JP2004325924A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた画質の画像を形成することのできる小径の球形トナーを用い、潤滑剤が塗布されて像担持体の表面が十分な滑面性を有して過度に傷つけられることなく残留トナーを確実に除去することができ、クリーニング不良による画像欠陥のない良好な可視画像を形成することができる画像形成装置の提供。
【解決手段】画像形成装置は、トナーとして、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法によって製造された、体積平均粒径が3〜6μmの範囲で球形化度が0.94〜0.98の範囲のものが用いられ、クリーニングブレードの像担持体に対する押圧力が196mN/cm以上であり、像担持体の回転トルクの大きさに基づいて潤滑剤の塗布量が変化するよう、潤滑剤塗布手段を制御する塗布量制御機構が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方法による画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、複写機、プリンタなどにおいて用いられる電子写真方式による画像形成方法においては、形成される可視画像における細線やドットなどの画質の向上を図り、印刷並みの高画質の画像を形成するために、小粒径化されたトナー粒子が用いられている。
【0003】
小粒径化されたトナー粒子を得る方法としては、いわゆる重合法によるトナーの製造方法が知られている。しかし、重合法により製造されたトナーは、その粒子の形状が、粉砕法で製造されたトナー粒子に比べ、球形に近くて径が小さいために、像担持体上の残留トナーを十分にクリーニングすることが困難であり、その結果、形成される可視画像に、クリーニング不良による背景汚れ、黒スジなどの画像欠陥が発生し易い、という欠点を有している。
【0004】
上記のような欠点を解消するために、従来から、クリーニングブレードの像担持体に対する押圧力を高くすることや、像担持体の表面の摩擦係数を低減させることを目的として像担持体の最表面に低摩擦層を形成させること、並びに像担持体の表面に潤滑剤を塗布することなどが行われている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
【0005】
しかしながら、クリーニングブレードの像担持体に対する押圧力が高い画像形成装置においては、潤滑剤や低摩擦層が削り取られてしまってその下層が表面に現れることによって、クリーニング効果が低下し、この結果、クリーニング不良が発生するおそれがある、という問題がある。
また、潤滑剤の塗布が行われる画像形成装置において、潤滑剤の塗布量が過度に多い場合には、像担持体が感光体としての機能を十分に発揮することができない、という問題がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−131960号公報
【特許文献2】
特開平8−305236号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、優れた画質の画像を形成することのできるようその形状が特定の条件を満たす小径の球形トナーを用いる画像形成装置において、潤滑剤が塗布されて像担持体の表面が十分な滑面性を有し、像担持体の表面を過度に傷つけることなく残留トナーを確実に除去することができ、クリーニング不良による画像欠陥のない良好な可視画像を形成することができる画像形成装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、潤滑剤が常に使用できる状態に維持され、その結果、長期間にわたって画像欠陥のない良好な可視画像を形成することができる画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記の(1)〜(5)に示す画像形成装置により達成される。
(1)回転される像担持体と、この像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブレードを具えたクリーニング手段と、像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを有し、
トナーとして、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法によって製造された、体積平均粒径が3〜6μmの範囲で球形化度が0.94〜0.98の範囲のものが用いられる画像形成装置において、
クリーニング手段のクリーニングブレードの像担持体に対する押圧力が196mN/cm以上であり、
像担持体の回転トルクの大きさに基づいて潤滑剤の塗布量が変化するよう、前記潤滑剤塗布手段を制御する塗布量制御機構が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【0010】
この画像形成装置においては、潤滑剤塗布手段が、像担持体に対して押圧されて潤滑剤を塗布するブラシローラを有してなり、塗布量制御機構は、ブラシローラの像担持体に対する押圧力を制御するものであることが好ましい。
【0011】
(2)回転される像担持体と、この像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブレードを具えたクリーニング手段と、像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを有し、
トナーとして、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法によって製造された、体積平均粒径が3〜6μmの範囲で球形化度が0.94〜0.98の範囲のものが用いられる画像形成装置において、
