JP4911024B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置に係り、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後、この像保持部材の表面に残留する残留物をクリーニング装置により除去し、その後、この像保持部材の表面に潤滑剤供給手段により潤滑剤を供給し、このように潤滑剤が供給された像保持部材の表面に均し部材の端部を圧接させて、潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させるようにした画像形成装置において、特に、上記の潤滑剤供給手段によって粒径が小さくなった潤滑剤が像保持部材の表面に適切に供給されて、この潤滑剤が上記の均し部材により像保持部材の表面に適切に膜状に塗布され、長期にわたって安定した画像形成が行えるようにした点に特徴を有するものである。
複写機,プリンタ,ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置においては、トナー像を保持して移動する像保持部材、例えば、トナー像が形成される感光体や、感光体に形成されたトナー像が転写される中間転写体において、このような像保持部材からトナー像を記録媒体や中間転写体等の被転写部材に転写させた後、この像保持部材の表面にクリーニングブレード等のクリーニング部材を圧接させて、この像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去することが行われている。
ここで、上記のようにトナー像を転写させた後における像保持部材の表面にクリーニング部材を圧接させて、この像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去する作業を長く続けると、クリーニング部材が摩耗してクリーニング性能が低下したり、また像保持部材の表面が摩耗して、像保持部材の寿命が短くなったりする等の問題があった。
このため、従来においては、トナー像を記録媒体等に転写させた像保持部材の表面に潤滑剤供給手段から金属石鹸等の潤滑剤を供給し、この潤滑剤により像保持部材の表面とクリーニング部材との間の摩擦抵抗を低減させると共に、像保持部材の表面の離型性を高め、像保持部材の表面に形成されたトナー像を上記の被転写部材に適切に転写させるようにすることが行われている。
そして、従来においては、上記のようにトナー像を被転写部材に転写させた像保持部材の表面に潤滑剤供給手段から潤滑剤を供給するにあたり、特許文献1に示されるように、固形潤滑剤からブラシロールによって潤滑剤を掻き取り、トナー像を転写させた後の像保持部材の表面にこのブラシロールを接触させて、掻き取った潤滑剤を像保持部材の表面に供給した後、像保持部材の表面に供給された潤滑剤をクリーニング部材により押圧させて、像保持部材の表面に潤滑剤を膜状に塗布するようにしたものが提案されている。
しかし、このようにクリーニング部材によって像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去する前に、像保持部材の表面にブラシロールを接触させて潤滑剤を付与するようにした場合、このブラシロールに像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物が付着して次第に蓄積し、これによりブラシロールにおける固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取る能力が次第に低下し、像保持部材の表面に潤滑剤を適切に付与することができなくなるという問題があった。
また、従来においては、上記のように像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物がブラシロールに付着するのを抑制するため、特許文献2〜4示されるように、像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物をクリーニング部材によって除去した後、上記のブラシロールを接触させて像保持部材の表面に潤滑剤を供給し、その後、板状の弾性体からなる均し部材の端部を像保持部材の表面に圧接させ、像保持部材の表面に供給された潤滑剤をこの均し部材により押圧して、像保持部材の表面に潤滑剤を膜状に塗布させるようにしたものが提案されている。
