JP2010518850A - 海藻類を利用したバイオ燃料の製造方法 - Google Patents

海藻類を利用したバイオ燃料の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、海藻類を利用したバイオ燃料の製造方法に関し、より詳しくは海藻類原草または海藻類から抽出した多糖類物質に分解酵素及び/または加水分解触媒を処理して単糖類を生成するステップと、前記単糖類を微生物により発酵させるステップとを含む、海藻類を利用したバイオ燃料の製造方法に関する。本発明に係るバイオ燃料の製造方法は、バイオマスの原料に海藻類を用いるので原料需給の問題を画期的に改良することができ、従来の木質系原料の利用時に必須に伴われるリグニン除去工程が不要なので工程費用を節減することができるので、経済的及び環境的に非常に有利である。
【選択図】 図20

Description

本発明は、バイオ燃料の製造方法に関し、より詳しくは海藻類を利用したバイオ燃料の製造方法に関する。
バイオ燃料は、バイオマス(biomass)を原料にして得られるエネルギーを通称するものであって、直接燃焼、アルコール発酵、メタン発酵などを介して得られる。バイオ燃料の原料になる物質であるバイオマスは、大きく糖質系(砂糖黍、砂糖大根など)、澱粉質系(とうもろこし、じゃがいも、さつまいもなど)、木質系(木、稲のわら、ほごなど)に分けられ、糖質系の場合、原料を比較的簡単な前処理過程後に続く発酵工程を介し直ぐバイオ燃料への転換が可能であるが、澱粉質系と木質系の場合は、適切な前処理過程と糖化工程を経た糖化液を利用した発酵工程を介しバイオ燃料を製造することができる。木質系は、都市廃棄物の形態の廃木材や森林のいたる所に散在している林産副産物を原料に利用することができ、食糧としての活用価値がないので原料需給の安定性は確保できるが、工程上必ず伴われなければならないリグニン除去前処理工程による工程費用の上昇とともに、木質系セルロース基質の特徴である水素結合でなる結晶(crystalline)構造により糖化収率が低く経済性が低いとの欠点がある。
輸送用代替燃料としてバイオ燃料の成功的な商業化は、ガソリン対比バイオ燃料、例えばバイオエタノールの価格競争力の確保にある。通常、バイオ燃料の製造コスト中で原料費と工程費の占める割合は、バイオマスの種類と工程に従って偏差が大きい。例えば、砂糖黍や砂糖大根を利用する糖質系の場合、原料費:工程費が大凡75:25程度である反面、とうもろこし、じゃがいも、キャッサバなどの澱粉質系は大凡50:50であり、木質系の場合は大凡25:75程度である。
しかし、木質系を除いては現在常用化されたバイオ燃料生産の技術は、人間が食糧として用いることができる糖質系または澱粉質系の原料を用いるので、食糧をエネルギー源に用いるとの問題だけでなく、今後食糧の需要が増加する場合原料の需給問題が発生することがあり、経済的な側面でも穀物を用いるのは原料費用の側面で問題になる。さらに、とうもろこしの栽培は相当量の農薬と窒素肥料を要するだけでなく、他の作物に比べて土壌をひどく腐食させるとの環境的な欠点も存在する。
バイオエタノールは、2006年現在、全世界的に大凡513億リットルの規模で生産されている。糖質系を利用したバイオ燃料、具体的にバイオエタノールの全世界の生産量は大凡187億リットル(2006年基準)であり、主要生産国はブラジル、インド、台湾であり、このうちブラジルが178億リットルを生産するほどにブラジルが主導している(グローバル・バイオ・エネルギー・パートナーシップ(GBEP)、2006)。ブラジルは、豊かな資源である砂糖黍を原料に輸送用バイオエタノールの生産が活発に進められており、実際に多様な形態のエタノール混合ガソリン(gasohol)が普及されている。2003年にはエタノールとガソリンの含量が変化しても運行が可能なFFV(Flexible Fuel Vehicle)が販売され始め、2005年5月現在総乗用車販売数の大凡50%を占めた状態である。
とうもろこしを利用したバイオエタノールの全世界の生産量は大凡198億リットル(2006年基準)であり、主要生産国は米国、ヨーロッパ、中国であり、このうち米国が185億リットルを生産するほどに主導している(表1を参照)。米国は、オイルショック直後の1978年にエネルギー税法(Energy Tax Act)を制定し、エタノール10%以内を含むガソリンに対してガロン当たり4ドルの連邦税減税の恵沢を与えて普及を拡大している。このように米国は、広い耕作地と豊かな資源であるとうもろこしを原料に輸送用バイオ燃料の生産が活発に進められており、新再生エネルギーの技術開発を介し石油依存経済から脱皮する高級エネルギー技術を開発しており、代替エネルギーの開発の一環でエタノール生産技術の開発を推進しており、とうもろこしを利用した燃料用エタノール生産の基盤が拡がる傾向である。
木質系を利用したバイオ燃料の製造技術は未だ常用化段階まで至っていないので、観測された産業動向はない。しかし、カナダのアイオジェン(Iogen)社の場合、木質系バイオマスを利用した製造技術を活発に開発しており、米国は次世代バイオマスとして農業廃棄物及び植物原料からエタノールを抽出する技術を2012年まで常用化するために2007年度の予算に150百万ドルを投入する予定であり、これを介し全体の輸送燃料の30%をエタノールに取り替えることを推進中にある。

一方、海藻類は大きく大型藻類(macroalgae)と微細藻類(microalgae)に分けられ、大型藻類には紅藻類、褐藻類、緑藻類、微細藻類にはクロレラ、スピルリナなどがある。海藻類の生産量は全世界的に年間大凡1,400万トンに達し、 2020年には大凡2,200万トン以上まで増加するものと予測されている。このような生産量は全体養殖生産量の大凡23%に当たるものであって、このうち90%以上がワカメ、昆布などの褐藻類と、ノリ、天草、オゴノリなどの紅藻類からなっている。韓国の海藻類養殖の生産量は、現在大凡50万トンで90年代半ばの大凡70万トンよりは多少減少したが、養殖漁場の総面積は大凡7万haで90年代半ばの大凡6万haより増加した。
海藻類は、その他のバイオマスに比べて生長性に遥かに優れ(亜熱帯地方の場合、年間4〜6回収獲可能)、広い海を利用することができるので使用可能な栽培面積が広く、淡水、土地、肥料などコストの高い資源の使用が少ないとの利点がある。さらに、木質系の場合、必ず除去しなければならないリグニン成分がないので、バイオ燃料の製造工程が簡単で、総合エネルギー転換の収率も高い。それだけでなく、海藻類は二酸化炭素の年間吸収量がha当たり36.7トンで木質系より5〜7倍高いとの利点があり、E20(20%エタノールが添加されたガソリン)を用いると仮定するとき年間温室ガスの低減率は大凡27%であり、これを金額で換算するとき大凡3,000億ウォンの炭素税節減の効果を得ることができる(表2)。

しかし、海藻類は今まで主に電気泳動試薬、肥料、乳化剤、抗癌剤などの精密化学素材及び医学素材に利用するか、食用、薬用などの健康食品類にのみ活用されてきただけで、これを利用したバイオ燃料の開発に関する研究は皆無の実情である。