クリーニング手段のクリーニングブレードの像担持体に対する押圧力が196mN/cm以上であり、
1以上の可視画像を連続して取得する可視画像取得処理中に測定された像担持体の回転トルクの大きさに基づいて、可視画像取得処理の後に引き続き行われる後処理動作における、像担持体の回転が停止されるまでの像担持体の空走距離の大きさを制御する空走距離制御機構が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【0012】
上記の(1)および(2)に示される画像形成装置においては、像担持体を構成する感光層が複数の層より形成され、その最表層の層厚が1〜5μmであることが好ましい。
【0013】
(3)回転される像担持体と、この像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブレード、導電性のクリーニングローラ、このクリーニングローラからトナーを除去するためのトナー除去機構を具えたクリーニング手段と、クリーニング手段のクリーニングローラにトナー除去用の電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
トナーとして、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法によって製造された、体積平均粒径が3〜6μmの範囲で球形化度が0.94〜0.98の範囲のものが用いられる画像形成装置において、
クリーニング手段のクリーニングブレードの像担持体に対する押圧力が196mN/cm以上であり、
像担持体の回転トルクの大きさに基づいて、前記クリーニングローラに印加されるトナー除去用の電圧の大きさを制御する電圧制御機構が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【0014】
(4)回転される像担持体と、この像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブレードを具えたクリーニング手段と、像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを有し、
トナーとして、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法によって製造された、体積平均粒径が3〜6μmの範囲で球形化度が0.94〜0.98の範囲のものが用いられる画像形成装置において、
クリーニング手段のクリーニングブレードの像担持体に対する押圧力が196mN/cm以上であり、
像担持体の回転トルクの大きさにより、潤滑剤塗布手段における潤滑剤の残存量が潤滑剤の交換をすべき範囲となったことを検知し、その検知結果を表示する潤滑剤残存量検知機構が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【0015】
(5)回転される像担持体と、この像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブレードを具えたクリーニング手段と、クリーニングブレードを像担持体に対して押圧させる押圧手段と、像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを有し、
トナーとして、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法によって製造された、体積平均粒径が3〜6μmの範囲で球形化度が0.94〜0.98の範囲のものが用いられる画像形成装置において、
像担持体の回転トルクの大きさに基づいて、クリーニングブレードの像担持体に対する押圧力を制御する荷重制御機構が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【0016】
上記の(1)〜(5)に示される画像形成装置においては、像担持体の回転トルクの大きさが、像担持体を回転させる駆動用直流モータに流れる駆動用電流の大きさによって測定されることが好ましい。
【0017】
【作用】
上記の(1)に示される画像形成装置によれば、優れた画質の画像を形成することのできるようその形状が特定の条件を満たす小径の球形トナーを用いながら、像担持体の回転トルクの大きさに基づいて検出されるこの像担持体の表面の滑面性に応じて、塗布量制御機構が潤滑剤塗布手段を制御し、これにより、像担持体上の潤滑剤の塗布量が適切に変化する構成とされているために、像担持体の表面が常に所期の滑面性を有してトナーの付着力が常に低減された状態とされ、像担持体に対する押圧力が所期の値に設定されたクリーニングブレードによって十分確実に残留トナーを除去することができる。
【0018】
上記の(2)に示される画像形成装置によれば、優れた画質の画像を形成することのできるようその形状が特定の条件を満たす小径の球形トナーを用いながら、いわゆるジョブと呼ばれる1以上の可視画像を連続して取得する可視画像取得処理中に測定された回転トルクの大きさに基づいて検出されるこの像担持体の表面の滑面性に応じて、このジョブの後に引き続き行われる後処理動作において、空走距離制御機構により像担持体の回転が停止されるまでの空走距離を制御し、これにより、像担持体上における潤滑剤が塗布される領域が適切に調整される構成とされているために、次回のジョブの開始時において像担持体の表面が十分な滑面性を有してトナーの付着力が低減された状態とされ、像担持体に対する押圧力が所期の値に設定されたクリーニングブレードによって残留トナーを確実に除去することができる。
【0019】
