JP5769851B2 - 画像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材(シート)上のトナー像を加熱する画像加熱装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。この画像形成装置としては、例えば、複写機、プリンタ、FAX、及びこれらの機能を複数備えた複合機等の画像形成装置を挙げることができる。
従来より、電子写真方式を利用した画像形成装置には、記録材(シート)に形成されたトナー像を2つの定着部材(第1及び第2の回転体)間のニップ部において定着する定着装置が搭載されている。
このような定着装置では、定着処理を重ねるにつれて記録材のエッジ部(記録材搬送方向と直交する方向の両端部)により定着部材が削れてしまい、その表面性がその他の領域に比べて劣化してしまう傾向にある。具体的には、記録材のエッジ部と接触した領域の表面が他の領域に比べて粗面化してしまう傾向にある。このような定着部材の表面性が不均一になってしまうと、その表面性が定着画像に顕れてしまい、画像の光沢が一様にならなくなってしまう恐れがある。
そこで、特許文献1では、定着部材の表面を摺擦する粗しローラ(摺擦回転体)を設けている。具体的には、この粗しローラにより定着部材を摺擦することにより、記録材のエッジ部と接触した部位の劣化状態(表面粗さ)が他の部位に比べて目立たなくなるようにしている。
特開2008−040363号公報
しかしながら、特許文献1に知られる粗しローラに関し、本発明者の検討によれば、摺擦処理を繰り返すうちに、粗しローラが削りカスによって目詰まりし、これに起因して、摺擦能力が低下してしまうことが分かった。このような事態が生じると、定着部材の表面性を満足できるレベルに回復させることが困難となり、改善の余地がある。
本発明の目的は、摺擦回転体の摺擦能力が低下してしまった場合にも、摺擦処理を適切に行うことができる画像加熱装置及び画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像加熱装置は、シート上のトナー像を加熱するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記第1の回転体の外面を摺擦する摺擦回転体と、前記第1の回転体に対し前記摺擦回転体を接離させる接離機構と、前記摺擦回転体により摺擦処理が行われた回数に応じて前記摺擦処理を行う際の前記第1の回転体の温度を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像加熱装置は、シート上のトナー像を加熱するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記第1の回転体の外面を摺擦する摺擦回転体と、前記第1の回転体に対し前記摺擦回転体を接離させる接離機構と、前記摺擦回転体が前記第1の回転体に当接した総時間に応じて前記摺擦回転体による摺擦処理を行う際の前記第1の回転体の温度を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、シートにトナー像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により形成されたシート上のトナー像を加熱するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記第1の回転体の温度が目標温度となるように前記第1の回転体を加熱する加熱部と、前記第1の回転体の外面を摺擦する摺擦回転体と、前記第1の回転体に対し前記摺擦回転体を接離させる接離機構と、画像形成回数を計数する計数部と、前記計数部の出力に応じて前記摺擦回転体により摺擦処理を実行させる実行部と、前記摺擦処理が行われた回数に応じて前記摺擦処理を実行する際の前記目標温度を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、シートにトナー像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により形成されたシート上のトナー像を加熱するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記第1の回転体の温度が目標温度となるように前記第1の回転体を加熱する加熱部と、前記第1の回転体の外面を摺擦する摺擦回転体と、前記第1の回転体に対し前記摺擦回転体を接離させる接離機構と、画像形成回数を計数する計数部と、前記計数部の出力に応じて前記摺擦回転体により摺擦処理を実行させる実行部と、前記摺擦回転体が前記第1の回転体に当接した総時間に応じて前記摺擦処理を実行する際の前記目標温度を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
摺擦回転体の摺擦能力が低下してしまった場合にも、摺擦処理を適切に行うことができる。
(a)は定着装置の要部の横断右側面図(下側ベルトアセン ブリBの加圧状態時)、(b)は粗し機構(表面性回復機構)の説明図である。 定着装置を搭載した画像形成装置を説明するための断面図である。 定着装置の外観斜視図である。 定着装置の要部の左側面図(下側ベルトアセンブリBの加圧状態時)である。 定着装置の要部の左側面図(下側ベルトアセンブリBの離間状態時)である。 定着装置の要部の左側面図(下側ベルトアセンブリBの加圧状態時)である 定着装置のベルト寄り制御機構部分の斜視図である。 (a)は下側ベルトアセンブリBの上下動制御のフローチャート、(b)は 制御系統のブロック図である。 (a)は定着ベルト温度制御フローチャート、(b)は制御系統のブロック図である。 (a)は定着動作制御フローチャート、(b)は制御系統のブロック図で ある。 (a)は粗し機構の制御フローチャート、(b)は制御系統のブロック図である。 表面性回復動作フロー図である。 制御系統のブロック図である。 粗しローラの接離回数別の表面性回復効果説明図である。 (a)は表面性回復動作(粗し動作)の制御フロー図、(b)は制御系統のブロック図である。 粗しローラの走行時間による粗さRa推移説明図である。 粗し処理時の温調温度別の表面性回復効果説明図である。 (a)は表面性回復動作フロー図、(b)は制御系統のブロック図である。 削りカス拡散のための送風構成の模式図である。 削りカス拡散のための送風構成の斜視図である。
以下に図面を用いて、本発明を実施するための好ましい形態を例示的に詳しく説明する。
(画像形成装置)
図2は本実施形態における画像形成装置1の概略構成図であり、シート(記録材)Sの搬送方向Vに沿った断面模式図である。この画像形成装置1は、中間転写体を用いたフルカラー電子写真プリンタ(以下、プリンタと記す)である。このプリンタ1は、コントローラであるプリンタ制御部(以下、CPUと記す)10にインターファイス22を介して接続される外部ホスト装置23から入力する画像データ(電気的な画像情報)に対応した画像をシートSに形成して画像形成物を出力できる。
CPU10はプリンタ1の動作を統括的に制御する制御手段であり、外部ホスト装置23やプリンタ操作部24と各種の電気的情報信号の授受をする。また、各種のプロセス機器やセンサなどから入力する電気的情報信号の処理、各種のプロセス機器への指令信号の処理、所定のイニシャルシーケンス制御、所定の作像シーケンス制御を司る。外部ホスト装置23は、パーソナルコンピュータ、ネットワーク、イメージリーダ、ファクシミリなどのである。
プリンタ1内には、シートSにトナー像を形成する画像形成部が設けられている。詳細には、画像形成部として、図面上、左側から右側に第1から第4の4つの画像形成ステーションU(UY、UM、UC、UK)が並設されている。各画像形成ステーションUはそれぞれの現像器5に収容した現像剤であるトナーの色がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)と異なるだけで、構成は互いに同じ電子写真画像形成機構である。
即ち、各画像形成ステーションUは、それぞれ、電子写真感光体(以下、ドラムと記す)2と、このドラム2に作用するプロセス機器としての帯電ローラ3、レーザスキャナ4、現像器5、一次転写ローラ6などを有する。
各画像形成ステーションUのドラム2はそれぞれ矢印の反時計方向に所定の速度で回転駆動される。そして、第1の画像形成ステーションUYのドラム2には形成するフルカラー画像のY色成分像に対応するY色トナー画像が形成される。第2の画像形成ステーションUMのドラム2にはM色成分像に対応するM色トナー画像が形成される。
また、第3の画像形成ステーションUCのドラム2にはC色成分像に対応するC色トナー画像が形成される。第4の画像形成ステーションUKのドラム2にはK色成分像に対応するK色トナー画像が形成される。各画像形成ステーションUのドラム2に対するトナー画像の形成プロセス・原理は公知に属するからその説明は省略する。
各画像形成ステーションUの下側には中間転写ベルトユニット7が配設されている。このユニット7は、中間転写体としての可撓性を有する無端状の中間転写ベルト8を有する。ベルト8は、駆動ローラ11と、テンションローラ12と、二次転写対向ローラ13の3本のローラ間に懸回張設されている。ベルト8は駆動ローラ11が駆動されることで矢印の時計方向にドラム2の回転速度に対応した速度で循環移動される。二次転写対向ローラ13にはベルト8を介して二次転写ローラ14が所定の押圧力で当接している。ベルト8と二次転写ローラ14との当接部が二次転写ニップ部である。
