JP6205879B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置及び画像形成方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)においては、画像データに基づくレーザー光が、一様に帯電した感光体(例えば感光ドラム)に対して照射(露光)されることにより、感光体表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光ドラムに現像装置からトナーが供給されることにより、静電潜像が可視化されてトナー像が形成される。このトナー像が、直接又は中間転写ベルトを介して間接的に用紙に転写された後、定着装置で加熱、加圧されることにより、用紙に画像が形成される。感光体において、露光が行われた部分が画像部となり、露光が行われていない部分が非画像部となる。
帯電工程では、感光体の表面にイオンや電子を与えて、感光体を目標とする電位に帯電させる。帯電方式としては、ワイヤーや鋸歯電極等の尖った電極の周囲に生じるコロナ放電を利用した方式が知られている。コロナ放電型の帯電装置には、放電電極と感光体との間にグリッド電極を有するスコロトロン帯電装置や、グリッド電極を持たないコロトロン帯電装置がある。
以下、感光体を帯電させるための電極の電位を「帯電極電位」と称する。例えば、スコロトロン帯電装置の場合はグリッド電極のグリッド電位Vが帯電極電位となり、コロトロン帯電装置の場合は放電電極の放電電位が帯電極電位となる。本明細書では、電位の絶対値の比較により電位の大小を表すこととする。
図1は、スコロトロン帯電装置80の構成を示す図である。
図1に示すように、スコロトロン帯電装置80は、ワイヤー等の放電電極81と、放電電極81と感光体87との間に介在するグリッド電極82とを有する。スコロトロン帯電装置80では、グリッド電極82に印加されるグリッド電圧、すなわちグリッド電位Vにより、放電電極81から感光体87に向かう帯電電流が制御される。これにより、感光体87の表面電位を安定化することができる。
現像工程では、現像剤担持体(例えば現像ローラー)に現像バイアス電圧を印加することにより、感光体の画像部に帯電トナーを付着させ、トナー像を形成する。図2に示すように、現像剤担持体の電位V(現像バイアス電位V)は、露光後の感光体の表面電位V(画像部電位V)よりも電位差ΔVだけ大きく設定される。感光体の画像部電位Vと現像バイアス電位Vの電位差ΔVによって電界が生じ、この電界によって現像剤担持体上の帯電トナーが感光体表面に移動し、感光体の画像部に付着する。
帯電トナーは感光体と現像剤担持体との間の電界による静電力によって感光体の画像部に移動する。しかし、低帯電量のトナーはキャリアーとの電気的な付着力が弱く感光体の非画像部に付着してしまう場合がある(いわゆる「地かぶり」)。
そこで、低帯電量のトナーが非画像部に付着しない程度に、非画像部電位Vと現像バイアス電位Vとの電位差|V−V|が設定される。この電位差|V−V|は「かぶりマージン」と呼ばれる。
かぶりマージン|V−V|が小さいと地かぶりが発生しやすくなる。逆に、かぶりマージン|V−V|が大きいと地かぶりは発生しにくくなるが、トナーと逆極性に帯電したキャリアーが感光体に付着しやすくなるため、画質が低下してしまう。
そのため、良好な画質を実現するためには、地かぶりが発生せず、かつ、キャリアー付着が発生しない適正なかぶりマージンが確保される必要がある。つまり、帯電装置の帯電極電位(スコロトロン型帯電装置の場合はグリッド電位V)は、感光体の非画像部電位Vが適正なかぶりマージンを確保できる値となるように設定される。
すなわち、帯電装置の帯電極電位Vによってかぶりマージンが制御されることとなる。本明細書においては、帯電装置の帯電極電位Vと現像バイアス電位Vとの電位差|V−V|を「制御用かぶりマージンVMC」と称する。また、制御用かぶりマージンVMCに対して、本質的なかぶりマージン|V−V|を「かぶりマージンVMR」と称する。
ところで、感光体は経時的に劣化するため、制御用かぶりマージンVMCが同じであっても、非画像部電位V0、すなわち本質的なかぶりマージンVMRは経時的に低下してくる。そのため、従来の画像形成装置では、感光体の耐久情報(走行時間)に応じて制御用かぶりマージンVMCを補正することにより、適正なかぶりマージンVMRが確保されるようになっている。なお、制御用かぶりマージンVMCの補正とは、帯電極電位Vを補正することに他ならない。
例えば、感光体の表面電位を測定するための表面電位計を備える画像形成装置の場合、表面電位計で測定された感光体の非画像部電位Vに基づいて制御用かぶりマージンVMCが補正される(例えば特許文献1)。
一方で、表面電位計を備えていない画像形成装置の場合、感光体の耐久情報と設定すべき制御用かぶりマージンVMCとが対応付けられた補正用テーブルが予め用意されており、この補正用テーブルを参照して制御用かぶりマージンVMCが補正される。また、感光体等の像担持体上に基準画像となるトナーパターンを形成し、このトナーパターンの画像濃度に基づいて制御用かぶりマージンVMCを設定するようにした画像形成装置も提案されている(例えば特許文献2)。
特開平1−231066号公報 特開平11−65237号公報
しかしながら、補正用テーブルを参照して制御用かぶりマージンVMCを設定する方法では、トナー、紙粉、放電生成物等によって帯電装置の電極(例えばグリッド電極)が想定していたよりも汚損された場合に、感光体の非画像部電位Vが目標とする電位とならず、適正なかぶりマージンVMRを確保できなくなる(図3参照)。その結果、地かぶりやキャリアー付着などが生じて、画質が低下する虞がある。
また、特許文献2に記載の手法は、地かぶりによって基準画像の画像濃度が変化することを利用しており、地かぶりが生じる状態となった場合に事後的に対処するものであるため、地かぶりの発生を未然に防止することはできない。
また、オフィス分野の画像形成装置には、低価格化、小型化が要求されるため、装置コストの増大、装置の大型化を招くこととなる表面電位計を設置することは好ましくない。
本発明の目的は、表面電位計を備えない簡易な構成で、適正なかぶりマージンを確保し、地かぶり及びキャリアー付着の発生を未然に防止できる画像形成装置及び画像形成方法を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、感光体と、
所定の帯電極電位に保持される電極を有し、放電により前記感光体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、
前記帯電装置による帯電後の前記感光体に対して露光する露光装置と、
前記所定の帯電極電位よりも制御用かぶりマージン分だけ小さい現像バイアス電位に保持される現像剤担持体を有し、前記露光装置による露光後の前記感光体に対してトナーを付着させる現像装置と、
像担持体上に形成された画像の画像濃度を検出する濃度検出部と、
現在の制御用かぶりマージンから初期補正量だけ減算した検出用かぶりマージンに基づいて前記帯電極電位を設定した状態で前記像担持体上にトナーパターンを形成させ、前記濃度検出部によって検出される前記トナーパターンの画像濃度に基づいて、前記制御用かぶりマージンを補正する制御部と、を備え
前記制御部は、前記濃度検出部によって検出される前記トナーパターンの画像濃度が、所定の範囲内であるか否かを判定し、
前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲内でない場合は、前記検出用かぶりマージンを段階的に変更して再設定し、再設定された検出用かぶりマージンに基づいて前記帯電極電位を設定した状態で前記像担持体上にトナーパターンを形成させ、前記トナーパターンの画像濃度が所定の範囲内となった時点の前記検出用かぶりマージンを用いて前記制御用かぶりマージンを補正することを特徴とする。
