JP3472141B2 - 電子写真装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ

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JP3472141B2 JP16690098A JP16690098A JP3472141B2 JP 3472141 B2 JP3472141 B2 JP 3472141B2 JP 16690098 A JP16690098 A JP 16690098A JP 16690098 A JP16690098 A JP 16690098A JP 3472141 B2 JP3472141 B2 JP 3472141B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁性粒子からなる帯
電部材を有する帯電手段を有し、現像手段が実質的なク
リーニング手段でもある電子写真装置、画像形成方法及
びプロセスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては多数の方法が
知られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々
の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該
潜像をトナーで現像を行って可視像とし、必要に応じて
紙などの転写材にトナー画像を転写した後、熱や圧力な
どにより転写材上にトナー画像を定着して複写物を得る
ものである。また、転写材上に転写されずに感光体上に
残ったトナー粒子は、クリーニング手段により感光体上
より除去される。このような電子写真法での帯電手段と
しては、所謂コロトロン、スコロトロンと呼ばれるコロ
ナ放電を利用した手段が用いられていたが、コロナ放
電、特に負または正コロナを生成する際に多量のオゾン
を発生することから、電子写真装置にオゾン捕獲のため
のフィルタを具備する必要性があり、装置の大型化やラ
ンニングコストのアップなどの問題点があった。
【0003】このような問題点を解決するための技術と
して、ローラーやブレードなどの帯電部材を感光体表面
に接触させることにより、その接触部分近傍に狭い空間
を形成し、所謂パッシェンの法則で解釈できるような放
電を形成することによってオゾンの発生を極力抑えた帯
電方法(接触帯電方法)が開発され、例えば、特開昭5
7−178257号公報、特開昭56−104351号
公報、特開昭58−40566号公報、特開昭58−1
39156号公報及び特開昭58−150975号公報
などに記載されている。
【0004】しかしながら、接触帯電方式においては感
光体上へのトナー融着といった問題が発生し易い傾向に
ある。また、そのため帯電部材を感光体に近接させ、直
接の接触を避けて用いる方法も検討されている。感光体
を帯電させる部材としては、ローラー、ブレード、ブラ
シ及び細長い導電性板状物に抵抗層を施した部材などが
挙げられるが、いずれの場合も、近接距離の制御が難し
いという問題点があり実用化には難点があった。
【0005】そのため、感光体への接触負荷が比較的小
さい、磁石を内包した導電性スリーブ上に保持された磁
性粒子、所謂磁気ブラシを帯電部材として用いる技術が
検討されている。例えば、特開昭59−133569号
公報には鉄分をコーティングした粒子をマグネットロー
ルに保持させ、電圧を印加することによって感光体を帯
電する方法が、特開平4−116674号公報には直流
に交流を重畳した電圧を印加した帯電装置が、更には、
特開平7−72667号公報には、環境依存性などを改
善するために、磁性粒子にスチレン−アクリル樹脂など
をコーティングすることが開示されている。
【0006】一方、クリーニング手段としては、従来ブ
レードクリーニング、ファーブラシクリーニング及びロ
ーラークリーニングなどが用いられていた。いずれの方
法も力学的に転写残余のトナーを掻き落とすか、せき止
めて廃トナー容器へと捕集するものであった。従って、
クリーニング部材が感光体表面に押し当てられることに
起因する問題が生じていた。例えば、クリーニング部材
を強く押し当てることにより感光体を摩耗させ感光体が
短命化することが挙げられていた。かたや、装置面から
みると、かかるクリーニング装置を具備するために装置
が必然的に大きくなり装置のコンパクト化を目指すとき
のネックになっていた。
【0007】更に、エコロジーの観点より、トナーの有
効活用という意味で廃トナーのでないシステムが望まれ
ている。
【0008】これらの問題を解決することのできる技術
が現像同時クリーニングまたはクリーナレスと呼ばれる
ものであり、現像手段が実質的なクリーニング手段でも
あるシステム、即ち、転写位置と帯電位置の間及び帯電
位置と現像位置の間に転写後感光体上に残留したトナー
を回収し、貯蔵するクリーニング手段を有さずに、現像
手段によりクリーニングを行うシステムである。例え
ば、特開昭59−133573号公報、特開昭62−2
03182号公報、特開昭63−133179号公報、
特開昭64−20587号公報、特開平2−51168
号公報、特開平2−302772号公報、特開平5−2
287号公報、特開平5−2289号公報、特開平5−
53482号公報及び特開平5−61383号公報など
に開示されている。これら公知の技術は、帯電手段とし
てコロナ、ファーブラシ及びローラーを用いており、放
電生成物による感光体表面の汚染や帯電不均一性などの
全てを十分に満足するには至っていない。
【0009】そのため、磁気ブラシを帯電部材として用
いるクリーナレス技術が検討されている。例えば、特開
平04−21873号公報においては、放電限界値を超
えるようなピーク間電圧を有する交流電圧を印加した磁
気ブラシを用いてクリーニング装置を不要とするような
画像形成装置が提案されている。また、特開平6−11
8855号公報においては、独立のクリーニング装置を
有さず、磁気ブラシ帯電同時クリーニング装置を搭載し
た画像形成装置が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の文献には、帯電用磁性粒子の好ましい形態などについ
ては何ら開示されておらず、クリーナレス方法に好適な
磁性粒子という観点では技術的課題を残していた。
【0011】具体的には、クリーナレスシステムにおい
ても、帯電性が安定し、かつ転写残りのトナーを現像手
段によって回収する前に好適に処理することのできる帯
電部材が望まれいてた。
【0012】更には、磁気ブラシ帯電器からのトナー飛
散の少ない装置が望まれていた。
【0013】本発明の目的は、帯電部材として磁気ブラ
シを用いたクリーナレスシステムを搭載し、長期にわた
り安定した画像を得ることのできる電子写真装置、画像
形成方法及びプロセスカートリッジを提供することにあ
る。
【0014】本発明の更なる目的は、磁気ブラシ帯電器
からのトナー飛散を、磁性粒子の改良により防止するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、電子写
真感光体の周囲に、磁性粒子からなり、該電子写真感光
体に接触配置された帯電部材を有する帯電手段、露光手
段、現像手段及び転写手段をこの順に有し、該現像手段
が転写後の電子写真感光体に残留するトナーを実質的に
回収する電子写真装置において、該磁性粒子の表面に、
6以上の炭素数を有する直鎖状のアルキル基を有するカ
ップリング剤を有することを特徴とする電子写真装置で
ある。
【0016】また、本発明は、磁性粒子からなり、電子
写真感光体に接触配置された帯電部材に電圧を印加する
ことにより、該電子写真感光体を帯電する帯電工程、該
帯電された電子写真感光体に光を照射することにより静
