JP2001228668A - 画像形成装置及び該画像形成装置に設けられる潤滑剤塗布装置 - Google Patents

画像形成装置及び該画像形成装置に設けられる潤滑剤塗布装置

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JP2001228668A
JP2001228668A JP2000041705A JP2000041705A JP2001228668A JP 2001228668 A JP2001228668 A JP 2001228668A JP 2000041705 A JP2000041705 A JP 2000041705A JP 2000041705 A JP2000041705 A JP 2000041705A JP 2001228668 A JP2001228668 A JP 2001228668A
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孝昭 柳澤
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眞澄 佐藤
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Yoshinori Ozawa
義則 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写材の搬送方向に沿って複数の像担持体を
配列し、その各像担持体に形成したトナー像を転写材に
転写すると共に、トナー像転写後の像担持体表面に付着
する転写残トナーをクリーニング装置によって除去する
画像形成装置において、クリーニング装置により除去し
た転写残トナーをクリーニング装置に戻すトナー返送手
段を設けたとき、そのトナーに含まれる紙粉によって画
質が劣化することを防止する。 【解決手段】 転写材の搬送方向最上流側の像担持体2
Y以外の像担持体2M,2C,2BKから転写残トナー
を除去するクリーニング装置27M,27C,27BK
と現像装置22M,22C,22BKの間にだけトナー
返送手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上にトナ
ー像を形成し、そのトナー像を転写材に転写すると共
に、トナー像を転写したあとの像担持体表面に残留する
転写残トナーをクリーニング装置によって除去する画像
形成装置と、像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子複写機、プリンタ、ファクシミリ或
いはその少なくとも2つの機能を備えた複合機などとし
て構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知で
ある。像担持体は、現像装置によりトナーを形成される
感光体などから成る像担持体と、その像担持体からトナ
ー像を転写される中間転写体より成る像担持体とがあ
り、いずれの場合も、そのトナー像が最終的に転写材に
転写される。
【0003】上述の如き画像形成装置であって、転写材
の搬送方向に沿って複数の像担持体を配置し、その各像
担持体にそれぞれ対置された現像装置によって、各像担
持体上に互いに色の異なるトナー像を形成し、その各ト
ナー像を転写装置によって転写材上に重ね合せ転写する
と共に、各像担持体上の転写残トナーをそれぞれクリー
ニング装置によって除去する形式の画像形成装置も従来
より広く知られている。この形式の画像形成装置は、タ
ンデム方式の画像形成装置とも称せられている。かかる
タンデム方式の画像形成装置の各クリーニング装置に回
収された転写残トナーを、その各クリーニング装置に対
応する現像装置にそれぞれ戻し、そのトナーを当該現像
装置において再びトナー像形成のために使用するように
構成すると、トナーの消費量を減らすことができ、資源
の有効利用を図ることができる。
【0004】上述のようにトナーを再使用する方式をト
ナーリサイクル方式と称することにすると、タンデム方
式の画像形成装置にトナーリサイクル方式を採用した場
合、クリーニング装置から現像装置に戻されたトナー中
には紙粉などの異物が混入しているため、かかるトナー
により各像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転
写して該転写材上に記録画像を形成すると、その画像の
画質が劣化するおそれがある。
【0005】また、転写材の搬送方向上流側に位置する
像担持体から転写材に転写されたトナー像のトナーが、
極く少量ではあるが下流側の像担持体表面に転移するこ
とがある。その転移したトナーが像担持体上の転写残ト
ナーと共にクリーニング装置によって当該像担持体から
除去され、そのトナーが現像装置に戻されると、転写材
から像担持体に転移したトナーの色と、その像担持体上
の転写残トナーの色は互いに異なっているので、その現
像装置においてトナーの混色が発生する。かかる混色ト
ナーによって像担持体上にトナー像を形成すれば、最終
的に得られる記録画像の画質、特に色再現性が劣化す
る。
【0006】また、冒頭に記載した形式の画像形成装置
において、その像担持体の表面に潤滑剤を塗布すると、
像担持体表面の摩耗量を少なくでき、像担持体を長寿命
化することができる(例えば、特開平11−17476
4号公報参照)。その際、像担持体表面に潤滑剤を塗布
すると共に、像担持体から回収した転写残トナーを現像
装置に戻すトナーリサイクル方式を採用すると、像担持
体表面に塗布された潤滑剤がトナーと共にクリーニング
装置に回収されるので、その潤滑剤も現像装置に戻され
る。従って、その現像装置におけるトナー中には潤滑剤
が混入しているが、このとき、そのトナーに混入した潤
滑剤の量が多くなると、当該トナーにより像担持体上に
形成されるトナー像の画質が劣化するおそれがある。
【0007】さらに、像担持体表面に潤滑剤を塗布する
形式の画像形成装置において、像担持体表面に塗布する
潤滑剤の量が少なすぎると、潤滑剤を用いた本来の目的
を達成できず、逆に潤滑剤の塗布量が多すぎると、像担
持体に形成されるトナー像の画質が劣化する。従って、
像担持体表面に適正量の潤滑剤を塗布する必要がある
が、従来は、像担持体表面に常に適正な量の潤滑剤が塗
布された状態を維持できるように、その塗布量を制御す
ることが困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した新規
な認識に基づきなされたものであって、その第1の目的
は、タンデム方式の画像形成装置にトナーリサイクル方
式を採用したとき、現像装置に戻されたトナー中に含ま
れた異物に起因する画質劣化を効果的に抑えることの可
能な画像形成装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的は、タンデム方
式の画像形成装置にリサイクル方式を採用したとき、現
像装置においてトナーの混色が発生することを効果的に
抑え、高品質な画像を形成できる画像形成装置を提供す
ることにある。
【0010】さらに、本発明の第3の目的は、潤滑剤を
塗布した像担持体表面からクリーニング装置に回収され
た転写残トナーと潤滑剤を現像装置に戻し、そのトナー
をトナー像形成のために再使用したとき、当該トナー中
に潤滑剤が混入していても、トナー像の画質が劣化する
不具合を効果的に抑えることができる画像形成装置を提
供することにある。
【0011】また、本発明の第4の目的は、像担持体に
適正量の潤滑剤を塗布することの可能な潤滑剤塗布装置
を提供することにある。
【0012】さらに、本発明の第5の目的は、像担持体
に適正量の潤滑剤を塗布することの可能な潤滑剤塗布装
置を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するため、転写材の搬送方向に沿って配列され
た少なくとも2つの像担持体と、その各像担持体に互い
に色の異なるトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、
転写材にトナー像を転写したあとの各像担持体表面に残
留する転写残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装
置とを具備する画像形成装置において、クリーニング装
置によって像担持体から除去した転写残トナーを、その
像担持体にトナー像を形成する現像装置に戻すトナー返
送手段を、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持
体以外の少なくとも1つの像担持体から転写残トナーを
除去するクリーニング装置と該像担持体にトナー像を形
成する現像装置との間にだけ設けたことを特徴とする画
像形成装置を提案する(請求項1)。
【0014】その際、転写材の搬送方向最下流側の像担
持体から転写残トナーを除去するクリーニング装置と該
像担持体にトナー像を形成する現像装置との間にだけト
ナー返送手段を設けるように構成することもできる(請
求項2)。
【0015】また、上記請求項1に記載の画像形成装置
において、転写材の搬送方向に沿って、その上流側から
下流側へ向けて第1乃至第4の4つの像担持体を設ける
と共に、各像担持体に互いに色の異なるトナー像をそれ
ぞれ形成する第1乃至第4の現像装置と、各像担持体上
の転写残トナーをそれぞれ除去する第1乃至第4のクリ
ーニング装置とを設け、かつ第2乃至第4のクリーニン
グ装置のうちの少なくとも1つと、そのクリーニング装
置に対応する現像装置との間にだけトナー返送手段を設
けるように構成することもできる(請求項3)。
【0016】さらに、本発明は、上記第1の目的を達成
するため、転写材の搬送方向に沿って配列された少なく
とも2つの像担持体と、その各像担持体に互いに色の異
なるトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、転写材に
トナー像を転写したあとの各像担持体表面に残留する転
写残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装置とを具
備する画像形成装置において、クリーニング装置によっ
て各像担持体から除去した転写残トナーを、その各像担
持体にトナー像を形成する現像装置にそれぞれ戻すトナ
ー返送手段を設けると共に、各現像装置をトナーとキャ
リアを有する二成分系現像剤により各像担持体にトナー
像を形成する現像装置として構成し、転写材の搬送方向
最上流側に位置する像担持体にトナー像を形成する現像
装置の二成分系現像剤のトナー濃度が、その像担持体よ
りも転写材の搬送方向下流側に位置する像担持体にトナ
ー像を形成する現像装置の二成分系現像剤のトナー濃度
よりも高くなるように、その各トナー濃度を制御するこ