ここで、このように均し部材の端部を像保持部材の表面に圧接させて、潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる場合において、像保持部材の表面に対する均し部材の端部の圧接力が弱いと、像保持部材の表面に供給された潤滑剤が十分に被膜化されず、特に粒径の大きな潤滑剤の場合には、潤滑剤が粒子の状態で均し部材の端部を通過するようになる。
そして、このように潤滑剤が粒子の状態で均し部材の端部を通過すると、この潤滑剤が像保持部材の表面に接触する帯電ローラ等に付着して、像保持部材の表面を適切に帯電させることができなくなったり、この潤滑剤が現像装置内に混入してトナーの帯電不良が生じたりし、形成される画像に様々な不良が発生するという問題がある。
一方、像保持部材の表面に供給された潤滑剤が十分に被膜化されるように、像保持部材の表面に対する均し部材の端部の圧接力を強くした場合、像保持部材を駆動させるトルクが増加すると共に、均し部材の端部や像保持部材の表面の摩耗が大きくなり、また均し部材が次第に変形して永久ひずみも大きくなって、安定した画像形成が行えなくなる等の問題があった。
特開2003−57996号公報 特開2006−251751号公報 特開2006−259450号公報 特開2007−79468号公報
本発明は、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後、この像保持部材の表面に残留する残留物をクリーニング装置により除去し、その後、この像保持部材の表面に潤滑剤供給手段により潤滑剤を供給し、このように潤滑剤が供給された像保持部材の表面に均し部材の端部を圧接させて、潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させるようにした画像形成装置における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、本発明においては、上記のように潤滑剤供給手段により潤滑剤が供給された像保持部材の表面に均し部材の端部を圧接させて、潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させるにあたり、潤滑剤供給手段によって粒径が小さくなった潤滑剤が像保持部材の表面に適切に供給されて、この潤滑剤が上記の均し部材により像保持部材の表面に適切に膜状に塗布され、長期にわたって安定した画像形成が行えるようにすることを課題とするものである。
本発明においては、上記のような課題を解決するため、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後の像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置と、このクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で上記の像保持部材の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、像保持部材の表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とが設けられた画像形成装置において、上記の潤滑剤供給手段に、固形潤滑剤と、この固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って像保持部材の表面に供給する回転可能なブラシ部材と、上記の固形潤滑剤とブラシ部材とを押圧させる押圧手段とを設け、上記のブラシ部材に、繊維太さが10〜20μmの範囲、繊維密度が3.0×108〜1.5×109本/m2の範囲の導電性繊維を用いると共に、このブラシ部材に上記の潤滑剤に対する導電性繊維の帯電極性と逆極性のバイアス電圧を印加させるようにした。
ここで、上記の画像形成装置において、上記のように押圧手段により固形潤滑剤とブラシ部材とを押圧させるにあたっては、上記の固形潤滑剤とブラシ部材との間の押圧力を0.5〜6N/mの範囲にすることが好ましい。
また、上記のブラシ部材においては、上記の導電性繊維として、その抵抗値が104〜1013Ωの範囲のものを用いることが好ましく、電気的な作用によって潤滑剤がブラシ部材から像保持部材の表面に適切に供給されるようにするため、より好ましくは、抵抗値が106〜1013Ωの範囲のものを用いるようにする。
