JP2010217627A - 画像形成装置、作像ユニット、および除電光制御方法 - Google Patents

画像形成装置、作像ユニット、および除電光制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】転写後の感光体上に残存している電荷により画像劣化が引き起こされるため、従来、感光体上の残存電荷を除去する目的で、転写後に感光体に除電光を照射する方法が広く用いられている。しかし、除電光の照射は、感光体の光疲労を引き起こし、それにより劣化した感光体がクリーナブレードとの摩擦等により磨耗し、感光体の寿命が短くなる
という問題があった。そこで、画質劣化を抑制しつつ、感光体の長寿命化を効率よく実現する構成が求められている。
【解決手段】感光体の膜厚を検出して膜厚減少量を取得し、取得した膜厚減少量に応じて、光量を低下させた除電光を感光体に照射する。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置、特に帯電前に除電光の照射により感光体の残留電荷を除電して画質を維持しつつ、当該感光体の光疲労による劣化を低減する技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体の表面を帯電器で一様な電位に帯電させた後、レーザ光で露光走査して静電潜像を形成し、静電潜像をトナーで現像した後に記録シート上に転写する構成となっている。
ところが、感光体上に形成されたトナー像が転写される際に、トナーの存在しない非露光部(暗部)に転写電流が集中し、トナーの存在する部分(明部)に電荷が残留する現象が生じる。このように部分的に電荷が残留した状態で感光体を帯電しても感光体表面を一様に帯電させることは難しい。このとき、次の画像形成工程で形成される静電潜像及びこれを現像したトナー像に以前の画像が履歴(以下、「感光体メモリ」という)となって現れる場合がある。この場合に画質が劣化することとなる。
そこで、従来から、トナー像の転写後に感光体に所定の光(以下「除電光」という。)を照射して当該感光体上の電位を除電した後に次の画像形成のために感光体を帯電する方法が多く採用されている。
特開2003−76076号公報 特開2005−208223号公報
感光体は、クリーニング動作等により表面が摩耗すると共に、感光層の疲労や劣化が生じる。このため感光体には一定の寿命があり、除電光による露光も感光体の寿命に影響を与える一要因であるとされている。
特に、最近では、有機系の感光材料を用いた有機系感光体(OPC:Organic Photoconductor)がよく用いられている。このような有機系感光体は、コスト、生産性及び無公害性等における優位性はあるものの、除電光の照射により比較的光疲労が起こりやすいという問題がある。光疲労が生じると感光体の表面はクリーニング動作等によって磨耗しやすくなる。
ここで、感光体の長寿命化のため、感光体メモリに起因する画像劣化を減らすように除電光の出力を抑制することが考えられる。しかし、上記感光体メモリの発生の程度の大小は、使用環境を含めた様々な要因が影響していると考えられている。特に、複数の感光体を有し、各感光体上に形成したトナー像を多重転写してカラー画像を形成するタイプの画像読取装置の場合において、各感光体の位置などにも影響されると考えられる。
本発明の課題は、複数の感光体を備えた画像形成装置において、感光体メモリに起因する画像劣化を抑えつつ、感光体の長寿命化を効率よく実現させることにある。
本願発明者らの研究によれば、感光体メモリの発生の程度やこれに起因する画質劣化の程度は、感光体表面の感光層の厚さに大きく影響され、感光層の磨耗が進み、厚さが薄くなるほど、感光体の帯電保持能力が低下し、その結果、感光体上の残存電荷が少なくなり、感光体メモリも小さくなることが判明した。そこで、本発明に係る画像形成装置は、複数の感光体上に画像データに基づいて静電潜像を形成し、形成された静電潜像をそれぞれ異なる色のトナーにより現像してトナー像を生成し、生成された各色のトナー像を転写体上の同位置に重ね合わせて転写する画像形成装置であって、転写後に前記複数の感光体表面に残存している電荷を除電するための除電光を、それぞれの感光体に対して照射する除電光照射手段を備え、前記除電光照射手段は、前記感光体の感光層の厚みに関する条件に従って決定される光量の除電光を照射することを特徴とする。
上記構成により、各感光体について、各感光体毎の感光層の膜厚に応じて異なる感光体メモリの程度に対応した光量の除電光を照射することができるため、感光体メモリによる画質劣化を抑制しつつ、感光体の光疲労を抑制して感光体の長寿命化を図ることができる。
ここで、それぞれの感光体が有する感光層の厚みを検出する第1の検出手段をさらに備え、厚みに関する条件は、第1の検出手段により検出される感光層の初期厚みからの減少量であってもよい。
また、除電光照射手段は、感光層の初期厚みからの減少量が大きいほど低下させた光量の除電光を照射してもよい。
これにより、初期厚みからの膜厚減少量が大きいほど感光体メモリの程度が小さく、強い除電光を必要としないことから、除電光量を低下させて、感光体の光疲労を抑制し、感光体の長寿命化を図ることが出来る。
ここでまた、複数の感光体それぞれの近傍の温度および湿度を検出する第2の検出手段をさらに備え、除電光照射手段より照射される除電光の光量は、第1の検出手段の検出結果に従って決定された光量を、第2の検出手段による検出結果により得られる複数の感光体近傍の絶対湿度に従って補正した光量であってもよい。
さらに、除電光照射手段は、絶対湿度が高いほど低下させた光量の除電光を照射してもよい。
これにより、絶対湿度が高いほど感光体メモリの程度が小さく、強い除電光を必要としないことから、除電光量を低下させて、感光体の光疲労を抑制し、感光体の長寿命化を図ることが出来る。
さらに、ここで、所定の条件は、感光体の設置位置であって、除電光照射手段は、各感光体について、感光層の初期厚みからの減少量を経過時間で除して得られる減少速度を想定した場合、最も減少速度が大きな設置位置に設置されている感光体に対して、他の位置に設置されている感光体に対してよりも低下させた光量の除電光を照射してもよい。
また、複数の感光体上に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトを備え、複数の感光体は、中間転写ベルトの走行方向に沿って配置されており、各感光体について、感光層の初期厚みからの減少速度が最も大きなものの設置位置は、中間転写ベルトのトナー像が転写される側の走行方向において最も上流側の設置位置であってもよい。
複数の感光体上に画像データに基づいて静電潜像を形成し、形成された静電潜像をそれぞれ異なる色のトナーにより現像してトナー像を生成し、生成された各色のトナー像を転写体上の同位置に重ね合わせて転写する画像形成装置であって、転写後に複数の感光体表面に残存している電荷を除電するための除電光を、それぞれの感光体に対して照射する除電光照射手段を備え、除電光照射手段は、Y(イエロー)色のトナー像が形成される感光体に対して、他の色のトナー像が形成される感光体に対する除電光よりも低下させた光量の除電光を照射してもよい。
これにより、Y色は、感光体メモリによる画質劣化が最も目立ちにくいことから、画質劣化の程度が許容できる感光体メモリの大きさが他のトナー色よりも大きく、Y色の感光体に対しては他のトナー色の感光体に対してよりも除電光量を低下させて、感光体の光疲労を抑制し、感光体の長寿命化を図ることが出来る。