各画像形成ステーションUの一次転写ローラ6はベルト8の内側に配設されていて、それぞれ、ベルト8を介してドラム2の下面に当接している。各画像形成ステーションUにおいてドラム2とベルト8との当接部が一次転写ニップ部である。一次転写ローラ6には所定の制御タイミングで所定の一次転写バイアスが印加される。
各画像形成ステーションUのドラム2にそれぞれ形成されたY色トナー、M色トナー、C色トナー、K色トナーが循環移動するベルト8の表面に各一次転写ニップ部において順次に重畳されて一次転写される。これにより、ベルト8上に4色重ね合わせも未定着のフルカラートナー画像が合成形成されて、二次転写ニップ部に搬送される。
一方、第1または第2の給紙カセット15または16に収容されているシートSが給紙機構の動作により1枚分離給送され、搬送路17を通ってレジストローラ対18に送られる。レジストローラ対18は、シートSを一旦受け止めて、シートが斜行している場合、真っ直ぐに直す。そして、レジストローラ対18は、ベルト8上のトナー画像と同期を取って、シートSを二次転写ニップ部に搬送する。
シートSが二次転写ニップ部で挟持搬送される間、二次転写ローラ14には所定の二次転写バイアスが印加される。これにより、シートSに対してベルト8側のフルカラートナー画像が一括して順次に二次転写される。そして、二次転写ニップ部を出たシートSはベルト8の面から分離され、搬送路19を通って、画像加熱装置としての定着装置100に導入される。シートSは定着装置100で加熱・加圧されてシート上の未定着トナー画像が固着画像として定着される。定着装置100を出たシートSはフルカラー画像形成物として排出ローラ対20によって排出トレイ21へ搬送されて排出される。
(定着装置)
図3は本実施形態における定着装置100の外観斜視図である。図4は同装置100の要部の横断右側面図であり、下側ベルトアセンブリBの加圧状態時を示している。図5は同装置100の要部の横断右側面図であり、下側ベルトアセンブリBの加圧解除状態時を示している。図6は同装置100の要部の左側面図であり、下側ベルトアセンブリBの加圧状態時を示している。図7はベルト寄り制御機構部分の斜視図である。
ここで、定着装置100又はこれを構成している部材に関して、長手方向(長手)または幅方向(幅)とは、定着装置のシート搬送路面内において、図2に示すシートSの搬送方向Vに直交する方向に平行な方向(もしくはその方向の寸法)である。短手方向(短手)とは、定着装置のシート搬送路面内において、シートSの搬送方向Vに平行な方向(もしくはその方向の寸法)である。
また、定着装置100について正面とはシート入口側の面、背面とはシート出口側の面、左右とは装置を正面から見て左又は右である。本実施形態においては左側を手前側、右側を奥側とする。上下とは、重力方向において上又は下である。上流または下流とは、シートSの搬送方向Vに関して上流又は下流である。ベルトまたはシートの幅とは、シート搬送方向に直交する方向の寸法である。ここで、本実施形態の定着装置100は、ベルトニップ方式、電磁誘導加熱(IH)方式、オイルレス定着方式の画像加熱装置である。
この定着装置100は、モータ301(図2)で夫々のベルトが駆動される加熱ユニットとしての上側ベルトアセンブリAと、加圧ユニットとしての下側ベルトアセンブリBを有する。また、モータ302(図2)で駆動される下側ベルトアセンブリBの上側ベルトアセンブリAに対する加圧−離間機構(接離手段)を有する。また、上側ベルトアセンブリAにおける定着ベルト105を加熱する加熱部であるIHヒータ(磁束発生手段)170、定着ベルト105の寄り制御機構、定着ベルト105の表面性を回復する粗し機構(表面性回復機構)等を有する。以下、これらについて順次に説明する。
1)上側ベルトアセンブリAとIHヒータ170
図4で、上側ベルトアセンブリAは装置筐体の左右の上側板140(詳しくは図1(a))間に配設されている。このアセンブリAは、後述のニップ部Nをその間で形成する2つの定着用の回転体(第1の回転体及び第2の回転体)のうちの1つを有している。具体的には、表面に離型層を有し、シートSの画像担持面に対向する定着回転体(定着部材)としての可撓性を有する定着ベルト(エンドレスベルト)105を有する。また、この定着ベルト105を懸架する複数のベルト懸架部材としての、駆動ローラ(支持ローラ)131、テンションローラを兼ねるステアリングローラ132、パッドステー137を有する。
駆動ローラ131は左右の上側板140間においてシート出口側に配設されており、図7に示すように左右の軸部131aが、それぞれ、左右の上側板140間にベアリング(不図示)を介して回転可能に支持されている。そして、左右の上側板140の外側には、それぞれ、駆動ローラ131側からシート入口側に延びているステアリングローラ支持アーム154が配設されている。
右側の支持アーム154(不図示)は、右側の上側板140(不図示)に対して固定されている。図7を参照して、左側の支持アーム154は駆動ローラ131の左側の軸131aに対してベアリング154aを介して支持させてあり、軸131aを中心上下方向に揺動可能である。左側の支持アーム154の自由端部にはピン151が植設されている。また、左側の上側板140の外面にはシート入口側に軸160が植設されている。
この軸160に対して、U字型の溝部161aを有するフォーク板161が一体に設けられたウォームホィール(はす歯歯車)152が、回転可能に支持されている。そして、左側の支持アーム154のピン151は、フォーク板161の溝部161aに係合している。ここで、上側板140にはステッピングモータ155が配設されており、このステッピングモータ155の回転軸に固着されたウォーム157がウォームホィール152に噛合している。
ステッピングモータ155が正転駆動または逆転駆動されることで、ウォーム157、ウォームホィール152を介してフォーク板161が上方向または下方向に回動する。これに連動して左側の支持アーム154が軸131aを中心に上方向または下方向に回動する。
そして、ステアリングローラ132は左右の上側板140間においてシート入口側に配設されており、左右の軸部132aが、夫々左右の支持アーム154に対して軸受153を介して回転可能に支持されている。軸受153は支持アーム154に対してベルトテンション方向にスライド移動可能に支持されていると共にテンションバネ156により駆動ローラ131から遠のく方向に移動付勢されている。
図4で、パッドステー137は例えばステンレス鋼(SUS材)で形成された部材である。パッドステー137は、定着ベルト105の内側において駆動ローラ131とステアリングローラ132との間の駆動ローラ131寄りにパッド受け面を下向きにして、左右両端部が左右の上側板140間に固定されて支持されている。
駆動ローラ131、ステアリングローラ132、パッドステー137に掛け渡されている定着ベルト105は、テンションバネ156の付勢力によるステアリングローラ132のベルトテンション方向への移動により、所定のテンション(張力)が掛けられている。本実施形態においては200Nのテンションを掛けている。そして、パッドステー137の下向きのパッド受け面に対して、定着ベルト105の下行側のベルト部分の内面が接している。
定着ベルト105としては、IHヒータ170により発熱させられるとともに耐熱性を具備したものであれば適宜選定して差し支えない。例えば厚さ75μm、幅380mm、周長200mmのニッケル金属層もしくはステンレス層などの磁性金属層に、例えば厚さ300μmのシリコンゴムをコーティングし、表層(離型層)にPFAチューブを被覆したものが用いられる。
駆動ローラ131は、例えば中実ステンレスによって外径がφ18に形成された芯金表層に耐熱シリコンゴム弾性層を一体成型により形成したローラである。駆動ローラ131は、定着ベルト105と後述する第2の回転体としての加圧ベルト120とで形成される定着ニップ部Nのニップ域のシート出口側に配設され、後述する加圧ローラ121の圧接により弾性層が所定量弾性的に歪ませられるものである。
こここで、本実施形態では、駆動ローラ131と加圧ローラ121とが定着ベルト及び加圧ベルト120を挟んで形成するニップ形状を略ストレートに形成している。しかし、シートSの定着ニップ部N内での速度差によるシートSの座屈を制御するために、駆動ローラ131と加圧ローラ121のクラウン形状を意図的に逆クラウン形状とするなど、様々なローラのクラウン形状を取ることも可能である。
ステアリングローラ132は、例えばステンレスによって外径がφ20、内径φ18程度に形成された中空ローラである。このステアリングローラ132は、定着ベルト105を張架して張りを与えるテンションローラとして機能する。それとともに、後述する寄り制御機構により傾きが制御されて定着ベルト105の移動方向に直交する幅方向への蛇行を調整するローラ(ステアリングローラ)として働く。
