JP4046311B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー像を転写材に転写すると共に、トナー像を転写したあとの像担持体表面に残留する転写残トナーをクリーニング装置によって除去する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはその少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知である。かかる画像形成装置であって、転写材の搬送方向に沿って複数の像担持体を配置し、その各像担持体にそれぞれ対置された現像装置によって、各像担持体上に互いに色の異なるトナー像を形成し、その各トナー像を転写装置によって転写材上に重ね合せ転写すると共に、各像担持体上の転写残トナーをそれぞれクリーニング装置によって除去する形式の画像形成装置も従来より広く知られている。この形式の画像形成装置は、タンデム方式の画像形成装置とも称せられている。かかるタンデム方式の画像形成装置の各クリーニング装置に回収された転写残トナーを、その各クリーニング装置に対応する現像装置にそれぞれ戻し、そのトナーを当該現像装置において再びトナー像形成のために使用するように構成すると、トナーの消費量を減らすことができ、資源の有効利用を図ることができる。このようにトナーを再使用する方式をトナーリサイクル方式と称することにする。
【0005】
一方、転写材の搬送方向上流側に位置する像担持体から転写材に転写されたトナー像のトナーが、極く少量ではあるが下流側の像担持体表面に転移することがある。従って、タンデム方式の画像形成装置にトナーリサイクル方式を採用した場合、下流側の像担持体表面に転移したトナーがその像担持体上の転写残トナーと共にクリーニング装置によって当該像担持体から除去され、そのトナーが現像装置に戻されると、転写材から像担持体に転移したトナーの色と、その像担持体上の転写残トナーの色は互いに異なっているので、その現像装置においてトナーの混色が発生する。かかる混色トナーによって像担持体上にトナー像を形成すれば、最終的に得られる記録画像の画質、特に色再現性が劣化する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、タンデム方式の画像形成装置にリサイクル方式を採用したとき、現像装置においてトナーの混色が発生することを効果的に抑え、高品質な画像を形成できる画像形成装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、転写材の搬送方向に沿って配列された少なくとも2つの像担持体と、その各像担持体に互いに色の異なるトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、転写材にトナー像を転写したあとの各像担持体表面に残留する転写残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装置とを具備する画像形成装置において、クリーニング装置によって像担持体から除去した転写残トナーを、その像担持体にトナー像を形成する現像装置に戻すトナー返送手段を、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持体以外の像担持体から転写残トナーを除去するクリーニング装置と該像担持体にトナー像を形成する現像装置との間に設けると共に、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持体以外の像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を設けたことを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0024】
また、上記請求項1に記載の画像形成装置において、転写材の一方の面に圧接しながら回転し、その転写材をトナー像転写部に向けて送り出す送り出しローラを有し、該送り出しローラが当接した転写材の一方の面と反対側の他方の面が、トナー像の転写時に像担持体に接触するように、像担持体と送り出しローラの位置を設定すると有利である(請求項2)。
【0025】
さらに、上記請求項1又は2に記載の画像形成装置において、トナー像の転写時に像担持体に接触する側の転写材面に当接しながら当該転写材を、トナー像転写部に向けて搬送する搬送ローラと、該搬送ローラの表面に付着した紙粉を除去する紙粉除去手段とを有していると有利である(請求項3)。
【0026】
また、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、転写材を挟持しながら回転し、該転写材をトナー像転写部へ向けて搬送する搬送ローラ対を有し、該搬送ローラ対を構成する搬送ローラのうち、トナー像の転写時に像担持体に接触する側の転写材面に当接する方の搬送ローラは、その少なくとも表面部分が金属により構成され、他方の搬送ローラは、その少なくとも表面部分がゴムにより構成されていると有利である(請求項4)。
【0027】
さらに、上記請求項3又は4に記載の画像形成装置において、前記搬送ローラは、転写材を所定のタイミングでトナー像転写部に送り込むレジストローラであると有利である(請求項5)。
【0028】
また、上記請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記潤滑剤塗布装置は、潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、該潤滑材から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗布部材と、該塗布部材に付着した潤滑剤の帯電極性と同極性の電圧と逆極性の電圧を選択的に前記塗布部材に印加することの可能な電圧印加手段とを具備していると有利である(請求項6)。
【0029】
さらに、上記請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記潤滑剤塗布装置は、潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、該潤滑材から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗布部材と、前記潤滑材と前記塗布部材とを接離させる接離手段とを具備していると有利である(請求項7)。
【0030】
また、上記請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記潤滑剤塗布装置は、潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、該潤滑材から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗布部材と、該塗布部材を像担持体に対して接離させる接離手段とを具備していると有利である(請求項8)。
【0031】
さらに、上記請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記潤滑剤塗布装置は、像担持体表面に塗布すべき潤滑剤の量を検知する検知手段を具備していると有利である(請求項9)。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0034】