本発明は、前記のような従来のバイオ燃料の製造方法上の問題点を改良するために案出されたものであって、従来のバイオ燃料の原料に使われた糖質系、澱粉質系または木質系原料の代わりに海藻類を利用することにより、原料需給の不安定、低い糖化効率などのような問題点を改良した海洋新バイオマスを原料に利用したバイオ燃料の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の海藻類を利用したバイオ燃料の製造方法は、
海藻類原草または海藻類から抽出した多糖類物質に分解酵素及び/または加水分解触媒を処理して単糖類を生成するステップと、
前記単糖類を微生物により発酵させるステップとを含む。
本発明において、前記バイオ燃料にはC〜Cのアルコール、C〜Cのケトンなどがあり得、この中でメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールまたはアセトンであるのが好ましいが、これに限定されるものではない。さらに、前記多糖類物質には寒天、澱粉、纎維素、カラギーナン、アルギン酸などがあるが、必ずこれに限定されるものではない。
本発明のバイオ燃料の製造方法で用いられる海藻類には大型藻類または微細藻類が制限なく使用可能であり、前記大型藻類には紅藻類、褐藻類、緑藻類などがあり、微細藻類にはクロレラ、スピルリナなどがある。前記紅藻類には天草、ノリ、コットニー、フダラク、アルバアマノリ、オバクサ、ユイキリ、マフノリ、オゴノリ、ツノマタ、タンバノリ、イバラノリ、イギス、アミクサ、スギノリ、エゴノリ、ムカデノリなどが使用可能であるが、これに限定されるものではなく、この中でも天草を用いるのが好ましい。天草は、紅藻類の中で種の種類が最も多様で生長性に優れ、乾燥重量基準でセルロース成分である纎維素が大凡15〜25%、ガラクタンが主成分である寒天が大凡50〜70%程度を占め、これ以外に15%未満のタンパク質と7%未満の脂質で構成されている。前記褐藻類にはワカメ、昆布、マツモ、ナガマツモ、イシゲ、カヤノモリ、ハバノリ、カジメ、ツルアラメ、アラメ、スジメ、ホンダワラ、アカモク、ウミトラノオ、ヒジキなどが使用可能であるが、これに限定されるものではない。褐藻類は多細胞体であり、藻類の中で最もよく分化されている。前記緑藻類にはアオサ、アオミドロ、アオノリ、ミル、タマミル、フサイワヅタ、タマジュズモなどが使用可能であるが、これに限定されるものではない。緑藻類は、葉緑素を有しているので光合成により澱粉類を生成する。前記褐藻類と緑藻類の構成成分を検討してみれば、褐藻類にはアルギン酸が大凡30〜40%、纎維素が大凡5〜6%含まれており、緑藻類には炭水化物が主成分である澱粉類が大凡40〜50%、纎維素が5%未満含まれている。
寒天はガラクトースポリマーでなるガラクタンが主成分であり、ガラクタンは適切な低分子化過程を介しガラクトース及び3,6−アンヒドロガラクトースなどの単糖類に切り換えられ得る。纎維素はセルロースでなる物質であって、天草の場合、全成分の大凡15〜25%を占める。前記セルロースは、適切な酵素や酸触媒を利用した糖化工程を介し単糖類のグルコースに切り換えられ得る。前述のガラクトースとグルコースは、発酵工程を介しバイオ燃料に切り換えられ得る前駆体に用いられる。
澱粉はデキストリンとも呼ばれ、緑色植物の葉緑体内で光合成により生成されて貯蔵される炭水化物であって、グルコースを構成単位にする多糖類である。前記澱粉は、適切な酵素や酸触媒を利用した糖化工程を介し単糖類のグルコースに切り換えられ得る。
前記海藻類で寒天、纎維素、澱粉、カラギーナン、アルギン酸などのような多糖類物質を抽出するための方法は特に制限されず、当該技術分野に周知の如何なる方法も使用可能である。一つの好ましい具現例によれば、海藻類をアルカリ水溶液に一定時間浸漬させたあと水で洗浄し、前記洗浄された海藻類を酸性薬品でなる抽出溶媒に一定時間浸漬させて寒天、カラギーナン、アルギン酸成分を抽出した後、残りの纎維素及び澱粉類を収集する段階を介し寒天、カラギーナン、アルギン酸成分及び澱粉または纎維素を抽出することができる。このとき、抽出温度は特に限定されるものではないが、80〜150℃の範囲であるのが好ましい。前記酸性薬品にはHSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO(perchloric acid)、HPO(phosphoric acid)、PTSA(para−toluene sulfonic acid)または常用固体酸などがあるが、必ずこれに限定されるものではなく、前記アルカリ水溶液には水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、アンモニア水溶液などがあるが、必ずこれに限定されるものではない。
寒天、澱粉、纎維素、カラギーナン、アルギン酸などのような多糖類物質抽出物に適切な分解酵素及び/または加水分解触媒を処理して糖化させることにより単糖類を得ることができる。前記単糖類にはガラクトース、3,6−アンヒドロガラクトース、グルコース、フコース、ラムノース、キシロース、マンノースなどがあるが、必ずこれに限定されるものではない。
前記糖化工程は大きく直接糖化法と間接糖化法に分けることができ、以下で前記2種類の糖化工程と、これを介し得られた糖化液を利用したバイオ燃料の発酵方法について説明する。
先ず、間接糖化法を利用した糖化方法の一例として、寒天を出発物質に利用して糖化する方法について説明する。寒天はガラクトースポリマーであるガラクタンが成分の大部分を占めており、前記ガラクタンは適切な糖化工程(低分子化工程)を介し発酵可能な単糖類のガラクトースまたは3,6−アンヒドロガラクトースに切り換えられ得る。このとき、糖化工程に用いられる方法には、大きく酸加水分解法と酵素加水分解法がある。酸加水分解法は適切な酸加水分解触媒を利用してガラクタンを低分子化する方法であって、使用可能な触媒にはHSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPO、PTSAまたは常用固体酸などがある。このとき、用いられた酸の濃度及び反応温度と反応時間などをよく設定することによりガラクトースの糖化収率が最大になるとともに、生成されたガラクトースが過分解されないようにするのが好ましい。酵素を利用して寒天を糖化する方法は、酸加水分解法に比べ切換え効率が低下することもあるが、最適のガラクトシダーゼ酵素群を選択すればこれを克服することができる。ガラクタンを加水分解する酵素にはβ−アガラーゼ及びβ−ガラクトシダーゼが使用可能であるが、必ずこれに限定されるものではない。前記β−アガラーゼはシュードモナス・アトランティカ(Pseudomonas atlantica)または大腸菌(E.coli)から得ることができ、β−ガラクトシダーゼはコウジカビ(Aspergillus oryzae)または牛精巣(Bovine testes)から得ることができる。本発明の好ましい具現例によれば、前記単糖類は寒天に対し0.05〜30%濃度のHSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPOまたはPTSAのような加水分解触媒を利用し、60〜200℃の温度で0〜6時間反応させることにより生成される。