また、上記の潤滑剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム等の脂肪酸金属塩を用いることができ、特に、成膜性に優れると共に摩擦抵抗の低いステアリン酸亜鉛を用いることが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で、上記の潤滑剤供給手段によって像保持部材の表面に潤滑剤を供給するようにしたため、像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物がクリーニング装置により除去されて潤滑剤供給手段に付着するのが防止され、この潤滑剤供給手段によって像保持部材の表面に潤滑剤が適切に供給されるようになる。
また、本発明の画像形成装置においては、潤滑剤供給手段によって像保持部材の表面に潤滑剤を供給するにあたり、繊維太さが10〜20μmの範囲で、繊維密度が3.0×108〜1.5×109本/m2の範囲になった導電性繊維を用いたブラシ部材を使用し、押圧手段によりこのブラシ部材と固形潤滑剤とを押圧させた状態で、このブラシ部材を回転させて固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取ると共に、このブラシ部材に対して、潤滑剤に対する導電性繊維の帯電極性と逆極性のバイアス電圧を印加させて、掻き取った潤滑剤を像保持部材の表面に供給するようにしている。
ここで、上記のように繊維太さが細くて、繊維密度が高い導電性繊維を用いたブラシ部材によって固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取るようにすると、固形潤滑剤から掻き取られる潤滑剤の粒径が小さくなる。
そして、このブラシ部材に対して、潤滑剤に対する導電性繊維の帯電極性と逆極性のバイアス電圧を、すなわち導電性繊維によって掻き取られた潤滑剤の極性と同極性のバイアス電圧を印加させると、これによりブラシ部材における導電性繊維が一様に帯電されて、像保持部材との間に均一な電界が形成され、この電界の作用により、上記のブラシ部材により掻き取られて帯電された粒径の小さな潤滑剤がブラシ部材から像保持部材の表面に適切に供給されるようになる。
そして、上記のように像保持部材の表面に適切に粒径が小さくなった潤滑剤が供給されると、像保持部材の表面に対する均し部材の端部の圧接力を強くしなくても、像保持部材の表面に供給された粒径の小さい潤滑剤が適切に被膜化され、像保持部材の表面に潤滑剤が適切に塗布されるようになる。
この結果、潤滑剤が粒子の状態で均し部材の端部を通過するのが防止され、潤滑剤が像保持部材の表面に接触する帯電ローラ等に付着して像保持部材の表面に帯電不良が生じたり、潤滑剤が現像装置内に混入してトナーの帯電不良が生じたりするのが防止され、良好な画像形成が行えるようになる。
また、上記のように像保持部材の表面に、粒径の小さい潤滑剤が適切に供給されて被膜化されるため、潤滑剤の消費量が少なくなり、ランニングコストが低減されると共に、固形潤滑剤を小型化させて、潤滑剤供給手段のスペースを小さくすることも可能になる。
さらに、像保持部材の表面に対する均し部材の端部の圧接力を強くする必要がないため、像保持部材を駆動させるトルクが増加したり、均し部材の端部や像保持部材の表面の摩耗が大きくなったり、均し部材が次第に変形して永久ひずみが発生したりするのも防止され、長期にわたって安定した画像形成が行えるようになる。
また、本発明の画像形成装置において、上記の押圧手段により固形潤滑剤とブラシ部材とを押圧させるにあたり、固形潤滑剤とブラシ部材との間の押圧力を0.5〜6N/mの範囲にすると、このブラシ部材により固形潤滑剤から掻き取られて像保持部材の表面に供給される潤滑剤がさらに一定した粒径の小さいものになり、この潤滑剤が上記の均し部材によって像保持部材の表面にさらに適切に被膜化されて塗布されるようになり、より安定した画像形成が行えるようになる。
次に、この発明の実施形態に係る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態に係る画像形成装置においては、黄色,マゼンタ色,シアン色,黒色の異なった色彩のトナーを収容させた4つの現像装置11に対応させて、像保持部材となる4つの感光体ドラム10を設けている。
ここで、この画像形成装置において、フルカラーの画像形成を行うにあたっては、上記の各感光体ドラム10を回転させて、各感光体ドラム10の表面をそれぞれ帯電ローラからなる帯電装置12によって帯電させ、このように帯電された各感光体ドラム10に対して、それぞれ露光装置13により画像データに従った露光を行って、各感光体ドラム10の表面にそれぞれ静電潜像を形成する。
