JP4244066B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4244066B2
JP4244066B2 JP2007280106A JP2007280106A JP4244066B2 JP 4244066 B2 JP4244066 B2 JP 4244066B2 JP 2007280106 A JP2007280106 A JP 2007280106A JP 2007280106 A JP2007280106 A JP 2007280106A JP 4244066 B2 JP4244066 B2 JP 4244066B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power source
capacitor
heating
power supply
auxiliary power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007280106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008058991A (ja
Inventor
恵理子 千葉
和人 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007280106A priority Critical patent/JP4244066B2/ja
Publication of JP2008058991A publication Critical patent/JP2008058991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4244066B2 publication Critical patent/JP4244066B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等においては、普通紙やオーバーヘッドプロジェクタ(以下「OHP」という)用フィルムなどの記録媒体上に画像を形成し記録する工程を有する。様々な画像形成記録方式が実現されているが、そのなかでも高速性、画像品質、コストなどから画像形成装置に広く採用されているのが電子写真方式である。
電子写真方式の画像形成装置では、紙やフィルムなどの記録媒体上に未定着トナー像を形成し、熱と圧力で固定する定着工程がある。定着方式としては、高速性、安全性等の面からヒートローラ方式が現在最も多く採用されている。
ヒートローラ方式とは、ハロゲンヒータなどの発熱部材により加熱される加熱ローラと、これに対向配置される加圧ローラとを圧接させてニップ部と呼ばれる相互圧接部を形成し、両ローラ間の上記ニップ部に、未定着トナー像が形成されたシート状の記録媒体を通過させて加熱する方式である。
加熱ローラは鉄やアルミなどの金属ローラを主に使用しており熱容量が大きい。このため、使用可能温度である約180℃前後まで昇温するには数分から十数分の長い立ち上げ時間が必要であるという欠点がある。
そこで、複写機などの画像形成装置では、使用者がプリントを行わない待機時にも、加熱ローラに電力を供給して温度を使用可能温度よりやや低い予熱温度に保っており、すぐに使用可能温度まで立ち上がるようにしている。これは、使用者が定着ローラの昇温を待つことがないようにするためであり、機器を使用しない待機時にも、画像形成に寄与しない、余分なエネルギーが消費されていた。なお、この待機時消費エネルギーは機器の消費エネルギーの約7〜8割に上るという調査結果もある。
近年、環境保護意識の高まりから各国で省電力、省エネルギーのための法規が制定されている。画像形成装置において省電力化を図る上では、割合の大きい待機時消費エネルギーを削減すると効果が大きいため、未使用時には電力供給をゼロにすることが望ましい。
しかし、従来の画像形成装置の構成で、待機時の電力をゼロにすると、再使用時には定着ローラを所定温度まで昇温させるには時間がかかるため、待ち時間が長くなり、使用者の使い勝手が悪化してしまう。このため、速やかに加熱ローラ温度を上昇させる構成が必要とされている。
加熱ローラの昇温時間を短くするためには、単位時間当たりの投入エネルギーすなわち定格電力を大きくするとよい。実際に、プリント速度の速い高速機には電源電圧を200Vにして対応しているものもある。しかし、日本国内の一般的なオフィスでは、電源は100V15Aが一般的で1500Wが上限であり、200Vに対応させるには、機器の設置場所の電源関連に特別な工事を施す必要があり、一般的な解決法とはいえない。このため、加熱ローラを短時間で昇温させようとしても、投入エネルギーの上限は上げられないのが実状であった。
