JP2009163025A - 画像形成装置 - Google Patents

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良樹 中根
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Abstract

【課題】 トナー像を転写させた後の像保持部材の表面に残留する残留物をクリーニング装置によって除去した後、潤滑剤供給手段から像保持部材の表面に供給された潤滑剤を均し部材により像保持部材の表面に適切に塗布させて、長期にわたって安定した画像形成が行えるようにする。
【解決手段】 転写後の像保持部材10の表面に残留する残留物をクリーニング装置20により除去した後、潤滑剤供給手段30により像保持部材の表面に潤滑剤を供給し、この潤滑剤を均し部材40により像保持部材の表面に塗布させる画像形成装置において、像保持部材の表面における周方向の十点平均粗さRzを0.13〜0.41μmの範囲にすると共に、潤滑剤供給手段と均し部材との間における像保持部材の表面に付与されている潤滑剤の量を0.07〜0.7mg/mの範囲にした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ及びこれらの複合機などの画像形成装置に係り、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後の像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置と、このクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で上記の像保持部材の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、像保持部材の表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とが設けられた画像形成装置において、上記の潤滑剤供給手段から像保持部材の表面に供給された潤滑剤を均し部材によって像保持部材の表面に適切に塗布させて、長期にわたって安定した画像形成が行えるようにした点に特徴を有するものである。
複写機,プリンタ,ファクシミリ及びこれらの複合機などの画像形成装置においては、トナー像を保持して移動する像保持部材、例えば、トナー像が形成される感光体や、感光体に形成されたトナー像が転写される中間転写体において、このような像保持部材からトナー像を記録媒体や中間転写体等の被転写部材に転写させた後、この像保持部材の表面にクリーニングブレード等のクリーニング部材を圧接させて、この像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去することが行われている。
ここで、上記のようにトナー像を転写させた後における像保持部材の表面にクリーニング部材を圧接させて、この像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去する作業を長く続けると、クリーニング部材が摩耗してクリーニング性能が低下したり、また像保持部材の表面が摩耗して、像保持部材の寿命が短くなったりする等の問題があった。
このため、従来においては、トナー像を記録媒体等に転写させた像保持部材の表面に潤滑剤供給手段から金属石鹸等の潤滑剤を供給し、この潤滑剤により像保持部材の表面とクリーニング部材との間の摩擦抵抗を低減させると共に、像保持部材の表面の離型性を高め、像保持部材の表面に形成されたトナー像を上記の被転写部材に適切に転写させるようにすることが行われている。
そして、従来においては、上記のようにトナー像を被転写部材に転写させた像保持部材の表面に潤滑剤供給手段から潤滑剤を供給するにあたり、特許文献1,2に示されるように、固形潤滑剤からブラシロールによって潤滑剤を掻き取り、トナー像を転写させた後の像保持部材の表面にこのブラシロールを接触させて、掻き取った潤滑剤を像保持部材の表面に付与した後、この像保持部材の表面にクリーニング部材を圧接させるようにしたものが提案されている。
しかし、このようにクリーニング部材によって像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去する前に、像保持部材の表面にブラシロールを接触させて潤滑剤を付与するようにした場合、このブラシロールに像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物が付着して次第に蓄積し、これによりブラシロールにおける固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取る能力が次第に低下し、像保持部材の表面に潤滑剤を適切に付与することができなくなるという問題があった。
