JP2019086734A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】感光体の寿命の低下を抑止することのできる画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供する。【解決手段】画像形成装置1は、表面層を含む感光体と、表面層の膜厚の変化量のターゲット値を記憶する記憶部11aと、感光体が所定の回転数だけ回転した第1の期間の膜厚の変化量を取得する膜厚変化量取得部11cと、取得した膜厚の変化量のターゲット値からのずれ量に基づいて、感光体の制御に関するパラメーターの適正値に対して余裕を持たせた部分の量であるマージンであって、第1の期間後に採用するマージンを設定するオフセット量設定部11eとを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関する。より特定的には、本発明は、表面層を含む感光体を備えた画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関する。
電子写真式の画像形成装置には、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバー機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンターなどがある。
画像形成装置は、一般に次のような方法で用紙に画像を形成する。画像形成装置は、像担持体上に静電潜像を形成し、現像装置を用いて静電潜像を現像してトナー像を形成する。次に画像形成装置は、トナー像を用紙へ転写し、定着装置によってトナー像を用紙に定着させる。また、画像形成装置の中には、感光体にトナー像を形成し、1次転写ローラーを用いてトナー像を中間転写ベルトに転写し、2次転写ローラーを用いて中間転写ベルト上のトナー像を用紙へ2次転写するものも存在する。
感光体上の静電潜像は、感光体の表面を帯電させ、露光装置で静電潜像をパターニングすることで形成される。電子写真の帯電方式には、コロナ放電方式と接触放電方式とがある。このうち接触放電方式は、ローラー形の帯電部材である帯電ローラーを感光体の表面に接触配置または近接配置し、帯電ローラーに帯電電圧を印可することで近接放電を行い、感光体表面に帯電を付与する帯電方式である。接触放電方式は、空気中を高圧電流が流れることに起因する酸化物(オゾンなど)の発生を低減することができるという利点を有している。オフィスで用いられる画像形成装置にける帯電方式としては、環境対応を目的としたオゾン低減の観点から帯電ローラーを用いた接触放電方式が主流になっている。
接触帯電方式には、帯電ローラーに印加する帯電電圧としてDC(直流)電圧のみを用いるDC帯電方式と、帯電ローラーに印加する帯電電圧としてDC成分に対してAC(交流)成分を重畳した電圧を用いるAC帯電方式とがある。
AC帯電方式では、帯電ローラーと感光体との間で発生する放電と除電とがAC成分によって強制的に繰り返される。このことから、AC帯電方式は、DC帯電方式と比較して帯電能力が高く、交流電界の作用により帯電後の感光体の表面の電位の均一性(帯電均一性)が高いという長所がある。一方で、AC帯電方式には感光体の表面層が摩耗しやすいという短所がある。AC帯電方式は現在の主流になりつつなる。AC帯電方式における重要な因子として、ピーク間電圧(以降、ピーク間電圧Vppと記すことがある)がある。ピーク間電圧Vppとは、帯電電圧の交流成分の最大値と最小値との差である。
図13は、ピーク間電圧Vppと感光体の表面電位との関係を示すグラフである。
図13を参照して、AC帯電方式では、DC帯電方式のように電圧に対してリニアに表面電位が決まるわけではない。AC帯電方式では、ピーク間電圧Vppが電圧値V11以上になると感光体の表面電位が安定する。このため、AC帯電方式では感光体の表面電位を容易に制御することができる。但し、感光体の表面電位が安定しても、微小な帯電ムラは感光体の表面に点在しており、この帯電ムラは放電不良による白斑点や色斑点などの画像ノイズを発生させる原因となる。このため、微小な帯電ムラが消滅する電圧値である適正値V12(>V11)以上にピーク間電圧Vppを設定する必要がある。さらに、適正値V12となるピーク間電圧Vppを帯電ローラーに印加しようとしても、電源、ユニット抵抗、または制御のばらつきなどにより、実際に帯電ローラーに印加されるピーク間電圧Vppは適正値V12とはならない。このため、実際の制御では、適正値V12に対して一定量のマージン(50V〜200V程度)を上乗せした電圧値V13(>V12)がピーク間電圧Vppとして設定されている。
ピーク間電圧Vppのマージンが小さすぎると、ピーク間電圧Vppが適正値V12を下回り、微小な放電ムラによる画像ノイズが発生するおそれがある。したがって、従来においてピーク間電圧Vppのマージンは、十分に大きい値に設定されている。
なお、ピーク間電圧Vppを適切に決定する従来技術として、感光体の表面層の膜厚に基づいてピーク間電圧Vppを決定する技術が、たとえば下記特許文献1〜3などに開示されている。下記特許文献1には、異なる複数の電圧の印加時の帯電電流が示すI−V特性に基づいて感光体ドラム表面の膜厚を検出し、装置および感光体ドラムの周囲温度および湿度を検出し、検出された温度および湿度に応じて定められた補正値を用いて、検出された膜厚を補正し、補正された膜厚に対応する帯電電圧を決定する技術が開示されている。
下記特許文献2には、直流電圧を用いて感光体の膜厚を検知し、膜厚が小さくなるほど交流試験電流の電流値を低く設定する技術が開示されている。
下記特許文献3には、膜の厚さが減少する速さを表した速度値が与えられ、その与えられた速度値に基づいて膜の厚さを推定する推定部と、上記測定部によって測定された厚さと上記推定部によって推定された厚さとを比較し、その比較結果に基づいて、上記推定部に与えられて次の推定に用いられる上記速度値を修正する修正部とを備えた画像形成装置が開示されている。
特開2015−148789号公報 特開2014−6561号公報 特開2014−149338号公報
上記従来技術は、電圧制御の精度向上を目的としているが、その主眼は帯電不良による画像ノイズの抑制にある。感光体の表面層の摩耗に関しては、適正にピーク間電圧Vppを制御することで副次的に改善を狙っている程度にすぎない。すなわち、上記従来技術は、感光体の表面層の膜厚を誤差情報の1つとして入手し、これを用いて適正なピーク間電圧Vppを印加するものである。
上記従来技術では、上述の電源、ユニット抵抗、または制御のばらつきなどの誤差の要因による影響を考慮して、決定したピーク間電圧Vppの適正値V12に対して十分なマージン(以降、ピーク間電圧Vppのマージンと記すことがある)が付加されていた。
一方で、最近の研究により、特に感光体の高温時(両面印字や連続印字などを行った時)には、ピーク間電圧Vppのマージンがわずかに大きいだけでも感光体の表面層の減耗が早くなり、感光体の寿命が著しく低下することが分かった。
図14は、ピーク間電圧Vppのマージンと感光体の表面層の減耗変化量との関係を示す図である。図14中線LN1は、感光体が高温である場合のピーク間電圧Vppのマージンと減耗変化量との関係を示す線である。図14中線LN2は、感光体が高温よりも低い通常温度である場合のピーク間電圧Vppのマージンと減耗変化量との関係を示す線である。
図14を参照して、一般的に、ピーク間電圧Vppのマージンは50V〜200Vの範囲RG内の値に設定される。感光体が通常温度である場合、ピーク間電圧Vppのマージンが範囲RG内であれば、減耗変化量は通常の減耗変化量を示す閾値TH1以下の範囲にある。一方、感光体が高温である場合には、感光体が通常温度である場合と比較して減耗変化量が大きくなり、ピーク間電圧Vppのマージンが約100Vを超えたあたりで、減耗変化量の正常範囲の上限値を示す閾値TH2を超える。
感光体が高温である場合に減耗変化量が大きくなる理由としては、ピーク間電圧Vppに対して感光体を流れる電流量(放電電流量)が増加するため、感光体の表面層が放電により削られやすくなるためであると推測される。
近年の感光体の長寿命化により、ピーク間電圧Vppのマージンに対する減耗変化量の増加率が少しでも大きいと、それが感光体の寿命に与える影響は大きくなる。言い換えれば、感光体の寿命が従来の2倍まで延長されれば、減耗変化量の増加率は従来と変わらなくても、減耗変化量の増加率が感光体の寿命の長さに及ぼす影響は2倍となる。