図1はカラープリンタより成るダンデム方式の画像形成装置の一例を示す概略垂直断面図であり、その画像形成装置本体1内には、ドラム状の感光体として構成された4つの像担持体2Y,2M,2C,2BKが、後述する転写材の搬送方向Aに沿って配列されている。図示した例では転写材の搬送方向Aの最上流側の像担持体2Yの表面にはイエロートナー像が形成され、次の像担持体2Mの表面にはマゼンタトナー像が、さらに次の像担持体2Cの表面にはシアントナー像が、さらにその次の像担持体2BKの表面には黒トナー像がそれぞれ形成されるように構成され、これらの像担持体2Y,2M,2C,2BKはそれぞれ矢印B方向に回転駆動される。
【0035】
以下の説明では、必要に応じて、上記各像担持体のそれぞれをイエロー用の像担持体2Y、マゼンタ用の像担持体2M、シアン用の像担持体2C及びブラック用の像担持体2BKと称することにする。また、転写材の搬送方向に沿って、その上流側から下流側へ向けて配置された各像担持体を、それぞれ第1、第2、第3及び第4の像担持体と称することもある。
【0036】
上記第1乃至第4の像担持体2Y,2M,2C,2BKに対向して転写材搬送装置3が配置され、本例の転写材搬送装置3は、複数の支持ローラ4,5,6,7と、その支持ローラ4,5,6,7に巻き掛けられた無端ベルトより成る転写ベルト8とを有しており、そのうちの1つの支持ローラ4が図1における反時計方向に回転駆動されることにより、転写ベルト8が転写材の搬送方向Aに回転駆動される。かかる転写ベルト8の表面に各像担持体2Y,2M,2C,2BKが当接し、しかも転写ベルト8を挟んで、各像担持体に対向した位置には、像担持体上のトナー像を転写材上に転写するための転写装置の一例である転写ブラシ9Y,9M,9C,9BKがそれぞれ配置されている。
【0037】
一方、画像形成装置本体1内の下部には、シート給送装置10のカセット11が配置され、そのカセット11内に配置された底板12上に転写材Sが積載されている。転写材としては、転写紙、樹脂フィルム、樹脂シート又は布などのシート状の可撓性部片が用いられる。かかる最上位の転写材Sの上面に当接した送り出しローラ13が反時計方向に回転駆動されることにより、その最上位の転写材Sが矢印C方向に給送され、その給送された転写材Sは一対のレジストローラ14,14Aの回転によって所定のタイミングで各像担持体2Y,2M,2C,2BKと転写ベルト8との間のトナー像転写部T1,T2,T3,T4に向けて給送される。
【0038】
ここで、前述のようにイエロー用の像担持体2Yの表面にはイエロートナー像が形成されており、かかる像担持体2Yと転写ベルト8の間のトナー像転写部T1を転写材Sが通過するとき、像担持体表面のトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧を印加された転写ブラシ9Yの作用により、像担持体2Yの表面に形成されたイエロートナー像が転写材Sの表面に転写される。この転写材Sは引き続きマゼンタ用の像担持体2M、シアン用の像担持体3C及びブラック用の像担持体BKと転写ベルト8との間の各トナー像転写部T2,T3,T4を順次通過し、このとき転写電圧がそれぞれ印加された転写ブラシ9M,9C,9BKの作用により、各像担持体2M,2C,2BK上の各色のトナー像が、既に転写材S上に転写されたイエロートナー像上に重ね合せて順次転写される。
【0039】
上述のようにして表面に4色の重ね合せトナー像より成るフルカラートナー像が転写された転写材Sは、定着装置40を通過する。この定着装置40は、それぞれ矢印方向に回転駆動される定着ローラ15と加圧ローラ16を有し、転写材はこれらのローラ15,16の間を通り、このとき熱と圧力の作用によって、そのフルカラートナー像が転写材Sの表面に定着される。次いで、この転写材Sは矢印Eで示すように画像形成装置本体外に排出され、その画像形成装置本体の上壁により構成された排紙トレイ17上にスタックされる。
【0040】
各像担持体2Y,2M,2C,2BKと、その表面にトナー像を形成する各要素は、それぞれ画像形成装置本体1に対して着脱自在に装着された一体的なプロセスカートリッジ18Y,18M,18C,18BKとして構成されている。その各プロセスカートリッジ18Y,18M,18C,18BKは、後述するトナー返送手段を有しているか否かの点で相違することはあるが、その基本構成は実質的に同一であるため、そのうちの1つのブラック用の像担持体2BKを有するプロセスカートリッジ18BKの基本構成とその作用だけを図2を参照して以下に説明する。
【0041】
図2に示すように、このプロセスカートリッジ18BKの像担持体2BKは、ユニットケース19に回転自在に組み付けられ、図示していない駆動装置によって矢印B方向に回転駆動される。像担持体2BKの表面には、ユニットケース19に回転自在に支持された帯電装置の一例である帯電ローラ20が回転しながら当接し、その帯電ローラ20により像担持体2BKの表面が所定の極性に帯電される。この例では、像担持体2BKがマイナスに帯電されるものとする。
【0042】
一方、画像形成装置本体1内には、図1に示すように、各プロセスカートリッジとは別に露光装置の一例であるレーザ書き込みユニット21が配置され、このユニット21から出射する光変調されたレーザビームLによって、図2に示すように帯電後の像担持体2BKの表面が露光され、これによって像担持体表面に黒画像用の静電潜像が形成される。この例では、レーザビームLが照射されて像担持体の表面電位の絶対値が低下した部分が静電潜像となり、レーザビームの当てられない像担持体の表面部分が地肌部となる。
【0043】
上記静電潜像は、図2に示した現像装置22BKによって黒トナー像として可視像化される。この現像装置22BKは、ユニットケース19の一部により構成された現像ケース23と、この現像ケース23に回転自在に支持されて反時計方向に回転駆動される現像ローラ24と、同じく現像ケース23に回転自在に支持された撹拌ローラ25とを有し、現像ケース23には、黒色のトナーとキャリアを有する粉体状の二成分系現像剤Dが収容されている。キャリアを有さない一成分系現像剤を用いることもできる。
【0044】
上記現像剤Dは、撹拌ローラ25により撹拌されて、そのトナーとキャリアが互いに逆極性にそれぞれ摩擦帯電される。この例では、トナーがマイナスに、キャリアがプラスに帯電される。かかる現像剤Dが、マイナス極性のバイアス電圧を印加された現像ローラ24上に担持されて搬送され、規制ブレード26により量を規制された現像剤が現像ローラ24と像担持体2BKとの間の現像領域に運ばれ、その現像剤中のトナーが像担持体表面に形成された静電潜像に静電的に移行して静電潜像が黒トナー像として可視像化される。
【0045】
現像装置22BKはトナー容器33を有し、このトナー容器33には、導管34を通して図示していないトナー貯留容器からトナーが供給される。現像ケース23内に収容された現像剤Dのトナー濃度低下がトナー濃度センサ35により検知されたとき、トナー補給ローラ36が回転し、トナー容器33内のトナーが現像ケース23内に補給される。
【0046】
上記黒トナー像は前述のようにして転写材Sの表面に転写され、トナー像を転写したあとの像担持体表面に付着する転写残トナーは、クリーニング装置27BKにより除去される。このクリーニング装置27BKは、ユニットケース19の一部により構成されたクリーニングケース28と、そのクリーニングケース28に回転自在に支持されて矢印方向に回転駆動されるクリーニングブラシ29と、基端部がクリーニングケース28に固定されたクリーニングブレード30とを有し、そのクリーニングブラシ29とクリーニングブレード30が像担持体2BKの表面に当接してその表面の転写残トナーを掻き取り除去する。
【0047】
