分のみを示す図8と同様なブロック図である。 図14の画像形成装置の制御装置が有しているマイクロコンピュータが行う主電源遮断時給電処理のルーチンを示すフロー図である。
符号の説明
1:主電源装置、2:補助電源装置、5:加熱部、6:発熱体、6a:主発熱体、6b:副発熱体、7:給紙部、8:排紙部、9:作像部、11:表示部、14:現像装置、15:トナー補給部、16:温度センサ(温度検知部)、50,60,70,80,90:制御装置

Claims (13)

  1. 主電源装置と、該主電源装置により充電される補助電源装置と、前記主電源装置により発熱体が加熱されると共に前記補助電源装置によっても前記発熱体が加熱可能な加熱部と、給紙部から給紙された記録媒体に画像を形成すると共にその画像を前記加熱部により熱定着して排紙部に排出するまでの間の作像動作を前記主電源装置からの給電により行う作像部とを備え、該作像部はトナーにより潜像を現像して可視像にする現像装置を有し、該現像装置にトナーを補給するトナー補給部を設けた画像形成装置において、
    前記主電源装置からの給電が停電等により遮断されたときに、前記補助電源装置から少なくとも前記作像部に給電を行い、前記トナー補給部には給電を行わないように制御する補助電源給電制御部を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 主電源装置と、該主電源装置により充電される補助電源装置と、前記主電源装置により加熱される主発熱体と前記補助電源装置により加熱される副発熱体の複数の発熱体を有する加熱部と、給紙部から給紙された記録媒体に画像を形成すると共にその画像を前記加熱部により熱定着して排紙部に排出するまでの間の作像動作を前記主電源装置からの給電により行う作像部とを備え、該作像部にトナーにより潜像を現像して可視像にする現像装置と、該現像装置にトナーを補給するトナー補給部とを設けた画像形成装置において、
    前記主電源装置からの給電が停電等により遮断されたときに、前記補助電源装置から少なくとも前記作像部に給電を行い、前記トナー補給部には給電を行わないように制御する補助電源給電制御部を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記補助電源給電制御部が制御する前記補助電源装置の給電先は、停電等により前記主電源装置からの給電が遮断される前に該主電源装置が給電していた前記トナー補給部以外の全ての負荷であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記補助電源給電制御部が制御する前記補助電源装置の給電先は、前記作像部と作像内容が表示される表示部であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 前記補助電源給電制御部は、前記主電源装置からの給電が停電等により遮断されたときには前記加熱部の発熱体には前記補助電源装置からの給電を行わないことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記補助電源装置は二次電池であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記二次電池はコンデンサであることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  8. 前記主電源装置からの給電が遮断されたときに前記補助電源装置が少なくとも前記作像部に対して行う給電は、前記排紙部にジョブの最終紙の排出が完了するまでであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記補助電源給電制御部は、前記主電源装置からの給電が停電等により遮断されたときに前記給紙部へも所定時間だけ給電を行なうことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  10. 前記所定時間は、予め設定した枚数の記録媒体を給紙するのに要する時間に基づいて設定した時間であることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  11. 前記所定時間は、前記補助電源装置の充電容量に基づいて設定した時間であることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  12. 請求項記載の画像形成装置において、前記加熱部の温度を検知する温度検知部を設け、前記所定時間は前記温度検知部が検知した温度が所定の温度にまで低下する時間であることを特徴とする画像形成装置。
  13. 主電源装置と、該主電源装置により充電される補助電源装置と、前記主電源装置により発熱体が加熱されると共に前記補助電源装置によっても前記発熱体が加熱可能な加熱部と、給紙された記録媒体に画像を形成すると共にその画像を前記加熱部により熱定着して排紙するまでの間の作像動作を前記主電源装置からの給電により行う作像部とを備え、該作像部はトナーにより潜像を現像して可視像にする現像装置を有し、該現像装置にトナーを補給するトナー補給部を設けた画像形成装置における補助電源給電方法であって、
    前記主電源装置からの給電が停電等により遮断されたときに、前記補助電源装置から前記トナー補給部には給電を行わず、少なくとも前記作像部に対して給電を行って、該作像部に画像形成途中の記録媒体が存在するときには該記録媒体への画像形成が完了してそれを排出するまで前記補助電源装置による給電を継続させる補助電源給電方法。
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