本発明に係る画像形成方法は、電極を所定の帯電極電位に保持して、放電により感光体の表面を一様に帯電させ、帯電後の前記感光体に対して露光し、現像剤担持体を前記所定の帯電極電位よりも制御用かぶりマージン分だけ小さい現像バイアス電位に保持することにより露光後の前記感光体に対してトナーを付着させる画像形成方法であって、
現在の制御用かぶりマージンから初期補正量だけ減算した検出用かぶりマージンに基づいて前記帯電極電位を設定した状態で像担持体上にトナーパターンを形成する第1の工程と、
前記第1の工程で形成されたトナーパターンの画像濃度を検出する第2の工程と、
前記第2の工程で検出されたトナーパターンの画像濃度に基づいて、前記制御用かぶりマージンを補正する第3の工程と、を備え、
前記第2の工程によって検出される前記トナーパターンの画像濃度が、所定の範囲内であるか否かを判定し、
前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲内でない場合は、前記検出用かぶりマージンを段階的に変更して再設定し、再設定された検出用かぶりマージンに基づいて前記帯電極電位を設定した状態で前記像担持体上にトナーパターンを形成させ、前記トナーパターンの画像濃度が所定の範囲内となった時点の前記検出用かぶりマージンを用いて前記制御用かぶりマージンを補正することを特徴とする。
本発明によれば、強制的にかぶりが発生しやすい状態としてトナーパターンを形成し、このトナーパターンの画像濃度に基づいて、制御用かぶりマージン、すなわち電極の帯電極電位が補正される。したがって、電極の汚損を考慮した適正なかぶりマージンが確保されるので、地かぶり及びキャリアー付着の発生を未然に防止することができる。また、表面電位計が不要となるので、表面電位計を設置することに伴う装置コストの増大、装置の大型化を回避することができる。
スコロトロン帯電装置の構成を示す図である。 現像処理におけるぶりマージンを示す図である。 目標とするかぶりマージンと実際のかぶりマージンを示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 第1の実施の形態に係るかぶりマージン補正処理の一例を示すフローチャートである。 制御用かぶりマージンの補正工程を模式的に示す図である。 制御用かぶりマージンの補正工程を模式的に示す図である。 第2の実施の形態に係るかぶりマージン補正処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るかぶりマージン補正処理の一例を示すフローチャートである。 実施例1の耐久試験結果を示す図である。 実施例2の耐久試験結果を示す図である。 実施例3の耐久試験結果を示す図である。 実施例4の耐久試験結果を示す図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す図である。図5は、実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図4、5に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置1には、CMYKの4色に対応する感光ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向(鉛直方向)に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。
すなわち、画像形成装置1は、感光ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
図4、5に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
また、ROM102には、感光ドラム413の耐久情報(ドラム走行時間)、画像形成した画像のカバレッジ情報、及び現像剤の耐久情報(現像剤走行時間)等が記憶される。感光ドラム413の耐久情報及び現像剤の耐久情報は、制御部100が備えるタイマー(図示略)によって計時される。また、画像のカバレッジ情報は、例えば印刷ジョブに含まれる画像情報から取得される。
感光ドラム413の耐久情報は、例えば感光ドラム413の画像部電位Vを推定し、現像バイアス電位Vを設定する際に用いられる。
カバレッジ情報及び現像剤の耐久情報等は、例えば画像形成部40における画像形成条件を設定する際に使用される。さらに本実施の形態では、カバレッジ情報又は現像剤の耐久情報は、後述するかぶりマージン補正処理においても使用される。すなわち、制御部100が、画像形成される画像のカバレッジ情報を監視するカバレッジ監視部、現像装置で用いられる現像剤の耐久情報を監視する現像剤監視部として機能する。
また、制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピュータ)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙に画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備える。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿の画像(両面を含む)を連続して読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う(画像濃度制御)。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41及び中間転写ユニット42等を備える。画像形成部40によって形成される画像の書込範囲は予め設定される。
画像形成ユニット41は、Y成分用、M成分用、C成分用、K成分用の4つの画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kで構成される。画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有するので、図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図4では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素についての符号は省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光を受けて一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネート樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
帯電装置414は、コロナ放電発生器で構成される。ここでは、帯電装置414がスコロトロン帯電装置で構成されている場合について説明する。図1に示すように、帯電装置414は、ワイヤー又は鋸歯電極等からなる放電電極81、放電電極81と感光体ドラム413との間に介在するグリッド電極82、グリッド電極82を清掃する電極クリーニング部83、ケーシング(シールド)84、放電電圧印加部85、及びグリッド電圧印加部86等を備える。
放電電圧印加部85により放電電極81に所定の放電電圧が印加されることにより、放電電極81の周囲にコロナ放電が生じる。また、グリッド電圧印加部86によりグリッド電極82にグリッド電圧が印加されることによって、放電電極81から感光体に向かう帯電電流が制御される。これにより、感光ドラム413の表面電位は、非画像部電位Vとなる。放電電圧印加部85及びグリッド電圧印加部86の動作は、制御部100によって制御される。
