JP2022067316A - クリーニング装置、および画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022067316A
JP2022067316A JP2020175957A JP2020175957A JP2022067316A JP 2022067316 A JP2022067316 A JP 2022067316A JP 2020175957 A JP2020175957 A JP 2020175957A JP 2020175957 A JP2020175957 A JP 2020175957A JP 2022067316 A JP2022067316 A JP 2022067316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoconductor drum
contact
coating brush
cleaning device
lubricant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020175957A
Other languages
English (en)
Inventor
隆史 赤澤
Takashi Akazawa
丈信 木村
Takenobu Kimura
圭 湯浅
Kei Yuasa
憩 岡村
Kei Okamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2020175957A priority Critical patent/JP2022067316A/ja
Publication of JP2022067316A publication Critical patent/JP2022067316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】塗布ブラシによる感光体ドラムへの潤滑剤の供給量を安定させる。【解決手段】トナー画像を担持する感光体ドラム311、中間転写ベルト、および中間転写ベルト用のクリーニングブレードを備える画像形成装置で用いられるクリーニング装置314は、感光体ドラム311に付着したトナーを清掃する清掃部材61と、潤滑剤供給部63と、塗布ブラシ62と、感光体ドラム311に塗布された潤滑材を感光体ドラム311の表面に固定化させる固定化部材64と、塗布ブラシ62表面に接触可能な規制部材69と、規制部材69の先端が塗布ブラシ62表面に接触する第1の位置と、第1の位置よりも塗布ブラシ62から離れる方向で、先端が塗布ブラシ62表面に接触しない、または第1の位置よりも当接圧が弱く微接触する第2の位置との間で、該規制部材69を移動させる移動機構64と、を備える。【選択図】図3A

Description

本発明は、クリーニング装置、および画像形成装置に関し、特に感光体ドラムの表面に潤滑剤を塗布する塗布ブラシを含むクリーニング装置、およびこのクリーニング装置を備える画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式による画像形成装置においては、高画質化の観点からトナー粒子の小粒径化の要請があり、例えば乳化重合法や懸濁重合法等の重合法を用いて製造されたトナー粒子が利用されている。
ここで、感光体ドラム等の像担持体の転写後の残留トナーを除去する方法としては、ウレタンゴム等で構成したクリーニングブレードを、像担持体にカウンタ方向で当接させてトナー粒子を掻き取る方法がある。しかしながら、トナー粒子の小粒径化に伴ってトナー粒子と像担持体との付着力が大きくなるために、像担持体上の残留トナーの除去が困難になってきている。
このようなことから、像担持体表面の摩擦係数を低下させるために、ステアリン酸亜鉛等の潤滑剤を、ブラシにより像担持体表面に塗布する技術が用いられている。この技術では、固形化した潤滑剤を回転するブラシにより少しずつ掻き取り、掻き取った潤滑剤を像担持体に塗布するものである。潤滑剤を像担持体上に塗布することで、トナーの付着力が低下することでクリーニングブレード等によるクリーニング性能が向上する。
このような塗布ブラシにより潤滑剤を像担持体に塗布する場合において、使用状態により潤滑剤の塗布量が変動する場合があり、その場合にはクリーニング性能を安定化させることができないという問題が生じる。
特許文献1に開示された画像形成装置では、固形潤滑剤から掻き取った潤滑剤が塗布ブラシの表面に残留し、蓄積すると、固形潤滑剤からの新たな潤滑剤の供給ができず、感光体ドラムへの潤滑剤塗布量が変動することを問題としている。そして、この問題を解決するために、特許文献1の画像形成装置では、感光体ドラムに潤滑剤を塗布した後に、塗布ブラシに当接する潤滑剤除去手段(ローラー)を設け、これにより塗布ブラシ表面の残留潤滑剤を除去することで、潤滑剤塗布量を安定化している。
特開2011-150058号公報
特許文献1の画像形成装置では、塗布ブラシに潤滑剤が残留し、蓄積することで潤滑剤塗布量が変動することを防止するために、常に潤滑剤除去手段を塗布ブラシに当接させる。しかしながら、潤滑剤の供給量を変動させる因子は、塗布ブラシへの潤滑剤の滞留現象だけではない。本発明者らの検討によれば、以下に説明するように塗布ブラシに到達する外添剤の量の多寡により、潤滑剤の塗布量が変動する現象があった。
外添剤は、トナーの離型性を向上させるためや、摩擦時のトナー帯電量を制御するために、トナーに添加されるものであり、使用によりその一部がトナーから剥がれて離脱する。トナーから離脱した外添剤は、クリーニング装置のブレードをすり抜け、塗布ブラシに到達する。外添剤には、チタンやシリカ等、比較的硬い物質も含まれ、これが塗布ブラシの表面に付着した場合には、研磨材として機能する。そのため、塗布ブラシに付着した外添剤が多くなると、固形潤滑剤から掻き取られ、感光体ドラムに供給される潤滑剤の量が多くなる。感光体ドラムに供給された過剰な潤滑剤は、下流側の中間転写ベルトに到達すると悪影響を及ぼす。具体的には、中間転写ベルトの表面に過剰な潤滑剤が付着した場合には、この潤滑剤が核となって紙粉等を集め、これが塊となり、クリーニングブレードの中間転写ベルトとの当接エッジに異物が形成される。この異物が徐々に成長して大きくなると、この異物によりクリーニングブレードのエッジが持ち上げられ、その持ち上げられた箇所から残トナーがすり抜けるという、いわゆるクリーニング不良が発生することになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、塗布ブラシによる感光体ドラムへの潤滑剤の供給量を安定させることができる、クリーニング装置、および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)外添剤が添加されたトナーにより形成されたトナー画像を担持する感光体ドラム、該感光体ドラムに担持されたトナーが一次転写され、一次転写されたトナーが用紙に2次転写される中間転写ベルト、および該中間転写ベルトの表面に接触し、表面の残トナーを清掃するクリーニングブレードを備える画像形成装置で用いられるクリーニング装置であって、