また、従来においては、上記のように像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物がブラシロールに付着するのを抑制するため、特許文献3に示されるように、像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物をクリーニング部材によって除去した後、上記のブラシロールを接触させて像保持部材の表面に潤滑剤を付与し、その後、上記の像保持部材の表面に、均し部材の端部を像保持部材の移動方向と同方向に向けて圧接させて、像保持部材の表面に供給された潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させるようにしたものが提案されている。
しかし、このように均し部材の端部を像保持部材の移動方向と同方向に向けて圧接させて、像保持部材の表面に供給された潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させるようにした場合においても、像保持部材の表面の状態や、この像保持部材の表面に供給される潤滑剤の量や、形成する画像の状態などにより、この均し部材によって像保持部材の表面に塗布される潤滑剤の状態が変化し、適切な画像形成が行えなくなるという問題があった。
例えば、像保持部材の表面に供給される潤滑剤の量が少なくなると、像保持部材の表面に潤滑剤が十分に塗布されず、クリーニング部材におけるクリーニング性能が低下したり、像保持部材の摩耗が大きくなって、像保持部材の特性が低下したりすると共に、像保持部材における転写性能が低下して、形成される画像に中抜けが発生するなどの問題があった。
一方、像保持部材の表面に供給される潤滑剤の量が多くなると、楔状になった像保持部材の表面と均し部材の端部との間に多くの潤滑剤が蓄積され、このように蓄積された潤滑剤によって均し部材の端部が押し上げられて、潤滑剤が粒子の状態で均し部材を通過し、この潤滑剤の粒子が像保持部材の表面に接触する帯電ローラ等に付着したり、また過剰の潤滑剤が像保持部材の表面に塗布されて、像保持部材の表面におけるトナー像の保持力が低下し、転写時にトナーの飛び散りが発生して、形成される画像が滲んだり、また潤滑剤が無駄に消費されて、潤滑剤を交換する頻度が高くなるなどの問題があった。
また、従来においては、像保持部材の表面への潤滑剤の塗布量が不足して、像保持部材のトルクが上昇したり、形成される画像に色ずれが発生したりするのを防止するため、特許文献4に示されるように、潤滑剤供給手段と均し部材との間において、像保持部材の表面における潤滑剤の存在量を0.11mg/m以上にしたものが提案されている。
しかし、このように潤滑剤供給手段と均し部材との間における像保持部材の表面に存在する潤滑剤の量を0.11mg/m以上にした場合においても、像保持部材の表面状態などが変化すると、均し部材によってこの像保持部材の表面に塗布される潤滑剤の状態などが変化し、適切な画像形成が行えなくなるという問題があった。
特開2003−57996号公報 特開2006−259661号公報 特開2006−251751号公報 特開2007−139808号公報
本発明は、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後の像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置と、このクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で上記の像保持部材の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、像保持部材の表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とが設けられた画像形成装置における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、本発明においては、上記のような画像形成装置において、潤滑剤供給手段から潤滑剤が像保持部材の表面に適切に供給されると共に、このように供給された潤滑剤が均し部材によって像保持部材の表面に適切に塗布されて、長期にわたって安定した画像形成が行えるようにすることを課題とするものである。
本発明においては、上記のような課題を解決するため、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後の像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置と、このクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で上記の像保持部材の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、像保持部材の表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とが設けられた画像形成装置において、上記の像保持部材の表面における周方向の十点平均粗さRzを0.13〜0.41μmの範囲にすると共に、上記の潤滑剤供給手段と均し部材との間における像保持部材の表面に付与されている潤滑剤の量が0.07〜0.7mg/mの範囲になるようにした。