従来技術では、ピーク間電圧Vppの他に、感光体を清掃するクリーニングブレードの当接圧や、中間転写ベルトと感光体との回転速度の差(周速差)などの、感光体の制御に関するパラメーターについても、決定した値に対して一定量のマージンが確保されていた。これらのパラメーターのマージンについても、ピーク間電圧Vppのマージンと同様に感光体の寿命に与える影響は大きかった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、感光体の寿命の低下を抑止することのできる画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供することである。
本発明の一の局面に従う画像形成装置は、表面層を含む感光体と、表面層の膜厚の変化量のターゲット値を記憶する記憶手段と、感光体が所定の回転数だけ回転した第1の期間の膜厚の変化量を取得する取得手段と、取得手段にて取得した膜厚の変化量のターゲット値からのずれ量に基づいて、感光体の制御に関するパラメーターの適正値に対して余裕を持たせた部分の量であるマージンであって、第1の期間後に採用するマージンを設定する設定手段とを備える。
上記画像形成装置において好ましくは、感光体を帯電させる帯電ローラーをさらに備え、パラメーターは、帯電ローラーに印加する帯電電圧における交流成分のピーク間電圧である。
上記画像形成装置において好ましくは、記憶手段は、膜厚の変化量と、推定されるマージンとの関係を示す情報をさらに記憶し、ターゲット値は、パラメーターを適正値にした状態で感光体が所定の回転数だけ回転した場合の膜厚の推定される変化量であり、上記情報を用いて、取得手段にて取得した膜厚の変化量に基づいて、第1の期間内に採用されていたマージンを推定する推定手段をさらに備え、設定手段は、推定手段にて推定したマージンに基づいて第1の期間後に採用するマージンを設定する。
上記画像形成装置において好ましくは、取得手段にて取得した膜厚の変化量がターゲット値よりも大きい場合、設定手段は、第1の期間後に採用するマージンを、推定手段にて推定したマージンよりも小さく設定する。
上記画像形成装置において好ましくは、取得手段にて取得した膜厚の変化量がターゲット値よりも大きい場合、設定手段は、第1の期間後に採用するマージンを、推定手段にて推定したマージンを所要の割合のオフセット量だけ減じた値に設定する。
上記画像形成装置において好ましくは、取得手段にて取得した膜厚の変化量がターゲット値よりも小さい場合、設定手段は、第1の期間後に採用するマージンを、推定手段にて推定したマージンと同じ値に設定する。
上記画像形成装置において好ましくは、第1の期間後に、設定手段にて設定したパラメーターで感光体が所定の回転数だけ回転した第2の期間の膜厚の変化量を取得する他の取得手段と、他の取得手段にて取得した膜厚の変化量がターゲット値を含む所定の膜厚変化範囲よりも大きい場合、第2の期間後に採用するマージンを、第2の期間内に採用されていたマージンを所要の割合のオフセット量だけ減じた値に設定する他の設定手段とをさらに備え、他の取得手段にて取得した膜厚の変化量が、設定手段にて設定したマージンを採用した状態で感光体が所定の回転数だけ回転した場合の膜厚の推定される変化量よりも大きい程、他の設定手段はオフセット量の割合を大きくする。
上記画像形成装置において好ましくは、取得手段は、感光体を帯電させる帯電ローラーに印加する帯電電圧と、帯電電圧によって感光体を流れる電流との関係に基づいて膜厚の変化量を取得し、取得手段は、感光体の累積回転数が所定の回転数基準値より多い場合には、感光体の累積回転数が回転数基準値よりも少ない場合と比較して、帯電ローラーに印加する帯電電圧における交流成分のピーク間電圧を低くする。
上記画像形成装置において好ましくは、取得手段は、感光体の温度が所定の温度基準値以上である状態で感光体が所定の回転数だけ回転した第1の期間の膜厚の変化量を取得し、設定手段は、感光体の温度が温度基準値以上である場合に採用するマージンを設定する。
上記画像形成装置において好ましくは、取得手段は、所定の期間内の感光体の温度変化が所定の温度変化範囲内である場合に、第1の期間の膜厚の変化量を取得し、設定手段は、感光体の温度の変動が温度変化範囲内である場合に、採用するマージンを設定する。
上記画像形成装置において好ましくは、感光体は、互いに異なる複数の色のトナー像の各々を担持する複数の感光体を含み、取得手段は、複数の感光体の各々の膜厚の変化量を取得し、複数の感光体の各々の膜厚の変化量を取得するタイミングとなる第1の期間は、複数の感光体の各々で互いに異なる。
上記画像形成装置において好ましくは、感光体の制御に関する操作を受け付ける受付手段と、設定手段にて設定されたマージンにかかわらず、受付手段にて受け付けた操作に従って、パラメーターのマージンを初期値に戻すまたは変更する変更手段とをさらに備える。
本発明の他の局面に従う画像形成装置の制御方法は、表面層を含む感光体と、表面層の膜厚の変化量のターゲット値を記憶する記憶手段とを備えた画像形成装置の制御方法であって、感光体が所定の回転数だけ回転した第1の期間の表面層の膜厚の変化量を取得する取得ステップと、取得ステップにて取得した膜厚の変化量のターゲット値からのずれ量に基づいて、感光体の制御に関するパラメーターの適正値に対して余裕を持たせた部分の量であるマージンであって、第1の期間後に採用するマージンを設定する設定ステップとを備える。
本発明によれば、感光体の寿命の低下を抑止することのできる画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態における画像形成装置1の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置1の画像形成ユニット2の周辺の構成を模式的に示す断面図である。 ピーク間電圧Vppと交流電流値Iacとの関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の画像形成装置1における、ピーク間電圧Vppのマージンの設定に関する機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態において制御部11が実行する、帯電ローラー6に印加する帯電電圧Vgのピーク間電圧Vppを設定する制御に関するフローチャートの第1の部分である。 本発明の第1の実施の形態において制御部11が実行する、帯電ローラー6に印加する帯電電圧Vgのピーク間電圧Vppを設定する制御に関するフローチャートの第2の部分である。 図6のステップS119において、Vppマージンテーブルを用いて推定Vppマージンを推定する方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における感光体5の累積回転数の増加に伴う感光体5の表面層5aの膜厚の変化を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態において制御部11が実行する、帯電ローラー6に印加する帯電電圧Vgのピーク間電圧Vppを設定する制御に関するフローチャートの第1の部分である。 本発明の第2の実施の形態において制御部11が実行する、帯電ローラー6に印加する帯電電圧Vgのピーク間電圧Vppを設定する制御に関するフローチャートの第2の部分である。 本発明の第2の実施の形態において記憶部11aに記憶される情報を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態において制御部11が実行する、帯電ローラー6に印加する帯電電圧Vgのピーク間電圧Vppを設定する制御に関するフローチャートである。 ピーク間電圧Vppと感光体の表面電位との関係を示すグラフである。 ピーク間電圧Vppのマージンと感光体の表面層の減耗変化量との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
以下の実施の形態では、画像形成装置がMFPである場合について説明する。画像形成装置はMFPの他、ファクシミリ装置、複写機、またはプリンターなどであってもよい。
[第1の実施の形態]
始めに、本実施の形態における画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置1の構成を示す断面図である。
図1を参照して、本実施の形態における画像形成装置1は、周知の電子写真方式およびタンデム方式により、フルカラー画像またはモノクロ画像などの画像を用紙Mに印刷する。画像形成装置1は、用紙搬送部60と、トナー像形成部70と、定着装置80と、操作パネル90とを主に備えている。
用紙搬送部60は、給紙トレイ61と、給紙ローラー62と、複数の搬送ローラー63と、排紙ローラー64と、排紙トレイ65とを含んでいる。給紙トレイ61は、画像を形成するための用紙Mを収容する。給紙トレイ61は複数であってもよい。給紙ローラー62は、給紙トレイ61と搬送経路TR1との間に設けられている。複数の搬送ローラー63の各々は、搬送経路TR1に沿って設けられている。排紙ローラー64は、搬送経路TR1の最も下流の部分に設けられている。排紙トレイ65は画像形成装置本体の最上部に設けられている。