前記感光体ドラムの表面に接触し、該感光体ドラムに付着したトナーを清掃する清掃部材と、
潤滑剤を固形化した固形潤滑剤を含む潤滑剤供給部と、
前記感光体ドラムと前記固形潤滑剤に接触し、回転軸周りに回転することで、前記固形潤滑剤から供給された潤滑剤を前記感光体ドラムに塗布する塗布ブラシと、
前記感光体ドラムの表面に接触し、前記塗布ブラシにより前記感光体ドラムに塗布された前記潤滑剤を前記感光体ドラムの表面に固定化させる固定化部材と、
前記塗布ブラシ表面に接触可能な規制部材と、
前記規制部材の先端が前記塗布ブラシ表面に接触する第1の位置と、前記第1の位置よりも前記塗布ブラシから離れる方向で、前記先端が前記塗布ブラシ表面に接触しない、または前記第1の位置よりも当接圧が弱く微接触する第2の位置との間で、該規制部材を移動させる移動機構と、
を備えるクリーニング装置。
(2)前記第1の位置において、前記規制部材の先端が前記塗布ブラシに接触する位置は、
前記塗布ブラシの回転方向において、前記塗布ブラシが前記感光体ドラムの表面に接触する位置よりも下流側で、かつ前記固形潤滑剤に接触する位置よりも上流側である、上記(1)に記載のクリーニング装置。
(3)前記塗布ブラシの回転方向は、前記塗布ブラシと前記感光体ドラムの接触位置において、前記塗布ブラシの移動方向が、前記感光体ドラムの移動方向と同じであるウィズ方向であり、
前記規制部材は、前記固定化部材に取り付けられている、上記(2)に記載のクリーニング装置。
(4)前記固定化部材は、ブレードであり、該ブレードは、バネ荷重により加圧されて前記感光体ドラムに当接する、上記(3)に記載のクリーニング装置。
(5)前記固定化部材は、ブレードであり、該ブレードは、前記感光体ドラムに対してカウンタ方向で当接する、上記(3)、または上記(4)に記載のクリーニング装置。
(6)前記固定化部材が、前記移動機構として機能し、
前記固定化部材が、前記感光体ドラムの表面に沿って移動することで、前記規制部材を前記第1の位置と、前記第2の位置に移動させる、上記(3)から上記(5)のいずれかに記載のクリーニング装置。
(7)前記感光体ドラム上に形成された前記トナー画像のカバレッジに応じたトナー量の増減に応じて変化する、前記固定化部材と前記感光体ドラム表面との摩擦力に応じて、前記固定化部材が前記感光体ドラムの表面に沿って移動することで、前記規制部材を前記第1の位置と、前記第2の位置に移動させる、上記(6)に記載のクリーニング装置。
(8)前記規制部材は、前記塗布ブラシに接触する先端部材と、該先端部材を保持する支持部材と、を有し、
前記支持部材は、弾性変形する、上記(1)から上記(7)のいずれかに記載のクリーニング装置。
(9)前記規制部材は、前記塗布ブラシに接触する先端部材を有し、前記先端部材には、先端から基端側に向けて伸びるスリットが複数設けられている、上記(1)から上記(8)のいずれかに記載のクリーニング装置。
(10)前記規制部材は、前記塗布ブラシに接触する先端部材を有し、前記先端部材には、複数の孔が設けられている、上記(1)から上記(9)のいずれかに記載のクリーニング装置。
(11)前記規制部材は、前記塗布ブラシに接触する先端部材を有し、前記先端部材は櫛歯状に形成されている、上記(1)から上記(8)のいずれかに記載のクリーニング装置。
(12)外添剤が添加されたトナーにより形成されたトナー画像を担持する感光体ドラムと、
前記感光体ドラムに担持されたトナーが一次転写され、一次転写されたトナーが用紙に2次転写される中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトの表面に接触し、表面の残トナーを清掃するクリーニングブレードと、
上記(1)から上記(11)のいずれかに記載されたクリーニング装置と、
を備える画像形成装置。
本発明に係るクリーニング装置、および画像形成装置によれば、塗布ブラシ表面に接触可能な規制部材と、規制部材の先端が塗布ブラシ表面に接触する第1の位置と、第1の位置よりも塗布ブラシから離れる方向で、先端が塗布ブラシ表面に接触しない、または第1の位置よりも当接圧が弱く微接触する第2の位置との間で、該規制部材を移動させる移動機構と、を備える。これにより、塗布ブラシによる感光体ドラムへの潤滑剤の供給量を安定させることができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 作像部周辺の構成を示す図である。 クリーニング装置の構成を示す図である。 図3Aの一部拡大図である。 比較例における高カバレッジでの外添剤の増加、および潤滑剤の供給量の増加を説明するための模式図である。 過剰な潤滑剤による中間転写ベルトのクリーニングに及ぼす悪影響を説明するための模式図である。 実施例における高カバレッジでの規制部材の作用による外添剤の増加抑制、および潤滑剤の供給量の安定化を説明するための模式図である。 変化例1~変形例4における規制部材の先端部材の形状を示す図である。 実施例、比較例での使用による耐久評価結果を示す表である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の概略構成を示す図である。図2は、作像部31周辺の構成を示す図である。図3Aはクリーニング装置314の構成を示す図であり、図3Bは、規制部材69の構成を示す図3Aの一部拡大図である。
図1、図2に示すように画像形成装置100は、制御部10、記憶部20、画像形成部30、給紙搬送部40、および操作パネル50を備える。
制御部10は、CPUであり、プログラムにしたがって画像形成装置100全体、および装置各部の制御や各種の演算処理を行う。記憶部20は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM、および各種プログラムや各種データを格納するハードディスク等から構成される。