間接糖化法を利用した糖化方法として、纎維素を出発物質に利用して糖化する方法を検討してみる。纎維素はセルロースでなる物質であって、糖化酵素及び/または酸加水分解触媒を利用して加水分解されグルコースに切り換えられ得る。セルロースを加水分解する常用酵素には現在大凡52種が知られており、商業的に購入可能なβ−グルコシダーゼ(生産菌株:サーモトガ・マリティマ(Thermotoga maritima))、エンド−1,4−β−グルカナーゼ(生産菌株:クロコウジカビ(Aspergillus niger)、トリコデルマ・ロンギブラキアツム(Trichoderma longibrachiatum)、タラロミセス・エマーソニー(Talaromyces emersonii)、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)及びトリコデルマ・ヴィリデ(Trichoderma viride))のような酵素が好ましいが、必ずこれに限定されるものではない。セルロースを加水分解する触媒にはHSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPO、PTSAまたは常用固体酸などが使用可能であり、このとき用いられた酸の濃度及び反応温度と反応時間などをよく調節することによりグルコースの糖化収率が最大になるとともに、生成されたグルコースが過分解されないようにするのが好ましい。本発明の一つの好ましい具現例によれば、前記単糖類は纎維素に対し0.05〜50%濃度のHSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPOまたはPTSAのような加水分解触媒を利用し、80〜300℃の温度で反応させることにより生成される。本発明の他の好ましい具現例によれば、前記単糖類は纎維素に対し分解酵素を利用して0超過〜144時間反応させることにより生成される。
間接糖化法を利用した糖化方法として、澱粉を出発物質に利用して糖化する方法を検討してみる。澱粉はグルコースでなる物質であって、糖化酵素及び/または酸加水分解用触媒を利用して容易に加水分解されグルコースに切り換えられ得る。澱粉を加水分解する常用酵素にはアミラーゼが一般的に使用可能であるが、これに限定されるものではない。アミラーゼは多糖類を加水分解する酵素であって、デキストリン(アミロース及びアミロペクチン)やグリコーゲンと同様に主にα−結合のグルコースでなる多糖類に作用する。作用方式に従いα−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼの3種類に分けられる。アミラーゼを生産する微生物にはコウジカビ、クロコウジカビ、クモノスカビ(Rhizopus oryzae)、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、ストレプトミセス・グリセウス(Streptomyces griseus)または超高温性微生物(Pyrococcus furiosus)などがあるが、これに限定されるものではない。澱粉を加水分解する触媒にはHSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPO、PTSAまたは常用固体酸などが使用可能であり、このとき用いられた酸の濃度及び反応温度と反応時間などをよく調節することによりグルコースの糖化収率が最大になるとともに、生成されたグルコースが過分解されないようにするのが好ましい。
直接糖化法を利用した糖化方法は、纎維素及び/または寒天、カラギーナンが全て含まれた海藻類または澱粉及び/またはアルギン酸、纎維素が全て含まれた海藻類原草を出発物質に利用し、前記物質等を直接糖化する工程を含む。このとき、酵素加水分解法と酸加水分解法を利用することができる。酵素加水分解法の場合、海藻類原草に存在する主要基質がガラクタン及び纎維素、またはカラギーナン及び纎維素、またはアルギン酸及び纎維素、または澱粉及び纎維素であり、グルコースに切り換えられる酵素の機作と、ガラクトース及び3,6−アンヒドロガラクトースに切り換えられる酵素の機作とが互いに相違し得るので、効率的な加水分解のため前述した酵素の適切な選択が求められ得、間接糖化工程で用いられる加水分解酵素のうち2種類以上が複合的にともに用いられてもよい。例えば、緑藻類の場合澱粉と纎維素の2種類の多糖類が存在するので、澱粉を分解する澱粉分解酵素と纎維素を分解する纎維素分解酵素を同時に用いる複合酵素群を用いることができる。酸加水分解法の場合、酸加水分解用触媒は特に限定されず、既に前述したように、間接糖化工程で用いられる加水分解触媒が使用可能である。このとき、酸触媒の濃度と反応温度及び反応時間を適切に調節することにより生成されたグルコースとガラクトースの糖化収率が最大になる条件、及び生成された単糖類が過分解されないようにする反応条件を探すのが重要である。海藻類原草を出発物質にして糖化する場合は、採取された海藻類を水洗過程を介し不純物除去と洗浄過程を行ったあと、熱風乾燥器または自然乾燥法を利用して完全に乾燥させ、乾燥した海藻類を原料粉砕機を利用して細かく破砕し、粒子のきれいなパウダーの形態に変換したあと利用するのが好ましい。本発明の一つの好ましい具現例によれば、前記単糖類は海藻類原草に対し0.05〜50%濃度のHSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPOまたはPTSAのような加水分解触媒を利用して60〜300℃の温度で0超過〜6時間反応させることにより生成される。本発明の他の好ましい具現例によれば、前記単糖類は多段階糖化法を利用して海藻類原草に対し0.05〜50%濃度のHSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPO、PTSAまたは常用固体酸でなる群から選択される加水分解触媒を利用して60〜300℃の温度で0超過〜6時間のあいだ反応させたあと、残りの纎維素或いは澱粉を対象に前記反応条件で2次或いは3次糖化反応させることにより生成される。
前述したように生成されたガラクトース、3,6−アンヒドロガラクトース、グルコースまたはその混合物を含む糖化液は、バイオ燃料発酵用菌株、例えば酵母を利用してバイオアルコールに切り換えられ得る。本発明で使用可能な発酵用酵母にはクロストリジウム・アセトブチリカム(Clostridium acetobutylicum)、クロストリジウム・ベイジェリンキ(Clostridium beijerinckii)、クロストリジウム・オーランチブチリカム(Clostridium aurantibutylicum)またはクロストリジウム・テタノモーファム(Clostridium tetanomorphum)などがあるが、これに限定されるものではなく、これらはブタノール及びアセトンの発酵においてより好ましい。さらに、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サルシナ・ベントリクリ(Sarcina ventriculi)、クリュイベロミセス・フラジリス(Kluyveromyces fragilis)、ザイモモナス・モビリス(Zymomonas mobilis)またはクルイベロミセス・マルキシアヌス(Kluyveromyces marxianus)IMB3、ブレタノミセス・クステルシィ(Brettanomyces custersii)などが使用可能であり、これらはエタノール発酵においてより好ましい。
