JP2021028678A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を推定し、推定結果に応じた適切な画像形成条件を設定可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、画像形成部と、高圧発生回路と、電流検出部と、制御部と、を備える。画像形成部は、像担持体と、帯電装置と、露光装置と、磁性キャリアとトナーとを含む現像剤を担持する現像剤担持体を有する現像装置と、を含む。制御部は、現像装置内のトナー帯電量を測定する工程と、トナー現像量が0[mg/cm2]のときの現像電流の直流成分をキャリア電流として測定する工程と、トナー帯電量とキャリア電流とに基づいて現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を推定する工程と、現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因に応じて画像形成条件を変更する工程と、を含む現像ゴースト予測モードを実行可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、像担持体を備えた複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に関し、特に、現像剤担持体が1回転した後に直前の画像が画像上に発生する現像ゴーストを抑制する方法に関するものである。
電子写真プロセスを用いた画像形成装置においては、感光体ドラム(像担持体)表面の感光層を帯電装置によって所定の表面電位(トナーの帯電極性と同極性)に帯電させた後、露光装置によって感光体ドラム上に静電潜像を形成する。そして、形成された静電潜像を現像装置内のトナーによって可視化し、そのトナー像を感光体ドラムと感光体ドラムに接触する転写部材とのニップ部(転写ニップ部)を通過する記録媒体上に転写した後、定着処理を行うプロセスが一般的である。
キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を用いる二成分現像式の画像形成装置においては、感光体ドラム上の静電潜像を現像する際、現像ローラーが1回転した後に直前の画像パターンが出力画像上に発生するという問題がある。これを現像ゴースト(現像履歴)という。
この現像ゴーストは、以下のような理由で発生する。現像ローラーと感光体ドラムとが対峙する現像領域において、画像パターンの画像(ソリッド)部ではトナーは現像ローラーから感光体ドラムへ移動する。逆に、白地部ではトナーは感光体ドラムから現像ローラーへ移動する。このため、現像ローラー上において画像パターンの白地部に対応した場所のトナー層が画像部に比べて厚くなる。通常、二成分現像式では、現像ローラー上に担持された現像剤は現像終了後に現像ローラーから剥離されるが、完全に剥離することは困難である。
現像ローラーの回転によって前回の画像パターンを現像した箇所が再び現像領域に進入すると、トナー層の厚い部分(前回の白地部)では、トナー層が抵抗層となって現像電圧がシフトするなどの変化が生じ、トナー層の薄い部分(前回の画像部)に比べて次回の現像時に画像濃度が高くなるという現象が発生する。この画像濃度の違いが現像ゴーストである。現像ゴーストは、トナー帯電量が低くなると発生しやすくなること、現像電圧の交流成分のVppが高くなると悪化することから、高温高湿環境等のトナー帯電量が低くなると予測されるとき、現像電圧のVppを低下させることで現像ゴーストを抑制することが可能である。
例えば特許文献1には、二成分現像剤を現像剤担持体の表面に担持させ、現像剤担持体の表面の二成分現像剤からトナーのみをトナー担持体の表面に移送させてトナー担持体の表面にトナー層を形成させ、トナー層から静電潜像が形成された静電潜像担持体の表面にトナーを飛翔させて静電潜像を現像する現像方式において、トナー担持体の第1周目で形成された画像(第1パッチ)の濃度と第2周目で形成された画像(第2パッチ)の濃度との差を小さくする制御機構を有する画像形成装置が開示されている。
特開2007−322716号公報
上述したような現像ゴーストは、トナーの帯電量が低下した場合の他、キャリアの抵抗が上昇した場合、白地部が対向した領域の電界(かぶり取り電界)が上昇した場合にも発生することが判明した。かぶり取り電界が上昇する場合とは、トナー電流やキャリア電流が大きくなったときである。具体的には、トナーの現像量が増加したときや、キャリア表面のコート層が削れたとき、または高湿環境のときである。
特許文献1の方法は、現像ゴーストを直流電圧だけで修正するものであり、現像ゴーストの発生原因が不明な状態での応急処置にしか過ぎない。従って、トナー帯電量、キャリア抵抗、現像スリーブ表面の汚染の状況等を確認した上で現像ゴーストの適切な解消方法を選定しないと新たな不具合が発生する可能性があった。また、トナー帯電量の変化の度合いは画像形成装置毎に異なるため、全ての画像形成装置で常に適正な画像が確保できるわけではなかった。そこで、現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を予測する技術が必要であった。
