JP2011033873A - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着装置及びこれを備えた画像形成装置において、用紙の汚れを軽減すること。
【解決手段】圧接解除部100の圧接解除動作に連動させて加圧ローラ32から用紙剥離部材200の剥離爪220を離間させ、それによって剥離爪220がクリーニングされるようにする。これにより、剥離爪220の先端の汚れを脱落させることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ装置及びプリンター等の電子写真方式の画像形成装置に適用される技術であって、その定着装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置においては、静電潜像を感光体ドラムの表面に形成し、トナーにより感光体ドラムの表面の静電潜像を現像して、感光体ドラムの表面にトナー像を形成し、トナー像を感光体ドラムから記録用紙に転写し、記録用紙を加熱及び加圧して、トナー像を記録用紙上に定着するように構成されている。
記録用紙上のトナー像の定着は、定着装置により行なわれる。この定着装置では、一対の加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ域に記録用紙を挟み込んで搬送しつつ、各ローラにより記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナーが加熱溶融して定着される。
このように一対の加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ域に記録用紙を挟み込むという方法は、加熱ローラの温度を一定の定着温度に維持し易いことから、定着処理を高速化するのに適している。
上記のような定着装置においては、加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ域の幅を確保して、ニップ域を安定的に維持するために、各ローラを弾性層により覆って、各ローラの弾性層を相互の圧接により変形させている。
しかしながら、各ローラの圧接圧力が大きいため、定着装置が非使用状態にあり、各ローラの停止状態が長時間継続すると、各ローラの弾性層が変形したままとなって元の形状に戻らず、各ローラの弾性層に凹みが形成されることがある。
このため、加熱ローラ及び加圧ローラ間に圧接付与及び圧接解除のための機構を設けることがある。すなわち、作動状態においては、ばねの付勢力により加熱ローラと加圧ローラとを相互に圧接させ、休止状態においては、ばねの付勢力に抗して加熱ローラ又は加圧ローラを離れる方向に変位させ、各ローラ間の圧接圧力を低減又は「0」にする。
特開2006−162996号公報 特開2005−10218号公報
ところで、加圧ローラの外周面と剥離爪の先端との間の空隙に残留トナーが固形状で付着している場合、加圧ローラの回転と共に、これら固形状トナーが剥離爪と加圧ローラとの間の空隙に詰まり堆積して、ローラの回転を阻害し加圧ローラを傷付けてしまう等の問題があった。この問題は、用紙の汚れにつながっている。
本発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、用紙の汚れを軽減し得る、定着装置及びこれを備えた画像形成装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、定着部材と、前記定着部材に圧接して当該定着部材との間でニップ域を形成するための加圧部材と、前記加圧部材を前記定着部材に圧接させる一方でその圧接状態を解除するための圧接解除部と、前記ニップ域において前記定着部材及び前記加圧部材の両者間で挟持された用紙を前記加圧部材から剥離するための用紙剥離部材と、前記圧接解除部の圧接解除動作に連動して前記加圧部材から前記用紙剥離部材を離間させることによって、前記用紙剥離部材をクリーニングするための離間機構とを備えている。
上記構成において、圧接解除部の圧接解除動作に連動させて加圧部材から用紙剥離部材を離間させ、それによって用紙剥離部材がクリーニングされるようにしているので、用紙剥離部材の汚れを脱落させることができる。その結果、用紙の汚れが軽減される。
第1の態様では、前記用紙剥離部材は、前記加圧部材に対して軸線周りに近接離間方向に回動自在に支持された剥離爪を含み、前記離間機構は、前記剥離爪の前記加圧部材に近接する方向への回動範囲を規制するストッパを含み、前記ストッパは、前記圧接解除部の圧接解除動作により前記加圧部材の前記定着部材に対する圧接状態が解除されたときに、前記剥離爪と前記加圧部材との間に離間空間を形成する位置に配置されている。
上記構成によれば、離間機構のストッパを、圧接解除部の圧接解除動作により加圧部材の定着部材に対する圧接状態が解除されたときに、剥離爪と加圧部材との間に離間空間を形成する位置に配置しているので、圧接解除部の圧接解除動作時において、剥離爪は、加圧部材との間に離間空間を形成した状態でストッパにより受け止められることになる。そのため、簡単な構成で剥離爪の先端の汚れを脱落させることができる。
また、第2の態様では、前記用紙剥離部材は、前記加圧部材に対して第1の軸線周りに近接離間方向に回動自在に支持された剥離爪と、前記剥離爪を前記加圧部材に向かって付勢するばねとを含み、前記離間機構は、前記剥離爪の前記加圧部材に近接する方向への回動範囲を規制するストッパと、前記圧接解除部の圧接解除動作により前記加圧部材の前記定着部材に対する圧接状態が解除されたときに、前記剥離爪を前記ばねの付勢力に抗して前記加圧部材から離間する方向に回動させ、その後に前記剥離爪を前記ばねの付勢力により前記加圧部材に近接する方向に回動させて前記ストッパに当接させるための当接手段とを含み、前記ストッパは、前記圧接解除部の圧接解除動作により前記加圧部材の前記定着部材に対する圧接状態が解除されたときに、前記剥離爪と前記加圧部材との間に離間空間を形成する位置に配置されている。
上記構成によれば、圧接解除部の圧接解除動作により加圧部材の定着部材に対する圧接状態が解除されたときに、剥離爪がばねの付勢力に抗して加圧部材から離間する方向に回動し、その後に剥離爪がばねの付勢力により加圧部材に近接する方向に回動してストッパに当接するので、剥離爪に衝撃を加えてクリーニングすることができる。その結果、上記の汚れ除去効果が向上する。このとき、剥離爪は、加圧部材との間に離間空間を形成した状態でストッパにより受け止められる。
具体的には、前記圧接解除部は、前記加圧部材を支持し、前記定着部材に対して前記第1の軸線と平行な第2の軸線周りに近接離間方向に回動する移動フレームを含み、前記当接手段は、前記移動フレームから前記剥離爪に向かって突設され、前記定着部材と前記加圧部材との圧接時に用紙搬送方向下流側から前記剥離爪に当接する当接部材を含み、前記圧接解除部の圧接解除動作時に前記移動フレームが前記定着部材から離間する方向に回動されると、これを契機として、前記剥離爪は、前記当接部材の当接力により前記ばねの付勢力に抗して前記加圧部材から離間する方向に回動し、前記剥離爪が前記当接部材を乗り越えると、これを契機として、前記剥離爪は、前記当接部材の当接力から解放されて前記ばねの付勢力により前記加圧部材に近接する方向に回動して前記ストッパに当接する。