特に、バイオ燃料の中でガソリンと類似する成分を有するバイオブタノールはエネルギー密度、揮発性制御、十分なオクタン価、低い不純物などのような特性を含む主要特性等の良好な燃料の基準を満足させ、10%程度混合されたバイオブタノール燃料混合物の性能がガソリン燃料と非常に類似し、バイオブタノールのエネルギー密度も無煙ガソリンに殆ど近接する。バイオブタノールは、バイオエタノールとは異なって水が存在するとしても相分離が発生せず、酸素含有量が低いのでガソリンに高濃度のバイオブタノールを混合させることができるとの利点がある。
糖化装置を示す概略図であって、(a)バッチ反応器、(b)サンプリングポート、(c)圧力ケージ、(d)Nガス調節器、(e)Nガス筒、(f)コントロールボックス、(g)Nガス保管器を示す。 アガロースの結合構造を示す化学構造式である。 寒天を基質に用いた場合のガラクトース収率に及ぼす反応温度の影響を表わすグラフであって、実験条件は基質10g、1% HSO 400mLで30分間反応である。 寒天を基質に用いた場合のガラクトース収率に及ぼすサンプリング温度の影響を表わすグラフであって、実験条件は基質10g、1% HSO 400mLで当該温度に到達時の反応である。 セルロースを基質に用いた場合のグルコース収率に及ぼすHSO濃度の影響を表わすグラフであって、実験条件は基質20g、200℃で反応である。 天草を基質に用いた場合、反応温度及び反応時間が(a)グルコース収率、(b)ガラクトース収率、(c)グルコース+ガラクトース収率に及ぼす影響を表わすグラフであって、実験条件は基質22g、1% HSO 400mLである。 天草を基質に用いた場合、反応温度及び反応時間が(a)グルコース収率、(b)ガラクトース収率、(c)グルコース+ガラクトース収率に及ぼす影響を表わすグラフであって、実験条件は基質40g、1% HSO 400mLである。 天草を基質に用いた場合、反応温度及び反応時間が(a)グルコース収率、(b)ガラクトース収率、(c)グルコース+ガラクトース収率に及ぼす影響を表わすグラフであって、実験条件は基質60g、1% HSO 400mLである。 天草を基質に用いた場合、S/L比(solid/liquid ratio)がガラクトース収率に及ぼす影響を表わすグラフであって、実験条件は1% HSO 400mL、120℃で4時間反応である。 天草を基質に用いた場合、HSO濃度が(a)グルコース収率、(b)ガラクトース収率、(c)グルコース+ガラクトース収率に及ぼす影響を表わすグラフであって、実験条件は基質60g、150℃で4時間反応である。 天草を基質に用いた場合、酸の種類が(a)グルコース収率、(b)ガラクトース収率、(c)グルコース+ガラクトース収率に及ぼす影響を表わすグラフであって、実験条件は基質7.5g、1% HSO 200mL、121℃で15分反応である。 天草を基質に用いた場合、加水分解回数が単糖類の収率に及ぼす影響を表わすグラフであって、実験条件は1% HSO、121℃で15分反応である。 (a)1.0%、(b)2.0%、(c)5.0%濃度のグルコースの存在下でサカロミセス・セレビシエの成長曲線を示すグラフである。 (a)1.0%、(b)2.0%、(c)5.0%濃度のガラクトースの存在下でサカロミセス・セレビシエの成長曲線を示すグラフである。 (a)1.0%、(b)2.0%、(c)5.0%濃度のグルコースの存在下でブレタノミセス・クステルシィの成長曲線を示すグラフである。 (a)1.0%、(b)2.0%、(c)5.0%濃度のガラクトースの存在下でブレタノミセス・クステルシィの成長曲線を示すグラフである。 混合糖を利用したサカロミセス・セレビシエによるエタノールの生産を示すグラフである。 混合糖を利用したブレタノミセス・クステルシィによるエタノールの生産を示すグラフである。 糖化液(hydrolyzate)を利用したサカロミセス・セレビシエによるエタノールの生産を示すグラフである。 糖化液を利用したブレタノミセス・クステルシィによるエタノールの生産を示すグラフである。
以下、本発明を実施例に基づき詳しく説明する。
但し、下記実施例は本発明を例示するためのものであるだけで、本発明の内容が下記実施例により限定されるものではない。
本実施例では、下記のような糖化装置、実験材料及び分析方法を使って実験を行なった。
1.糖化装置
糖化実験を行なうための反応器とコントロールボックスで構成された糖化装置システムが図1に示されている。反応器は500mL容量(有効容積:400mL)の円筒状で内部高さ12.5cm、内径7cmに製作し、温度ジャケットを設けて設定された反応温度に到逹できるようにした。反応器の内部温度を測定するため熱電対(thermocouple)を取り付け、過熱されるのを防止するため反応器外部に冷却水が循環供給されるようにした。反応途中のサンプル採取を容易にするために反応器外部から高圧のNガスが流入できるようにし、Nガス貯蔵所とサンプルポートを取り付け、コントロールボックスにはRPMメータとデジタル温度調節器、圧力ケージを取り付けた。
2.実験材料
2.1.基質
本実施例では紅藻類にモロッコ産天草、済州産天草、オゴノリ、コットニーを用い、緑藻類にはミルを用い、褐藻類としては昆布を用いた。
本実施例では天草を原料に利用した直接糖化法と、天草から分離/抽出された纎維素及び寒天を原料に利用した間接糖化法に分けて実験を進めた。直接糖化法のためには天草を蒸留水で洗浄したあと、40℃で乾燥して粉砕し、106、300メッシュで分体して用いた。間接糖化法のため、寒天はKOH水溶液に一定時間浸漬させてから蒸留水で洗浄し、半乾きのモロッコ産天草を蒸留水またはエチルアルコールまたはメチルアルコールを利用して抽出したあと、40℃で乾燥し粉砕して用い、纎維素は抽出された寒天をOで2回(1h/1回)漂白して60℃でCIOで2回(1.5h/1回)漂白したあと、80℃でHで2回(1h/1回)漂白して用いた。
2.2.菌株及び培地
本実施例では、サカロミセス・セレビシエDKIC413及びブレタノミセス・クステルシィ(Brettanomyces custersii)H1−39菌株(韓国種菌協会 KCCM 11490)を用い、培養培地としてYEPD培地(yeast extract 10g/L、peptone 20g/L、dextrose 20g/L)を用いた。培地は高圧反応器(Woosung Scientific co., Korea)で121℃、15分間滅菌したあと用いた。
2.3.使用酵素