前述のように、図1に示した他のプロセスカートリッジ18Y,18M,18Cの各現像装置の現像ケースには、イエロートナーとキャリア、マゼンタトナーとキャリア、シアントナーとキャリアをそれぞれ有する二成分系現像剤が収容され、各像担持体2Y,2M,2Cに、それぞれイエロートナー像、マゼンタトナー像及びシアントナー像がそれぞれ形成される点を除き、このプロセスカートリッジ18Y,18M,18Cの基本構成は上述したプロセスカートリッジ18BKと異なるところはない。各プロセスカートリッジの現像装置と、そのクリーニング装置を識別するため、図1に示すように、その各現像装置に、符号22Y,22M,22C及び22BKをそれぞれ付し、かつその各クリーニング装置には、符号27Y,27M,27C及び27BKをそれぞれ付してある。また、これらの各現像装置を、必要に応じて、イエロー現像装置22Y、マゼンタ現像装置22M、シアン現像装置22C及びブラック現像装置22BKと称することにする。また、転写材Sの搬送方向に沿って、その上流側から下流側へ向けて配置された各現像装置22Y,22M,22C,22BKをそれぞれ第1、第2、第3及び第4の現像装置と称し、同じく転写材Sの搬送方向に沿って上流側から下流側に向けて配置された各クリーニング装置27Y,27M,27C,27BKをそれぞれ第1、第2、第3及び第4のクリーニング装置と称することもある。
【0048】
以上説明した画像形成装置がタンデム方式の画像形成装置の一例であるが、その際、前述のドラム状の像担持体2Y,2M,2C,2BKに代えて、複数の支持ローラに巻き掛けられて走行駆動される無端ベルト状の像担持体を用いることもでき、また互いに異なる色のトナー像が形成される像担持体を2個又は3個設けるだけであってもよい。さらに、各像担持体上に先に説明した色以外のトナー像を形成することもできる。また、図1に示した画像形成装置においては、転写材の搬送方向Aに沿って、その上流側からイエロー用の像担持体2Y、マゼンタ用の像担持体2M、シアン用の像担持体2C及びブラック用の像担持体2BKの順に各像担持体を配置したが、その配置順を適宜変えてもよい。要するに、タンデム方式の画像形成装置は、転写材の搬送方向に沿って配列された少なくとも2つの像担持体と、その各像担持体に互いに色の異なるトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、転写材にトナー像を転写したあとの各像担持体表面に残留する転写残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装置とを具備するものである。かかる構成を、本例の画像形成装置の基本構成とする。
【0049】
上述のタンデム方式の画像形成装置に前述のトナーリサイクル方式を採用することによって、トナーの消費量を減らすことができ、資源の有効利用を図ることができる。かかるトナーリサイクル方式の具体的構成例を図2を参照して以下に説明する。
【0050】
図2に示すように、プロセスカートリッジ18BKはトナー返送手段41(図1には示さず)を有し、このトナー返送手段41は、クリーニング装置27BKのクリーニングケース28と、現像装置22BKのトナー容器33とに接続されてこれらを連通するトナー戻しダクト31と、そのダクト31内に配置されたトナー搬送部材の一例であるトナー搬送スクリュー32と、このトナー搬送スクリュー32を回転駆動する図示していない駆動装置とを有している。クリーニング部材の一例であるクリーニングブラシ29とクリーニングブレード30とによって、像担持体2BKから除去された転写残トナーは、クリーニングケース28内に配置されて回転駆動されるトナー排出スクリュー42によって、そのケース28からトナー戻しダクト31に運ばれる。このときトナー搬送スクリュー32は上述の駆動装置により回転駆動されていて、これによりトナー戻しダクト31に運ばれたトナーは、トナー戻しダクト31内を搬送され、現像装置22BKのトナー容器33に戻される。このトナーは、前述のようにトナー貯留容器からトナー容器33に運ばれたトナーと共に、トナー補給ローラ36の回転によって現像ケース23内の現像剤D中に補給され、像担持体2BKに形成された静電潜像の可視像化に供される。このように、トナー返送手段41は、クリーニング装置によって像担持体から除去した転写残トナーを、その像担持体にトナー像を形成する現像装置に戻す用をなすものである。
【0051】
ところで、トナー像転写部T4において像担持体2BKからトナー像を転写される転写材には、紙粉などの異物が付着しており、かかる異物が像担持体2BKの表面に付着すると、これが、クリーニング装置27BKにより像担持体表面から除去され、当該異物が転写残トナーと共に、トナー返送手段41によって現像装置22BKに運ばれる。
【0052】
上述のように、トナー返送手段を設けてクリーニング装置から現像装置へ転写残トナーを返送すると、その現像装置のトナー容器内のトナー中には紙粉などの異物が混入する。その際、その混入量が微量であれば特に問題は発生しないが、その量が多くなった場合には、トナー中の異物を核としてトナーが凝集した小さな凝集体が多数形成される。かかる凝集体を含むトナーによって像担持体表面にトナー像を形成し、これを転写材に転写すると、その転写時に、像担持体表面の凝集体のまわりのトナー像部分と転写材とが密着せず、転写材に転写されたトナー像中に、小さな点状のトナー像と、そのまわりの画像の抜けた部分(所謂白抜け部分)が発生し、その画質が劣化する。このような点状のトナー像とそのまわりの画像抜け部は、「ホタル」とも称せられており、かかるホタルは二成分系現像剤を用いた場合も、また一成分系現像剤を用いた場合にも発生するおそれがある。
【0053】
ここで、図2を参照して先に説明したトナー返送手段41を、全てのプロセスカートリッジ18Y,18M,18C,18BKに設けたと仮定したとき、その第1乃至第4の現像装置22Y,22M,22C,22BKの現像剤中に混入する異物の量は、転写材の搬送方向最上流側に位置する第1の現像装置22Yにおいて最も多く、これよりも下流側に位置する現像装置においては比較的少なくなる。実験によると、各現像装置の現像剤中への異物の混入量は、第1の現像装置22Y>第2の現像装置22M≧第3の現像装置22C≧第4の現像装置22BKであった。これは、転写材が第1乃至第4の像担持体2Y,2M,2C,2BKのトナー像転写部T1,T2,T3,T4を通過する間に、その転写材に付着した紙粉が順次、各像担持体に移行するので、最上流側の像担持体2Yには多量の紙粉が移行するものの、下流側の像担持体に行くに従って、その各像担持体に移行する紙粉の量が減少するためであると考えられる。
【0054】
上述した知見に基づき、本例の画像形成装置においては、転写材の搬送方向最上流側の第1のクリーニング装置27Yと、これに対応する第1の現像装置22Yの間には、トナー返送手段は設けられておらず、これよりも下流側のクリーニング装置27M,27C,27BKと、これらにそれぞれ対応する現像装置22M,22C,22BKの間に、図2に示したようにトナー返送手段41が設けられている。前述のように、第1のクリーニング装置27Yと第1の現像装置22Yとの間にトナー返送手段を設け、その第1の現像装置22Yに転写残トナーを戻したとすると、その現像装置22Yの現像剤中には多量の紙粉が混入することになり、かかる現像剤を用いて像担持体2Y上にトナー像を形成すると、前述のホタルの発生が著しくなる。本例の画像形成装置では、このような不具合を阻止すべく、第1のクリーニング装置27Yと第1の現像装置22Yの間にトナー返送手段を設けることをやめ、転写材上に転写されたトナー像の画質劣化を防止したのである。これに対し、第2乃至第4のクリーニング装置27M,27C,27BKにそれぞれ対応する第2乃至第4の現像装置22M,22C,22BKの現像剤中への紙粉の混入量は非常に少ないため、その現像剤によって各像担持体2M,2C,2BKにトナー像を形成し、これを転写材に転写したとき、そのトナー像中にホタルが発生する不具合を効果的に抑え、その画質劣化を防止することができる。トナー消費量の低減を図りつつ、トナー像の画質劣化を防止することができるのである。
