JP2018041042A - 画像形成装置および濃度補正制御方法 - Google Patents

画像形成装置および濃度補正制御方法 Download PDF

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啓揮 勝又
渉 渡辺
Wataru Watanabe
渉 渡辺
森本 浩史
Hiroshi Morimoto
浩史 森本
なつ子 川井
Natsuko Kawai
なつ子 川井
斎藤 和広
Kazuhiro Saito
和広 斎藤
洋輝 柴田
Hiroki Shibata
洋輝 柴田
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Abstract

【課題】コストアップを抑えつつ、再現性低下領域の補正を行うことが可能な画像形成装置および濃度補正制御方法を提供する。【解決手段】画像形成装置は、入力画像データに基づき、画像形成条件に従って、現像剤担持体から像担持体にトナーを供給して当該像担持体上にトナー像を形成する画像形成部と、副走査方向の所定領域における濃度変動を示す濃度プロファイルを一時的に記憶する記憶部と、副走査方向において画像濃度の再現性低下領域が所定領域内に入るように、画像形成条件を変更する画像形成条件変更部と、画像形成条件の変更後における再現性低下領域がなくなるように、濃度プロファイルに対して濃度補正を行う画像処理部と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置および濃度補正制御方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した像担持体(例えば、感光体ドラム)に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより、静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された像担持体へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
像担持体にトナー像を形成する現像方式には、現像剤の主成分としてトナーのみを用いる一成分現像方式と、現像剤の主成分としてトナーとキャリアー(鉄粉)を用いる二成分現像方式がある。二成分現像方式の現像装置においては、現像剤担持体(例えば、現像ローラー)の表面に、現像剤を付着させて担持、搬送し、現像剤担持体に対向して配置された像担持体の表面に、現像剤中のトナーを移行、付着させてトナー像を形成する(現像)。
現像剤担持体から像担持体にトナーを供給する方式には、像担持体と現像剤担持体とをこれらが対向する現像位置において同一方向に移動させて現像を行う正転現像と、反対方向に移動させて現像を行う逆転現像とがある。
正転現像では、現像位置でキャリアーからトナーが離脱する際、トナーと共にマイナス電荷がキャリアーから離脱するため、キャリアー表面にはプラス電荷が残る。これをカウンターチャージと呼ぶ。カウンターチャージはキャリアーを通じて現像剤担持体側へ移動するが、現像位置でカウンターチャージがキャリアー上に残留している場合は、像担持体の回転方向の下流側で、既に像担持体に現像されたトナーがキャリアーに引きつけられて現像効率が低く抑えられる。
図1、図2および図3Aに、像担持体の移動方向D1と現像剤担持体の移動方向D2とが同一である正転現像を示す。また、図3Bに移動方向D1,D2が互いに反対である逆転現像を示す。また、図1および図3A,3Bに、高濃度ソリッド部を高濃度部601として示し、ハーフトーン画像を低濃度部602として示す。
カウンターチャージによる現像効率の低下は、濃度不足や濃度不安定化を招き、低濃度部602内で高濃度部601に隣接するエッジ部のうち、像担持体の回転方向の下流側が白く抜ける、リードオフ(白抜け)という問題がある。
リードオフは、高濃度部601と低濃度部602との境界で、現像されたトナーの電荷とカウンターチャージとのバランスが崩れ、トナーがカウンターチャージに引き寄せられることで発生しやすくなる。図1に、トナーとそのトナーを引き寄せるカウンターチャージとを破線で囲んで示す。また、正転現像では、図2に示すように、カウンターチャージの影響で現像効率が低下する分、リードオフを解消することが難しい。リードオフの顕著性は、正転現像において高く(図3A参照)、逆転現像において低い(図3B参照)。