電極クリーニング部83は、例えば、グリッド電極82に対して放電電極81側から圧接され、グリッド電極82の長手方向に往復移動することにより、グリッド電極82上の付着物を掻き取るクリーニング部材(図示略)を有する。このクリーニング部材は、例えばフッ素繊維等の軟質の材料からなるブラシで構成される。電極クリーニング部83の動作は、制御部100によって制御される。
なお、電極クリーニング部83は、放電電極81を清掃するクリーニング部材を有していてもよい。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光ドラム413の電荷発生層で発生した正電荷が電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。これにより、感光ドラム413の露光された部分の表面電位は、画像部電位Vとなる。感光ドラム413の表面には、画像部電位Vと非画像部電位Vとの電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、各色成分の現像剤(例えば、小粒径のトナーと磁性体とからなる二成分現像剤)を収容しており、感光ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。現像工程における現像剤担持体(例えば現像ローラー)の現像バイアス電位Vは、露光後の感光ドラム413の画像部電位Vよりも電位差ΔVだけ高く設定される(図2参照)。画像部電位Vと現像バイアス電位Vの電位差ΔVによって現像剤担持体上の帯電トナーが感光体ドラム413の表面に移動し、感光ドラム413の画像部に付着することにより、トナー像が形成される。
画像部電位Vは感光ドラム413の耐久に応じて変化するため、現像バイアス電位Vは、例えば表1に示すテーブルに従って画像部電位Vを推定した上で設定される。また、制御用かぶりマージンVMC(=|V−V|)は一定に保持されるので、現像バイアス電位Vの変化に伴って、グリッド電位Vも変化することとなる。
例えば、ドラム走行時間が100〜150時間で、所定の電位差ΔVが600Vである場合、画像部電位Vは50Vと推定されるので、現像バイアス電位Vは650Vに設定される。このとき、制御用かぶりマージンVMCを100Vとすると、グリッド電位Vは750Vに設定される。
Figure 0006205879
画像形成装置1においては、グリッド電極82の汚損により非画像部電位Vが変動しても、適正なかぶりマージンVMRが確保されるように、制御用かぶりマージンVMC、すなわちグリッド電位Vを制御する必要がある。しかし、画像形成装置1は、感光ドラム413の表面電位計を備えていないため、非画像部電位Vを正確に知得して、制御用かぶりマージンVMCを設定することはできない。本実施の形態では、後述するかぶりマージン補正処理によって、制御用かぶりマージンVMCが適切に補正される。
ドラムクリーニング装置415は、感光ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光ドラム413の表面に残留する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光ドラム413に圧接されることにより、感光ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるローラー423B(以下「バックアップローラー423B」と称する)に対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、トナーと逆極性の電圧(一次転写バイアス)を一次転写ローラー422に印加することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、トナーと逆極性の電圧(二次転写バイアス)を二次転写ローラー424に印加することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング部426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部60は、用紙の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材60A、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材60Aに裏面側支持部材60Bが圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材60A又は裏面側支持部材60Bから用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていてもよい。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、第1の搬送部53、及び第2の搬送部54等を備える。
給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット511〜513には、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。
第1の搬送部53は、中間搬送ローラー部531、ループローラー部532、及びレジストローラー部533を含む複数の搬送ローラー部を備える。第1の搬送部53は、給紙部51、又は外部給紙装置(図示略)から給紙された用紙Sを画像形成部40(二次転写部)に搬送する。
第2の搬送部54は、複数の搬送ローラー部が配置されたスイッチバック経路541及び裏面用搬送路542を備える。第2の搬送部54は、用紙Sをスイッチバック経路541に一旦搬送した後、スイッチバックさせて裏面用搬送路542に搬送することにより用紙Sを反転させ、第1の搬送部53(ループローラー部532の上流)に供給する。
給紙部51、又は外部給紙装置(図示略)から給紙された用紙Sは、第1の搬送部53によって画像形成部40に搬送される。そして、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sの一方の面(表面)に一括して二次転写され、定着部60において定着処理が施される。画像が形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
また、画像形成装置1においては、中間転写ベルト421上に形成されたトナーパターンの画像濃度を検出する濃度検出部43が配置される。濃度検出部43は、例えば一次転写ニップよりもベルト走行方向下流側で、二次転写ニップよりもベルト走行方向上流側の領域において、中間転写ベルト421の外周面に対向して配置される。
濃度検出部43には、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの発光素子と、フォトダイオード(PD:Photodiode)などの受光素子を備え、トナーパターンの反射強度を検出する反射型の光センサーを適用することができる。また、中間転写ベルト421が透光性の材料で構成されている場合には、濃度検出部43として、発光素子と受光素子が中間転写ベルト421を挟んで対向配置される透過型の光センサーを適用することができる。一般に、トナーパターンの画像濃度を検出する光センサーは、IDC(Image Density Control)センサーと呼ばれる。
また、感光ドラム413の近傍には、画像形成装置1内の温度、湿度(相対湿度)を検出する温湿度検出部44(図5参照)が配置される。
濃度検出部43の検出結果(トナーパターンの画像濃度)及び温湿度検出部44の検出結果に基づいて、露光強度、グリッド電位、現像バイアス電位等の画像形成条件が制御される(画像濃度制御)。画像濃度制御の手法については、公知の技術を適用することができるので、ここでの説明は省略する。
図6は、第1の実施の形態に係るかぶりマージン補正処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、各色成分の帯電装置414Y、414M、414C、414Kごとに行われる。
また、図7、図8に、制御用かぶりマージンの補正工程を模式的に示す。
図6に示すかぶりマージン補正処理は、例えば、制御用かぶりマージンVMCの補正を行うタイミングとなったことに伴い、CPU101がROM102に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。補正タイミングとしては、例えば所定枚数の印刷ごと(例えば10000枚印刷ごと)などが考えられる。
なお、印刷ジョブの実行中に制御用かぶりマージンVMCの補正を行うタイミングとなった場合、印刷ジョブは一旦中断され、かぶりマージン補正処理が実行される。
以下において、現像バイアス電圧Vは、予め用意されたテーブル(表1参照)より推定される画像部電位Vに基づいて設定されるものとする。また、制御用かぶりマージンVMCは一定に保持され、初期値は100Vであるものとする。また、現在の制御用かぶりマージン(元の制御用かぶりマージン)を「VMC0」、制御用かぶりマージンVMC0に基づいてグリッド電位Vを設定したときのかぶりマージン(現在のかぶりマージン)を「VMR0」とする。
ステップS101において、制御部100は、現在の制御用かぶりマージンVMC0を取得する。グリッド電極82等に汚損が生じていなければ、現在の制御用かぶりマージンVMC0により、適正なかぶりマージンVMRが確保されるはずである。
しかし、グリッド電極82等に汚損が生じていれば、現在の制御用かぶりマージンVMC0が一定であっても、現在のかぶりマージンVMR0が適正値よりも大きく又は小さくなる虞がある。つまり、現在の制御用かぶりマージンVMC0は、適正ではないことになる。ただし、適正なかぶりマージンVMRが確保されていなくても、直ちに画像に地かぶりやキャリアー付着による劣化が生じるわけではない。
ステップS102において、制御部100は、現在の制御用かぶりマージンVMC0から初期補正量αだけ減算した値(VMC0−α)を、検出用かぶりマージンVMDとして設定する(図7参照)。検出用かぶりマージンVMDは、制御用かぶりマージンVMCの適否を判定するために仮設定されるかぶりマージンである。初期補正量αとは、像担持体としての中間転写ベルト421上にトナーパターンを形成したときに、強制的に地かぶりを生じさせるための補正量であり、例えば現在の制御用かぶりマージンVMC0の1/2程度に設定される。現在の制御用かぶりマージンVMC0が100Vの場合、初期補正量αは例えば50Vに設定される。
ステップS103において、制御部100は、現像バイアス電位Vよりも検出用かぶりマージンVMD分だけ大きい値(V+VMD)をグリッド電位Vとして設定する。初期の検出用かぶりマージンVMD(=VMC0−α)は現在の制御用かぶりマージンVMC0よりも小さいので、検出用かぶりマージンVMDに基づいてグリッド電位Vが設定されると、制御用かぶりマージンVMC0に基づいてグリッド電位Vが設定された状態に比較して地かぶりが生じやすい状態となる。
ステップS104において、制御部100は、中間転写ベルト421上にトナーパターンを形成させる。トナーパターンは、低濃度中間調(例えば画像濃度10〜20%)のパッチ画像であることが好ましい。これにより、地かぶりによる画像濃度の変化を的確に検出することができる。すなわち、トナーパターンの画像濃度(入力値)が低すぎると、濃度検出部43の検出能を高くする必要があり、検出される画像濃度(出力値)が汚れやクリーニング不良等の影響を受けやすくなる。逆に、トナーパターンの画像濃度(入力値)が高すぎると、地かぶりによる画像濃度(出力値)の変化を検出しにくくなり、トナー消費量も増大する。
ステップS105において、制御部100は、濃度検出部43からの出力に基づいて、中間転写ベルト421上に形成されたトナーパターンの画像濃度Dを検出する。ここでは、トナーパターンの画像濃度Dを、トナーパターンからの反射強度で表すこととする。反射強度が低い程、画像濃度は低く、反射強度が高い程、画像濃度は高い。
元の状態に比較して地かぶりが生じやすい状態となっているので、トナーパターンの画像濃度Dは本来の画像濃度よりも高くなる。本来の画像濃度とは、現在の制御用かぶりマージンVMCに基づいてグリッド電位Vを設定してトナーパターンを形成したときの画像濃度である。
ステップS106において、制御部100は、トナーパターンの画像濃度Dと予め設定された画像濃度の適正範囲(ここでは0.15〜0.25)を比較する。画像濃度の適正範囲とは、適正なかぶりマージンVMRが確保されているときの制御用かぶりマージンVMCに基づいてグリッド電位Vが設定された状態で、トナーパターンを形成したときに得られる画像濃度の取り得る範囲である。つまり、現在の制御用かぶりマージンVMC0に基づいてグリッド電位Vを設定したときのかぶりマージンVMR0が適正値であれば、濃度検出部43によって検出されるトナーパターンの画像濃度Dは適正範囲内になる。逆に、画像濃度Dが適正範囲外となった場合は、現在の制御用かぶりマージンVMCでは適正なかぶりマージンVMRが確保されていないことになる。
この画像濃度の適正範囲は、グリッド電極82等に汚損が生じていない状態で予め実験的に求められ、例えば記憶部72に格納される。画像濃度の適正範囲は、形成するトナーパターンの画像濃度(入力値)に応じて異なる範囲となることは言うまでもない。
ここで、画像濃度の適正範囲は、画像形成される画像のカバレッジ情報、画像形成装置1の使用環境(温湿度)、又は現像装置412で用いられる現像剤の耐久情報に応じて設定されるのが好ましい。これらの条件によって、画像濃度の適正範囲は変動するためである。これにより、適正なかぶりマージンVMRが確保されているか否か、すなわち現在の制御用かぶりマージンVMCが適正であるか否かを的確に判断することができる。
表2に、画像のカバレッジ情報(一定時間の平均カバレッジ)に対する画像濃度の適正範囲の一例を示す。低カバレッジの画像を連続して画像形成した場合、現像剤中のトナーが劣化して帯電量が下がるため、地かぶりが生じやすくなる。一方、高カバレッジ画像を連続して画像形成した場合、トナーの消費が多くなり、新しいトナーが大量に補充されて帯電量分布が不安定になる(部分的に帯電量が低くなる)ため、地かぶりが発生しやすくなる。したがって、表2に示すように、地かぶりが発生しやすい程、画像濃度の適正範囲は高めに設定されるのが好ましい。
Figure 0006205879
表3に、画像形成装置1の使用環境(LL:低温低湿(10℃,20%RH)、NN:常温常湿(20℃,50%RH)、HH:高温高湿(30℃,80%RH))に対する画像濃度の適正範囲の一例を示す。LL環境におけるトナーの帯電量は、NN環境におけるトナー帯電量に比較して高くなるため、地かぶりが生じにくくなる。一方、HH環境におけるトナー帯電量は、NN環境におけるトナー帯電量に比較して低くなるため、地かぶりが生じやすくなる。したがって、地かぶりが発生しやすいHH環境で画像形成する場合の画像濃度の適正範囲は、LL環境やNN環境で画像形成する場合に比較して高めに設定されるのが好ましい。
Figure 0006205879
表4に、現像剤の耐久情報(現像剤走行時間)に対する画像濃度の適正範囲の一例を示す。現像剤の耐久が進むと、現像剤中のキャリアーが劣化し、トナー帯電量が低下するため、地かぶりが生じやすくなる。したがって、表4に示すように、現像剤の耐久が進むにつれて、画像濃度の適正範囲は高めに設定されるのが好ましい。
Figure 0006205879
ステップS106において、制御部100が、画像濃度Dは0.15未満であると判定した場合、処理はステップS107に移行する。ステップS107において、制御部100は、検出用かぶりマージンVMDを所定電位(例えば10V)だけ小さく再設定する。
画像濃度Dが0.15未満の場合、想定していたよりも地かぶりが少ないことになる。つまり、元の制御用かぶりマージンVMC0に基づいてグリッド電位Vが設定された場合、かぶりマージンVMR0が適正値よりも大きくなり、キャリアー付着が生じやすい状態となっていることになる。したがって、この場合は、かぶりマージンVMRが小さくなるように、制御用かぶりマージンVMCを元の値(VMC0)よりも小さくする補正が行われる。具体的には、制御用かぶりマージンVMCの補正量を決定するために、検出用かぶりマージンVMDが段階的に小さく設定される。
ステップS108において、制御部100は、再設定された検出用かぶりマージンVMDが10V以下であるか否かを判定する。検出用かぶりマージンVMDが10Vよりも大きい場合、ステップS103移行の処理が繰り返される。一方、検出用かぶりマージンVMDが10V以下である場合は、制御用かぶりマージンVMCを補正しても、かぶりマージンVMRが改善されないことになるので、補正不能と判断され、かぶりマージン補正処理は終了される。この場合、キャリアー付着が生じる可能性が高いので、SC表示を行い、帯電装置414のメンテナンスを促すのが好ましい。
なお、ステップS108では、検出用かぶりマージンVMDの再設定回数が所定の回数に到達したか否かによって、ステップS103移行の処理を繰り返すか、かぶりマージン補正処理を終了するかを判定するようにしてもよい。
ステップS106において、制御部100が、画像濃度Dは0.25よりも大きいと判定した場合、処理はステップS110に移行する。ステップS110において、制御部100は、検出用かぶりマージンVMDを所定電位(例えば10V)だけ大きく再設定する。
画像濃度Dが0.25よりも大きい場合、想定していたよりも地かぶりが多いことになる。つまり、元の制御用かぶりマージンVMC0に基づいてグリッド電位Vが設定された場合、かぶりマージンVMR0が適正値よりも小さくなり、地かぶりが生じやすい状態となっていることになる。したがって、この場合は、かぶりマージンVMRが大きくなるように、制御用かぶりマージンVMCを元の値(VMC0)よりも大きくする補正が行われる。具体的には、制御用かぶりマージンVMCの補正量を決定するために、検出用かぶりマージンVMDが段階的に大きく設定される。
ステップS111において、制御部100は、再設定された検出用かぶりマージンVMDが90V以上であるか否かを判定する。検出用かぶりマージンVMDが90Vよりも小さい場合、ステップS103移行の処理が繰り返される。一方、検出用かぶりマージンVMDが90V以上である場合は、制御用かぶりマージンVMCを補正しても、かぶりマージンVMRが改善されないことになるので、補正不能と判断され、かぶりマージン補正処理は終了される。この場合、地かぶりが生じる可能性が高いので、SC表示を行い、帯電装置414のメンテナンスを促すのが好ましい。
なお、ステップS111では、検出用かぶりマージンVMDの再設定回数が所定の回数に到達したか否かによって、ステップS103移行の処理を繰り返すか、かぶりマージン補正処理を終了するかを判定するようにしてもよい。
ステップS106において、制御部100が、画像濃度Dは0.15以上0.25以下であると判定した場合、処理はステップS109に移行する。ステップS109において、制御部100は、制御用かぶりマージンVMCとして、検出用かぶりマージンVMDに初期補正量αを加算した値を設定する。
ステップS107やステップS110で検出用かぶりマージンVMDの再設定が行われていない場合は、元の制御用かぶりマージンVMC0が維持される。元の制御用かぶりマージンVMC0に基づいてグリッド電位Vを設定することにより、適正なかぶりマージンVMRが確保されるということである。
一方、ステップS107やステップS110で検出用かぶりマージンVMDが再設定された場合は、元の制御用かぶりマージンVMC0よりも再設定時の補正量だけ大きい、又は小さい値が制御用かぶりマージンVMCとして設定されることになる。
例えば、検出用かぶりマージンVMDを10V減算する処理(ステップS107)が2回行われた場合、検出用かぶりマージンVMDは(VMC0−α−20[V])となっているので、ステップS109において、制御用かぶりマージンVMCは、(VMC0−20[V])に設定されることになる。
また例えば、検出用かぶりマージンVMDを10V加算する処理(ステップS110)が1回行われた場合、検出用かぶりマージンVMDは(VMC0−α+10[V])となっているので、ステップS109において、制御用かぶりマージンVMCは(VMC0+10[V])に設定されることになる(図8参照)。なお、図8では、補正後の制御用かぶりマージンVMCを「VMC1」、補正後のかぶりマージンVMRを「VMR1」、補正後のグリッド電位Vを「Vg1」、補正後の非画像部電位Vを「V01」として示している。
ステップS109において制御用かぶりマージンVMCが設定されると、かぶりマージン補正処理は終了となる。これに伴い、中断されていた印刷ジョブが再開される。このとき、グリッド電位Vは、補正後の制御用かぶりマージンVMC1に基づいて設定される。
このように、第1の実施の形態に係る画像形成装置(1)は、感光体(感光ドラム413)と、所定の帯電極電位(グリッド電位V)に保持される電極(グリッド電極82)を有し、放電により感光体(413)の表面を一様に帯電させる帯電装置(414)と、帯電装置(414)による帯電後の感光体(413)に対して露光する露光装置(411)と、帯電装置(414)の帯電極電位(V)よりも制御用かぶりマージン(VMC)分だけ小さい現像バイアス電位(V)に保持される現像剤担持体を有し、露光装置(411)による露光後の感光体(413)に対してトナーを付着させる現像装置(412)と、像担持体(中間転写ベルト421)上に形成された画像の画像濃度(D)を検出する濃度検出部(43)と、現在の制御用かぶりマージン(VMC0)から初期補正量(α)だけ減算した検出用かぶりマージン(VMD)に基づいて帯電極電位(V)を設定した状態で像担持体(421)上にトナーパターンを形成させ、濃度検出部(43)によって検出されるトナーパターンの画像濃度(D)に基づいて、制御用かぶりマージン(VMC)を補正する制御部(100)と、を備える。
具体的には、制御部(100)は、濃度検出部(43)によって検出されるトナーパターンの画像濃度(D)が、所定の範囲内(例えば0.15〜0.25)であるか否かを判定し、トナーパターンの画像濃度(D)が所定の範囲の上限値よりも大きい場合は制御用かぶりマージン(VMC)を現在の値(VMC0)よりも大きく設定し、トナーパターンの画像濃度(D)が所定の範囲の下限値よりも小さい場合は制御用かぶりマージン(VMC)を現在の値(VMC0)よりも小さく設定し、トナーパターンの画像濃度(D)が所定の範囲内である場合は制御用かぶりマージン(VMC)を現在の値(VMC0)のまま維持する。