また、上記の(3)に示される画像形成装置によれば、優れた画質の画像を形成することのできるようその形状が特定の条件を満たす小径の球形トナーを用いながら、像担持体の回転トルクの大きさに基づいて検出されるこの像担持体の表面の滑面性に応じて、電圧制御機構がクリーニングローラに印加されるトナー除去用の電圧の大きさを適切に制御する構成とされているために、このクリーニングローラにより除去することのできる残留トナーの量を、像担持体に対する押圧力が所期の値に設定されたクリーニングブレードによって除去されるべき残留トナーの量との関係において制御することができるので、確実に残留トナーを除去することができる。
【0020】
また、上記の(4)に示される画像形成装置によれば、像担持体の回転トルクの大きさに基づいて検出されるこの像担持体の表面の滑面性に応じて、潤滑剤の残存量が潤滑剤の交換をすべき範囲であることが検知されてその旨が表示される構成とされているために、潤滑剤の交換をすべき時期にはその情報が使用者に伝達されてこの交換をすべき時期に新たな潤滑剤と交換されることにより、常に潤滑剤を供することができる状態とされるので、常に十分なクリーニング効果を得ることができる。
【0021】
さらに、上記の(5)に示される画像形成装置によれば、優れた画質の画像を形成することのできるようその形状が特定の条件を満たす小径の球形トナーを用いながら、像担持体の回転トルクの大きさに基づいて検出されるこの像担持体の表面の滑面性に応じて、荷重制御機構がクリーニングブレードの像担持体に対する押圧力を適切に制御する構成とされているために、例えば、像担持体の表面の滑面性が十分でない場合でもこの押圧力が残留トナーを十分にクリーニングできるほどに大きいものとされた状態でクリーニングが行われるので、十分確実に残留トナーを除去することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施に用いられる画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。
この画像形成装置は、図1において矢印の方向に回転されるドラム状の感光体よりなる像担持体10と、各々、この像担持体10の外周面領域に、その回転方向に沿って動作順に並ぶよう配設された、像担持体10の表面を帯電させる帯電装置11、像担持体10の表面を露光して静電潜像を形成する露光装置12、トナーを含む現像剤により静電潜像を顕在化させてトナー像を形成する現像器13、このトナー像を転写領域において記録材Pに転写する転写手段14、像担持体10から記録材Pを分離させる分離装置15および転写領域を通過した像担持体10上の残留トナーを除去するクリーニングブレード201を有するクリーニング手段20を具えてなるものである。
また、16は、転写領域より搬送される記録材P上の未定着トナー像を定着させて画像を形成する定着装置である。
この画像形成装置においては、帯電装置11、露光装置12および現像器13によりトナー像形成手段が構成されている。
【0024】
像担持体10は、例えば、ドラム状金属基体の外周面に有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層を有するものであり、図1において紙面に垂直な方向に伸びる状態で配設されている。
像担持体10を構成する感光層は複数の層からなり、その最表面の層は、クリーニングの性能を向上させる観点から、摩擦係数が低いものである低摩擦層であることが好ましく、この最表面の層の厚さは1〜5μmであることが好ましい。最表面の層の厚さが5μmより厚いものであると、像担持体10が感光体としての機能を十分に果たすことができない可能性があり、1μmより薄いものであると、クリーニング手段20のクリーニングブレード201によって摺擦されてこの最表面の層が早期に摩耗されてしまう可能性がある。
【0025】
この像担持体10には、図1において紙面に垂直な方向に伸びる回転軸10Aが設けられており、この回転軸10Aに接続された駆動用直流モータ(図示せず)により、像担持体10が回転駆動される。
【0026】
帯電装置11は、例えば制御グリッドと帯電極とを有するスコロトロン帯電器よりなり、露光装置12は、例えばレーザ照射装置よりなる。
【0027】
現像器13は、例えば、マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ131および像担持体10とこの現像スリーブ131との間に直流および/または交流バイアス電圧を印加する電圧印加装置(図示せず)が設けられてなるものである。
【0028】
転写手段14は、例えば、像担持体10の表面に押圧された状態で転写領域を形成するよう配設された転写ローラ141と、この転写ローラ141に接続された、例えば定電流電源よりなる転写電流印加機構(図示せず)とにより構成されており、この転写電流印加機構によって転写ローラ141に電流が供給されることにより、像担持体10上のトナー像を、例えば転写紙からなる記録材Pに転写する、いわゆる接触転写方式のものである。
【0029】
分離装置15は、像担持体10に密着した状態にある記録材Pの電荷を除去することにより記録材Pを像担持体10から分離させるものであり、例えばコロトロン帯電器よりなるものが用いられる。
【0030】
定着装置16は、例えば、内部に加熱源を具えた加熱ローラ161と、この加熱ローラ161に定着ニップ部が形成されるよう圧接された状態で設けられた加圧ローラ162とにより構成されてなる熱ローラ定着方式のものである。
【0031】
クリーニング手段20のクリーニングブレード201は、例えば、ウレタンゴムなどの弾性体よりなり、その基端部分が支持部材201aによって支持されると共に、先端部分が像担持体10の表面に当接されるよう設けられており、このクリーニングブレード201の基端側から伸びる方向は、当接箇所における像担持体10の回転による移動方向と反対方向である、いわゆるカウンター方向とされている。
【0032】
この画像形成装置において、クリーニングブレード201の像担持体10に対する押圧力は、196mN/cm以上とされており、好ましくは196〜294mN/cmとされる。この押圧力が196mN/cm以上であることにより、クリーニングブレード201が良好なクリーニング性能を発揮することができ、また、この押圧力が196〜294mN/cmであることにより、このクリーニングブレード201によって像担持体10の表面を過度に傷つけることがない。
【0033】
このクリーニングブレード201を構成する弾性体のJIS A硬度が65〜80°であるものよりなることが好ましく、また、25℃で測定された反発弾性係数が40〜70%であるものよりなることが好ましい。さらに、クリーニングブレード201の像担持体10に対する実効当接角が7〜20°に設定されていることが好ましい。
【0034】
クリーニングブレード201が像担持体10に当接する位置より、像担持体10の回転による移動方向における上流側の位置には、この像担持体10の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段30が、クリーニング手段20の外匣205内に設けられている。
【0035】
潤滑剤塗布手段30は、例えば、ステアリン酸亜鉛などの脂肪酸金属塩からなる固形状の潤滑剤により形成された潤滑剤ストック302と、回転駆動されて潤滑剤ストック302の表面を摺擦し、これにより掻き取った潤滑剤を像担持体10に塗布するブラシローラ301と、潤滑剤ストック302をブラシローラ301に対して押圧するよう支持する、例えばスプリングからなる押圧装置303とを具えている。
【0036】
上記の潤滑剤塗布手段30を構成するブラシローラ301は、例えば、ポリプロピレンなどの樹脂製のブラシ繊維がローラ基体の周面に高密度に植設されてなるものであり、このブラシローラ301は、例えば、像担持体10との当接箇所において、像担持体10の回転による移動方向と逆方向に移動されるよう、適宜の駆動機構によって回転される構成とされている。押圧装置303は、ブラシローラ301の像担持体10に対する押圧力が調整された状態で、潤滑剤ストック302を像担持体10に接近する方向に押圧するものが用いられている。
【0037】
而して、この画像形成装置においては、像担持体10の回転トルクの大きさを測定する機能を有するトルク測定手段が具えられている。このトルク測定手段によって測定される像担持体10の回転トルクの大きさ(以下、「回転トルク値」ともいう。)は、像担持体10を回転させる駆動用直流モータに流れる駆動用電流の大きさによって測定されるものである。ここで、回転トルク値とは像担持体10を適宜の一定速で回転駆動させるために要する力である。
【0038】
また、この画像形成装置においては、空走距離制御機構が設けられており、この空走距離制御機構は、駆動用直流モータを調整することにより、像担持体が空回転される数を変化させて、後処理動作において像担持体の空回転が停止されるまでの像担持体の空走距離の大きさを制御する機能を有している。
「空回転」とは、画像形成動作を伴わない像担持体10の回転のことであり、「空走距離」とは、後処理動作において像担持体10が空回転することにより例えばクリーニングブレード201の先端が通過する距離をいう。
【0039】
また、この画像形成装置においては、潤滑剤の交換をすべき範囲を表示する潤滑剤残存量検知機構(図示せず)が具えられており、この潤滑剤残存量検知機構としては、例えば、目視により検知結果を確認することができる表示画面を具える構成のものや、アラームなどの警報、または音声による案内により聴覚にて検知結果を確認させる構成のものなどを挙げることができる。潤滑剤残存量検知機構を設ける代わりに、検知結果に基づいて画像形成装置を強制的に停止させる機能を有する構成としてもよい。
【0040】
以上の画像形成装置において用いられるトナーは、体積平均粒径が3〜6μmの範囲のものである。体積平均粒径が3〜6μmの範囲であるトナーを用いることにより、定着装置16における定着工程において、記録材Pに対する付着力の過度なトナーや付着力の弱いトナーなどの存在を減らすことができ、安定した現像性を長期間にわたって得ることができると共に、高い転写効率が得られてハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの微細画の画質が向上した可視画像が形成される。
【0041】
また、トナーは、その球形化度が0.94〜0.98の範囲のものが用いられ、特に、0.95〜0.97の範囲のものが好ましく用いられる。球形化度が0.98より大きいトナーは、粒子が真球に近すぎるものであるため、クリーニング性が劣ったものとなり、一方、球形化度が0.94より小さいトナーは、粒子の凹凸が大きくなり、機械内での圧力により破壊されやすく、また現像器13においてトナー粒子が一様に帯電されないため、良好な可視画像を形成することができない。
【0042】
ここで「球形化度」とは、ワーデルの真の球形化度Ψをいい、下記式(1)で定義されるものである。
【0043】
【数1】
式(1)
Ψ=(粒度分布より真球と仮定して算出された比表面積/BET比表面積)
【0044】
上記式(1)における「粒度分布より真球と仮定して算出された比表面積」は、「レーザ回折式粒度分布測定装置ヘロス(HEROS)」(日本電子社販売)により測定されたものであり、トナー粒子の分散は、50ccのビーカに測定試料と界面活性剤と分散媒である水とを入れた後、出力150Wの超音波ホモジナイザーにより60秒間にわたって行われる。
また、上記式(1)における「BET比表面積」は、「マイクロメリテックス・フローソープII2300型」(島津製作所)により測定されたものである。
【0045】