とを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項4)。
【0017】その際、転写材の搬送方向に沿って、その
上流側から下流側へ向けて第1乃至第4の4つの像担持
体を設けると共に、各像担持体に互いに色の異なるトナ
ー像をそれぞれ形成する第1乃至第4の現像装置を設
け、その第1乃至第4の現像装置の二成分系現像剤のト
ナー濃度をそれぞれTC1,TC2,TC3及びTC4
としたとき、TC1>TC2≧TC3≧TC4となるよ
うに、その各トナー濃度を制御すると有利である(請求
項5)。
【0018】また、本発明は、上記第1の目的を達成す
るため、転写材の搬送方向に沿って配列された少なくと
も2つの像担持体と、その各像担持体に互いに色の異な
るトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、転写材にト
ナー像を転写したあとの各像担持体表面に残留する転写
残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装置とを具備
する画像形成装置において、クリーニング装置によって
各像担持体から除去した転写残トナーを、その各像担持
体にトナー像を形成する各現像装置にそれぞれ戻すトナ
ー返送手段を設けると共に、複数の現像装置のうちの1
つを、像担持体にイエロートナー像を形成するイエロー
現像装置として構成し、該イエロー現像装置によりイエ
ロートナー像が形成される像担持体を転写材の搬送方向
最上流側に配置したことを特徴とする画像形成装置を提
案する(請求項6)。
【0019】さらに、本発明は、上記第1の目的を達成
するため、転写材の搬送方向に沿って配列された少なく
とも2つの像担持体と、その各像担持体に互いに色の異
なるトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、転写材に
トナー像を転写したあとの各像担持体表面に残留する転
写残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装置とを具
備する画像形成装置において、クリーニング装置によっ
て各像担持体から除去した転写残トナーを、その各像担
持体にトナー像を形成する各現像装置にそれぞれ戻すト
ナー返送手段を設けると共に、複数の現像装置のうちの
1つを、像担持体に黒トナー像を形成するブラック現像
装置として構成し、該ブラック現像装置により黒トナー
像が形成される像担持体を転写材の搬送方向最上流側に
配置したことを特徴とする画像形成装置を提案する(請
求項7)。
【0020】また、本発明は、上記第2の目的を達成す
るため、転写材の搬送方向に沿って配列された少なくと
も2つの像担持体と、その各像担持体に互いに色の異な
るトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、転写材にト
ナー像を転写したあとの各像担持体表面に残留する転写
残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装置とを具備
する画像形成装置において、クリーニング装置によって
像担持体から除去した転写残トナーを、その各像担持体
にトナー像を形成する現像装置に戻すトナー返送手段
を、少なくとも、転写材の搬送方向最上流側に位置する
像担持体以外の像担持体から転写残トナーを除去するク
リーニング装置と該像担持体にトナー像を形成する現像
装置との間に設けると共に、少なくとも、転写材の搬送
方向最上流側に位置する像担持体以外の像担持体に潤滑
剤を塗布する潤滑剤塗布装置を設けたことを特徴とする
画像形成装置を提案する(請求項8)。
【0021】その際、全てのクリーニング装置のそれぞ
れと、その各クリーニング装置に対応する各現像装置と
の間にトナー返送手段を設けると共に、全ての像担持体
のそれぞれに潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を設ける
と有利である(請求項9)。
【0022】また、上記請求項8又は9に記載の画像形
成装置において、前記潤滑剤塗布装置は、長手方向の辺
が転写材搬送方向に直交する向きにして、A4サイズの
転写材を1000枚搬送しながら連続して画像形成動作
を行う間に、像担持体に0.2mg以上の潤滑剤を塗布
するように構成されていると有利である(請求項1
0)。
【0023】さらに、本発明は、上記第3の目的を達成
するため、像担持体と、トナーとキャリアを有する二成
分系現像剤を用いて前記像担持体にトナー像を形成する
現像装置と、転写材にトナー像を転写したあとの像担持
体表面に残留する転写残トナーを除去するクリーニング
装置と、その除去した転写残トナーを前記現像装置に戻
すトナー返送手段と、前記像担持体の表面に潤滑剤を塗
布する潤滑剤塗布装置とを具備する画像形成装置におい
て、前記現像装置において使用される現像剤の重量をD
(g)としたとき、該現像装置の現像剤使用開始時か
ら、その現像剤の使用終了時までに、前記像担持体に
0.004×D(g)以下の潤滑剤を塗布することを特
徴とする画像形成装置を提案する(請求項11)。
【0024】また、上記請求項1乃至11のいずれかに
記載の画像形成装置において、転写材の一方の面に圧接
しながら回転し、その転写材をトナー像転写部に向けて
送り出す送り出しローラを有し、該送り出しローラが当
接した転写材の一方の面と反対側の他方の面が、トナー
像の転写時に像担持体に接触するように、像担持体と送
り出しローラの位置を設定すると有利である(請求項1
2)。
【0025】さらに、上記請求項1乃至12のいずれか
に記載の画像形成装置において、トナー像の転写時に像
担持体に接触する側の転写材面に当接しながら当該転写
材を、トナー像転写部に向けて搬送する搬送ローラと、
該搬送ローラの表面に付着した紙粉を除去する紙粉除去
手段とを有していると有利である(請求項13)。
【0026】また、上記請求項1乃至13のいずれかに
記載の画像形成装置において、転写材を挟持しながら回
転し、該転写材をトナー像転写部へ向けて搬送する搬送
ローラ対を有し、該搬送ローラ対を構成する搬送ローラ
のうち、トナー像の転写時に像担持体に接触する側の転
写材面に当接する方の搬送ローラは、その少なくとも表
面部分が金属により構成され、他方の搬送ローラは、そ
の少なくとも表面部分がゴムにより構成されていると有
利である(請求項14)。
【0027】さらに、上記請求項13又は14に記載の
画像形成装置において、前記搬送ローラは、転写材を所
定のタイミングでトナー像転写部に送り込むレジストロ
ーラであると有利である(請求項15)。
【0028】また、本発明は、上記第4の目的を達成す
るため、潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、該潤滑材か
ら削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗布部材と
を有する潤滑剤塗布装置において、前記塗布部材に付着
した潤滑剤の帯電極性と同極性の電圧と逆極性の電圧を
選択的に前記塗布部材に印加することの可能な電圧印加
手段を設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置を提案す
る(請求項16)。
【0029】さらに、本発明は、上記第4の目的を達成
するため、潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、該潤滑材
から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗布部材
とを有する潤滑剤塗布装置において、前記潤滑材と前記
塗布部材とを接離させる接離手段を設けたことを特徴と
する潤滑剤塗布装置を提案する(請求項17)。
【0030】また、本発明は、上記第4の目的を達成す
るため、潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、該潤滑材か
ら削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗布部材と
を有する潤滑剤塗布装置において、前記塗布部材を像担
持体に対して接離させる接離手段を設けたことを特徴と
する潤滑剤塗布装置を提案する(請求項18)。
【0031】さらに、上記請求項16乃至18のいずれ
かに記載の潤滑剤塗布装置において、像担持体表面に塗
布すべき潤滑剤の量を検知する検知手段を設けると有利
である(請求項19)。
【0032】また、本発明は、上記第5の目的を達成す
るため、前述の請求項16乃至19のいずれかに記載の
潤滑剤塗布装置を具備して成る画像形成装置を提案する
(請求項20)。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0034】図1はカラープリンタより成るダンデム方
式の画像形成装置の一例を示す概略垂直断面図であり、
その画像形成装置本体1内には、ドラム状の感光体とし
て構成された4つの像担持体2Y,2M,2C,2BK
が、後述する転写材の搬送方向Aに沿って配列されてい
る。図示した例では転写材の搬送方向Aの最上流側の像
担持体2Yの表面にはイエロートナー像が形成され、次
の像担持体2Mの表面にはマゼンタトナー像が、さらに
次の像担持体2Cの表面にはシアントナー像が、さらに
その次の像担持体2BKの表面には黒トナー像がそれぞ
れ形成されるように構成され、これらの像担持体2Y,
2M,2C,2BKはそれぞれ矢印B方向に回転駆動さ
れる。
【0035】以下の説明では、必要に応じて、上記各像
担持体のそれぞれをイエロー用の像担持体2Y、マゼン
タ用の像担持体2M、シアン用の像担持体2C及びブラ
ック用の像担持体2BKと称することにする。また、転
写材の搬送方向に沿って、その上流側から下流側へ向け
て配置された各像担持体を、それぞれ第1、第2、第3
及び第4の像担持体と称することもある。
【0036】上記第1乃至第4の像担持体2Y,2M,
2C,2BKに対向して転写材搬送装置3が配置され、
本例の転写材搬送装置3は、複数の支持ローラ4,5,
6,7と、その支持ローラ4,5,6,7に巻き掛けら
れた無端ベルトより成る転写ベルト8とを有しており、
そのうちの1つの支持ローラ4が図1における反時計方
向に回転駆動されることにより、転写ベルト8が転写材
の搬送方向Aに回転駆動される。かかる転写ベルト8の
表面に各像担持体2Y,2M,2C,2BKが当接し、
しかも転写ベルト8を挟んで、各像担持体に対向した位
置には、像担持体上のトナー像を転写材上に転写するた
めの転写装置の一例である転写ブラシ9Y,9M,9
C,9BKがそれぞれ配置されている。
【0037】一方、画像形成装置本体1内の下部には、
