JP2017134148A - 画像形成装置及び像担持体上の滑剤量制御方法 - Google Patents

画像形成装置及び像担持体上の滑剤量制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】感光体の削れ性(摩耗速度)が変動した場合でも、現像が行われる像担持体上の滑剤量の安定性を確保する。【解決手段】本発明の一態様の画像形成装置は、トナー像を担持する回転可能な第1の像担持体と、第1の像担持体のトナー像を第2の像担持体に転写する転写部と、第1の像担持体に当接し、トナー像を転写した後に第1の像担持体に残留したトナーをかき取るクリーニング部材と、第1の像担持体の表面の摩耗量を測定する摩耗量測定部と、摩耗量測定部で測定された第1の像担持体の摩耗量に基づく、非線形に変動する第1の像担持体の削れ性に応じて、供給された滑剤の第1の像担持体上の滑剤量を制御する制御部と、を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、印刷ジョブに基づいて用紙に画像を形成する画像形成装置、及び像担持体上の滑剤量制御方法に関する。
電子写真方式により用紙に画像を形成する画像形成装置が知られている。電子写真方式は、静電気を用いて感光体の外周面(以下「表面」と記す)にトナー像を形成し、このトナー像を用紙又は中間転写体に転写する。感光体の表面は、プリント枚数即ち感光体走行距離(回転回数)に応じて摩耗する。感光体の表面の摩耗は、トナー回収に用いるクリーニング部材(例えばクリーニングブレード)と感光体との摺動だけでなく,トナーや滑剤等の外添剤などの介在粒子の影響で複雑な摩擦現象を伴う。
図1は、感光体表面の摩耗量と感光体走行距離との関係を示すグラフであり、横軸は感光体走行距離、縦軸は感光体表面の摩耗量を表す。図1に示すように、走行初期(稼動初期)と比較して、感光体走行距離が長くなるにつれて、感光体の削れ性(摩耗速度)は非線形に低下する。走行初期には感光体の削れ性が高く(摩耗速度が速く)、感光体走行距離に応じて感光体の削れ性は低下していき、変曲点Pを境にその後は緩やかに感光体の削れ性が低下する挙動を示す。このような挙動の主要因としては、クリーニングブレード(以下「CLブレード」と記すことがある)の摩耗による押圧力の低下が挙げられる。
電子写真方式のクリーニングプロセスの主流は、ブレードクリーニングである。これは感光体の表面にクリーニングブレードと呼ばれるゴムブレードのエッジ部を当接して摺動することにより、感光体上の残留トナー(転写残トナー)をかき取るシステムである。感光体の走行初期において、感光体に対するクリーニングブレードの当接の圧力(押圧力)が最も高い。
図2は、クリーニングブレード(図中「CLブレード」と表記)の滑剤回収量と感光体走行距離との関係を示すグラフであり、横軸は感光体走行距離、縦軸はクリーニングブレード滑剤回収量を表す。滑剤は、感光体とクリニーニングブレードとの間に働く摩擦抵抗を低減し、感光体とクリーニングブレードとの摩擦等による不具合を解消する目的で添加される。図2に示すように、感光体の削れ性(摩耗速度)とクリーニングブレードによる滑剤回収性(滑剤回収量)との間には関係性があり、感光体が削れやすい状態では、感光体と共に滑剤も回収されやすい。よって、図1のように感光体の削れ性が変動した場合、図2に示すようにクリーニングブレードにおける滑剤回収性は変動してしまう。その場合、仮に滑剤供給量が一定であれば、図3に示すように感光体走行距離によって感光体上滑剤量は変動してしまう。
図3は、感光体上滑剤量と感光体走行距離との関係を示すグラフであり、横軸は感光体走行距離、縦軸は感光体上滑剤量を表す。図3に示すように、走行初期ではクリーニングブレードにおける滑剤回収量は多いため、結果として感光体上滑剤量は少なく、感光体走行距離が長くなるにつれてクリーニングブレードでの滑剤回収量が少なくなるため、結果として感光体上滑剤量は多くなる。
走行初期に感光体上滑剤量を適切な値に設定していたとしても、上記のように感光体走行初期からの時間経過により感光体上滑剤量が変動した場合、具体的には感光体上滑剤量が増えた場合、感光体滑剤量の増加によりクリーニングブレードの摩耗速度が速まってしまい、クリーニングブレードの寿命が短くなってしまう。これは感光体上滑剤量が増えることで、感光体表面の離型性が上がって感光体表面とクリーニングブレードの間をすり抜けるトナー外添剤が減り、クリーニングブレードと感光体表面との接触面積が増えてしまいクリーニングブレードの摩耗速度が速まることが原因であると考えられる。また、感光体上滑剤量が変動すると、感光体の表面電位が変動する。それにより、現像されるトナー量が変動し、画像濃度が変動してしまうという問題もある。
特許文献1には、クリーニングブレードの摩耗による小粒径トナーに関するクリーニング性能低下を抑制することを目的として、画像形成枚数又は像担持体の走行距離に基づいたクリーニングブレードの摩耗度の進行に応じて、像担持体に塗布する潤滑剤の塗布量を増加する画像形成装置が開示されている。
特許文献2には、密度が高い第一部分と密度が低い第二部分との2つの部分から構成され、ブラシローラとの接触する面からの深さの増加に従って、第一部分が少なくなり、かつ、第二部分が多くなるように圧縮成形されている潤滑剤成形物と、ブラシローラとが設けられた潤滑剤塗布装置を備える画像形成装置が開示されている。特許文献2に記載の潤滑剤成形物は、経時変化による潤滑剤成形粒をブラシローラに押しつける圧力の低下や、ブラシローラの摩耗によるブラシローラの潤滑剤成形物のかき取り力低下が生じた場合であっても、像担持体への潤滑剤の塗布量を低下させない目的で、潤滑剤成形物が2層構造となっている。
特開2003−330320号公報 特開2012−63493号公報
特許文献1及び2は、感光体の削れ性(摩耗速度)と感光体上滑剤量との関係性について言及していない。即ち、特許文献1及び2に開示のものは、感光体の削れ性(摩耗速度)の変動を考慮して感光体上滑剤量を制御する概念はない。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、感光体の削れ性(摩耗速度)が変動した場合でも、現像が行われる像担持体上の滑剤量の安定性を確保することを目的とする。
本発明の一形態の画像形成装置は、トナー像を担持する回転可能な第1の像担持体と、第1の像担持体を帯電させる帯電部と、第1の像担持体に光を照射して静電潜像を書き込む露光部と、第1の像担持体に露光部により書き込まれた静電潜像からトナー像を現像する現像部と、第1の像担持体からトナー像を第2の像担持体に静電転写させる転写部とを備える。また、上記画像形成装置は、第1の像担持体に当接し、転写部にトナー像を転写後に第1の像担持体に残留したトナーである転写残トナーを回収するクリーニング部材と、第1の像担持体の表面の摩耗量を測定する摩耗量測定部とを備える。さらに、上記画像形成装置は、摩耗量測定部で測定された第1の像担持体の摩耗量に基づく、非線形に変動する第1の像担持体の削れ性に応じて、供給された滑剤の第1の像担持体上の滑剤量を制御する制御部を備える。
本発明によれば、測定結果に基づく第1の像担持体の削れ性に応じて、第1の像担持体上の滑剤量が制御される。それゆえ、第1の像担持体上の滑剤量の安定性を確保することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