これを改善するために、補助電源を用いて上記課題を解決することが提案されている。この提案では、充電可能な補助電源として二次電池を使用している。二次電池としては、鉛蓄電池、カドニカ電池が代表的なものである。
例えば、特許文献1記載の発明においては、主電源の他に補助電源を有することなどが提案されている。定着ローラを加熱する主電源の電力を補助電源でさらに増すというものではなく、別系統の発熱体に補助電源から電力を供給している。
また、特許文献2記載の発明においては、主電源の他に補助電源を用いて省エネルギーの定着器を提供することが提案されている。しかし、単一の電源から2つのレベルの電力供給を行うものであって、補助電源を用いることにより、最大の供給電力を主電源のみの場合より高めることを主眼にしたものではない。
特許文献3記載の発明においては、主電源の他に補助電源を用いて色々な機能を提供することなどが提案されている。しかし、補助電源として二次電池、一次電池等を用いるものである。
また、特許文献4記載の発明においては、商用電源と蓄電池を備えた画像形成装置において、蓄電池への充電中はプロダクティビティーを落とすこと、蓄電池の装填判別手段と充電容量監視を備えていて、監視の結果によりプロダクティビティーを落とすこと、などが提案されている。そして、蓄電池を用いており、充電時間が長いため、外部で充電すること、あるいは夜間充電することが記載されている。
特開平05−232839号公報 特開平10−010913号公報 特開平10−282821号公報 特開2000−075737号公報
二次電池を使用するものにおいては次のような問題がある。二次電池は充放電を何回も繰り返すと劣化して容量が低下していき、大電流で放電するほど寿命が短くなるという性質を持つ。一般的に大電流で長寿命とされているカドニカ電池でも、充放電の繰り返し回数は約500〜1000回程度であり、一日に20回の充放電を繰り返すと一ヶ月程度で電池の寿命が尽きてしまうことになる。したがって、電池交換の手間がかかり電池代などのランニングコストも非常に高くつく。さらに、
・充電に長時間を要するため、夜間充電するかまたは装置外部へ取り出して充電する必要がある。
・放電は少しずつであり、短時間に大電力を取り出すことが難しい。
・放電の必要が無いときに充電しつづけると、ガスが発生し、故障の原因となり、安全では無い。
・鉛蓄電池の場合は液体の硫酸を使用するなどオフィス用機器としては好ましくない。
などの問題があり、二次電池を使用することは実用上実現が困難であった。
そこで本発明者らは、以下に示すように、電気二重層キャパシタなどの大容量キャパシタを補助電源として用いることを検討した。大容量キャパシタは、充放電の繰り返し回数がほぼ無制限であり、充電特性の劣化がほとんどなく、定期的なメンテナンスが不要である。また、充電時間も、二次電池であるバッテリーが数時間を要するのに対して、大容量キャパシタは数秒から数十秒程度にすることが可能であるという特徴を有する。また、電気二重層キャパシタでは数十から数百アンペアの大電流を流すことが可能であるため、短時間での電力供給が可能である。また、充電しつづけても、ガスの発生などは無く安全である。
このような大容量キャパシタを補助電源として用いると、加熱装置、定着装置および画像形成装置の立ち上がりの数秒から数十秒の短時間に、商用電源の電力の限界を超える電力を供給することができるため、立ち上がり時間が短く、信頼性と耐久性の高い加熱装置、定着装置および画像形成装置を実現することができるはずである。
本発明は以上のような従来技術に鑑みてなされたもので、補助電源としてキャパシタを用い、次の立ち上げ時に確実にキャパシタをフル充電とし、立ち上げ時間を短縮することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、上記キャパシタの充放電を適切に制御することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、次のように構成した。
請求項1記載の発明は、加熱部へ電力を供給する主電源と、この主電源からの電力供給により充電可能なキャパシタからなり前記加熱部への最大の供給電力を主電源のみの場合より高める補助電源と、を備えた画像形成装置であって、前記キャパシタからなる補助電源は、充電回路へ接続するか、放電回路へ接続するかを切替え可能であり、装置の電源をオフにする信号が入力されたとき、前記充電回路に接続された状態でキャパシタがフル充電され、その後電源オフとされることを特徴とする。
