JPH112942A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH112942A
JPH112942A JP9156812A JP15681297A JPH112942A JP H112942 A JPH112942 A JP H112942A JP 9156812 A JP9156812 A JP 9156812A JP 15681297 A JP15681297 A JP 15681297A JP H112942 A JPH112942 A JP H112942A
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JP
Japan
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transfer
photoreceptor
magnetic particles
transfer belt
charging
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Withdrawn
Application number
JP9156812A
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English (en)
Inventor
Marekatsu Mizoe
希克 溝江
Shuichi Aida
修一 會田
Yoshifumi Hano
祥史 杷野
Fumihiro Arataira
文弘 荒平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、転写工程で発生するドラム
や転写ベルトの傷を防止し、長期的に高画質を維持する
ことができる画像形成装置を提供することにある。 【解決手段】 本発明は、電子写真感光体の周囲に、磁
性粒子からなり、該電子写真感光体に接触配置された帯
電部材を有する帯電手段、露光手段、現像手段及び転写
ベルトを有する転写手段をこの順に有し、該現像手段が
転写後の電子写真感光体上に残留するトナーを実質的に
回収する画像形成装置において、該磁性粒子が70μm
未満の体積分布90%径を有し、5μm以上の体積分布
10%径を有し、該転写ベルトの硬度Hが30°以上9
0°以下であることを特徴とする画像形成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等に用いられる画像形成装置に関し、
特に磁気ブラシ帯電装置、ベルト式転写装置を有し、か
つ転写残トナーを現像器で回収するクリーナーレス画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来電子写真法としては一般には以下の
方法が用いられていた。
【0003】すなわち帯電手段及び画像露光手段により
感光体上に静電的潜像を形成し、次いで潜像をトナーで
現像を行って可視像(トナー画像)とし、紙等の転写材
にトナー画像を転写した後、熱・圧力等により転写材上
にトナー画像を定着して複写物を得る。この際、転写材
上に転写されずに感光体上に残ったトナー粒子(転写残
トナー)はクリーニングブレードなどのクリーニング手
段により感光体から除去される。
【0004】感光体に於ては、光導電性物質として種々
の有機光導電性物質が開発され、特に電荷発生層と電荷
輸送層を積層した機能分離型が搭載されている。
【0005】このような画像形成装置の帯電手段として
は、現在、コロナ放電を利用した手段から接触帯電手段
が多く用いられるようになっている。
【0006】接触帯電とは、例えばローラ、ブレードな
どの帯電部材を感光体表面に当接させ、その接触部分近
傍でパッシェンの法則で解釈されるような放電を形成
し、感光体を帯電させる方法であり、従来のコロナ放電
に比べ放電生成物やオゾン発生を極力抑えることが可能
になった。この中でも特に帯電部材として帯電ローラを
用いたローラ帯電方式が、帯電の安定性という点から好
ましく用いられている。
【0007】このような接触帯電は帯電部材から被帯電
体への放電によって行われるため、あるしきい値電圧以
上の電圧を印加する必要がある。
【0008】例えば感光層の厚さが約25μmの有機光
導電性物質を含有する感光体に対して帯電ローラを当接
させた場合、約640V以上の電圧を印加すれば感光体
の表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に対して
傾き1の線形で感光体表面電位が増加する(以後このし
きい値電圧を帯電開始電圧Vthと定義する)。
【0009】つまり、感光体表面電位Vdを得るために
帯電ローラにはVd+Vthという直流電圧が最低限必
要となる。しかし、環境変動等によって帯電ローラの抵
抗値が変動することがあり、感光体の電位を長期的に所
望の値に保つ為には高価な装置を必要とすることもあっ
た。
【0010】このため、更なる帯電の均一化を図るため
には特開昭63−149669号公報に開示されるよう
に、所望のVdに相当する直流電圧に2×Vth以上の
ピーク間電圧を持つ交流電圧を重畳した電圧を帯電ロー
ラに印加するDC+AC帯電方式が採用されるようにな
った。
【0011】これは交流電圧による電位のならし効果を
目的としたものであり被帯電体の電位は交流電圧の中央
であるVdに収束し、環境等の外乱には影響されにくい
特徴がある。
【0012】しかしながら前述したような帯電方法にお
いてもその本質的な帯電機構は帯電部材から感光体への
放電現象を用いているため、帯電に必要とされる電圧は
感光体表面電位以上が必要とされるのが現状であった。
【0013】そのために長期的な使用では、感光体表面
の摩耗や帯電部材と感光体の間では窒素酸化物などの放
電生成物が生成され感光体に付着し感度を低下させるこ
とがあった。
【0014】そこで、更なる耐久性を実現させる手段と
して、注入帯電が提案されている。
【0015】注入帯電とは従来の放電を利用していた帯
電方法に対し、感光体表面にあるトラップ準位に電荷を
直接注入する帯電方法であり、放電を抑え消費電力も低
減させたエコロジー的に優れた手段である。
【0016】具体的には磁性粒子を接触として感光体に