さらに、第3の態様では、前記用紙剥離部材は、前記加圧部材に対して第1の軸線周りに近接離間方向に回動自在に支持された剥離爪と、前記剥離爪を前記加圧部材に向かって付勢する押しばねとを含み、前記離間機構は、前記剥離爪に対して前記第1の軸線と平行な第2の軸線周りに近接離間方向に回動自在に支持されたクリーニング部材本体、及びクリーニング部材本体の先端部から前記剥離爪に向かって突出するへらを備えたクリーニング部材と、前記圧接解除部の圧接解除動作により前記加圧部材の前記定着部材に対する圧接状態が解除されたときに、前記クリーニング部材のへらの先端部が前記剥離爪に当接するように前記クリーニング部材本体の基端部を前記剥離爪から離間する方向に回動させて前記剥離爪を前記押しばねの付勢力に抗して前記加圧部材から離間する方向に回動させることによって、前記剥離爪の先端部に前記クリーニング部材のへらの先端部を接触させるための接触手段とを含む。
上記構成によれば、圧接解除部の圧接解除動作により加圧部材の定着部材に対する圧接状態が解除されたときに、クリーニング部材のへらの先端部が剥離爪に当接するようにクリーニング部材本体の基端部を剥離爪から離間する方向に回動させて剥離爪を押しばねの付勢力に抗して加圧部材から離間する方向に回動させることによって、剥離爪の先端部にクリーニング部材のへらの先端部が接触するので、剥離爪先端部の汚れを擦り取ることができる。その結果、上記の汚れ除去効果がさらに向上する。
具体的には、前記圧接解除部は、前記加圧部材を支持し、前記定着部材に対して前記第1及び第2の軸線と平行な第3の軸線周りに近接離間方向に回動する移動フレームを含み、前記接触手段は、前記へらの先端部が前記剥離爪に当接するように前記クリーニング部材本体の基端部を前記剥離爪から離間する方向に回動させる引張りばねと、前記移動フレームから前記クリーニング部材に向かって突設され、前記定着部材と前記加圧部材との圧接時に前記クリーニング部材本体を前記剥離爪側に押す方向から前記クリーニング部材本体に当接する当接部材とを含み、前記圧接解除部の圧接解除動作時に前記移動フレームが前記定着部材から離間する方向に回動されると、これを契機として、前記クリーニング部材本体の基端部は、前記当接部材が前記クリーニング部材本体から一旦離間するに伴って前記当接部材の当接力から解放され、前記引張りばねの引張り力により前記へらの先端部が前記剥離爪に当接するように前記剥離爪から離間する方向に回動し、前記へらの先端部が前記剥離爪に当接すると、これを契機として、前記剥離爪は、前記へらの当接力により前記押しばねの付勢力に抗して前記加圧部材から離間する方向に回動し、その後に前記へらの先端部が前記剥離爪の先端部に接触した時点で前記クリーニング部材本体が前記当接部材に再び当接する。
なお、上記定着装置において、前記加圧部材は、当該加圧部材上のトナーを回収するためのクリーニング部材を備えていることが好ましい。
この場合、取り除かれた紙粉及び残留トナーは、加圧部材のクリーニング部材により回収される。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記定着装置を備えている。
本発明によれば、用紙の汚れを軽減できる、定着装置及びこれを備えた画像形成装置の提供が可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る定着装置12を適用した画像形成装置の構成を示す図である。 定着装置12における加熱ローラ31及び加圧ローラ32の圧接状態を示す図である。 定着装置12における加熱ローラ31及び加圧ローラ32の圧接解除状態を示す図である。 定着装置12における加熱ローラ31及び加圧ローラ32の圧接解除状態を当該各ローラ31,32の一方側から見て示す斜視図である。 定着装置12における加熱ローラ31及び加圧ローラ32の圧接解除状態を当該各ローラ31,32の他方側から見て示す斜視図である。 定着装置12の用紙剥離部材200の汚れ除去動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る定着装置12の用紙剥離部材200の汚れ除去動作を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態に係る定着装置12の用紙剥離部材200の汚れ除去動作を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
<画像形成装置の構成>
図1は本発明の第1の実施の形態に係る定着装置12を適用した画像形成装置の構成を示す図である。
図1を参照して、本実施の形態の画像形成装置は、原稿の画像を読取る原稿読取り装置Bと、原稿読取り装置Bにより読取られた原稿の画像又は外部から受信した画像をカラー又は単色で記録用紙に記録形成する装置本体Aとを備えている。
原稿読取り装置Bでは、原稿が原稿セットトレイ41にセットされると、ピックアップローラ44が原稿表面に押し付けられて回転され、原稿がトレイ41から引き出され、原稿が捌きローラ45と分離パッド46との間を通過して1枚ずつに分離されてから搬送経路47へと搬送される。
搬送経路47では、原稿の先端がレジストローラ49に当接して、原稿の先端がレジストローラ49と平行に揃えられ、この後に原稿がレジストローラ49により搬送されて読取りガイド51と読取りガラス52との間を通過する。このとき、第1の走査部53の光源の光が読取りガラス52を介して原稿表面に照射され、その反射光が読取りガラス52を介して第1の走査部53に入射し、この反射光が第1及び第2の走査部53,54のミラーで反射されて結像レンズ55へと導かれ、結像レンズ55によって原稿の画像がCCD(Charge Coupled Device)56上に結像される。CCD56は、原稿の画像を読取り、原稿の画像を示す画像データを出力する。さらに、原稿は、搬送ローラ57により搬送され、排紙ローラ58を介して排紙トレイ59に排出される。
また、本画像形成装置は、原稿台ガラス61上に載置された原稿を読取ることができる。具体的には、レジストローラ49、読取りガイド51及び排紙トレイ59等とそれらよりも上側の部材とは、一体化されて、原稿読取り装置Bの背面側で開閉可能に枢支されたカバー体となっており、この上側のカバー体が開かれると、原稿台ガラス61が解放されて、原稿台ガラス61上に原稿を載置することができる。原稿が載置されて、カバー体が閉じられると、第1及び第2の走査部53,54が副走査方向に移動されつつ、第1の走査部53によって原稿台ガラス61上の原稿表面が露光され、第1及び第2の走査部53,54によって原稿表面からの反射光が結像レンズ55へと導かれ、結像レンズ55によって原稿の画像がCCD56上に結像される。このとき、第1及び第2の走査部53,54が相互に所定の速度関係を維持しつつ移動されて、原稿表面→第1及び第2の走査部53,54→結像レンズ55→CCD56という、反射光の光路の長さが変化しないように第1及び第2の走査部53,54の位置関係が常に維持され、これによりCCD56上での原稿の画像の焦点が常に正確に維持される。
このようにして読取られた原稿の画像全体は、画像データとして画像形成装置の装置本体Aへと送受され、装置本体Aにおいて画像が記録用紙に記録される。
一方、本画像形成装置の装置本体Aは、レーザ露光装置1、現像装置2a,2b,2c,2d、感光体ドラム3a,3b,3c,3d、帯電器5a,5b,5c,5d、クリーナ装置4a,4b,4c,4d、中間転写ベルト装置8、定着装置12、用紙搬送装置18、給紙トレイ10及び排紙トレイ15等により構成されている。