以上のトナーは、懸濁重合法や、必要な添加剤の乳化液を加えた液中にて単量体を乳化重合し、微粒の重合粒子を製造し、その後に、有機溶媒、凝集剤などを添加して会合する方法で製造する乳化重合会合法などの、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法によって製造することができる。
上記における水系媒体とは、少なくとも水が50質量%以上含有されたものをいう。
【0046】
現像剤としては、例えば、以上のトナーと、スチレン−メタクリレート共重合体で被覆した、平均粒径が65μmであるフェライトキャリアを、トナーが50g、キャリアが950gとなる割合で混合することにより製造されたものとすることができる。
本発明の画像形成装置においては、以上のような、その形状が特定の条件を満たす小径の球形のトナーを含有する現像剤を用いることにより、ハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの微細画の画質が向上した優れた画質の可視画像を形成することができる。
【0047】
画像形成装置においては、次のようにして画像形成動作が行われる。
すなわち、駆動用直流モータによる動力が適宜の動力伝達手段(図示せず)により伝達されて像担持体10が回転駆動されると、この像担持体10の表面が帯電装置11によって所定の極性、例えば負極性に帯電され、次いで、露光装置12によって露光されることにより、照射箇所(露光領域)の電位が低下されて原稿画像に対応した静電潜像が像担持体10上に形成され、現像器13によって、像担持体10の表面電位と同じ極性、例えば負極性に帯電されたトナーが像担持体10上の静電潜像に付着して反転現像が行われ、これによりトナー像が形成される。
次いで、転写電流印加機構により転写ローラ141に電流が供給されることにより、転写領域において像担持体10上のトナー像が記録材Pに転写された後、分離装置15により、像担持体10と密着した状態にある記録材Pが像担持体10から分離され、その後、定着装置16によって定着工程が行われて画像が形成される。
【0048】
一方、転写領域を通過して像担持体10上に残留する残留トナーは、クリーニング手段20のクリーニングブレード201により除去され、その後、次の画像形成動作が開始されて像担持体10が再び帯電装置11により帯電される。
【0049】
この例の画像形成装置においては、回転トルク値によってこの像担持体10の表面の滑面性が検出される。
例えば、像担持体10の表面が十分な滑面性を有する場合に比して、十分な滑面性を有さない場合においては、像担持体10の表面の摩擦係数が増大した状態となり、クリーニングブレード201などの当該像担持体10に当接される部材による摩擦が大きなものとなるため、像担持体10を適宜の一定速で回転駆動することに対してより大きな負荷が駆動用直流モータにかかり、結果として、回転トルク値が増大する。
【0050】
この画像形成装置においては、下記(イ)〜(ハ)のうち、少なくとも一つの制御あるいは検知を行うものとされる。本発明の画像形成装置においては、(イ)〜(ハ)の全ての制御および検知を行うよう構成することもできる。
【0051】
(イ)潤滑剤の塗布量の制御
回転トルク値に基づいて、潤滑剤の塗布量が変化するよう潤滑剤塗布手段が制御される。具体的には、この回転トルク値が設定された基準値よりも大きい場合に、潤滑剤の塗布量を増加させるよう、潤滑剤塗布手段30が塗布量制御機構により制御される。
この制御がなされることにより、像担持体10の表面に適切な量の潤滑剤が塗布されてこの像担持体10の表面が所期の滑面性を有するものとなり、従って、像担持体10に対するトナーの付着力が低減された状態で、所期の値に設定されたクリーニングブレード201が像担持体10に対して押圧されるために、このクリーニングブレード201により残留トナーを確実に除去することができる。
【0052】
ここで、塗布量制御機構は、潤滑剤塗布手段30のブラシローラ301の像担持体10に対する押圧力を制御することにより、潤滑剤の塗布量が変化することが好ましい。例えば、押圧装置303のスプリングの付勢する力を調整することにより潤滑剤の塗布量が変化するものとされる。
具体的な機械的構成はその目的が達成されるのであれば特に限定されず、従来公知の種々のものを採用することができる。
押圧装置303による潤滑剤ストック302のブラシローラ301に対する当接荷重は、実質上、ブラシローラ301の像担持体10に対する当接荷重と同等の大きさであり、このブラシローラ301の像担持体10に対する当接荷重は0.5〜20N、好ましくは5〜10Nとされる。
【0053】
(ロ)像担持体の空走距離の制御
いわゆるジョブと呼ばれる1以上の可視画像を連続して取得する可視画像取得処理中に測定された回転トルク値に基づいて、このジョブの後に引き続き行われる後処理動作における空走距離の大きさが制御される。
具体的には、回転トルク値が設定された基準値よりも大きい場合に、像担持体10の空走距離の大きさが大きくなるよう、空走距離制御機構が駆動用直流モータを調整してこの像担持体10が空回転する数が変化される。
この制御がなされることにより、像担持体上の適切な領域に潤滑剤が塗布されて後処理動作が終了され、像担持体10の表面が十分な滑面性を有する状態において次回のジョブが開始されるので、像担持体10に対するトナーの付着力が低減された状態で、像担持体に対する押圧力が所期の値に設定されたクリーニングブレード201によりクリーニングが行われて残留トナーを確実に除去することができる。
【0054】
(ハ)潤滑剤の交換をすべき範囲の検知
回転トルク値に基づいて、潤滑剤塗布手段30の潤滑剤の残存量が潤滑剤の交換をすべき範囲であることを検知し、この検知結果を表示する。
具体的には、例えば、回転トルク値が、設定した基準値よりも大きい状態が予め設定された一定時間以上続いた場合、これを潤滑剤の交換をすべき範囲として検知する。
