JP2023071445A - 画像形成装置 - Google Patents

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Shohei Okumura
慎也 鈴木
Shinya Suzuki
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Abstract

【課題】かぶりの発生とキャリアの付着とを抑制しつつ、濃度ムラを改善すること。【解決手段】画像形成装置は感光体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、現像剤に含まれるトナーを静電潜像に付着させて感光体の表面にトナー画像を形成する現像回転体を有する現像手段とを有する。回転体を使用してトナー画像をシートに形成する。画像形成装置は、トナー画像の濃度ムラを検知する検知手段と、回転体に印加される電圧を生成する生成手段と、生成手段を制御することで濃度ムラが減少するように、補正成分で電圧を変調させる制御手段とを有する。ただし、補正成分は、トナーのかぶりと、感光体へのキャリアの付着と、が低減されるように、制限される。【選択図】 図9

Description

本発明はシート上にトナー画像を形成する画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式の画像形成装置は印刷業界にも普及し始めており、高速出力と高画質化への要求が急速に高まっている。高画質化に関する要求項目の中では、とりわけ、ページ内における画像濃度の均一性(濃度ムラの抑制)が注目されている。濃度ムラは、たとえば、現像スリーブ、感光体ドラムおよび帯電ローラなどの回転体の回転ムラに起因して、周期的に発生することがある。特許文献1によれば、このような周期的な濃度ムラを補正する方法が提案されている。とりわけ、特許文献1によれば、周期的な濃度ムラを相殺するように、現像電圧または帯電電圧を変調することが記載されている。
特開2000-098675号
しかし、現像スリーブで生じる周期的な濃度ムラを改善するために、帯電電圧または現像電圧を変調すると、かぶりが発生したり、二成分現像剤のキャリアが感光体ドラムに過剰に付着したりしてしまうことがあった。かぶりとは、感光体ドラムの表面のうち露光されなかった領域にまでトナーが付着してしまう現象である。キャリアが想定よりも多く感光体ドラムに付着すると、キャリアがトナーの転写を妨げたり、感光体ドラムの表面を清掃する清掃部材の清掃時期または交換時期が早まってしまったりする。そこで、本発明は、かぶりの発生と、キャリアの付着とを抑制しつつ、濃度ムラを改善することを目的とする。
本発明は、たとえば、
感光体と、
前記感光体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、
前記感光体の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、
現像剤に含まれるトナーを前記静電潜像に付着させて前記感光体の表面にトナー画像を形成する現像回転体を有する現像手段と、
前記トナー画像をシートまたは中間転写体に転写する転写手段と、
前記トナー画像の濃度ムラを検知する検知手段と、
前記現像回転体に印加される現像バイアスであって直流成分と交流成分と含む現像電圧と、前記帯電手段に供給される帯電電圧とを生成する生成手段と、
前記生成手段を制御することで、前記濃度ムラが減少するように前記現像電圧の直流成分を第一補正成分に基づき変調させる制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記露光手段により露光されていない非露光領域に発生しうるトナーのかぶりと、前記トナー画像の元になる前記現像剤に含まれるキャリアの前記感光体に対する付着と、が低減されるように、前記現像電圧の直流成分を変調するための前記第一補正成分を制限することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、かぶりの発生とキャリアの付着とが抑制されつつ、濃度ムラが改善される。
画像形成装置を説明する図 現像に関する各種の電位を示す図 現像ガンマ特性を示す図 Vbackラチチュードを説明する図 濃度センサの構成例を示す図 位相センサの構成例を示す図 位相センサの出力信号を示す図 制御装置を説明する図 濃度ムラの補正方法を示すフローチャート テスト画像を説明する図 Vbackラチチュード、VthおよびVaを説明する図 Vbackラチチュード、VthおよびVaを説明する図 環境条件とVbackラチチュードとの関係を説明する図 濃度ムラの補正方法を示すフローチャート 環境条件と閾値との関係を説明する図 濃度ムラの補正方法を示すフローチャート
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<実施例1>
[画像形成装置]
図1において参照符号の末尾に付与された文字Y、M、CおよびKは、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックといったトナーの色を示している。たとえば、参照符号の末尾にYが付与されている構成部品は、イエローのトナー画像の形成に関与する。構成部品の説明において色を区別する必要が無い場合、末尾の文字が省略された参照符号が使用される。
画像形成装置101は、電子写真プロセスを用いて記録材(以下、シートと称す)に画像を形成する、複写機、複合機、およびプリンタなどである。制御回路40は、画像形成装置101の各部を制御するコントローラである。たとえば、制御回路40は、画像データを変換して画像信号を生成し、露光装置7に供給する。感光体1は、モータ等の駆動源により駆動されて時計回りに回転し、静電潜像およびトナー画像を担持する像担持体である。感光体1は、円筒状の回転体であることから感光ドラムと呼ばれることもある。帯電ローラ2は、制御回路40により帯電バイアスVcを印加されることで、感光体1の表面を一様な電位(暗部電位Vd)に帯電させる。露光装置7は、画像信号に応じたレーザー光を感光体1に照射することで、感光体1の表面(周面)に静電潜像を形成する。現像装置3の現像スリーブ31は、現像バイアスVdcを印加され、静電潜像にトナーを付着させて感光体1の表面にトナー画像を形成する。現像装置3に収容される現像剤は、トナーとキャリアとを有する二成分現像剤であることが想定されている。一次転写ローラ6は、制御回路40により一次転写バイアスを印加され、トナー画像を感光体1から中間転写ベルト8に転写する。ドラムクリーナ4は、中間転写ベルト8に転写されず、感光体1に残留したトナーを除去および回収する部材である。感光体1、現像スリーブ31、帯電ローラ2およびドラムクリーナ4は、カートリッジ内に収納されて一体化されていてもよい。このようなカートリッジは、画像形成装置101の本体から着脱可能に構成される。感光体1、帯電ローラ2、露光装置7、現像スリーブ31および一次転写ローラ6は、中間転写ベルト8に画像を形成する画像形成部として機能する。
中間転写ベルト8は、無端状のベルトであり、中間転写体と呼ばれることもある。中間転写ベルト8は、モータ等の駆動源により駆動されて反時計回りに回転する。四つの感光体1からそれぞれトナー画像が重ねて中間転写ベルト8に転写されることで、フルカラーのトナー画像が中間転写ベルト8上に形成される。中間転写ベルト8上に転写されたトナー画像は、二次転写部に搬送される。二次転写部は、中間転写ベルト8と二次転写ローラ11とにより形成されるニップ部である。
画像形成装置101は、シートを給送する給送トレイである給送カセット13を有している。給送カセット13は多数のシートPを収容する収容庫である。給送ローラ14は、制御回路40からの指示に従ってシートPを給送カセット13から搬送路15へ送り出す。シートPは、搬送路15に沿って設けられた搬送ローラ16、18により二次転写部に搬送される。搬送ローラ18はレジストレーションローラと呼ばれることもある。シートPの搬送方向において搬送ローラ18の下流にはシートセンサ23が設けられていてもよい。
二次転写ローラ11は、制御回路40により二次転写バイアスを印加され、トナー画像を中間転写ベルト8からシートPに転写する。ベルトクリーナ9は、シートPに転写されず、中間転写ベルト8に残留したトナーを除去して回収する。二次転写ローラ11は、シートPを定着装置17に搬送する。定着装置17は、二つの回転体(定着ローラ22と加圧ローラ21)を有し、シートPおよびトナー画像に熱と圧力とを加えることで、トナー画像をシートP上に定着させる。定着ローラ22と加圧ローラ21とが回転することで、シートPは排出ローラ20に搬送される。排出ローラ20は、シートPを画像形成装置101の外部に排出する。
濃度センサ70は、中間転写ベルト8の表面に形成されたテスト画像の濃度を検知する。環境センサ80は、画像形成装置101が設置されている環境の環境条件(例:温度、湿度、絶対水分量)を検知する。
[現像ガンマ特性、Vbackラチチュード]
図2は濃度ムラ補正を行なわない場合の現像装置3における感光体1の電位と現像バイアスとの関係を示す。感光体1の表面は、レーザー光を照射された領域である露光領域と、レーザー光を照射されていない領域である非露光領域とを有する。非露光領域の表面電位は帯電電位(暗部電位Vd)と呼ばれる。露光領域の電位は露光電位(明部電位Vl)と呼ばれる。現像スリーブに印加される現像電圧の直流成分は現像バイアスVdcと呼ばれる。本実施例では、現像性を向上させるために、現像電圧には直流成分に加えて交流成分が重畳される。たとえば、交流成分の周波数は1.4kHzであり、交流成分のピーク間電圧は1.5kVである。このように、現像電圧は直流成分と交流成分とを有するが、本明細書においては、この直流成分が現像バイアスと表記される。
図2が示すように、現像コントラストVcontは、明部電位Vlと現像バイアスVdcとの間の電位差(電圧)と定義される。現像コントラストVcontは現像装置3におけるトナー駆動力の指標である。現像コントラストVcontが大きいほど、感光体1へのトナーの付着量が増加する。その結果、画像濃度が高くなる。図2が示すように、かぶり取り電圧Vbackは現像バイアスVdcと暗部電位Vdとの間の電位差と定義される。
図3は現像コントラストVcontとトナー画像の反射率との関係(以下、現像ガンマ特性と称する)を示す。横軸は現像コントラストVcontを示す。縦軸は反射率を示す。現像コントラストVcontが増加するにつれて、トナー画像の反射率も増加する。
「かぶり」とは、感光体1の非露光領域にトナーが付着してしまう現象である。かぶり取り電圧Vbackが小さいと、非露光領域へのトナーの付着量が増える。かぶり取り電圧Vbackが大きいと、非露光領域へのキャリアの付着量が増える。かぶりは、原画像には存在しないトナー画像をもたらすため、画像品位を低下させる。感光体1に対するキャリアの過剰な付着は、一次転写部の画像の転写性能を低下させたり、ドラムクリーナ4の清掃能力を低下させたりする。よって、かぶり取り電圧Vbackは適切な範囲(以下、Vbackラチチュードと称する)内に設定される必要がある。
図4は、かぶり取り電圧Vbackと反射率との関係と、かぶり取り電圧Vbackとキャリア付着個数との関係を示す。横軸はかぶり取り電圧Vbackを示す。左の縦軸はかぶりの反射率を示す。右の縦軸はキャリア付着個数を示す。白丸はかぶり取り電圧Vbackと反射率との関係を示す。黒丸はかぶり取り電圧Vbackとキャリア付着個数との関係を示す。
Vbackラチチュードは感光体1上のかぶりの反射率と感光体1上のキャリア付着量が所定の条件を満たすかぶり取り電圧Vbackの範囲のことを指す。実施例1では、感光体1上のかぶりの反射率が1.5%以下、かつ、感光体1上のキャリアの付着個数が10個/cm以下を満たすかぶり取り電圧Vbackの範囲をVbackラチチュードと定義する。換言すれば、Vbackラチチュードは、許容可能なVbackの下限と許容可能なVbackの上限との差である。Vbackラチチュードについてマージンが考慮されることもある。この場合、マージンが考慮されたVbackラチチュードは、オリジナルのVbackラチチュードからマージンを差し引くことで求められる。図4が示す事例では、かぶりの反射率とキャリアの付着量とからなる条件を満たすかぶり取り電圧Vbackの下限は100Vであり、上限は180Vである。つまり、Vbackラチチュードは80Vである。マージンが10Vである場合、かぶり取り電圧Vbackの下限は105Vであり、かぶり取り電圧Vbackの上限は175Vである。よって、Vbackラチチュードは70Vである。以下では、Vbackラチチュードはマージンが考慮されているとものとして説明される。
[テスト画像の検知]
図1が示すように、画像形成装置101は中間転写ベルト8の反射率を検知する濃度センサ70を備える。濃度センサ70は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応した四つの反射型の光学センサを有してもよい。四つのセンサは、基本的に共通の構成を有する。
図5が示すように、濃度センサ70は中間転写ベルト8と対向して配置される。LED71は赤外光を出力する発光素子(光源)である。PD72、73は、中間転写ベルト8またはトナーパターン74で反射した反射光75を受光する受光素子(例:フォトダイオード)である。LED71から中間転写ベルト8に向かう赤外光の入射角度は20°である。PD72は中間転写ベルト8およびトナーパターン74に照射された光を起源とする反射光のうち、反射角度が-20°となる正反射光を受光する。PD73は、反射角度が50°である拡散反射光を受光する。入射角度および反射角度は一例にすぎない。
濃度センサ70は、LED71に電流を供給する駆動回路と、受光量に応じてPD72およびPD73に流れる電流を電圧に変換するIV変換回路と、を有していてもよい。
[位相検知]
図6が示すように、感光体1Y~1K、帯電ローラ2Y~2K、および現像スリーブ31Y~31Kには、回転位相を検知する位相センサ50が設けられていてもよい。モータ54の出力軸55は、感光体1などの回転体の回転中心をなす軸53にカップリング機構などを介して接続されている。位相センサ50は、フォトインタラプタ51と、遮光部材52と、を有している。遮光部材52は、軸53と一体に設けられ、軸53の回転に伴って回転移動する。軸53の回転することで遮光部材52が所定の回転位置に来ると、フォトインタラプタ51によって遮光部材52が検出される。位相センサ50は、フォトインタラプタ51の出力に基づき、回転体の回転位相を検出する。
図6に示した例では、感光体1の軸53とモータ54の出力軸55とが直結されたダイレクトドライブ方式が採用されているが、これは一例にすぎない。感光体1の軸53とモータ54の出力軸55との間に減速機構が挿入されていてもよい。帯電ローラ2および現像スリーブ31についても同様の駆動方式が採用可能である。ただし、帯電ローラ2は、感光体1に従動して回転してもよく、この場合、帯電ローラ2のためのモータ54は不要となる。帯電ローラ2に代えて他の形状の帯電部材が採用される場合も、帯電ローラ2のためのモータ54と位相センサ50は不要となる。
図7はフォトインタラプタ51の出力例を示している。遮光部材52は感光体1などの回転体と同期して回転する。遮光部材52がフォトインタラプタ51を通過するときに、フォトインタラプタ51の出力がほぼ0Vまで低下する。このときの出力の立ち下がりエッジは、感光体1の回転位相のホームポジションと定義される。ある立ち下がりエッジから次の立ち下がりエッジまでの期間は一周期T0である。遮光部材52がフォトインタラプタ51を通過している期間はTgである。一周期T0は回転位相で2πに相当する。よって、ホームポジションを基準とした相対的な回転位相が演算可能となる。
[コントローラ]
図8は制御回路40の一例を示している。CPU801は、メモリ802のROM(リードオンリーメモリ)に記憶された制御プログラムにしがって画像形成装置101を制御するプロセッシング回路である。メモリ802は、RAM(ランダムアクセスメモリ)などを含んでもよい。画像処理部803は、外部コンピュータまたはイメージリーダから出力される画像データを変換して露光装置7用の画像信号を生成する。さらに、画像処理部803は、濃度ムラを測定するためのテスト画像の画像信号を生成するように構成されていてもよい。
CPU801は、中間転写ベルト8上に形成されたテスト画像を濃度センサ70に検知させ、濃度センサ70の検知結果に基づき濃度ムラのプロファイルを作成してメモリ802に保持させる。なお、CPU801は、濃度センサ70のLED71の点灯と消灯の制御、および、PD72、73から出力される信号の変換などを担当してもよい。CPU801は環境センサ80を使用して画像形成装置101の環境データを取得する。CPU801は、位相センサ50の出力信号とタイマー805とを用いて回転体の回転位相を演算する。操作部804は、ユーザに情報を出力する表示装置と、ユーザからの指示を受け付ける入力装置とを有している。アクチュエータ群808は、画像形成装置101内に設けられたモータ54およびソレノイドなどを含む。高圧電源809は、帯電バイアス、現像バイアス、および転写バイアスといった画像形成プロセスで必要となる各種の高電圧を生成する電源回路である。
CPU801は制御プログラムを実行することで様々な機能を実現する。取得部811は、位相センサ50により検知される回転位相(位相Φ)と、濃度センサ70から出力される濃度(振幅D)とを関連付けてプロファイルを作成して、メモリ802に保存する。閾値決定部812は、補正決定部813で必要とされる閾値Vthを環境条件に基づいて決定する。たとえば、閾値Vthは、Vbackラチチュードの半分であってもよい。よって、Vbackラチチュードが70Vであれば、閾値Vthは35Vに決定される。補正決定部813は、プロファイルと閾値Vthに基づき現像バイアスVdcを補正するための補正バイアスΔVdcを決定する。補正バイアスΔVdcは、現像バイアスVdcを変調するために使用される補正成分である。補正成分は、たとえば、プロファイルと同様に、時間の関数または回転位相の関数であってもよい。補正決定部813は、プロファイルと閾値Vth'に基づき帯電バイアスVcを補正するための補正バイアスΔVcを決定する。補正バイアスΔVcは、帯電バイアスVcを変調するために使用される補正成分である。
振幅修正部814は、補正バイアスΔVdcの振幅Vaが閾値Vthを超える場合に、振幅Vaを閾値Vth以下の値に修正する。なお、現像バイアスVdcは、現像電圧の直流成分であることから、補正バイアスΔVdcの振幅Vaと、変調された現像バイアスVdcの振幅とは同一の値である。振幅修正部814は、補正バイアスΔVcの振幅Vbが閾値Vth'を超える場合に、振幅Vbを閾値Vth'以下の値に修正する。バイアス設定部815は、バイアス設定部815は、現像バイアスVdcおよび帯電バイアスVcが出力されるよう、高圧電源809を設定する。バイアス設定部815は、現像バイアスVdcの初期値に補正バイアスΔVdcを加算したり、帯電バイアスVcの初期値に補正バイアスΔVcを加算したりする。これにより、高圧電源809は、変調された現像バイアスVdcおよび変調された帯電バイアスVcを出力する。たとえば、暗部電位Vdの初期値が-700Vであり、Vbackの許容範囲が-595V以上でかつ-525V以下であると仮定する。この場合、Vackラチチュードは70Vであり、閾値Vthは35Vである。現像バイアスVdcの初期値は-560Vである。補正成分ΔVdcの振幅Va(つまり、補正成分ΔVdcで変調された現像バイアスVdcの振幅Va)が35Vを超えていれば、補正成分ΔVdcの振幅Vaが制限(削減)される。
現像バイアスVdcおよび帯電バイアスVcの両方が変調されることは必須ではなく、いずれか一方が変調されればよい。濃度ムラが非常に少ない場合は、現像バイアスVdcおよび帯電バイアスVcの両方が変調されなくてよい。
[濃度ムラの補正]
図9は実施例1における濃度ムラの補正方法を示すフローチャートである。濃度ムラ補正は、テスト画像の検知結果に基づき濃度ムラが減少するように画像形成条件(プロセス条件)を修正する処理である。具体的には、一定の現像バイアスVdcで形成されるテスト画像の濃度が検知される。次に、検知結果から濃度ムラに含まれる現像スリーブ31の回転周期に依拠したムラ成分が抽出される。抽出結果に基づいて現像スリーブ31に起因した濃度ムラが相殺されるように、現像バイアスVdcの変調方法が決定される。
ところで、現像バイアスVdcを変調すると、現像バイアスVdcを基準とするかぶり取り電圧Vbackが変化してしまう。したがって、変調された現像バイアスVdcの振幅Vaが許容範囲(Vbackラチチュード)を逸脱しないように、現像バイアスVdcを変調することが求められる。これにより、濃度ムラの低減、かぶりの低減、およびキャリアの付着の抑制がバランスを取られる。
所定の開始条件が満たされると、CPU801は、以下の処理を実行する。なお、所定の開始条件は、操作部804から明示的な開始指示が入力されたこと、消耗部品等が交換されたこと、または、累積での画像の形成枚数が所定枚数に達したことなどであってもよい。
S901でCPU801は、位相センサ50の検知結果に基づき、現像スリーブ31の回転位相のホームポジションを検知する。CPU801は、ホームポジションのタイミングとテスト画像の位置との関係をメモリ802に記憶させてもよい。この関係は、ホームポジションが検知されたタイミングから、テスト画像が濃度センサ70によって検知されるタイミングまでの時間差(待機時間)を示してもよい。つまり、CPU801は、ホームポジションが検知されたタイミングから待機時間が経過したタイミングに、濃度センサ70による濃度のサンプリングを開始してもよい。
S902でCPU801は、現像バイアスVdcを変調せずにテスト画像を中間転写ベルト8上に形成する。図10はテスト画像Tpの概略を示す。テスト画像Tpは単色で、単一階調の、副走査方向Ar1に沿って延びる帯状の画像である。テスト画像Tpの階調レベルとしては、図3示された現像ガンマ特性の傾きが大きい階調レベルが設定される。これにより、現像装置3で発生する濃度ムラを感度良く検知することが可能となる。実施例1では各色のテスト画像の濃度は、最大画像濃度の50%に設定されている。
図10が示すように、4色のテスト画像を同時に検知するために、四つの濃度センサ70Y~70Kが配置されている。四つの濃度センサ70Y~70Kは、副走査方向Ar1と直交した主走査方向において異なる位置に配置されている。ところで、副走査方向Ar1において周期的に発生する濃度ムラの要因として、複数の回転体が存在する。複数の回転体の周長は一般に異なっている。たとえば、感光体1の周長Lpは、現像スリーブ31の周長および帯電ローラ2の周長よりも長い。つまり、テスト画像は、最大周長に起因した濃度ムラを検知できなければならない。そこで、副走査方向におけるテスト画像Tpの長さは、感光体1の周長Lpの2倍以上に設定されている。このような長さのテスト画像Tpは、突発的に発生するスジ状のトナー画像、その他のノイズ画像、テスト画像Tpの下地である中間転写ベルト8の反射率のムラなどの影響も低減できる。
S903でCPU801は、濃度センサ70によりテスト画像Tpの濃度を検知する。シアン、マゼンタ、イエローのテスト画像TpC、TpM、TpYの濃度は、乱反射光を受光するPD73により測定される。ブラックのテスト画像TpKの濃度は、正反射光を受光するPD72により測定される。PD72は正反射光成分と乱反射光成分の両方を検知する。そこで、CPU801は、PD73で検出される乱反射光成分をPD72の検出結果から除去することで、正反射光成分を取得する。中間転写ベルト8からの反射光は多く、トナーからの反射光は殆ど無い。そのため、トナー画像の濃度が高くなると、PD72で検出される正反射光成分が低下する。メモリ802は、トナー画像の濃度と各色の乱反射光および正反射光との関係を記憶している。CPU801は、この関係を参照することで、検出された乱反射光および正反射光に基づきトナー画像の濃度を演算する。CPU801は、所定のサンプリングレートで逐次的にトナー画像の濃度を検知することで、テスト画像TpY~TpKのそれぞれの濃度プロファイルを取得する。
S904でCPU801は、テスト画像TpY~TpKの濃度プロファイルから現像スリーブ31に関する周期的な濃度ムラを検知する。たとえば、CPU801は、濃度(ムラ)の振幅と位相との関係が抽出される。具体的に、CPU801は、濃度プロファイルをフーリエ変換して各周波数成分の振幅と位相を求め、この振幅と位相に基づき現像スリーブ31の回転周期に起因した濃度ムラ成分を抽出する。一例として、画像形成装置101のプロセススピードが240mm/sであり、現像スリーブ31の直径が20mmであり、現像スリーブ31の感光体1に対する周速比は180%であると仮定する。この場合、現像スリーブ31の回転周期は145msである。CPU801は、現像スリーブ31に起因した濃度ムラ成分の振幅Dと位相Φとをメモリ802に記憶させる。
S905で、CPU801は、振幅Dと位相Φに基づき、現像バイアスVdcを補正するための補正バイアスΔVdcを決定する。ここで、現像バイアスVdcを補正するとは、現像スリーブ31の回転位相ごとの現像バイアスVdcの補正量(補正バイアスΔVdc)を決定することをいう。
ΔVdc=Va×cos(ωt+θ)・・・・・(1)
ここで、Vaは、現像コントラスト差と呼ばれ、現像ガンマ特性の傾きにおける振幅Dに相当する電位差(振幅)である。ωは現像スリーブ31の角速度である。tは時間である。位相θは次式により定義される。
θ=Φ-ω×Δt+π・・・・・(2)
ここでΔtは画像が形成されてから濃度センサ70により検知されるまでの時間差である。Δtは、プロセススピードSと現像装置3から濃度センサ70までの距離dsとから、次式により求められる。
Δt=ds/S・・・・・(3)
濃度ムラの振幅Dに相当する現像コントラストVcontが発生するよう、濃度ムラと逆位相で現像バイアスVdcが変調される。これにより、現像スリーブ31に依拠した濃度ムラ成分が相殺される。なお、現像装置3から濃度センサ70までの時間差に対応する位相差も考慮される。より具体的に説明すると、CPU801は、振幅Dと現像ガンマ特性の傾きとから振幅Dに相当する現像コントラスト差(振幅Va)を演算する。CPU801は、現像コントラスト差(振幅Va)、角速度ω、および位相θをメモリ802に記憶させる。
S906でCPU801は、補正バイアスΔVdcの振幅Vaが閾値Vthを超えるかどうかを判定する。一例として、Vbackラチチュードが80Vであれば、閾値Vthは40Vに決定される。ただし、マージン(余裕度)が10Vほど確保される場合、閾値Vthは35Vに設定される((80V-10V)/2=35V)。振幅Vaが閾値Vthを超えれば、CPU801は、処理をS907に進める。振幅Vaが閾値Vthを超えていなければ、CPU801は、処理をS908に進める。
S907でCPU801は、かぶり取り電圧VbackがVbackラチチュード内に収まるように、振幅Vaを修正(制限)する。これは、振幅Vaが閾値Vth以下に修正されることに相当する。たとえば、CPU801は(1)式における振幅Vaを閾値Vthに置換してもよい。
ΔVdc=Vth×cos(ωt+θ)・・・・・(4)
S908でCPU801は、補正バイアスΔVdcをメモリ802に保存する。つまり、CPU801は、現像バイアスVdcの補正式である(1)式または(4)式をメモリ802に保存してもよい。たとえば、ホームポジションを基準とした各回転位相ごとの補正バイアスΔVdcが事前に求められてメモリ802に保存されてもよい。回転位相と補正バイアスΔVdcとの複数のペアからなる集合は、補正バイアス波形と呼ばれてもよい。