本実施例に利用された酵素は、商業用酵素であって(株)バイオシスで購入した。セルクラスト(celluclast)はトリコデルマ・リーゼイの培養液を濃縮したもので、セルロースをグルコースとセロビオースに分解する酵素(cellulase)であり、ビスコザイム(viscozyme)はアスペルギルス・アクレアータス(Aspergillus aculeatus)の培養液を濃縮したもので、セルラーゼ、β−グルカナーゼ、ヘミセルラーゼ、キシラナーゼが混合された複合酵素である。スピリザイム(spirizyme)とAMG(Amylo Glucosidase)はクロコウジカビから生産されたアミロ・グルコシダーゼで、α−アミラーゼとイソアミラーゼによりマルト・オリゴマーに分解された澱粉をグルコースに分解する酵素であり、ラクトザイム(lactozym)はクリュイベロミセス・フラジリスの培養液を濃縮したもので、ラクトースをグルコースとガラクトースに分解する酵素(lactase)である。各酵素の機能及び加水分解条件は表3に示されている。

3.分析方法
3.1.糖分析
糖化液は、電流度検出器が取り付けられたHPLC(ICS−3000, Dionex Co., USA)を使って分析し、Carbopac PA 1(4250mm, Dionex Co., USA)とCarbopac PA 1(450mm, Dionex Co., USA)をコラムとして用いた。移動相は16mM NaOH溶液を用い、流れ速度は1ml/分、コラム温度は30℃にした。グルコース、ガラクトースの濃度は標準物質の補正曲線を利用して定量分析され、グルコース及びガラクトースの収率は式1により原料の乾燥総重量対比生成されたグルコース及びガラクトースの収率で計算した。


C = グルコースまたはガラクトースの濃度(g/L)
V = 糖化に利用された総溶媒量(L)
S = 糖化に利用された総基質量(タンパク質、纎維素、ガラクタン、その他)(g)
3.2.タンパク質分析(Semi−micro Kjeldahl法)
タンパク質を分析するため、試料0.5gを取ってタンパク質分解管に入れたあと、分解管に硫酸20mLと分解促進剤(KSO: CuSO・5H0 = 9:1)5gを投入してタンパク質を分解した。分解が完了したあと蒸留水70mLを加え、蒸留器に32%のNaOH 75mLを入れたあと、タンパク質蒸留装置を利用して蒸留した。蒸留により発生したアンモニアを3%のホウ酸100mLで捕集したあと、0.1N HClで滴定して式2により総窒素含量を計算した。


= 空試料の0.1 N HCl消費量(mL)
= 本試料の0.1 N HCl消費量(mL)
f = 0.1 N HClのファクター
N = 窒素係数
s = 試料量(mg)
0.0014 : 0.1 N HCl 1mLに相当する窒素量(g)
3.3.灰分分析(乾式灰化法)
るつぼを恒量になるまで550℃の灰炉で加熱したあと、デシケータで放冷して秤量した。秤量したるつぼに試料2gを入れて550℃の灰炉で白色または灰白色の灰が残るまで灰化したあと、灰炉内で200℃に放冷させ、デシケータに移して室温で放冷した。灰分含量(%)は式3により計算した。


= 容器の恒量(g)
= 灰化後の容器+灰分量(g)
S = 試料重量(g)
3.4.菌体濃度の測定
菌体濃度は分光光度計(Genesys 10−S, Thermo electron corp., USA)を使って600nmで測定した。菌体乾燥量は時間別に採取した培養液を遠心分離機(VS−150FN, Vision Science Co., LTD., Korea)を利用して3,500rpmで10分間遠心分離したあと、蒸留水で洗浄して再度遠心分離した濃縮液を50℃で24時間乾燥して測定した。菌体乾燥量(dry cell weight)は、サカロミセス・セレビシエの場合菌体乾燥量 = 0.3135吸光度+0.1811(相関係数=0.994)、ブレタノミセス・クステルシィの場合菌体乾燥量 = 0.1292吸光度+0.8554(相関系数=0.999)の関系を利用して計算した。
3.5.エタノール分析
培養液中のエタノール濃度はRI検出器が取り付けられたHPLC(Breeze HPLC system, Waters Co., USA)を使って分析し、コラムはAminex HPX−87H(3007.8mm, Bio−rad)を用いた。移動層は5mMの硫酸水溶液を用い、流れ速度は0.6mL/分、コラム及びRI検出器の温度は50℃に設定・分析し、エタノール濃度は標準物質の補正曲線を利用して定量分析した。
実施例1.海藻類の種類に従う纎維素及びガラクタンの成分分析
海藻類(モロッコ産天草、済州産天草、オゴノリ、コットニー、ミル、ワカメ、昆布)0.3gと72%の硫酸水溶液3mLをガラスチューブに入れて30℃で2時間のあいだ反応させた(1次加水分解)。反応が完了したあと、反応液を250mLの瓶に入れて蒸留水84mLを添加し、高圧反応器(VS−150FN, Vision Science Co., LTD., Korea)を利用して121℃で1時間のあいだ加水分解した(2次加水分解)。加水分解が完了すると、高圧反応器の内部温度が50℃であるとき瓶を取り出して室温で放置・冷却し、このうち1mLを取ってCaCOで中和したあと、遠心分離機(VS−150FN, Vision Science Co., LTD., Korea)を利用して8,000rpmで10分間遠心分離し、CaSOを除去したあと纎維素及びガラクタン成分を分析した。
その結果、表4に示されているように、海藻類の種類に従い、同じ種でも採取場所に従って成分の含量差を表しており、炭水化物の含量は天草(モロッコ産、済州産)が70〜80%で最も高く、ワカメが41%で最も低かった。さらに、非炭水化物(タンパク質、脂質及びその他)の含量はワカメが59%で最も高く、天草(モロッコ産、済州産)が20〜28%で最も低くて紅藻類の天草がエタノール生産の原料として最も効率的に利用できることを確認した。したがって、以後の実験では炭水化物の含量が相対的に高いモロッコ産天草を選択して糖化/発酵実験を行なった。

実施例2.糖化実験
2.1.酸糖化
1%の硫酸水溶液と基質75gを4Lの三角フラスコに入れて121℃で15分間反応させたあと、常温に温度を降下させて糖化液をCaCOで中和し、遠心分離機(VS−150FN, Vision Science Co., LTD., Korea)を利用して8,000rpmで10分間遠心分離しCaSOを除去した。高圧反応器にS/L比(5.5〜15.0%)に従う基質と硫酸水溶液(0.5〜4.0%)を入れたあと、設定された温度範囲(80〜200℃)と時間(0〜4時間)のあいだ糖化反応を行なった。さらに、設定された時間にサンプルを採取し、反応完了後には反応器を室温まで降下させたあとサンプルを採取した。採取したサンプルはCaCOで中和し、遠心分離機(VS−150FN, Vision Science Co., LTD., Korea)を利用して8,000rpmで10分間遠心分離し、CaSOを除去したあと分析した。その結果は次の通りである。
2.1.1.寒天(Agar)を利用した糖化
分離された乾燥寒天を基質にして反応温度に伴う糖化収率を比較した。基質が寒天なので、生成可能な単糖類はガラクトースと3,6−アンヒドロガラクトース(3,6−AHG)であるが(図2を参照)、発酵可能な単糖類だけを対象にするためガラクトースだけを収率で表わした。基質10gと硫酸水溶液400mLを500mL反応器に入れて80〜120℃の範囲で反応を進めており、各反応時間は30分であり、反応終結後常温に低下させた糖化液を中和してHLPC(ICS−3000, Dionex Co., USA)で分析した。図3は、各反応温度で反応終了後寒天からのガラクトース収率を表わしたものである。ガラクトース収率は80℃から120℃に反応温度が増加するほど増加したものの150℃では減少したが、これは反応温度が増加するほどガラクトース収率も増加するが、適正温度以上では時間の増加に伴い生成糖の分解が発生し、糖化収率を減少させるためであると考えられる。したがって、150℃に達する前の温度における糖化収率を確認するため反応途中にサンプルを採取したが、サンプリング時点を温度が120、140、150℃に達する時点にして実験を進めた。