駆動ローラ131には、ローラ軸131aの左端側に駆動入力ギアG(図1(b))が同軸に固定して配設されている。このギアGに対して駆動モータ301(図3)から駆動伝達手段(不図示)を介して駆動入力がなされ、駆動ローラ131が図4の矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。
この駆動ローラ131の回転によって、定着ベルト105が矢印の時計方向に駆動ローラ131の速度に対応した速度で循環搬送される。ステアリングローラ132はベルト105の循環搬送に従動して回転する。定着ベルト105の下行側ベルト部分の内面はパッドステー137の下向きのパッド受け面に対して摺動して移動し、シートSを後述する定着ニップ部Nで安定的に搬送するために、定着ベルト105と駆動ローラ131間では確実に駆動を伝達している。
ここで、図4に示す定着ベルト105を加熱する加熱部(加熱手段)としてのIHヒータ170は、励磁コイルと磁性体コアとそれらを保持するホルダーなどから構成されている誘導加熱コイルユニットである。上側ベルトアセンブリAの上側に配置されており、定着ベルト105の上面部分とステアリングローラ132の部分にかけて定着ベルト105に非接触に所定の間隔を存して対向させて、左右の上側板140間に固定して配設されている。
加熱部としてのIHヒータ170への通電がなされると、IHヒータ170の励磁コイルは交流電流が供給されることによって交流磁束を発生し、交流磁束は磁性体コアに導かれて誘導発熱体である定着ベルト105の磁性金属層に渦電流を発生させる。その渦電流は誘導発熱体の固有抵抗によってジュール熱を発生させる。励磁コイルに供給される交流電流は、定着ベルト105の表層温度を検知するためのサーミスタ220からの温度情報を基に、定着ベルト105の表面温度が140〜200℃程度(目標温度)に温調制御される。
2)下側ベルトアセンブリBと加圧-離間機構
図4で、下側ベルトアセンブリBは上側ベルトアセンブリAの下側に配置されている。このアセンブリBは、定着装置100のシート出口側において左右の下側板303に固定して設けられたヒンジ軸304(図6)を中心に上下方向に回動可能に支持されている下フレーム(加圧フレーム)306(図6)に対して組みつけられている。
図4で、このアセンブリBは、ニップ部Nをその間で形成する2つの定着用の回転体(第1の回転体及び第2の回転体)のうちの他の1つを有している。具体的には、上側ベルトアセンブリA側の定着ベルト105との間でニップ部Nを形成する定着回転体(加圧部材)としての可撓性を有する加圧ベルト(エンドレスベルト)120を有する。また、この第2の定着回転体としての加圧ベルト120を張りを持たせて懸架する複数のベルト懸架部材としての、加圧ローラ(加圧ローラ)121、テンションローラ122、加圧パッド125を有する。
加圧ローラ121は、図6に示すように左右の軸部121aが、夫々下フレーム306の左右の側板間にベアリング159を介して回転可能に支持されている。テンションローラ122は左右の軸部122aが、夫々下フレーム306の左右の側板に軸受158を介して回転可能に支持されている。軸受158は、下フレーム306に対してベルトテンション方向にスライド移動可能に支持されていると共に、テンションバネ127により加圧ローラ121から遠のく方向に移動付勢されている。
図4に戻って、加圧パッド125は例えばシリコンゴムで形成された部材であり、下フレーム306の左右の側板間に左右両端部が固定されて支持されている。加圧ローラ121は下フレーム306の左右の側板間においてシート出口側に位置している。一方、テンションローラ122は下フレーム306の左右の側板間においてシート入口側に位置している。加圧パッド125は、加圧ベルト120の内側において加圧ローラ121とテンションローラ122との間の加圧ローラ121寄りにパッド面を上向きにして非回転に支持されて固定配置されている。
加圧ローラ121、テンションローラ122、加圧パッド125に掛け渡されている加圧ベルト120は、テンションバネ127の付勢力によるテンションローラ122のベルトテンション方向への移動により所定のテンション(張力)が掛けられている。本実施形態においては、200Nのテンションを掛けている。ここで、加圧パッド125の上向きのパッド面に対して加圧ベルト120の上行側のベルト部分の内面が接している。
加圧ベルト120としては、耐熱性を具備したものであれば適宜選定して差し支えない。例えば、厚さ50μm、幅380mm、周長200mmのニッケル金属層に例えば厚さ300μmのシリコンゴムをコーティングし、表層(離型層)にPFAチューブを被覆したものが用いられる。加圧ローラ121は例えば中実ステンレスによって外径がφ20に形成されたローラであり、テンションローラ122は例えばステンレスによって外径がφ20、内径φ18程度に形成された中空ローラである。
ここで、下側ベルトアセンブリBは、接離手段としての加圧−離間機構により、ヒンジ軸304(図6)を中心に上下方向に回動制御される。即ち、下側ベルトアセンブリBは加圧−離間機構により持ち上げ回動されることで図4のように加圧位置に移動される一方、持ち下げ回動されることで図5のように離間位置に移動される。
そして、下側ベルトアセンブリBは加圧位置に移動されることで、以下のようになる。即ち、加圧ローラ121と加圧パッド125とがそれぞれ上側ベルトアセンブリAの駆動ローラ131とパッドステー137とに対して加圧ベルト120および定着ベルト105を挟んで所定の加圧力で圧接する。これにより、上側ベルトアセンブリAの定着ベルト105と下側ベルトアセンブリBの加圧ベルト120との間にシートSの搬送方向Vにおいて所定幅の定着ニップ部Nが形成される。また、下側ベルトアセンブリBは離間位置に移動されることで、上側ベルトアセンブリAに対して加圧が解除されて非接触に離間する。
ここで、本実施形態における上記の加圧−離間機構について説明する。図6で、下フレーム306には、ヒンジ軸304側とは反対側に、下側ベルトアセンブリBを上側ベルトアセンブリAに対して弾性的に圧接するための加圧バネ305を有する加圧バネユニットが配設されている。
左右の下側板303間の下部には加圧カム軸307が回転可能に軸受けされて配設されている。この加圧カム軸307の左右側にそれぞれ下フレーム306の下面を支持する同形状・同位相の一対の偏心加圧カム308が固定して配設されている。加圧カム軸307の右端側には加圧ギア309(図3)が同軸に固定して配設されている。このギア309に対して加圧モータ302から駆動伝達手段(不図示)を介して駆動入力がなされ、加圧カム軸307が回転駆動される。
加圧カム軸307は、偏心加圧カム308について図4、図6のように大隆起部を上向きにした第1の回転角位置と、図5のように大隆起部を下向きにした第2の回転角位置を形成する。
加圧カム軸307が第1の回転角位置に回転されて停止されることで、下側ベルトアセンブリBを搭載している下フレーム306が偏心加圧カム308の大隆起部により持ち上げられる。そして、下側ベルトアセンブリBが上側ベルトアセンブリAに対して加圧バネユニットの加圧バネ305を押し縮めながら当接する。これにより、下側ベルトアセンブリBが、上側ベルトアセンブリAに対して加圧バネ305の圧縮反力で弾性的に所定の圧力(例えば400N)で押圧付勢され、図4の加圧位置に保持される。
ここで、駆動ローラ131に対する加圧ローラ121の圧接により駆動ローラ131には加圧ローラ121と接する方向と逆側に数百ミクロン程度の反り変形が生じる。この定着ローラ131の反り変形は、定着ニップ部Nの長手方向の中央部での圧抜けの要因となる。この圧抜けをなくすために駆動ローラ131または駆動ローラ131および加圧ローラ121はクラウン形状を取ることで、駆動ローラ131と加圧ローラ121によるニップ形状を略ストレートに形成している。本実施形態では駆動ローラ131に300μmの正クラウン形状を設けている。
また、加圧カム軸307が第2の回転角位置に回転されて停止されることで、偏心加圧カム308の大隆起部が下向きとなり小隆起部が下フレーム306の下面に対応して下側ベルトアセンブリBが持ち下げられる。即ち、下側ベルトアセンブリBは、上側ベルトアセンブリAに対して加圧が解除されて、非接触に所定に離間した図5の離間位置に保持される。
ここで、図8(a)の制御フローチャートと、図8(b)の制御系統のブロック図により、下側ベルトアセンブリBの上下動制御を説明する。下側ベルトアセンブリBは、常時は図5の離間位置に保持されている。CPU10による加圧命令により<S13−001>、モータドライバ302Dを介して加圧モータ302がCW方向に所定の回転数であるN回転し<S13−002>、加圧カム軸307が半回転駆動される。
これにより、偏心加圧カム308が図5の第2の回転角位置から図4、図6の第1の回転角位置に転換されて、下側ベルトアセンブリBが持ち上げ回動され加圧ローラ121と加圧パッド125が加圧位置に移動する<S13−003>。即ち、加圧ローラ121と加圧パッド125が上側ベルトアセンブリAの駆動ローラ131とパッドステー137に加圧ベルト120と定着ベルト105を挟んで所定の当接圧で圧接する。これにより、定着ベルト105と加圧ベルト120との間にシート搬送方向Vにおいて所定幅の定着ニップ部Nが形成される<S13−004>。
また、下側ベルトアセンブリBが図4の加圧位置に保持されている状態において、CPU10による加圧命令により<S13−005>、モータドライバ302Dを介して加圧モータ302がCCW方向に所定の回転数であるN回転される<S13−006>。これにより、加圧カム軸307が半回転駆動され、偏心加圧カム308が図4、図6の第1の回転角位置から図5の第2の回転角位置に転換される。即ち、下側ベルトアセンブリBが持ち下げ回動されて、加圧ローラ121と加圧パッド125が離間位置に移動する<S13−008>。これにより、定着ニップ部Nの形成が解除される<S13−009>。
3)定着動作と温調制御
次に、図9(a)の制御フローチャートと図9(b)の制御系統のブロック図により、定着装置100の定着動作について説明する。定着装置100の待機状態時において、下側ベルトアセンブリBは図5の離間位置に保持されている。駆動モータ301は駆動が停止されており、IHヒータ170への給電も停止している。
CPU10は、プリントジョブ(画像形成ジョブ)の開始信号の入力に基づいて所定の作像シーケンス制御を開始する。定着装置100については、所定の制御タイミングにおいてモータドライバ302Dを介して加圧モータ302を駆動して加圧カム軸307を半回転駆動させることで、下側ベルトアセンブリBを図5の離間位置から図4の加圧位置に移動させる。これにより、定着ベルト105と加圧ベルト120との間に定着ニップ部Nが形成される<S16−001>。
次に、CPU100は、モータドライバ301Dを介して駆動モータ301を駆動して駆動入力ギアGに駆動を入力する。これにより、上側ベルトアセンブリAの駆動ローラ131が前記のように駆動されて定着ベルト105の回転が開始される。
また、駆動入力ギアG(図6)の回転力が駆動ギア列(不図示)を介して下側ベルトアセンブリBの加圧ローラ121にも伝達されて、加圧ローラ120が図4において矢印の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ121の回転に伴い、また回転する定着ベルト105との摩擦力で、加圧ベルト120が、図4で矢印の反時計方向に回転を開始する<S16−002>。定着ベルト105と加圧ベルト120の移動方向は定着ニップ部Nにおいて同方向であり移動速度もほぼ同じである。
次に、CPU100はヒータコントローラ170C(図10(b))、ヒータドライバ170Dを介してIHヒータ170に電力を供給することにより、回転する定着ベルト105を電磁誘導加熱して所定の目標温度に立ち上げて温調制御する。即ち、通紙されるシートSの坪量や紙種に応じて定着ベルト105を140度から200度の目標温度に立ち上げて維持する温調制御を開始する<S16−003>。
そして、定着ニップ部Nの形成、定着ベルト105及び加圧ベルト120の回転、定着ベルト105の温度立ち上げと温調がなされた状態で、画像形成ステーションより、表面に未定着トナー画像t(図4)が形成されたシートSが定着装置100に導入される。シートSは定着装置100のシート入口部に配設されている入口ガイド184に案内されて、定着ベルト105と加圧ベルト120との圧接部である定着ニップ部Nへ進入する。入口ガイド184にはフォトインタラプタを備えたフラグセンサ185が配置されており、シートSの通過タイミングの検知を行う。
シートSは画像担持面が定着ベルト105に対向し、その反対面が加圧ベルト120に対向して定着ニップ部Nで挟持搬送されていく。そして、未定着トナー画像tが定着ベルト105の熱とニップ圧によりシート面に固着画像として定着される。定着ニップ部Nを通過したシートSは、定着ベルト105に表面から分離して、定着装置100のシート出口側から出て排出ローラ対20(図1)によって排出トレイ21へと搬送排出される。
そして、所定の1枚または連続複数枚のプリントジョブにおけるシートSの搬送が終了したら、CPU10は定着ベルト105の加熱、温調制御を終了してIHヒータ170への電力供給をOFFにする<S16−004)。また、駆動モータ301をOFFにして定着ベルト105及び加圧ベルト120の回転を停止させる<S16−005>。
また、モータドライバ302Dを介して加圧モータ302を駆動して加圧カム軸307を半回転駆動させることで下側ベルトアセンブリBを図4の加圧位置から図5の離間位置に移動させる。これにより、定着ベルト105と加圧ベルト120と定着ニップ部Nが解除される(S16−006>。この状態において、CPU10は次のプリントジョブ開始信号の入力待ちをする。
ここで、図10(a)の制御フローチャートと図10(b)の制御系統のブロック図により、定着ベルト105の温度制御を説明する。上側ベルトアセンブリAには、定着ベルト105の表面温度を検知する温度検知部材としてのサーミスタ220が配設されている。CPU10は、プリントジョブ開始信号の入力に基づいて所定の制御タイミングでヒータコントローラ170C・ヒータドライバ170Dを介して、IHヒータ170に電力を印加する<S17−001>。定着ベルト105は、IHヒータ170による電磁誘導加熱により昇温する。
その定着ベルト105の温度がサーミスタ220により検知されて、検知温度情報(温度に関する電気的情報)がCPU10に入力する。CPU10は、サーミスタ220による検知温度が所定の規定値(目標温度)以上となったら、IHヒータ170に対する電力を停止する。その後、CPU10はサーミスタ220による検知温度が所定の規定値よりも低くなったら<S17−004のNo>、IHヒータ170に対する電力の印加<S17−001>を再開する。
上記のステップS17−001〜S17−004の繰り返しにより、定着ベルト105が所定の目標温度に温調維持される。そして、上記の定着ベルト温調制御が所定の1枚または連続複数枚のプリントジョブの終了<S17−005>まで実行される。
4)ベルト寄り制御機構
定着ベルト105は、その回転過程においてシート搬送方向Vと直交する幅方向の一方側又は他方側へ片寄るように移動する現象(ベルトの寄り移動)が発生する。定着ベルト105に圧接して定着ニップ部Nを形成する加圧ベルト120も、定着ベルト105と一緒に寄り移動する。
本実施形態においては、この定着ベルト105の寄り移動をスイング型寄り制御で所定の寄り範囲内に安定させるようにしている。スイング型寄り制御は、ベルト位置が幅方向中央部から所定量以上移動したことを検知した場合に、ステアリングローラ132を定着ベルト105の寄り移動方向と反対向きに傾けるという方法である。このスイング型寄り制御を繰り返すことにより、定着ベルト105が周期的に幅方向の片側からもう一方の側まで移動するため、定着ベルト105の寄り移動を安定して制御することができる。即ち、定着ベルト105はシートSの搬送方向Vと直交する方向に往復移動可能に構成されている。
上側ベルトアセンブリAにおいて、定着ベルト105の左側(手前側)でステアリングローラ132寄りの位置に定着ベルト端部位置を検知するためのセンサ部(不図示)が設けられている。CPU10はこのセンサ部によって定着ベルト105の端部位置(ベルト寄り移動位置)を検出し、それに応じて、ステッピングモータ155を正転方向(CW)または逆転方向(CCW)に所定の回転数回転させる。
これにより、前述した図5・図6の機構157、152、161、151を介して、左側のステアリングローラ支持アーム154が軸131aを中心に上方または下方に所定の制御量だけ回動する。これに連動して、ステアリングローラ132の傾きが変化して定着ベルト105の寄り制御がなされる。
5)定着ベルトの粗し機構
次に、図1を用いて定着ベルト105の表面性回復を行う粗し機構(表面性回復機構)について説明する。本実施形態においては、上側ベルトユニットAの駆動ローラ131の上方に、定着ベルト105の外面を摺擦することで定着ベルト105の表面性を回復させる摺擦回転体(粗し部材)としての粗しローラ400が配設されている。この粗しローラは、上述したように、シートの幅方向両端のエッジ部と接触した定着ベルトの部位が他の部位に比べて部分的に粗面化してしまう場合に有効なものである。
つまり、粗しローラは、定着ベルトの長手(幅)方向のほぼ全域に亘り摺擦することにより、部分的に表面が粗れてしまった部位とそうではない部位とで表面粗さがほぼ同等となるようにして、劣化状態を目立たなくなるようにするものである。このように劣化状態を目立たなくすることを、本例では、表面性を回復させると呼んでいる。具体的には、本例では、表面粗さRz(JIS規格に準拠)が2.0程度に部分的に粗らされた定着ベルトの表面を、CPU10と共に摺擦処理を実行させる実行部を構成する粗しローラによる粗し処理(摺擦処理)により、以下のようにする。即ち、表面粗さRzが0.5以上1.0以下に回復させるようにしている。
このとき、シートのエッジ部と接触した定着ベルトの部位と他の部位の表面粗さRa(JIS規格に準拠)の差分を△Raとした場合、△Raが0.3程度の状態から、粗し処理(摺擦処理)により△Raが0.1程度になるよう処理される。このように、本例では、粗しローラと呼んでいるものの、粗しローラの役割は定着ベルト105の表面粗さを長期に亘り十分に低い状態に維持させるためのものである。これは、画像の光沢ムラを抑制しつつ、画像の光沢低下を抑制することに繋がる。
粗しローラ400は、装置筐体の左右の上側板140にそれぞれ同軸に固定された固定軸142に回転可能に支持された左右一対のRF支持アーム141間に軸受け(不図示)を介して回転可能に支持されている。そして、粗しローラ400はφ12mmのステンレス製の芯金の表面に接着層を介して砥粒を密に接着してある。
