JP2006184796A - ベルト搬送装置 - Google Patents

ベルト搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006184796A
JP2006184796A JP2004381006A JP2004381006A JP2006184796A JP 2006184796 A JP2006184796 A JP 2006184796A JP 2004381006 A JP2004381006 A JP 2004381006A JP 2004381006 A JP2004381006 A JP 2004381006A JP 2006184796 A JP2006184796 A JP 2006184796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
belt
blade
transfer
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004381006A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Koide
弘行 小出
Shinichi Ishigame
信一 石亀
Minoru Niwa
稔 丹羽
Tomoki Kutsuwada
知己 轡田
Naoto Yoshino
直人 吉野
Yuichiro Tsutsui
雄一郎 筒井
Takeshi Tomiya
武史 東宮
Tetsuya Fujita
哲也 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2004381006A priority Critical patent/JP2006184796A/ja
Publication of JP2006184796A publication Critical patent/JP2006184796A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】 クリーニング対象となるベルト部材の特性に応じて、適切なブレード部材を選択できるようにすることで、安定したクリーニング性能を確保する。
【解決手段】 転写搬送ベルト21は、駆動ロール22やアイドルロール23と接触する側に設けられる基層21aと、搬送される用紙Pと接触する側に設けられるコート層21bとを有する。また、ブレード27は、転写搬送ベルト21と接する側ではなく、ホルダ29に接着される側に設けられるベース層27aと、転写搬送ベルト21と接触する側に設けられる接触層27bとを備えている。そして、硬度については、接触層27b>ベース層27a>基層21a、且つ、接触層27b>ベース層27a>コート層21bに設定し、また、厚みについては、接触層27b<ベース層27a、且つ、コート層21b<基層21aに設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ベルト部材を用いてトナー像や記録材等の搬送対象物を搬送するベルト搬送装置に係り、より詳しくは、ベルト部材に接触してその表面を清掃するブレード部材を備えたベルト搬送装置に関する。
電子写真方式を用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置として、例えば像担持体に対向して用紙搬送体を配置し、像担持体に形成されたトナー像を、用紙搬送体によって搬送される用紙に転写するものが知られている。ここで、用紙搬送体としては、例えば複数のロール部材に掛け渡されたベルト状のもの(以下、転写搬送ベルトと呼ぶ)が用いられる。転写搬送ベルトとしては、フィルム状の樹脂材を用いたものが一般的であるが、ベルトのウォーク(片寄り)を容易に抑制でき、また、転写圧力を下げることで各種画質欠陥を防止できるという理由から、弾性を有するゴム材を用いたものも提案されている(特許文献1参照。)。
また、このような画像形成装置では、転写の際に用紙ではなく転写搬送ベルトに転移したトナーを取り除く必要がある。そこで、転写搬送ベルトの用紙担持面をクリーニングするためのクリーニング装置が設けられている。例えば上述した特許文献1では、ウレタンゴムにて形成されたブレードを、クリーニング対象である転写搬送ベルトに圧接配置し、トナーを掻き取っている。
特開平3−116174号公報(第2−3頁、第2図)
しかしながら、上記特許文献1のように、ゴム材にて構成された転写搬送ベルトを、ウレタンゴムで構成されたブレードにてクリーニングしようとすると、転写搬送ベルト上のトナーがブレードをすり抜けてしまい、クリーニング不良を招くことがあった。この理由としては、次のようなことが考えられる。ブレードをある圧力で転写ベルトに当接させた場合、ゴム材にて構成されるブレードおよび転写搬送ベルトが共に弾性変形するために接触面積が増加する。接触面積が増加すると、単位面積あたりの当接力(接触圧力)が低下するため、ブレードがトナーをせき止められなくなってしまう。特に、近年では、更なる高画質化を図る目的で、小粒径の所謂球形トナーが使用される画像形成装置が増加しており、トナーのすり抜けがさらに生じやすい状況になってきている。
このようなトナーのすり抜けを防止する対策の一つとして、転写搬送ベルトに対するブレードの当接角度を大きくすることで、接触面積を減らすと共に接触圧力を増やすことが考えられる。
しかしながら、転写搬送ベルトに対するブレードの当接角度を大きく設定すると、ブレードが座屈し、ブレードの自由端(転写搬送ベルトとの当接部側)が転写搬送ベルトの移動方向側に巻き込まれる、所謂ブレードめくれが発生しやすくなる。特に、転写搬送ベルトおよびブレードが共に弾性体で構成されている場合には、両者の間に働く摩擦力が大きくなるため、比較的小さい当接角度でもブレードめくれを招き易い。
また、転写搬送ベルトに対し、例えば金属等で形成された硬質のスクレーパを接触配置することで、転写搬送ベルトのクリーニングを行うことも考えられる。ところが、今度は、スクレーパによって転写搬送ベルトが傷つけられてしまうという問題が生じてしまう。
なお、このような問題は、上述した転写搬送ベルトをクリーニングする場合に限られるものではなく、例えば像担持ベルトや中間転写ベルト等をクリーニングする際にも生じ得るものである。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、クリーニング対象となるベルト部材の特性に応じて、適切なブレード部材を選択できるようにすることで、安定したクリーニング性能を確保することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像形成装置は、回動可能に配設され、所定の搬送対象物を担持搬送するベルト部材と、ベルト部材の回動方向に直交する方向に沿って延び、ベルト部材に接触配置されるブレード部材とを有し、ブレード部材は、ベルト部材に当接する側に設けられるA層と、A層のベルト部材と当接しない側に積層されるB層とを備え、ベルト部材、A層、B層の硬度が、A層>B層>ベルト部材、なる関係を有していることを特徴としている。
