JP2022030021A - 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】2つの潤滑剤供給装置を設けることなく、像担持体の表面に効率的に潤滑剤を供給する。【解決手段】トナー像が担持される感光体ドラム11(像担持体)に当接するクリーニングブレード14aに対して感光体ドラム11の回転方向下流側の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置15である。そして、潤滑剤供給装置15の内部からクリーニングブレード14aが設置されたクリーニング装置14の内部に向けて感光体ドラム11を介することなく潤滑剤を給送して、クリーニングブレード14aに対して感光体ドラム11の回転方向上流側の表面にも潤滑剤を供給している。【選択図】図2

Description

この発明は、トナー像が担持される像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置と、それを備えたプロセスカートリッジと、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、感光体ドラム等の像担持体やクリーニングブレードの摩耗による経時劣化や異常画像の発生を低減することを目的として、像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を設置する技術が知られている(例えば、特許文献1、2等参照。)。
一方、特許文献1には、感光体ドラム(像担持体)の表面に幅方向にわたって潤滑剤を均一に供給することを目的として、クリーニングブレードに対して感光体ドラムの回転方向上流側と回転方向下流側とにそれぞれ潤滑剤塗布装置を設置する技術が開示されている。
また、特許文献2には、クリーニングブレード(クリーニング手段)と感光体ドラム(像担持体)とでなす部分に堆積したトナーを除去することを目的として、所定のタイミングで感光体ドラムに対してクリーニングブレードを離間させて、堆積したトナーをクリーニング装置内に落下させる技術が開示されている。
上述した特許文献1に開示された画像形成装置は、2つの潤滑剤供給装置を設けているため、それぞれの特性を生かして像担持体の表面に潤滑剤を供給することが期待できる。
しかし、2つの潤滑剤供給装置を設けているため、装置が大型化、高コスト化してしまっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、2つの潤滑剤供給装置を設けることなく、像担持体の表面に効率的に潤滑剤を供給することができる、潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における潤滑剤供給装置は、トナー像が担持される像担持体に当接するクリーニングブレードに対して前記像担持体の回転方向下流側の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置であって、当該潤滑剤供給装置の内部から前記クリーニングブレードが設置されたクリーニング装置の内部に向けて前記像担持体を介することなく潤滑剤を給送して、前記クリーニングブレードに対して前記像担持体の回転方向上流側の表面にも潤滑剤を供給するものである。
本発明によれば、2つの潤滑剤供給装置を設けることなく、像担持体の表面に効率的に潤滑剤を供給することができる、潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 プロセスカートリッジとその近傍とを示す構成図である。 潤滑剤供給装置の要部を示す図である。 変形例1としての、潤滑剤供給装置の要部を示す図である。 変形例2としての、潤滑剤供給装置の要部を示す図である。 変形例3としての、潤滑剤供給装置の要部を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1は、実施の形態における画像形成装置1を示す全体構成図である。図2は、図1の画像形成装置1に設置されたイエロー用のプロセスカートリッジ10Y(作像部)の構成を示す断面図である。
なお、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BK(作像部)は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、図2ではイエロー用のプロセスカートリッジ10Yのみを代表的に図示する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は用紙等のシートが収容される給紙部、25はシートの搬送タイミングを調整するレジストローラ、を示す。
また、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成されるプロセスカートリッジ、16は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルト17上に重ねて転写する1次転写ローラ、を示す。