[濃度ムラ補正後の動作]
CPU801は、ユーザにより画像形成を指示されると、ホームポジションを検知し、当該ホームポジションを基準とした回転位相ごとの補正バイアスΔVdcをメモリ802から読み出して現像バイアスVdcを補正する。たとえば、現像バイアスVdcの初期値に補正バイアスΔVdcが加算されることで、現像バイアスVdcが変調される。なお、メモリ802に保存されている数式または係数から、回転位相ごとの補正バイアスΔVdcが演算されてもよい。
[発明の効果]
実施例1によれば、Vbackラチチュードに対してマージンを見込んで閾値Vthが設定されている。図11(A)が示すように、現像バイアスVdcの振幅が閾値Vth以下であれば、かぶり取り電圧VbackがVbackラチチュードの下限から上限までの範囲内に収まる。つまり、かぶりが低減され、かつ、キャリアの過剰な付着が抑制される。
現像ガンマ特性の傾きが0.004のとき、振幅D=0.2およびD=0.4に相当する現像コントラストVcontはそれぞれ50Vと100Vである。これらの値がVaとなる。D=0.2のとき、Va<Vthが成り立つ。図11(B)が示すように、現像バイアスVdcを振幅Vaで変調させても、現像バイアスVdcがVbackラチチュードの範囲内に収まる。
一方、D=0.4の場合、Va≧Vthが成り立つ。仮に補正バイアスΔVdcを変更しなかった場合、図12(A)が示すように、現像バイアスVdcの振幅Vaが閾値Vthを超えてしまう。つまり、かぶり取り電圧Vbackが許容範囲(Vbackラチチュード)から逸脱してしまう可能性がある。
実施例1では振幅Vaが閾値Vthを超える場合、振幅Vaが閾値Vthで置換される。図12(B)が示すように、現像バイアスVdcは振幅Vaの補正バイアスΔVdcで変調される。そのため、補正された現像バイアスVdcの振幅Vaは閾値Vth以下になり、かぶり取り電圧VbackがVbackラチチュードに収まる。
実施例1によれば、テスト画像の濃度情報から抽出される周期的な濃度の変動情報に基づいて、現像バイアスVdcの補正バイアスΔVdcが決定される。現像バイアスVdcの振幅Vaが閾値Vthを超えないように決定される。そのため、かぶりが低減され、かつ、キャリアの過剰な付着が抑制される範囲で、周期的な濃度ムラが低減される。これにより、周期的な濃度ムラの低減、かぶりの低減、およびキャリアの付着の抑制がバランスされる。
実施例1ではテスト画像の検知結果から現像スリーブ31に起因した濃度ムラが抽出され、抽出された濃度ムラが減少するように、現像バイアスVdcが補正バイアスΔVdcにより変調される。しかし、これは一例にすぎない。検知結果に基づき、振幅Vaが閾値Th以下となるように、画像形成条件が補正されればよい。たとえば、テスト画像の検知結果から感光体1に起因した周期的な濃度ムラ成分が抽出され、抽出結果に基づき帯電バイアスVcが変調されてもよい。
実施例1では、中間転写ベルト8上に形成されたテスト画像の濃度が検知されているがこれは一例にすぎない。シートP上に形成されたテスト画像の濃度が検知されてもよい。この場合、テスト画像は、イメージスキャナにより読み取られるか、または、定着装置17よりも下流に配置される濃度センサ70により読み取られてもよい。
<実施例2>
[概要]
実施例1では濃度ムラ補正において閾値Vthに基づいて現像バイアスVdcの変調振幅(振幅Va)が決定されている。閾値VthはVbackラチチュードに基づき決定されるが、Vbackラチチュードは環境条件の影響を受ける。そこで、実施例2では、画像形成装置101の周囲環境に応じて閾値Vthを適応制御することが提案される。実施例2において実施例1と共通する事項の説明は、実施例1の説明が援用される。
図1が示すように、画像形成装置101は環境センサ80を備える。環境センサ80は画像形成装置101の筐体の外面に近い場所に配置される。これにより、CPU801は、画像形成装置101の周囲の環境条件(例:温度、相対湿度を)精度よく測定できる。
[現像ガンマ特性とVbackラチチュード]
図13は、かぶり取り電圧Vbackとかぶりの反射率との関係と、かぶり取り電圧Vbackとキャリアの付着個数との関係を示す。Vbackラチチュードの定義は、実施例1で説明された通りである。白三角は低水分量環境における非露光領域でのかぶりの反射率を示す。低水分量環境とは、たとえば、温度が23℃であり、相対湿度が5%RHであり、絶対水分量1g/mであるような環境である。黒三角は、低水分量環境における非露光領域へのキャリアの付着個数を示す。白四角は高水分量環境における非露光領域でのかぶりの反射率を示す。高水分量環境とは、たとえば、温度が30℃であり、相対湿度が80%RHであり、絶対水分量が22g/mであるような環境である。黒四角は、高水分量環境における非露光領域でのキャリアの付着個数を示す。
図13によれば、低水分量環境においてかぶりとキャリアに関して許容範囲となるかぶり取り電圧Vbackは70Vから170Vまでの範囲である。つまり、低水分量環境のVbackラチチュードLLは100Vである。一方、高水分量環境においてかぶりとキャリアに関して許容範囲となるかぶり取り電圧Vbackは、130Vから185Vまでの範囲である。つまり、高水分量環境のVbackラチチュードLHは55Vである。
[濃度ムラ補正]
図14は実施例2における濃度ムラの補正方法を示すフローチャートである。図9と比較して、図14では、ステップ901の前にステップS1401とステップS1402とが追加されている点で異なっている。
S1401でCPU801は、環境センサ80を用いて環境条件を取得する。ここでは、環境条件はVbackラチチュードと相関するパラメータであればよい。ここで、温度と相対湿度が検出される。CPU801は、さらに、温度T(℃)と相対湿度Rh(%)とに基づき絶対水分量Awcを次式により算出する。
Awc = (Rws×Rh)/(T+273)・・・・・(5)
Rws = 6.1164×10^C・・・・・(6)
C = (7.591×(T+273))/(240.7+(T+273))・・・・・(7)
S1402でCPU801は、絶対水分量Awcに基づいて閾値Vthを決定する。たとえば、メモリ802のROM領域には、閾値Vthと絶対水分量Awcとの関係を記述したテーブルが記憶されていてもよい。CPU801は、このテーブルを参照し、絶対水分量Awcに対応する閾値Vthを決定する。
図15は閾値Vthと絶対水分量Awcとの関係を示す。絶対水分量Awcに対応するVbackラチチュードに対して10Vのマージンを見込んで、閾値Vthが設定されている。つまり、Vbackラチチュードからマージンを減算して差を求め、さらに差を2で除算することで閾値Vthが設定されている。
[発明の効果]