そして、このように静電潜像が形成された各感光体ドラム10に対して対応する各現像装置11からそれぞれ所定の色彩のトナーを各感光体ドラム10の静電潜像に供給して現像を行い、各感光体ドラム10の表面にそれぞれの色彩のトナー像を形成する。
次いで、上記の各感光体ドラム10に形成されたそれぞれの色彩のトナー像を、ローラ14に架け渡されて駆動される無端ベルト状になった中間転写体15にそれぞれローラ状になった一次転写装置16により順々に一次転写させて、この中間転写体15の上にフルカラーのトナー像を形成する。
そして、転写後の各感光体ドラム10の表面に残留しているトナー等の残留物をそれぞれ第1クリーニング装置20に導き、この第1クリーニング装置20に設けられたクリーニングブレート21を感光体ドラム10の表面に圧接させて、各感光体ドラム10の表面からそれぞれトナー等の残留物を除去させる。
次いで、このようにトナー等の残留物が除去された各感光体ドラム10の表面にそれぞれ潤滑剤供給手段30により潤滑剤を供給し、このように潤滑剤が供給された各感光体ドラム10の表面にそれぞれ均し部材40の端部を圧接させて、各感光体ドラム10の表面に供給された潤滑剤を各感光体ドラム10の表面に均一に塗布させる。
一方、上記のように中間転写体15の上に形成されたフルカラーのトナー像を、この中間転写体15によりローラ状になった二次転写装置17と対向する位置に導くと共に、この画像形成装置の下部に収容されたシート状の記録媒体Sを、送りローラ18により中間転写体15と二次転写装置17との間に導き、上記の二次転写装置17により中間転写体15の上に形成されたフルカラーのトナー像をこの記録媒体Sに二次転写させる。
その後は、このようにフルカラーのトナー像が転写された記録媒体Sを定着装置19に導いて、転写されたフルカラーのトナー像を記録媒体Sに定着させた後、このようにフルカラーのトナー像が定着された記録媒体Sを排紙させる。
また、記録媒体Sに転写されずに上記の中間転写体15に残ったトナー等の残留物を第2クリーニング装置50に導き、この第2クリーニング装置50に設けられたポリウレタンゴム等の弾性材料で板状に形成されたクリーニングブレード51を中間転写体15の表面に圧接させて、中間転写体15に残ったトナー等の残留物を中間転写体15から除去させる。
ここで、前記のように第1クリーニング装置20によってトナー等の残留物を除去した感光体ドラム10の表面に、潤滑剤供給手段30により潤滑剤を供給するにあたって、この実施形態においては、図2に示すように、ローラ31aの外周に、前記のように繊維太さが10〜20μmの範囲で、繊維密度が3.0×108〜1.5×109本/m2の範囲になった導電性繊維31bが設けられたブラシ部材31を用い、このブラシ部材31を感光体ドラム10の表面に接触するようにして回転させると共に、このブラシ部材31に固形潤滑剤32をバネからなる押圧手段33により押圧させ、このブラシ部材31に設けられた導電性繊維31bよって固形潤滑剤32から潤滑剤を掻き取るようにしている。ここで、上記のように繊維太さが細くて、繊維密度が高い導電性繊維31bを用いたブラシ部材31によって固形潤滑剤32から潤滑剤を掻き取るようにすると、固形潤滑剤32から掻き取られる潤滑剤の粒径が小さくなる。
そして、上記のブラシ部材31に対して、バイアス電源34から潤滑剤に対する導電性繊維31bの帯電極性と逆極性のバイアス電圧を、例えば、潤滑剤が(−)導電性繊維31bが(+)に帯電する場合には、(−)のバイアス電圧を印加させ、潤滑剤が(+)導電性繊維31bが(−)に帯電する場合には、(+)のバイアス電圧を印加させるようにする。
このようにすると、導電性繊維31bと逆極性で、潤滑剤と同極性のバイアス電圧による電界の作用により、上記のようにブラシ部材31により掻き取られて帯電された粒径の小さい潤滑剤が、ブラシ部材31から感光体ドラム10の表面に適切に供給されるようになる。
また、このようにして潤滑剤を感光体ドラム10の表面に供給した後、このブラシ部材31に掻き出し部材35を当接させ、この掻き出し部材35によってブラシ部材31に付着した粉塵等を掻き出すようにしている。
ここで、上記のブラシ部材31における導電性繊維31bとしては、例えば、導電性ナイロン繊維,導電性レーヨン繊維,導電性アクリル繊維,導電性ポリエステル繊維,導電性ポリフッ化エチレン繊維等の各種の導電性合成繊維等を用いることができ、一般に、この導電性繊維31bの抵抗値が106〜1013Ωの範囲のものを用いるようにする。なお、上記の潤滑剤にステアリン酸亜鉛を用いた場合において、ブラシ部材31における導電性繊維31bに導電性ナイロン繊維,導電性レーヨン繊維,導電性アクリル繊維を用いると、潤滑剤が(−)に導電性繊維31bが(+)に帯電する一方、導電性ポリエステル繊維,導電性ポリフッ化エチレン繊維を用いると、潤滑剤が(+)に導電性繊維31bが(−)に帯電するようになる。