本画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(たとえば、ブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。したがって、現像装置2a,2b,2c,2d、感光体ドラム3a,3b,3c,3d、帯電器5a,5b,5c,5d及びクリーナ装置4a,4b,4c,4dは、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれ、「a」がブラックに、「b」がシアンに、「c」がマゼンタに、「d」がイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションが構成されている。なお、以下の説明において、現像装置2a,2b,2c,2dを総称するときは「現像装置2」と称し、感光体ドラム3a,3b,3c,3dを総称するときは「感光体ドラム3」と称し、帯電器5a,5b,5c,5dを総称するときは「帯電器5」と称し、クリーナ装置4a,4b,4c,4dを総称するときは「クリーナ装置4」と称する。
感光体ドラム3は、装置本体Aのほぼ中央に配置されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であって、接触型であるローラ型やブラシ型の帯電器の他、チャージャー型の帯電器が用いられる。
レーザ露光装置1は、レーザダイオード及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であって、帯電された感光体ドラム3の表面を画像データに応じて露光して、その表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。
現像装置2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を(K)、(C)、(M)及び(Y)のトナーにより現像する。
クリーナ装置4は、現像及び画像転写後に感光体ドラム3の表面に残留したトナーを除去及び回収する。
感光体ドラム3の上方には、中間転写ベルト装置8が配置されている。この中間転写ベルト装置8は、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ21、従動ローラ22、中間転写ローラ6a,6b,6c,6d及び中間転写ベルトクリーニング装置9を備えている。なお、中間転写ローラ6a,6b,6c,6dを総称するときは「中間転写ローラ6」と称する。
中間転写ベルト駆動ローラ21、中間転写ローラ6及び従動ローラ22等は、中間転写ベルト7を張架して支持し、中間転写ベルト7を矢印C方向に周回移動させる。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7を介して感光体ドラム3に圧接されている。それゆえ、この中間転写ローラ6には、感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト7に転写するための転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3a,3b,3c,3dに接触するように設けられており、各感光体ドラム3a,3b,3c,3dの表面のトナー像を中間転写ベルト7に順次重ねて転写することによって、カラーのトナー像(上記各色のトナー像)を形成する。この中間転写ベルト7は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端ベルト状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7の裏面に圧接されている中間転写ローラ6によって行なわれる。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。
中間転写ローラ6は、直径8〜10mmの金属(たとえば、ステンレス鋼)製の軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(たとえば、EPDM及び発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、記録用紙に対して均一に高電圧を印加することができる。
上述したように、各感光体ドラム3a,3b,3c,3dの表面のトナー像は、中間転写ベルト7で積層され、画像データによって示されるカラーのトナー像となる。このように積層された各色のトナー像は、中間転写ベルト7と共に搬送され、中間転写ベルト7と接触する2次転写装置11によって記録用紙上に転写される。
中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11aとは、相互に圧接されてニップ域を形成する。また、2次転写装置11の転写ローラ11aには、中間転写ベルト7上の各色のトナー像を記録用紙に転写させるための電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。さらに、そのニップ域を定常的に得るために、2次転写装置11の転写ローラ11a及び中間転写ベルト駆動ローラ21のうちの何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ及び発泡性樹脂ローラ等)としている。
また、2次転写装置11によって中間転写ベルト7上のトナー像が記録用紙上に完全に転写されず、中間転写ベルト7上にトナーが残留することがあり、この残留トナーが次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。このため、中間転写ベルトクリーニング装置9によって残留トナーを除去及び回収する。
中間転写ベルトクリーニング装置9には、たとえば、クリーニング部材として中間転写ベルト7に接触するクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する部位で、従動ローラ22により中間転写ベルト7の裏側が支持されている。
給紙トレイ10は、記録用紙を格納しておくためのトレイであって、装置本体Aの画像形成部の下側に設けられている。また、画像形成部の上側に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みの記録用紙をフェイスダウン状態で載置するためのトレイである。
また、装置本体Aには、給紙トレイ10の記録用紙を2次転写装置11及び定着装置12を経由させて排紙トレイ15に送るための用紙搬送装置18が設けられている。この用紙搬送装置18は、Sの字形状の用紙搬送経路Sを有し、用紙搬送経路Sに沿って、ピックアップローラ16、レジストローラ14、定着装置12、搬送ローラ13及び排紙ローラ17等を配置したものである。
ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に設けられ、給紙トレイ10から記録用紙を1枚ずつ用紙搬送経路Sに供給する呼び込みローラである。
搬送ローラ13は、記録用紙の搬送を促進補助するための小型のローラであって、用紙搬送経路Sに沿って複数箇所に設けられている。