そして、この検知結果が潤滑剤残存量検知機構によって表示されることにより、使用者は使用の限界値に至った潤滑剤を新たな潤滑剤と交換をすることができ、この結果、常に潤滑剤を供することができる状態とされるので、常に十分なクリーニング効果を得ることができる。
【0055】
この潤滑剤の交換をすべき範囲の検知が、前述した潤滑剤の塗布量の制御または像担持体の空走距離の制御と共に行われる構成においては、回転トルク値が設定した基準値よりも大きい場合に、潤滑剤の塗布量の制御または像担持体の空走距離の制御によりこの回転トルク値を低減させるよう、潤滑剤塗布手段または像担持体の回転数がそれぞれ制御されたにも関わらず、その回転トルク値が低減しない場合を、潤滑剤の交換をすべき範囲として検知する構成とすることもできる。
【0056】
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態は、上記の第1の実施の形態において、クリーニング手段20が、クリーニングブレード201とクリーニングローラ202よりなるものである他は、第1の実施の形態と同じ構成のものである。
【0057】
図2に示されているように、クリーニング手段20にはクリーニングブレード201と導電性のクリーニングローラ202とが共に具えられている。
クリーニングローラ202としては、例えば導電性の発泡ウレタンゴムローラや導電性のアクリル製ファーブラシローラを挙げることができ、このクリーニングローラ202は、クリーニングブレード201と像担持体10との当接位置より像担持体10の回転による移動方向における上流側の位置に、像担持体10の表面に接触した状態でクリーニング手段20の外匣205内に設けられており、このクリーニングローラ202に接続された電圧印加機構(図示せず)によりトナー除去用の電圧が印加されて、このクリーニングローラ202が像担持体10の表面を摺擦することにより残留トナーを除去する機能を有する。
【0058】
具体的には、像担持体10上の残留トナーにトナー除去用の電圧が印加されることにより、残留トナーの像担持体10に対する静電的な付着力を低減させることができ、クリーニングローラ202が回転されて像担持体10の表面を摺擦することにより、付着力の弱まったトナーの多くを除去することができる。
このクリーニングローラ202がファーブラシローラである場合においては、当該クリーニングローラ202からトナーを除去するための、例えば鉄製のフリッカー棒などによるトナー除去機構が具えられていてもよく、さらに、このフリッカー棒に付着したトナーを機械的に除去するための、例えばポリエチレンテレフタラート製のスクレーパ部材が設けられていてもよい。
ここで、残留トナーに印加されるトナー除去用の電圧は、トナーと逆極の電圧とされる。
【0059】
この画像形成装置における電圧印加機構においては、例えば、従来公知の種々の機械的構成により、トナー除去用の電圧として、例えば0V、200Vの電圧の切り換えが可能であるものとされる。
また、例えばクリーニングローラとしてファーブラシローラを用いる場合には、ファーブラシローラは像担持体と毛倒れのない状態で像担持体に対する食い込み量が1.5mmとなるような位置に固定されてギアで駆動され、像担持体との当接箇所における移動方向が順方向に線速比1.1で回転されるものである。
ここで、「像担持体に対する食い込み量」とは、像担持体が存在しなかったときの、ファーブラシローラに植設されたブラシ繊維の先端が像担持体内に入り込む最大値であり、「線速比」とは、像担持体の線速の大きさに対するファーブラシローラの線速の大きさの比である。
【0060】
そして、この例の画像形成装置においては、回転トルク値に基づいて、電圧制御機構が電圧印加機構を調整して、これにより、クリーニングローラ202に印加されるトナー除去用の電圧の大きさが制御される構成とされる。
具体的には、回転トルク値が設定された基準値よりも大きい場合に、クリーニングローラ202に印加される電圧が増大するよう制御される。これにより、残留トナーに印加されるトナー除去用の電圧が増大されて、トナーの像担持体10に対する静電的な付着力が低減され、クリーニングローラ202により除去することのできる残留トナーの量が増大される、すなわち、当該クリーニングローラ202の下流側に位置するクリーニングブレード201によって除去すべき残留トナーの量が減少される。
この制御がなされることにより、像担持体の表面の滑面性に応じて、例えば、像担持体10の表面が十分な滑面性を有さない状態においても、トナー除去用の電圧が制御されて多くの残留トナーがクリーニングローラ202によって除去されることによって、除去されるべき残留トナーの量が低減した状態でクリーニングブレード201により十分にこの残留トナーを除去することができる。
【0061】
この制御に加えて、第1の実施の形態において詳述した潤滑剤の交換をすべき範囲の検知を行うものとすることもできる。
【0062】
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態は、クリーニング手段20に、クリーニングブレード201を像担持体10に対して押圧させる押圧手段(図示せず)およびこの押圧手段を制御する荷重制御機構(図示せず)が設けられている他は、第1の実施の形態と同じ構成のものである。
【0063】
この画像形成装置においては、像担持体10の回転トルクの大きさに基づいて荷重制御機構が押圧手段を調整して、これにより、押圧手段によるクリーニングブレード201の像担持体10に対する押圧力が制御される構成とされる。
具体的には、回転トルク値が設定された基準値よりも大きい場合に、クリーニングブレード201の押圧力を増大させるよう制御される。これにより、例えば、像担持体10の表面が十分な滑面性を有さず、像担持体に対するトナーの付着力が十分に低減されていない状態においても、クリーニングブレード201の像担持体10に対する押圧力が増大されることによって、十分なクリーニング効果を得ることができてクリーニング不良の発生を防ぐことができる。