感光体の摩耗量と感光体走行距離との関係を示すグラフである。 クリーニングブレードの滑剤回収量と感光体走行距離との関係を示すグラフである。 感光体上滑剤量と感光体走行距離との関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の要部の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の制御系の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の要部の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の制御系の一例を示すブロック図である。 感光体上滑剤量の換算値とクリーニングブレードへのトナー供給量との関係を示すグラフである。 感光体上滑剤量の換算値とトナー荷電量との関係を示すグラフである。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る画像形成方法の処理を示すフローチャートである。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る画像形成装置による実験の評価結果を示す表である。 感光体摩耗速度とクリーニング補助ブラシθとの対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。 感光体摩耗速度と回収ローラ押し込み量との対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。 感光体摩耗速度と回収ローラθとの対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。 感光体摩耗速度と荷電量調整装置への印加AC成分との対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。 転写部での滑剤量制御の評価装置を示す図である。 感光体上の滑剤量と転写電圧との関係を示すグラフである。 感光体摩耗速度と転写電圧との対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。 現像における各電位の関係を示す説明図である。 感光体摩耗速度と帯電電位との対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。 感光体摩耗速度と塗布ブラシθとの対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明や各図において、同一要素または同一機能を有する要素には同一の符号を付して示し、重複する説明は省略する。
<1.第1の実施形態>
[画像形成装置の構成の概略]
図4は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の要部の一例を示す図である。
図4に示す画像形成装置1は、感光体10、帯電装置20、露光装置30、現像装置40、転写装置50、荷電量調整装置60、クリーニング補助装置75を備える。この画像形成装置1は、着色粒子に滑剤を含む外添剤を添加処理したトナー粒子を用いる「滑剤トナー外添系」の例である。
感光体10(第1の像担持体の一例)は、a方向(図中時計回り)に回転駆動されるドラム状であり、静電潜像を担持する。感光体10は、ドラム状の金属基体の外周面に、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層が形成された有機感光体を有する。感光層を構成する樹脂としては、例えばポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
帯電装置20(帯電部の一例)は、感光体10の表面(外周面)を一様に帯電させる。例えば帯電装置20に帯電チャージャ(帯電グリッド電圧印加部)を用い、不図示の帯電グリッド等を介して感光体10を一定の電位に帯電する。
露光装置30(露光部の一例)は、帯電装置20により帯電された感光体10の表面を露光して静電潜像を形成する。露光装置30の光源には、レーザー等が用いられる。
現像装置40(現像部の一例)は、露光装置30により感光体10の表面に形成された静電潜像を、トナーを含む現像剤を用いて可視像化(現像)する。現像装置40は、感光体10の現像領域を介して感光体10と対向するよう配置された現像スリーブ41を備えている。この現像スリーブ41には不図示の現像電圧印加部により、例えば帯電装置20の帯電極性と同極性の直流現像バイアス、または交流電圧に帯電装置20の帯電極性と同極性の直流電圧が重畳された現像バイアスが印加される。これにより、露光装置30によって形成された静電潜像にトナーを付着させる反転現像が行われる。現像装置40により感光体10上に形成されたトナー像は、転写装置50との間で形成される転写領域(転写ニップ部)に搬送される。なお、図4では、現像スリーブ41はa方向に回転し、感光体10に対してカウンター回転であるが、回転方向はこの例に限らない。
転写装置50(転写部の一例)は、感光体10との間で転写領域(転写ニップ部)を形成する。転写装置50は、感光体10上に形成されたトナー像を、転写領域において中間転写体51(第2の像担持体の一例)に転写する。中間転写体51は、一例として無端状のベルトである。転写領域では通常、不図示の転写電圧印加部により転写装置50にトナー帯電極性と逆極性の電圧が印加されており、転写領域に搬送された感光体10上のトナー像は中間転写体51上に転写される。
荷電量調整装置60(荷電量調整部の一例)は、転写装置50の転写ニップ部で中間転写体51上に転写されずに感光体10に残留したトナーである転写残トナーの荷電量を調整する。感光体10上の転写残トナーは、荷電量調整装置60の近くを通過するときに、荷電もしくは除電されることにより電荷が調整される。
この荷電量調整装置60は、コロナ放電を利用したコロトロンチャージャー、スコロトロンチャージャー、除電針、不織布などを用いた除電布、もしくは、微小な空隙を設けて感光体10に対向させた電極やローラ、もしくは、接触式のローラなど、通過前後でトナーの荷電量を調整できるものなら何でもよい。トナーに印加する電圧は、DC電圧(直流電圧)、AC電圧(交流電圧)、DC電圧にAC電圧を重畳したもののいずれでもよい。また、荷電量調整装置60は、クリーニングブレード70に到達するトナーの荷電量を調整する手段であるため、現像装置40からクリーニングブレード70の間に配置されれば、どこの位置に配置されてもよい。
クリーニングブレード70(クリーニング部材の一例)及びクリーニング補助装置75は、転写後に感光体10上に残留する転写残トナーをかき取って清掃(除去)する。クリーニング補助装置75は、クリーニングブレード70よりも感光体回転方向の上流側(転写装置50とクリーニングブレード70の間)に配置される。クリーニング補助ブラシ76には、例えば回転ローラの外周面に毛状部材として導電性繊維が設けられたブラシローラ(導電性ファーブラシ)が用いられる。荷電量調整装置60によって荷電量が調整されたトナーは、クリーニング補助装置75に搬送され、感光体10に当接されたクリーニング補助ブラシ76によって一部が回収される。クリーニング補助ブラシ76に回収されたトナーは、さらにクリーニング補助ブラシ76に当接された回収ローラ77に回収される。その後、感光体10上の残りのトナーは、クリーニングブレード70へ搬送され、クリーニングブレード70により回収される。
中間転写体51に転写されたトナー像は、2次転写位置(図示せず)で記録材(例えば用紙)に転写され、その後定着装置(図示せず)に搬送され、記録材上に定着される。
一方、クリーニングブレード70により表面のトナーが回収された感光体10は再び帯電装置20により帯電され、露光装置30により次の静電潜像が形成され、現像装置40によりトナー像が形成されることを繰り返す。
クリーニングブレード70には、一例としてゴム等の弾性体よりなる平板状のクリーニングブレードが用いられる。一般的にクリーニング方式として、このクリーニングブレードのエッジ部を感光体10の表面に当接するブレードクリーニング方式が用いられる。
クリーニングブレードの物性としては、反発弾性率及び硬度が重要である。反発弾性率は、温度25℃において10〜80%であることが好ましく、より好ましくは30〜70%である。また、JIS−A硬度は、20〜90度であることが好ましく、特に好ましくは60〜80度である。JIS−A硬度が20度より小さい場合には、クリーニングブレードが柔らかすぎて、ブレードめくれが生じやすくなる。一方、JIS−A硬度が90度より大きい場合には、感光体10のわずかな凹凸や異物に追従させることが困難となり、トナー粒子の「すり抜け」が発生しやすくなる。
感光体10に対するクリーニングブレード70の当接荷重は、0.1〜40.0N/mであることが好ましく、より好ましくは1〜25N/mである。当接荷重が0.1N/mより小さい場合には、クリーニング力が不足し、画像汚れが生じやすい。一方、当接荷重が40N/mより大きい場合には、感光体10の摩耗が大きくなって、画像かすれ等が発生しやすくなる。当接荷重の測定は、秤にクリーニングブレード70の先端縁(エッジ部)を押し当てて測定する方法や、感光体10に対するクリーニングブレード70の先端縁の当接位置にロードセル等のセンサを配置して電気的に測定する方法等が用いられる。
[滑剤の挙動について]
ここで、滑剤の挙動について説明する。