本発明は、上記問題点に鑑み、現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を推定し、推定結果に応じた適切な画像形成条件を設定可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、画像形成部と、高圧発生回路と、電流検出部と、制御部と、を備えた画像形成装置である。画像形成部は、表面に感光層が形成された像担持体と、像担持体を帯電させる帯電装置と、帯電装置により帯電された像担持体を露光することにより静電潜像を形成する露光装置と、像担持体に対向配置され、磁性キャリアとトナーとを含む現像剤を担持する現像剤担持体を有し、像担持体に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装置と、を含む。高圧発生回路は、現像剤担持体に直流電圧に交流電圧を重畳した現像電圧を印加する。電流検出部は、現像剤担持体に現像電圧を印加したときに流れる現像電流の直流成分を検出する。制御部は、画像形成部および高圧発生回路を制御する。制御部は、非画像形成時に現像装置内のトナー帯電量を測定する工程と、トナー現像量が0[mg/cm2]のときの現像電流の直流成分をキャリア電流として測定する工程と、測定されたトナー帯電量とキャリア電流とに基づいて現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を推定する工程と、推定された現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因に応じて画像形成条件を変更する工程と、を含む現像ゴースト予測モードを実行可能である。
本発明の第1の構成によれば、トナー帯電量とキャリア電流とを用いて現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を推定する現像ゴースト予測モードを実行することにより、現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を精度よく推定して現像ゴーストの発生しない適切な画像形成条件を設定することができる。従って、現像ゴーストによる画像不具合を効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の内部構成を示す側面断面図 画像形成装置100に搭載される現像装置3aの側面断面図 現像装置3aの制御経路を含む画像形成部Pa周辺の部分拡大図 本実施形態の画像形成装置100における現像ゴースト予測モードの制御例を示すフローチャート 現像電位差の異なる基準画像を形成したときのトナー現像量と現像電流との関係を示すグラフ キャリア電流およびトナー帯電量と現像ゴーストの発生との関係を示すグラフ 実施例において現像ゴーストの発生レベルを評価する際に用いるテスト画像を示す図 実施例において、現像ゴースト予測モードを実行し、第1画像形成条件または第2画像形成条件を変更した場合(本発明1、2)と変更しなかった場合(比較例1)とで耐久印字を行ったとき現像ゴーストレベルの推移を示すグラフ
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の内部構造を示す断面図である。画像形成装置100(ここではカラープリンター)本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、PcおよびPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエローおよびブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像および転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム(像担持体)1a、1b、1cおよび1dが配設されており、さらに駆動手段(図示せず)により図1において時計回り方向に回転する中間転写ベルト(中間転写体)8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a〜1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次一次転写されて重畳される。その後、中間転写ベルト8上に一次転写されたトナー像は、二次転写ローラー9によって記録媒体の一例としての転写紙P上に二次転写される。さらに、トナー像が二次転写された転写紙Pは、定着部13においてトナー像が定着された後、画像形成装置100本体より排出される。