また、ここで、感光体上に画像データに基づいて静電潜像を形成し、形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を生成し、生成されたトナー像を転写体上に転写する画像形成装置であって、転写後に感光体表面に残存している電荷を除電するための除電光を、感光体に対して照射する除電光照射手段を備え、除電光照射手段は、画像形成のプロセススピードに従って決定される光量の除電光を照射してもよい。
さらにここで、トナー像が転写され、定着される記録シートの種類を判別するシート種判別手段を備え、プロセススピードは、シート種判別手段により判別された記録シートの種類により決定してもよい。
ここで、さらに、シートの種類は坪量により決定され、除電光照射手段は、シート種判別手段により判別されたシートの坪量が所定の閾値以上の場合に、シートの坪量が所定の閾値未満の場合よりも低下させた光量の除電光を照射してもよい。
これにより、シートの坪量によるシート種に従って決定されるプロセススピードが遅いほど、感光体ドラム上の画像形成位置が転写位置から帯電位置まで移動する時間も長く、従って、転写後の感光体上の残留電荷の暗減衰による低下も大きくなり、その結果、感光体メモリも小さくなるため、その場合には、除電光量を低下させて、感光体の光疲労を抑制し、感光体の長寿命化を図ることが出来る。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御部の概略構成を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の作像部の概略構成を表す図である。 除電光照射部の概略構成および除電光照射部と感光体ドラムの位置関係を示す斜視図である。 除電光照射部の概略構成および除電光照射部と感光体ドラムの位置関係を示す平面図である。 除電光の有無による膜厚減少の違いを示す表である。 本発明の実施の形態1における、膜厚減少量と膜厚除電光電圧、および除電光量との対応関係を示すテーブルである。 本発明の実施の形態1における、膜厚除電光電圧決定処理の内容を表すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における、除電光照射処理の内容を表すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における、絶対湿度を表す指標である環境ステップと、温度および相対湿度との対応関係を示すテーブルである。 本発明の実施の形態2における、環境ステップと環境係数との対応関係を示すテーブルである。 本発明の実施の形態2における、環境係数決定処理の内容を表すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における、除電光照射処理の内容を表すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る中間転写ベルト、感光体ドラム、ならびに除電光照射部の位置関係を示す平面図である。 感光体の設置位置と膜厚減少量との関係を示す表である。 本発明の実施の形態5における、除電光照射処理の内容を表すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施の形態を、積層型OPC感光体を使用したタンデム型デジタルカラープリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)に適用した場合を例に、図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
(1−1.プリンタの全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るプリンタ100の全体構成を示す概略図である。当該プリンタ100は、画像形成部10、給紙部20、転写部30、定着装置40、および制御部50等を備える構成となっている。
プリンタ100は、ネットワーク(例えばLAN:Local Area Network)に接続されている。プリンタ100は、外部の端末装置(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、実行指示に基づいてシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色のトナー像を形成し、これらを多重転写してフルカラーの画像形成を実行する。
以下、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各再現色をC、M、Y、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのC、M、Y、Kを添字として付加する。
画像形成部10は、作像部1C、1M、1Y、1K、光学部15、中間転写ベルト31などを備えている。
中間転写ベルト31は、無端状のベルトであり、駆動ローラ32と従動ローラ33に張架されて矢印A方向に周回駆動される。
光学部15は、レーザダイオードなどの発光素子を備えている。光学部15は、制御部50からの駆動信号によりC〜K色の画像形成のためのレーザ光L1を発し、感光体ドラム11C〜11Kを露光走査する。
この露光走査によって、帯電ローラ12C〜12Kにより帯電された感光体ドラム11C〜11K上に静電潜像が形成される。各静電潜像は現像器13C〜13Kにより現像される。感光体ドラム11C〜11K上にC〜K色のトナー像が中間転写ベルト31上の同じ位置に重ね合わせられるように、タイミングをずらして1次転写が実行される。
1次転写ローラ34C〜34Kによって付与される静電力により中間転写ベルト31上に各色のトナー像が順次転写されることによってフルカラーのトナー像が形成され、中間転写ベルト31の駆動に伴ってさらに2次転写位置36方向にフルカラーのトナー像が移動する。
給紙部20は、シートSを収容する給紙カセット21と、給紙カセット21内のシートSを搬送路23上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ22と、繰り出されたシートSを2次転写位置36に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対24などを備えている。給紙部20は、中間転写ベルト31上のトナー像の移動タイミングに合わせて給紙部20からシートSを2次転写位置36に給送する。そして、2次転写ローラ35による静電力の作用により中間転写ベルト31上のトナー像が一括してシートS上に2次転写される。
2次転写位置36を通過したシートSは、さらに定着装置40に搬送される。そして、シートS上のトナー像(未定着画像)が、定着装置40において加熱・加圧されることによりシートSに定着される。画像が定着された用紙は、排出ローラ対61を介して排出トレイ62上に排出される。
また、制御部50は、外部の端末との通信や画像処理、上記各部の駆動制御などを実行する。
プリンタ100の前面上部の操作しやすい位置には、操作パネル2(図2参照)が設けられている。操作パネル2には、コピー枚数を入力するためのテンキー、コピー開始を指示するためのコピースタートキー、画像形成モードを選択するためのキーに加えて、プリンタ100の状態、例えば、ジョブ実行指示を待っている状態(待機中)であることなどを示すメッセージ画面が表示されるタッチパネル式の液晶表示部が備えられている。そして、当該液晶表示部のタッチパネル機能により、給紙トレイの選択やコピー濃度の調整等が行われる。