トナー像形成部70は、いわゆるタンデム方式でY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の4色の画像を合成し、用紙にトナー像を転写する。トナー像形成部70は、YMCK各色についての画像形成ユニット2と、中間転写ベルト3と、YMCK各色についての一次転写ローラー9と、二次転写ローラー4とを含んでいる。
YMCK各色の画像形成ユニット2は、感光体5と、帯電ローラー6と、露光装置7と、現像装置8と、クリーニング装置15などを含んでいる。感光体5は、図1中矢印αで示す方向に回転駆動される。感光体5は感光層である表面層5a(図2)を含んでいる。感光体5の周囲には、帯電ローラー6、現像装置8、およびクリーニング装置15が配置されている。帯電ローラー6は、感光体5に近接して配置されている。露光装置7は、感光体5の下部に設けられている。
中間転写ベルト3は、YMCK各色の画像形成ユニット2の上部に設けられている。中間転写ベルト3は、環状であり、回転ローラー3aに架け渡されている。中間転写ベルト3は、図1中矢印βで示す方向に回転駆動される。一次転写ローラー9の各々は、中間転写ベルト3を挟んで感光体5の各々と対向している。二次転写ローラー4は、搬送経路TR1において中間転写ベルト3と接触している。二次転写ローラー4と中間転写ベルト3との間隔は、図示しない圧接離間機構により調整可能である。
定着装置80は、加熱ローラー81と、加圧ローラー82とを含んでいる。定着装置80は、加熱ローラー81と加圧ローラー82とのニップ部により、トナー像を担持した用紙を把持しながら搬送経路TR1に沿って搬送することで、用紙にトナー像を定着させる。
画像形成装置1は、感光体5を回転させて、感光体5の表面を帯電ローラー6によって帯電させる。画像形成装置1は、帯電された感光体5の表面に対して、露光装置7により画像形成情報に従った露光を行い、感光体5の表面に画像形成情報に従った静電潜像を形成する。
次に画像形成装置1は、静電潜像が形成された感光体5に対して、現像装置8からトナーを供給して現像を行い、感光体5の表面にトナー像を形成する。
次に画像形成装置1は、一次転写ローラー9を用いて、感光体5に形成されたトナー像を、中間転写ベルト3の表面に順次転写する(一次転写)。フルカラー画像の場合、中間転写ベルト3の表面には、YMCK各色のトナー像が合成されたトナー像が形成される。
画像形成装置1は、中間転写ベルト3に転写されずに感光体5に残留したトナーを、クリーニング装置15により除去する。
続いて画像形成装置1は、中間転写ベルト3の表面に形成されたトナー像を、回転ローラー3aによって二次転写ローラー4と対向する位置まで搬送する。
一方、画像形成装置1は、給紙トレイ61に収容された用紙Mを、給紙ローラー62により給紙し、複数の搬送ローラー63の各々により搬送経路TR1に沿って中間転写ベルト3と二次転写ローラー4との間に導く。そして画像形成装置1は、中間転写ベルト3の表面に形成されたトナー像を、二次転写ローラー4により用紙Mに転写する。
画像形成装置1は、トナー像が転写された用紙Mを定着装置80に導き、定着装置80によりトナー像を用紙Mに定着する。その後画像形成装置1は、トナー像が定着された用紙Mを、排紙ローラー64により排紙トレイ65に排紙する。
操作パネル90は、各種情報を表示し、各種操作を受け付ける。
図2は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置1の画像形成ユニット2の周辺の構成を模式的に示す断面図である。
図2を参照して、画像形成装置1は、電源部10と、制御部11と、環境検知部12と、電流検知部13とをさらに備えている。
電源部10は、制御部11の制御下で、帯電ローラー6に対して帯電電圧Vgを印加する。帯電電圧Vgは、直流成分(直流電圧)Vdcに対して交流成分(交流電圧)Vacを重畳したものである。電源部10は、YMCK各色についての直流電源回路101と、交流電源回路102と、交流電源回路103とを含んでいる。YMC各色の直流電源回路101および交流電源回路102の各々の一端は、YMC各色の帯電ローラー6に電気的に接続されている。YMC各色の直流電源回路101および交流電源回路102の各々の他端は、接地されている。Kの直流電源回路101および交流電源回路103の各々の一端は、Kの帯電ローラー6に電気的に接続されている。Kの直流電源回路101および交流電源回路103の各々の他端は、接地されている。
直流電源回路101は、制御部11の制御下で、帯電電圧Vgの直流成分Vdcを出力する。直流電源回路101は各色で個別的に設けられ、これによって、各色の帯電電圧の直流成分Vdcが調整可能となっている。
また、交流電源回路102および103は、たとえば交流トランスから構成されており、制御部11の制御下で、帯電電圧Vgの交流成分Vacを出力する。本実施の形態では、説明の便宜のため、直流成分Vdcおよび交流成分Vacは、YMCK各色で同一であるものとする。
制御部11は、ROM(Read Only Memory)111と、CPU(Central Processing Unit)112と、SRAM(Static Random Access Memory)113と、NVRAM(Non−Volatile Random Access Memory)114とを含んでいる。ROM111は、制御プログラムなどを記憶している。CPU112は、制御プログラムに基づいて、画像形成装置1全体を制御する。SRAM113は、CPU112のメインメモリである。SRAM113は、CPU102が制御プログラムを実行するときに必要なデータなどを一時的に記憶するためなどに用いられる。NVRAM114は、各種データやテーブルなどを記憶する。
環境検知部12は、温度センサー121と、湿度センサー122とを含んでいる。温度センサー121は、画像形成装置1内の温度を検知してCPU112に出力する。湿度センサー122は画像形成装置1内の湿度を検知してCPU112に出力する。ここでは、温度センサー121で計測した温度は感光体5の温度として用いられる。
電流検知部13は、YMCK各色について、帯電ローラー6に帯電電圧Vgまたは検出用帯電電圧Vgcが印加された時に、対応する感光体5に流れる交流電流値Iacを検知する。検知した交流電流値IacはCPU112にフィードバックされる。
ところで、感光体5の表面層5aは、感光体5の使用により摩耗し、その膜厚が減少する。表面層5aの膜厚を検知する方法として代表的なものには、次の第1〜第4の方法がある。第1の方法は、感光体5の表面電位の変化量に基づいて膜厚を検知する方法である。第2の方法は、表面層5aの膜厚の変位量から検知する方法である。第3の方法は、感光体5の回転数を用いて間接的に検知する方法である。第4の方法は、感光体5への印加電圧に対する交流電流値Iacに基づいて検知する方法である。
これらの方法のうち、第1の方法は、表面層5aの膜厚と感光体5の表面電位とがリニアな相関関係を有するDC帯電方式の場合に採用される場合が多く、本実施の形態のようなAC帯電方式の場合に採用されることは希である。また、第1の方法では感光体5の表面電位を測定する構成が必要になり、第2の方法では、感光体5の膜厚変位を測定する構成が必要になる。第3の方法では、環境条件の変動に表面層5aの膜厚の減耗量が影響を受けるため、表面層5aの膜厚を高い精度で検知することはできない。一方、第4の方法は第1〜第3の方法と比較して様々な利点を有している。第4の方法によれば、感光体5への印加電圧に対する交流電流値Iacと表面層5aの膜厚とは高い相関関係を有しているため、比較的高い精度で膜厚を検知することができる。また、交流電流値Iacを検知する構成を付加するだけでよく、簡易な構成で膜厚を検知することができる。第4の方法は、現在、膜厚を検知する方法の主流となっている。
以降の説明では、第4の方法を用いて表面層5aの膜厚を検知することを前提としている。表面層5aの膜厚を検知する方法は、第4の方法に限定されるものではなく、任意の方法を採用することができる。
本実施の形態の前提として、画像形成装置1は、一日の中もしくは日ごとの環境変動や感光体5の劣化に応じてピーク間電圧Vppを設定する帯電制御が行われる。本実施の形態では、できる限り環境変動や感光体5の劣化の誤差に対して一定のマージンを確保することのできる帯電制御として、ΔIac制御が行われる。
図3は、ピーク間電圧Vppと交流電流値Iacとの関係を示す図である。