レジストローラ14は、搬送されてきた記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃え、中間転写ベルト7と2次転写装置11との間のニップ域で中間転写ベルト7上のカラーのトナー像が記録用紙に転写されるように、感光体ドラム3及び中間転写ベルト7の回転に合わせて、記録用紙をタイミングよく搬送する。
定着装置12は、トナー像が転写された記録用紙を受け取り、この記録用紙を加熱ローラ31及び加圧ローラ32間のニップ域に挟み込んで搬送し、記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナー像を定着する。
各色のトナー像の定着後の記録用紙は、排紙ローラ17によって排紙トレイ15上に排出される。
なお、本画像形成装置では、1つの画像形成ステーションだけを用いて、モノクロ画像を形成し、モノクロ画像を中間転写ベルト装置8の中間転写ベルト7に転写することも可能である。このモノクロ画像も、カラー画像と同様に、中間転写ベルト7から記録用紙に転写され、記録用紙上に定着される。
また、記録用紙の表面だけではなく、両面の印字を行う場合は、記録用紙の表面の画像を定着装置12により定着した後に、記録用紙を用紙搬送経路Sの排紙ローラ17により搬送する途中で、排紙ローラ17を停止させてから逆回転させ、記録用紙を反転経路Srに通して、記録用紙の表裏を反転させ、記録用紙をレジストローラ14へと導き、記録用紙の表面と同様に、記録用紙の裏面に画像を記録して定着し、記録用紙を排紙トレイ15に排出する。
<定着装置の構成>
図2は定着装置12における加熱ローラ31及び加圧ローラ32の圧接状態を示す図、図3は定着装置12における加熱ローラ31及び加圧ローラ32の圧接解除状態を示す図である。
図2及び図3を参照して、上記定着装置12は、加熱ローラ31、加圧ローラ32、加熱補助ローラ33、及び加熱ローラ31と加熱補助ローラ33との間に巻き掛けられた無端状の定着ベルト34を備えており、加熱ローラ31と加圧ローラ32とを定着ベルト34を介して相互に押圧して、各ローラ31,32間にニップ域Nを形成している。このように、本実施の形態では、定着部材は、加熱ローラ31、加熱補助ローラ33及び定着ベルト34から構成されている。また、加圧部材は、加圧ローラ32から構成されている。
この定着装置12を画像形成装置の装置本体Aに装着した状態では、装置本体A側の駆動機構のギア(図示せず。)が加熱ローラ31の軸のギア(図示せず。)に噛合し、装置本体A側の駆動機構からの回転駆動力が加熱ローラ31の軸に伝達されて、加熱ローラ31が回転駆動される。この加熱ローラ31の回転に伴い、加熱補助ローラ33及び定着ベルト34が加熱ローラ31と同方向に回転し、加圧ローラ32が従動回転する。記録用紙は、各ローラ31,32間のニップ域Nに挟まれ搬送されて、加熱及び加圧される。これにより、記録用紙上のトナー像が溶融、混合及び圧接して熱定着される。
加熱ローラ31は、芯金の外表面に弾性層を設け、この弾性層の外表面に離型層を形成してなる3層構造のローラである。芯金には、たとえば、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム及び銅等の金属又はそれらの合金等が用いられる。また、弾性層には、シリコンゴムが用いられ、離型層には、PFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)及びPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂が用いられる。
加熱ローラ31の内部(芯金の内部)には、当該ローラ31を加熱する熱源としてのヒータランプ(ハロゲンランプ)が設けられている。
加熱補助ローラ33にも熱源が設けられており、この加熱補助ローラ33の熱が定着ベルト34を介して加熱ローラ31に伝導され、加熱ローラ31の熱量が補足される。
加圧ローラ32は、加熱ローラ31と同様に、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム及び銅等の金属又はそれらの合金等よりなる芯金、この芯金表面のシリコンゴム等の弾性層、さらにその上のPFA及びPTFE等の離型層からなる3層構造のローラである。
このように加熱ローラ31及び加圧ローラ32に弾性層を設け、各ローラ31,32を相互に押圧させているので、各ローラ31,32間のニップ域Nの幅を広くすることができる。
ところが、定着装置12が非使用状態にあり、各ローラ31,32の停止状態が長時間継続すると、各ローラ31,32の弾性層が変形したままとなって元の形状に戻らず、各ローラ31,32の弾性層に凹みが形成されることがある。
また、メンテナンスのために定着装置12が画像形成装置の装置本体Aから取外され、各ローラ31,32の圧接状態が放置されたときにも、やはり各ローラ31,32の弾性層に凹みが形成されることがある。
そこで、この定着装置12では、定着装置12が停止したとき、及び定着装置12が画像形成装置から取外されたときに、各ローラ31,32の圧接状態が解除されて、各ローラ31,32の弾性層が変形したままで放置されないようにしている。このため、本実施の形態では、定着装置12に圧接解除部100が備えられている。この圧接解除部100の構成を以下に述べる。
(圧接解除部の構成)
図4及び図5は定着装置12における加熱ローラ31及び加圧ローラ32の圧接解除状態を当該各ローラ31,32の両側からそれぞれ見て示す斜視図である。なお、圧接状態とは、記録用紙を定着し得る程度に各ローラ31,32の圧接圧力が高く設定された状態であり、また圧接解除状態とは、各ローラ31,32の圧接圧力が低い又は「0」の状態であって、各ローラ31,32が軽く接触した状態を含む。
図2〜図5に示すように、加熱ローラ31の軸の両端は、定着装置12の固定フレーム(図示せず。)で回転自在に支持されており、これらの支持位置が固定されている。同様に、加熱補助ローラ33の軸の両端も、定着装置12の固定フレームで回転自在に支持されており、これらの支持位置が固定されている。これらの加熱ローラ31と加熱補助ローラ33との間には、定着ベルト34が巻き掛けられている。
圧接解除部100は、加圧ローラ32を加熱ローラ31に圧接させる一方でその圧接状態を解除するためのセクションであって、略扇形状のギア部材35、回転部材36、定着装置12の両側に設けられた左右一対の移動フレーム71、コイルばね72,73及び駆動機構81等を含む。
ギア部材53及び回転部材36は、1本の軸37の両端に固定されている。この軸37の両端は、定着装置12の固定フレームで回転自在に支持され、それによってギア部材53及び回転部材36の支持位置が固定されている。したがって、ギア部材35及び回転部材36は、定着装置12の固定フレームに設けられている。
対をなす両移動フレーム71間には、加圧ローラ32の軸の両端が軸支されている。これらの移動フレーム71は、加熱ローラ31に対して軸71a周りに近接離間方向に回転自在に支持されている。これらの移動フレーム71の回転に伴い、加圧ローラ32も、移動フレーム71と共に加熱ローラ31に対して近接及び離間する。
コイルばね72は、その両端のフックが固定フレーム側で軸支されているギア部材35と移動フレーム71に係止されて、ギア部材35と移動フレーム71との間に架け渡されている。同様に、コイルばね73も、その両端のフックが固定フレーム側で軸支されている回転部材36と移動フレーム71に係止されて、回転部材36と移動フレーム71との間に架け渡されている。これらのコイルばね72,73は、それらの張力により各移動フレーム71を固定フレーム側に引き付けて、加圧ローラ32を加熱ローラ31に圧接させるためのものである。
