JP2016206252A - クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】像担持体の表面に付着したキャリアをブラシ状ローラで除去する場合に、そのブラシ状ローラに担持されたキャリアが装置内で充分に除去される、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光体ドラム11(像担持体)の表面に付着したトナーに加えて感光体ドラム11の表面に付着したキャリアを除去するブラシ状ローラ14bに周設されたブラシ毛14b2への喰込量を増減するように搖動して、ブラシ状ローラ14bに担持されたキャリアを除去するキャリア除去部材14cが、クリーニング装置14に設けられている。
【選択図】図3

Description

この発明は、感光体ドラム、感光体ベルト、中間転写ベルト、中間転写ドラム等の像担持体の表面に付着したトナーをクリーニングするクリーニング装置と、それを備えたプロセスカートリッジと、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体ドラム、感光体ベルト、中間転写ベルト、中間転写ドラム等の像担持体の表面にクリーニングブレードを当接させるとともに、像担持体の表面にブラシ状ローラ(クリーニングブラシ、ブラシ部材)を摺接させて、像担持体上に残留した未転写トナーをクリーニングブレードとブラシ状ローラとで除去する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、転写部に対して像担持体の走行方向下流側では、クリーニングブレードが像担持体の表面に所定の角度及び圧力で当接している。そして、クリーニングブレードによって像担持体上に残留(付着)した未転写トナーが、その他の付着物(トナー添加物や紙粉などである。)とともに除去されて、クリーニングブレードが設置されたクリーニング装置の内部に未転写トナーなどの付着物が回収されることになる。
また、転写部に対して像担持体の走行方向下流側であって、クリーニングブレードに対して像担持体の走行方向上流側では、ブラシ状ローラが所定方向に回転しながら像担持体の表面に摺接している。そして、クリーニングブレードに加えて、ブラシ状ローラによっても像担持体上に残留した未転写トナーが、その他の付着物とともに除去されて、クリーニングブレードとともにブラシ状ローラが設置されたクリーニング装置の内部に未転写トナーなどの付着物が回収されることになる。
一方、特許文献1、2には、ブラシ状ローラ(クリーニングブラシ、ブラシ部材)に担持された未転写トナー等の付着物を除去するための部材(フリッカーバー、トナー回収ローラ)を、ブラシ状ローラに摺接するように設置する技術が開示されている。
従来の技術は、現像装置に収容される現像剤としてトナーとキャリアとからなる2成分現像剤が用いられて、像担持体の表面への付着を予定していないキャリアが像担持体の表面に付着してしまって、そのキャリアがブラシ状ローラによって除去されてしまったときに、そのブラシ状ローラに担持されたキャリアを、フリッカーバーやトナー回収ローラ等の部材で充分に除去することができなかった。
そして、そのようにブラシ状ローラにキャリアが担持された状態が長く続くと、やがて、ブラシ状ローラに担持されたキャリアによって像担持体の表面が傷つけられてしまう不具合や、像担持体の表面に付着したキャリアがブラシ状ローラによって除去されずにクリーニングブレードの位置に達してしまいクリーニングブレードのエッジ部が傷つけられてしまう不具合、などが生じてしまうことになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、像担持体の表面に付着したキャリアをブラシ状ローラで除去する場合に、そのブラシ状ローラに担持されたキャリアが装置内で充分に除去される、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかるクリーニング装置は、所定方向に走行する像担持体に当接して、前記像担持体の表面に付着したトナーを除去するクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードに対して前記像担持体の走行方向上流側の位置において所定方向に回転しながら前記像担持体に当接して、前記像担持体の表面に付着したトナーに加えて前記像担持体の表面に付着したキャリアを除去するブラシ状ローラと、前記ブラシ状ローラに周設されたブラシ毛への喰込量を増減するように搖動して、前記ブラシ状ローラに担持されたキャリアを除去するキャリア除去部材と、を備えたものである。
本発明によれば、像担持体の表面に付着したキャリアをブラシ状ローラで除去する場合に、そのブラシ状ローラに担持されたキャリアが装置内で充分に除去される、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 プロセスカートリッジとその近傍とを示す構成図である。 クリーニング装置の構成を示す拡大図である。 変形例1としての、クリーニング装置を示す図である。 変形例2としての、クリーニング装置において、(A)ブラシ状ローラに対してキャリア除去部材が離間した状態を示す図と、(B)ブラシ状ローラに対してキャリア除去部材が当接した状態を示す図と、である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1は、実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。図2は、図1の画像形成装置1に設置されたイエロー用のプロセスカートリッジ10Y(作像部)の構成を示す断面図である。
なお、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BK(作像部)は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、図2ではイエロー用のプロセスカートリッジ10Yのみを代表的に図示する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体が収容される給紙部、9は記録媒体の搬送タイミングを調整するレジストローラ、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成されるプロセスカートリッジ(作像部)、16は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルト17上に重ねて転写する1次転写バイアスローラ、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のトナー像を記録媒体上に転写するための2次転写バイアスローラ、19は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング装置、20は記録媒体上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11(像担持体)上に向けて発せられる。
一方、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11(図2を参照できる。)は、それぞれ、所定方向(反時計方向)に回転(走行)している。そして、まず、感光体ドラム11の表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11の表面は、それぞれのレーザ光Lの照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光Lは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光Lは、紙面左側から1番目の感光体ドラム11(像担持体)の表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム1Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11の表面には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11の表面は、それぞれ、現像装置13との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部(1次転写ニップ)に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写バイアスローラ16が設置されている。そして、1次転写バイアスローラ16の位置で、中間転写ベルト17の表面に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、クリーニング装置14(クリーニング部)との対向位置に達する。そして、この位置で、クリーニングブレード14a(ブレード部材)とブラシ状ローラ14bとによって感光体ドラム11の表面に付着したトナー(未転写トナー)などの付着物が機械的に除去されて、除去されたトナーがクリーニング装置14内に回収される(クリーニング工程である。)。クリーニング装置14内に回収された未転写トナーは、搬送部材としての搬送スクリュ14dによってクリーニング装置14の外部に排出(搬送)されて、不図示の廃トナー回収容器の内部に廃トナーとして回収される。
その後、感光体ドラム11の表面は、潤滑剤供給装置15、除電部(不図示である。)の位置を順次通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11上の各色のトナー像が重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が記録媒体に転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング装置19の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着したトナー(未転写トナー)が中間転写ベルトクリーニング装置19に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送される記録媒体は、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体を収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体が、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9(タイミングローラ)に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体は、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体は、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップにて、カラー画像(トナー)が記録媒体上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体は、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、プロセスカートリッジ10Yについて詳述する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ10Yは、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電部12(帯電ローラ)と、現像装置13(現像部)と、クリーニング装置14(クリーニング部)と、潤滑剤供給装置15(潤滑剤供給部)と、が一体的にユニットとして構成されている。
ここで、像担持体としての感光体ドラム11は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。
図示は省略するが、感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、表面層(保護層)が順次積層されている。
感光体ドラム11は、不図示の駆動モータによって図2の反時計方向に回転駆動される。
図2を参照して、帯電部12は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなる帯電ローラである。帯電ローラ12には不図示の帯電用電源部から所定の電圧(DC電圧にAC電圧が重畳されたものである。)が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
ここで、本実施の形態では、帯電ローラ12が不図示の圧縮スプリングによって感光体ドラム11に対して圧接するように構成されているが、感光体ドラム11に対して帯電ローラ12が微小ギャップをあけて非接触で対向するように構成することもできる。また、本実施の形態では、帯電ローラ12にDC電圧にAC電圧が重畳されたものを帯電バイアスとして印可しているが、帯電ローラ12にDC電圧のみを帯電バイアスとして印可することもできる。
また、本実施の形態では、帯電ローラ12の表面をクリーニングするための帯電部クリーニングローラ40が、帯電ローラ12に圧接するように設置されている。
現像装置13(現像部)は、主として、感光体ドラム11に対向する現像ローラ13aと、現像ローラ13aに対向する第1搬送スクリュ13bと、仕切部材を介して第1搬送スクリュ13bに対向する第2搬送スクリュ13cと、現像ローラ13aに対向するドクターブレード13dと、で構成される。現像ローラ13aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ13a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されることになる。
現像装置13の内部には、現像剤として、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。
なお、本実施の形態では、画質向上のために、円形度が0.93以上であって、重量平均径D4と個数平均径D1との比(D4/D1)が1.00〜1.40となる球形トナーをトナーTとして使用している。
なお、トナーTの「円形度」は、粒子投影像の周囲長に対する粒子投影面積と同じ面積の円の周囲長であって、フロー式粒子像分析装置「FPIA−2000」(東亜医用電子社製)により計測した値に基いて求めることができる。
また、トナーTの「重量平均径」や「個数平均径」は、粒径測定器「SD2000」(ホソカワミクロン社製)により測定することができる。
クリーニング装置14には、感光体ドラム11に当接して感光体ドラム11の表面をクリーニングするクリーニングブレード14a、感光体ドラム11に摺接して感光体ドラム11の表面をクリーニングするブラシ状ローラ14b、クリーニング装置14内に回収された未転写トナーを幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に搬送する搬送スクリュ14d(搬送部材)、キャリア除去部材14c、などが設置されている。
クリーニングブレード14aは、ウレタンゴム等のゴム材料からなり、感光体ドラム11表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。そして、感光体ドラム11上に付着するトナーなどの付着物(記録媒体から生じる紙粉、帯電部12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等の付着物も含むものとする。)がクリーニングブレード14aによって機械的に掻き取られてクリーニング装置14内に回収されることになる。
なお、本実施の形態において、クリーニングブレード14aは、感光体ドラム11の走行方向(回転方向)に対してカウンタ方向にて感光体ドラム11に当接している。
図3をも参照して、ブラシ状ローラ14bは、クリーニングブレード14aに対して感光体ドラム11の回転方向上流側(走行方向上流側)の位置に設置されて、所定方向に回転しながら感光体ドラム11に当接するように構成されている。ブラシ状ローラ14bは、回転軸部14b1(芯金)の外周に直毛状又はループ状のブラシ毛14b2が巻装(周設)されたものである。ブラシ毛14b2としては、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アクリル、ビニロン、塩化ビニル等の樹脂繊維を用いることができ、必要に応じてカーボン等の導電付与剤が混入された導電繊維を用いることができる。また、ブラシ毛14b2は、長さ(毛足)が0.2〜20mm、ブラシ密度が2〜10万F/inch2のものを用いることができる。
ブラシ状ローラ14bは、感光体ドラム11を回転駆動する駆動モータからギア列を介して駆動力が入力されて、感光体ドラム11の駆動に連動して図2、図3の反時計方向に回転駆動される。また、ブラシ状ローラ14bは、そのブラシ毛14b2が感光体ドラム11に対して所定量だけ喰い込むように配設されて、感光体ドラム11に対してカウンタ方向に摺接することになる。
そして、感光体ドラム11上に付着するトナーなどの付着物(記録媒体から生じる紙粉、帯電部12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、現像装置13内に収容された2成分現像剤G中のキャリアC、等の付着物も含むものとする。)がブラシ状ローラ14bによって掻き取られてクリーニング装置14内に回収されることになる。
このように、クリーニングブレード14aに加えてブラシ状ローラ14bを用いて、感光体ドラム11上に付着した未転写トナーを除去することで、クリーニング装置14によるクリーニング性がさらに向上することになる。
搬送部材としての搬送スクリュ14dは、軸部上にスクリュ部が形成されたものであって、所定方向に回転駆動することで、クリーニング装置14の内部に回収されたトナーなどの付着物を廃トナー回収容器に向けて搬送する。搬送スクリュ14dは、感光体ドラム11を回転駆動する駆動モータからギア列を介して駆動力が入力されて、感光体ドラム11の駆動に連動して図2、図3の反時計方向に回転駆動される。
なお、本実施の形態におけるクリーニング装置14には、ブラシ状ローラ14cに付着したキャリアをクリーニングするためのキャリア除去部材14cが設置されているが、これについては図3等を用いて後で詳しく説明する。
図2を参照して、潤滑剤供給装置15(潤滑剤供給部)は、感光体ドラム11に摺接する発泡弾性層が周設されて感光体ドラム11上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラ15a、潤滑剤供給ローラ15a(発泡弾性層)に摺接する固形潤滑剤15b、固形潤滑剤15bを潤滑剤供給ローラ15aに向けて付勢する圧縮スプリング15c、感光体ドラム11に当接して感光体ドラム11上に供給された潤滑剤を薄層化(均一化)する薄層化ブレード15d(均しブレード)、固形潤滑剤15bを保持する保持部材(保持板)、圧縮スプリング15cによって付勢されて保持部材に保持された固形潤滑剤15bをガイドするガイド部材(ホルダ)、等で構成される。
潤滑剤供給装置15は、クリーニング装置14(クリーニングブレード14a)に対して感光体ドラム11の回転方向下流側(走行方向下流側)であって、帯電部12に対して感光体ドラム11の回転方向上流側に配設されている。また、薄層化ブレード15dは、潤滑剤供給ローラ15aに対して感光体ドラム11の回転方向下流側に配設されている。
潤滑剤供給ローラ15aは、金属材料からなる軸部(芯金)上に発泡ポリウレタン(ウレタンフォーム)からなる発泡弾性層が形成されたローラ状部材であって、その発泡弾性層が感光体ドラム11表面に接触した状態で図2の反時計方向に回転する。これにより、固形潤滑剤15bから潤滑剤供給ローラ15aを介して感光体ドラム11上に潤滑剤が供給される。
潤滑剤供給ローラ15aは、図2の反時計方向に回転する感光体ドラム11に対してカウンタ方向(逆方向)で摺接するように回転駆動される(図2の反時計方向の回転である。)。
また、潤滑剤供給ローラ15aは、固形潤滑剤15bと感光体ドラム11とに摺接するように配置されていて、潤滑剤供給ローラ15aが回転することによって固形潤滑剤15bから潤滑剤を掻き取り、その潤滑剤を感光体ドラム11上に塗布する。
また、固形潤滑剤15b(潤滑剤保持部材15e)の後方部には、潤滑剤供給ローラ15aと固形潤滑剤15bとの接触ムラをなくすために圧縮スプリング15cが配置されていて、固形潤滑剤15bを潤滑剤供給ローラ15aに付勢している。
ここで、固形潤滑剤15bは、脂肪酸金属亜鉛に無機潤滑剤を含有させて形成したものである。また、脂肪酸金属亜鉛としては、少なくともステアリン酸亜鉛を含んだものが好ましい。また、無機潤滑剤としては、タルク、マイカ、窒化ホウ素のうち少なくとも1つであることが好ましい。
薄層化ブレード15dは、ウレタンゴム等のゴム材料からなる板状部材であって、感光体ドラム11表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。薄層化ブレード15dは、潤滑剤供給ローラ15aに対して、感光体ドラム11の回転方向下流側(走行方向下流側)に配設されている。そして、潤滑剤供給ローラ15aによって感光体ドラム11上に供給された潤滑剤は、薄層化ブレード15dによって、感光体ドラム11上に均一かつ適量に薄層化される。
固形潤滑剤15bを潤滑剤供給ローラ15aを介して感光体ドラム11表面に塗布すると、感光体ドラム11表面には粉体状の潤滑剤が塗布されるが、この状態のままでは潤滑性は充分に発揮されないため、薄層化ブレード15dが潤滑剤を薄層化・均一化する部材として機能することになる。薄層化ブレード15dにより、感光体ドラム11上での潤滑剤の皮膜化がおこなわれて、潤滑剤はその潤滑性を充分に発揮することになる。
なお、本実施の形態において、薄層化ブレード15dは、感光体ドラム11の走行方向(回転方向)に対してトレーディング方向にて感光体ドラム11に当接している。
このように、本実施の形態では、クリーニングブレード14aと薄層化ブレード15dとの2つのブレード部材を別々に設けているために、クリーニング性と潤滑剤塗布性とを良好に維持することができるとともに、感光体ドラム11への潤滑剤供給によって双方のブレード部材14a、15dの磨耗・劣化を軽減することができる。
図2にて、先に述べた作像プロセスをさらに詳しく説明する。
現像ローラ13aは、図2中の矢印方向に回転している。現像装置13内の現像剤Gは、間に仕切部材を介在するように配設された第1搬送スクリュ13b及び第2搬送スクリュ13cの矢印方向の回転によって、トナー補給部30からトナー補給口を介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向(図2の紙面垂直方向である。)に循環する。
そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、キャリアCとともに現像ローラ13a上に担持される。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、その後にドクターブレード13dの位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤Gは、ドクターブレード13dの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤G中のトナーTが、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ13aに印加された現像バイアスとの、電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーTが潜像に付着する。
その後、現像工程にて感光体ドラム11に付着したトナーTは、そのほとんどが中間転写ベルト17上に転写される。そして、感光体ドラム11の表面に付着(残留)した未転写のトナーTが、クリーニングブレード14aやブラシ状ローラ14bによってクリーニング装置14内に回収される。その後、クリーニング工程後の感光体ドラム11の表面は、潤滑剤供給装置15、除電部(不図示である。)を順次通過して、一連の作像プロセスが終了する。
ここで、装置本体1に設けられたトナー補給部30は、交換可能に構成されたトナーボトル31と、トナーボトル31を保持・回転駆動するとともに現像装置13に新品トナーTを補給するトナーホッパ部32と、で構成されている。また、トナーボトル31内には、新品のトナーT(図2では、イエローのトナーである。)が収容されている。また、トナーボトル31の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル31内の新品トナーTは、現像装置13内のトナーT(既設のトナーである。)の消費にともない、トナー補給口から現像装置13内に適宜に補給されるものである。現像装置13内のトナーTの消費は、現像装置13の第2搬送スクリュ13cの下方に設置された磁気センサによって間接的又は直接的に検知される。
以下、本実施の形態において特徴的な、クリーニング装置14(プロセスカートリッジ)の構成・動作について説明する。
先に図2、図3等を用いて説明したように、クリーニング装置14には、感光体ドラム11(像担持体)に付着したトナーTを除去する部材として、クリーニングブレード14aの他に、ブラシ状ローラ14bが設けられている。そして、このブラシ状ローラ14bは、感光体ドラム11の表面に付着したトナーTに加えて感光体ドラム11の表面に付着したキャリアCをも除去する。
ここで、キャリアCは、トナーTとともに2成分現像剤Gとして、現像装置13に収容されていて、トナーTとは異なり、本来、感光体ドラム11への付着は予定されていないものである。しかし、現像ローラ13aに担持された現像剤G中のキャリアCが、感光体ドラム11上の地肌部(非画像部)に付着してしまったり、感光体ドラム11上に形成されたトナー像中に核状に付着してしまったりする現象は、従来から知られている。そして、このように感光体ドラム11の表面に付着したキャリアCは、1次転写ニップを通過して、ブラシ状ローラ14bの位置で、ブラシ状ローラ14bのブラシ毛14b2によって感光体ドラム11から掻き取られて、ブラシ状ローラ14bのブラシ毛14b2に担持されることになる。
ここで、図2及び図3を参照して、本実施の形態におけるクリーニング装置14には、ブラシ状ローラ14bに担持されたキャリアCを除去するキャリア除去部材14c(クリーニング部材)が設置されている。このキャリア除去部材14cは、ブラシ状ローラ14bに周設されたブラシ毛14b2への喰込量を増減するように図3の白両矢印方向に搖動する。
詳しくは、キャリア除去部材14cは、磁性を有するステンレス鋼などの磁性体からなる略円筒状部材(又は、略円柱状部材)である。キャリア除去部材14cには、ブラシ毛14b2に対して幅方向(図2、図3の紙面垂直方向である。)にわたって喰い込むように形成されたローラ部14c1と、ローラ部14c1の幅方向両端部に形成されたジャーナル部14c2(ローラ部14c1の外径よりも小さな外径となるように形成されている。)と、が形成されている。キャリア除去部材14cは、ブラシ状ローラ14bの斜め上方の位置でブラシ状ローラ14bに当接するように設置され、搬送スクリュ14dの上方に設置されている。
ブラシ状ローラ14bの回転軸部14b1には、キャリア除去部材14cのジャーナル部14c2に当接する搖動カム14eが、ブラシ状ローラ14bとともに回転可能に設置されている。図3に示すように、搖動カム14eは、そのカム面に複数の凹凸が形成されている。また、キャリア除去部材14cのジャーナル部14c2には、キャリア除去部材14cをブラシ状ローラ14bに向けて付勢する付勢部材としての圧縮スプリング14fの一端側が接続されている。圧縮スプリング14fの他端側は、クリーニング装置14の筐体に接続されている。
このような構成によりブラシ状ローラ14bが1回転する間に、キャリア除去部材14cが白両矢印方向に複数回搖動することになる。
このような構成され動作するキャリア除去部材14cによって、ブラシ状ローラ14bに担持されたキャリアCが充分に除去されることになる。したがって、ブラシ状ローラ14bにキャリアCが担持された状態が長く続いてしまって、ブラシ状ローラ14bに担持されたキャリアCによって感光体ドラム11の表面が傷つけられてしまう不具合や、感光体ドラム11の表面に付着したキャリアCがブラシ状ローラ14b(担持されたキャリア量が限度を超えてしまったものである。)によって除去されずにクリーニングブレード14aの位置に達してしまいクリーニングブレード14aのエッジ部が傷つけられてしまう不具合、などを抑止することができる。
詳しくは、特許文献1、2等のようにブラシ状ローラのブラシ毛に単に喰い込むようにフリッカーバーやトナー回収ローラ等の部材を設置する場合には、その部材の位置でブラシ毛が周方向に倒れた後に復帰して起立するような挙動になるが、そのようなブラシ毛の挙動ではブラシ毛に入り込んだトナーは除去できてもキャリアは充分に除去することはできないことを、本願発明者は実験により知得した。そして、本実施の形態のように、ブラシ状ローラ14bのブラシ毛14b2に喰い込む量(喰込量)を増減させるように動作する部材(キャリア除去部材14c)を設置することによって、その部材の位置でブラシ毛が径方向に押し潰された後に復帰して起立するような挙動になって、ブラシ毛に入り込んだトナーに加えてキャリアも勢いよく径方向にはじき飛ばされるように除去されることを、本願発明者は実験により知得した。
特に、本実施の形態では、キャリア除去部材14cを磁性体で形成しているため、キャリア除去部材14cが磁化されたときに、ブラシ状ローラ14bに担持されたキャリアを磁気的に吸着して除去することが可能になる。なお、キャリア除去部材14cの搖動の応答性を高めるために、キャリア除去部材14cを軽量化したい場合には、キャリア除去部材14cをアルミニウムなどの比重の小さな材料で中空構造で形成することが好ましい。
なお、このようにしてキャリア除去部材14cによって除去されたキャリアCは、搬送スクリュ14d(搬送部材)によってクリーニング装置14内に回収されたトナーT(未転写トナー)とともにクリーニング装置14外に排出されて、不図示の廃トナー回収容器に回収されることになる。
これにより、クリーニング装置14内に回収されたキャリアがブラシ状ローラ14bに再担持される不具合を抑止することができる。
ここで、本実施の形態において、図4に示すように、キャリア除去部材14cの一部又は全部をオン・オフ制御可能な電磁石で構成して、所定のタイミングでその電磁石がオフ状態からオン状態に可変されてブラシ状ローラ14bに担持されたキャリアを磁気的に吸着して除去するようにすることもできる。すなわち、キャリア除去部材14cを電磁石として、電磁石のオン・オフ制御により、任意のタイミングでキャリア除去部材14cの機能をオン・オフすることができる。以下、キャリア除去部材14cをキャリア除去部材として積極的に機能させるときの制御を、適宜に「キャリア除去モード」と呼ぶことにする。
具体的に、磁性体からなる中空構造のローラ部14c1に、電源部61に接続された励磁コイルを内設する。そして、制御部60による電源部61の制御によって、励磁コイルに通電(オン)してキャリア除去部材14cを磁石として機能させたり(キャリア除去モードを実行したり)、励磁コイルへの通電を解除(オフ)してキャリア除去部材14cを磁石として機能させないようにしたり、する。なお、図示は省略するが、図4の例においても、図3のものと同様に、キャリア除去部材14cを白両矢印方向に搖動させる搖動機構(搖動カム14eや圧縮スプリング14fである。)が設置されている。
このように構成することにより、ブラシ状ローラ14bに担持されたキャリア量に応じて、効率的にキャリアを除去することができる。
なお、上述した所定のタイミング(キャリア除去モードが実行されるタイミングである。)は、所望の画像形成動作が終了する前に感光体ドラム11の回転駆動(走行)が予期せず中断されてしまった場合において、次の画像形成動作が開始(再開)されるまでの非画像形成時のタイミングとすることができる。そして、キャリア除去モードは、感光体ドラム11が走行されるとともにブラシ状ローラ14bが回転された状態(先に、図2等を用いて説明した感光体ドラム11やクリーニング装置14を駆動する駆動モータが稼働した状態である。)で実行される。
このように、感光体ドラム11の回転駆動が予期せず中断されてしまう場合(緊急停止してしまう場合)としては、一連のプリント動作中に、搬送経路において記録媒体が紙詰まり(ジャム)してしまう場合や、停電などにより画像形成装置1の主電源が遮断されてしまう場合、などがある。そして、このような場合には、ユーザーやサービスマンなどによって所定の処置がおこなわれて画像形成動作が再開可能な状態に復帰されるときに、リカバリ動作としてキャリア除去モードが実行されることになる。
このように感光体ドラム11が緊急停止してしまう場合には、現像ローラ13aへの現像バイアスの印可も遮断されて、その状態で感光体ドラム11が慣性によって微小に回転してしまうことがあり、感光体ドラム11上にキャリアが静電的に付着しやすい状態になる。そのため、このような不具合が生じた後に、キャリア除去モードを実行することが有用になる。
なお、このようにキャリア除去モードが実行されるときには、搬送スクリュ14dも回転駆動されることになるため、クリーニング装置14内に回収されたキャリアは速やかにクリーニング装置14外に排出されることになる。すなわち、「キャリア排出モード」がほぼ同時に実行されることになる。
また、上述した所定のタイミング(キャリア除去モードが実行されるタイミングである。)は、累積通紙枚数又は累積稼働時間が所定値に達したときの非画像形成時のタイミングとすることもできる。
具体的に、不図示のカウンタによってカウントされる累積通紙枚数(累積のプリント枚数)が所定値に達するごと(例えば、1000枚ごとである。)や、不図示のタイマーによってカウントされる感光体ドラム11や画像形成装置1の累積稼働時間が所定値に達するごと(例えば、30分ごとである。)に、一連のプリント動作が終了した直後に立下げ動作としてキャリア除去モード(及び、キャリア排出モード)を実行する。
これにより、比較的時間をかけて徐々にブラシ状ローラ14bに担持されていくキャリアを効率的に除去することが可能になる。
なお、図4の例では、キャリア除去部材14cのローラ部14c1に、ブラシ状ローラ14bから除去されたキャリアを搬送スクリュ14dの位置に向けてスムーズに落下させるためのガイド部14c11が、ブラシ状ローラ14bとの当接部から搬送スクリュ14dの上部とを直線的に結ぶように形成されている。これにより、搬送スクリュ14dによるキャリアの排出効率が向上することになる。
また、本実施の形態において、図5に示すように、キャリア除去部材14cをブラシ状ローラ14bに対して接離可能に構成して、所定のタイミングで離間状態(図5(A)の状態である。)から当接状態(図5(B)の状態である。)に可変させてブラシ状ローラ14bに担持されたキャリアを除去するようにすることもできる。
具体的に、ブラシ状ローラ14bに対してキャリア除去部材14cを接離する接離機構は、キャリア除去部材14cを保持するアーム14gや、制御部60による制御によってアーム14gを回転軸を中心に時計方向又は反時計方向に回転させる駆動モータ62、などで構成されている。
そして、通常時には、図5(A)に示すように、アーム14gを反時計方向に回転させて、ブラシ状ローラ14bに対してキャリア除去部材14cを離間させる。
これに対して、キャリア除去モード時には、図5(B)に示すように、アーム14gを時計方向に回転させて、ブラシ状ローラ14bに対してキャリア除去部材14cを当接させる。そして、図3、図4のものとは異なり、駆動モータ62によってアーム14gを時計方向と反時計方向とに交互に繰り返し回転させることで、キャリア除去部材14cを図5(B)の白両矢印方向に搖動させている。例えば、ブラシ状ローラ14bが1回転する間に、キャリア除去部材14cが白両矢印方向に4.3回往復移動するようにしている。
このように構成した場合であっても、ブラシ状ローラ14bに担持されたキャリアを充分に除去することができる。特に、図5の例では、キャリア除去部材14cの搖動の周期を、ブラシ状ローラ14bの回転周期に対して、ずらすことができるので、ブラシ状ローラ14bに担持されたキャリアをさらに万遍なく充分に除去することができる。
また、上述した所定のタイミング(キャリア除去モードが実行されるタイミングである。)を、図4の例のものと同様に設定することで、図4の例のものと同様に、ブラシ状ローラ14bに担持されたキャリアを効率的に除去することができる。特に、図5の例では、キャリア除去モードが実行されないときには、ブラシ状ローラ14bに対してキャリア除去部材14cを離間させているため、キャリア除去部材14cとの接触によってブラシ状ローラ14bのブラシ毛14b2が毛倒れしたり摩耗したりする不具合を軽減することができる。
以上説明したように、本実施の形態におけるクリーニング装置14は、感光体ドラム11(像担持体)の表面に付着したトナーに加えて感光体ドラム11の表面に付着したキャリアを除去するブラシ状ローラ14bに周設されたブラシ毛14b2への喰込量を増減するように搖動して、ブラシ状ローラ14bに担持されたキャリアを除去するキャリア除去部材14cが設けられている。
これにより、感光体ドラム11の表面に付着したキャリアをブラシ状ローラ14bで除去する場合に、そのブラシ状ローラ14bに担持されたキャリアをクリーニング装置14内で充分に除去することができる。
なお、本実施の形態では、作像部における各部(感光体ドラム11、帯電部12、現像装置13、クリーニング装置14、潤滑剤供給装置15である。)を一体化してプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKを構成して、作像部のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。これに対して、クリーニング装置14をプロセスカートリッジの構成部材とせずに、単体で装置本体1に対して着脱可能(交換可能)に設置されるように構成することもできる。そして、このような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像部(現像装置)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング装置(クリーニング部)とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
また、本実施の形態では、像担持体としての感光体ドラム11上の未転写トナー(クリーニング対象物)をクリーニングするクリーニング装置14に対して本発明を適用した。これに対して、像担持体としての感光体ベルト上の未転写トナーをクリーニングするクリーニング装置や、像担持体(中間転写体)としての中間転写ベルト(例えば、本実施の形態における中間転写ベルト17である。)上の未転写トナーをクリーニングするクリーニング装置(例えば、本実施の形態における中間転写ベルトクリーニング装置19である。)や、像担持体(中間転写体)としての中間転写ドラム上の未転写トナーをクリーニングするクリーニング装置、などに対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、カラー画像形成装置1に設置されたクリーニング装置14に対して本発明を適用したが、モノクロ画像形成装置に設置されたクリーニング装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
10Y、10M、10C、10BK プロセスカートリッジ、
11 感光体ドラム(像担持体)、
13 現像装置(現像部)、
14 クリーニング装置、
14a クリーニングブレード、
14b ブラシ状ローラ(クリーニングローラ)、
14b1 回転軸部、 14b2 ブラシ毛、
14c キャリア除去部材(クリーニング部材)、
14c1 ローラ部、 14c2 ジャーナル部、
14c11 ガイド部、
14d 搬送スクリュ(搬送部材)、
14e 搖動カム、
14f 圧縮スプリング(付勢部材)、
14g アーム(接離機構)、
15 潤滑剤供給装置。
特開2009−237062号公報 特開2004−212823号公報

Claims (10)

  1. 所定方向に走行する像担持体に当接して、前記像担持体の表面に付着したトナーを除去するクリーニングブレードと、
    前記クリーニングブレードに対して前記像担持体の走行方向上流側の位置において所定方向に回転しながら前記像担持体に当接して、前記像担持体の表面に付着したトナーに加えて前記像担持体の表面に付着したキャリアを除去するブラシ状ローラと、
    前記ブラシ状ローラに周設されたブラシ毛への喰込量を増減するように搖動して、前記ブラシ状ローラに担持されたキャリアを除去するキャリア除去部材と、
    を備えたことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記キャリア除去部材は、その一部又は全部がオン・オフ制御可能な電磁石で構成されて、所定のタイミングで前記電磁石がオフ状態からオン状態に可変されて前記ブラシ状ローラに担持されたキャリアを磁気的に吸着して除去することを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記キャリア除去部材は、前記ブラシ状ローラに対して接離可能に構成されて、所定のタイミングで離間状態から当接状態に可変されて前記ブラシ状ローラに担持されたキャリアを除去することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記所定のタイミングは、所望の画像形成動作が終了する前に前記像担持体の走行が予期せず中断されてしまった場合において次の画像形成動作が開始されるまでの非画像形成時のタイミングであって、前記像担持体が走行されるとともに前記ブラシ状ローラが回転されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のクリーニング装置。
  5. 前記所定のタイミングは、累積通紙枚数又は累積稼働時間が所定値に達したときの非画像形成時のタイミングであって、前記像担持体が走行されるとともに前記ブラシ状ローラが回転されることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のクリーニング装置。
  6. 前記キャリア除去部材に当接可能に前記ブラシ状ローラの回転軸部に設置された搖動カムと、
    前記キャリア除去部材を前記ブラシ状ローラに向けて付勢する付勢部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のクリーニング装置。
  7. 前記キャリア除去部材は、磁性体からなる略円筒状部材又は略円柱状部材であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のクリーニング装置。
  8. 前記キャリア除去部材によって除去されたキャリアを、装置内に回収されたトナーとともに装置外に排出する搬送部材を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のクリーニング装置。
  9. 画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1〜請求項8のいずれかに記載のクリーニング装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  10. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載のクリーニング装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019008049A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 富士ゼロックス株式会社 潤滑剤供給装置、画像形成ユニット及び画像形成装置

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