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回り方向に回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が二次転写される転写紙Pは、画像形成装置100の本体下部に配置された用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12aおよびレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9と中間転写ベルト8の駆動ローラー11とのニップ部へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナー等を除去するためのブレード状のベルトクリーナー19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転可能に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲および下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電装置2a、2b、2cおよび2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光装置5と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3cおよび3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)等を除去するクリーニング装置7a、7b、7cおよび7dが設けられている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電装置2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させる。次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤が所定量充填されている。なお、後述のトナー像の形成によって各現像装置3a〜3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ4a〜4dから各現像装置3a〜3dにトナーが補給される。この現像剤中のトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a〜6dにより一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、一次転写後に感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナー等がクリーニング装置7a〜7dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の従動ローラー10と、下流側の駆動ローラー11とに掛け渡されており、駆動モーター(図示せず)による駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回り方向に回転を開始すると、転写紙Pがレジストローラー対12bから所定のタイミングで駆動ローラー11とこれに隣接して設けられた二次転写ローラー9とのニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送され、中間転写ベルト8上のフルカラー画像が転写紙P上に二次転写される。トナー像が二次転写された転写紙Pは定着部13へと搬送される。
定着部13に搬送された転写紙Pは、定着ローラー対13aにより加熱および加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、両面搬送路18に送られて両面印字された後に)、排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
さらに、中間転写ベルト8を挟んで駆動ローラー11と対向する位置には画像濃度センサー40が配置されている。画像濃度センサー40としては、一般にLED等から成る発光素子と、フォトダイオード等から成る受光素子を備えた光学センサーが用いられる。中間転写ベルト8上のトナー付着量を測定する際、発光素子から中間転写ベルト8上に形成された各基準画像に対し測定光を照射すると、測定光はトナーによって反射される光、およびベルト表面によって反射される光として受光素子に入射する。
トナーおよびベルト表面からの反射光には正反射光と乱反射光とが含まれる。この正反射光および乱反射光は、偏光分離プリズムで分離された後、それぞれ別個の受光素子に入射する。各受光素子は、受光した正反射光と乱反射光を光電変換して主制御部80(図3参照)に出力信号を出力する。そして、正反射光と乱反射光の出力信号の特性変化からトナー量を検知し、予め定められた基準濃度と比較して現像電圧の特性値などを調整することにより、各色について濃度補正(キャリブレーション)が行われる。
図2は、画像形成装置100に搭載される現像装置3aの側面断面図である。なお、図2は図1の紙面奥側から見た状態を示しており、現像装置3a内の各部材の配置は図1と左右が逆になっている。また、以下の説明では図1の画像形成部Paに配置される現像装置3aを例示するが、画像形成部Pb〜Pdに配置される現像装置3b〜3dの構成についても基本的に同様であるため説明を省略する。