図4は、120、140、150℃に達したときの寒天からのガラクトース収率を表わしたものである。ガラクトース収率は、温度が増加するほど共に増加して150℃で37.1%(生成可能なガラクトースを基準にしたとき74.2%)で最も高かったが、反応器を常温に低下させた後には32.8%に減少して冷却される途中に生成糖の分解が進められたことが分かった。
2.1.2.纎維素を利用した糖化
繊維素系バイオマスの場合は一層極限の条件で加水分解が行われ、特に結晶形纎維素の場合は200〜240℃の高い温度で加水分解が行われる。本実施例では、このような点を勘案して反応温度を200℃に設定し、触媒濃度に伴う生成糖の収率を比較するため0.5〜4.0%範囲の硫酸水溶液を触媒に利用した。基質20gと硫酸水溶液400mLを反応器に入れて1時間のあいだ糖化反応を進めた。図5は、反応温度(200℃)に達した時点を基準に触媒濃度に伴う纎維素からのグルコース収率を表わしたグラフである。
図5に示されているように、硫酸水溶液の濃度が高くなるほど収率が減少し、4.0%の硫酸水溶液を利用した場合は0.1%、2.0%では2.6%、1.0%では12.3%、0.5%の硫酸水溶液を触媒にして糖化したときには15.8%のグルコース収率をそれぞれ表わした。
2.2.酵素糖化
基質(寒天: 1.1g、纎維素: 2.5g)と蒸留水100mLを250mLの三角フラスコに入れて混合し、使用酵素に従ってpHを調節したあと、1mLの酵素を添加し100rpmで各酵素別の反応条件に従って糖化実験を行なった。反応途中に一定時間の間隔でサンプルを採取し、採取したサンプルは遠心分離機(VS−150FN, Vision Science Co., LTD., Korea)を利用して3,000rpmで5分間遠心分離したあと、上澄液だけを取って分析した。
纎維素の糖化は、初期基質濃度を2.5%(2.5g/100mL)にして144時間のあいだ反応を行なった。その結果、表5に示されているように、纎維素の糖化により生産されたグルコースの濃度は11.6g/L(1.16%)で大凡46%がグルコースに切り換えられたものと表われ、初期の3時間以内に速やかに糖化されたあと持続的に反応が発生したことが分かった。酸糖化により纎維素の単糖類(glucose)への切換えが最大15%内外である点を考慮すれば(図7を参照)、纎維素分解酵素による糖化は非常に効果的なものと判断される。
寒天糖化の際は1%以上の溶液で高い粘性を示すので、初期基質濃度を1.1%にして144時間のあいだ糖化反応を進めており、糖化酵素は経済性を考慮して、食品産業などで用いられる常用化された澱粉分解酵素とマルターゼ及びラクターゼ機能の複合酵素を利用した。その結果、表6に示されているように、澱粉分解酵素を含めた澱粉質系糖化酵素は寒天の糖化には大きい効果を示していず、反応初期に検出されたガラクトースは寒天成分の分離時に分解された遊離ガラクトース単量体によるものと考えられる。


2.3.原料直接糖化
2.3.1.温度及び時間による影響
2.3.1.1.S/L比 5.5%
モロッコ産天草22gを基質に利用、1%の硫酸水溶液400mLを利用して反応温度120〜150℃で4時間のあいだ糖化反応を進めた。S/L比 5.5%における反応温度、時間に伴うグルコース、ガラクトース及びグルコース+ガラクトース(単糖類)に対する収率を表わした。その結果、図6に示されているように、グルコース及びガラクトースともに反応温度140℃で最も高い収率(グルコース: 4.8%、ガラクトース: 33.7%、単糖類: 38.5%)を表わしており、低い温度(120℃)では反応時間の経過に伴い収率が増加し、ガラクトースの場合、150℃では反応時間15分以後に収率が急減した。
2.3.1.2.S/L比 10.0%
モロッコ産天草40gを基質に利用、1%の硫酸水溶液400mLを利用して反応温度120〜150℃で4時間のあいだ糖化反応を進めた。図7は、S/L比 10.0%で反応温度、時間に伴うグルコース、ガラクトース及びグルコース+ガラクトース(単糖類) 収率を表わしたグラフである。グルコース及びガラクトースともに反応温度が150℃のとき最も高い収率を表わし、このうち最も高い収率を表わした反応時間は15分であった(グルコース: 4.7%、ガラクトース: 29.8%、単糖類: 34.5%)。
2.3.1.3.S/L比 15.0%
図8は、S/L比 15.0%(基質: 60g、1%の硫酸水溶液: 400mL)における反応温度、反応時間に伴うグルコース、ガラクトース及びグルコース+ガラクトース(単糖類)収率を表わした結果である。S/L比 15.0%でも反応温度150℃、反応時間0〜15分のとき最も高い収率を表わしており(グルコース: 4.0%、ガラクトース: 22.0%、単糖類: 26.0%)、120〜140℃で糖化反応30分以後に加水分解が殆ど行われていないため、S/L比 10.0%の場合と同一の傾向性を示した。
2.3.2.S/L比による影響
図9は、S/L比に応じて反応温度120℃で4時間のあいだ反応させたときのガラクトースの切換え収率を表わした結果である。S/L比と反応温度との間の相関関係を最小化するため、最も低い温度(120℃)における糖化実験の結果を比較しており、グルコースの場合に糖化収率が非常に低いので、ガラクトースの切換え収率だけを表わした。図11に示されているように、グルコース及びガラクトースともにS/L比が5.5%のときに最も高い収率を表わし、S/L比 10.0%と15.0%では殆ど類似する収率を表わした。
2.3.3.酸濃度による影響
触媒濃度に伴う天草の生成糖の収率を比較するため、基質60gと0.5〜1.25%の硫酸溶液400mLを利用して150℃で4時間のあいだ糖化反応を行なった。その結果、図10に示されているように、1.0%の硫酸溶液を触媒に糖化したとき反応時間0〜15分でグルコース4.0%、ガラクトース22.3%で最も高い収率を表わしており、糖化15分以後には生成糖の収率が減少した。0.75〜1.25%濃度の硫酸溶液を利用した場合反応時間1時間以後に生成糖の収率が減少したが、0.5%の硫酸溶液を利用した場合は糖化時間に伴う収率の差が殆どなかった。0.75%と1.25%の硫酸溶液を利用した場合ほぼ同一の収率を表わし、0.5%の硫酸溶液の場合は最も低い収率を表わした。
2.3.4.酸の種類による影響
酸の種類に伴う生成糖の収率を比較するため、250mLの三角フラスコにモロッコ産天草7.5gと1%の硫酸、塩酸、窒酸、酢酸水溶液をそれぞれ200mL入れて 121℃で15分間、高圧反応器で糖化反応を行なった。図11は、前記触媒を利用したとき、グルコース、ガラクトース及びグルコース+ガラクトース(単糖類)収率を表わしたものである。酢酸を触媒に利用した場合は糖化が発生しないので酸加水分解のための触媒として酢酸は不適切であり、硫酸を触媒に利用したときガラクトース及びグルコースの収率が共通的に高かった。