電潜像を形成する露光工程、該形成された静電潜像をト
ナーを用いて現像することによりトナー画像を形成する
現像工程、及び現像されたトナー画像を転写材に転写す
る転写工程を有し、該現像工程が該転写工程後に該電子
写真感光体上に残留するトナーを実質的に回収するクリ
ーニング工程を兼ねている画像形成方法において、該磁
性粒子がその表面に6以上の炭素数を有する直鎖状のア
ルキル基を有するカップリング剤を有することを特徴と
する画像形成方法である。
【0017】また、本発明は、電子写真感光体、及び該
電子写真感光体の周囲に順に配置されている帯電手段、
露光手段、現像手段及び転写手段を具備し、該現像手段
は、転写後に該電子写真感光体上に残留するトナーを実
質的に回収する手段である電子写真装置に対して着脱自
在であるプロセスカートリッジであって、該プロセスカ
ートリッジは、該電子写真感光体と該帯電手段とを一体
に支持し、該帯電手段は、磁性粒子からなり、該電子写
真感光体に接触している帯電部材を有し、該磁性粒子
は、炭素数6以上の直鎖状のアルキル基を有するカップ
リング剤を表面に有していることを特徴とするプロセス
カートリッジである。
【0018】本発明によれば、帯電用磁性粒子として好
適な抵抗を有し、連続使用時に安定した帯電性を有し、
環境依存性が少なく、特にクリーナレスシステムにおい
て、長期にわたり帯電性の安定な電子写真装置、画像形
成方法及びプロセスカートリッジを得ることができる。
【0019】また、感光体への負荷が少なく、システム
全体の高耐久性の実現が可能である。
【0020】更には、帯電器からのトナーの飛散が少な
く、汚れの少ない装置とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0022】優れたクリーナレスシステムを可能にする
ためには、転写残りのトナーをいかにしてハンドリング
し、画像に悪影響を与えないかの原理的な考察をする必
要性がある。例えば、特開平08−240925号公報
にあるように、感光体を帯電する際のコロナ、あるいは
放電を利用し、転写残りのトナーを感光体と同極性に制
御し反転現像法により現像同時クリーニングを行う方法
が挙げられる。
【0023】しかし、本発明者らの検討により、特定の
磁性粒子によって形成された磁気ブラシを帯電部材とし
て用いた帯電手段を用いると、感光体帯電時のコロナあ
るいは放電を利用せずに、摩擦帯電により転写残りのト
ナーの極性を良好に制御しつつ、感光体を帯電すること
ができることを見出し、本発明に至ったものである。
【0024】本発明の原理については、図1を用いて説
明する。
【0025】磁性粒子15をコーティングした磁石内包
非磁性導電性スリーブ16により構成される磁気ブラシ
帯電装置11によって、帯電された感光体12は、露光
手段からの露光光13により静電潜像を形成する。潜像
は、例えば現像剤10と磁石を内包した導電性非磁性ス
リーブ17などからなる現像装置18により反転現像さ
れて、感光体12上にトナーにより可視化されたトナー
画像を形成する。トナー画像は、転写手段14により転
写材に転写され、感光体上には転写残りのトナーが存在
する。この転写残りのトナーは、転写の影響を受け、帯
電極性としてはマイナスからプラスまで様々に分布す
る。このような転写残りトナーを回転摺擦する磁気ブラ
シ帯電装置11にて、掻きとりながら、感光体を帯電し
つつ磁気ブラシを構成する磁性粒子とトナーの摩擦帯電
によって転写残りのトナーを所望の極性に揃えることが
可能である。なお、図中19は撹拌スクリューである。
【0026】従って、所謂放電現象を利用した磁気ブラ
シ帯電装置においても、放電または磁気ブラシを構成す
る磁性粒子とトナーとの摩擦帯電を利用し、独立のクリ
ーニング手段がなくとも鮮明な画像形成が可能となる。
【0027】更には、放電現象を利用しない接触注入帯
電方法を用いたときにも、磁性粒子と転写残りのトナー
の摩擦帯電を利用し、所望の極性に制御することによ
り、独立のクリーナー装置がなくとも鮮明な画像形成が
可能となる。
【0028】これらの原理的考察に基づき、本発明者ら
は検討を行い、磁性粒子を帯電部材として用いたクリー
ナレス画像形成装置の場合、以下の問題点が実用化に際
し解決すべき技術課題であることが明白となった。
【0029】帯電装置を長期にわたり使用していくと、
帯電用磁性粒子の表面特性が変化して、転写残りのトナ
ーの摩擦帯電を十分に制御できなくなり、帯電装置から
のトナー飛散、あるいは対トナーへの摩擦帯電極性制御
不十分のための画像かぶりが生じることがある。
【0030】本発明者らの検討では、磁性粒子を帯電部
材として用いた場合、磁性粒子同士の摺擦による負荷が
大きく、劣化の度合いが激しく、これを克服することが
帯電用磁性粒子の材料開発の技術課題であることが明ら
かとなった。
【0031】また、本発明に用いられる帯電用磁性粒子
の構成は、現像剤に用いられるキャリアと類似している
が、現像剤においては、トナーを含むため、キャリア間
の接触は押さえられており、むしろトナーとキャリア表
面の観点において設計が行われる。更には、感光体との
接触の点では、現像においては、緩やかに接触するが、
帯電用磁性粒子においては、感光体と密に接触するた
め、帯電用途の磁性粒子には、現像用途の磁性粒子とは
全く異なる特性が要求されることが本発明者らの検討に
より明らかとなった。
【0032】即ち、クリーナレスシステムに使用される
帯電用磁性粒子においては、磁性粒子同士の接触、ある
いは磁性粒子と感光体との接触に対して、対トナーの摩
擦帯電を維持するような構成が求められることが明白と
なった。
【0033】なお、本発明においては、磁気ブラシによ
り転写残トナーをちらすことができるので、転写残トナ
ーが露光による静電潜像の形成に悪影響を及ぼすことも
ない。
【0034】上記技術課題に対し本発明者らは鋭意検討
の末、本発明に至ったものである。
【0035】本発明におけるカップリング剤とは、同一
分子内に加水分解可能な基と疎水基を有し、珪素、アル
ミニウム、チタン及びジルコニウムなどの中心元素に結
合している化合物を示す。
【0036】本発明に使用されるカップリング剤は、疎
水基部分に炭素原子が6個以上直鎖状に連なるアルキル
基の構成を含む。この構成を含むことによる効果として
は、摩擦帯電的な面では、アルキル基の電子供与性によ
り、特に摩擦帯電において残トナーにマイナス極性を無
理なく付与することが可能となる。更に、アルキル基は
酸化などに比較的強く、また、磁性粒子同士の摺擦など
による機械的あるいは熱的な劣化に対しても抵抗力があ
る。更に、長鎖であると前記の機械的あるいは熱的な負
荷に対して分子鎖が切断されたとしても、残存部分はあ
る程度の長さを有するアルキル基となり、摩擦帯電性と
いう観点からは、長期にわたって変化が少なくなる。
【0037】この観点からアルキル基は、炭素数6個以
上、好ましくは8個以上、更に好ましくは12個以上直
鎖状に連なることが必要であり、30個以下であること
が好ましい。炭素数が6個未満であると、本発明の顕著
な効果を得ることができず、炭素数が30個を超える
と、溶剤に不溶となる傾向にあり、磁性粒子表面に均一
に処理することが難しくなり、更に、処理された帯電用
磁性粒子の流動性が悪化し、帯電性が不均一となる傾向
にある。
【0038】また、カップリング剤の存在量としては、
カップリング剤をも含んだ帯電用磁性粒子全質量に対し
0.0001質量%以上0.5質量%以下が好ましい。
0.0001質量%より少ないとカップリング剤の効果
を得にくくなり、0.5質量%を超えると帯電用磁性粒
子の流動性が悪化し易くなる。この意味で、更に好まし
くは、0.001質量%以上0.2質量%以下の量が好
ましく使用できる。
【0039】存在量は、加熱減量で評価することができ
る。加熱減量は、0.5質量%以下であることが好まし
く、更に好ましくは、0.2質量%以下である。
【0040】ここで加熱減量とは、熱天秤による分析に
おいて、窒素雰囲気中での、温度150℃から800℃
までの質量減少分である。
【0041】本発明においては、基本的に帯電用磁性粒
子の表面は、カップリング剤のみにて構成されることが
好ましいが、微量の樹脂成分をコートすることも可能で
ある。この場合、カップリング剤の量に比して、同等程
度以下の量が好ましい。
【0042】また、樹脂をコーティングした帯電用磁性
粒子との併用も可能である。その場合の混合比率は、樹
脂コート磁性粒子が帯電器中の全磁性粒子の質量に対し
て50質量%以下が好ましい。50質量%を超えると本
発明の帯電用磁性粒子の効果が薄れるからである。
【0043】本発明に用いられるカップリング剤として
は、疎水基部分に、炭素原子が6個以上の直鎖状に連な
るアルキル基の構成を含むものであれば、チタン、アル
ミニウム、珪素、ジルコニウムなど中心元素を特には選
ばないが、コストの点でチタン、アルミニウム及び珪素
であることが好ましい。
【0044】加水分解基としては、例えば、比較的親水
性の高い、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基及び
ブトキシ基などのアルコキシ基などが用いられる。その
他、アクリロキシ基、メタクリロキシ基、ハロゲン及び
これらの変性体なども用いられる。
【0045】また、疎水基としては、その構造中に炭素
原子が6個以上直鎖状に連なるアルキル基の構成を含む
ものであればよく、中心元素との結合形態においては、
カルボン酸エステル、アルコキシ、スルホン酸エステル
及び燐酸エステル構造を介して、あるいはダイレクトに
結合してもよい。更に疎水基の構造中に、エーテル結
合、エポキシ基及びアミノ基などの官能基を含んでもよ
い。
【0046】本発明において好ましく使用できる化合物
の具体例を一部挙げる。
【0047】
【外1】
【0048】また、本発明に用いられる帯電用磁性粒子
は、その体積抵抗値が、1×10Ωcm以上1×10
Ωcm以下であることが好ましい。1×104 Ωc
mより低いと、ピンホールリークを起こす傾向にあり、
1×109 Ωcmを超えると、感光体の帯電が不十分と
なり易い。
【0049】更に、本発明の帯電用磁性粒子は、カップ
リング剤の存在量が、0.5質量%以下、好ましくは
0.2質量%以下で十分であるので、カップリング剤
を、表面に存在させない磁性粒子とほぼ同等の抵抗値が
得られるため、磁性粒子の表面層として導電性粒子分散
樹脂を用いる場合などに比べて製造上の安定性、品質の
安定性が高い。
【0050】また、本発明に用いられる帯電用磁性粒子
のコアとなる磁性粒子としては、ストロンチウム、バリ
ウム及び希土類などの所謂ハードフェライト、または、
マグネタイト、銅、亜鉛、ニッケル及びマンガンなどの
フェライトがもちいられる。
【0051】磁性粒子の体積抵抗値は、図2に示すセル
Aに磁性粒子27を充填し、該磁性粒子に接するよう電
極21及び22を配し、該電極間に電圧を印加し、その
時流れる電流を測定することで得た。測定条件は、温度
23℃、相対湿度65%の環境で、充填磁性粒子と電極
との接触面積2cm2 、厚みd1mm、上部電極の荷重
10kg、印加電圧100Vである。なお、図2中、2
1は主電極、22は上部電極、23は絶縁物、24は電
流計、25は電圧計、26は定電圧装置、27は磁性粒
子、28はガイドリングを示す。
【0052】また、本発明においては、磁性粒子の粒径
としては、5μm以上100μm以下が好ましく用いら
れる。5μmを下回ると、磁性粒子が帯電器よりもれ易
く、100μmを超えると帯電不均一性が目立つ傾向に
なる。特に、注入帯電法においては、接触点でのみ、帯
電が行われるので、接触確率を上げ、十分な感光体帯電
性を確保するためには、50μm以下の平均粒径である
ことが好ましい。更に好ましくは、35μm以下であ
る。
【0053】放電を利用した帯電方法においては、逆
に、40μm以上の平均粒径が好ましく、更に好ましく
は、50μm以上である。40μmより小さい磁性粒子
を、放電を用いた帯電方法に使用すると、放電開始点以
上の電圧が帯電磁気ブラシと感光体間に常に印加されて
いるため、磁性粒子が帯電器より脱落し易くなるためで
ある。
【0054】また、帯電器からのトナー飛散という観点
からは、放電を利用した帯電方法を用いた場合、実質的
に高い電圧の交流電界を必要とするため、磁性粒子の振
動が激しく、また、使用する帯電用磁性粒子の粒径も大
きいため、注入帯電法を用いることが好ましい。
【0055】磁性粒子の平均粒径はレーザー回折式粒度
分布測定装置HEROS(日本電子製)を用いて、0.
5μm〜200μmの範囲を32対数分割して測定し、
体積50%メジアン径をもって平均粒径とした。
【0056】本発明においては、使用されるトナーと帯
電部材の磁性粒子間の摩擦帯電性においても好ましい範
囲があり、帯電用磁性粒子100に対して、使用される
トナー7の割合にて、測定されるトナーのトリボ値が、
感光体の帯電極性と同じであり、その絶対値が1〜90
mC/Kgであることが好ましく、特には、5〜80m
C/Kgであることが、更には、10〜40mC/Kg
であることが好ましい。この範囲内であると、トナーの
取り込みと、掃き出し、及び感光体の帯電の特性に対
し、特に良好な特性を示す。
【0057】トナーの摩擦帯電量の測定法を以下に示
す。測定装置概略を図3に示す。23℃、相対湿度60
%環境下、磁性粒子0.040kgにトナー0.002
8Kgを加えた混合物30を50〜100ml容量のポ
リエチレン製の瓶に入れ150回手で震とうする。次い
で、底に500メッシュのスクリーン33のある金属製
の測定容器32に前記混合物30の0.0005Kgを
入れ、金属製のフタ34をする。この時の測定容器32
全体の重量を秤りW1gとする。次に吸引機(測定容器
32と接する部分は少なくとも絶縁体)を用いて、吸引
口37から吸引し風量調節弁36を調節して真空計35
の圧力を250mmAqとする。この状態で3分間吸引
を行ない現像剤を吸引除去する。この時の電位計39の
電位をV(ボルト)とする。ここで38はコンデンサー
であり容量をC(mF)とする。また、吸引後の測定機
全体の重量を秤りW2 (Kg)とする。この現像剤のト
リボ値(mC/Kg)は、通常下式の如く計算される。
【0058】 摩擦帯電量(mC/Kg)=CV/(W1−W2) 但し、本発明に用いられる磁性粒子は、粒径が細かいの
で、500メッシュのスクリーンでも相当量メッシュを
抜けてしまうため、メッシュを抜けた磁性粒子について
は、トナーの摩擦帯電量とキャンセルすると考え、補正
を含んだ以下の式の如く計算される。
【0059】あらかじめ秤量された磁性粒子の質量をM
1、トナーの質量をM2とし、この混合物のうちのM3
を金属製の測定容器32に入れたとき 摩擦帯電量(mC/Kg)=CV/{M3×M2/(M
1+M2)} である。
【0060】本発明の電子写真装置においては、感光体
に接触する帯電部材として磁気ブラシを用いるが、帯電
手段の構成としては、該磁性粒子保持部材として、マグ
ネットロール、または、内部にマグネットロールを持つ
導電性スリーブを用い、その表面に磁性粒子を均一にコ
ーティングしたものが好適に用いられる。
【0061】帯電用磁性粒子保持部材と感光体の最近接
ギャップは、0.3mm〜2.0mmが好ましく用いら
れる。0.3mmより近くなると印加電圧によっては、
帯電用磁性粒子保持部材の導電性部分と感光体間にリー
クを生じ、感光体にダメージを与えることがある。
【0062】該帯電用磁気ブラシの移動方向は、感光体
の移動方向に対して、その接触部分において順、逆を問
わないが、転写残りのトナーの取り込み性及び帯電均一
性の観点からは逆方向に移動することが好ましい。
【0063】該帯電用磁性粒子保持部材に保持される帯
電用磁性粒子の量は、好ましくは50〜500mg/c
2 、更に好ましくは100〜300mg/cm2 であ
る。この範囲であると、特に安定した帯電性を得ること
ができる。
【0064】帯電部材に印加する帯電バイアスは、注入
帯電法を用いる場合、直流成分のみでも構わないが、若
干の交流成分を印加すると画質の向上が見られるので好
ましい。直流成分は得ようとする感光体の表面電位と同
じ電圧でよいが、絶対値が若干大きい電圧であることが
好ましい。交流成分としては、装置のプロセススピード
にもよるが、100Hz〜10kHz程度の周波数で、
印加交流成分のピーク間電圧は、1000V程度以下が
好ましい。1000Vを超えると印加電圧に対して感光
体上に電位が生じるので、潜像面が電位的に波打ち、か
ぶりや濃度うすを生じることがある。
【0065】放電を用いる方法においては、印加する帯
電バイアスは、帯電均一性の点から、直流成分に交流成
分を重畳した電圧であることが好ましい。直流成分のみ
の場合、放電開始電圧に得ようとする感光体の表面電位
を加えた電圧の絶対値より大きい電圧が必要である。交
流成分としては、装置のプロセススピードにもよるが、
100Hz〜10kHz程度の周波数で、印加交流成分
のピーク間電圧は、1000V程度以上で、放電開始電
圧の2倍以上が好ましい。磁気ブラシと感光体表面にお
いて十分なならし効果を得るためである。印加する交流
成分の波形は、サイン波、矩形波及び鋸波などが使用で
きる。この場合、直流成分は、得ようとする感光体の表
面電位と同等の電圧でよい。
【0066】また、帯電器内に余分の帯電用磁性粒子を
保持し、循環させてもよい。
【0067】本発明においては、電子写真感光体として
支持体より最も離れた層、即ち、表面層として電荷注入
層を設けることにより、放電させることなく印加電圧の
直流成分の絶対値の80%以上、更には90%以上の帯
電電位を得ることができる。従って、パッシェンの法則
により解釈される接触帯電方法に較べて、印加電圧を低
く抑えることができ、また、更なるオゾンレスを実現す
ることができる。
【0068】電荷注入層は、十分な帯電性と画像流れを
おこさない条件を満足するために、体積抵抗値が1×1
8Ωcm〜1×1015Ωcmの範囲であることが好ま
しい。より好ましくは、画像流れなどの点から1×10
10Ωcm〜1×1015Ωcm、更に環境変動なども考慮
すると1×1012Ωcm〜1×1015Ωcmであること
が好ましい。1×108Ωcmより小さい体積抵抗値で
は静電潜像を保持できにくく、特に高温高湿環境下にお
いて画像流れを発生し易い。1×1015Ωcmより大き
い体積抵抗値であると帯電部材からの電荷を十分注入す
ることができず、帯電不良を生じる傾向にある。
【0069】電荷注入層としては、絶縁性の結着樹脂に
光透過性でかつ導電性の粒子を適量分散させて中抵抗と
した材料で構成することが可能であり、上記抵抗を有す
る無機層を形成することも有効な手段である。このよう
な機能層を表面に設けることによって、帯電部材より注
入された電荷を保持する役割をはたし、更に、露光時に
はこの電荷を感光体支持体に逃がす役割をはたし残留電
位を低減させる。
【0070】ここで、感光体の表面層の体積抵抗値は、
表面に金を蒸着させたポリエチレンテレフタレート(P
ET)上に表面層と同様の層(厚さは3μm)を作成
し、これを体積抵抗測定装置(ヒューレットパッカード
社製4140B pAMATER)にて温度23℃、相
対湿度65%の環境で100Vの電圧を印加して測定し
た。
【0071】導電性粒子の粒径は、透光性の観点から
0.3μm以下が好ましく、最適には、0.1μm以下
である。また、使用量は、結着樹脂100質量部に対し
て2〜250質量部、更には2〜190重量部であるこ
とが好ましい。2質量部よりも少ないと好ましい体積抵
抗値が得られにくく、250質量部を超えると膜強度が
低下する傾向があり、電荷注入層が削れ易くなる傾向に
ある。電荷注入層の膜厚は、好ましくは0.1〜10μ
m、最適には、1〜7μmである。
【0072】また、好ましくは、前記電荷注入層に滑材
粒子が含有される。効果としては、帯電時に感光体と帯
電部材の摩擦が低減されることに起因して、帯電に関与
するニップが拡大され帯電特性が向上することが挙げら
れる。また、感光体表面の離型性が向上するため、磁性
粒子が付着しにくくなる。特に滑材粒子としては、臨界
表面張力の低い、フッ素樹脂、シリコーン樹脂または、
ポリオレフィン樹脂を用いるのが好ましい。特に好まし
くは、4フッ化ポリエチレン樹脂が用いられる。滑材粒
子の添加量は、好ましくは結着樹脂100質量部に対し
て2〜50質量部、より好ましくは、5〜40質量部で
ある。2質量部より少ないと、滑材粒子の量が十分でな
いため、感光体帯電性の向上効果が十分でなくクリーナ
レス装置という観点からは、転写残トナーが増える傾向
にある。また、50質量部を超えると、画像の分解能、
感光体の感度が低下する傾向にある。
【0073】また、表面層に無機層を被覆する際は、そ
の下層の光導電層は、アモルファスシリコンであること
が好ましく、グロー放電などによってシリンダー上に阻
止層、光導電層及び電荷注入層を順次形成することが好
ましい。
【0074】感光層としては、従来公知のいずれのもの
も使用できる。例えば、有機材料であれば、フタロシア
ニン顔料やアゾ顔料などがあげられる。
【0075】更に、電荷注入層と感光層の間に中間層を
設けることもできる。中間層は、電荷注入層と感光層の
接着性を高め、あるいは電荷のバリアー層として機能さ
せることを目的とする。中間層としては、例えば、エポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリス
チレン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂など市販の
樹脂材料が使用可能である。
【0076】また、導電性支持体としては、アルミニウ
ム、ニッケル、ステンレス及びスチールなどの金属や合
金、導電性膜を有するプラスチックあるいは硝子、導電
化した紙等を用いることができる。
【0077】本発明における露光手段としては、レーザ
ーやLEDなど公知の手段を用いることができる。
【0078】現像手段としては、特に選ばないが、本発
明はクリーニング手段を有しない電子写真装置であるの
で、反転現像が好ましく、また、現像剤と感光体が接触
するような構成が好ましい。例えば、接触2成分現像
法、接触1成分法などが好適な現像方法として挙げられ
る。現像剤と転写残りトナーが感光体上にて接触してい
る場合、静電気的力に、摺擦力が加わり、効果的に転写
残りのトナーを現像手段にて回収できる傾向にあるから
である。現像に印加されるバイアスについては、その直
流成分は、黒字部(反転現像の場合露光部分)と白地部
の電位の間にすることが好ましい。
【0079】転写手段としては、コロナ、ローラー及び
ベルトなど公知の方法が用いられる。
【0080】本発明においては、電子写真感光体と帯電
部材、必要に応じて現像手段を一体に支持しカートリッ
ジ化し、電子写真装置本体に着脱自在のプロセスカート
リッジにすることができる。図1中の20である。本発
明においては、現像手段を電子写真感光体と帯電部材を
有するカートリッジとは別体のカートリッジとすること
ができる。
【0081】本発明においては、転写残りトナーを一時
的に回収した帯電器から、感光体表面を利用して、現像
部分に搬送し回収再利用するために、感光体の帯電バイ
アスを変更する必要はない。ジャムが生じた場合、ある
いは画像比率の高い画像を連続して得る場合は、トナー
帯電器に混入する転写残りトナーが非常に多くなること
がある。この場合は、電子写真装置の動作中、感光体上
に画像を形成しない時を利用して、帯電器から現像器へ
とトナーを移動させてもよい。この画像非形成時とは、
前回転時、後回転時、転写材間などである。その場合、
トナーが帯電器より感光体に移り易いような帯電バイア
スに変更することも好ましく用いられる。帯電器から放
出し易くする方法としては、交流成分のピーク間電圧を
小さめにする、あるいは直流成分のみとする、更にはピ
ーク間電圧は変えずに、波形を変更して交流実効値を下
げるなどが挙げられる。
【0082】本発明に用いられるトナーとしては、特に
制限はないが、トナー飛散の観点からその転写効率にお
いて好ましい形態が存在する。つまり、磁気ブラシに突
入する転写残りのトナーが少なければ、飛散する可能性
のあるトナーの絶対量が少ないため本発明の電子写真装
置との組み合わせ効果が大きい。トナーのその形状係数
において、SF−1が100〜160、SF−2が10
0〜140の範囲のものは、転写性がいい傾向にある。
特に好ましくは、SF−1が100〜140、SF−2
が100〜140である。特に重合法により形成され、
形状係数が上記範囲にあるものが特に転写効率がよく好
ましい。
【0083】SF−1、SF−2は、以下のように計測
される。
【0084】例えば、日立製作所製FE−SEM(S−
800)を用い1000倍に拡大した2μm以上のトナ
ー像を100個無作為にサンプリングしその画像情報を
インターフェースを介して、例えばニコレ社製画像解析
装置(LuzexIII)に導入し解析を行い、下式よ
り得られた値とする。
【0085】
【外2】 式中、MXLNGは粒子の絶対最大長、PERIMEは
粒子の周囲長、AREAは粒子の投影面を示す。SF−
1は、粒子の丸さの度合いを示し、SF−2は、粒子の
凹凸の度合いを示し、両者が100に近ければ近い程真
球に近いことを示す。
【0086】以下、本発明を実施例によって説明する
が、これによって本発明が限定されるものではない。な
お、「部」は「質量部」を示す。
【0087】まず、実施例及び比較例本発明に使用され
る部材の構成、材質及び製造方法などを例示する。
【0088】(帯電用磁性粒子製造例1)平均粒径27
μm、体積抵抗値5×107 Ωcm、8×104 A/m
(1KOe)での磁化(以下、σ1000とする)が55A
2 /kg(55emu/g)であり、1.2×105
A/m(3KOe)での磁化(以下、飽和磁化とする)
が62Am2/kg(62emu/g)であり、保磁力
はほぼ0である銅亜鉛フェライト粒子100部と、中心
元素としてチタン、加水分解基としてイソプロポキシ
基、疎水基としてイソステアロイル基を有するカップリ
ング剤であるイソプロポキシトリイソステアロイルチタ
ネート(明細書中化合物(1))0.1部を溶解したヘ
キサン50部を、ナス型フラスコに投入し、ロータリー
エバポレーターによりヘキサンを減圧溜去し、得られた
磁性粉末を、120℃に保たれたオーブンにて30分間
乾燥し、帯電用磁性粒子を得た。
【0089】この粒子の平均粒径は27μmで、体積抵
抗値は5×107Ωcmで、加熱減量は0.1質量%で
あった。
【0090】(帯電用磁性粒子製造例2)イソプロポキ
シトリイソステアロイルチタネート0.05部を用いた
以外は帯電用磁性粒子製造例1と同様にして帯電用磁性
粒子を得た。
【0091】この粒子の平均粒径は27μmで、体積抵
抗値は5×107Ωcmで、加熱減量は0.05質量%
であった。
【0092】(帯電用磁性粒子製造例3)イソプロポキ
シトリイソステアロイルチタネート0.01部を用いた
以外は帯電部材用磁性粒子製造例1と同様にして帯電用
磁性粒子を得た。
【0093】この粒子の平均粒径は27μmで、体積抵
抗値は5×107Ωcmで、加熱減量は0.001質量
%であった。
【0094】(帯電用磁性粒子製造例4)イソプロポキ
シトリイソステアロイルチタネート0.005部を用い
た以外は帯電部材用磁性粒子製造例1と同様にして帯電
用磁性粒子を得た。
【0095】この粒子の平均粒径は27μmで、体積抵
抗値は5×107Ωcmで、加熱減量は0.005質量
%であった。
【0096】(帯電用磁性粒子製造例5)カップリング
剤として、中心元素がチタン、加水分解基がイソプロポ
キシ基、疎水基がジオクチルホスファイト基であるジイ
ソプロポキシービス(ジオクチルホスファイト)チタネ
ート(本明細書中化合物(5))0.05部を用いた以
外は帯電用磁性粒子製造例1と同様にして帯電用磁性粒
子を得た。
【0097】この粒子の平均粒径は27μmで、体積抵
抗値は5×107Ωcmで、加熱減量は0.05質量%
であった。
【0098】(帯電用磁性粒子製造例6)カップリング
剤として、中心元素がチタン、加水分解基がイソプロポ
キシ基、疎水基がドデシルベンゼンスルホニル基である
イソプロポキシトリドデシルベンゼンスルホニルチタネ
ート(本明細書中化合物(2))0.05部を用いた以
外は帯電用磁性粒子製造例1と同様にして帯電用磁性粒
子を得た。
【0099】この粒子の平均粒径は27μmで、体積抵
抗値は5×107Ωcmで、加熱減量は0.05質量%
であった。
【0100】(帯電用磁性粒子製造例7)カップリング
剤として、本明細書中化合物(3)のアルミニウムカッ
プリング剤0.05部を用いた以外は帯電用磁性粒子製
造例1と同様にして帯電用磁性粒子を得た。
【0101】この粒子の平均粒径は27μmで、体積抵
抗値は5×107Ωcmで、加熱減量は0.05質量%
であった。
【0102】(帯電用磁性粒子製造例8)平均粒径65
μm、体積抵抗値4×107 Ωcm、σ1000が53Am
2 /kg(53emu/g)であり、飽和磁化が61A
2/kgであり、保磁力がほぼ0である銅亜鉛フェラ
イト粒子100質量部を用いた以外は帯電用磁性粒子製
造例2と同様にして帯電用磁性粒子を得た。
【0103】この粒子の平均粒径は65μmで、体積抵
抗値は4×107Ωcmで、加熱減量は0.05質量%
であった。
【0104】(帯電用磁性粒子製造例9)カップリング
剤として、ジイソプロポキシービス(ジオクチルホスフ
ァイト)チタネート(本明細書中化合物(5))0.0
5部を用いた以外は帯電用磁性粒子製造例8と同様にし
て帯電用磁性粒子を得た。
【0105】この粒子の平均粒径は65μmで、体積抵
抗値は4×107Ωcmで、加熱減量は0.05質量%
であった。
【0106】(帯電用磁性粒子製造例10)カップリン
グ剤として、イソプロポキシトリドデシルベンゼンスル
ホニルチタネート(本明細書中化合物(2))0.05
部を用いた以外は帯電用磁性粒子製造例8と同様にして
帯電用磁性粒子を得た。
【0107】この粒子の平均粒径は65μmで、体積抵
抗値は4×107Ωcmで、加熱減量は0.05質量%
であった。
【0108】(帯電用磁性粒子製造例11)カップリン
グ剤として、本明細書中化合物(3)のアルミニウムカ
ップリング剤0.05部を用いた以外は帯電用磁性粒子
製造例8と同様にして帯電用磁性粒子を得た。
【0109】この粒子の平均粒径は65μmで、体積抵
抗値は4×107Ωcmで、加熱減量は0.05質量%
であった。
【0110】(帯電部材用磁性粒子製造例12)カップ
リング剤として、中心元素がチタン、加水分解基がイソ
プロポキシ基、疎水基がN−アミノエチルーアミノエト
キシ基であるチタンカップリング剤0.05部を用いた
以外は帯電用磁性粒子製造例1と同様にして帯電用磁性
粒子を得た。
【0111】この粒子の平均粒径は27μmで、体積抵
抗値は5×107Ωcmで、加熱減量は0.05質量%
であった。
【0112】カップリング剤の構造式は以下の通りであ
る。
【0113】
【外3】
【0114】(帯電用磁性粒子製造例13)カップリン
グ剤として、中心元素が珪素、加水分解基がメトキシ
基、疎水基がグリシリドキシプロピル基であるγ−グリ
シリドキシプロピルトリメトキシシラン0.05部を用
いた以外は帯電用磁性粒子製造例1と同様にして帯電用
磁性粒子を得た。
【0115】この粒子の平均粒径は27μmで、体積抵
抗値は5×107Ωcmで、加熱減量は、0.05質量
%であった。
【0116】カップリング剤の構造式は以下の通りであ
る。
【0117】
【外4】
【0118】(帯電用磁性粒子製造例14)カップリン
グ剤として、中心元素が珪素、加水分解基がメトキシ
基、疎水基がメタクリロキシプロピル基であるγ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン0.05部を用
いた以外は帯電用磁性粒子製造例1と同様にして帯電用
磁性粒子を得た。
【0119】この粒子の平均粒径は27μmで、体積抵
抗値は5×107Ωcmで、加熱減量は0.05質量%
であった。
【0120】カップリング剤の構造式は以下の通りであ
る。
【0121】
【外5】
【0122】(帯電用磁性粒子製造例15)カップリン
グ剤として、中心元素が珪素、加水分解基がメトキシ
基、疎水基がN−β(アミノエチル)γ−アミノプロピ
ル基であるN−β(アミノエチル)γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン0.05部を用いた以外は帯電用磁
性粒子製造例1と同様にして帯電用磁性粒子を得た。
【0123】この粒子の平均粒径は27μmで、体積抵
抗値は5×107Ωcmで、加熱減量は、0.05質量
%であった。
【0124】カップリング剤の構造式は以下の通りであ
る。
【0125】NH2―C24―NH―C36―Si(O
CH33
【0126】(帯電用磁性粒子製造例16)帯電用磁性
粒子製造例8で用いた銅亜鉛フェライト粒子をカップリ
ング剤で処理せずに、そののまま帯電用磁性粒子とし
た。
【0127】加熱減量は0質量%であった。
【0128】(帯電用磁性粒子製造例17)メチル系シ
リコーン樹脂を溶剤にて溶解希釈した。この溶液に、樹
脂固形分1部に対し、平均粒径65μm、体積抵抗値4
×107 Ωcm、σ1000が53Am2 /kg(53em
u/g)であり、飽和磁化が61Am2/kgであり、
保磁力がほぼ0である銅亜鉛フェライト粒子100質量
部を浸漬し、その後、溶剤を蒸発させ、樹脂被覆磁性粒
子を得た。これを更に、180℃に保ったオーブンにて
1時間加熱硬化を行った。
【0129】この粒子の平均粒径は66μmで、体積抵
抗値は1×108Ωcmで、加熱減量は1質量%であっ
た。
【0130】(帯電用磁性粒子製造例18)メチル系シ
リコーン樹脂に代えて、アクリル変性シリコーン樹脂を
用いた以外は帯電用磁性粒子製造例17と同様にして帯
電用磁性粒子を得た。
【0131】この粒子の平均粒径は66μmで、体積抵
抗値は1×108Ωcmで、加熱減量は1質量%であっ
た。
【0132】(帯電用磁性粒子製造例19)メチル系シ
リコーン樹脂に代えて、スチレン−アクリル樹脂を用い
た以外は帯電用磁性粒子製造例17と同様にして帯電用
磁性粒子を得た。
【0133】この粒子の平均粒径は66μmで、体積抵
抗値は9×107Ωcmで、加熱減量は1質量%であっ
た。
【0134】(帯電用磁性粒子製造例20)カップリン
グ剤として、中心元素が珪素、加水分解基がエトキシ
基、疎水基がn−ヘキシル基であるn−ヘキシルトリエ
トキシシラン(本明細書中化合物(10))0.05部
を用いた以外は帯電用磁性粒子製造例1と同様にして帯
電用磁性粒子を得た。
【0135】この粒子の平均粒径は27μmで、体積抵
抗値は5×107Ωcmで、加熱減量は0.05質量%
であった。
【0136】(帯電用磁性粒子製造例21)カップリン
グ剤として、中心元素が珪素、加水分解基がエトキシ
基、疎水基がn−ペンチル基であるn−ペンチルトリエ
トキシシラン0.05部を用いた以外は帯電用磁性粒子
製造例8と同様にして帯電用磁性粒子を得た。
【0137】この粒子の平均粒径は65μmで、体積抵
抗値は4×107Ωcmで、加熱減量は0.05質量%
であった。
【0138】(感光体製造例1)φ30mmのアルミニ
ウムシリンダー上に下記の4層を設ける。
【0139】第1層は導電層であり、アルミニウムシリ
ンダーの欠陥などをならすため、またレーザ露光の反射
によるモアレの発生を防止するために設けられている厚
さ約20μmの導電性粒子分散樹脂層である。
【0140】第2層は正電荷注入防止層であり、アルミ
ニウムシリンダーから注入された正電荷が感光体表面に
帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果た
し、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって
106 Ωcm程度に抵抗調整された厚さ約1μmの中抵
抗層である。
【0141】第3層は電荷発生層であり、オキシチタニ
ウムフタロシアニン系の顔料を樹脂に分散した厚さ約
0.3μmの層であり、露光を受けることによって正負
の電荷対を発生する。
【0142】第4層は電荷輸送層であり、ポリカーボネ
ート樹脂にヒドラゾンを分散した厚さ20μmの層であ
り、P型半導体である。従って、感光体表面に帯電され
た負電荷はこの層を移動することはできず、電荷発生層
で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することがで
きる。
【0143】感光体の表面層の体積抵抗値は、3×10
15Ωcmであった。
【0144】(感光体製造例2)φ30mmのアルミニ
ウムシリンダー上に下記の5層を設ける。
【0145】第1層、第2層、第3層及び第4層は、感
光体製造例1と同様に作成し、第5層に電荷注入層を形
成する。
【0146】該電荷注入層は、光硬化性のアクリル樹脂
にSnO2 超微粒子を分散した厚さ3μmの層である。
具体的には、アンチモンをドーピングして低抵抗化した
粒径約0.03μmのSnO2 粒子を樹脂100部に対
して170部、更に、粒径約0.25μmの4フッ化エ
チレン樹脂粒子を20部、分散剤を1.2部分散したも
のである。
【0147】感光体の表面層の体積抵抗値は、4×10
12Ωcmであった。
【0148】(トナー製造例1) ・スチレンアクリル樹脂 100部 ・含金属アゾ染料 2部 ・低分子量ポリプロピレン 3部 ・カーボンブラック 4部
【0149】上記材料を乾式混合した後に、140℃に
設定した2軸混練押出機にて混練した。得られた混練物
を冷却し、気流式粉砕機により微粉砕した後に風力分級
して粒度分布の調整されたトナー組成物を得た。このト
ナー組成物に、疎水化処理された酸化チタン(重量平均
粒径0.05μm、疎水化度70%)1.5質量%を外
添して、重量平均粒径6.5μmのトナーを作成した。
【0150】(トナー製造例2)スチレン88部、n−
ブチルアクリレート12部、低分子量ポリプロピレン3
部、カーボンブラック5部、含金属アゾ染料1部、アゾ
系開始剤3部を分散混合し、上記溶液を燐酸カルシウム
4部を分散した純水500部に加えホモミキサーにより
分散し、70℃で、8時間重合し得られた重合体をろ過
し、洗浄を行った後に、乾燥分級し、トナー組成物を得
た。
【0151】上記トナー組成物に、疎水化処理された酸
化チタン(重量平均粒径0.05μm、疎水化度60
%)1.5質量%を外添し、重量平均径6.8μmのト
ナーを作成した。
【0152】形状係数は、SF−は120、SF−は1
15であった。
【0153】(現像キャリア製造例1)平均粒径60μ
mのニッケル亜鉛フェライト100部に対してシリコー
ン樹脂固形分が3部になるように調整したシリコーンワ
ニスを流動層中で塗布し、乾燥した。
【0154】体積抵抗値は1×1010Ωcmであり、飽
和磁化が49Am2/kgであり、保磁力はほとんど0
であった。
【0155】(現像キャリア製造例2)アクリル変性シ
リコーン樹脂を用いる以外は現像キャリア製造例1と同
様にして現像キャリアを作成した。
【0156】体積抵抗値は2×1010Ωcmであり、飽
和磁化が49Am2/kgであり、保磁力はほとんど0
であった。
【0157】実施例1〜12 感光体として感光体製造例2の感光体、帯電用磁性粒子
として帯電用磁性粒子製造例1〜11及び20の磁性粒
子を用い、8時間連続運転前後の摩擦帯電量を測定し
た。
【0158】用いた電子写真装置及び評価方法は以下の
通りである。
【0159】(電子写真装置)電子写真装置としてレー
ザービームを用いたデジタル複写機(キヤノン製:GP
55)を用意した。該装置の概略は、感光体の帯電手段
としてコロナ帯電器を備え、現像手段として1成分ジャ
ンピング現像方法を採用した1成分現像器を備え、転写
手段としてコロナ帯電器、ブレードクリーニング手段、
帯電前露光手段を備える。また、帯電器、クリーニング
手段及び感光体は一体型のユニット(プロセスカートリ
ッジ)となっている。プロセススピードは150mm/
sである。このデジタル複写機を以下のように改造し
た。
【0160】現像部分を1成分ジャンピング現像から、
2成分現像剤を使用可能に改造を施した。更に、帯電部
分にマグネットローラーを内包した16φ導電性非磁性
スリーブを配し、帯電用磁気ブラシを形成する。帯電用
の導電性スリーブと感光体とのギャップは、0.5mm
と設定した。また、現像バイアスは−500Vの直流成
分にピーク間電圧1000V、周波数3KHzの矩形波
の交流成分を重畳する。更にコロナ帯電器を用いた転写
手段をローラー転写方式に変更し、帯電前露光手段を取
り除いた。
【0161】更にクリーニングブレードを取り去り、ク
リーナレス複写装置とした。
【0162】図4に概略図を示す。図中401は画像定
着器、402は帯電器、403は帯電用磁性粒子、40
4は磁石を内包する導電性スリーブ、405は感光体、
406は露光光、407は現像スリーブ、408は現像
器、409、410は撹拌スクリュー、411は現像
剤、412は紙搬送ガイド、413は転写紙、414は
転写ローラー、415は紙搬送ベルトである。また、ト
ナー飛散評価用マイラーテープは、416、マイラー支
持台は417である。
【0163】(評価方法)評価は以下に挙げる項目と方
法によった。
【0164】帯電用磁性粒子の摩擦帯電特性及びその耐
久性については、まず、トナー製造例1において作成し
たトナーと帯電用磁性粒子の摩擦帯電量を前述の方法で
測定し、初期摩擦帯電量とする。次いで、該磁性粒子の
コーティング密度が180mg/cm2となるように帯
電器に装着し、感光体を装着する。この状態で、該帯電
器を225mm/sの周速で、150mm/sの周速で
回転する感光体と対向に回転させる。8時間連続運転し
その後、帯電器より磁性粒子を回収し、前記と同様に摩
擦帯電量を測定する。
【0165】これにより、磁性粒子同士の摺擦、感光体
との摺擦による摩擦帯電性という観点での表面劣化を評
価することが可能である。
【0166】結果を表1に示す。
【0167】比較例1〜比較例9 感光体として感光体製造例2の感光体、帯電用磁性粒子
として帯電用磁性粒子製造例12〜19及び21の磁性
粒子を用いる以外は実施例1と同様にして摩擦帯電量を
評価した。
【0168】結果を表1に示す。
【0169】
【表1】
【0170】実施例13 実施例1で用いた電子写真装置、感光体製造例2の感光
体、現像キャリア製造例1の現像キャリア100部とト
ナー製造例1のトナー6部を混合した現像剤及び帯電用
磁性粒子製造例2の磁性粒子を用い、トナー飛散量を評
価した。
【0171】なお、排気ファンを停止した。
【0172】帯電方法は、注入帯電方法を用いる。
【0173】注入帯電方法の特徴として、印加直流電圧
−700Vに対し、−680Vを得る。図5に印加する
交流電圧のピーク間電圧(矩形波、周波数1kHz)と
感光体帯電電位の関係を示す。図のように交流を印加し
ても電位の変動は見られない。
【0174】飛散するトナーの多寡を評価するために、
図4に示されるように粘着剤を塗布したマイラーテープ
416の粘着面を帯電磁気ブラシ方向に向くように設置
した。磁気ブラシまたは感光体より飛散したトナーは、
粘着面に付着する。粘着面に付着したトナー量は、テー
プを白紙上に貼付けたときの反射濃度を測定することで
定量化する。反射濃度はマクベス濃度計により測定し、
飛散したトナーを捕捉したテープの濃度とブランクテー
プの濃度差を飛散量とする。
【0175】画像形成は、印字率6%の原稿にてA4横
送りで500枚通紙を連続して行う。この際、帯電部材
に印加するバイアスは、−700Vの直流成分に600
Vのピーク間電圧で、周波数1kHzの矩形波の交流成
分を重畳したものである。更に、非画像形成時について
は、連続通紙時、最初の一枚目の画像が形成され得る以
前の帯電時(前回転時)及び画像形成間(紙間)及び5
00枚目の画像形成終了後の感光体帯電時(後回転)に
ついては、−700Vの直流成分のみの印加を行い、帯
電磁気ブラシ中に存在するトナーを感光体上に移動させ
る。
【0176】一次帯電時と異なる帯電バイアスを印加す
るタイミングとして、本実施例では、前回転時、後回転
時、紙間を選択したが、これに限らず、画像形成せず
に、感光体が移動するタイミングを見図ればよい。
【0177】この際、図1に示すように、転写残りのト
ナーは、磁気ブラシに回収され、その摩擦帯電極性を感
光体帯電極性と同じにし、感光体上を経て現像手段によ
り現像または回収される。
【0178】また、前記前回転、紙間、後回転時には、
磁気ブラシ中に滞留するトナーを感光体上に掃き出し、
感光体上を経て、現像器で回収する。
【0179】このサイクルを繰り返し、合計40サイク
ル20000枚の耐久試験を実施し、テープ上に付着し
たトナー濃度を測定した。
【0180】結果を表2に示す。
【0181】実施例14 現像キャリア製造例2の現像キャリア100部とトナー
製造例2のトナー6部を混合した現像剤を用いたこと以
外は実施例13と同様にしてトナー飛散量を評価した。
【0182】結果を表2に示す。
【0183】実施例15 帯電用磁性粒子製造例5の磁性粒子を用いたこと以外は
実施例14と同様にしてトナー飛散量を評価した。
【0184】結果を表2に示す。
【0185】実施例16 帯電用磁性粒子製造例6の磁性粒子を用いたこと以外は
実施例14と同様にしてトナー飛散量を評価した。
【0186】結果を表2に示す。
【0187】実施例17 帯電用磁性粒子製造例7の磁性粒子を用いたこと以外は
実施例14と同様にしてトナー飛散量を評価した。
【0188】結果を表2に示す。
【0189】実施例18 帯電用磁性粒子製造例20の磁性粒子を用いたこと以外
は実施例14と同様にしてトナー飛散量を評価した。
【0190】結果を表2に示す。
【0191】実施例19 前回転、後回転、紙間において印加する帯電バイアスを
画像形成時と同じにした以外は実施例13と同様にして
トナー飛散量を評価した。
【0192】結果を表2に示す。
【0193】実施例20 感光体製造例1の感光体及び帯電用磁性粒子製造例8の
磁性粒子を用いた以外は実施例13と同様にしてトナー
飛散量を評価した。
【0194】但し、本実施例においては、帯電方法は、
放電を用いる方法を用いる。
【0195】図6に印加する交流電圧のピーク間電圧
(矩形波、周波数1kHz)と感光体帯電電位の関係を
示す(直流成分は−700V)。図のように、放電帯電
方法の特徴として、ピーク間電圧の2分の1が、放電開
始点を上回る点以降において安定した帯電電位が得られ
る。
【0196】帯電部材に印加するバイアスは、−700
Vの直流成分に1600Vのピーク間電圧で、周波数1
kHzの矩形波の交流成分を重畳した。
【0197】このサイクルを繰り返し、合計30サイク
ル繰り返したところ、感光体削れによるかぶりを生じた
ので、15000枚で耐久試験を止め、テープ上に付着
したトナー濃度を測定した。
【0198】結果を表2に示す。
【0199】実施例21 帯電用磁性粒子製造例11の磁性粒子を用いたこと以外
は実施例20と同様にしてトナー飛散量を評価した。合
計30サイクル繰り返したところ、感光体削れによるか
ぶりを生じたので、15000枚にて、テープ上に付着
したトナー濃度を測定した。
【0200】結果を表2に示す。
【0201】比較例10 帯電用磁性粒子製造例18の磁性粒子を用いたこと以外
は実施例19と同様にして評価した。5000枚時点に
おいて劣化がひどくなったため、耐久試験を止め、この
時点でのテープ濃度を測定した。
【0202】結果を表2に示す。
【0203】比較例11 帯電用磁性粒子製造例19の磁性粒子を用いたこと以外
は実施例19と同様にして評価した。5000枚時点に
おいて劣化がひどくなったため、耐久試験を止め、この
時点でのテープ濃度を測定した。
【0204】結果を表2に示す。
【0205】比較例12 帯電用磁性粒子製造例21の磁性粒子を用いたこと以外
は実施例19と同様にして評価した。10000枚時点
において劣化がひどくなったため、耐久試験を止め、こ
の時点でのテープ濃度を測定した。
【0206】結果を表2に示す。
【0207】
【表2】
【0208】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、長期の使
用にわたり飛散のない耐久性の高い装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真装置の概略構成を示す図であ
る。
【図2】磁性粒子の体積抵抗値を測定する装置の概略構
成を示す断面図である。
【図3】トナーの摩擦帯電量を測定する装置の概略構成
を示す図である。
【図4】本実施例で用いた電子写真装置の概略構成を示
す図である。
【図5】注入帯電法を用いたときの印加する交流電圧の
ピーク間電圧と感光体の表面電位の関係を示すグラフで
ある。
【図6】放電による帯電法を用いたときの印加する交流
電圧のピーク間電位と感光体の表面電位の関係を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杷野 祥史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−278673(JP,A) 特開 平7−72667(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体の周囲に、磁性粒子から
    なり、該電子写真感光体に接触配置された帯電部材を有
    する帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段をこの
    順に有し、該現像手段が転写後の電子写真感光体上に残
    留するトナーを実質的に回収する電子写真装置におい
    て、 該磁性粒子の表面に、6以上の炭素数を有する直鎖状の
    アルキル基を有するカップリング剤を有することを特徴
    とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 転写手段と帯電手段の間、及び帯電手段
    と現像手段の間に、転写後の電子写真感光体上に残留す
    るトナーを回収し、貯蔵するクリーニング手段を有さな
    い請求項1に記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 アルキル基が8以上の炭素数を有する請
    求項1または2に記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 アルキル基が12以上の炭素数を有する
    請求項3に記載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 アルキル基が30以下の炭素数を有する
    請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 カップリング剤の存在量が磁性粒子全質
    量に対し0.0001質量%以上0.5質量%以下であ
    る請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真装置。
  7. 【請求項7】 存在量が0.001質量%以上0.2質
    量%以下である請求項6に記載の電子写真装置。
  8. 【請求項8】 磁性粒子の加熱減量が0.5質量%以下
    である請求項1乃至7のいずれかに記載の電子写真装
    置。
  9. 【請求項9】 加熱減量が0.2質量%以下である請求
    項8に記載の電子写真装置。
  10. 【請求項10】 カップリング剤の中心元素がチタン、
    アルミニウム及びケイ素から選択される請求項1乃至9
    のいずれかに記載の電子写真装置。
  11. 【請求項11】 磁性粒子の体積抵抗値が1×10Ω
    cm以上1×10Ωcm以下である請求項1乃至10
    のいずれかに記載の電子写真装置。
  12. 【請求項12】 磁性粒子の平均粒径が5μm以上10
    0μm以下である請求項1乃至11のいずれかに記載の
    電子写真装置。
  13. 【請求項13】 平均粒径が50μm以下である請求項
    12に記載の電子写真装置。
  14. 【請求項14】 平均粒径が35μm以下である請求項
    13に記載の電子写真装置。
  15. 【請求項15】 電子写真感光体の表面層が電荷注入層
    である請求項1乃至14のいずれかに記載の電子写真装
    置。
  16. 【請求項16】 電荷注入層の体積抵抗値が10Ωc
    m以上1015Ωcm以下である請求項15に記載の電
    子写真装置。
  17. 【請求項17】 現像手段がトナーを有し、該トナーの
    SF−1が100以上160以下であり、SF−2が1
    00以上140以下である請求項1乃至16のいずれか
    に記載の電子写真装置。
  18. 【請求項18】 SF−1が100以上140以下であ
    り、SF−2が100以上140以下である請求項17
    に記載の電子写真装置。
  19. 【請求項19】 現像手段が反転現像手段である請求項
    1乃至18のいずれかに記載の電子写真装置。
  20. 【請求項20】 現像手段が二成分現像手段である請求
    項1乃至19のいずれかに記載の電子写真装置。
  21. 【請求項21】 請求項1〜20の何れかに記載の電子
    写真装置を用いて画像を形成する工程を有することを特
    徴とする画像形成方法
  22. 【請求項22】 電子写真感光体、及び該電子写真感光
    体の周囲に順に配置されている帯電手段、露光手段、現
    像手段及び転写手段を具備し、該現像手段は、転写後に
    該電子写真感光体上に残留するトナーを実質的に回収す
    る手段である電子写真装置に対して着脱自在であるプロ
    セスカートリッジであって、 該プロセスカートリッジは、該電子写真感光体と該帯電
    手段とを一体に支持し、 該帯電手段は、磁性粒子からなり、該電子写真感光体に
    接触している帯電部材を有し、 該磁性粒子は、炭素数6以上の直鎖状のアルキル基を有
    するカップリング剤を表面に有していることを特徴とす
    るプロセスカートリッジ
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