JP2020118757A - クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ブラシ状ローラにバイアスを印加することによって像担持体がダメージを受ける不具合を生じにくくする。【解決手段】ブラシ状ローラ14bの新品状態からの累積走行距離(又は、累積回転時間)が所定値Aに達するまでの第1期は、累積走行距離(又は、前記累積回転時間)が所定値Aに達してからの第2期に比べて、電源81(バイアス印加手段)によるバイアスの印加によってブラシ状ローラ14bに流れる電流値の絶対値が小さくなるように制御される。【選択図】図4

Description

この発明は、感光体ドラム、感光体ベルト、中間転写ベルト、中間転写ドラム等の像担持体の表面に付着したトナーをクリーニングするクリーニング装置と、それを備えたプロセスカートリッジと、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体ドラム、感光体ベルト、中間転写ベルト、中間転写ドラム等の像担持体の表面にブラシ状ローラ(ブラシローラ)を摺接させて、像担持体上に残留した未転写トナーを除去する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、転写部に対して像担持体の走行方向下流側では、ブラシ状ローラが所定方向に回転しながら像担持体の表面に摺接している。そして、ブラシ状ローラによって像担持体上に残留(付着)した未転写トナーが、その他の付着物(トナー添加物や紙粉などである。)とともに除去されて、ブラシ状ローラが設置されたクリーニング装置の内部に未転写トナーなどの付着物が回収されることになる。
また、特許文献1には、ブラシ状ローラ(ブラシローラ)に所定のバイアスを印加して、像担持体上に付着した未転写トナーを静電気的にブラシ状ローラに移動させて、ブラシ状ローラによるクリーニング性を向上させる技術が開示されている。ブラシ状ローラに印加するバイアスとしては、トナーの極性とは異なる極性のものに加えて、トナーの極性と同じ極性のものを加える技術も開示されている。
従来の技術は、ブラシ状ローラにバイアスを印加することで、像担持体の表面に付着したトナーをブラシ状ローラによって効率的に除去する効果が期待できるものの、初期的に像担持体がダメージを受けやすかった。そして、そのように像担持体がダメージを受けることによって、黒スジ画像などの異常画像が発生してしまうことがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ブラシ状ローラにバイアスを印加することによって像担持体がダメージを受ける不具合が生じにくい、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明におけるクリーニング装置は、所定方向に回転しながら像担持体に当接して前記像担持体の表面に付着したトナーを除去するブラシ状ローラと、前記ブラシ状ローラに対してバイアスを印加可能なバイアス印加手段と、を備え、前記ブラシ状ローラの新品状態からの累積走行距離又は累積回転時間が所定値に達するまでの第1期は、前記累積走行距離又は前記累積回転時間が前記所定値に達してからの第2期に比べて、前記バイアス印加手段によるバイアスの印加によって前記ブラシ状ローラに流れる電流値の絶対値が小さくなるように制御されるものである。
本発明によれば、ブラシ状ローラにバイアスを印加することによって像担持体がダメージを受ける不具合が生じにくい、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 プロセスカートリッジとその近傍とを示す構成図である。 クリーニング装置の要部を示す拡大図である。 ブラシ状ローラに印加するバイアスを可変する制御を示すフローチャートである。 実験結果を示す表図である。 変形例1としての、クリーニング装置の要部を示す拡大図である。 変形例2としての、クリーニング装置の要部を示す拡大図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1は、実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。図2は、図1の画像形成装置1に設置されたイエロー用のプロセスカートリッジ10Y(作像部)の構成を示す断面図である。
なお、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BK(作像部)は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、図2ではイエロー用のプロセスカートリッジ10Yのみを代表的に図示する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、を示す。
また、7は転写紙等のシートが収容される給紙装置、9はシートの搬送タイミングを調整するレジストローラ、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成されるプロセスカートリッジ(作像部)、を示す。
また、16は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルト17上に重ねて転写する1次転写ローラ、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、を示す。
また、18は中間転写ベルト17上のトナー像をシート上に転写するための2次転写ローラ、19は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング装置、20はシート上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
以下、画像形成装置1における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11(像担持体)上に向けて発せられる。
一方、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11(図2参照)は、それぞれ、所定方向(反時計方向)に回転(走行)している。そして、まず、感光体ドラム11の表面は、帯電装置12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11の表面は、それぞれのレーザ光Lの照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光Lは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光Lは、紙面左側から1番目の感光体ドラム11(像担持体)の表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電装置12にて帯電された後の感光体ドラム11の表面には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11の表面は、それぞれ、現像装置13との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部(1次転写ニップ)に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写ローラ16が設置されている。そして、1次転写ローラ16の位置で、中間転写ベルト17の表面に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、除電ランプ45の位置を通過した後に、クリーニング装置14との対向位置に達する。そして、この位置で、クリーニングブレード14aとブラシ状ローラ14bとによって感光体ドラム11の表面に付着したトナー(未転写トナー)などの付着物が除去されて、除去されたトナーがクリーニング装置14内に回収される(クリーニング工程である。)。クリーニング装置14内に回収された未転写トナーは、搬送スクリュ14eによってクリーニング装置14の外部に排出(搬送)されて、廃トナー回収容器の内部に廃トナーとして回収される。
その後、感光体ドラム11の表面は、潤滑剤供給装置15、除電部の位置を順次通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11上の各色のトナー像が重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図1の時計方向に走行して、2次転写ローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写ローラ18との対向位置で、中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像がシートに転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング装置19の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着したトナー(未転写トナー)が中間転写ベルトクリーニング装置19に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写ローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送されるシートは、給紙装置7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、用紙などのシートを収納する給紙装置7から、給紙ローラ8により給送されたシートが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9(タイミングローラ)に導かれる。レジストローラ9に達したシートは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写されたシートは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップにて、カラー画像(トナー)がシート上に定着される。
そして、定着工程後のシートは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、プロセスカートリッジ10Yについて詳述する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ10Yは、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電装置12(帯電ローラ)と、現像装置13と、クリーニング装置14と、潤滑剤供給装置15と、が一体的にユニットとして構成されている。
ここで、像担持体としての感光体ドラム11は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。
感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、表面層(保護層)が順次積層されている。
感光体ドラム11は、駆動モータによって図2の反時計方向に回転駆動される。
図2を参照して、帯電装置12は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなる帯電ローラである。帯電装置12には帯電用電源部から所定の電圧(DC電圧にAC電圧が重畳されたものである。)が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
現像装置13は、主として、感光体ドラム11に対向する現像ローラ13aと、現像ローラ13aに対向する第1搬送スクリュ13bと、仕切部材を介して第1搬送スクリュ13bに対向する第2搬送スクリュ13cと、現像ローラ13aに対向するドクターブレード13dと、で構成される。現像ローラ13aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ13a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されることになる。
現像装置13の内部には、現像剤として、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。
クリーニング装置14には、感光体ドラム11に当接して感光体ドラム11の表面をクリーニングするクリーニングブレード14a、感光体ドラム11に摺接して感光体ドラム11の表面をクリーニングするブラシ状ローラ14b、ブラシ状ローラ14bの表面に付着したトナーを回収する回収ローラ14c、回収ローラ14cの表面をクリーニングする回収ブレード14d、クリーニング装置14内に回収された未転写トナーを幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に搬送する搬送スクリュ14e(搬送部材)、などが設置されている。
クリーニングブレード14aは、ウレタンゴム等のゴム材料からなり、感光体ドラム11表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。そして、感光体ドラム11上に付着するトナーなどの付着物(シートから生じる紙粉、帯電装置12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等の付着物も含むものとする。)がクリーニングブレード14aによって機械的に掻き取られてクリーニング装置14内に回収されることになる。クリーニングブレード14aは、後述するブラシ状ローラ14bに対して感光体ドラム11の回転方向下流側の位置に設置されている。
なお、本実施の形態において、クリーニングブレード14aは、感光体ドラム11の回転方向に対してカウンタ方向にて感光体ドラム11に当接している。
図3をも参照して、ブラシ状ローラ14bは、クリーニングブレード14aに対して感光体ドラム11の回転方向上流側の位置に設置されて、所定方向(反時計方向)に回転しながら感光体ドラム11に当接するように構成されている。ブラシ状ローラ14bは、直毛状又はループ状のブラシ毛14b2が植毛された基布が、軸部14b1(芯金)の外周に螺旋状に巻装されたものである。ブラシ毛14b2としては、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アクリル、ビニロン、塩化ビニル等の樹脂繊維を用いることができ、本実施の形態ではカーボン等の導電付与剤が混入された導電繊維を用いている。また、ブラシ毛14b2は、長さ(毛足)が0.2〜20mm、ブラシ密度が2〜10万F/inch2のものを用いることができる。特に、本実施の形態では、ブラシ太さが6デニール以上となるブラシ毛14b2が用いられている。
ブラシ状ローラ14bは、感光体ドラム11を回転駆動する駆動モータからギア列を介して駆動力が入力されて、感光体ドラム11の駆動に連動して図2、図3の反時計方向に回転駆動される。また、ブラシ状ローラ14bは、そのブラシ毛14b2が感光体ドラム11に対して所定の食い込み量M(0.5〜1.5mmである。)だけ食い込むように配設されて、感光体ドラム11に対してカウンタ方向に摺接することになる。
そして、感光体ドラム11上に付着するトナーなどの付着物(シートから生じる紙粉、帯電装置12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、現像装置13内に収容された2成分現像剤G中のキャリアC、等の付着物も含むものとする。)がブラシ状ローラ14bによって掻き取られてクリーニング装置14内に回収されることになる。
特に、本実施の形態では、ブラシ状ローラ14bによって感光体ドラム11上のトナーを静電的に除去するために、ブラシ状ローラ14bにバイアス(電圧)を印加して、感光体ドラム11とブラシ状ローラ14bとの間に電界を形成している。このようにブラシ状ローラ14bにバイアスを印加することについては、後でさらに詳しく説明する。
このように、クリーニングブレード14aに加えてブラシ状ローラ14bを用いて、感光体ドラム11上に付着した未転写トナーを除去することで、クリーニング装置14によるクリーニング性がさらに向上することになる。
回収ローラ14cは、軸部14c2に金属材料からなるローラ部14c1が形成されたローラ部材であって、ブラシ状ローラ14bのブラシ毛14b2に摺接するように配置されている。回収ローラ14cは、図3の反時計方向に回転駆動されて、ブラシ状ローラ14bにカウンタ方向で当接するように構成されている。
回収ブレード14dは、ステンレス鋼などの金属材料からなる板状部材であって、回収ローラ14cの表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。
そして、ブラシ状ローラ14bによって除去されたトナー(感光体ドラム11上の未転写トナーである。)などの付着物は、回収ローラ14cによって除去された後に回収ブレード14dによって掻き取られて、クリーニング装置14内に回収されることになる。
搬送スクリュ14eは、軸部上にスクリュ部が形成されたものであって、所定方向に回転駆動することで、クリーニング装置14の内部に回収されたトナーなどの付着物を廃トナー回収容器に向けて搬送する。搬送スクリュ14eは、感光体ドラム11を回転駆動する駆動モータからギア列を介して駆動力が入力されて、感光体ドラム11の駆動に連動して図2の反時計方向に回転駆動される。
図2を参照して、潤滑剤供給装置15は、感光体ドラム11に摺接する発泡弾性層が周設されて感光体ドラム11上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラ15a、潤滑剤供給ローラ15a(発泡弾性層)に摺接する固形潤滑剤15b、固形潤滑剤15bを潤滑剤供給ローラ15aに向けて付勢する圧縮スプリング15c、感光体ドラム11に当接して感光体ドラム11上に供給された潤滑剤を薄層化(均一化)する薄層化ブレード15d(均しブレード)、等で構成される。
潤滑剤供給装置15は、クリーニング装置14(クリーニングブレード14a)に対して感光体ドラム11の回転方向下流側であって、帯電装置12に対して感光体ドラム11の回転方向上流側に配設されている。また、薄層化ブレード15dは、潤滑剤供給ローラ15aに対して感光体ドラム11の回転方向下流側に配設されている。
潤滑剤供給ローラ15aは、金属材料からなる軸部(芯金)上に発泡ポリウレタン(ウレタンフォーム)からなる発泡弾性層が形成されたローラ状部材であって、その発泡弾性層が感光体ドラム11表面に接触した状態で図2の反時計方向に回転する。これにより、固形潤滑剤15bから潤滑剤供給ローラ15aを介して感光体ドラム11上に潤滑剤が供給される。
潤滑剤供給ローラ15aは、図2の反時計方向に回転する感光体ドラム11に対してカウンタ方向(逆方向)で摺接するように回転駆動される(図2の反時計方向の回転である。)。
また、潤滑剤供給ローラ15aは、固形潤滑剤15bと感光体ドラム11とに摺接するように配置されていて、潤滑剤供給ローラ15aが回転することによって固形潤滑剤15bから潤滑剤を掻き取り、その潤滑剤を感光体ドラム11上に塗布する。
また、固形潤滑剤15bの後方部には、潤滑剤供給ローラ15aと固形潤滑剤15bとの接触ムラをなくすために圧縮スプリング15cが配置されていて、固形潤滑剤15bを潤滑剤供給ローラ15aに付勢している。
ここで、固形潤滑剤15bは、脂肪酸金属亜鉛に無機潤滑剤を含有させて形成したものである。また、脂肪酸金属亜鉛としては、少なくともステアリン酸亜鉛を含んだものが好ましい。また、無機潤滑剤としては、タルク、マイカ、窒化ホウ素のうち少なくとも1つであることが好ましい。
薄層化ブレード15dは、ウレタンゴム等のゴム材料からなる板状部材であって、感光体ドラム11表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。薄層化ブレード15dは、潤滑剤供給ローラ15aに対して、感光体ドラム11の回転方向下流側に配設されている。そして、潤滑剤供給ローラ15aによって感光体ドラム11上に供給された潤滑剤は、薄層化ブレード15dによって、感光体ドラム11上に均一かつ適量に薄層化される。
固形潤滑剤15bを潤滑剤供給ローラ15aを介して感光体ドラム11表面に塗布すると、感光体ドラム11表面には粉体状の潤滑剤が塗布されるが、この状態のままでは潤滑性は充分に発揮されないため、薄層化ブレード15dが潤滑剤を薄層化・均一化する部材として機能することになる。薄層化ブレード15dにより、感光体ドラム11上での潤滑剤の皮膜化がおこなわれて、潤滑剤はその潤滑性を充分に発揮することになる。
なお、本実施の形態において、薄層化ブレード15dは、感光体ドラム11の走行方向(回転方向)に対してトレーディング方向にて感光体ドラム11に当接している。
このように、本実施の形態では、クリーニングブレード14aと薄層化ブレード15dとの2つのブレード部材を別々に設けているために、クリーニング性と潤滑剤塗布性とを良好に維持することができるとともに、感光体ドラム11への潤滑剤供給によって双方のブレード部材14a、15dの磨耗・劣化を軽減することができる。
図2にて、先に述べた作像プロセスをさらに詳しく説明する。
現像ローラ13aは、図2中の矢印方向に回転している。現像装置13内の現像剤Gは、間に仕切部材を介在するように配設された第1搬送スクリュ13b及び第2搬送スクリュ13cの矢印方向の回転によって、トナー補給部30からトナー補給口を介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向(図2の紙面垂直方向である。)に循環する。
そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、キャリアCとともに現像ローラ13a上に担持される。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、その後にドクターブレード13dの位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤Gは、ドクターブレード13dの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤G中のトナーTが、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ13aに印加された現像バイアスとの、電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーTが潜像に付着する。
その後、現像工程にて感光体ドラム11に付着したトナーTは、そのほとんどが中間転写ベルト17上に転写される。そして、感光体ドラム11の表面に付着(残留)した未転写のトナーTが、クリーニングブレード14aやブラシ状ローラ14bによってクリーニング装置14内に回収される。その後、クリーニング工程後の感光体ドラム11の表面は、潤滑剤供給装置15、除電部を順次通過して、一連の作像プロセスが終了する。
なお、本実施の形態では、1次転写ニップの下流側の位置であって、クリーニング装置14の上流側の位置に、感光体ドラム11に対向するように除電ランプ45が設置されている。除電ランプ45は、クリーニング装置14の上流側で感光体ドラム11に除電光を照射することにより、感光体ドラム11上におけるトナーの静電的な付着力を減じて、クリーニング装置14のクリーニング性を向上させるためのものである。
ここで、装置本体1に設けられたトナー補給部30は、交換可能に構成されたトナーボトル31と、トナーボトル31を保持・回転駆動するとともに現像装置13に新品トナーTを補給するトナーホッパ部32と、で構成されている。また、トナーボトル31内には、新品のトナーT(図2では、イエローのトナーである。)が収容されている。また、トナーボトル31の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル31内の新品トナーTは、現像装置13内のトナーT(既設のトナーである。)の消費にともない、トナー補給口から現像装置13内に適宜に補給されるものである。現像装置13内のトナーTの消費は、現像装置13の第2搬送スクリュ13cの下方に設置された磁気センサによって間接的又は直接的に検知される。
以下、本実施の形態において特徴的な、クリーニング装置14(プロセスカートリッジ)の構成・動作について説明する。
先に図2、図3を用いて説明したように、本実施の形態におけるクリーニング装置14には、所定方向に回転しながら感光体ドラム11(像担持体)に当接して感光体ドラム11の表面に付着したトナーを除去するブラシ状ローラ14bが設置されている。
また、図3に示すように、ブラシ状ローラ14bに対してバイアスを印加可能なバイアス印加手段としての電源81が設置されている。本実施の形態において、電源81(バイアス印加手段)は、トナーの極性(本実施の形態ではマイナス極性である。)とは異なる極性(プラス極性)の電圧をブラシ状ローラ14bに印加できるように構成されている。具体的に、電源81は、ブラシ状ローラ14bの軸部14b1に電気的に接続されている。また、電源81は、制御部80による制御によって、ブラシ状ローラ14bに印加するバイアスの大きさを可変できるように構成されている。
このように、電源81(バイアス印加手段)からブラシ状ローラ14bにバイアスが印加されることで、感光体ドラム11に付着しているトナーがブラシ状ローラ14bに向けて静電的に移動しやすくなる。そのため、ブラシ状ローラ14bによるクリーニング性が向上することになる。
なお、本実施の形態では、電源81によって、トナーの極性とは異なる極性の電圧が回収ローラ14cにも印加されるように構成されている。これにより、ブラシ状ローラ14bに担持されたトナーが回収ローラ14cに向けて静電的に移動しやすくなり、回収ローラ14cによるクリーニング性が向上することになる。
ここで、本実施の形態では、ブラシ状ローラ14bの新品状態からの累積走行距離(又は、累積回転時間)が所定値Aに達するまでの第1期は、その累積走行距離(又は、前記累積回転時間)が所定値Aに達してからの第2期に比べて、電源81(バイアス印加手段)によるバイアスの印加によってブラシ状ローラ14bに流れる電流値の絶対値が小さくなるように制御される。
詳しくは、図4に示すように、制御部80において、ブラシ状ローラ14bの累積走行距離(又は、累積回転時間)が所定値Aに達しているかが判別される(ステップS1)。
その結果、累積走行距離が所定値Aに達していないものと判別された場合には、電源81からブラシ状ローラ14bに基準バイアスよりも小さな低バイアスが印加されて、ブラシ状ローラ14bに比較的小さな電流が流されることになる。これに対して、累積走行距離が所定値Aに達しているものと判別された場合には、電源81からブラシ状ローラ14bに基準バイアスが印加されて、ブラシ状ローラ14bに比較的大きな電流が流されることになる。
さらに具体的に、本実施の形態では、ブラシ状ローラ14bが新品状態(新品初期)であるときから累積走行距離が所定値A(9000mに設定している。)に達するまでの間を「第1期」と定めて、累積走行距離が所定値Aに達してから寿命に至るまでの間を「第2期」と定めている。そして、「第1期」ではブラシ状ローラ14bに1μAの電流値が流れて、「第2期」ではブラシ状ローラ14bに2μAの電流値が流れるように、制御部80による制御によって電源81からブラシ状ローラ14bに印加するバイアスの大きさを調整している。
ここで、「第2期」でブラシ状ローラ14bに流される電流値は、一般的にブラシ状ローラ14bに印加されるものと同等の大きさのものであって「基準値」と言える。したがって、本実施の形態では、「第1期」において、ブラシ状ローラ14bに、基準値に比べて小さな電流値(基準値の1/2の大きさである。)の電流値が流されることになる。
また、ブラシ状ローラ14bの「新品状態」とは、ブラシ状ローラ14bがいかなる装置でも使用されていない状態で、未使用の状態である。ブラシ状ローラ14bの「新品状態」は、クリーニング装置14(プロセスカートリッジ10Y)にRFID(使用履歴に関する情報が書き込まれたチップである。)を設置して、その情報を装置本体1のリーダで読み込むことで把握することができる。
また、「累積走行距離」とは、使用開始されてからブラシ状ローラ14bが稼働した累積の走行距離(線速度×回転時間)であって、クリーニング装置14(感光体ドラム11)を駆動する駆動モータの累積駆動時間に基づいて求めることができる。「累積走行距離」は、クリーニング装置14が稼働するごとに、制御部80の記憶部で更新される。
このように、本実施の形態において、初期的な段階である「第1期」では、ブラシ状ローラ14bに基準値よりも小さなバイアスを印加して小さな電流を流すようにしている。そのため、初期的に感光体ドラム11がダメージを受けてしまう不具合が軽減されることになる。
詳しくは、ブラシ状ローラ14bが新品状態であるとき、ブラシ毛14b2の電気抵抗が安定せずに、感光体ドラム11に接触する部分の電気抵抗が局所的に低くなってしまうことがある。そのような場合には、ブラシ状ローラ14bから感光体ドラム11に局所的に大きな電流が流れて、感光体ドラム11がダメージを受けて劣化してしまう。そして、そのように感光体ドラム11がダメージを受けることにより、黒スジ画像などの異常画像が発生してしまう。なお、このような現象は、ブラシ状ローラ14bがある程度使い込まれていくと、ブラシ毛14b2の電気抵抗も安定していき、生じにくくなる。
これに対して、本実施の形態では、ブラシ状ローラ14bのブラシ毛14b2の電気抵抗が安定しない間(第1期である。)は、ブラシ状ローラ14bに大きな電流が流れないように制御しているため、そのような不具合の発生が軽減されることになる。
ここで、ブラシ状ローラ14bは寿命に近づくほどブラシ毛14b2にヘタリが生じて機械的なクリーニング性が低下していくが、ブラシ状ローラ14bが初期的な段階(第1期)では機械的なクリーニング性が充分に確保できるため、上述したような低バイアスを印加する制御をおこなっても、全体的には充分なクリーニング性を確保することができる。他方、ブラシ状ローラ14bが第2期に移行してからは、機械的なクリーニング性が徐々に確保できなくなっていくため、上述したような基準バイアスを印加する制御をおこなって、全体的に充分なクリーニング性を確保している。
したがって、本実施の形態では、初期から寿命に至るまでブラシ状ローラ14bによる充分なクリーニング性を確保しつつ、初期的に感光体ドラム11がダメージを受けてしまう不具合を軽減することができる。
ここで、本実施の形態において、第1期においてブラシ状ローラ14bに流れる電流値X1が、第2期においてブラシ状ローラ14bに流れる電流値X2の1/2以下になるように制御されることが好ましい(X1≦X2×1/2)。
このことは、図5(A)を参照して、本願発明者らが、NO1〜NO4の4つの装置を用いて、それぞれ新品状態のブラシ状ローラ14bを使用して、ブラシ状ローラ14bに印加するバイアス(電流値)を4水準で振って、黒スジ画像の発生の有無を確認した実験の結果に基づくものである。図5(A)(及び、後述する図5(B))において、「○」は黒スジ画像が発生せずクリーニング不良も生じなかったことを示し、「×」は黒スジ画像が発生したことを示す。
図5(A)に示す実験結果から、第1期においてブラシ状ローラ14bに流れる電流値X1を基準値(電流値X2)の1/2以下に設定することで、黒スジ画像が生じにくくなることがわかった。
なお、本実施の形態では、第1期においてブラシ状ローラ14bに流れる電流値X1が基準値X2に対して1/2になるように制御したが、第1期の電流値X1は基準値X2の1/2以下であれば良く、第1期においてブラシ状ローラ14bに流れる電流値X1がゼロになるように制御することもできる。このことは、上述した図5(A)の実験結果からもわかる。
また、本実施の形態では、ブラシ状ローラ14bの累積走行距離が9000mに達した後に、ブラシ状ローラ14bに印加するバイアスを低バイアスから基準バイアスに上げている。
このことは、図5(B)を参照して、本願発明者らが、NO1〜NO4の4つの装置を用いて、それぞれ新品状態のブラシ状ローラ14bを使用して、ブラシ状ローラ14bに印加するバイアス(電流値)を基準バイアス(2μA)に固定して、黒スジ画像の発生の有無と累積走行距離との関係を確認した実験の結果に基づくものである。
図5(B)に示す実験結果から、累積走行距離が9000mを超えればブラシ状ローラ14bに流れる電流値が大きくても、黒スジ画像が生じにくくなることがわかった。
ここで、図3を参照して、本実施の形態では、感光体ドラム11(像担持体)に対するブラシ毛14b2の食い込み量Mが0.5〜1.5mmになるように設定されている。ここで、感光体ドラム11に対するブラシ状ローラ14bのブラシ毛14b2の「食い込み量M」とは、図3に示すように、感光体ドラム11がないものと仮定したときのブラシ毛14b2と、感光体ドラム11と、がオーバーラップするブラシ毛14b2の長さである。
ブラシ毛14b2の食い込み量Mが1.5mmより大きくなると、黒スジ画像が生じやすくなり、ブラシ毛14b2の食い込み量Mが0.5mmより小さくなると、充分なクリーニング性を確保しづらくなる。
このようなことから、ブラシ毛14b2の食い込み量Mを0.5〜1.5mmの範囲内に設定している。
<変形例1>
図6は、変形例1としてのクリーニング装置14の要部を示す拡大図である。
図6に示すように、変形例1におけるクリーニング装置14には、2つのブラシ状ローラ14b、14f(及び、回収ローラ14c、14g、回収ブレード14d、14h)が設置されている。そして、上流側のブラシ状ローラ14b(及び、回収ローラ14c)には第1の電源81(バイアス印加手段)からプラス極性のバイアスが印加され、下流側のブラシ状ローラ14f(及び、回収ローラ14g)には第2の電源82(バイアス印加手段)からプラス極性のバイアスが印加されている。このように、トナー極性と同じ極性のバイアスが印加される第2のブラシ状ローラ14fを設置することで、感光体ドラム11上に付着した逆帯電トナーを、第2のブラシ状ローラ14fによって静電的に積極的に除去することができる。感光体ドラム11上の未転写トナーは、1次転写ニップでトナー極性と同じ極性の電界の影響を受けて逆帯電してしまうことがあるため、このような構成が有用になる。
そして、このように2つのブラシ状ローラ14b、14fを設置した場合であっても、本実施の形態と同様に、初期的な段階である「第1期」では、ブラシ状ローラ14bに基準値よりも絶対値が小さな電流を流すようにしている。具体的に、変形例1において、制御部80による第2の電源82の制御により、第1期では第2のブラシ状ローラ14fに対して−X1の電流値が流され、第2期では第2のブラシ状ローラ14fに対して−X2の電流値が流されることになる(|−X1|<|−X2|)。
そして、変形例1においても、本実施の形態と同様に、感光体ドラム11がダメージを受ける不具合が生じにくくなる。
<変形例2>
図7は、変形例2としてのクリーニング装置14の要部を示す拡大図であって、本実施の形態における図3に対応する図である。
図7(A)に示すように、ブラシ状ローラ14bにバイアスを印加するための電源81は、ブラシ状ローラ14bに間接的にバイアスを印加するものであっても良い。具体的に、図7(A)の例では、電源81が回収ローラ14cの軸部14c2に接続されていて、電源81から回収ローラ14cに直接的にバイアスが印加されるとともに、その回収ローラ14cを介してブラシ状ローラ14bにバイアスが印加されることになる。
また、図7(B)に示すように、ブラシ状ローラ14bにバイアスを直接的に印加するための電源81とは別に、回収ローラ14cにバイアスを直接的に印加するための第2の電源83を設けることもできる。このような構成は、ブラシ状ローラ14bに印加するバイアスと、回収ローラ14cに印加するバイアスと、の大きさや印加タイミングが異なる場合に有用である。
そして、変形例2においても、本実施の形態と同様に、感光体ドラム11がダメージを受ける不具合が生じにくくなる。
以上説明したように、本実施の形態におけるクリーニング装置14は、ブラシ状ローラ14bの新品状態からの累積走行距離(又は、累積回転時間)が所定値Aに達するまでの第1期は、累積走行距離(又は、前記累積回転時間)が所定値Aに達してからの第2期に比べて、電源81(バイアス印加手段)によるバイアスの印加によってブラシ状ローラ14bに流れる電流値の絶対値が小さくなるように制御される。
これにより、ブラシ状ローラ14bにバイアスを印加することによって感光体ドラム11(像担持体)がダメージを受ける不具合が生じにくくなる。
なお、本実施の形態では、作像部における各部(感光体ドラム11、帯電装置12、現像装置13、クリーニング装置14、潤滑剤供給装置15である。)を一体化してプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKを構成して、作像部のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。これに対して、クリーニング装置14をプロセスカートリッジの構成部材とせずに、単体で装置本体1に対して着脱可能(交換可能)に設置されるように構成することもできる。そして、このような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電装置と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置と、像担持体上をクリーニングするクリーニング装置と、のうち少なくとも1つと、像担持体と、が一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
また、本実施の形態では、像担持体としての感光体ドラム11上の未転写トナー(クリーニング対象物)をクリーニングするクリーニング装置14に対して本発明を適用した。これに対して、像担持体としての感光体ベルト上の未転写トナーをクリーニングするクリーニング装置や、像担持体(中間転写体)としての中間転写ベルト(例えば、本実施の形態における中間転写ベルト17である。)上の未転写トナーをクリーニングするクリーニング装置(例えば、本実施の形態における中間転写ベルトクリーニング装置19である。)や、像担持体(中間転写体)としての中間転写ドラム上の未転写トナーをクリーニングするクリーニング装置、などに対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、カラー画像形成装置1に設置されたクリーニング装置14に対して本発明を適用したが、モノクロ画像形成装置に設置されたクリーニング装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、クリーニングブレード14aが設置されたクリーニング装置14に対して本発明を適用したが、クリーニングブレードが設置されていないクリーニング装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
10Y、10M、10C、10BK プロセスカートリッジ、
11 感光体ドラム(像担持体)、
14 クリーニング装置、
14a クリーニングブレード、
14b ブラシ状ローラ、
14c 回収ローラ、
14d 回収ブレード、
80 制御部、
81 電源(バイアス印加手段)。
特開2014−95774号公報

Claims (7)

  1. 所定方向に回転しながら像担持体に当接して前記像担持体の表面に付着したトナーを除去するブラシ状ローラと、
    前記ブラシ状ローラに対してバイアスを印加可能なバイアス印加手段と、
    を備え、
    前記ブラシ状ローラの新品状態からの累積走行距離又は累積回転時間が所定値に達するまでの第1期は、前記累積走行距離又は前記累積回転時間が前記所定値に達してからの第2期に比べて、前記バイアス印加手段によるバイアスの印加によって前記ブラシ状ローラに流れる電流値の絶対値が小さくなるように制御されることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記第1期において前記ブラシ状ローラに流れる電流値が、前記第2期において前記ブラシ状ローラに流れる電流値の1/2以下になるように制御されることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記第1期において前記ブラシ状ローラに流れる電流値がゼロになるように制御されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記ブラシ状ローラは、直毛状又はループ状のブラシ毛が植毛された基布が、軸部の外周に巻装されたものであって、
    前記像担持体に対する前記ブラシ毛の食い込み量が0.5〜1.5mmになるように設定されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のクリーニング装置。
  5. 前記ブラシ状ローラに対して前記像担持体の回転方向下流側の位置において前記像担持体に当接して、前記像担持体の表面に付着したトナーを除去するクリーニングブレードを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のクリーニング装置。
  6. 画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1〜請求項5のいずれかに記載のクリーニング装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のクリーニング装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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