【0055】
クリーニング装置と現像装置の間にトナー返送手段を設けないプロセスカートリッジにおいては、トナー排出スクリュー42によりクリーニングケース外に排出されたトナーは、図示していない廃トナーボトルに運ばれ、ここに収容される。
【0056】
図示した例のように、第2乃至第4のクリーニング装置27M,27C,27BKと、そのそれぞれに対応する第2乃至第4の現像装置22M,22C,22BKとの間の全てにトナー返送手段を設けてもよいが、これらのうちの少なくとも1つにトナー返送手段を設ければ、上述した効果を奏することができる。要は、前述の基本構成の画像形成装置において、クリーニング装置によって像担持体から除去した転写残トナーを、その像担持体にトナー像を形成する現像装置に戻すトナー返送手段を、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持体以外の少なくとも1つの像担持体から転写残トナーを除去するクリーニング装置と該像担持体にトナー像を形成する現像装置との間にだけ設けるのである。
【0057】
また、図示した例のように、転写材の搬送方向に沿って、その上流側から下流側へ向けて第1乃至第4の4つの像担持体を設けると共に、各像担持体に互いに色の異なるトナー像をそれぞれ形成する第1乃至第4の現像装置と、各像担持体上の転写残トナーをそれぞれ除去する第1乃至第4のクリーニング装置とを設けた場合には、第2乃至第4のクリーニング装置のうちの少なくとも1つと、そのクリーニング装置に対応する現像装置との間にだけトナー返送手段を設ける。
【0058】
その際、上記各構成の画像形成装置において、転写材の搬送方向最下流側の像担持体から転写残トナーを除去するクリーニング装置と該像担持体にトナー像を形成する現像装置との間にだけトナー返送手段を設け、紙粉などの異物の混入量が最も少ない転写残トナーだけを再利用するようにすれば、転写材上に形成されたトナー像の画質劣化を一層効果的に防止することができる。
【0059】
ところで、図1及び図2に示した画像形成装置においては、トナーとキャリアを有する二成分系現像剤を用いた現像装置22Y,22M,22C,22BKが採用され、その現像剤のトナー濃度の低下がトナー濃度センサ35によって検知されると、当該現像剤中にトナーが補給され、そのトナー濃度が所定の適正範囲内の値に維持される。
【0060】
ここで、各現像装置で用いられる二成分系現像剤のトナー濃度と、その現像剤により形成されたトナー像を転写材に転写したときのホタルの発生率とに一定の相関関係がある。二成分系現像剤のトナー濃度が低くなると、ホタルが発生しやすくなるのである。このことは、本発明者の行った多数の実験によって確認されている。従って、トナー返送手段によって現像装置に戻されたトナー中に多量の紙粉が含まれていても、その戻されたトナーで静電潜像を可視像化する現像装置に収容された二成分系現像剤のトナー濃度を、現像動作に支障を生じない範囲で高く保ってやれば、ホタルの発生を抑えることができる。かかる基本思想を採用すれば、図1に示した全てのクリーニング装置27Y,27M,27C,27BKと全ての現像装置22Y,22M,22C,22BKとの間にトナー返送手段を設けても、ホタルの発生を効果的に抑えることができる。すなわち、前述の構成を少し変え、第1のクリーニング装置27Yと第1の現像装置22Yの間にも、図2に示したトナー返送手段41を設け、第1の現像装置22Yの二成分系現像剤のトナー濃度が、他の現像装置22M,22C,22BKの二成分系現像剤のトナー濃度よりも高くなるように、各トナー濃度を設定するのである。このようにすれば、全てのクリーニング装置27Y,27M,27C,27BKにより各像担持体から除去した転写残トナーを全て再利用してトナーの消費量を減少させることができると共に、第1のクリーニング装置27Yから第1の現像装置22Yに戻されるトナー中に比較的多量の紙粉が含まれてはいるが、かかるトナーを用いて形成された転写材上のトナー像にホタルが発生する不具合を効果的に抑制することができる。
【0061】
かかる構成も、像担持体が2個又は3個設けられた画像形成装置にも適用できる。要は、前述の基本構成の画像形成装置において、クリーニング装置によって各像担持体から除去した転写残トナーを、その各像担持体にトナー像を形成する現像装置にそれぞれ戻すトナー返送手段を設けると共に、各現像装置をトナーとキャリアを有する二成分系現像剤により各像担持体にトナー像を形成する現像装置として構成し、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持体にトナー像を形成する現像装置の二成分系現像剤のトナー濃度が、その像担持体よりも転写材の搬送方向下流側に位置する像担持体にトナー像を形成する現像装置の二成分系現像剤のトナー濃度よりも高くなるように、その各トナー濃度を制御するのである。
【0062】
その際、図示した画像形成装置のように、転写材の搬送方向に沿って、その上流側から下流側へ向けて第1乃至第4の4つの像担持体を設けると共に、各像担持体に互いに色の異なるトナー像をそれぞれ形成する第1乃至第4の現像装置を設けた場合には、その第1乃至第4の現像装置の二成分系現像剤のトナー濃度をそれぞれTC1,TC2,TC3及びTC4としたとき、TC1>TC2≧TC3≧TC4となるように、その各トナー濃度を制御することが好ましい。かかる構成により、ホタルの発生を効果的に抑制できることは、多数の実験により確認されている。
【0063】
ところで、図1に示した画像形成装置においては、イエロー現像装置22Yによってイエロー用の像担持体2Yにイエロートナー像を形成し、そのトナー像を転写材Sに転写するように構成されているが、このイエロー現像装置22Yの現像剤中に比較的多量の紙粉が混入していて、かかる現像剤により形成された転写材上のイエロートナー像に比較的多数のホタルが発生したとしても、イエロー色のトナー像の場合には、そのホタルの存在を視覚上確認し難い。マゼンタトナー像、シアントナー像及び黒トナー像のベタ画像の場合、ホタルは目立ち易いが、イエロートナー像の場合には、ホタルが目立ち難いのである。
【0064】
そこで、図1に示したように、転写材の搬送方向最上流側にイエロー用の像担持体2Yを配置すれば、この像担持体2Yから転写残トナーを除去するクリーニング装置27Yと、この像担持体2Yにイエロートナー像を形成する現像装置22Yとの間にも、図2に示したトナー返送手段41を設け、全ての現像装置22Y,22M,22C,22BKにおいて、転写残トナーを再利用するように構成しても、転写材S上に転写されたトナー像の画質を実質的に劣化させないようにすることができる。この構成によると、第1の像担持体2Yから転写材Sに転写されたイエロートナー像中にはホタルが比較的多数存在するが、これは、前述のように目立たず、第2乃至第4の像担持体2M,2C,2BKから転写材Sにそれぞれ転写されたトナー像中には、前述のように、ホタルの数は少ない。このため、転写材S上の完成したトナー像の画質が実質的に劣化することを防止できる。
【0065】