固定フレーム側で軸支されているギア部材35の周面の一部には、ギア35aが形成されている。定着装置12を画像形成装置の装置本体Aに装着した状態では、装置本体A側の駆動機構81のギア82がギア部材35の周面の一部のギア35aに噛合する。
装置本体A側の駆動機構81は、ギア82と、駆動用モータ83と、この駆動用モータ83からギア82への動力伝達経路及び動力伝達経路を接離する電磁クラッチを含む、ギアユニットとを備えている。電磁クラッチがオンのときには、ギアユニットの動力伝達経路が接続され、駆動モータ83の出力軸の回転がギアユニットの動力伝達経路及びギア82を介してギア部材35に伝達される。つまり、画像形成装置の装置本体A側の駆動機構81により、定着装置12の固定フレーム側で軸支されているギア部材35が回転駆動される。また、電磁クラッチがオフのときには、ギアユニットの動力伝達経路が遮断されて、ギア部材35が回転自在となる。
さらに、定着装置12が画像形成装置の装置本体Aから取外されたときにも、定着装置12のギア部材35が装置本体A側の駆動機構81のギア82から離間し、ギア部材35が回転自在となる。
ここで、定着装置12が画像形成装置の装置本体Aに装着された状態で、画像形成装置の電源がオフにされると、駆動機構81の電磁クラッチがオフとなって、駆動機構81のギアユニットの動力伝達経路が遮断され、駆動機構81のギア82が回転自在になる。このため、ギア82に噛合するギア部材35も回転自在となる。これに伴い、ギア部材35と同一の軸37により軸支されている回転部材36も回転自在となる。このとき、図3、図4及び図5に示すように、ギア部材35及び回転部材36がそれらの自重により時計回り方向に回転し、ギア部材35と移動フレーム71との間のコイルばね72、及び回転部材36と移動フレーム71との間のコイルばね73が最短になるまで縮小する。したがって、各コイルばね72,73の張力が発生せず、各コイルばね72,73の張力により加圧ローラ32が加熱ローラ31に圧接されることもなく、各ローラ31,32が圧接解除状態となる。この圧接解除状態では、各ローラ31,32が停止したままで相互に圧接されることはなく、各ローラ31,32の弾性層に凹みが形成されることもない。
次に、画像形成装置の電源がオンにされると、駆動機構81の電磁クラッチがオンとなって、駆動機構81のギアユニットの動力伝達経路が接続される。このとき、駆動機構81の駆動モータ83が駆動されると、駆動モータ83の出力軸の回転がギアユニット及びギヤ82を介してギア部材35に伝達され、図2に示すように、ギア部材35が反時計回りに回転され、ギア部材35と同一の軸37により軸支されている回転部材36も同一方向に回転する。そして、ギア部材35及び回転部材36が反時計回りに回転すると、ギア部材35と移動フレーム71間のコイルばね72及び回転部材36と移動フレーム71間のコイルばね73が伸長して、各コイルばね72,73の張力が発生し、各コイルばね72,73の張力により加圧ローラ32が加熱ローラ31に圧接され、各ローラ31,32が圧接状態となる。
ギア部材35及び回転部材36の反時計回りの回転角度が大きくなるほど、各コイルばね72,73が長く伸長して、各コイルばね72,73の張力が増大し、各ローラ31,32間の圧接圧力が大きくなる。このため、ギア部材35及び回転部材36の反時計回りの回転角度を制御することにより、各ローラ31,32間の圧接圧力を調節することができる。
したがって、画像形成装置及び定着装置12の稼動時には、各ローラ31,32間の圧接圧力を適宜に調節することが可能である。
次に、画像形成装置の電源が再びオフにされると、先に述べたように、駆動機構81の電磁クラッチがオフとなって、駆動機構81のギアユニットの動力伝達経路が遮断され、駆動機構81のギア82が回転自在になり、ギア部材35及び回転部材36も回転自在となり、図3に示すように、ギア部材35及び回転部材36がそれらの自重により時計回り方向に回転し、各コイルばね72,73が最短になるまで縮小し、各コイルばね72,73の張力が発生せず、各ローラ31,32の圧接解除状態となる。
そして、この圧接解除状態で、定着装置12が画像形成装置の装置本体Aから取外されたならば、定着装置12のギア部材35が駆動機構81のギア82から外れるが、ギア部材35及び回転部材36の回転自在の状態が変わらず、各コイルばね72,73の縮小状態も変わらず、各ローラ31,32の圧接解除状態が維持される。このため、メンテナンス等のために定着装置12が取外されたときには、各ローラ31,32が相互に圧接されることはなく、各ローラ31,32の弾性層に凹みが形成されることもない。
また、画像形成装置の電源がオンであっても、画像形成装置の装置本体Aからの定着装置12の取外しのために装置本体Aの開閉扉が開かれたときには、この開閉扉の開成に連動して、駆動機構81の電磁クラッチがオフにされて、駆動機構81のギアユニットの動力伝達経路が遮断される。たとえば、開閉扉の開成をセンサにより検出し、このセンサの検出出力に応答して駆動機構81の電磁クラッチをオフにする。この場合も、ギア部材35及び回転部材36が回転自在となり、各コイルばね72,73が最短になるまで縮小し、各ローラ31,32の圧接解除状態となる。このため、定着装置12が取外されても、各ローラ31,32の弾性層に凹みが形成されることはない。
すなわち、画像形成装置の電源がオンであっても、定着装置12の取外しのために装置本体Aの開閉扉が開かれたときには、駆動機構81の電磁クラッチがオフにされて、ギア部材35及び回転部材36が回転自在となり、各コイルばね72,73が最短になるまで縮小し、各ローラ31,32の圧接解除状態となる。このため、定着装置12が取外されても、各ローラ31,32の弾性層に凹みが形成されることはない。
ところで、加圧ローラ32の外周面と用紙剥離部材200(図6参照)の先端との間の空隙に残留トナーが固形状で付着している場合、加圧ローラ32の回転と共に、これら固形状トナーが用紙剥離部材200と加圧ローラ32との間の空隙に詰まり堆積して、ローラの回転を阻害し加圧ローラ32を傷付けてしまう等の問題が発生するという問題があった。この問題は、記録用紙の汚れにつながっている。
これを防止するため、本実施の形態では、上記圧接解除部100の圧接解除動作に連動して加圧ローラ32から用紙剥離部材200を離間させることによって、用紙剥離部材200をクリーニングするための離間機構300が備えられている。この離間機構300の構成を以下に述べる。
(離間機構の構成)
図6は定着装置12の用紙剥離部材200の汚れ除去動作を説明するための図である。
図6を参照して、離間機構300の構成を説明する前に、まず、用紙剥離部材200の構成について説明する。
用紙剥離部材200は、上記ニップ域Nにおいて加熱ローラ31及び加圧ローラ32の両者間で挟持された記録用紙が加圧ローラ32に巻き付くのを防止するために当該記録用紙を加圧ローラ32から剥離するための部材であって、加圧ローラ32に対して軸210周りに近接離間方向に回転自在に支持された剥離爪220と、この剥離爪220を加圧ローラ32に向かって付勢する押しばね230とから構成されている。剥離爪220の回転支点となる軸210の端部は、ペーパガイド400に軸支されている。なお、この軸210は、移動フレーム71の回転支点である軸71aと平行関係にある。