図4に示す滑剤トナー外添系の画像形成装置1の場合、現像プロセスにおいて画像部にはトナーと共に滑剤が感光体10上に供給され、非画像部にはトナーから遊離している滑剤が単体で感光体10へ供給される。その後、画像形成のプロセスは、転写プロセスに移行する。転写プロセスでは、一部の滑剤はトナーと共に中間転写体51に移動し、他の一部の滑剤は転写残トナーと共にあるいは滑剤単体にて感光体10上に留まる。それからクリーニング補助ブラシ76に到達し、一部のトナーと共にクリーニング補助ブラシ76によって回収される。
その後、クリーニング補助ブラシ76で回収されなかった残留トナーは、クリーニングブレード70に到達する。トナーに付着している滑剤の一部は、当該残留トナーと共にクリーニングブレード70によってかき取られ、他の一部の滑剤は残留トナーから離脱し元々単体で存在していた滑剤と共にクリーニングブレード70のエッジ部に滞留しつつ、感光体10とクリーニングブレード70との間をすり抜けて感光体10上に固定化される。クリーニングブレード70のエッジ部に滞留しているトナーに付着している滑剤は、逐次離脱し続ける。
また、元々感光体10上に固定化されていた滑剤も、クリーニングブレード70のエッジ部に滞留しているトナー、あるいはクリーニングブレード70に搬送されてくるトナーが研磨剤として作用することによりかき取られる。
クリーニング補助ブラシ76に関しては、ブラシ故に押圧力(感光体10に当接する圧力)が低いことと接触面積も粗いことから、元々感光体10上に固定化されていた滑剤のかき取りはクリーニングブレード70と比較すると非常に少ない。
[画像形成装置の制御系]
図5は、画像形成装置1の制御系の一例を示すブロック図である。
図5には、本発明の説明に必要と考える要素又はその関連要素を記載しており、画像形成装置1の制御系はこの例に限られない。
画像形成装置1は、用紙を給紙し、その用紙に画像を形成して排紙する一連の制御を行う制御装置100(制御部の一例)、及び記憶装置101を備える。制御装置100は、不図示のCPU(Central Processing Unit)からなる演算処理装置と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリを備える。ROMには、制御装置100のCPUが実行するプログラム又はプログラムの実行時に使用するデータ等が記憶されている。CPUに代えてMPU(Micro-Processing Unit)を用いてもよい。
制御装置100は、不図示のバスを介して、感光体10、帯電装置20、露光装置30、現像装置40、転写装置50、荷電量調整装置60、クリーニング補助装置75、摩耗量測定部80、記憶装置101、及び通信I/F102とデータ通信可能に接続されている。制御装置100は、画像形成装置1全体、即ち画像形成装置1内の各部の動作を制御する。
記憶装置101は記憶部の一例であり、制御装置100のCPUが画像形成装置1を制御する際に使用するパラメーター、又はプログラムを実行して得られたデータなどが記憶される。例えば、記憶装置101には、感光体10の削れ性に応じて、感光体10上に存在する滑剤の量を制御する制御パラメーター等(例えば後述する制御パラメーターテーブル31〜37)の情報が記憶される。制御パラメーターは、ROMに記憶されていてもよい。また、記憶装置101に、制御装置100のCPUが実行するプログラムを記憶してもよい。
通信I/F102は、ネットワーク又は専用線を介して操作端末であるパーソナルコンピュータ(PC)120との間でデータを送受信するインターフェースである。通信I/F102として、例えばNIC(Network Interface Card)が用いられる。
摩耗量測定部80は、感光体10表面の摩耗量を表す直接又は間接的なパラメーター(摩耗量パラメーター)を測定し、測定結果を制御装置100に送信する。摩耗量パラメーターを測定する方法には3つの方法があるが、詳しくは後述する。
制御装置100は、不図示の操作表示部やネットワーク等を介してジョブを受信し、該ジョブに応じた制御を行う。また、制御装置100は、操作表示部に表示信号を出力し、操作表示部が、各種操作指示や設定情報を入力するための各種設定画面や各種処理結果等を表示する操作画面を不図示の意表示パネル上に表示する。
制御装置100は、感光体10の削れ性の変動を直接検知または予測し、クリーニングブレード70での滑剤回収性(滑剤回収量)あるいは感光体10に対する滑剤供給性(滑剤供給量)を制御する。クリーニングブレード70の滑剤回収性は、クリーニングブレード70へ供給するトナー量またはトナー荷電量を調整して制御する。感光体10に対する滑剤供給性は、滑剤トナー外添系においては、転写電圧または帯電電位を調整して制御する。なお、後述する滑剤塗布系においては、滑剤を感光体10に塗布する塗布ブラシの回転速度により制御する。
<2.第2の実施形態>
本発明は、滑剤トナー外添系の画像形成装置に限定されるものではなく、感光体に滑剤を塗布する滑剤塗布系においても有効である。
[画像形成装置の構成の概略]
図6は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の要部の一例を示す図である。
図6に示す画像形成装置1Aは、クリーニングブレード70の感光体回転方向下流側に滑剤塗布装置90を備えている。滑剤塗布装置90は、感光体10に当接した塗布ブラシ91と、塗布ブラシ91に不図示のバネ等の弾性部材によって押圧された固形化された滑剤(以下「固形滑剤」と記す)92と、感光体10に当接された固定化ブレード93とから構成される。固形滑剤92には、例えばステアリン酸亜鉛が使用される。
塗布ブラシ91により固形滑剤92から粒状にかき取られた滑剤は、感光体10の表面に塗布され、固定化ブレード93により感光体10上に固定化される。その後、感光体10上に固定化された滑剤は、クリーニングブレード70のエッジ部に滞留しているトナー、あるいはクリーニングブレード70に搬送されてくるトナーが研磨剤として作用することによりかき取られる。
[画像形成装置の制御系]
図7は、画像形成装置1Aの制御系の一例を示すブロック図である。
図7に示す画像形成装置1Aの制御系においては、滑剤塗布装置90が制御装置100とデータ通信可能に接続されている。なお、図7では、クリーニング補助装置75(図4参照)を削除しているが、画像形成装置1Aにクリーニング補助装置75が配置されてもよい。
制御装置100は、プログラムに従って、滑剤塗布装置90の塗布ブラシ91の回転動作等を制御する。
[感光体上滑剤量に対するクリーニングブレードの影響]
感光体上滑剤量に対するクリーニングブレードの影響について、図6の滑剤塗布系の画像形成装置1Aを用いて実験した。
滑剤塗布装置90により感光体10上に滑剤を塗布した状態に対して、クリーニングブレード70に到達するトナー量(0.1〜0.6g/m)を変えて、感光体10を30回転させた後の感光体10上の滑剤量を計測した。クリーニングブレード70へ供給されるトナー量は、転写バイアス条件を変えて調整した。滑剤量に関しては、滑剤塗布後の滑剤がクリーニングブレード70付近を通過後に感光体10表層を切り出し、FT−IR(フーリエ変換赤外分光光度計)により求められるステアリン酸亜鉛中の亜鉛の比率で代用した。
図8は、感光体10上の滑剤量換算値とクリーニングブレード70へのトナー供給量との関係を示すグラフであり、横軸はクリーニングブレード70へのトナー供給量、縦軸は感光体10上の滑剤量換算値を表す。
図8より、クリーニングブレード70に供給するトナー量によって滑剤回収量が異なり、クリーニングブレード70へ供給するトナー量が増えると滑剤回収量が増えることが確認できる。
次に、感光体10上に滑剤を塗布した状態に対して、クリーニングブレード70に到達するトナーのトナー荷電量(+5〜−31μC/g)を変えて、感光体を30回転させた後の感光体10上の滑剤量を計測した。滑剤量は、図7の場合と同様に、FT−IR(フーリエ変換赤外分光光度計)より求めた。
図9は、感光体10上の滑剤量換算値とクリーニングブレード70へ供給するトナー荷電量との関係を示すグラフであり、横軸はクリーニングブレード70へのトナー荷電量、縦軸は感光体10上の滑剤量換算値を表す。
図9より、クリーニングブレード70に供給するトナー荷電量によって滑剤回収量が異なり、クリーニングブレード70へ供給するトナー荷電量(本例では負極性)が増えると滑剤回収量が増えることが確認できる。
[画像形成装置の動作]
図10は、本発明の第1及び第2の実施形態に係る画像形成装置1(1A)における画像形成方法の処理を示すフローチャートである。
制御装置100が備えるCPUは、ROM又は記憶装置101に記録されたプログラムを実行することで、図10に示す処理を実現する。制御装置100は、ジョブが入力されたことを検知すると、本フローチャートの処理を開始する。
まず、制御装置100は、摩耗量測定部80を制御し、感光体10の表面の摩耗量を直接又は間接的に示すパラメーターを、直接又は間接的に測定する(S1)。
次に、制御装置100は、感光体10の走行距離(回転回数)と摩耗量パラメーターの測定値から、感光体10の摩耗速度を算出する(S2)。
次に、制御装置100は、画像形成装置1(1A)内の該当する制御対象の制御パラメーターテーブルから、感光体10の摩耗速度を元に制御パラメーターを読み出す(S3)。
次に、制御装置100は、読み出した制御パラメーターに基づき、クリーニングブレード70での滑剤回収性又は感光体10に対する滑剤供給性を制御する(S4)。制御装置100は、感光体10の走行距離に応じて定期的にステップS1〜S4の処理を実行する。例えば、画像と画像の間におけるパッチ画像(像間パッチ)の作成時、又は通常の画像形成時に上記一連の処理を実施する。
<3.実験例>
画像形成装置1(図4)を用いて後述する実験例1〜7の実験を実施した。画像形成装置1の構成に従って、感光体10、現像装置40、転写装置50、トナー、クリーニングブレード70、クリーニング補助装置75等を下記のように設定した。
[実験条件]
・感光体10について
感光体10としては、アルミニウムよりなる例えば幅が約350mmのドラム状の金属基体の外周面に、ポリカーボネート樹脂よりなる厚さ25μmの感光層が形成されたドラム状の有機感光体を用いた。測定中の感光体10の回転速度は、400mm/secとした。
・現像装置40について
現像装置40としては、線速度600mm/minで回転駆動される現像スリーブ41を備えるものを用いた。この現像スリーブ41に感光体10の表面電位と同極性のバイアス電圧が印加され、二成分現像剤によって反転現像が行われる。
・転写装置50について
中間転写体51として導電性を付与したポリイミド樹脂からなる無端状のベルトを用いた。転写装置50は、中間転写体51を介して感光体10に圧接する。転写装置50として、通常、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加される転写ローラが用いられる。
・荷電量調整装置60について
コロトロンチャージャーを用い、印加電圧はDC電圧にAC電圧を重畳したものとした。
・クリーニングブレード70について
クリーニングブレード70としては、ウレタンゴムよりなる反発弾性率が50%(25℃)、JIS−A硬度が70°、厚さが2.00mm、自由長が10mm、幅が324mmのものを用いた。そして、クリーニングブレード70は、感光体10表面に圧接/離間可能な構成とした。圧接時におけるクリーニングブレード70の感光体10に対する当接力を20N/m、当接角15°となるように設定した。
・クリーニング補助ブラシ76について
クリーニング補助ブラシ76としては、導電性ポリエステルから構成された、繊度が10d、密度が45KF/inch、毛長が3mm、外径が13.4mm、幅が348mmのものを用いた。また、クリーニング補助ブラシ76は、感光体10への押し込み量を1mmとし、感光体10の回転方向(a方向)に対して相対移動するウィズ回転(b方向)とした。クリーニング補助ブラシ76に当接する回収ローラ77としては、ステンレス製で外径が10mm、幅が351mmのものを用いた。また、回収ローラ77は、クリーニング補助ブラシ76への押し込み量を1mmとし、クリーニング補助ブラシ76の回転方向(b方向)に対して対向移動するカウンター回転(b方向)とした。回収ローラ77には、回収したトナーをかき取るために、厚みが0.05mmのステンレス製金属ブレードをカウンター当接(いわゆるリーディング方式)している。
・トナーについて
二成分現像剤を構成するトナーは、乳化重合法により製造された体積平均粒径が6.5μmのトナー粒子よりなり、負帯電性を有するものである。そのトナー粒子に潤滑性外添剤(滑剤)としてステアリン酸亜鉛を、重量比でトナー粒子1に対して0.2部添加したものを使用した。実験で使用するトナー粒子はマイナス帯電であり、滑剤はプラス帯電である。
以上において、非露光領域における感光体10の表面電位Voを−750[V]、露光領域における感光体10の表面電位Viを−100[V]とし、現像スリーブ41には、周波数6000[Hz]、振幅800[V]、直流成分Vdc−550[V]の現像バイアスを印加した。一次転写電圧(転写装置50)は+700[V]として、転写効率を90%以上の状態にした。この場合、感光体10上の転写残のトナー付着量は、0.5g/mとなる。
以上のような画像形成装置1を用いて、現像装置40内のトナーを、実験毎に予め詰め替え、感光体10の走行初期の滑剤量を揃えた状態で実験及び評価を実施した。
図11は、画像形成装置1を用いて行った実験の評価結果を示す表である。図11では、比較例、実験例1,4〜7について感光体10の走行距離(回転回数)ごとに評価結果を示し、感光体走行距離を回転数[krot]で表した。実験例2,3については、実験例1と同等の結果であるため割愛した。1[krot]は、1000回転である。評価結果については、良の場合に「○」、不良の場合に「×」と記した。
[比較例]
比較例は、実験例1〜7のいずれの制御も実施しない例である。比較例では、感光体走行距離にて200krotまでは、クリーニングブレード70の摩耗、及びハーフトーン(中間階調)における初期画像(感光体走行初期の画像)からの濃度変動差ともに問題は発生しなかったが、300krotにおいて両品質とも問題が発生した。なお、図11において、ハーフトーンにおける初期画像からの濃度変動差を‘初期からのΔ画像濃度’と記している。
[実験例1]
上術したように、感光体10の削れ性は、感光体走行距離に応じて非線形に低下し、感光体10の削れ性に応じてクリーニングブレード70での滑剤回収量は変動する(感光体10の削れ性が低下すると滑剤回収性も低下する)。そのため、滑剤供給量が一定の場合、感光体10上の滑剤量が非線形に増加する挙動を示す(図3)。
よって、実験例1においては、感光体10の削れ性に応じてクリーニングブレード70での滑剤回収量を制御した。制御の方向としては、感光体10の削れ性の低下に応じて滑剤回収量を増加させる方向である。感光体10の削れ性については、摩耗量測定部80に反射分光式干渉計を用い、反射分光式干渉計により感光体10表面の摩耗量を測定し、感光体単位走行距離当たりの減耗量すなわち摩耗速度を求めた。実験例1においては20krot毎に摩耗速度を求めた。
図12は、感光体摩耗速度とクリーニング補助ブラシθとの対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。クリーニング補助ブラシθは、感光体10の回転速度に対するクリーニング補助ブラシ76の回転速度の比率である。
図6に示したように、クリーニングブレード70へのトナー供給量により、クリーニングブレード70での滑剤回収量を制御することができる。よって、実験例1では、クリーニング補助ブラシ76の回転速度を調整することで、クリーニングブレード70へのトナー供給量を制御した。クリーニング補助ブラシ76の回転速度を下げると、クリーニング補助ブラシ76でのトナー回収量が低下する。その結果、クリーニングブレード70へ供給されるトナー量が増加し、クリーニングブレード70での滑剤回収量は増加する。実験例1では、クリーニング補助ブラシ76の回転速度を感光体10の回転速度に対する比率であるθによって設定した。感光体10の摩耗速度に応じてクリーニング補助ブラシθを、実験を元に図12のように制御した。
図12の制御パラメーターテーブル31に示すように、感光体10の削れ性の低下に応じて、感光体10に対するクリーニング補助ブラシ76のθが低下するように設定される。
図12では、感光体10の20000回転(20krot)当たりの感光体摩耗速度が0.05μm未満の場合には、クリーニング補助ブラシθは0.3である。
また、感光体摩耗速度が0.05以上かつ0.1未満[μm/20krot]の場合には、クリーニング補助ブラシθは0.6である。
また、感光体摩耗速度が0.1以上かつ0.15未満[μm/20krot]の場合には、クリーニング補助ブラシθは1である。
また、感光体摩耗速度が0.15以上かつ0.2未満[μm/20krot]の場合には、クリーニング補助ブラシθは1.5である。
また、感光体摩耗速度が0.2以上[μm/20krot]の場合には、クリーニング補助ブラシθは2である。
実験例1では、比較例の場合と同様に、感光体走行距離が200krotまで、クリーニングブレードの摩耗、及びハーフトーンにおける初期画像からの濃度変動差ともに両品質に問題は発生しなかった。さらに、実験例1では、感光体走行距離300krotにおいても、両品質に問題は発生しなかった。
上述したように実験例1は、感光体10の摩耗量の測定結果に基づき、感光体10の削れ性の低下に応じて、感光体10に対するクリーニング補助ブラシ76のθを低下させる構成である。それにより、クリーニングブレード70へ供給されるトナー量が増加してクリーニングブレード70での滑剤回収量が安定化し、ひいては感光体上滑剤量の安定性を確保することができる。また、感光体上滑剤量が安定することから、クリーニングブレード70の長寿命化、及び画像濃度変動の抑制が可能となる。
なお、実験例1においては、画像と画像の間におけるパッチ画像(像間パッチ)の作成時のみではなく、通常の画像形成時にも上記クリーニング補助ブラシ76のθ制御(クリーニングブレード70での滑剤回収量制御)を実施した。
また近年、感光体の長寿命化を狙って高硬度オーバーコート層を持つ感光体が用いられることがある。高硬度オーバーコート層を持つ感光体においても感光体の走行距離に応じた削れ性変動は、図1のような非線形な挙動を示すため、本発明は高硬度オーバーコート層を持つ感光体にも適用可能であり、感光体上滑剤量の安定性に有効な技術である。
(感光体の削れ性の検知方法)
ここで、感光体10の削れ性の測定について説明する。上記のように、摩耗量測定部80に反射分光式干渉計を用いたが、測定方法としては下記3つの方法から選択すればよい。これらの測定方法は、実験例1に限らず、実験例2〜7にも適用可能である。
−直接検知−
摩耗量測定部80は、感光体10周方向のクリーニングブレード70の下流側から現像装置40までの間において、感光体10の表面の膜厚を直接的に測定する。測定方法としては分光法、あるいは渦電流式を用いればよい。
−間接検知−
感光体10の摩耗により感光体10の帯電後の表面電位が変動することを利用する。まず摩耗量測定部80は、感光体10の所定の走行距離ごとに、感光体10周方向の帯電装置20と露光装置30との間の表面電位を測定する。感光体10の走行距離に応じた摩耗量と表面電位とを予め実験により求め、それらの対応テーブルを作成して記憶装置101等に保存しておく。そして、摩耗量測定部80は、感光体10の表面電位を測定し、その測定値と対応テーブルから感光体10の摩耗量を計算し、感光体10の単位走行距離当たりの摩耗量すなわち摩耗速度を計算する。
−予測検知−
実使用において想定される平均的なカバレッジ(印字率とも呼ばれる)における感光体10の摩耗特性を予め実験により求めておく。そして、該当カバレッジにおける感光体走行距離に対する感光体摩耗速度を計算し、それに基づいて感光体走行距離に対する滑剤量制御パラメーター(例えば実験例1におけるクリーニング補助ブラシθ)を制御パラメーターテーブル31に格納しておけばよい。
より詳細には、感光体走行距離に対する平均カバレッジ別の感光体10の摩耗特性を予め実験により求めて平均カバレッジ別の感光体摩耗速度を計算し、それに基づいて感光体走行距離に対する平均カバレッジ別の滑剤量制御パラメーター(実験例1におけるクリーニング補助ブラシθ)を制御パラメーターテーブル31に格納しておく。摩耗量測定部80は、制御装置100の制御の下、平均カバレッジとして、感光体10の走行初期から現在までの累計のカバレッジの平均値を計算し、計算した平均カバレッジに該当する制御パラメーターテーブルから、感光体走行距離を元に滑剤量制御パラメーターを読み出す。
このように制御パラメーターテーブルを平均カバレッジ別に複数個作成してもよいし、一つの制御パラメーターテーブルにおいて、平均カバレッジ別に複数のレコードを用意してもよい。各レコードは、「平均カバレッジ」のフィールド、「感光体走行距離」のフィールド、「制御パラメーター(例えばクリーニング補助ブラシθ)」のフィールドを備える。
(感光体摩耗特性の変曲点Pと摩耗量の検知周期との関係)
なお、感光体の走行初期は摩耗速度が大きく変曲点P以降は緩やかに低下していくことから(図1参照)、摩耗量測定部80による摩耗量の検知周期を、感光体の走行初期には細かく設定し、走行距離に対する摩耗特性の変曲点P以降の走行距離を走行後(もしくは時間経過後)には粗く設定してもよい。上記直接検知及び間接検知において、感光体10の摩耗速度(感光体単位走行距離当たりの摩耗量)を検知周期毎に計算すれば、変曲点Pは把握可能である。予測検知に関しては、制御パラメーターテーブル31上に変曲点Pの情報を保存しておく。
[実験例2]
図13は、感光体摩耗速度と回収ローラ押し込み量との対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。
実験例2においては、クリーニング補助ブラシ76に当接する回収ローラ77のクリーニング補助ブラシ76に対する押し込み量を調整することで、クリーニングブレード70へのトナー供給量を制御した。クリーニング補助ブラシ76に対する回収ローラ77の押し込み量を減らすことで、回収ローラ77のクリーニング補助ブラシ76に対する押圧力が弱まり、クリーニング補助ブラシ76から回収ローラ77に回収されるトナー量が低下する。その結果、クリーニング補助ブラシ76が抱え込むトナー量が増加してクリーニング補助ブラシ76でのトナー回収量が低下する。それにより、クリーニングブレード70へ供給されるトナー量が増加し、クリーニングブレード70での滑剤回収量は増加する。
感光体摩耗速度については、実験例1と同様に直接検知し、20krot毎に求めた。回収ローラ77の押し込み量制御は、例えば回収ローラ77のクリーニング補助ブラシ76と反対側に配置した偏芯カム等を用いて行うことができる。実験例2は、図13に示す回収ローラ押し込み量制御を実施することで、実験例1のクリーニング補助ブラシのθ制御の場合と同等の評価結果を得た。
図13の制御パラメーターテーブル32に示すように、感光体10の削れ性の低下に応じて、クリーニング補助ブラシ76に対する回収ローラ77の押し込み量が低下するように設定される。
図13では、感光体10の20000回転(20krot)当たりの感光体摩耗速度が0.05μm未満の場合には、回収ローラ押し込み量は0.5[mm]である。
また、感光体摩耗速度が0.05以上かつ0.1未満[μm/20krot]の場合には、回収ローラ77の押し込み量は0.8[mm]である。
また、感光体摩耗速度が0.1以上かつ0.15未満[μm/20krot]の場合には、回収ローラ77の押し込み量は1.1[mm]である。
また、感光体摩耗速度が0.15以上かつ0.2未満[μm/20krot]の場合には、回収ローラ77の押し込み量は1.4[mm]である。
また、感光体摩耗速度が0.2以上[μm/20krot]の場合には、回収ローラ77の押し込み量は1.8[mm]である。
上述したように実験例2は、感光体10の削れ性の低下に応じて、クリーニング補助ブラシ76に対する回収ローラ77の押し込み量を低下させる構成である。それにより、実験例1と同様に、クリーニングブレード70へ供給されるトナー量が増加してクリーニングブレード70での滑剤回収量が安定化し、ひいては感光体上滑剤量の安定性を確保することができる。また、感光体上滑剤量が安定することから、クリーニングブレード70の長寿命化、及び画像濃度変動の抑制が可能となる。
なお、実験例2においては、実験例1と同様に、像間パッチの作成時のみではなく、通常の画像形成時にも上記回収ローラ77の押し込み量制御を実施した。
[実験例3]
図14は、感光体摩耗速度と回収ローラθとの対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。
実験例3においては、クリーニング補助ブラシ76に当接する回収ローラ77の回転速度を調整することで、クリーニングブレード70へのトナー供給量を制御した。回収ローラ77の回転速度を下げることでクリーニング補助ブラシ76から回収ローラ77に回収されるトナー量が低下する。この理由は、回収ローラ77がクリーニング補助ブラシ76に接触するニップ通過長さが低下することで、クリーニング補助ブラシ76の毛状部材との接触確率が下がるからである。その結果、クリーニング補助ブラシ76が抱え込むトナー量が増加してクリーニング補助ブラシ76でのトナー回収量が低下する。それにより、クリーニングブレード70へ供給されるトナー量が増加し、クリーニングブレード70での滑剤回収量は増加する。
感光体摩耗速度については、実験例1と同様に直接検知し、20krot毎に求めた。実験例3では、回収ローラ77の回転速度を、クリーニング補助ブラシ76の回転速度との比率θによって設定した。実験例2は、図14に示す回収ローラ77のθ制御を実施することで、実験例1のクリーニング補助ブラシのθ制御の場合と同等の評価結果を得た。
図14の制御パラメーターテーブル33に示すように、感光体10の削れ性の低下に応じて、クリーニング補助ブラシ76に対する回収ローラ77のθが低下するように設定される。
図14では、感光体10の20000回転(20krot)当たりの感光体摩耗速度が0.05μm未満の場合には、回収ローラθは0.1である。
また、感光体摩耗速度が0.05以上かつ0.1未満[μm/20krot]の場合には、回収ローラθは0.3である。
また、感光体摩耗速度が0.1以上かつ0.15未満[μm/20krot]の場合には、回収ローラθは0.6である。
また、感光体摩耗速度が0.15以上かつ0.2未満[μm/20krot]の場合には、回収ローラθは0.8である。
また、感光体摩耗速度が0.2以上[μm/20krot]の場合には、回収ローラθは1.1である。
上述したように実験例3は、感光体10の削れ性の低下に応じて、クリーニング補助ブラシ76に対する回収ローラ77のθを低下させる構成である。それにより、実験例1と同様に、クリーニングブレード70へ供給されるトナー量が増加してクリーニングブレード70での滑剤回収量が安定化し、ひいては感光体上滑剤量の安定性を確保することができる。また、感光体上滑剤量が安定することから、クリーニングブレード70の長寿命化、及び画像濃度変動の抑制が可能となる。
なお、実験例3においては、実験例1と同様に、像間パッチの作成時のみではなく、通常の画像形成時にも上記回収ローラ77のθ制御を実施した。
[実験例4]
図15は、感光体摩耗速度と荷電量調整装置への印加AC成分との対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。
図9に示したように、クリーニングブレード70へ到達するトナー荷電量により、クリーニングブレード70での滑剤回収量を制御することができる。よって、実験例4においては、荷電量調整装置60によりクリーニングブレード70へ到達するトナー荷電量を制御した。クリーニングブレード70へ到達するトナー荷電量(例えば負極性)を増加させると、クリーニングブレード70での滑剤回収量が増加する。
感光体摩耗速度については、実験例1と同様に直接検知し、20krot毎に求めた。荷電量調整装置60に印加する電圧は、DC成分を2[kV]、AC周波数を11[kHz]とし、感光体10の摩耗速度に応じてAC成分のピークピーク値Vppを図15のように制御した。
図15の制御パラメーターテーブル34に示すように、感光体10の削れ性の低下に応じて、荷電量調整装置60のAC成分のピークピーク値Vppが増加するように設定される。
図13では、感光体10の20000回転(20krot)当たりの感光体摩耗速度が0.05μm未満の場合には、荷電量調整装置60のAC成分のピークピーク値Vppは8[kV]である。
また、感光体摩耗速度が0.05以上かつ0.1未満[μm/20krot]の場合には、荷電量調整装置60のAC成分のピークピーク値Vppは7[kV]である。
また、感光体摩耗速度が0.1以上かつ0.15未満[μm/20krot]の場合には、荷電量調整装置60のAC成分のピークピーク値Vppは6[kV]である。
また、感光体摩耗速度が0.15以上かつ0.2未満[μm/20krot]の場合には、荷電量調整装置60のAC成分のピークピーク値Vppは5[kV]である。
また、感光体摩耗速度が0.2以上[μm/20krot]の場合には、荷電量調整装置60のAC成分のピークピーク値Vppは3[kV]である。
実験例4では、実験例1の場合と同様に、感光体走行距離300krotにおいても、クリーニングブレードの摩耗、及びハーフトーンにおける初期画像からの濃度変動差ともに両品質に問題は発生しなかった。
上述したように実験例4は、感光体10の削れ性の低下に応じて、荷電量調整装置60の印加電圧を増加させる構成である。それにより、実験例1と同様に、クリーニングブレード70での滑剤回収量が安定化し、ひいては感光体上滑剤量の安定性を確保することができる。また、感光体上滑剤量が安定することから、クリーニングブレード70の長寿命化、及び画像濃度変動の抑制が可能となる。
なお、荷電量調整装置60へ印加する電圧は、クリーニングブレード70へ到達するトナー荷電量を増加させるものであればDC電圧にAC電圧を重畳したものに限定されず、DC電圧又はAC電圧でもよい。
また、実験例4においては、実験例1と同様に、像間パッチの作成時のみではなく、通常の画像形成時にも上記荷電量調整装置60の印加電圧制御を実施した。
[実験例5]
実験例1〜4は、感光体10の削れ性(摩耗速度)に応じてクリーニングブレード70での滑剤回収量を制御することにより、感光体上滑剤量の安定性を確保している。一方で、感光体10の削れ性の変動に起因した感光体上滑剤量の変動(図3)に対して、感光体10に対する滑剤供給量を制御することにより、感光体上滑剤量の安定性を確保することも可能である。つまり、感光体10の削れ性の低下に伴ってクリーニングブレード70での滑剤回収量が低下し感光体上滑剤量が増加することに対して、感光体10の削れ性の低下に応じて滑剤供給量を低下させることで、感光体上滑剤量の安定性を図る。滑剤トナー外添系の画像形成装置1における転写領域での滑剤量制御について、図16に転写装置での滑剤量制御を評価する評価装置を示す。
図16は、転写装置での滑剤量制御の評価装置を示す図である。
感光体10は、一例として外径100mm、長さ100mmのアルミニウム製の円筒部材であり、その表面にポリカーボネート樹脂よりなる厚さ25μmの感光層が設けられ、感光体11の一端がグラウンドに接続されている。現像ローラ13は、一例として外径30mmのアルミニウム製の円筒部材であり、その円周面に250g/mの現像剤を保持している。感光体11と現像ローラ13は、250μmの距離をおいて対向している。現像ローラ13には、周波数6000Hz、振幅800V、オフセット−450Vの交流電圧を印加している。この状態で現像ローラ13をa方向に600mm/secで回転させ、その後、感光体11をa方向に400mm/secで1回転させる。こうすることで感光体11上には5g/mのトナー層が形成される。
次に、現像ローラ13を感光体11から大きく離間させ、感光体11に対し表面に導電性のゴム層を設けたゴムローラ12を当接する。そして、ゴムローラ12の芯金に任意の電圧を印加し、その状態で感光体11をa方向に400mm/secで1回転させる。ゴムローラ12は、感光体11に当接しているため、感光体11に従動してb方向に回転する。1回転後、感光体11上のトナー像はゴムローラ12上に転移している。ゴムローラ12に印加する電圧を変えて実験を行い、その時の感光体11上に残存するトナー重量と、滑剤量を測定した。また、感光体11上に形成されたトナー重量と転写後に感光体11上に残存するトナー量とから転写効率を求めた。転写効率は以下の式から求めた。
転写効率=
(1−感光体11上の転写残トナー重量/現像後の感光体11上のトナー重量)×100(%)
滑剤量は、X線光電子分光分析装置により求められるステアリン酸亜鉛中の亜鉛の比率で代用した。その実験の結果を図17に示す。
図17は、感光体上の滑剤量と転写電圧との関係を示すグラフであり、横軸は転写電圧[V]、縦軸は感光体10上の滑剤量[at%](原子組成百分率)及び転写効率[%]である。
図17中の実線111は感光体11上の滑剤量のデータ、破線112は転写効率のデータを示している。図17から明らかなように、転写電圧が一定の値(例えば700V)を超えると、感光体11上に残存する滑剤量が増加することがわかる。一方で、転写電圧を大きくし過ぎると(例えば900V以上)、転写効率が低下することも分かる。このことから以下のことが言える。
・転写電圧を大きくすると感光体上に供給される滑剤量を増やすことができる。
・転写電圧を大きくし過ぎると転写効率が低下する。
よって、実験例5においては、上記の転写電圧と感光体上滑剤量の関係を用いて滑剤供給量を制御することとした。即ち、感光体の削れ性(摩耗速度)に応じて、転写効率が悪化しない範囲で転写電圧を調整することにより滑剤供給量を制御した。