より具体的には、制御部(100)は、トナーパターンの画像濃度(D)が所定の範囲の上限値よりも大きい場合は、検出用かぶりマージン(VMD)を段階的に大きく再設定して像担持体(421)上にトナーパターンを形成させ、トナーパターンの画像濃度(D)が所定の範囲内となった時点の検出用かぶりマージン(VMD)に、初期補正量(α)を加算した値(VMD+α)を制御用かぶりマージン(VMC)として設定し、トナーパターンの画像濃度(D)が所定の範囲の下限値よりも小さい場合は、検出用かぶりマージン(VMD)を段階的に小さく再設定して像担持体(421)上にトナーパターンを形成させ、トナーパターンの画像濃度(D)が所定の範囲内となった時点の検出用かぶりマージン(VMD)に、初期補正量(α)を加算した値(VMD+α)を制御用かぶりマージン(VMC)として設定する。
第1の実施の形態によれば、強制的にかぶりが発生しやすい状態としてトナーパターンを形成し、このトナーパターンの画像濃度Dに基づいて制御用かぶりマージンVMCが補正される。そして、補正された制御用かぶりマージンVMCに基づいてグリッド電位Vが設定される。したがって、電極の汚損を考慮した適正なかぶりマージンVMRが確保されるので、地かぶり及びキャリアー付着の発生を未然に防止することができる。また、表面電位計が不要となるので、表面電位計を設置することに伴う装置コストの増大、装置の大型化を回避することができる。
これに対して、特許文献2に開示されているように、元の制御用かぶりマージンVMC0に基づいて設定されたグリッド電位Vg0のままでトナーパターンを形成した場合、地かぶりは極めて生じにくいので、トナーパターンの画像濃度Dは本来のトナーパターンの画像濃度とほとんど変わらない。つまり、かぶりマージンVMRが適正範囲から外れかけていても、それを知得することはできない。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、制御用かぶりマージンVMCが補正不能であると判定された場合(ステップS108で“YES”、ステップS111で“YES”)、かぶりマージン補正処理が終了する。これに対して、第2の実施の形態では、グリッド電極82の清掃を行った上で、改めて制御用かぶりマージンVMCの補正を行う。
なお、第2の実施の形態と第1の実施の形態とは、かぶりマージン補正処理が異なるだけであり、画像形成装置1の構成は同様であるので、詳細な説明は省略する。
図9、10は、第2の実施の形態に係るかぶりマージン補正処理の一例を示すフローチャートである。このかぶりマージン補正処理において、清掃回数CLの初期値は0回に設定されているものとする。
図9のステップS201〜S206は、第1の実施の形態(図6のステップS101〜S106)と同様である。図9のステップS206において、制御部100が、画像濃度Dは0.15未満であると判定した場合、処理はステップS207に移行する。ステップS207において、制御部100は、検出用かぶりマージンVMDを所定電位(例えば10V)だけ小さく再設定する。
ステップS208において、制御部100は、再設定された検出用かぶりマージンVMDが10V以下であるか否かを判定する。検出用かぶりマージンVMDが10Vよりも大きい場合、ステップS203移行の処理が繰り返される。一方、検出用かぶりマージンVMDが10V以下である場合、処理は図10のステップS212に移行する。つまり、グリッド電極82等の汚損により、かぶりマージンVMRが著しく大きくなっていることが想定されるので、グリッド電極82の清掃を行う。
ステップS206において、制御部100が、画像濃度Dは0.25より大きいと制御部100が判定した場合、処理はステップS210に移行する。ステップS210において、制御部100は、検出用かぶりマージンVMDを所定電位(例えば10V)だけ大きく再設定する。
ステップS211において、制御部100は、再設定された検出用かぶりマージンVMDが90V以上であるか否かを判定する。検出用かぶりマージンVMDが90Vよりも小さい場合、ステップS203移行の処理が繰り返される。一方、検出用かぶりマージンVMDが90V以上である場合、処理は図8のステップS212に移行する。つまり、グリッド電極82等の汚損により、かぶりマージンVMRが著しく小さくなっていることが想定されるので、グリッド電極82の清掃を行う。
ステップS206において、制御部100が、画像濃度Dは0.15以上0.25以下であると判定した場合、処理はステップS209に移行する。ステップS209において、制御部100は、制御用かぶりマージンVMCとして、検出用かぶりマージンVMDに初期補正量αを加算した値を設定する。これにより、適正なかぶりマージンVMRが確保される。
ステップS209において制御用かぶりマージンVMCが設定されると、かぶりマージン補正処理は終了となる。これに伴い、中断されていた印刷ジョブが再開される。このとき、グリッド電位Vは、補正後の制御用かぶりマージンVMC1に基づいて設定される。また、清掃回数CLはクリアされる(CL=0)。
図10のステップS212において、制御部100は、清掃回数CL(初期値=0)が所定回数N(例えばN=5)よりも小さいか否かを判定する。清掃回数CLが所定回数Nよりも小さい場合、処理はステップS213に移行する。
ステップS213において、制御部100は、電極クリーニング部83の動作を制御し、グリッド電極82のクリーニング処理を実行させる。これにより、グリッド電極82の付着物が掻き取られ、清掃される。したがって、元の制御用マージンVMCに基づいてグリッド電位Vを設定したときの非画像部電位Vは適正値に近づく。
ステップS214において、制御部100は、清掃回数CLを1加算した後、ステップS202以降の処理を実行する。ステップS202以降の処理により、検出用かぶりマージンVMD(=VMC0−α)が改めて設定され、必要に応じて制御用かぶりマージンVMCの補正が行われる。
ステップS212において清掃回数CLが所定回数N以上であると制御部100が判定した場合は、複数回のグリッド電極82の清掃を行ってもかぶりマージンVMRが改善されなかったことになるので、補正不能と判断され、かぶりマージン補正処理は終了される。
第2の実施の形態に係る画像形成装置1によれば、第1の実施の形態と同様に、電極の汚損を考慮した適正なかぶりマージンVMRが確保されるので、地かぶり及びキャリアー付着の発生を未然に防止することができる。また、表面電位計が不要となるので、表面電位計を設置することに伴う装置コストの増大、装置の大型化を回避することができる。
さらに、第2の実施の形態に係る画像形成装置(1)においては、帯電装置(414)が電極(グリッド電極82)を清掃するクリーニング部(83)を有し、クリーニング部(83)は、検出用かぶりマージン(VMD)を段階的に大きく又は小さく再設定しても、トナーパターンの画像濃度(D)が所定の範囲内とならない場合(図9のステップS208、S211で“YES”)に、電極(82)を清掃する。
これにより、かぶりマージン補正時にグリッド電極82等の汚損が自動的に清掃されるので、制御用かぶりマージンVMCが補正不能と判断されても、直ちにサービスマンを呼んでメンテナンスを行う必要がなくなる。したがって、画像形成装置1の生産性が格段に向上する。
[実施例1]
実施例1では、NN環境(20℃、50%RH)にて、カバレッジ5%の画像を連続して画像形成する耐久試験を行った。
具体的には、実施例1−1では、耐久試験中に第1の実施の形態に係るかぶりマージン補正処理(図6参照)に従って制御用かぶりマージンVMCの補正を行った。また、実施例1−2では、耐久試験中に第2の実施の形態に係るかぶりマージン補正処理(図9、10参照)に従って制御用かぶりマージンVMCの補正を行った。実施例1−1、1−2ともに、かぶりマージン補正処理は10000枚印刷ごとに行い、画像濃度の適正範囲は0.15〜0.25とした。