図3を参照して、ピーク間電圧Vppが放電開始電圧V0未満であるDC放電領域では、帯電ローラー6と感光体5との間にDC放電のみが起きAC放電は起きない。DC放電領域では、帯電ローラー6と感光体5との間を流れる交流電流値Iacは、ピーク間電圧Vppの増加ともに直線状に増加する。ピーク間電圧Vppが放電開始電圧V0以上であるAC放電領域では、帯電ローラー6と感光体5との間にAC放電とDC放電との両方が起きる。AC放電領域では、徐々に交流電流値Iacが増加方向にずれる。この増加方向のずれは、AC放電に関与している電流の増分に起因するものである。交流電流値Iacの増加方向への増加量は、放電電流ΔIacと呼ばれる。
ΔIac制御は、感光体5のV(電流)−I(電流)特性から狙いの放電電流ΔIacを算出し、狙いの放電電流ΔIacとなるようにピーク間電圧Vppを制御するものである。
ΔIac制御は、個体間での帯電ローラー6の抵抗値のばらつきや表面層5aの膜厚のばらつきが存在しても、放電電流ΔIacの量が同じであれば空隙放電によって帯電される感光体5の帯電性が同じになるという考え方に基づくものである。しかし厳密には、一定の感光体5の帯電性を得るために必要な放電電流ΔIacは、環境や表面層5aの膜厚によって違うことが判明している。このため、実際のΔIac制御では、環境や膜厚と狙いの放電電流ΔIacとの関係を示すテーブルを用いて、環境や膜厚に基づいて狙いの放電電流ΔIacが変更される。
しかし、テーブルを用いて環境や膜厚に基づいて狙いの放電電流ΔIacを変更したとしても、テーブルにおいて環境や膜厚の範囲の切り替わりの部分では、環境や膜厚を考慮した最適なピーク間電圧Vppと実際に設定されるピーク間電圧Vppとの間に乖離が生じやすい。加えて、感光体5の使用初期の膜厚、電源部10の出力、または電流検知部13の出力などには個体間でのばらつきが存在する。これらのばらつきに起因して、設定されたピーク間電圧Vppが、環境や膜厚を考慮した最適値よりも低い値となった場合には、画像品質の低下を招くおそれがある。
そこで、これらのばらつきが存在した場合であっても画像品質の低下を回避可能なように、一般的に、ΔIac制御において設定されるピーク間電圧Vppは、狙いの放電電流ΔIacの値I1を得るために必要なピーク間電圧Vppの適正値V12に対して所定のマージンVm(Vm>0)を付加した電圧値V13(=V12+Vm)とされている。マージンとは、パラメーターの適正値に対して余裕を持たせた部分の量である。一例として、電源部10の出力ばらつきは通常±30V程度存在する。このため、ピーク間電圧VppのマージンVmとして、その他のばらつきも考慮して50V〜100V程度確保されている。一方で、ピーク間電圧VppのマージンVmが大きいと、表面層5aの減耗が早くなり、感光体5の寿命が著しく低下する。
そこで画像形成装置1は、感光体5が所定の回転数だけ回転した第1の期間の表面層5aの膜厚の変化量を取得し、取得した変化量のターゲット値からのずれ量に基づいて、第1の期間後に採用するピーク間電圧Vppのマージンを設定する。画像形成装置1は、典型的には、感光体5の累積回転数の増加に従って、フィードバックされる膜厚情報に基づいてピーク間電圧Vppのマージンを漸減させる。
図4は、本発明の第1の実施の形態の画像形成装置1における、ピーク間電圧Vppのマージンの設定に関する機能的構成を示すブロック図である。
図4を参照して、電源部10は、電圧印加部10aと情報出力部10bとを含んでいる。電圧印加部10aは、帯電ローラー6に帯電電圧Vgまたは検出用帯電電圧Vgcを印加する。情報出力部10bは、電圧印加部10aが帯電ローラー6に検出用帯電電圧Vgcを印加した場合に、検出用帯電電圧Vgcの情報を膜厚測定部11bに出力する。
画像形成装置1は制御部11をさらに備えている。制御部11は、画像形成装置1全体を制御する。制御部11は、記憶部11a(記憶手段の一例)と、膜厚測定部11bと、膜厚変化量取得部11c(取得手段の一例)と、マージン推定部11d(推定手段の一例)と、オフセット量設定部11e(設定手段の一例)と、帯電電圧印加部11fと、カウント部11gとを含んでいる。
記憶部11aは、図7に示すVppマージンテーブル、ピーク間電圧Vppのターゲット値TA、膜厚測定部11bで過去に計測した膜厚、膜厚変化量取得部11cにて過去に算出した膜厚の変化量、マージン推定部11dにて推定した推定Vppマージン、およびオフセット量設定部11eにて過去に設定したオフセット量などを記憶している。
膜厚測定部11bは、電源部10の情報出力部10bから感光体5の検出用帯電電圧Vgcの情報を取得し、電流検知部13から交流電流値Iacを取得する。膜厚測定部11bは、取得した情報に基づいて、上述の第4の方法を用いて表面層5aの膜厚を測定する。膜厚測定部11bは、算出した膜厚を記憶部11aに保存する。
膜厚変化量取得部11cは、膜厚測定部11bが測定した表面層5aの膜厚を膜厚測定部11bから取得し、膜厚測定部11bが前回測定した表面層5aの膜厚を記憶部11aから取得する。膜厚測定部11bは、取得した情報に基づいて、所定の期間(第1の期間および第2の期間の一例)内の表面層5aの膜厚の変化量を算出(取得)する。膜厚変化量取得部11cは、算出した膜厚の変化量を記憶部11aに保存する。
マージン推定部11dは、膜厚変化量取得部11cが算出した膜厚の変化量を膜厚変化量取得部11cから取得し、Vppマージンテーブルおよびターゲット値TAを記憶部11aから取得する。ターゲット値TAとは、ピーク間電圧Vppを適正値V12にした状態で感光体5が所定の回転数だけ回転した場合の膜厚の推定される変化量である。マージン推定部11dは、取得した膜厚の変化量のターゲット値TAからのずれ量に基づいて、推定Vppマージンを推定する。ピーク間電圧Vppのマージンとは、ピーク間電圧Vppの適正値V12に対して余裕を持たせた部分の量であるマージンである。推定Vppマージンとは、上記の所定の期間内に採用されていたと推定されるマージンである。マージン推定部11dは、推定Vppマージンを記憶部11aに保存する。
オフセット量設定部11eは、マージン推定部11dが推定した推定Vppマージンをマージン推定部11dから取得し、前回推定された推定Vppマージンと前回推定されたオフセット量とを記憶部11aから取得する。オフセット量設定部11eは、取得した情報に基づいて、上記の所定の期間後に採用するマージンを設定する。具体的には、オフセット量設定部11eは、ピーク間電圧Vppのマージンに付加するオフセット量を設定し、設定したオフセット量を帯電電圧印加部11fに通知する。オフセット量設定部11eは、設定したオフセット量を記憶部11aに保存する。
帯電電圧印加部11fは、電圧印加部10aを制御することにより帯電電圧Vgを帯電ローラー6に印加する。帯電電圧印加部11fは、帯電ローラー6に印加する帯電電圧Vgのピーク間電圧Vppを、ΔIac制御において設定したピーク間電圧Vppの値からオフセット量を減じた値に設定する。
カウント部11gは、感光体5の回転数をカウントする。
図5および図6は、本発明の第1の実施の形態において制御部11が実行する、帯電ローラー6に印加する帯電電圧Vgのピーク間電圧Vppを設定する制御に関するフローチャートである。図5および図6に示すフローチャートは、CPU111がROM112に記憶された制御プログラムに従って動作することにより実現される。
図5を参照して、制御部11は、所定のタイミングで感光体5の累積回転数を取得し(S101)、取得した累積回転数に基づいて、感光体5が新品または累積回転数が所定の回転数だけ増加したか否かを判別する(S102)。
本実施の形態では、所定の回転数は100krotであるものとする。所定の回転数は100krot以上であることが好ましい。高い感度で膜厚を検知するためにはある程度の膜厚の変化量(減耗量)が必要であるためである。
ステップS102において、感光体5が新品ではなく、累積回転数が所定の回転数だけ増加していないと判別した場合(S102でNO)、制御部11はステップS101の処理へ進む。
ステップS102において、感光体5が新品または累積回転数が所定の回転数だけ増加したと判別した場合(S102でYES)、制御部11は、取得した累積回転数に基づいて、感光体5が使用初期であるか否か(感光体5の累積回転数が所定の回転数基準値より少ないか否か)を判別する(S103)。
ステップS103において、感光体5が使用初期である(感光体5の累積回転数が所定の回転数基準値より少ない)と判別した場合(S103でYES)、制御部11は、検出用帯電電圧Vgcのピーク間電圧Vppを高い値に設定し(S105)、ステップS109の処理へ進む。
ステップS103において、感光体5が使用初期でない(感光体5の累積回転数が所定の回転数基準値より多い)と判別した場合(S103でNNO)、制御部11は、検出用帯電電圧Vgcのピーク間電圧Vppを低い値に設定し(S107)、ステップS109の処理へ進む。
ステップS105およびS107において、感光体5が使用初期である場合の検出用帯電電圧Vgcのピーク間電圧Vppが、感光体5が使用初期でない場合の検出用帯電電圧Vgcのピーク間電圧Vppよりも高く設定されるのは次の理由による。感光体5の使用初期には帯電ローラー6と感光体5との間に電流が流れにくいため、膜厚の検知感度が低い。このため、感光体5が使用初期である場合の検出用帯電電圧Vgcのピーク間電圧Vppを高く設定することで、膜厚の検知感度を向上することができる。一方、感光体5の使用が進むと膜厚が薄くなる。このため、感光体5が使用初期でない場合の検出用帯電電圧Vgcのピーク間電圧Vppを低く設定することで、感光体5へのダメージを抑止することができる。
ステップS109において、制御部11は、検出用帯電電圧Vgcを帯電ローラー6に印加することにより感光体5の表面層5aの膜厚を取得(検知)し、記憶部11aに保存する(S109)。次に制御部11は、取得した累積回転数に基づいて、感光体5が新品であるか否か判別する(S111)。
ステップS111において、感光体5が新品であると判別した場合(S111でYES)。ステップS109において保存した膜厚は、感光体5の表面層5aの初期膜厚となる。この場合、制御部11はオフセット量を設定しない。制御部11は、ΔIac制御で設定された電圧値V13を実際のピーク間電圧Vppとして採用した帯電電圧Vgを帯電ローラー6に印加することにより、印刷を行う。制御部11はステップS101の処理へ進む。
ステップS111において、感光体5が新品でないと判別した場合(S111でNO)、制御部11は図6のステップS113の処理へ進む。
図6を参照して、ステップS113において、制御部11は、記憶部11aに保存されている前回の膜厚(ステップS109にて直近で取得した膜厚の1つ前に取得した膜厚)と、ステップS109にて直近で取得した膜厚とに基づいて、所定の回転数だけ回転した期間内の膜厚の変化量を算出する(S113)。続いて制御部11は、算出した膜厚の変化量が1μm以上であるか否かを判別する(S115)。
ステップS115において、算出した膜厚の変化量が1μm以上でないと判別した場合(S115でNO)、制御部11は新たなオフセット量を設定せず、新たなオフセット量を前回設定したオフセット量と同じ値に設定する。制御部11は、図5のステップS101の処理へ進む。算出した膜厚の変化量が1μm未満である場合には、検知した膜厚が十分な感度を有していないものと推測されるためである。なお、算出した膜厚の変化量が1μm未満である場合は、表面層5aの減耗量が予想よりも少ない場合であるため、このような場合にはオフセット量を設定しなくても感光体5の寿命に悪影響を及ぼさない。
なお、ステップS115において算出した膜厚の変化量が予め定めた目標の範囲内に入っている場合や、算出した膜厚の変化量とターゲット値TAとの差が一定値以下となった場合には、オフセット量の増加による膜厚の減耗量の改善の効果が小さくなったと判断し、オフセット量の設定を中断してもよい。この場合には、既に設定されているオフセット量を維持したままで帯電制御が行われる。
ステップS115において、算出した膜厚の変化量が1μm以上であると判別した場合(S115でNO)、制御部11は、算出した膜厚の変化量が、膜厚の変化量のターゲット値TA(マージンVmを0とした場合に予測される所定の回転数当たりの膜厚の変化量)以上であるか否かを判別する(S117)。
ステップS117において、算出した膜厚の変化量が、膜厚の変化量のターゲット値TA以上でないと判別した場合(S117でNO)、制御部11は新たなオフセット量を設定せず、新たなオフセット量を前回設定したオフセット量と同じ値に設定する。制御部11は、図5のステップS101の処理へ進む。算出した膜厚の変化量がターゲット値TAより小さい場合は、表面層5aの減耗量が予想よりも少ない場合であるため、このような場合にはオフセット量を設定しなくても感光体5の寿命に悪影響を及ぼさない。
なお、ステップS117において、算出した膜厚の変化量が、膜厚の変化量のターゲット値TA以上でないと判別した場合(S117でNO)、制御部11はピーク間電圧Vppのマージンが増加する方向に設定してもよい(言い換えれば、オフセット量をマイナスに設定してもよい)。これによって、ピーク間電圧Vppが適正値V12よりも低いことに起因するフィルミングなどの発生を防止することができる。但し、フィルミング等の発生する条件は限定されるため、感光体5の寿命を延長する観点からは、敢えて膜厚の減耗量を増やすような制御は控えることが好ましい。
ステップS117において、算出した膜厚の変化量が、膜厚の変化量のターゲット値TA以上であると判別した場合(S117でYES)、所定の回転数当たりの膜厚の減耗量が大きく、ピーク間電圧Vppにオフセット量を設定する余地がある状態にある。この場合、制御部11は、新たに設定するピーク間電圧Vppのマージンを、現在の推定Vppマージン(現在設定されているピーク間電圧Vppの推定値)よりも小さく設定する。制御部11は、図7に示すVppマージンテーブルを用いて、算出した膜厚の変化量から推定Vppマージンを推定し、推定した値を記憶部11aに記憶し(S119)、ステップS121の処理へ進む。
なお、記憶部11aは複数の異なるVppマージンテーブルを記憶しており、温度や帯電電圧Vgの周波数に応じて適切なVppマージンテーブルが使用されることが好ましい。推定Vppマージンは、ピーク間電圧Vppのマージンを減らすためのオフセット量を決定するための目安となるものに過ぎないため、Vppマージンテーブルは、推定Vppマージンのおおよその値を決定できるものであればよい。
ステップS121において、制御部11は、記憶部11aを参照して、前回設定したオフセット量があるか否かを判別する(S121)。
ステップS121において、前回設定したオフセット量が無いと判別した場合(S121でNO)、初回のオフセット量を設定する状態にある。この場合、制御部11は、初回のオフセット量として、今回推定した推定Vppマージンの50%に相当する量を設定し(S125)、ステップS127の処理へ進む。
ステップS121において、前回設定したオフセット量があると判別した場合(S121でYES)、二回目以降のオフセット量を設定する状態にある。この場合、制御部11は、下記式(1)で表される値X(%)を算出する。値Xは、前回設定したオフセット量を採用した状態で感光体5が上記所定の回転数だけ回転した場合の、膜厚の推定される変化量に対する実際の膜厚の変化量の割合を指標する値である。制御部11は、値Xが−25%≦X≦25%を満たすか否かを判別する(S123)。
値X(%)={今回推定した推定Vppマージン/(前回推定した推定Vppマージン−前回設定したオフセット量)}×100 ・・・(1)
ステップS123において、値Xが−25%≦X≦25%を満たすと判別した場合(S123でYES)、今回推定した推定Vppマージンが前回推定した推定Vppマージンから前回設定したオフセット量を減じた値と略等しく、ピーク間電圧Vppのマージンが狙いどおりに漸減されている状態にある。この場合、制御部11は、今回のオフセット量として、今回推定した推定Vppマージンの50%に相当する量を設定し(S125)、ステップS127の処理へ進む。
ステップS123において、値Xが−25%≦X≦+25%を満たさないと判別した場合(S123でNO)、制御部11は、値XがX<+25%を満たすか否かを判別する(S129)。
ステップS129において、値XがX<+25%を満たすと判別した場合(S129でYES)、前回設定されたオフセット量による膜厚の減耗量の改善の効果が小さく、オフセット量を増加できる余地が少ない状態(マージンがゼロに近い状態)にある。この場合、制御部11は、今回のオフセット量として、今回推定した推定Vppマージンの25%に相当する量を設定し(S131)、ステップS127の処理へ進む。
ステップS129において、値XがX<+25%を満たさないと判別した場合(S129でNO)、前回設定されたオフセット量による膜厚の減耗量の改善の効果が大きく、オフセット量をさらに増加できる余地が多い状態(マージンが非常に大きい状態)にある。この場合、制御部11は、今回のオフセット量として、今回推定した推定Vppマージンの75%に相当する量を設定し(S133)、ステップS127の処理へ進む。
なお、ステップS125、S131、およびS133で説明したように、今回設定されるオフセット量は、前回推定した推定Vppマージンを所要の割合のオフセット量だけ減じた値であることが好ましい。仮に、設定されるオフセット量が推定Vppマージンに関わらず一定の量である場合には、この制御自体のばらつきによってピーク間電圧Vppのマージンが0となり、ピーク間電圧Vppが適正値V12を下回り、帯電不良が発生するおそれがあるためである。所要の割合は、任意の割合であればよく、上述の25%、50%、および75%という割合は一例である。