ここで、本発明の画像形成装置において、上記の均し部材の端部を像保持部材の表面に当接させるにあたっては、この均し部材の端部を像保持部材の移動方向と同方向に向けて当接させることが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で、上記の潤滑剤供給手段によって像保持部材の表面に潤滑剤を供給するようにしたため、像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物がクリーニング装置により除去されて潤滑剤供給手段に付着するのが防止され、この潤滑剤供給手段によって像保持部材の表面に潤滑剤が適切に供給されるようになる。
また、本発明の画像形成装置においては、像保持部材の表面における周方向の十点平均粗さRzを0.13〜0.41μmの範囲にすると共に、上記の潤滑剤供給手段と均し部材との間における像保持部材の表面に付与されている潤滑剤の量が0.07〜0.7mg/mの範囲になるようにしたため、クリーニング装置におけるクリーニング部材や均し部材が像保持部材との接触によって摩耗するのが防止されると共に、潤滑剤供給手段から潤滑剤が像保持部材の表面に適切に供給されて、この潤滑剤が均し部材によって像保持部材の表面に適切に塗布されるようになると共に、潤滑剤の量が無駄に消費されるのも抑制され、潤滑剤を長期にわたって使用できるようになる。
この結果、本発明の画像形成装置においては、像保持部材の表面と、クリーニング装置におけるクリーニング部材や均し部材との間の摩擦力が大きくなるのが長期にわたって抑制されるようになり、像保持部材を駆動させるトルクが上昇したり、形成される画像に色ずれが発生したりするのが長期にわたって適切に防止され、長期にわたって安定した画像形成が行えるようになる。
また、本発明の画像形成装置において、上記の均し部材の端部を像保持部材の移動方向と同方向に向けて当接させると、潤滑剤供給手段から像保持部材の表面に供給された潤滑剤が均し部材と像保持部材の表面との間の楔状になった空間部分に一時的に滞留するようになり、無駄に廃棄される潤滑剤の量が減少すると共に、像保持部材の表面に供給される潤滑剤の量が変動した場合にも、上記の空間部分に滞留している潤滑剤が均し部材によって像保持部材の表面に安定して塗布されるようになる。
次に、この発明の実施形態に係る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態に係る画像形成装置においては、黄色,マゼンタ色,シアン色,黒色の異なった色彩のトナーを収容させた4つの現像装置11に対応させて、像保持部材となる4つの感光体ドラム10を設けている。
ここで、この画像形成装置において、フルカラーの画像形成を行うにあたっては、上記の各感光体ドラム10を回転させて、各感光体ドラム10の表面をそれぞれ帯電ローラからなる帯電装置12によって帯電させ、このように帯電された各感光体ドラム10に対して、それぞれ露光装置13により画像データに従った露光を行って、各感光体ドラム10の表面にそれぞれ静電潜像を形成する。
そして、このように静電潜像が形成された各感光体ドラム10に対して対応する各現像装置11からそれぞれ所定の色彩のトナーを各感光体ドラム10の静電潜像に供給して現像を行い、各感光体ドラム10の表面にそれぞれの色彩のトナー像を形成する。
次いで、上記の各感光体ドラム10に形成されたそれぞれの色彩のトナー像を、ローラ14に架け渡されて駆動される無端ベルト状になった中間転写体15にそれぞれローラ状になった一次転写装置16により順々に一次転写させて、この中間転写体15の上にフルカラーのトナー像を形成する。
そして、転写後の各感光体ドラム10の表面に残留しているトナー等の残留物をそれぞれ第1クリーニング装置20に導き、この第1クリーニング装置20に設けられたクリーニングブレート21を感光体ドラム10の表面に圧接させて、各感光体ドラム10の表面からそれぞれトナー等の残留物を除去させる。
次いで、このようにトナー等の残留物が除去された各感光体ドラム10の表面にそれぞれ潤滑剤供給手段30により潤滑剤を供給し、このように潤滑剤が供給された各感光体ドラム10の表面にそれぞれ均し部材40の端部を圧接させて、各感光体ドラム10の表面に供給された潤滑剤を各感光体ドラム10の表面に均一に塗布させる。
一方、上記のように中間転写体15の上に形成されたフルカラーのトナー像を、この中間転写体15によりローラ状になった二次転写装置17と対向する位置に導くと共に、この画像形成装置の下部に収容されたシート状の記録媒体Sを、送りローラ18により中間転写体15と二次転写装置17との間に導き、上記の二次転写装置17により中間転写体15の上に形成されたフルカラーのトナー像をこの記録媒体Sに二次転写させる。
その後は、このようにフルカラーのトナー像が転写された記録媒体Sを定着装置19に導いて、転写されたフルカラーのトナー像を記録媒体Sに定着させた後、このようにフルカラーのトナー像が定着された記録媒体Sを排紙させる。
また、記録媒体Sに転写されずに上記の中間転写体15に残ったトナー等の残留物を第2クリーニング装置50に導き、この第2クリーニング装置50に設けられたポリウレタンゴム等の弾性材料で板状に形成されたクリーニングブレード51を中間転写体15の表面に圧接させて、中間転写体15に残ったトナー等の残留物を中間転写体15から除去させる。