また、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のトナー像をシート上に転写するための2次転写ローラ、19は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング装置、20はシート上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、50は印刷動作(画像形成動作)に関わる情報が表示されたり操作をおこなったりするための操作表示パネル、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11(像担持体)上に向けて発せられる。
一方、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11(図2参照)は、それぞれ、所定方向(反時計方向)に回転している。そして、まず、感光体ドラム11の表面は、帯電装置12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11上には、帯電電位(-900V程度である。)が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11の表面は、それぞれのレーザ光Lの照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光Lは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光Lは、紙面左側から1番目の感光体ドラム11(像担持体)の表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電装置12にて帯電された後の感光体ドラム11上には、イエロー成分に対応した静電潜像(-50~100V程度の露光電位が形成される。)が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11の表面は、それぞれ、現像装置13との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部(1次転写ニップ)に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写ローラ9が設置されている。そして、1次転写ローラ9の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、1次転写工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、クリーニング装置14との対向位置に達する。そして、この位置で、クリーニングブレード14a(図2参照)によって感光体ドラム11上に残存する未転写トナーが機械的に除去されて、除去された未転写トナーがクリーニング装置14内に回収される(クリーニング工程である。)。クリーニング装置14内に回収された未転写トナーは、廃トナー搬送スクリュ14c(図2参照)によってクリーニング装置14の外部に搬送されて、不図示の廃トナー回収容器の内部に廃トナーとして回収される。
その後、感光体ドラム11の表面は、潤滑剤供給装置15、除電装置(不図示)の位置を順次通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写ローラ18との対向位置(2次転写ニップ)に達する。そして、2次転写ローラ18との対向位置で、シート(用紙)上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング装置19の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング装置19に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写ローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送されるシートは、給紙部7からレジストローラ25等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、シートを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送されたシートが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ25(タイミングローラ)に導かれる。レジストローラ25に達したシートは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写されたシートは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップにて、カラー画像(トナー)がシート上に定着される。
そして、定着工程後のシートは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセス(印刷動作)が完了する。
次に、図2にて、プロセスカートリッジ10Yについて詳述する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ10Yは、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電装置12と、現像装置13と、クリーニング装置14と、潤滑剤供給装置15と、が一体的にユニットとして構成されている。プロセスカートリッジ10Yは、画像形成装置本体1に対して着脱可能(交換可能)に設置されていて、適宜に画像形成装置本体1から取り出されて新品のものに交換されたり修理がされたりすることになる。