シート給送装置10のカセット11が配置され、そのカ
セット11内に配置された底板12上に転写材Sが積載
されている。転写材としては、転写紙、樹脂フィルム、
樹脂シート又は布などのシート状の可撓性部片が用いら
れる。かかる最上位の転写材Sの上面に当接した送り出
しローラ13が反時計方向に回転駆動されることによ
り、その最上位の転写材Sが矢印C方向に給送され、そ
の給送された転写材Sは一対のレジストローラ14,1
4Aの回転によって所定のタイミングで各像担持体2
Y,2M,2C,2BKと転写ベルト8との間のトナー
像転写部T1,T2,T3,T4に向けて給送される。
【0038】ここで、前述のようにイエロー用の像担持
体2Yの表面にはイエロートナー像が形成されており、
かかる像担持体2Yと転写ベルト8の間のトナー像転写
部T1を転写材Sが通過するとき、像担持体表面のトナ
ーの帯電極性と逆極性の転写電圧を印加された転写ブラ
シ9Yの作用により、像担持体2Yの表面に形成された
イエロートナー像が転写材Sの表面に転写される。この
転写材Sは引き続きマゼンタ用の像担持体2M、シアン
用の像担持体3C及びブラック用の像担持体BKと転写
ベルト8との間の各トナー像転写部T2,T3,T4を
順次通過し、このとき転写電圧がそれぞれ印加された転
写ブラシ9M,9C,9BKの作用により、各像担持体
2M,2C,2BK上の各色のトナー像が、既に転写材
S上に転写されたイエロートナー像上に重ね合せて順次
転写される。
【0039】上述のようにして表面に4色の重ね合せト
ナー像より成るフルカラートナー像が転写された転写材
Sは、定着装置40を通過する。この定着装置40は、
それぞれ矢印方向に回転駆動される定着ローラ15と加
圧ローラ16を有し、転写材はこれらのローラ15,1
6の間を通り、このとき熱と圧力の作用によって、その
フルカラートナー像が転写材Sの表面に定着される。次
いで、この転写材Sは矢印Eで示すように画像形成装置
本体外に排出され、その画像形成装置本体の上壁により
構成された排紙トレイ17上にスタックされる。
【0040】各像担持体2Y,2M,2C,2BKと、
その表面にトナー像を形成する各要素は、それぞれ画像
形成装置本体1に対して着脱自在に装着された一体的な
プロセスカートリッジ18Y,18M,18C,18B
Kとして構成されている。その各プロセスカートリッジ
18Y,18M,18C,18BKは、後述するトナー
返送手段を有しているか否かの点で相違することはある
が、その基本構成は実質的に同一であるため、そのうち
の1つのブラック用の像担持体2BKを有するプロセス
カートリッジ18BKの基本構成とその作用だけを図2
を参照して以下に説明する。
【0041】図2に示すように、このプロセスカートリ
ッジ18BKの像担持体2BKは、ユニットケース19
に回転自在に組み付けられ、図示していない駆動装置に
よって矢印B方向に回転駆動される。像担持体2BKの
表面には、ユニットケース19に回転自在に支持された
帯電装置の一例である帯電ローラ20が回転しながら当
接し、その帯電ローラ20により像担持体2BKの表面
が所定の極性に帯電される。この例では、像担持体2B
Kがマイナスに帯電されるものとする。
【0042】一方、画像形成装置本体1内には、図1に
示すように、各プロセスカートリッジとは別に露光装置
の一例であるレーザ書き込みユニット21が配置され、
このユニット21から出射する光変調されたレーザビー
ムLによって、図2に示すように帯電後の像担持体2B
Kの表面が露光され、これによって像担持体表面に黒画
像用の静電潜像が形成される。この例では、レーザビー
ムLが照射されて像担持体の表面電位の絶対値が低下し
た部分が静電潜像となり、レーザビームの当てられない
像担持体の表面部分が地肌部となる。
【0043】上記静電潜像は、図2に示した現像装置2
2BKによって黒トナー像として可視像化される。この
現像装置22BKは、ユニットケース19の一部により
構成された現像ケース23と、この現像ケース23に回
転自在に支持されて反時計方向に回転駆動される現像ロ
ーラ24と、同じく現像ケース23に回転自在に支持さ
れた撹拌ローラ25とを有し、現像ケース23には、黒
色のトナーとキャリアを有する粉体状の二成分系現像剤
Dが収容されている。キャリアを有さない一成分系現像
剤を用いることもできる。
【0044】上記現像剤Dは、撹拌ローラ25により撹
拌されて、そのトナーとキャリアが互いに逆極性にそれ
ぞれ摩擦帯電される。この例では、トナーがマイナス
に、キャリアがプラスに帯電される。かかる現像剤D
が、マイナス極性のバイアス電圧を印加された現像ロー
ラ24上に担持されて搬送され、規制ブレード26によ
り量を規制された現像剤が現像ローラ24と像担持体2
BKとの間の現像領域に運ばれ、その現像剤中のトナー
が像担持体表面に形成された静電潜像に静電的に移行し
て静電潜像が黒トナー像として可視像化される。
【0045】現像装置22BKはトナー容器33を有
し、このトナー容器33には、導管34を通して図示し
ていないトナー貯留容器からトナーが供給される。現像
ケース23内に収容された現像剤Dのトナー濃度低下が
トナー濃度センサ35により検知されたとき、トナー補
給ローラ36が回転し、トナー容器33内のトナーが現
像ケース23内に補給される。
【0046】上記黒トナー像は前述のようにして転写材
Sの表面に転写され、トナー像を転写したあとの像担持
体表面に付着する転写残トナーは、クリーニング装置2
7BKにより除去される。このクリーニング装置27B
Kは、ユニットケース19の一部により構成されたクリ
ーニングケース28と、そのクリーニングケース28に
回転自在に支持されて矢印方向に回転駆動されるクリー
ニングブラシ29と、基端部がクリーニングケース28
に固定されたクリーニングブレード30とを有し、その
クリーニングブラシ29とクリーニングブレード30が
像担持体2BKの表面に当接してその表面の転写残トナ
ーを掻き取り除去する。
【0047】前述のように、図1に示した他のプロセス
カートリッジ18Y,18M,18Cの各現像装置の現
像ケースには、イエロートナーとキャリア、マゼンタト
ナーとキャリア、シアントナーとキャリアをそれぞれ有
する二成分系現像剤が収容され、各像担持体2Y,2
M,2Cに、それぞれイエロートナー像、マゼンタトナ
ー像及びシアントナー像がそれぞれ形成される点を除
き、このプロセスカートリッジ18Y,18M,18C
の基本構成は上述したプロセスカートリッジ18BKと
異なるところはない。各プロセスカートリッジの現像装
置と、そのクリーニング装置を識別するため、図1に示
すように、その各現像装置に、符号22Y,22M,2
2C及び22BKをそれぞれ付し、かつその各クリーニ
ング装置には、符号27Y,27M,27C及び27B
Kをそれぞれ付してある。また、これらの各現像装置
を、必要に応じて、イエロー現像装置22Y、マゼンタ
現像装置22M、シアン現像装置22C及びブラック現
像装置22BKと称することにする。また、転写材Sの
搬送方向に沿って、その上流側から下流側へ向けて配置
された各現像装置22Y,22M,22C,22BKを
それぞれ第1、第2、第3及び第4の現像装置と称し、
同じく転写材Sの搬送方向に沿って上流側から下流側に
向けて配置された各クリーニング装置27Y,27M,
27C,27BKをそれぞれ第1、第2、第3及び第4
のクリーニング装置と称することもある。
【0048】以上説明した画像形成装置がタンデム方式
の画像形成装置の一例であるが、その際、前述のドラム
状の像担持体2Y,2M,2C,2BKに代えて、複数
の支持ローラに巻き掛けられて走行駆動される無端ベル
ト状の像担持体を用いることもでき、また互いに異なる
色のトナー像が形成される像担持体を2個又は3個設け
るだけであってもよい。さらに、各像担持体上に先に説
明した色以外のトナー像を形成することもできる。ま
た、図1に示した画像形成装置においては、転写材の搬
送方向Aに沿って、その上流側からイエロー用の像担持
体2Y、マゼンタ用の像担持体2M、シアン用の像担持
体2C及びブラック用の像担持体2BKの順に各像担持
体を配置したが、その配置順を適宜変えてもよい。要す
るに、タンデム方式の画像形成装置は、転写材の搬送方
向に沿って配列された少なくとも2つの像担持体と、そ
の各像担持体に互いに色の異なるトナー像をそれぞれ形
成する現像装置と、転写材にトナー像を転写したあとの
各像担持体表面に残留する転写残トナーをそれぞれ除去
するクリーニング装置とを具備するものである。かかる
構成を、本例の画像形成装置の基本構成とする。
【0049】上述のタンデム方式の画像形成装置に前述
のトナーリサイクル方式を採用することによって、トナ
ーの消費量を減らすことができ、資源の有効利用を図る
ことができる。かかるトナーリサイクル方式の具体的構
成例を図2を参照して以下に説明する。
【0050】図2に示すように、プロセスカートリッジ
18BKはトナー返送手段41(図1には示さず)を有
し、このトナー返送手段41は、クリーニング装置27
BKのクリーニングケース28と、現像装置22BKの
トナー容器33とに接続されてこれらを連通するトナー
戻しダクト31と、そのダクト31内に配置されたトナ
ー搬送部材の一例であるトナー搬送スクリュー32と、
このトナー搬送スクリュー32を回転駆動する図示して
いない駆動装置とを有している。クリーニング部材の一
例であるクリーニングブラシ29とクリーニングブレー
ド30とによって、像担持体2BKから除去された転写
残トナーは、クリーニングケース28内に配置されて回
転駆動されるトナー排出スクリュー42によって、その
ケース28からトナー戻しダクト31に運ばれる。この
ときトナー搬送スクリュー32は上述の駆動装置により
回転駆動されていて、これによりトナー戻しダクト31
に運ばれたトナーは、トナー戻しダクト31内を搬送さ
れ、現像装置22BKのトナー容器33に戻される。こ
のトナーは、前述のようにトナー貯留容器からトナー容
器33に運ばれたトナーと共に、トナー補給ローラ36
の回転によって現像ケース23内の現像剤D中に補給さ
れ、像担持体2BKに形成された静電潜像の可視像化に
供される。このように、トナー返送手段41は、クリー
ニング装置によって像担持体から除去した転写残トナー
を、その像担持体にトナー像を形成する現像装置に戻す
用をなすものである。
【0051】ところで、トナー像転写部T4において像
担持体2BKからトナー像を転写される転写材には、紙
粉などの異物が付着しており、かかる異物が像担持体2
BKの表面に付着すると、これが、クリーニング装置2
7BKにより像担持体表面から除去され、当該異物が転
写残トナーと共に、トナー返送手段41によって現像装
置22BKに運ばれる。