ここで、前記のように転写後における感光体ドラム10の表面に残留しているトナー等の残留物を第1クリーニング装置20によって除去した後、この感光体ドラム10の表面に潤滑剤供給手段30によって潤滑剤を供給するにあたり、この実施形態における画像形成装置においては、図2に示すように、感光体ドラム10の表面に接触して回転するブラシローラ31に対して、固形潤滑剤32をバネからなる押圧部材33によって押圧させるようにしている。なお、上記のブラシローラ31に代えて発泡ローラなどを用いることも可能である。
そして、上記のブラシローラ31を回転させて、固形潤滑剤32から潤滑剤を掻き取り、このように掻き取った潤滑剤を上記の感光体ドラム10の表面に供給すると共に、潤滑剤を感光体ドラム10の表面に供給した後のブラシローラ31に掻き出し部材34を当接させ、この掻き出し部材34によってブラシローラ31に付着した粉塵等を掻き出すようにしている。
ここで、上記の固形潤滑剤32における潤滑剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム等の脂肪酸金属塩を用いることができる。
また、上記のブラシローラ31のブラシとしては、例えば、ナイロン、レーヨン、アクリル等の合成繊維で構成された導電性又は絶縁性のブラシを用いることができる。
そして、均し部材40を保持部材41に保持させ、この保持部材41から突出した均し部材40の端部を、感光体ドラム10の移動方向と同方向に向けて、前記のように潤滑剤が供給された感光体ドラム10の表面に当接させて、潤滑剤を感光体ドラム10の表面に塗布させるようにしている。
ここで、この実施形態における画像形成装置においては、感光体ドラム10として、その表面における周方向の十点平均粗さRzが0.13〜0.41μmの範囲になったものを用いると共に、上記の潤滑剤供給手段30と均し部材40との間における感光体ドラム10の表面に付与されている潤滑剤の量が0.07〜0.7mg/mの範囲になるようにしている。なお、感光体ドラム10の表面における周方向の十点平均粗さRzが0.13〜0.41μmの範囲になるように調整するにあたっては、感光体ドラム10における感光層にシリカなどの無機微粒子を添加させて調整することができる。
そして、このように表面における周方向の十点平均粗さRzが0.13〜0.41μmの範囲になった感光体ドラム10を用いると、十点平均粗さRzが0.41μmを超える感光体ドラム10を用いた場合のように、この感光体ドラム10の表面と接触する第1クリーニング装置20に設けられたクリーニングブレート21や均し部材40が、感光体ドラム10の表面の凹凸によって摩耗するのが抑制されるようになる。また、十点平均粗さRzが0.13μm未満の感光体ドラム10を用いた場合に比べて、感光体ドラム10の表面とクリーニングブレート21や均し部材40との間の摩擦抵抗が低減され、上記の潤滑剤供給手段30から感光体ドラム10の表面に供給する潤滑剤の量を少なくしても、転写後の感光体ドラム10の表面における残留物がクリーニングブレート21によって適切に除去されるようになると共に、感光体ドラム10の表面に形成されたトナー像が中間転写体15に適切に転写されるようになる。
また、上記のように潤滑剤供給手段30と均し部材40との間における感光体ドラム10の表面に付与されている潤滑剤の量が0.07〜0.7mg/mの範囲になるようにすると、感光体ドラム10の表面に潤滑剤が適切に付与されて、感光体ドラム10の表面における残留物がクリーニングブレート21によって適切に除去されるようになると共に、感光体ドラム10の表面に形成されたトナー像が中間転写体15に適切に転写されるようになり、また感光体ドラム10の表面に過剰の潤滑剤が付与されて、潤滑剤の消費が多くなったりするのも防止される。
なお、上記の均し部材40としては、例えば、ウレタンゴム、シリコンゴム及びフッ素ゴムから選択される材料で構成されたものを用いることができる。
また、上記のように均し部材40の端部41を、感光体ドラム10の移動方向と同方向に向けて当接させると、前記のように潤滑剤供給手段30から感光体ドラム10の表面に供給された潤滑剤が均し部材40と感光体ドラム10の表面との間の楔状になった空間部分に一時的に滞留されるようになり、無駄に廃棄される潤滑剤の量が減少すると共に、感光体ドラム10の表面に供給される潤滑剤の量が変動した場合にも、上記の空間部分に滞留している潤滑剤が均し部材40によって感光体ドラム10の表面に安定して塗布されるようになる。
なお、この実施形態における画像形成装置においては、上記のように均し部材40の端部を感光体ドラム10の移動方向と同方向に向けて感光体ドラム10の表面に当接させるようにしたが、この均し部材40の端部を感光体ドラム10の移動方向と対向するカウンター方向に向けて感光体ドラム10の表面に当接させることも可能である。