また、上記の押圧手段33により、ブラシ部材31に固形潤滑剤32を押圧させるにあたっては、前記のようにブラシ部材31に対する固形潤滑剤32の押圧力を2〜6N/mの範囲にすることが好ましい。
そして、ポリウレタンゴム等の弾性材料で板状に形成された均し部材40を保持部材41に保持させ、この均し部材40の端部を感光体ドラム10の移動方向と同方向に向けて、上記のように粒径の小さな潤滑剤が供給された感光体ドラム10の表面に圧接させ、上記の潤滑剤を感光体ドラム10の表面に膜状に塗布させるようにしている。
ここで、このように均し部材40の端部を感光体ドラム10の表面に圧接させて、潤滑剤を感光体ドラム10の表面に塗布させる場合、上記のように感光体ドラム10の表面に供給された潤滑剤の粒径が小さいため、感光体ドラム10の表面に対する均し部材40の端部の圧接力を強くしなくても、粒径の小さい潤滑剤が十分に被膜化されて感光体ドラム10の表面に塗布されるようになる。
このため、感光体ドラム10を駆動させるのに大きなトルクが必要になったり、均し部材40の端部や感光体ドラム10の表面の摩耗が大きくなったり、均し部材40に永久ひずみが発生したりするのが防止され、長期にわたって安定した画像形成が行えるようになる。
なお、この実施形態の画像形成装置においては、転写後の各感光体ドラム10の表面に残留しているトナー等の残留物を除去する上記の第1クリーニング装置20よりも感光体ドラム10の移動方向下流側において、感光体ドラム10の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段30と均し部材40とを設けるようにしたが、図示していないが、転写後の中間転写体15に残ったトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置30よりも中間転写体15の移動方向下流側において、上記のような潤滑剤供給手段と均し部材とを設けることも可能である。
次に、市販の複写機(コニカミノルタ社製:Bizhub C450)を改造し、上記の実施形態に示すように、転写後の各感光体ドラムの表面に残留しているトナー等の残留物を除去する第1クリーニング装置よりも感光体ドラムの移動方向下流側に、潤滑剤供給手段を設け、さらにこの潤滑剤供給手段よりも感光体ドラムの移動方向下流側に均し部材を設けると共に、画像形成速度をA4用紙横送り55枚/分に改造したものを用いるようにした。
ここで、上記の潤滑剤供給手段においては、固形潤滑剤として、ステアリン酸亜鉛からなる潤滑剤を所定の形状に成形したもの用いた。
また、上記のブラシ部材としては、導電性繊維として、ヤング率が1200〜1500N/mm2の範囲であり、下記の表1に示すように、繊維太さが10μm,20μm,40μm、繊維密度が1.5×108本/m2,3.0×108本/m2,1.5×109本/m2、抵抗値が104Ω,106Ω,1010Ω,1013Ωになった導電性ナイロン繊維と導電性ポリエステル繊維とを用いるようにした。
そして、上記の導電性繊維をそれぞれ厚みが0.5mmの基布に繊維長が2.5mmになるように設け、これを直径が6mmの金属ローラの外周に取り付けるようにした。なお、ステアリン酸亜鉛からなる潤滑剤を用いた場合、上記のように導電性ナイロン繊維が(+)に潤滑剤が(−)に帯電し、導電性ポリエステル繊維が(−)に潤滑剤が(+)に帯電する。
また、上記の各ブラシ部材に対して上記の固形潤滑剤を押圧手段によって押圧させるにあたっては、下記の表1に示すように、押圧力を0.3N/m,0.5N/m,6N/mに調整し、各ブラシ部材により上記の固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取ると共に、上記のバイアス電源から上記の各ブラシ部材に、下記の表1に示すように、−200V,0V,+200Vのバイアス電圧を印加させ、各ブラシ部材から感光体ドラムの表面に掻き取った潤滑剤を供給するようにした。
また、上記の均し部材としては、硬度(JIS−A)が67度、反発弾性値が50%のポリウレタンゴム製で厚みが2mmの板状になったものを用い、この均し部材の端部を上記の保持部材から8mm突出させ、感光体ドラムの移動方向と同方向に向け、感光体ドラムの表面に対して当接角10°、当接力20N/mで当接させるようにした。
そして、表1に示した条件に設定した各画像形成装置を使用し、それぞれ温度10℃、湿度15%RHの環境条件で、面積率がそれぞれ5%になった各色彩の文字画像(合計面積率20%)を4枚間欠で10万枚プリントした後、ハーフトーン画像をプリントし、プリントされたハーフトーン画像における縦スジ状の濃度ムラを調べた。
そして、上記の濃度ムラの評価については、全く問題ないレベルを◎、僅かに確認できるが実用上問題にならないレベルを○、画像上確認することができて少し問題になるレベルを△、画像上はっきり確認できて実用に適していないレベルを×で示した。
Figure 0004911024
この結果、本発明のように、繊維太さが10〜20μmの範囲であって、繊維密度が3.0×108〜1.5×109本/m2になった導電性繊維を設けたブラシ部材を用いると共に、このブラシ部材に潤滑剤に対する導電性繊維の帯電極性と逆極性のバイアス電圧を印加させた実施例1〜9のものは、ブラシ部材にバイアス電圧を印加させない比較例1,2,5のものや、ブラシ部材に潤滑剤に対する導電性繊維の帯電極性と同極性のバイアス電圧を印加させた比較例3,4のものに比べて、縦スジ状の濃度ムラの発生が少なくなっていた。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示した概略説明図である。 同実施形態の画像形成装置において、感光体ドラムからトナー像を転写させる位置よりも感光体ドラムの移動方向下流側の位置に、感光体ドラムの表面に残留する残留物を除去する第1クリーニング装置と、感光体ドラムの表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、感光体ドラムの表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とを設けた状態を示した概略説明図である。
符号の説明
10 感光体ドラム(像保持部材)
11 現像装置
12 帯電装置
13 露光装置
14 ローラ
15 中間転写体
16 一次転写装置
17 二次転写装置
18 送りローラ
19 定着装置
20 第1クリーニング装置
21 クリーニングブレート
30 潤滑剤供給手段
31 ブラシ部材
31a ローラ
31b 導電性繊維
32 固形潤滑剤
33 押圧手段
34 バイアス電源
40 均し部材
41 支持部材
50 第2クリーニング装置
51 クリーニングブレード
S 記録媒体

Claims (4)

  1. トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後の像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置と、このクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で上記の像保持部材の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、像保持部材の表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とが設けられた画像形成装置において、上記の潤滑剤供給手段に、固形潤滑剤と、この固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って像保持部材の表面に供給する回転可能なブラシ部材と、上記の固形潤滑剤とブラシ部材とを押圧させる押圧手段とを設け、上記のブラシ部材に、繊維太さが10〜20μmの範囲、繊維密度が3.0×108〜1.5×109本/m2の範囲の導電性繊維を用いると共に、このブラシ部材に上記の潤滑剤に対する導電性繊維の帯電極性と逆極性のバイアス電圧を印加させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、上記の押圧手段によって、上記の固形潤滑剤とブラシ部材とを押圧させる押圧力を0.5〜6N/mの範囲にしたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、上記のブラシ部材における導電性繊維の抵抗値が104〜1013Ωの範囲であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置において、上記の潤滑剤がステアリン酸亜鉛であることを特徴とする画像形成装置。
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