【0052】上述のように、トナー返送手段を設けてク
リーニング装置から現像装置へ転写残トナーを返送する
と、その現像装置のトナー容器内のトナー中には紙粉な
どの異物が混入する。その際、その混入量が微量であれ
ば特に問題は発生しないが、その量が多くなった場合に
は、トナー中の異物を核としてトナーが凝集した小さな
凝集体が多数形成される。かかる凝集体を含むトナーに
よって像担持体表面にトナー像を形成し、これを転写材
に転写すると、その転写時に、像担持体表面の凝集体の
まわりのトナー像部分と転写材とが密着せず、転写材に
転写されたトナー像中に、小さな点状のトナー像と、そ
のまわりの画像の抜けた部分(所謂白抜け部分)が発生
し、その画質が劣化する。このような点状のトナー像と
そのまわりの画像抜け部は、「ホタル」とも称せられて
おり、かかるホタルは二成分系現像剤を用いた場合も、
また一成分系現像剤を用いた場合にも発生するおそれが
ある。
【0053】ここで、図2を参照して先に説明したトナ
ー返送手段41を、全てのプロセスカートリッジ18
Y,18M,18C,18BKに設けたと仮定したと
き、その第1乃至第4の現像装置22Y,22M,22
C,22BKの現像剤中に混入する異物の量は、転写材
の搬送方向最上流側に位置する第1の現像装置22Yに
おいて最も多く、これよりも下流側に位置する現像装置
においては比較的少なくなる。実験によると、各現像装
置の現像剤中への異物の混入量は、第1の現像装置22
Y>第2の現像装置22M≧第3の現像装置22C≧第
4の現像装置22BKであった。これは、転写材が第1
乃至第4の像担持体2Y,2M,2C,2BKのトナー
像転写部T1,T2,T3,T4を通過する間に、その
転写材に付着した紙粉が順次、各像担持体に移行するの
で、最上流側の像担持体2Yには多量の紙粉が移行する
ものの、下流側の像担持体に行くに従って、その各像担
持体に移行する紙粉の量が減少するためであると考えら
れる。
【0054】上述した知見に基づき、本例の画像形成装
置においては、転写材の搬送方向最上流側の第1のクリ
ーニング装置27Yと、これに対応する第1の現像装置
22Yの間には、トナー返送手段は設けられておらず、
これよりも下流側のクリーニング装置27M,27C,
27BKと、これらにそれぞれ対応する現像装置22
M,22C,22BKの間に、図2に示したようにトナ
ー返送手段41が設けられている。前述のように、第1
のクリーニング装置27Yと第1の現像装置22Yとの
間にトナー返送手段を設け、その第1の現像装置22Y
に転写残トナーを戻したとすると、その現像装置22Y
の現像剤中には多量の紙粉が混入することになり、かか
る現像剤を用いて像担持体2Y上にトナー像を形成する
と、前述のホタルの発生が著しくなる。本例の画像形成
装置では、このような不具合を阻止すべく、第1のクリ
ーニング装置27Yと第1の現像装置22Yの間にトナ
ー返送手段を設けることをやめ、転写材上に転写された
トナー像の画質劣化を防止したのである。これに対し、
第2乃至第4のクリーニング装置27M,27C,27
BKにそれぞれ対応する第2乃至第4の現像装置22
M,22C,22BKの現像剤中への紙粉の混入量は非
常に少ないため、その現像剤によって各像担持体2M,
2C,2BKにトナー像を形成し、これを転写材に転写
したとき、そのトナー像中にホタルが発生する不具合を
効果的に抑え、その画質劣化を防止することができる。
トナー消費量の低減を図りつつ、トナー像の画質劣化を
防止することができるのである。
【0055】クリーニング装置と現像装置の間にトナー
返送手段を設けないプロセスカートリッジにおいては、
トナー排出スクリュー42によりクリーニングケース外
に排出されたトナーは、図示していない廃トナーボトル
に運ばれ、ここに収容される。
【0056】図示した例のように、第2乃至第4のクリ
ーニング装置27M,27C,27BKと、そのそれぞ
れに対応する第2乃至第4の現像装置22M,22C,
22BKとの間の全てにトナー返送手段を設けてもよい
が、これらのうちの少なくとも1つにトナー返送手段を
設ければ、上述した効果を奏することができる。要は、
前述の基本構成の画像形成装置において、クリーニング
装置によって像担持体から除去した転写残トナーを、そ
の像担持体にトナー像を形成する現像装置に戻すトナー
返送手段を、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担
持体以外の少なくとも1つの像担持体から転写残トナー
を除去するクリーニング装置と該像担持体にトナー像を
形成する現像装置との間にだけ設けるのである。
【0057】また、図示した例のように、転写材の搬送
方向に沿って、その上流側から下流側へ向けて第1乃至
第4の4つの像担持体を設けると共に、各像担持体に互
いに色の異なるトナー像をそれぞれ形成する第1乃至第
4の現像装置と、各像担持体上の転写残トナーをそれぞ
れ除去する第1乃至第4のクリーニング装置とを設けた
場合には、第2乃至第4のクリーニング装置のうちの少
なくとも1つと、そのクリーニング装置に対応する現像
装置との間にだけトナー返送手段を設ける。
【0058】その際、上記各構成の画像形成装置におい
て、転写材の搬送方向最下流側の像担持体から転写残ト
ナーを除去するクリーニング装置と該像担持体にトナー
像を形成する現像装置との間にだけトナー返送手段を設
け、紙粉などの異物の混入量が最も少ない転写残トナー
だけを再利用するようにすれば、転写材上に形成された
トナー像の画質劣化を一層効果的に防止することができ
る。
【0059】ところで、図1及び図2に示した画像形成
装置においては、トナーとキャリアを有する二成分系現
像剤を用いた現像装置22Y,22M,22C,22B
Kが採用され、その現像剤のトナー濃度の低下がトナー
濃度センサ35によって検知されると、当該現像剤中に
トナーが補給され、そのトナー濃度が所定の適正範囲内
の値に維持される。
【0060】ここで、各現像装置で用いられる二成分系
現像剤のトナー濃度と、その現像剤により形成されたト
ナー像を転写材に転写したときのホタルの発生率とに一
定の相関関係がある。二成分系現像剤のトナー濃度が低
くなると、ホタルが発生しやすくなるのである。このこ
とは、本発明者の行った多数の実験によって確認されて
いる。従って、トナー返送手段によって現像装置に戻さ
れたトナー中に多量の紙粉が含まれていても、その戻さ
れたトナーで静電潜像を可視像化する現像装置に収容さ
れた二成分系現像剤のトナー濃度を、現像動作に支障を
生じない範囲で高く保ってやれば、ホタルの発生を抑え
ることができる。かかる基本思想を採用すれば、図1に
示した全てのクリーニング装置27Y,27M,27
C,27BKと全ての現像装置22Y,22M,22
C,22BKとの間にトナー返送手段を設けても、ホタ
ルの発生を効果的に抑えることができる。すなわち、前
述の構成を少し変え、第1のクリーニング装置27Yと
第1の現像装置22Yの間にも、図2に示したトナー返
送手段41を設け、第1の現像装置22Yの二成分系現
像剤のトナー濃度が、他の現像装置22M,22C,2
2BKの二成分系現像剤のトナー濃度よりも高くなるよ
うに、各トナー濃度を設定するのである。このようにす
れば、全てのクリーニング装置27Y,27M,27
C,27BKにより各像担持体から除去した転写残トナ
ーを全て再利用してトナーの消費量を減少させることが
できると共に、第1のクリーニング装置27Yから第1
の現像装置22Yに戻されるトナー中に比較的多量の紙
粉が含まれてはいるが、かかるトナーを用いて形成され
た転写材上のトナー像にホタルが発生する不具合を効果
的に抑制することができる。
【0061】かかる構成も、像担持体が2個又は3個設
けられた画像形成装置にも適用できる。要は、前述の基
本構成の画像形成装置において、クリーニング装置によ
って各像担持体から除去した転写残トナーを、その各像
担持体にトナー像を形成する現像装置にそれぞれ戻すト
ナー返送手段を設けると共に、各現像装置をトナーとキ
ャリアを有する二成分系現像剤により各像担持体にトナ
ー像を形成する現像装置として構成し、転写材の搬送方
向最上流側に位置する像担持体にトナー像を形成する現
像装置の二成分系現像剤のトナー濃度が、その像担持体
よりも転写材の搬送方向下流側に位置する像担持体にト
ナー像を形成する現像装置の二成分系現像剤のトナー濃
度よりも高くなるように、その各トナー濃度を制御する
のである。
【0062】その際、図示した画像形成装置のように、
転写材の搬送方向に沿って、その上流側から下流側へ向
けて第1乃至第4の4つの像担持体を設けると共に、各
像担持体に互いに色の異なるトナー像をそれぞれ形成す
る第1乃至第4の現像装置を設けた場合には、その第1
乃至第4の現像装置の二成分系現像剤のトナー濃度をそ
れぞれTC1,TC2,TC3及びTC4としたとき、
TC1>TC2≧TC3≧TC4となるように、その各
トナー濃度を制御することが好ましい。かかる構成によ
り、ホタルの発生を効果的に抑制できることは、多数の
実験により確認されている。
【0063】ところで、図1に示した画像形成装置にお
いては、イエロー現像装置22Yによってイエロー用の
像担持体2Yにイエロートナー像を形成し、そのトナー
像を転写材Sに転写するように構成されているが、この
イエロー現像装置22Yの現像剤中に比較的多量の紙粉
が混入していて、かかる現像剤により形成された転写材
上のイエロートナー像に比較的多数のホタルが発生した
としても、イエロー色のトナー像の場合には、そのホタ
ルの存在を視覚上確認し難い。マゼンタトナー像、シア
ントナー像及び黒トナー像のベタ画像の場合、ホタルは
目立ち易いが、イエロートナー像の場合には、ホタルが
目立ち難いのである。
【0064】そこで、図1に示したように、転写材の搬
送方向最上流側にイエロー用の像担持体2Yを配置すれ
ば、この像担持体2Yから転写残トナーを除去するクリ
ーニング装置27Yと、この像担持体2Yにイエロート
ナー像を形成する現像装置22Yとの間にも、図2に示
したトナー返送手段41を設け、全ての現像装置22
Y,22M,22C,22BKにおいて、転写残トナー
を再利用するように構成しても、転写材S上に転写され
たトナー像の画質を実質的に劣化させないようにするこ
とができる。この構成によると、第1の像担持体2Yか
ら転写材Sに転写されたイエロートナー像中にはホタル
が比較的多数存在するが、これは、前述のように目立た
ず、第2乃至第4の像担持体2M,2C,2BKから転
写材Sにそれぞれ転写されたトナー像中には、前述のよ
うに、ホタルの数は少ない。このため、転写材S上の完
成したトナー像の画質が実質的に劣化することを防止で
きる。
【0065】このように、前述の基本構成の画像形成装
置において、クリーニング装置によって各像担持体から
除去した転写残トナーを、その各像担持体にトナー像を
形成する各現像装置にそれぞれ戻すトナー返送手段を設
けると共に、複数の現像装置のうちの1つを、像担持体
にイエロートナー像を形成するイエロー現像装置22Y
として構成し、該イエロー現像装置22Yによりイエロ
ートナー像が形成される像担持体2Yを転写材の搬送方
向最上流側に配置することにより、転写材上の画像の画
質劣化を実質的に防止することができるのである。
【0066】またブラック現像装置22BKにより形成
されるトナー像は、多くの場合、文字画像である。ベタ
画像は広い面状の画像であるが、文字画像は細い線状の
画像で構成される。このような文字画像にホタルが発生
しても、そのホタルは目立たず、実質的にその画質が劣
化することはない。従って、図1に示したブラック用像
担持体2BKと、これに黒トナー像を形成するブラック
現像装置22BKなどを有するプロセスカートリッジ1
8BKを、転写材Sの搬送方向最上流側に配置すれば、
全てのクリーニング装置と全ての現像装置の間に、それ
ぞれトナー返送手段41を設けて、全ての転写残トナー
を再利用するように構成しても、転写材S上に最終的に
形成されるトナー像の実質的な画質劣化を防止すること
ができる。第1の像担持体をブラック用の像担持体とす
るのである。このブラック用の像担持体に黒トナー像を
形成するブラック現像装置に戻されたトナー中には比較
的多量の紙粉が含まれ、かかるトナーにより形成される
転写材上のトナー像にホタルが発生しやすくなるが、そ
のトナー像は文字画像であることが多いため、当該ホタ
ルが目立つことはない。またこのブラック現像装置より
も下流側に位置する各現像装置に各クリーニング装置か
ら戻されたトナー中に混入した紙粉の量は元々少ないの
で、その現像装置により形成されたトナー像中に多数ホ
タルができることはない。
【0067】上述のように、前述の基本構成の画像形成
装置において、クリーニング装置によって各像担持体か
ら除去した転写残トナーを、その各像担持体にトナー像
を形成する各現像装置にそれぞれ戻すトナー返送手段を
設けると共に、複数の現像装置のうちの1つを、像担持
体に黒トナー像を形成するブラック現像装置として構成
し、該ブラック現像装置により黒トナー像が形成される
像担持体を転写材の搬送方向最上流側に配置することに
よって、転写材上の画像の画質劣化を実質的に防止する
ことができる。
【0068】ところで、図1に示した画像形成装置にお
いて、転写材S上にイエロー用の像担持体2Yからイエ
ロートナー像が転写され、次いでそのイエロートナー像
に重ね合せ状態で、マゼンタ用の像担持体2Mからマゼ
ンタトナー像を転写される。このとき、仮に、転写材S
上に形成されたイエロートナー像のトナーがマゼンタ用
の像担持体2Mに多量に転移したとすると、そのイエロ
ートナー像も、マゼンタ色の転写残トナーと共に、クリ
ーニング装置27Mによって像担持体2Mから除去され
る。かかるトナーがトナー返送手段により現像装置22
Mに戻されるが、このトナーには少量のイエロートナー
が混入しているので、このトナーにより、像担持体2M
上にトナー像を形成すると、その画質が劣化する。
【0069】そこで、図1及び図2に示した画像形成装
置においては、第1乃至第4の像担持体2Y,2M,2
C,2BKのそれぞれに潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装
置が設けられている。図2に、ブラック用の像担持体2
BK用の潤滑剤塗布装置43の具体例が示されている
が、他の像担持体2Y,2M,2Cに潤滑剤を塗布する
潤滑剤塗布装置も、図2に示した潤滑剤塗布装置43と
全く同様に構成することができる。
【0070】図2に例示した潤滑剤塗布装置43は、潤
滑材44と、その潤滑材44から削られた潤滑剤を像担
持体表面に塗布する塗布部材の一例である塗布ブラシ4
5と、潤滑材44を保持するホルダ46と、潤滑材44
を塗布ブラシ45に対して当接させる加圧部材47の一
例である圧縮コイルばねとを有している。本明細書で
は、潤滑剤が固形状になったものを潤滑材と称し、その
潤滑材から削り取られて像担持体表面に塗布され、ない
しは塗布される状態となった粉末状の潤滑剤と区別する
ことにする。かかる潤滑剤ないしは潤滑材としては、フ
ッ素系樹脂、特にPTFE(ポリテトラフルオロエチレ
ン)を有利に使用することができる。
【0071】塗布ブラシ45は、クリーニングケース2
8又は画像形成装置本体1に回転自在に支持され、像担
持体2BKの表面に当接しながら、図示していない駆動
装置によって回転駆動される。このとき潤滑材44が塗
布ブラシ45に圧接するので、潤滑材44から潤滑剤が
削り取られ、その粉体状の潤滑剤が塗布ブラシ45に付
着し、次いで当該潤滑剤が像担持体2BKの表面の全幅
に亘って塗布される。塗布ブラシに代え、例えば発泡体
又は布などによって構成されたローラより成る塗布部材
を用いることもできる。またクリーニング装置のクリー
ニングブラシや帯電ローラ20などを塗布部材として用
いることもできる。
【0072】上述のように各像担持体2Y,2M,2
C,2BKの表面には、潤滑剤がそれぞれ塗布されるの
で、その表面エネルギーが低下する。このため、イエロ
ー用の像担持体2Yから転写材Sに転写されたイエロー
トナー像が、トナー像転写部T2においてマゼンタ用の
像担持体2Mと接触しても、そのイエロートナー像がマ
ゼンタ用の像担持体2Mに転移することを防止し、ない
しはその転移量を極く少量にすることができる。同様に
シアン用の像担持体2Cと、ブラック用の像担持体2B
Kに、転写材Sの側からその表面のトナーが転移するこ
とを阻止し、ないしはその転移を効果的に抑制できる。
従って、第2乃至第4の現像装置22M,22C,22
BKの現像剤中に他の色のトナーが混入する混色が発生
することを抑制することができる。また、各像担持体2
Y,2M,2C,2BKに潤滑剤を塗布することによ
り、その各表面に形成されたトナー像を転写材Sに転写
するときの転写効率が高められ、しかも像担持体表面の
摩耗量を低減し、当該像担持体の長寿命化も達成でき
る。
【0073】転写材の搬送方向最上流側に位置する第1
の像担持体2Yには、転写材Sからの異色トナーの転移
はないので、この像担持体2Yには潤滑剤を塗布しなく
ともよい。また潤滑剤塗布装置43を設ける構成は、全
てのクリーニング装置27Y,27M,27C,27B
Kと、そのそれぞれに対応する現像装置22Y,22
M,22C,22BKとの間にトナー返送手段41を設
けた場合のほか、最上流側のクリーニング装置27Yと
現像装置22Yとの間には、トナー返送手段を設けない
場合にも適用できる。要は、前述の基本構成の画像形成
装置において、クリーニング装置によって像担持体から
除去した転写残トナーを、その各像担持体にトナー像を
形成する現像装置に戻すトナー返送手段を、少なくと
も、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持体以外
の像担持体から転写残トナーを除去するクリーニング装
置と該像担持体にトナー像を形成する現像装置との間に
設けると共に、少なくとも、転写材の搬送方向最上流側
に位置する像担持体以外の像担持体に潤滑剤を塗布する
潤滑剤塗布装置を設けるのである。
【0074】その際、全てのクリーニング装置のそれぞ
れと、その各クリーニング装置に対応する各現像装置と
の間にトナー返送手段を設けると共に、全ての像担持体
のそれぞれに潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を設ける
こともでき、これによってトナーの消費量の低減と、像
担持体の長寿命化を同時に達成できる。
【0075】また、上記各構成を採用した際、像担持体
に塗布する潤滑剤の量が少なすぎると、像担持体に潤滑
剤を塗布した目的を達成できない。そこで、本発明者
は、図1に示した各像担持体2Y,2M,2C,2BK
の表面に次の表1に示す各量の潤滑剤をそれぞれ塗布
し、図3に示すようにA4サイズの紙より成る転写材S
をその長手方向の辺S1が転写材搬送方向Aに対して直
交する向き、すなわち横向きにして搬送し、その表面に
各像担持体からトナー像を転写する画像形成の実験を行
った。潤滑剤の各塗布量につき、転写材を連続して10
00枚給送してその転写材にフルカラートナー像を形成
したのであるが、このとき、潤滑剤の各塗布量に対する
各像担持体の表面の静止摩擦係数の値は表1に示すとお
りであった。なお、この静止摩擦係数の測定は、特開平
11−174764号公報にも記載されているオイラー
ベルト法を用いた。
【0076】
【表1】
【0077】上記実験の結果、各像担持体表面への潤滑
剤の塗布量が0.2mg以上であって、その表面の静止
摩擦係数が0.3以下となると、各現像装置22M,2
2C,22BKでのトナーの混色を効果的に抑え、高品
質な画像が得られると共に、トナー像の転写効率が向上
することが確認された。
【0078】上述した事実から、前述の潤滑剤塗布装置
を設けた各構成の画像形成装置において、潤滑剤塗布装
置が、長手方向の辺が転写材搬送方向に直交する向きに
して、A4サイズの転写材を1000枚搬送しながら連
続して画像形成動作を行う間に、像担持体に0.2mg
以上の潤滑剤を塗布するように潤滑剤塗布装置を構成す
ることが有利である。
【0079】上述のように像担持体に塗布する潤滑剤の
量が多い程、その効果が高められる。ところが、像担持
体からクリーニング装置によって回収した転写残トナー
を現像装置に戻すトナー返送手段を設けた場合、像担持
体への潤滑剤塗布量が多くなると、クリーニング装置に
よって像担持体から除去される潤滑剤の量も多くなる。
このような多量の潤滑剤が転写残トナーと共に現像装置
に運ばれると、現像装置の現像剤中の潤滑剤の含有比率
が高まり、これにより、トナーの帯電が正常に行われ
ず、異常画像が発生するおそれがある。
【0080】上述した点を確認するため、本発明者は次
の実験を行った。
【0081】先ず、実験用の容器にトナーとキャリアを
有する粉体状の二成分系現像剤を250g入れると共
に、その現像剤中に、表2の混入量の欄にそれぞれ示し
た各量のPTFE粉末(ダイキン製ルブロンL−2)を
混入した。ここでは実験を簡素化するため、固体状の潤
滑材を削るのではなく、粉末状の潤滑剤を使用した。そ
の後、その容器内の現像剤を混合撹拌し、次いでブロー
オフ法によって、容器内のトナー濃度(TC)と、トナ
ーの帯電量(Q/M)を測定した。その結果は表2に示
すとおりである。
【0082】
【表2】
【0083】表2から判るように、潤滑剤の混入量が増
大しても、現像剤のトナー濃度(TC)は大きくは変化
しない。これに対し、潤滑剤の混入量が1gまでは、ト
ナーの帯電量に大きな変化は見られないものの、その混