図18は、感光体摩耗速度と転写電圧との対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。
感光体摩耗速度については、実験例1と同様に直接検知し、20krot毎に求めた。そして、図18に示す制御パラメーターテーブル35に基づいて、転写電圧制御を実施した。
図18に示すように、感光体10の削れ性の低下に応じて、転写電圧が低下するように設定される。
図18では、感光体10の20000回転(20krot)当たりの感光体摩耗速度が0.05μm未満の場合には、転写電圧は500[V]である。
また、感光体摩耗速度が0.05以上かつ0.1未満[μm/20krot]の場合には、転写電圧は720[V]である。
また、感光体摩耗速度が0.1以上かつ0.15未満[μm/20krot]の場合には、転写電圧は780[V]である。
また、感光体摩耗速度が0.15以上かつ0.2未満[μm/20krot]の場合には、転写電圧は840[V]である。
また、感光体摩耗速度が0.2以上[μm/20krot]の場合には、転写電圧は900[V]である。
実験例5では、実験例1の場合と同様に、感光体走行距離300krotにおいても、クリーニングブレードの摩耗、及びハーフトーンにおける初期画像からの濃度変動差ともに両品質に問題は発生しなかった。
上述したように実験例5は、感光体10の削れ性の低下に応じて、転写装置50の転写電圧を低下させる構成である。それにより、感光体10への滑剤供給量を制御し、感光体上滑剤量の安定性を確保することができる。また、感光体上滑剤量が安定することから、実験例1と同様に、クリーニングブレード70の長寿命化、及び画像濃度変動の抑制が可能となる。
なお、実験例5においては、実験例1と同様に、像間パッチの作成時のみではなく、通常の画像形成時にも転写効率を確保可能な範囲で上記転写電圧制御を実施したが、この例に限らない。例えば、像間パッチのみを制御対象とし、画質への影響を無視できる範囲まで転写電圧の制御幅を広げてもよい。
[実験例6]
滑剤トナー外添系における滑剤供給量制御の別法としては、帯電電位制御がある。図19に現像における各電位の関係を示す。図20の画像部は露光領域であり、背景部は非露光領域である。図20に示すように、露光領域電位Viと現像バイアスVdcの差が画像部電位差となり、帯電電位≒非露光領域電位Voと現像バイアスVdcの差が背景部電位差となる。
背景部電位差により現像装置40から感光体10の背景部へ滑剤が供給されることから、背景部電位差を調整することで感光体10の背景部への滑剤供給量を制御することが可能となる。実験例6における滑剤はプラス帯電であるため、背景部電位差を増加させれば滑剤供給量を増加させることができる。実験例6においては、背景部電位差の制御を非露光領域電位Vo、すなわち帯電電位にて制御することとした。ただし、背景部電位差を小さくするとかぶりマージンが小さくなり、背景部電位差を大きくするとキャリア付着の懸念が大きくなるため、その間で制御しなければならない。
図20は、感光体摩耗速度と帯電電位との対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。
感光体摩耗速度については、実験例1と同様に直接検知し、20krot毎に求めた。そして、現像バイアスVdcを−550Vに固定し、図20に示す制御パラメーターテーブル36に基づいて、帯電電位制御を実施した。
実験例6では、実験例1の場合と同様に、感光体走行距離300krotにおいても、クリーニングブレードの摩耗、及びハーフトーンにおける初期画像からの濃度変動差ともに両品質に問題は発生しなかった。
上述したように実験例6は、感光体10の削れ性の低下に応じて、帯電装置20の帯電電位を低下させる構成である。それにより、感光体10への滑剤供給量を制御し、感光体上滑剤量の安定性を確保することができる。また、感光体上滑剤量が安定することから、実験例1と同様に、クリーニングブレード70の長寿命化、及び画像濃度変動の抑制が可能となる。
なお、実験例6においては、実験例1と同様に、像間パッチの作成時のみではなく、通常の画像形成時にも転写効率を確保可能な範囲で上記帯電電位制御を実施したが、この例に限らない。例えば、像間パッチのみを制御対象とし、画質への影響を無視できる範囲まで帯電電位の制御幅を広げてもよい。
[実験例7]
既述のとおり滑剤供給の形態として、滑剤トナー外添系の画像形成装置1(図4)の他に、滑剤塗布装置90を備える画像形成装置1A(図6)に示されるような滑剤塗布系がある。実験例7においては、滑剤塗布装置90を用いた滑剤供給量制御の方法について説明する。
滑剤塗布装置90の塗布ブラシ91としては、導電性ポリエステルであって、繊度が3d、密度が150KF/inch、毛長が3mm、外径が13.4mm、幅が348mmのものを用いた。また、塗布ブラシ91の感光体10への押し込み量を0.8mmとし、感光体10の回転方向aに対してカウンター回転(回転方向a)とした。固形滑剤92には、固形化されたステアリン酸亜鉛を用い、初期押圧荷重を3Nと設定した。固定化ブレード93には、ウレタンゴムであって、反発弾性率が50%(25℃)、JIS−A硬度が65度、厚さが1.5mm、自由長が7mm、幅が350mmのものを用い、当接力を15N/m、当接角を70°と設定した。
滑剤供給量は、感光体10と塗布ブラシ91の回転速度比θで制御可能であり、回転速度比θを大きくすれば滑剤供給量は増加する。実験例7においては、感光体10と塗布ブラシ91の回転速度比θにより滑剤供給量を制御した。具体的には感光体10の削れ性の低下に応じて塗布ブラシθを低下させ、滑剤供給量を低減した。
図21は、感光体摩耗速度と塗布ブラシθとの対応関係を示す制御パラメーターテーブルの例である。
感光体摩耗速度については、実験例1と同様に直接検知し、20krot毎に求めた。そして、図21に示す制御パラメーターテーブル37に基づいて、塗布ブラシ91のθ制御を実施した。
実験例7では、実験例1の場合と同様に、感光体走行距離300krotにおいても、クリーニングブレードの摩耗、及びハーフトーンにおける初期画像からの濃度変動差ともに両品質に問題は発生しなかった。
ここで、滑剤塗布系にて従来実施されてきた滑剤供給量制御について簡単に言及する。耐久(感光体の走行)による滑剤の消費に伴って固形滑剤の厚みが低減するため、バネ荷重により固形滑剤を押し込む構成の場合、塗布ブラシに対する固形滑剤の押圧力は固形滑剤の消費に伴って低下し、滑剤塗布量が減少する。そこで、従来の滑剤供給量制御では、滑剤塗布量を一定に保つため、耐久(感光体の走行距離)に応じて塗布ブラシθを増加させることが行われてきた。一方、実験例7は、感光体上滑剤量を一定に保つという目的で、感光体10の削れ性の変動に応じて滑剤塗布量を低減させるために、塗布ブラシθを低下させるというものである。したがって、従来の滑剤供給量制御と実験例7とでは、塗布ブラシθを用いた滑剤塗布量制御の方向性が異なるとともに、概念的に全く異なるものである。
また、上記特許文献1に記載された発明は、耐久によるクリーニングブレード摩耗に起因するクリーニング性低下を抑制するために、クリーニングブレードの摩耗度の進行に応じて滑剤の塗布量を増加させるというものである。したがって、特許文献1に記載の発明は、クリーニングブレードの摩耗に起因する感光体の削れ性の変動に応じて、感光体上滑剤量を一定に保つために滑剤の塗布量を低減させるという実験例7とは、滑剤塗布量制御の方向性が異なるとともに、概念的に全く異なるものである。
上述したように実験例7は、感光体10の削れ性の低下に応じて、滑剤塗布装置90の塗布ブラシ91のθを低下させる構成である。それにより、感光体10への滑剤供給量を制御し、感光体上滑剤量の安定性を確保することができる。また、感光体上滑剤量が安定することから、実験例1と同様に、クリーニングブレード70の長寿命化、及び画像濃度変動の抑制が可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明した。しかしながら、上記実施形態による発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、感光体10(第1の像担持体の例)の削れ性が非線形に変動する場合について説明したが、感光体10の削れ性が線形である場合にも本発明を適用できることは勿論である。