逆転現像においては、一般的に現像剤担持体と像担持体との相対速度が大きくなるので、現像剤担持体の表面に形成された磁気ブラシによる擦過の影響により、ハーフトーンやベタ黒の画像を現像するとき、画像における像担持体の回転方向の下流側の部分(画像後端部)のエッジ部へトナーが掃き寄せられ、画像後端部が画像における像担持体の回転方向の上流側および中央側の他の部分と比べて濃くなって、濃度ムラを生じさせる、掃き寄せという問題がある。
また、逆転現像では、画像における像担持体の回転方向の上流側の部分(画像先端部)のエッジ部にトナーが付着せず先端が薄くかすれる、先端かすれが発生しやすくなるという問題がある。なお、逆転現像において生ずる掃き寄せ、および、先端かすれを「濃度段差」と総称する場合がある。
上記のリードオフ及び濃度段差を、像担持体の回転方向である副走査方向の画像濃度の再現性低下領域、また、単に、再現性低下領域という場合がある。再現性低下領域における濃度補正は、再現性低下領域における副走査方向の濃度変動を示す濃度プロファイルに対して行われる。
例えば、特許文献1には、リードオフなどの画像結果を、画像信号中の特徴的なパターンとして捕らえて画像信号を補正し、静電潜像を、現像特性を補う形で形成させることにより、欠陥のない画像を得ることを可能とする技術が開示されている。
特開平11−196277号公報
ところで、再現性低下領域における濃度プロファイルの情報量は、例えば、濃度プロファイルにおける副走査方向の所定領域のライン数で表される。濃度プロファイルは例えばバッファーに一時記憶される。濃度プロファイルの情報量を小さく、すなわち、濃度プロファイルにおける副走査方向のライン数を少なく設定して、メモリー容量を小さくすることが好ましい。
しかしながら、画像形成装置の設置環境の変化や画像形成装置の耐久使用の進行などにより、再現性低下領域の副走査方向の幅が、濃度プロファイルの副走査方向の所定領域の外まで拡大して、濃度プロファイルに対する補正では、再現性低下領域の濃度補正を十分に行うことができない場合がある。
これに対し、上記設置環境の変化などにより拡大する再現性低下領域の副走査方向の最大幅を想定し、最大幅に応じて濃度プロファイルにおける副走査方向の所定領域を広げた場合に、所定領域のライン数を一時記憶するためのメモリー容量が増え、コストアップになるという問題点があった。
本発明の目的は、コストアップを抑えつつ、再現性低下領域の濃度補正を行うことが可能な画像形成装置および濃度補正制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明における画像形成装置は、
入力画像データに基づき、画像形成条件に従って、現像剤担持体から像担持体にトナーを供給して当該像担持体上にトナー像を形成する画像形成部と、
副走査方向の所定領域における濃度変動を示す濃度プロファイルを一時的に記憶する記憶部と、
前記副走査方向において画像濃度の再現性低下領域が前記所定領域内に入るように、前記画像形成条件を変更する画像形成条件変更部と、
前記画像形成条件の変更後における前記再現性低下領域がなくなるように、前記濃度プロファイルに対して濃度補正を行う画像処理部と、を備える。
また、本発明における濃度補正制御方法は、
入力画像データに基づき、画像形成条件に従って、現像剤担持体から像担持体にトナーを供給して当該像担持体上にトナー像を形成し、
副走査方向の所定領域における濃度変動を示す濃度プロファイルを一時的に記憶し、
前記副走査方向において画像濃度の再現性低下領域が前記所定領域内に入るように、前記画像形成条件を変更し、
前記画像形成条件の変更後における画像濃度の再現性低下領域がなくなるように、前記濃度プロファイルに対して濃度補正を行う。
本発明によれば、コストアップを抑えつつ、再現性低下領域の濃度補正を行うことができる。
リードオフの発生原因を示す図である。 正転現像におけるカウンターチャージとトナーとの関係を示す図である。 正転現像におけるリードオフを示す図である。 逆転現像におけるリードオフを示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 再現性低下領域の一例としての掃き寄せを概略的に示す図である。 濃度補正後における掃き寄せを概略的に示す図である。 所定領域内に入れられた掃き寄せを概略的に示す図である。 濃度補正後における再現性低下領域を概略的に示す図である。 濃度プロファイルに対する濃度補正処理のフローチャートである。 変形例1における再現性低下領域の評価チャートである。 変形例2における現像バイアス電圧における交流成分を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図5は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図4、5に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー画像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー画像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー画像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図5に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
RAM103には、副走査方向の所定領域における濃度変動を示す濃度プロファイルが一時記憶される。例えば、一時記憶される副走査方向の所定領域の幅は、120dot分の約5.1mmである。
制御部100は、濃度プロファイルに対して濃度補正を行うように、画像処理部30を制御する。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。また、画像処理部30は、再現性低下領域501(後述する)がなくなるように、濃度プロファイルに対して濃度補正を行う。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図4では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413(本発明の「像担持体」に対応)、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
露光装置411は、例えば複数の発光ダイオード(LED:Ligth Emitting Diode)が直線状に配列されたLEDアレイ、個々のLEDを駆動するためのLPH駆動(ドライバI)、及びLEDアレイからの放射光を感光体ドラム413上に結像させるレンズアレイ等を有するLEDプリントヘッドで構成される。LEDアレイの1つのLEDが、画像の1ドットに対応する。
露光装置411は、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応する光を照射する。光の照射を受けて感光体ドラム413の電荷発生層で発生した正電荷が電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。これにより、感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、各色成分の現像剤(例えばトナーと磁性キャリアーとからなる二成分現像剤)を収容する。現像装置412は、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を可視化してトナー像を形成する。具体的には、現像ローラー110(本発明の「現像剤担持体」に対応)に現像バイアス電圧が引加され、感光体ドラム413と現像ローラー110との間に電界が形成される。感光体ドラム413と現像ローラー110との電位差によって、現像ローラー110上の帯電トナーが感光体ドラム413の表面の露光部に移動し、付着する。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)があらかじめ設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
画像形成装置1においては、感光体ドラム413に対する現像ローラー110の副走査方向の移動に起因して、また、トナーを現像した後のキャリアーに残るカウンターチャージに起因して、画像におけるエッジ部において、掃き寄せ、先端かすれ、及び、リードオフなどの画像濃度の再現性低下領域が生ずる。
図6は、再現性低下領域501の一例としての掃き寄せを概略的に示す図である。図7は、濃度補正後における掃き寄せを概略的に示す図である。図6に、感光体ドラム413の移動方向D1と現像ローラー110の移動方向D2とが反対である逆転現像を示し、また、初期時における掃き寄せを破線で示し、環境の変化や耐久が進んだ時における掃き寄せを実線で示す。
初期時における画像形成条件は、再現性低下領域501の副走査方向の幅が濃度プロファイルの副走査方向の所定領域(例えば、約5.1mm)500内に入るように設定される。したがって、制御部100が、再濃度プロファイルに対して濃度補正を行うように画像処理部30を制御した場合には、再現性低下領域501の全部が濃度補正される。
しかしながら、環境の変化や耐久が進むことによって、図6に実線で示すように、再現性低下領域501の副走査方向の幅が所定領域500の外まで拡大する。したがって、制御部100が、濃度プロファイルに対して濃度補正を行うように画像処理部30を制御しても、濃度補正がされない領域502(図7参照)が残って、画像の品質が低下する場合がある。
次に、画像形成条件変更部について説明する。
制御部100は、画像形成条件変更部として機能する。
画像形成条件変更部は、環境情報に基づいて、再現性低下領域501の副走査方向の幅を所定領域500内に入れるように、画像形成条件を変更する。ここで、環境情報は温度および湿度の少なくとも一方を含み、環境センサー74(図5参照)により測定される。環境センサー74は、環境情報としての温度および湿度を検出する。画像形成条件変更部は、環境センサー74の検出結果に基づいて画像形成条件を変更する。
また、画像形成条件変更部は、耐久情報に基づいて、再現性低下領域501の副走査方向の幅を所定領域500内に入れるように、画像形成条件を変更する。耐久情報は累積印字枚数を含む。画像形成条件変更部は、印刷ジョブに含まれる画像情報から取得した印字枚数を積算し、積算した累積印字枚数に基づいて、画像形成条件を変更する。なお、耐久情報を、画像形成した画像のカバレッジ情報、感光体ドラム413の走行時間、現像剤の耐久情報(現像剤走行時間)とし、これらの走行時間を、制御部100が備えるタイマー(図示略)が計時するようにしてもよい。
図8は、所定領域500に入れられた再現性低下領域501の一例としての掃き寄せを概略的に示す図である。図8に、入れられる前における掃き寄せを破線で示し、入れられた後における掃き寄せを実線で示す。
画像形成条件変更部は、画像形成条件変更テーブルに基づいて、再現性低下領域501を所定領域500内に入るように(図8参照)、画像形成条件を変更する。ここで、「所定領域内に入る」とは、所定領域500の副走査方向の両端の少なくとも一方との間に隙間を設けるように所定領域内に収めること、および、上記両端との間に隙間を設けないように所定領域500内に収めることの両方をいうものとする。
画像形成条件変更テーブルは、環境情報と画像形成条件とを対応づけた表である。また、画像形成条件変更テーブルは、耐久情報と画像形成条件とを対応づけた表である。画像形成条件変更テーブルは、記憶部72に記憶されている。
制御部100は、実際の画像形成前に、画像形成条件を変更し、また、濃度プロファイルを補正する。
また、制御部100は、濃度プロファイルに対して濃度補正を行うように画像処理部30を制御する。
画像形成条件変更部により変更される画像形成条件には、例えば、感光体ドラム413の周速度に対する現像ローラー110の周速度である周速比(以下、「現像θ」と呼ぶ)と、現像バイアス電圧における交流成分の周波数とがある。
先ず、画像形成条件としての現像θを変更する画像形成条件変更部について説明する。なお、現像θは、感光体ドラム413および現像ローラー110の各周速度の絶対値を比較した値を意味する。
画像形成条件変更部は、例えば、現像ローラー110の回転速度を設定するための駆動モーター制御信号を生成し、駆動モーターに出力することで、感光体ドラム413の周速度に対する現像ローラー110の周速度である周速比を変更する。
逆転現像において、画像形成条件変更部が現像θを上げると、感光体ドラム413に対する現像ローラー110の相対的な速度が上がって、感光体ドラム413における現像ローラー110の移動する側(画像後端側)により多くのトナーが引き寄せられる。これにより、画像後端部において濃度ムラを生じさせる掃き寄せとしての再現性低下領域501の副走査方向の幅を狭めて、濃度プロファイルの所定領域500に入れることが可能となる(図8参照)。
逆転現像において、画像形成条件変更部が現像θを下げると、画像先端部においてかすれを生じさせる先端かすれとしての再現性低下領域501の副走査方向の幅を狭めて、濃度プロファイルの所定領域500に入れることが可能となる。
正転現像において生ずるリードオフは、感光体ドラム413に対する現像ローラー110の相対的な移動量が多くなるに応じてその副走査方向の幅が拡大する。正転現像において、画像形成条件変更部が現像θを下げると、リードオフとしての再現性低下領域501の副走査方向の幅を狭めて、濃度プロファイルの所定領域500に入れることが可能となる。
次に、画像形成条件としての現像バイアスの交流成分の周波数(以下、「交流成分の周波数」、また、単に「周波数」ともいう)を変更する画像形成条件変更部について説明する。
交流成分を含む現像バイアス電圧を現像ローラー110に出力するとともに、交流成分の周波数を変更可能な電源部(図示略)が設けられている。現像バイアス電圧の交流成分により、現像ローラー110に担持されているトナー粒子が、現像位置において現像ローラー110と感光体ドラム413との間を往復運動しながら感光体ドラム413上の静電潜像の形成部分に付着していく(現像)。
逆転現像において、画像形成条件変更部が交流成分の周波数を高くすると、トナー粒子の往復運動が多くなり、感光体ドラム413に付着するトナー粒子が多くなる。これにより、画像後端部において濃度ムラを生じさせる掃き寄せとしての再現性低下領域501の副走査方向の幅を狭め、濃度プロファイルの所定領域500に入れることが可能となる。
逆転現像において、画像形成条件変更部が交流成分の周波数を低くすると、画像先端部においてかすれを生じさせる先端かすれとしての再現性低下領域501の副走査方向の幅を狭め、濃度プロファイルの所定領域500に入れることが可能となる。
次に、濃度プロファイルに対する濃度補正処理について説明する。図10は、濃度プロファイルに対する濃度補正処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、画像形成装置1が印刷ジョブを受信することに伴い、CPU101がROM102に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
ステップS100において、制御部100は、濃度プロファイルを、例えば記憶部72から取得して、RAM103に一時記憶させる。
ステップS110において、制御部100が、例えば、環境情報に基づき、画像形成条件の変更が必要であるか否かを判断する。
画像形成条件の変更が必要であると判断した場合(S110:YES)、画像形成条件変更部は、画像形成条件を変更する(ステップS120)。例えば、逆転現像において掃き寄せの発生可能性を有する入力画像データである場合において、画像形成条件変更部は、環境センサー74の検出結果に基づいて高温高湿環境であると判断した場合に、現像θおよび交流成分の周波数を上げる方向に変更する。
ステップS130において、画像処理部30は、画像形成条件の変更後における再現性低下領域501がなくなるように、濃度プロファイルに対して濃度補正を行う。
一方、画像形成条件の変更が必要であると判断しない場合(S110:NO)、画像形成条件の変更、および、濃度プロファイルに対する濃度補正は、行われず、処理は終了する。
上記実施の形態においては、画像形成条件変更部が現像θおよび交流成分の周波数の両方の変更を行うようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば、現像θおよび交流成分の周波数のいずれか一方の変更を行うようにしてもよい。
このように構成した本実施の形態によれば、画像形成条件変更部が環境情報または耐久情報に基づいて、再現性低下領域501の副走査方向の幅を濃度プロファイルの所定領域500に入れるように、画像形成条件としての現像θや現像バイアスの交流成分の周波数を変更する。図8の所定領域500に入った再現性低下領域501Rを示す。制御部100は、濃度プロファイルに対して濃度補正を行うように画像処理部30を制御する。制御部100は、変更された画像形成条件に基づいて、画像形成部40を制御する。これにより、図9に再現性低下領域501の濃度補正後を実線で示すように、再現性低下領域501の全部が濃度補正されるため、濃度プロファイルを一時記憶するためのメモリー容量を増やさないことで、コストアップを抑えることができる。
また、上記実施の形態によれば、画像形成条件変更部が環境情報または耐久情報に基づいて、画像形成条件を変更する。環境情報や耐久情報により、再現性低下領域が濃度プロファイルの所定領域外に拡大することを予測することにより、再現性低下領域の発生を防止することができる。
[変形例1]
次に、変形例1について図11を参照して説明する。図11は、再現性低下領域の評価チャートである。図11に通紙方向D3を示し、リードオフとしての再現性低下領域501A、先端かすれとしての再現性低下領域501B、掃き寄せとしての再現性低下領域501Cを示す。また、図11に、ハーフトーン画像として濃度を異ならせた各低濃度部602内に、ベタ画像としての高濃度部601をそれぞれ設けたパッチ画像を示す。なお、各低濃度部602における異なる濃度を、網掛けの種類を異ならせることで表す。
上記の実施の形態では、環境情報または耐久情報(累積印字枚数)に基づいて画像形成条件を変更した。
これに対して、変形例1において、制御部100は、パッチ画像データに基づき、感光体ドラム413における非画像形成領域(画像形成領域間の領域)にパッチ画像を形成するように画像形成部40を制御する。画像濃度検出部76(図5参照)は、パッチ画像の濃度を検出する。再現性低下領域判断部(図示略)は、形成されたパッチ画像の検出濃度、および、パッチ画像データに基づいて再現性低下領域501A,501B,501C(図11参照)の副走査方向の幅を検出する。例えば、制御部100は、再現性低下領域判断部として機能する。
画像形成条件変更部は、検出した再現性低下領域の副走査方向の幅と濃度プロファイルの所定領域の副走査方向の幅とが所定の割合に達した場合に、再現性低下領域の副走査方向の幅を濃度プロファイルの所定領域内に入れるように、画像形成条件を変更する。なお、ここで、濃度プロファイルの所定領域の副走査方向の幅は、濃度プロファイルの副走査方向のライン数に相当する。
なお、画像形成条件変更部は、再現性低下領域が濃度プロファイルの所定領域の両端のいずれかに達した場合に、画像形成条件を変更してもよい。
変形例1によれば、画像形成条件変更部が、パッチ画像の検出濃度に基づいて、再現性低下領域の副走査方向の幅を実際に検出し、検出した再現性低下領域に基づいて画像形成条件を変更するため、再現性低下領域の発生をより確実に防止することが可能となる。
[変形例2]
次に、変形例2について図12を参照して説明する。
上記の実施の形態では、環境情報または耐久情報(累積印字枚数)に基づいて画像形成条件としての現像θや現像バイアス電圧の交流成分の周波数を変更した。
これに対して、変形例2では、画像形成条件としての現像バイアス電位の交流成分における感光体ドラム413側の時間T1と現像ローラー110側の時間T2との比(以下、「Duty」と呼ぶ)を変更する。
図12は、現像バイアス電圧における交流成分を示す図である。図12の上側および下側に矩形波で表された交流成分をそれぞれ示し、各交流成分における感光体ドラム413側の時間T1を示し、現像ローラー110側の時間T2を示す。ここで、T2/T1をDuty比と呼ぶこととする。
画像形成条件変更部がDuty比を「1」より下げると、図12の下側に示す交流成分のように、交流成分における現像ローラー110側の振幅が大きくなり、これにより、現像ローラー110側が高電圧になる。
カウンターチャージによって感光体ドラム413と現像ローラー110との間に生じたプラス電荷は、現像ローラー110側が高電圧になると、現像ローラー110へ移動しやすくなる。その結果、リードオフ(再現性低下領域)の副走査方向の幅が狭くなる。
また、プラス電荷は、キャリアーの膜が摩耗するとキャリアーの電気抵抗が下がるため、現像剤の耐久が進むほど、キャリアーを介して現像ローラー110に移動し易くなる。その結果、カウンターチャージが起こりにくくなる。このため、リードオフの副走査方向の幅は、初期において広く、耐久が進んで累積印字枚数が増えるに応じて狭くなる。
画像形成条件変更部は、正転現像において、Duty比を初期に下げておき、累積印字枚数に応じて上げるように変更する。このように、画像形成条件変更部がDuty比を変更することにより、リードオフの副走査方向の幅を、濃度プロファイルの所定領域500内に入れることができ、リードオフの発生を防止することが可能となる。
また、リードオフの副走査方向の幅は、現像θを上げていくと広くなる。そのため、画像形成条件変更部は、正転現像において、現像θを、初期に下げておき、累積印字枚数に応じて上げるように変更する。これにより、リードオフの副走査方向の幅を、濃度プロファイルの所定領域500内に入れることでき、リードオフの発生を防止することが可能となる。なお、画像形成条件変更部は、Duty比および現像θの両方の変更を行うようにしてもよく、一方の変更を行うようにしてもよい。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
[実施例]
最後に、本発明者が行った、上記実施の形態における有効性を確認する実験の結果について説明する。
[実施例1〜3における画像形成装置の構成]
実施例1〜3における画像形成装置としては、図4,5の構成を有する画像形成装置1を用いた。実施例1,2では、濃度プロファイルの副走査方向の読み取り解像度を600dpiとし、一時記憶される副走査方向の所定領域における濃度プロファイルの幅を120dot分(約5.1mm)とした。
実施例1,2では、現像ローラー110の回転方向を、感光体ドラム413の回転方向と反対の逆転方向とした。
実施例1,2における実施例1−1,2−1では、環境情報(温度、湿度)に基づいて画像形成条件としての現像θを変更した。また、耐久情報(累積印字枚数)に基づいて現像θを変更した。
実施例1,2における実施例1−2,2−2では、環境情報(温度、湿度)に基づいて画像形成条件としての現像バイアス電圧における交流成分の周波数を変更した。また、累積印字枚数に基づいて現像バイアス電圧における交流成分の周波数を変更した。
Figure 2018041042
Figure 2018041042
Figure 2018041042
Figure 2018041042
実施例1における画像形成条件変更テーブルを、表1,2に示す。また、実施例2における画像形成条件変更テーブルを、表3,4に示す。
表1,3において、環境情報としての常温常湿環境を“NN”で示し、高温高湿環境を“HH”で示し、低温低湿環境を“LL”で示す。表2,4において、耐久情報としての累積印字枚数Pを、0≦P<300k、300k≦P<400k、P≧400kで示す。
実施例3では、現像ローラー110の回転方向を、感光体ドラム413の回転方向と同じ正転方向とした。
実施例3における実施例3−1では、耐久情報(累積印字枚数)に基づいて画像形成条件としての現像θを変更した。また、実施例3−2では、耐久情報(累積印字枚数)に基づいて画像形成条件としての現像バイアス電圧における交流成分のDutyを変更した。
Figure 2018041042
画像形成条件変更テーブルを、表5に示す。
表5において、耐久情報としての累積印字枚数Pを、0≦P<100k、100k≦P<200k、P≧200kとした。また、表5に、Dutyを、現像バイアス電位の交流成分における現像ローラー側の時間と感光体ドラム側の時間との比で示す。
[比較例1〜3にかかる画像形成装置の構成]
比較例1〜3における画像形成装置としては、図4,5の構成を有する画像形成装置1を用いた。比較例では、環境情報(温度、湿度)、または、耐久情報(累積印字枚数)に基づいて画像形成条件を変更しなかった。
[実験方法]
実験では、所定枚の画像形成が行われる毎に、また、異なる環境下で画像形成が行われる毎に、画像品質を確認した。用紙に形成されたエッジ部近傍の濃度段差およびリードオフを下記評価基準により評価した結果を示す。
[耐久、環境に対する画像の品質]
○:濃度段差またはリードオフの発生なし
△:濃度段差またはリードオフが発生したが、許容できるレベル
×:許容できないレベルの濃度段差またはリードオフが発生
[実験結果]
Figure 2018041042
上記実験結果を表6に示す。
上記実験結果において、実施例1〜3では、エッジ部近傍の濃度段差またはリードオフを発生せず、画像の品質は、実用上問題のあるレベルとはならなかった。これは、HH環境および累積印字枚数に応じて、画像形成条件を変更し、再現性低下領域の副走査方向の幅を、濃度プロファイルの副走査方向の所定領域内に入れたからと考えられる。
これに対し、比較例1では、HH環境でエッジ後端に濃度段差(掃き寄せ)が、補正領域外(濃度プロファイルの所定領域外)に発生し、累積印字枚数Pに応じて悪化し、400k以降ではNN環境でも濃度段差が発生した。比較例2も同様にHH環境でエッジ先端に濃度段差(先端かすれ)が補正領域外に発生し、累積印字枚数Pに応じて悪化した。また、比較例3では初期〜200kにおいて、エッジ前端の低濃度ハーフトーン部にリードオフ(白抜け)が補正領域外で発生した。
以上のように、実施例1〜3では、比較例1〜3に比べて、画像の品質を好ましい範囲に保つことができた。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
71 通信部
72 記憶部
74 環境センサー
76 画像濃度検出部
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
110 現像ローラー
413 感光体ドラム
500 所定領域
501 再現性低下領域

Claims (10)