入量が2.0gとなると、トナーの帯電量の絶対値が急
激に減少し、潤滑剤の混入量が5.0gとなると、トナ
ーの帯電量は、所定の極性から逆転したプラスの値とな
った。トナーの帯電量がこのような値では、高品質なト
ナーを形成できず、地汚れが著しくなり、トナー帯電極
性が逆転すれば、普通の画像を形成することはできな
い。表2中の判定の欄の○×はこのことを示している。
【0084】上述したところから判るように、250g
の二成分系現像剤に混入する潤滑剤が1.0g以下であ
れば、トナーの帯電量の絶対値が大きく低下することは
なく、高い品質のトナー像を像担持体上に形成すること
ができる。この潤滑剤の量を現像剤1g当りに換算する
と、0.004g以下となる。
【0085】上述した事実に基づき、図1に示した画像
形成装置においては、その現像装置において使用される
現像剤の重量をD(g)としたとき、当該現像装置の現
像剤使用開始時から、その現像剤の使用終了時までに、
像担持体に0.004×D(g)以下の潤滑剤を塗布す
るように構成されている。現像装置に収容された二成分
系現像剤は、そのキャリアが経時劣化したとき、新たな
現像剤と交換されるが、新たな現像剤を使用し始めてか
ら、これを交換するまでに、上述した量の潤滑剤を像担
持体に塗布するのである。このようにすれば、仮に、像
担持体に塗布した潤滑剤が全てクリーニング装置を介し
て現像装置に回収され、全ての潤滑剤が当該現像装置に
留まったとしても、現像剤の交換時の現像剤中には、
0.004×D(g)の潤滑剤が存在するだけである。
このような量の潤滑剤が現像装置に留ったとしても、そ
の現像剤の1g当りの潤滑剤の量は0.004gとな
り、当該現像剤のトナーの帯電量が著しく減少したり、
その帯電極性が逆転することはなく、この現像剤によっ
て高品質なトナー像を像担持体上に形成することができ
る。実際には、像担持体に塗布された潤滑剤の一部は、
転写材に付着して持ち去られるので、現像装置中に上述
の如き量の潤滑剤が留まることはなく、トナー帯電量の
低下を一層確実に防止することができる。
【0086】なお、上述の現像剤の交換は、図2に示し
た現像装置22BKの現像ケース23中の現像剤を、図
示していない開口から抜き出し、新たな現像剤を現像ケ
ース23中に入れることにより行うようにしてもよい
が、プロセスカートリッジ18BKの全体を新たなプロ
セスカートリッジと交換することによって、現像剤の交
換を行うようにしてもよい。或いは、現像装置の現像ケ
ース23を、他のユニットケース19の部分から分離で
きるように構成し、現像装置22BKだけを新たなもの
と交換することにより、現像剤を交換するように構成す
ることもできる。
【0087】像担持体に0.004×D(g)以下の潤
滑剤を塗布する上記構成は、タンデム方式の現像装置に
限らず、1つの像担持体を有する画像形成装置などにも
適用できる。要は、像担持体と、トナーとキャリアを有
する二成分系現像剤を用いて前記像担持体にトナー像を
形成する現像装置と、転写材にトナー像を転写したあと
の像担持体表面に残留する転写残トナーを除去するクリ
ーニング装置と、その除去した転写残トナーを上記現像
装置に戻すトナー返送手段と、上記像担持体の表面に潤
滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置とを具備する画像形成装
置には、全て適用することができるのである。
【0088】ところで、図1に示した画像形成装置のシ
ート給送装置10には、そのカセット11に収容された
転写材Sの一方の面(図の例では上面)に圧接しながら
回転し、その転写材をトナー像転写部に向けて送り出す
送り出しローラ13を有している。かかる送り出しロー
ラ13は、その外周面が例えばゴムなどの高摩擦材料で
構成され、かかる外周面が転写材Sの上面に強く摩擦接
触して、転写材Sを送り出すように構成されている。こ
のように送り出しローラ13が転写材Sに強く接触する
とき、転写材Sが紙の場合、紙粉が発生しやすくなる。
かかる紙粉が転写材Sに付着し、この転写材Sが各トナ
ー像転写部T1,T2,T3,T4を通るとき、当該紙
粉がそのまま各像担持体に転移したとすれば、多量の紙
粉がトナー返送手段を介して現像装置に送られ、転写材
上のトナー像にホタルが形成されやすくなる。
【0089】そこで、図1に示した画像形成装置におい
ては、送り出しローラ13が当接した転写材Sの一方の
面と反対側の他方の面が、トナー像の転写時に像担持体
に接触するように、像担持体と送り出しローラ13の位
置が設定されている。回転する送り出しローラ13と、
転写材Sの一方の面との摩擦により生じた紙粉は、その
一方の面に付着し、その他方の面に付着した紙粉の量は
極く少量である。このような紙粉の付着量の少ない面
が、像担持体に接触してトナー像の転写が行われるので
ある。このため、各像担持体に移行する紙粉を少なくす
ることができ、前述の各構成と相俟って、転写材S上の
トナー像にホタルが形成される不具合を低減することが
できる。
【0090】また図1に示した画像形成装置には、トナ
ー像の転写時に像担持体に接触する側の転写材面に当接
しながら当該転写材を、トナー像転写部に向けて搬送す
る搬送ローラ47,48,49,14が設けられている
が、これらのローラの少なくとも1つには、図4に示す
ように、当該搬送ローラの表面に付着した紙粉を除去す
る紙粉除去手段の一例であるブレード50が設けられて
いる。ブレード50は、例えば樹脂製又は金属製の薄い
シート材により構成され、その先端部が搬送ローラの周
面に圧接して、ここに付着した紙粉を除去する。これら
の搬送ローラに紙粉が付着していると、これが転写材S
の面に移行し、その移行した紙粉が像担持体に転移する
ことになるが、かかる紙粉を搬送ローラの表面からブレ
ード50によって掻き取ることにより、像担持体に紙粉
が移行することを抑制でき、ホタルの発生をより効果的
に抑えることができる。
【0091】また、図1に示した画像形成装置には、転
写材を挟持しながら回転し、その転写材をトナー像転写
部へ向けて搬送する複数の搬送ローラ対を有している
が、その少なくとも1つの搬送ローラ対を構成する搬送
ローラのうち、トナー像の転写時に像担持体に接触する
側の転写材面に当接する方の搬送ローラ47,48,4
9,14は、その少なくとも表面部分が金属により構成
され、他方の搬送ローラ47A,48A,49A,14
Aは、その少なくとも表面部分がゴムにより構成されて
いる。搬送ローラ対の両搬送ローラの表面を金属で構成
すると、転写材Sに大きな搬送力を与えることができな
いため、一方の搬送ローラの表面を金属で構成し、他方
の搬送ローラの表面をゴムにより構成し、転写材Sに大
きな搬送力を与えることが望ましい。その際、表面がゴ
ムより成る搬送ローラと転写材は強く摩擦接触し、その
ゴム表面が転写材に擦り付けられるので、紙粉が発生し
やすくなる。従って、表面がゴムより成る搬送ローラに
接触した転写材の面が像担持体に接触したとすると、多
量の紙粉が像担持体に転移するおそれがある。前述のよ
うに、表面が金属より成る搬送ローラが、像担持体に接
する側の転写材面に当接するように構成することによ
り、上記不具合を防止することができる。
【0092】レジストローラ14,14Aは、所定のタ
イミングで回転を開始して転写材を所定のタイミングで
トナー像転写部に送り込む働きをなすものであるため、
特に転写材Sとの摩擦力が大きくなり、紙粉が発生しや
すくなる。従って、紙粉除去手段により紙粉を除去され
る搬送ローラ及び表面が金属とゴムとでそれぞれ構成さ
れる搬送ローラが、レジストローラ14,14Aである
と、特にその効果を発揮することができる。
【0093】ところで、潤滑剤を固形化して成る潤滑材
と、その潤滑材から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗
布する塗布部材とを有する潤滑剤塗布装置に関する具体
的構成例は先に説明したが、本例の潤滑剤塗布装置43
は、さらに、像担持体表面に適正な量の潤滑剤を塗布し
た状態を維持できるように、次の如く構成されている。
【0094】図2において、塗布部材の一例である塗布
ブラシ45は、導電性材料により構成され、この塗布ブ
ラシ45は、切換スイッチ51を介して、第1の電源5
2又は第2の電源53に接続される。この例では潤滑材
44がフッ素系樹脂より成り、かかる潤滑材44から削
り取られた潤滑剤は非常にマイナスに帯電しやすい。
【0095】ここで、像担持体2BKの表面への潤滑剤
の塗布を促進すべきときは、切換スイッチ51が図2に
実線で示す位置に切り換えられ、これにより塗布ブラシ
45は第1の電源52に接続され、当該塗布ブラシ45
には第1の電源52によってマイナスの電圧が印加され
る。このため、塗布ブラシ45に付着したマイナス極性
の潤滑剤が静電的に像担持体2BKの表面に移行しやす
くなり、像担持体2BKへの潤滑剤の塗布が促進され
る。
【0096】逆に像担持体2BKへの潤滑剤の塗布を抑
制し、ないしは像担持体表面に付着した潤滑剤を塗布ブ
ラシ45の側に剥ぎ取るべきときは、スイッチ51が図
2に鎖線で示した位置に切り換えられる。これによって
塗布ブラシ45は第2の電源53に接続され、当該ブラ
シ45にプラスの電圧が印加される。このため、塗布ブ
ラシ45に付着したマイナス極性の潤滑剤は、その塗布
ブラシ45に静電的に引かれ、像担持体2BKへの潤滑
剤の塗布が抑制され、或いは像担持体2BKの側から潤
滑剤が塗布ブラシ側に移行する。
【0097】上述のスイッチ51、第1の電源52及び
第2の電源53は、塗布部材の一例である塗布ブラシ4
5に付着した潤滑剤の帯電極性と同極性の電圧と逆極性
の電圧を選択的に塗布部材に印加することの可能な電圧
印加手段の一例を構成し、かかる電圧印加手段を潤滑剤
塗布装置に設け、塗布部材に印加する電圧の極性を選択
することにより、像担持体表面に適正量の潤滑剤を塗布
することができ、像担持体表面の摩擦係数を所望する範
囲の値に安定した状態で維持することができる。かかる
構成に加え、塗布部材の回転数を調整したり、塗布部材
に対する潤滑材の圧接力を調整するなどして、像担持体
表面への潤滑剤の塗布量を制御することもできる。
【0098】さらに、潤滑材44と、塗布部材の一例で
ある塗布ブラシ45とを接離させる接離手段を設けた
り、塗布部材を像担持体の表面に対して接離させる接離
手段を設けることもできる。像担持体への潤滑剤の塗布
を促進させるときは、図2に示すように潤滑材44を塗
布ブラシ45に圧接させ、かつその塗布ブラシ45を像
担持体2BKの表面に当接させる。これに対し、像担持
体2BKへの潤滑剤の塗布を抑制すべきときは、潤滑材
44を塗布ブラシ45から離間させ、或いは塗布ブラシ
45を像担持体から離間させる。
