JP6049995B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
画像安定化制御としては、例えば、像担持体としての中間転写ベルトに形成されたCMYKの各色トナーパターンの濃度を光センサーで検出し、この検出結果(階調特性)に基づいて階調補正データ(いわゆるガンマ補正曲線)を生成し、帯電電位、現像電位、露光量等の画像形成条件にフィードバックさせる階調補正等がある。
また、特許文献2には、ハイライト部階調パッチとシャドウ部階調パッチを形成し、これら二つの階調パッチの濃度検出結果を、前回の階調補正における二つの階調パッチの濃度検出結果と比較し、階調補正用に形成する階調パッチの個数、階調を比較結果に応じて選択し、階調補正を行う画像形成装置が開示されている。
前記像担持体上に形成されたトナーパターンを構成するパッチの濃度を検出する濃度検出部と、
前記濃度検出部による検出結果に基づいて階調補正データを生成し、この階調補正データを用いて階調補正を行う階調補正部と、を備える画像形成装置であって、
前記トナーパターンは、前記像担持体の走行方向に沿って濃度が段階的に変化する複数の階調パッチと、前記複数の階調パッチの少なくとも一つを挟んで配置される同一濃度の複数の基準パッチと、を含んで構成され、
前記階調補正部は、前記濃度検出部による前記複数の基準パッチ同士の検出濃度を比較することにより、副走査方向の下流から上流に向かって濃度が低下するゴーストが当該トナーパターンに全体的に生じているか否かを判定し、ゴーストが生じていると判定した場合に、前記複数の基準パッチの検出濃度に基づいて前記階調パッチのパッチ位置と補正量の関係を算出し、前記関係から得られる補正量によって前記階調パッチの検出濃度を補正し、補正後の検出濃度に基づいて前記階調補正データを生成することを特徴とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、CMYKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施されたデジタル画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413にレーザー光を照射すると、感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送される。そして、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接されるベルトクリーニングブレードを有する。二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残存する転写残トナーは、ベルトクリーニングブレードによって掻き取られ、除去される。
中間転写ベルト421上に形成されたトナー像の濃度が高い(例えば黒ベタ画像)ほど反射光量Iは小さく、反射濃度、すなわち濃度検出センサー43から出力されるセンサー出力値は大きくなる。逆に、中間転写ベルト421上に形成されたトナー像の濃度が低い(例えばトナー像が形成されないベース面)ほど反射光量Iは大きく、反射濃度、すなわち濃度検出センサー43から出力されるセンサー出力値は小さくなる。
また、中間転写ベルト421が透光性の材料で構成されている場合には、濃度検出センサー43として、発光素子と受光素子が中間転写ベルト421を挟んで対向配置される透過型の光センサーを適用することができる。
そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面(画像形成面)に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー53aを備えた排紙部53により機外に排紙される。
また、中間転写ベルト421上に形成されたトナーパターンを構成するパッチの濃度を検出する濃度検出センサー43(濃度検出部)と、濃度検出センサー43による検出結果に基づいて階調補正データを生成し、この階調補正データを用いて階調補正を行う階調補正部(画像処理部30、制御部10)を備えている。
図3に示すように、CMYK各色のトナーパターンTPは、中間転写ベルト421の非画像形成領域、すなわち中間転写ベルト421の幅方向両側部に形成される。トナーパターンTPを構成するパッチの幅は、各パッチの濃度が濃度検出センサー43で精度良く検出されるように、濃度検出センサー43の検出幅以上に設定される。
図4に示すように、トナーパターンTPは、中間転写ベルト421の走行方向に沿って、12個のパッチP0〜P11が連続して配列された構成を有する。パッチP0〜P11は、先頭のパッチP0から順に中間転写ベルト421上に形成され、順次、濃度検出センサー43により濃度(実際に形成されたトナー像の濃度、出力階調値)を検出される。
さらには、トナーパターンTPの中間に基準パッチP5が配置されている。これにより、トナーパターンTPに発生したゴーストの影響を精度よく推測することができる。
また、この階調補正データ生成処理は、前回の階調補正データ生成後、所定時間経過したとき、所定枚数の画像形成が完了したとき、又は現像装置412のトナーが交換されたとき等、定期的に行われるのが望ましい。また、階調補正データ生成処理時は、二次転写ローラー423と駆動ローラー424を離間させておく。
そして、制御部10は、トナーパターンTPにゴーストが発生していると判定した場合にはステップS105の処理に移行し、ゴーストが発生していないと判定した場合にはステップS107の処理に移行する。
規格化値={(V Pn −VP0)/(Vbase−VP0)}×255 ・・・(1)
以降の画像形成時には、更新された階調補正データを参照して階調補正が行われ、補正階調値に基づいて画像形成条件が決定されることとなる。
そして、制御部10(階調補正部)は、濃度検出センサー43(濃度検出部)による基準パッチP0、P5、P11のセンサー出力値VP0、VP5、VP11(検出濃度)に基づいて、当該トナーパターンTPにゴーストが生じているか否かを判定し(図7のステップS104)、ゴーストが生じていると判定した場合に(図7のステップS104で“YES”)、階調パッチP0〜P4、P6〜P10のセンサー出力値VP0〜VP4、VP6〜VP10(検出濃度)を補正し(図7のステップS105、S106)、補正後のセンサー出力値VP0’〜VP4’、VP6’〜VP10’(検出濃度)に基づいて階調補正データを生成する(図7のステップS107〜S110)。
また、特許文献1のように、トナー担持体(現像ローラー)の周長以上で黒ベタ画像を形成する必要はないので、画像安定化制御におけるトナー消費量を抑制することができる。
例えば、トナーパターンTPを構成する基準パッチの数、配置態様は、実施の形態で示したもの(図4参照)に限定されず、階調パッチの少なくとも一つを挟むように同一濃度の基準パッチが配置されていればよい。ただし、ゴーストの有無を精度よく判定するためには、高濃度のパッチ画像で基準パッチを構成するのが望ましい。
また、本発明は、単色画像を形成するモノクロの画像形成装置や、CMYK4色が一体となった画像形成ユニットを利用したロータリー方式(4サイクル方式)の画像形成装置に適用することもできる。
10 制御部(階調補正部)
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部(階調補正部)
40 画像形成部
41、41Y、41M、41C、41K 画像形成ユニット
411 露光装置
412 現像装置
413 感光体ドラム
414 帯電装置
415 ドラムクリーニング装置
42 中間転写ユニット
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラー
423 二次転写ローラー
424 駆動ローラー
425 従動ローラー
426 ベルトクリーニング装置
43 濃度検出センサー(濃度検出部)
50 搬送部
51 給紙部
51a、51b 給紙トレイユニット
52 搬送機構
52a レジストローラー
53 排紙部
53a 排紙ローラー
60 定着部
71 通信部
72 記憶部
S 用紙
TP トナーパターン
P0、P5、P11 基準パッチ
P0〜P4、P6〜P10 階調パッチ
Claims (5)
- 入力画像データに基づいて、露光装置により感光体に静電潜像を形成させ、現像装置により前記感光体にトナーを付着させることにより前記静電潜像を現像してトナー像を形成し、前記感光体に形成された前記トナー像を像担持体に転写させる画像形成部と、
前記像担持体上に形成されたトナーパターンを構成するパッチの濃度を検出する濃度検出部と、
前記濃度検出部による検出結果に基づいて階調補正データを生成し、この階調補正データを用いて階調補正を行う階調補正部と、を備える画像形成装置であって、
前記トナーパターンは、前記像担持体の走行方向に沿って濃度が段階的に変化する複数の階調パッチと、前記複数の階調パッチの少なくとも一つを挟んで配置される同一濃度の複数の基準パッチと、を含んで構成され、
前記階調補正部は、前記濃度検出部による前記複数の基準パッチ同士の検出濃度を比較することにより、副走査方向の下流から上流に向かって濃度が低下するゴーストが当該トナーパターンに全体的に生じているか否かを判定し、ゴーストが生じていると判定した場合に、前記複数の基準パッチの検出濃度に基づいて前記階調パッチのパッチ位置と補正量の関係を算出し、前記関係から得られる補正量によって前記階調パッチの検出濃度を補正し、補正後の検出濃度に基づいて前記階調補正データを生成することを特徴とする画像形成装置。 - 前記基準パッチが、前記トナーパターンの先端及び後端に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記基準パッチが、前記トナーパターンの中間に配置されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記基準パッチが、前記階調パッチの一部を兼用することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記基準パッチが、最高濃度の黒ベタ画像であることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置。
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