図2は、上記制御部50の構成を示すブロック図である。同図に示すように制御部50は主な構成要素として、CPU(Central Processing Unit)51、通信インターフェース(I/F)部52、ROM(Read Only Memory)53、RAM(Random Access Memory)54、除電光電圧記憶部55、および初期膜厚記憶部56等を備える。
通信I/F部52は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースであり、外部からのプリントジョブのデータを受信する。
CPU51は、ROM53から必要なプログラムを読み出し、画像形成部10、給紙部20、転写部30、定着装置40の動作をタイミングを取りながら統一的に制御して、通信I/F部52が受信したプリントジョブのデータに基づくプリント動作を円滑に実行させる。
除電光電圧記憶部55は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )等の不揮発性メモリからなる記憶手段であり、後述する膜厚除電光電圧や環境係数を記憶する。
初期膜厚記憶部56は、EEPROM等の不揮発性メモリからなる記憶手段である。初期膜厚記憶部56には感光体が新品の初期状態にある時の感光体の膜厚が記憶されている。
なお、除電光電圧記憶部55および初期膜厚記憶部56は、別々の記憶手段としてもよいが、1つの記憶手段に双方の機能を担わせるとしてもよい。
(1−2.作像部の全体構成)
図3は作像部1Cの概略構成を示す拡大図である。作像部1Cは、感光体ドラム11Cと、感光体ドラム11Cの周囲に配設された帯電ローラ12C、現像器13C、1次転写ローラ34C、感光体ドラム11Cを清掃するためのクリーナブレード14C、および転写後に感光体ドラム11C表面に残存している電荷を除去するための除電光L2を照射する除電光照射部16Cなどを備えている。また作像部1Cは感光体ドラム11C上にC色のトナー像を作像する。上述した方法により感光体ドラム11C上に形成されたトナー像が中間転写ベルト31上に転写された後、感光体ドラム11Cはクリーニングブレード14Cによってクリーニングが施される。クリーニングによって感光体ドラム11Cの表面に残留しているトナーや付着異物などが除去される。クリーニング済みの感光体ドラム11C表面は、除電光照射部16Cから照射される除電光L2により、一様に露光され、除電がなされる。この一連の工程を繰り返し、画像形成がなされる。膜厚検出部18Cは、感光体に所定のタイミングで一定の電圧を印加した時の感光体表面の電位を測定し、測定された電位から感光体の膜厚を検出する。なお、他の作像部1M〜1Kについても、トナーの色が異なる以外は作像部1Cと同様、帯電ローラ12M〜12Kなどの構成を有する。なお、同図において、符号の付されていない太線の矢印は、感光体ドラム11C、中間転写ベルト31、および各ローラが回転駆動される方向を示す。
(1−3.除電光照射部の全体構成)
図4は、本実施の形態における除電光照射部16の構成を示す斜視図であり、図5は、除電光照射部16を、X軸のプラス方向から見た要部構成を概略的に示す平面図である。両図に示すように、除電光照射部16は、直方体状のレンズアレイ162と、レンズアレイ162の入光面162aに沿って一直線上に、略等間隔で配置された複数のLED素子161と、複数のLED素子161を、所定のタイミングおよび発光量で発光させるように複数のLED素子161に電圧を供給する除電光電源部17と、除電光電源部17と各LED素子161とを電気的に接続する電圧供給ライン19と、を備えている。
レンズアレイ162は、入光面162aの対向面となる出光面162bに対して略垂直な方向に出光面162bからLED素子161の発光により発生した拡散光が照射されるような屈折率を有するレンズより成る。
また、除電光照射部16は、各LED素子161の発光により発生した拡散光が、レンズアレイ162を通して、レンズアレイ162の出光面162bより略均一な除電光L2として照射されるように構成されている。除電光照射部16は、長方形の形状をした出光面162bが感光体ドラム11の周面に対向し、且つ、長手方向が感光体ドラム11の軸方向と一致するように配置されている。更に、レンズアレイ162は、長手方向において、感光体ドラム11上の静電潜像が形成される所定領域をカバーするのに十分な長さを有し、カバーされた所定領域を満遍なく照射できるように配設されている。
本実施の形態において、感光体ドラム11、CPU51(図2参照)に送られる。そしてCPU51によって膜厚減少量が算出される。算出された膜厚減少量を基に、後述する図7に示すテーブルを参照して除電光照射部16への供給電圧が決定され(以下、「膜厚除電光電圧」という)、CPU51は決定された膜厚除電光電圧を除電光電源部17から除電光照射部16へと出力させる。
なお、一般的に、除電光照射部16に使用されているLED素子の使用範囲において、光量と電圧値は1対1で対応しており、電圧値が大きいほど光量は多くなる。よって、除電光量の変更は、除電光電源部17から除電光照射部16に対して出力される電圧を変更することにより行われる。
(1−4.除電光と膜厚減少)
図6は、除電光の有無による膜厚減少量の違いを調べた耐久試験の結果を示す表である。本耐久試験は、非通紙で感光体ドラム11を回転させ、23.6〜110(μW)の範囲内の所定の除電光量を照射して行われた。なお、耐久枚数とは、感光体ドラム11の回転数を、実際に通紙を行った場合に処理すると考えられる枚数を用いて表したものである。以下、本発明の実施の形態において、耐久試験の除電光量は、上記と同じとし、「耐久枚数」とは上記にて定義した意味で用いるとする。耐久枚数60万枚の耐久試験後では、除電光無しの場合には膜厚減少は1.2μmであったのに対し、除電光有りの場合は3.6μmであった。これは、除電光により光疲労が引き起こされ、その結果、感光体の磨耗が促進されたことを示している。
(1−5.膜厚減少量による除電光量の制御)
本実施の形態では、プリンタ100の感光体ドラム11C〜11Kにおける感光層の膜厚減少量をそれぞれ検出し、その検出結果に従って、感光体ドラム11C〜11Kそれぞれに照射する除電光量を個別に変更する構成を採用している。
膜厚減少量は、膜厚検出部18(図2、図3参照)により感光体の膜厚を検出し、検出された膜厚を初期膜厚から差し引くことにより求められる。
本実施の形態においては、感光体に一定の電圧を印加する所定のタイミングとして画像安定化動作実行時に、膜厚減少を検出する。
なお、画質安定化動作とは、要求される一定水準以上の画質を保つために、画像形成装置内の温湿度の変化や、感光体ドラム・現像剤などの部品の劣化に応じて画像形成のための制御変数を最適な値に更新する動作のことである。画像安定化動作は、例えば画像形成装置の電源が投入された時、画像形成枚数が所定値に達した時、所定時間が経過した時、温湿度の変動量が所定量を越えた時などに実行される。
図7は、膜厚検出部18(図2、図3参照)による膜厚検出結果より算出された膜厚減少量を基に、CPU51(図2参照)が膜厚除電光電圧を決定する判断の基準を示すテーブルであり、感光体ドラム11に照射する除電光量と膜厚減少量との関係を示す対応テーブルである。図7に示すテーブルにおいて、膜厚減少量d1、d2は、d1<d2の関係にあり、除電光量Er1、Er2、Er3は、23.6≦Er3<Er2<Er1≦110(μW)の関係にある。なお、図7に示すd1、d2、Vd1、Vd2、Vd3、Er1、Er2、Er3の値は、実験等によりそれぞれ決定される。