図2に示すように、現像装置3aは、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤もという)が収納される現像容器20を備えており、現像容器20は仕切壁20aによって攪拌搬送室21、供給搬送室22に区画されている。攪拌搬送室21および供給搬送室22には、トナーコンテナ4a(図1参照)から供給されるトナーを磁性キャリアと混合して攪拌し、帯電させるための攪拌搬送スクリュー25aおよび供給搬送スクリュー25bがそれぞれ回転可能に配設されている。
そして、攪拌搬送スクリュー25aおよび供給搬送スクリュー25bによって現像剤が攪拌されつつ軸方向(図2の紙面と垂直な方向)に搬送され、仕切壁20aの両端部に形成された不図示の現像剤通過路を介して攪拌搬送室21、供給搬送室22間を循環する。即ち、攪拌搬送室21、供給搬送室22、現像剤通過路によって現像容器20内に現像剤の循環経路が形成されている。
現像容器20は図2の右斜め上方に延在しており、現像容器20内において供給搬送スクリュー25bの右斜め上方には現像ローラー31が配置されている。そして、現像ローラー31の外周面の一部が現像容器20の開口部20bから露出し、感光体ドラム1aに対向している。現像ローラー31は、図2において反時計回り方向に回転する。
現像ローラー31は、図2において反時計回り方向に回転する円筒状の現像スリーブと、現像スリーブ内に固定された複数の磁極を有するマグネット(図示せず)とで構成されている。なお、ここでは表面がローレット加工された現像スリーブを用いているが、表面に多数の凹形状(ディンプル)を形成したものや、表面がブラスト加工された現像スリーブ、更には、ローレット加工や凹形状の形成に加えてブラスト加工を施したものや、メッキ処理を施したものを用いることもできる。
また、現像容器20には規制ブレード27が現像ローラー31の長手方向(図2の紙面と垂直方向)に沿って取り付けられている。規制ブレード27の先端部と現像ローラー31表面との間には僅かな隙間(ギャップ)が形成されている。
現像ローラー31には、高圧発生回路43(図3参照)により直流電圧Vslv(DC)(以下、Vdcともいう)および交流電圧Vslv(AC)からなる現像電圧が印加される。
図3は、現像装置3aの制御経路を含む画像形成部Pa周辺の部分拡大図である。以下の説明では画像形成部Paの構成および現像装置3aの制御経路について説明するが、画像形成部Pb〜Pdの構成および現像装置3b〜3dの制御経路についても同様であるため説明を省略する。
現像ローラー31は、直流電圧と交流電圧が重畳された振動電圧を生成する高圧発生回路43に接続されている。高圧発生回路43は、交流定電圧電源43aと、直流定電圧電源43bとを備える。交流定電圧電源43aは、昇圧トランス(図示せず)を用いてパルス状に変調した低圧直流電圧から発生させた正弦波の交流電圧を出力する。直流定電圧電源43bは、昇圧トランスを用いてパルス状に変調した低圧直流電圧から発生させた正弦波の交流電圧を整流した直流電圧を出力する。
高圧発生回路43は、画像形成時には交流定電圧電源43aおよび直流定電圧電源43bから直流電圧に交流電圧を重畳させた現像電圧を出力する。電流検出部44は、現像ローラー31と感光体ドラム1aの間に流れる直流電流値を検出する。
次に、画像形成装置100の制御システムについて図3を参照して説明する。画像形成装置100には、CPU等で構成される主制御部80が設けられている。主制御部80は、ROMやRAM等からなる記憶部70に接続される。主制御部80は、記憶部70に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて画像形成装置100の各部(帯電装置2a〜2d、露光装置5、現像装置3a〜3d、一次転写ローラー6a〜6d、クリーニング装置7a〜7d、定着部13、高圧発生回路43、電流検出部44、電圧制御部45等)を制御する。
電圧制御部45は、高圧発生回路43を制御する。なお、電圧制御部45は、記憶部70に記憶される制御プログラムで構成されていてもよい。
主制御部80には液晶表示部90、送受信部91が接続されている。液晶表示部90は、ユーザーが画像形成装置100の各種設定を行うためのタッチパネルとして機能するとともに、画像形成装置100の状態、画像形成状況や印字枚数等を表示する。送受信部91は、電話回線やインターネット回線を用いて外部との通信を行う。
本発明の画像形成装置100は、現像電流とトナー現像量に基づいてトナー帯電量を測定するとともに、トナー現像量が0[mg/cm2]のときの現像電流の直流成分であるキャリア電流量からキャリア抵抗を算出し、トナー帯電量とキャリア抵抗に基づいて現像ゴーストの発生レベルを予測する現像ゴースト予測モードを実行可能である。
(現像ゴースト予測モード)
現像ゴースト予測モードは、トナー帯電量およびキャリア抵抗の実測値に基づいて現像ゴーストの発生を予測するため精度は高いが、頻繁に実行すると画像形成装置100の画像形成効率を低下させてしまう。一方、実行間隔が開き過ぎると、その間にトナー帯電量やキャリア抵抗の変化が発生して画像品質を損なう可能性がある。そのため、適切なインターバルで現像ゴースト予測モードを実行する必要がある。