このように、前述の基本構成の画像形成装置において、クリーニング装置によって各像担持体から除去した転写残トナーを、その各像担持体にトナー像を形成する各現像装置にそれぞれ戻すトナー返送手段を設けると共に、複数の現像装置のうちの1つを、像担持体にイエロートナー像を形成するイエロー現像装置22Yとして構成し、該イエロー現像装置22Yによりイエロートナー像が形成される像担持体2Yを転写材の搬送方向最上流側に配置することにより、転写材上の画像の画質劣化を実質的に防止することができるのである。
【0066】
またブラック現像装置22BKにより形成されるトナー像は、多くの場合、文字画像である。ベタ画像は広い面状の画像であるが、文字画像は細い線状の画像で構成される。このような文字画像にホタルが発生しても、そのホタルは目立たず、実質的にその画質が劣化することはない。従って、図1に示したブラック用像担持体2BKと、これに黒トナー像を形成するブラック現像装置22BKなどを有するプロセスカートリッジ18BKを、転写材Sの搬送方向最上流側に配置すれば、全てのクリーニング装置と全ての現像装置の間に、それぞれトナー返送手段41を設けて、全ての転写残トナーを再利用するように構成しても、転写材S上に最終的に形成されるトナー像の実質的な画質劣化を防止することができる。第1の像担持体をブラック用の像担持体とするのである。このブラック用の像担持体に黒トナー像を形成するブラック現像装置に戻されたトナー中には比較的多量の紙粉が含まれ、かかるトナーにより形成される転写材上のトナー像にホタルが発生しやすくなるが、そのトナー像は文字画像であることが多いため、当該ホタルが目立つことはない。またこのブラック現像装置よりも下流側に位置する各現像装置に各クリーニング装置から戻されたトナー中に混入した紙粉の量は元々少ないので、その現像装置により形成されたトナー像中に多数ホタルができることはない。
【0067】
上述のように、前述の基本構成の画像形成装置において、クリーニング装置によって各像担持体から除去した転写残トナーを、その各像担持体にトナー像を形成する各現像装置にそれぞれ戻すトナー返送手段を設けると共に、複数の現像装置のうちの1つを、像担持体に黒トナー像を形成するブラック現像装置として構成し、該ブラック現像装置により黒トナー像が形成される像担持体を転写材の搬送方向最上流側に配置することによって、転写材上の画像の画質劣化を実質的に防止することができる。
【0068】
ところで、図1に示した画像形成装置において、転写材S上にイエロー用の像担持体2Yからイエロートナー像が転写され、次いでそのイエロートナー像に重ね合せ状態で、マゼンタ用の像担持体2Mからマゼンタトナー像を転写される。このとき、仮に、転写材S上に形成されたイエロートナー像のトナーがマゼンタ用の像担持体2Mに多量に転移したとすると、そのイエロートナー像も、マゼンタ色の転写残トナーと共に、クリーニング装置27Mによって像担持体2Mから除去される。かかるトナーがトナー返送手段により現像装置22Mに戻されるが、このトナーには少量のイエロートナーが混入しているので、このトナーにより、像担持体2M上にトナー像を形成すると、その画質が劣化する。
【0069】
そこで、図1及び図2に示した画像形成装置においては、第1乃至第4の像担持体2Y,2M,2C,2BKのそれぞれに潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置が設けられている。図2に、ブラック用の像担持体2BK用の潤滑剤塗布装置43の具体例が示されているが、他の像担持体2Y,2M,2Cに潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置も、図2に示した潤滑剤塗布装置43と全く同様に構成することができる。
【0070】
図2に例示した潤滑剤塗布装置43は、潤滑材44と、その潤滑材44から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗布部材の一例である塗布ブラシ45と、潤滑材44を保持するホルダ46と、潤滑材44を塗布ブラシ45に対して当接させる加圧部材47の一例である圧縮コイルばねとを有している。本明細書では、潤滑剤が固形状になったものを潤滑材と称し、その潤滑材から削り取られて像担持体表面に塗布され、ないしは塗布される状態となった粉末状の潤滑剤と区別することにする。かかる潤滑剤ないしは潤滑材としては、フッ素系樹脂、特にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を有利に使用することができる。
【0071】
塗布ブラシ45は、クリーニングケース28又は画像形成装置本体1に回転自在に支持され、像担持体2BKの表面に当接しながら、図示していない駆動装置によって回転駆動される。このとき潤滑材44が塗布ブラシ45に圧接するので、潤滑材44から潤滑剤が削り取られ、その粉体状の潤滑剤が塗布ブラシ45に付着し、次いで当該潤滑剤が像担持体2BKの表面の全幅に亘って塗布される。塗布ブラシに代え、例えば発泡体又は布などによって構成されたローラより成る塗布部材を用いることもできる。またクリーニング装置のクリーニングブラシや帯電ローラ20などを塗布部材として用いることもできる。
【0072】
上述のように各像担持体2Y,2M,2C,2BKの表面には、潤滑剤がそれぞれ塗布されるので、その表面エネルギーが低下する。このため、イエロー用の像担持体2Yから転写材Sに転写されたイエロートナー像が、トナー像転写部T2においてマゼンタ用の像担持体2Mと接触しても、そのイエロートナー像がマゼンタ用の像担持体2Mに転移することを防止し、ないしはその転移量を極く少量にすることができる。同様にシアン用の像担持体2Cと、ブラック用の像担持体2BKに、転写材Sの側からその表面のトナーが転移することを阻止し、ないしはその転移を効果的に抑制できる。従って、第2乃至第4の現像装置22M,22C,22BKの現像剤中に他の色のトナーが混入する混色が発生することを抑制することができる。また、各像担持体2Y,2M,2C,2BKに潤滑剤を塗布することにより、その各表面に形成されたトナー像を転写材Sに転写するときの転写効率が高められ、しかも像担持体表面の摩耗量を低減し、当該像担持体の長寿命化も達成できる。
【0073】
転写材の搬送方向最上流側に位置する第1の像担持体2Yには、転写材Sからの異色トナーの転移はないので、この像担持体2Yには潤滑剤を塗布しなくともよい。また潤滑剤塗布装置43を設ける構成は、全てのクリーニング装置27Y,27M,27C,27BKと、そのそれぞれに対応する現像装置22Y,22M,22C,22BKとの間にトナー返送手段41を設けた場合のほか、最上流側のクリーニング装置27Yと現像装置22Yとの間には、トナー返送手段を設けない場合にも適用できる。要は、前述の基本構成の画像形成装置において、クリーニング装置によって像担持体から除去した転写残トナーを、その各像担持体にトナー像を形成する現像装置に戻すトナー返送手段を、少なくとも、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持体以外の像担持体から転写残トナーを除去するクリーニング装置と該像担持体にトナー像を形成する現像装置との間に設けると共に、少なくとも、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持体以外の像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を設けるのである。
【0074】
その際、全てのクリーニング装置のそれぞれと、その各クリーニング装置に対応する各現像装置との間にトナー返送手段を設けると共に、全ての像担持体のそれぞれに潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を設けることもでき、これによってトナーの消費量の低減と、像担持体の長寿命化を同時に達成できる。
【0075】
また、上記各構成を採用した際、像担持体に塗布する潤滑剤の量が少なすぎると、像担持体に潤滑剤を塗布した目的を達成できない。そこで、本発明者は、図1に示した各像担持体2Y,2M,2C,2BKの表面に次の表1に示す各量の潤滑剤をそれぞれ塗布し、図3に示すようにA4サイズの紙より成る転写材Sをその長手方向の辺S1が転写材搬送方向Aに対して直交する向き、すなわち横向きにして搬送し、その表面に各像担持体からトナー像を転写する画像形成の実験を行った。潤滑剤の各塗布量につき、転写材を連続して1000枚給送してその転写材にフルカラートナー像を形成したのであるが、このとき、潤滑剤の各塗布量に対する各像担持体の表面の静止摩擦係数の値は表1に示すとおりであった。なお、この静止摩擦係数の測定は、特開平11−174764号公報にも記載されているオイラーベルト法を用いた。
【0076】
【表1】
Figure 0004046311
【0077】
上記実験の結果、各像担持体表面への潤滑剤の塗布量が0.2mg以上であって、その表面の静止摩擦係数が0.3以下となると、各現像装置22M,22C,22BKでのトナーの混色を効果的に抑え、高品質な画像が得られると共に、トナー像の転写効率が向上することが確認された。
【0078】
上述した事実から、前述の潤滑剤塗布装置を設けた各構成の画像形成装置において、潤滑剤塗布装置が、長手方向の辺が転写材搬送方向に直交する向きにして、A4サイズの転写材を1000枚搬送しながら連続して画像形成動作を行う間に、像担持体に0.2mg以上の潤滑剤を塗布するように潤滑剤塗布装置を構成することが有利である。
【0079】
上述のように像担持体に塗布する潤滑剤の量が多い程、その効果が高められる。ところが、像担持体からクリーニング装置によって回収した転写残トナーを現像装置に戻すトナー返送手段を設けた場合、像担持体への潤滑剤塗布量が多くなると、クリーニング装置によって像担持体から除去される潤滑剤の量も多くなる。このような多量の潤滑剤が転写残トナーと共に現像装置に運ばれると、現像装置の現像剤中の潤滑剤の含有比率が高まり、これにより、トナーの帯電が正常に行われず、異常画像が発生するおそれがある。
【0080】
上述した点を確認するため、本発明者は次の実験を行った。
【0081】
先ず、実験用の容器にトナーとキャリアを有する粉体状の二成分系現像剤を250g入れると共に、その現像剤中に、表2の混入量の欄にそれぞれ示した各量のPTFE粉末(ダイキン製ルブロンL−2)を混入した。ここでは実験を簡素化するため、固体状の潤滑材を削るのではなく、粉末状の潤滑剤を使用した。その後、その容器内の現像剤を混合撹拌し、次いでブローオフ法によって、容器内のトナー濃度(TC)と、トナーの帯電量(Q/M)を測定した。その結果は表2に示すとおりである。
【0082】
【表2】
Figure 0004046311
【0083】
表2から判るように、潤滑剤の混入量が増大しても、現像剤のトナー濃度(TC)は大きくは変化しない。これに対し、潤滑剤の混入量が1gまでは、トナーの帯電量に大きな変化は見られないものの、その混入量が2.0gとなると、トナーの帯電量の絶対値が急激に減少し、潤滑剤の混入量が5.0gとなると、トナーの帯電量は、所定の極性から逆転したプラスの値となった。トナーの帯電量がこのような値では、高品質なトナーを形成できず、地汚れが著しくなり、トナー帯電極性が逆転すれば、普通の画像を形成することはできない。表2中の判定の欄の○×はこのことを示している。
【0084】
上述したところから判るように、250gの二成分系現像剤に混入する潤滑剤が1.0g以下であれば、トナーの帯電量の絶対値が大きく低下することはなく、高い品質のトナー像を像担持体上に形成することができる。この潤滑剤の量を現像剤1g当りに換算すると、0.004g以下となる。
【0085】
上述した事実に基づき、図1に示した画像形成装置においては、その現像装置において使用される現像剤の重量をD(g)としたとき、当該現像装置の現像剤使用開始時から、その現像剤の使用終了時までに、像担持体に0.004×D(g)以下の潤滑剤を塗布するように構成されている。現像装置に収容された二成分系現像剤は、そのキャリアが経時劣化したとき、新たな現像剤と交換されるが、新たな現像剤を使用し始めてから、これを交換するまでに、上述した量の潤滑剤を像担持体に塗布するのである。このようにすれば、仮に、像担持体に塗布した潤滑剤が全てクリーニング装置を介して現像装置に回収され、全ての潤滑剤が当該現像装置に留まったとしても、現像剤の交換時の現像剤中には、0.004×D(g)の潤滑剤が存在するだけである。このような量の潤滑剤が現像装置に留ったとしても、その現像剤の1g当りの潤滑剤の量は0.004gとなり、当該現像剤のトナーの帯電量が著しく減少したり、その帯電極性が逆転することはなく、この現像剤によって高品質なトナー像を像担持体上に形成することができる。実際には、像担持体に塗布された潤滑剤の一部は、転写材に付着して持ち去られるので、現像装置中に上述の如き量の潤滑剤が留まることはなく、トナー帯電量の低下を一層確実に防止することができる。
【0086】
なお、上述の現像剤の交換は、図2に示した現像装置22BKの現像ケース23中の現像剤を、図示していない開口から抜き出し、新たな現像剤を現像ケース23中に入れることにより行うようにしてもよいが、プロセスカートリッジ18BKの全体を新たなプロセスカートリッジと交換することによって、現像剤の交換を行うようにしてもよい。或いは、現像装置の現像ケース23を、他のユニットケース19の部分から分離できるように構成し、現像装置22BKだけを新たなものと交換することにより、現像剤を交換するように構成することもできる。
【0087】
像担持体に0.004×D(g)以下の潤滑剤を塗布する上記構成は、タンデム方式の現像装置に限らず、1つの像担持体を有する画像形成装置などにも適用できる。要は、像担持体と、トナーとキャリアを有する二成分系現像剤を用いて前記像担持体にトナー像を形成する現像装置と、転写材にトナー像を転写したあとの像担持体表面に残留する転写残トナーを除去するクリーニング装置と、その除去した転写残トナーを上記現像装置に戻すトナー返送手段と、上記像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置とを具備する画像形成装置には、全て適用することができるのである。
【0088】
ところで、図1に示した画像形成装置のシート給送装置10には、そのカセット11に収容された転写材Sの一方の面(図の例では上面)に圧接しながら回転し、その転写材をトナー像転写部に向けて送り出す送り出しローラ13を有している。かかる送り出しローラ13は、その外周面が例えばゴムなどの高摩擦材料で構成され、かかる外周面が転写材Sの上面に強く摩擦接触して、転写材Sを送り出すように構成されている。このように送り出しローラ13が転写材Sに強く接触するとき、転写材Sが紙の場合、紙粉が発生しやすくなる。かかる紙粉が転写材Sに付着し、この転写材Sが各トナー像転写部T1,T2,T3,T4を通るとき、当該紙粉がそのまま各像担持体に転移したとすれば、多量の紙粉がトナー返送手段を介して現像装置に送られ、転写材上のトナー像にホタルが形成されやすくなる。
【0089】