砥粒は、画像の目標光沢度に合わせて、番手(粒度)が#1000〜#4000のものを用いるのが好ましい。砥粒の平均粒径は、番手(粒度)が#1000の場合は約16μm、#4000番手の場合は約3μmである。砥粒は、アルミナ系(通称「アランダム」または「モランダム」とも称される)である。アルミナ系は、工業的に最も幅広く用いられる砥粒で、定着ベルト105の表面に比べて各段に硬度が高く、粒子が鋭角形状のため研磨性に優れている。本例では、番手(粒度)が#2000の砥粒(平均粒径が7μm)を用いている。
なお、本実施形態では、粗しローラ400としてステンレス製の芯金に接着槽を介して砥粒を密に接着したものについて述べた。しかし、これに限らず、粗しローラ400はステンレス製の芯金表面をブラスト加工等によりRaが1.0以上5.0以下、より好ましくは2.0以上4.0以下に均一に処理されたものであっても良い。
6)粗しローラを接離させる接離機構
本実施形態では、粗しローラを定着ベルトに対して接離させる接離機構(移動機構)を有している。即ち、動作時には粗しローラを定着ベルトに対して当接させる一方、非動作時には粗しローラを定着ベルトから離間させる接離機構を備える。
以下、図1(a)(b)で具体的に説明する。粗しローラは、摺擦処理の動作時、その長手方向両端の軸部がそれぞれ定着ベルトに向けて押圧機構により押圧される構成となっている。本例では、後述する左右のRF支持アーム141(図1(a))がこの押圧機構の役割を担っている。そして、左右のRF支持アーム141の上側には、粗しローラを定着ベルトに対して接離させる移動機構としてのRFカム(偏心カム)407(図1(b))が夫々配設されている。
ここで、左右のRFカム407は、装置筐体の左右の上側板140(図1(a))間に回転可能に軸受けされて支持されたRFカム軸408(図1(a))に対して同形状・同位相で固定されている。左右のRF支持アーム141における粗しローラ400を支持している側とは反対側のアーム端部と、左右の上側板140にそれぞれ固定した固着したRF離間軸406との間に、RF離間ばね405(図1(a))が張設されている。
このRF離間ばね405の張力により、左右のRF支持アーム141はそれぞれ固定軸142を中心に粗しローラ400を持ち上げる方向に常時回動付勢されており、アーム上面が対応する左右のRFカム407(図1(b))の下面に弾性的に押圧されている。そして、RFカム軸408の右側端部にはRF着脱ギア409(図1(b))が固定されている。このRF着脱ギア409に対して、RF加圧モータ410のRFモータギア411が噛合している。
本実施形態においては、左右のRFカム407は常時は図4、図5のように大隆起部が上向きとなっている回転角の第1姿勢で停止されている。この状態時においては、左右のRF支持アーム141はそれぞれ対応するRFカム407の小隆起部に対応している。そのため、粗しローラ400は定着ベルト105に対して所定に離間している離間位置に保持されている。即ち、粗しローラ400は定着ベルト105の上方に持ち上げられていて定着ベルト105には作用しない。
左右のRFカム407は上記の第1姿勢から180°回転されて図1(a)のように大隆起部が下向きとなっている回転角の第2姿勢に転換されて保持される。この状態時においては、左右のRF支持アーム141がそれぞれ対応するRFカム407によりRF離間ばね405に抗して固定軸142を中心に押し下げられる。そして、粗しローラ400が駆動ローラ131のベルト懸回部において定着ベルト105の表面に所定の押圧力で接触(当接)して、粗しニップ部Rを形成する加圧位置(当接位置)に転換されて保持される。
また、駆動ローラ131の端部に固定されたRF駆動ギア401に対して粗しローラ400の端部に固定されたRFギア403が噛合する。これにより、駆動ローラ131の回転力がRF駆動ギア401とRFギア403を介して粗しローラ400に伝達されて、粗しローラ400は定着ベルト105と逆方向に回転する。即ち、表面に研磨層を備えた粗しローラ400は、定着ベルト105に対してウィズ方向(表面が同一方向へ移動する方向)に周速差を持って回転して、定着ベルト105の表面を一様に荒らす機能(表面を均す機能)を有している。
即ち、摺擦部材である粗しローラ400は、定着ベルト105に対して周速差を持って回転するローラ部材である。粗しローラ400の離間位置と加圧位置との位置転換は、左右のRFカム407がRF加圧モータ410により、RFモータギア411、RF着脱ギア409、RFカム軸408を介して上記のように第1姿勢と第2姿勢とに姿勢転換されることでなされる。なお、図1(a)においては、上側ベルトユニットAに加圧されて定着ニップ部Nを形成している下側のベルトユニットBは省略している。
ここで、粗しローラ400による定着ベルト105(上側ベルトユニットA)の摺擦処理時に、下側のベルトユニットBは上側ベルトユニットAに当接する状態とする場合に限らず、下側のベルトユニットBは上側ベルトユニットAから離間する状態であっても良い。
図11(a)は、上記の粗し機構の動作制御フローチャートである。粗し機構の左右のRFカム407は、上記のように常時は、図4、図5のように大隆起部が上向きとなっている回転角の第1姿勢で停止されている。即ち、粗しローラ400は、常時は定着ベルト105に対して所定に離間している離間位置に保持されている。
CPU100は、所定の加圧制御タイミング<S15−001:加圧命令>にて、モータドライバ410DによりRF加圧モータ410をCW方向に所定の回転数であるM回転する<S15−002>。それにより、左右のRFカム407が第1姿勢(図4、図5)から第2姿勢(図1(a))に転換されて、粗しローラ400が離間位置(第1位置)から加圧位置(第2位置)に移動される<S15−003>。粗しローラ400が加圧位置に移動することで、定着ベルト105と粗しローラ400が圧接し、粗しニップ部Rが形成される<S15−004>。
そして、CPU100は所定の離間制御タイミング<S15−005:離間命令>にて、モータドライバ410DによりRF加圧モータ410をCCW方向に所定の回転数であるM回転させる<S15−006>。それにより、左右のRFカム407が第2姿勢(図1(a))から第1姿勢(図4、図5)に戻し転換されて、粗しローラ400が加圧位置から離間位置に移動される<S15−007>。粗しローラ400が離間位置に移動することで、定着ベルト105と粗しローラ400が圧接していた粗しニップ部Rが解除される<S15−008>。
上記のように粗しローラ400が定着ベルト105に当接して粗しニップ部Rを形成し、粗しローラ400が回転する。これにより、定着ベルト105の表面性の回復がなされるが、粗し処理(摺擦処理)が成される過程で粗しニップ部分に定着ベルト表層の削りカスが発生し得る。ここで発生する削りカスは、粗しニップ部Rに集積することで、次第に粗し効果を阻害することになり、粗し処理(摺擦処理)の効率を低下し得る。
この粗しローラ400による定着ベルト表層の削りカスが、粗し処理(摺擦処理)の効率を低下させることを防止するために、一連の粗し処理(摺擦処理)の間に粗しローラ400が加圧位置と離間位置の間を以下に述べるように複数回往復するようにしている。
以下、この一連の粗し処理(摺擦処理)について図12を用いて説明する。粗し処理(摺擦処理)が開始されると、粗し動作カウンタCTを0にリセットし、粗し動作カウンタCTの値はメモリZに格納される<S19−001>。次にIHヒータ170により粗し処理(摺擦処理)を行うための温度に定着ベルト105の温度を制御する<S19−002>。このときの温調制御は図9による。
温調制御が開始されたら粗しローラ400を定着ベルト105に圧接し、粗しニップ部Rを形成する<S19−003>。ここで粗しニップ部Rの形成は図11の<S15−001>〜<S15−004>による。そして定着ベルト105を回転し、粗し処理を既定時間Y秒間に亘って行う(本例では当接時間は3秒)<S19−005>。
Y秒間回転の後、休止処理を行う。具体的には、粗しローラ400を離間位置に移動させることにより(本例では離間時間は6秒。つまり、両位置間の移動に約3秒を要する)、粗しニップ部Rを解除し<S19−006>、IHヒータ170による温調制御を終了、定着ベルト105を停止する。ここで、粗しニップ部R解除は図11の<S15−005>〜<S15−008>による。
そして、図13に示すように、メモリZに記憶されている粗し動作カウンタCTの値に+1がなされて1回目の粗し動作が終了する<S19−009>。ここで粗し動作カウンタCTの現在値が既定値になるまで<S19−002>〜<S19−009>を繰り返し行う(本例では7回)。
即ち、本実施形態では、摺擦処理時に、粗し処理として3秒間当接させた後に、休止処理として6秒間に亘り離間させ、これを所定回数繰り返す。以上を一連の粗し処理(摺擦処理)とし、この一連の粗し処理(摺擦処理)により表面性の回復効率の向上が得られる。つまり、1回の摺擦処理の工程において、粗しローラ400は定着ベルト105に対し、トータルで21秒間(3秒×7回)当接することになる。