ここで、像担持体としての感光体ドラム11は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。
感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、表面層(保護層)が順次積層されている。
感光体ドラム11は、不図示の駆動モータによって図2の反時計方向に回転駆動される。
図2を参照して、帯電装置12は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなる帯電ローラであって、感光体ドラム11に対して微小なギャップをあけて対向するように設置されている。帯電装置12には帯電用電源部から所定の電圧(帯電バイアス)が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
なお、本実施の形態において、帯電装置12として、感光体ドラム11に当接する接触式の帯電ローラを用いることもできるし、コロナ放電方式を用いたグリッドを有する帯電チャージャを用いることもできる。
また、帯電装置12に印加する帯電バイアスとして、DC電圧にAC電圧が重畳されたものとすることもできるし、DC電圧のみとすることもできる。
現像装置13は、主として、感光体ドラム11に対向する現像ローラ13aと、現像ローラ13aに対向する第1搬送スクリュ13bと、仕切部材を介して第1搬送スクリュ13bに対向する第2搬送スクリュ13cと、現像ローラ13aに対向するドクターブレード13dと、で構成される。現像ローラ13aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ13a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されることになる。現像装置13内には、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。
現像ローラ13aと2つの搬送スクリュ13b、13cとは、不図示の駆動モータによって感光体ドラム11とともに回転駆動される。
クリーニング装置14には、感光体ドラム11の表面に当接して感光体ドラム11の表面をクリーニングするクリーニングブレード14aが設置されている。
クリーニングブレード14aは、ウレタンゴム等のゴム材料からなるブレード状部材であって、感光体ドラム11の表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム11上に付着する未転写トナー(シートから生じる紙粉、帯電装置12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等の付着物も含むものとする。)が機械的に掻き取られてクリーニング装置14内に回収されることになる。なお、本実施の形態において、クリーニングブレード14aは、感光体ドラム11の走行方向(回転方向)に対してカウンタ方向にて感光体ドラム11に当接している。
そして、感光体ドラム11上に付着する未転写トナー(シートから生じる紙粉、帯電装置12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等の付着物も含むものとする。)が機械的に掻き取られてクリーニング装置14内に回収されることになる。
なお、本実施の形態において、クリーニング装置14は、その内部に向けて潤滑剤供給装置15から潤滑剤が供給されるように構成されているが、これについては後で詳しく説明する。
また、クリーニング装置14には、第2潤滑剤供給回転体としての第2潤滑剤供給ローラ14b(潤滑剤供給ローラ)が設置されているが、これについても後で詳しく説明する。
図2を参照して、第1潤滑剤供給装置15は、感光体ドラム11に摺接するブラシ毛が周設されて感光体ドラム11上に潤滑剤を供給する第1潤滑剤供給回転体としての第1潤滑剤供給ローラ15a(潤滑剤供給ローラ)、第1潤滑剤供給ローラ15a(ブラシ毛)に摺接する固形潤滑剤15b、第1潤滑剤供給ローラ15aに対して固形潤滑剤15bを付勢する付勢部材としての圧縮スプリング15c、感光体ドラム11に当接して感光体ドラム11上に供給された潤滑剤を薄層化(均一化)する薄層化ブレード15f(均しブレード)、等で構成される。
潤滑剤供給装置15は、クリーニング装置14(クリーニングブレード14a)に対して感光体ドラム11の回転方向下流側であって、帯電装置12に対して感光体ドラム11の回転方向上流側に配設されている。また、薄層化ブレード15fは、第1潤滑剤供給ローラ15aに対して感光体ドラム11の回転方向下流側に配設されている。
ここで、第1潤滑剤供給ローラ15aは、そのブラシ毛が感光体ドラム11の表面に接触した状態で、不図示の駆動モータによって、感光体ドラム11とともに、図2の反時計方向に回転駆動される。これにより、固形潤滑剤15bから第1潤滑剤供給ローラ15aを介して感光体ドラム11上に潤滑剤が供給される。
第1潤滑剤供給ローラ15aは、図2の反時計方向に回転する感光体ドラム11に対してカウンタ方向(逆方向)で摺接するように回転駆動される(図2の反時計方向の回転である。)。すなわち、第1潤滑剤供給ローラ15aの回転方向は、感光体ドラム11との摺接位置において、感光体ドラム11の回転方向(走行方向)と逆方向になるように構成されている。