ここで、A層およびB層が、JISA硬度で、70°<A層<B層≦99°、なる関係を有していることを特徴とすることができる。また、A層およびB層の厚みが、A層<ベルト部材<B層、なる関係を有していることを特徴とすることができる。さらに、ブレード部材は、ベルト部材の回動方向に対向する方向に向かって配設されるドクターブレードであることを特徴とすることができる。そして、ベルト部材は、弾性を有するゴム材にて構成され、ブレード部材を構成するA層およびB層が、特性の異なるゴム材にて構成されることを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用されるベルト搬送装置は、回動可能に配設され、所定の搬送対象物を担持搬送するベルト部材と、ベルト部材の回動方向に直交する方向に沿って延び、ベルト部材に接触配置されるブレード部材とを有し、ブレード部材は、ベルト部材に当接する側に設けられるA層と、A層のベルト部材と当接する側とは反対側に設けられるB層とを備え、ベルト部材は、ブレード部材に接する側に設けられるC層と、C層のブレードと当接する側とは反対側に設けられるD層とを備え、A層、B層、C層、D層の硬度が、A層>B層>C層、且つ、A層>B層>D層、なる関係を有していることを特徴としている。
ここで、A層、B層、C層、D層の厚みが、A層<B層、且つ、C層<D層、なる関係を有していることを特徴とすることができる。また、この場合に、A層、B層、C層、D層の厚みの比が、(A層/B層)<(C層/D層)、なる関係を有していることを特徴とすることができる。さらに、A層とC層との間に働く摩擦力を(A層+C層)で表したとき、A層、B層、C層、D層間に働く摩擦力が、(A層+C層)<(B層+C層)<(A層+D層)<(B層+D層)、なる関係を有していることを特徴とすることができる。
本発明によれば、例えばベルト部材の硬度とブレード部材を構成するA層、B層の硬度との関係を定めることにより、ベルト部材に対応した適切なブレード部材を選択することができ、安定したクリーニング性能を確保することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置を示した概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、矢印A方向に回転する感光体ドラム10と、感光体ドラム10を帯電する帯電器11とを備えている。また帯電器11よりも感光体ドラム11の回転方向下流側には、感光体ドラム10上に静電潜像を書込むレーザ露光器12(図中露光ビームを符号Bmで示す)、トナーが収容されて感光体ドラム10上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器13が配設されている。さらに、感光体ドラム10の周囲には、転写部15における静電転写に先立ち感光体ドラム10上のトナーを帯電する転写前帯電器14、感光体ドラム10上に形成されたトナー像を転写部15において転写材である記録紙(用紙)Pに転写する転写ユニット20が取り付けられている。さらにまた、感光体ドラム10の周囲には、転写部15の下流側において感光体ドラム10に近接して配置された画像濃度の調整を行うための画像濃度センサ18、静電転写後の残留トナーの帯電量を低減するクリーニング前帯電器16、感光体ドラム10上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17が配設されている。
ここで、感光体ドラム10は、金属製の薄肉の円筒形ドラムの表面に有機感光層を形成したものからなり、有機感光層が負極性に帯電する材料で構成されている。また、帯電器11は、例えばスコロトロン帯電器にて構成されており、感光体ドラム10の感光層を−700Vに帯電する。そして、現像器13による現像は反転現像方式にて行われる。したがって、現像器13で使用されるトナーは負極性帯電タイプのものである。また、転写前帯電器14は、感光体ドラム10に対して非接触に配設されるコロトロン帯電器にて構成されており、負極性の放電を行うように構成されている。
さらに、画像形成装置は、用紙Pに転写された未定着トナー像を定着する定着器60を備えている。
転写ユニット20は、駆動ロール22とアイドルロール23とによって張架されたベルト部材としての転写搬送ベルト21と、転写搬送ベルト21の内側に配設され、転写搬送ベルト21を介して感光体ドラム10に圧接される転写ロール24とを備えている。そして、転写ユニット20は、転写部15に搬送されてくる搬送対象物としての用紙Pに感光体ドラム10上のトナー像を転写する機能と、転写部15においてトナー像が転写された用紙Pを定着器60まで搬送する機能とを有している。また、転写ユニット20は、転写搬送ベルト21をクリーニングするためのベルトクリーナ25を有している。
ここで、転写搬送ベルト21は、例えば抵抗値が7logΩ程度に調整された半導電性のゴムベルトにて構成されている。なお、転写搬送ベルト21の詳細な構成については後述する。また、転写ロール24は、金属製シャフトの周面に発泡ウレタンゴム層を形成したものからなり、この金属製シャフトを介して正極性の転写バイアスが印加されるようになっている。本実施の形態では、A3サイズの普通紙に画像形成を行う場合に、例えばプロセススピードが460mm/secに設定され、転写ロール24に+90μAの転写バイアスが印加される。
また、ベルトクリーナ25は、転写搬送ベルト21と対向する部位に開口を有するクリーナハウジング25aを有している。このクリーナハウジング25aの開口には、転写搬送ベルト21の移動方向上流側にファーブラシ26が、下流側にブレード部材としてのブレード27が、それぞれ設けられている。
ファーブラシ26は、回転可能な導電性のブラシにて構成されており、転写搬送ベルト21に接触配置されることにより、転写搬送ベルト21の回動に伴って従動回転する。また、ファーブラシ26には、図示しない電源によりトナーの帯電極性と逆極性(本実施の形態では正極性)のバイアスが印加され、転写搬送ベルト21に付着したトナーを静電吸着する。なお、ファーブラシ26には、図示しないフリッカバーが接触配置されており、ファーブラシ26の回動に伴ってファーブラシ26に転移吸着したトナーを叩き落とす。
一方、ブレード27は、転写搬送ベルト21の移動方向に対向する方向に向けて転写搬送ベルト21に圧接配置されるドクターブレードである。なお、ブレード27の詳細については後述する。