そこで、本発明では現像ゴーストの発生レベルを予測する方法として非画像部の現像電流に着目した。具体的には、通常印字時における非画像部(紙間)の現像電流をキャリア電流として取得し、キャリア電流から現像ゴーストの発生レベルを予測する。なお、本明細書中における非画像部の現像電流とは、画像形成時において現像ローラー31に感光体ドラム1a〜1dの非画像部(余白部)が対向したときに現像ローラー31に流れる電流をいう。
印字中の非画像部では、感光体ドラム1a〜1dから現像ローラー31側にトナーを引き寄せる方向(V0>Vdc)の電圧(現像逆電圧)Vdcが現像ローラー31に印加されている。この電圧は感光体ドラム1a〜1dの非露光部(白地部)へのトナーの付着を抑えるためのもので、感光体ドラム1a〜1dから現像ローラー31にトナーが積極的に移動することはない。そのため、トナーの移動によって流れる電流は少なく、流れる電流のほとんどはキャリア電流となる。
ただし、トナー帯電量が低くなると、現像ローラー31側にトナーが多く移動するようになる。このとき、現像ローラー上に形成されるトナー層が抵抗層となって現像電流が低下する。従って、非画像部の現像電流の変化をモニターすることにより、現像ゴーストが発生するかどうかを予測することができる。そして、現像電流の直流成分の変化量が所定値を超えるときに現像ゴースト予測モードを実行して現像ゴーストの発生レベルを確認する。
(現像ゴースト測定モード)
現像ゴーストは実測可能であるため、現像ゴースト測定モードを実行することにより、実際に現像ゴーストの発生レベルを測定し、測定値と予測値との比較を行う。そして、比較結果に基づいて現像ゴースト予測モードにおける予測方法(予測式)を修正することで、より精度の高い予測が可能になる。
現像ゴーストの測定方法は、現像ローラー31の1周分以上に亘って高濃度画像(ソリッド画像)を現像した後、ハーフトーン画像を印字し、ハーフトーン画像の画像濃度、および現像電流の少なくとも一方を取得する。次に、低濃度画像を現像ローラーの1周分以上に亘って現像した後、ハーフトーン画像を印字し、ハーフトーン画像の画像濃度、および現像電流の少なくとも一方を取得する。この2つのハーフトーン画像(同一潜像条件)の画像濃度の違いが現像ゴーストでの画像濃度の違いになるため、取得された画像濃度差(もしくは現像電流差)と現像ゴースト予測モードでの予測値とを比較し、予測式を修正する。予測精度を高めるためには、画像濃度差と現像電流差の両方から差異を求めるとよい。
現像ゴーストは、耐久によるキャリア抵抗の低下とトナー帯電量低下の影響を受ける。キャリア抵抗の低下は、現像ゴーストを改善する方向に作用するが、トナー帯電量の低下は現像ゴーストが悪化する方向に作用する。そのため、画像形成装置100の仕様やユーザーの使用状況等によって、現像ゴーストの発生レベルが変化する方向がまちまちになる。また、現像ゴーストの測定にはトナー消費と測定時間が必要となるため頻繁に行うことはできない。そこで、キャリア抵抗の低下とトナー帯電量の低下を経時変化から捉えて、キャリア抵抗とトナー帯電量が大きく変化しない範囲で、現像ゴースト測定モードの最適な実行タイミングを決定する。
具体的には、累積印字枚数が所定枚数(例えば100k枚)に到達したとき、或いは、後述する図4に示す第1画像形成条件の変更が所定回数(例えば20回)行われたとき等のタイミングで現像ゴースト測定モードを実行する。
(画像形成条件の変更)
上述した現像ゴースト予測モードにより推定される現像ゴーストの発生レベル、および発生原因に応じて画像形成条件を変更する。具体的には、トナー帯電量が低い場合は、例えば現像装置3a〜3d内のトナー濃度を低く設定することで、トナー帯電量を回復させる。キャリア電流が低い(キャリア抵抗が高い)場合は、現像電圧の交流成分のVppを高くする。現像ローラー31のスリーブ汚染が進んでいる場合は感光体ドラム1a〜1dの表面電位V0と現像電圧の直流成分Vdcの電位差(以下、かぶり取り電位差という)V0−Vdcを小さくする。このようにすることで、画像不具合の少ない現像ゴースト対策が可能となる。
図4は、本実施形態の画像形成装置100における現像ゴースト予測モードの制御例を示すフローチャートである。必要に応じて図1〜図3および後述する図5を参照しながら、図4のステップに沿って現像ゴースト予測モードの実行手順について詳細に説明する。
図4において、画像形成装置100は通常印字モードに設定されており、主制御部80は印字命令を受信したか否かを判定する(ステップS1)。印字命令を受信した場合は(ステップS1でYes)通常の画像形成動作によって印字を実行する(ステップS2)。そして、印字時における非画像部の現像電流の直流成分Idcを測定する(ステップS3)。測定された現像電流の直流成分Idcは主制御部80に送信される。
次に、主制御部80は送信された現像電流の直流成分Idcの前回測定時からの変化量ΔIdcが所定値A(ここでは0.05μA)を超えるか否かを判定する(ステップS4)。ΔIdc≦Aである場合は(ステップS4でNo)、現像電流の直流成分Idcに基づいて第1画像形成条件の変更を行う(ステップS5)。変更される第1画像形成条件としては、かぶり取り電位差V0−Vdcが挙げられる。その後、ステップS1に戻り印字命令の待機状態を継続する。なお、ステップS1〜S5を通常印字モードにおける現像ゴーストの発生レベルの予測制御と捉えることもできる。
ΔIdc>Aである場合は(ステップS4でYes)現像ゴースト予測モードを開始する(ステップS6)。具体的には、帯電装置2a〜2dにより感光体ドラム1a〜1dの表面を帯電させた後、露光装置5によって感光体ドラム1a〜1d上に基準画像の静電潜像を形成する。そして、高圧発生回路43によって現像ローラー31に印加する現像電圧の直流成分Vdcを変化させて静電潜像をトナー像に現像することにより、感光体ドラム1a〜1d上に現像電位差(Vdc−VL)を変更した複数の基準画像を形成する(ステップS7)。なお、VLは感光体ドラム1a〜1dの露光部電位である。同時に、電流検出部44によって現像ローラー31に流れる現像電流の直流成分を検出する。
次に、一次転写ローラー6a〜6dに所定の一次転写電圧を印加して基準画像を中間転写ベルト8上に転写する。そして、画像濃度センサー40により各基準画像の濃度を検知する。主制御部80は、検出された現像電流と基準画像の濃度(トナー現像量)に基づいてトナー帯電量、キャリア電流を算出する(ステップS8)。
図5は、現像電位差(Vdc−VL)の異なる基準画像を形成したときのトナー現像量と現像電流との関係を示すグラフである。図5に点線で示す近似直線(y=9.1196x+0.2093)のy切片の値は0.21[μA]である。この電流値が、トナー現像量が0[mg/cm2]のときのキャリア電流である。また、近似直線の傾きからトナー帯電量を求めることができる。なお、実際の計算では現像電流を測定面積で除算することで単位面積当たりの電流量[μA/cm2]を算出する必要がある。また、画像濃度は1つの基準画像の複数箇所で測定し、各測定値の平均値を用いると誤差が小さくなる。
図4に戻って、次に主制御部80は、トナー帯電量とキャリア電流とに基づいて現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を推定する(ステップS9)。図6は、キャリア電流およびトナー帯電量と現像ゴーストの発生との関係を示すグラフである。現像ゴーストは現像電流およびトナー帯電量が一定値以下のときに発生するため、図6の点線で示す曲線の下側が現像ゴーストの発生領域である。図6の曲線から下側に離れるにつれて現像ゴーストの発生が顕著になるため、トナー帯電量とキャリア電流がわかれば現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を推定することができる。
次に、主制御部80は現像ゴースト測定モードの実行タイミングであるか否かを判定する(ステップS10)。現像ゴースト測定モードの実行タイミングでない場合は(ステップS10でNo)、主制御部80は現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因の推定結果に基づいて第2画像形成条件を変更し(ステップS11)、現像ゴースト予測モードを終了する。変更される第2画像形成条件としては、現像装置3a〜3d内のトナー濃度、現像電圧の交流成分のピーク間電圧値Vpp、かぶり取り電位差V0−Vdcが挙げられる。
具体的には、トナー帯電量が低い場合は現像ゴーストの発生レベルが高くなるにつれてトナー濃度を低くしてトナー帯電量を上昇させる。また、キャリア抵抗が高い(キャリア電流が小さい)場合は、現像電圧の交流成分のVppを低くする。
或いは、図6に示したように、現像ゴーストの発生領域を示す曲線はV0−Vdcの値によって変化し、V0−Vdc=70[V]のときの曲線はV0−Vdc=100[V]のときの曲線よりも左下に移動する。従って、現像ゴーストの発生レベルが高くなるにつれてV0−Vdcを小さくすることで現像ゴーストの発生を抑制することができる。
現像ゴースト測定モードの実行タイミングである場合は(ステップS10でYes)、主制御部80は現像ゴースト測定モードを開始する(ステップS12)。そして、現像ゴースト測定モードで取得された測定値と現像ゴースト予測モードで取得された予測値とを比較し、現像ゴーストの予測式(図6の曲線)を修正する(ステップS13)。その後、測定値に基づいて第2画像形成条件を変更し(ステップS11)、現像ゴースト予測モードを終了する。
以上説明したように、トナー帯電量とキャリア電流とを用いて現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を推定する現像ゴースト予測モードを実行することにより、現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を精度よく推定して現像ゴーストの発生しない適切な画像形成条件を設定することができる。従って、現像ゴーストによる画像不具合を効果的に抑制することができる。
また、画像形成時における非画像部の現像電流の直流成分の電流値を用いて現像ゴーストの発生レベルを予測し、現像ゴーストの発生レベルが高いと予測されるときのみ現像ゴースト予測モードを実行することにより、現像ゴースト予測モードを適切なタイミングで実行することができる。従って、不必要な現像ゴースト予測モードの実行による消費トナーおよび消費電力の増加、画像形成効率の低下を極力抑制しつつ、現像ゴーストの発生による画像不具合を効果的に抑制することができる。