2.4.多段階糖化
前述の実験で、原料の直接糖化及び分離糖化実験を通じてガラクトース及びグルコースへの加水分解条件が相違することを確認し、寒天のガラクトースへの加水分解条件は、纎維素からグルコースを分解するための加水分解条件に比べて穏やかであることが分かった。さらに、天草を直接糖化した場合よりは纎維素及び寒天に分離して糖化したとき生成糖の収率が高かった。工程の最少化を介し分離した炭水化物成分等を加水分解する最適条件を探して糖化収率を最適化することになれば、これを利用したエタノールの生産を最大化することができるはずである。
本実施例では、このような点を考慮して250mLの三角フラスコにモロッコ産天草7.5gと1%の硫酸水溶液200mLを入れて121℃で15分間、高圧反応器で1次、2次、3次、4次など段階別に糖化反応を行ない、グルコース抽出収率と段階別糖化に伴うグルコース及びガラクトースの収率を確認した。その結果、表7及び図12に示されているように、グルコース抽出収率は1次まで糖化した場合78.0%(天草中の纎維素成分が17%であり、原料量対比計算)であった。さらに、段階別糖化に伴うガラクトースの収率は2次糖化時に29.6%であったが、この数値は全体原料量対比でない、ガラクトースに糖化可能な成分(28%、表4を参照)だけを考慮した場合105.7%(収率が100%以上である理由: 3,6−AHGの一部がガラクトースに切り換えられたものと判断される)なので、天草が含んでいるガラクトース成分は殆ど全て抽出されており、グルコースの切換え収率は1次糖化以後糖化回数を繰り返えしても収率は増加しないので、これ以上加水分解が行われないことが分かった。前記反応条件を利用して2次まで糖化する場合、寒天のガラクトースへの糖化工程及び天草からの纎維素成分の分離が効果的に同時に行なわれ得、その後分離された纎維素成分を酸糖化または酵素糖化を利用してグルコース収率を高めれば、多段階糖化工程は天草の糖化効率を最大化することができる最適化工程に活用可能であることを確認した。

実施例3.エタノール生産培養
3.1.発酵菌株の成長特性の確認
3.1.1.サカロミセス・セレビシエ(S.cerevisiae)
エタノール生産菌株であるサカロミセス・セレビシエの成長パターン及び糖摂取特性を調べるため炭素源にグルコース及びガラクトースを利用し、このときの濃度は1%、2%及び5%にした。図13はグルコース1%、2%及び5%におけるサカロミセス・セレビシエの成長曲線及び糖摂取を表わしたものであり、図14はガラクトース1%、2%及び5%におけるサカロミセス・セレビシエの成長曲線及び糖摂取を表わしたものである。炭素源の濃度が高くなるほど菌体の濃度もまた増加したが、最も高い5%濃度では期待値に比べて低い菌体成長率を示した。炭素源の濃度に拘らず、グルコースの場合は24時間、ガラクトースの場合は48時間以内に全部費やされ、グルコースがガラクトースより早い速度で費やされたが、菌体の濃度はガラクトースを炭素源に利用した場合に最も高かった(ガラクトース5%を利用した場合、大凡3.5g/L)。
3.1.2.ブレタノミセス・クステルシィ(B.custersii)
炭素源の種類及び濃度をサカロミセス・セレビシエと同じ条件にし、さらに他のエタノール生産菌株であるブレタノミセス・クステルシィの成長パターン及び糖摂取程度を調査した。その結果、図15及び図16に示されているように、炭素源の濃度が高くなるほど菌体の濃度もまた増加しており、ガラクトースを炭素源に利用した場合最も高い菌体濃度(5%ガラクトースを利用した場合2.1 g/L)を表わしてサカロミセス・セレビシエと同じ傾向を示した。さらに、ブレタノミセス・クステルシィでも炭素源の濃度に拘らずグルコースがガラクトースより早い速度で費やされたが、グルコースの場合は12時間、ガラクトースの場合は18時間以内に全部費やされ、サカロミセス・セレビシエに比べ糖消費の速度が2倍以上高いものと表われた。さらに、菌体成長の速度もサカロミセス・セレビシエより早かった。
3.2.エタノールの発酵
100mLのYEPD培地が含まれた250mL容量の三角フラスコに、固形培地で保存中の菌株(サカロミセス・セレビシエ及びブレタノミセス・クステルシィ)を白金耳で接種して37℃、30℃で150rpmで24時間のあいだ菌株別に前培養した。本培養は、混合糖または糖化液(1〜20%)とペプトン15%、酵母抽出物15%、硫酸マグネシウム0.5%が含まれた培地150mL(発酵槽を利用した場合2.5L)に前培養液25%を接種したあと、初期pH5.0〜5.5、温度37℃または30℃で48時間のあいだ菌株別に培養した。
3.2.1.混合糖を利用した発酵
高圧反応器を利用、121℃で15分間天草を1次糖化したとき、ガラクトースの濃度は0.8〜0.9%、グルコースの濃度は0.03〜0.05%である。本実施例では、糖化液と同じ濃度及びガラクトース:グルコースの割合で混合糖を調剤し、サカロミセス・セレビシエ及びブレタノミセス・クステルシィの混合糖におけるエタノール発酵のパターンを調査した。図17及び図18は、サカロミセス・セレビシエ及びブレタノミセス・クステルシィをそれぞれ発酵菌株にして混合糖におけるアルコール発酵の結果をそれぞれ表わしたものである。サカロミセス・セレビシエの場合、発酵48時間の経過後にも糖を全部費やしていず(グルコースは全部費やしたが、ガラクトースは大凡35%を費やす)、グルコースを全部費やした後にガラクトースを代謝対象に費やすものと表われた。一方、ブレタノミセス・クステルシィはグルコースとガラクトースを同時に代謝対象に用いて発酵24時間以後には糖を全部費やしており、発酵開始時点でエタノールが生成され(グルコースにより触発されたものと判断される)48時間後大凡4.1g/Lのエタノールを生産した(エタノールの生産収率: 93.8%)。ブレタノミセス・クステルシィを発酵菌株にした場合、炭素源が枯渇された24時間以後にもエタノールの濃度が増加するものと表われたが、これは細胞内の成分切換えと見られる。
3.2.2.糖化液を利用した発酵
図19及び図20は、高圧反応器を利用して加水分解した糖化液でのサカロミセス・セレビシエ及びブレタノミセス・クステルシィのアルコール発酵の結果をそれぞれ表わしたものである。サカロミセス・セレビシエは発酵48時間後にもエタノールを生産していず、ブレタノミセス・クステルシィは12時間以後にエタノールの生成量は4.6g/L(エタノールの生成収率: 96.0%)でこれ以上増加しなかった。混合糖を利用したときに比べると、サカロミセス・セレビシエとブレタノミセス・クステルシィの場合全部、糖消費の速度及びエタノールの生成程度が少なかった。
本発明に係る海藻類を利用したバイオ燃料の製造方法は、バイオマスの原料が安定的に需給されることにより原料需給の問題を画期的に改良することができ、従来の木質系原料の利用時に必須に伴われるリグニン除去工程が不要なので工程費用を節減することができ、グルコース以外にガラクトース、3,6−アンヒドロガラクトースなど海藻類に含まれた大部分の糖成分がバイオ燃料に切り換えられ得るため、燃料の生産コストを画期的に節減することができるのでエネルギー資源の問題を解決できるだけでなく、海藻類の場合、COの吸収能が卓越するので、汎国家的な温室ガスの低減に寄与し、国際環境規制に積極的に対処することができるので経済的及び環境的に非常に有利である。