また、ステップS125、S131、およびS133の各々における25%、50%、および75%というオフセット量の割合を比較すると、今回取得した膜厚の変化量が、前回設定したオフセット量を採用した状態で感光体が上記所定の回転数だけ回転した場合の膜厚の推定される変化量よりも大きい程(言い換えれば、値Xが大きい程)、今回のオフセット量の割合は大きくなっている。
ステップS127において、制御部11は、次の100krotの期間内に帯電ローラー6に実際に印加する帯電電圧Vgのピーク間電圧Vppを、ΔIac制御において設定されるピーク間電圧Vpp(図3の電圧値V13)からオフセット量を減じた値に設定する(S127)。これにより、ピーク間電圧Vppのマージンが、設定されたオフセット量だけ減じられる。その後、制御部11は図5のステップS101の処理へ進む。
基本的にはこのフローチャートのループの繰り返しを用いて感光体5の寿命に到達するまで制御が行われる。
図7は、図6のステップS119において、Vppマージンテーブルを用いて推定Vppマージンを推定する方法を示す図である。なお、図7には、感光体5が高温である場合のVppマージンテーブル(図7中線LN1)と、感光体5が通常温度である場合のVppマージンテーブル(図7中線LN2)とが示されている。ここでは、説明の便宜のため、感光体5が高温である場合のVppマージンテーブルを用いる場合を説明する。
図7を参照して、このVppマージンテーブルは、図14に示す曲線と実質的に同じものであり、膜厚の変化量(減耗変化量)と、推定Vppマージンとの関係を示すものである。感光体5の累積回転数が新品の状態から100krot増加するまでの期間(累積回転数が0〜100krotである期間)を第1の期間とし、この第1の期間の膜厚の変化量が3.5μmであるものとする。この場合、点P1で示すように、Vppマージンテーブルによって推定Vppマージンは150Vと推定される。その結果、第1の期間後に採用するオフセット量Vfは75V(=推定Vppマージン×50%)に設定される。
第1の期間後にオフセット量Vfが75Vに設定された後で、感光体5の累積回転数が100krot増加するまでの期間(累積回転数が100krot〜200krotである期間)を第2の期間とし、この第2の期間の膜厚の変化量が3μmであるものとする。この場合、点P2で示すように、Vppマージンテーブルによって推定Vppマージンは78Vと推定される。その結果、第2の期間後に採用するオフセット量Vfは39V(=推定Vppマージン×50%)に設定される。
第2の期間後にオフセット量が39Vに設定された後で、感光体5の累積回転数が100krot増加するまでの期間(累積回転数が200krot〜300krotである期間)を第3の期間とし、この第3の期間の膜厚の変化量が2.8μmであるものとする。この場合、点P3で示すように、Vppマージンテーブルによって推定Vppマージンは38Vと推定される。その結果、第3の期間後に採用するオフセット量Vfは19V(=推定Vppマージン×50%)に設定される。
第3の期間後にオフセット量Vfが19Vに設定された後で、感光体5の累積回転数が100krot増加するまでの期間(累積回転数が300krot〜400krotである期間)を第4の期間とし、この第4の期間の膜厚の変化量は2.6μmとなる(点P4)。その後、膜厚の変化量が通常の減耗変化量を示す閾値TH1以下になるまでオフセット量Vfを繰り返し設定する。
図8は、本発明の第1の実施の形態における感光体5の累積回転数の増加に伴う感光体5の表面層5aの膜厚の変化を模式的に示す図である。なお、図8中線LN11Aは、本発明の第1の実施の形態における感光体5の累積回転数の増加に伴う膜厚の変化を示している。図8中線LN11Bは、本発明の第1の実施の形態の制御を行わない場合の感光体5の累積回転数の増加に伴う膜厚の変化を示している。図8中線LN12は、所定の回転数当たりの膜厚の変化量が通常の減耗変化量(閾値TH1)に等しい場合の膜厚の変化を示している。図8中線LN13は、所定の回転数当たりの膜厚の変化量が減耗変化量の上限(閾値TH2)に等しい場合の膜厚の変化を示している。
図8を参照して、本実施の形態によれば、線LN11Aで示すように、点P11で示す膜厚となったタイミングでは、膜厚の変化量の線LN13からの乖離が小さいため、オフセット量は設定されない。点P12で示す膜厚となったタイミングでは、減耗変化量の上限(線LN13)から乖離して膜厚の変化量が増加したため、オフセット量が設定される。これにより、矢印で示すように、膜厚の減耗の速度が減耗変化量の上限(線LN13)よりも緩やかになる。その結果、感光体5の設計寿命(600krotの累積回転数)が到来した時点で動作に必要な最低限の膜厚(15.8μm)を確保することができる。
一方、本実施の形態の制御を行わない場合には、線LN11Bで示すように、膜厚の減耗の速度が減耗変化量の上限(線LN13)よりも速くなる。その結果、感光体5の設計寿命(600krotの累積回転数)が到来した時点で動作に必要な最低限の膜厚(15.8μm)を確保することができない。
本実施の形態では、感光体5が所定の回転数だけ回転した期間の表面層5aの膜厚の変化量がターゲット値からずれている場合には、そのずれ量に基づいて、その期間後に採用するピーク間電圧Vppのマージンが設定される。これにより、画像品質に影響を与えないピーク間電圧Vppの適切な範囲内で、ピーク間電圧Vppのマージンを漸減させる方向にオフセットさせることができる。その結果、感光体の寿命の低下を抑止することができる。
また本実施の形態では、従来の任意の方法で設定されたピーク間電圧Vppを採用した状態での一定期間の実際の膜厚の変化量から、ピーク間電圧Vppに付加されているマージンの過不足を判断してオフセット量が決定される。このため設定されたピーク間電圧Vppの絶対値が適正であるか否かを考慮する必要がない。これにより、個体間での初期膜厚、帯電ローラー6の抵抗、または電源の性能のばらつきなどの影響を除外することができる。
また、第2の期間の表面層5aの膜厚の変化量が、第1の期間後に設定されたVppマージンを採用した状態で感光体5が所定の回転数だけ回転した場合の表面層5aの膜厚の推定される変化量よりも大きい程、第2の期間後に設定するオフセット量の割合が大きくなるので、膜厚の変化量とその変化に応じてオフセット量を調整することができる。これにより、過剰なオフセット量の設定による帯電不良の発生を防止することができる。
[第2の実施の形態]
本実施の形態では、第1の実施の形態で説明した膜厚の変化量のフィードバックによるオフセット量を設定する制御を、感光体5が高温である場合にのみ行う例について説明する。すなわち、制御部11は、感光体5の温度が所定の温度基準値以上である状態で感光体5が所定の回転数だけ回転した期間の膜厚の変化量を取得し、感光体5の温度が温度基準値以上である場合に採用するピーク間電圧Vppのマージンを設定する。
印字率の高い画像を用紙の両面に印刷した時や、連続して複数の用紙に対して印刷した時などに、感光体5は高温になる。感光体5が高温である場合には帯電ローラー6と感光体5との間の放電電流量が多くなるため、ピーク間電圧Vppに付加されるマージンが感光体5の減耗量に及ぼす影響は大きくなる。加えて、感光体5が高温である場合には放電電流量が多いため電流値に基づく膜厚の検知精度は高くなる。したがって、第1の実施の形態で説明した膜厚の変化量のフィードバックによるオフセット量を設定する制御は、特に感光体5が高温である場合に有効である。
図9および図10は、本発明の第2の実施の形態において制御部11が実行する、帯電ローラー6に印加する帯電電圧Vgのピーク間電圧Vppを設定する制御に関するフローチャートである。図9は図5に対応する部分であり、図10は図6に対応する部分である。図9および図10に示すフローチャートは、CPU112がROM111に記憶された制御プログラムに従って動作することにより実現される。
図9を参照して、制御部11は、所定のタイミングで感光体5の温度を検知し(S201)、検知した温度が35℃以上であるか否かを判別する(S203)。一般的に、感光体5が35℃以上の高温となるのは、連続してある程度の枚数の用紙に印刷を行った場合である。
ステップS203において、検知した温度が35℃以上であると判別した場合(S203でYES)、制御部11は感光体5の回転数のカウントをゼロから開始し(S205)、表面層5aの膜厚を取得する(S207)。続いて制御部11は、検知した感光体5の温度が36度未満になったか否かを判別する(S209)。