図8に膜厚除電光電圧を決定する処理の内容を表すフローチャートを示す。なお、プリンタ100全体を制御する不図示のメインルーチンがROM53(図2参照)に記憶されており、メインルーチンはCPU51(図2参照)によりROM53から読み出され、制御部50において別途実行されている。メインルーチンにおいて膜厚除電光電圧決定処理のサブルーチンがコールされる毎に実行される。
安定化動作が実行中の場合、各感光体ドラム11C〜11Kの感光体の膜厚を測定し、初期膜厚記憶部56(図2参照)に記憶されているそれぞれの感光体の初期膜厚を参照して、それぞれの感光体について膜厚減少量が算出される(ステップS1:YES、ステップS2)。膜厚減少量がd1よりも小さい場合、膜厚除電光電圧がVd1に決定される(ステップS3:<d1、ステップS4)。膜厚減少量がd1以上かつd2以下の場合、膜厚除電光電圧がVd2に決定される(ステップS3:d1〜d2、ステップS5)。膜厚減少量がd2よりも大きい場合、膜厚除電光電圧がVd3に決定される(ステップS3:d2<、ステップS6)。ステップS3〜ステップS6において決定されたそれぞれの膜厚除電光電圧が除電光電圧記憶部55(図2参照)に記憶され(ステップS7)、メインルーチンにリターンされる。
膜厚除電光電圧決定処理において決定された膜厚除電光電圧を用いて、画像形成ジョブ実行時に除電光照射を行う処理について説明するフローチャートを図9に示す。なお、プリンタ100全体を制御する不図示のメインルーチンがROM53(図2参照)に記憶されており、メインルーチンはCPU51(図2参照)によりROM53から読み出され、制御部50において別途実行されている。メインルーチンにおいて除電光照射処理のサブルーチンがコールされる毎に実行される。
画像形成ジョブが開始されると、除電光電圧記憶部55(図2参照)に記憶されている、感光体ドラム11C〜11Kそれぞれに対して決定された膜厚除電光電圧が読み出される(ステップS11:YES、ステップS12)。次にトナー像の1次転写が終了したかどうかの判定が行われる。トナー像の1次転写が終了していない場合は、引き続きトナー像の1次転写が終了したかどうかが判定され(ステップS13:NO、ステップS13)、トナー像の1次転写が終了している場合は、次に、感光体上のトナー像が形成されていた箇所(以下、「電荷残存箇所」という。)が、除電光照射部16から除電光が照射される除電光照射位置に移動したかどうかが判定される(ステップS13:YES、ステップS14)。電荷残存箇所が除電光照射位置まで移動していない場合は、引き続き当該位置に移動したかどうかの判定が続けられ(ステップS14:NO、ステップS14)、電荷残存箇所が除電光照射位置に移動した場合は、ステップS12において除電光電圧記憶部55から読み出された膜厚除電光電圧を、それぞれに対応する感光体ドラム11に対向配置されている除電光照射部16に対して、除電光電源部17より出力される(ステップS14:YES、ステップS15)。
続いて、1頁分の除電光照射が終了したかどうかが判定される(ステップS16)。1頁分の除電光照射が終了していない場合は、引き続き判定が行われる(ステップS16:NO、ステップS16)。1頁分の除電光照射が終了している場合は、次に、除電光電圧記憶部55に記憶されている膜厚除電光電圧が更新されたかどうかが判定される(ステップS16:YES、ステップS17)。膜厚除電光電圧が更新されている場合、ステップS12に戻って、除電光電圧記憶部55から更新された膜厚除電光電圧が読み出される(ステップS17:YES、ステップS12)。膜厚除電光電圧が更新されていない場合は、画像形成ジョブが終了したかどうかの判定が行われる(ステップS17:NO、ステップS18)。
画像形成ジョブが終了している場合は(ステップS18:YES)、メインルーチンにリターンされる。画像形成ジョブが終了していない場合は、ステップS13に戻って、次ページのトナー像の1次転写が終了したかどうかの判定が行われ(ステップS18:NO、ステップS13)、以下、ステップS18において、画像形成ジョブが終了したと判定されるまで、ステップS13〜ステップS18(画像形成ジョブが終了する前に再び膜厚除電光電圧が更新された場合は、ステップS12〜ステップS18)が繰り返される。
なお、ステップS13におけるトナー像の1次転写が終了したかどうかの判定、および、ステップS14における電荷残存箇所が除電光照射位置まで移動したかどうかの判定は、感光体ドラム11を回転駆動する不図示の駆動モータの回転クロック数をカウントすることにより行うことが出来る。
また、本実施の形態においては、膜厚の測定は、一定の電圧を印加した時の感光体表面の電位を検出することで行うとしたが、これに限られず、反射分光式や超音波式等の非接触式膜厚センサを用いて検出するとしてもよい。
さらには、本実施の形態においては、膜厚除電光電圧決定する膜厚減少量を3段階に分類したが、これに限られず、分類の段階は2つでもよいし、3以上でも良い。
そして、さらには、本実施の形態においては、膜厚の測定タイミングは安定化動作実行時としたが、これに限られず、画像形成ジョブの円滑な実行に支障をきたさない任意のタイミングで膜厚の測定を行ってもよい。この場合、膜厚の測定は、感光体の寿命として考えられる期間よりも十分短く、且つ、膜厚減少量が分類された1段階分を超えない時間間隔、例えば、1週間に1回や1ヶ月に1回行うとするのが好ましい。
<実施の形態2>
上述の実施の形態1では、各感光体ドラムの感光体の膜厚を測定し、それぞれの感光体の膜厚減少量に応じて照射する除電光量を変更する構成について説明した。これに対して本実施の形態では、各感光体ドラム近傍に環境センサを設置し、膜厚減少量に加えて、それぞれの環境センサの検出結果から得られる絶対湿度の情報に基づいて、対応する感光体ドラムに照射する除電光量をそれぞれ個別に変更する構成について説明する。なお、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容のものについてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
(2−1.温度および湿度による除電光量の制御)
プリンタ100内部の感光体ドラム11C〜11Kそれぞれの近傍には、環境センサ70C〜70K(図2、図3参照)が設置されている。環境センサ70C〜70Kは、温度センサと湿度センサとが組み合わせて成り、それぞれ感光体ドラム11C〜11K近傍の温度および湿度を検出する。ここでは、環境センサ70で検出した温度(℃)および相対湿度(%)の情報に基づいて検出された絶対湿度(g/m)の大きさを示す指標である環境ステップを用いて、除電光量を変更する構成について説明する。
CPU51は、膜厚検出部18(図2、図3参照)からの膜厚情報を基に算出された膜厚減少量および、環境センサ70(図1、図2、図3参照)により検出された温度ならびに相対湿度から決定される絶対湿度の指標である後述する環境ステップに対応した後述する環境係数に従って、除電光照射部16への供給電圧を決定し、決定された電圧を除電光電源部17より除電光照射部16へと出力させる。
