JP2009169097A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感光体ドラム表面に対する所要の現像性を確保しかつ、未現像トナーの現像ローラから磁気ローラへの引き剥がし性を所要のとおりに確保すること。
【解決手段】現像装置100は、磁気ローラ130と、磁気ローラ130に所定の隙間をおいて配設された現像ローラ140とを備えている。磁気ローラ130に保持された現像剤中のトナーは現像ローラ130の周表面に静電的に付着させられ、磁気ローラ130と現像ローラ140の周速度差が600mm/sec以上である。現像ローラ14−の周表面には合成樹脂被覆層が配設され、合成樹脂被覆層は、磁性キャリアとの摩擦による帯電極性がトナーと同極性である。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁性キャリアと非磁性トナーとからなる2成分現像剤を周表面に保持して搬送する磁気ローラと、磁気ローラに所定の隙間をおいて配設された現像ローラとを備え、磁気ローラに保持された現像剤中のトナーが現像ローラの周表面に静電的に付着させられる現像装置及び該現像装置を備えた画像形成装置(例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機)に関する。
磁性キャリアと非磁性トナーとからなる2成分現像剤を周表面に保持して搬送する磁気ローラと、磁気ローラに所定の隙間をおいて配設された現像ローラとを備え、磁気ローラに保持された現像剤中のトナーが現像ローラの周表面に静電的に付着させられる現像装置は、特許文献1に開示されている。この、いわゆるハイブリッド式現像装置によれば、タンデム型のカラー画像形成装置において、色の異なるトナーを相互に乱すことなく像担持体上又は記録媒体上に正確に重ねることができるので、色ズレの少ない高画質のカラー画像の形成が可能である。
特開2004−318092号公報
上記現像装置において、現像ローラはアルミニウム製であるが、現像ローラへの印加電位の、感光体ドラムへのリークを防止するため、現像ローラの表面にアルミニウムの酸化皮膜が形成されている(換言すれば、アルマイト処理が施されている)。そして上記現像装置を備えた画像形成装置において、エージング(電源投入後のウォームアップ、ジャム処理後のウォームアップなどの現像準備作動)が行われた場合には、現像ローラと磁気ローラとの間で相対回転が行われるが、その際、磁気ローラ上の現像剤(すなわち磁性キャリアと非磁性トナーとからなる磁気ブラシ)により現像ローラ上の未現像トナーが摺擦される。そして該摺擦において、トナーと現像ローラ表面に形成されたアルミニウムの酸化皮膜との間に摩擦が生ずるが、この摩擦によりトナーの帯電量が過剰にアップしてしまう場合がある。その結果、現像ローラ表面に存在する、帯電性が高く電荷鏡像力の大きな小径のトナーは、より大きな電荷を保持し鏡像力もより大きくなってしまった。このように、現像ローラ表面の、帯電量が過剰にアップしたトナーは、現像ローラに所定のバイアス電圧が印加されても、現像ローラ表面から離れにくくなるので、現像ローラ表面から感光体ドラム表面へのトナーの飛翔が所要のとおりに円滑に遂行されず、感光体ドラム表面に対する現像性が低下するとともに、現像ローラ表面に存在する未現像トナーの、現像ローラから磁気ローラへの引き剥がし性も低下するため、さらに現像性を低下させることになる。このような不具合の発生は、現像ローラと磁気ローラの周速度差が600mm/sec以上である場合には、より顕著に認められた。よって、表面にアルマイト処理を施した現像ローラを含む現像装置を備えた画像形成装置においては、現像性と引き剥がし性を両立しつつ、長期に渡って安定した画像形成を行うことが困難であった。
本発明の目的は、現像ローラから感光体ドラム表面へのトナーの飛翔が所要のとおりに円滑に遂行されて感光体ドラム表面に対する所要の現像性を確保しかつ、未現像トナーの現像ローラから磁気ローラへの引き剥がし性を所要のとおりに確保することを可能にする、新規な現像装置及び該現像装置を備えた画像形成装置を提供することである。
本発明の一局面によれば、
磁性キャリアと非磁性トナーとからなる2成分現像剤を周表面に保持して搬送する磁気ローラと、磁気ローラに所定の隙間をおいて配設された現像ローラとを備え、磁気ローラに保持された現像剤中のトナーが現像ローラの周表面に静電的に付着させられ、磁気ローラと現像ローラの周速度差が600mm/sec以上である現像装置において、
現像ローラの周表面には合成樹脂被覆層が配設され、合成樹脂被覆層は、磁性キャリアとの摩擦による帯電極性がトナーと同極性である、
ことを特徴とする現像装置、が提供される。