ステップS209において、検知した感光体5の温度が36度未満にならないと判別した場合(S209でNO)、制御部11は、感光体5の回転数のカウント値が所定の回転数以上であるか否かを判別する(S211)。
本実施の形態では、所定の回転数は50krotであるものとする。本実施の形態における所定の回転数は、第1の実施の形態における所定の回転数(100krot)よりも小さいことが好ましい。感光体5が高温である場合、減耗変化量が大きく電流による膜厚検知精度が高いためである。
ステップS211において、感光体5の回転数のカウント値が所定の回転数以上でないと判別した場合(S211でNO)、制御部11は、ステップS209の処理へ進む。
ステップS209において、検知した感光体5の温度が36度未満になったと判別した場合(S209でYES)、制御部11は、表面層5aの膜厚を取得する(S213)。次に制御部11は、ステップS207で取得した膜厚とステップS213で取得した膜厚との差から膜厚の変化量を算出し、その時点での感光体5の回転数のカウント値とともに記憶部11aに記憶する(S215)。次に制御部11は、記憶部11aに記憶されている情報に基づいて、高温でのカウント値の累積値が所定の回転数以上であるか否かを判別する(S217)。
ステップS203において、検知した温度が35℃以上でないと判別した場合(S203でNO)、またはステップS217において、高温でのカウント値の累積値が所定の回転数以上でないと判別した場合(S217でNO)、制御部11はステップS201の処理へ進む。
ステップS211において、感光体5の回転数のカウント値が所定の回転数以上であると判別した場合(S211でYES)、またはステップS217において、高温でのカウント値の累積値が所定の回転数以上であると判別した場合(S217でYES)、制御部11は図10のステップS113の処理へ進む。
図10を参照して、ステップS125、S131、またはS133において、オフセット量を設定した後で、制御部11はステップS221の処理へ進む。
ステップS221において、制御部11は、感光体5が高温である場合の次の50krotの期間内に帯電ローラー6に実際に印加する帯電電圧Vgのピーク間電圧Vppを、ΔIac制御において設定されるピーク間電圧Vpp(図3の値V13)からオフセット量を減じた値に設定する(S221)。その後、制御部11は図9のステップS201の処理へ進む。
図11は、本発明の第2の実施の形態において記憶部11aに記憶される情報を模式的に示す図である。
図11を参照して、本実施の形態では、感光体5の高温での動作が終了する度に(感光体5が高温から通常温度に戻る度に)、高温での感光体5の回転数と、高温での表面層5aの膜厚の変化量との組が記憶部11aに記憶される。その際、高温での感光体5の回転数の累積値と、高温での表面層5aの膜厚の変化量の累積値とが算出される(図9のS215)。図11に示される情報では、3回分の組が記憶されている。1回目の高温での動作の際には、感光体5は6000rotだけ回転し、表面層5aの膜厚は0.20μmだけ変化(減耗)している。2回目の高温での動作の際には、感光体5は1050rotだけ回転し、表面層5aの膜厚は0.04μmだけ変化(減耗)している。3回目の高温での動作の際には、感光体5は2600rotだけ回転し、表面層5aの膜厚は0.15μmだけ変化(減耗)している。その結果、3回目の高温での動作が終了した直後の高温での感光体5の回転数の累積値は9650rotとなり、高温での表面層5aの膜厚の変化量の累積値は0.39μmとなっている。この膜厚の変化量の累積値は、図10のS113で算出される膜厚の変化量に相当する。
なお、画像形成装置1の構成および上述以外の動作は、第1の実施の形態の画像形成装置の構成および動作と同様であるため、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、膜厚の変化量のフィードバックによるオフセット量を設定する制御を、感光体5が高温である場合にのみ行うことにより、オフセット量を設定することによる副作用を最低限に留めつつ、感光体5を高温で使用した場合の表面層5aの減耗を抑止することができる。
[第3の実施の形態]
本実施の形態では、第1の実施の形態で説明した膜厚の変化量のフィードバックによるオフセット量を設定する制御を、所定の期間内の感光体5の温度変化が所定の温度変化範囲内である場合にのみ行う例について説明する。
たとえば空調の効いた安定した環境で、一日に少量しか印刷しない画像形成装置では、温度変化による影響をほとんど受けずに帯電制御を実行することができる。この場合には、帯電制御の精度が高まる一方、感光体5の寿命も延びる。これにより、個体間でのユニットや電源の初期のばらつきに起因するピーク間電圧Vppのマージンが、表面層5aの膜厚に及ぼす影響も大きくなる。したがって、第1の実施の形態で説明した膜厚の変化量のフィードバックによるオフセット量を設定する制御は、特に一日の感光体5の温度変化が小さい場合に有効である。
図12は、本発明の第3の実施の形態において制御部11が実行する、帯電ローラー6に印加する帯電電圧Vgのピーク間電圧Vppを設定する制御に関するフローチャートである。図12は図5に対応する部分である。図12に示すフローチャートは、CPU112がROM111に記憶された制御プログラムに従って動作することにより実現される。
図12を参照して、制御部11は、所定のタイミングで感光体5の温度を検知し(S301)、朝一を除いた一日内の感光体5の温度変化が所定の範囲内(たとえば±5度以下の範囲内)であるか否かを判別する(S303)。
ステップS303において、朝一を除いた一日内の感光体5の温度変化が所定の範囲内であると判別した場合(S303でYES)、制御部11は、第1の実施の形態で説明した膜厚の変化量のフィードバックによるオフセット量を設定する制御を行う(採用するピーク間電圧Vppのマージンを設定する)。この場合、制御部11は図5のステップS109以降の処理を行う。
ステップS303において、朝一を除いた一日内の感光体5の温度変化が所定の範囲外であると判別した場合(S303でNO)、制御部11は、第1の実施の形態で説明した膜厚の変化量のフィードバックによるオフセット量を設定する制御を一旦中止する。この場合、制御部11は、ステップS301の処理へ進む。制御部11は、朝一を除いた一日内の感光体5の温度変化が所定の範囲内となった時点で、前回のオフセット量を採用することにより、第1の実施の形態で説明した膜厚の変化量のフィードバックによるオフセット量を設定する制御を再開する。
なお、画像形成装置1の構成および上述以外の動作は、第1の実施の形態の画像形成装置の構成および動作と同様であるため、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、膜厚の変化量のフィードバックによるオフセット量を設定する制御を、感光体5の一日の温度変化が小さい場合にのみ行うことにより、オフセット量を設定することによる副作用を最低限に留めつつ、表面層5aの減耗を抑止することができる。
[その他]
上述の実施の形態では、マージンを設定する対象となる感光体5の制御に関するパラメーターとして、帯電ローラー6に印加する帯電電圧における交流電圧のピーク間電圧Vppを例として説明した。マージンを設定する対象となる感光体5の制御に関するパラメーターとしては、ピーク間電圧Vppの他、感光体を清掃するクリーニングブレードの当接圧や、中間転写ベルト3と感光体5との回転速度の差(周速差)などであってもよい。
図1を参照して、画像形成装置1がカラー印刷機である場合、各色の感光体5で温度上昇レベルが異なっている。したがって、各色の感光体5の表面層5aの膜厚の変化量を取得するタイミング(回転数、期間)は、各色の感光体5の各々で互いに異なっていてもよい。通常、定着装置80に最も近いKの感光体5は、YMC各色の感光体5と比較して温度が上がりやすい。このため、Kの感光体5の膜厚の変化量を取得するタイミングをたとえば回転数が80krot増加するタイミングとすることで、YMC各色の感光体5の膜厚の変化量を取得するタイミング(回転数が100krot増加するタイミング)よりも高くしてもよい。
図1および図4を参照して、感光体5に傷が入ったり、環境検知部12の測定値が異常を示したりといった異常事態が発生した場合、制御部11は感光体5の制御に関するパラメーターのオフセット量を適切に設定することができない事態となる。このような事態においては、操作パネル90(受付手段の一例)を通じてユーザーやサービスマンがオフセット量を手動で変更したり、オフセット量の設定自体を中止したりすることができることが望ましい。制御部11は、感光体5の制御に関する操作を操作パネル90で受け付けた場合に、設定されたピーク間電圧Vppのマージン(オフセット量)にかかわらず、操作パネル90で受け付けた操作に従って、ピーク間電圧Vppのマージンを初期値に戻したり、変更したりする制御を行う。これにより、異常事態に起因する致命的な不具合を防止することができる。