接触させる磁気ブラシ方式が知られている。磁気ブラシ
方式は、例えば磁力発生部材としてのマグネットロール
とマグネットロールの外周を覆って回転可能に設けられ
た非磁性の電極スリーブ(アルミ、SUS,導電性樹
脂)と、電極スリーブの表面にマグネットロールの磁力
により吸着されて保持される磁性粒子の層(磁気ブラ
シ)を備える。磁気ブラシは感光体に接触するように設
けられ、電極スリーブに電圧を印加することにより感光
体表面を所望の電位に帯電させることができる。
【0017】一方、画像形成装置の転写手段としては、
コロナ放電転写や接触式の転写体が知られている。
【0018】後者は前者に比べ、印加バイアスを低く設
定できることから、転写材背面への過剰な電荷供給に起
因していたトナーの飛び散りやオゾンの生成が抑えられ
る利点があり、エコロジーの立場から接触式の転写体が
広く使われるようになってきた。
【0019】接触式の転写体としては、芯金と円柱状の
弾性体から成るローラ形状、ドラム型の基体表面に弾性
層が形成されたドラム形状、複数の支持体に無端状の弾
性体を懸架して成るベルト形状等が実用化されている。
これらの中でも、転写材の搬送性、転写体配置設計の自
由度、装置本体の小型化などの立場からベルト形状の利
用が高まっている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述した様な
磁気ブラシ帯電においては、磁気ブラシを構成する磁性
粒子が脱離し帯電スリーブから感光体に付着することが
あった。このような場合、付着した磁性粒子は転写ベル
トとのニップ部に挟まれ感光体や転写ベルトに傷を発生
させてしまう。
【0021】この現象は、独立したクリーニング手段を
持たずに、現像同時クリーニング手段を有する、所謂ク
リーナーレスの画像形成装置に特に顕著に生じていた。
【0022】本発明の目的は、転写工程で発生する感光
体や転写ベルトの傷を防止し、長期的に高画質を維持す
ることができる画像形成装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、電子写
真感光体の周囲に、磁性粒子からなり、該電子写真感光
体に接触配置された帯電部材を有する帯電手段、露光手
段、現像手段及び転写ベルトを有する転写手段をこの順
に有し、該現像手段が転写後の電子写真感光体上に残留
するトナーを実質的に回収する画像形成装置において、
該磁性粒子が70μm未満の体積分布90%径を有し、
5μm以上の体積分布10%径を有し、該転写ベルトの
硬度Hが30°以上90°以下であることを特徴とする
画像形成装置である。
【0024】体積分布90%径が70μm未満である本
発明の磁性粒子は、圧接回転している感光体と転写ベル
トの間に存在した場合でも両者による圧迫を小さくする
作用が働き、硬度が90°未満である本発明の転写ベル
トを用いることにより、磁性粒子を感光体側に圧接する
圧力を低減させる作用が働くので、両者の作用により感
光体の傷を防止することが可能となる。
【0025】更には、転写ベルトが感光体側から磁性粒
子を圧接する圧力を吸収することができるので、感光体
の表面を長期的に保護すると共に新たに転写ベルトの表
面そのものを保護し転写中抜けを防止する作用が得られ
るので転写効率の向上が可能となる。
【0026】磁性粒子が70μm以上では転写工程に於
て圧接回転している感光体と転写ベルトの間で両者によ
る圧迫を受け感光体や転写ベルトに傷を与えることがあ
り、また接触密度が低下し特に低湿度条件下に於て十分
な帯電が得られないこともあるので好ましくない。磁性
粒子が5μm未満では、磁気ブラシの形成が不十分にな
ることがあるので長期的な使用で帯電性が不安定になる
ことがある。
【0027】以上により磁性粒子の粒度分布は、体積分
布90%径が70μm未満であり、体積分布10%径が
5μm以上であることが好ましく、より好ましくは体積
分布90%径が60μm未満である。
【0028】磁性粒子の体積分布径はレーザー回折式粒
度分布測定装置HEROS(日本電子(株)製)を用い
て、0.05μm〜200μmの範囲を32対数分割し
て測定した。
【0029】また、転写ベルトの硬度が90°を超える
と、転写工程において磁性粒子を感光体側に圧接する力
が働き感光体に傷を与えることになり、更には感光体と
の接触時に感光体削れを起こすことがあるので好ましく
ない。硬度が30°未満では、ベルト表面の耐摩耗性が
低下することから好ましくない。
【0030】以上より、転写ベルトの硬度Hは、30°
以上90°以下であることが好ましい。
【0031】ここで、転写ベルトの硬度Hは、30°以
上90°以下であることを特徴とするが、硬度の測定
は、JIS K−6301のA型硬度の測定法に準じて
いる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明における接触帯電部材は、
磁性中抵抗物質を磁気によって穂立ちさせて、この磁気
ブラシを感光体に接触させて帯電させる構成である。従
って磁気ブラシを構成する磁性粒子としては鉄、コバル
ト及びニッケル等の強磁性を示す元素を含む合金、ある
いはこれらの化合物等が用いられる。また、磁性粒子は
任意の抵抗範囲に調整することが可能であり、例えば、
酸化処理や還元処理等により達成することができる。具
体的には組成調整したフェライト、水素還元処理したZ
n−Cuフェライト及び酸化処理したマグネタイト等を
挙げることができる。
【0033】本発明の転写ベルト10の構成例を図1を
用いて具体的に説明する。
【0034】転写ベルトは、支持体、ベルト弾性体、電
極から成る。
【0035】支持体は、駆動軸11、従動軸12、張力
調整軸13から構成され、14は無端状のベルト弾性体
である。電極15は金属基体(ブレード、ローラ)と導
電性弾性体から成り、電極15により転写バイアスの印
加を行う。
【0036】このようなベルト弾性体としては、例え
ば、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチ
レンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポ
リビニリデンフルオライドなどのフッ素系樹脂、メチル
シリコーン、メチルフェニルシリコーン、シリコーンア
クリルなどのシリコーン系樹脂、ナイロン−6、ナイロ
ン−12、ナイロン−46、アラミド類などのポリアミ
ド系樹脂、PETなどのポリエステル系樹脂、PEやP
Pなどのポリオレフィン系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化
ビニール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネー
ト系樹脂、メラミン系樹脂、スチロール系樹脂、ポリメ
タクリル酸エステルなどのアクリル系樹脂、ポリアセタ
ール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ブタジエン樹脂、フェ
ノール系樹脂、EPDM、ポリブタジエンゴム、天然ゴ
ム、ポリイソプレン、SBR(スチレンブタジエンゴ
ム)、CR(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルブ
タジエンゴム)、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エピ
クロルヒドリンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン
エラストマー、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合体等の高分子材料などで
あり、これらは、単独もしくは2種類以上を使用するこ
とができる。また、使用形態としては、例えばソリッド
や発泡体などが挙げられる。
【0037】これらベルト弾性体は、導電剤を分散また
は付着させて導電性を調整することができる。
【0038】導電剤には、例えばアルミニウム、パラジ
ウム、鉄、銅、銀などの金属系の粉体や繊維、酸化亜
鉛、酸化すず、酸化チタン、硫化銅、硫化亜鉛などの複
合金属粉、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、
PAN系カーボン、ピッチ系カーボンなどのカーボン粉
があり、これらを単独または2種類以上組み合わせて用
いることができる。
【0039】また、ベルト弾性体に導電性を付与する手
段として、導電性高分子化合物を使用することも可能で
ある。
【0040】例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、
ポリキノリン、ポリフェニレン、ポリナフチレン、ポリ
アセチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアニリ
ン、ポリフェニレンビニレンや、これらモノマー誘導体
の重合物などであり、これらは単独または2種類以上組
み合わせて用いることができる。
【0041】このような導電剤の分散手段としては、ロ
ールニーダー、バンバリーミキサー、ボールミル、サン
ドグラインダー、ペイントシェーカー等を利用すること
ができる。
【0042】更にベルト弾性体は、繊維などから成る芯
体を埋め込み引張強度などを調製することも可能であ
る。
【0043】このような繊維としては、例えばナイロ
ン、ポリアミド類、PETなどのポリエステル類、PE
やPPなどのポリオレフィン類、ポリビニルアルコール
系、ポリ塩化ビニルやビニリデン系、ポリアクリロニト
リル系、ポリフェニレンサルファイド、ポリウレタン、
ポリフルオロエチレン、炭素繊維、ガラス繊維などがあ
る。
【0044】本発明の転写ベルトは、表面層を設けるこ
ともできる。
【0045】表面層は、現像剤の付着や紙粉(転写材の
一部)などによる汚染からベルト表面を保護する作用が
あり、これによりベルトの抵抗安定性および転写効率を
高い効率で維持することができるので種々の現像剤や転
写材を用いても高画質が得られる。
【0046】このような表面層としては例えば樹脂やゴ
ム材料を採用することができる。
【0047】表面層に用いる樹脂としては、例えばポリ
ウレタン、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタ
クリレート等のアクリル樹脂、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアセタール、ポリアリレート、ポリカーボネ
ート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹
脂等を挙げることができる。また、ゴム材としては、例
えば、EPDM、ポリブタジエン、天然ゴム、ポリイソ
プレン、SBR(スチレンブタジエンゴム)、CR(ク
ロロプレンゴム)、NBR(ニトリルブタジエンゴ
ム)、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒド
リンゴム等や、ブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン
−スチレンエラストマー等のポリスチレン系、ポリオレ
フィン系、ポリエステル系、ポリウレタン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、アクリル系樹
脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ブタジエン−アク
リロニトリル共重合体等の高分子材料を用いることがで
きる。
【0048】本発明においては、磁性粒子に表面層を設
けることにより、磁気ブラシを感光体のニップ部におけ
るトルクを低減させる作用が働き、感光体や転写ベルト
への負担をより軽減させることができる。これにより感
光体への負担を抑えながらニップ部を広げることも可能
となり、帯電安定性を向上させる効果も得られる。更に
は磁性粒子への現像剤付着が防止できるので感光体に付
着した磁性粒子が転写工程を通過する場合、転写中抜け
に影響を与えることがなくなる。
【0049】磁性粒子の表面は必ずしも表面層で完全に
被覆する必要はなく、上述したようにトルク軽減が発現
される領域であれば粒子表面が一部露出していてもよ
い。つまり表面層が不連続に形成されていてもよい。
【0050】かかる表面層は、磁性粒子の単位質量当り
表面層固形分が0.01〜20重量%が好ましい。0.
01質量%未満では、トルク調製が安定せず、また被覆
効果が十分ではなく剥がれが生じることがあり、20質
量%以上では、磁性粒子の流動性が低下し、長期的な均
一帯電性が困難になることがある。またコストアップに
もつながるので好ましくない。
【0051】かかる表面層は例えば樹脂、カップリング
剤などにより構成することができる。
【0052】樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオ
ロエチレン、テトラフルオロエチレンパーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体、ポリビニリデンフルオラ
イドなどのフッ素系樹脂、メチルシリコーン、メチルフ
ェニルシリコーン、シリコーンアクリルなどのシリコー
ン系樹脂、ナイロン−6、ナイロン−12、ナイロン−
46、アラミド類などのポリアミド系樹脂、PETなど
のポリエステル系樹脂、PEやPPなどのポリオレフィ
ン系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニール系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、メラミン系
樹脂、スチロール系樹脂、ポリメタクリル酸エステルな
どのアクリル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、酢酸ビニ
ール系樹脂、フェノール系樹脂などであり、これらは単
独または2種類以上を混合してもよく、更にはこれらの
共重合体でもよい。これらの中でも、少なくともフッ素
系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂またはポリ
オレフィン系樹脂のいずれか1種類以上から成ることが
好ましい。
【0053】カップリング剤としては、シラン系カップ
リング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム
系カップリング剤、カップリング剤で変性した樹脂、変
性シリコーンオイルなどであり、以下に具体例を示す。
【0054】シラン系カップリング剤としては、例え
ば、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルシラン、トリ
メチルクロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメ
チルジクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリル
ジメチルクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラ
ン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメ
チルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラ
ン、β−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチル
ジメチルクロルシラン、トリオルガノシリルメルカプタ
ン、トリメチルシリルメルカプタン、トリオルガノシリ
ルアクリレート、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジ
メチルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、
ジフェニルジエトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサ
ン、1.3−ジビニルテトラメチルジシロキサン、1.
3−ジフェニルテトラメチルジシロキサン、ジメチルポ
リシロキサン、フッ素原子を有するジメトキシメチルト
リフルオロプロピルシラン、トリフルオロプロピルトリ
メトキシシラン、窒素原子を有するアミノプロピルトリ
メトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、
ジメチルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジエチル
アミノプロピルトリメトキシシラン、ジプロピルアミノ
プロピルトリメトキシシラン、ジブチルアミノプロピル
トリメトキシシラン、モノブチルアミノプロピルトリメ
トキシシラン、ジオクチルアミノプロピルジメトキシシ
ラン、ジブチルアミノプロピルジメトキシシラン、ジブ
チルアミノプロピルモノメトキシシラン、ジメチルアミ
ノフェニルトリエトキシシラン、トリメトキシシリル−
γ−プロピルフェニルアミン、トリメトキシシリル−γ
−プロピルベンジルアミン等が挙げられる。
【0055】チタネート系カップリング剤としては、例
えばイソプロポキシトリイソステアロイルチタネート、
イソプロポキシトリス(ジオクチルパイロホスフェー
ト)チタネート、イソプロポキシトリ(N−アミノエチ
ル−アミノエチル)チタネート、テトラオクチルビス
(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テトラ
(2、2−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス
(ジトリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジオ
クチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネー
ト、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチ
タネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、
イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネー
ト、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタ
ネート、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタ
ネート、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)
チタネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタネー
ト、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイ
ト)チタネートなどである。
【0056】アルミニウム系カップリング剤としては、
例えばアセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレー
トを挙げることができる。
【0057】これら各種カップリング剤は、単独もしく
は2種類以上を合わせて用いることもできる。
【0058】カップリング剤で変性した樹脂としては、
例えば、シラン系カップリング剤変性シリコーン樹脂を
挙げることができ、このようなシラン系カップリング剤
としては、前記した通りであるが、中でもめときししら
ん類が好ましく、より具体的には、例えば3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、(N、N−ジメチル−3−
アミノプロピル)トリメトキシシラン、(N、N−ジエ
チル−3−アミノプロピル)トリメトキシシラン、N−
メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−
アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
ルシドキシプロピルトリメトキシシランなどである。更
には、N−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕−
4、5−ジヒドロイミダゾール、トリメトキシシリルプ
ロピルジエチレントリアミンなども使用される。
【0059】変性シリコーンオイルとしては、25℃に
おける粘度が0.5〜10000、好ましくは1〜10
00センチストークスのものが用いられ、例えばジメチ
ルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイ
ル、α−メチルスチレン変性シリコーンオイル、クロル
フェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイ
ル等が好ましい。
【0060】磁性粒子の表面層は、後述の磁性粒子の抵
抗領域を満足する範囲内で導電性粒子を分散させること
ができる。
【0061】導電性粒子としては、例えば、鉄、銅、銀
などの金属粉体、酸化亜鉛、酸化すず、酸化チタン、硫
化銅などの複合金属粉、カーボンブラックなどの導電性
カーボン、ポリピロールなどの電子共役性ポリマーなど
を挙げることができる。中でもカーボンブラックなどの
導電性カーボンが好ましい。
【0062】本発明の表面層は、コアとなる磁性粒子に
対し前述した有機材料を直接噴霧する方法、潤滑剤溶液
中に浸漬させた後乾燥させる方法、潤滑剤を適当な溶剤
に溶解または分散させコートした後溶剤を除去する方法
などがある。
【0063】上述のように、磁性粒子に表面層を設ける
ことによりトルクを低減できるが、中でも表面層にフッ
素成分を含有させることにより、トルク低減を広範囲で
調製することが可能となるので長期的に安定な帯電性が
得られる。また、磁性粒子への現像剤付着に関し更なる
防止効果が得られ細線再現性に優れるなど高画質が得ら
れる。
【0064】なお、本発明に用いられる帯電用磁性粒子
のコアとなる磁性粒子としては、ストロンチウム、バリ
ウム、希土類などの所謂ハードフェライト、または、マ
グネタイト、銅、亜鉛、ニッケル、マンガンなどのフェ
ライトが用いられる。
【0065】本発明においては、磁性粒子の体積抵抗値
が1×104Ωcm以上1×1011Ωcm以下であるこ
とが好ましい。
【0066】本発明の抵抗範囲に調整することにより急
激な温湿度変化を伴う条件下でも帯電部材の抵抗変動が
抑えられ安定な帯電性を得ることができる。
【0067】抵抗値が1×104Ωcm未満ではピンホ
ールリークが生じやすくなる傾向があり、1×1011Ω
cmを超えると低湿度条件下において高速機に適用させ
た場合、良好な帯電が困難になる傾向があるので、体積
抵抗値は1×104Ωcm以上1×1011Ωcm以下で
あることが好ましい。
【0068】磁性粒子の体積抵抗値は、図4に示される
主電極41及び上部電極42を配置したセルAに磁性粒
子47を充填した後、電極間に電圧を印加し、その時流
れる電流値から算出した。測定条件は、23℃、65
%、充填粒子とセルとの接触面積S=2cm2、厚みd
=1mm、上部電極42の荷重10kg、印加電圧10
0Vである。なお、図4中、43は絶縁物、44は電流
計、45は電圧計、46は定電圧装置、48はガイドリ
ングを示す。
【0069】次に、本発明の画像形成装置の概略構成を
図2により説明する。
【0070】本発明の画像形成装置は、帯電手段として
接触式の磁気ブラシ帯電器20、転写手段として接触式
の転写ベルト10、現像手段26として感光体上に残留
した転写残トナーを回収するクリーニング手段を兼ね備
えた二成分現像器を備え、独立したクリーニング手段は
持っていない。
【0071】20は磁気ブラシ帯電器であり、磁力発生
部材としてのマグネットロール21と、その外周を回転
可能に設けられたアルミニウム製の電極スリーブ22
と、電極スリーブの表面にマグネットロールの磁力によ
り保持される磁性粒子23からなる帯電部材(磁気ブラ
シ)を有し、電極スリーブから帯電のためのバイアスが
印加される。
【0072】24は感光体であり、一般にアルミニウム
製の中空ドラムに感光性材料を薄層コートしたものであ
る。
【0073】10は転写ベルトであり、図1に示した様
に支持体、ベルト弾性体、電極から構成される。
【0074】磁気ブラシ帯電器は、感光体に略平行に配
設され、一定の当接ニップ幅で感光体に圧接される。磁
気ブラシ帯電器は、所定のプロセススピードで回転する
感光体に対して、外部駆動を利用し周速差回転し感光体
の表面を逐次目標電位に帯電させる。
【0075】次に帯電処理された感光体表面はレーザー
ビーム25により露光を受け静電潜像を形成する。静電
潜像は、2成分現像剤方式の現像器26によりトナー像
として現像(反転現像)され、トナー像は転写ベルト1
0と感光体24との圧接部に給送されてくる転写材27
(普通紙など)に転写される。ここで転写ベルト10に
は電極から現像剤の帯電極性とは逆極性の転写バイアス
が印加されており、感光体からトナー像を静電的に転写
することができる。磁性粒子が磁気ブラシから脱離し感
光体に付着した場合、磁性粒子はこの転写工程に移動し
転写ベルト10と感光体24に圧接されるが、感光体や
転写ベルトに傷を与えることなく通過する。感光体上の
転写残トナーは磁気ブラシで一度取り込み、転写時に帯
電極性が反転してしまった残トナーのを帯電極性をそろ
えた後、感光体側に吐き出され現像手段で回収される。
【0076】トナー像の転写を受けた転写材は、定着装
置(不図示)に搬送され、定着を受けた後、高画質の画
像形成物となり機外に排出される。
【0077】本発明に用いられる電子写真感光体は特に
制限されるものではないが、支持体より最も離れて電荷
注入層を有するような感光体を用いることにより、印加
電圧にたいして、80%以上、更には90%以上の帯電
電位を得ることができる。従って、パッシェンの法則に
より解釈される接触帯電方法に較べて、更なるオゾンレ
ス帯電方法を実現することができる。この場合、DC電
圧のみによる帯電によりその印加電圧の90%以上の電
位を感光体上に形成することができる。好ましは、十分
な帯電性と画像流れをおこさない条件を満足するため
に、体積抵抗値が1×108Ωcm〜1×1015Ωcm
の範囲である電荷注入層を設けた感光体を使用する。よ
り好ましくは、画像流れなどの点から体積抵抗値が1×
1010Ωcm〜1×1015Ωcm、更に環境変動等も考
慮すると体積抵抗値が1×1012Ωcm〜1×1015Ω
cmのものを用いるのが好ましい。1×108Ωcmよ
り小さい体積抵抗値では静電潜像を保持できにくく、特
に高温高湿環境下において画像流れを発生し易い。1×
1015Ωcmより大きい抵抗値であると帯電部材からの
電荷を十分受け取ることができず、帯電不良を生じる傾
向にある。
【0078】電荷注入層としては、絶縁性の結着樹脂に
光透過性でかつ導電性の粒子を適量分散させて中抵抗と
した材料で構成することが可能であり、上記抵抗を有す
る無機層を形成することも有効な手段である。このよう
な機能層を表面に設けることによって、帯電部材より注
入された電荷を保持する役割をはたし、更に、像露光時
にはこの電荷を感光体支持体に逃がす役割をはたし残留
電位を低減させる。
【0079】ここで、電荷注入層の体積抵抗値は、表面
に導電膜を蒸着させたポリエチレンテレフタレート(P
ET)上に電荷注入層を作成し、これを体積抵抗測定装
置(ヒューレットパッカード社製4140B pAMA
TER)にて23℃、65%の環境で100Vの電圧を
印加し測定した。
【0080】導電性粒子の粒径は、透光性の観点から
0.3μm以下が好ましく、最適には、0.1μm以下
である。また、使用量は、結着樹脂100質量部に対し
て2〜250質量部、更には2〜190質量部であるこ
とが好ましい。2質量部よりも少ないと好ましい体積抵
抗値が得られにくく、250質量部を超えると膜強度が
低下する傾向があり、電荷注入層が削れやすくなる傾向
にある。電荷注入層の膜厚は、好ましくは、0.1〜1
0μm、最適には、1〜7μmである。
【0081】また、好ましくは、前記電荷注入層に滑材
粒子が含有される。効果としては、帯電時に感光体と帯
電部材の摩擦が低減されることに起因して、帯電に関与
するニップが拡大され帯電特性が向上することが挙げら
れる。また、感光体表面の離型性が向上するため、磁性
粒子が付着しにくくなる。特に滑材粒子としては、臨界
表面張力の低い、フッ素樹脂、シリコーン樹脂または、
ポリオレフィン樹脂を用いるのが好ましい。特に好まし
くは、4フッ化ポリエチレン樹脂がもちいられる。滑材
粒子の添加量は、好ましくは結着樹脂100質量部に対
して2〜50質量部、より好ましくは、5〜40質量部
である。2質量部より少ないと、滑材粒子の量が十分で
ないため、感光体帯電性の向上効果が十分でなくクリー
ナレス装置という観点からは、転写残トナーが増える傾
向にある。また、50質量部を超えると、画像の分解
能、感光体の感度が低下する傾向にある。
【0082】また、表面層に無機層を被覆する際は、そ
の下層の光導電層は、アモルファスシリコンであること
が好ましく、グロー放電等によってシリンダー上に阻止
層、光導電層及び電荷注入層を順次形成することが好ま
しい。
【0083】感光層としては、従来公知のいずれのもの
も使用できる。例えば、有機材料であれば、フタロシア
ニン顔料、アゾ顔料等があげられる。
【0084】更に、表面保護層と感光層の間に中間層を
設けることもできる。中間層は、保護層と感光層の接着
性を高め、あるいは電荷のバリアー層として機能させる
ことを目的とする。中間層としては、例えば、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂など市販の樹脂
材料が使用可能である。
【0085】また、感光体用の導電性支持体としては、
アルミニウム、ニッケル、ステンレス、スチールなどの
金属や合金、導電性膜を有するプラスチックあるいは硝
子、導電化した紙等を用いることができる。
【0086】(磁性粒子製造例1〜4)表1に示す体積
分布90%径及び10%径を有するCu−Znフェライ
トを調製した。平均粒径は、体積分布50%径である。
【0087】
【表1】
【0088】(磁性粒子製造例5)100部(質量部、
以下同様)の磁性粒子1をヘキサンで希釈したフッ素含
有シランカップリング剤(Dimethoxymeth
y1−3,3,3−trifluoropropyls
ilane、0.1部)の溶液に浸漬し、攪拌しながら
減圧蒸留を行いヘキサンを除去した。これを120℃乾
燥機で30分間加熱処理して磁性粒子5を得た。体積分
布90%径は45.4μm、体積分布10%径は21.
9μm、体積分布50%径は32.3μm、体積抵抗値
は5×107Ωcmであった。
【0089】(磁性粒子製造例6)100部の磁性粒子
3をメタノールで希釈したシランカップリング剤0.1
部(γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメト
キシシラン)の溶液に浸漬し、攪拌しながら減圧蒸留を
行いメタノールを除去した。これを120℃で50分間
加熱処理して磁性粒子6を得た。体積分布90%径は3
7.7μm、体積分布10%径は18.7μm、体積分
布50%径は26.8μm、体積抵抗値は2×108Ω
cmであった。
【0090】(磁性粒子製造例7)PMMAをグラフト
重合したパーフルオロアルキルメタクリレートをトルエ
ンで5%に調製した。この溶液に磁性粒子4及びカーボ
ンブラックを浸漬させ、加熱攪拌させながらトルエン溶
媒を除去し、更に120℃で1時間乾燥させて表面層を
形成し磁性粒子7を得た。体積分布90%径は35.3
μm、体積分布10%径は18.0μm、体積分布50
%径は25.5μm、体積抵抗値は4×108Ωcmで
あった。
【0091】(磁性粒子製造例8及び9)表2に示す体
積分布のCu−Znフェライトを調製した。
【0092】
【表2】
【0093】(感光体製造例1)感光体は負帯電用の有
機光導電性物質を用いた感光体であり、φ30mmのア
ルミニウム製のシリンダー上に以下の各機能層を設け
た。 (1)第1層 アルミニウムシリンダーの欠陥等をなら
すため、またレーザ露光の反射によるモアレの発生を防
止するために厚さ約20μmの導電層を設けた。導電層
は、導電性粒子を分散した樹脂層である。 (2)第2層 正電荷注入防止層(下引き層)であり、
アルミニウム支持体から注入された正電荷が感光体表面
に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果た
す。メトキシメチル化ナイロンから成る抵抗3×106
Ωcm、厚さ約1μmの中抵抗層である。 (3)第3層 電荷発生層であり、ジスアゾ系顔料を樹
脂に分散した厚さ約0.3μmの層である。レーザ露光
により正負の電荷対を発生する機能層である。 (4)第4層 電荷輸送層であり、ポリカーボネート樹
脂にヒドラジンを分散した厚約25μmのP型半導体層
である。感光体表面に帯電された負電荷はこの層を移動
することはできず、電荷発生層で発生した正電荷のみを
感光体表面に輸送することができる。
【0094】これを感光体1とする(表面層の体積抵抗
値1×1015Ωcm)。
【0095】(感光体製造例2)感光体製造例1におい
て、第4層の表面に電荷注入層として、光硬化性のアク
リル樹脂にSnO2超微粒子及び粒径約0.25μmの
四フッ化エチレン樹脂粒子を分散した。
【0096】具体的にはアンチモンをドーピングし低抵
抗化した粒径約0.03μmのSnO2粒子をアクリル
樹脂に対して110質量%分散した。更に四フッ化エチ
レン樹脂粒子を20質量%、分散剤を1.2質量%分散
した。このようにして調製した塗工液をスプレー塗工法
にて厚さ約2.5μmに塗工して電荷注入層とした。
【0097】これを感光体2とする。
【0098】なお、感光体の表面層の体積抵抗値は3×
1012Ωcmになった。
【0099】 (トナー製造例1) スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 (共重合質量比80:20) マグネタイト 100質量部 含金属アゾ顔料 2質量部 低分子量ポリプロピレン 3質量部
【0100】上記材料をヘンシェルミキサーで混合した
後に、130℃に設定したエクストルーダーにて混練し
た。得られた混練物を冷却し、カッターミルにより粗粉
砕した後に、ジェット気流を用いたジェットミルで微粉
砕し、風力分級して重量平均粒径7μmの黒色の磁性微
粉体を得た。この黒色微粉体100部に対して、シリコ
ーンオイルで疎水化処理をしたシリカ粉体1.0部をヘ
ンシェルミキサーを用いて外添しトナーを得た。
【0101】このトナーをシリコーン樹脂でコートした
フェライト系キャリア(平均径55μm)に対し7質量
部混合し2成分現像剤を得た。
【0102】(転写ベルトの製造例1)図3に転写ベル
ト30の構造を示す。
【0103】転写ベルト30は、基層31と表面層32
から成る。基層はポリイミド樹脂にカーボンブラックを
分散させ、体積抵抗値1×1013Ωcm、厚み80μm
に調製した無端状の樹脂ベルトである。表面層としてP
FA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体)を約6μmコートした。この
転写ベルトは、硬度が70°、体積抵抗値が1×1015
Ωcmである。これを転写ベルト1とする。
【0104】ベルトの支持は、基本構成は図1と同様で
あり、駆動軸11、従動軸12及び張力調整軸13から
成る。
【0105】15は、ベルト背面から感光体を押圧させ
ながらバイアスを印加するためのブレード型の電極であ
り、弾性部33はカーボンブラックを分散させたシリコ
ーンゴム(103Ωcm)、支持部はSUS製ブレード
34である。
【0106】(転写ベルトの製造例2)カーボンブラッ
クを分散させたウレタンゴムと繊維芯体から成る抵抗5
×1012Ωcm、厚み160μmの無端状ゴムベルト基
層を作製した。この表面にアクリル変性シリコーン樹脂
を約20μmコートし、硬度は50°、体積抵抗値3×
1014Ωcmの転写ベルト2を得た。
【0107】(転写ローラの製造例1)直径6mmのS
US製芯金にカーボンブラックを分散したアクリルゴム
発泡体(平均発泡径50μm)を形成させ外形12mm
に研磨した。体積抵抗値は2×109Ωcm、硬度は4
6°であった。これを転写ローラ1とする。
【0108】尚、転写ローラは、感光体に押圧させる為
の転写ばね及び感光体回転に対し従動回転するためのギ
ヤを取付けてある。
【0109】
【実施例】
(実施例1〜15)画像形成装置としてはレーザービー
ムを採用したデジタル複写機(キヤノン製:GP55、
プロセススピード150mm/s)を改造して使用し
た。
【0110】帯電は、マグネットロール、アルミニウム
製電極スリーブ、磁性粒子から成る接触式の磁気ブラシ
帯電器を配設した。電極スリーブは、マグネットロール
の外周を回転し、そのスリーブ表面でマグネットロール
の磁力により吸着保持された磁性粒子が磁気ブラシ層を
形成する。電極スリーブはコロにより感光体とのギャッ
プを0.5mmに保ちながら感光体に接触する。
【0111】現像は1成分現像方式からトナーの製造例
1で得た2成分現像剤の使用が可能なように2成分現像
方式に改造した。現像バイアスは−500Vの直流成分
と1.0kVpp(ピーク間電位)矩形波の交流成分の
重畳系とした。また、現像スリーブ回転は感光体回転に
対し対向に設定し、転写残トナーの回収を兼ねる構成に
した。
【0112】転写は、無端状の弾性ベルトを駆動軸、従
動軸、および張力調整軸で支持し、ベルト背面から感光
体を押圧させながらバイアスを印加するための電極ブレ
ードを取付けた。
【0113】更に従来のクリーニング装置(ブレード)
は取り去り、上述の現像器で転写残トナーを回収するこ
とによりクリーナレス画像形成装置とした。
【0114】本実施例に用いた画像形成装置において、
トナー像は転写ベルトにより転写材(普通紙)に転写さ
れるが、一部は転写残トナーとして感光体に残る。転写
残トナーは、少なくともその一部は極性が反転している
為に、一度、本発明の磁気ブラシ帯電器に取り込み帯電
極性と同極性に戻した後、感光体に吐き出し対向回転す
る現像器で回収する。
【0115】評価は、印字率6%の原稿にてA4横送り
10000枚連続通紙を行い、画像によるドラム傷の調
査を行った。更に画質評価として細線画像による解像度
再現性の調査を行った。
【0116】ここで、帯電部材に印加するバイアスは、
直流分−700V及びこの直流成分に交流成分1.0k
Vpp(矩形波)を重畳した2種類である。
【0117】ドラム傷及び細線再現性の評価レベルはそ
れぞれ表3及び4に従った。
【0118】
【表3】
【0119】
【表4】
【0120】磁性粒子、転写ベルト及び感光体について
表5に示す組み合わせで実施した。
【0121】磁性粒子は電極スリーブに170mg/c
2のコート量でコートした。
【0122】ここで、表中のDCは直流成分−700V
印加、重畳は直流成分−700Vと交流成分1.0KV
pp(矩形波、1kHz)印加を意味する。
【0123】
【表5】
【0124】表6に評価結果を示す。
【0125】本実施例により、ドラム傷の発生を抑え、
細線画像の解像度を維持することができた。
【0126】中でも、本発明の磁性粒子に表面層を付与
した磁性粒子は、傷防止と共に感光層の耐久削れを低減
させることができた。また、フッ素成分を含む表面層か
ら成る磁性粒子5及び7は、他の実施例に比べ転写中抜
け防止の効果がより優れており、細線再現性は長期的に
良好であった。
【0127】
【表6】
【0128】(比較例1〜5)磁性粒子、転写ベルト及
び感光体について表7に示す組み合わせで実施した。な
お、磁性粒子コート量及び帯電バイアスなどは実施例と
同様な条件で行った。
【0129】
【表7】
【0130】表8に比較例の評価結果を示す。
【0131】比較例では、耐久中にドラム傷の発生し、
細線画像の解像度低下が認められた。
【0132】
【表8】
【0133】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、感光体
傷の発生を防止することができるので、高画質を維持す
る効果が得られる。
【0134】更には、磁性粒子に表面層を付与すること
で、感光体の長寿命化および転写中抜け防止に顕著な効
果が認められ、細線の再現性など画質の更なる向上を達
成した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写ベルトの基本的構成を示す断
面図
【図2】本発明の画像形成装置を説明する断面概略図
【図3】本発明に係る転写ベルトの実施例を説明する断
面図
【図4】磁性粒子の体積抵抗値を測定する装置の概略構
成を示す断面図である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒平 文弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体の周囲に、磁性粒子から
    なり、該電子写真感光体に接触配置された帯電部材を有
    する帯電手段、露光手段、現像手段及び転写ベルトを有
    する転写手段をこの順に有し、該現像手段が転写後の電
    子写真感光体上に残留するトナーを実質的に回収する画
    像形成装置において、 該磁性粒子が70μm未満の体積分布90%径を有し、
    5μm以上の体積分布10%径を有し、該転写ベルトの
    硬度Hが30°以上90°以下であることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 磁性粒子が少なくとも一部に表面層を有
    する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 磁性粒子の表面層がフッ素成分を含有す
    る請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 磁性粒子の体積抵抗値が1×104Ωc
    m以上1×1011Ωcm以下である請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002148958A (ja) * 2000-11-16 2002-05-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd 転写ベルト
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KR100668880B1 (ko) * 2005-09-21 2007-01-12 기아자동차주식회사 풍절음을 방지하는 미러하우징
JP2016109966A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 コニカミノルタ株式会社 中間転写ベルトおよびその製造方法

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