(画像形成部30)
図1、図2に示すように、画像形成部30は、作像部31、露光部32、中間転写ベルト33、1次転写部34、2次転写部35、定着装置36、および中間転写ベルト33用のベルトクリーニング部37を備える。作像部31、露光部32、1次転写部34は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各基本色に対応した構成をそれぞれ備える。中間転写ベルト33は、矢印a1に向きに回転移動する。作像部31、1次転写部34は、中間転写ベルト33の移動方向に沿って並べられて、順次配置されている。並び順の最上流はY用の作像部31であり、2~4番目は、それぞれM、C、K用の作像部31である。なお、図1では、露光部32、および1次転写部34については、Y以外の符号の表記を省略している。
図2に示すように、それぞれの作像部31は、感光体ドラム311、帯電極312、現像装置313、クリーニング装置314、およびイレーサーランプ315を備える。以下、クリーニング装置314以外の構成について先に説明し、クリーニング装置314については後述する。
感光体ドラム311は、例えばドラム状の金属基体の外周面に、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層が形成された有機感光体よりなる。感光体ドラム311の移動方向は、図2の矢印a2で示すように反時計回転である。感光層を構成する樹脂として、例えばポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。なお、本実施形態においては、後述するようにクリーニング装置314に潤滑剤供給部63が含まれており、この潤滑剤供給部63により感光体ドラム311の表面に潤滑剤を供給する。
帯電極312は、スコロトロンチャージャ方式の電極であり、感光体ドラム311の表面を一定の電位に帯電する。なお、帯電極312の方式としてはコロトロンチャージャまたは帯電ローラーを適用してもよい。
各作像部31の現像装置313はそれぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの異なる色の小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を内包する。2成分現像剤は、フェライトをコアとしてその周りに絶縁性樹脂をコーティングしたキャリアと、ポリエステルを主材料として顔料あるいはカーボンブラック等の着色剤、荷電制御剤、シリカ、酸化チタン等の外添剤を加えたトナーとからなる。キャリアは粒径15~100μm、飽和磁化10~80emu/g、トナーは粒径3~15μm、トナーの帯電特性は負帯電特性であり平均電荷量としては-20~-60μC/gである。2成分現像剤としてはこれらのキャリアとトナーとを、トナー濃度4~10質量%になるよう混合したものを用いる。
現像装置313は、感光体ドラム311と現像領域を介して対向するよう配置された現像スリーブを備えている。この現像スリーブには、例えば、帯電極312の帯電極性と同極性の直流現像バイアス、またはこれに交流電圧が重畳された現像バイアスが印加される。この現像装置313により、露光部32によって形成された静電潜像にトナーを付着させる反転現像が行われる。
現像装置313により感光体ドラム311上に形成されたトナー画像はローラー状の1次転写部34との間で形成される転写位置Ptに運ばれる。1次転写部34は、回転軸に転写用電源から供給される電圧により、転写位置Ptではトナーと逆極性の電圧が印加され、感光体ドラム311上のトナー画像は中間転写ベルト33上に転写される。また、潤滑剤供給部63により感光体ドラム311上に供給された潤滑剤の一部は、中間転写ベルト33に転移する。
各作像部31で形成されたトナー画像は、それぞれの1次転写部34により中間転写ベルト33上で重ね合わされた後、2次転写部35により、搬送された用紙Sに転写される。フルカラーのトナー画像が転写された用紙Sは、下流側の定着装置36に搬送され、加熱、加圧処理され、これにより用紙S上にフルカラーの画像が形成される。
一方で、各種の後処理としては、転写位置Ptで中間転写ベルト33上に転写されずに感光体ドラム311上に残った転写残トナー(以下、単に残トナーともいう)は、下流側に搬送され、クリーニング装置314により回収される。クリーニング装置314の構成の詳細については後述する。また、同様に用紙S上に転写されずに中間転写ベルト33上に残った残トナーは、下流側に搬送され、中間転写ベルト33用のベルトクリーニング部37により回収される。中間転写ベルト33としては、例えば、ポリイミドを材料として体積抵抗率を8~11LOGΩ・cmに設定した厚さ80μmの半導体ベルトを用いる。ベルトクリーニング部37は、ウレタン等の材料で構成されるクリーニングブレード371(後述の図5参照)を備える。また、クリーニング装置314と帯電極312との間に設置したイレーサーランプ315により、画像形成に影響を与えないように、次の画像形成前に潜像は完全に消去される。
(給紙搬送部40)
図1に示すように、給紙搬送部40は、複数の給紙トレイ41と用紙搬送路42を備える。給紙トレイ41には、複数枚の用紙Sが積載され、最上位の用紙Sを1枚ずつ給紙する。用紙搬送路42は、用紙搬送路42に沿って配置された複数の搬送ローラー対とこれを駆動する駆動モーター(図示せず)を備え、給紙トレイ41から給紙された用紙Sを、2次転写部35の転写位置や、その下流側の定着装置36に搬送する。
(操作パネル50)
操作パネル50はタッチパネル、テンキー、スタートボタン、ストップボタン等を備えており、装置に関する各種設定の入力や、装置の状態の表示および各種指示の入力に使用される。
(クリーニング装置314)
次に図2に加えて、図3A、図3Bを参照し、クリーニング装置314について説明する。図3Aはクリーニング装置314の構成を示す図であり、図3Bはその一部拡大図である。図2等に示すようにクリーニング装置314は、筐体60、クリーニング部材61、塗布ブラシ62、潤滑剤供給部63、固定化部材64、搬送部材65、および規制部材69を備える。本実施形態においては、固定化部材64が、規制部材69を移動させる移動機構としても機能する。移動機構の機能については後述する。
(クリーニング部材61)