また、この実施形態の画像形成装置においては、転写後の各感光体ドラム10の表面に残留しているトナー等の残留物を除去する上記の第1クリーニング装置20よりも感光体ドラム10の移動方向下流側に、感光体ドラム10の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段30と均し部材40とを設けるようにしたが、転写後の中間転写体15に残ったトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置30よりも中間転写体15の移動方向下流側において、上記のような潤滑剤供給手段と均し部材とを設けることも可能である。
次に、市販の複写機(コニカミノルタ社製:Bizhub C353)を改造し、上記の実施形態に示すように、転写後の各感光体ドラムの表面に残留しているトナー等の残留物を除去する第1クリーニング装置よりも感光体ドラムの移動方向下流側に、潤滑剤供給手段を設け、さらにこの潤滑剤供給手段よりも感光体ドラムの移動方向下流側に均し部材を設けたものを用いるようにした。
そして、上記の感光体ドラムとしては、下記の表1〜表4に示すように、表面における周方向の十点平均粗さRzが、0.10μm、0.13μm、0.21μm、0.37μm、0.41μm、0.47μmになった6種類の感光体ドラムを用いるようにした。
また、上記の潤滑剤供給手段においては、固形潤滑剤として、ステアリン酸亜鉛からなる潤滑剤を所定の形状に成形したもの用いた。
また、上記のブラシローラとしては、厚みが0.5mmの基布に、繊維太さが6デシテックス,抵抗値が108Ωになった導電性ナイロン繊維を繊維密度が12万本/inch2、繊維長が2.5mmになるように設け、これを直径が6mmの金属ローラの外周に取り付けるようにした。
また、このブラシローラに対して、上記の押圧部材により上記の固形潤滑剤を押圧させる押圧力を1〜8N/mの範囲で変更させて、上記のブラシ部材から感光体ドラムの表面に供給する潤滑剤の量を調整し、下記の表1〜表4に示すように、潤滑剤供給手段と均し部材との間における感光体ドラムの表面に付与されている潤滑剤の量が、0.03mg/m、0.07mg/m、0.20mg/m、0.40mg/m、0.70mg/m、0.90mg/mになるように調整した。
また、上記の均し部材としては、硬度(JIS−A)が77度、反発弾性値が20%のポリウレタンゴム製で厚みが2mmの板状になったものを用い、この均し部材の端部を上記の保持部材から8mm突出させ、感光体ドラムの移動方向と同方向に向け、感光体ドラムの表面に対して当接角10°、当接力20N/mで当接させるようにした。
そして、上記の6種類の感光体ドラムを用いると共に、潤滑剤供給手段と均し部材との間における感光体ドラムの表面に付与されている潤滑剤の量を上記のように調整した各画像形成装置を使用し、それぞれ温度23℃、湿度65%RHの環境条件で、面積率がそれぞれ5%になった各色彩の文字画像(合計面積率20%)を連続して30万枚プリントした後、カブリ、クリーニング不良、色ずれ及び潤滑剤消費の評価を行った。
ここで、カブリの評価については、30万枚のプリント後に、上記の場合と同様に、温度23℃、湿度65%RHの環境条件で、面積率がそれぞれ5%になった各色彩の文字画像(合計面積率20%)をプリントして、目視によりカブリの発生の有無を調べ、全くかぶりの発生がない場合を◎、僅かにカブリの発生があるが実用上問題ない場合を○、カブリを確認することができて実用上少し問題となる場合を△、カブリの発生が明確で実用上問題となる場合を×として、下記の表1に示した。
Figure 2009163025
この結果、潤滑剤供給手段と均し部材との間における感光体ドラムの表面に付与されている潤滑剤の量が0.07mg/m未満になると、カブリの発生が多くなっていた。これは、感光体ドラム表面への潤滑剤の塗布量が少ないと、クリーニング部材と感光体ドラムとの間の摩擦力が強くなり、これにより感光体ドラム表面の摩耗が大きくなって、感光体ドラムの帯電が適切に行えなくなった結果であると考えられる。
また、クリーニング不良の評価については、上記の30万枚のプリント後に、温度10℃、湿度15%RHの環境条件で、黒色ベタ画像と白紙画像とを順番にプリントし、クリーニング不良によって発生する白紙画像におけるノイズの有無を目視により調べ、全くノイズの発生がない場合を◎、僅かにノイズの発生があるが実用上問題ない場合を○、ノイズを確認することができて実用上少し問題となる場合を△、ノイズの発生が明確で実用上問題となる場合を×として、下記の表2に示した。
Figure 2009163025
この結果、感光体ドラムの表面における周方向の十点平均粗さRzが大きくなった場合や、潤滑剤供給手段と均し部材との間における感光体ドラムの表面に付与されている潤滑剤の量が少なった場合に、クリーニング不良によるノイズの発生が増加しており、感光体ドラムの表面における周方向の十点平均粗さRzが0.41μmを超える場合や、潤滑剤供給手段と均し部材との間における感光体ドラムの表面に付与されている潤滑剤の量が0.07mg/m未満になった場合に、クリーニング不良によるノイズの発生が多くなっていた。これは、感光体ドラムの表面における周方向の十点平均粗さRzが大きくなると、クリーニング部材の摩耗が大きくなり、また感光体ドラム表面への潤滑剤の塗布量が少ないと、感光体ドラムに対するトナーの付着力が強くなり、このためクリーニング不良が発生したと考えられる。
