JP5186448B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、定着装置及び定着装置を備える画像形成装置に関する。
従来より、用紙に画像を形成(印刷)するための装置として、コピー機、プリンタ、ファクシミリ又はこれらの複合機などの画像形成装置が知られている。画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を帯電させる帯電工程、帯電した感光体ドラムにレーザ光を照射して感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光工程、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて現像を行う現像工程、感光体ドラムの表面に付着したトナーから形成されるトナー画像を用紙へ転写する転写工程、及び用紙に転写されたトナー画像を用紙に定着させる定着工程の各工程が順次行われることによって、用紙に画像が形成される。
上記の各工程のうち、定着工程では、用紙に転写されたトナー画像を用紙に定着させるために、トナーを溶融させる必要がある。定着工程を行う定着装置として、従来から、加熱ローラ(第1回転体)と、加熱ローラと共に定着ニップを形成する加圧ローラと、加熱ローラの内側に配置されるヒータとを備える定着装置が使用されている。
一方、定着装置において、加熱ローラと、加圧ローラと、加圧ローラを含む複数の回転体に掛け渡された環状の回転ベルトと、を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような定着装置においては、加熱ローラと回転ベルトの内周面側に位置する加圧ローラとに回転ベルトが挟み込まれて、加熱ローラと回転ベルトとにより定着ニップが形成される。
特開昭52−69337号公報
特許文献1に記載の定着装置においては、回転ベルトは、ベルト状に形成されているため、回転ベルトの幅方向においてたるみが生じて安定しない状態で回転する。そのため、回転ベルトには、複数の凹凸が幅方向に並んで波状に形成される可能性があった。特に、波状の凹凸がある部分に用紙が載置されて定着ニップへ搬送された場合には、用紙にしわが形成される可能性がある。
本発明は、回転ベルトにおけるたるみの発生を抑制することができる定着装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記定着装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1回転軸を中心に回転可能な第1回転体と、前記第1回転体を加熱するヒータと、前記第1回転体に対向して配置され、前記第1回転軸に平行な第2回転軸を中心に回転可能な第2回転体と、前記第1回転軸に平行な第3回転軸を中心に回転可能な第3回転体と、所定幅を有すると共に環方向に回転可能な環状の回転ベルトであって、前記第2回転体及び前記第3回転体に掛け渡されると共に、一部が前記第1回転体と前記第2回転体とにより挟み込まれる回転ベルトと、前記回転ベルトにおける前記第1回転体と前記第2回転体とに挟まれた部分と、前記第1回転体における前記挟まれた部分に向かい合う部分とにより形成される定着ニップと、先端部が前記回転ベルトにおける前記第2回転体と前記第3回転体との間であって該回転ベルトの回転方向上流側に位置する上流部分に対向して配置され、シート状の被転写材を前記定着ニップへ導入する導入ガイド部材と、前記先端部側に前記幅方向へ延びるように形成されると共に、前記上流部分の外周面に押圧して当接する当接部と、を備える定着装置に関する。
また、前記導入ガイド部材は、ガイド板と、前記当接部を構成する押圧部材とを有し、前記押圧部材は、前記回転ベルトに対して回転可能に当接する円柱部材であることが好ましい。
また、前記導入ガイド部材は、ガイド板と、当接部を構成する押圧部材とを有し、前記押圧部材は、前記回転ベルトに対して摺動可能に当接する摺動部材であることが好ましい。
また、前記当接部は、少なくとも前記回転ベルトに当接する部分がフッ素樹脂コーティングされることが好ましい。
また、前記回転ベルトにおける前記上流部分よりも回転方向上流側に配置され、前記回転ベルトの前記外周面に当接されるクリーニング部材を更に備えることが好ましい。
また、本発明は、表面に静電潜像が形成される1又は複数の像担持体と、前記1又は複数の像担持体に形成された静電潜像にトナー画像を現像する現像器と、前記像担持体に形成されたトナー画像を直接的又は間接的にシート状の被転写材に転写する転写部と、前記定着装置と、を備える画像形成装置に関する。
本発明は、回転ベルトにおけるたるみの発生を抑制することができる定着装置を提供することができる。
また、本発明は、前記定着装置を備える画像形成装置を提供することができる。
第1実施形態のプリンタ1における各構成要素の配置を説明するための左側面図である。 第1実施形態の定着装置9を示す斜視図である。 図2に示す定着装置9の部分拡大斜視図である。 第1実施形態の定着装置9における構成を示す概念図である。 図2における定着装置9の回転ベルト9bを加熱ローラ9a側から視た図である。 回転ベルト9bが押圧ローラ962を通過する前後の回転ベルト9bの状態を示す図である。 第2実施形態の定着装置9Aにおける構成を示す概念図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1により、本発明の画像形成装置の第1実施形態としてのプリンタ1における全体構造を説明する。図1は、プリンタ1の各構成要素の配置を説明するための図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのプリンタ1は、装置本体Mと、所定の画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