Claims (21)

  1. 海藻類原草または海藻類から抽出した多糖類物質に分解酵素及び/または加水分解触媒を処理して単糖類を生成するステップと、
    前記単糖類を微生物により発酵させるステップとを含む、バイオ燃料の製造方法。
  2. 前記バイオ燃料は、C〜Cのアルコール及びC〜Cのケトンでなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
  3. 前記バイオ燃料は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール及びアセトンでなる群から選択されることを特徴とする、請求項2に記載のバイオ燃料の製造方法。
  4. 前記多糖類物質は、寒天、澱粉、カラギーナン、アルギン酸及び繊維素でなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
  5. 前記海藻類は、大型藻類または微細藻類であることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
  6. 前記大型藻類は、紅藻類、褐藻類及び緑藻類でなる群から選択されることを特徴とする、請求項5に記載のバイオ燃料の製造方法。
  7. 前記微細藻類は、クロレラまたはスピルリナであることを特徴とする、請求項5に記載のバイオ燃料の製造方法。
  8. 前記紅藻類は、天草、コットニー、フダラク、ノリ、アルバアマノリ、オバクサ、ユイキリ、マフノリ、オゴノリ、ツノマタ、タンバノリ、イバラノリ、イギス、アミクサ、スギノリ、エゴノリ及びムカデノリでなる群から選択されることを特徴とする、請求項6に記載のバイオ燃料の製造方法。
  9. 前記褐藻類は、ワカメ、昆布、マツモ、ナガマツモ、イシゲ、カヤノモリ、ハバノリ、カジメ、ツルアラメ、アラメ、スジメ、ホンダワラ、アカモク、ウミトラノオ及びヒジキでなる群から選択されることを特徴とする、請求項6に記載のバイオ燃料の製造方法。
  10. 前記緑藻類は、アオサ、アオミドロ、アオノリ、ミル、タマミル、フサイワヅタ及びタマジュズモでなる群から選択されることを特徴とする、請求項6に記載のバイオ燃料の製造方法。
  11. 前記多糖類物質の抽出は、
    海藻類をアルカリ水溶液に浸漬させたあと水で洗浄するステップと、
    前記洗浄された海藻類を抽出溶媒に一定時間浸漬させて寒天、カラギーナン及びアルギン酸でなる群から選択される1つ以上を抽出するステップと、
    前記抽出物を分離し、残りの澱粉または纎維素を収集するステップと
    を介し行われることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
  12. 前記抽出溶媒は、HSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPO、PTSA及び常用固体酸でなる群から選択されることを特徴とする、請求項11に記載のバイオ燃料の製造方法。
  13. 前記単糖類は、ガラクトース、ガラクトース誘導体、3,6−アンヒドロガラクトース、グルコース、フコース、ラムノース、キシロース及びマンノースでなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
  14. 前記分解酵素は、β−アガラーゼ、β−ガラクトシダーゼ、β−グルコシダーゼ、エンド−1,4−β−グルカナーゼ、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼ及びセルラーゼでなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
  15. 前記加水分解触媒は、HSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPO、PTSA及び常用固体酸でなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
  16. 前記単糖類は、寒天に対し0.05〜30%濃度のHSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPO、PTSA及び常用固体酸でなる群から選択される加水分解触媒を利用し、60〜200℃の温度で0〜6時間反応させることにより生成されることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
  17. 前記単糖類は、纎維素に対し0.05〜50%濃度のHSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPO、PTSA及び常用固体酸でなる群から選択される加水分解触媒を利用し、80〜300℃の温度で生成されることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
  18. 前記単糖類は、纎維素に対し分解酵素を利用して0超過〜144時間反応させることにより生成されることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
  19. 前記単糖類は、海藻類原草に対し0.05〜50%濃度のHSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPO、PTSA及び常用固体酸でなる群から選択される加水分解触媒を利用し、60〜300℃の温度で0超過〜6時間反応させることにより生成されることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
  20. 前記単糖類は、多段階糖化法を利用して海藻類原草に対し0.05〜50%濃度のHSO、HCl、HBr、HNO、CHCOOH、HCOOH、HClO、HPO、PTSA及び常用固体酸でなる群から選択される加水分解触媒を利用し、60〜300℃の温度で0超過〜6時間のあいだ反応させたあと、残りの纎維素或いは澱粉を対象に前記反応条件で2次或いは3次糖化反応させることにより生成されることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
  21. 前記発酵微生物は、サッカロミセス・セレビシエ、サルシナ・ベントリクリ、クリュイベロミセス・フラジリス、ザイモモナス・モビリス、クルイベロミセス・マルキシアヌスIMB3、ブレタノミセス・クステルシィ、クロストリジウム・アセトブチリカム、クロストリジウム・ベイジェリンキ、クロストリジウム・オーランチブチリカム及びクロストリジウム・テタノモーファムでなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のバイオ燃料の製造方法。
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