合成樹脂被覆層はシリコーン変性ポリウレタンから構成される、ことが好ましい。
合成樹脂被覆層は、体積抵抗率が10〜10Ω・cm、表面粗さRaが0.10〜0.80、表面摩擦係数μが0.10〜0.50である、ことが好ましい。
現像ローラはアルミニウム製であり、合成樹脂被覆層の下層として、体積抵抗率が10〜1011Ω・cmである下層が配設され、該下層はアルミニウムの酸化皮膜から形成される、ことが好ましい。
磁気ローラの内部には静止永久磁石が配設され、現像ローラの内部であって、磁気ローラに対向する側の内部には、静止磁性部材が配設されている、ことが好ましい。
本発明の他の局面によれば、
像担持体と、像担持体に所定の隙間をおいて配置された現像ローラを含む現像装置とを備え、現像ローラの周表面に静電的に付着されたトナーが感光体ドラムの表面に飛翔されることにより感光体ドラムの周表面に形成された静電潜像を現像する画像形成装置において、
該現像装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の現像装置から構成される、
ことを特徴とする画像形成装置、が提供される。
以下、本発明に従って構成された現像装置、及び該現像装置を備えた画像形成装置であるタンデム型カラープリンタ(以下、「プリンタ」と略称する)の好適な実施形態を、添付図面を参照して更に詳細に説明する。
図8には、本発明に従って構成された現像装置を備えたプリンタの概略構成断面図が示されている。図示のプリンタは、ほぼ直方体形状のプリンタ本体2を備えている。プリンタ本体2内には、ブラック用作像手段3、シアン用作像手段4、マゼンタ用作像手段5及びイエロー用作像手段6が、水平方向に図8において左から右に向かってこの順に配列されている。これらの作像手段3、4、5及び6は、それぞれ、感光体ドラム10、帯電器12、露光装置(実施形態においては露光装置の一部であるLEDヘッド)14、後に詳述する現像装置100、転写ローラ16、クリーニング装置18などの作像エレメントを備えている。なお、図8においては、図示の簡略化のため、上記作像エレメントの符号は、ブラック用作像手段3においてのみ付してある。各作像手段3、4、5及び6の現像装置100には、それぞれ、対応する色のトナーを補給するためのトナーコンテナ100Aが装着されている。
作像手段3、4、5及び6の下側には、搬送ベルト機構20が配設されている。搬送ベルト機構20は、駆動ローラ20Aと、被駆動ローラ20Bと、駆動ローラ20A及び被駆動ローラ20B間に巻き掛けられた無端状の搬送ベルト20Cとを備えている。搬送ベルト20Cの上側の移動面20aは、作像手段3、4、5及び6における感光体ドラム10と転写ローラ16との間を通ってほぼ水平横方向に延在し、かつ記録媒体である用紙の搬送面を形成している。搬送ベルト20Cは、駆動ローラ20A及び被駆動ローラ20Bにより、図8において反時計方向(図8における矢印方向)に回転移動させられる。搬送ベルト機構20の下方には、3個の給紙カセット22が配設されている。搬送ベルト機構20の下流側には定着装置24、排出ローラ26、排紙トレイ28などが配設されている。排紙トレイ28はプリンタ本体2の上面に配設されている。給紙カセット22のいずれか1個から送り出された用紙は、搬送ベルト機構20により感光体ドラム10と転写ローラ16との間を通して搬送される。用紙には、カラー画像に対応した色のトナーが順次に重合転写され、定着装置24により定着された後、排出ローラ26により排紙トレイ28にいわゆるフェースダウンの形態で排出される。
次に、上記プリンタに備えられた現像装置100を含む作像手段3、4、5及び6について詳細に説明する。なお、作像手段3、4、5及び6の構成及び作用は相互に実質的に同じであるので、以下、それらを代表して、ブラック用作像手段3について説明する。
図1を参照して、先にも述べたように、作像手段3は、感光体ドラム10、帯電器12、露光装置14、現像装置100、転写ローラ16、クリーニング装置18などの作像エレメントを備えている。感光体ドラム10における感光材料として、正帯電有機感光体(正OPC)、a−si感光体などを用いることができる。露光装置14は、半導体レーザもしくはLEDヘッドを用いることができる。
現像装置100は、適宜の合成樹脂から形成することができるハウジング110を備えている。ハウジング110の、感光体ドラム10と対向する端面は開口されており、ハウジング110内には磁性キャリアと非磁性トナーとからなる2成分現像剤が収容されている。ハウジング110内には、収容された2成分現像剤を撹拌搬送する撹拌搬送手段120と、現像剤を周表面に磁気的に吸引保持して搬送する磁気ローラ130と、磁気ローラ130及び感光体ドラム10の各々の周表面に対し所定の隙間をおいて配設されてトナーのみが付着させられる現像ローラ140とがそれぞれ回転自在に配設されている。