また、上述した実施形態では、第2の像担持体として中間転写体51を備える画像形成装置の例を説明したが、本発明は、中間転写体51が存在しない画像形成装置にも適用可能である。例えば第2の像担持体が、画像が形成される用紙等の記録材でもよい。
1,1A…画像形成装置、 10…感光体、 20…帯電装置、 30…露光装置、 31〜37…制御パラメーターテーブル、 40…現像装置、 41…現像スリーブ、 50…転写装置、 51…中間転写体、 60…荷電量調整装置、 70…クリーニングブレード、 75…クリーニング補助装置、 76…クリーニング補助ブラシ、 77…回収ローラ、 80…摩耗量測定部、 90…滑剤塗布装置、 91…塗布ブラシ、 92…固形滑剤、 100…制御装置、 101…記憶装置、 P…変曲点

Claims (19)

  1. トナー像を担持する回転可能な第1の像担持体と、
    前記第1の像担持体を帯電させる帯電部と、
    前記第1の像担持体に光を照射して静電潜像を書き込む露光部と、
    前記第1の像担持体に前記露光部により書き込まれた前記静電潜像から前記トナー像を現像する現像部と、
    前記第1の像担持体に現像された前記トナー像を第2の像担持体に転写する転写部と、
    前記第1の像担持体に当接し、前記トナー像を転写した後に前記第1の像担持体に残留したトナーである転写残トナーを回収するクリーニング部材と、
    前記第1の像担持体の表面の摩耗量を測定する摩耗量測定部と、
    前記摩耗量測定部で測定された前記第1の像担持体の摩耗量に基づく、非線形に変動する前記第1の像担持体の削れ性に応じて、供給された滑剤の前記第1の像担持体上の滑剤量を制御する制御部と、を備える
    画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性に応じて、前記クリーニング部材による滑剤回収量を制御する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性の低下に応じて、前記滑剤回収量を増加させる
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性に応じて、前記クリーニング部材へ到達するトナー量を制御する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記転写部と前記クリーニング部材の間に配置された、前記第1の像担持体と接触して回転しながら前記転写残トナーを回収するクリーニング補助ブラシ、を更に備え、
    前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性に応じて、前記クリーニング補助ブラシの回転速度を制御する
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記転写部と前記クリーニング部材の間に配置された、前記第1の像担持体と接触して回転しながら前記転写残トナーを回収するクリーニング補助ブラシと、
    前記クリーニング補助ブラシから前記トナーを回収する回転可能な回収ローラ、を更に備え、
    前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性に応じて、前記クリーニング補助ブラシに対する前記回収ローラの押し込み量を制御する
    請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記転写部と前記クリーニング部材の間に配置された、前記第1の像担持体と接触して回転しながら前記転写残トナーを回収するクリーニング補助ブラシと、
    前記クリーニング補助ブラシから前記トナーを回収する回転可能な回収ローラ、を更に備え、
    前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性に応じて、前記回収ローラの回転速度を制御する
    請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性に応じて、前記クリーニング部へ到達する前記トナーの荷電量を制御する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  9. 前記クリーニング部材に対し前記第1の像担持体の回転方向の上流側に配置された、前記第1の像担持体上の前記転写残トナーの荷電量を調整する荷電量調整部、を更に備え、
    前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性に応じて、前記荷電量調整部の出力を制御する
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性に応じて、前記第1の像担持体に供給される滑剤の滑剤供給量を制御する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性の低下に応じて、前記滑剤供給量を低下させる
    請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記トナーとして着色粒子に前記滑剤が添加処理されたトナー粒子が前記現像部に供給され、
    前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性に応じて、前記転写部に印加する転写電圧を制御する
    請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記トナーとして着色粒子に前記滑剤が添加処理されたトナー粒子が前記現像部に供給され、
    前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性に応じて、前記帯電部に印加する帯電電位を制御する
    請求項11に記載の画像形成装置。
  14. 固形滑剤から前記滑剤を粒状にかき取り前記第1の像担持体に塗布する、回転可能な滑剤塗布部、を更に備え、
    前記制御部は、前記第1の像担持体の削れ性に応じて、前記滑剤塗布部の回転速度を制御する
    請求項11に記載の画像形成装置。
  15. 前記摩耗量測定部による前記第1の像担持体の摩耗量の測定周期を、前記像担持体の走行初期には細かく設定し、前記第1の像担持体の走行距離に対する摩耗特性の変曲点以降には粗く設定する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  16. 前記摩耗量測定部は、前記第1の像担持体の前記摩耗量を、分光法あるいは渦電流式により直接測定する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  17. 前記摩耗量測定部は、前記帯電部により帯電された前記第1の像担持体の表面電位を測定し、前記第1の像担持体の表面電位の測定値と、前記第1の像担持体の表面電位と摩耗量との関係が登録されたテーブルとから、前記第1の像担持体の前記摩耗量を算出する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  18. 前記摩耗量測定部は、予め求めておいた平均印字率ごとの、前記第1の像担持体の走行距離と前記第1の像担持体の摩耗量との関係が登録されたテーブルを用いて、前記第1の像担持体の前記摩耗量を算出する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  19. トナー像を担持する回転可能な第1の像担持体と、前記第1の像担持体を帯電させる帯電部と、前記第1の像担持体に光を照射して静電潜像を書き込む露光部と、前記第1の像担持体に前記露光部により書き込まれた前記静電潜像から前記トナー像を現像する現像部と、前記第1の像担持体に現像された前記トナー像を第2の像担持体に転写する転写部と、前記第1の像担持体に当接し、前記トナー像を転写した後に前記第1の像担持体に残留したトナーである転写残トナーをかき取るクリーニング部材と、を備えた画像形成装置における像担持体上の滑剤量制御方法であって、
    摩耗量測定部により前記第1の像担持体の表面の摩耗量を測定し、前記摩耗量測定部で測定された前記第1の像担持体の摩耗量に基づく、非線形に変動する前記第1の像担持体の削れ性に応じて、供給された滑剤の前記第1の像担持体上の滑剤量を制御する
    像担持体上の滑剤量制御方法。
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