図3Aに示すようにクリーニング部材61は、ブレード61aとホルダー61bで構成され、ブレード61aは、ウレタンゴム等の弾性体より構成される平板状の部材である。例えばブレード61aは、ゴム高度70°、厚み2mm、自由長9mm、長手方向(軸方向)の長さ350mmである。ブレード61aは、ホルダー61bにより、バネ等を介した可動状態で、または固定状態で筐体60に取り付けられる。例えば、取り付けられた状態においては、ブレード61aは、感光体ドラム311に対し、カウンタ方向、当接角20°、当接力30N/mで当接する。
(塗布ブラシ62)
塗布ブラシ62は、金属製のシャフトとこれに巻かれた基布で構成される軸62aと、この軸62aの周囲に配置された多数の繊維(以下、「ブラシ毛62b」と称す)から構成される。ブラシ毛62bは、軸62a表面の基材(基布ともいう)に植設されている。例えば、ブラシ毛62bの材料は、6-ナイロン、12-ナイロン、PET等のポリエステル、アクリル、ビニロン、アラミド等の合成樹脂、または、これらの2種以上からなる混合物であり、繊度は2~15d(デニール)である。その密度(植密度)は、50~300kF/(inch)であり、毛長(高さ)は、2~10mmである。例えば、塗布ブラシ62の全体の外径は25mm、軸62aは軸径8mm、ブラシ毛62bの材料はポリエステルであり、繊維3d、密度225kF/(inch)、設置時における塗布ブラシ62の感光体ドラム311への食い込み量は、設計上1mmである。塗布ブラシ62は、ブラシ駆動部(図示せず)の動力が伝達され、回転軸(軸62aのシャフト)周りに回転駆動される。回転方向の向きは、矢印a3に示すように時計回転であり、感光体ドラム311との接触位置において、同じ方向に移動するウィズ方向である。なお、ウィズ方向の方が好ましいが、これとは反対のカウンタ方向としてもよい。塗布ブラシ62の回転速度(回転数)、および回転方向は、制御部10により制御される。
(潤滑剤供給部63)
潤滑剤供給部63は、固形潤滑剤63a、ホルダー63b、バネ63c、および収容ケース63dを備え、塗布ブラシ62に潤滑剤を供給する。収容ケース63dは筐体60に固定されている。固形潤滑剤63aは、溶融した潤滑剤の粉体を略直方体状に固化し形成したものである。ホルダー63bは、固形潤滑剤63aを保持している。バネ63cは、例えば、圧縮コイルバネであり、ホルダー63bを介して固形潤滑剤63aを塗布ブラシ62に押圧する(接触させる)。押圧力としては、例えば5Nである。塗布ブラシ62が回転駆動することによって、固形潤滑剤63aから潤滑剤(潤滑剤粉)を削り取り、これを感光体ドラム311の表面に塗布する。
固形潤滑剤63aで用いる潤滑剤としては、像担持体表面に塗布可能でその表面エネルギーを低下させてトナーと像担持体の付着力を低減できる材料を選択する。例として脂肪酸金属塩、フッ素系樹脂等が挙げられ、これらは単独または2種類以上を混合して用いることもできる。特に、脂肪酸金属塩が好ましい。脂肪酸金属塩としては、脂肪酸としては、直鎖状の炭化水素が好ましく、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等が好ましく、ステアリン酸が一層好ましい。金属としては、リチウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、セリウム、チタン、鉄等が挙げられる。これらの中で、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸鉄等が好ましい。例えば、本実施形態では、潤滑剤の材料としてステアリン酸亜鉛(ZnSt)を用いる。後述するように塗布ブラシ62にトナーの外添剤が付着すると、この外転剤が研磨材として機能し、固形潤滑剤63aの掻き取り量が想定以上に多くなり、感光体ドラム311に供給する潤滑剤量が過剰になる。
(固定化部材64)
塗布ブラシ62の下流側には、固定化部材64を配置しており、塗布ブラシ62で感光体ドラム311に塗布された潤滑剤粒子を均して、固定化する機能を有する。
固定化部材64は、ブレード64a、ホルダー64b、バネ64cで構成され、バネ64Cのばね荷重により、筐体60に設けられた回転軸602周りを回動可能に感光体ドラム311に当接する。ブレード64aは、ウレタンゴム等の弾性体より構成される平板状の部材である。例えばブレード64aは、ウレタンゴムで、ゴム高度65°、厚み2.0mm、自由長9mm、長手方向の長さ350mmであり、ブレード64aは、ホルダー64bにより筐体60に取り付けられる。ホルダー64bは、筐体60に取り付けられた回転軸602の周りを回動可能である。バネ64cの一端はこのホルダー64bに接続し、他端側は筐体60の支持部601に接続している。例えば、取り付けられた状態においては、ブレード64aは、感光体ドラム311に対し、カウンタ方向、当接角20°、当接力20gf/m(0.2N/m)で当接する。
クリーニング装置314のクリーニング部材61等で回収されたトナー、潤滑剤、外添剤等の粒子は、筐体60の下部に落下する。落下したトナー等の粒子は、筐体60の下部には設けた搬送部材65により画像形成装置100の奥側に設けた交換可能な回収ボックス(図示せず)まで搬送され、この回収ボックス内に収納される。
(規制部材69)
図3Bに示すように、規制部材69は、先端部材69a、支持部材69b、および取付部材69cを含む。規制部材69全体は、取付部材69cを介して、固定化部材64に取り付けられている。
先端部材69aは、可撓性の部材であり、例えば、厚み0.1mmのウレタンシートで、長さは短手方向が5mm、長手方向が340mmである。先端部材69aは、支持部材69bに両面テープ、または接着剤により貼り付けられている。
支持部材69bに接着された状態でのりしろ(接着面)を除いた、先端部材69aの自由長は、3~4mmである。支持部材69bは、弾性体であり、例えばPETシートであり、弾性変形する。支持部材69bは厚み0.05で、長さは短手方向が十数mmであり、長手方向が340mmである。支持部材69bは、短手方向においては、図3Bに示すように途中で屈曲している。屈曲部よりも基端側(根元側)は取付部材69cに貼り付けられており、屈曲部よりも先端側には先端部材69aが貼り付けられている。支持部材69bの屈曲部よりも先端側の長さ(自由長)は6mmである。
取付部材69cは、先端部材69aの塗布ブラシ62との接触による振動を固定化部材64のブレード64aに伝達しないよう、衝撃を吸収する部材で構成される。例えば、取付部材69cは、ウレタンフォーム(発泡ウレタン)は厚み2~5mm程度で、長さは短手方向で数mm、長手方向で340mmである。両面テープ(例えばDIC#8000)により、固定化部材64のブレード64aに接着している。
(移動機構(固定化部材64))
本実施形態では、固定化部材64が、移動機構として機能する。固定化部材64は、以下に説明するように規制部材69を、先端部材69aの先端が塗布ブラシ62表面に接触する第1の位置と、第1の位置よりも塗布ブラシから離れる方向で、先端部材69aの先端が塗布ブラシ62表面に接触しない、または第1の位置よりも当接圧が弱く微接触する第2の位置との間で、規制部材69を移動させる。この第2の位置は、いわゆる通常の状態での位置(設計上)である。塗布ブラシの回転方向がウィズ方向である場合において、第1の位置で規制部材69が塗布ブラシ62に接触する位置は、塗布ブラシ62の回転方向において、塗布ブラシ62の感光体ドラム311の接触位置よりも下流側で、かつ、固形潤滑剤63aの接触位置よりも上流側である。
規制部材69は、通常時は、図3A、図3Bに示すように先端部材65aが塗布ブラシ62に接触しない第2の位置に位置する。このとき、感光体ドラム311に塗布されている潤滑剤の量は、通常の量であり、この場合の固定化部材64のブレード64aの感光体ドラム311表面での摩擦係数をμとすると、ブレード64aは、バネ64cのバネ荷重による垂直抗力Nにより図の右向きの力F(=μN)を感光体ドラム311から受ける。一方で、ブレード64aから反発力として向きが反対(左向き)で同じ力Fを受け、両者が釣り合った状態となるようにブレード64aの当接位置が決まる。すなわち、摩擦係数μで、この図3A、図3Bに示す当接位置にブレード64aがある場合、これに固定された規制部材69は第2の位置に位置することになる。
一方で、後述するように画像カバレッジが高くなり、これにより、感光体ドラム311に塗布される潤滑剤の量が多く、過剰になるにつれて、摩擦係数は下がる(例えば摩擦係数μ’(ここでμ’<μである))になる。これにより感光体ドラム311との摩擦により受ける力F’(=μ’N)は小さくなり、反発力が安定する位置は、図3Bの紙面で左側にシフトする。すなわち、潤滑剤の塗布量に応じて感光体ドラム311表面の摩擦係数が増減することにより、固定化部材64は、回転軸602の周りを回動する。固定化部材64が回動することで、これに貼り付けられた規制部材69は感光体ドラム311の表面に沿って移動する。そして、摩擦係数の低下により固定化部材64が左側に所定量シフトした場合、これに取り付けられた規制部材69は第1の位置になり、この第1の位置では先端部材69aの先端は、塗布ブラシ62のブラシ毛62bに接触するようになる。次に、規制部材69を、移動機構により塗布ブラシ62に接触させる目的、および効果について説明する。
(画像カバレッジの高低による潤滑剤塗布量の増減、およびその影響)
図4から図6を参照し、潤滑剤塗布量が過剰になった場合の問題点、および本実施形態の規制部材69による潤滑剤塗布量の規制効果について説明する。
(比較例での課題)
図4は、比較例における高カバレッジでの外添剤の増加、および潤滑剤の供給量の増加を説明するための模式図である。図5は、比較例における過剰な潤滑剤による中間転写ベルト33のクリーニングに及ぼす悪影響を説明するための模式図である。図6は、実施例における高カバレッジでの規制部材の作用による外添剤の増加抑制、および潤滑剤の供給量の安定化を説明するための模式図である。図6に示す実施例では、図1~図3で説明した本実施形態の構成を備える。図4、図5の比較例は、規制部材69を備えていない点で異なる。規制部材69以外の構成は、実施例と同じである。
図4に示すように、トナーには、シリカ、酸化チタン等の外添剤が添加されるが、一部の外添剤は、現像装置313内での攪拌や、現像、転写の各プロセスでの機械的ストレスによりトナーから離脱する。外添剤の大きさは、トナーに比べて小さく、クリーニング部材61(ブレード61a)では清掃除去できず、ブレード61aをすり抜けてしまう。すり抜けた外添剤は、塗布ブラシ62に付着する。外添剤は硬いことから、塗布ブラシ62に付着した場合には、研磨材として機能し、外添剤の量が多くなると潤滑剤供給部63の固形潤滑剤63aの掻き取り量が多くなり、感光体ドラム311に供給する潤滑剤量が過剰になる。
図4(a)に示すように低カバレッジ(概ね数%以下)では、転写後の残留トナーおよびこの残留トナーとともに、クリーニング装置314に運ばれてくる外添剤の量は少ない。この場合、図4(a)に示すように、塗布ブラシ62に付着する外添剤の量は多くなく、適正範囲内である。この場合、潤滑剤供給部63から供給される潤滑剤の量は適正である。
一方で、図4(b)に示すように高カバレッジ(概ね20%以上)の場合には、転写後の残留トナーおよびこの残留トナーとともに、クリーニング装置314に運ばれてくる外添剤の量は多くなる。この場合、図4(b)に示すように、塗布ブラシ62に付着する外添剤の量は多くなる。そのため、塗布ブラシ62の固形潤滑剤63aの削り量(削り速度)が多くなり、潤滑剤供給部63から感光体ドラム311に供給される潤滑剤の量は増加し、過剰となる。
過剰に供給された潤滑剤は、感光体ドラム311により、1次転写部34を経由して下流側の中間転写ベルト33に運ばれる。中間転写ベルト33には、図1に示したようにベルト表面の残トナーを清掃するベルトクリーニング部37が配置されている。
図5に示すようにベルトクリーニング部37のクリーニングブレード371は、カウンタ方向で、中間転写ベルト33の表面に当接する。クリーニングブレード371の寸法、材料、および当接条件は、ブレード61aと略同一である。過剰な潤滑剤が、中間転写ベルトに供給され、クリーニングブレード371のエッジに到達した場合、この潤滑剤が核となって紙粉等を集め、これが団子状の塊となり、クリーニングブレード371が中間転写ベルト33に接触するエッジに異物が形成される。この異物が徐々に成長して大きくなると、この異物によりクリーニングブレードのエッジが徐々に持ち上げられる。その持ち上げられた箇所の両脇では当接圧力が弱くなったり、エッジが中間転写ベルト33に接触しなくなったりすることで、異物の脇から残トナーの一部がすり抜けるというクリーニング不良が発生する。
(実施例での規制部材69の効果)
図6(a)、図6(b)は、それぞれ、図4(a)、図4(b)に対応する。図6(c)は、図6(b)の一部拡大図である。図6(a)では低カバレッジでの規制部材69の位置を示しており、このとき、規制部材69は第2の位置である。図6(b)、図6(c)では高カバレッジでの規制部材69の位置を示しており、このとき、規制部材69は、第1の位置であり、塗布ブラシ62に、規制部材69の先端部材65aが接触する。
この位置の移動は、高カバレッジにより、図4(b)と同じような状況になり、潤滑剤の感光体ドラム311への塗布量が増え、これにより摩擦係数が下がり摩擦係数μ’となる(μ’<μ)。これにより感光体ドラム311との摩擦により受ける力F’(=μ’N)は小さくなり、反発力が安定する位置は、図6(c)に示すように破線位置(図3B、図6(a)の状態に対応)から実線位置まで左側にシフトする。すなわち、潤滑剤の塗布量に応じて感光体ドラム311表面の摩擦係数が低下することで、感光体ドラム311の表面に沿って、固定化部材64が移動する。移動機構として作用する固定化部材64の移動により、これに取付けられた規制部材69も感光体ドラム311の表面に沿って移動する。カバレッジによる、規制部材69および固定化部材64の移動量は、最大で感光体ドラム311表面に沿った距離で2~3mm程度であり、図6(b)に示す第1の位置では、規制部材69の先端部材69aの塗布ブラシ62の食い込み量が1mm程度になるように設定している。
図6(b)、図6(c)の状態では、先端部材69aが、塗布ブラシ62に当接することで、塗布ブラシ62の表面(ブラシ毛62b)に付着している外添剤、および潤滑剤をはたき落として除去する。なお、図5、図6等では、外添剤のみを図示し、固形潤滑剤以外の微粉の潤滑剤の図示を省略している。
塗布ブラシ62から外転剤を除去することで、固形潤滑剤63aからの潤滑剤の掻き取り量、すなわち供給量は下がり、潤滑剤の供給量は所定量まで低下する。そして、潤滑剤の供給量が低下して、感光体ドラム311表面の摩擦係数が増加することで、固定化部材64のブレード64aが、感光体ドラム311から受ける摩擦力が増加する。これにより、固定化部材64、およびこれに取り付けられた規制部材69は、感光体ドラム311の表面に沿って、右側に移動し、図6(a)(図3B)のような第2の位置、すなわち、規制部材69の先端部材69aが、塗布ブラシ62に接触しない位置まで戻る。以降、もしも、同じ高カバレッジの印刷が続くような状況であれば、第1の位置と第2の位置を行ったり来たりすることを繰り返す。
このように、本実施形態に係るクリーニング装置314では、塗布ブラシ62表面に接触可能な規制部材69と、規制部材69の先端が塗布ブラシ表面に接触する第1の位置と、第1の位置よりも塗布ブラシから離れる方向で、先端が塗布ブラシ表面に接触しない、または第1の位置よりも当接圧が弱く微接触する第2の位置との間で、規制部材69を移動させる移動機構(固定化部材64)と、を備える。これにより、潤滑剤の供給量を安定化させることができる。すなわち、画像カバレッジが増加し、外添剤および潤滑剤の感光体ドラム表面311の付着量が増加した場合に、規制部材69が移動機構(固定化部材64)により第1の位置まで移動し、塗布ブラシ62に接触することで、潤滑剤の供給量が下がる。これにより過剰な潤滑剤が感光体ドラム311を経由して、中間転写ベルト33に供給されることを防止でき、ひいては、中間転写ベルト33のクリーニング性能を安定化できる。
(変形例)
以下、図7を参照し、変形例について説明する。図7は、変化例1~変形例4における規制部材69の先端部材69a1~69a4の形状を示す図である。図7は、各先端部材69a1~69a4を、面に垂直な方向から視た図である。各変形例では、図7に示す先端部材69a1~69a4以外の構成は、図1~図3Bに示した実施形態と同じであり説明を省略する。
図7(a)に示す変形例1の先端部材69a1では、複数のスリット91を設けている。このスリット91は、先端部材69a1の先端側(ブラシ毛62bに接触する側)から基端側に向けて伸びる。スリット91の間隔は、例えば数mm程度である。このスリット91を設けることで、塗布ブラシ62への接触による規制部材69の振動を小さくでき、規制部材69と一体化している固定化部材64への振動の影響を低減できる。また、塗布ブラシ62への当接力を弱くできるので、掻き取った外添剤の塗布ブラシ62への再付着を防止できる。
図7(b)に示す変形例2の先端部材69a2では、先端部材60a2に複数の孔92を設けている。また、図7(c)に示す変形例3の先端部材69a3は、変形例1、2を組み合わせものであり、複数のスリット91および孔92を設けている。このような、変形例2、3においても、変形例1と同様の効果を得ることができる。また、孔92を設けることで、除去した外添剤が、先端部材69a2、69a3の表面に堆積することを防止できるので、より、外添剤の塗布ブラシ62への再付着を防止できる。
図7(d)に示す変形例4の先端部材69a4は、櫛歯状に形成したものである。先端部材69a4は、基体部95に対して、可撓性材料として繊維等で構成した櫛歯96を、複数取り付けている。この櫛歯96は、等間隔で配置することが好ましい。このように、先端部材69a4を櫛歯状とすることで、変形例1から3と同様の効果を得ることができる。
以下、上述した実施形態に沿って実際に行った耐久性の評価結果を示す。
(実験条件)
画像形成装置母体機:Accrio 6100(コニカミノルタ社製)
プロセス速度(感光体ドラム311速度):665mm/s
トナー:外添剤として、小径シリカ1.3部、大径チタニア0.2部を添加
(ここで部は、外転剤の含有量を示す質量部であり、トナー母体粒子100質量部に対するそれぞれの外添剤の質量部である。また小径シリカの個数平均一次粒子径は12nm、大径チタニアの個数平均一次粒子径は20nmである。)
クリーニング装置314の構成:
実施例:図1~図3Bに示す本実施形態の構成。ただし、先端部材69aは変形例1(スリット有り)の構成。
比較例:規制部材69無し。規制部材69が無い点を除けば、実施例と同じ条件
(テスト条件)
テストチャート:画像カバレッジ30%
テスト用紙:A4サイズ
テスト枚数:10000枚
(評価方法)
評価チャート:ハーフトーン画像
テスト枚数(10000枚)の印刷後に、評価チャートで中間転写ベルト33でのクリーイング不良による縦スジの有無を評価した(目視評価)。
(評価結果)
図8に示すように、比較例ではクリーニング不良による縦スジが発生したが、実施例では発生しなかった。実施例では、規制部材69により、潤滑剤の供給量を安定化させ、中間転写ベルト33でのクリーニング不良の発生を防止できることがわかる。
以上に説明した、クリーニング装置314、およびこれを備える画像形成装置100の構成は、上述の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上述の構成に限られず、特許請求の範囲内において、種種改変できる。また、一般的な画像形成装置100が備える構成を排除するものではない。
(他の変形例)
図6に示す例では、第2の位置(図3A、図6(a))では規制部材69の先端部材69aは、塗布ブラシ62に接触しない状態を示したが、第2の位置でも、先端部材69aが塗布ブラシ62に微接触するような設定にしてもよい。この設定は、固定化部材64の位置、例えば筐体60に設け得られた回転軸602の位置を変更することで行える。このような第2の位置に設定した場合でも、高カバレッジでの潤滑剤の供給量の増加にともない、固定化部材64が感光体ドラム311に沿って左側(上流側)に移動することで、第1の位置に移動する。この第1の位置では、第2の位置に比べて規制部材69の塗布ブラシ62への当接圧が強くなり、規制力が高くなり、外添剤、および潤滑剤を掻き落とす能力が向上する。
また、別の変形例5として、上述した各実施例では、固定化部材64を、規制部材69を移動させる移動機構として機能させる例を示したが、これに限られず、ソレノイド等の駆動源とアームで構成された移動機構を別に設け、これにより、規制部材69を第1、第2の位置に移動させるようにしてもよい。
さらに変形例5の構成条件において、さらなる変形例として、塗布ブラシ62の回転方向をカウンタ方向(図3A等において反時計回り)としてもよい。この場合、図3A等のような構成おいて、規制部材69は、塗布ブラシ62よりも左側に配置される。このように左側に配置することで、第1の位置において規制部材69が塗布ブラシ62に接触する位置は、塗布ブラシ62の回転方向(カウンタ方向)において、塗布ブラシ62の感光体ドラム311の接触位置よりも下流側で、かつ、固形潤滑剤63aの接触位置よりも上流側となる。
100 画像形成装置
30 画像形成部
31 作像部
311 感光体ドラム
312 帯電極
313 現像装置
314 クリーニング装置
60 筐体
601 支持部
602 回転軸
61 クリーニング部材
61a ブレード
62 塗布ブラシ
62a 軸
62b ブラシ毛
63 潤滑剤供給部
63a 固形潤潤滑剤
63b ホルダー
63c バネ
64 固定化部材(移動機構)
64a ブレード
64b ホルダー
64c バネ
64d 収容ケース
65 搬送部材
69 規制部材
69a 先端部材
69b 支持部材
69c 取付部材
32 露光部
33 中間転写ベルト
34 1次転写部
35 2次転写部
36 定着装置
37 ベルトクリーニング部
371 クリーニングブレード
40 給紙搬送部
50 操作パネル

Claims (12)

  1. 外添剤が添加されたトナーにより形成されたトナー画像を担持する感光体ドラム、該感光体ドラムに担持されたトナーが一次転写され、一次転写されたトナーが用紙に2次転写される中間転写ベルト、および該中間転写ベルトの表面に接触し、表面の残トナーを清掃するクリーニングブレードを備える画像形成装置で用いられるクリーニング装置であって、
    前記感光体ドラムの表面に接触し、該感光体ドラムに付着したトナーを清掃する清掃部材と、
    潤滑剤を固形化した固形潤滑剤を含む潤滑剤供給部と、
    前記感光体ドラムと前記固形潤滑剤に接触し、回転軸周りに回転することで、前記固形潤滑剤から供給された潤滑剤を前記感光体ドラムに塗布する塗布ブラシと、
    前記感光体ドラムの表面に接触し、前記塗布ブラシにより前記感光体ドラムに塗布された前記潤滑剤を前記感光体ドラムの表面に固定化させる固定化部材と、
    前記塗布ブラシ表面に接触可能な規制部材と、
    前記規制部材の先端が前記塗布ブラシ表面に接触する第1の位置と、前記第1の位置よりも前記塗布ブラシから離れる方向で、前記先端が前記塗布ブラシ表面に接触しない、または前記第1の位置よりも当接圧が弱く微接触する第2の位置との間で、該規制部材を移動させる移動機構と、
    を備えるクリーニング装置。
  2. 前記第1の位置において、前記規制部材の先端が前記塗布ブラシに接触する位置は、
    前記塗布ブラシの回転方向において、前記塗布ブラシが前記感光体ドラムの表面に接触する位置よりも下流側で、かつ前記固形潤滑剤に接触する位置よりも上流側である、請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記塗布ブラシの回転方向は、前記塗布ブラシと前記感光体ドラムの接触位置において、前記塗布ブラシの移動方向が、前記感光体ドラムの移動方向と同じであるウィズ方向であり、
    前記規制部材は、前記固定化部材に取り付けられている、請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記固定化部材は、ブレードであり、該ブレードは、バネ荷重により加圧されて前記感光体ドラムに当接する、請求項3に記載のクリーニング装置。
  5. 前記固定化部材は、ブレードであり、該ブレードは、前記感光体ドラムに対してカウンタ方向で当接する、請求項3、または請求項4に記載のクリーニング装置。
  6. 前記固定化部材が、前記移動機構として機能し、
    前記固定化部材が、前記感光体ドラムの表面に沿って移動することで、前記規制部材を前記第1の位置と、前記第2の位置に移動させる、請求項3から請求項5のいずれかに記載のクリーニング装置。
  7. 前記感光体ドラム上に形成された前記トナー画像のカバレッジに応じたトナー量の増減に応じて変化する、前記固定化部材と前記感光体ドラム表面との摩擦力に応じて、前記固定化部材が前記感光体ドラムの表面に沿って移動することで、前記規制部材を前記第1の位置と、前記第2の位置に移動させる、請求項6に記載のクリーニング装置。
  8. 前記規制部材は、前記塗布ブラシに接触する先端部材と、該先端部材を保持する支持部材と、を有し、
    前記支持部材は、弾性変形する、請求項1から請求項7のいずれかに記載のクリーニング装置。
  9. 前記規制部材は、前記塗布ブラシに接触する先端部材を有し、前記先端部材には、先端から基端側に向けて伸びるスリットが複数設けられている、請求項1から請求項8のいずれかに記載のクリーニング装置。
  10. 前記規制部材は、前記塗布ブラシに接触する先端部材を有し、前記先端部材には、複数の孔が設けられている、請求項1から請求項9のいずれかに記載のクリーニング装置。
  11. 前記規制部材は、前記塗布ブラシに接触する先端部材を有し、前記先端部材は櫛歯状に形成されている、請求項1から請求項8のいずれかに記載のクリーニング装置。
  12. 外添剤が添加されたトナーにより形成されたトナー画像を担持する感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムに担持されたトナーが一次転写され、一次転写されたトナーが用紙に2次転写される中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトの表面に接触し、表面の残トナーを清掃するクリーニングブレードと、
    請求項1から請求項11のいずれかに記載されたクリーニング装置と、
    を備える画像形成装置。
JP2020175957A 2020-10-20 2020-10-20 クリーニング装置、および画像形成装置 Pending JP2022067316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020175957A JP2022067316A (ja) 2020-10-20 2020-10-20 クリーニング装置、および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020175957A JP2022067316A (ja) 2020-10-20 2020-10-20 クリーニング装置、および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022067316A true JP2022067316A (ja) 2022-05-06

Family

ID=81390446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020175957A Pending JP2022067316A (ja) 2020-10-20 2020-10-20 クリーニング装置、および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022067316A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022087304A (ja) * 2020-07-14 2022-06-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022087306A (ja) * 2020-07-14 2022-06-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022087305A (ja) * 2020-07-14 2022-06-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022095906A (ja) * 2020-07-14 2022-06-28 株式会社三洋物産 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022087304A (ja) * 2020-07-14 2022-06-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022087306A (ja) * 2020-07-14 2022-06-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022087305A (ja) * 2020-07-14 2022-06-09 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022095906A (ja) * 2020-07-14 2022-06-28 株式会社三洋物産 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022067316A (ja) クリーニング装置、および画像形成装置
JP5073454B2 (ja) 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
WO2010029834A1 (ja) 潤滑剤塗布装置および画像形成装置
JP4450099B2 (ja) 潤滑剤塗布装置および画像形成装置
JP5804330B2 (ja) 画像形成装置
US10746352B2 (en) Lubricant coating device and image forming apparatus
JP2019003058A (ja) 画像形成装置及びカートリッジ
JP2008089771A (ja) クリーニング方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5169799B2 (ja) 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5103098B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2010032662A (ja) 画像形成装置
JP4911024B2 (ja) 画像形成装置
JP7091712B2 (ja) クリーニング装置、および画像形成装置
US9864306B2 (en) Image forming apparatus with cleaning blade
JP2015014624A (ja) 画像形成装置
JPH08227208A (ja) 帯電装置及び該装置を組込んだ画像形成装置
US10983473B2 (en) Drum cartridge including a cleaning member, for use with an image forming apparatus
JP4936539B2 (ja) 画像形成装置
JP4957593B2 (ja) 画像形成装置
JP4983480B2 (ja) 画像形成装置
JP2006184796A (ja) ベルト搬送装置
JP5109733B2 (ja) 画像形成装置
JP2019078830A (ja) 画像形成装置
JP7166811B2 (ja) 画像形成装置
JP2008225076A (ja) 画像形成方法、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240402