JP3352413B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3352413B2
JP3352413B2 JP35955798A JP35955798A JP3352413B2 JP 3352413 B2 JP3352413 B2 JP 3352413B2 JP 35955798 A JP35955798 A JP 35955798A JP 35955798 A JP35955798 A JP 35955798A JP 3352413 B2 JP3352413 B2 JP 3352413B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、被記録画像に対応
して像担持体に形成された静電潜像を、現像剤により現
像して用紙等に記録する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式や静電記録方式を用
いた画像形成装置は、数多く考案されているが、図2に
従来の画像形成装置の1例を示したが、図2に従って装
置の概略構成並びに動作について簡単に説明する。図2
に示した画像形成装置において、コピー開始信号が入力
されると、感光体ドラム1の表面が、帯電器3によって
所定の電位になるように一様に帯電される。ユニット9
は、原稿照射用ランプ、短焦点レンズアレイ及びCCD
センサーが一体となって構成された原稿のリーダー部で
あるが、該ユニット9によって、原稿台8上におかれた
原稿G面に向けて、光を照射しながらの走査が行なわれ
ると、その照明走査光の原稿面反射光が、ユニット9内
の短焦点レンズアレイによって結像されて、CCDセン
サーに入射される。
【0003】ここで、CCDセンサーは、受光部、転送
部及び出力部より構成されており、上記のようにして入
射された原稿面反射光は、CCD受光部で光信号が電荷
信号に変えられ、転送部でクロックパルスに同期して順
次出力部へ転送され、更に、出力部において電荷信号を
電圧信号に変換され、増幅及び低インピーダンス化され
て出力される。このようにして、原稿面反射光として入
射されたアナログ信号に周知の処理が行なわれてデジタ
ル信号に変換され、デジタル化した画像信号がプリンタ
ー部へと送られる。そして、プリンター部においては、
上記の画像信号を受けてON、OFF発光される固体レ
ーザー素子の光を高速で回転する回転多面鏡によって走
査するレーザー露光手段2により、一様に帯電している
感光体ドラム1面上に原稿画像に対応した静電潜像の形
成が行なわれる。
【0004】次に、このようにして感光体ドラム1面上
に形成された静電潜像は、トナー粒子とキャリア粒子を
有する、所謂、2成分系現像剤が収容されている現像器
4にて現像されて、感光体ドラム1上にトナー像が形成
される。このようにして、感光体ドラム1上に形成され
たトナー像は、次に、転写装置7によって転写材上に静
電転写される。その後、転写されたトナー像を有する転
写材は、静電分離されて定着器6へと搬送され、ここで
熱定着がなされた後、定着画像として出力される。
【0005】図2に示した画像形成装置においては、上
記の画像形成で、トナー像が転写材上に転写された後の
感光体ドラム1の表面は、クリーナー5による転写残り
トナー等の付着汚染物の除去を受けた後、繰り返し画像
形成に使用されるように構成されている。そして、クリ
ーナー5によって回収された転写残りトナーは、通常の
場合、廃トナーとして廃棄処理されている。
【0006】しかし、このような廃トナーは、環境保護
の面からも、生じさせないことが好ましく、このため
に、近年では、クリーナー5を取り外し、現像装置4に
よって現像同時クリーニングを行なう、所謂、クリーナ
ーレス装置も出現している。現像同時クリーニングと
は、トナー像が転写された後に感光体ドラム1上に若干
残留したトナーを、次工程以後の現像時に、現像装置4
に印加する直流電圧と感光体ドラム1の表面電位間の電
位差である、かぶり取り電位差Vbackによって回収する
方法である。この方法によれば、転写残トナーは回収さ
れて次工程以後に用いられることになるため、廃トナー
をなくすことができる。又、クリーナーを設ける必要が
ないことから、装置内のスペースの面での利点も大き
く、装置を大幅に小型化できるようになる。
【0007】ところで、近年では、低オゾン発生及び低
消費電力等の利点を有することから、前述した感光体ド
ラム1の表面を一様に帯電させる帯電部材として、接触
帯電装置、即ち、被帯電体(感光体ドラム)に対して電
圧を印加した帯電部材を当接させることによって被帯電
体の帯電を行う方式の装置が実用化されてきている。そ
して、このような方式の帯電装置に用いる帯電部材とし
ては、帯電接触の安定性という点から、磁気ブラシが好
ましく用いられている。磁気ブラシ方式の接触帯電装置
では、導電性の磁性粒子を、直接マグネットに、或いは
マグネットを内包しているスリーブ上に磁気的に拘束さ
せて磁気ブラシを形成させて、該磁気ブラシを停止させ
た状態で、或いは回転させながら被帯電体に接触させ、
これに電圧を印加することによって帯電が開始される。
【0008】特に、このような接触帯電部材を用い、且
つ、被帯電体として通常の有機感光体上に導電性微粒子
を分散させた表層を有するものやアモルファスシリコン
感光体等を用いると、接触帯電部材に印加したバイアス
のうちの直流成分とほぼ同等の帯電電位を被帯電体表面
に得ることが可能になる。このような帯電方法のこと
を、特に注入帯電と称している。この注入帯電方法を用
いれば、被帯電体への帯電が、通常行われているような
コロナ帯電器を用いた場合と異なり、放電現象を利用し
ないで行なわれるので、完全なオゾンレス、且つ低電力
消費型の帯電が可能となるため、注目されてきている。
【0009】この磁気ブラシ方式の接触帯電装置を用い
て現像同時クリーニングを行なう方法の一例が、例え
ば、特開平9−096997号公報等に記載されてい
る。磁性粒子を用いる磁気ブラシ方式の接触帯電装置を
用いる場合は、導電ローラ等を用いる場合よりもトナー
による汚染に対して有利であり、又、転写残りトナーを
一時的に磁性粒子で回収した後に感光体上に戻すように
構成されており、転写残りのパターンが非パターン化さ
れて均一に吐き出されるため、像露光への影響も少なく
することが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、こ
のような接触帯電方式を用いた画像形成装置において、
クリーナー手段を具備せず、現像手段による残トナーの
現像同時回収を行ない、画像形成を長期間にわたって繰
り返すと、転写残りトナーが現像手段によって充分に回
収できなくなるために、先の画像が薄く残る現象である
“ポジゴースト”が発生する。この“ポジゴースト”
は、接触帯電部材の通過時に、転写残りトナーの下にあ
る部分の感光体ドラム1を均一に帯電できないために発
生する現象であり、かかる現象は、接触帯電部材がトナ
ーによって汚染されるとより顕著になる傾向がある。
【0011】上記した接触帯電部材の汚れに対しては、
接触帯電部材中に磁性粒子を包含させることにより、導
電ローラや導電ブラシを用いた場合よりも有利にでき
る。しかし、この場合には、通常、現像剤には電気抵抗
が比較的高いトナー粒子が用いられているので、長期間
にわたって使用すると、一時的にトナーが回収される接
触帯電部材中の磁性粒子に、トナー粒子の樹脂成分が融
着したり、トナー粒子の表面に外添されている外添剤が
付着することが生じ、磁性粒子を担持している導電性ス
リーブ表面の汚染等がより顕著に発生する。
【0012】上記の汚染要因の一つに、高い電荷を有す
るトナーによるものがある。即ち、高い電荷を有するト
ナーは、鏡映力の影響等により、帯電部材一時的に回
収された場合に帯電部材から感光体上へと吐き出されに
くくなり、この状態で磁性粒子同士や磁性粒子と磁性粒
子担持体との摩擦が繰り返されると、接触帯電部材への
融着の原因となる。そして、これらの現象により、接触
帯電部材の全体或いは一部分の抵抗が上昇することが起
こり、この結果、被帯電体である感光体ドラム表面を所
望の電位にまで帯電できなくなったり、帯電ムラが生じ
たりしてしまい、上記のポジゴーストやその他の画像不
良の発生の原因となるという欠点があった。
【0013】従って、本発明の目的は、現像手段が転写
残りトナーを回収する手段をも兼ねるクリーナーレス方
式であって、且つ、被帯電体(感光体ドラム)に対して
電圧を印加した帯電部材を当接させることによって被帯
電体の帯電を行う接触帯電方式として、接触帯電部材中
に磁性粒子を包含させた接触帯電手段を用いた画像形成
装置の場合に従来問題となっていた、高い電荷のトナー
や、トナーの鏡映力によって生じる、一時的に帯電部材
に回収されたトナーの感光体ドラムへの吐き出し効率を
高めて、これらのトナーが帯電部材を構成している磁性
粒子や磁性粒子担持体表面等に強固に付着してしまう現
象を有効に防止し、ポジゴーストの発生やその他の画像
不良の発生のない画像形成が行なえる画像形成装置を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、下記の本
発明によって達成された。即ち、本発明は、帯電部材を
当接させることによって像担持体を帯電させる接触帯電
手段を有し、且つ帯電された像担持体に対して像露光手
段により像露光を行なって静電潜像を形成し、該潜像を
現像剤担持体に担持させた現像剤によって現像してトナ
ー像を形成させるための現像手段を備え、更に、該現像
手段が上記トナー像を転写材に転写した後に上記像担持
体上に残留する残トナー粒子を回収するためのクリーニ
ング手段も兼ねる構成の画像形成装置において、上記帯
電部材が、磁性粒子を担持した磁性粒子担持体であっ
て、且つ、該磁性粒子担持体が、導電性若しくは半導電
性の微粉末を結着樹脂100重量部に対して20〜20
0重量部含有する樹脂層を基体表面に設けてなるもの、
或いは、導電性若しくは半導電性の微粉末を結着樹脂1
00重量部に対して20〜200重量部含有する樹脂ス
リーブであり、上記結着樹脂は、シリコーン樹脂、フッ
素樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアミド樹
脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂及びスチレン系樹脂から選ばれる少なくとも1種で
ることを特徴とする画像形成装置、更に好ましい形態
としては、上記導電性若しくは半導電性の微粉末が、グ
ラファイト又はカーボンブラックである画像形成装置で
ある。
【0015】即ち、本発明の画像形成装置は、上記構成
によって、帯電部材に、転写残りトナーを一次的に回収
させる構成を有しているにもかかわらず、帯電部材を構
成している磁性粒子担持体に担持されている磁性粒子中
に混入したトナーに好適な帯電量を持たせることによっ
て感光体ドラムへのトナーの吐き出し効率を高め、これ
によって、従来、高い電荷のトナーの発生やトナーの鏡
映力により生じていた帯電部材へのトナーの強固な付着
の発生を抑制している。この結果、本発明の画像形成装
置によれば、現像手段が像担持体上に残留した転写残ト
ナー粒子を回収するためのクリーニング手段をも兼ねる
クリーナーレス方式であり、且つ、像担持体を帯電する
帯電方式として接触帯電手段を用いた画像形成装置であ
りながら、従来のようなポジゴーストの発生やその他の
画像不良を生じることがなく、画像品位に優れる画像形
成が達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施形態を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。図1に本発明の画像形成装
置の概略断面図を示し、図3に本発明の画像形成装置を
主として特徴づける磁気ブラシ帯電器31の概略断面図
を示したが、以下、これらを参照しながら本発明の画像
形成装置について簡単に説明する。先ず、図1に示した
ように、本発明の画像形成装置は、先に説明した従来の
画像形成装置と比べると明らかなように(図2参照)、
感光体ドラム1上の転写残りトナーを回収するためのク
リーナー5と帯電器3とを有さず、その代わりに磁気ブ
ラシ帯電器31を有するものであること以外は同様であ
る。従って、原稿のリーダー部9及び潜像形成手段であ
るレーザー露光手段2等については、従来例と全く同様
の構成であるので説明を省略する。
【0017】先ず、本発明の画像形成装置を主として特
徴づける磁気ブラシ帯電器31について説明する。図3
に、その一例を示したが、本発明の画像形成装置で用い
る磁気ブラシ帯電器31としては、例えば、図3に示し
たように、帯電部材32が、磁性粒子35を担持した磁
性粒子担持体34からなり、該磁性粒子担持体34の内
部に固定マグネット33が設けられている構成のものが
挙げられる。本発明の画像形成装置においては、上記磁
性粒子担持体34が、導電性若しくは半導電性の微粉末
を含有する樹脂層を基体表面に設けてなるもの、或い
は、導電性若しくは半導電性の微粉末を含有する樹脂ス
リーブで構成されていることを特徴とする。以下、磁気
ブラシ帯電器31を構成する各部材の構成材料について
説明する。
【0018】先ず、磁性粒子担持体34上に担持され、
感光体ドラム1を帯電させるための帯電用の磁性粒子3
5としては、例えば、平均粒径が10〜100μm、飽
和磁化が20〜250emu/cm3、抵抗が102〜1
10Ω・cmのものが好適に使用できる。更に好ましく
は、感光体ドラム1にピンホールのような絶縁の欠陥が
存在することを考慮すると、その抵抗が106Ω・cm
以上であるものを用いることが好ましい。帯電性能をよ
くするには、できるだけ抵抗の小さいものを用いる方が
よい。図3に例示した磁気ブラシ帯電器31において
は、平均粒径25μm、飽和磁化200emu/c
3、抵抗が5×106Ω・cmの帯電用磁性粒子35を
用いた。又、帯電用磁性粒子35の材質としては、フェ
ライト表面を酸化及び還元処理して、上記のように抵抗
調整を行ったものを用いた。尚、この際に使用した帯電
用磁性粒子35の抵抗値は、底面積が228mm2の金
属セルに帯電用磁性粒子を2g入れた後、6.6kg/
cm2で加重し、100Vの電圧を印加して測定した。
【0019】先に説明したように、図3に示した磁気ブ
ラシ帯電器31では、磁性粒子担持体として、内部に固
定マグネット33が設けられた回転自在の外径16mm
の非磁性スリーブ34が用いられ、該非磁性スリーブ3
4上に上記したような帯電用磁性粒子が担持されて構成
されている。そして、図3に示したように、非磁性スリ
ーブ34に担持された帯電用磁性粒子35は、磁界によ
ってブラシ状に形成されていて、矢印A方向への非磁性
スリーブ34の回転に伴って搬送される。この際、非磁
性スリーブ34は、図3に示したように感光体ドラム1
に対してカウンター方向に回転している。図3に例示し
た磁気ブラシ帯電器31では、感光体ドラム1の回転速
度100mm/secに対して、非磁性スリーブ34が
150mm/secで回転している。本発明において
は、感光体ドラムと非磁性スリーブの回転速度の回転比
率が、1:0.5〜1:3となる条件で画像形成を行な
うことが好ましい。そして、非磁性スリーブ34に帯電
電圧を印加することにより、帯電用磁性粒子35から電
荷が感光体ドラム1の表面に与えられ、この結果、感光
体ドラム1には、帯電電圧に対応した電位に帯電され
る。尚、非磁性スリーブの回転速度については、速いほ
ど帯電均一性が良好になる傾向にある。
【0020】ここで、上記した磁気ブラシ帯電器31で
用いることのできる非磁性スリーブ(磁性粒子担持体)
の構成材料について説明する。本発明の画像形成装置に
おいては、磁性粒子担持体34として、導電性若しくは
半導電性の微粉末を含有する樹脂層を基体表面に設けて
なるもの、或いは、導電性若しくは半導電性の微粉末を
含有する樹脂スリーブを用いる。その際に使用する導電
性若しくは半導電性の微粉末としては、例えば、アルミ
ニウム、銅、ニッケル、銀等の金属粉体;チタン酸カリ
ウム、バリウムフェライト等の金属化合物;金属短繊
維;カーボンファイバー;例えば、酸化アンチモン、酸
化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛等の導電性金属酸化
物;例えば、カーボンブラック、グラファイト等の導電
性粉体等が挙げられる。これらの微粉体の中では、グラ
ファイト、特に結晶性グラファイトが、導電性と共に潤
滑性を有し、且つ、非磁性スリーブへのトナー付着を軽
減可能であることから、好適に用いられる。
【0021】結晶性グラファイトは、天然黒鉛と人造黒
鉛とに大別される。ここで、人造黒鉛とは、ピッチコー
クスをタールピッチ等により固めて、1,200℃位で
一度焼成してから黒鉛化炉に入れ、2,300℃位の高
温で処理することにより、炭素の結晶を成長させて黒鉛
に変化させたものである。一方、天然黒鉛は、永い間の
地熱と地下の高圧とによって完全に黒鉛化したもので地
中から産出する。これらの黒鉛は種々の優れた性質を有
しており、工業的に広い用途を持っている。これらいず
れの黒鉛も、暗灰色ないし黒色の光沢のある非常に柔ら
かい滑性のある炭素の結晶物であり、鉛筆等に利用され
ている他、耐熱性、化学的安定性があるため、潤滑材
料、耐火性材料、電気材料等として、粉末や固体或いは
塗料の形態で利用されている。結晶構造は、六方晶系と
して菱面晶系に属するものがあり、完全な層状構造を有
している。又、電気的特性に関しては、炭素と炭素の結
合の間に自由電子が存在し、電気の良導体となってい
る。本発明においては、天然及び人工のどちらの黒鉛で
も使用することができ、使用する黒鉛の粒径は、0.5
μm〜20μm程度のものが好ましい。
【0022】又、本発明で用いる好ましい導電性微粉末
の1例であるカーボン微粒子(カーボンブラック)とし
ては、導電性のアモルファスカーボンを使用することが
できる。導電性のアモルファスカーボンは、一般的には
「炭化水素又は炭素を含む化合物を空気の供給が不十分
な状態で燃焼又は熱分解させてできる結晶子の集合体」
と定義されている。特に電気伝導性に優れるため、高分
子材料に充填して導電性を付与したり、添加量をコント
ロールすることによって、ある程度任意の導電度を得る
ことができるため、導電材料として広く普及している。
本発明で使用する導電性のアモルファスカーボンの粒子
径としては、10nm〜80nmのものが好ましく、1
5nm〜40nmのものがより好ましい。
【0023】本発明の画像形成装置で使用する帯電部材
を構成する非磁性スリーブの好ましい形態としては、第
1に、その表面に、上記の如き導電性若しくは半導電性
の微粉末と結着樹脂とからなる樹脂層が形成したものが
挙げられる。この際に、形成される樹脂層は、上記した
微粉末を、樹脂層を構成する結着樹脂100重量部に対
して20〜200重量部、好ましくは30〜150重量
部の割合で添加されたものであることが好ましい。即
ち、添加量が20重量部より少ない場合は、添加した導
電性微粉末の作用が乏しく、非磁性スリーブ上のトナー
の帯電量の好適化や均一化が図りにくくなり、一方、添
加量が200重量部よりも多い場合は、結着樹脂中での
微粉末の分散が不均一になり易くなるばかりでなく、膜
自体の強度についても劣化し易くなる傾向がある。更
に、この場合には、非磁性スリーブ自体の導電度が高く
なり、トナーに適正なトリボを付与することが困難にな
る傾向がある。
【0024】上記樹脂層を構成する結着樹脂としては、
例えば、スチレン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエーテル
スルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレン
オキサイド樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、繊維素
系樹脂、アクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂;エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、シリ
コーン樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂;或いは
光硬化性樹脂等を使用することができる。中でもシリコ
ーン樹脂やフッ素樹脂のような離型性のあるもの、或い
はポリエーテルスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアミド樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ス
チレン系樹脂のような機械的性質に優れたものがより好
ましい。
【0025】本発明で使用する非磁性スリーブを構成す
る樹脂層を形成する方法としては、前記微粉末と上記結
着樹脂とを含む塗工液を非磁性スリーブ基体に塗布及び
乾燥させて被覆層を形成し、樹脂コートスリーブを作製
する方法が挙げられる。具体的には、例えば、前記原料
混合物をサンドミル等の分散器を用いて、微粉末を十分
に樹脂中に分散させた後、得られた分散液を有機溶媒を
用いて希釈して塗工液とし、得られた塗工液をスプレー
法により非磁性スリーブ基体に塗布し、乾燥及び硬化さ
せて樹脂被覆層を形成すればよい。樹脂層を表面に設け
る基体としては、SUSやアルミニウム等の非磁性の導
電体材料を使用することが好ましい。
【0026】又、本発明の画像形成装置で使用する帯電
部材を構成する非磁性スリーブの第2の好ましい形態と
しては、導電性若しくは半導電性の微粉末を含有する樹
脂スリーブが挙げられる。この場合には、先に挙げたよ
うな導電性若しくは半導電性の微粉末を含有する樹脂を
用いて樹脂スリーブを成形することによって形成でき
る。成形した樹脂スリーブを基体に担持させて構成した
ものでもよい。この際に用いる結着樹脂としては、押出
成形或いは射出成形が可能なものであれば如何なるもの
でも使用できるが、特に結晶性樹脂が好ましく使用でき
る。即ち、結晶性樹脂は、樹脂結晶域の周面に沿って含
有させた微粉末の通路が生じ易いので、同一導電度の樹
脂スリーブを形成した場合に、非晶性樹脂よりなるマト
リックスを使用した場合と比して、使用する微粉末の量
が少なくて済むので好ましい。この際に使用し得る結晶
性樹脂としては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレンオキサイ
ド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等が好適に使
用できる。又、上記樹脂スリーブを形成するための樹脂
/微粉末複合材料を製造するためには、例えば、結晶樹
脂を二軸混練押出機で混練しながら、前記微粉末を添加
し、混練物をペレタイザーでペレット化すればよい。
【0027】本発明の画像形成装置に用いられる像担持
体としての感光体ドラムには、通常用いられている有機
感光体等を用いることができるが、本発明においては、
望ましくは、有機感光体上にその抵抗が109〜1014
Ω・cmの材質を有する表面層を持つものや、アモルフ
ァスシリコン感光体等を用いると、電荷注入帯電を実現
でき、オゾン発生の防止並びに消費電力の低減に効果が
ある。又、帯電性についても向上させることが可能とな
る。
【0028】これらの感光体ドラムは、先に説明した本
発明の画像形成装置を特徴づける帯電部材によって一様
に帯電され、帯電された像担持体に対して像露光手段に
より像露光が行なわれて静電潜像が形成される。そし
て、本発明の画像形成装置においては、このようにして
形成された潜像を現像剤担持体に担持させた現像剤によ
って現像してトナー像を形成させる現像手段を有する。
【0029】ここで現像工程について説明する。一般的
な静電潜像の現像方法として、先ず、キャリアを用いな
い1成分接触現像法としては、現像剤に非磁性トナーを
用いる場合には、ブレード等で現像剤担持体(現像スリ
ーブ)上にコーティングし、磁性トナーを用いる場合に
は、磁気力によって現像スリーブ上にコーティングし
て、現像スリーブ上に担持させて感光体ドラムと対峙し
ている現像領域へと搬送し、感光体ドラムに対して非接
触状態で現像する方法(1成分非接触現像)、上記のよ
うにして現像スリーブ上にコーティングされたトナーを
感光体ドラムに対して接触状態で現像する方法(1成分
接触現像)に大別される。更に、キャリアを用いる2成
分接触現像法としては、トナー粒子に対して磁性のキャ
リアを混合したものを現像剤として用い、磁気力によっ
て現像剤を現像領域に搬送して、感光体ドラムに対して
接触状態で現像する方法(2成分接触現像)と上記の2
成分系現像剤を非接触状態にして現像する方法(2成分
非接触現像)に大別される。これらの中でも、画像の高
画質化や高安定性の面から、2成分接触現像法が多く用
いられている。
【0030】次に、本発明の画像形成装置において、感
光体ドラム上に形成された静電潜像を現像する具体的な
場合として、図4に示した現像装置4を用いて2成分磁
気ブラシ法により顕像化する現像工程と、この場合の現
像剤の循環系について以下説明する。先ず、現像スリー
ブ11は、感光体ドラムの回転方向に対してカウンター
方向に回転し、これに伴い汲み上げられた現像剤は、搬
送される過程において、現像スリーブ11に対して垂直
に配置された規制ブレード15によって層厚が規制さ
れ、現像スリーブ11上に薄層形成される。ここで現像
スリーブ11上に薄層形成された現像剤が現像主極に搬
送されてくると、磁気力によって穂立ちが形成される。
この穂状に形成された現像剤によって、前記した感光体
ドラム1上の静電潜像は現像される。その後、N極、N
極の反発磁界によって現像スリーブ11上の現像剤は、
現像容器16内に戻される。
【0031】現像スリーブ11には図示しない電源から
直流電圧及び交流電圧が印加されるが、一般に、2成分
系現像法においては、交流電圧を印加すると現像効率が
増して画像は高品位になるが、逆にかぶりが発生し易く
なるという危険も生じる。このため、通常、現像装置4
に印加する直流電圧と感光体ドラム1の表面電位間に電
位差を設けることによって、かぶりを防止している。こ
のかぶり防止のための電位差をかぶり取り電位
(Vback)と呼ぶが、このように電位差を設けることに
よって、現像時に非画像領域にトナーが付くのを防止す
るのと共に、本発明の画像形成装置のようなクリーナー
レス装置においては、転写残りトナーの回収も行なって
いる。
【0032】上記のような現像工程によって感光体ドラ
ム表面に形成されたトナー像は、図1に示すように、次
いで転写装置7により記録材上に転写される。図1に示
した装置では、転写装置7は、無端状のベルト71を駆
動ローラー72及び従動ローラー73間に懸架し、図1
中の矢印D方向に回動される。更に、転写装置7内には
転写帯電ブレード74が備えられており、該転写帯電ブ
レードによって、転写帯電ベルト71の内側から感光体
ドラム1方向に加圧力を発生しつつ、高圧電源より給電
されることで記録材の裏側からトナーと逆極性の帯電が
行われる結果、感光体ドラム1上のトナー像が順次記録
材の上面に転写される。その後、転写材は定着器6へと
搬送され、トナー像が熱定着されて画像が出力される。
【0033】以上のようにして画像出力が終了した感光
体ドラム1上には、転写残りトナーが残される。しか
し、本発明の画像形成装置は、図2に示した従来の画像
形成装置のようにクリーニング手段を具備していないた
め、転写残りトナーを有した状態で磁気ブラシ帯電器3
1による帯電が行なわれることになる。この結果、転写
残りトナーは、再度行なわれる感光体ドラムの帯電工程
時に、帯電用磁性粒子で構成された磁気ブラシによる摺
擦によって磁気ブラシ帯電器31によって一時的に回収
される。そして、回収された転写残りトナーは、帯電用
磁性粒子との摩擦帯電によって正規の帯電極性に揃えら
れ、感光体ドラム上に吐き出される。これは、先に説明
したように、印加バイアスよりも帯電電位の方が若干低
くなっているために生じる。更に、このようにして感光
体ドラム上に吐き出された転写残りトナーは、現像工程
時に、かぶり取り電位(Vback)によって、現像器4に
現像と同時に回収され、且つ、再利用される。
【0034】先に説明したように、以上のようにして画
像出力が行われた場合に、磁気ブラシ帯電器31に一時
的に回収された転写残りトナーが感光体ドラムに確実に
戻されない場合には、帯電用磁性粒子と一部の転写残り
トナーの摺擦によって、帯電用磁性粒子に、トナーの融
着や外添剤の付着等が発生し、帯電用磁性粒子の抵抗を
高めてしまう現象が発生する。しかし、本発明の画像形
成装置においては、帯電用磁性粒子を担持するための磁
性粒子担持体が、先に述べた特定の構成を有するため、
一時的に回収されて帯電用の磁性粒子中に混入したトナ
ーに好適な帯電量を持たせることが可能となり、この結
果、感光体ドラムへのトナーの吐き出し効率を高めるこ
とができ、従来、高い電荷のトナーの発生やトナーの鏡
映力により生じていた帯電部材へのトナーの強固な付着
の発生が有効に抑制される。
【0035】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。 実施例1 本実施例においては、表面に樹脂層が設けられた非磁性
スリーブを用いた。先ず、非磁性スリーブ基体として、
アルミニウム引抜円筒の表面に、サンドブラスト処理を
行って凹凸面を形成し、この凹凸面上に、下記のように
して樹脂被膜層を形成して本実施例で使用する非磁性ス
リーブを作製した。このようにして得られた非磁性スリ
ーブの形状は、外径16mm、挿入部内径14.4m
m、肉厚0.7mm、長さ248mmであった。
【0036】上記サンドブラス処理は、アランダムの砥
粒で行った。ブラストには一般的なエアー方式のサンド
ブラスト機(不二製作所ニューマブラスタ)を用い、次
の処理条件にてブラスト処理を行い、表面粗度(Ra)
2.5μmの非磁性スリーブ基体を得た。 ・ブラスト砥粒:アランダム100番 ・ブラスト圧力:2.5kg/cm2 ・処理時間:60sec ・回転数:20rpm
【0037】次に、上記で得られた非磁性スリーブ基体
の表面に、グラファイト微粒子及びカーボンブラック微
粒子を含有した下記組成の塗工液を塗工して、被膜層を
形成した。得られた樹脂コートスリーブの表面粗さはR
aで3.0μmであった。 ・樹脂:フェノール樹脂 100重量部 ・グラファイト:平均粒径(7μm) 45重量部 ・カーボン:平均粒径(0.2μm) 5重量部 ・溶剤:IPA(イソプロピルアルコール) 100重量部
【0038】本実施例においては、感光体ドラムとし
て、下記の方法で負帯電の有機感光体上に表面層が設け
られたものを使用した。即ち、直径30mmのアルミニ
ウム製のドラム基体上に、表面層として、下から順に下
記の第1〜第5の5つ機能層を設けた感光体ドラムを用
いた。
【0039】先ず、第1層は、アルミニウム基体(以下
アルミ基体と称する)の欠陥等をならすために設けられ
ている下引き層であり、厚さ20μmの導電層である。
その上に設けられた第2層は、正電荷注入防止層であ
り、アルミ基体から注入された正電荷が感光体表面に帯
電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たす。
該第2層は、メミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロン
によって106Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ1μ
mの中抵抗層である。
【0040】第3層は電荷発生層であり、ジスアゾ系の
顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、露
光を受けることによって正負の電荷対を発生する。第4
層は電荷輸送層であり、ポリカーボネイト樹脂にヒドラ
ゾンを分散させたものであり、P型半導体である。従っ
て、感光体表面に帯電された負電荷はこの層を移動する
ことができず、電荷発生層で発生した正電荷のみを感光
体表面に輸送することができる。
【0041】第5層は電荷注入層であり、絶縁性樹脂の
バインダーにSnO2超微粒子を分散した材料からなる
塗工層である。具体的には、先ず、絶縁性樹脂に、光透
過性の絶縁フィラーであるアンチモンをドーピングして
低抵抗化(導電化)した粒径約0.03μmのSnO2
粒子を、樹脂に対して70重量%の割合で分散して調合
した塗工液を、第4層の上に塗工することによって得ら
れる。塗工液の塗工方法としては、ディッピング塗工
法、スプレー塗工法、ロール塗工法、ビーム塗工法等の
適当な塗工法にて、第4層の上に厚さ約3μmに塗工し
て塗工層を形成し、電荷注入層とした。
【0042】又、本実施例で用いた磁気ブラシ帯電器3
1においては、上記のような構成の感光体ドラム1に対
して形成される帯電部材を構成している帯電用磁性粒子
との接触ニップ幅dを約6mmになるよう調整した(図
3参照)。又、感光体ドラム1を帯電させるための帯電
条件としては、−650Vの直流バイアスを帯電器31
の非磁性スリーブに印加した。
【0043】図4は、上記のような構成の感光体ドラム
1の表面に形成される静電潜像を現像する場合に本実施
例で用いた現像装置の概略図である。本実施例では、2
成分系現像剤を用いた磁気ブラシ現像方式の現像装置を
用いた。図中11は、現像スリーブ、12は現像スリー
ブ11内に固定配置されたマグネットローラー、13及
び14は、現像剤の攪拌スクリュー、15は、現像剤を
現像スリーブ11表面に薄層形成するために配置された
規制ブレード、16は、現像剤を収納するための現像容
器である。本実施例においては、上記現像スリーブ11
が、少なくとも現像時において、感光体ドラム1に対し
最近接領域が約500μmになるように配置されてお
り、更に、現像剤が感光体ドラム1に対して接触する状
態で現像できるように構成されている。又、現像スリー
ブ11には図示しない電源から直流電圧及び交流電圧が
印加されるが、本実施例では、直流電圧として−480
V、交流電圧としてVpp=1,500V、V=3,0
00Hzを印加した。一般に、2成分系現像法において
は交流電圧を印加すると現像効率が増し、画像は高品位
になるが、逆にかぶりが発生し易くなるという危険も生
じる。このため、通常、現像装置4に印加する直流電圧
と感光体ドラム1の表面電位間に電位差を設けることに
よって、かぶりを防止することを実現している。このか
ぶり防止のための電位差をかぶり取り電位(Vback)と
呼ぶが、この電位差によって現像時に非画像領域にトナ
ーが付くのを防止するのと共に、クリーナーレス装置に
おいては、転写残りトナーの回収も行なわれる。
【0044】本実施例において用いた2成分系現像剤
は、平均粒径6μmのネガ帯電トナーに対して、平均粒
径20nmの酸化チタンを重量比1.0%、平均粒径2
0nmのシリカを重量比1.0%の割合で外添し、トナ
ー粒子の表面に付着させたトナーを用い、これと混合さ
せる現像用磁性キャリアとしては、飽和磁化が205e
mu/cm3の平均粒径35μmの磁性キャリアを用い
た。この際、上記トナーに対して現像用磁性キャリアを
重量比8:92で混合して、2成分系現像剤としたもの
を用いた。本実施例において用いた上記構成の2成分系
現像剤中のトナーは、その摩擦帯電量が約−25×10
−3C/kgであった。
【0045】ここで、本発明で用いたトナーの摩擦帯電
量の測定方法について図面を用いて説明する。図5は、
トナーのトリボ電荷量を測定する装置の説明図である。
先ず、底に800メッシュのスクリーン43のある金属
製の測定容器42に、測定用試料である2成分現像剤を
約0.5〜1.5g入れて金属製の蓋44をし、この時
の測定容器42全体の重量を量りW1(kg)とする。
測定用試料には、摩擦帯電量を測定しようとするトナー
粒子と磁性キャリアを重量比で5:95で混合した2成
分現像剤を50〜100ml容量のポリエチレン製のビ
ンに入れ、約10〜40秒間手で振とうしたものを用い
る。
【0046】次に、吸引機41(測定容器42と接する
部分は少なくとも絶縁体)において、吸引口47から吸
引し風量調節弁46を調節して真空計45の圧力を25
0mmAqとする。この状態で充分、好ましくは2分間
吸引を行ってトナーを吸引除去する。この時の電位計4
9の電位をV(ボルト)とする。ここで48はコンデン
サーであり容量をC(F)とする。又、吸引後の測定容
器42全体の重量を量り、W2(kg)とする。これら
の測定値から、トナーの摩擦帯電量は下式のごとく計算
される。
【数1】
【0047】上記した現像工程によって感光体ドラム表
面に形成されたトナー像は、次いで転写装置によって記
録材に転写されるが、画像出力の終わった感光体ドラム
1上には、転写残りトナーが残されている。本実施例の
画像形成装置においてはクリーニング手段を具備してい
ないため、上記の状態で磁気ブラシ帯電器31による帯
電を行うこととなる。転写残りトナーは、帯電工程時
に、帯電用磁性粒子で構成された磁気ブラシによる摺擦
によって一時的に磁気ブラシ帯電器31に回収される。
このようにして回収された転写残りトナーは、帯電用磁
性粒子との摩擦帯電によって正規の帯電極性(本実施例
においてはネガ極性)に揃えられ、感光体ドラム上に吐
き出される(印加バイアスよりも帯電電位の方が若干低
くなるため)。このようにして感光体ドラム上に吐き出
された転写残りトナーは、現像工程時にかぶり取り電位
(Vback)によって現像器4に現像と同時に回収され、
且つ、再利用される。
【0048】以上のような工程で画像出力を行うと、磁
気ブラシ帯電器31に一時的に回収された転写残りトナ
ーが感光体ドラムに確実に戻されない場合、帯電用磁性
粒子と一部の転写残りトナーの摺擦によって、帯電用磁
性粒子にトナーの融着や外添剤の付着等が発生し、帯電
用磁性粒子の抵抗を高めてしまう現象が発生する。ここ
で、回収された転写残りトナーの吐き出し性に大きく関
係するトナーの帯電量による依存性について説明する。
以上のことを検討すべく、トナーの帯電量を変えるため
に、帯電用磁性粒子にコートするコート剤の種類を下記
の5種類に変えた帯電用磁性粒子を用意した。このとき
に用いたコート剤としては、シリコーン樹脂にカーボン
ブラック等の導電性粒子を分散させ、所望の値に抵抗調
整されたコート剤を生成し、帯電用磁性粒子に対して
1.0重量%の割合でコーティングして用いた。この際
に用いる樹脂としては、その他、例えば、シリコン系、
フッ素系、アクリル系等の樹脂を用いることもできる。
【0049】表1に、上記のようにして調製したA、
B、C、D及びEの5種類の帯電用磁性粒子を用いた場
合におけるトナーの摩擦帯電量(C/kg)を測定した
結果を示した。測定用試料に、摩擦帯電量を測定しよう
とするトナー粒子と帯電用磁性粒子を重量比で3:97
で混合したものを用いた以外は、上記と同様の方法で測
定した。
【0050】
【表1】表1 各帯電用磁性粒子を用いた場合のトナー
の摩擦帯電量等(非磁性スリーブに樹脂コートが行われ
ていないもの使用)
【0051】更に、表1に、上記の摩擦帯電量の測定で
用いた重量比で混合した帯電用磁性粒子とトナーの各混
合体を帯電用磁性粒子として用い、且つ、非磁性スリー
ブとして、本発明で使用したような樹脂コートが行われ
ていないものを用い、この状態で100枚連続通紙を行
った後の帯電用磁性粒子中のトナーの存在比率(%)を
測定した結果も示した。表1からもわかるように、トナ
ーの摩擦帯電量が、正規帯電極性の逆の場合と(A参
照)、正規帯電極性側で高い帯電量となる場合(E参
照)、トナーの存在比率が高くなっている。これは、正
規帯電極性の逆の(A)の場合には、通常印加バイアス
よりも帯電電位の方が若干低くなるため、電界的に非磁
性スリーブ側に引き寄せられることにより、正規帯電極
性側で高い帯電量の(E)の場合には、帯電用磁性粒子
や非磁性スリーブに鏡映力等の影響で強固に付着してし
まうため吐き出し性が悪くなることによると考えられ
る。
【0052】これに対して、下記の表2は、非磁性スリ
ーブに、本実施例の画像形成装置で使用した樹脂コート
スリーブを用いた場合の結果である。この結果、表1と
比較した場合に明らかなように、正規帯電極性の逆の場
合(A参照)には効果は見られないが、正規帯電極性側
(B〜E参照)については、いずれの場合も100枚通
紙後のトナーの存在比率が低下している。これは、非磁
性スリーブ表面に高い電荷量のトナーが付着しにくくな
る効果によるものと摩擦帯電自体が抑制される効果によ
るものである。
【0053】
【表2】表2 各帯電用磁性粒子を用いた場合のトナー
の摩擦帯電量等(非磁性スリーブに樹脂コートスリーブ
使用)
【0054】図6は、樹脂層を有さない従来の非磁性ス
リーブを磁性粒子担持体として用いた場合における、1
0,000枚の耐久に伴う帯電性能ΔV(ΔV=飽和電
位と1周目で帯電できる電位の差)の変動を示したもの
である。図6には、帯電用磁性粒子A、B、C、D及び
E、を用いた場合の夫々の結果示したが、トナーB及
びCについては、5,000枚まではポジゴーストもな
く、良好な画像出力が行え、更に、10,000枚まで
はポジゴーストが若干発生したものの、耐久が行えた。
しかし、帯電用磁性粒子A及びEについては1000
枚前後で、又、帯電用磁性粒子Dについては5000
枚前後で、画像出力自体が行えないほどに帯電能が低下
してしまった。
【0055】それに対して図7は、本実施例で使用した
樹脂コートスリーブを用いた場合において、同様の耐久
画出し試験を行った結果である。帯電用磁性粒子Aを用
いた場合には効果が見られなかったが、帯電用磁性粒子
B及びCについては、8,000枚まではポジゴースト
もなく画像出力が行えるようになった。又、帯電用磁性
粒子Dについても、6,000枚まではポジゴーストの
発生を有効に防止できた。更に、帯電用磁性粒子Eにつ
いても、ポジゴーストの発生が1,000枚前後から見
られたが、8,000枚までは画像出力を行うことがで
きた。以上のように、非磁性スリーブに樹脂コートスリ
ーブを用いることにより、非磁性スリーブ表面に対する
トナーの強固な付着を防止でき、更に、摩擦帯電による
チャージアップ自体も抑制することができ、この結果、
本実施例で使用した樹脂コートスリーブを用いれば、磁
気ブラシ帯電器31からのトナーの吐き出し効率を高
め、帯電能の維持が可能となることがわかった。
【0056】実施例2 実施例1においては、磁気ブラシ帯電器31の非磁性ブ
レードに対する印加バイアスを−650Vの直流電圧と
したが、本実施例においては、磁気ブラシ帯電器の構成
を実施例1と同様とし、帯電印加バイアスを、−650
Vの直流電圧に加えて、周波数1,000Hz、振幅7
00Vの交番電圧を重畳したものとした。交番電圧を印
加することは、帯電能ΔV(ΔV=飽和電位と1周目で
帯電できる電位の差)を大きく向上させることができる
ことに加えて、帯電時の非磁性ブレードからのトナー引
き剥がし効果を大きく高めることができる。
【0057】本発明者の検討によれば、交番電圧の設定
条件としては、周波数として200〜20,000Hz
程度で、振幅として200〜1,500V程度に設定す
ることにより効果が得られる。交番電圧を重畳すること
は、帯電性を高める効果と、帯電時のトナー引き剥がし
を高める効果が得られると同時に、同じ量のトナーが混
入した際の電位低下が小さいため、吐き出し電位差(印
加バイアス−帯電電位)が、実施例1で行なったような
直流電圧のみの場合よりも小さくなり、若干多くのトナ
ーが混入した状態になり易い。従って、上記の範囲内で
交番電圧を重畳することが好ましい。
【0058】表3は、実施例1で行なったと同様に、
A、B、C、D及びEの5種類の帯電用磁性粒子を用
い、非磁性スリーブとして、本発明で使用したような樹
脂コートが行われていないものを用いた場合のトナーの
摩擦帯電量(C/kg)を測定した結果である。測定方
法は、トナーと帯電用磁性粒子を重量比3:97で混合
した以外は、先に説明したと同様の方法で測定した。
又、表3には、前記の重量比で混合した帯電用磁性粒子
とトナーの混合体を帯電用磁性粒子として用い、非磁性
スリーブに対して本発明の樹脂コートを行っていないも
のを用いて100枚連続通紙を行った後の、帯電用磁性
粒子中のトナーの存在比率(%)の測定結果も掲示して
いる。
【0059】
【表3】表3 各帯電用磁性粒子を用いた場合のトナー
の摩擦帯電量等(非磁性スリーブに樹脂コートが行われ
ていないもの使用)
【0060】又、表4は、非磁性スリーブに、実施例1
で用いたと同様の樹脂コートを行ったものを用いた場合
の結果である。この結果、本実施例のように交番電圧を
重畳することにより、帯電用磁性粒子Aは、電位差が小
さくなるため若干存在量が低くなり、帯電用磁性粒子E
も交番電界による引き剥がし効果で吐き出し性が若干向
上し存在比率が低くなるが、帯電用磁性粒子B及びCで
は、電位差が小さくなることによりむしろ若干トナーの
存在比率が高くなっていた。
【0061】
【表4】表4 各帯電用磁性粒子を用いた場合のトナー
の摩擦帯電量等(非磁性スリーブに樹脂コートスリーブ
使用)
【0062】図8は、実施例1の場合と同様に、従来の
樹脂層を有さない非磁性スリーブを磁性粒子担持体とし
て用いた場合における、10,000枚の耐久に伴う帯
電性能ΔV(飽和電位と1周目で帯電できる電位の差)
の変動を示したものである。帯電用磁性粒子A、B、
C、D及びEを用いた場合における夫々の結果が示され
ているが、帯電用磁性粒子B及びCについては、10,
000枚までポジゴーストもなく画像出力が行え、帯電
用磁性粒子Dについては、2,000枚前後でポジゴー
ストが発生し、5,000枚前後で、画像出力自体が行
えないほど帯電能が低下してしまった。又、帯電用磁性
粒子A及びEについては、1,000枚前後でポジゴー
ストが発生し、2,000枚前後で、画像出力自体が行
えないほど帯電能が低下してしまった。
【0063】それに対して図9は、本実施例で使用した
樹脂コートスリーブを用いた場合に上記と同様の耐久を
行った結果である。この結果、帯電用磁性粒子Aを用い
た場合には効果がなかったが、帯電用磁性粒子B、C及
びDについては10,000枚まではポジゴーストもな
く画像出力が行えるようになり、帯電用磁性粒子Eにつ
いても、ポジゴーストが5,000枚前後で発生した
が、10,000枚まで画像出力を行うことができた。
以上のように、非磁性スリーブに樹脂コートスリーブを
用いることにより、帯電バイアスに交番電圧を重畳した
場合でも、帯電能を高める効果を維持しつつ、非磁性ス
リーブ表面に対するトナーの強固な付着を防止し、更に
摩擦帯電によるチャージアップ自体も抑制するため、磁
気ブラシ帯電器からのトナーの吐き出し効率を高め、帯
電能の維持が可能となる。又、トナーの混入率は若干多
くなるが帯電性能の向上の効果から、耐久性としては直
流電圧のみの場合よりも大きく向上することがわかっ
た。
【0064】実施例3 実施例1及び2においては、樹脂コートスリーブの処方
を以下の処方1のように設定したが、本実施例において
は、下記の処方2及び処方3のように、樹脂、グラファ
イト、カーボンの組成割合を以下のように変化させて2
種類の樹脂コートスリーブを調製した。 (処方1:実施例1及び実施例2において使用) ・樹脂:フェノール樹脂 100重量部 ・グラファイト:平均粒径(7μm) 45重量部 ・カーボン:平均粒径(0.2μm) 5重量部 溶剤:IPA(イソプロピルアルコール) 100重量部
【0065】 (処方2) ・樹脂:フェノール樹脂 100重量部 ・グラファイト:平均粒径(7μm) 25重量部 ・カーボン:平均粒径(0.2μm) 25重量部 ・溶剤:IPA(イソプロピルアルコール) 100重量部
【0066】 (処方3) ・樹脂:フェノール樹脂 100重量部 ・グラファイト:平均粒径(7μm) 5重量部 ・カーボン:平均粒径(0.2μm) 45重量部 ・溶剤:IPA(イソプロピルアルコール) 100重量部
【0067】上記の3種類の処方の非磁性スリーブと、
比較のため、樹脂層が形成されていない従来の非磁性ス
リーブを用い、且つ、実施例1及び2で使用した帯電用
磁性粒子Dを使用して10,000枚の画像出力耐久に
おける、帯電能ΔV(飽和電位と1周目で帯電できる電
位の差)の変動を調べた。
【0068】図10は、実施例1と同様に、直流電圧−
650Vのみを非磁性スリーブに印加した場合の結果で
あり、図11は実施例2と同様に、−650Vの直流電
圧に対して、周波数1,000Hz、振幅700Vの交
番電圧を重畳した場合における結果である。図10、1
1の結果から、いずれの処方の非磁性スリーブを用いた
場合でも、耐久性の維持に効果があることがわかった。
以上のように、非磁性スリーブに、樹脂層を有する樹脂
コートスリーブを用いることにより、特定の処方に限ら
ず、効果が見られることを確認できた。
【0069】又、本実施例においては、磁気ブラシ帯電
器31について、アルミニウム基体上に導電性の樹脂層
を設けた樹脂コートスリーブを用いて検討を行なった
が、基体自体を、導電性若しくは半導電性の微粉末を含
有する樹脂で構成した樹脂スリーブも使用することが可
能である。又、実施例中ではマグネットローラが固定の
非磁性スリーブ回転系において述べたがこの構成に限ら
れるものではなく、例えば、同構成でマグネットローラ
が回転する系や、マグネットローラーのみの構成でマグ
ネットローラ自体が回転する系であっても、ローラ表面
を実施例と同様に導電性樹脂層でコート処理をすること
により実現可能である。
【0070】更に、本発明の画像形成装置は、上記実施
例1〜3に限られるものではなく、クリーナー手段を現
像装置が兼ねる画像形成装置において、帯電部材が磁性
粒子を用いた接触帯電手段であり、且つ、接触帯電手段
の磁性粒子担持体が、導電性若しくは半導電性の微粉末
を含有する樹脂層を表面に設けてなるもの、或いは導電
性若しくは半導電性の微粉末を含有する樹脂スリーブを
基体表面に設けてなるものである条件を満たす、すべて
の構成を含んでいる。
【0071】例えば、感光体についても、表面抵抗が1
9〜1014Ω・cmの低抵抗層を持つことが、電荷注
入を実現できオゾンの発生防止の面から望ましいが、上
記以外の有機感光体等でも、帯電器の抵抗アップの防止
については充分な効果が得られる。又、現像方法として
は、実施例1〜3においては、2成分現像法についての
み述べたが、他の現像方法でも効果がある。好ましく
は、現像剤が感光体に対して接触状態で現像する1成分
接触現像や2成分接触現像方式の場合に、より現像時の
同時回収効果を高めるのに効果がある。又、現像剤中の
トナー粒子としては粉砕トナー等においても可能である
し、更に好ましくは、重合トナーを用いた場合には、上
記の1成分接触現像や2成分接触現像は勿論、1成分非
接触現像や2成分非接触現像等、他の現像方法において
も転写残りトナーの充分な回収効果が得られる。
【0072】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、現像
手段が転写残りトナーを回収する手段も兼ね、像担持体
を帯電するための帯電部材が磁性粒子を用いた接触帯電
手段である画像形成装置において、従来見られていた一
時的に帯電部材に回収されたトナーが、帯電部材を構成
している磁性粒子や磁性粒子担持体表面等に強固に付着
する現象が有効に防止され、ポジゴーストの発生やその
他の画像不良の発生が抑制された優れた画像形成装置を
提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一例を説明するための
断面図である。
【図2】従来例を示す画像形成装置の断面図である。
【図3】本発明の画像形成装置を構成する磁気ブラシ帯
電器を説明するための概略断面図である。
【図4】本発明及び従来例の画像形成装置を構成する現
像装置の概略断面図である。
【図5】トナーの帯電量測定に用いた測定器具である。
【図6】耐久による帯電性能の変動を表すグラフであ
る。
【図7】耐久による帯電性能の変動を表すグラフであ
る。
【図8】耐久による帯電性能の変動を表すグラフであ
る。
【図9】耐久による帯電性能の変動を表すグラフであ
る。
【図10】耐久による帯電性能の変動を表すグラフであ
る。
【図11】耐久による帯電性能の変動を表すグラフであ
る。
【符号の説明】
1:感光体ドラム 2:レーザー露光手段 3:帯電器 31:磁気ブラシ帯電器 4:現像装置 5:クリーナー 6:定着器 7:転写装置 8:原稿台 9:ユニット(原稿のリーダー部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電部材を当接させることによって像担
    持体を帯電させる接触帯電手段を有し、且つ帯電された
    像担持体に対して像露光手段により像露光を行なって静
    電潜像を形成し、該潜像を現像剤担持体に担持させた現
    像剤によって現像してトナー像を形成させるための現像
    手段を備え、更に、該現像手段が上記トナー像を転写材
    に転写した後に上記像担持体上に残留する残トナー粒子
    を回収するためのクリーニング手段も兼ねる構成の画像
    形成装置において、上記帯電部材が、磁性粒子を担持し
    た磁性粒子担持体であって、且つ、該磁性粒子担持体
    が、導電性若しくは半導電性の微粉末を結着樹脂100
    重量部に対して20〜200重量部含有する樹脂層を基
    体表面に設けてなるもの、或いは、導電性若しくは半導
    電性の微粉末を結着樹脂100重量部に対して20〜2
    00重量部含有する樹脂スリーブであり、上記結着樹脂
    は、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリエーテルスルホ
    ン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンオキサ
    イド樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリエス
    テル樹脂、ポリウレタン樹脂及びスチレン系樹脂から選
    ばれる少なくとも1種であることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 導電性若しくは半導電性の微粉末が、グ
    ラファイト又はカーボンブラックである請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 帯電部材が、像担持体上に残留する残ト
    ナー粒子を一時的に回収されるように構成され、且つ、
    帯電部材を構成している磁性粒子が、一時的に回収され
    たトナー粒子を像担持体の帯電極性である正規帯電極性
    に帯電する摩擦帯電極性を有する請求項1又は2に記載
    の画像形成装置。
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