磁気ローラ130は、アルミニウムなどの非磁性材料からなる円筒状の磁気スリーブ132と、磁気スリーブ132内に配設されかつ複数の磁極N1、S1、N2、N3、S2がこの順に周方向に配列された静止永久磁石134とを備えている。静止永久磁石134については更に後述する。磁気スリーブ132の周表面には2成分現像剤が磁気的に吸引保持されて磁気ブラシが形成され、磁気スリーブ132の回転により2成分現像剤が搬送される。この磁気ローラ130には、第1の直流電源装置136によって所定の直流バイアス電圧が印加されると共に、第1の交流電源装置138によって交流バイアス電圧が重畳して印加されるよう構成されている。
現像ローラ140は、導電性の金属、実施形態においてはアルミニウムからなる円筒状部材(スリーブ)142と、円筒状部材142内に配設された静止磁性部材144とを備えている。静止磁性部材144は、現像ローラ140の、磁気ローラ130に対向する内側に配設されている。現像ローラ140には、第2の直流電源装置146によって所定の直流バイアス電圧が印加されると共に、第2の交流電源装置148によって交流バイアス電圧が重畳して印加されるよう構成されている。
ハウジング110内には、磁気ローラ130と隣接する位置に第1の現像剤撹拌室112が設けられ、更に第1の現像剤撹拌室112と隔壁113によって仕切られた第2の現像剤撹拌室114が設けられている。第1及び第2の現像剤撹拌室112及び114は、磁気ローラ130の軸方向両端部において相互に連通され、全体として無端状の循環搬送路が形成される。この循環搬送路は、ハウジング110内の現像室を構成する。第1の現像剤撹拌室112は、磁気ローラ130と平行に磁気ローラ130に沿って直線状に延在する。第2の現像剤撹拌室114は、隔壁113を挟んで第1の現像剤撹拌室112と平行に直線状に延在する。
撹拌搬送手段120は、第1の撹拌搬送部材である第1の回転螺旋羽根部材122と、第2の撹拌搬送部材である第2の回転螺旋羽根部材124とからなる。第1の回転螺旋羽根部材122は、第1の現像剤撹拌室112に沿って直線状に延在するよう第1の現像剤撹拌室112内に回転自在に配設され、第2の回転螺旋羽根部材124は、第2の現像剤撹拌室114に沿って直線状に延在するよう第2の現像剤撹拌室114内に回転自在に配設されている。ハウジング110内にはまた、磁気ローラ130の周表面に保持された現像剤の層厚を規制する層厚規制ブレード116が設けられている。
実施形態において、静止永久磁石134は、複数の磁極N1、S1、N2、N3、S2がこの順に周方向に配列されるよう構成され、相互に同極である一対の磁極(反発極)は、磁極N2とN3により構成されている。すなわち、静止永久磁石134は、現像ローラ140に最接近した位置にある磁極N1、第1の回転螺旋羽根部材122により撹拌搬送された2成分現像剤を受け取って保持し、磁気スリーブ132の周表面に形成された磁気ブラシの高さを規制する層厚規制ブレード116によって穂切りを行う穂切り領域に位置する穂切り磁極N3、最接近磁極N1へ穂切りされた磁気ブラシを搬送する搬送磁極S2、最接近磁極N1から磁気ブラシを受け取る搬送磁極S1、搬送磁極S1から磁気ブラシを受け取って第1の現像剤撹拌室112内に搬送する搬送磁極N2により構成されている。
図示の実施形態における作像手段3は上記したように構成されており、以下、作像手段3における現像装置100の基本的な現像作用について説明する。
図1を参照して、感光体ドラム10、現像装置100における現像ローラ140、磁気ローラ130、第1の回転螺旋羽根部材122及び第2の回転螺旋羽根部材124は、それぞれ図示しない駆動手段により図1に示す矢印方向に回転駆動される。静電潜像担持体である感光体ドラム10の表面は、帯電器12により所定の電圧に一様に帯電され、露光装置14により露光が行われて感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。第1及び第2の回転螺旋羽根部材122及び124の回転駆動により、現像剤が攪拌されてトナーが適正なレベルに帯電させられる。第1の現像剤撹拌室112内の2成分現像剤は、磁気スリーブ132の周表面に保持される。磁気スリーブ132の周表面に保持された現像剤は、層厚規正ブレード117を通過することにより所定の厚さに形成される。