そして、定期的に白地部の地かぶりをランク評価した。地かぶりランクは0〜6までの7段階で評価した。地かぶりランク3以下は、目視でも白地に地かぶりを確認できるレベルである。
また、比較例1として、表5に示す制御用かぶりマージン補正テーブルに従って制御用かぶりマージンVMCの補正を行い、実施例1と同様の耐久試験を行った。制御用かぶりマージンの初期値は100Vとした。すなわち、比較例1では、ドラム走行時間が0〜100時間の場合は制御用かぶりマージンVMCを100Vに設定し(グリッド電位Vは現像バイアス電位V+100[V])、ドラム走行時間が100〜150時間の場合は制御用かぶりマージンVMCを110Vに設定し(グリッド電位Vは現像バイアス電位V+110[V])、ドラム走行時間が150時間超の場合は制御用かぶりマージンVMCを120Vに設定した(グリッド電位Vは現像バイアス電位V+110[V])。
Figure 0006205879
地かぶりランクの評価結果を図11に示す。図11に示すように、実施例1−1、1−2ともに、1000kpまで地かぶりは発生しなかった。かぶりマージン補正処理においてクリーニング部83を稼動させた実施例1−2では、耐久試験の後半でも地かぶりランクの低下はほとんど認められなかった。
これに対して、比較例1では、プリント枚数が800kpを超えたあたりから白地部に視認できる程度の地かぶりが発生した。
[実施例2]
実施例2では、NN環境(20℃、50%RH)にて、カバレッジ20%の高カバレッジ画像を連続して画像形成する耐久試験を行った。制御用かぶりマージンVMCの補正は、第1の実施の形態に係るかぶりマージン補正処理(図6参照)に従って行い、画像濃度の適正範囲は表2に従って0.20〜0.35に設定した。そして、定期的に白地部の地かぶりをランク評価した。
また、比較例2として、表5に示す制御用かぶりマージン補正テーブルに従って制御用かぶりマージンVMCの補正を行い、実施例2と同様の耐久試験を行った。
地かぶりランクの評価結果を図12に示す。図12に示すように、比較例2では、プリント枚数が300kpを超えたあたりから地かぶりが発生したのに対して、実施例2では、プリント枚数が300kpを超えても地かぶりは発生しなかった。
[実施例3]
実施例3では、100kpごとに使用環境をNN→LL→HH→NN→・・と定期的に変えて、カバレッジ5%の画像を連続して画像形成する耐久試験を行った。制御用かぶりマージンVMCの補正は、第1の実施の形態に係るかぶりマージン補正処理(図6参照)に従って行い、画像濃度の適正範囲は表3に従って使用環境に応じて設定した。そして、定期的に白地部の地かぶりをランク評価した。
また、比較例3として、表5に示す制御用かぶりマージン補正テーブルに従って制御用かぶりマージンVMCの補正を行い、実施例3と同様の耐久試験を行った。
地かぶりランクの評価結果を図13に示す。図13に示すように、比較例3では、HH環境において地かぶりが発生したのに対して、実施例3では、いずれの使用環境でも地かぶりは発生しなかった。
[実施例4]
実施例4では、実施例1と同様に、NN環境(20℃、50%RH)にて、カバレッジ5%の画像を連続して画像形成する耐久試験を行った。制御用かぶりマージンVMCの補正は、第1の実施の形態に係るかぶりマージン補正処理(図6参照)に従って行い、画像濃度の適正範囲は表4に従って現像剤の走行時間に応じて設定した。そして、定期的に白地部の地かぶりをランク評価した。
地かぶりランクの評価結果を図14に示す。図14には、比較のため、実施例1−1及び比較例1の結果も示している。図14に示すように、実施例4では、実施例1−1と同様に地かぶりの発生はなく、特に耐久試験の後半では実施例1−1よりも良好な結果が得られた。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、実施の形態では、帯電装置414がスコロトロン帯電装置で構成される場合について説明したが、本発明はコロトロン帯電装置などのコロナ放電型の帯電装置を備える画像形成装置に適用できる。コロトロン帯電装置の場合、放電電極の放電電位が帯電極電位となる。また、帯電ローラー、帯電ブラシ、又は帯電ブレード等を用いる近接放電型の帯電装置を備える画像形成装置に適用することもできる。
また例えば、実施の形態では、像担持体として中間転写ベルト421上に形成したトナーパターンの画像濃度を濃度検出部43で検出する場合について説明したが、感光ドラム413や用紙を像担持体として、これらに形成したトナーパターンの画像濃度を濃度検出部43で検出するようにしてもよい。この場合、濃度検出部43は、感光ドラム413又は用紙搬送路の近傍に配置される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
43 濃度検出部
44 温湿度検出部
50 用紙搬送部
60 定着部
80 帯電装置
81 放電電極
82 グリッド電極
83 電極クリーニング部
85 放電電圧印加部
86 グリッド電圧印加部
100 制御部
411 露光装置
412 現像装置
413 感光ドラム(感光体)
414 帯電装置
421 中間転写ベルト(像担持体)

Claims (16)

  1. 感光体と、
    所定の帯電極電位に保持される電極を有し、放電により前記感光体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、
    前記帯電装置による帯電後の前記感光体に対して露光する露光装置と、
    前記所定の帯電極電位よりも制御用かぶりマージン分だけ小さい現像バイアス電位に保持される現像剤担持体を有し、前記露光装置による露光後の前記感光体に対してトナーを付着させる現像装置と、
    像担持体上に形成された画像の画像濃度を検出する濃度検出部と、
    現在の制御用かぶりマージンから初期補正量だけ減算した検出用かぶりマージンに基づいて前記帯電極電位を設定した状態で前記像担持体上にトナーパターンを形成させ、前記濃度検出部によって検出される前記トナーパターンの画像濃度に基づいて、前記制御用かぶりマージンを補正する制御部と、を備え
    前記制御部は、前記濃度検出部によって検出される前記トナーパターンの画像濃度が、所定の範囲内であるか否かを判定し、
    前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲内でない場合は、前記検出用かぶりマージンを段階的に変更して再設定し、再設定された検出用かぶりマージンに基づいて前記帯電極電位を設定した状態で前記像担持体上にトナーパターンを形成させ、前記トナーパターンの画像濃度が所定の範囲内となった時点の前記検出用かぶりマージンを用いて前記制御用かぶりマージンを補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記濃度検出部によって検出される前記トナーパターンの画像濃度が、所定の範囲内であるか否かを判定し、
    前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲の上限値よりも大きい場合は前記制御用かぶりマージンを現在の値よりも大きく設定し、
    前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲の下限値よりも小さい場合は前記制御用かぶりマージンを現在の値よりも小さく設定し、