また、現像ゴースト予測モードを実行しなかったときは、通常印字モードを継続しつつ、現像電圧の直流成分Vdcの変更を行うことで、現像ゴーストの発生レベルの短期的な変化に対して即効性のある対処が可能となる。一方、現像ゴースト予測モードを実行したときは、現像装置3a〜3d内のトナー濃度、現像電圧の交流成分のVpp、現像電位差V0−Vdcの変更を行うことにより、現像ゴーストの発生レベルの長期的な変化に対して有効な対処が可能となる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では画像濃度(印字率)の異なる複数の測定パターンを形成し、各測定パターンの現像量差(濃度差)と測定パターンの形成時に流れる現像電流の差との関係に基づいてトナー帯電量を測定したが、トナー帯電量の測定方法は上述した方法に限らず、例えば同一の測定パターンの静電潜像を現像電圧の交流成分の周波数を切り替えてトナー像に現像して2種類の測定パターンを形成し、各測定パターンの形成時に流れる現像電流の差と現像量差(濃度差)と測定パターンの関係に基づいてトナー帯電量を測定する方法や、周波数と現像量差(濃度差)との関係に基づいてトナー帯電量を測定する方法を用いることもできる。
また、上記実施形態では画像形成装置100として図1に示したようなカラープリンターを例に挙げて説明したが、カラープリンターに限らず、モノクロおよびカラー複写機、デジタル複合機、ファクシミリ等の他の画像形成装置であってもよい。以下、実施例により本発明の効果について更に詳細に説明する。
図4に示した現像ゴースト予測モードを実行し、予測された現像ゴーストに基づいて画像形成条件を変更した場合の現像ゴーストの抑制効果についての検証試験を行った。試験機の条件としては、図1に示したような画像形成装置100において、アモルファスシリコン(a−Si)感光層を有する感光体ドラム1a〜1dを用い、非露光部電位V0=270V、露光部電位VL=20Vとした。また、ドラム線速(プロセス速度)を55枚/minとした。
現像装置3a〜3dは、ローレット加工により周方向に80列の凹部が形成された直径20mmの現像ローラー31を用い、規制ブレード35としてステンレス(SUS430)製の磁性ブレードを用いた。現像ローラー31による現像剤搬送量を250g/m2とした。現像ローラー31と感光体ドラム1a〜1dの周速比を1.8(対向位置でトレール回転)、現像ローラー31と感光体ドラム1a〜1d間の距離を0.30mmとした。現像ローラー31には、現像電圧として170Vの直流電圧Vslv(DC)に、周波数4.2kHz、duty=50%の矩形波の交流電圧を重畳した電圧を印加した。
また、平均粒子径6.8μmの正帯電性トナーと、平均粒子径35μmのフェライト・樹脂コートキャリアとからなる二成分現像剤を用い、トナー濃度を8%とした。
試験方法としては、現像ゴーストの発生レベルに応じて現像装置3a〜3d内のトナー濃度、現像電圧の交流成分のVpp、現像電位差V0−Vdcを変化させる第2画像条件の変更を行った場合(本発明1)、第2画像形成条件に加えて、現像ゴーストの発生レベルに応じて現像電圧の直流成分Vdcを変化させる第1画像条件の変更を行った場合(本発明2)、および画像条件の変更を行わなかった場合(比較例1)で200k枚の耐久印字を行い、現像ゴーストの発生レベルを評価した。
現像ゴーストの評価は官能評価(目視)であり、図7に示すようなリング状のベタ画像の印字後に5%、10%、15%、20%、25%ハーフ画像を印字したテスト画像に発生するゴーストの個数で評価した。現像ゴーストの発生個数は各濃度で最大4個、トータルで4×5=20個であり、評価基準は、現像ゴーストの発生がない場合をレベル5、発生はあるが目立たない場合(発生個数が1〜5個)をレベル4、発生はあるが許容レベルである場合(発生個数が6〜10個)をレベル3、発生が目立つ(発生個数が11〜15個)場合をレベル2、発生がかなり目立つ場合(発生個数が16〜20個)をレベル1とした。結果を図8に示す。
図8から明らかなように、現像ゴーストの発生レベルに応じて第2画像形成条件の変更を行った本発明1(図8の×のデータ系列)では、200k枚の耐久印字後における現像ゴーストの発生レベルは最大でレベル4.5であり、現像ゴーストの発生がない〜発生はあるが目立たないレベルであった。また、第2画像形成条件に加えて第1画像条件の変更を行った本発明2(図8の◇のデータ系列)では、200k枚の耐久印字後における現像ゴーストの発生レベルは最大でレベル5であり、現像ゴーストの発生がないレベルであった。
これに対し、画像形成条件の変更を行わなかった比較例1(図8の●のデータ系列)では、200k枚の耐久印字後における現像ゴーストの発生レベルは最大でレベル3であり、許容レベルではあるが現像ゴーストの発生が認められた。
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、現像電流を用いて現像ゴーストの発生状態を精度よく予測し、予測結果に基づいて現像ゴースト予測モードを実行することにより、現像ゴーストの発生レベルに応じた必要十分な現像ゴースト予測モードを実行可能な画像形成装置を提供することができる。