本発明にかかる画像形成装置によれば、キャパシタからなる補助電源は、充電回路へ接続するか、放電回路へ接続するかを切替え可能であり、装置の電源をオフにする信号が入力されたとき、前記充電回路に接続された状態でキャパシタが充電され、その後電源オフとされるため、次の立ち上げ時に確実に上記キャパシタをフル充電とし、立ち上げ時間を短縮することができる。
以下、図面を参照しながら本発明にかかる画像形成装置の実施の形態について説明する。
図1は、本発明にかかる画像形成装置に適用可能な加熱装置の回路の一例を示す。図1において、符号1は加熱部、2は主電源、3は補助電源、4は補助電源への充電器、5は充放電切替え手段をそれぞれ示す。本構成例において加熱部1は発熱体1a、1bを有しており、主電源2から供給される電力により発熱する主発熱体1a、及び補助電源3から供給される電力により発熱する補助発熱体1bを有し、加熱部1の温度が上昇して図示しない紙やOHPフィルムなどの被加熱体を加熱するようになっている。
主電源2は複写機等の機器の設置場所に備えられているコンセントなどから取り入れることができる商用電源であり、主発熱体1aに応じた電圧の調整及び交流と直流の整流などの機能を有していてもよい。
補助電源3は充放電可能な装置であり、本構成例では大容量キャパシタとして電気二重層キャパシタを用いている。キャパシタは二次電池と異なり、化学反応を伴わないため、次のような優れた特徴を有する。
・充電時間が短い:
二次電池として一般的なニッケル−カドミウム電池を用いた補助電源では、急速充電を行っても数時間の時間を要する。これに対し、キャパシタを用いた補助電源では数分程度の急速な充電が可能であり、従って、頻繁に充放電可能であるため、同一時間内で比較したときに補助電源を用いた加熱の回数を増すことができる。
・寿命が長い:
ニッケル−カドミウム電池は充放電の繰り返し回数が500から1000回であるため加熱時用補助電源としては寿命が短く、交換の手間やコストが問題となる。これに対し、キャパシタを用いた補助電源は桁違いの寿命を有し、繰り返しの充放電による劣化も少ない。従って、待機時の非加熱動作と稼動時の加熱動作を繰り返す画像形成装置における定着装置の加熱装置に、特に有利である。また、鉛蓄電池のように液交換や補充なども必要ないため、メンテナンスがほとんどいらない。
・大電力短時間放電が可能:
二次電池は蓄えた電力を一気に放電することができないので、加熱部の温度が低い状態から立ち上げようとするときに時に大電力を供給できず、立ち上げ時間の短縮には高い効果を望むことはできない。これに対し、キャパシタを用いた補助電源は、大電力を数秒で放電可能であるので、立ち上げ時間の短縮に威力を発揮する。
・充電し続けても安全性が高い:
二次電池は化学反応を利用しているため、最大容量まで充電した後、放電の必要が無い場合、充電回路に接続しつづけると、化学反応によるガスなどにより容器が膨張して破裂することもあり得る。これに対し、キャパシタを用いた補助電源は化学反応ではなく物理現象を利用しているので、ガスの発生などは無く、充電しつづけても安全である。従って、フロート状態のモードを設けなくて良い。
近年キャパシタにも多量の電気エネルギーを蓄えることができるものが開発されてきており、電気自動車などへの採用も検討されている。例えば、日本ケミコン株式会社で開発された電気二重層キャパシタ等は2000F程度の静電容量を有しており、数秒から数十秒の電力供給には十分な容量を備えている。また、日本電気株式会社からもハイパーキャパシタという商品名で80F程度のキャパシタが実現されている。
図1に示す実施形態によれば、加熱部1に供給する電力は、主発熱体1aに主電源2から供給可能であるとともに、補助発熱体1bに対しても補助電源3から供給可能である。このように、主電源2及び補助電源3の両方からの電力を利用することで、所定の時間だけでも主電源2による最大供給電力を上回る大量の電力を加熱部1に供給することができる。
キャパシタ等からなる補助電源3が十分に充電されていない時には、比較的電力を消費しない待機時などに、主電源2からの電力供給により充電器4を介して補助電源3を充電しておく。これにより、立ち上がり時など、加熱部としての定着ローラの温度を、室温から作動温度まで急激に上昇させる必要があって、多量の電力を必要とするときには、主電源2と共に補助電源3の電力を利用して加熱部に多量のエネルギーを供給することで短時間に定着ローラの温度を上昇させることができ、加熱装置の補助電源3としてキャパシタを用いることにより、二次電池では得られなかった効果を得ることができる。