また、第1潤滑剤供給ローラ15aは、固形潤滑剤15bと感光体ドラム11とに摺接するように配置されていて、第1潤滑剤供給ローラ15aが回転することによって固形潤滑剤15bから潤滑剤を掻き取り、その潤滑剤を感光体ドラム11上に塗布する。
また、固形潤滑剤15bの後方部には、第1潤滑剤供給ローラ15aと固形潤滑剤15bとの接触ムラをなくすために圧縮スプリング15c(付勢部材)が配置されていて、固形潤滑剤15bを第1潤滑剤供給ローラ15aに向けて付勢している。
ここで、固形潤滑剤15bは、脂肪酸金属亜鉛に無機潤滑剤を含有させて形成したものである。また、脂肪酸金属亜鉛としては、少なくともステアリン酸亜鉛を含んだものが好ましい。また、無機潤滑剤としては、タルク、マイカ、窒化ホウ素のうち少なくとも1つであることが好ましい。
ステアリン酸亜鉛は、代表的なラメラ結晶紛体である。ラメラ結晶は両親媒性分子が自己組織化した層状構造を有していて、せん断力が加わると層間にそって結晶が割れて滑りやすい。したがって、感光体ドラム11の表面を低摩擦係化することができる。すなわち、せん断力を受けて均一に感光体ドラム11の表面を覆っていくラメラ結晶によって、少量の潤滑剤によって効果的に感光体ドラム11の表面を覆うことができる。そして、感光体ドラム11の表面を比較的均等に覆い帯電工程における電気的ストレスから良好に保護できることになる。
また、タルク、マイカ、窒化ホウ素のような板状構造を有する無機潤滑剤を使用することで、クリーニング装置14(クリーニングブレード14a)でのトナーや潤滑剤のすり抜けが生じにくくなり、帯電装置12を汚れにくくすることができる。
薄層化ブレード15fは、潤滑剤供給装置15における下流側に設置されたウレタンゴム等のゴム材料からなる板状部材であって、感光体ドラム11の表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。そして、第1潤滑剤供給ローラ15a(及び、第2潤滑剤供給ローラ14b)によって感光体ドラム11上に供給された潤滑剤は、薄層化ブレード15fによって、感光体ドラム11上に均一かつ適量に薄層化される。
固形潤滑剤15bを第1潤滑剤供給ローラ15aを介して感光体ドラム11の表面に塗布すると、感光体ドラム11の表面には粉体状の潤滑剤が塗布されるが、この状態のままでは潤滑性は充分に発揮されないため、薄層化ブレード15fが潤滑剤を薄層化・均一化する部材として機能することになる。薄層化ブレード15fにより、感光体ドラム11上での潤滑剤の皮膜化がおこなわれて、潤滑剤はその潤滑性を充分に発揮することになる。
なお、本実施の形態において、薄層化ブレード15fは、感光体ドラム11の走行方向(回転方向)に対してカウンタ方向にて感光体ドラム11に当接しているが、感光体ドラム11の走行方向(回転方向)に対してトレーディング方向にて感光体ドラム11に当接するように構成してもよい。
図2にて、先に述べた作像プロセスをさらに詳しく説明する。
現像ローラ13aは、図2中の矢印方向に回転している。現像装置13内の現像剤Gは、間に仕切部材を介在するように配設された第1搬送スクリュ13b及び第2搬送スクリュ13cの矢印方向の回転によって、トナー補給部30からトナー補給口を介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向(図2の紙面垂直方向である。)に循環する。
そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、キャリアCとともに現像ローラ13a上に担持される。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、その後にドクターブレード13dの位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤Gは、ドクターブレード13dの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤G中のトナーTが、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ13aに印加された現像バイアス(-500V程度である。)と、の電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーTが潜像に付着する。
その後、現像工程にて感光体ドラム11に付着したトナーTは、そのほとんどが中間転写ベルト17上に転写される。そして、感光体ドラム11の表面に付着(残留)した未転写のトナーTが、クリーニングブレード14aによってクリーニング装置14内に回収される。その後、クリーニング工程後の感光体ドラム11の表面は、潤滑剤供給装置15、除電装置(不図示)を順次通過して、一連の作像プロセスが終了する。
ここで、画像形成装置本体1に設けられたトナー補給部30は、交換可能に構成されたトナーボトル31と、トナーボトル31を保持・回転駆動するとともに現像装置13に新品トナーTを補給するトナーホッパ部32と、で構成されている。また、トナーボトル31内には、新品のトナーT(図2では、イエローのトナーである。)が収容されている。また、トナーボトル31の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル31内の新品トナーTは、現像装置13内のトナーT(既設のトナーである。)の消費にともない、トナー補給口から現像装置13内に適宜に補給されるものである。現像装置13内のトナーTの消費は、現像装置13の第2搬送スクリュ13cの下方に設置された磁気センサによって間接的又は直接的に検知される。
以下、本実施の形態における潤滑剤供給装置15の、特徴的な構成・動作について説明する。
先に図2等を用いて説明したように、本実施の形態におけるプロセスカートリッジ10Y(画像形成装置1)には、潤滑剤供給装置15が設置されている。この潤滑剤供給装置15は、クリーニングブレード14a(トナー像が担持される感光体ドラム11に当接する板状部材である。)に対して感光体ドラム11(像担持体)の回転方向下流側の表面に潤滑剤を供給するように構成されている。
そして、潤滑剤供給装置15には、クリーニングブレード14aに対して感光体ドラム11の回転方向下流側の表面に摺接する第1潤滑剤供給回転体としての第1潤滑剤供給ローラ15aや、潤滑剤供給ローラ15aに摺接する固形潤滑剤15bや、潤滑剤供給ローラ15aに対して固形潤滑剤15bを付勢する付勢部材としての圧縮スプリング15c、などが設けられている。
ここで、本実施の形態における潤滑剤供給装置15は、潤滑剤供給装置15の内部からクリーニングブレード14aが設置されたクリーニング装置14の内部に向けて感光体ドラム11(像担持体)を介することなく潤滑剤を給送して、クリーニングブレード14aに対して感光体ドラム11の回転方向上流側の表面にも潤滑剤を供給するように構成されている。すなわち、潤滑剤が図3の黒矢印で示すように流動することになる。
さらに換言すると、本実施の形態における潤滑剤供給装置15は、クリーニングブレード14aを挟んで、感光体ドラム11の回転方向下流側の表面にも回転方向上流側の表面にも潤滑剤を塗布(供給)できるように構成されている。
詳しくは、第1潤滑剤供給ローラ15a(第1潤滑剤供給回転体)によって感光体ドラム11の表面に供給されずに第1潤滑剤供給ローラ15aから離脱した潤滑剤が、クリーニング装置14の内部に向けて感光体ドラム11を介することなく給送される。
さらに具体的に、図2、図3に示すように、クリーニング装置14は、クリーニングブレード14aに対して感光体ドラム11の回転方向上流側の表面に摺接する第2潤滑剤供給回転体としての第2潤滑剤供給ローラ14bが設置されている。
第2潤滑剤供給ローラ14b(第2潤滑剤供給回転体)は、感光体ドラム11に摺接するブラシ毛が周設されて感光体ドラム11上に潤滑剤を供給するものである。第2潤滑剤供給ローラ14bは、金属材料からなる芯金の外周に直毛状又はループ状のブラシ毛が巻装されたローラ部材(ブラシローラ)である。ブラシ毛としては、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アクリル、ビニロン、塩化ビニル等の樹脂繊維を用いることができ、必要に応じてカーボン等の導電付与剤が混入された導電繊維を用いることができる。また、ブラシ毛は、長さ(毛足)が0.2~20mm、ブラシ密度が2~10万F/inch2のものを用いることができる。
第2潤滑剤供給ローラ14bは、クリーニングブレード14aに対して感光体ドラム11の回転方向上流側であって、1次転写ニップ(1次転写ローラ9)に対して感光体ドラム11の回転方向下流側に配設されている。そして、第2潤滑剤供給ローラ14bは、そのブラシ毛が感光体ドラム11の表面に接触した状態で、第1潤滑剤供給ローラ15aとともに不図示の駆動モータによって図2の反時計方向に回転駆動される。これにより、図3において黒矢印で示すように、潤滑剤供給装置15の内部からクリーニング装置14の内部に移送された潤滑剤が、第2潤滑剤供給ローラ14bを介して感光体ドラム11上に塗布(供給)される。
なお、第2潤滑剤供給ローラ14bは、クリーニングブレード14aの上流側に位置しているため、感光体ドラム11上に付着した未転写トナーをクリーニングするクリーニングローラとしても機能することになる。
ここで、クリーニング装置14は、潤滑剤供給装置15から給送された潤滑剤が第2潤滑剤供給ローラ14b(第2潤滑剤供給体)の表面に落下して補給されるように構成されている。
詳しくは、潤滑剤供給装置15には、潤滑剤供給装置15の内部からクリーニング装置14の内部に向けて潤滑剤を、幅方向に搬送する搬送部材としての潤滑剤搬送スクリュ15d、14dが設置されている。
潤滑剤供給装置15の内部には、潤滑剤供給装置15の内部から中継搬送経路15g(幅方向一端側において略垂直方向に延びる搬送経路である。)に向けて潤滑剤を幅方向に搬送する潤滑剤搬送スクリュ15dが設置されている。クリーニング装置14には、中継搬送経路15gを介して供給された潤滑剤を、幅方向一端側から幅方向他端側に向けて搬送する潤滑剤搬送スクリュ14dが設置されている。また、図示は省略するが、この潤滑剤搬送スクリュ14dが設置されている搬送経路には、複数の開口(上流側から下流側に向かうほど開口が大きくなっている。)が形成されていて、第2潤滑剤供給ローラ14b上に幅方向にわたって潤滑剤がほぼ均一に供給されるようにしている。そして、第2潤滑剤供給ローラ14b上に担持された潤滑剤が、第2潤滑剤供給ローラ14bの回転により、感光体ドラム11上に塗布されることになる。
なお、潤滑剤供給装置15の内部からクリーニング装置14の内部に向けて潤滑剤を搬送する搬送経路は、上述したようなものに限定されることなく、感光体ドラム11を介さずに搬送するものであれば、種々の形態のものを用いることができる。
このように、本実施の形態では、2つの潤滑剤供給装置(固形潤滑剤)を用いることなく、1つの潤滑剤供給装置15(固形潤滑剤15b)によって、クリーニングブレード14aを挟んで感光体ドラム11の下流側表面と上流側表面とにそれぞれ潤滑剤を供給している。そのため、2つの潤滑剤供給装置を設ける場合に比べて、装置が大型化、高コスト化することなく、感光体ドラム11の表面に効率的に潤滑剤を供給することができる
詳しくは、第1潤滑剤供給ローラ15aは、クリーニングブレード14aの下流側に設置されている。そのため、クリーニングブレード14aによって未転写トナーが除去された状態の感光体ドラム11の表面に潤滑剤を供給することになり、感光体ドラム11上の供給ムラ(塗布ムラ)が生じにくい。また、第1潤滑剤供給ローラ15aは、帯電装置12の上流側近傍に設置されているため、感光体ドラム11の帯電領域に効率的に潤滑剤を供給することができる。そのため、帯電装置12による放電による感光体ドラム11の劣化を防止する効果が充分に発揮されやすい。
しかし、第1潤滑剤供給ローラ15aによって供給された感光体ドラム11上の潤滑剤は、帯電工程、現像工程、1次転写工程などを経た後に、クリーニングブレード14aの位置に達するものである。そのため、クリーニングブレード14aの位置に達したときには、感光体ドラム11上の潤滑剤量が少なくなってしまい、第2潤滑剤供給ローラ14bによる潤滑剤供給に比べて、クリーニングブレード14aの耐久性やクリーニング性に対する寄与率が低くなる。
なお、そのような不具合を軽減するために、第1潤滑剤供給ローラ15aによる潤滑剤供給量を最初から大きく設定する方策も考えられる。しかし、その場合、帯電装置12が潤滑剤で汚れやすくなる不具合や、潤滑剤の消費量が多くなる不具合などが生じてしまうことになる。
これに対して、第2潤滑剤供給ローラ14bは、クリーニングブレード14aの上流側近傍に設置されているため、クリーニングブレード14aのエッジ部に効率的に潤滑剤を供給することができる。そのため、第2潤滑剤供給ローラ14bによる潤滑剤供給は、第1潤滑剤供給ローラ15aによるものに比べて、クリーニングブレード14aの耐久性やクリーニング性に対する寄与率が高い。
しかし、第2潤滑剤供給ローラ14bには、感光体ドラム11の表面に付着した未転写トナー(転写残トナー)の一部が直接的に入力されてしまうため、その潤滑剤供給量が安定しにくい。
さらに、第2潤滑剤供給ローラ14bによる潤滑剤供給は、未転写トナーが付着した状態の感光体ドラム11の表面に潤滑剤を供給することになるため、第1潤滑剤供給ローラ15aによるものに比べると、感光体ドラム11上の供給ムラ(塗布ムラ)が生じやすい。そのため、感光体ドラム11の表面に潤滑剤による保護層を形成することで、帯電装置12による放電(特に、帯電ハザードと呼ばれる異常放電である。)による感光体ドラム11の劣化を防止する効果が充分に発揮されにくい。
このように、2つの潤滑剤供給ローラ15a、14bによる潤滑剤供給は、それぞれ異なる長所、短所が存在して、一方の短所を他方が長所として補うことができる関係にある。
そのため、2つの潤滑剤供給ローラ15a、14bによる潤滑剤供給の特性を生かして感光体ドラム11の表面に潤滑剤を供給することができる。具体的に、クリーニングブレード14aの耐久性が向上して、クリーニングブレード14aによるクリーニング性が良好で、感光体ドラム11の表面に潤滑剤をムラなく供給することができて、帯電装置12による放電による感光体ドラム11の劣化も少なくすることができる。
ここで、図2、図3に示すように、本実施の形態において、潤滑剤供給装置15は、クリーニング装置14の上方に設置されている。
これにより、潤滑剤供給装置15の内部からクリーニング装置14の内部に向けての潤滑剤の搬送は、少なくともその一部が潤滑剤を自重落下(傾斜面の滑落なども含む。)させるものとすることができる。そのため、潤滑剤供給装置15の内部からクリーニング装置14の内部に向けての潤滑剤をスムーズに搬送することができる。
<変形例1>
図4に示すように、変形例1の潤滑剤供給装置15には、潤滑剤供給装置15の内部とクリーニング装置14の内部とを連通させる連通口15hが形成されている。
また、潤滑剤供給装置15は、その底面が、連通口15hに向けて下方に傾斜するように形成されている。さらに、クリーニング装置14は、連通口15hから第2潤滑剤供給ローラ14bの上部に向けて下方に傾斜する傾斜搬送経路14f(傾斜面)が形成されている。
このように構成することで、潤滑剤供給装置15内の潤滑剤が、図4の黒矢印で示すように傾斜面を滑落しながら、クリーニング装置14内に流動することになる。そのため、潤滑剤を搬送するための潤滑剤搬送スクリュの設置が不要になる。
ここで、連通口15hは、その幅方向(図4の紙面垂直方向である。)の開口範囲が、クリーニングブレード14aに対して感光体ドラム11の回転方向下流側の表面に潤滑剤を供給する幅方向範囲(概ね、第1潤滑剤供給ローラ15aや固形潤滑剤15bの幅方向範囲である。)を含む範囲となるように構成している。すなわち、連通口15hの幅方向の開口範囲は、第1潤滑剤供給ローラ15aによる幅方向の潤滑剤供給範囲以上であって、潤滑剤供給範囲を含むような長さ関係になっている。
このように構成することで、第1潤滑剤供給ローラ15aから離脱した潤滑剤を連通口15hの縁部で滞留させることなく、傾斜搬送経路14fに向けて無駄なく流動させることができる。また、第2潤滑剤供給ローラ14bによる幅方向の潤滑剤供給範囲が、第1潤滑剤供給ローラ15aによる幅方向の潤滑剤供給範囲に対して同等以上になり、クリーニングブレード14aの上流側で感光体ドラム11の表面に幅方向にわたって充分な潤滑剤を供給することができる。
<変形例2>
図5に示すように、変形例2における潤滑剤供給装置15は、第1潤滑剤供給ローラ15a(第1潤滑剤供給回転体)と第2潤滑剤供給ローラ14b(第2潤滑剤供給回転体)とのうち、少なくとも一方の表面に担持された潤滑剤を掻取る掻取り部材としてのスクレーパ15r、14gが設置されている。
変形例2では、第1潤滑剤供給ローラ15aの表面に担持された潤滑剤を掻取るスクレーパ15rと、第2潤滑剤供給ローラ14bの表面に担持された潤滑剤を掻取るスクレーパ14gと、が設置されている。
詳しくは、潤滑剤供給装置15の内部に設置されたスクレーパ15rは、感光体ドラム11との当接位置より回転方向下流側であって、感光体ドラム11との当接位置より回転方向下流側であって、固形潤滑剤15bとの当接位置より回転方向上流側で、第1潤滑剤供給ローラ15aに摺接するように、筐体に保持されている。そして、感光体ドラム11との当接位置を通過して第1潤滑剤供給ローラ15a上に残留する潤滑剤が、スクレーパ15rによって積極的に掻き落とされて、クリーニング装置14に向けて充分な量の潤滑剤が給送されることになる。
これに対して、クリーニング装置14の内部に設置されたスクレーパ14gは、感光体ドラム11との当接位置より回転方向下流側であって、潤滑剤供給装置15からの潤滑剤が供給される供給位置より回転方向上流側で、第2潤滑剤供給ローラ14bに摺接するように、筐体に保持されている。そして、感光体ドラム11との当接位置を通過して第2潤滑剤供給ローラ14b上に残留する潤滑剤や、感光体ドラム11から第2潤滑剤供給ローラ14bに移行した未転写トナーが、スクレーパ14gによって積極的に掻き落とされて、廃トナー搬送スクリュ14cによってクリーニング装置14の内部に蓄積されることなく外部に排出されることになる。
<変形例3>
図6に示すように、変形例3では、クリーニング装置14に、潤滑剤供給装置15から給送された潤滑剤を第2潤滑剤供給ローラ14b(第2潤滑剤供給体)に補給する補給回転体としての補給ローラ14rが設けられている。
潤滑剤供給装置15からクリーニング装置14内に給送された潤滑剤は、一旦、補給ローラ14r(補給回転体)上に担持される。そして、図6の反時計方向に回転する補給ローラ14rによって、第2潤滑剤供給ローラ14b上に潤滑剤が補給される。
このように補給ローラ14rを設けることで、第2潤滑剤供給ローラ14b上にムラなく供給量のバラツキの少ない潤滑剤が供給されることになる。
なお、補給ローラ14rとしては、潤滑剤を担持しやすく、第2潤滑剤供給ローラ14bへの潤滑剤供給性が高い材料からなる表面層が形成されたものを用いることが好ましい。
以上説明したように、本実施の形態における潤滑剤供給装置15は、トナー像が担持される感光体ドラム11(像担持体)に当接するクリーニングブレード14aに対して感光体ドラム11の回転方向下流側の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置15である。そして、潤滑剤供給装置15の内部からクリーニングブレード14aが設置されたクリーニング装置14の内部に向けて感光体ドラム11を介することなく潤滑剤を給送して、クリーニングブレード14aに対して感光体ドラム11の回転方向上流側の表面にも潤滑剤を供給している。
これにより、2つの潤滑剤供給装置を設けることなく、感光体ドラム11の表面に効率的に潤滑剤を供給することができる。
なお、本実施の形態では、感光体ドラム11や帯電装置12や現像装置13やクリーニング装置14や潤滑剤供給装置15を一体化してプロセスカートリッジ10Yを構成して、作像部のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。
これに対して、これらの構成部材を、プロセスカートリッジの構成部材とせずに、それぞれ単体で画像形成装置本体1に交換可能に設置されるように構成することもできる。特に、潤滑剤供給装置15とクリーニング装置14とがユニット化されて画像形成装置本体1に交換可能に設置されるように構成することもできるし、潤滑剤供給装置15をクリーニング装置14に対して着脱可能に構成してそれぞれ単体で画像形成装置本体1に交換可能に設置されるように構成することもできる。
そして、このような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電装置と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置と、像担持体上をクリーニングするクリーニング装置と、のうち少なくとも1つと、像担持体と、が一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
また、本実施の形態では、潤滑剤供給ローラ15a、14b(潤滑剤供給回転体)として芯金の外周に直毛状又はループ状のブラシ毛が巻装されたものを用いたが、潤滑剤供給ローラ15a、14b(潤滑剤供給回転体)として芯金上に発泡弾性層が形成されたものを用いることもできる。その場合、発泡弾性層としては、発泡ポリウレタン(ウレタンフォーム)などを用いることができる。
また、本実施の形態では、潤滑剤供給ローラ15aに対して固形潤滑剤15bを付勢する付勢部材として圧縮スプリング15cを用いたが、付勢部材の構成はこれに限定されることなく、種々の形態のものを用いることもできる。
また、本実施の形態では、像担持体としての感光体ドラム11の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置15が設置された画像形成装置1に対して本発明を適用したが、像担持体としての中間転写ベルト17の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置が設置された画像形成装置に対して本発明を適用することもできる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
10Y、10M、10C、10BK プロセスカートリッジ、
11 感光体ドラム(像担持体)、
14 クリーニング装置、
14a クリーニングブレード、
14b 第2潤滑剤供給ローラ(第2潤滑剤供給回転体)、
14c 廃トナー搬送スクリュ、
14d 潤滑剤搬送スクリュ(搬送部材)、
14f 傾斜搬送経路、
14g スクレーパ(掻取り部材)、
14r 補給ローラ(補給回転体)、
15 潤滑剤供給装置、
15a 第1潤滑剤供給ローラ(第1潤滑剤供給回転体)、
15b 固形潤滑剤、
15c 圧縮スプリング(付勢部材)、
15d 潤滑剤搬送スクリュ(搬送部材)、
15f 薄層化ブレード、
15g 落下搬送経路、
15h 連通口、
15r スクレーパ(掻取り部材)。
特開2008-46301号公報 特開2010-19982号公報

Claims (12)

  1. トナー像が担持される像担持体に当接するクリーニングブレードに対して前記像担持体の回転方向下流側の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置であって、
    当該潤滑剤供給装置の内部から前記クリーニングブレードが設置されたクリーニング装置の内部に向けて前記像担持体を介することなく潤滑剤を給送して、前記クリーニングブレードに対して前記像担持体の回転方向上流側の表面にも潤滑剤を供給することを特徴とする潤滑剤供給装置。
  2. 前記クリーニングブレードに対して前記像担持体の回転方向下流側の表面に摺接する第1潤滑剤供給回転体と、
    前記潤滑剤供給回転体に摺接する固形潤滑剤と、
    前記潤滑剤供給回転体に対して前記固形潤滑剤を付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記クリーニング装置は、前記クリーニングブレードに対して前記像担持体の回転方向上流側の表面に摺接する第2潤滑剤供給回転体を具備したことを特徴とする請求項1に記載の潤滑剤供給装置。
  3. 前記第1潤滑剤供給回転体によって前記像担持体の表面に供給されずに前記第1潤滑剤供給回転体から離脱した潤滑剤が、前記クリーニング装置の内部に向けて前記像担持体を介することなく給送されることを特徴とする請求項2に記載の潤滑剤供給装置。
  4. 前記クリーニング装置は、当該潤滑剤供給装置から給送された潤滑剤が前記第2潤滑剤供給体の表面に落下して補給されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の潤滑剤供給装置。
  5. 前記クリーニング装置は、当該潤滑剤供給装置から給送された潤滑剤を前記第2潤滑剤供給体に補給する補給回転体を具備したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の潤滑剤供給装置。
  6. 前記第1潤滑剤供給回転体と前記第2潤滑剤供給回転体とのうち、少なくとも一方の表面に担持された潤滑剤を掻取る掻取り部材を具備したことを特徴とする請求項2~請求項5のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  7. 当該潤滑剤供給装置の内部から前記クリーニング装置の内部に向けて潤滑剤を搬送する搬送部材を備えたことを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  8. 当該潤滑剤供給装置の内部と前記クリーニング装置の内部とを連通させる連通口が形成されたことを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  9. 前記連通口は、その幅方向の開口範囲が、前記クリーニングブレードに対して前記像担持体の回転方向下流側の表面に潤滑剤を供給する幅方向範囲を含む範囲であることを特徴とする請求項8に記載の潤滑剤供給装置。
  10. 当該潤滑剤供給装置は、前記クリーニング装置の上方に設置されたことを特徴とする請求項1~請求項9のいずれかに記載の潤滑剤供給装置。
  11. 画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1~請求項10のいずれかに記載の潤滑剤供給装置と前記像担持体と前記クリーニング装置とを備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  12. 請求項1~請求項10のいずれかに記載の潤滑剤供給装置と前記像担持体と前記クリーニング装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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