図1に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2と、帯電部10と、露光ユニットとしてのレーザスキャナユニット4と、現像器16と、トナーカートリッジ5と、トナー供給部6と、ドラムクリーニング部11と、除電器12と、転写ローラ8と、定着装置9とを備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラ対80と、排紙部50とを備える。
以下、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2の表面に対して、上流側から下流側に順に、帯電部10による帯電、レーザスキャナユニット4による露光、現像器16による現像、転写ローラ8による転写、除電器12による除電、ドラムクリーニング部11によるクリーニング、及び定着装置9による定着が行われる。
感光体ドラム2は、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2は、搬送路Lにおける用紙Tの搬送方向に対して直交する方向に延びる機軸を中心に、矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2の表面には、静電潜像が形成され得る。
帯電部10は、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。帯電部10は、感光体ドラム2の表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
レーザスキャナユニット4は、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2の表面から離間して配置される。レーザスキャナユニット4は、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成される。
レーザスキャナユニット4は、PC(パーソナルコンピュータ)等の外部機器から出力された画像情報に基づいて、感光体ドラム2の表面を走査露光する。レーザスキャナユニット4により走査露光されることで、感光体ドラム2の表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2の表面に静電潜像が形成される。
現像器16は、感光体ドラム2に対応して設けられ、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。現像器16は、感光体ドラム2に形成された静電潜像に単色(通常はブラック)のトナーを付着させて、単色のトナー画像を感光体ドラム2の表面に形成する。現像器16は、感光体ドラム2の表面に対向配置可能な現像ローラ17、トナー攪拌用の攪拌ローラ18等を有して構成される。
トナーカートリッジ5は、現像器16に対応して設けられており、現像器16に対して供給されるトナーを収容する。
トナー供給部6は、トナーカートリッジ5及び現像器16に対応して設けられており、トナーカートリッジ5に収容されたトナーを現像器16に対して供給する。トナー供給部6と現像器16とは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
転写ローラ8は、感光体ドラム2の表面に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させる。転写ローラ8には、不図示の転写バイアス印加部により、感光体ドラム2に形成されたトナー画像を用紙Tに転写させるための転写バイアスが印加される。
転写ローラ8は、感光体ドラム2に対して当接したり離間したりする。具体的には、転写ローラ8は、感光体ドラム2に当接される当接位置と、感光体ドラム2から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、転写ローラ8は、感光体ドラム2に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させる場合には当接位置に移動され、他の場合には離間位置に移動される。
感光体ドラム2と転写ローラ8との間で、搬送路Lを搬送される用紙Tが挟み込まれる。挟み込まれた用紙Tは、感光体ドラム2の表面に押し当てられる。感光体ドラム2と転写ローラ8との間で、転写ニップNが形成される。転写ニップNにおいて、感光体ドラム2に現像されたトナー画像が用紙Tに転写される。
除電器12は、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。除電器12は、感光体ドラム2の表面に光を照射することにより、転写が行われた後の感光体ドラム2の表面を除電する(電荷を除去する)。
ドラムクリーニング部11は、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11は、感光体ドラム2の表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