加熱部1の温度を制御するため、主電源2から主発熱体1aへの電力を制御する制御手段6を有していてもよい。制御手段6はスイッチ及びCPUなどの制御装置からなり、設定した条件で主電源2から主発熱体1aへの導通のオン・オフ動作を実現する構成でもよい。
前述のように、キャパシタを用いた補助電源3は、ガスの発生などは無く、充電しつづけても安全であるので、フロート状態のモードを設けなくてよい。従って、充放電切替え手段5は、補助電源3としてのキャパシタを充電器4に接続してなる充電回路と、主発熱体1bに接続される放電回路に切替えることが可能であればよい。
図2は本発明にかかる画像形成装置に適用可能な加熱装置の別の例を示す回路図である。この回路構成が図1に示す回路構成と異なる点は、装置状態を検知する二つの検知手段9a、9bを有している点である。検知手段9aは加熱部1の温度を検知する温度センサで、サーミスタや熱電対などからなる。検知手段9bはキャパシタからなる補助電源3の充電量を検知するための電圧計である。キャパシタは、電池と異なり、放電をするにつれて端子間電圧が低下していくという特性があるため、残電力の検知はキャパシタの端子間電圧を計測することでも実現できる。上記電圧計の代わりに、補助電源3の放電時間あるいは時刻を計測するためのタイマー、加熱開始ボタンや人感センサなどの加熱開始を知らせる手段、加熱動作状態を検知する手段、などを用いてもよい。これらは単独で用いてもよいが、複数を組み合わせることで補助電源3の充放電制御をより適切に行うことが可能である。
以下に、各検知手段9a、9bにより検知された値と補助電源3の充放電の切替え動作例を説明する。複写機などの機器において、メイン電源スイッチをオンにした場合、あるいは、機器本体に人が近づいてきたときこれを人感センサが検知した場合などには、主電源2から主発熱体1aに電力を供給すると同時に、補助電源3から補助発熱体1bに電力を供給できるよう、切替え手段5により、補助電源3を補助発熱体1bに接続し、補助発熱体1bを介した補助電源3の放電回路を形成する。
また、加熱動作中に加熱部1の温度が所定の温度より低下した場合も、補助電源3から補助発熱体1bに電力を供給できるよう、切替え手段5により、補助電源3を補助発熱体1bに接続して放電回路を形成する。
あるいは、予め設定された時刻に補助電源3が充電されるよう、切替え手段5により補助電源3を充電器4に接続して充電回路を形成する。
加熱動作中以外は、切替え手段5により補助電源3を充電器4に接続してなる充電回路を形成し、主電源2から充電器4を介して補助電源3を充電する。
検知手段9aによる検知の結果、補助電源3の充電量が所定値以下の場合は、切替え手段5により補助電源3を充電器4に接続して充電回路を形成する。
補助電源3の放電時間が所定値以上で、かつ非加熱動作中の場合は、切替え手段5により補助電源3を充電器4に接続して充電回路を形成する。
以上は例であり、これらに限るものではない。
図3は本発明にかかる画像形成装置に適用可能な加熱装置のさらに他の実施形態を示す回路図である。この回路構成が図2に示す回路と異なる点は、加熱部1の温度を検出する温度検知手段9aによる検知情報を基に、補助電源3の放電回路を2通りに切替えることが可能であることと、この2通りの放電回路の一方に、定電圧回路が介在し、放電回路の他方には定電圧回路が介在せず、補助電源3から直接加熱部1bに放電される点である。
補助電源3からの電力供給が必要な場合として、装置の立ち上げ時のように短時間で大電力を必要とする場合と、連続的に加熱動作を行っている最中に主電源2の電力だけではわずかに不十分である場合のように、急激に大電力を供給することが不適当な場合がある。従って、図3に示す例のように、補助電源3から補助発熱体1bへの放電回路には、定電圧回路を含まず短時間に大電力を供給可能な放電回路と、定電圧回路を含み一定電力の供給が可能である放電回路の少なくとも2種類の放電回路を備えることが好ましい。
装置の電源オン時や待機後の動作開始時などのように、加熱部が室温程度の低温から、動作温度までの立ち上げ時は、一気に放電させて、短時間で昇温させる。
定着装置の連続通紙時における温度落ち込みのように、加熱部1がそれほど低温ではないが、主電源2からの電力供給では僅かに電力が足りないときは、放電回路内に定電圧回路を設けることで、キャパシタからなる補助電源3からの放電量を制御し、加熱部1の温度コントロールをしやすくする。