このようにして磁気スリーブ132の周表面に保持された現像剤は、一定の厚さで現像ロール140の周表面に保持される。磁気スリーブ132には第1の直流電源装置136によって所定の直流バイアス電圧が印加されかつ、第1の交流電源装置138によって交流バイアス電圧が重畳して印加されており、現像ローラ140には第2の直流電源装置146によって所定の直流バイアス電圧が印加されているので、磁気スリーブ132と現像ローラ140の電位差によって、現像ローラ140の周表面にトナーのみが吸着されてトナーの薄層が形成される。
現像ローラ140の周表面に静電的に付着されたトナーは、現像ローラ140に、第2の交流電源装置148によって交流バイアス電圧を重畳して印加することにより、感光体ドラム10の周表面に形成された静電潜像に飛翔させられ、静電潜像が現像される。なお、トナーの飛散を防ぐために、現像ローラ140への交流バイアス電圧の印加は現像の直前に行われる。
上記現像装置100において、磁気ローラ130と現像ローラ140とは、その対向面においての周速度差が600mm/sec以上に設定されている。図示の実施形態において、磁気ローラ130及び現像ローラ140の回転方向は共に同じ方向に設定されており、相互の対向面においては相互に逆方向に移動するので、上記周速度差は、相互の対向面における相対周速度差を意味する。他方、磁気ローラ130及び現像ローラ140の回転方向が相互に逆方向である実施形態の場合、相互の対向面においては相互に同じ方向に移動するので、上記周速度差は、単なる周速度差を意味する。
先に述べたように、従来装置において、現像ローラ140と磁気ローラ140の周速度差が600mm/sec以上である場合には、感光体ドラム10表面に対する現像性が低下するとともに、現像ローラ140表面に存在する未現像トナーの、現像ローラ140から磁気ローラ130への引き剥がし性も低下する、との不具合がより顕著に発生した。このような技術的課題を解消するため、本発明においては、現像ローラ140の周表面、すなわち現像ローラ140を構成するアルミニウムからなる円筒状部材(スリーブ)142の周表面に、合成樹脂被覆層が配設され、この合成樹脂被覆層は、磁性キャリアとの摩擦による帯電極性がトナーと同極性であるよう構成されている。その結果、磁気ローラ130上の現像剤(すなわち磁性キャリアと非磁性トナーとからなる磁気ブラシ)により現像ローラ140上の未現像トナーが摺擦されて、トナーと現像ローラ140表面の合成樹脂被覆層との間に摩擦が生じても、この摩擦によるトナーの帯電量の過剰なアップが抑制され、トナーの、現像ローラ140表面、すなわち合成樹脂被覆層の表面に対する付着性が低減されるので、現像ローラ140から感光体ドラム10表面へのトナーの飛翔(すなわちトナーの受け渡し)が所要のとおりに円滑に遂行されて感光体ドラム10表面に対する所要の現像性を確保しかつ、現像ローラ140表面、すなわち合成樹脂被覆層の表面に存在する未現像トナーの、現像ローラ140から磁気ローラ130への引き剥がし性を所要のとおりに確保することを可能にする。
トナーとして正帯電トナーを用いた場合、合成樹脂被覆層をシリコーン変性ポリウレタンから構成することが好ましい。この理由は、ポリウレタンとトナーの摩擦帯電系列が同じであるのでトナーの静電的な付着力を低減できること、及びポリウレタンをシリコーンで変性することで付着力を更に低減できること、などである。
合成樹脂被覆層は、体積抵抗率が10〜10Ω・cm、表面粗さ(算術平均粗さ)Raが0.10〜0.80、表面摩擦係数μが0.10〜0.50である、ことが好ましい。体積抵抗率が10〜10Ω・cmであると、現像ローラ140への印加電位の、感光体ドラム10へのリーク及び合成樹脂被覆層の過剰な電荷蓄積及びトナーの過剰な帯電を防止することができる。更に表面粗さ(算術平均粗さ)Raを0.10〜0.80、表面摩擦係数μを0.10〜0.50とすることで、合成樹脂被覆層の表面を平滑にしてトナーの付着性を抑制することができる。このような構成は、現像ローラ140から感光体ドラム10表面へのトナーの飛翔を所要のとおりに円滑に遂行しながら現像ローラ140表面、すなわち合成樹脂被覆層の表面に存在する未現像トナーの、現像ローラ140から磁気ローラ130への引き剥がし性を所要のとおりに確保する、との効果の達成に有用である。現像ローラ140表面の合成樹脂被覆層表面の算術平均粗さRaが0.80を超えると、トナー粒子が現像ローラ140表面の凹部に入り込んで静電気力以外の拘束力を受けるため、現像性、引き剥がし性を低減させる。
使用するトナーの体積平均粒子径は4〜8μm、キャリアの重量平均粒子径は25〜45μm程度が好ましい。キャリア重量平均径に関しては、均一なトナー薄層の形成と、未現像トナーの回収のために、磁気ブラシが密に形成される45μm以下が好ましく、25μm未満では磁気ブラシローラへの保持力が弱くなりキャリア飛びが発生したり、また流動性の低下や、トナーのキャリアの被覆率や、付着力の関係から、トナー薄層の形成及び未現像トナーの引き剥がしのバランスが取りづらくなる。
現像ローラ140の表面に形成されるトナーの層厚は、トナー体積平均粒子径×3.5以下にすることが好ましい。それ以上であると、現像後の現像ローラ140表面に未現像トナーの残る割合が高くなり、過剰な帯電による現像不良(画像濃度不良)などを発生し易くなる。
現像ローラ140はアルミニウム製であり、合成樹脂被覆層の下層として、体積抵抗率が10〜1011Ω・cmである下層が配設され、該下層はアルミニウムの酸化皮膜から形成される、ことが好ましい。アルミニウムの酸化皮膜は蓄電荷効果が小さいので、その表面を正帯電トナーとの摩擦帯電性が小さい合成樹脂、実施形態においてはシリコーン変性ポリウレタンで被覆することにより、現像ローラ140から感光体ドラム10への印加電位のリークを抑制しかつ、トナーとの摩擦帯電性を低下させてトナーの電気的な付着力を低下させる、との効果の達成に有用である。合成樹脂被覆層の体積抵抗率が低すぎると現像ローラ140の端部より、体積抵抗率の低い合成樹脂被覆層を介して印加電位のリークが発生する。また、合成樹脂被覆層の体積抵抗率が高すぎると、アルミニウムの酸化皮膜と合わせて体積抵抗率が高くなりすぎることと、合成樹脂被覆層の蓄電荷性が高くなるので、現像性が低下する。このため、先に述べたように、合成樹脂被覆層の体積抵抗率は、アルミニウムの酸化皮膜の体積抵抗率よりも低い10〜10Ω・cmに設定される。アルミニウムの酸化皮膜における体積抵抗率の下限未満(10Ω・cm未満)では現像ローラ140から感光体ドラム10への印加電位のリークが発生し、上限(10Ω・cm)を超えると現像性が低下する。該下層、実施形態においてはアルミニウムの酸化皮膜の比誘電率は、5・0以上であることが、過剰な電荷蓄積を抑制するうえで好ましい。
磁気ローラ130の内部には静止永久磁石134が配設され、現像ローラ140の内部であって、磁気ローラ130に対向する側の内部には、静止磁性部材144が配設されている、ことが好ましい。いわゆるハイブリッド式の現像装置100は、磁気ローラ130において二成分現像剤により形成された磁気ブラシからトナーのみを現像ローラ140の表面に供給し、該表面にトナー薄層を形成するよう構成されている。このため、現像ローラ140表面の未現像のトナーは磁気ブラシにより磁気ローラ130側に回収する必要があるが、磁気ブラシは同時にトナー供給も行うため、電気的な作用だけでは、供給と引き剥がしの両方を達成することができない。そこで、現像ローラ140側に静止磁性部材144を配置し、磁気ローラ130と現像ローラ140間の磁気ブラシの強度を高めることにより、トナーの掻き取り効果を高めている。しかしながら、掻き取り効果を高めると、摩擦帯電効果も高まるため、完全に回収し切れない未現像トナーがより摩擦帯電されてしまうという問題が生ずることになる。従って、この構成は、現像ローラ140の周表面に先に述べた合成樹脂被覆層を配設し、トナーとの摩擦帯電性を低下させ、トナーの付着力を低下させるよう構成された現像装置100において、その効果を十分に発揮することができることになる。
現像装置100の実施例は次のとおりである。磁気ローラ130は、アルミニウムからなる円筒状の磁気スリーブ132から構成し、現像ローラ140は、アルミニウムからなる円筒状部材(スリーブ)142表面にアルミニウムの酸化皮膜(厚み:15μm、体積抵抗率10〜1011Ω・cm)を形成し、酸化皮膜の表面を合成樹脂であるシリコーン変性ポリウレタン(厚み:10μm)で被覆することにより構成した。図2において、符号142は現像ローラ140の円筒状部材(スリーブ)、142Aはアルミニウムの酸化皮膜、142Bは合成樹脂被覆層であるシリコーン変性ポリウレタン樹脂層、Tは、シリコーン変性ポリウレタン樹脂層の表面に付着したトナー、をそれぞれ示している。
本発明において用いるシリコーン変性ポリウレタンは、それ自体公知のポリウレタンをシリコーン変性したものであるが、その好適例として、脂肪族不飽和基を有するポリオールと各種のポリイソシアネート化合物との反応により得られる脂肪族不飽和基を少なくとも1個有するポリウレタンをオルガノハイドロジェンポリシロキサンにより変性したものを挙げることができる。即ち、オルガノハイドロジェンポリシロキサンが有するヒドロシリル基(SiH基)をポリウレタンが有する脂肪族不飽和基に付加反応させることによりシリコーン変性が行われる。このようなシリコーン変性ポリウレタンにおいて、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、一般に一分子中にヒドロシリル基を2個以上有するものを使用することが好ましく、かかるオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、ポリウレタン100重量部当り0.1〜100重量部、特に1〜50重量部の量で用いて変性を行うのがよい。シリコーン変性量が多すぎると、得られる表面保護層が柔らかくなり、耐摩耗性が損なわれるおそれがあり、また、シリコーン変性量が少ないと離型性が低下する傾向にある。
現像ローラ140の円筒状部材(スリーブ)142表面に、エーテル基1重量%(シリコーン変性ポリウレタンに対して)を導入したシリコーン変性ポリウレタン層(10μm)を形成した。このシリコーン変性ポリウレタンには、電子導電材としてチタン酸カリウム表面に酸化スズを被覆したものを25重量%含有させた。チタン酸カリウムは繊維形状であり強化材の効果を有しており、シリコーン変性ポリウレタン層の硬度を高くし、キャリアとの摺擦による削れを抑制する効果も有している。電子導電材としてカーボン、イオン導電材である過塩素酸リチウム(Li+ClO4 -)などを用いてもよく、含有量は10〜40重量%が好ましい。10重量%未満では体積抵抗率が高すぎて樹脂層に電荷が蓄積される。40重量%を超えると体積抵抗率が低くなりすぎ、現像ローラ140から感光体ドラム10への印加電位のリークが発生する。
シリコーン変性ポリウレタンにカーボン(48nm)を含有させると、μは0.1〜0.2、酸化スズ(500nm)を含有させると0.4となる。導電材の粒子径は20〜600nm程度が好ましい。
感光体ドラム10の表面電位(暗電位)は350V、明電位は20V、現像ローラ140の周速度/感光体ドラム10の周速度(S/D)=1.5、磁気ローラ130の周速度/現像ローラ140周速度(M/S)=1.5である。この実施例において、感光体ドラム10の周速度は340mm/sec、現像ローラ140の周速度は375mm/sec、磁気ローラ130の周速度は675mm/secである。現像ローラ140と磁気ローラ130は対向面で互いに反対方向に進行するように回転している。感光体ドラム10と現像ローラ140間の隙間は200μm、現像ローラ140と磁気ローラ130間の隙間は300μmである。現像ローラ140内部には磁気ローラ130と対向する位置に静止磁性部材144が配置されている。静止磁性部材144は、磁性を有する金属、例えば鉄などから構成することができるが、ここでは永久磁石により構成した。この永久磁石の極性は、磁気ローラ130の、対向する位置に配置された永久磁石の極性(N1極)と反対の極性(S極)をなす。ちなみに、静止磁性部材144の法線方向磁力は40mT、磁気ローラ140の主極位置の法線方向磁力は90mTである。
トナーとキャリアは、現像剤中のトナー帯電量がQ/M=16μC/g、トナー体積平均径=6.5μm、キャリア重量平均径=35μmのものを用いた。現像バイアス電圧は、現像ローラ140に、直流バイアス電圧=300V、交流バイアス電圧Vpp=1.6kV、周波数f=2.7kHz、Duty比=40%、磁気ローラ130に、直流バイアス電圧=400V、現像ローラ140と同周期で逆位相の交流バイアス電圧Vpp=2.8kV,周波数f=2.7kHz、Duty比=70%、をそれそれ印加した。
上記条件でプリンタが安定した時の現像ローラ140表面の帯電量と、その後20秒間エージングを行ったときの帯電量を比較したところ、安定時16μC/g、20秒間エージング後18μC/gであった。
図3には、現像装置100の上記実施例を備えたプリンタ(図8)において、現像ローラ140表面の合成樹脂被覆層(シリコーン変性ポリウレタン被覆層)の体積抵抗率(Ω・cm)を変化させたときのプリントスタート時(エージング後)と1K(1000枚)プリント後におけるID(画像濃度)の変化を示す実験結果としての比較線図が示されている。この実験において、現像ローラ140表面の合成樹脂被覆層はシリコーン変性ポリウレタンから構成し、合成樹脂被覆層表面の算術平均粗さRaは0.4μm、合成樹脂被覆層表面の摩擦係数μは0.1にそれぞれ設定した。この実験によれば、体積抵抗率が10〜10Ω・cmの範囲においては、プリントスタート時(エージング後)と1Kプリント後におけるIDとは、所要のIDである1.4を越えた範囲で変化しており(変化量も少ない)、現像性及び引き剥がし性も所要のとおりに得られた。しかしながら、体積抵抗率が10Ω・cm未満(図3において左向きの矢印参照)では、現像ローラ140から感光体ドラム4への印加電位のリークが発生し、体積抵抗率が10Ω・cmを越えた範囲(図3において右向きの矢印参照)では、合成樹脂被覆層の過剰な電荷蓄積作用及びトナーの過剰な帯電により、1Kプリント後におけるIDが1.4未満に低下することが認められた。
図4には、現像装置100の上記実施例を備えたプリンタ(図8)において、現像ローラ140表面の合成樹脂被覆層(シリコーン変性ポリウレタン被覆層)の表面粗さである算術平均粗さRaを変化させたときのプリントスタート時(エージング後)と1Kプリント後におけるID(画像濃度)の変化を示す実験結果としての比較線図が示されている。この実験において、現像ローラ140表面の合成樹脂被覆層はシリコーン変性ポリウレタンから構成し、合成樹脂被覆層の体積抵抗率は10Ω・cm、合成樹脂被覆層表面の摩擦係数μは0.4にそれぞれ設定した。この実験によれば、算術平均粗さRaが0.1〜0.8の範囲においては、プリントスタート時(エージング後)と1Kプリント後におけるIDとは、所要のIDである1.4を越えた範囲でほとんど変化がなく、現像性及び引き剥がし性も所要のとおりに得られた。しかしながら、算術平均粗さRaが0.8を越えた範囲(図4において右向きの矢印参照)では、現像性及び引き剥がし性が低下し、その結果、1Kプリント後におけるIDが1.4未満に低下することが認められた。
図5には、現像装置100の上記実施例を備えたプリンタ(図8)において、現像ローラ140表面の合成樹脂被覆層(シリコーン変性ポリウレタン被覆層)の表面摩擦係数μを変化させたときのプリントスタート時(エージング後)と1Kプリント後におけるID(画像濃度)の変化を示す実験結果としての比較線図が示されている。この実験において、現像ローラ140表面の合成樹脂被覆層はシリコーン変性ポリウレタンから構成し、合成樹脂被覆層の体積抵抗率は10Ω・cm、合成樹脂被覆層表面の算術平均粗さRaは0.4μmにそれぞれ設定した。この実験によれば、表面摩擦係数μが0.1〜0.5の範囲においては、プリントスタート時(エージング後)と1Kプリント後におけるIDとは、所要のIDである1.4を越えた範囲でほとんど変化がなく、現像性及び引き剥がし性も所要のとおりに得られた。しかしながら、表面摩擦係数μが0.5を越えた範囲(図5において右向きの矢印参照)では、現像性及び引き剥がし性が低下し、その結果、1Kプリント後におけるIDが1.4未満に低下することが認められた。
図6には、従来のいわゆるハイブリッド式現像装置(表面にフッ素シリコーン被覆層を形成した現像ローラを使用したハイブリッド式現像装置)を備えたプリンタ(図8)において、現像ローラ表面のフッ素シリコーン被覆層の表面摩擦係数μを変化させたときのプリントスタート時(エージング後)と1Kプリント後におけるID(画像濃度)の変化を示す実験結果としての比較線図が示されている。この実験において、フッ素シリコーン被覆層の体積抵抗率は10Ω・cm、フッ素シリコーン被覆層表面の算術平均粗さRaは0.4μmにそれぞれ設定した。この実験においては、プリントスタート時(エージング後)と1Kプリント後におけるID(画像濃度)のいずれにおいても、所要のIDである1.4は得られなかった。これは、フッ素シリコーン被覆層の過剰な電荷蓄積作用及びトナーの過剰な帯電に起因するものである。
上記実験において、体積抵抗率(Ω・cm)は、三菱油化社製のHIRESTA UP(型式MCP−HT450)を用いて測定した。算術平均粗さRaは、東京精密社製のSURFCOM 1500DX(JIS B0601-1994)を用い、測定条件(算出規格:JIS−‘94規格、測定種別:粗さ測定、測定長さ:4.0mm、カットオフ波長:0.8mm、測定速度:0.3mm/s)で測定した。また動摩擦係数μは、JIS K7125に準拠して測定する。例えば島津製作所製のオートグラフと摩擦係数測定用専用冶具を用いて測定できる。本実験においては、商品名キムワイプ200S(日本製紙クレシア社製)と現像ローラ表面との動摩擦係数を測定した。重錘は216gを使用した。
図7は、上記実験結果及びその他の実験結果に基づいて、現像ローラ表面の合成樹脂製被覆層の材料、該合成樹脂製被覆層の体積抵抗率(Ω・cm)、算術平均粗さRa(μm)及び表面摩擦係数μを組み合わせた実施例(1〜4)及び比較例(1〜5)の実験結果を表にまとめたものである。実施例1〜4においては、現像ローラ表面の合成樹脂製被覆層の材料はシリコーン変性ポリウレタン、該シリコーン変性ポリウレタンの体積抵抗率は10〜10Ω・cm、表面粗さRaが0.10〜0.80μm、表面摩擦係数μが0.10〜0.50、の各範囲内であって、いずれも、ID,現像性及び引き剥がし性に問題はない。他方、比較例1〜4においては、現像ローラ表面の合成樹脂製被覆層の材料はシリコーン変性ポリウレタンであるが、体積抵抗率、表面粗さRa及び表面摩擦係数μの何れかの数値が、各々の上記範囲を外れて設定されている。その結果、ID、現像性及び引き剥がし性、現像ローラから感光体ドラムへの印加電位のリークのいずれかの不具合が発生した。また、比較例5においては、現像ローラ表面の合成樹脂製被覆層の材料としてフッ素シリコンを使用し、該フッ素シリコンの体積抵抗率は10〜10Ω・cm、表面粗さRaが0.10〜0.80μm、表面摩擦係数μが0.10〜0.50、の各範囲内に設定したが、フッ素シリコーン被覆層の過剰な電荷蓄積作用及びトナーの過剰な帯電により現像性の低下が認められた。