図10に、絶対湿度の大きさを表す指標としての環境ステップを決定するためのテーブルの一例を示す。図10のテーブルに示すように本実施の形態では、例えば、環境ステップは1から8の8段階に分類される。本実施の形態においては、さらに、それぞれの環境ステップに対応した環境係数が決定され、膜厚減少量に応じて決定された膜厚除電光電圧に、当該環境係数を乗算して得られた電圧を、除電光電源部17より各除電光照射部16に対して出力する。
図11に環境係数を決定するためのテーブルを示す。環境ステップ1〜8に対して、環境係数K1〜K8がそれぞれ対応しており、これらは0<K8<K7<K6<K5<K4<K3<K2<K1=1の関係にある。
なお、図10に示される環境ステップのテーブルは一例であり、分類は8段階に限られない。また、環境ステップの分類に使用されている温度と湿度の閾値は、同図に示されるテーブルに示される温度および湿度の値に限られない。そして、環境ステップの分類段階数、および、分類における温度と湿度の閾値は、感光体メモリの程度や膜厚の減少速度等を考慮して、実験等により求められる。
本実施の形態において、環境係数を決定する環境係数決定処理の内容を表すフローチャートを図12に示す。なお、環境係数決定処理は、後述する除電光照射処理(図13参照)のサブルーチンであり、除電光照射処理において、環境係数決定処理のサブルーチンがコールされるたびに実行される。
先ず、各感光体ドラム11近傍に設置された環境センサ70により、各感光体ドラム11近傍の温湿度情報が取得される。図10に示すテーブルを参照し、取得された温湿度情報に基づいて、それぞれの温湿度情報に対応する環境ステップが取得される(ステップS21、ステップS22)。次に、取得したそれぞれの環境ステップに対応する環境係数が、図11に示すテーブルから取得される。そして取得された各感光体ドラム11に対応する環境係数が除電光電圧記憶部55に記憶され(ステップS23、ステップS24)、除電光照射処理のフローにリターンされる。
図13に、本実施の形態における除電光照射処理の内容を表すフローチャートを示す。なお、図示していないが、プリンタ100全体を制御するメインルーチンがROM53(図2参照)に記憶されており、メインルーチンはCPU51(図2参照)によりROM53から読み出され、制御部50において別途実行されている。メインルーチンにおいて除電光量制御処理のサブルーチンがコールされる毎に実行される。
画像形成ジョブを受付けると、トナー像の1次転写が終了したかどうかの判定が行われる(ステップS30:YES、ステップS31)。トナー像の1次転写が終了していない場合は、引き続きトナー像の1次転写が終了したかどうかが判定され(ステップS31:NO、ステップS31)、トナー像の1次転写が終了している場合は、次に、電荷残存箇所が除電光照射部16より除電光が照射される除電光照射位置に移動したかどうかが判定される(ステップS31:YES、ステップS32)。電荷残存箇所が除電光照射位置まで移動していない場合は、引き続き当該位置に移動したかどうかの判定が続けられる(ステップS32:NO、ステップS32)。電荷残存箇所が除電光照射位置に移動した場合は、前回除電光電圧記憶部55に環境係数が記憶されてから、時間tが経過したかどうか判定される(ステップS32:YES、ステップS33)。ここで、tは特に限定されないが、環境ステップの決定において、感光体ドラム11近傍の温湿度環境に有意の変化が生じると考えられる時間とするのがよく、例えば、10分程度としてもよい。
時間tが経過していない場合は、前回環境ステップが取得された時点から感光体ドラム11近傍の温湿度環境にそれほど大きな変化は生じていないと判断して、除電光電圧記憶部55に記憶されている前回取得されたそれぞれの感光体ドラム11に対する環境係数および膜厚除電光電圧が取得される(ステップS33:NO、ステップS35)。
時間tが経過している場合は、前回環境ステップが取得された時から感光体ドラム11近傍の温湿度環境に有意な変化が生じている可能性が高いと判断し、図12に示す環境係数決定処理のサブルーチンが実行される(ステップS33:YES、ステップS34)。環境係数決定処理のサブルーチンにおいて、新たに環境ステップが取得され、新たな環境ステップに対応した環境係数が除電光電圧記憶部55に記憶(更新)される。続いて、ステップS34において更新された環境係数と膜厚除電光電圧とが除電光電圧記憶部55より取得される(ステップS35)。
そして、ステップS35において取得された膜厚除電光電圧に環境係数を乗算し、乗算して得られた電圧を除電源部17より各除電光照射部16に対して出力する(ステップS36、ステップS37)。続いて、1頁分の除電光照射が終了したかどうかの判定が行われ、終了していない場合は判定が繰り返される(ステップS38:NO、ステップS38)。1頁分の除電光照射が終了している場合は、次に画像形成ジョブが終了したかどうかの判定が行われ(ステップS38:YES、ステップS39)、画像形成ジョブが終了していない場合は、ステップS31に戻って(ステップS39:NO,ステップS31)、以下ステップS31〜ステップS39が繰り返される。画像形成ジョブが終了している場合は(ステップS39:YES)、メインルーチンにリターンされる。
なお、ステップS32の、電荷残存箇所が除電光照射位置まで移動したかどうかの判定ステップは、上記のタイミングで実行されることに限られず、ステップS31の直後からステップS37の直前までのタイミングのうち、ステップS33とステップS34の間およびステップS34とステップS35の間を除く、いずれのタイミングで実行してもよい。
また、ステップS31におけるトナー像の1次転写が終了したかどうかの判定、および、ステップS32における電荷残存箇所が除電光照射位置まで移動したかどうかの判定は、感光体ドラム11を回転駆動する不図示の駆動モータの回転クロック数をカウントすることにより行うことが出来る。
さらに、図10および図11に示すテーブルは、予めROM53等の不揮発性メモリに記憶されており、必要に応じて不揮発性メモリから読み出される。
以上のように、本実施の形態によれば、各感光体の膜厚減少量に加えて、それぞれの感光体ドラム11近傍の温度および湿度を検出し、双方の検出結果に応じてそれぞれの感光体ドラム11に照射する除電光量を変更することにより、個々の感光体ドラム11に照射する除電光量についてより細かい制御が可能であり、感光体の光疲労の発生をより効率的に抑制し、個々の感光体の長寿命化をより効率よく実現することが出来る。
<実施の形態3>
(3−1.トナー色による除電光量の制御)
感光体メモリは、転写後に感光体ドラム11上に残存している電荷により発生するが、残存電荷量が同じであっても、トナー色によって目立ちやすさが異なる。そのため、引き起こされる画質劣化の程度も異なる。本実施の形態においては、感光体ドラム11に供されるトナーの色によって、除電光量を変更する構成について説明する。なお、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容のものについてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
感光体メモリによる画質劣化は、感光体メモリの電気的な大きさは同じであっても、例えば、Y色(イエロー)は目立ちにくいが、C色(シアン)、M色(マゼンタ)、およびK色(ブラック)はY色よりも目立ちやすいといったように、トナー色によってその目立つ程度が異なる。
そこで、感光体メモリによる画質劣化が最も目立ちにくいY色の感光体ドラムに対する除電光量を低下させ、Y色の感光体ドラム11Yの長寿命化を図ることができる。
より具体的には、以下の通りである。Y色以外のC、M、K色の感光体ドラム11C、11M、11Kに対する除電光照射部16C、16M、16Kに出力する電圧をVoとすると、Y色の感光体ドラム11Y用の除電光照射部16Yに対しては、Voよりも低い電圧Vyを除電光電源部17から出力する。なお、電圧Vyは、感光体メモリによる画質劣化が許容できる範囲となるような値が、実験等により予め決定され、ROM53等の不揮発性メモリに記憶されている。
<実施の形態4>
(4−1.感光体ドラムの位置と膜厚減少)
タンデム型デジタルカラープリンタは、C、M、Y、K各色に対応した4つの感光体ドラム11が図14に示されるように、中間転写ベルト31の走行方向と感光体ドラム11の軸とが直交する向きに、中間転写ベルト31の下側に略一直線上に配置された構成となっている。これら4つの感光体ドラムの設置位置を、同図に示すように中間転写ベルト31の転写が行われる側の走行方向における上流側からそれぞれ、P1、P2、P3、P4とすると、通常はP1にY色、P2にM色、P3にC色、P4にK色が配置されている。なお、同図において符号の付されていない太線の矢印は、各ローラ、各感光体ドラム、および中間転写ベルトが回転駆動される向きを表す。
上流側からY色、M色、C色、K色の順に配置して行った耐久試験と、P1とP3の位置に設置される感光体ドラムのトナー色、即ち、Y色とC色とを入れ替えて行った耐久試験の結果を、図15の表に示す。同図に示す表において、Case1では、通常通り上流側からY、M、C、Kの順に配置し、Case2では、YとCを入れ替えて、上流側からC、M、Y、Kの順に配置して、耐久枚数2万枚の耐久試験を行った。同表より窺えるように、Case1、Case2共に、P1位置、即ち、図14における左端または、最も早いタイミングで中間転写ベルト31に画像を転写する感光体ドラム11の感光体の膜厚減少が最も大きい傾向を示した。これは、各感光体について、感光層の初期厚みからの減少量を経過時間で除して得られる膜厚減少速度が、最上流側に設置されている感光体において最も大きいことを示す。
(4−2.感光体ドラムの位置と除電光電圧)
上記の耐久試験の結果において、トナー色に係らず図14における左端または、最も早いタイミングで中間転写ベルト31に画像を転写する感光体の膜厚減少速度が最も大きい傾向が見られたことから、P1位置の感光体ドラム11に照射する除電光量を、他の感光体ドラム11に照射する除電光量よりも小さくすることにより、P1位置の感光体ドラム11の感光体の光疲労を抑制し、当該感光体の長寿命化を図ることが出来る。より具体的には、P2〜P4位置の感光体ドラム11用の除電光照射部16に対して出力する電圧をVoとすると、Voよりも低い電圧Vp1を、P1位置の感光体用の除電光照射部16に対して除電光電源部17から出力する。このような構成とすることにより、P1位置の感光体とP1以外の位置の感光体の寿命の差を縮めて、4つの感光体ドラム11の交換時期を出来るだけ揃えることにより、感光体の交換頻度を減じて、ユーザの利便性に資することができる。
なお、電圧Vp1は、感光体メモリによる画質劣化が許容できる範囲となるような値が、予め実験等により決定され、ROM53等の不揮発性メモリに記憶されている。
また、上記の構成においては、P1位置に設置されているのが、例えば、K色用の感光体ドラム11である場合、最初からVoよりも低い電圧Vp1を出力したのでは、感光体メモリによる画質劣化が目立つ結果となってしまう。従って、この場合、実施の形態3に鑑みると、P1位置にY色用の感光体ドラム11を設置すると、感光体メモリによる画質劣化が最も目立ちにくく、且つ、同時に感光体の長寿命化も図ることができ、最も効果的である。
<実施の形態5>
(5−1.シート種による感光体メモリの程度)
本実施の形態においては、トナー像が転写されるシートSの種類によって、除電光量を変更する構成について説明する。なお、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容のものについてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
一般に、電子写真方式の画像形成装置においては、坪量120(g/m)以上の厚紙と、120(g/m)未満の普通紙/薄紙とでは、画像形成のプロセススピードを変えて画像形成を行う。即ち、厚紙の場合には、普通紙/薄紙の場合と比較して、プロセススピードを遅くする。具体的には、普通紙/薄紙モードの場合、シート搬送速度は、例えば、165(mm/s)であるのに対し、厚紙モードの場合は、例えば、55(mm/s)である。その理由は、厚紙の場合は熱容量が大きく、定着時においてトナーが溶融する温度まで厚紙表面の温度を上昇させるのに長い時間を要するためである。ここで、プロセススピードとは、プリンタ100において一連の画像形成動作が行われるスピードのことである。
厚紙モードの場合、プロセススピードが遅いため、感光体ドラム11の回転スピードもプロセススピードに応じて遅くなる。従って、転写後に感光体ドラム11上の電荷残存箇所が除電光照射位置まで移動するのに要する時間も長くなり、その結果、暗減衰による感光体メモリの電位低下も大きくなり、感光体メモリが小さくなる。従って、厚紙モードの場合には、普通紙/薄紙モードの場合よりも照射する除電光量を低下させても、画質劣化が目立たないと考えられ、これにより、画質劣化を抑制しつつ、感光体ドラム11の長寿命化を図ることができる。
より具体的には、普通紙/薄紙モードの場合に除電光照射部16に出力する電圧をVpとすると、Vpよりも低い電圧Vtを、除電光電源部17から除電光照射部16に対して出力する。
CPU51(図2参照)は、シート種判別部71(図2参照)により判別されたシート種に従って、除電光照射部16への供給電圧を決定し、決定された電圧を除電光電源部17より除電光照射部16へと出力させる。
(5−2.シート種による除電光量の制御)
本実施の形態において、シート種によって除電光量を変更する除電光量制御処理の内容を表すフローチャートを、図16に示す。なお、図示していないが、プリンタ100全体を制御するメインルーチンがROM53(図2参照)に記憶されており、メインルーチンはCPU51(図2参照)によりROM53から読み出され、制御部50において別途実行されている。メインルーチンにおいて除電光量制御処理のサブルーチンがコールされる毎に実行される。
まず、プリントジョブを受付けると、シート種が判別される(ステップS41:YES、ステップS42)。シート種が普通紙もしくは薄紙の場合、電圧Vpが、除電光電源部17から除電光照射部16に対して出力される(ステップS42:普通紙/薄紙、ステップS43)。シート種が厚紙の場合、電圧Vtが、除電光電源部17から除電光照射部16に対して出力される(ステップS42:厚紙、ステップS44)。続いて、1頁分の除電光照射が終了したかどうかの判定が行われ、終了していない場合は、判定ステップが繰り返される(ステップS45:NO、ステップS45)。1頁分の除電光照射が終了している場合は、次に、プリントジョブが終了したかどうかの判定が行われる(ステップS45:YES、ステップS46)。プリントジョブが終了している場合は(ステップS46:YES)、メインルーチンにリターンされる。プリントジョブが終了していない場合は、ステップS42に戻ってシート種の判定が行われ(ステップS46:NO、ステップS42)、ステップS46において、画像形成ジョブが終了したと判定されるまで、ステップS42からステップS46が繰り返される。
上記のフローチャートにおいて、ステップS46で画像形成ジョブが終了していないと判定された場合、ステップS42に戻って再びシート種の判定が行われるとしているが、これに限らず、以下の構成としてもよい。即ち、ひとつの画像形成ジョブにおいて、異なるシート種の記録シートを使用することができないプリンタの場合は、1頁分の除電光照射処理が終了する毎にシート種の判定を行わずに、ステップS42にて判定されたシート種に対応した除電光電圧をRAM54等のメモリに一時的に記憶させておき、実行中の画像形成ジョブが終了するまで、当該記憶された除電光電圧が除電光電源部16から出力されるようにしてもよい。
なお、電圧Vp、Vtは、感光体メモリによる画質劣化が許容できる範囲となるような値が、予め実験等により決定され、ROM53等の不揮発性メモリに記憶されている。また、シート種判別部71におけるシート種の判別は、操作パネル2上で受け付けたユーザによる給紙トレイの選択、もしくは、LAN等のネットワークを介してプリンタ100と接続されたPC等の端末からユーザーが発行したプリントジョブの実行指令における給紙トレイの選択を検出することにより行われる。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することが出来る。
(1)実施の形態4においては、感光体メモリによる画質劣化が最も目立ちにくいY色用の感光体ドラム11に照射する除電光量を低下させる構成について説明したが、これに限られず、以下のようにしてもよい。感光体メモリによる画質劣化が最も目立ちやすいK色の感光体ドラム11K用の除電光照射部16Kに出力する電圧をVoとすると、C色、M色、Y色、およびK色用の除電光照射部16C、16M、16Y、および16Kに対して、Voにそれぞれ所定の係数αc、αm、αy、αk(0<αy<αc, αm≦αk=1)を乗算した電圧、αcVo、αmVo、αyVo、αkVo(=Vo)をそれぞれ出力するとしてもよい。これにより、3色(C、M、Y)、もしくは4色(C、M、Y、K)の感光体ドラム11の交換時期を出来るだけ揃えて各色の感光体ドラム11を同時に交換することができ、それにより交換頻度が減少し、ユーザの利便性に資することができる。また、αc、αm、αyは、感光体メモリによる画質劣化が許容できる範囲となるような値が、それぞれ予め実験等により決定され、ROM53等の不揮発性メモリに記憶されている。
(2)実施の形態5において、厚紙モード時には、4つ全ての除電光照射部16に対して同一の電圧Vtが除電光電源部17より出力されるとしたが、これに限られず、以下のようにしてもよい。即ち、トナー色に応じて、変形例(1)で用いられた係数αc、αm、αy、αkをVtに乗算した電圧を、それぞれに対応する除電光照射部16に対して除電光電源部17より出力するとしてもよい。これにより、より効率的に感光体ドラムの長寿命化を図ることができるのみならず、3色(C、M、Y)、もしくは4色(C、M、Y、K)の感光体ドラム11の交換時期を揃え、各色の感光体ドラム11を同時に交換することができ、交換頻度が減少して、ユーザの利便性に資することができる。
上記各実施の形態の図表において示された構成は一例であって、各実施の形態および変形例の効果を実現できる限り、必ずしも図示された全ての構成を備えていなくてもよい。
なお、コンピュータに上記各実施の形態および上記各変形例のような動作を実行させることができるプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MO、PDなどの光記録媒体、Smart Media(登録商標)、COMPACTFLASH(登録商標)などのフラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータで読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態で、インターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
また、上記各実施の形態および上記各変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明の画像形成装置、画像形成装置の作像ユニット、およびこれらにおける除電光量変更方法は、画質劣化を抑制しつつ、感光体の長寿命化を実現する技術として有用である。
1 作像部
10 画像形成部
100 プリンタ
11 感光体ドラム
12 帯電ローラ
13 現像器
14 クリーナブレード
15 光学部
16 除電光照射部
161 LED素子
162 レンズアレイ
162a レンズアレイ入光面
162b レンズアレイ出光面
17 除電光電源部
18 膜厚検出部
19 電圧供給ライン
20 給紙部
30 転写部
31 中間転写ベルト
32 駆動ローラ
33 従動ローラ
34 1次転写ローラ
40 定着装置
50 制御部
70 環境センサ

Claims (22)

  1. 複数の感光体上に画像データに基づいて静電潜像を形成し、形成された静電潜像をそれぞれ異なる色のトナーにより現像してトナー像を生成し、生成された各色のトナー像を転写体上の同位置に重ね合わせて転写する画像形成装置であって、
    転写後に前記複数の感光体表面に残存している電荷を除電するための除電光を、それぞれの感光体に対して照射する除電光照射手段を備え、
    前記除電光照射手段は、前記感光体の感光層の厚みに関する条件に従って決定される光量の除電光を照射することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記それぞれの感光体が有する感光層の厚みを検出する第1の検出手段をさらに備え、
    前記厚みに関する条件は、前記第1の検出手段により検出される前記感光層の初期厚みからの減少量であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記除電光照射手段は、前記感光層の初期厚みからの減少量が大きいほど低下させた光量の除電光を照射することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の感光体それぞれの近傍の温度および湿度を検出する第2の検出手段をさらに備え、
    前記除電光照射手段より照射される除電光の光量は、前記第1の検出手段の検出結果に従って決定された光量を、前記第2の検出手段による検出結果により得られる前記複数の感光体近傍の絶対湿度に従って補正した光量であることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記除電光照射手段は、前記絶対湿度が高いほど低下させた光量の除電光を照射することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記所定の条件は、前記感光体の設置位置であって、
    前記除電光照射手段は、前記各感光体について、感光層の初期厚みからの減少量を経過時間で除して得られる減少速度を想定した場合、最も減少速度が大きな設置位置に設置されている感光体に対して、他の位置に設置されている感光体に対してよりも低下させた光量の除電光を照射することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記複数の感光体上に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトを備え、