離間機構300は、剥離爪220の加圧ローラ32に近接する方向の回転範囲を規制するストッパ310を備えている。このストッパ310は、ペーパガイド400の下端部において、圧接解除部100の圧接解除動作により加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する圧接状態が解除されたときに(移動フレーム71が軸71a周りに加熱ローラ31から離間する方向800へ回転するに伴って、定着ベルト34から加圧ローラ32が離間して加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する圧力が解除されたときに)、剥離爪220と加圧ローラ32との間に離間空間500を形成する位置に配置されている。
また、本定着装置12においては、加圧ローラ32の下方に、当該加圧ローラ32の外周面に付着した残留トナーを回収するためのクリーニングローラ600が圧接されている。
さらに、本定着装置12においては、定着ベルト34の上方にクリーニングブレード700が設けられ、このクリーニングブレード700により定着ベルト34上の残留トナーが除去される。
<動作>
本定着装置12においては、定着ベルト34を挟んで加熱ローラ31及び加圧ローラ32が圧接状態にあるときには、図6(A)に示すように、用紙剥離部材200の剥離爪220は、加圧ローラ32の外周面に当接している。この状態から、図6(B)に示すように、定着ベルト34から加圧ローラ32が離間して加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する圧力が解除されるように、圧接解除部100の移動フレーム71を軸71a周りに加熱ローラ31から離間する方向800へ回転させると、これに連動して、用紙剥離部材200の剥離爪220が加圧ローラ32から離間する。これにより、剥離爪220がクリーニングされる。
このとき、離間機構300のストッパ310を、圧接解除部100の圧接解除動作により加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する圧接状態が解除されたときに、剥離爪220と加圧ローラ32との間に離間空間500を形成する位置に配置しているので、圧接解除部100の圧接解除動作時において、剥離爪220は、加圧ローラ32との間に離間空間500を形成した状態でストッパ310により受け止められる。
上記のようにして剥離爪220から取り除かれた紙粉及び残留トナーは、加圧ローラ32に圧接しているクリーニングローラ600により回収される。
<作用・効果>
本実施の形態によると、以下の作用・効果を奏する。
(1)圧接解除部100の圧接解除動作に連動させて加圧ローラ32から用紙剥離部材200の剥離爪220を離間させ、それによって剥離爪220がクリーニングされるようにしているので、剥離爪220の先端の汚れを脱落させることができる。その結果、記録用紙の汚れが軽減される。
(2)圧接解除部100の圧接解除動作に連動して加圧ローラ32から用紙剥離部材200の剥離爪220が離間するが、このとき、剥離爪220は、加圧ローラ32との間に離間空間500を形成した状態でストッパ310により受け止められる。そのため、簡単な構成で剥離爪220の先端の汚れを脱落させることができる。
(3)加圧ローラ32の下方に、当該加圧ローラ32の外周面に付着した残留トナーを回収するためのクリーニングローラ600が圧接されているので、剥離爪220から取り除かれた紙粉及び残留トナーは、加圧ローラ32に圧接しているクリーニングローラ600により回収される。
[第2の実施の形態]
図7は本発明の第2の実施の形態に係る定着装置12の用紙剥離部材200の汚れ除去動作を説明するための図である。
図7を参照して、本実施の形態の特徴は、用紙剥離部材200の剥離爪220の形状に工夫を施し、上記圧接解除部100の圧接解除動作に連動させて加圧ローラ32から用紙剥離部材200の剥離爪220を離間させる際に、剥離爪220に衝撃を加えて剥離爪220をはたくことで、剥離爪220に付着している紙粉及び残留トナーを取り除くように構成している点にあり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
それゆえに、剥離爪220は、その基端部からアーム部221が延ばされたレバー形状をなしている。
一方、離間機構300は、上記のストッパ310に加えて、圧接解除部100の圧接解除動作により加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する圧接状態が解除されたときに(移動フレーム71が軸71a周りに加熱ローラ31から離間する方向800へ回転するに伴って、定着ベルト34から加圧ローラ32が離間して加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する圧力が解除されたときに)、剥離爪220を押しばね230の付勢力に抗して加圧ローラ32から離間する方向801に回転させ、その後に剥離爪220を押しばね230の付勢力により加圧ローラ32に近接する方向802に回転させてストッパ310に当接させるための当接機構部320を備えている。
当接機構部320は、移動フレーム71から剥離爪220に向かって突設され、定着ベルト34を挟んだ加熱ローラ31と加圧ローラ32との圧接時に用紙搬送方向900下流側(後ろ側)から剥離爪220のアーム部221に当接する当接軸321から構成されている。
<動作>
本定着装置12においては、定着ベルト34を挟んで加熱ローラ31及び加圧ローラ32が圧接状態にあるときには、図7(A)に示すように、用紙剥離部材200の剥離爪220は、加圧ローラ32の外周面に当接している。この状態から、図7(B)及び図7(C)に示すように、定着ベルト34から加圧ローラ32が離間して加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する圧力が解除されるように、圧接解除部100の移動フレーム71を軸71a周りに加熱ローラ31から離間する方向800へ回転させると、これに連動して、用紙剥離部材200の剥離爪220が加圧ローラ32から離間する。
この際、図7(B)に示すように、剥離爪220が押しばね230の付勢力に抗して軸210周りに加圧ローラ32から離間する方向801に回転し、その後に、図7(C)に示すように、剥離爪220が押しばね230の付勢力により軸210周りに加圧ローラ32に近接する方向802に回転してストッパ310に当接する。
より具体的には、圧接解除部100の圧接解除動作時に移動フレーム71が軸71a周りに加熱ローラ31(定着ベルト34)から離間する方向800に回転されると、これを契機として、剥離爪220のアーム部221が当接軸321により押されるので、剥離爪220は、当接軸321の押圧力(当接力)により押しばね230の付勢力に抗して軸210周りに加圧ローラ32から離間する方向801に回転する(図7(B)参照)。そして、剥離爪220のアーム部221が当接軸321を乗り越えると、これを契機として、剥離爪220は、当接軸321の押圧力(当接力)から解放されて押しばね230の付勢力により軸210周りに加圧ローラ32に近接する方向802に回転してストッパ310に当接する(図7(C)参照)。
このとき、剥離爪220は、加圧ローラ32との間に離間空間500を形成した状態でストッパ310により受け止められる。
