JP2007292920A - 潤滑剤塗布装置、クリーニング塗布ユニット、画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

潤滑剤塗布装置、クリーニング塗布ユニット、画像形成装置及び画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】中間転写ベルト61に対して転写残トナーのクリーニング処理を行ったり、潤滑剤の塗布処理を行ったりするベルトクリーニング塗布ユニットにおいて、潤滑剤の損失を抑える。
【解決手段】回転する塗布ブラシローラ87から飛散した潤滑剤を自らの表面に付着させて保持する潤滑剤保持部材92を、塗布ブラシローラ87における固形潤滑剤85及び中間転写ベルト61との非接触領域に接近させて配設した。かかる構成では、回転する塗布ブラシローラ87から飛散した潤滑剤を潤滑剤保持部材92の表面で捕捉して、その表面上に堆積させていく。そして、やがて潤滑剤保持部材92の表面上に堆積させた潤滑剤を、回転する塗布ブラシローラ87に接触させて再転移させる。この再転移によって潤滑剤を再利用することで、潤滑剤の損失を抑えることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、トナー像を担持する像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置、並びに、これを用いるクリーニング塗布ユニット、画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
従来、感光体や中間転写体などといった像担持体の表面にステアリン酸亜鉛などの潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置が知られている。例えば、特許文献1には、回転するブラシローラによって固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取りながら像担持体たる感光ベルトに塗布する潤滑剤塗布装置を用いる画像形成装置が記載されている。かかる構成によれば、潤滑剤の塗布によって感光ベルトとトナーとの付着力を弱めることで、感光ベルトから転写体へのトナーの転写効率を高めたり、感光ベルトからの転写残トナーのクリーニング効率を高めたりすることができる。
粉砕法による不定形トナーに代えて、重合法による球形トナーを用いる傾向にある近年においては、転写残トナーをクリーニング部材によって良好にクリーニングすることが困難になる。このため、像担持体への潤滑剤の塗布は、クリーニング不良を抑えるための有効な手段になってきている。
特開2001−305907号公報
しかしながら、従来の潤滑剤塗布装置においては、ブラシローラ等の塗布部材によって固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤を回転する塗布部材から飛散させることにより、潤滑剤の損失が比較的多くなるという欠点があった。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、潤滑剤の損失を抑えることができる潤滑剤塗布装置、並びに、これを用いるクリーニング塗布ユニット、画像形成装置及び画像形成方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナー像を担持する像担持体と固形潤滑剤との両方に接触しながら回転するのに伴って、該固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤を該像担持体に塗布する塗布部材を有する潤滑剤塗布装置において、回転する上記塗布部材から飛散した潤滑剤を自らの表面に付着させて保持する潤滑剤保持部材を、該塗布部材における上記固形潤滑剤及び上記像担持体との非接触領域に接近させて配設したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の潤滑剤塗布装置において、上記潤滑剤保持部材を、上記塗布部材の全領域のうち、上記固形潤滑剤との接触位置を通過した後、上記像担持体との接触位置に進入する前の領域に対向させるように配設したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の潤滑剤塗布装置において、上記潤滑剤保持部材を上記塗布部材の鉛直方向下方に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかの潤滑剤塗布装置において、上記潤滑剤保持部材として、上記塗布部材の回転軌道に沿った湾曲形状の窪みを設けたものを用いるとともに、該塗布部材を該潤滑剤保持部材に接触させない範囲で該窪みの中に食い込ませて配設したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、トナー像を担持する像担持体に付着しているトナーをクリーニングするクリーニング装置と、該像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置とを1つのユニットとして共通の保持体で保持するクリーニング塗布ユニットにおいて、上記潤滑剤塗布装置として、請求項1乃至4の何れかの潤滑剤塗布装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、無端移動する表面にトナー像を担持する像担持体と、該像担持体上のトナー像を転写体に転写する転写手段と、該像担持体の表面に付着している転写残トナーをクリーニングしたり、該表面に潤滑剤を塗布したりするクリーニング塗布ユニットとを備える画像形成装置において、上記クリーニング塗布ユニットとして、請求項5のクリーニング塗布ユニットを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の画像形成装置において、上記クリーニング塗布ユニットとして、上記像担持体の表面の全領域のうち、上記転写手段によるトナー像転写処理位置を経た後、上記固形潤滑剤との接触位置に進入する前の領域、に当接させたクリーニング部材によって該領域から転写残トナーをクリーニングするもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記クリーニング塗布ユニットとして、上記像担持体の表面の全領域のうち、上記塗布部材との接触位置を通過した後、上記転写手段によるトナー像転写処理位置に進入する前の領域に、潤滑剤をならすためのならし部材を当接させるもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8の画像形成装置において、上記ならし部材として、片持ち支持される板状のならしブレードを用い、該ならしブレードの支持端側よりも自由端側を上記塗布部材に近づける姿勢であって、且つ、該ならしブレードの自由端と上記像担持体との接触位置から該塗布部材と該像担持体との接触位置までに至る直線距離L1を、該自由端と該塗布部材との離間距離L2よりも大きくする姿勢で、該ならしブレードを配設したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項6乃至9の何れかの画像形成装置において、上記像担持体として、無端ベルト状の像担持ベルトを用い、これを複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるようにし、且つ、上記塗布部材を、該像担持ベルトの全領域のうち、2つの張架部材の間の展張領域に対してベルトおもて面側から押し当てて該展張領域をベルトループ内側に向けて湾曲させたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