図8に示すタンデム型カラー画像形成装置に備えられているブラック用作像手段を拡大して示す構成概略図である。 図1に示すブラック用作像手段の現像装置に備えられている現像ローラの一部を拡大して示す断面概略図である。 本発明に従って構成された現像装置の実施形態を備えたタンデム型カラープリンタの実施形態において、現像ローラ被覆層の体積抵抗率を変化させたときのプリントスタート時(エージング後)と1Kプリント後におけるID(画像濃度)の変化を示す実験結果としての比較線図である(現像ローラ被覆層の材料、表面の算術平均粗さ及び表面摩擦係数は特定)。 本発明に従って構成された現像装置の実施形態を備えたタンデム型カラープリンタの実施形態において、現像ローラ被覆層の表面の算術平均粗さを変化させたときのプリントスタート時(エージング後)と1Kプリント後におけるID(画像濃度)の変化を示す実験結果としての比較線図である(現像ローラ被覆層の材料、体積抵抗率及び表面摩擦係数は特定)。 本発明に従って構成された現像装置の実施形態を備えたタンデム型カラープリンタの実施形態において、現像ローラ被覆層の表面摩擦係数を変化させたときのプリントスタート時(エージング後)と1Kプリント後におけるID(画像濃度)の変化を示す実験結果としての比較線図である(現像ローラ被覆層の材料、体積抵抗率及び表面の算術平均粗さは特定)。 従来の現像装置を備えたタンデム型カラープリンタにおいて、現像ローラ被覆層の表面摩擦係数を変化させたときのプリントスタート時(エージング後)と1Kプリント後におけるID(画像濃度)の変化を示す実験結果としての比較線図である(現像ローラ被覆層の材料、体積抵抗率及び表面の算術平均粗さは特定)。 本発明に従って構成された現像装置の実施例及び従来の現像装置の比較例の各々における実験の内容及び評価をまとめた表である。 本発明に従って構成された現像装置を備えたタンデム型カラー画像形成装置の実施形態を示す構成概略図である。
符号の説明
100:現像装置
130:磁気ローラ
140:現像ローラ
142:円筒状部材(スリーブ)
142A:アルミニウムの酸化皮膜
142B:合成樹脂被覆層であるシリコーン変性ポリウレタン樹脂層
T:トナー

Claims (6)

  1. 磁性キャリアと非磁性トナーとからなる2成分現像剤を周表面に保持して搬送する磁気ローラと、磁気ローラに所定の隙間をおいて配設された現像ローラとを備え、磁気ローラに保持された現像剤中のトナーが現像ローラの周表面に静電的に付着させられ、磁気ローラと現像ローラの周速度差が600mm/sec以上である現像装置において、
    現像ローラの周表面には合成樹脂被覆層が配設され、合成樹脂被覆層は、磁性キャリアとの摩擦による帯電極性がトナーと同極性である、
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 合成樹脂被覆層はシリコーン変性ポリウレタンから構成される、請求項1記載の現像装置。
  3. 合成樹脂被覆層は、体積抵抗率が10〜10Ω・cm、表面粗さRaが0.10〜0.80、表面摩擦係数μが0.10〜0.50である、請求項1又は請求項2記載の現像装置。
  4. 現像ローラはアルミニウム製であり、合成樹脂被覆層の下層として、体積抵抗率が10〜1011Ω・cmである下層が配設され、該下層はアルミニウムの酸化皮膜から形成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 磁気ローラの内部には静止永久磁石が配設され、現像ローラの内部であって、磁気ローラに対向する側の内部には、静止磁性部材が配設されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 像担持体と、像担持体に所定の隙間をおいて配置された現像ローラを含む現像装置とを備え、現像ローラの周表面に静電的に付着されたトナーが感光体ドラムの表面に飛翔されることにより感光体ドラムの周表面に形成された静電潜像を現像する画像形成装置において、
    該現像装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の現像装置から構成される、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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