<作用・効果>
本実施の形態によると、第1の実施の形態の(3)と同様の作用・効果を奏することに加えて、以下の作用・効果を奏する。
圧接解除部100の圧接解除動作により加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する圧接状態が解除されたときに、剥離爪220がばね230の付勢力に抗して加圧ローラ32から離間する方向801に回転し、その後に剥離爪220がばね230の付勢力により加圧ローラ32に近接する方向802に回転してストッパ310に当接するので、剥離爪220に衝撃を加えて剥離爪220をはたくことができる。このような形態で剥離爪220に付着した紙粉及び残留トナーをクリーニングすることで、用紙剥離部材200の剥離爪220の汚れ除去効果が向上する。
[第3の実施の形態]
図8は本発明の第3の実施の形態に係る定着装置12の用紙剥離部材200の汚れ除去動作を説明するための図である。
図8を参照して、本実施の形態の特徴は、上記圧接解除部100の圧接解除動作に連動させて加圧ローラ32から用紙剥離部材200の剥離爪220を離間させる際に、剥離爪220の先端部表面にクリーニング部材330の先端部を接触させて、剥離爪220の先端部表面に付着している紙粉及び残留トナーをクリーニング部材330で擦り取るように構成している点にある。
クリーニング部材330は、剥離爪220に対して軸331周りに近接離間方向に回転自在に支持されたクリーニング部材本体332と、このクリーニング部材本体332の先端部から剥離爪220に向かって突出するへら333とを備えている。
クリーニング部材本体332は、先端部が剥離爪220に向かって折り曲げられた板状部材であって、クリーニング部材本体332の中央両側部から立設されたアーム部334を介して、クリーニング部材本体332の回転支点となる軸331に支持されている。なお、クリーニング部材本体332の回転支点となる軸331の端部は、ペーパガイド400に軸支されている。この軸331は、移動フレーム71の回転支点となる軸71a、及び剥離爪220の回転支点となる軸210と平行な関係にある。
へら333は、SUS等の軽金属を素材として作製されており、上記クリーニング部材本体332の折曲部に固定されている。
離間機構300は、上記のクリーニング部材330に加えて、圧接解除部100の圧接解除動作により加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する圧接状態が解除されたときに(移動フレーム71が軸71a周りに加熱ローラ31から離間する方向800へ回転するに伴って、定着ベルト34から加圧ローラ32が離間して加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する圧力が解除されたときに)、クリーニング部材330のへら333の先端部が剥離爪220に当接するようにクリーニング部材本体332の基端部335を剥離爪220から離間する方向に回転させて剥離爪220を押しばね230の付勢力に抗して加圧ローラ32から離間する方向803に回転させることによって、剥離爪220の先端部にクリーニング部材330のへら333の先端部を接触させるための接触機構部340を備えている。
接触機構部340は、へら333の先端部が剥離爪220に当接するようにクリーニング部材本体332の基端部335を剥離爪220から離間する方向に回転させる引張りばね341と、移動フレーム71からクリーニング部材330に向かって突設され、定着ベルト34を挟んだ加熱ローラ31と加圧ローラ32との圧接時にクリーニング部材本体を剥離爪220側に押す方向(後ろ側)からクリーニング部材本体332に当接する当接軸342とから構成されている。
<動作>
本定着装置12においては、定着ベルト34を挟んで加熱ローラ31及び加圧ローラ32が圧接状態にあるときには、図8(A)に示すように、用紙剥離部材200の剥離爪220は、加圧ローラ32の外周面に当接している。この状態から、図8(B)に示すように、定着ベルト34から加圧ローラ32が離間して加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する圧力が解除されるように、圧接解除部100の移動フレーム71を軸71a周りに加熱ローラ31から離間する方向800へ回転させると、これに連動して、用紙剥離部材200の剥離爪220が加圧ローラ32から離間する。
この際、クリーニング部材本体332のへら333の先端部が剥離爪220に当接するようにクリーニング部材本体332の基端部335が軸331周りに剥離爪220から離間する方向に回転し、これに伴って、剥離爪220が押しばね230の付勢力に抗して加圧ローラ32から離間する方向803に回転する。その結果、剥離爪220の先端部にクリーニング部材330のへら333の先端部が接触する。この状態を図8(B)に示す。
より具体的には、圧接解除部100の圧接解除動作時に移動フレーム71が軸71a周りに加熱ローラ31(定着ベルト34)から離間する方向800に回転されると、これを契機として、当接軸342がクリーニング部材本体332から一旦離間するので、クリーニング部材本体332は当接軸342の押圧力(当接力)から解放される。そうすると、クリーニング部材本体332の基端部335は、引張りばね341の引張り力によりへら333の先端部が剥離爪220に当接するように軸210周りに剥離爪220から離間する方向に回転する。へら333の先端部が剥離爪220に当接すると、これを契機として、剥離爪220は、押しばね230の付勢力に抗して軸210周りに加圧ローラ32から離間する方向803に回転する。その後、へら333の先端部が剥離爪220の先端部に接触する。この時点で、クリーニング部材本体332が当接軸342に再び当接するので、クリーニング部材本体332の回転は停止する。
<作用・効果>
本実施の形態によると、第1の実施の形態の(3)と同様の作用・効果を奏することに加えて、以下の作用・効果を奏する。
圧接解除部100の圧接解除動作により加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する圧接状態が解除されたときに、クリーニング部材330のへら333の先端部が剥離爪220に当接するようにクリーニング部材本体332の基端部335を剥離爪220から離間する方向に回転させて剥離爪220を押しばね230の付勢力に抗して加圧ローラ32から離間する方向803に回転させることによって、剥離爪220の先端部にクリーニング部材330のへら333の先端部が接触するので、剥離爪220の先端部表面の汚れを擦り取ることができる。その結果、剥離爪220の汚れ除去効果がさらに向上する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態においては、定着部材が加熱ローラ31、加熱補助ローラ33及び定着ベルト34から構成され、加圧部材が加圧ローラ32から構成されている例について記載した。しかし、本発明はそのような構成には限定されない。定着部材を加熱ローラ31から構成し、加圧部材を加熱ローラ31と対をなす加圧ローラ32から構成してもかまわない。このような場合であっても、本発明の目的は十分に達成される。
その他、本明細書に添付の特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