さらに、クリーナハウジング25aの内部下側には、ファーブラシ26やブレード27にて除去され、クリーナハウジング25a内に収容されたトナーを図示しない回収容器に向けて搬送する回収トナー搬送オーガ28が設けられている。
また、転写ユニット20は、駆動ロール22を軸として回動できるように構成されている。そして、非画像形成時には、転写搬送ベルト21が感光体ドラム10から離間するように転写ユニット20を回動させている。これにより、感光体ドラム10と転写搬送ベルト21とが長期にわたって接触することにより、転写搬送ベルト21を構成するゴム成分が感光体ドラム10に転移するのを防止している。ただし、連続して画像形成を行う場合には、用紙間距離が約40mm程度しかないため、転写搬送ベルト21を感光体ドラム10から離間させることなく、そのまま画像形成を行っている。
さらに、この画像形成装置は、用紙搬送系として、用紙Pを収容する用紙トレイ50、この用紙トレイ50に集積された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送するピックアップロール51、ピックアップロール51により繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール52を備えている。また、用紙搬送系は、搬送された用紙Pを所定のタイミングで転写部15に送り込むレジストロール54、搬送ロール52により搬送された用紙Pをレジストロール54に導く搬送シュート53、レジストロール54から送り出された用紙Pを転写部15に導くインレットシュート55を備えている。さらに、用紙搬送系は、転写ユニット20によりトナー像が転写されて搬送されてくる用紙Pを定着器60へ導く定着入口ガイド56を備えている。
次に、本実施の形態で用いたトナーおよび現像剤について詳細に説明する。本実施の形態で使用したトナーは、上述したように負極性に帯電する極性を有するものであって、懸濁重合法、乳化凝集合一法、溶解懸濁法等により、ポリエステルやスチレンアクリルなどのバインダ樹脂に着色剤、ワックスを内添してなる微粒子である。粒径は、コールターカウンター(コールター社製)による測定結果で体積平均粒径が約5μmであり、粒度分布指標(GSD)は1.23であった。トナー形状(球形の度合)は形状係数で表し、光学顕微鏡(ミクロフォトFXA:ニコン社製)で得たトナーの拡大写真を、イメージアナライザLuzex3(ニレコ社製)により画像解析を行い、次の式で算出した。
Figure 2006184796
この式は、トナーの投影面積と、それに外接する円の面積との比で表しており、真球の場合に100となり、形状が球形から離れるにつれて数字が大きくなっていく。形状係数が小さければ、転写の際に転写されずに残るトナー(残留トナー)の量が減少していくため、トナーの形状係数は100〜140程度であることが望ましく、本実施の形態では、トナーの形状係数は129〜134の範囲であった。そして、このトナーに、平均粒径5〜200nmのシリカおよびチタニア等の無機微粒子を外添剤として適宜量外添し、平均粒径35μmのフェライトビーズからなるキャリアと混合して二成分現像剤とした。なお、トナーの体積平均粒径は、良好な画像を形成するという観点からすれば、3〜10μmの範囲内であることが好ましい。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。図1に示すような画像形成装置では、図示しない画像読取装置(IIT)や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図示しない画像処理装置により所定の画像処理が施される。画像処理装置では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、ガンマ補正、枠消し編集、移動編集等の各種画像編集等の所定の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、レーザ露光器12に出力される。
レーザ露光器12では、入力された画像データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームBmを感光体ドラム10に照射している。感光体ドラム10では、帯電器11によって表面が所定の帯電電位に帯電された後、このレーザ露光器12によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。次に、感光体ドラム10に形成された静電潜像は現像器13のトナーによって現像され、トナー像とされる。
次に、感光体ドラム10上に形成されたトナー像は、必要に応じて転写前帯電器14によって帯電された後、転写部15に搬送される。
一方、用紙搬送系では、感光体ドラム10上のトナー像が転写部15に搬送されるタイミングに合わせてピックアップロール51が回転し、用紙トレイ50から所定サイズの用紙Pが供給される。ピックアップロール51により供給された用紙Pは、搬送ロール52により搬送され、搬送シュート53を経てレジストロール54に到達する。このレジストロール54においては、用紙Pは一旦停止され、トナー像が担持された感光体ドラム10の移動タイミングに合わせてレジストロール54が回転する。それによって、用紙Pの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされ、用紙Pはインレットシュート55から転写部15に送り出される。
転写部15では、タイミングを合わせて搬送された用紙Pが、転写ユニット20の転写搬送ベルト21を介して、感光体ドラム10と転写ロール24との間に挟み込まれる。その際に、転写ロール24にはトナーの帯電極性と逆極性の電圧(転写バイアス)が印加され、転写ロール24から転写搬送ベルト21に感光体ドラム10上のトナー帯電極性とは逆極性の電荷が付与される。それにより、感光体ドラム10上に担持されたトナー像は、感光体ドラム10と転写ロール24とによって押圧される転写部15において、用紙P上に静電転写される。なお、転写後の感光体ドラム10に付着した残留トナーは、クリーニング前帯電器16によって除電された後、ドラムクリーナ17によって除去される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Pは、転写ユニット20の転写搬送ベルト21に静電吸着された状態で感光体ドラム10から剥離されて搬送され、転写ユニット20の用紙P搬送方向下流側に設けられた定着器60まで送られる。なお、転写部15の下流側の感光体ドラム10の表面近傍には分離爪(図示せず)が配設されており、用紙Pが感光体ドラム10に貼り付くのを防止している。
転写搬送ベルト21の定着器60側の後端部では、転写搬送ベルト21が駆動ロール22に巻き付く際の曲率、および用紙Pのコシによって、用紙Pが転写搬送ベルト21から剥離される。そして、用紙Pは、定着入口ガイド56に導かれて定着器60に搬送される。
定着器60に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器60において熱および圧力による定着処理を受けることによって用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置の排紙トレイ(図示せず)に搬送され、一連の画像形成動作が完了する。また、用紙Pを搬送した後の転写搬送ベルト21に付着するトナーや紙粉等は、ベルトクリーナ25によってクリーニングされる。
なお、本実施の形態の画像形成装置では、所定のサイクル毎にセットアップサイクルが実行されている。すなわち、実際の画像形成動作に先立って、所定のパッチ領域が所定の条件で現像される。その際には、転写ユニット20の転写搬送ベルト21は感光体ドラム10から離隔した状態に設定される。その状態で、現像されたパッチ領域は転写部15をそのまま通過し、転写部15の下流側に配設された画像濃度センサ18によってパッチ領域のトナー像の濃度が計測される。画像濃度センサ18によって計測されたトナー濃度信号は図示しない制御部に送られる。そして、画像濃度センサ18からの信号に基づく制御部からの指示により、レーザ露光器12による露光量および現像器13内のトナー濃度が調整され、所定の画像濃度が維持されるように設定されることとなる。
次に、図2を参照しながら、上述した転写搬送ベルト21およびベルトクリーナ25に設けられたブレード27の構成について詳細に説明する。
転写搬送ベルト21は、カーボンブラックの添加によりその体積抵抗率を5.1×10Ω・cmに調整したクロロプレンゴムからなる基層21a(D層)と、この基層21aの一方の面に、カーボンブラックの添加により表面抵抗を7.9×10Ωに調整したフッ素樹脂塗料をスプレーコートして形成したコート層21b(C層)とを有している。なお、基層21aは、駆動ロール22やアイドルロール23と接触する側に設けられ、コート層21bは、搬送される用紙Pと接触する側に設けられる。基層21aは、移動方向に直交する方向の長さ(幅)は340mm、移動方向の長さ(自由長)は262mm、厚さは470μmにそれぞれ設定される。また、コート層21bの厚さは約7μmに設定される。また、高分子計器株式会社製のマイクロゴム硬度計MD−1で測定した結果、基層21aのゴム硬度は75.2°、コート層21bのゴム硬度は76.8°であった。ここで、転写搬送ベルト21は、厚みが0.5mm弱と薄く、測定を行う際の下地の影響を拾いやすいため、後述するブレード27の厚みと略同じとなるように4枚重ねで測定した。なお、高分子計器株式会社製のマイクロゴム硬度MD−1で測定されるゴム硬度は、JISA硬度に対応している。
一方、ブレード27は、短冊状の形状を有しており、ブレード27の一旦(固定端)は板金からなるホルダ29に接着しろ5mmで接着固定されている。なお、ホルダ29は図1に示すクリーナハウジング25aにねじで固定して取り付けられている。ブレード27の軸方向長さ(幅)は画像形成で使用する領域の長さと同等であることが好ましく、ここでは320mmとした。また、ブレード27の固定端から自由端へと向かう自由長方向の長さおよびブレード27の厚さは、それぞれ7mm、2mmとした。そして、ブレード27の転写搬送ベルト21に対する取り付け角度は25°で固定した。さらに、ブレード27の転写搬送ベルト21に対する食い込み量は、線圧すなわち単位幅あたりの当接力が1〜10gf/mmの範囲となるように設定され、ここでは0.9mmに設定することで、線圧3gf/mmを得た。
また、ブレード27は、厚み方向に特性が異なる2つの層、すなわちベース層27a(B層)と接触層27b(A層)とで構成されている。ここで、ベース層27aはホルダ29に接着される側に設けられ、接触層27bは転写搬送ベルト21と接触する側に設けられる。つまり、ベース層27aは転写搬送ベルト21と接触しない側に積層されているといえる。ベース層27aおよび接触層27bは、共にポリウレタンゴムからなり、ポリオール、イソシアネートおよび架橋剤を原料として製造される。また、ブレード27の厚さは2mmであり、ベース層27aは1.7mmに、接触層27bは0.3mmに、それぞれ設定される。また、高分子計器株式会社製のマイクロゴム硬度計MD−1で測定した結果、ベース層27aのゴム硬度は80.1°、接触層27bのゴム硬度は92.4°であり、接触層27bの方がベース層27aよりも10°以上高い。
本実施の形態では、ブレード27を製造するに際し、ベース層27aおよび接触層27bを順次条件変更しながら製造しているため、両者は化学的に結合した状態になっており、ベース層27aから接触層27bが剥がれにくい。なお、ベース層27aおよび接触層27bを別々に製造し、接着によってブレード27を形成することも可能である。また、本実施の形態では、ベース層27aおよび接触層27bを共にポリウレタンゴムで構成しているが、いずれか一方が弾性体であればよく、例えばベース層27aをシリコンゴムとし、接触層27bをPET(ポリエチレンテレフタレート)やアクリルなどの樹脂材とすることもできる。
そして、本実施の形態では、これら転写搬送ベルト21およびブレード27の諸特性が、下記の関係を満足するように選択されている。
まず、ブレード27を構成するベース層27a、接触層27bおよび転写搬送ベルト21は、硬度および厚みが以下の関係を満たしている。
・硬度:接触層27b>ベース層27a>転写搬送ベルト21
好ましくは、70°≦ベース層27a<接触層27b≦99°(JISA硬度)
・厚み:接触層27b<転写搬送ベルト21<ベース層27a
さらに、ブレード27を構成するベース層27a、接触層27bおよび転写搬送ベルト21を構成する基層21aおよびコート層21bは、硬度、厚み、および摩擦力が以下の関係を満たす範囲より選択される。
・硬度:接触層27b>ベース層27a>基層21a、且つ、接触層27b>ベース層27a>コート層21b
・厚み:接触層27b<ベース層27a、且つ、コート層21b<基層21a
好ましくは、厚みの比:(接触層27b/ベース層27a)>(コート層21b/基層21a)
・摩擦力:(接触層27b+コート層21b)<(ベース層27a+コート層21b)<(接触層27b+基層21a)<(ベース層27a+基層21a)
なお、摩擦力の項目において、例えば(接触層27b+ベース層27a)は、接触層27bとベース層27との間に働く摩擦力を意味している。
上述したような関係は、本発明者の実験(各種評価試験)によって初めて導き出されたものである。次に、本発明者が行った評価試験およびその結果について説明する。
まず、評価試験として行ったクリーニング試験、めくれ試験、耐久性試験における試験環境および試験条件を示す。なお、これらの評価試験においては、ベルトクリーナ25からファーブラシ26を取り外し、ブレード27のみによって転写搬送ベルト21のクリーニングを行うこととし、ブレード27単体での評価が行えるようにした。
(クリーニング試験)
試験条件は、大きさ294mm×210mm(A4縦送り相当)のベタ黒画像を転写搬送ベルト21に直接転写し、転写搬送ベルト21に転写されたベタ黒領域全域がベルトクリーナ25を通過した直後に装置を停止し、目視により清掃状態を確認した。このとき、完全な清掃が行えている場合には○、完全な清掃は行えていないもののトナーのすり抜けた幅が10mm以下の場合には△、トナーのすり抜けた幅が10mmを超えている場合には×、と評価した。
試験環境は、気温10℃、湿度15%RHの所謂低温低湿環境とした。低温低湿環境では、転写搬送ベルト21とブレード27との間に働く摩擦力が小さくなるため、トナーのすり抜けが生じやすく、クリーニングに対しては厳しい条件となる。
(めくれ試験)
試験条件は、ブレード27の転写搬送ベルト21への食い込み量を設定値の0.9mmからさらに0.3mm増やした1.2mmとし、ブレード27の自由端側には粉体潤滑剤(カイナー:商品名)を刷毛で塗布した。そして、駆動ロール22を駆動して転写搬送ベルト21を回動させ、1分間空回ししたときのブレードめくれ発生の有無を○(未発生)、×(発生)で評価した。食い込み量を増加させると、転写搬送ベルト21とブレード27との間に働く摩擦力が大きくなるため、ブレード27の巻き込みを生じやすく、ブレード27のめくれに対しては厳しい条件となる。
試験環境は、気温28℃、湿度85%RHの所謂高温高湿環境とした。高温高湿環境では、転写搬送ベルト21とブレード27との間に働く摩擦力が大きくなるため、ブレード27の巻き込みを生じやすく、ブレード27のめくれに対しては厳しい条件となる。
(耐久性試験)
試験条件は、上述した通常の状態に転写搬送ベルト21およびブレード27をセットした状態で、画像形成装置により用紙30万枚分の画像形成動作を行い、画像形成後の装置の状態を○(問題なし)、×(不具合発生)で評価した。
試験環境は、気温22℃、湿度55%RHの所謂常温常湿環境とした。
(1)硬度:
まず、転写搬送ベルト21の構成を同一とした上で、5種類のブレード27のサンプルを準備し、クリーニング試験およびめくれ試験による評価を行った。表1には、条件I〜Vにおけるブレード27のベース層27aおよび接触層27bの硬度、転写搬送ベルト21における基層21aおよびコート層21bの硬度、クリーニング試験およびめくれ試験の結果一覧を示す。なお、表1に示す条件I〜Vのうち、条件I〜IIIでは二層構成のブレード27(ベース層27aおよび接触層27bを有する)を用いているが、条件IV〜Vでは一層構成のブレード27(接触層27bのみを有する)を用いている。また、条件I〜IIIでは、ブレード27におけるベース層27aの厚みが1.7mm、接触層27bの厚みが0.3mmであり、全体の厚みは2mmである。一方、条件IV〜Vでは、接触層27bの厚みすなわちブレード27の厚みが2mmである。
Figure 2006184796
表1より、以下のことが分かる。
まず、条件Iすなわち本実施の形態で用いた構成では、クリーニング性、耐めくれ性共に良好である。また、条件Iよりもブレード27のベース層27aおよび接触層27bの硬度が共に低い条件IIでは、耐めくれ性は良好であるものの、クリーニング性は若干劣っている。さらに、条件IIよりもブレード27のベース層27aおよび接触層27bの硬度が共に低く、しかも、転写搬送ベルト21よりも硬度が低い条件IIIでは、クリーニング性および耐めくれ性が不良となっている。つまり、ブレード27が柔らかいと、クリーニング性能が不十分となり、さらに転写搬送ベルト21よりも柔らかくなると、めくれが生じやすくなるということである。
以上のことから、硬度については、接触層27b>ベース層27a>転写搬送ベルト21の関係を満たす必要があることが理解される。また、硬度について、接触層27b>ベース層27a>基層21a、且つ、接触層27b>ベース層27a>コート層21bの関係を満たす必要があることも理解される。
一方、条件IVやVのように、接触層27bのみで構成されるブレード27の場合には、クリーニング性、耐めくれ性共に良好ではない。特に、耐めくれ性については両者とも不良である。したがって、ベース層27aおよび接触層27bを有する二層構成のブレード27を使用することの優位性が理解される。
表1に示すように、ブレード27のベース層27aおよび接触層27bの硬度が高い場合にはクリーニング性がよい。また、二層構成のブレード27では、一層構成のものよりもめくれが起こりにくい。したがって、クリーニング性と耐めくれ性とを両立させるためには、ブレード27が二層構成で、且つ、ベース層27aおよび接触層27bの硬度が高いとよいことが分かる(条件I,II)。さらには、ブレード27におけるベース層27aおよび接触層27bの硬度が、転写搬送ベルト21における基層21aおよびコート層21bの硬度よりも高い場合に、トナーのすり抜けが生じない、非常に良好なクリーニング性が得られることが分かる(条件I)。
また、他の条件として、ブレード27における接触層27bの硬度を99.5°に設定したものを用いて同様の評価試験を行ったところ、クリーニング試験およびめくれ試験共に良好な評価(○)が得られたが、耐久性試験においてブレード27のへたり(永久変形)がみられた。この結果と条件IIIの結果とを合わせると、硬度については、70°≦ベース層27a<接触層27b≦99°なる関係を有していることが望ましいことが理解される。
(2)厚み:
次に、ブレード27を構成するベース層27aおよび接触層27b、転写搬送ベルト21における基層21aおよびコート層21bの好ましい厚みについて評価を行った。表2には、条件VI〜Xにおけるブレード27のベース層27aおよび接触層27bの厚み、転写搬送ベルト21における基層21aおよびコート層21bの厚み、クリーニング試験、めくれ試験、および耐久性試験の結果一覧を示す。ここで、条件VIで用いられたブレード27は、表1に示す条件Iのものである。つまり、ベース層27aの硬度は80.1°に、接触層27bの硬度は92.4°に、それぞれ設定されている。また、条件VIで用いられた転写搬送ベルト21は、表1に示すものと同じであり、基層21aの硬度は75.2°に、コート層21bの硬度は76.8°に、それぞれ設定されている。
なお、条件VIIは、条件VIにおけるブレード27の表裏をひっくり返したもの(ベース層27aと接触層27bとの関係が入れ替わったもの)である。また、条件VIIIは、条件VIにおける転写搬送ベルト21の表裏をひっくり返したもの(基層21aとコート層21bとの関係が入れ替わったもの)である。さらに、条件IXは、条件VIにおけるブレード27の表裏および転写搬送ベルト21の表裏を共にひっくり返したものである。さらにまた、条件Xは、条件VIにおけるブレード27のベース層27aおよび接触層27bの厚みの関係を異ならせたものである。但し、条件VIも条件Xも、ブレード27としての厚みは2mmである。
Figure 2006184796
表2より、次のことが分かる。
まず、条件VIすなわち本実施の形態で用いた構成では、クリーニング性、耐めくれ性、耐久性のすべてが良好である。条件VIに対し、ブレード27のベース層27aおよび接触層27bを入れ替えた条件VIIでは、耐めくれ性に問題が生じている。また、転写搬送ベルト21の基層21aおよびコート層21bを入れ替えた条件VIIIでは、クリーニング性が不良となっている。さらに、ブレード27のベース層27aおよび接触層27b、転写搬送ベルト21の基層21aおよびコート層21bを入れ替えた条件IXでは、クリーニング性、耐めくれ性が共に不良となっている。そして、条件VIに対してブレード27におけるベース層27aを薄くして接触層27bを厚くした条件Xでは、クリーニング性、耐めくれ性では問題ないものの、耐久性には難がある。
以上のことから、クリーニング性、耐めくれ性を満足するためには、厚みに関して、接触層27b<ベース層27a、且つ、コート層21b<基層21aであることが必要なことが理解される。また、さらに画像形成装置の長寿命化を図るという観点からすれば、ブレード27における接触層27bの厚みを0.5mm以下、すなわち転写搬送ベルト21の厚み(基層21aの厚み+コート層21bの厚み)以下とすることが望ましい。また、さらに別に行った実験の結果、ブレード27における接触層27bとベース層27aとの比(条件VIでは0.17)を、転写搬送ベルト21におけるコート層21bと基層21aとの比(条件VIでは0.0014)より大きくすると、優れたクリーニング性が得られることが判明している。
(3)摩擦力:
上述した条件VI〜IXにおいて、転写搬送ベルト21にブレード27を圧接させた状態で、駆動ロール22の起動トルクを測定することにより、転写搬送ベルト21とブレード27との間に働く摩擦力を間接的に観察した。結果を表3に示す。
Figure 2006184796
評価結果が優れていた条件VIにおけるブレード27のベース層27aおよび接触層27b、転写搬送ベルト21の基層21aおよびコート層21bを基準として考えると、条件VIIでは、ベース層27aおよびコート層21bが摺擦していることになる。また、条件VIIIでは、接触層27bおよび基層21aが摺擦していることになる。さらに、条件IXでは、ベース層27aおよび基層21aが摺擦していることになる。したがって、優れたクリーニング性を得るためには、摩擦力が、(接触層27b+コート層27b)<(ベース層27a+コート層21b)<(接触層27b+基層21a)<(ベース層27a+基層21a)となるように各層を設定するのがよい、といえる。また、駆動ロール22による駆動力を転写搬送ベルト21に十分に伝えるため、換言すれば、転写搬送ベルト21のスリップを防止するためには、駆動ロール22と接する基層21aとして摩擦係数が大きいものを使用するとよい。
以上説明したように、本実施の形態では、二層構造を有するブレード27を用い、上述した関係式に基づいて、ブレード27のベース層27aおよび接触層27bを設定するようにした。また、クリーニング対象として二層構造を有する転写搬送ベルト21を用い、上述した関係式に基づいて、転写搬送ベルト21の基層21aおよびコート層21bを設定するようにした。
本実施の形態では、二層構成を有するブレード27を構成するベース層27aおよび接触層27bを、転写搬送ベルト21よりも高い硬度に設定したので、優れたクリーニング性が得られる。これは、ブレード27が弾性変形しにくくなることにより、柔らかい転写搬送ベルト21に対しても高い接触圧力が確保できることによる。
また、二層構成を有するブレード27において、ベース層27aよりも接触層27bをより高い硬度に設定したので、接触層27bが背骨のような役割を果たし、めくれの発生を抑えることができる。さらに、接触層27bの硬度を高くすることにより、ブレード27の共振周波数を高周波側へとシフトさせることができ、ブレード27の鳴きが起こりにくい(共振周波数が可聴周波数領域以上となる)という利点もある。
さらにまた、ブレード27を構成するベース層27aおよび接触層27bの硬度および厚みの関係を上述した関係式に基づいて設定することにより、ブレード27がへたるのを抑制することができ、ブレード27を長寿命化することができる。
そして、ブレード27を構成する接触層27bの硬度が高すぎないため、転写搬送ベルト21に傷などのダメージを与えにくい。
他方、本実施の形態では、二層構成を有する転写搬送ベルト21を構成する基層21aおよびコート層21bの硬度や厚さを、ブレード27を構成するベース層27aおよび接触層27bに関連付けて設定したので、高いクリーニング性を確保しながら、ブレード27のめくれを防止することができる。また、ブレード27の長寿命化にも貢献することができる。
そして、本実施の形態では、上述した関係式によってブレード27あるいは転写搬送ベルト21の構成を決定するようにしたので、例えば形状係数が100〜140程度の所謂球形トナーであっても、十分なクリーニング性能を確保することができる。
なお、本実施の形態では、感光体ドラム10に対向配置される転写搬送ベルト21をブレード27でクリーニングする態様を例にして説明を行ったが、これに限られるものではなく、例えば弾性を有する感光体ベルト、中間転写ベルト等をクリーニングするブレードにも適用することができる。
また、本実施の形態では、モノクロ画像を形成する画像形成装置について説明を行ったが、これに限られるものではなく、複数色のトナーによりフルカラー画像を形成する画像形成装置にも適用することができる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の概略構成を説明するための図である。 転写搬送ベルトおよびベルトクリーナにおけるブレードの構成を説明するための図である。
符号の説明
10…感光体ドラム、11…帯電器、12…レーザ露光器、13…現像器、14…転写前帯電器、15…転写部、16…クリーニング前帯電器、17…ドラムクリーナ、18…画像濃度センサ、20…転写ユニット、21…転写搬送ベルト、21a…基層、21b…コート層、22…駆動ロール、23…アイドルロール、24…転写ロール、25…ベルトクリーナ、25a…クリーナハウジング、26…ファーブラシ、27…ブレード、27a…ベース層、27b…接触層、28…回収トナー搬送オーガ、29…ホルダ、50…用紙トレイ、60…定着器

Claims (9)

  1. 回動可能に配設され、所定の搬送対象物を担持搬送するベルト部材と、
    前記ベルト部材の回動方向に直交する方向に沿って延び、当該ベルト部材に接触配置されるブレード部材とを有し、
    前記ブレード部材は、前記ベルト部材に当接する側に設けられるA層と、当該A層の当該ベルト部材と当接しない側に積層されるB層とを備え、
    前記ベルト部材、前記A層、前記B層の硬度が、A層>B層>ベルト部材、なる関係を有していることを特徴とするベルト搬送装置。
  2. 前記A層および前記B層が、JISA硬度で、70°<A層<B層≦99°、なる関係を有していることを特徴とする請求項1記載のベルト搬送装置。
  3. 前記A層および前記B層の厚みが、A層<ベルト部材<B層、なる関係を有していることを特徴とする請求項1記載のベルト搬送装置。
  4. 前記ブレード部材は、前記ベルト部材の回動方向に対向する方向に向かって配設されるドクターブレードであることを特徴とする請求項1記載のベルト搬送装置。
  5. 前記ベルト部材は、弾性を有するゴム材にて構成され、
    前記ブレード部材を構成する前記A層および前記B層が、特性の異なるゴム材にて構成されることを特徴とする請求項1記載のベルト搬送装置。
  6. 回動可能に配設され、所定の搬送対象物を担持搬送するベルト部材と、
    前記ベルト部材の回動方向に直交する方向に沿って延び、当該ベルト部材に接触配置されるブレード部材とを有し、
    前記ブレード部材は、前記ベルト部材に当接する側に設けられるA層と、当該A層の当該ベルト部材と当接する側とは反対側に設けられるB層とを備え、
    前記ベルト部材は、前記ブレード部材に接する側に設けられるC層と、当該C層の当該ブレードと当接する側とは反対側に設けられるD層とを備え、
    前記A層、前記B層、前記C層、前記D層の硬度が、A層>B層>C層、且つ、A層>B層>D層、なる関係を有していることを特徴とするベルト搬送装置。
  7. 前記A層、前記B層、前記C層、前記D層の厚みが、A層<B層、且つ、C層<D層、なる関係を有していることを特徴とする請求項6記載のベルト搬送装置。
  8. 前記A層、前記B層、前記C層、前記D層の厚みの比が、(A層/B層)<(C層/D層)、なる関係を有していることを特徴とする請求項7記載のベルト搬送装置。
  9. 前記A層と前記C層との間に働く摩擦力を(A層+C層)で表したとき、当該A層、前記B層、当該C層、前記D層間に働く摩擦力が、(A層+C層)<(B層+C層)<(A層+D層)<(B層+D層)、なる関係を有していることを特徴とする請求項6記載のベルト搬送装置。
JP2004381006A 2004-12-28 2004-12-28 ベルト搬送装置 Pending JP2006184796A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004381006A JP2006184796A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 ベルト搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004381006A JP2006184796A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 ベルト搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006184796A true JP2006184796A (ja) 2006-07-13

Family

ID=36737931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004381006A Pending JP2006184796A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 ベルト搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006184796A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008268426A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置および画像形成装置
JP2011034009A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Sharp Corp ベルトクリーニング装置および画像形成装置
JP2016126127A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 転写搬送装置及び画像形成装置
US9389547B1 (en) 2014-12-24 2016-07-12 Fuji Xerox Co., Ltd. Transfer-and-transport device and image forming apparatus
WO2017199874A1 (ja) * 2016-05-16 2017-11-23 バンドー化学株式会社 弾性体、及びその製造方法
WO2018235853A1 (ja) * 2017-06-21 2018-12-27 バンドー化学株式会社 弾性体、及びその製造方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10186890A (ja) * 1996-11-01 1998-07-14 Canon Inc 画像形成装置
JPH112942A (ja) * 1997-06-13 1999-01-06 Canon Inc 画像形成装置
JPH1184890A (ja) * 1997-09-01 1999-03-30 Canon Inc 画像形成装置
JP2001343874A (ja) * 2000-06-02 2001-12-14 Canon Inc クリーニングブレード、クリーニングブレードの製造方法、及び電子写真装置
JP2002062740A (ja) * 2000-08-17 2002-02-28 Ricoh Co Ltd クリーニング装置およびそれを備える湿式画像形成装置
JP2004053956A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Canon Inc 画像形成装置
JP2004184462A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2004191659A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及びこれに用いられる中間転写体

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10186890A (ja) * 1996-11-01 1998-07-14 Canon Inc 画像形成装置
JPH112942A (ja) * 1997-06-13 1999-01-06 Canon Inc 画像形成装置
JPH1184890A (ja) * 1997-09-01 1999-03-30 Canon Inc 画像形成装置
JP2001343874A (ja) * 2000-06-02 2001-12-14 Canon Inc クリーニングブレード、クリーニングブレードの製造方法、及び電子写真装置
JP2002062740A (ja) * 2000-08-17 2002-02-28 Ricoh Co Ltd クリーニング装置およびそれを備える湿式画像形成装置
JP2004053956A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Canon Inc 画像形成装置
JP2004184462A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2004191659A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及びこれに用いられる中間転写体

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008268426A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置および画像形成装置
JP2011034009A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Sharp Corp ベルトクリーニング装置および画像形成装置
US8244151B2 (en) 2009-08-05 2012-08-14 Sharp Kabushiki Kaisha Belt cleaning apparatus and image forming apparatus
US9389547B1 (en) 2014-12-24 2016-07-12 Fuji Xerox Co., Ltd. Transfer-and-transport device and image forming apparatus
JP2016126127A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 転写搬送装置及び画像形成装置
WO2017199874A1 (ja) * 2016-05-16 2017-11-23 バンドー化学株式会社 弾性体、及びその製造方法
JPWO2017199874A1 (ja) * 2016-05-16 2018-06-07 バンドー化学株式会社 弾性体、及びその製造方法
WO2018235853A1 (ja) * 2017-06-21 2018-12-27 バンドー化学株式会社 弾性体、及びその製造方法
JPWO2018235853A1 (ja) * 2017-06-21 2019-06-27 バンドー化学株式会社 弾性体、及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4933287B2 (ja) 画像形成装置用潤滑剤塗布装置及びこれを用いたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置
JP4447614B2 (ja) クリーニング装置、画像形成装置、クリーニング装置の制御方法、制御プログラムおよびコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2008164662A (ja) 画像形成装置
JP4208513B2 (ja) 画像形成装置
JP2008089771A (ja) クリーニング方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4336353B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2006053213A (ja) 画像形成装置
JP2006184796A (ja) ベルト搬送装置
US6594461B2 (en) Charger and image formation apparatus using the charger
JP4433697B2 (ja) 画像形成装置、クリーニング装置およびクリーニングブレード
JP2006234877A (ja) クリーニングブレードおよび画像形成装置
JP4314874B2 (ja) 画像形成装置
JP5560876B2 (ja) ベルト装置及び画像形成装置
JP2019148779A (ja) クリーニング装置、および画像形成装置
JP2009069799A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置並びに像保持体ユニット
JP2005189767A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4691951B2 (ja) 画像形成装置
JP2006030849A (ja) 画像形成装置
JP7242270B2 (ja) 画像形成装置
JP2002287597A (ja) クリーニング装置、およびそれを備える画像形成装置
JP2005351946A (ja) 画像形成装置
JP7166811B2 (ja) 画像形成装置
JP5793917B2 (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP4872538B2 (ja) クリーニング装置
JP2006091087A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100618

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Written amendment

Effective date: 20100826

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111115