実施例2では環境条件に応じて閾値Vthが適応制御されている。そのため、画像形成装置101の設置環境が変化しても、かぶりが低減され、かつ、キャリアの過剰な付着が抑制されつつ、回転体に起因した濃度ムラが低減される。
図1において、環境センサ80は画像形成装置101の設置環境の環境条件を検知するよう配置されている。しかし、これは一例にすぎない。環境センサ80は、現像装置3の近傍の環境条件を検知できるように設置されてもよい。これは、Vbackラチチュードが変化する原因はトナーとキャリアと帯電性能が環境条件の影響を受けるからである。
<実施例3>
[概要]
実施例1ではテスト画像の濃度情報から現像スリーブ31に起因する濃度ムラ成分が検知されることが想定されている。実施例3ではテスト画像の濃度情報から現像スリーブ31に起因する濃度ムラ成分と感光体1に起因する濃度ムラ成分と検知されることが想定される。つまり、現像バイアスVdcの補正バイアスΔVdcと、帯電バイアスVcの補正バイアスΔVcとが求められる。実施例3では、Vbackラチチュードを逸脱しないように現像バイアスVdcの振幅と、帯電バイアスVcの振幅とがそれぞれ変調される。つまり、補正バイアスΔVdcの振幅Vaは閾値Vthによって制限され、補正バイアスΔVcの振幅Vbは閾値Vth'によって制限される。濃度ムラに周期の異なる複数の濃度ムラ成分が存在する場合、視認性の高い濃度ムラ成分が優先的に低減される。視認性の高い濃度ムラ成分の振幅が閾値未満であれば、視認性の低い濃度ムラ成分も低減される。
実施例3における画像形成装置101のプロセススピードは240mm/sと仮定される。現像スリーブ31の直径は20mmと仮定される。感光体1の直径は30mmと仮定される。現像スリーブ31と感光体1の周速比は180%と仮定される。この場合、現像スリーブ31の周長は35mmである。感光体1の周長は94mmである。よって、現像スリーブ31に起因した濃度ムラ成分は、感光体1に起因した濃度ムラ成分よりも視認性が高い。そのため、実施例3では現像スリーブ31に起因した濃度ムラ成分補正が優先される。実施例3において、実施例1,2と共通する事項の説明は、実施例1、2の説明が援用される。
[濃度ムラ補正]
図16は実施例3における濃度ムラの補正方法を示すフローチャートである。図16において図9と共通する事項の説明は省略される。
S1601でCPU801はテスト画像の検知結果(濃度プロファイル)に基づき周期的な濃度ムラを検知する。ここでは、現像スリーブ31に起因した濃度ムラ成分と感光体1に起因した濃度ムラ成分とが検知される。上述されたようにこれらの濃度成分は、振幅と位相の情報により構成されている。なお、現像スリーブ31の回転周期は145msであり、感光体1の回転周期は392msである。現像スリーブ31についての濃度ムラの振幅はDsと表記され、その位相はΦsと表記される。同様に、感光体1についての濃度ムラの振幅はDdと表記され、その位相はΦdと表記される。
S1602でCPU801は、現像バイアスVdcの補正バイアスΔVdcと帯電バイアスVcの補正バイアスΔVcとを決定する。補正バイアスΔVdcは(1)式から演算される。補正バイアスΔVcは、次式から演算される。
ΔVc=Vb×cos(ω2t+θ2)・・・・・(8)
ここで、Vbは、現像コントラスト差と呼ばれ、現像ガンマ特性の傾きにおける振幅Ddに相当する電位差(振幅)である。ω2は感光体1の角速度である。位相θ2は次式により定義される。
θ2=Φd-ω2×Δt+π・・・・・(9)
S906で振幅Vaが閾値Vthを超える場合、CPU801は処理をS907に進める。S907で振幅Vaが閾値Vthに修正される。その後、S1603でCPU801は帯電バイアスVcの補正を制限する。たとえば、CPU801は、ΔVcにゼロを代入することで、帯電バイアスVcの補正を禁止してもよい。その後、CPU801は、処理をS908に進める。
S906で振幅Vaが閾値Vthを超えない場合、CPU801は処理をS1611に進める。S1611でCPU801は、帯電バイアスVcのための閾値Vth'を決定する。閾値Vth'は、たとえば、次式を用いて決定されてもよい。
Vth'=Vth―Va・・・・・(10)
S1612でCPU801は、補正バイアスΔVcの振幅Vbが閾値Vth'を超えるかどうかを判定する。振幅Vbが閾値Vth'を超えなければ、CPU801は、処理をS908に進める。一方で、振幅Vbが閾値Vth'を超えれば、CPU801は、処理をS1613に進める。
S1613でCPU801は、振幅Vbを修正する。たとえば、CPU801は、振幅Vbを(8)式における閾値Vth'に置換する。
ΔVc=Vth'×cos(ω2t+θ2)・・・・(11)
最終的にS908でCPU801は補正バイアスΔVdc、ΔVcをメモリ802に保存する。
[濃度ムラ補正後の動作]
CPU801は、現像バイアスVdcと補正バイアスΔVdcとの和となるバイアスを高圧電源809に出力させ、現像スリーブ31に印加する。これと並行して、現像スリーブ31には、現像電圧の交流成分も印加される。つまり、高圧電源809は、現像電圧の交流成分と、現像バイアスVdcと、補正バイアスΔVdcとの和となる電圧を出力する。同様に、CPU801は、帯電バイアスVcと補正バイアスΔVcとの和となるバイアスを高圧電源809に出力させ、帯電ローラ2に印加する。
[発明の効果]
実施例3では、それぞれ周期の異なる複数の濃度ムラ成分が存在する場合に、視覚的に目立ちやすい濃度ムラ成分が優先的に低減される。その結果、それぞれ周期の異なる複数の濃度ムラ成分が存在する場合にも、かぶりの低減、キャリアの付着個数の低減、および濃度ムラの低減をバランスさせることが可能となる。なお、実施例3においても、実施例2で説明された環境条件に応じた閾値Vthの適応制御が採用されてもよい。
実施例3では感光体1に起因した濃度ムラ成分の補正よりも、現像スリーブ31に起因した濃度ムラ成分の補正が優先されているが、これは一例にすぎない。感光体1に起因した濃度ムラ成分が、現像スリーブ31に起因した濃度ムラ成分よりも視覚的に目立つ場合、感光体1に起因した濃度ムラ成分が優先的に補正される。
<実施例から導き出される技術思想>
[観点1]