定着装置9は、用紙Tに転写されたトナー画像を構成するトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着装置9は、後述するヒータ910、910(図3参照)により加熱される第1回転体としての加熱ローラ9aと、第2回転体としての加圧ローラ920と、第3回転体としてのテンションローラ930と、加圧ローラ920とテンションローラ930とに掛け渡される回転ベルト9bと、を備える。加熱ローラ9aと加圧ローラ920とは、トナー画像が転写された用紙Tを回転ベルト9bを介して挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱ローラ9aと回転ベルト9bとの間に挟み込まれた状態で用紙Tが搬送されることで、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧され、用紙Tに定着される。
定着装置9の構成の詳細については後述する。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する1個の給紙カセット52が配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの前側(図1における右側)から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において右側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラ対63からなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの右側面(図1において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。手差し給紙部64は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
装置本体Mにおける上方側には、排紙部50が設けられる。排紙部50は、第3ローラ対53により用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。排紙部50の詳細については後述する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から転写ニップNまでの第1搬送路L1と、転写ニップNから定着装置9までの第2搬送路L2と、定着装置9から排紙部50までの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbとを備える。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、戻り搬送路Lbが第3搬送路L3から分岐する分岐部で、第1ローラ対54a及び第2ローラ対54bを有する。第1ローラ対54aの一方のローラと第2ローラ対54bの一方のローラとは兼用される。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と転写ローラ8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正やトナー画像とのタイミングを合わせるためのレジストローラ対80が配置される。センサは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラ対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラ対80は、センサからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する。
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(非印刷面)を感光体ドラム2に対向させるために設けられる搬送路である。
戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から第1ローラ対54aにより排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第2ローラ対54bにより第1搬送路L1に戻して、転写ローラ8の上流側に配置されたレジストローラ対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、感光体ドラム2により非印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
第3搬送路L3における端部には、排紙部50が形成される。排紙部50は、装置本体Mにおける上方側に配置される。排紙部50は、装置本体Mの右側面側(図1において右側、手差し給紙部64側)に向けて開口している。排紙部50は、搬送路L3を搬送される用紙Tを第3ローラ対53により装置本体Mの外部に排紙する。
排紙部50における開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され排紙部50から排紙された用紙Tが積層して集積される。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサが配置される。
以下、図面を参照して、本実施形態のプリンタ1における特徴部分に係る構成について説明する。図2は、第1実施形態の定着装置9を示す斜視図である。図3は、図2に示す定着装置9の部分拡大斜視図である。図4は、第1実施形態の定着装置9における構成を示す概念図である。図5は、図2における定着装置9の回転ベルト9bを加熱ローラ9a側から視た図である。図6は、回転ベルト9bが押圧ローラ962を通過する前後の回転ベルト9bの状態を示す図である。
図2から図5に示すように、本実施形態の定着装置9は、加熱ローラ9aと、2つのヒータ910、910と、加圧ローラ920と、テンションローラ930と、加圧ローラ920とテンションローラ930とに掛け渡される回転ベルト9bと、導入ガイド部材960と、を備える。