【0099】上述の接離手段は、例えば、潤滑材44又
は塗布ブラシ45を駆動するソレノイド或いはモータな
どにより構成することができる。
【0100】また、上述した各潤滑剤塗布装置に、像担
持体表面に塗布すべき潤滑剤の量を検知する検知手段を
設け、その検知結果に基づいて、塗布ブラシ45への印
加電圧の極性を選択し、或いは塗布ブラシ45に対する
潤滑材44の接離、又は像担持体に対する塗布ブラシ4
5の接離を制御して、像担持体表面に塗布された潤滑剤
の量が適正量となるように、像担持体に対する潤滑剤の
塗布量を規制すると特に有利である。
【0101】上記検知手段としては、例えば、像担持体
表面の摩擦係数を検知する摩擦係数検知装置などを適宜
採用できる。摩擦係数検知装置により、像担持体表面の
摩擦係数が予め定められた上限値よりも上昇したことが
検知されたとき、塗布ブラシ45に対して、潤滑剤の帯
電極性と同極性の電圧を印加し、或いは潤滑材44を塗
布ブラシ45に当接させ、或いはまた塗布ブラシ45を
像担持体2BKの表面に当接させて像担持体への潤滑剤
の塗布を促進させる。逆に、像担持体表面の摩擦係数が
予め決められた下限値よりも低下したことが検知された
ときは、塗布ブラシ45に対し、潤滑剤の帯電極性と逆
極性の電圧を印加し、或いは潤滑材44を塗布ブラシ4
5から離間させ、或いはまた塗布ブラシ45を像担持体
から離間させて、像担持体表面への潤滑剤の塗布を抑制
し、ないしは像担持体表面から潤滑剤を剥ぎ取るのであ
る。
【0102】或いは、像担持体表面に形成される静電潜
像の面積、すなわちレーザビームLによる像担持体表面
への書き込み画素数を画像形成装置の制御部にて検出す
ることにより、像担持体表面へ塗布すべき潤滑剤の量を
検知することもできる。クリーニング装置に入る像担持
体上の転写残トナーが多いとき、すなわち像担持体上の
静電潜像の面積が多いときは、クリーニング装置におい
て転写残トナーと共に除去される潤滑剤の量が増大する
ので、この場合には、前述のようにして、像担持体への
潤滑剤の塗布を促進させる。逆に像担持体上の静電潜像
の面積が小さく、クリーニング装置に入る転写残トナー
の量が少ないときは、クリーニング装置によって像担持
体から除去される潤滑剤の量が減少するので、この場合
には像担持体への潤滑剤の塗布を抑制する。
【0103】以上説明した潤滑剤塗布装置に関する各構
成は、タンデム方式以外の画像形成装置、例えば像担持
体が1つだけ設けられた画像形成装置の潤滑剤塗布装置
にも適用できる。また像担持体が感光体以外のものから
成るときにも適用できる。例えば、現像装置により感光
体上にトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写体よ
り成る像担持体上に一次転写し、さらにそのトナー像を
転写材に二次転写する形式の画像形成装置においては、
中間転写体より成る像担持体に潤滑剤を塗布することが
従来より行われているが、かかる像担持体に潤滑剤を塗
布する潤滑剤塗布装置にも、前述の各構成を採用するこ
とができる。
【0104】本発明は、プリンタ以外の各種画像形成装
置にも適用でき、また上述した実施形態例の構成に限定
されるものではない。さらに、上述した各構成を適宜組
み合せて、画像形成装置ないしは潤滑剤塗布装置を構成
することもできる。
【0105】
【発明の効果】請求項1乃至3に係る発明によれば、転
写材上の異物が最も多く移行する転写材搬送方向最上流
側の像担持体から除去した転写残トナーを現像装置にて
再利用せず、他の像担持体から除去した転写残トナー
を、その像担持体にトナー像を形成するために再利用す
るので、トナーの消費量を抑えることができると共に、
異物に基因する画像の画質劣化を効果的に抑えることが
できる。
【0106】特に、請求項2に係る発明によれば、転写
材上の異物が最も移行し難い像担持体から除去した転写
残トナーだけを現像装置にて再利用するので、画質劣化
をより一層抑えることができる。
【0107】請求項4及び5に係る発明によれば、転写
材上の異物が最も多く移行する転写材搬送方向最上流側
の像担持体にトナー像を形成する現像装置のトナー濃度
を、他の現像装置のトナー濃度よりも上げることによ
り、転写材から像担持体へ移行した異物に基因する画像
の画質劣化を効果的に抑えることができる。
【0108】請求項6に係る発明によれば、転写材上の
異物が最も多く移行する転写材搬送方向最上流側の像担
持体に、イエロー現像装置によって、異物による画質劣
化の目立たないイエロートナー像を形成し、これを転写
材に転写するように構成されているので、イエロー現像
装置中に比較的多量の異物が含まれていても、その異物
による画質劣化を実質的に抑制することができる。
【0109】請求項7に係る発明によれば、転写材上の
異物が最も多く移行する転写材搬送方向最上流側の像担
持体に、ブラック現像装置によって、異物による画質劣
化の目立たない文字画像を形成し、これを転写材に転写
するように構成されているので、ブラック現像装置中に
比較的多量の異物が含まれていても、その異物による画
質劣化を実質的に抑制することができる。
【0110】請求項8及び9に係る発明によれば、像担
持体に潤滑剤を塗布するので、上流側の像担持体から転
写材上に転移したトナーが下流側の像担持体に付着し難
くすることができ、その下流側の像担持体から除去した
転写残トナーを現像装置にて再使用し、該トナーでトナ
ー像を形成したときの画質劣化を効果的に抑えることが
できる。
【0111】請求項10に係る発明によれば、像担持体
に潤滑剤に塗布する効果を高めることができる。
【0112】請求項11に係る発明によれば、潤滑剤を
塗布した像担持体から、転写残トナーと潤滑剤を除去
し、これを現像装置に戻して使用したとき、その現像装
置の現像剤中に混入した潤滑剤の量を少なくすることが
でき、その現像剤により形成されたトナー像の画質劣化
を効果的に抑えることができる。
【0113】請求項12乃至15に係る発明によれば、
像担持体に紙粉が移行する不具合を効果的に抑制するこ
とができる。
【0114】請求項16乃至18に係る発明によれば、
像担持体に適正量の潤滑剤を塗布することが可能であ
る。
【0115】請求項19に係る発明によれば、像担持体
に塗布すべき潤滑剤の量を検知するので、より一層、像
担持体に適正量の潤滑剤を塗布することが可能である。
【0116】請求項20に係る発明によれば、請求項1
6乃至19に係る潤滑剤塗布装置を備えた画像形成装置
を供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す垂直断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】搬送される転写材の向きを説明する平面図であ
る。
【図4】搬送ローラに付着した紙粉を除去するブレード
を示す図である。
【符号の説明】
2Y 像担持体 2M 像担持体 2C 像担持体 2BK 像担持体 13 送り出しローラ 14 レジストローラ 14A レジストローラ 22Y 現像装置 22M 現像装置 22C 現像装置 22BK 現像装置 27Y クリーニング装置 27M クリーニング装置 27C クリーニング装置 27BK クリーニング装置 41 トナー返送手段 43 潤滑剤塗布装置 44 潤滑材 47 トナー搬送ローラ 47A トナー搬送ローラ 48 トナー搬送ローラ 48A トナー搬送ローラ 49 トナー搬送ローラ 49A トナー搬送ローラ A 転写材搬送方向 D 現像剤 S 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 眞澄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 結城 和彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小澤 義則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 服部 良雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 横川 信人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H030 AB02 AD03 AD05 BB23 BB33 BB63 2H034 AA01 AA05 BD01 BD07 CA01 CB01

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材の搬送方向に沿って配列された少
    なくとも2つの像担持体と、その各像担持体に互いに色
    の異なるトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、転写
    材にトナー像を転写したあとの各像担持体表面に残留す
    る転写残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装置と
    を具備する画像形成装置において、 クリーニング装置によって像担持体から除去した転写残
    トナーを、その像担持体にトナー像を形成する現像装置
    に戻すトナー返送手段を、転写材の搬送方向最上流側に
    位置する像担持体以外の少なくとも1つの像担持体から
    転写残トナーを除去するクリーニング装置と該像担持体
    にトナー像を形成する現像装置との間にだけ設けたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 転写材の搬送方向最下流側の像担持体か
    ら転写残トナーを除去するクリーニング装置と該像担持
    体にトナー像を形成する現像装置との間にだけトナー返
    送手段を設けた請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 転写材の搬送方向に沿って、その上流側
    から下流側へ向けて第1乃至第4の4つの像担持体を設
    けると共に、各像担持体に互いに色の異なるトナー像を
    それぞれ形成する第1乃至第4の現像装置と、各像担持
    体上の転写残トナーをそれぞれ除去する第1乃至第4の
    クリーニング装置とを設け、かつ第2乃至第4のクリー
    ニング装置のうちの少なくとも1つと、そのクリーニン
    グ装置に対応する現像装置との間にだけトナー返送手段
    を設けた請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 転写材の搬送方向に沿って配列された少
    なくとも2つの像担持体と、その各像担持体に互いに色
    の異なるトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、転写