また、色ずれの評価については、上記の30万枚のプリント後に、温度23℃、湿度65%RHの環境条件で、各色彩のトナーを重ね合わせた格子ライン状画像をプリントし、色ずれの発生の有無を目視により調べ、全く色ずれの発生がない場合を◎、僅かに色ずれが発生しているが実用上問題ない場合を○、色ずれを確認することができて実用上少し問題となる場合を△、色ずれの発生が明確で実用上問題となる場合を×として、下記の表3に示した。
Figure 2009163025
この結果、感光体ドラムの表面における周方向の十点平均粗さRzが小さくなった場合や、潤滑剤供給手段と均し部材との間における感光体ドラムの表面に付与されている潤滑剤の量が少なくなった場合に、色ずれの発生が増加しており、感光体ドラムの表面における周方向の十点平均粗さRzが0.13μmを未満になった場合や、潤滑剤供給手段と均し部材との間における感光体ドラムの表面に付与されている潤滑剤の量が0.07mg/m未満になった場合に、色ずれの発生が多くなっていた。これは、感光体ドラムの表面における周方向の十点平均粗さRzが小さくなったり、また感光体ドラム表面への潤滑剤の塗布量が少なくなったりすると、感光体ドラムとクリーニング部材との間の摩擦抵抗が強くなって、感光体ドラムを駆動させるトルクが大きくなったためであると考えられる。
また、潤滑剤消費の評価については、上記の30万枚のプリントを行った場合において、固形潤滑剤の消費量を求め、固形潤滑剤の消費量が8g未満の場合を◎、固形潤滑剤の消費量が8g以上11g未満の場合を○、固形潤滑剤の消費量が11g以上の場合を×として、下記の表4に示した。
Figure 2009163025
この結果、潤滑剤供給手段と均し部材との間における感光体ドラムの表面に付与されている潤滑剤の量が0.70mg/mを越えると、潤滑剤の消費量が多くなっており、潤滑剤が無駄に消費されて、潤滑剤を交換する頻度が高くなっていた。
そして、上記の表1〜表4に示す結果から、感光体ドラムの表面における周方向の十点平均粗さRzを0.13〜0.41μmの範囲にすると共に、上記の潤滑剤供給手段と均し部材との間における感光体ドラムの表面に付与されている潤滑剤の量を0.07〜0.7mg/mの範囲にすると、カブリやクリーニング不良や色ずれの発生が防止されると共に、潤滑剤が無駄に消費されるということもなくなることが分かった。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示した概略説明図である。 同実施形態の画像形成装置において、感光体ドラムからトナー像を転写させる位置よりも感光体ドラムの移動方向下流側の位置に、感光体ドラムの表面に残留する残留物を除去する第1クリーニング装置と、感光体ドラムの表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、感光体ドラムの表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とを設けた状態を示した概略説明図である。
符号の説明
10 感光体ドラム(像保持部材)
11 現像装置
12 帯電装置
13 露光装置
14 ローラ
15 中間転写体
16 一次転写装置
17 二次転写装置
18 送りローラ
19 定着装置
20 第1クリーニング装置
21 クリーニングブレート
30 潤滑剤供給手段
31 ブラシローラ
32 固形潤滑剤
33 押圧部材
34 掻き出し部材
40 均し部材
41 保持部材
50 第2クリーニング装置
51 クリーニングブレード
S 記録媒体

Claims (2)

  1. トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後の像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置と、このクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で上記の像保持部材の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、像保持部材の表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とが設けられた画像形成装置において、上記の像保持部材の表面における周方向の十点平均粗さRzが0.13〜0.41μmの範囲であり、上記の潤滑剤供給手段と均し部材との間における像保持部材の表面に付与されている潤滑剤の量が0.07〜0.7mg/mの範囲であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、上記の均し部材の端部が像保持部材の移動方向と同方向に向けて像保持部材の表面に当接されていることを特徴とする画像形成装置。
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