図3及び図4に示すように、加熱ローラ9aは、用紙Tの搬送方向D1と直交する第2方向D2に延びる第1回転軸Iを中心に回転可能に構成される。加熱ローラ9aは、円筒状の金属部材と、金属部材の外周面に形成される離型層と、を有する。例えば、加熱ローラ9aは、直径が40mm程度のアルミニウムや鉄等の金属管の外周面に、ニッケル等のメッキの磁性金属層を設け、その磁性金属層の外周面に、更に、磁性金属層の表面に厚み20μm程度のPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素樹脂からなる離型層を設けることで形成される。
加熱ローラ9aの第1回転軸方向の両端部からは、第1回転軸Iに平行な筒状の第1軸部材911が突出して形成される。この第1軸部材911は、プリンタ1における装置本体Mのケースやその他の部材により回転可能に支持される。
回転ベルト9bは、図3及び図4に示すように、加熱ローラ9aに当接するように配置される。回転ベルト9bは、所定幅を有する帯状に形成される。回転ベルト9bは、ロール状(無端ベルト状)に形成されると共に耐熱性を有する。例えば、回転ベルト9bは、ポリイミドフィルムの外周面に、肉厚が50μm程度のSUS(ステンレス鋼)のメッキ等の非磁性金属層を設け、この非磁性金属層の外周面に、肉厚が100μmのシリコンゴムの弾性層を設け、更に、弾性層の外周面に、肉厚が50μm程度のPFA等のフッ素樹脂からなる離型層を設けることで構成される。
回転ベルト9bは、後述する加圧ローラ920と後述するテンションローラ930とに掛け渡される。回転ベルト9bの内周面には、加圧ローラ920の外周面と、テンションローラ930の外周面とが当接する。回転ベルト9bは、環状に回転方向(環方向)Rに回転可能に形成される。
加圧ローラ920及びテンションローラ930は、後に詳述する。
加圧ローラ920は、図3及び図4に示すように、第1回転軸Iに平行な第2方向D2に延びる第2回転軸Jを中心に回転可能に構成される。
加圧ローラ920は、例えば、円柱状の金属製の加圧ローラ軸部材921と、加圧ローラ軸部材921の外周面に形成されるシリコンゴム等の弾性層922と、を有して構成される。なお、加圧ローラ920における弾性層922の表面は、フッ素系の離型層に被覆されているのが一般的である。
加圧ローラ軸部材921は、加圧ローラ920の第2回転軸J方向の両端部から第2回転軸Jに平行に突出して形成される。この加圧ローラ軸部材921は、プリンタ1における装置本体Mのケースやその他の部材により回転可能に支持される。
加圧ローラ920は、回転ベルト9bを介して加熱ローラ9aを押圧するように配置される。これにより、加圧ローラ920は、加熱ローラ9aに対向する部分において、回転ベルト9bを介して加熱ローラ9aの表面形状に沿うように弾性変形する。そして、加圧ローラ920は、回転ベルト9bの一部を、加熱ローラ9aとの間に挟み込む。このように、加圧ローラ920は、加熱ローラ9aとの間に回転ベルト9bの一部を挟みこむことにより、回転ベルト9bにおける挟まれた部分942を形成する。
テンションローラ930は、図3及び図4に示すように、第1回転軸Iに平行な第2方向D2に延びる第3回転軸Kを中心に回転可能に構成される。テンションローラ930は、円柱状の金属部材により形成される。
テンションローラ930は、軸部材932により回転可能に支持される。軸部材932は、テンションローラ930の両端部において第3回転軸K方向の外側に突出する。軸部材932は、テンションローラ930より小さい径により形成され、プリンタ1における装置本体Mのケースやその他の部材により回転可能に支持される。
テンションローラ930の外周面は、回転ベルト9bの内周面に当接する。
テンションローラ930は、回転ベルト9bにおける挟まれた部分942よりも用紙Tの搬送方向D1における上流側に配置される。テンションローラ930は、加圧ローラ920とに掛け渡された回転ベルト9bを内周面側から外側に向けて押圧する。これにより、テンションローラ930は、回転方向Rに伸張させるような張力を回転ベルト9bに与えている。
導入ガイド部材960は、図3から図5に示すように、後述する定着ニップとしての主定着ニップMNに搬送される用紙Tを導入するための部材である。導入ガイド部材960は、ガイド板961と、当接部を構成する押圧部材としての押圧ローラ962と、を有して構成される。
ガイド板961は、略矩形状の板材により形成される。
ガイド板961は、搬送される用紙Tを主定着ニップMNへ導くことができる位置及び角度で配置される。ガイド板961は、プリンタ1における装置本体Mのケースやその他の部材に固定される。
ガイド板961の先端部961aは、回転ベルト9bにおける加圧ローラ920とテンションローラ930との間であって、回転ベルト9bの回転方向Rの上流側に位置する上流部分950に対向して配置される。ガイド板961の先端部961aは、直線状であって回転ベルト9bの幅方向(第2方向)D2に沿うように配置される。
ガイド板961の先端部961aにおける両端には、後述する押圧ローラ962を支持するローラ支持部961b、961bが形成される。ローラ支持部961bは、ガイド板961の先端部961aにおける両端の側面それぞれから、回転ベルト9b側に延びるように形成される。ローラ支持部961b、961bは、押圧ローラ962を支持するための貫通孔を有する。
押圧ローラ962は、ガイド板961の先端部961aにおける回転ベルト9b側に配置される。押圧ローラ962は、ガイド板961の先端部961aに沿うように回転ベルト9bの幅方向D2に延びて形成される。押圧ローラ962の長さは、主定着ニップMNに搬送される用紙Tの幅(幅方向D2に沿う長さ)よりも長く形成される。