上述の実施の形態は、適宜組み合わせることが可能である。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピューターにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
2 画像形成ユニット
3 中間転写ベルト
3a 回転ローラー
4 二次転写ローラー
5 感光体
5a 感光体の表面層
6 帯電ローラー
7 露光装置
8 現像装置
9 一次転写ローラー
10 電源部
10a 電圧印加部
10b 情報出力部
11 制御部
11a 記憶部(記憶手段の一例)
11b 膜厚測定部
11c 膜厚変化量取得部(取得手段の一例)
11d マージン推定部(推定手段の一例)
11e オフセット量設定部(設定手段の一例)
11f 帯電電圧印加部
11g カウント部
12 環境検知部
13 電流検知部
15 クリーニング装置
60 用紙搬送部
61 給紙トレイ
62 給紙ローラー
63 搬送ローラー
64 排紙ローラー
65 排紙トレイ
70 トナー像形成部
80 定着装置
81 加熱ローラー
82 加圧ローラー
90 操作パネル(受付手段の一例)
101 直流電源回路
102,103 交流電源回路
111 ROM(Read Only Memory)
112 CPU(Central Processing Unit)
113 SRAM(Static Random Access Memory)113
114 NVRAM(Non−Volatile Random Access Memory)
121 温度センサー
122 湿度センサー
M 用紙
TR1 搬送経路
Vac 帯電電圧の交流成分
Vdc 帯電電圧の直流成分
Vf オフセット量
Vg 帯電電圧
Vgc 検出用帯電電圧
Vm マージン
ΔIac 放電電流

Claims (13)

  1. 表面層を含む感光体と、
    前記表面層の膜厚の変化量のターゲット値を記憶する記憶手段と、
    前記感光体が前記所定の回転数だけ回転した第1の期間の前記膜厚の変化量を取得する取得手段と、
    前記取得手段にて取得した前記膜厚の変化量の前記ターゲット値からのずれ量に基づいて、前記感光体の制御に関するパラメーターの適正値に対して余裕を持たせた部分の量であるマージンであって、前記第1の期間後に採用するマージンを設定する設定手段とを備えた、画像形成装置。
  2. 前記感光体を帯電させる帯電ローラーをさらに備え、
    前記パラメーターは、前記帯電ローラーに印加する帯電電圧における交流成分のピーク間電圧である、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記憶手段は、前記膜厚の変化量と、推定される前記マージンとの関係を示す情報をさらに記憶し、
    前記ターゲット値は、前記パラメーターを前記適正値にした状態で前記感光体が前記所定の回転数だけ回転した場合の前記膜厚の推定される変化量であり、
    前記情報を用いて、前記取得手段にて取得した前記膜厚の変化量に基づいて、前記第1の期間内に採用されていた前記マージンを推定する推定手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記推定手段にて推定した前記マージンに基づいて前記第1の期間後に採用する前記マージンを設定する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記取得手段にて取得した前記膜厚の変化量が前記ターゲット値よりも大きい場合、前記設定手段は、前記第1の期間後に採用する前記マージンを、前記推定手段にて推定した前記マージンよりも小さく設定する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記取得手段にて取得した前記膜厚の変化量が前記ターゲット値よりも大きい場合、前記設定手段は、前記第1の期間後に採用する前記マージンを、前記推定手段にて推定した前記マージンを所要の割合のオフセット量だけ減じた値に設定する、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記取得手段にて取得した前記膜厚の変化量が前記ターゲット値よりも小さい場合、前記設定手段は、前記第1の期間後に採用する前記マージンを、前記推定手段にて推定した前記マージンと同じ値に設定する、請求項3〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の期間後に、前記設定手段にて設定した前記パラメーターで前記感光体が前記所定の回転数だけ回転した第2の期間の前記膜厚の変化量を取得する他の取得手段と、
    前記他の取得手段にて取得した前記膜厚の変化量が前記ターゲット値を含む所定の膜厚変化範囲よりも大きい場合、前記第2の期間後に採用する前記マージンを、前記第2の期間内に採用されていた前記マージンを所要の割合のオフセット量だけ減じた値に設定する他の設定手段とをさらに備え、
    前記他の取得手段にて取得した前記膜厚の変化量が、前記設定手段にて設定した前記マージンを採用した状態で前記感光体が前記所定の回転数だけ回転した場合の前記膜厚の推定される変化量よりも大きい程、前記他の設定手段は前記オフセット量の割合を大きくする、請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記取得手段は、前記感光体を帯電させる帯電ローラーに印加する帯電電圧と、前記帯電電圧によって前記感光体を流れる電流との関係に基づいて前記膜厚の変化量を取得し、
    前記取得手段は、前記感光体の累積回転数が所定の回転数基準値より多い場合には、前記感光体の累積回転数が前記回転数基準値よりも少ない場合と比較して、前記帯電ローラーに印加する帯電電圧における交流成分のピーク間電圧を低くする、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記取得手段は、前記感光体の温度が所定の温度基準値以上である状態で前記感光体が所定の回転数だけ回転した前記第1の期間の前記膜厚の変化量を取得し、
    前記設定手段は、前記感光体の温度が前記温度基準値以上である場合に採用する前記マージンを設定する、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記取得手段は、所定の期間内の前記感光体の温度変化が所定の温度変化範囲内である場合に、前記第1の期間の前記膜厚の変化量を取得し、
    前記設定手段は、前記感光体の温度の変動が前記温度変化範囲内である場合に、採用する前記マージンを設定する、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記感光体は、互いに異なる複数の色のトナー像の各々を担持する複数の感光体を含み、
    前記取得手段は、前記複数の感光体の各々の前記膜厚の変化量を取得し、
    前記複数の感光体の各々の前記膜厚の変化量を取得するタイミングとなる前記第1の期間は、前記複数の感光体の各々で互いに異なる、請求項1〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記感光体の制御に関する操作を受け付ける受付手段と、
    前記設定手段にて設定された前記マージンにかかわらず、前記受付手段にて受け付けた操作に従って、前記パラメーターのマージンを初期値に戻すまたは変更する変更手段とをさらに備えた、請求項1〜11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 表面層を含む感光体と、前記表面層の膜厚の変化量のターゲット値を記憶する記憶手段とを備えた画像形成装置の制御方法であって、
    前記感光体が前記所定の回転数だけ回転した第1の期間の前記表面層の膜厚の変化量を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにて取得した前記膜厚の変化量の前記ターゲット値からのずれ量に基づいて、前記感光体の制御に関するパラメーターの適正値に対して余裕を持たせた部分の量であるマージンであって、前記第1の期間後に採用するマージンを設定する設定ステップとを備えた、画像形成装置の制御方法。
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