    前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲内である場合は前記制御用かぶりマージンを初期補正量だけ減算する前の値のまま維持することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲の上限値よりも大きい場合は、前記検出用かぶりマージンを段階的に大きく再設定して前記像担持体上にトナーパターンを形成させ、前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲内となった時点の前記検出用かぶりマージンに、前記初期補正量を加算した値を前記制御用かぶりマージンとして設定し、
    前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲の下限値よりも小さい場合は、前記検出用かぶりマージンを段階的に小さく再設定して前記像担持体上にトナーパターンを形成させ、前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲内となった時点の前記検出用かぶりマージンに、前記初期補正量を加算した値を前記制御用かぶりマージンとして設定することを特徴とす請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記帯電装置は、前記電極を清掃するクリーニング部を有し、
    前記クリーニング部は、前記検出用かぶりマージンを段階的に大きく又は小さく再設定しても、前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲内とならない場合に、前記電極を清掃することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 画像形成された画像のカバレッジ情報を監視するカバレッジ監視部を備え、
    前記所定の範囲が、前記カバレッジ情報に基づいて設定されることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置内の温湿度を検出する温湿度検出部を備え、
    前記所定の範囲が、前記温湿度検出部による検出結果に基づいて設定されることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像装置で用いられる現像剤の耐久情報を監視する現像剤監視部を備え、
    前記所定の範囲が、前記現像剤の耐久情報に基づいて設定されることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記トナーパターンは低濃度中間調のパッチ画像であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 電極を所定の帯電極電位に保持して、放電により感光体の表面を一様に帯電させ、帯電後の前記感光体に対して露光し、現像剤担持体を前記所定の帯電極電位よりも制御用かぶりマージン分だけ小さい現像バイアス電位に保持することにより露光後の前記感光体に対してトナーを付着させる画像形成方法であって、
    現在の制御用かぶりマージンから初期補正量だけ減算した検出用かぶりマージンに基づいて前記帯電極電位を設定した状態で像担持体上にトナーパターンを形成する第1の工程と、
    前記第1の工程で形成されたトナーパターンの画像濃度を検出する第2の工程と、
    前記第2の工程で検出されたトナーパターンの画像濃度に基づいて、前記制御用かぶりマージンを補正する第3の工程と、を備え、
    前記第2の工程によって検出される前記トナーパターンの画像濃度が、所定の範囲内であるか否かを判定し、
    前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲内でない場合は、前記検出用かぶりマージンを段階的に変更して再設定し、再設定された検出用かぶりマージンに基づいて前記帯電極電位を設定した状態で前記像担持体上にトナーパターンを形成させ、前記トナーパターンの画像濃度が所定の範囲内となった時点の前記検出用かぶりマージンを用いて前記制御用かぶりマージンを補正することを特徴とする画像形成方法。
  10. 前記第2の工程によって検出される前記トナーパターンの画像濃度が、所定の範囲内であるか否かを判定し、
    前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲の上限値よりも大きい場合は前記制御用かぶりマージンを現在の値よりも大きく設定し、
    前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲の下限値よりも小さい場合は前記制御用かぶりマージンを現在の値よりも小さく設定し、
    前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲内である場合は前記制御用かぶりマージンを初期補正量だけ減算する前の値のまま維持することを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
  11. 前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲の上限値よりも大きい場合は、前記検出用かぶりマージンを段階的に大きく再設定して前記像担持体上にトナーパターンを形成させ、前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲内となった時点の前記検出用かぶりマージンに、前記初期補正量を加算した値を前記制御用かぶりマージンとして設定し、
    前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲の下限値よりも小さい場合は、前記検出用かぶりマージンを段階的に小さく再設定して前記像担持体上にトナーパターンを形成させ、前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲内となった時点の前記検出用かぶりマージンに、前記初期補正量を加算した値を前記制御用かぶりマージンとして設定することを特徴とする請求項10に記載の画像形成方法。
  12. 前記検出用かぶりマージンを段階的に大きく又は小さく再設定しても、前記トナーパターンの画像濃度が前記所定の範囲内とならない場合に、前記電極を清掃することを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
  13. 画像形成された画像のカバレッジ情報を監視し、
    前記所定の範囲が、前記カバレッジ情報に基づいて設定されることを特徴とする請求項10から12のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  14. 前記画像形成装置内の温湿度を検出し、
    前記所定の範囲が、前記温湿度の検出結果に基づいて設定されることを特徴とする請求項10から13のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  15. 露光後の前記感光体に対してトナーを付着させる現像装置で用いられる現像剤の耐久情報を監視し、
    前記所定の範囲が、前記現像剤の耐久情報に基づいて設定されることを特徴とする請求項10から14のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  16. 前記トナーパターンは低濃度中間調のパッチ画像であることを特徴とする請求項9から15のいずれか一項に記載の画像形成方法。
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