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
2a〜2d 帯電装置
3a〜3d 現像装置
5 露光装置
6a〜6d 一次転写ローラー
31 現像ローラー(現像剤担持体)
40 画像濃度センサー(濃度検知装置)
43 高圧発生回路
43a 交流定電圧電源
43b 直流定電圧電源
44 電流検出部
45 電圧制御部
70 記憶部
80 主制御部(制御部)
90 液晶表示部
91 送受信部
100 画像形成装置

Claims (7)

  1. 表面に感光層が形成された像担持体と、
    前記像担持体を帯電させる帯電装置と、
    前記帯電装置により帯電された前記像担持体を露光することにより静電潜像を形成する露光装置と、
    前記像担持体に対向配置され、磁性キャリアとトナーとを含む現像剤を担持する現像剤担持体を有し、前記像担持体に形成された前記静電潜像に前記トナーを付着させてトナー像を形成する現像装置と、
    を含む画像形成部と、
    前記現像剤担持体に直流電圧に交流電圧を重畳した現像電圧を印加する高圧発生回路と、
    前記現像剤担持体に前記現像電圧を印加したときに流れる現像電流の直流成分を検出する電流検出部と、
    前記画像形成部および前記高圧発生回路を制御する制御部と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記制御部は、
    非画像形成時に前記現像装置内のトナー帯電量を測定する工程と、
    トナー現像量が0[mg/cm2]のときの前記現像電流の直流成分をキャリア電流として測定する工程と、
    測定された前記トナー帯電量と前記キャリア電流とに基づいて現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を推定する工程と、
    推測された前記現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因に応じて画像形成条件を変更する工程と、
    を含む現像ゴースト予測モードを実行可能であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記トナー帯電量が所定値よりも低いとき前記現像装置内のトナー濃度を低くするか、若しくは前記像担持体の非露光部電位V0と前記現像電圧の直流成分Vdcとの電位差V0−Vdcを小さくし、前記キャリア電流が所定値よりも低いとき前記現像電圧の交流成分のピーク間電圧値を低下させるか、若しくは前記V0−Vdcを小さくすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、画像形成時に前記像担持体の非画像部が対向しているときに前記現像剤担持体に流れる前記現像電流の直流成分を検出し、検出された前記現像電流の直流成分の前回測定時からの変化量が所定値よりも大きいとき前記現像ゴースト予測モードを実行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記現像電流の直流成分の前回測定時からの変化量が所定値以下であるとき、前記現像ゴースト予測モードを実行せずに画像形成条件を変更することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記現像電流の直流成分の前回測定時からの変化量が所定値以下であるとき、前記像担持体の非露光部電位V0と前記現像電圧の直流成分Vdcとの電位差V0−Vdcを小さくすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記現像ゴーストの発生状況を測定する現像ゴースト測定モードを実行可能であり、
    前記現像ゴースト測定モードにおける前記現像ゴーストの測定結果に基づいて前記現像ゴースト予測モードにおける前記現像ゴーストの予測式を補正することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記現像装置により形成された前記トナー像の濃度を検知する濃度検知装置を備え、
    前記制御部は、前記現像装置によって前記像担持体上に前記像担持体の露光部電位VLと前記現像電圧の直流成分Vdcとの電位差Vdc−VLの異なる複数の基準画像を形成し、前記濃度検知装置により検知された前記基準画像の濃度から算出されるトナー現像量と、前記基準画像の形成時に前記電流検出部により検出された現像電流の直流成分と、の相関関係を取得し、
    前記トナー現像量に対する前記現像電流の直流成分の変化量から前記トナー帯電量と、前記トナー現像量が0[mg/cm2]のときの前記現像電流の直流成分である前記キャリア電流とを算出し、算出された前記トナー帯電量および前記キャリア電流に基づいて前記現像ゴーストの発生レベルおよび発生原因を推定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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