JP4957593B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置に係り、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後、この像保持部材の表面に残留する残留物をクリーニング装置により除去し、その後、この像保持部材の表面に潤滑剤供給手段により潤滑剤を供給し、このように潤滑剤が供給された像保持部材の表面に均し部材を圧接させて、潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させるようにした画像形成装置において、特に、上記の潤滑剤供給手段によって潤滑剤が像保持部材の表面に適切に供給されると共に、このように供給された潤滑剤が、上記の均し部材により像保持部材の表面に適切に均一な膜状に塗布され、長期にわたって安定した画像形成が行えるようにした点に特徴を有するものである。
複写機,プリンタ,ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置においては、トナー像を保持して移動する像保持部材、例えば、トナー像が形成される感光体や、感光体に形成されたトナー像が転写される中間転写体において、このような像保持部材からトナー像を記録媒体や中間転写体等の被転写部材に転写させた後、この像保持部材の表面にクリーニングブレード等のクリーニング部材を圧接させて、この像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去することが行われている。
ここで、上記のようにトナー像を転写させた後における像保持部材の表面にクリーニング部材を圧接させて、この像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去する作業を長く続けると、クリーニング部材が摩耗してクリーニング性能が低下したり、また像保持部材の表面が摩耗して、像保持部材の寿命が短くなったりする等の問題があった。
このため、従来においては、トナー像を記録媒体等に転写させた像保持部材の表面に潤滑剤供給手段から金属石鹸等の潤滑剤を供給し、この潤滑剤により像保持部材の表面とクリーニング部材との間の摩擦抵抗を低減させると共に、像保持部材の表面の離型性を高め、像保持部材の表面に形成されたトナー像を上記の被転写部材に適切に転写させるようにすることが行われている。
そして、従来においては、上記のようにトナー像を被転写部材に転写させた像保持部材の表面に潤滑剤供給手段から潤滑剤を供給するにあたり、特許文献1に示されるように、固形潤滑剤からブラシロールによって潤滑剤を掻き取り、トナー像を転写させた後の像保持部材の表面にこのブラシロールを接触させて、掻き取った潤滑剤を像保持部材の表面に供給した後、像保持部材の表面に供給された潤滑剤をクリーニング部材により押圧させて、像保持部材の表面に潤滑剤を膜状に塗布するようにしたものが提案されている。
しかし、このようにクリーニング部材によって像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去する前に、像保持部材の表面にブラシロールを接触させて潤滑剤を付与するようにした場合、このブラシロールに像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物が付着して次第に蓄積し、これによりブラシロールにおける固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取る能力が次第に低下し、像保持部材の表面に潤滑剤を適切に付与することができなくなるという問題があった。
そして、従来においては、上記のように像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物がブラシロールに付着するのを抑制するため、特許文献2〜4示されるように、像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物をクリーニング部材によって除去した後、上記のブラシロールを接触させて像保持部材の表面に潤滑剤を供給し、その後、板状の弾性体からなる均し部材の端部を像保持部材の表面に圧接させ、像保持部材の表面に供給された潤滑剤をこの均し部材により押圧して、像保持部材の表面に潤滑剤を膜状に塗布させるようにしたものも提案されている。
ここで、このように均し部材の端部を像保持部材の表面に圧接させて、潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる場合において、像保持部材の表面に対する均し部材の端部の圧接力が弱いと、像保持部材の表面に供給された潤滑剤が十分に被膜化されず、特に粒径の大きな潤滑剤の場合には、潤滑剤が粒子の状態で均し部材の端部を通過するようになる。
そして、このように潤滑剤が粒子の状態で均し部材の端部を通過すると、この潤滑剤が像保持部材の表面に接触する帯電ローラ等に付着して、像保持部材の表面を適切に帯電させることができなくなったり、この潤滑剤が現像装置内に混入してトナーの帯電不良が生じたりし、形成される画像に様々な不良が発生するという問題がある。
一方、像保持部材の表面に供給された潤滑剤が十分に被膜化されるように、像保持部材の表面に対する均し部材の端部の圧接力を強くした場合、像保持部材を駆動させるトルクが増加すると共に、均し部材の端部や像保持部材の表面の摩耗が大きくなり、また均し部材が次第に変形して永久ひずみも大きくなって、安定した画像形成が行えなくなる等の問題があった。
特開2003−57996号公報 特開2006−251751号公報 特開2006−259450号公報 特開2007−79468号公報
本発明は、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後、この像保持部材の表面に残留する残留物をクリーニング装置により除去し、その後、この像保持部材の表面に潤滑剤供給手段により潤滑剤を供給し、このように潤滑剤が供給された像保持部材の表面に均し部材を圧接させて、潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させるようにした画像形成装置における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、本発明においては、上記のような画像形成装置において、上記の潤滑剤供給手段によって潤滑剤が像保持部材の表面に適切に供給されると共に、このように供給された潤滑剤が、上記の均し部材により像保持部材の表面に適切に均一な膜状に塗布され、長期にわたって安定した画像形成が行えるようにすることを課題とするものである。
本発明においては、上記のような課題を解決するため、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後の像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置と、このクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で上記の像保持部材の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、像保持部材の表面に供給された上記の潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とが設けられた画像形成装置において、上記の潤滑剤供給手段に、固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って像保持部材の表面に供給する潤滑剤供給部材を設け、この潤滑剤供給部材と上記の均し部材との間に、像保持部材の表面を除電させる除電装置を設けるようにした。
ここで、固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って像保持部材の表面に供給する潤滑剤供給部材としては、回転するブラシ部材や発泡ローラ等を用いることができるが、上記の均し部材によって潤滑剤が像保持部材の表面に適切に膜状に塗布されるようにするためには、固形潤滑剤から掻き取って像保持部材の表面に供給する潤滑剤の粒径を小さくすることが好ましい。このため、上記の潤滑剤供給部材に回転するブラシ部材を用いると共に、このブラシ部材に、繊維太さが10〜20μmの範囲、繊維密度が3.0×108〜1.5×109本/m2の範囲の導電性繊維を用いることが好ましい。
また、上記の像保持部材の表面に供給する潤滑剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム等の脂肪酸金属塩を用いることができ、特に、成膜性に優れると共に摩擦抵抗が低いステアリン酸亜鉛を用いることが好ましい。
また、本発明においては、上記の潤滑剤供給部材から像保持部材の表面に潤滑剤が適切に供給されるようにするため、上記の像保持部材の表面に、凹凸を有するオーバーコート層を設けるようにすることが好ましく、このように凹凸を有するオーバーコート層を設けるにあたっては、オーバーコート層にシリカ等の微粒子を添加させるようにすることができる。
また、本発明の画像形成装置においては、上記の均し部材をアースさせて、像保持部材との接触によって均し部材が摩擦帯電されるのを抑制することが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で、上記の潤滑剤供給手段によって像保持部材の表面に潤滑剤を供給するようにしたため、像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物がクリーニング装置により除去されて潤滑剤供給手段に付着するのが防止され、この潤滑剤供給手段によって像保持部材の表面に潤滑剤が適切に供給されるようになる。
また、本発明の画像形成装置において、固形潤滑剤から潤滑剤供給部材により潤滑剤を掻き取って像保持部材の表面に供給させると、固形潤滑剤と潤滑剤供給部材との摩擦により、潤滑剤供給部材と掻き取られた潤滑剤とが摩擦帯電し、このように帯電された潤滑剤が除電される前の像保持部材の表面に適切に供給させるようになる。
そして、本発明の画像形成装置においては、上記の潤滑剤供給部材と均し部材との間に像保持部材の表面を除電させる除電装置を設けたため、上記のように潤滑剤が供給された像保持部材がこの除電装置によって除電されるようになり、像保持部材の表面に供給された潤滑剤を均し部材によって像保持部材の表面に塗布させる際に、像保持部材と均し部材とが摩擦帯電されたとしても、像保持部材と均し部材との電位差が大きくなるのが抑制される。
この結果、上記のように帯電された潤滑剤が均し部材に導かれた際に、像保持部材と均し部材との間の電界によって、潤滑剤が像保持部材から飛散したり、逆に潤滑剤が像保持部材に強く保持され、過剰の潤滑剤が均し部材を通過して像保持部材に潤滑剤の塗布ムラが生じたりするのが防止され、潤滑剤が上記の均し部材により像保持部材の表面に適切に均一な膜状に塗布されて、長期にわたって安定した画像形成が行えるようになる。
また、本発明の画像形成装置において、固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って像保持部材の表面に供給する潤滑剤供給部材に、回転するブラシ部材を用いると共に、このブラシ部材に、繊維太さが10〜20μmの範囲、繊維密度が3.0×108〜1.5×109本/m2の範囲の導電性繊維を用いると、固形潤滑剤から掻き取られて像保持部材の表面に供給される潤滑剤の粒径が小さくなり、像保持部材の表面に対する均し部材の圧接力が弱くしても、この潤滑剤が像保持部材の表面に適切に膜状に塗布されるようになる。
また、このように均し部材の圧接力を弱くすることができるため、像保持部材を駆動させるトルクが増加したり、均し部材の端部や像保持部材の表面の摩耗が大きくなったり、均し部材が次第に変形して永久ひずみが発生したりするのも防止され、長期にわたって安定した画像形成が行えるようになる。
また、本発明の画像形成装置において、上記の均し部材をアースさせると、像保持部材との接触によって均し部材が摩擦帯電されるのが抑制されて、潤滑剤が像保持部材から飛散したり、過剰の潤滑剤が均し部材を通過して像保持部材に潤滑剤の塗布ムラが生じたりするのが一層防止されるようになる。
次に、この発明の実施形態に係る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態に係る画像形成装置においては、図1に示すように、黄色,マゼンタ色,シアン色,黒色の異なった色彩のトナーを収容させた4つの現像装置11に対応させて、像保持部材となる4つの感光体ドラム10を設けている。
ここで、この画像形成装置において、フルカラーの画像形成を行うにあたっては、上記の各感光体ドラム10を回転させて、各感光体ドラム10の表面をそれぞれ帯電ローラからなる帯電装置12によって帯電させ、このように帯電された各感光体ドラム10に対して、それぞれ露光装置13により画像データに従った露光を行って、各感光体ドラム10の表面にそれぞれ静電潜像を形成する。
そして、このように静電潜像が形成された各感光体ドラム10に対して対応する各現像装置11からそれぞれ所定の色彩のトナーを各感光体ドラム10の静電潜像に供給して現像を行い、各感光体ドラム10の表面にそれぞれの色彩のトナー像を形成する。
次いで、上記の各感光体ドラム10に形成されたそれぞれの色彩のトナー像を、ローラ14に架け渡されて駆動される無端ベルト状になった中間転写体15にそれぞれローラ状になった一次転写装置16により順々に一次転写させて、この中間転写体15の上にフルカラーのトナー像を形成する。
そして、転写後の各感光体ドラム10の表面に残留しているトナー等の残留物をそれぞれ第1クリーニング装置20に導き、この第1クリーニング装置20に設けられたクリーニングブレート21を感光体ドラム10の表面に圧接させて、各感光体ドラム10の表面からそれぞれトナー等の残留物を除去させる。
次いで、このようにトナー等の残留物が除去された各感光体ドラム10の表面にそれぞれ潤滑剤供給手段30により潤滑剤を供給し、このように潤滑剤が供給された各感光体ドラム10の表面に残留している電荷をそれぞれ除電装置40により除電させた後、各感光体ドラム10の表面にそれぞれ均し部材50の端部を圧接させて、各感光体ドラム10の表面に供給された潤滑剤を各感光体ドラム10の表面に塗布させる。
一方、上記のように中間転写体15の上に形成されたフルカラーのトナー像を、この中間転写体15によりローラ状になった二次転写装置17と対向する位置に導くと共に、この画像形成装置の下部に収容されたシート状の記録媒体Sを、送りローラ18により中間転写体15と二次転写装置17との間に導き、上記の二次転写装置17により中間転写体15の上に形成されたフルカラーのトナー像をこの記録媒体Sに二次転写させる。
その後は、このようにフルカラーのトナー像が転写された記録媒体Sを定着装置19に導いて、転写されたフルカラーのトナー像を記録媒体Sに定着させた後、このようにフルカラーのトナー像が定着された記録媒体Sを排紙させる。
また、記録媒体Sに転写されずに上記の中間転写体15に残ったトナー等の残留物を第2クリーニング装置60に導き、この第2クリーニング装置60に設けられたポリウレタンゴム等の弾性材料で板状に形成されたクリーニングブレード61を中間転写体15の表面に圧接させて、中間転写体15に残ったトナー等の残留物を中間転写体15から除去させる。
ここで、前記のように第1クリーニング装置20によってトナー等の残留物を除去した感光体ドラム10の表面に、潤滑剤供給手段30により潤滑剤を供給するにあたり、この実施形態においては、図2に示すように、ローラ31aの外周に、前記のように繊維太さが10〜20μmの範囲で、繊維密度が3.0×108〜1.5×109本/m2の範囲になった導電性繊維31bで構成されたブラシ部材31を用い、このブラシ部材31を感光体ドラム10の表面に接触するようにして回転させると共に、このブラシ部材31に固形潤滑剤32をバネからなる押圧手段33により押圧させ、このブラシ部材31に設けられた導電性繊維31bよって固形潤滑剤32から潤滑剤を掻き取るようにしている。
このように繊維太さが細くて、繊維密度が高い導電性繊維31bを用いたブラシ部材31によって固形潤滑剤32から潤滑剤を掻き取るようにすると、固形潤滑剤32から掻き取られる潤滑剤の粒径が小さくなる。
また、上記の押圧手段33により、ブラシ部材31に固形潤滑剤32を押圧させるにあたっては、ブラシ部材31によって固形潤滑剤32から掻き取られる潤滑剤がさらに一定した粒径の小さいものになるように、ブラシ部材31に対する固形潤滑剤32の押圧力を2〜6N/mの範囲にすることが好ましい。
そして、上記のようにブラシ部材31に設けられた導電性繊維31bよって固形潤滑剤32から潤滑剤を掻き取ると、掻き取られた潤滑剤が摩擦帯電され、このように摩擦帯電された粒径の小さい潤滑剤が、電荷が残留している感光体ドラム10の表面に電気的に吸着されて、ブラシ部材31から感光体ドラム10の表面に適切に供給されるようになる。
この場合、ブラシ部材31の導電性繊維31bによって掻き取られた潤滑剤が、電荷が残留している感光体ドラム10と逆極性に摩擦帯電されるようにするため、潤滑剤とブラシ部材31の導電性繊維31bとの摩擦帯電系列を考慮して、ブラシ部材31に用いる導電性繊維31bの種類を適切に選択することが好ましい。
ここで、上記のブラシ部材31における導電性繊維31bとしては、例えば、導電性ナイロン繊維,導電性レーヨン繊維,導電性アクリル繊維,導電性ポリエステル繊維,導電性ポリフッ化エチレン繊維等の各種の導電性合成繊維等を用いることができ、一般に、この導電性繊維31bの抵抗値が106〜1013Ωの範囲のものを用いるようにする。なお、上記の潤滑剤にステアリン酸亜鉛を用いた場合において、ブラシ部材31における導電性繊維31bに導電性ナイロン繊維,導電性レーヨン繊維,導電性アクリル繊維を用いると、潤滑剤が(−)に導電性繊維31bが(+)に帯電される一方、導電性ポリエステル繊維,導電性ポリフッ化エチレン繊維を用いると、潤滑剤が(+)に導電性繊維31bが(−)に帯電されるようになる。
また、上記のように摩擦帯電された粒径の小さい潤滑剤が、ブラシ部材31から感光体ドラム10の表面に適切に供給されるようにするため、上記のブラシ部材31に対して、バイアス電源(図示せず)から摩擦帯電された潤滑剤と同極性、感光体ドラム10の帯電極性とは逆極性のバイアス電圧を印加させるようにすることもできる。
そして、上記のように潤滑剤を感光体ドラム10の表面に供給した後、この感光体ドラム10の表面に残留している電荷をそれぞれ除電装置40により除電させ、その後、感光体ドラム10の表面に供給された潤滑剤を均し部材50に導くくようにしている。
また、均し部材50としては、ポリウレタンゴム等の弾性材料で板状に形成されたものを保持部材51に保持させ、この均し部材50の端部を感光体ドラム10の移動方向と同方向に向けて感光体ドラム10の表面に圧接させるようにすると共に、上記の保持部材51を通して均し部材50をアースさせている。
そして、上記のように除電された感光体ドラム10の表面に供給された潤滑剤を上記の均し部材50によって感光体ドラム10の表面に膜状に塗布させるようすると、感光体ドラム10と均し部材50とが摩擦帯電されたとしても、感光体ドラム10が除電されていると共に、均し部材50が保持部材51を通してアースされているため、感光体ドラム10と均し部材50との電位差が大きくなるのが抑制される。特に、感光体ドラム10の表面に潤滑剤が十分に保持されるように、感光体ドラム10として、その表面にシリカ等の微粒子が添加されて凹凸を有するオーバーコート層が形成されたものを用いた場合においても、感光体ドラム10と均し部材50との電位差が大きくなるのが抑制される。
この結果、帯電された潤滑剤が感光体ドラム10と均し部材50との間の電界によって感光体ドラム10から飛散したり、逆に感光体ドラム10の表面に強く保持されて、過剰の潤滑剤が均し部材50を通過して潤滑剤の塗布ムラが生じたりするのが防止され、潤滑剤が感光体ドラム10の表面に適切に均一な膜状に塗布され、長期にわたって安定した画像形成が行えるようになる。
また、この実施形態においては、前記のように感光体ドラム10の表面に粒径の小さい潤滑剤を供給するようにしているため、上記のように均し部材50の端部を感光体ドラム10の表面に圧接させて、潤滑剤を感光体ドラム10の表面に塗布させる場合、感光体ドラム10の表面に対する均し部材50の圧接力を強くしなくても、粒径の小さい潤滑剤が十分に被膜化されて感光体ドラム10の表面に塗布されるようになる。
このため、感光体ドラム10を駆動させるのに大きなトルクが必要になったり、均し部材50の端部や感光体ドラム10の表面の摩耗が大きくなったり、均し部材50に永久ひずみが発生したりするのが防止され、長期にわたって安定した画像形成が行えるようになる。
次に、市販の複写機(コニカミノルタ社製:Bizhub C450)における画像形成速度をA4用紙横送り55枚/分に改造すると共に、図3に示すように、転写後の各感光体ドラム10の表面に残留しているトナー等の残留物を除去する第1クリーニング装置20よりも感光体ドラム10の移動方向下流側に、潤滑剤供給手段30を設けると共に、この潤滑剤供給手段30よりも感光体ドラム10の移動方向下流側に均し部材50を設け、さらに上記の除電装置40を設ける位置を、第1クリーニング装置20よりも感光体ドラム10の移動方向上流側のA位置と、第1クリーニング装置20と潤滑剤供給手段30との間のB位置と、潤滑剤供給手段30と均し部材50との間のC位置と、均し部材50と帯電装置12との間のD位置とに変更できるようにした。
そして、除電装置を設ける位置を、下記の表1に示すように、実施例1〜9では、上記の実施形態と同様に、潤滑剤供給手段と均し部材との間のC位置に、比較例1では上記のA位置に、比較例2では上記のB位置に、比較例3,4では上記のD位置にした。
また、上記の感光体ドラムとしては、その表面に設けるオーバーコート層にシリカを含有させて凹凸を形成したものと、シリカを含有させていないものとを用い、下記の表1に示すように、実施例8,9及び比較例4においては、シリカが含有されて凹凸が形成された感光体ドラムを、それ以外は、シリカによる凹凸が形成されていない感光体ドラムを用いた。
また、上記の潤滑剤供給手段においては、固形潤滑剤として、ステアリン酸亜鉛からなる潤滑剤を所定の形状に成形したもの用いた。
また、上記のブラシ部材においては、導電性繊維として、ヤング率が1200〜1500N/mm2の範囲であり、下記の表1に示すように、繊維太さが10μm,15μm,20μm,25μm,30μm、繊維密度が1.5×108本/m2,3.0×108本/m2,1.0×109本/m2,1.5×109本/m2になった各導電性ナイロン繊維を用い、これらの導電性ナイロン繊維をそれぞれ厚みが0.5mmの基布に繊維長が2.5mmになるように設け、これを直径が6mmの金属ローラの外周に取り付けたものを用いるようにした。
そして、上記の各ブラシ部材に対して、押圧手段により上記の固形潤滑剤を4N/mの押圧力で押圧させるようにした。
また、上記の均し部材としては、硬度(JIS−A)が67度、反発弾性値が50%のポリウレタンゴム製で厚みが2mmの板状になったものを用い、この均し部材の端部を上記の保持部材から8mm突出させ、感光体ドラムの移動方向と同方向に向け、感光体ドラムの表面に対して当接角10°、当接力20N/mで当接させるようにした。
そして、下記の表1に示すように、実施例9では、上記の均し部材をアースさせる一方、その他は、均し部材をアースさせないようにした。
そして、下記の表1に示した条件に設定した実施例1〜9及び比較例1〜4の各画像形成装置を使用し、それぞれ耐刷試験を行い、形成された画像における中抜けと縦スジ状の濃度ムラとの評価を行い、これらの結果を下記の表1に示した。
ここで、中抜けについては、温度30℃、湿度85%RHの環境条件で、面積率がそれぞれ5%になった各色彩の文字画像(合計面積率20%)を4枚間欠で10万枚プリントした後、シアンとマゼンタのトナーを用いて3dot(幅が約70μm)のブルーのライン画像をプリントし、ライン画像における中抜けを調べた。
また、縦スジ状の濃度ムラについては、温度10℃、湿度15%RHの環境条件で、面積率がそれぞれ5%になった各色彩の文字画像(合計面積率20%)を4枚間欠で10万枚プリントした後、ハーフトーン画像をプリントし、プリントされたハーフトーン画像における縦スジ状の濃度ムラを調べた。
そして、上記の中抜け及び縦スジ状の濃度ムラの評価については、全く問題ないレベルを◎、僅かに確認できるが実用上問題にならないレベルを○、画像上確認することができて少し問題になるレベルを△、画像上はっきり確認できて実用に適していないレベルを×で示した。
Figure 0004957593
この結果、本発明のように、除電装置を潤滑剤供給手段と均し部材との間に設けた実施例1〜9のものは、除電装置を上記の位置とは異なる位置に設けた比較例1〜4のものに比べて、中抜けや縦スジ状の濃度ムラの発生が大きく低減されて、良好な画像形成が行えた。
また、実施例1〜9のものを比較した場合、繊維太さが10〜20μmの範囲で、繊維密度が3.0×108〜1.5×109本/m2になった導電性繊維で構成されたブラシ部材を用いた実施例3,4,6〜9のものは、繊維太さや繊維密度が上記の範囲外になった導電性繊維で構成されたブラシ部材を用いた実施例1,2,5のものに比べて、中抜けや縦スジ状の濃度ムラの発生が一層低減されていた。
特に、オーバーコート層にシリカを含有させて表面に凹凸を形成した感光体ドラムを用いた実施例8,9のものにおいては、中抜けの発生がより一層低減されており、さらに均し部材をアースさせた実施例9のものにおいては、縦スジ状の濃度ムラの発生がより一層低減されていた。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示した概略説明図である。 同実施形態の画像形成装置において、感光体ドラムからトナー像を転写させる位置よりも感光体ドラムの移動方向下流側の位置に、感光体ドラムの表面に残留する残留物を除去する第1クリーニング装置と、感光体ドラムの表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、感光体ドラムを除電させる除電装置と、感光体ドラムの表面に供給された潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とを設けた状態を示した概略説明図である。 本発明の実施例及び比較例において、除電装置を設ける位置を示した概略説明図である。
符号の説明
10 感光体ドラム(像保持部材)
11 現像装置
12 帯電装置
13 露光装置
14 ローラ
15 中間転写体
16 一次転写装置
17 二次転写装置
18 送りローラ
19 定着装置
20 第1クリーニング装置
21 クリーニングブレート
30 潤滑剤供給手段
31 ブラシ部材
31a ローラ
31b 導電性繊維
32 固形潤滑剤
33 押圧手段
40 除電装置
50 均し部材
51 支持部材
60 第2クリーニング装置
61 クリーニングブレード
S 記録媒体

Claims (5)

  1. トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後の像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置と、このクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で上記の像保持部材の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、像保持部材の表面に供給された上記の潤滑剤を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とが設けられた画像形成装置において、上記の潤滑剤供給手段に、固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って像保持部材の表面に供給する潤滑剤供給部材が設けられ、この潤滑剤供給部材と上記の均し部材との間に、像保持部材の表面を除電させる除電装置が設けられてなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、上記の潤滑剤供給部材を回転するブラシ部材で構成し、このブラシ部材に、繊維太さが10〜20μmの範囲、繊維密度が3.0×108〜1.5×109本/m2の範囲の導電性繊維を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、上記の潤滑剤がステアリン酸亜鉛であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置において、上記の像保持部材の表面に凹凸を有するオーバーコート層が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置において、上記の均し部材がアースされていることを特徴とする画像形成装置。
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