押圧ローラ962は、回転ベルト9bに対して回転可能に当接する円柱部材により形成される。押圧ローラ962は、回転ベルト9bの上流部分950における外周面を押圧して当接する。
押圧ローラ962は、第1回転軸Iに平行な回転ベルト9bの幅方向D2に延びる押圧ローラ軸Sを中心に回転可能に構成される。押圧ローラ962は、回転ベルト9bの外周面に当接して、回転ベルト9bの回転に従動して回転する。
押圧ローラ962の両端部からは、押圧ローラ軸S方向の外側に円柱状の押圧ローラ軸部材963が突出して形成される。押圧ローラ軸部材963は、押圧ローラ962より小さい径により形成され、ローラ支持部961bに回転可能に支持される。
加圧ローラ920の加圧ローラ軸部材921には、加圧ローラ920を回転駆動させる電動モータ等の不図示の加圧ローラ駆動部が接続される。加圧ローラ駆動部により加圧ローラ920が回転されることにより、回転ベルト9bは、回転方向Rに回転する。回転ベルト9bが回転されることにより、回転ベルト9bの外周面に当接する加熱ローラ9a、回転ベルト9bの内周面に当接するテンションローラ930及び押圧ローラ962は、従動して回転する。
図4及び図5に示すように、加熱ローラ9aと回転ベルト9bとにより、主定着ニップMN及び補助定着ニップHNが形成される。
主定着ニップMNは、回転ベルト9bにおける加熱ローラ9aと加圧ローラ920とに挟まれた部分942に対応する外周面と、加熱ローラ9aにおける挟まれた部分942に向かい合う面とにより形成される。補助定着ニップHNは、回転方向Rにおける挟まれた部分942の上流側に連続して形成される当接する部分943に対応する外周面と、加熱ローラ9aにおける当接する部分943に向かい合う面とにより形成される。補助定着ニップHNは、回転ベルト9bの回転方向Rの上流側において主定着ニップMNに連続して形成される。
当接する部分943は、回転ベルト9bが加圧ローラ920と後述するテンションローラ930とに掛け渡されている状態において、加熱ローラ9aを、加熱ローラ9aと加圧ローラ920とが垂直方向に並んで配置される場合よりも、回転ベルト9bの回転方向Rにおける上流側に配置することにより形成される部分である。
当接する部分943は、加熱ローラ9aを、挟まれた部分942と当接する部分943とに跨るように、加熱ローラ9aと加圧ローラ920とが垂直方向に並んで配置される場合よりも、回転ベルト9bの回転方向Rにおける上流側に位置をずらして配置することで形成される。
これにより、主定着ニップMNの他に、主定着ニップMNに連続する補助定着ニップHNを形成することで定着ニップの量(面積)は増大された。
2つのヒータ910、910それぞれは、加熱ローラ9aの内部における搬送方向D1の下流側(図4において左側)及び上流側(図4において右側)それぞれに配置される。
2つのヒータ910、910は、加熱ローラ9aを介して主定着ニップMN及び補助定着ニップHNを加熱する。このヒータ910、910は、例えば、ハロゲンヒータやセラミックヒータで構成される。
次に、図1から図4を参照して、第1実施形態のプリンタ1の動作について、簡単に説明する。
まず、給紙カセット52に収容された用紙Tを片面印刷する場合について説明する。
給紙カセット52に収容された用紙Tは、前送りコロ61及びローラ対63によって第1搬送路L1に送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介してレジストローラ対80に搬送される。
レジストローラ対80においては、用紙Tのスキュー補正や、トナー画像とのタイミング調整が行われる。
レジストローラ対80から排出された用紙Tは、第1搬送路L1を介して感光体ドラム2と転写ローラ8との間に導入される。そして、用紙Tには、感光体ドラム2と転写ローラ8との間において、トナー画像が転写される。
その後、用紙Tは、感光体ドラム2と転写ローラ8との間から排出され、第2搬送路L2を介して、定着装置9における加熱ローラ9aと回転ベルト9bとにより形成された補助定着ニップHN及び主定着ニップMNに導入される。そして、補助定着ニップHN及び主定着ニップMNにおいて用紙Tが加熱されトナーTNが溶融し、トナーTN(トナー画像)が用紙Tに定着される。
次いで、用紙Tは、第1ローラ対54aにより第3搬送路L3を通して排紙部50に搬送され、第3ローラ対53により排紙部50から排紙集積部M1に排出される。
このようにして、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷が完了する。
手差しトレイ65に載置された用紙Tを片面印刷する場合には、手差しトレイ65に載置された用紙Tは、給紙コロ66によって手差し搬送路Laに送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、レジストローラ対80に搬送される。それ以降の動作は、前述した、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷の動作と同様であり、説明を省略する。
次に、両面印刷を行う場合のプリンタ1の動作について説明する。
片面印刷の場合には、前述した通り、片面印刷された用紙Tが、排紙部50から排紙集積部M1に排出されて印刷動作が完了する。
これに対し、両面印刷を行う場合には、片面印刷された用紙Tが、戻し搬送路Lbを介して、片面印刷時とは表裏反転して、レジストローラ対80に再度搬送されることにより、用紙Tに両面印刷が施される。