本実施形態では、粗しローラ400の圧接、離間動作時間を含めた一連の粗し処理(摺擦処理)を60秒で完了するように制御している(3秒掛けて当接し、粗し処理と休止処理を交互に6回繰り返し、最後に粗し処理を3秒間実行して終了)。ここで、本実施形態のように粗しローラ400を定着ベルト105に3秒間当接後に6秒間離間する動作を複数回行なう場合と、当接時間を30秒とした場合の定着ベルト105の表面性の回復効果の比較を図14に示す。
図14の横軸は粗しローラ400の定着ベルト105への当接(圧接)時間の累積である総時間(粗しローラ走行時間)であり、縦軸はシートのエッジ部と接触した定着ベルトの部位と他の部位の表面粗さRaの差分△Raを示している。ここで、△Raが小さい値である程、表面性が回復された状態であることを意味する。粗しローラ400が定着ベルト105に当接(圧接)した状態で回転している時間が長くなる程、表面性の回復効果は低下するため、本実施形態のように短時間の当接と離間を複数回行うことで、より効率良く定着ベルト105の表面性の回復が行える。
なお、粗しローラの走行時間は、粗しローラが定着ベルトに当接していた総時間であり、また、摺擦処理の回数に対応した値(例えば、1回なら21秒間、10回なら210秒間)でもある。
次に、粗しローラ400による定着ベルト105の表面性回復動作に入るタイミングについて、図15(a)(b)を用いて説明する。図15(b)のブロック図に示すように、本実施形態においては、CPU10はプリントジョブの実行において定着装置100により定着処理されたシートSの枚数(画像形成回数でもある)を、以下のように記憶している。即ち、枚数を計数する計数部としてのカウンタWでカウントして,その積算値をメモリZに記憶している。
そして、積算値が所定枚数Nに達した場合(画像形成回数が所定回数以上となる場合)、実行しているプリントジョブの終了後、またはプリントジョブ(定着処理)の実行を中断して、粗しローラ400による定着ベルト105の表面性回復動作を実行する。表面性回復動作が終了すると、メモリZに記憶された積算値を0にリセットする。プリントジョブを中断した場合は、定着ベルト105の表面性回復動作を実行した後、残りプリントジョブを再開する。
図15(a)で表面性回復動作フローを示せば、以下の通りである。CPU10は、通紙枚数積算値が所定の通紙枚数N以上となったら<S18−001>、実行しているプリントジョブの終了後またはプリントジョブを一時中断する<S18−002>。そして、表面性回復動作を開始する<S18−003>。また、カウンタを0にリセットする。表面性回復動作が終了すると、次のプリントジョブ待ちの状態、または中断されたプリンタジョブの再開しその終了後に次のプリントジョブ待ちの状態となる<S18−004>。
本実施形態において、たとえばA4普通紙のプリントジョブに対しては、1枚定着処理がなされる毎にカウント値がカウンタWに積算されていき、積算値が3000枚分に達した場合に定着ベルト105の表面性回復処理が実行される。なお、連続画像形成ジョブの実行途中に積算値が3000枚に達してしまった場合、その連続画像形成ジョブが終了次第、表面性回復処理を行う構成となっている。
また、用紙の坪量に応じてカウント値に重みづけを行っており、たとえばA4サイズで坪量が200gsmの厚紙では2000枚毎に定着ベルト105の表面性回復動作を実行するよう設定している。
すなわち、定着ベルト105の表面性回復動作の実行トリガーとなる、ある閾値に対して用紙の坪量に応じたカウント値を持っており、1枚定着処理がなされる毎にカウンタWにカウント値が積算される。本実施形態では、200gsmの厚紙のカウント値は普通紙の1.5倍のカウント値を設定しており、定着処理が実行される毎にこれら予め設定されたカウント値がカウンタWに積算される。そして、カウンタWの値がある閾値を超過した状態でプリントジョブが終了したとき定着ベルト105の表面性回復処理を実行する。
なお、プリントジョブの実行途中に閾値に達した時点で、プリントジョブの実行を中断して、表面性回復処理を実行するようにしても良い。
7)粗し効果回復のための粗しにおける温度設定
上記のように粗しローラ400が定着ベルト105に圧接し粗しニップ部Rを形成し、粗しローラ400が回転することにより定着ベルト105の表面性の回復がなされる。しかしながら、粗し処理(摺擦処理)により粗しローラ400が定着ベルト105に摺擦回転する時間(以下、走行時間と呼ぶ)が進むにつれ、定着ベルト表層の削れカスや粗しローラ400自身の摩耗劣化により粗し効果が低下していく。これを図16を用いて説明する。
図16は、縦軸に粗しローラ400の表面粗さRaを、横軸に粗しローラ400の走行時間をとり、粗しローラ400の走行時間の経過による粗さRaの推移を示したものである。耐久初期において粗し効果を得るに十分であった粗しローラ400の表面粗さRz(本例では初期Raは4.5程度)が、走行時間が進むに従い低下し、十分な粗し効果を得られなくなる可能性がある(本例ではRa2.0程度)。
これを解決するために、粗しローラ400の走行時間が進行するに従って、粗し処理(摺擦処理)時の定着ベルト105の温度を上げるように制御する。これについて、図17を用いて説明する。図17の横軸は、粗しローラ400が定着ベルト105に圧接された状態で回転し、定着ベルト105の表面性の回復を行う摺擦処理時間である。図17の縦軸はシートのエッジ部と接触した定着ベルトの部位と他の部位の表面粗さRaの差分△Raを示しており、△Raが小さい値であるほど表面性が回復された状態であることを意味する。
摺擦処理時の定着ベルト105の温度が175℃の場合と、185℃の場合でそれぞれ粗し処理(摺擦処理)を行った場合にIHヒータ170による温度が高い方がより定着ベルト105の表面性の回復効果が高くなる(粗し能力の低下を補助)。ただし、十分に粗し効果が得られる初期の状態から温度を高くすると、粗しローラ400による削れ粉(定着ベルトの表層が削れたもの)が多くなり、粗しローラ400の目詰まりを助長してしまうことになる。このため、粗しローラ400の表面粗さRaが低下する(粗し能力の低下)に伴い、定着ベルト105の温度を上昇させて粗し処理(摺擦処理)を行うよう制御している。
以下、この粗し処理(摺擦処理)動作について図18を用いて説明する。粗し処理(摺擦処理)が開始されると、CPU10のメモリZ上に記録された粗しローラ走行時間(第1の回転体である定着ベルト105に当接している時間を計測する計測部による時間の累積値で、摺擦処理の累積時間に相当)を参照する。
なお、上述したように、粗しローラが定着ベルトに当接していた累積の時間は摺擦処理の回数に対応していることから、摺擦処理時の定着ベルトの温度を摺擦処理の回数に応じて制御するようにしても構わない。この場合、摺擦処理が行われる毎にカウントアップしながらその値がメモリZに格納される。そして、CPU10は、メモリZに記憶された回数を読み出すことにより、温度制御を行う。つまり、制御部であるCPU10は、摺擦処理の回数が所定回数に到達するまでは第1の温度に制御し、摺擦処理の回数が所定回数に到達した後は第1の温度よりも高い第2の温度に制御する。
なお、摺擦処理時に粗しローラが定着ベルトに当接する時間が一定でない場合には、摺擦処理の回数に基づく温度制御よりも摺擦時間に基づく温度制御の方がより好ましい。
これがある値C1(本例では2100秒)未満であればIHヒータ170により定着ベルト105を温度T1(本例では175℃)に温調制御する<S20−002>。粗しローラ走行時間がC1以上かつC2未満(本例では6000秒)に到達すると、IHヒータ170により定着ベルト105を温度T2(本例では180℃)に温調制御する<S20−004>。
粗しローラ走行時間がC2以上に到達すると,IHヒータ170により定着ベルト105を温度T3(本例では185℃)に温調制御する<S20−005>。即ち、摺擦処理の累積時間の増加に応じて温調温度を上昇させる(定着ベルト105の目標温度を上昇させる)、あるいは定着ベルト105の表面温度を制御していた第1の温度から第1の温度より高い第2の温度にして表面温度を制御する。
このときの温調制御は図9による。温調制御が開始されたら、粗しローラ400を定着ベルト105に当接(圧接)させ、粗しニップ部Rを形成する<S20−006>。ここで、粗しニップ部Rの形成は図11の<S15−001>〜<S15−004>による。そして、定着ベルト105を回転し、粗し動作を行う(本例<S20−007>。このときの粗し動作時間を走行時間カウンタRc(図20(b))に加算し、次回粗し処理(摺擦処理)時の定着ベルト105の温調温度の変更に使用する(本例においては粗し動作時間を60秒としている)。
粗し動作が所定時間行われると(本例では60秒)、粗しローラ400を離間位置に移動させることにより、粗しニップ部Rを解除し<S20−008>、IHヒータ170による温調制御を終了、定着ベルト105を停止する。ここで、粗しニップ部R解除は図11の<S15−005>〜<S15−008>による。以上の粗し処理(摺擦処理)により定着ベルト105の表面性の回復が行える。
次に、粗しローラ400による定着ベルト105の表面性回復動作に入るタイミングについて、図15(a)を用いて説明する。本実施形態においては、図15(b)のブロック図に示すように、CPU10はプリントジョブの実行において定着装置100により定着処理されたシートSの枚数をカウンタWでカウントしてその積算値をメモリZに記憶している。
そして、積算値が所定の枚数N(本例では3000枚)に達した場合、実行しているプリントジョブの終了後、またはプリントジョブ(定着処理)の実行を中断して、粗しローラ400による定着ベルト105の表面性回復動作を実行する。表面性回復動作が終了すると、メモリZに記憶された積算値を0にリセットする。プリントジョブを中断した場合は、定着ベルト105の表面性回復動作を実行した後、残りプリントジョブを再開する。
図15(a)で、CPU10は、通紙枚数積算値が所定の通紙枚数N以上となったら<S18−001>、実行しているプリントジョブの終了後またはプリントジョブを一時中断して<S18−002>、表面性回復動作を開始する<S18−003>。また、カウンタを0にリセットする。表面性回復動作が終了すると、次のプリントジョブ待ちの状態、または中断されたプリンタジョブの再開しその終了後に次のプリントジョブ待ちの状態となる<S18−004>。
8)送風機構
上記のように定着ベルト105は、粗しローラ400が加圧位置に移動することによって、摺擦を受け、その表面性の回復がなされる。この場合、粗しニップ部分に定着ベルト表層の削りカスが発生し得る。その削りカスが定着ベルト上に残留することで粗し処理(摺擦処理)の効果が阻害され得る。
この粗しローラ400による定着ベルト表層の削りカスが定着ベルト上に残留することを防止するために、送風機構を用いて粗し動作時の定着ベルト表層の削りカスを拡散するようにしている。以下、この送風機構を用いた削りカス拡散構成について詳述する。
図19は本実施形態における送風機構の模式図、図20は送風機構の斜視図である。送風機構はファン601とダクト602を有している。ファン601の動作は制御器であるCPU10により制御される。ファン601は、粗しローラ400が加圧位置に移動したときの定着ベルト105との粗しニップ部(当接部)Rに向けて、定着ベルト105に対して長手方向全域(ベルト幅方向全域)に送風可能となるようにダクト602を介して送風する。
本実施形態においては、粗しローラ400が定着ベルト105に加圧された(圧接された)状態から離間位置に移動する。このとき、ファン601が駆動しダクト602を介して風速Vw(例えば10m/s)で風を定着ベルト105と粗しローラ400の作る粗しニップ部R近傍に吹き付ける。これにより、粗し動作時に発生する定着ベルト表層の削りカスを拡散させる。即ち、粗しローラ400による定着ベルト表層の削りカスが定着ベルト上に残留することを防止し、粗し動作が阻害されて表面性の回復効率の低下を抑えることが可能になる。
本実施形態においては、摺擦処理時には粗しローラ400は定着ベルト105を内面から回転可能に支持する複数の支持ローラの1つである駆動ローラ131に対向させて配設する。そして、粗しローラ400を定着ベルト105を介して駆動ローラ131に当接(圧接)させて粗し動作を行わせている。
そして、ファン601は、定着ベルトの回転方向上流側から下流側に向けて送風を行う構成となって、定着ベルト上に残留し得る削りカスの拡散を行う。ここで、送風機構は、摺擦処理中ににおいて、少なくとも粗しローラが加圧位置(当接位置)から離間位置へ移動するとき、ファン601による送風を行う。なお、粗しローラが加圧位置から離間位置へ移動した後も、続けて、所定時間に亘り、ファン601による送風を行う。なお、より一層、削りカスを拡散させることができるので、より好ましい。
さらに、粗しローラの加圧位置から離間位置への移動開始タイミングよりも早いタイミングでファン601による送風を開始させると、事前に有る程度の拡散を行うことができるので、より好ましい。
以上、定着ベルトに関し、耐久後の表面性回復(リフレッシュ)時の温度をアップするという本実施形態によれば、以下のような問題が解決される。即ち、摺擦回転体としての粗しローラは、削れ粉(定着ベルトの表層が削れたもの)による目詰まりにより、その表面粗さRzが耐久(走行時間)に応じて減少してしまう(粗し能力が低下)。また、定着ベルトの表層が軟らかい程(定着ベルトの温度が高い程)、粗しローラによる粗し効果が発揮され易い。そこで、耐久が進んだ際にリフレッシュする場合は、定着ベルトの温調温度をアップさせることにより、粗し能力の低下を補う。
なお、初期の段階から定着ベルトの温調温度を高くしてしまうと、削れ粉が増え過ぎて、粗しローラの目詰まりをかえって助長してしまう。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の思想の範囲内において、種々の変形が可能である。
上述した実施形態では、摺擦回転体による摺擦処理時における定着ベルトへの当接は、定着ベルトへの当接と定着ベルトからの離間を繰り返す断続的な当接であったが、これに限られない。即ち、摺擦回転体による摺擦処理時における定着ベルトへの当接は、定着ベルトへの時間的に連続した当接であっても良い。
また、上述した本実施形態では、定着ベルトと加圧ベルトを用いた定着装置を例に説明した。しかし、このような例に限らず、定着ベルトの代わりに定着ローラを用いる場合や、加圧ベルトの代わりに加圧ローラを用いる場合にも同様に適用することができる。
上述した実施形態では、粗しローラにより定着ベルトを摺擦することによりその表面性を実質的に回復(表面性を均す)させる例について説明したが、定着ベルトの代わりに加圧ベルトにこのような構成を適用しても構わない。さらには、摺擦ローラを2つ設け、定着ベルトと加圧ベルトの双方をそれぞれの粗しローラにより摺擦する構成としても構わない。
また、上述した本実施形態では、加熱部として電磁誘導加熱方式について説明したが、本発明は、これに限らず、ハロゲンヒータなどの他の加熱方式を用いる場合にも同様に適用することができる。
また、定着ベルトの外面に当接してこれを加熱する外部加熱機構を有する定着装置にも本発明を同様に適用することができる。この場合、摺擦処理時の定着ベルトの温度を外部加熱機構により制御するようにしても構わない。
また、上述した本実施形態では、画像加熱装置として未定着トナー像をシートに定着する定着装置を例に説明したが、これに限らず、画像の光沢を向上させるべく、シートに定着されたトナー像を加熱及び加圧する装置にも同様に適用可能である。
10・・CPU、105・・定着ベルト、120・・加圧ベルト、400・・粗しローラ、407・・RFカム

Claims (38)

  1. シート上のトナー像を加熱するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
    前記第1の回転体の外面を摺擦する摺擦回転体と、
    前記第1の回転体に対し前記摺擦回転体を接離させる接離機構と、
    前記摺擦回転体により摺擦処理が行われた回数に応じて前記摺擦処理を行う際の前記第1の回転体の温度を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記制御部は、前記回数が所定回数に到達するまでは前記第1の回転体の温度を第1の温度に制御し、前記回数が前記所定回数に到達した後は前記第1の回転体の温度を前記第1の温度よりも高い第2の温度に制御することを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 前記接離機構は、前記摺擦処理を行う場合、前記摺擦回転体を前記第1の回転体に当接させる第1の処理と、前記摺擦回転体を前記第1の回転体から離間させる第2の処理と、を交互に繰り返し実行することを特徴とする請求項1または2に記載の画像加熱装置。
  4. 前記摺擦回転体による前記第1の回転体への当接位置に向けて送風する送風機構を更に有し、前記送風機構は前記摺擦回転体による摺擦処理中において前記第2の処理を実行する際に送風を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  5. 前記摺擦回転体は、その表面に、番手が#1000〜#4000の砥粒が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  6. 前記摺擦回転体の表面粗さRaは1.0以上5.0以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  7. 前記摺擦回転体は、前記第1の回転体の表面粗さRzが0.5以上1.0以下となるように摺擦処理することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  8. 前記第1の回転体は、シート上のトナー像と接触する側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  9. シート上のトナー像を加熱するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
    前記第1の回転体の外面を摺擦する摺擦回転体と、
    前記第1の回転体に対し前記摺擦回転体を接離させる接離機構と、
    前記摺擦回転体が前記第1の回転体に当接した総時間に応じて前記摺擦回転体による摺擦処理を行う際の前記第1の回転体の温度を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像加熱装置。