そこで、図1に示した画像形成装置においては、送り出しローラ13が当接した転写材Sの一方の面と反対側の他方の面が、トナー像の転写時に像担持体に接触するように、像担持体と送り出しローラ13の位置が設定されている。回転する送り出しローラ13と、転写材Sの一方の面との摩擦により生じた紙粉は、その一方の面に付着し、その他方の面に付着した紙粉の量は極く少量である。このような紙粉の付着量の少ない面が、像担持体に接触してトナー像の転写が行われるのである。このため、各像担持体に移行する紙粉を少なくすることができ、前述の各構成と相俟って、転写材S上のトナー像にホタルが形成される不具合を低減することができる。
【0090】
また図1に示した画像形成装置には、トナー像の転写時に像担持体に接触する側の転写材面に当接しながら当該転写材を、トナー像転写部に向けて搬送する搬送ローラ47,48,49,14が設けられているが、これらのローラの少なくとも1つには、図4に示すように、当該搬送ローラの表面に付着した紙粉を除去する紙粉除去手段の一例であるブレード50が設けられている。ブレード50は、例えば樹脂製又は金属製の薄いシート材により構成され、その先端部が搬送ローラの周面に圧接して、ここに付着した紙粉を除去する。これらの搬送ローラに紙粉が付着していると、これが転写材Sの面に移行し、その移行した紙粉が像担持体に転移することになるが、かかる紙粉を搬送ローラの表面からブレード50によって掻き取ることにより、像担持体に紙粉が移行することを抑制でき、ホタルの発生をより効果的に抑えることができる。
【0091】
また、図1に示した画像形成装置には、転写材を挟持しながら回転し、その転写材をトナー像転写部へ向けて搬送する複数の搬送ローラ対を有しているが、その少なくとも1つの搬送ローラ対を構成する搬送ローラのうち、トナー像の転写時に像担持体に接触する側の転写材面に当接する方の搬送ローラ47,48,49,14は、その少なくとも表面部分が金属により構成され、他方の搬送ローラ47A,48A,49A,14Aは、その少なくとも表面部分がゴムにより構成されている。搬送ローラ対の両搬送ローラの表面を金属で構成すると、転写材Sに大きな搬送力を与えることができないため、一方の搬送ローラの表面を金属で構成し、他方の搬送ローラの表面をゴムにより構成し、転写材Sに大きな搬送力を与えることが望ましい。その際、表面がゴムより成る搬送ローラと転写材は強く摩擦接触し、そのゴム表面が転写材に擦り付けられるので、紙粉が発生しやすくなる。従って、表面がゴムより成る搬送ローラに接触した転写材の面が像担持体に接触したとすると、多量の紙粉が像担持体に転移するおそれがある。前述のように、表面が金属より成る搬送ローラが、像担持体に接する側の転写材面に当接するように構成することにより、上記不具合を防止することができる。
【0092】
レジストローラ14,14Aは、所定のタイミングで回転を開始して転写材を所定のタイミングでトナー像転写部に送り込む働きをなすものであるため、特に転写材Sとの摩擦力が大きくなり、紙粉が発生しやすくなる。従って、紙粉除去手段により紙粉を除去される搬送ローラ及び表面が金属とゴムとでそれぞれ構成される搬送ローラが、レジストローラ14,14Aであると、特にその効果を発揮することができる。
【0093】
ところで、潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、その潤滑材から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗布部材とを有する潤滑剤塗布装置に関する具体的構成例は先に説明したが、本例の潤滑剤塗布装置43は、さらに、像担持体表面に適正な量の潤滑剤を塗布した状態を維持できるように、次の如く構成されている。
【0094】
図2において、塗布部材の一例である塗布ブラシ45は、導電性材料により構成され、この塗布ブラシ45は、切換スイッチ51を介して、第1の電源52又は第2の電源53に接続される。この例では潤滑材44がフッ素系樹脂より成り、かかる潤滑材44から削り取られた潤滑剤は非常にマイナスに帯電しやすい。
【0095】
ここで、像担持体2BKの表面への潤滑剤の塗布を促進すべきときは、切換スイッチ51が図2に実線で示す位置に切り換えられ、これにより塗布ブラシ45は第1の電源52に接続され、当該塗布ブラシ45には第1の電源52によってマイナスの電圧が印加される。このため、塗布ブラシ45に付着したマイナス極性の潤滑剤が静電的に像担持体2BKの表面に移行しやすくなり、像担持体2BKへの潤滑剤の塗布が促進される。
【0096】
逆に像担持体2BKへの潤滑剤の塗布を抑制し、ないしは像担持体表面に付着した潤滑剤を塗布ブラシ45の側に剥ぎ取るべきときは、スイッチ51が図2に鎖線で示した位置に切り換えられる。これによって塗布ブラシ45は第2の電源53に接続され、当該ブラシ45にプラスの電圧が印加される。このため、塗布ブラシ45に付着したマイナス極性の潤滑剤は、その塗布ブラシ45に静電的に引かれ、像担持体2BKへの潤滑剤の塗布が抑制され、或いは像担持体2BKの側から潤滑剤が塗布ブラシ側に移行する。
【0097】
上述のスイッチ51、第1の電源52及び第2の電源53は、塗布部材の一例である塗布ブラシ45に付着した潤滑剤の帯電極性と同極性の電圧と逆極性の電圧を選択的に塗布部材に印加することの可能な電圧印加手段の一例を構成し、かかる電圧印加手段を潤滑剤塗布装置に設け、塗布部材に印加する電圧の極性を選択することにより、像担持体表面に適正量の潤滑剤を塗布することができ、像担持体表面の摩擦係数を所望する範囲の値に安定した状態で維持することができる。かかる構成に加え、塗布部材の回転数を調整したり、塗布部材に対する潤滑材の圧接力を調整するなどして、像担持体表面への潤滑剤の塗布量を制御することもできる。
【0098】
さらに、潤滑材44と、塗布部材の一例である塗布ブラシ45とを接離させる接離手段を設けたり、塗布部材を像担持体の表面に対して接離させる接離手段を設けることもできる。像担持体への潤滑剤の塗布を促進させるときは、図2に示すように潤滑材44を塗布ブラシ45に圧接させ、かつその塗布ブラシ45を像担持体2BKの表面に当接させる。これに対し、像担持体2BKへの潤滑剤の塗布を抑制すべきときは、潤滑材44を塗布ブラシ45から離間させ、或いは塗布ブラシ45を像担持体から離間させる。
【0099】
上述の接離手段は、例えば、潤滑材44又は塗布ブラシ45を駆動するソレノイド或いはモータなどにより構成することができる。
【0100】
また、上述した各潤滑剤塗布装置に、像担持体表面に塗布すべき潤滑剤の量を検知する検知手段を設け、その検知結果に基づいて、塗布ブラシ45への印加電圧の極性を選択し、或いは塗布ブラシ45に対する潤滑材44の接離、又は像担持体に対する塗布ブラシ45の接離を制御して、像担持体表面に塗布された潤滑剤の量が適正量となるように、像担持体に対する潤滑剤の塗布量を規制すると特に有利である。
【0101】
上記検知手段としては、例えば、像担持体表面の摩擦係数を検知する摩擦係数検知装置などを適宜採用できる。摩擦係数検知装置により、像担持体表面の摩擦係数が予め定められた上限値よりも上昇したことが検知されたとき、塗布ブラシ45に対して、潤滑剤の帯電極性と同極性の電圧を印加し、或いは潤滑材44を塗布ブラシ45に当接させ、或いはまた塗布ブラシ45を像担持体2BKの表面に当接させて像担持体への潤滑剤の塗布を促進させる。逆に、像担持体表面の摩擦係数が予め決められた下限値よりも低下したことが検知されたときは、塗布ブラシ45に対し、潤滑剤の帯電極性と逆極性の電圧を印加し、或いは潤滑材44を塗布ブラシ45から離間させ、或いはまた塗布ブラシ45を像担持体から離間させて、像担持体表面への潤滑剤の塗布を抑制し、ないしは像担持体表面から潤滑剤を剥ぎ取るのである。
【0102】