詳述すると、片面印刷された用紙Tが第3ローラ対53により排紙部50から排出されるまでは、前述した片面印刷の動作と同様である。而して、両面印刷の場合には、片面印刷された用紙Tが第3ローラ対53により保持されている状態において、第3ローラ対53の回転を停止させ、逆方向に回転させる。このように第3ローラ対53を逆方向に回転させると、第3ローラ対53に保持されている用紙Tは、第3搬送路L3を逆方向(排紙部50から第1分岐部Q1に向かう方向)に搬送される。
前述したように、用紙Tが、第3搬送路L3を逆方向に搬送されると、(第1ローラ対54aではなく、)第2ローラ対54bに導入される。そして、用紙Tは、戻し搬送路Lb及び第2合流部P2を介して、第2搬送路L2に合流する。ここで、用紙Tは、片面印刷時とは表裏反転している。
更に、用紙Tは、レジストローラ対80により前記補正又は前記調整が行われ、第1搬送路L1を介して、感光体ドラム2と転写ローラ8との間に導入される。用紙Tは、戻し搬送路Lbを経由することにより、非印刷面が感光体ドラム2に対向するので、非印刷面にトナー画像が転写され、その結果、両面印刷が施される。
次に、図1から図6を参照して、本実施形態のプリンタ1の特徴部分である定着装置9の動作について説明する。
本実施形態のプリンタ1においては、プリンタ1の電源をONにすると、電源部から帯電部10、レーザスキャナユニット4、現像器16、転写ローラ8、プリンタ制御部(図示せず)、定着装置9それぞれへ電力が供給されると共に、プリンタ制御部からの制御信号により帯電部10、レーザスキャナユニット4、現像器16、転写ローラ8及び定着装置9がそれぞれ制御される。そして、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程及び定着工程の各工程が順に行われる。
具体的には、本実施形態のプリンタ1においては、レジストローラ対80から送り出された用紙Tは、第1搬送路L1を通って感光体ドラム2と転写ローラ8との間の転写ニップNへ搬送される。このように用紙Tが感光体ドラム2へ向かって搬送されるとき、まず、帯電部10が、帯電工程において感光体ドラム2の表面全体を帯電させると共に、レーザスキャナユニット4が、露光工程においてレーザ光源(図示せず)から感光体ドラム2へ向けてレーザ光を照射し、感光体ドラム2の表面のうちレーザ光が照射された部分に静電潜像を形成する。
次に、現像器16が、現像工程において帯電したトナーを現像ローラ17により感光体ドラム2へ供給することで、感光体ドラム2の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて、トナー画像を現像する。続いて、転写ローラ8が、転写工程において感光体ドラム2と転写ローラ8との間を通過する用紙Tに、感光体ドラム2の表面に付着したトナー画像を転写する。
そして、転写工程においてトナー画像が転写された用紙Tは、第2搬送路L2を通って定着装置9へ向けて搬送され、定着装置9における加熱ローラ9aと回転ベルト9bとにより形成される補助定着ニップHN及び主定着ニップMNへ搬送される。
また、前記プリンタ制御部から前記加圧ローラ駆動部へ出力される制御信号をONとすることで、電源部から加圧ローラ駆動部への電力の供給が開始されて、加圧ローラ920が回転駆動されると共に、加圧ローラ920の回転駆動に伴って、回転ベルト9b、加熱ローラ9a、テンションローラ930及び押圧ローラ962が従動回転される。
図3に示すように、回転ベルト9bが回転方向Rに回転すると、押圧ローラ962は、回転ベルト9bの上流部分950における外周面を押圧した状態で従動回転する。
これにより、回転ベルト9bの外周面は、押圧ローラ962の押圧面に沿うように伸ばされて幅方向D2に広がる状態となる。つまり、押圧ローラ962は、回転ベルト9bの外周面を押圧することにより、回転ベルト9bを幅方向D2に広げる作用を有する。
これにより、回転ベルト9bが押圧ローラ962を通過する前において、回転ベルト9bの幅方向D2に複数の凹凸が並んで波状に形成された波状部Wは、押圧ローラ962を通過した後には、回転ベルト9bが幅方向D2に広げられて消滅する(図6参照)。
具体的には、図6に示すように、回転ベルト9bにおける加圧ローラ920の下流側、且つ、回転ベルト9bにおける押圧ローラ962の上流側(図4における位置A、回転ベルト9bが押圧ローラ962を通過する前)において、回転ベルト9bには、回転ベルト9bが幅方向D2にたるむことにより、幅方向D2において複数の凹凸が連続した波状の波状部Wが形成される場合がある。
波状部Wが回転ベルト9bに形成された状態で、回転ベルト9bが回転すると、回転ベルト9bにおける波状部Wは押圧ローラ962を通過する。
回転ベルト9bにおける押圧ローラを通過する部分は、押圧ローラ962の押圧面に当接されている。具体的には、回転ベルト9bは、押圧ローラ962における押圧面の当接する部分で幅方向D2に伸ばされて広げられる(フラットになる)。波状部Wの凸部(凹部)は、回転ベルト9bが幅方向D2に広げられることで消滅する。つまり、図6に示すように、回転ベルト9bにおける補助定着ニップHN及び主定着ニップMNに入り込む際(図4における位置B、回転ベルト9bが押圧ローラ962を通過した後)には、波状部が形成されていない状態となる。これにより、補助定着ニップHN及び主定着ニップMNに搬送される用紙Tの載置される部分に凹凸がないので、補助定着ニップHN及び主定着ニップMNによりトナー画像が転写された用紙Tにしわが形成されることが抑制される。
また、前記プリンタ制御部からヒータ910へ出力される制御信号をONとすることで前記電源部からヒータ910への電力の供給が開始されて、ヒータ910が発熱し、ヒータ910による加熱ローラ9aの加熱が開始される。