押圧手段によるクリーニングブレード201の像担持体10に対する押圧力を制御する荷重制御機構の具体的な機械的構成は、その目的を達成することができれば特に限定されないが、例えば、従来公知の種々のカム機構の構成を採用することができる。
【0064】
この制御に加えて、第1の実施の形態において詳述した潤滑剤の交換をすべき範囲の検知を行うものとすることもできる。
【0065】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の態様に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、本発明の画像形成装置はモノクロ画像形成装置として用いられた場合に限定されず、カラー画像形成装置として用いられてもよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置によれば、優れた画質の画像を形成することのできるようその形状が特定の条件を満たす小径の球形トナーを用いながら、像担持体の回転トルクの大きさに基づいて検出されるこの像担持体の表面の滑面性に応じて、塗布量制御機構が潤滑剤塗布手段を制御し、これにより、像担持体上の潤滑剤の塗布量が適切に変化する構成とされているために、像担持体の表面が常に所期の滑面性を有してトナーの付着力が常に低減された状態とされ、像担持体に対する押圧力が所期の値に設定されたクリーニングブレードによって十分確実に残留トナーを除去することができ、画像欠陥のない良好な可視画像を形成することができる。
【0067】
また、本発明の画像形成装置によれば、優れた画質の画像を形成することのできるようその形状が特定の条件を満たす小径の球形トナーを用いながら、いわゆるジョブと呼ばれる1以上の可視画像を連続して取得する可視画像取得処理中に測定された回転トルクの大きさに基づいて検出されるこの像担持体の表面の滑面性に応じて、このジョブの後に引き続き行われる後処理動作において、空走距離制御機構により像担持体の回転が停止されるまでの像担持体の空走距離を制御し、これにより、像担持体上における潤滑剤が塗布される領域が適切に調整される構成とされているために、次回のジョブの開始時において像担持体の表面が十分な滑面性を有してトナーの付着力が低減された状態とされ、像担持体に対する押圧力が所期の値に設定されたクリーニングブレードによって残留トナーを確実に除去することができ、画像欠陥のない良好な可視画像を形成することができる。
【0068】
また、本発明の画像形成装置によれば、優れた画質の画像を形成することのできるようその形状が特定の条件を満たす小径の球形トナーを用いながら、像担持体の回転トルクの大きさに基づいて検出されるこの像担持体の表面の滑面性に応じて、電圧制御機構がクリーニングローラに印加されるトナー除去用の電圧の大きさを適切に制御する構成とされているために、このクリーニングローラにより除去することのできる残留トナーの量を、像担持体に対する押圧力が所期の値に設定されたクリーニングブレードによって除去されるべき残留トナーの量との関係において制御することができるので、確実に残留トナーを除去することができ、画像欠陥のない良好な可視画像を形成することができる。
【0069】
また、本発明の画像形成装置によれば、像担持体の回転トルクの大きさに基づいて検出されるこの像担持体の表面の滑面性に応じて、潤滑剤の残存量が潤滑剤の交換をすべき範囲であることが検知されてその旨が表示される構成とされているために、潤滑剤の交換をすべき時期にはその情報が使用者に伝達されてこの交換をすべき時期に新たな潤滑剤と交換されることにより、常に潤滑剤を供することができる状態とされるので、常に十分なクリーニング効果を得ることができ、常に画像欠陥のない良好な可視画像を形成することができる。
【0070】
さらに、本発明の画像形成装置によれば、優れた画質の画像を形成することのできるようその形状が特定の条件を満たす小径の球形トナーを用いながら、像担持体の回転トルクの大きさに基づいて検出されるこの像担持体の表面の滑面性に応じて、荷重制御機構がクリーニングブレードの像担持体に対する押圧力を適切に制御する構成とされているために、例えば、像担持体の表面の滑面性が十分でない場合でもこの押圧力が残留トナーを十分にクリーニングできるほどに大きいものとされた状態でクリーニングが行われるので、十分確実に残留トナーを除去することができ、画像欠陥のない良好な可視画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いられる画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。
【図2】本発明の実施に用いられる画像形成装置の他の構成の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 像担持体
10A 回転軸
11 帯電装置
12 露光装置
13 現像器
131 現像スリーブ
14 転写手段
141 転写ローラ
15 分離装置
16 定着装置
161 加熱ローラ
162 加圧ローラ
20 クリーニング手段
201 クリーニングブレード
201a 支持部材
202 クリーニングローラ
205 外匣
30 潤滑剤塗布手段
301 ブラシローラ
302 潤滑剤ストック
303 押圧装置
P 記録材

Claims (8)

  1. 回転される像担持体と、この像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブレードを具えたクリーニング手段と、像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを有し、