    前記複数の感光体は、当該中間転写ベルトの走行方向に沿って配置されており、
    前記各感光体について、感光層の初期厚みからの減少速度が最も大きなものの設置位置は、前記中間転写ベルトのトナー像が転写される側の走行方向において、最も上流側の設置位置であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 複数の感光体上に画像データに基づいて静電潜像を形成し、形成された静電潜像をそれぞれ異なる色のトナーにより現像してトナー像を生成し、生成された各色のトナー像を転写体上の同位置に重ね合わせて転写する画像形成装置であって、
    転写後に前記複数の感光体表面に残存している電荷を除電するための除電光を、それぞれの感光体に対して照射する除電光照射手段を備え、
    前記除電光照射手段は、Y(イエロー)色のトナー像が形成される感光体に対して、他の色のトナー像が形成される感光体に対する除電光よりも低下させた光量の除電光を照射することを特徴とする画像形成装置。
  9. 感光体上に画像データに基づいて静電潜像を形成し、形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を生成し、生成されたトナー像を転写体上に転写する画像形成装置であって、
    転写後に前記感光体表面に残存している電荷を除電するための除電光を、当該感光体に対して照射する除電光照射手段を備え、
    前記除電光照射手段は、画像形成のプロセススピードに従って決定される光量の除電光を照射することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記トナー像が転写され、定着される記録シートの種類を判別するシート種判別手段を備え、
    前記プロセススピードは、当該シート種判別手段により判別された記録シートの種類により決定されることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記シートの種類は坪量により決定され、
    前記除電光照射手段は、前記シート種判別手段により判別されたシートの坪量が所定の閾値以上の場合に、前記シートの坪量が所定の閾値未満の場合よりも低下させた光量の除電光を照射することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 複数の感光体上に画像データに基づいて静電潜像を形成し、形成された静電潜像をそれぞれ異なる色のトナーにより現像してトナー像を生成し、生成された各色のトナー像を転写体上の同位置に重ね合わせて転写する画像形成装置における作像ユニットであって、
    転写後に前記複数の感光体表面に残存している電荷を除電するための除電光を、それぞれの感光体に対して照射する除電光照射手段を備え、
    前記除電光照射手段は、前記感光体の感光層の厚みに関する条件に従って決定される光量の除電光を照射することを特徴とする作像ユニット。
  13. 複数の感光体上に画像データに基づいて静電潜像を形成し、形成された静電潜像をそれぞれ異なる色のトナーにより現像してトナー像を生成し、生成された各色のトナー像を転写体上の同位置に重ね合わせて転写する画像形成装置における作像ユニットであって、
    転写後に前記複数の感光体表面に残存している電荷を除電するための除電光を、それぞれの感光体に対して照射する除電光照射手段を備え、
    前記除電光照射手段は、Y(イエロー)色のトナー像が形成される感光体に対して、他の色のトナー像が形成される感光体に対する除電光よりも低下させた光量の除電光を照射することを特徴とする作像ユニット。
  14. 感光体上に画像データに基づいて静電潜像を形成し、形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を生成し、生成されたトナー像を転写体上に転写する画像形成装置における作像ユニットであって、
    転写後に前記感光体表面に残存している電荷を除電するための除電光を、当該感光体に対して照射する除電光照射手段を備え、
    前記除電光照射手段は、画像形成のプロセススピードに従って決定される光量の除電光を照射することを特徴とする作像ユニット。
  15. 複数の感光体上に画像データに基づいて静電潜像を形成し、形成された静電潜像をそれぞれ異なる色のトナーにより現像してトナー像を生成し、生成された各色のトナー像を転写体上の同位置に重ね合わせてフルカラー画像を形成する画像形成装置において実行される除電光制御方法であって、
    転写後に感光体上の残存電荷を除電するための除電光の光量を、前記感光体の感光層の厚みに関する条件に従って決定する決定ステップと、
    当該決定ステップにより決定された光量の除電光を感光体に対して照射する除電光照射ステップとを含むことを特徴とする除電光制御方法。
  16. 前記決定ステップは、前記それぞれの感光体が有する感光層の厚みを検出する第1の検出ステップをさらに含み、
    前記厚みに関する条件は、前記第1の検出ステップにより検出される前記感光層の初期厚みからの減少量であることを特徴とする請求項15に記載の除電光制御方法。
  17. 前記決定ステップは、前記感光層の初期厚みからの減少量が大きいほど、低下させた除電光量に決定することを特徴とする請求項16に記載の除電光制御方法。
  18. 前記決定ステップは、さらに、前記複数の感光体それぞれの近傍の温度および湿度を検出する第2の検出ステップと、
    前記第2の検出ステップによる温湿度の検出結果から前記複数の感光体近傍の絶対湿度を算出する絶対湿度算出ステップと、
    前記第1の検出ステップの検出結果に従って決定された除電光量を、前記絶対湿度に従って補正する補正ステップとを含むことを特徴とする請求項16または17に記載の除電光制御方法。
  19. 前記補正ステップは、前記絶対湿度が高いほど、除電光量が低下されるように補正することを特徴とする請求項18に記載の除電光制御方法。
  20. 感光体上に画像データに基づいて静電潜像を形成し、形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を生成し、生成されたトナー像を転写体上に転写する画像形成装置において実行される除電光制御方法であって、
    転写後に前記感光体表面に残存している電荷を除電するための除電光の光量を、画像形成のプロセススピードに従って決定する決定ステップと、
    前記決定ステップにより決定された光量の除電光を感光体に対して照射する除電光照射ステップとを含むことを特徴とする除電光制御方法。
  21. 前記決定ステップは、前記トナー像が転写され、定着される記録シートの種類を判別するシート種判別ステップを備え、
    前記プロセススピードは、前記シート種判別ステップにより判別された記録シートの種類により決定されることを特徴とする請求項20に記載の除電光制御方法。
  22. 前記シート種判別ステップは、坪量に従ってシートの種類を判別し、
    前記決定ステップは、シートの坪量が所定の閾値以上の場合に、シートの坪量が所定の閾値未満の場合よりも低下させた光量に決定することを特徴とする請求項20または21に記載の除電光制御方法。
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