項6乃至10の何れかの画像形成装置において、上記像担持体として、無端ベルト状の像担持ベルトを用い、これを複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるようにし、ローラ部材を、該像担持ベルトの全領域のうち、2つの張架部材の間の展張領域に対してベルトおもて面側から押し当てて該展張領域をベルトループ内側に向けて湾曲させ、この湾曲領域内に上記クリーニング塗布ユニットの少なくとも一部を位置させたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項10又は11の画像形成装置において、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像してトナー像を得る現像手段とを1つのユニットとして共通の保持体で保持するプロセスユニットを複数設けるとともに、上記転写手段として、それら像担持体上のトナー像を上記像担持ベルトに重ね合わせて転写した後、上記転写体に転写するものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、像担持体の表面にトナー像を形成する像形成工程と、該表面上のトナー像を転写体に転写する転写工程と、該転写工程を経た後の該表面に潤滑剤を塗布する塗布工程とを実施し、且つ、該塗布工程にて、塗布部材を該表面と固形潤滑剤との両方に接触させながら回転せしめ、回転に伴って該固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤を該表面に塗布する画像形成方法において、上記塗布工程にて、回転する上記塗布部材から飛散した潤滑剤を自らの表面に付着させて保持する潤滑剤保持部材を、該塗布部材における上記固形潤滑剤及び上記像担持体との非接触領域に接近させて配設することを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項13の画像形成方法において、上記トナー像を形成するためのトナーとして、平均円形度が0.90〜0.99であるものを用いることを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項13又は14の画像形成方法において、上記トナー像を形成するためのトナーとして、形状係数SF−1が120〜180であり、且つ形状係数SF−2が120〜190であるものを用いることを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項13乃至15の何れかの画像形成方法において、上記トナー像を形成するためのトナーとして、体積平均粒径Dvを個数平均粒径Dnで除算した値が1.05〜1.30であるものを用いることを特徴とするものである。
これらの発明においては、回転する塗布部材から飛散した潤滑剤を塗布部材に接近して配設された潤滑剤保持部材の表面で捕捉して、その表面上に堆積させていく。そして、やがて潤滑剤保持部材の表面上に堆積させた潤滑剤を、回転する塗布部材に接触させて再転移させる。この再転移によって潤滑剤を再利用することで、潤滑剤の損失を抑えることができる。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式によって画像を形成する複写機の実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図1は、本実施形態に係る複写機を示す概略構成図である。この複写機は、プリンタ部1と、白紙供給装置100と、原稿搬送読取ユニット150とを備えている。原稿搬送読取ユニット150は、プリンタ部1の上に固定された原稿読取装置たるスキャナ160と、これに支持される原稿搬送装置たるADF170とを有している。
白紙供給装置100は、ペーパーバンク101内に多段に配設された2つの給紙カセット102,103、2組の分離ローラ対104,105、給紙路106、複数の搬送ローラ対107等を有している。2つの給紙カセット102,103は、それぞれ、図示しない記録紙を複数枚重ねた紙束の状態で内部に収容している。そして、プリンタ部1からの制御信号に基づいて、送出ローラ102a,103aを回転駆動させて、紙束における一番上の記録紙を給紙路106に向けて送り出す。送り出された記録紙は、分離ローラ対104,105によって1枚に分離されてから、給紙路106内に至る。そして、給紙路106内に設けられた複数の搬送ローラ対107の搬送ニップを経由して、プリンタ部1の第1受入分岐路30に送られる。
プリンタ部1は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)のトナー像を形成するための4つのプロセスユニット2Y,M,C,Kを備えている。また、第1受入分岐路30、受入搬送ローラ対31、手差しトレイ32、手差し分離ローラ対33、第2受入分岐路34、手差し搬送ローラ対35、転写前搬送路36、レジストローラ対37、搬送ベルトユニット39、定着ユニット43、スイッチバック装置46、排紙ローラ対47、排紙トレイ48、切換爪49、光書込ユニット50、転写ユニット60等も備えている。なお、プロセスユニット2Y,M,C,Kは、潜像担持体たるドラム状の感光体3Y,M,C,Kを有している。
後述する2次転写ニップの直前で記録紙を搬送するための転写前搬送路36は、紙搬送方向の上流側で第1受入分岐路30と第2受入分岐路34とに分岐している。白紙供給装置100の給紙路106から送り出された記録紙は、第1受入分岐路30に受け入れられた後、第1受入分岐路30内に配設された受入搬送ローラ対31の搬送ニップを経由して転写前搬送路36に送られる。
プリンタ部1の筺体における側面には、手差しトレイ32が筺体に対して開閉可能に配設されており、筺体に対して開いた状態でトレイ上面に紙束が手差しされる。手差しされた紙束における一番上の記録紙は、手差しトレイ32の送出ローラ32aによって第2受入分岐路34に向けて送り出される。そして、手差し分離ローラ対33によって1枚に分離されてから第2受入分岐路34に送られた後、第2受入分岐路34内に配設された手差し搬送ローラ対35の搬送ニップを経由して、転写前搬送路36に送られる。
光書込ユニット50は、図示しないレーザーダイオード、ポリゴンミラー、各種レンズなどを有しており、後述するスキャナ160によって読み取られた画像情報や、外部のパーソナルコンピュータから送られている画像情報に基づいて、レーザーダイオードを駆動する。そして、プロセスユニット2Y,M,C,Kの感光体3Y,M,C,Kを光走査する。具体的には、プロセスユニット2Y,M,C,Kの感光体3Y,M,C,Kは、図示しない駆動手段によってそれぞれ図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる。光書込ユニット50は、駆動中の感光体3Y,M,C,Kに対して、レーザー光をそれぞれ回転軸線方向に偏向せしめながら照射することで、光走査処理を行う。これにより、感光体3Y,M,C,Kには、Y,M,C,K画像情報に基づいた静電潜像が形成される。
図2は、プリンタ部1の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図である。各色のプロセスユニット3K,Y,M,Cは、それぞれ、潜像担持体たる感光体と、その周囲に配設される各種装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、プリンタ部本体に対して着脱可能になっている。そして、互いに使用するトナーの色が異なる点の他が同様の構成になっている。Y用のプロセスユニット2Yを例にすると、これは、感光体3Yの他、これの表面に形成された静電潜像をYトナー像に現像するための現像装置4Yを有している。また、後述するY用の1次転写ニップを通過した後の感光体3Y表面に付着している転写残トナーをクリーニングするドラムクリーニング装置18Yなども有している。本複写機では、4つのプロセスユニット2Y,M,C,Kを、後述する中間転写ベルト61に対してその無端移動方向に沿って並べたいわゆるタンデム型の構成になっている。