    材にトナー像を転写したあとの各像担持体表面に残留す
    る転写残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装置と
    を具備する画像形成装置において、 クリーニング装置によって各像担持体から除去した転写
    残トナーを、その各像担持体にトナー像を形成する現像
    装置にそれぞれ戻すトナー返送手段を設けると共に、各
    現像装置をトナーとキャリアを有する二成分系現像剤に
    より各像担持体にトナー像を形成する現像装置として構
    成し、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持体に
    トナー像を形成する現像装置の二成分系現像剤のトナー
    濃度が、その像担持体よりも転写材の搬送方向下流側に
    位置する像担持体にトナー像を形成する現像装置の二成
    分系現像剤のトナー濃度よりも高くなるように、その各
    トナー濃度を制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 転写材の搬送方向に沿って、その上流側
    から下流側へ向けて第1乃至第4の4つの像担持体を設
    けると共に、各像担持体に互いに色の異なるトナー像を
    それぞれ形成する第1乃至第4の現像装置を設け、その
    第1乃至第4の現像装置の二成分系現像剤のトナー濃度
    をそれぞれTC1,TC2,TC3及びTC4としたと
    き、TC1>TC2≧TC3≧TC4となるように、そ
    の各トナー濃度を制御する請求項4に記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 転写材の搬送方向に沿って配列された少
    なくとも2つの像担持体と、その各像担持体に互いに色
    の異なるトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、転写
    材にトナー像を転写したあとの各像担持体表面に残留す
    る転写残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装置と
    を具備する画像形成装置において、クリーニング装置に
    よって各像担持体から除去した転写残トナーを、その各
    像担持体にトナー像を形成する各現像装置にそれぞれ戻
    すトナー返送手段を設けると共に、複数の現像装置のう
    ちの1つを、像担持体にイエロートナー像を形成するイ
    エロー現像装置として構成し、該イエロー現像装置によ
    りイエロートナー像が形成される像担持体を転写材の搬
    送方向最上流側に配置したことを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 転写材の搬送方向に沿って配列された少
    なくとも2つの像担持体と、その各像担持体に互いに色
    の異なるトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、転写
    材にトナー像を転写したあとの各像担持体表面に残留す
    る転写残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装置と
    を具備する画像形成装置において、クリーニング装置に
    よって各像担持体から除去した転写残トナーを、その各
    像担持体にトナー像を形成する各現像装置にそれぞれ戻
    すトナー返送手段を設けると共に、複数の現像装置のう
    ちの1つを、像担持体に黒トナー像を形成するブラック
    現像装置として構成し、該ブラック現像装置により黒ト
    ナー像が形成される像担持体を転写材の搬送方向最上流
    側に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 転写材の搬送方向に沿って配列された少
    なくとも2つの像担持体と、その各像担持体に互いに色
    の異なるトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、転写
    材にトナー像を転写したあとの各像担持体表面に残留す
    る転写残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装置と
    を具備する画像形成装置において、 クリーニング装置によって像担持体から除去した転写残
    トナーを、その各像担持体にトナー像を形成する現像装
    置に戻すトナー返送手段を、少なくとも、転写材の搬送
    方向最上流側に位置する像担持体以外の像担持体から転
    写残トナーを除去するクリーニング装置と該像担持体に
    トナー像を形成する現像装置との間に設けると共に、少
    なくとも、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持
    体以外の像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を
    設けたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 全てのクリーニング装置のそれぞれと、
    その各クリーニング装置に対応する各現像装置との間に
    トナー返送手段を設けると共に、全ての像担持体のそれ
    ぞれに潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を設けた請求項
    8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記潤滑剤塗布装置は、長手方向の辺
    が転写材搬送方向に直交する向きにして、A4サイズの
    転写材を1000枚搬送しながら連続して画像形成動作
    を行う間に、像担持体に0.2mg以上の潤滑剤を塗布
    する請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 像担持体と、トナーとキャリアを有す
    る二成分系現像剤を用いて前記像担持体にトナー像を形
    成する現像装置と、転写材にトナー像を転写したあとの
    像担持体表面に残留する転写残トナーを除去するクリー
    ニング装置と、その除去した転写残トナーを前記現像装
    置に戻すトナー返送手段と、前記像担持体の表面に潤滑
    剤を塗布する潤滑剤塗布装置とを具備する画像形成装置
    において、 前記現像装置において使用される現像剤の重量をD
    (g)としたとき、該現像装置の現像剤使用開始時か
    ら、その現像剤の使用終了時までに、前記像担持体に
    0.004×D(g)以下の潤滑剤を塗布することを特
    徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 転写材の一方の面に圧接しながら回転
    し、その転写材をトナー像転写部に向けて送り出す送り
    出しローラを有し、該送り出しローラが当接した転写材
    の一方の面と反対側の他方の面が、トナー像の転写時に
    像担持体に接触するように、像担持体と送り出しローラ
    の位置を設定した請求項1乃至11のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  13. 【請求項13】 トナー像の転写時に像担持体に接触す
    る側の転写材面に当接しながら当該転写材を、トナー像
    転写部に向けて搬送する搬送ローラと、該搬送ローラの
    表面に付着した紙粉を除去する紙粉除去手段とを有する
    請求項1乃至12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 転写材を挟持しながら回転し、該転写
    材をトナー像転写部へ向けて搬送する搬送ローラ対を有
    し、該搬送ローラ対を構成する搬送ローラのうち、トナ
    ー像の転写時に像担持体に接触する側の転写材面に当接
    する方の搬送ローラは、その少なくとも表面部分が金属
    により構成され、他方の搬送ローラは、その少なくとも
    表面部分がゴムにより構成されている請求項1乃至13
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記搬送ローラは、転写材を所定のタ
    イミングでトナー像転写部に送り込むレジストローラで
    ある請求項13又は14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、該
    潤滑材から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗
    布部材とを有する潤滑剤塗布装置において、 前記塗布部材に付着した潤滑剤の帯電極性と同極性の電
    圧と逆極性の電圧を選択的に前記塗布部材に印加するこ
    との可能な電圧印加手段を設けたことを特徴とする潤滑
    剤塗布装置。
  17. 【請求項17】 潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、該
    潤滑材から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗
    布部材とを有する潤滑剤塗布装置において、 前記潤滑材と前記塗布部材とを接離させる接離手段を設
    けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  18. 【請求項18】 潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、該
    潤滑材から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗
    布部材とを有する潤滑剤塗布装置において、 前記塗布部材を像担持体に対して接離させる接離手段を
    設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  19. 【請求項19】 像担持体表面に塗布すべき潤滑剤の量
    を検知する検知手段を設けた請求項16乃至18のいず
    れかに記載の潤滑剤塗布装置。
  20. 【請求項20】 請求項16乃至19のいずれかに記載
    の潤滑剤塗布装置を具備して成る画像形成装置。
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