図4は、以上説明した加熱装置を、画像形成装置の定着装置に適用した例を示す。図4に示すように、定着装置は、加熱部1としての定着ローラ、圧接部材としての加圧ローラ1cを有する。定着ローラは主発熱体1a、補助発熱体1bを有している。発熱体1a,1bとして一般にハロゲンヒータが用いられるが、特にハロゲンヒータに限られるものではなく、その他抵抗発熱体などでもかまわない。発熱体1a,1bは、図1ないし図3に示す主電源部2もしくは補助電源部3から電力が供給されて発熱し、加熱部1の温度が上昇することにより紙及びOHPフィルムなどシート状被加熱体上に形成されたトナー等の未定着画像を加熱溶融し、上記シートにトナーを定着するようになっている。
以上のように構成された加熱装置は、図4に示す実施形態の定着装置としてばかりでなく、その他、例えば、画像を担持した転写紙を加熱して表面性(艶出しなど)を改質する装置、仮定着する装置、シート状物を給紙して乾燥処理し、あるいはラミネート処理する装置等の加熱装置として広く使用できる。
図5は、以上のように構成された加熱装置を定着装置として用いた画像形成装置の一例を示す。図5において、符号41は回転体からなる像担持体の一例であってドラム形状の感光体を示している。この感光体41の周りには、矢印で示す感光体41の回転方向順に、帯電ローラからなる帯電手段42、露光手段の一部を構成するミラー43、現像ローラ44aを備えた現像手段44、記録部材Pとしての転写紙に現像画像を転写する転写手段48、感光体41の周面に摺接するブレード46aを具備したクリーニング手段46などが配置されている。感光体41の表面には、帯電手段42と現像ローラ44aとの間において、ミラー43を介して露光光Lbが走査されるようになっている。この露光光Lbの照射位置を露光部150と呼ぶ。
転写手段48は感光体41の下面と対向している。この対向している部位が転写部47である。この転写部47には記録部材Pが図5において右から左に向かい搬送されてくるようになっている。転写部47から見て記録部材Pの搬送方向上流側の位置には、一対のレジストローラ49が設けられている。このレジストローラ49に向けて、図示しない搬送ガイドに案内されて図示しない給紙トレイに収納された記録部材Pが給紙コロ110から送り出されるようになっている。転写部47から見て記録部材Pの搬送方向下流側には、前に説明した定着装置10が配置されている。
この画像形成装置において、画像形成は次のようにして行われる。感光体41が回転を始め、この回転中に感光体41の表面が暗中において帯電手段42により均一に帯電され、この帯電面に露光部150から露光光Lbが照射されかつ走査されて、作成すべき画像に対応した潜像が形成される。この潜像は感光体41の回転により現像手段44の位置に移動し、ここでトナーにより可視像化されてトナー像が形成される。
一方、給紙コロ110により給紙トレイ上の記録部材Pの送給が開始され、記録部材Pは破線で示す搬送経路を経て一対のレジストローラ49の位置で一旦停止し、感光体41上のトナー像と転写部47で合致するように送り出しのタイミングを待つ。好適なタイミングが到来するとレジストローラ49に停止していた記録部材Pはレジストローラ49から送り出され、転写部47に向けて搬送される。感光体41上のトナー像と記録部材Pとは、転写部47で合致し、転写手段48による電界により、トナー像は記録部材P上に転写される。こうして感光体41まわりの画像形成部でトナー像を担持した記録部材Pは定着装置10に向けて送り出される。記録部材P上のトナー像は定着装置10を通過する間に記録部材Pに定着されて図示されない排紙部に排紙される。すなわち、記録部材Pは、定着装置10における加熱装置から見れば、被加熱体となる。
一方、転写部47で転写されずに感光体41上に残った残留トナーは、感光体41の回転と共にクリーニング装置46に至り、このクリーニング装置46を通過する間に清掃されて次の画像形成に備えられる。
前記加熱装置の補助電源3であるキャパシタの充電量が不十分な状態で装置全体の主電源2が切れ、次の立ち上げ時にキャパシタの充電量が少ないと、立ち上げ時に十分な補助電力の供給が行われない可能性がある。従って、装置全体の主電源2が切られたとき、キャパシタをフル充電状態とした後、電源オフ状態とし、次の立ち上げに備えることが望ましい。
次に、具体的な実施例を挙げておく。
図4に示す定着装置のヒータへ、図2に示す回路にて電力供給およびキャパシタの充放電を行った。加熱部としての定着ローラは外径40mm、厚さ1mmの鉄製の中空円筒芯金に、表面の離型性を高めるために厚さ30μmのPTFE層を設けた構成とした。加圧ローラは外径が40mmであり、アルミニウム製の芯金外周に厚さ3mmのシリコンゴム弾性層を設けた。加圧ローラは定着ローラの回転軸方向にバネを用いて荷重がかけられており、圧接部のニップ幅は約8mmであった。また、図示しない装置状態検知手段として、定着ローラ温度を検知する熱電対と、加熱動作中であるか否かを判断するプログラムを備えた。