    トナーとして、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法によって製造された、体積平均粒径が3〜6μmの範囲で球形化度が0.94〜0.98の範囲のものが用いられる画像形成装置において、
    クリーニング手段のクリーニングブレードの像担持体に対する押圧力が196mN/cm以上であり、
    像担持体の回転トルクの大きさに基づいて潤滑剤の塗布量が変化するよう、前記潤滑剤塗布手段を制御する塗布量制御機構が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 潤滑剤塗布手段が、像担持体に対して押圧されて潤滑剤を塗布するブラシローラを有してなり、塗布量制御機構は、ブラシローラの像担持体に対する押圧力を制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 回転される像担持体と、この像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブレードを具えたクリーニング手段と、像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを有し、
    トナーとして、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法によって製造された、体積平均粒径が3〜6μmの範囲で球形化度が0.94〜0.98の範囲のものが用いられる画像形成装置において、
    クリーニング手段のクリーニングブレードの像担持体に対する押圧力が196mN/cm以上であり、
    1以上の可視画像を連続して取得する可視画像取得処理中に測定された像担持体の回転トルクの大きさに基づいて、可視画像取得処理の後に引き続き行われる後処理動作における、像担持体の回転が停止されるまでの像担持体の空走距離の大きさを制御する空走距離制御機構が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 像担持体を構成する感光層が複数の層より形成され、その最表層の層厚が1〜5μmであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 回転される像担持体と、この像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブレード、導電性のクリーニングローラ、このクリーニングローラからトナーを除去するためのトナー除去機構を具えたクリーニング手段と、クリーニング手段のクリーニングローラにトナー除去用の電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
    トナーとして、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法によって製造された、体積平均粒径が3〜6μmの範囲で球形化度が0.94〜0.98の範囲のものが用いられる画像形成装置において、
    クリーニング手段のクリーニングブレードの像担持体に対する押圧力が196mN/cm以上であり、
    像担持体の回転トルクの大きさに基づいて、前記クリーニングローラに印加されるトナー除去用の電圧の大きさを制御する電圧制御機構が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 回転される像担持体と、この像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブレードを具えたクリーニング手段と、像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを有し、
    トナーとして、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法によって製造された、体積平均粒径が3〜6μmの範囲で球形化度が0.94〜0.98の範囲のものが用いられる画像形成装置において、
    クリーニング手段のクリーニングブレードの像担持体に対する押圧力が196mN/cm以上であり、
    像担持体の回転トルクの大きさにより、潤滑剤塗布手段における潤滑剤の残存量が潤滑剤の交換をすべき範囲となったことを検知し、その検知結果を表示する潤滑剤残存量検知機構が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 回転される像担持体と、この像担持体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、像担持体上の残留トナーを除去するクリーニングブレードを具えたクリーニング手段と、クリーニングブレードを像担持体に対して押圧させる押圧手段と、像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを有し、
    トナーとして、重合性単量体を水系媒体中で重合させる方法によって製造された、体積平均粒径が3〜6μmの範囲で球形化度が0.94〜0.98の範囲のものが用いられる画像形成装置において、
    像担持体の回転トルクの大きさに基づいて、クリーニングブレードの像担持体に対する押圧力を制御する荷重制御機構が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 像担持体の回転トルクの大きさは、像担持体を回転させる駆動用直流モータに流れる駆動用電流の大きさによって測定されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
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