感光体1、帯電ローラ2、現像装置3および二次転写ローラ11は、回転体を使用してトナー画像をシートに形成する画像形成手段の一例である。とりわけ、帯電ローラ2は、感光体1の表面を一様な電位(暗部電位)に帯電させる帯電部材(帯電手段)の一例である。露光装置7は、感光体1の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段の一例である。現像スリーブ31は、現像剤に含まれるトナーを静電潜像に付着させて感光体1の表面にトナー画像を形成する現像回転体の一例である。現像装置3は、現像回転体を有する現像手段の一例である。一次転写ローラ6、中間転写ベルト8および二次転写ローラ11は、トナー画像をシートまたは中間転写体に転写する転写手段の一例である。ドラムクリーナ4は、感光体1を清掃する清掃手段の一例である。濃度センサ70は、トナー画像の濃度ムラを検知する検知手段の一例である。高圧電源809は、回転体に印加される電圧(例:帯電バイアスVc、現像バイアスVdc)を生成する生成手段の一例である。つまり、高圧電源809は、現像回転体に印加される現像バイアスであって直流成分と交流成分と含む現像電圧と、帯電手段に供給される帯電電圧とを生成する生成手段として機能する。CPU801は、生成手段を制御することで、濃度ムラが減少するように電圧を変調させる制御手段の一例である。たとえば、CPU801は、生成手段を制御することで、濃度ムラが減少するように現像電圧の直流成分を第一補正成分に基づき変調させる制御手段として機能する。CPU801は、トナーのかぶりと、トナー画像の元になる現像剤に含まれるキャリアの感光体に対する付着と、が低減されるように、電圧の変調による電圧の振幅を制限する。たとえば、CPU801は、トナーのかぶりとキャリアの付着とが減少するように、現像電圧の直流成分を変調するための第一補正成分(例:ΔVdc)を制限する。これにより、かぶりの発生とキャリアの付着とが抑制されつつ、濃度ムラが改善される。
[観点2]
感光体1の表面のうち非露光領域における帯電電位である暗部電位Vdと、現像剤を担持する現像手段に供給される現像バイアスVdcとの間の電位差はかぶり取り電圧Vbackと呼ばれる。CPU801は、かぶり取り電圧Vbackが所定範囲(Vbackラチチュード)に収まるように、電圧の変調による電圧の振幅を制限してもよい。
[観点3]
CPU801は、濃度センサ70により、所定のサンプリング周期でサンプリングされた複数の濃度の集合である濃度プロファイルを検知するように構成されていてもよい。ここで、サンプリング周期は、複数の濃度ムラ成分の周期のうちで最短の周期の半分以下に設定される(標本化定理)。CPU801は、濃度プロファイルにしたがった補正量(第一補正成分)で現像電圧の直流成分(現像バイアス)を変調する。濃度プロファイルは、回転体のホームポジションを起点とした回転位相ごとの濃度の集合である。時間の推移と回転位相は相関したパラメータである。なお、濃度プロファイルから求められた補正量の集合も、回転体のホームポジションを起点とした回転位相ごとの補正値(補正振幅または変調振幅)の集合である。また、補正値は濃度に関与するパラメータである。よって、広い意味では、補正値の集合も濃度プロファイルである。
[観点4、5]
第一補正成分によって変調された現像電圧の直流成分の振幅Vaが所定範囲の上限(例:Vth)を超えてしまう場合がある。この場合に、CPU801は、第一補正成分を削減することで、第一補正成分により変調された現像電圧の直流成分の振幅を制限してもよい。たとえば、第一補正成分(例:補正バイアスΔVdc)が現像電圧の直流成分に加算されることで、現像電圧の直流成分は第一補正成分によって変調される。CPU801は、第一補正成分により変調された現像電圧の直流成分の振幅が所定の閾値を超える場合、第一補正成分を閾値以下の所定値に置換する。上述の実施例では、第一補正成分が閾値に置換されているが、第一補正成分は閾値よりも低い値と置換されてもよい。
[観点6、7]
環境センサ80は、画像形成装置101が設置されている環境条件を検出する検出手段の一例である。CPU801は、環境条件に応じて所定範囲(例:Vbackラチチュード、Vth)を調整するように構成されていてもよい。これにより、環境条件が変化しても、かぶりの発生とキャリアの付着とが抑制されつつ、濃度ムラが改善される。環境条件は絶対水分量であってもよい。
[観点8、9、12]
CPU801は、帯電バイアスと現像バイアスとのうち少なくとも一方の電圧を変調するよう生成手段を制御する。CPU801は、暗部電位Vdと現像バイアスVdcとの間の電位差(例:Vback)が所定範囲内(例:Vbackラチチュード)に収まるように、電圧の振幅を制限する。たとえば、CPU801は、高圧電源809を制御することで、濃度ムラが減少するように帯電電圧(例:帯電バイアスVc)を第二補正成分(例:補正バイアスΔVc)に基づき変調させてもよい。CPU801は、トナーのかぶりと、キャリアの感光体に対する付着と、が低減されるように、第二補正成分を制限してもよい。
[観点10]
実施例3で示唆されているように、感光体1に起因した濃度ムラ成分が現像回転体に起因した濃度ムラ成分よりも多い場合がある。この場合に、CPU801は、現像バイアスよりも帯電バイアスを優先して変調してもよい。実施例3で具体的に説明されたように、感光体に起因した濃度ムラ成分が現像回転体に起因した濃度ムラ成分よりも少ない場合もある。この場合、CPU801は、帯電バイアスよりも現像バイアスを優先して変調してもよい。
[観点11]
(1)式が示すように、CPU801は、現像回転体に起因した濃度ムラ成分を低減するための現像バイアスの補正バイアスΔVdcを求めてもよい。補正バイアスΔVdcの振幅Vaが第一閾値(例:Vth)を超える場合、当該補正バイアスの振幅Vaを低下させ、かつ、感光体1に起因した濃度ムラ成分を低減するための帯電バイアスの補正バイアスΔVcをゼロに設定してもよい。補正バイアスΔVdcの振幅Vaが第一閾値を超えない場合もある。この場合、CPU801は、補正バイアスΔVdcと第一閾値との差分から第二閾値(例:Vth')を求めてもよい。感光体1に起因した濃度ムラ成分を低減するための帯電バイアスの補正バイアスΔVcが第二閾値を超える場合がある。この場合、CPU801は、補正バイアスΔVcの振幅Vbを低下させてもよい。
[観点12]
なお、現像バイアスは補正されずに、帯電バイアスのみが補正されてもよい。CPU801は、高圧電源809を制御することで、濃度ムラが減少するように帯電電圧を補正成分に基づき変調させる制御手段として機能する。CPU801は、トナーのかぶりと、感光体へのキャリアの付着と、が低減されるように、補正成分(補正バイアスΔVc)を制限してもよい。
[その他]
メモリ802は、検知手段によるテスト画像の検知結果に基づき感光体1または現像回転体の回転位相と濃度ムラの振幅との関係を表すプロファイルを保持する保持手段の一例である。CPU801は、濃度ムラが低減されるようにプロファイルにしたがって帯電バイアスまたは現像バイアスの振幅を補正する補正手段として機能する。CPU801は、トナーのかぶりと、現像剤に含まれるキャリアの感光体に対する付着と、が低減されるように帯電バイアスまたは現像バイアスの振幅の補正を制限する。CPU801は、暗部電位と現像バイアスとの間の電位差であるかぶり取り電圧の許容範囲(Vbackラチチュード)に応じて、帯電バイアスまたは現像バイアスの振幅の補正を制限してもよい。CPU801は、かぶり取り電圧が所定の許容範囲内に収まるように、濃度ムラを低減するための帯電バイアスまたは現像バイアスの振幅の補正を制限してもよい。CPU801は、環境条件に応じて許容範囲(Vbackラチチュード)を調整する調整手段として機能してもよい。つまり、CPU801は、かぶり取り電圧Vbackが許容範囲内に収まることを条件として、帯電バイアスと現像バイアスとの両方または一方を変調する。