加熱動作が開始された場合は、キャパシタをヒータへ接続する放電回路に切替え、加熱動作から非加熱動作へ変化した場合は、キャパシタを充電器へ接続する充電回路へ切替えた。また、加熱動作開始から定着ローラ温度が定着可能温度になるまでの立ち上げ時間は、主電源としての商用電源からの電力供給と、補助電源としてのキャパシタからの電力供給により、商用電源のみから電力供給を行った場合に比較して、短縮することができた。さらに、加熱動作と非加熱動作を繰り返し、その都度、キャパシタの充放電を繰り返し1万回行ったが、キャパシタの劣化はほとんど無く、実用上問題を生じなかった。
比較例1
実施例1において、補助電源として二次電池を用いた以外は、実施例1と同様に行ったところ、2次電池の充放電の繰り返し2000回で劣化が生じ、立ち上げ時間の短縮が認められなくなった。また、長時間充電回路に接続しつづけたところ、ガスの発生により電池容器が膨張変形してしまった。
実施例1において、図2に示す回路ではなく、図3に示す回路にて電力供給およびキャパシタの充放電を行った。また、図示しない装置状態検知手段として、定着ローラ温度を検知する熱電対、キャパシタの充電量を検知する電圧計、加熱動作中であるか否かを判断するプログラムを備えた。
定着ローラ温度が予め設定された所定温度(この例では100℃)以下で加熱動作が開始された場合は、キャパシタを、定電圧回路を含まない放電回路へ切替え、加熱動作中に定着ローラ温度が定着可能温度域(この例では160℃〜190℃)の下限温度より低下した場合、あるいは定着ローラ温度が上記所定値以上で加熱動作が開始された場合は、キャパシタを、定電圧回路を含む放電回路へ切替えた。加熱動作から非加熱動作へ変化した場合は、キャパシタを、充電器を有してなる充電回路へ切替えた。
定着ローラを低温から定着可能温度(例えば180℃)まで昇温させる場合は、短時間に大電力が供給可能であり、短時間に立ち上げることが可能であった。また、定着ローラを比較的高温から定着可能温度まで昇温させる場合は、定電圧回路により供給電力を制御することで、定着ローラ温度が昇温しすぎることなく、適度の昇温が可能であった。
図5に示す画像形成装置の定着装置として、上に述べた定着装置を用いた。装置全体の電源がオンの状態では、実施例2と同様の制御を行い、装置全体の電源がオフの信号を入力された場合は、キャパシタを充電回路に接続し、キャパシタの充電量が最大値となるまで充電した後、電源オフの状態とした。24時間後に電源をオンにしたところ、キャパシタの充電量は十分であり、装置の立ち上げ時間は10秒以下であった。
本発明にかかる画像形成装置に適用可能な加熱装置の例を示す回路図である。 本発明にかかる画像形成装置に適用可能な加熱装置の別の例を示す回路図である。 本発明にかかる画像形成装置に適用可能な加熱装置のさらに別の例を示す回路図である。 本発明にかかる画像形成装置に適用可能な定着装置の例を模式的に示す正面図である。 本発明にかかる画像形成装置の実施形態を示す正面図である。
符号の説明
1 加熱部
1a 主発熱体
1b 補助発熱体
2 主電源
3 補助電源
4 充電器
5 切替え手段
6 制御手段
9a 検知手段
9b 検知手段
41 像担持体
42 帯電手段
44 現像手段
48 転写手段

Claims (1)

  1. 加熱部へ電力を供給する主電源と、
    該主電源からの電力供給により充電可能なキャパシタからなり前記加熱部への最大の供給電力を主電源のみの場合より高める補助電源と、を備えた画像形成装置であって、
    前記キャパシタからなる補助電源は、充電回路へ接続するか、放電回路へ接続するかを切替え可能であり、
    装置全体の電源をオフにする場合には、装置の電源をオフにする信号が入力されて、前記充電回路に接続された状態でキャパシタがフル充電され、その後電源オフとされることを特徴とする画像形成装置。
JP2007280106A 2007-10-29 2007-10-29 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4244066B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007280106A JP4244066B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007280106A JP4244066B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 画像形成装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001073888A Division JP2002280146A (ja) 2001-03-15 2001-03-15 加熱装置、定着装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008058991A JP2008058991A (ja) 2008-03-13