ヒータ910による加熱ローラ9aの加熱が開始されると、加熱ローラ9aの昇温が開始される。加熱ローラ9aに伝達された熱は、回転ベルト9b、回転ベルト9bを介して加圧ローラ920及びテンションローラ930にも伝達される。加熱ローラ9aの表面温度が設定温度に達した後、用紙Tが加熱ローラ9aと回転ベルト9bとの補助定着ニップHN及び主定着ニップMNを通過する。これにより、定着装置9は、定着工程において加熱ローラ9aと回転ベルト9bとにより形成された補助定着ニップHN及び主定着ニップMNを通過する用紙Tに付着したトナーTNを、ヒータ910から加熱ローラ9aを介してトナーTNに付与された熱によって溶解させると共に、加圧ローラ920によって回転ベルト9bを介して用紙Tに圧力を加えることで、トナー画像が用紙Tに定着される。
第1実施形態の定着装置9によれば、次のような効果が奏される。
本実施形態によれば、定着装置9は、先端部961aが回転ベルト9bにおける加圧ローラ920とテンションローラ930との間であって回転ベルト9bの回転方向R上流側に位置する上流部分950に対向して配置され、用紙Tを主定着ニップMNへ導入する導入ガイド部材960と、先端部961a側に幅方向D2へ延びるように形成されると共に、上流部分950の外周面に押圧して当接する当接部962と、を備える。回転ベルト9bは、押圧ローラ962における押圧面の当接する部分で幅方向D2に伸ばされて広げられる。これにより、波状部Wは、消滅する。つまり、定着装置9は、回転ベルト9bにおける主定着ニップMNに入り込むたるみの発生を抑制することができる。その結果、主定着ニップMNによりトナー画像が転写された用紙Tにしわが形成されることが抑制される。
具体的には、本実施形態においては、主定着ニップMNと、主定着ニップMNに連続する補助定着ニップHNとが形成されている。この場合、波状部Wは、補助定着ニップHNには入り込まない。したがって、回転ベルト9bにおける補助定着ニップHNに入り込むたるみの発生を抑制することができる。
また、押圧ローラ962は、回転ベルト9bを上流部分950で押圧する。そのため、従来よりも、回転ベルト9bにおける補助定着ニップHNに近い部分で回転ベルト9bが押圧される。これにより、回転ベルト9bのたるみ等を補助定着ニップHNの近くで規制できるので、補助定着ニップHNを安定して形成することができる。
また、本実施形態によれば、導入ガイド部材960は、ガイド板961と、当接部を構成する押圧ローラ962とを有し、押圧ローラ962は、回転ベルト9bに対して回転可能に当接する円柱部材により構成される。そのため、押圧ローラ962は、回転ベルト9bの回転を妨げることなく、回転ベルト9bを押圧することができる。
また、導入ガイド部材960を利用して押圧ローラ962を配置することができるので、コストを削減できる。更に、押圧ローラ962をコピー機1の内部の狭いスペースに配置できる。
次に、第2実施形態の定着装置9Aについて説明する。他の実施形態については、主として、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。第2実施形態において、特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。また、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が奏される。図7は、第2実施形態の定着装置9Aにおける構成を示す概念図である。
第2実施形態の定着装置9Aは、押圧部材が摺動部材962Aである点及びクリーニング部材としてのクリーニングローラ970を備える点において第1実施形態の定着装置9とは異なる。
図7に示すように、本実施形態における押圧部材は、回転ベルト9bに対して摺動可能に当接する摺動部材962Aにより構成される。また、本実施形態の定着装置9Aは、クリーニングローラ970を備える。
摺動部材962Aは、例えば、摺動性の良好なパッド等により構成される。
摺動部材962Aは、第1実施形態の押圧部材と同様に、導入ガイド部材960のガイド板961の先端部961aにおける回転ベルト9b側に配置される。摺動部材962Aは、ガイド板961の先端部961aに沿うように回転ベルト9bの幅方向D2に延びて形成される。
クリーニングローラ970は、回転ベルト9bの外周面に付着したトナー等の付着物を清掃する。
クリーニングローラ970は、テンションローラ930に対向して配置される。クリーニングローラ970は、回転ベルト9bの外周面に当接して配置される。クリーニングローラ970は、テンションローラ930とにより回転ベルト9bを挟み込むように配置される。
クリーニングローラ970は、回転ベルト9bの上流部分950よりも回転ベルト9bの回転方向Rにおける上流側に配置される。
クリーニングローラ970は、静電気力を利用してトナーを除去して回収する。例えば、クリーニングローラ970にバイアス電圧を印加して、回転ベルト9bの外周面に付着したトナーを静電気力により回収する。具体的は、摺動部材962Aが当接する回転ベルト9bの外周面をクリーニングする。
第2実施形態の定着装置9Aによれば、第1実施形態の定着装置9と同様の効果が奏され、更に、次のような効果が奏される。
本実施形態によれば、押圧部材は、回転ベルト9bに対して摺動可能に当接する摺動部材962Aにより構成される。そのため、摺動部材962Aは、回転ベルト9bの回転を妨げることなく、回転ベルト9bを押圧することができる。これにより、簡易な構成で、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