実施例3で説明されたように、帯電バイアスと現像バイアスとの両方を補正してしまうと、かぶり取り電圧が許容範囲内に収まらなくなってしまう場合がある。この場合、CPU801は、帯電バイアスと現像バイアスとのうち、濃度ムラに対してより強く関与しているバイアスを優先的に補正してもよい。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
70:濃度センサ、101、画像形成装置、801:CPU、809:高圧電源

Claims (12)

  1. 感光体と、
    前記感光体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、
    前記感光体の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、
    現像剤に含まれるトナーを前記静電潜像に付着させて前記感光体の表面にトナー画像を形成する現像回転体を有する現像手段と、
    前記トナー画像をシートまたは中間転写体に転写する転写手段と、
    前記トナー画像の濃度ムラを検知する検知手段と、
    前記現像回転体に印加される現像バイアスであって直流成分と交流成分と含む現像電圧と、前記帯電手段に供給される帯電電圧とを生成する生成手段と、
    前記生成手段を制御することで、前記濃度ムラが減少するように前記現像電圧の直流成分を第一補正成分に基づき変調させる制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記露光手段により露光されていない非露光領域に発生しうるトナーのかぶりと、前記トナー画像の元になる前記現像剤に含まれるキャリアの前記感光体に対する付着と、が低減されるように、前記現像電圧の直流成分を変調するための前記第一補正成分を制限することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記感光体の表面のうち非露光領域における表面電位である暗部電位と、前記現像剤を担持する前記現像回転体に供給される前記現像電圧の直流成分との間の電位差であるかぶり取り電圧が許容範囲に収まるように、前記第一補正成分を制限することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記検知手段は、所定のサンプリング周期でサンプリングされた複数の濃度の集合である濃度プロファイルを検知するように構成されており、
    前記制御手段は、前記濃度プロファイルにしたがった前記第一補正成分で前記現像電圧の直流成分を変調することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記第一補正成分によって変調された前記現像電圧の直流成分の振幅が前記許容範囲の上限を超えてしまう場合、前記第一補正成分を削減することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記現像電圧の直流成分は、前記第一補正成分を加算されることで、前記第一補正成分によって変調され、
    前記制御手段は、前記第一補正成分が第一閾値を超える場合、前記第一補正成分を前記第一閾値以下の所定値に置換することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置が設置されている環境条件を検出する検出手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記環境条件に応じて前記許容範囲を調整するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記環境条件は、絶対水分量であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、さらに、前記生成手段を制御することで、前記濃度ムラが減少するように前記帯電電圧を第二補正成分に基づき変調させ、前記トナーのかぶりと、前記キャリアの前記感光体に対する付着と、が低減されるように、前記第二補正成分を制限することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記暗部電位と前記現像電圧の直流成分との間の電位差が許容範囲内に収まるように、前記第二補正成分を制限することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、
    前記感光体に起因した濃度ムラ成分が前記現像回転体に起因した濃度ムラ成分よりも多い場合、前記現像電圧の直流成分よりも前記帯電電圧を優先して変調し、
    前記感光体に起因した濃度ムラ成分が前記現像回転体に起因した濃度ムラ成分よりも少ない場合、前記帯電電圧よりも前記現像電圧の直流成分を優先して変調することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、前記第一補正成分が第一閾値を超える場合、前記第一補正成分を低下させ、かつ、前記感光体に起因した濃度ムラ成分を低減するための前記第二補正成分をゼロに設定し、
    前記第一補正成分が前記第一閾値を超えない場合、前記第一補正成分と前記第一閾値との差分から第二閾値を求め、前記第二補正成分が前記第二閾値を超える場合、前記第二補正成分を低下させる、ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 感光体と、
    前記感光体の表面を一様に帯電させる帯電手段と、
    前記感光体の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、
    現像剤に含まれるトナーを前記静電潜像に付着させて前記感光体の表面にトナー画像を形成する現像回転体を有する現像手段と、
    前記トナー画像をシートまたは中間転写体に転写する転写手段と、
    前記トナー画像の濃度ムラを検知する検知手段と、
    前記現像回転体に印加される現像バイアスであって直流成分と交流成分と含む現像電圧と、前記帯電手段に供給される帯電電圧とを生成する生成手段と、
    前記生成手段を制御することで、前記濃度ムラが減少するように前記帯電電圧を補正成分に基づき変調させる制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記露光手段により露光されていない非露光領域に発生しうるトナーのかぶりと、前記トナー画像の元になる前記現像剤に含まれるキャリアの前記感光体に対する付着と、が低減されるように、前記補正成分を制限することを特徴とする画像形成装置。
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