  1. 入力画像データに基づき、画像形成条件に従って、現像剤担持体から像担持体にトナーを供給して当該像担持体上にトナー像を形成する画像形成部と、
    副走査方向の所定領域における濃度変動を示す濃度プロファイルを一時的に記憶する記憶部と、
    前記副走査方向において画像濃度の再現性低下領域が前記所定領域内に入るように、前記画像形成条件を変更する画像形成条件変更部と、
    前記画像形成条件の変更後における前記再現性低下領域がなくなるように、前記濃度プロファイルに対して濃度補正を行う画像処理部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記画像形成条件変更部は、環境情報に基づいて前記画像形成条件を変更する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成条件変更部は、耐久情報に基づいて前記画像形成条件を変更する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. パッチ画像データに基づいて前記画像形成部により前記像担持体上に形成されたパッチ画像の濃度を検出する画像濃度検出部と、
    前記パッチ画像の検出濃度、および、前記パッチ画像データに基づいて、前記再現性低下領域を判断する再現性低下領域判断部と、
    をさらに備える請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成条件変更部は、前記再現性低下領域の副走査方向の幅が前記所定領域の副走査方向の幅に対して所定の割合に達する場合に、前記画像形成条件を変更する請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成条件変更部は、前記再現性低下領域が前記所定領域の副走査方向の両端のいずれかに達する場合に、前記画像形成条件を変更する請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像剤担持体は、前記像担持体の回転方向と逆方向に回転し、
    前記画像形成条件変更部は、画像上において高い濃度から低い濃度に変化する部分に前記再現性低下領域が存在する場合に、前記画像形成条件としての前記像担持体の周速度に対する前記現像剤担持体の周速度の比を上げる方向に、および/または、前記画像形成条件としての前記現像剤担持体に印加される現像バイアス電圧における交流成分の周波数を上げる方向に変更する請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記現像剤担持体は、前記像担持体の回転方向と逆方向に回転し、
    前記画像形成条件変更部は、画像上において低い濃度から高い濃度に変化する部分に前記再現性低下領域が存在する場合に、前記画像形成条件としての前記像担持体の周速度に対する前記現像剤担持体の周速度の比を下げる方向に、および/または、前記画像形成条件としての前記現像剤担持体に印加される現像バイアス電圧における交流成分の周波数を下げる方向に変更する請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記現像剤担持体は、前記像担持体の回転方向と同じ方向に回転し、
    前記画像形成条件変更部は、画像上において低い濃度から高い濃度に変化する部分に前記再現性低下領域が存在する場合に、前記画像形成条件としての前記像担持体の周速度に対する前記現像剤担持体の周速度の比を下げる方向に、および/または、前記画像形成条件としての前記現像剤担持体に印加される現像バイアス電圧における交流成分の像担持体側に対する現像剤担持体側の時間比率を下げる方向に変更する請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 入力画像データに基づき、画像形成条件に従って、現像剤担持体から像担持体にトナーを供給して当該像担持体上にトナー像を形成し、
    副走査方向の所定領域における濃度変動を示す濃度プロファイルを一時的に記憶し、
    前記副走査方向において画像濃度の再現性低下領域が前記所定領域内に入るように、前記画像形成条件を変更し、
    前記画像形成条件の変更後における画像濃度の再現性低下領域がなくなるように、前記濃度プロファイルに対して濃度補正を行う濃度補正制御方法。
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