  10. 前記制御部は、前記総時間が所定時間に到達するまでは前記第1の回転体の温度を第1の温度に制御し、前記総時間が前記所定時間に到達した後は前記第1の回転体の温度を前記第1の温度よりも高い第2の温度に制御することを特徴とする請求項9に記載の画像加熱装置。
  11. 前記接離機構は、前記摺擦処理を行う場合、前記摺擦回転体を前記第1の回転体に当接させる第1の処理と、前記摺擦回転体を前記第1の回転体から離間させる第2の処理と、を交互に繰り返し実行することを特徴とする請求項9または10に記載の画像加熱装置。
  12. 前記摺擦回転体による前記第1の回転体への当接位置に向けて送風する送風機構を更に有し、前記送風機構は前記摺擦回転体による摺擦処理中において前記第2の処理を実行する際に送風を行うことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  13. 前記摺擦回転体は、その表面に、番手が#1000〜#4000の砥粒が設けられていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  14. 前記摺擦回転体の表面粗さRaは1.0以上5.0以下であることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  15. 前記摺擦回転体は、前記第1の回転体の表面粗さRzが0.5以上1.0以下となるように摺擦処理することを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  16. 前記第1の回転体は、シート上のトナー像と接触する側に配置されていることを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  17. シートにトナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により形成されたシート上のトナー像を加熱するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
    前記第1の回転体の温度が目標温度となるように前記第1の回転体を加熱する加熱部と、
    前記第1の回転体の外面を摺擦する摺擦回転体と、
    前記第1の回転体に対し前記摺擦回転体を接離させる接離機構と、
    画像形成回数を計数する計数部と、
    前記計数部の出力に応じて前記摺擦回転体により摺擦処理を実行させる実行部と、
    前記摺擦処理が行われた回数に応じて前記摺擦処理を実行する際の前記目標温度を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  18. 前記制御部は、前記回数が所定回数に到達するまでは前記目標温度を第1の温度に設定し、前記回数が前記所定回数に到達した後は前記目標温度を前記第1の温度よりも高い第2の温度に設定することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記実行部は、前記摺擦処理を行う場合、前記摺擦回転体を前記第1の回転体に当接させる第1の処理と、前記摺擦回転体を前記第1の回転体から離間させる第2の処理と、を交互に繰り返し実行することを特徴とする請求項17または18に記載の画像形成装置。
  20. 前記摺擦回転体による前記第1の回転体への当接位置に向けて送風する送風機構を更に有し、前記送風機構は前記摺擦回転体による摺擦処理中において前記第2の処理を実行する際に送風を行うことを特徴とする請求項17乃至19のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  21. 前記摺擦回転体は、その表面に、番手が#1000〜#4000の砥粒が設けられていることを特徴とする請求項17乃至20のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  22. 前記摺擦回転体の表面粗さRaは1.0以上5.0以下であることを特徴とする請求項17乃至21のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  23. 前記摺擦回転体は、前記第1の回転体の表面粗さRzが0.5以上1.0以下となるように摺擦処理することを特徴とする請求項17乃至22のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  24. 前記計数部は、画像形成されたシートの枚数を計数することを特徴とする請求項17乃至23のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  25. 前記第1の回転体は、シート上のトナー像と接触する側に配置されていることを特徴とする請求項17乃至24のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  26. 前記加熱部は、前記第1の回転体を電磁誘導加熱するための磁束を発生するコイルを有することを特徴とする請求項17乃至25のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  27. 前記実行部は、前記画像形成回数が所定回数以上のとき、前記摺擦処理を実行させることを特徴とする請求項17乃至26のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  28. シートにトナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により形成されたシート上のトナー像を加熱するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
    前記第1の回転体の温度が目標温度となるように前記第1の回転体を加熱する加熱部と、
    前記第1の回転体の外面を摺擦する摺擦回転体と、
    前記第1の回転体に対し前記摺擦回転体を接離させる接離機構と、
    画像形成回数を計数する計数部と、
    前記計数部の出力に応じて前記摺擦回転体により摺擦処理を実行させる実行部と、
    前記摺擦回転体が前記第1の回転体に当接した総時間に応じて前記摺擦処理を実行する際の前記目標温度を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  29. 前記制御部は、前記総時間が所定時間に到達するまでは前記目標温度を第1の温度に設定し、前記総時間が前記所定時間に到達した後は前記目標温度を前記第1の温度よりも高い第2の温度に設定することを特徴とする請求項28に記載の画像形成装置。
  30. 前記実行部は、前記摺擦処理を行う場合、前記摺擦回転体を前記第1の回転体に当接させる第1の処理と、前記摺擦回転体を前記第1の回転体から離間させる第2の処理と、を交互に繰り返し実行することを特徴とする請求項28または29に記載の画像形成装置。
  31. 前記摺擦回転体による前記第1の回転体への当接位置に向けて送風する送風機構を更に有し、前記送風機構は前記摺擦回転体による摺擦処理中において前記第2の処理を実行する際に送風を行うことを特徴とする請求項28乃至30のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  32. 前記摺擦回転体は、その表面に、番手が#1000〜#4000の砥粒が設けられていることを特徴とする請求項28乃至31のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  33. 前記摺擦回転体の表面粗さRaは1.0以上5.0以下であることを特徴とする請求項28乃至32のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  34. 前記摺擦回転体は、前記第1の回転体の表面粗さRzが0.5以上1.0以下となるように摺擦処理することを特徴とする請求項28乃至33のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  35. 前記計数部は、画像形成されたシートの枚数を計数することを特徴とする請求項28乃至34のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  36. 前記第1の回転体は、シート上のトナー像と接触する側に配置されていることを特徴とする請求項28乃至35のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  37. 前記加熱部は、前記第1の回転体を電磁誘導加熱するための磁束を発生するコイルを有することを特徴とする請求項28乃至36のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  38. 前記実行部は、前記画像形成回数が所定回数以上のとき、前記摺擦処理を実行させることを特徴とする請求項28乃至37のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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