図3は、Y用のプロセスユニット2Yを示す拡大構成図である。同図に示すように、プロセスユニット2Yは、感光体3Yの周りに、現像装置4Y、ドラムクリーニング装置18Y、除電ランプ17Y、帯電ローラ16Y等を有している。
感光体3Yとしては、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものを用いている。但し、無端ベルト状のものを用いても良い。
現像装置4Yは、図示しない磁性キャリアと非磁性のYトナーとを含有する二成分現像剤(以下、単に現像剤という)を用いて潜像を現像するようになっている。そして、内部に収容している現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌部5Yと、感光体3Y上の静電潜像を現像する現像部9Yとを有している。なお、現像装置4Yとして、二成分現像剤の代わりに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤によって現像を行うタイプのものを使用していもよい。
攪拌部5Yは、現像部9Yよりも低い位置に設けられており、互いに平行配設された第1搬送スクリュウ6Y及び第2搬送スクリュウ7Y、これらスクリュウの間に設けられた仕切り板、ケーシングの底面に設けられたトナー濃度センサ8Yなどを有している。
現像部9Yは、ケーシングの開口を通して感光体3Yに対向する現像ロール10Y、これに対して自らの先端を近接させるドクターブレード13Yなどを備えている。そして、現像ロール10Yは、非磁性材料からなる筒状の現像スリーブ11Yと、これの内部に回転不能に設けられたマグネットローラ12Yとを有している。このマグネットローラ12Yは、周方向に並ぶ複数の磁極を有している。これら磁極は、それぞれスリーブ上の現像剤に対して回転方向の所定位置で磁力を作用させる。これにより、攪拌部5Yから送られてくる現像剤を現像スリーブ11Y表面に引き寄せて担持させるとともに、磁力線に沿った磁気ブラシをスリーブ表面上に形成する。
磁気ブラシは、現像スリーブ11Yの回転に伴ってドクターブレード13Yとの対向位置を通過する際に適正な層厚に規制されてから、感光体3Yに対向する現像領域に搬送される。そして、現像スリーブ11Yに印加される現像バイアスと、感光体3Yの静電潜像との電位差によってYトナーを静電潜像上に転移させて現像に寄与する。更に、現像スリーブ11Yの回転に伴って再び現像部9Y内に戻り、マグネットローラ12Yの磁極間に形成される反発磁界の影響によってスリーブ表面から離脱した後、攪拌部5Y内に戻される。攪拌部5Y内には、トナー濃度センサ8Yによる検知結果に基づいて、現像剤に適量のトナーが補給される。
ドラムクリーニング装置18Yとしては、ポリウレタンゴム製のクリーニングブレード20Yを感光体3Yに押し当てる方式のものを用いているが、他の方式のものを用いてもよい。クリーニング性を高める目的で、本複写機では、外周面を感光体3Yに接触させるファーブラシ19Yを、図中矢印方向に回転自在に有する方式のものを採用している。このファーブラシ19Yは、図示しない固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って微粉末にしながら感光体3Y表面に塗布する役割も兼ねている。
ファーブラシ19Yに付着したトナーは、ファーブラシ19Yに対してカウンタ方向に接触して回転しながらバイアスが印加される電界ローラ21Yに転位する。そして、スクレーパ22Yによって電界ローラ21Yから掻き取られた後、回収スクリュウ23Y上に落下する。
回収スクリュウ23Yは、回収トナーをドラムクリーニング装置18Yにおける図紙面と直交する方向の端部に向けて搬送して、外部のリサイクル搬送装置に受け渡す。図示しないリサイクル搬送装置は、受け渡されたトナーを現像装置4Yに送ってリサイクルする。
除電ランプ17Yは、光照射によって感光体3Yを除電する。除電された感光体3Yの表面は、帯電ローラ16Yによって一様に帯電せしめられた後、上述した光書込ユニットによる光走査が施される。なお、帯電ローラ16Yは、図示しない電源から帯電バイアスの供給を受けながら回転駆動するものである。かかる帯電ローラ16Yを用いる帯電方式に代えて、感光体3Yに対して非接触で帯電処理を行うスコロトロンチャージャ方式を採用してもよい。
先に示した図2において、4つのプロセスユニット2Y,M,C,Kの感光体3Y,M,C,Kの表面には、これまで説明してきたプロセスによってY,M,C,Kトナー像が形成される。
4つのプロセスユニット2Y,M,C,Kの下方には、転写ユニット60が配設されている。この転写ユニット60は、複数のローラによって張架した像担持体たる中間転写ベルトを、感光体3Y,M,C,Kに当接させながら、何れか1つのローラの回転駆動によって図中時計回り方向に無端移動させる。これにより、感光体3Y,M,C,Kと中間転写ベルト61とが当接するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成されている。
Y,M,C,K用の1次転写ニップの近傍では、ベルトループ内側に配設された1次転写ローラ62Y,M,C,Kによって中間転写ベルト61を感光体3YY,M,C,Kに向けて押圧している。これら1次転写ローラ62Y,M,C,Kには、それぞれ図示しない電源によって1次転写バイアスが印加されている。これにより、Y,M,C,K用の1次転写ニップには、感光体3Y,M,C,K上のトナー像を中間転写ベルト61に向けて静電移動させる1次転写電界が形成されている。
図中時計回り方向の無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト61のおもて面には、各1次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト61のおもて面には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ベルト61の図中下方には、2次転写ローラ72が配設されており、これは中間転写ベルト61における2次転写バックアップローラ68に対する掛け回し箇所にベルトおもて面から当接して2次転写ニップを形成している。これにより、中間転写ベルト61のおもて面と、2次転写ローラ72とが当接する2次転写ニップが形成されている。
2次転写ローラ72には図示しない電源によって2次転写バイアスが印加されている。一方、ベルトループ内の2次転写バックアップローラ68は接地されている。これにより、2次転写ニップ内に2次転写電界が形成されている。
2次転写ニップの図中右側方には、図示しない上述のレジストローラ対が配設されており、ローラ間に挟み込んだ記録紙を中間転写ベルト61上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ニップに送り出す。2次転写ニップ内では、中間転写ベルト61上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の影響によって記録紙に一括2次転写され、記録紙の白色と相まってフルカラー画像となる。
2次転写ニップを通過した中間転写ベルト61のおもて面には、2次転写ニップで記録紙に転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト61に当接するベルトクリーニング塗布ユニット75によってクリーニングされる。
先に示した図1において、2次転写ニップを通過した記録紙は、中間転写ベルト61から離間して、搬送ベルトユニット39に受け渡される。この搬送ベルトユニット39は、無端状の搬送ベルト40を駆動ローラ41と従動ローラ42とによって張架しながら、駆動ローラ41の回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動せしめる。そして、2次転写ニップから受け渡された記録紙をベルト上部張架面に保持しながら、ベルトの無端移動に伴って搬送して定着ユニット43に受け渡す。
定着ユニット43は、駆動ローラと、発熱源を内包する加熱ローラとによって張架した定着ベルトを駆動ローラの回転駆動に伴って図中時計回り方向に無端移動せしめている。そして、定着ベルトの下方に配設された加圧ローラ45を定着ベルトの下部張架面に当接させて定着ニップを形成している。定着ユニット43に受け入れられた記録紙は、この定着ニップ内で加圧されたり加熱されたりすることで、表面上のフルカラー画像が定着せしめられる。そして、定着ユニット43内から切換爪49に向けて送り出される。
切換爪49は、図示しないソレノイドによって揺動するようになっており、その揺動に伴って、記録紙の搬送路を排紙路と反転路とで切り換える。切換爪49によって排紙路が選択されていると、定着ユニット43内から送り出された記録紙は、排紙路と排紙ローラ対47とを経由した後、機外に排出されて排紙トレイ48上にスタックされる。
定着ユニット43や搬送ベルトユニット39の下方には、スイッチバック装置46が配設されている。切換爪49によってスイッチバック路が選択されていると、定着ユニット43内から送り出された記録紙は、反転路を経由して上下反転せしめられた後、スイッチバック装置46に送られる。そして、再び2次転写転写ニップに進入して、もう片面にも画像の2次転写処理と定着処理とが施される。
プリンタ部1の上に固定されたスキャナ160は、図示しない原稿の画像を読み取るための読取手段として、固定読取部161と、移動読取部162とを有している。光源、反射ミラー、CCD等の画像読取センサなどを有する固定読取部161は、原稿に接触するようにスキャナ160のケーシング上壁に固定された図示しない第1コンタクトガラスの直下に配設されている。そして、ADF170によって搬送される原稿が第1コンタクトガラス上を通過する際に、光源から発した光を原稿面で順次反射させながら、複数の反射ミラーを経由させて画像読取センサで受光する。これにより、光源や反射ミラー等からなる光学系を移動させることなく、原稿を走査する。
一方、移動読取部162は、原稿に接触するようにスキャナ160のケーシング上壁に固定された図示しない第2コンタクトガラスの直下に配設されており、光源や、反射ミラーなどからなる光学系を図中左右方向に移動させることができる。そして、光学系を図中左側から右側に移動させていく過程で、光源から発した光を第2コンタクトガラス上に載置された図示しない原稿で反射させた後、複数の反射ミラーを経由させて、スキャナ本体に固定された画像読取センサで受光する。これにより、光学系を移動させながら、原稿を走査する。
次に、本複写機の特徴的な構成について説明する。
図4は、転写手段たる転写ユニット60におけるベルトクリーニング塗布ユニット75を、中間転写ベルト61の一部とともに示す拡大構成図である。ベルトクリーニング塗布ユニット75は、像担持体たる中間転写ベルト61のおもて面に付着している転写残トナーをクリーニングするクリーニング装置と、中間転写ベルト61に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置とを、1つのユニットとして、共通のケーシングで保持するものである。
ベルトクリーニング塗布ユニット75のクリーニング装置は、クリーニングブラシローラ76、クリーニングブレード77、トナー搬送スクリュウ78、第1ブレードホルダー79、支持軸80、第1コイルバネ81等を有している。
クリーニング部材たるクリーニングブラシローラ76は、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動せしめられる軸部材76a、これの周面に立設せしめられた複数の起毛76bなどから構成されている。一方、転写ユニットにおける複数の張架ローラのうちの1つであるクリーニング対向ローラ69は、ベルトクリーニング塗布ユニット75におけるクリーニング装置の側方に位置している。クリーニング装置のクリーニングブラシローラ76は、中間転写ベルト61におけるクリーニング対向ローラ69に対する掛け回し箇所に、起毛76bの先端をベルトおもて面側から当接させながら回転する。これにより、中間転写ベルト61に付着している転写残トナーがベルトおもて面側から掻き取られる。このようにしてクリーニングブラシローラ76によってクリーニングされた中間転写ベルト61は、その走行に伴って、後述するクリーニングブレード77によるクリーニング位置に進入する。
ベルトクリーニング塗布ユニット75のクリーニング装置は、クリーニングブラシローラ76の周面の一部を、ケーシングに設けられた開口部から露出させており、その露出部を中間転写ベルト61に当接させている。ベルトクリーニング塗布ユニット75がプリンタ部にセットされた状態では、クリーニングブラシローラ76よりもベルト移動方向上流側で、ベルトクリーニング塗布ユニット75のケーシングに片持ち支持される可撓性に富んだ入口シール82の自由端と、中間転写ベルト61のおもて面とが当接している。これにより、回転するクリーニングブラシローラ76から、クリーニング装置外部へのトナー飛散が防止されている。
クリーニング部材たるクリーニングブレード77は、第1ブレードホルダー79によって片持ち支持されている。また、第1ブレードホルダー79は、ケーシングに固定された支持軸80によって回動自在に支持されている。但し、第1ブレードホルダー79の図中左側の端部が第1コイルバネ81によって引っ張られるため、第1ブレードホルダー79には図中反時計回り方向に回転する力が付与されている。これにより、第1ブレードホルダー79の図中右側の端部に片持ち支持されているクリーニングブレード77が中間転写ベルト61に向けて付勢され、ブレードの自由端がベルトにおけるクリーニング対向ローラ69に対する掛け回し箇所に当接している。上述したクリーニングブラシローラ76によるクリーニング位置を通過した中間転写ベルト61は、クリーニングブレード77との当接部に進入する。そして、クリーニングブラシローラ76で除去し切れなかった転写残トナーがクリーニングブレード77によって掻き取り除去される。
クリーニングブラシローラ76やクリーニングブレード77によって中間転写ベルト61から除去された転写残トナーは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられるトナー搬送スクリュウ78の上に落下する。そして、トナー搬送搬送スクリュウ78によって図紙面に直交する方向に搬送されてベルトクリーニング塗布ユニット75外に排出された後、図示しない廃トナーボトルまで搬送される。
ベルトクリーニング塗布ユニット75における潤滑剤塗布装置は、クリーニング装置の上方に設けられており、クリーニング装置よりもベルト移動方向下流側に位置している。そして、固形潤滑剤85、潤滑剤付勢バネ86、塗布ブラシローラ87、ならしブレード88、第2ブレードホルダー89、支持軸90、第2コイルバネ91、潤滑剤保持部材92等を有している。
塗布部材たる塗布ブラシローラ87は、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動せしめられる軸部材87a、これの周面に立設せしめられた複数の起毛87bなどから構成されている。一方、転写ユニットにおける複数の張架ローラのうちの1つである塗布対向ローラ70は、ベルトクリーニング塗布ユニット75における潤滑剤塗布装置の側方に位置している。潤滑剤塗布装置の塗布ブラシローラ87は、中間転写ベルト61における塗布対向ローラ70に対する掛け回し箇所に、起毛87bの先端をベルトおもて面側から当接させながら回転する。また、潤滑剤付勢バネ76によって塗布ブラシローラ87に向けて付勢されている固形潤滑剤85に対して、起毛87bの先端を当接させながら回転する。このように、起毛87bを中間転写ベルト61と固形潤滑剤85との両方に接触させながら回転するのに伴って、固形潤滑剤85から掻き取った潤滑剤を中間転写ベルト61のおもて面に塗布する。塗布ブラシローラ87によって潤滑剤が塗布された中間転写ベルト61は、その走行に伴って、後述するならしブレード88によるならし位置に進入する。
ならし部材としてのならしブレード88は、第2ブレードホルダー89によって片持ち支持されている。また、第2ブレードホルダー89は、ケーシングに固定された支持軸90によって回動自在に支持されている。但し、第2ブレードホルダー89の図中左側の端部が第2コイルバネ91によって引っ張られるため、第2ブレードホルダー89には図中反時計回り方向に回転する力が付与されている。これにより、第2ブレードホルダー89の図中右側の端部に片持ち支持されているならしブレード88が中間転写ベルト61に向けて付勢され、ブレードの自由端がベルトにおける塗布対向ローラ70に対する掛け回し箇所に当接している。上述した塗布ブラシローラ87による潤滑剤塗布位置を通過した中間転写ベルト61は、ならしブレード88との当接部に進入する。そして、塗布ブラシローラ87によって塗布された潤滑剤がベルト表面方向に均一にならされる。
塗布ブラシローラ87の下方には、クリーニング塗布ユニット75のケーシングと一体形成された潤滑剤保持部材92が、塗布ブラシローラ87における固形潤滑剤85及び中間転写ベルト61との非接触領域に接近するように配設されている。この潤滑剤保持部材92は、塗布ブラシローラ87の起毛87a先端の回転軌道、即ちブラシ曲面、に沿った湾曲形状になっている。塗布ブラシローラ87は、ブラシの先端側を、潤滑剤保持部材92に接触させていないが、潤滑剤保持部材92の湾曲形状の窪みに食い込ませている。これにより、塗布ブラシローラ87のブラシの下側曲面と、潤滑剤保持部材92とは、3[mm]以下のギャップを介して対向している。そして、潤滑剤保持部材92は、塗布ブラシローラ87との対向位置において、回転する塗布ブラシローラ87から飛散する潤滑剤を自らの表面に付着させて保持する。
かかる構成においては、回転する塗布ブラシローラ87から飛散した潤滑剤を潤滑剤保持部材92の表面で捕捉して、その表面上に堆積させていく。そして、やがて潤滑剤保持部材92の表面上に堆積させた潤滑剤を、回転する塗布ブラシローラ87に接触させて再転移させる。この再転移によって潤滑剤を再利用することで、潤滑剤の損失を抑えることができる。
ベルトクリーニング塗布ユニット75は、転写ユニットに対して着脱可能に構成されており、内部に配設された複数の部品の何れかが寿命に到達した時点で交換される。従来の構成では、固形潤滑剤85がほぼ無くなって寿命になったことに起因してユニットの交換が必要になり、この時点では、まだ他の部品が十分に使用できることから不経済であるという事態を招くことが多かった。
図5は、初期状態のベルトクリーニング塗布ユニット75における固形潤滑剤85とその周囲構成とを示す拡大構成図である。固形潤滑剤85は、図示のように、塗布ブラシローラ87と潤滑剤付勢バネ86との間に位置しており、潤滑剤付勢バネ86によって塗布ブラシローラ87に向けて付勢されている。この付勢により、固形潤滑剤85が塗布ブラシローラ87に押圧されて、回転する塗布ブラシローラ87によって掻き取られる。初期状態のベルトクリーニング塗布ユニット75では、固形潤滑剤85が殆ど摩耗していない初期長の状態にある。この状態では、固定潤滑剤85と潤滑剤付勢バネ86の後端との距離が比較的短くなることから、潤滑剤付勢バネ86が長さL3まで圧縮されて、固形潤滑剤85を比較的強い付勢力で付勢する。すると、塗布ブラシローラ87による1回転あたりの潤滑剤掻き取り量が比較的多くなる。そして、その回転に伴って、ブラシから飛散した潤滑剤が潤滑剤保持部材92におけるブラシとの対向面に徐々に堆積していく。
図6は、寿命の半分程度まで運転された状態にあるベルトクリーニング塗布ユニット75における固形潤滑剤85とその周囲構成とを示す拡大構成図である。同図においては、固形潤滑剤85がある程度消耗してその長さが初期状態の半分程度になっているこの状態では、固定潤滑剤85と潤滑剤付勢バネ86の後端との距離が比較的長くなることから、潤滑剤付勢バネ86が長さL4まで伸びて、固形潤滑剤85を比較的弱い付勢力で付勢する。これにより、塗布ブラシローラ87による1回転あたりの潤滑剤掻き取り量が初期状態のときよりも少なくなっている。但し、この状態では、初期状態から潤滑剤保持部材92上に徐々に堆積していった潤滑剤が塗布ブラシローラ87に接触し始める。これにより、潤滑剤保持部材92上から塗布ブラシローラ87への潤滑剤の再転移が起こるようになり、結果として、塗布ブラシローラ87に対する1回転あたりの潤滑剤付着量が初期状態とそれほど変わらなくなる。よって、中間転写ベルト61に対する潤滑剤塗布量を長期間に渡って安定化させることができる。
潤滑剤保持部材92については、ユニットのケーシングと一体に形成するのではなく、図7に示すように、ケーシングと別体に形成したものであって、潤滑剤付勢バネ86や固形潤滑剤85を保持させるようにしたものを、ケーシングに嵌め込んでもよい。また、潤滑剤保持部材92を単体として、図8に示すように、ブラケットなどで支持するようにしてもよい。
先に図4に示したように、潤滑剤保持部材92は、塗布ブラシローラ87の全領域のうち、ブラシ回転に伴って固形潤滑剤85との接触位置を通過した後、中間転写ベルト61との接触位置に進入する前の領域に対向させている。かかる領域は、固定潤滑剤85から離間する際にブラシを弾ませたり、中間転写ベルト61に塗布する前の潤滑剤を多量に付着させたりしているため、他の領域に比べて回転に伴うブラシからの潤滑剤飛散量が多くなる。このような領域に潤滑剤保持部材92を対向させることで、他の領域に対向させる場合に比べて潤滑剤保持部材92に対して潤滑剤を良好に捕捉させることができる。そして、これにより、潤滑剤の損失をより抑えることが可能になる。
また、潤滑剤保持部材92は、塗布ブラシローラ97の鉛直方向下方に配設されている。かかる構成では、塗布ブラシローラ97から飛散した潤滑剤を潤滑剤保持部材92の上面に堆積させて、潤滑剤保持部材92からの潤滑剤の重力落下を回避することができる。
クリーニング部材たるクリーニングブラシローラ76やクリーニングブレード77は、中間転写ベルト61のおもて面の全領域のうち、次のような領域に当接するように配設されている。即ち、転写手段によるトナー像転写処理位置である2次転写ニップ(ベルトおもて面と2次転写ローラ72との当接部)を経た後、固形潤滑剤85との接触位置に進入する前の領域である。かかる構成では、中間転写ベルト61に対して塗布ブラシローラ87によって潤滑剤を塗布する前に、転写残トナーのクリーニング処理を施す。これにより、転写残トナーの介在によって中間転写ベルト61の表面に潤滑剤を均一且つ良好に塗布することができなくなるといった事態の発生を抑えることができる。
また、ならしブレード88は、中間転写ベルト61のおもて面の全領域のうち、次のような領域に当接するように配設されている。即ち、塗布ブラシローラ87との接触位置を通過した後、2次転写ニップに進入する前の領域である。かかる構成では、ならしブレード88によって潤滑剤のならし処理を施して潤滑剤の表面均一化を図った後の中間転写ベルト61領域を2次転写ニップに進入させることで、2次転写ニップ内においてベルト全域で潤滑剤による転写効率の向上化を図る。これにより、良好な2次転写領域を安定して得ることができる。
また、ならしブレード88は、図9に示すような姿勢をとるように配設されている。即ち、その支持端側よりも自由端側を塗布ブラシローラ87に近づける姿勢であって、且つ、自由端と中間転写ベルト61との接触位置(点P1)から塗布ブラシローラ87と中間転写ベルト61との接触位置(点P2)までに至る直線距離L1を、自由端と塗布ブラシローラ87との離間距離L2よりも大きくする姿勢である。かかる構成では、図示のように、ならしブレード88の自由端側における先端面を、ベルト側からブラシ側に向けて斜めに近づけていくことで、ブラシと中間転写ベルト61との離間位置(点P2)でブラシのフリッカー(弾み)によって飛散する潤滑剤を、ならしブレード88の先端面で捕捉させる。そして、先端面に付着した潤滑剤をブラシに戻すことで、潤滑剤の損失を更に抑えることができる。
先に図1に示したように、本複写機では、ローラ部材たるおもて面押し当てローラ71を、像担持ベルトたる中間転写ベルト61の全領域のうち、張架部材たる塗布対向ローラ70と、従動ローラ63との間の展張領域に対してベルトおもて面側から押し当てている。そして、その押し当てによって前述の展張領域をベルトループ内側に向けて湾曲させ、この湾曲領域内にクリーニング塗布ユニット75の殆どの部分を位置させている。かかる構成では、中間転写ベルト61の湾曲領域内にクリーニング塗布ユニット75を配設することで、省スペース化を図ることができる。
本複写機では、トナーとして、次のようなものを用いるようにユーザーに指定している。即ち、平均円形度が0.90〜0.99であるものである。これは次に説明する理由による。即ち、平均円形度が0.90未満で、球形からかけ離れた形状の不定形トナーでは、満足した転写性やチリのない高画質画像が得られない。これに対し、平均円形度が0.90〜0.99の球形トナーでは、適正な濃度の再現性のある高精細な画像を形成することができる。より好ましくは、平均円形度が0.93〜0.97で円形度が0.94未満の粒子が10%以下である。なお、平均円形度が0.99を越えた場合、クリーニングブレードによるクリーニング方式では、クリーニング不良が発生し、画像上の汚れを引き起こす。例えば、画像面積率の低い画像を出力する場合、転写残トナーが少なく、クリーニング不良が問題となることはないが、カラー写真画像など画像面積率の高い画像を出力する場合、さらには、給紙不良等で未転写の状態の画像が感光体上に残ってしまった場合、クリーニング不良が発生しやすい。
平均円形度の測定法は次の通りである。即ち、トナー粒子を含む懸濁液を平板上の撮像部検知帯に通過させ、CCDカメラで光学的に粒子画像を検知し、解析する。トナーの粒径分布等を解析することにより、後述する形状係数SF−1やSF−2と同時に測定することも可能である。
なお、特定性状のトナーの使用をユーザーに指定する方法は次の通りである。即ち、その特定正常のトナーを、複写機とともに梱包して出荷することが挙げられる。また例えば、かかるトナーの製品番号や商品名などを、複写機本体やこの取扱説明書などに明記することによって行ってもよい。また例えば、ユーザーに対して書面や電子データ等をもって上記製品番号や商品名などを通知することによって行ってもよい。また例えば、かかるトナーを収容しているトナー収容手段であるトナーボトルを複写機本体にセットした状態で出荷することによって行うこともできる。本複写機では、これら全ての方法を採用しているが、少なくとも何れか1つの方法を採用すれば足りる。
また、本複写機では、トナーとして、次のようなものを用いるようにユーザーに指定している。即ち、形状係数SF−1が120〜180であり、且つ形状係数SF−2が120〜190であるトナーである。これは次に説明する理由による。即ち、形状係数SF−1、形状係数SF−2とは、トナーの形状を表すパラメータの一つであり、粉体工学の分野では馴染みのパラメータである。そして、形状係数SF−1とは、球形物質の形状の丸さの割合を示す値である。より詳しくは、球形物質を2次元平面上に投影して得られる投影像の外縁の最大長MXLNGの二乗を、投影像の面積AREAで割って、100π/4を乗じた値である。つまり、形状係数SF−1は、「SF−1={(MXLNG)/AREA}×(100π/4)」という計算式で求められる。このSF−1の値が100の場合には、物質の形状が真球状となり、SF−1の値が大きくなるほど、物質の形状は不定形となる。また、形状係数SF−2は、物質の形状の凹凸の割合を示す数値であり、物質の2次元平面上での投影像の外縁周長PERIの二乗を図形面積AREAで割って、100/4πを乗じた値である。つまり、形状係数SF−2は、「SF−2={(PERI)/AREA}×(100/4π)」という計算式で求められる。SF−2の値が100の場合には、物質の表面に凹凸が存在しないことになり、SF−2の値が大きくなるほど、物質の表面の凹凸は顕著となる。形状係数SF−1や形状係数SF−2が100に近づくほど、転写効率が高くなる。形状効果によりトナー粒子と、トナー粒子に接触する物体との間で点接触しかしないために、物体上でのトナー流動性が良好になったり、物体に対する吸着力(鏡映力)が比較的弱くなったりしたりして、転写電界の影響を受けやすくなるからである。一方、トナーの形状が球形に近づくと、メカ的なクリーニングに対して不利に働く。トナー流動性が高まったり、物体に対するトナーの吸着力(鏡映力)が比較的高くなったりするからである。形状係数SF−1や形状係数SF−2を上述した範囲に規定することで、良好なクリーニング性能を得ることが可能になる。
形状係数SF−1、形状係数SF−1については、次のようにして解析する。即ち、日立製作所製FE−SEM(S−800)を用い、トナー像を100回無作為にサンプリングし、その形状や寸法をニレコ社製画像解析装置(LUSEX3)に導入して解析しながら、上述した計算式によって形状係数や平均円形度を算出する。また、フロー式粒子像分析装置FPIA−2100(東亜医用電子株式会社製)により平均円形度として計測してもよい。容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、分散液濃度を3000〜1万個/μlとしてフロー式粒子像分析装置FPIA−2100トナーの形状及び分布を測定する。
また、本複写機では、トナーとして、次のようなものを用いるようにユーザーに指定している。即ち、体積平均粒径Dv[μm]を個数平均粒径Dn[μm]で除算した値が1.05〜1.30であるトナーである。Dv/Dnとは、トナーの粒度分布を表すパラメータの一つである。Dv/Dnが1.05〜1.30、好ましくは1.10〜1.25である乾式トナーによると、トナーの粒度分布が狭くなるため、次のようなメリットが発生する。即ち、トナー粒径面での選択現像(画像パターンに応じた(適した)トナー粒径を持つトナー粒子が選択的に現像される)といった現象が発生しにくいため、常時、安定した画像を形成することができる。トナーリサイクルシステムを塔載している場合、転写されにくい小サイズのトナー粒子が量的に多くリサイクルされることになるが、もともとトナーの粒度分布が狭いため、上述した作用を受け難く、このことからも常時、安定した画像を形成することができる。また、二成分現像剤においては、長期にわたるトナーの収支が行われても、現像剤中のトナー粒子径の変動が少なくなり、現像装置における長期の攪拌においても、良好で安定した現像性が得られる。一成分現像剤として用いた場合においても、トナーの収支が行われても、トナーの粒子径の変動が少なくなると共に、現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着がなく、現像装置の長期の使用(攪拌)においても、良好で安定した現像性及び画像が得られる。一般的には、トナーの粒子径は小さければ小さい程、高解像で高画質の画像を得る為に有利であると言われているが、逆に転写性やクリーニング性に対しては不利である。例えば、Dv/Dnが1.30を超えると、高解像で高画質の画像を得ることが難しくなると共に、現像剤中のトナーの収支が行われた場合にトナーの粒子径の変動が大きくなる。また、Dv/Dnが1.05より小さい場合には、トナーの挙動の安定化、帯電量の均一化の面から好ましい面もあるが、細線部分を小サイズ粒子で現像する一方で、ベタ画像を大サイズ粒子を中心に現像するといったトナー粒径による機能分離ができにくくなるため、良好な画像が得られない。
体積平均粒径Dv[μm]や個数平均粒径Dn[μm]については、コールターカウンター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置によって測定することが可能である。かかる測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)などがあげられる。電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)を用いることが可能である。調整液に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの体積平均粒径(Dv)、個数平均粒径(Dn)を求めることができる。測定装置のチャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。
図10は、本複写機の変形例装置における塗布ブラシローラ87とその周囲構成とを示す拡大構成図である。この変形例装置では、図示のように、塗布ブラシローラ87を、中間転写ベルト61の全領域のうち、次のような領域に押し当てている。即ち、張架部材たる図示しないクリーニング対向ローラ(図2の69)と、張架部材たる塗布対向ローラ70との間の展張領域である。そして、かかる展張領域に塗布ブラシローラ87をベルトおもて面側から押し当ててその展張領域をベルトループ内側に向けて湾曲させている。これにより、塗布ブラシローラ87をベルトの張架ローラ巻き付き箇所に押し当てる場合に比べて、塗布ブラシローラ87とベルトとの接触面積を大きくして、潤滑剤をより効率的にベルトに塗布することができる。
以上、実施形態に係る複写機においては、塗布ブラシローラ87の全領域のうち、ブラシ回転に伴って固形潤滑剤85との接触位置を通過した後、中間転写ベルト61との接触位置に進入する前の領域に、潤滑剤保持部材92を対向させて配設している。かかる構成では、上述したように、潤滑剤保持部材92を他の領域に対向させる場合に比べて、潤滑剤保持部材92に対して潤滑剤を良好に捕捉させて、潤滑剤の損失をより抑えることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、潤滑剤保持部材92を塗布ブラシローラ97の鉛直方向下方に配設している。かかる構成では、上述したように、潤滑剤保持部材92からの潤滑剤の重力落下を回避することができる。
また、実施形態に係る複写機においては、潤滑剤保持部材92として、塗布ブラシローラ87の回転軌道に沿った湾曲形状の窪みを設けたものを用いるとともに、塗布部材たる塗布ブラシローラ87を潤滑剤保持部材92に接触させない範囲で前記窪みの中に食い込ませて配設している。かかる構成では、塗布ブラシローラ87の外縁の湾曲面に対して、潤滑剤保持部材92の前面を均一に近接させて、潤滑剤保持部材92に対して飛散潤滑剤を良好に捕捉させることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、クリーニング塗布ユニット75として、像担持体たる中間転写ベルト61の表面の全領域のうち、転写手段たる転写ユニット60によるトナー像転写処理位置である2次転写ニップを経た後、固形潤滑剤85との接触位置に進入する前の領域、に当接させたクリーニング部材としてのクリーニングブラシローラ76やクリーニングブレード77によって前記領域から転写残トナーをクリーニングするもの、を用いている。かかる構成では、上述したように、転写残トナーの介在によって中間転写ベルト61の表面に潤滑剤を均一且つ良好に塗布することができなくなるといった事態の発生を抑えることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、クリーニング塗布ユニット75として、中間転写ベルト61の表面の全領域のうち、塗布ブラシローラ87との接触位置を通過した後、2次転写ニップに進入する前の領域に、潤滑剤をならすためのならしブレード88を当接させるもの、を用いている。かかる構成では、上述したように、2次転写ニップ内においてベルト全域で潤滑剤による転写効率の向上化を図って、良好な2次転写領域を安定して得ることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、ならしブレード88の支持端側よりも自由端側を塗布ブラシローラ87に近づける姿勢であって、且つ、ならしブレード88の自由端と中間転写ベルト61との接触位置から塗布ブラシローラ87と中間転写ベルト61との接触位置までに至る直線距離L1を、自由端と塗布ブラシローラ87との離間距離L2よりも大きくする姿勢で、ならしブレード88を配設している。かかる構成では、図9を用いて説明したように、ならしブレード88の先端面に付着した潤滑剤をブラシに戻すことで、潤滑剤の損失を更に抑えることができる。
また、変形例装置では、塗布ブラシローラ87を、像担持ベルトたる中間転写ベルト61の全領域のうち、2つの張架部材(69、70)の間の展張領域に対してベルトおもて面側から押し当てて、その展張領域をベルトループ内側に向けて湾曲させている。かかる構成では、塗布ブラシローラ87をベルトの張架ローラ巻き付き箇所に押し当てる場合に比べて、塗布ブラシローラ87とベルトとの接触面積を大きくして、潤滑剤をより効率的にベルトに塗布することができる。
また、実施形態に係る複写機では、ローラ部材たるおもて面押し当てローラ71を、中間転写ベルト61の全領域のうち、2つの張架部材(70、63)の間の展張領域に対してベルトおもて面側から押し当てて、その展張領域をベルトループ内側に向けて湾曲させ、この湾曲領域内にクリーニング塗布ユニット75の少なくとも一部を位置させている。かかる構成では、中間転写ベルト61の湾曲領域内にクリーニング塗布ユニット75を配設することで、省スペース化を図ることができる。
実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 同複写機におけるプリンタ部の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図。 同プリンタ部におけるY用のプロセスユニットを示す拡大構成図。 同プリンタ部における転写ユニットのベルトクリーニング塗布ユニットを、中間転写ベルトの一部とともに示す拡大構成図。 初期状態の同ベルトクリーニング塗布ユニットにおける固形潤滑剤とその周囲構成とを示す拡大構成図。 寿命の半分程度の運転を行った同ベルトクリーニング塗布ユニットにおける固形潤滑剤とその周囲構成とを示す拡大構成図。 同ベルトクリーニング塗布ユニットにおける潤滑剤保持部材の第1変形例を示す拡大構成図。 同ベルトクリーニング塗布ユニットにおける潤滑剤保持部材の第2変形例を示す拡大構成図。 同ベルトクリーニング塗布ユニットにおけるならしブレードとその周囲構成とを示す拡大構成図。 同複写機の変形例装置における塗布ブラシローラとその周囲構成とを示す拡大構成図。
符号の説明
2Y,M,C,K:プロセスユニット
3Y,M,C,K:感光体(潜像担持体)
60:転写ユニット(転写手段)
61:中間転写ベルト(像担持体、像担持ベルト)
63従動ローラ(張架部材)
69:クリーニング対向ローラ(張架部材)
70:塗布対向ローラ(張架部材)
71:おもて面押し当てローラ(ローラ部材)
75:クリーニング塗布ユニット
85:固形潤滑剤
87:塗布ブラシローラ(塗布部材)
88:ならしブレード
92:潤滑剤保持部材

Claims (16)

  1. トナー像を担持する像担持体と固形潤滑剤との両方に接触しながら回転するのに伴って、該固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤を該像担持体に塗布する塗布部材を有する潤滑剤塗布装置において、
    回転する上記塗布部材から飛散した潤滑剤を自らの表面に付着させて保持する潤滑剤保持部材を、該塗布部材における上記固形潤滑剤及び上記像担持体との非接触領域に接近させて配設したことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  2. 請求項1の潤滑剤塗布装置において、
    上記潤滑剤保持部材を、上記塗布部材の全領域のうち、上記固形潤滑剤との接触位置を通過した後、上記像担持体との接触位置に進入する前の領域に対向させるように配設したことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  3. 請求項1又は2の潤滑剤塗布装置において、
    上記潤滑剤保持部材を上記塗布部材の鉛直方向下方に設けたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかの潤滑剤塗布装置において、
    上記潤滑剤保持部材として、上記塗布部材の回転軌道に沿った湾曲形状の窪みを設けたものを用いるとともに、該塗布部材を該潤滑剤保持部材に接触させない範囲で該窪みの中に食い込ませて配設したことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  5. トナー像を担持する像担持体に付着しているトナーをクリーニングするクリーニング装置と、該像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置とを1つのユニットとして共通の保持体で保持するクリーニング塗布ユニットにおいて、
    上記潤滑剤塗布装置として、請求項1乃至4の何れかの潤滑剤塗布装置を用いたことを特徴とするクリーニング塗布ユニット。
  6. 無端移動する表面にトナー像を担持する像担持体と、該像担持体上のトナー像を転写体に転写する転写手段と、該像担持体の表面に付着している転写残トナーをクリーニングしたり、該表面に潤滑剤を塗布したりするクリーニング塗布ユニットとを備える画像形成装置において、
    上記クリーニング塗布ユニットとして、請求項5のクリーニング塗布ユニットを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、
    上記クリーニング塗布ユニットとして、上記像担持体の表面の全領域のうち、上記転写手段によるトナー像転写処理位置を経た後、上記固形潤滑剤との接触位置に進入する前の領域、に当接させたクリーニング部材によって該領域から転写残トナーをクリーニングするもの、を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    上記クリーニング塗布ユニットとして、上記像担持体の表面の全領域のうち、上記塗布部材との接触位置を通過した後、上記転写手段によるトナー像転写処理位置に進入する前の領域に、潤滑剤をならすためのならし部材を当接させるもの、を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8の画像形成装置において、
    上記ならし部材として、片持ち支持される板状のならしブレードを用い、
    該ならしブレードの支持端側よりも自由端側を上記塗布部材に近づける姿勢であって、且つ、該ならしブレードの自由端と上記像担持体との接触位置から該塗布部材と該像担持体との接触位置までに至る直線距離L1を、該自由端と該塗布部材との離間距離L2よりも大きくする姿勢で、該ならしブレードを配設したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項6乃至9の何れかの画像形成装置において、
    上記像担持体として、無端ベルト状の像担持ベルトを用い、これを複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるようにし、且つ、上記塗布部材を、該像担持ベルトの全領域のうち、2つの張架部材の間の展張領域に対してベルトおもて面側から押し当てて該展張領域をベルトループ内側に向けて湾曲させたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項6乃至10の何れかの画像形成装置において、
    上記像担持体として、無端ベルト状の像担持ベルトを用い、これを複数の張架部材によって張架しながら無端移動せしめるようにし、ローラ部材を、該像担持ベルトの全領域のうち、2つの張架部材の間の展張領域に対してベルトおもて面側から押し当てて該展張領域をベルトループ内側に向けて湾曲させ、この湾曲領域内に上記クリーニング塗布ユニットの少なくとも一部を位置させたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項10又は11の画像形成装置において、
    潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像してトナー像を得る現像手段とを1つのユニットとして共通の保持体で保持するプロセスユニットを複数設けるとともに、上記転写手段として、それら像担持体上のトナー像を上記像担持ベルトに重ね合わせて転写した後、上記転写体に転写するものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  13. 像担持体の表面にトナー像を形成する像形成工程と、該表面上のトナー像を転写体に転写する転写工程と、該転写工程を経た後の該表面に潤滑剤を塗布する塗布工程とを実施し、且つ、該塗布工程にて、塗布部材を該表面と固形潤滑剤との両方に接触させながら回転せしめ、回転に伴って該固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤を該表面に塗布する画像形成方法において、
    上記塗布工程にて、回転する上記塗布部材から飛散した潤滑剤を自らの表面に付着させて保持する潤滑剤保持部材を、該塗布部材における上記固形潤滑剤及び上記像担持体との非接触領域に接近させて配設することを特徴とする画像形成方法。
  14. 請求項13の画像形成方法において、
    上記トナー像を形成するためのトナーとして、平均円形度が0.90〜0.99であるものを用いることを特徴とする画像形成方法。
  15. 請求項13又は14の画像形成方法において、
    上記トナー像を形成するためのトナーとして、形状係数SF−1が120〜180であり、且つ形状係数SF−2が120〜190であるものを用いることを特徴とする画像形成方法。
  16. 請求項13乃至15の何れかの画像形成方法において、
    上記トナー像を形成するためのトナーとして、体積平均粒径Dvを個数平均粒径Dnで除算した値が1.05〜1.30であるものを用いることを特徴とする画像形成方法。
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