本実施形態によれば、回転ベルト9bにおける上流部分950よりも回転方向Rの上流側に配置され、回転ベルト9bの外周面に当接されるクリーニングローラ970を備える。そのため、回転ベルト7bの外周面における摺動部材962Aが当接される部分は、クリーニングローラ970により清掃されている。つまり、回転ベルト9bの外周面には、トナーが付着していない。これにより、摺動部材962Aは、回転ベルト9bにおける上流部分950の外表面を安定した状態で押圧することができる。その結果、定着装置9は、回転ベルト9bにおける主定着ニップMNに入り込むたるみの発生を抑制することができる。これにより、主定着ニップMNによりトナー画像が転写された用紙Tにしわが形成されることが抑制される。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、前述の各実施形態においては、加圧ローラ920(第2回転体)を回転駆動させ、回転ベルト9bを従動回転させているが、これに制限されず、第1回転体を回転駆動させ、回転ベルト9bを従動回転させてもよい。
また、第1回転体として、加熱ローラ9aを用いたが、これに代えて、無端状に形成されたベルトからなる加熱回転体を用いてもよい。
また、前述の実施形態では、当接部に対応する部分を、押圧ローラ962又は摺動部材962Aにより構成したが、これに制限されない。押圧ローラ962又は摺動部材962Aを有さない構成であってもよい。例えば、導入ガイド部材960の先端部961aを当接部として、先端部961aを回転ベルト9bの外周面に押圧して当接する構成とすることもできる。
また、当接部としての押圧ローラ962、摺動部材962A又は先端部961aにおける少なくとも回転ベルト9bに当接する部分にフッ素樹脂コーティングをすることで、摺動性を向上させるようにしてもよい。特に、当接部が摺動部材962A又は先端部961aである場合には、フッ素樹脂コーティングをすることが好適である。
また、前述の第2実施形態では、クリーニング部材を静電気力を利用して回収するクリーニングローラ970とする構成としたが、これに限定されない。クリーニング部材は、例えば、回転ベルト9bの外周面に付着したトナーを掻き取るブレード等とする構成でもよい。
本発明の画像形成装置の種類は、特に限定がなく、カラーコピー機、プリンタ、ファクシミリ、又はこれらの複合機などであってもよい。
シート状の被転写材は、用紙Tに制限されず、例えば、フィルムシートであってもよい。
1……プリンタ(画像形成装置)、2……感光体ドラム(像担持体)、16……現像器、9……定着装置、9a……加熱ローラ(第1回転体)、9b……回転ベルト、910……ヒータ、920……加圧ローラ(第2回転体)、930……テンションローラ(第3回転体)、942……挟まれた部分、950……上流部分、960……導入ガイド部材、961a……先端部、962……押圧ローラ(当接部、押圧部材)、I……第1回転軸、J……第2回転軸、K……第3回転軸、MN……主定着ニップ(定着ニップ)、T……用紙(被転写材)、TN……トナー

Claims (6)

  1. 第1回転軸を中心に回転可能な第1回転体と、
    前記第1回転体を加熱するヒータと、
    前記第1回転体に対向して配置され、前記第1回転軸に平行な第2回転軸を中心に回転可能な第2回転体と、
    前記第1回転軸に平行な第3回転軸を中心に回転可能な第3回転体と、
    所定幅を有すると共に環方向に回転可能な環状の回転ベルトであって、前記第2回転体及び前記第3回転体に掛け渡されると共に、一部が前記第1回転体と前記第2回転体とにより挟み込まれる回転ベルトと、
    前記回転ベルトにおける前記第1回転体と前記第2回転体とに挟まれた部分と、前記第1回転体における前記挟まれた部分に向かい合う部分とにより形成される定着ニップと、
    先端部が前記回転ベルトにおける前記第2回転体と前記第3回転体との間であって該回転ベルトの回転方向上流側に位置する上流部分に対向して配置され、シート状の被転写材を前記定着ニップへ導入する導入ガイド部材と、
    前記先端部側に前記幅方向へ延びるように形成されると共に、前記上流部分の外周面に押圧して当接する当接部と、を備える
    定着装置。
  2. 前記導入ガイド部材は、ガイド板と、前記当接部を構成する押圧部材とを有し、
    前記押圧部材は、前記回転ベルトに対して回転可能に当接する円柱部材である
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記導入ガイド部材は、ガイド板と、当接部を構成する押圧部材とを有し、
    前記押圧部材は、前記回転ベルトに対して摺動可能に当接する摺動部材である
    請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記当接部は、少なくとも前記回転ベルトに当接する部分がフッ素樹脂コーティングされる
    請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記回転ベルトにおける前記上流部分よりも回転方向上流側に配置され、前記回転ベルトの前記外周面に当接されるクリーニング部材を更に備える
    請求項2から4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 表面に静電潜像が形成される1又は複数の像担持体と、
    前記1又は複数の像担持体に形成された静電潜像にトナー画像を現像する現像器と、
    前記像担持体に形成されたトナー画像を直接的又は間接的にシート状の被転写材に転写する転写部と、
    請求項1から5のいずれかに記載の定着装置と、を備える
    画像形成装置。
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