或いは、像担持体表面に形成される静電潜像の面積、すなわちレーザビームLによる像担持体表面への書き込み画素数を画像形成装置の制御部にて検出することにより、像担持体表面へ塗布すべき潤滑剤の量を検知することもできる。クリーニング装置に入る像担持体上の転写残トナーが多いとき、すなわち像担持体上の静電潜像の面積が多いときは、クリーニング装置において転写残トナーと共に除去される潤滑剤の量が増大するので、この場合には、前述のようにして、像担持体への潤滑剤の塗布を促進させる。逆に像担持体上の静電潜像の面積が小さく、クリーニング装置に入る転写残トナーの量が少ないときは、クリーニング装置によって像担持体から除去される潤滑剤の量が減少するので、この場合には像担持体への潤滑剤の塗布を抑制する。
【0103】
以上説明した潤滑剤塗布装置に関する各構成は、タンデム方式以外の画像形成装置、例えば像担持体が1つだけ設けられた画像形成装置の潤滑剤塗布装置にも適用できる。また像担持体が感光体以外のものから成るときにも適用できる。例えば、現像装置により感光体上にトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写体より成る像担持体上に一次転写し、さらにそのトナー像を転写材に二次転写する形式の画像形成装置においては、中間転写体より成る像担持体に潤滑剤を塗布することが従来より行われているが、かかる像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置にも、前述の各構成を採用することができる。
【0104】
本発明は、プリンタ以外の各種画像形成装置にも適用でき、また上述した実施形態例の構成に限定されるものではない。さらに、上述した各構成を適宜組み合せて、画像形成装置ないしは潤滑剤塗布装置を構成することもできる。
【0110】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、像担持体に潤滑剤を塗布するので、上流側の像担持体から転写材上に転移したトナーが下流側の像担持体に付着し難くすることができ、その下流側の像担持体から除去した転写残トナーを現像装置にて再使用し、該トナーでトナー像を形成したときの画質劣化を効果的に抑えることができる。
【0113】
請求項2乃至5に係る発明によれば、像担持体に紙粉が移行する不具合を効果的に抑制することができる。
【0114】
請求項6乃至8に係る発明によれば、像担持体に適正量の潤滑剤を塗布することが可能である。
【0115】
請求項9に係る発明によれば、像担持体に塗布すべき潤滑剤の量を検知するので、より一層、像担持体に適正量の潤滑剤を塗布することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す垂直断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】搬送される転写材の向きを説明する平面図である。
【図4】搬送ローラに付着した紙粉を除去するブレードを示す図である。
【符号の説明】
2Y 像担持体
2M 像担持体
2C 像担持体
2BK 像担持体
13 送り出しローラ
14 レジストローラ
14A レジストローラ
22Y 現像装置
22M 現像装置
22C 現像装置
22BK 現像装置
27Y クリーニング装置
27M クリーニング装置
27C クリーニング装置
27BK クリーニング装置
41 トナー返送手段
43 潤滑剤塗布装置
44 潤滑材
47 トナー搬送ローラ
47A トナー搬送ローラ
48 トナー搬送ローラ
48A トナー搬送ローラ
49 トナー搬送ローラ
49A トナー搬送ローラ
A 転写材搬送方向
D 現像剤
S 転写材

Claims (9)

  1. 転写材の搬送方向に沿って配列された少なくとも2つの像担持体と、その各像担持体に互いに色の異なるトナー像をそれぞれ形成する現像装置と、転写材にトナー像を転写したあとの各像担持体表面に残留する転写残トナーをそれぞれ除去するクリーニング装置とを具備する画像形成装置において、
    クリーニング装置によって像担持体から除去した転写残トナーを、その像担持体にトナー像を形成する現像装置に戻すトナー返送手段を、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持体以外の像担持体から転写残トナーを除去するクリーニング装置と該像担持体にトナー像を形成する現像装置との間に設けると共に、転写材の搬送方向最上流側に位置する像担持体以外の像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 転写材の一方の面に圧接しながら回転し、その転写材をトナー像転写部に向けて送り出す送り出しローラを有し、該送り出しローラが当接した転写材の一方の面と反対側の他方の面が、トナー像の転写時に像担持体に接触するように、像担持体と送り出しローラの位置を設定した請求項1に記載の画像形成装置。
  3. トナー像の転写時に像担持体に接触する側の転写材面に当接しながら当該転写材を、トナー像転写部に向けて搬送する搬送ローラと、該搬送ローラの表面に付着した紙粉を除去する紙粉除去手段とを有する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 転写材を挟持しながら回転し、該転写材をトナー像転写部へ向けて搬送する搬送ローラ対を有し、該搬送ローラ対を構成する搬送ローラのうち、トナー像の転写時に像担持体に接触する側の転写材面に当接する方の搬送ローラは、その少なくとも表面部分が金属により構成され、他方の搬送ローラは、その少なくとも表面部分がゴムにより構成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記搬送ローラは、転写材を所定のタイミングでトナー像転写部に送り込むレジストローラである請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記潤滑剤塗布装置は、潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、該潤滑材から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗布部材と、該塗布部材に付着した潤滑剤の帯電極性と同極性の電圧と逆極性の電圧を選択的に前記塗布部材に印加することの可能な電圧印加手段とを具備する請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記潤滑剤塗布装置は、潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、該潤滑材から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗布部材と、前記潤滑材と前記塗布部材とを接離させる接離手段とを具備する請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記潤滑剤塗布装置は、潤滑剤を固形化して成る潤滑材と、該潤滑材から削られた潤滑剤を像担持体表面に塗布する塗布部材と、該塗布部材を像担持体に対して接離させる接離手段とを具備する請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記潤滑剤塗布装置は、像担持体表面に塗布すべき潤滑剤の量を検知する検知手段を具備する請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
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