すなわち、本明細書で開示した実施の形態は単に例示であって、本明細書が上述した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、本明細書の記載内容を参酌した上で、別紙の特許請求の範囲によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
12 定着装置
31 加熱ローラ(定着部材)
32 加圧ローラ(加圧部材)
33 加熱補助ローラ(定着部材)
34 定着ベルト(定着部材)
71 移動フレーム
71a 軸
100 圧接解除部
200 用紙剥離部材
210 軸
220 剥離爪
230 押しばね
300 離間機構
310 ストッパ
320 当接機構部
321 当接軸
330 クリーニング部材
331 軸
332 クリーニング部材本体
333 へら
340 接触機構部
341 引張りばね
342 当接軸
400 ペーパガイド
500 離間空間
600 クリーニングローラ
N ニップ域

Claims (8)

  1. 定着部材と、
    前記定着部材に圧接して当該定着部材との間でニップ域を形成するための加圧部材と、
    前記加圧部材を前記定着部材に圧接させる一方でその圧接状態を解除するための圧接解除部と、
    前記ニップ域において前記定着部材及び前記加圧部材の両者間で挟持された用紙を前記加圧部材から剥離するための用紙剥離部材と、
    前記圧接解除部の圧接解除動作に連動して前記加圧部材から前記用紙剥離部材を離間させることによって、前記用紙剥離部材をクリーニングするための離間機構とを備えていることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記用紙剥離部材は、
    前記加圧部材に対して軸線周りに近接離間方向に回動自在に支持された剥離爪を含み、
    前記離間機構は、
    前記剥離爪の前記加圧部材に近接する方向への回動範囲を規制するストッパを含み、
    前記ストッパは、
    前記圧接解除部の圧接解除動作により前記加圧部材の前記定着部材に対する圧接状態が解除されたときに、前記剥離爪と前記加圧部材との間に離間空間を形成する位置に配置されていることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記用紙剥離部材は、
    前記加圧部材に対して第1の軸線周りに近接離間方向に回動自在に支持された剥離爪と、
    前記剥離爪を前記加圧部材に向かって付勢するばねとを含み、
    前記離間機構は、
    前記剥離爪の前記加圧部材に近接する方向への回動範囲を規制するストッパと、
    前記圧接解除部の圧接解除動作により前記加圧部材の前記定着部材に対する圧接状態が解除されたときに、前記剥離爪を前記ばねの付勢力に抗して前記加圧部材から離間する方向に回動させ、その後に前記剥離爪を前記ばねの付勢力により前記加圧部材に近接する方向に回動させて前記ストッパに当接させるための当接手段とを含み、
    前記ストッパは、
    前記圧接解除部の圧接解除動作により前記加圧部材の前記定着部材に対する圧接状態が解除されたときに、前記剥離爪と前記加圧部材との間に離間空間を形成する位置に配置されていることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項3に記載の定着装置において、
    前記圧接解除部は、
    前記加圧部材を支持し、前記定着部材に対して前記第1の軸線と平行な第2の軸線周りに近接離間方向に回動する移動フレームを含み、
    前記当接手段は、
    前記移動フレームから前記剥離爪に向かって突設され、前記定着部材と前記加圧部材との圧接時に用紙搬送方向下流側から前記剥離爪に当接する当接部材を含み、
    前記圧接解除部の圧接解除動作時に前記移動フレームが前記定着部材から離間する方向に回動されると、これを契機として、前記剥離爪は、前記当接部材の当接力により前記ばねの付勢力に抗して前記加圧部材から離間する方向に回動し、前記剥離爪が前記当接部材を乗り越えると、これを契機として、前記剥離爪は、前記当接部材の当接力から解放されて前記ばねの付勢力により前記加圧部材に近接する方向に回動して前記ストッパに当接することを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記用紙剥離部材は、
    前記加圧部材に対して第1の軸線周りに近接離間方向に回動自在に支持された剥離爪と、
    前記剥離爪を前記加圧部材に向かって付勢する押しばねとを含み、
    前記離間機構は、
    前記剥離爪に対して前記第1の軸線と平行な第2の軸線周りに近接離間方向に回動自在に支持されたクリーニング部材本体、及びクリーニング部材本体の先端部から前記剥離爪に向かって突出するへらを備えたクリーニング部材と、
    前記圧接解除部の圧接解除動作により前記加圧部材の前記定着部材に対する圧接状態が解除されたときに、前記クリーニング部材のへらの先端部が前記剥離爪に当接するように前記クリーニング部材本体の基端部を前記剥離爪から離間する方向に回動させて前記剥離爪を前記押しばねの付勢力に抗して前記加圧部材から離間する方向に回動させることによって、前記剥離爪の先端部に前記クリーニング部材のへらの先端部を接触させるための接触手段とを含むことを特徴とする定着装置。
  6. 請求項5に記載の定着装置において、
    前記圧接解除部は、
    前記加圧部材を支持し、前記定着部材に対して前記第1及び第2の軸線と平行な第3の軸線周りに近接離間方向に回動する移動フレームを含み、
    前記接触手段は、
    前記へらの先端部が前記剥離爪に当接するように前記クリーニング部材本体の基端部を前記剥離爪から離間する方向に回動させる引張りばねと、
    前記移動フレームから前記クリーニング部材に向かって突設され、前記定着部材と前記加圧部材との圧接時に前記クリーニング部材本体を前記剥離爪側に押す方向から前記クリーニング部材本体に当接する当接部材とを含み、
    前記圧接解除部の圧接解除動作時に前記移動フレームが前記定着部材から離間する方向に回動されると、これを契機として、前記クリーニング部材本体の基端部は、前記当接部材が前記クリーニング部材本体から一旦離間するに伴って前記当接部材の当接力から解放され、前記引張りばねの引張り力により前記へらの先端部が前記剥離爪に当接するように前記剥離爪から離間する方向に回動し、前記へらの先端部が前記剥離爪に当接すると、これを契機として、前記剥離爪は、前記へらの当接力により前記押しばねの付勢力に抗して前記加圧部材から離間する方向に回動し、その後に前記へらの先端部が前記剥離爪の先端部に接触した時点で前記クリーニング部材本体が前記当接部材に再び当接することを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1から6までの何れか1項に記載の定着装置において、
    前記加圧部材は、当該加圧部材上のトナーを回収するためのクリーニング部材を備えていることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1から7までの何れかに1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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