JP4244066B2 true JP4244066B2 (ja) 2009-03-25

Family

ID=39241699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007280106A Expired - Fee Related JP4244066B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4244066B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008058991A (ja) 2008-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4417611B2 (ja) 定着装置
JP4578178B2 (ja) 画像形成装置
JP4866031B2 (ja) 画像形成装置
US7333743B2 (en) Fixing device, image forming apparatus including the fixing device, and fixing method
US7551869B2 (en) Fixing device, image forming apparatus including the fixing device, and fixing method
US7366432B2 (en) Fixing device for fixing an image, image forming apparatus including the fixing device, and fixing method
US20050123315A1 (en) Heating device, fixing device using the heating device and image forming apparatus using the fixing device
JP2002184554A (ja) 加熱装置とそれを使用した定着装置及び画像形成装置
JP2006078608A (ja) 定着装置、及び画像形成装置
JP2002280146A (ja) 加熱装置、定着装置および画像形成装置
JP4614086B2 (ja) 定着装置、及び画像形成装置
JP4494762B2 (ja) 画像形成装置とその画像形成装置の補助電源給電方法
JP2003257590A (ja) 加熱装置とそれを使用した定着装置及び画像形成装置
JP5445326B2 (ja) 画像形成装置
JP2010181713A (ja) 画像形成装置
JP2005017564A (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4244066B2 (ja) 画像形成装置
JP5240344B2 (ja) 画像形成装置
JP5008283B2 (ja) 定着装置、及び画像形成装置
JP2007156034A (ja) 画像形成装置
JP2002278355A (ja) 定着装置
JP2011180619A (ja) 画像形成装置
JP2004253349A (ja) 加熱装置と定着装置及び画像形成装置
JP4878344B2 (ja) 画像形成装置
JP5434108B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20071217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080603

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081105

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4244066

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140116

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees