JPH11194585A - 帯電用磁性粒子、電子写真装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

帯電用磁性粒子、電子写真装置及びプロセスカートリッジ

Info

Publication number
JPH11194585A
JPH11194585A JP10299597A JP29959798A JPH11194585A JP H11194585 A JPH11194585 A JP H11194585A JP 10299597 A JP10299597 A JP 10299597A JP 29959798 A JP29959798 A JP 29959798A JP H11194585 A JPH11194585 A JP H11194585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic particles
charging
magnetic
weight
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10299597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3595702B2 (ja
Inventor
Shuichi Aida
修一 會田
Marekatsu Mizoe
希克 溝江
Fumihiro Arataira
文弘 荒平
Toshio Takamori
俊夫 高森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP29959798A priority Critical patent/JP3595702B2/ja
Publication of JPH11194585A publication Critical patent/JPH11194585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3595702B2 publication Critical patent/JP3595702B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、耐久性に優れ、クリーナレ
スシステムにも好ましく用いられる帯電用磁性粒子、該
帯電用磁性粒子を用いた電子写真装置及びプロセスカー
トリッジを提供することにある。 【解決手段】 本発明は、電子写真感光体に接触配置さ
れ、電圧を印加されることにより、該電子写真感光体を
帯電する帯電部材を形成する帯電用磁性粒子において、
該磁性粒子が、一般式(MnO)x(MgO)y(Fe
23 )z(式中、x+y+z≦1であり、0.2<x
<0.5、0.05<y<0.25、0.4<z<0.
6である。)の組成を有するフェライト100重量部に
対して、0.01〜3重量部のリンが添加されたフェラ
イト粒子であって、該磁性粒子表面のリン存在比率が、
磁性粒子全体のリン比率よりも大であることを特徴とす
る帯電用磁性粒子、該帯電用磁性粒子を用いた電子写真
装置及びプロセスカートリッジである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性粒子を用いた
帯電部材を有する電子写真装置及びプロセスカートリッ
ジに関する。詳しくは、特定の組成を有する磁性粒子を
用いた帯電部材を有する複写機、プリンター及びファク
シミリなどの電子写真装置及びプロセスカートリッジ、
特にクリーナレス画像形成方法に好適に用いられる電子
写真装置及びプロセスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては多数の方法が
知られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々
の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該
潜像をトナーで現像を行って可視像とし、必要に応じて
紙などの転写材にトナー画像を転写した後、熱や圧力な
どにより転写材上にトナー画像を定着して複写物を得る
ものである。また、転写材上に転写されずに感光体上に
残ったトナー粒子はクリーニング工程により感光体上よ
り除去される。
【0003】このような電子写真法での帯電手段として
は、所謂コロトロン及びスコロトロンと呼ばれるコロナ
放電を利用した手段が用いられていたが、コロナ放電
時、特に負または正コロナを生成する際に多量のオゾン
を発生することから、電子写真装置にオゾン捕獲のため
のフィルタを具備する必要性があり、装置の大型化やラ
ンニングコストのアップなどの問題点があった。
【0004】このような問題点を解決するための技術と
して、ローラー及びブレードなどの帯電部材を感光体表
面に接触させることにより、その接触部分近傍に狭い空
間を形成し、所謂パッシェンの法則で解釈できるような
放電を形成することによりオゾン発生を極力抑さえた帯
電方法が、例えば特開昭57−178257号公報、特
開昭56−104351号公報、特開昭58−4056
6号公報、特開昭58−139156号公報及び特開昭
58−150975号公報に記載されている。
【0005】しかしながら、ブレード及びローラーなど
の帯電部材を感光体に接触させて帯電を行う方式におい
ては、感光体上へのトナー融着といった問題が発生し易
い傾向にある。
【0006】そのため帯電部材を感光体に近接させるに
留め、直接の接触を避けて用いる方法も検討されてい
る。感光体を帯電させる部材としては、前記のローラ
ー、ブレード、ブラシ及び抵抗層を有する細長い導電性
板状部材などが挙げられる。
【0007】しかしながら、この方法は帯電部材と感光
体との距離の制御が難しいという問題点があり実用化に
難点があった。
【0008】そこで、比較的感光体への接触による負荷
の小さい、磁性粒子を磁石体にて保持することにより形
成した、所謂磁気ブラシを帯電部材として用いる技術が
検討されている。
【0009】例えば、特開昭59−133569号公報
には、鉄粉をコーティングした粒子をマグネットロール
に保持させて電圧を印加して帯電する方法が、特開平7
−72667号公報には、環境依存性改善のためスチレ
ンアクリル樹脂などをコーティングした磁性粒子を用い
ることが開示されている。
【0010】しかし、これらの技術は、連続使用時に安
定な帯電性を得ることが難しいという問題点を有してお
り、例えば、特開平6−301265号公報に提案され
ているように、磁気ブラシ中に存在するトナー量を一定
とするようにトナーを補給し、抵抗の安定化を図るよう
な構成が提案されている。
【0011】また、新しい試みとして、帯電ローラ、帯
電ブラシ及び帯電磁気ブラシなどの接触導電部材に電圧
を印加し、感光体表面にあるトラップ準位に電荷を注入
して接触注入帯電を行う方法が挙げられる。
【0012】特開平8−106200号公報において
は、電荷注入層を有する像担持体と特定の抵抗値を有す
る磁気ブラシを用いることで、帯電性と耐ピンホールリ
ークを満足する帯電装置を提案し、前記接触注入帯電を
提案しており、その特徴として放電現象による放電開始
点がなく、印加電圧に対してほぼ線形に帯電電位を得る
ことを可能とする構成が提案されている。
【0013】更に、磁性粒子を用いた接触注入帯電方法
の耐久性向上を目的として、特開平8−6355号公報
においては、表面が平滑な磁性粒子と表面が凹凸な磁性
粒子を混合する方法、特開平8−69156号公報にお
いては、帯電用磁性粒子表面に樹脂層を形成する方法、
また特開平8−69149号公報においては、帯電用磁
性粒子の粒度分布が複数のピークを持つような構成にす
ることが提案されている。
【0014】この注入帯電は、上述のように放電が帯電
を支配しないので、放電による生成物により感光体表面
がダメージを受け、劣化あるいは高温高湿下での画像流
れを生じ易いという問題点が生じにくいという点で好ま
しい。
【0015】一方、電子写真に用いられる磁性粒子とし
ては、主に、現像剤として、トナーを担持し静電潜像を
現像する方法に用いられる用途が広く知られているが、
感光体の帯電部材としての好ましい特性の検討について
は、未だ十分行われていないのが現状である。更に、実
用化という意味で、本発明者が知りうる限り、上市され
ている複写機などの電子写真装置に磁気ブラシを感光体
帯電部材として使用した例は皆無である。
【0016】特開昭51−151545号公報には磁性
粉による帯電方法、特開昭61−57958号公報には
半導電性保護膜と導電性粒子を用いた帯電方法が開示さ
れており、使用される導電性粒子としては、銅、ニッケ
ル、鉄、アルミニウム、金及び銀などの金属、及び酸化
鉄、フェライト、酸化亜鉛、酸化錫、酸化アンチモン、
酸化チタン及びカーボンブラックなどの導電性粉末を結
着樹脂に分散した微粉末を使用することが記載されてい
る。
【0017】特開昭63−187267号公報において
は、磁性粒子を用い、アモルファスセレンドラムを帯電
することが開示されている。
【0018】特開平4−116674号公報には、鉄、
クロム、ニッケル及びコバルトなどの金属、及び四三酸
化鉄、γ−酸化第二鉄、二酸化クロム、酸化マンガン、
フェライト及びマンガン−銅合金などが開示されてい
る。
【0019】特開平7−98530号公報及び特開平7
−92764号公報には、帯電用途の磁性粒子として、
3d、4d及び5dの金属を含有するフェライト粒子
が、帯電時に発生するオゾンを分解する活性を有すると
いう観点で提案されている。
【0020】しかしながら、感光体帯電部材としての磁
性粒子に関しては、その組成という観点においての好ま
しい組成及びその効果が如何なるものであるかという検
討が不十分であり、帯電用途に用いられる磁性粒子の好
適な構成の開発が望まれている。
【0021】また、電子写真におけるクリーニング工程
は、従来ブレードクリーニング、ファーブラシクリーニ
ング及びローラークリーニングなどが用いられていた。
いずれの方法も力学的に転写残余のトナーを掻き落とす
か、またはせき止めて廃トナー容器へと捕集されるもの
であった。よって、このような部材が感光体表面に押し
当てられることに起因する問題が生じていた。例えば、
部材を強く押し当てることにより感光体を摩耗させ感光
体が短命化することが挙げられていた。かたや、装置面
からみると、かかるクリーニング装置を具備するために
装置が必然的に大きくなり装置のコンパクト化を目指す
ときのネックになっていた。
【0022】加えて、エコロジーの観点より、トナーの
有効活用するために廃トナーの出ない画像形成システム
が望まれていた。
【0023】これらは現像同時クリーニングまたはクリ
ーナレスと呼ばれる技術で、現像手段が実質的なクリー
ニング手段であるシステム、即ち、転写位置と帯電位置
の間及び帯電位置と現像位置の間に転写後の感光体上に
残留したトナーを回収し、貯蔵するクリーニング手段を
有さずに、現像手段によりクリーニングを行うシステム
である。例えば、特開昭59−133573号公報、特
開昭62−203182号公報、特開昭63−1331
79、特開昭64−20587号公報、特開平2−51
168号公報、特開平2−302772号公報、特開平
5−2287号公報、特開平5−2289号公報、特開
平5−53482号公報及び特開平5−61383号公
報に開示されている。但し、これらの公知の技術は、帯
電手段としてコロナ、ファーブラシまたはローラーを用
いており、放電生成物による感光体表面の汚染や帯電均
一性など全てを満足するには至っていない。
【0024】そのため、比較的感光体への接触負荷の小
さい、磁性粒子を磁石体にて保持した所謂磁気ブラシを
帯電部材として用いるクリーナレス技術が検討されてい
る。
【0025】例えば、特開平4−21873号公報にお
いては、放電限界値を超えるようなピーク値を有する交
流電圧を印加した磁気ブラシを用いてクリーニング装置
を不要とするような画像形成装置が提案されている。更
に、特開平6−118855号公報においては、独立の
クリーニング装置のない磁気ブラシ帯電クリーニング装
置を搭載した画像形成装置が提案されており、使用され
る磁性粒子の例示としては、鉄、クロム、ニッケル及び
コバルトなどの金属あるいはそれらの合金または化合
物、四三酸化鉄、γ−酸化第二鉄、二酸化クロム、酸化
マンガン、フェライト及びマンガン−銅系合金、及びこ
れらをスチレン系樹脂、ビニル系樹脂、エチレン系樹
脂、ロジン変性樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド樹
脂、エポキシ樹脂及びポリエステル樹脂で被覆したも
の、あるいは磁性体微粒子を分散して含有した樹脂で得
られた粒子などの開示がある。特開平4−21873号
公報においては、鉄粉、酸化鉄粉及び各種フェライト粉
末が開示されている。しかし、帯電用磁性粉の好ましい
組成などについては開示されておらず、クリーナレス方
法に好適な磁性粒子という観点では更に検討すべき課題
を残していた。
【0026】現像キャリアとしては、特開平8−221
50号公報に、MnO,MgO及びFe23 の組成を
持ち、一部SrOで置換した構成が開示されており、効
果として磁性特性のばらつきを改良するというものであ
る。
【0027】更には、特開平8−69155号公報に
は、Li2 O、MnO及びMgOなどからなるフェライ
ト粒子を感光体帯電用磁性粒子として用い、またNa2
O,K2 O、CaO、SrO、Al23 、SiO2
びBi23 の成分を固溶させるなどの提案がなされて
いる。
【0028】また特開昭60−227265号公報に
は、現像用キャリアとして、MgO−ZnO−Fe2
3 系フェライトに、V族元素のうち、P、As、Sb、
Bi及びVのうちの1種以上を含有させることで、結晶
の剥離や破損現象を防止する旨の技術が紹介されてい
る。
【0029】更には、特開平6−110253号公報に
おいては、樹脂を乾式コートした現像用キャリアの磁性
粒子としてCuO−ZnO−Fe23 の組成にPまた
はAsなどの元素を添加したものを用いる旨の記載があ
り、その構成により破損した粒子に起因してクリーニン
グ時に生じる感光体の傷を防止している。また、特開平
7−20658号公報においては、リンをフェライトに
含有させることで静抵抗を制御する現像用キャリアの製
造方法の記載が有り、使用される金属元素としてCu、
Zn、Fe、Co、Ni、Mn、Cd及びMgの一般的
な組成の開示があるが、感光体の帯電用途については触
れられていない。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】このように、帯電部材
として好適な帯電用磁性粒子が望まれていた。即ち、連
続使用時に安定した帯電性を有し、環境依存性が少ない
磁気ブラシ帯電部材を形成することができる磁性粒子が
望まれていた。
【0031】また、クリーナレスシステムにおいても、
帯電性が安定でかつ転写残りのトナーを好適に処理する
ことのできる帯電部材が望まれていた。
【0032】本発明の目的は、耐久性に優れた帯電用磁
性粒子を提供することにある。
【0033】また、本発明の目的は上記帯電用磁性粒子
を用いた電子写真装置及びプロセスカートリッジを提供
することにある。
【0034】また、本発明の目的は、帯電部材を用いた
クリーナレスシステムを搭載し、長期にわたり安定した
画像が得られる電子写真装置を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、電子写
真感光体に接触配置され、電圧を印加されることにより
該電子写真感光体を帯電する帯電部材を形成する帯電用
磁性粒子において、該磁性粒子が、 一般式(MnO)x(MgO)y(Fe23 )z (式中、x+y+z≦1であり、0.2<x<0.5、
0.05<y<0.25、0.4<z<0.6であ
る。)の組成を有するフェライト100重量部に対し
て、0.01〜3重量部のリンが添加されたフェライト
粒子であって、該磁性粒子表面のリン存在比率が、磁性
粒子全体のリン比率よりも大であることを特徴とする帯
電用磁性粒子である。
【0036】また、本発明は、電子写真感光体、磁性粒
子により形成され、該電子写真感光体に接触配置された
帯電部材を有し、該帯電部材に電圧を印加することによ
り該電子写真感光体を帯電する帯電手段、露光手段、現
像手段及び転写手段を有する電子写真装置において、該
磁性粒子が、 一般式(MnO)x(MgO)y(Fe23 )z (式中、x+y+z≦1であり、0.2<x<0.5、
0.05<y<0.25、0.4<z<0.6であ
る。)の組成を有するフェライト100重量部に対し
て、0.01〜3重量部のリンが添加されたフェライト
粒子であって、該磁性粒子表面のリン存在比率が、磁性
粒子全体のリン比率よりも大であることを特徴とする電
子写真装置である。
【0037】また、本発明は、電子写真感光体、磁性粒
子により形成され、該電子写真感光体に接触配置された
帯電部材を有し、該帯電部材に電圧を印加することによ
り該電子写真感光体を帯電する帯電手段を一体に支持
し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカート
リッジにおいて、該磁性粒子が、 一般式(MnO)×(MgO)y(Fe23 )z (式中、x+y+z≦1であり、0.2<x<0.5、
0.05<y<0.25、0.4<z<0.6であ
る。)の組成を有するフェライト100重量部に対し
て、0.01〜3重量部のリンが添加されたフェライト
粒子であって、該磁性粒子表面のリン存在比率が、磁性
粒子全体のリン比率よりも大であることを特徴とするプ
ロセスカートリッジである。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の大きな特徴は、上記の極
めて限られた組成を有する磁性粒子を帯電部材に用いた
ことで、帯電部材の耐久性を飛躍的に向上させた点にあ
る。
【0039】帯電用磁性粒子の場合、その帯電特性の劣
化には、 1.感光体に帯電電流を流し続けることによる通電劣化 2.感光体と摺擦されることにより感光体を削り、その
削り粉が付着することによる汚染 3.クリーニング装置をすり抜けたトナーが付着するこ
とによる汚染 4.クリーナレスの場合、転写残トナーによる汚染 5.現像に比較して磁性粒子間に存在するトナーの量が
非常に少ないために生じる帯電用途特有の粒子同士の摺
擦による粒子表面削れ などの要因が挙げられる。
【0040】本発明の作用メカニズムは現在検討中であ
り、リンの融点が比較的低く、かつフェライトと固溶し
にくいので該フェライトは粒子表面にリンが多量に存在
するため表面の導通性が均一となっていると推察する
が、詳細はわかっていない。しかしながら、後述の実施
例からも明らかなように、本発明の組成以外の磁性粒子
を用いた場合に比べて、非常に優れた耐久性が得られる
のは確かである。
【0041】本発明においては、磁性粒子表面のリンの
存在比率が磁性粒子全体のリンの比率の5倍以上である
ことが好ましく、特には10倍以上であることが好まし
い。
【0042】磁性粒子表面のリンの存在比率は、X線光
電子分光法(XPS)により調べることができる。本発
明においては、以下のような手順で測定を行った。
【0043】試料をセロテープ上に付着させ、カーボン
シート上に固定する。使用装置は、アルバック−ファイ
(株)製1600S型X線光電子分光装置を用い、X線
源としてMg Kα線(400W)を用い、分析領域は
800μmφとした。測定された各元素比のピーク強度
より、同社提供の相対感度因子を用い、表面原子濃度
(atomic%)を見積もった。リンを除くフェライ
ト構成金属のatomic%の和に対するリンのato
mic%の比率をもって磁性粒子表面のリン存在比率と
する。この方法による表面近傍の測定領域は、表面から
の深さ数十nmとされている。
【0044】また、粒子全体の組成及びリンの組成比率
については、アルカリ融解、フッ酸、塩酸、硝酸、硫酸
等で溶解したものを試料として、ICP−AES法によ
り測定を行った。使用装置は、日本ジャーレル・アッシ
ュ(株)製ICAP−575型を用いた。得られた組成
比率をモル%に換算し、フェライトを構成するリンを除
く金属元素のモル%の和に対し、リンのモル%の比率を
もって、磁性粒子全体のリン比率とする。
【0045】更に、本発明に用いられる磁性粒子は、そ
の表面形状において、結晶と結晶の隙間の彫りが深くな
っており、特にクリーナレスにおいて、転写残トナーに
よる汚染物質が、その隙間へと入り込まれるために、帯
電に寄与する表面部分の汚染が進行し難いという特性を
有する。
【0046】フェライトに存在するリンの量が0.01
重量部より少ないと本発明の効果が不十分であり、3重
量部を超えるとフェライトとしての磁気特性が劣化し、
また製造が困難となる。
【0047】本発明の効果を更に高めるため、本発明の
磁性粒子は、炭素原子が6個以上直鎖状に連なる構成を
含むカップリング剤にて処理されていることが好まし
い。
【0048】帯電用磁性粒子と感光体は強く摺擦される
ため、特に有機感光体の場合削れ易い。本発明において
は、長鎖アルキル基により潤滑性が付与され、感光体ダ
メージを改善すると共に、帯電用磁性粒子表面の汚染防
止に関しても効果がある。特に、感光体表面層が有機化
合物にて構成されている場合に顕著な効果を有する。
【0049】この観点からアルキル基は好ましくは炭素
数6個以上、更に好ましく8個以上であり、30個以下
であることが好ましい。炭素数が6個未満であると上記
効果が得られにくく、炭素数が30個を超えると溶剤に
不溶となる傾向にあり、磁性粒子表面に均一に処理する
ことが難しくなり、更に、処理された帯電用磁性粒子の
流動性が極めて悪化し、帯電性が不均一となる傾向にあ
る。
【0050】また、カップリング剤の存在量としては、
カップリング剤をも含んだ帯電用磁性粒子に対し0.0
001〜0.5重量%が好ましい。0.0001重量%
より少ないカップリング剤使用の効果が不十分であり、
0.5重量%を超えると該帯電用磁性粒子の流動性が悪
化する傾向がある。この意味で、更に好ましくは、0.
001〜0.2重量%である。
【0051】存在量は、加熱減量で評価することができ
る。加熱減量は0.5重量%以下であることが好まし
く、更に好ましくは0.2重量%以下である。
【0052】ここで加熱減量とは、熱天秤による分析に
おいて、窒素雰囲気中での、温度150℃から800℃
までの質量減少分である。
【0053】本発明においては、基本的に帯電用磁性粒
子の表面は、カップリング剤のみにて構成されることが
好ましいが、微量の樹脂成分をコートすることも可能で
ある。この場合、カップリング剤の量に比して、同等程
度以下の量が好ましい。
【0054】また、樹脂をコーティングした帯電用磁性
粒子との併用も可能である。その場合の混合比率は、樹
脂コート磁性粒子が帯電器中の全磁性粒子重量の50重
量%以下が好ましい。50重量%を超えると本発明の帯
電用磁性粒子の効果が薄れるからである。
【0055】なお、上記カップリング剤とは、同一分子
内に加水分解可能な基と疎水基を有し、珪素、アルミニ
ウム、チタン及びジルコニウムなどの中心元素に結合し
ている化合物を示す。この疎水基部分に長鎖アルキル基
を有するものである。
【0056】加水分解基としては、例えば、比較的親水
性の高い、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基及び
ブトキシ基などのアルコキシ基などが用いられる。その
他、アクリロキシ基、メタクリロキシ基、ハロゲン及び
その変性体なども用いられる。
【0057】また、疎水基としては、その構造中に炭素
原子が6個以上直鎖状に連なる構成を含むものであれば
よく、中心元素との結合形態においては、カルボン酸エ
ステル、アルコキシ、スルホン酸エステル及び燐酸エス
テルを介して、あるいはダイレクトに結合していてもよ
い。更に、疎水基の構造中に、エーテル結合、エポキシ
基及びアミノ基などの官能基を含んでもよい。
【0058】本発明において使用できる化合物の具体例
を一部挙げると、 (CH3 O)3 −Si−C1225 (CH3 O)3 −Si−C1837 (CH3 O)3 −Si−C817 (CH3 O)2 −Si−(C1225
【0059】
【外1】
【0060】本発明の帯電用磁性粒子は、カップリング
剤を表面に存在させる場合、その存在量が0.5重量%
以下、好ましくは0.2重量%以下であるから、抵抗値
的には、表面に存在させない磁性粒子とほぼ同等の抵抗
値が得られるため、導電性粒子分散樹脂を用いる場合な
どに比べて製造上の安定性や品質の安定性が高い。
【0061】更に、該カップリング剤の反応率が80%
以上であることが好ましく、更に好ましくは85%以上
である。本発明においては、比較的長鎖のアルキル基を
有するカップリング剤を用いるため、未反応物の割合が
多いと、流動性の悪化につながるからである。また、使
用する感光体表面が、実質的に非架橋樹脂である場合、
未反応の処理剤が、感光体表面に浸透し、曇りや割れを
生じる場合がある。この理由により、磁性粒子表面と反
応できるカップリング剤を用いるのが好ましい。
【0062】また、該カップリング剤の反応率の測定方
法としては、使用するカップリング剤を溶解可能な溶媒
を選択し、洗浄前後の存在率を測定すればよい。
【0063】例えば、処理された磁性粒子の100倍量
の溶媒に浸し、溶媒中のカップリング剤成分を、クロマ
トグラフィーで定量する方法、また、洗浄後の磁性粒子
表面に残るカップリング剤成分を、XPS、元素分析及
び熱重量分析(TGA)などで定量し、洗浄前後の存在
量を定量する方法などが可能である。
【0064】また、本発明に用いられる帯電用磁性粒子
は、その体積抵抗値が1×10 〜1×109 Ωcm
であることが好ましい。1×104 Ωcmより低いと、
ピンホールリークを起こす傾向にあり、1×109 Ωc
mを超えると、感光体の帯電が不十分となり易い。
【0065】磁性粒子の体積抵抗値は、図2に示すセル
Aに磁性粒子を充填し、該磁性粒子に接するよう電極2
1及び22を配し、該電極間に電圧を印加し、その時流
れる電流を測定することにより得た。測定条件は、温度
23℃、相対湿度65%の環境で充填磁性粒子と電極と
の接触面積が2cm2 、厚み(d)が1mm、上部電極
の荷重が10kg、印加電圧が100Vである。なお、
図2中、23はガイドリング、24は電流計、25は電
圧計、26は定電圧装置、27は測定サンプル、28は
絶縁物である。
【0066】本発明のクリーナレス画像形成方法の原理
について、図1を用いて説明する。
【0067】磁性粒子15をコーティングした磁石内包
非磁性導電性スリーブ16により構成される磁気ブラシ
帯電装置11によって帯電された感光体12は、露光手
段からの露光光13により静電潜像を形成する。潜像
は、例えば現像剤10と磁石を内包した導電性非磁性ス
リーブ17などからなる現像装置18により反転現像さ
れて、感光体12上の露光された部分にトナーにより可
視化された画像を形成する。19は攪拌スクリュウであ
る。可視化された像は、転写手段14により転写材に転
写され、感光体上には転写残りのトナーが存在する。こ
の転写残りのトナーは、転写の影響を受け、帯電極性と
してはマイナスからプラスまで様々に分布する。このよ
うな転写残りトナーを回転摺擦する磁気ブラシ帯電装置
11にて掻き取りながら、感光体を帯電しつつ、磁気ブ
ラシを構成する磁性粒子トナーの摩擦帯電において転写
残りのトナーを所望の極性に揃えることが可能である。
なお、図中のプラス、マイナスは、トナーの極性を表
す。
【0068】従って、所謂放電現象を利用した磁気ブラ
シ帯電装置においても、放電または磁気ブラシを構成す
る磁性粒子とトナーとの摩擦帯電を利用し、独立のクリ
ーニング手段がなくとも鮮明な画像形成が可能となる。
【0069】更には、放電現象を利用しない接触注入帯
電方法を用いたときにも、磁性粒子と転写残りのトナー
の摩擦帯電を利用し、所望の極性に制御することによ
り、独立のクリーニング手段がなくとも鮮明な画像形成
が可能となる。
【0070】磁性粒子の平均粒径はレーザー回折式粒度
分布測定装置HEROS(日本電子製)を用いて、0.
5〜200μmの範囲を32対数分割して測定し、体積
50%メジアン径をもって平均粒径とした。
【0071】本発明では、平均粒径5〜100μmの範
囲が好ましく用いられる、5μmよりも小さいと磁性粒
子がもれ易く、100μmを超えると帯電一様性が悪化
する傾向がある。更に好ましくは15〜80μmであ
る。注入帯電法を用いる場合は、その接触性をかんが
み、15〜40μmが好適に用いられる。
【0072】本発明においては、導電性支持体より最も
離れた層、即ち表面層として電荷注入層を有する感光体
を用いることにより、放電させることなく、印加電圧の
直流成分の絶対値に対して80%以上、更には90%以
上の帯電電位を得ることができる。従って、パッシェン
の法則により解釈される帯電方法に比較して、印加電圧
を低く抑えることができ、また、更なるオゾンレス帯電
方式を実現することができる。
【0073】電荷注入層は、十分な帯電性と画像流れを
起こさない条件を満足するために、体積抵抗値が1×1
8 〜1×1015Ωcmの範囲であることが好ましい。
より好ましくは、画像流れなどの点から1×1010〜1
×1015Ωcm、更に環境変動なども考慮すると1×1
12〜1×1015Ωcmであることが好ましい。1×1
8 Ωcmより小さい体積抵抗値では静電潜像を保持で
きにくく、特に高温高湿下において画像流れを発生し易
い。一方、1×1015Ωcmより大きい体積抵抗値であ
ると帯電部材からの電荷を十分に受け取ることができ
ず、帯電不良を生じる傾向にある。
【0074】電荷注入層としては、絶縁性の結着樹脂に
光透過性でかつ導電性の粒子を適量分散させて中抵抗と
した材料で構成することが可能であり、上記抵抗を有す
る無機層を形成することも有効な手段である。このよう
な機能層表面を設けることによって、帯電部材より注入
された電荷を保持する役割を果し、更に、露光時にはこ
の電荷を感光体支持体に逃す役割を果し残留電位を低減
させる。
【0075】ここで、感光体の表面層の体積抵抗値の測
定方法は、表面に金を蒸着させたポリエチレンテレフタ
レート(PET)上に表面層と同様の層(厚さ3mm)
を作成し、これを体積抵抗測定装置(ヒューレットパッ
カード社製4140B pAMATER)にて温度23
℃、相対湿度65%の環境で100Vの電圧を印加し測
定した。
【0076】導電性粒子の粒径は、透光性の観点から
0.3μm以下が好ましく、最適には、0.1μm以下
である。結着樹脂100重量部に対して2〜250重量
部、好ましくは2〜190重量部である。2重量部より
も少ないと好ましい体積抵抗値が得られにくく、250
重量部を超えると膜強度が低下する傾向があり、電荷注
入層が削れ易くなる傾向にある。電荷注入層の膜厚は、
好ましくは0.1〜10μm、最適には1〜7μmであ
る。
【0077】また、好ましくは、前記電荷注入層に滑材
粉末が含有される。期待される効果としては、帯電時に
感光体と帯電部材の摩擦が低減され帯電に関与するニッ
プが拡大され帯電特性が向上することが挙げられる。ま
た、感光体表面の離型性が向上するため、磁性粒子が付
着しにくくなる。特に滑材粉末としては、臨界表面張力
の低い、フッ素樹脂、シリコーン樹脂またはポレオレフ
ィン樹脂を用いるのが好ましい。特に好ましくは、4フ
ッ化ポリエチレン樹脂が用いられる。この場合、滑材粉
末の添加量は、好ましくは結着樹脂100重量部に対し
て2〜50重量部である。より好ましくは5〜40重量
部である。2重量部より少ないと、滑材粉末の量が十分
でないため、感光体帯電性の向上効果が十分でなく、ク
リーナレス装置という観点からは転写残トナーが増える
傾向にある。また、50重量部を超えると、画像の分解
能及び感光体の感度が低下する傾向にある。
【0078】また、表面層に無機層を被覆する際は、そ
の下層の光導電層は、アモルファスシリコンであること
が好ましく、グロー放電などによってシリンダー上に阻
止層、光導電層及び電荷注入層を順次形成することが好
ましい。
【0079】感光層としては、従来公知のものが使用で
きる。例えば、有機材料であれば、フタロシアニン顔料
及びアゾ顔料などが挙げられる。
【0080】更に、電荷注入層と感光層の間に中間層を
設けることもできる。このような中間層は、電荷注入層
と感光層の接着性を高め、あるいは電荷のバリアー層と
して機能させることを目的とする。中間層としては、例
えば、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂及びシリコーン樹
脂などの市販の樹脂材料が使用可能である。
【0081】前記、感光体用の導電性支持体としては、
アルミニウム、ニッケル、ステンレス及びスチールなど
の金属や、導電性膜を有するプラスチックあるいは硝
子、また導電化した紙などを用いることができる。
【0082】更に、使用されるトナーと帯電部材の磁性
粒子間の摩擦帯電性においても好ましい範囲があり、帯
電部材磁性粒子100に対して、使用されるトナー7の
割合にて、測定されるトナーのトリボ値が、感光体の帯
電極性と同じであり、その絶対値が好ましくは1〜90
mC/kg、より好ましくは5〜80mC/kg、更に
好ましくは10〜40mC/kgであると、トナーの取
り込みや掃き出し、感光体の帯電特性に対し特に良好な
特性を付与し得る。
【0083】トナーの摩擦帯電量の測定法を以下に示
す。測定装置概略を図3に示す。
【0084】23℃、相対湿度60%環境下、測定する
磁性粒子0.040kgにトナー0.0028kgを加
えた混合物を50〜100ml容量のポリエチレン製の
瓶に入れ、150回手で震蘯する。次いで、底に500
メッシュのスクリーン33のある金属製の測定容器32
に前記混合物0.0005kgを入れ、金属製のフタ3
4をする。30は測定サンプルである。この時の測定容
器32全体の重量を秤りW1gとする。次に、吸引機
(測定容器32と接する部分は少なくとも絶縁体)にお
いて、吸引口37から吸引し風量調節弁36を調節して
真空計35の圧力を250mmAqとする。この状態で
吸引機31により3分間吸引を行い現像剤を吸引除去す
る。この時の電位計39の電位をV(ボルト)とする。
ここで38はコンデンサーであり容量をC(mF)とす
る。また吸引後の測定機全体の重量を秤りW2(kg)
とする。この現像剤のトリボ値(mC/kg)は、通常
下式の如く計算される。
【0085】 摩擦帯電量(mC/kg)=CV/(W1−W2)
【0086】但し、本発明に用いられる磁性粒子は、粒
径が細かいので、500メッシュのスクリーンでも相当
量メッシュを抜けてしまうため、メッシュを抜けた磁性
粒子については、トナーの摩擦帯電量とキャンセルする
と考え、補正を含んだ以下の式の如く計算される。
【0087】あらかじめ秤量された磁性粒子の質量をM
1、トナーをM2とし、この混合物のうちM3を500
メッシュのスクリーン33のある金属製の測定容量32
に入れたとき 摩擦帯電量(mC/kg)=CV/{M3×M2/(M
1+M2)} である。
【0088】本発明の電子写真装置においては、感光体
に接触する帯電部材として磁性粒子により形成された磁
気ブラシを用いるが、帯電手段の構成としては、帯電用
磁性粒子保持部材として、マグネットロール、または、
内部にマグネットロールを持つ導電性スリーブを用い、
その表面に帯電用磁性粒子を均一にコーティングしたも
のが好適に用いられる。
【0089】帯電用磁性粒子保持部材と感光体の最近接
ギャップは、0.3〜2.0mmが好ましく用いられ
る。0.3mmより近くなると印加電圧によっては、帯
電用磁性粒子保持部材の導電性部分と感光体間にリーク
を生じ、感光体にダメージを与えることがある。
【0090】帯電用磁気ブラシの移動方向は、感光体の
移動方向に対して、その接触部分において順、逆を問わ
ないが、転写残りのトナーの取り込み性及び帯電の均一
性の観点からは逆方向に移動するのが好ましい。
【0091】帯電用磁性粒子保持部材に保持される帯電
用磁性粒子の量は、好ましくは50〜500mg/cm
2 、更に好ましくは100〜300mg/cm2 であ
る。この範囲であると、特に安定した帯電性を得ること
ができる。
【0092】帯電部材に印加する帯電バイアスは、注入
帯電法を用いる場合、直流成分のみでもさしつかえない
が、若干の交流成分を印加すると画質の向上が見られる
ので好ましい。直流成分は得ようとする感光体の表面電
位と同等の電圧でよいが、絶対値が若干大きい電圧であ
ることが好ましい。交流成分としては、装置のプロセス
スピードにもよるが、100Hz〜10kHz程度の周
波数で、印加交流成分のピークピーク間電圧は1000
V程度以下が好ましい。1000Vを超えると印加電圧
に応じた感光体上に電位が生じるので、潜像面が電位的
に波打ち、かぶりや濃度薄を生じることがある。
【0093】放電を用いる方法においては、印加する帯
電バイアスは、帯電均一性の点から、直流成分に交流成
分を重畳した電圧であることが好ましい。直流成分のみ
の場合、放電開始電圧に得ようとする感光体の表面電位
を加えた電圧の絶対値より大きい電圧が必要である。交
流成分としては、装置のプロセススピードにもよるが、
100Hz〜10kHz程度の周波数で、印加交流成分
のピーク間電圧は、1000V程度以上で、放電開始電
圧の2倍以上が好ましい。磁気ブラシと感光体表面にお
いて十分な均し効果を得るためである。印加する交流成
分の波形は、サイン波、矩形波及び鋸波などが使用でき
る。放電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有する交
流成分を印加した場合、直流成分は、得ようとする感光
体の表面電位と同等の電圧でよい。
【0094】また、帯電器内に余分の帯電用磁性粒子を
保持し、循環をさせてもよい。
【0095】本発明における露光手段としては、レーザ
ー及びLEDなどの公知の手段を用いる。
【0096】現像手段としては、特に選ばないが、クリ
ーニング手段を有しない画像形成装置の場合、反転現像
が好ましく、また、現像剤と感光体が接触するような構
成が好ましい。例えば、接触2成分現像法及び接触1成
分法などが好適な方法として挙げられる。現像剤と転写
残りトナーが感光体上にて接触している場合、静電気的
力に摺擦力が加わり、効果的に転写残りのトナーを現像
手段にて回収できる傾向にあるからである。現像に印加
されるバイアスについては、その直流成分は、黒字部
(反転現像の場合、露光部分)と白地部の電位の間に来
ることが好ましい。
【0097】転写手段としては、コロナ、ローラー及び
ベルトなど公知の方法が用いられる。
【0098】本発明においては、電子写真感光体と帯電
手段、更に必要に応じて現像手段やクリーニング手段を
一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在のプロセス
カートリッジ(図1の20)とすることができる。ま
た、現像手段を電子写真感光体を有するカートリッジと
別体のカートリッジにすることもできる。
【0099】本発明においては、転写残りトナーを一時
的に回収した帯電器から、感光体表面を利用して、現像
部分に搬送し回収再利用するために、感光体の帯電バイ
アスを変更する必要はない。但し、ジャムが生じた場
合、あるいは画像比率の高い画像を連続して得る場合
は、帯電器に混入する転写残りトナーが非常に多くなる
ことがある。
【0100】この場合は、電子写真装置の動作中、感光
体上に画像を形成しない時を利用して、帯電部から現像
器へとトナーを移動させてもよい。この非画像形成時と
は、前回転時、後回転時及び転写材間などである。その
場合、トナーが帯電手段より感光体に移り易いような帯
電バイアスに変更することも好ましい。帯電手段から放
出し易くする方法としては、交流成分のピーク間電圧を
小さめにする、直流成分のみとする、あるいは、ピーク
間電圧は変えずに、波形を変更して交流実効値を下げる
などが挙げられる。
【0101】本発明に用いるトナーとしては、特に制限
はないが、トナー飛散の観点から、その転写効率におい
て好ましい形態が存在する。つまり、磁気ブラシに突入
する転写残りのトナーが少なければ、飛散する可能性の
あるトナーの絶対量が少ないため、本発明の電子写真装
置との組み合わせ効果が大きい。トナーのその形状係数
において、SF−1が100〜140、SF−2が10
0〜120の範囲のものは、転写性が良好になる傾向に
ある。特に、重合法により形成され、形状係数が上記範
囲にあるものが特に転写効率がよく好ましい。
【0102】ここで、SF−1、SF−2について、以
下のように計測される。
【0103】例えば、日立製作所製FE−SEM(S−
800)を用い、1000倍に拡大した2μm以上のト
ナー像を100個無作為にサンプリングし、その画像情
報をインターフェースを介して、例えばニコレ社製画像
解析装置(LuzexIII)に導入し解析を行い、下
式より得られた値と定義する。
【0104】
【外2】
【0105】ここで、式中のMXLNGは粒子の絶対最
大長、PERIMEは粒子の周囲長、AREAは粒子の
投影面積を示す。SF−1は粒子の丸さの度合いを示
し、SF−2は粒子の凹凸を示し、両者が100に近け
れば近い程、真球に近いことを示す。
【0106】更に、本発明におけるプロセスカートリッ
ジは、その帯電器部分の寿命、及びマグネット内包非磁
性スリーブを用いることを考慮すると、そのコスト面の
要請により、トナーを更に追加できるような構成が好ま
しい。その場合、帯電用磁性粒子としても、必要最低限
の量よりも多量に帯電部分に存在させ、循環させること
により耐久性を更に伸ばす構成が好ましい(図8及び
9)。
【0107】図8中、801は帯電器、802は撹拌部
材、803はカットブレード、804はトナー補給口、
805は現像器、806は現像容器、807は現像剤の
撹拌及び送りスクリュウ、808は現像剤、809はマ
グネット内包導電性スリーブ、810は感光体、811
は帯電用磁性粒子、812はマグネット内包導電性スリ
ーブ、813は帯電用磁性粒子容器を示す。また、図9
中、901は帯電器、902は撹拌部材、903はカッ
トブレード、904はトナー補給口、905は現像器、
906は現像容器、907はトナー撹拌子、908はト
ナー塗布ローラー、909はトナー、910は現像用弾
性ローラ、911は感光体、912は帯電用磁性粒子、
913はマグネット内包導電性スリーブ、914は帯電
用磁性粒子容器を示す。
【0108】循環させる手段としては、機械的に撹拌す
るか、あるいは、磁性粒子を循環できるような磁極構成
あるいは、磁性粒子を格納する容器内で、磁性粒子を移
動させるような部材を設けることが好ましい。例えば、
磁気ブラシ背後に、撹拌するスクリュウ部材(図5)、
または、反発極を設け磁性粒子を剥しながら再コートす
るような構成(図7)、磁性粒子の流れを阻害するよう
な邪魔部材などを設けることが挙げられる。
【0109】図5及び7中、51及び71は帯電器、5
2及び72はカットブレード、53及び73は帯電用磁
性粒子容器、54及び74はマグネット、55及び75
は非磁性導電性スリーブ、56及び76は撹拌部材、5
7及び77は帯電用磁性粒子、58及び78は感光体を
示す。
【0110】以下、本発明を実施例によって説明する
が、これによって本発明が限定されるものではない。
【0111】まず、本発明に使用される部材の構成、材
質及び製造方法などを例示する。
【0112】〔帯電用磁性粒子製造例1〕 Fe23 54モル% MnO 35モル% MgO 11モル%
【0113】以上の金属酸化物計100重量部に、リン
を0.05重量部添加し、ボールミルにて粉砕、混合
し、分散剤及び結着剤と水を加えスラリーとした後、ス
プレードライヤーにより造粒操作を行った。適宜分級し
た後に、必要に応じ、酸素濃度を調整した雰囲気中、1
200℃にて焼成を行った。
【0114】得られたフェライトを解砕処理の後分級を
行い、平均粒径27.6μmのフェライト粒子を得た。
【0115】フェイト粒子の体積抵抗値は4×107 Ω
cm、8×104 A/m(1kOe)での磁化が57A
2 kg(57emu/g)であった。特性の詳細は、
表1に挙げたごとくである。
【0116】また、この粒子表面のリンの存在比率は、
全粒子のリンの比率の30倍であった。
【0117】特性を表1にまとめる。
【0118】〔帯電用磁性粒子製造例2〕帯電用磁性粒
子製造例1と同様に製造を行い、平均粒径37.0μm
の粒子を得た。
【0119】特性を表1に挙げる。
【0120】〔帯電用磁性粒子製造例3〕リンを0.5
重量部添加した以外は、帯電用磁性粒子製造例1と同様
に製造を行い、平均粒径28.0μmの粒子を得た。
【0121】特性を表1に挙げる。
【0122】〔帯電用磁性粒子製造例4〕リンを1.0
重量部添加した以外は、帯電用磁性粒子製造例1と同様
に製造を行い、平均粒径27.5μmの粒子を得た。
【0123】特性を表1に挙げる。
【0124】〔帯電用磁性粒子製造例5〕 Fe23 50モル% MnO 30モル% MgO 20モル% とし、リンを1.0重量部添加した以外は、帯電用磁性
粒子製造例1と同様に製造を行い、平均粒径27.0μ
mの粒子を得た。
【0125】特性を表1に挙げる。
【0126】〔帯電用磁性粒子製造例6〕リンを添加し
ないことを除いて、帯電用磁性粒子製造例1と同様に製
造を行った。
【0127】特性を表1にまとめて挙げる。
【0128】〔帯電用磁性粒子製造例7〕リンを添加し
ないことを除いて、帯電用磁性粒子製造例5と同様に製
造を行った。
【0129】特性を表1にまとめて挙げる。
【0130】〔帯電用磁性粒子製造例8〕シランカップ
リング剤であるドデシルトリメトキシシラン0.05重
量部をメチルエチルケトン20重量部に溶解した溶液に
帯電用磁性粒子製造例1にて製造した磁性粒子100重
量部を加え、撹拌しながら70℃に保ち、溶媒を蒸発し
た後に、150℃のオーブンに入れ、キュアリングを行
った。
【0131】特性は表2に挙げる。
【0132】〔帯電用磁性粒子製造例9〕シランカップ
リング剤であるオクチルトリメトキシシラン0.05重
量部をメチルエチルケトン20重量部に溶解した溶液に
帯電用磁性粒子製造例1にて製造した磁性粒子100重
量部を加え、撹拌しながら70℃に保ち、溶媒を蒸発し
た後に、100℃のオーブンに入れ、キュアリングを行
った。
【0133】特性は表2に挙げる。
【0134】〔帯電用磁性粒子製造例10〕チタンカッ
プリング剤であるイソプロポキシトリイソステアロイル
チタネート0.05重量部をメチルエチルケトン20重
量部に溶解した溶液に帯電用磁性粒子製造例1にて製造
した磁性粒子100重量部を加え、撹拌しながら70℃
に保ち、溶媒を蒸発した後に、200℃のオーブンに入
れ、キュアリングを行った。
【0135】特性は表2に挙げる。
【0136】〔帯電用磁性粒子製造例11〕チタンカッ
プリング剤であるイソプロポキシトリイソステアロイル
チタネート0.05重量部をメチルエチルケトン30重
量部に溶解した溶液に帯電用磁性粒子製造例2にて製造
した磁性粒子100重量部を加え、撹拌しながら70℃
に保ち、溶媒を蒸発した後に、200℃のオーブンに入
れ、キュアリングを行った。
【0137】特性は表2に挙げる。
【0138】〔帯電用磁性粒子製造例12〕チタンカッ
プリング剤であるイソプロポキシトリイソステアロイル
チタネート0.15重量部をメチルエチルケトン30重
量部に溶解した溶液に帯電用磁性粒子製造例3にて製造
した磁性粒子100重量部を加え、撹拌しながら70℃
に保ち、溶媒を蒸発した後に、200℃のオーブンに入
れ、キュアリングを行った。
【0139】特性は表2に挙げる。
【0140】〔帯電用磁性粒子製造例13〕チタンカッ
プリング剤であるイソプロポキシトリイソステアロイル
チタネート0.10重量部をメチルエチルケトン30重
量部に溶解した溶液に帯電用磁性粒子製造例4にて製造
した磁性粒子100重量部を加え、撹拌しながら70℃
に保ち、溶媒を蒸発した後に、200℃のオーブンに入
れ、キュアリングを行った。
【0141】特性は表2に挙げる。
【0142】〔帯電用磁性粒子製造例14〕チタンカッ
プリング剤であるイソプロポキシトリイソステアロイル
チタネート0.10重量部をメチルエチルケトン30重
量部に溶解した溶液に帯電用磁性粒子製造例5にて製造
した磁性粒子100重量部を加え、撹拌しながら70℃
に保ち、溶媒を蒸発した後に、200℃のオーブンに入
れ、キュアリングを行った。
【0143】特性は表2に挙げる。
【0144】〔帯電用磁性粒子製造例15〕シランカッ
プリング剤であるγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン0.10重量部をメチルエチルケトン20重量
部に溶解した溶液に帯電用磁性粒子製造例6にて製造し
た磁性粒子100重量部を加え、撹拌しながら70℃に
保ち、溶媒を蒸発した後に、100℃のオーブンに入
れ、キュアリングを行った。
【0145】特性は表2に挙げる。
【0146】〔帯電用磁性粒子製造例16〕カップリン
グ剤であるγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン0.05重量部をメチルエチルケトン20重量部に
溶解した溶液に帯電用磁性粒子製造例6にて製造した磁
性粒子100重量部を加え、撹拌しながら70℃に保
ち、溶媒を蒸発した後に、100℃のオーブンに入れ、
キュアリングを行った。
【0147】特性については表2に挙げる。
【0148】〔帯電用磁性粒子製造例17〕 Fe23 53モル% CuO 27モル% ZnO 20モル%
【0149】以上の金属酸化物、計100重量部にリン
を0.2重量部を添加し、ボールミルにて粉砕混合し、
分散剤及び結着樹脂と水を加え、スラリーとした後、ス
プレードライヤーにより造粒操作を行った。適宜分級し
た後に、1000℃にて燒結を行った。
【0150】得られたフェライトを解砕処理の後分級を
行い、平均粒径28.1μmのフェライト粒子を得た。
特性を表1に挙げる。
【0151】〔帯電用磁性粒子製造例18〕 Fe23 50モル% MnO 25モル% ZnO 25モル%
【0152】以上の金属酸化物、計100重量部にリン
を1.0重量部を添加し、ボールミルにて粉砕混合し、
分散剤及び結着樹脂と水を加え、スラリーとした後、ス
プレードライヤーにより造粒操作を行った。適宜分級し
た後に、適宜酸素濃度を調節し、1000℃にて燒結を
おこなった。
【0153】得られたフェライトを解砕処理の後分級を
行い、平均粒径27.9μmのフェライト粒子を得た。
特性を表1に挙げる。
【0154】〔帯電用磁性粒子製造例19〕 Fe23 53モル% MgO 25モル% ZnO 17モル% MnO 5モル%
【0155】以上の金属酸化物、計100重量部にリン
を0.7重量部を添加し、ボールミルにて粉砕混合し、
分散剤及び結着樹脂と水を加え、スラリーとした後、ス
プレードライヤーにより造粒操作を行った。適宜分級し
た後に、適宜酸素濃度を調節し、1100℃にて燒結を
おこなった。
【0156】得られたフェライトを解砕処理の後分級を
行い、平均粒径28.3μmのフェライト粒子を得た。
特性を表1に挙げる。
【0157】
【表1】
【0158】
【表2】
【0159】〔感光体製造例1〕φ30mmのアルミニ
ウムシリンダー上に機能層を5層設ける。
【0160】第1層は導電層であり、アルミニウムシリ
ンダーの欠陥などをならすため、またレーザー露光の反
射によるモアレの発生を防止するために設けられている
厚さ約20μmの導電性粒子分散樹脂層である。
【0161】第2層は正電荷注入防止層であり、アルミ
ニウムシリンダーから注入された正電荷が感光体表面に
帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果た
し、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって
106 Ωcm程度に抵抗調整された厚さ約1μmの中抵
抗層である。
【0162】第3層は電荷発生層であり、オキシチタニ
ウムフタロシアニン系の顔料を樹脂に分散した厚さ約
0.3μmの層であり、露光を受けることによって正負
の電荷対を発生する。
【0163】第4層は電荷輸送層であり、ポリカーボネ
ート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型半導
体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷はこ
の層を移動することはできず、電荷発生層で発生した正
電荷のみを感光体表面に輸送することができる。厚さ1
5μmとした。
【0164】電荷輸送層の体積抵抗値は、3×1015Ω
cmであった。
【0165】第5層として電荷注入層を形成する。該電
荷注入層は、光硬化性のアクリル樹脂にSnO2 超微粒
子を分散した厚さ3μmの層である。具体的には、アン
チモンをドーピングして低抵抗化した粒径約0.03μ
mのSnO2 粒子を樹脂100重量部に対して150重
量部、更に、粒径約0.25μmの4フッ化エチレン樹
脂粒子を20重量部、分散剤を1.2重量部分散したも
のである。
【0166】感光体の表面層の体積抵抗値は、2×10
13Ωcmである。
【0167】〔感光体製造例2〕φ30mmのアルミニ
ウムシリンダー上に機能層を5層設ける。
【0168】第1層、第2層、第3層及び第4層は、感
光体製造例1と同様に作成し、第5層に電荷注入層を形
成する。該電荷注入層は、光硬化性のアクリル樹脂にS
nO2 超微粒子を分散した厚さ3μmの層である。具体
的には、アンチモンをドーピングし、低抵抗化した粒径
約0.03μmのSnO2 粒子を樹脂100重量部に対
して170重量部、更に、4フッ化エチレン樹脂粒子を
20重量部、分散剤を1.2重量部分散したものであ
る。
【0169】感光体の表面層の体積抵抗値は、4×10
12Ωcmである。
【0170】〔トナー製造例1〕 ポリエステル樹脂 100重量部 含金属アゾ染料 2重量部 低分子量ポリプロピレン 3重量部 カーボンブラック 5重量部
【0171】上記材料を乾式混合した後に、150℃に
設定した2軸混練押出機にて混練した。得られた混練物
を冷却し、気流式粉砕機により微粉砕した後に風力分級
して粒度分布の調整されたトナー組成物を得た。このト
ナー組成物に、疎水処理された酸化チタン1.7重量%
を外添して、重量平均粒径6.3μmのトナーを作成し
た。
【0172】〔トナー製造例2〕スチレン88重量部、
n−ブチルアクリレート12重量部、低分子量ポリプロ
ピレン3重量部、カーボンブラック4重量部、含金属ア
ゾ染料1.2重量部及びアゾ系開始剤3重量部を分散混
合し、上記溶液を燐酸カルシウム4重量部を分散した純
水500重量部に加え、ホモミキサーにより分散し、7
0℃で、8時間重合し得られた重合体をろ過し、洗浄を
行った後に、乾燥分級し、トナー組成物を得た。
【0173】上記トナー組成物に、疎水化処理された酸
化チタン1.7重量%を外添し、重量平均粒径6.3μ
mのトナーを作成した。
【0174】形状係数はSF−1は125、SF−2は
115であった。
【0175】〔現像剤製造例1〕平均粒径60μmのニ
ッケル亜鉛フェライトに、シリコーン樹脂をコートした
もの100重量部に対し、トナーの製造例1のトナー6
重量部を混合し現像剤とした。
【0176】〔現像剤製造例2〕平均粒径60μmのニ
ッケル亜鉛フェライトに、アクリル変性シリコーン樹脂
をコートしたもの100重量部に対し、トナーの製造例
2のトナー6重量部を混合し現像剤とした。
【0177】次いで、本発明の実施例及び比較例におい
て使用される評価用機械及び方法、及び実施例及び比較
例を用い本発明を説明する。
【0178】〔デジタル複写機1〕電子写真装置として
レーザービームを用いたデジタル複写機(キヤノン製:
GP55)を用意した。該装置の概略は、感光体の帯電
手段としてコロナ帯電器を備え、現像手段として1成分
ジャンピング現像方法を採用した1成分現像器を備え、
転写手段としてコロナ帯電器、ブレードクリーニング手
段、帯電前露光手段を備える。また、感光体用帯電器、
クリーニング手段及び感光体は一体型のユニット(プロ
セスカートリッジ)となっている。プロセススピード1
50mm/sである。該デジタル複写機に以下のように
改造を施した。
【0179】まず、プロセススピードを200mm/s
とした。
【0180】現像部分を1成分ジャンピング現像から、
2成分現像剤を使用可能に改造を施した。更に、帯電部
分にマグネットローラーを内包した16φ導電性非磁性
スリーブを配し、帯電用磁気ブラシを形成する。帯電用
の導電性スリーブと感光体との最小ギャップは、0.5
mmに設定した。また、現像バイアスは、−500Vの
直流成分にピーク間電圧(Vpp)1000V、周波数
3kHzの矩形波を重畳する。更に、コロナ帯電器を用
いた転写手段をローラー転写方式に変更し、帯電前露光
手段を取り除いた。
【0181】更に、クリーニングブレードを取り去り、
クリーナレス複写装置とした。図4に概略図を示す。図
中、401は定着器、402は帯電器、403は帯電用
磁性粒子、404は磁石を内包する導電性スリーブ、4
05は感光体、406は露光光、407は現像スリー
ブ、408は現像器、409及び410は撹拌スクリュ
ウ、411は現像剤、412は紙搬送ガイド、413は
転写紙、414は転写ローラ、415は紙搬送ベルトを
示す。
【0182】〔評価方法〕実際の耐久評価としては、デ
ジタル複写機1を用い、磁性粒子のコーティング密度が
180mg/cm2 となるように帯電器に装着し、感光
体を装着する。帯電方法は、本発明中に記載のある注入
帯電方法を用いる。なお、180mg/cm2 となるよ
うに装着するためには、最低限30gの量を必要とす
る。
【0183】まず3%文字原稿にてA4横送りで500
枚通紙を連続に行う。この際、帯電部材に印加するバイ
アスは、印加電圧−700Vの直流電圧に1kHz、7
00Vppの矩形波交流電圧を重畳した電圧であり、2
5℃/相対湿度60%の条件下耐久試験を行う。
【0184】更に、連続通紙時、最初の一枚目の画像が
形成され得る以前の帯電時(前回転時)、画像形成間
(紙間)及び500枚目の画像形成終了の後の感光体帯
電時(後回転時)については、帯電部材に−700Vに
直流電圧に1kHz、300Vppの矩形波交流電圧を
重畳した電圧を印加し、感光体を帯電させつつ、帯電磁
気ブラシ中に混入するトナーを感光体上に移動させ、現
像部分にて回収する。
【0185】感光体帯電時と異なる帯電バイアスを印加
するタイミングとして、本実施例では、前回転時、後回
転時及び紙間を選択したが、これに限らず、画像形成せ
ずに感光体が移動するタイミングを見図ればよい。
【0186】この際、図1に示すごとく、転写残りのト
ナーは、磁気ブラシに回収され、その摩擦帯電極性を感
光体帯電極性と同じにし、感光体上を経て現像または回
収される。
【0187】上記500枚の連続通紙を繰り返し行い、
耐久枚数20000枚(40回反復)毎に、帯電部材に
印加電圧−700Vの直流電圧に1kHz、700Vp
pの矩形波交流電圧を重畳した電圧を印加し、感光体の
表面電位が0Vから印加電圧の直流成分である−700
Vの何%に到達するかを測定し、電位収束率とした。
【0188】収束率は、90%以上であれば良好、95
%以上であれば優良な帯電性である。
【0189】〔実施例1〜実施例13〕表3に示すよう
な組み合わせで、装填量50gにて、前述の評価方法に
より評価を行った。各実施例において、初期より帯電電
位収束率が安定であった。
【0190】但し、カップリング剤による表面処理を行
っていない磁性粒子を用いた場合は、感光体削れがやや
多く、カブリを生じた時点で感光体交換を行った。
【0191】〔実施例14〕帯電用磁性粒子の装填量を
2倍の100gにし、図6の如く撹拌部材を投入した以
外は実施例7と同様にして耐久試験を行ったところ、1
30000枚でも帯電性の劣化がなかった。13000
0枚において、感光体削れによるカブリを生じたのでこ
こでストップした。
【0192】図6中、61は帯電器、62はカットブレ
ード、63は撹拌部材、64は帯電用磁性粒子容器、6
5はマグネット、66は非磁性導電性スリーブ、67は
帯電用磁性粒子、68は感光体を示す。
【0193】〔比較例1〕帯電用磁性粒子製造例6で得
られた磁性粒子を用いた以外は実施例1と同様にして耐
久試験を行った。
【0194】その結果、60000枚程度までは良好で
あったものの、80000枚では帯電性が低下した。
【0195】〔比較例2〕帯電用磁性粒子製造例7で得
られた磁性粒子を用いた以外は実施例1と同様にして耐
久試験を行った。
【0196】初期の帯電特性は問題なく、耐久性につい
ても、60000枚程度までは問題がないものの、80
000枚程度から劣化による著しい帯電性の低下が見ら
れた。
【0197】〔比較例3〕帯電用磁性粒子製造例15で
得られた磁性粒子を用いた以外は実施例1と同様にして
耐久試験を行った。
【0198】初期の帯電特性は問題なく、耐久性につい
ても、60000枚程度までは問題がないものの、80
000枚程度から劣化による著しい帯電性の低下が見ら
れた。しかも、カップリング剤で処理してあるものの、
感光体寿命が処理していないものとほぼ同じである。こ
れは、磁性粒子の組成が本発明とは異っていることに加
え、カップリング剤の構造が、長鎖のアルキル成分を含
んでいないため潤滑性に乏しいためと考えられる。
【0199】〔比較例4〕感光体製造例2で得られた感
光体及び帯電用磁性粒子製造例16で得られた磁性粒子
を用いた以外は実施例1と同様にして耐久試験を行っ
た。
【0200】初期の帯電特性は問題なく、耐久性につい
ても、60000枚程度までは問題がないものの、80
000枚程度から劣化による著しい帯電性の低下が見ら
れた。しかも、カップリング剤で処理してあるものの、
感光体寿命が処理していないものとほぼ同じである。こ
れは磁性粒子の組成が本発明とは異なっていることに加
え、カップリング剤の構造が、長鎖のアルキル成分を含
んでいないため潤滑性に乏しいためと考えられる。
【0201】〔比較例5〕帯電用磁性粒子製造例17で
得られた磁性粒子を用いた以外は実施例1と同様にして
耐久試験を行った。
【0202】その結果、60000枚までは帯電性は良
好であったが、80000枚では帯電性が低下しはじ
め、また感光体削れに起因するカブリが生じたため、感
光体を変換して更に耐久試験を続けたが、100000
枚では帯電性が明らかに低下した。
【0203】〔比較例6〕帯電用磁性粒子製造例18で
得られた磁性粒子を用いた以外は実施例1と同様にして
耐久試験を行った。
【0204】その結果、80000枚では帯電性が劣化
した。
【0205】〔比較例7〕帯電用磁性粒子製造例19で
得られた磁性粒子を用いた以外は実施例1と同様にして
耐久試験を行った。
【0206】その結果、60000枚で帯電性が劣化し
はじめ、80000枚では明らかに劣化した。
【0207】
【表3】
【0208】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、耐久性
に優れ、クリーナレスシステムにも好ましく用いられる
帯電用磁性粒子、該帯電用磁性粒子を用いた電子写真装
置及びプロセスカートリッジを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーナレスシステムの原理を示す概略図であ
る。
【図2】磁性粒子の体積抵抗値の測定装置の概略断面図
である。
【図3】トナーの摩擦帯電量の測定装置の概略図であ
る。
【図4】電子写真方式のデジタル複写機の構成例の概略
図である。
【図5】撹拌機構を備えた帯電部分の概略図である。
【図6】撹拌機構を備えた帯電部分の概略図である。
【図7】撹拌機構を備えた帯電部分の概略図である。
【図8】2成分現像器を備えたプロセスカートリッジの
構成例の概略図である。
【図9】1成分現像器を備えたプロセスカートリッジの
構成例の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高森 俊夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体に接触配置され、電圧を
    印加されることにより該電子写真感光体を帯電する帯電
    部材を形成する帯電用磁性粒子において、 該磁性粒子が、 一般式(MnO)x(MgO)y(Fe23 )z (式中、x+y+z≦1であり、0.2<x<0.5、
    0.05<y<0.25、0.4<z<0.6であ
    る。)の組成を有するフェライト100重量部に対し
    て、0.01〜3重量部のリンが添加されたフェライト
    粒子であって、 該磁性粒子表面のリン存在比率が、磁性粒子全体のリン
    比率よりも大であることを特徴とする帯電用磁性粒子。
  2. 【請求項2】 磁性粒子表面のリン存在比率が、磁性粒
    子全体のリン比率の5倍以上である請求項1記載の帯電
    用磁性粒子。
  3. 【請求項3】 磁性粒子表面のリン存在比率が、磁性粒
    子全体のリン比率の10倍以上である請求項2記載の帯
    電用磁性粒子。
  4. 【請求項4】 磁性粒子が1×104 〜1×109 Ωc
    mの体積抵抗値を有する請求項1乃至3のいずれかに記
    載の帯電用磁性粒子。
  5. 【請求項5】 磁性粒子が5〜100μmの平均粒径を
    有する請求項1乃至4のいずれかに記載の帯電用磁性粒
    子。
  6. 【請求項6】 磁性粒子がその表面に6以上の炭素数を
    有する直鎖状のアルキル基を有するカップリング剤を有
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の帯電用磁性粒
    子。
  7. 【請求項7】 電子写真感光体、磁性粒子により形成さ
    れ、該電子写真感光体に接触配置された帯電部材を有
    し、該帯電部材に電圧を印加することにより該電子写真
    感光体を帯電する帯電手段、露光手段、現像手段及び転
    写手段を有する電子写真装置において、 該磁性粒子が、 一般式(MnO)×(MgO)y(Fe23 )z (式中、x+y+z≦1であり、0.2<x<0.5、
    0.05<y<0.25、0.4<z<0.6であ
    る。)の組成を有するフェライト100重量部に対し
    て、0.01〜3重量部のリンが添加されたフェライト
    粒子であって、 該磁性粒子表面のリン存在比率が、磁性粒子全体のリン
    比率よりも大であることを特徴とする電子写真装置。
  8. 【請求項8】 磁性粒子表面のリン存在比率が、磁性粒
    子全体のリン比率の5倍以上である請求項7記載の電子
    写真装置。
  9. 【請求項9】 磁性粒子表面のリン存在比率が、磁性粒
    子全体のリン比率の10倍以上である請求項8記載の電
    子写真装置。
  10. 【請求項10】 磁性粒子が1×104 〜1×109 Ω
    cmの体積抵抗値を有する請求項7乃至9のいずれかに
    記載の電子写真装置。
  11. 【請求項11】 磁性粒子が5〜100μmの平均粒径
    を有する請求項7乃至10のいずれかに記載の電子写真
    装置。
  12. 【請求項12】 磁性粒子がその表面に6以上の炭素数
    を有する直鎖状のアルキル基を有するカップリング剤を
    有する請求項7乃至11のいずれかに記載の電子写真装
    置。
  13. 【請求項13】 現像手段が転写後の電子写真感光体上
    に残留するトナーを回収する請求項7乃至12のいずれ
    かに記載の電子写真装置。
  14. 【請求項14】 転写手段と帯電手段の間、及び帯電手
    段と現像手段の間に、転写後の電子写真感光体上に残留
    するトナーを回収し、貯蔵するクリーニング手段を有さ
    ない請求項13記載の電子写真装置。
  15. 【請求項15】 電子写真感光体、磁性粒子により形成
    され、該電子写真感光体に接触配置された帯電部材を有
    し、該帯電部材に電圧を印加することにより該電子写真
    感光体を帯電する帯電手段を一体に支持し、電子写真装
    置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおい
    て、 該磁性粒子が、 一般式(MnO)×(MgO)y(Fe23 )z (式中、x+y+z≦1であり、0.2<x<0.5、
    0.05<y<0.25、0.4<z<0.6であ
    る。)の組成を有するフェライト100重量部に対し
    て、0.01〜3重量部のリンが添加されたフェライト
    粒子であって、 該磁性粒子表面のリン存在比率が、磁性粒子全体のリン
    比率よりも大であることを特徴とするプロセスカートリ
    ッジ。
  16. 【請求項16】 磁性粒子表面のリン存在比率が、磁性
    粒子全体のリン比率の5倍以上である請求項15記載の
    プロセスカートリッジ。
  17. 【請求項17】 磁性粒子表面のリン存在比率が、磁性
    粒子全体のリン比率の10倍以上である請求項16記載
    のプロセスカートリッジ。
  18. 【請求項18】 磁性粒子が1×104 〜1×109 Ω
    cmの体積抵抗値を有する請求項15乃至17のいずれ
    かに記載のプロセスカートリッジ。
  19. 【請求項19】 磁性粒子が5〜100μmの平均粒径
    を有する請求項15乃至18のいずれかに記載のプロセ
    スカートリッジ。
  20. 【請求項20】 磁性粒子がその表面に6以上の炭素数
    を有する直鎖状のアルキル基を有するカップリング剤を
    有する請求項15乃至19のいずれかに記載のプロセス
    カートリッジ。
JP29959798A 1997-10-21 1998-10-21 帯電用磁性粒子、電子写真装置及びプロセスカートリッジ Expired - Fee Related JP3595702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29959798A JP3595702B2 (ja) 1997-10-21 1998-10-21 帯電用磁性粒子、電子写真装置及びプロセスカートリッジ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28863397 1997-10-21
JP9-288633 1997-10-21
JP29959798A JP3595702B2 (ja) 1997-10-21 1998-10-21 帯電用磁性粒子、電子写真装置及びプロセスカートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11194585A true JPH11194585A (ja) 1999-07-21
JP3595702B2 JP3595702B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=26557254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29959798A Expired - Fee Related JP3595702B2 (ja) 1997-10-21 1998-10-21 帯電用磁性粒子、電子写真装置及びプロセスカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3595702B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001093720A (ja) * 1999-09-21 2001-04-06 Dowa Mining Co Ltd ソフトフェライトの製造法
WO2011001940A1 (ja) * 2009-06-29 2011-01-06 Dowaエレクトロニクス株式会社 電子写真現像剤用キャリア芯材およびその製造方法、電子写真現像剤用キャリア、並びに電子写真現像剤
JP2011075594A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Dowa Electronics Materials Co Ltd 電子写真現像剤用キャリア芯材およびその製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001093720A (ja) * 1999-09-21 2001-04-06 Dowa Mining Co Ltd ソフトフェライトの製造法
WO2011001940A1 (ja) * 2009-06-29 2011-01-06 Dowaエレクトロニクス株式会社 電子写真現像剤用キャリア芯材およびその製造方法、電子写真現像剤用キャリア、並びに電子写真現像剤
JP2011008192A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Dowa Electronics Materials Co Ltd 電子写真現像剤用キャリア芯材およびその製造方法、電子写真現像剤用キャリア、並びに電子写真現像剤
KR101327000B1 (ko) * 2009-06-29 2013-11-13 도와 아이피 크리에이션 가부시키가이샤 전자 사진 현상제용 캐리어 심재 및 이의 제조 방법, 전자 사진 현상제용 캐리어 및 전자 사진 현상제
US9164411B2 (en) 2009-06-29 2015-10-20 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Carrier core material for electrophotographic developer, method for manufacturing the same, carrier for electrophotographic developer and electrophotographic developer
JP2011075594A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Dowa Electronics Materials Co Ltd 電子写真現像剤用キャリア芯材およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3595702B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4298114B2 (ja) 現像剤並びに該現像剤を用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ
EP0911703B1 (en) Electrophotographic apparatus, image forming method and process cartridge
JP3595702B2 (ja) 帯電用磁性粒子、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
KR100302166B1 (ko) 대전용 자성 입자, 대전 부재, 대전 장치, 프로세스 카트리지 및 전자 사진 장치
JP3472141B2 (ja) 電子写真装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP2002082515A (ja) 帯電装置及び電子写真装置
JP4040349B2 (ja) 現像剤、並びに該現像剤を用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP2000066446A (ja) 帯電用磁性粒子、帯電部材、帯電装置、プロセスカ―トリッジ及び電子写真装置
JPH0862887A (ja) 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
JP4298113B2 (ja) 現像剤および画像形成方法
JPH11352755A (ja) 帯電用磁性粒子の再生方法、再生された帯電用磁性粒子及びこれを用いた装置
JP2001125294A (ja) 画像形成装置
JP3817411B2 (ja) 帯電用磁性粒子、帯電部材、帯電装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JPH112939A (ja) 画像形成方法
JP2003207983A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JPH11212337A (ja) 画像形成装置
JP2003057942A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、現像剤、画像形成方法及び現像剤担持体
JP2001272846A (ja) 帯電用磁性粒子及び画像形成装置
JP3957854B2 (ja) 画像形成方法
JP2001312092A (ja) 現像剤、該現像剤を用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JPH02101480A (ja) 画像形成方法
JP2001154407A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP3592064B2 (ja) 画像形成方法
JP2001272845A (ja) 帯電用磁性粒子及び画像形成装置
JP2000352855A (ja) 帯電用磁性粒子分散型複合粒子およびそれを用いた帯電部材、帯電装置、電子写真装置およびプロセスカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070910

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees