JP3592064B2 - 画像形成方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は物体を帯電させる部材に使用される磁性粒子、またこの帯電部材を利用した画像形成方法に関するもので、複写機、プリンター、ファクシミリなどに適用される。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子写真法としては多数の方法が知られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、ついで該潜像をトナーで現像を行って可視像とし、必要に応じて紙などの転写材にトナー画像を転写した後、熱、圧力などにより転写材上にトナー画像を定着して複写物を得るものである。また、転写材上に転写されずに感光体上に残ったトナー粒子はクリーニング工程により感光体上より除去される。
【0003】
このような電子写真法での感光体帯電手段としては、いわゆる所謂コロトロン、スコロトロンと呼ばれるコロナ放電を利用した帯電方法がある。さらに、ローラー、ファーブラシまたはブレードなどの帯電部材を感光体表面に接触させ、その接触部分近傍の狭い空間に放電を形成することによりオゾン発生を極力抑えた帯電方法が開発され、実用化に至っている。
【0004】
しかし、コロナ放電を利用した帯電方法においては、コロナ放電特に負または正コロナを生成する際に多量のオゾンを発生することから、電子写真装置にオゾン捕獲のためのフィルタを具備する必要性があり、装置の大型化、またはランニングコストがアップするなどの問題点があった。
【0005】
さらに、狭い空間に放電を形成することによりオゾン発生を極力抑えた帯電方法のうち、ブレード、ローラー帯電方式などの感光体と接触させて帯電を行なう方式においては、感光体上へのトナー融着と言った問題が発生しやすい傾向にある。
【0006】
そのため感光体に近接させて、直接の接触を避けて用いる方法も検討されている。感光体を帯電させる部材としては、前記のローラーまたはブレードまたはブラシ、細長い導電性板状物に抵抗層を施した部材などが挙げられるが、その際、近接距離の制御が難しいという問題点があり実用化に難点があった。
【0007】
そのため、比較的感光体への接触負荷の小さい、磁性粒子を磁石体で保持した、いわゆる磁気ブラシを帯電部材として用いる技術が検討されている。
【0008】
磁性粒子を用いた帯電方法としては、感光体との組み合わせにおいて2つの方法が提案されている。
【0009】
一つは、感光体表面層に電荷注入層を設け、該電荷注入層への接触を介して、直接に電荷を注入し感光体を帯電する方法である。もう一つは、通常の感光体を用いて、磁性粒子と感光体表面の微小空隙の放電を利用した方法である。
【0010】
帯電部材として使用される磁性粒子の開示としては、特開昭59−133569号公報では鉄粉をコーティングした粒子をマグネットロールに保持させて電圧を印加して帯電する方法、環境依存性改善のため、特開平7−72667号公報においては、スチレンアクリル樹脂などをコーティングした磁性粒子も用いることが開示されている。
【0011】
しかしこれらの技術の残っている課題として、連続使用時に安定な帯電性を得ることが難しいという問題点があり、たとえば、特開平6−301265号公報に提案されているように、磁気ブラシ中に存在するトナー量を一定とするようにトナーを補給し、抵抗の安定化を図るような構成が提案されている。これら前記の方法は、全て、微小空隙における放電現象を利用したものであり、放電による生成物により感光体表面がダメージを受け、劣化あるいは高温高湿下での画像流れを生じ易いという問題点が依然残っていた。
【0012】
さらに、特開平6−258918号公報においては、10〜1010Ωcmである30〜100μmである粒子と10Ωcm以下である30〜100μmである粒子を混合して帯電用粒子とすることが、特開平06−274005号公報においては、5×10Ωcm以上の粒子と5×10以下の粒子を混合し帯電用粒子として用いることが開示されているなど、導電性の高い比較的小粒径の粒子と導電性の低い比較的抵抗の高い粒子の混合という形態の提案がなされている。
【0013】
これらは、混合する粒子の粒径、抵抗により良好な耐電性を呈するが、混合粒子の粒径が比較的近く、抵抗が離れていると、使用中に、抵抗の低い粒子が感光体表面に集まってくるため、初期において良好な耐ピンホール性を有していても、使用中にピンホールリークを生じる傾向にある。また、粒径が離れている場合、抵抗の低い粒子の分離傾向を抑えることができるが、特に、低湿環境において抵抗のひくい粒子が漏れ出す傾向が強いという問題点がある。
【0014】
さらに、特開平8−6355号公報において、表面が平滑な磁性粒子と表面が凹凸な磁性粒子の混合が提案され、特開平8−69156号公報においては、帯電用磁性粒子表面に、樹脂層を形成する方法、特開平8−69149号公報においては、帯電用磁性粒子の粒度分布が、複数のピークを持つよつな構成にすることが提案されている。これらにおいては、耐久性を伸ばす効果が記載されているが、さらなる耐久性の向上が望まれている。
【0015】
以上の様々な提案が行われているが、実用化という意味で、本発明者が知りうる限り、上市されている複写機などの電子写真装置に磁気ブラシを感光体帯電部材として使用された例は皆無である。
【0016】
以上のように、感光体帯電部材としての磁性粒子に関しては、その物性という観点においての好ましい物性およびその効果が如何なるものであるかという検討が不十分であり、帯電用途に用いられる磁性粒子の好適な構成の開発が望まれている。
【0017】
また、電子写真におけるクリーニング工程は、従来ブレードクリーニング、ファーブラシクリーニング、ローラークリーニング等が用いられていた。いずれの方法も力学的に転写残余のトナーを掻き落とすか、またはせき止めて廃トナー容器へ捕集されるものであった。よって、このような部材が感光体表面に押し当てられることに起因する問題が生じていた。たとえば、部材を強く押し当てることにより感光体を磨耗させ感光体が短命化することが挙げられていた。かたや、装置面からみると、かかるクリーニング装置を具備するために装置が必然的に大きくなり装置のコンパクト化を目指すときのネックになっていた。
【0018】
以上の理由により、装置小型化、エコロジーの観点より、トナーの有効活用と言う意味で廃トナーでないシステムが望まれていた。
【0019】
従来、現像同時クリーニングないしはクリーナレスと呼ばれた技術の開示は、特開昭59−133573号公報、特開昭62−203182号公報、特開昭63−133179号公報、特開昭64−20587号公報、特開平2−51168号公報、特開平2−302772号公報、特開平5−2287号公報、特開平5−2289号公報、特開平5−53482号公報、特開平5−61383号公報等においてなされている。これらの公知の技術は、コロナ、あるいはブラシ、ローラーを用いており、放電生成物による感光体表面の汚染、帯電不均一性等すべてを満足するにはいたっていない。
【0020】
そのため、比較的感光体への接触負荷の小さい、磁性粒子を磁石体で保持した、いわゆる磁気ブラシを帯電部材として用いるクリーナレス技術が検討されている。
【0021】
たとえば、特開平4−21873号公報においては、放電限界値を超えるようなピーク値を有する交流電圧を印加した磁気ブラシを用いてクリーニング装置を不要とするような画像形成装置が提案されている。さらに特開平6−118855号公報において、独立のクリーニング装置のない磁気ブラシ帯電クリーニング装置を搭載した画像形成装置が提案されており、使用される磁性粒子の例示としては、鉄、クロム、ニッケル、コバルト等の金属あるいはそれらの合金または化合物、四三酸化鉄、γ−酸化第2鉄、二酸化クロム、酸化マンガン、フェライト、マンガン−銅系合金およびこれらをスチレン系樹脂、ビニル系樹脂、エチレン系樹脂、ロジン変性樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂で被覆したもの、あるいは磁性体微粒子を分散して含有した樹脂で得られた粒子等の開示がある。
【0022】
しかし、帯電用磁性粒子の好ましい形態などについては開示されておらずクリーナレス方法に好適な磁性粒子という観点では技術的課題を残していた。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
このように、帯電部材として好適構成をもつ帯電用磁性粒子を用いた画像形成方法が望まれていた。すなわち、連続使用時に安定した帯電性を有し、長期使用に耐え得るとともに、感光体に対する負荷の少ない画像形成方法が望まれていた。
【0024】
また、クリーナレス画像形成方法においても、帯電性が安定でかつ転写残りのトナーを好適に処理する画像形成方法が望まれていた。
【0025】
本発明の目的は、従来よりも耐久性に優れる帯電用磁性粒子を用いた画像形成方法を提供することにある。
【0026】
本発明の他の目的は、感光体削れの少ない画像形成方法を提供することにある。
【0027】
本発明のさらに他の目的は、帯電磁気ブラシを用いたクリーナレスシステムを搭載し長期にわたり安定した画像形成方法を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は、導電性支持体上に感光層を有し、該導電性支持層から最も離れて電荷注入層を有する感光体に、磁性粒子からなる帯電部材を接触させ、電圧を印加して感光体を帯電させる工程、感光体を露光して潜像を形成する工程、および該潜像をトナーにより可視化する工程を有する画像形成方法において、
該帯電部材に印加する電圧が、ピーク間が1000V以下の振動電圧を重畳した直流電圧であり、
該磁性粒子は、平均径が10μm以上40μm以下であり、且つ5μm〜20μm部分の粒子の短軸長さ/長軸長さの比が0.85以下であるように粉砕によって異形化されたフェライト粒子であってまた
該磁性粒子全体の体積抵抗値が104〜109Ωcmであることを特徴とする。
【0029】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、該磁性粒子の5μm〜20μm部分の粒子の体積抵抗値をRa、該磁性粒子の15μmを越える部分の体積抵抗値をRbとしたとき、
0.5≦Ra/Rb≦5.0
であることを特徴とする。
【0030】
好ましくは、Ra/Rbは、
1.0≦Ra/Rb≦5.0
である。
【0031】
磁性粒子の20μmを越える部分の短軸長さ/長軸長さの比は、0.85以下、さらには0.80以下であることが好ましい。
【0032】
本発明の画像形成方法は 、可視化されたトナー像を転写部材に転写する工程、さらに該感光体上の転写残余のトナーをクリーニングする独立したクリーニング工程を有さず、現像工程においてクリーニングする工程を有することができる。 また転写工程後、かつ帯電工程前に感光体電位制御部材を有することができる。
【0033】
この感光体電位制御部材は、電圧を印加される部材であり、帯電工程における帯電極性と逆極性に印加されることが好ましい。
【0034】
さらに磁性粒子は、その5μm〜20μm部分の粒子の短軸長さ/長軸長さの比A、該トナーの短軸長さ/長軸長さの比BがA<Bであることが好ましくい。
【0035】
磁性粒子は、好ましくは、その加熱減量が0.5質量%以下である。
【0036】
また磁性粒子の表面が、C6以上のアルキル鎖を有する、中心元素が、チタンまたは珪素またはアルミニウムまたはジルコニウムであるカップリング剤で処理されていてもよく、好ましくは、カップリング剤の存在量が、0.0001質量%以上0.5質量%以下である。
【0037】
本発明によれば、連続使用時に安定した帯電性を有し、環境依存性が少なく、特にクリーナレスシステムにおいて、長期にわたり帯電性の安定な画像形成方法が得られる。
【0038】
また、被帯電体への負荷が少なく、システム全体の高耐久性を備えた画像形成方法の実現が可能である。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0040】
一般に帯電用磁性粒子としては、本願従来技術にも記載のある通り、様々な粒子の可能性が記載されている。しかし、本発明者らが検討した結果によると、従来例にあるような磁性粒子では、感光体帯電用途の磁性粒子としては、不十分な面が多々あり、その状況を鑑み鋭意検討の結果、好ましい形態の一つを見出して本発明に至ったものである。
【0041】
本発明の画像形成方法において使用される磁性粒子としては、その平均径が、10μm以上40μm以下であり、その形状として、該磁性粒子5μm〜20μm部分の短軸長さ/長軸長さが、0.85以下であって、磁性粒子全体の体積抵抗値が10〜10Ωcmであることが特徴である。
【0042】
かかる構成が、従来例よりも耐久性において効果がある。耐久性の悪化する原因は、帯電部材へ混入するトナーあるいはトナー成分また、紙粉などの異物により磁性粒子表面が汚染され、帯電部材抵抗値が上昇し、感光体表面を十分に帯電できなくなることであった。
【0043】
しかし、本発明の構成をとることにより、以下の効果が確認された。
【0044】
1.異形化された効果により、感光体表面との接触性が向上する。
【0045】
2.異形化されることにより、そのエッジにより、磁性粒子同士の表面クリーニング効果がある。
【0046】
以上の効果により、従来の磁性粒子に比べて、その耐久性を飛躍的に向上させることが可能となった。
【0047】
つまり、帯電部材に混入するトナーや紙粉その他の異物の付着による抵抗の上昇を抑えられ、好ましい感光体帯電性を維持することが可能となった。
【0048】
さらに、もう一つの大きな効果として、従来例と比較して、その形状効果により、特にクリーナレス画像形成方法において、帯電部材をすり抜ける転写残余トナーを著しく減少させることが可能となり、該転写残トナーの画像への影響を排除し、クリアな画像を得ることができ、加えて、さらなる長寿命を達成することができるという効果を見出した。
【0049】
転写残トナーが、すり抜けることによる具体的な画像欠陥を反転現像で説明すると、
1.すり抜けたトナーが画像露光光を遮り、ネガゴーストを生じる。
【0050】
2.すり抜けたトナーの感光体接触点が帯電されず、カブリ気味の画像を生じる
等が挙げられるが、本発明の構成においては、これらを飛躍的に改善することが可能である。
【0051】
以下、本発明の作用効果が得られる機構を説明する。
【0052】
本発明のような磁性粒子とトナーの形状に係わる作用としては、磁性粒子表面と転写残余のトナーまたはトナー成分あるいはクリーニング工程より漏れ出てくるトナーまたはトナー成分との相互作用を考慮することが重要である。
【0053】
まず、クリーナレス画像形成方法を例にとり、図1を用いて説明する。
【0054】
磁性粒子15をコーティングした磁石内包非磁性導電性スリーブ16により構成される磁気ブラシ帯電装置11により、帯電された感光体12は、露光手段13により潜像を形成する。潜像は、たとえば現像剤10と磁石を内包した導電性非磁性スリーブ17などからなる現像装置18により反転現像されて、感光体12上の露光された部分にトナーにより可視化された画像を形成する。可視化された像は、転写手段14により転写材に移り、感光体上には転写残りのトナーが存在する。この転写残りのトナーは、転写の影響を受け、帯電極性としてはマイナスからプラスまでさまざまに分布する。このような転写残りトナーを回転摺擦する磁気ブラシ帯電装置11で掻きとりながら、感光体を帯電しつつ磁気ブラシを構成する磁性粒子とトナーの摩擦帯電において転写残りのトナーを所望の極性に揃えることが可能となり、現像装置により回収が可能となる。
【0055】
この際、感光体12と帯電装置11の接触部分の挙動について図2を用いて説明する。
【0056】
磁性粒子が、たとえば、スプレードライ法により形成されたフェライト原材料集合体粒子を焼結して得られたものは、比較的真球状に近いフェライト粒子が得られる。このフェライト粒子(図2における22,23,24,25,26)を帯電部材として、樹脂と着色粉を混練粉砕して得られたトナーを使用する場合、転写残トナー27においては、感光体表面層21上に強固に付着した状態で帯電部材へと突入する。強固に付着する理由としては、粉砕により、ランダムな形状を有するため、感光体表面とは、多くの接触点で付着した状態で存在するためと考察される。
【0057】
一方、帯電部材においては、その一部分を掻きとることは可能であるが、その形状のために、感光体と接触する粒子が転がりあるいはそのままの状態で、図2における磁性粒子23が、強固に付着した転写残トナー27に乗り上げ、磁性粒子24の状態を経て、磁性粒子25の状態に至り、転写残トナーがすり抜けると考えられる。
【0058】
以上の理由により、図2の場合、大部分の転写残トナーを掻きとるのに十分な摺擦力を得られない傾向にある。
【0059】
これに対して、フェライト粒子で、形状が異形であるものを使用し、トナーとして重合法などで得られた真球状に近い形状を持つものの場合を、図3を用いて説明する。
【0060】
粉砕法で得られたフェライト粒子(図3における32,33,34,35)を帯電部材として、着色剤を含む球形トナーを使用した場合の転写残トナー36,37,38が、感光体表面層31上に付着した状態で帯電部材に突入する。この場合、転写残トナーが球形であり、ほぼ1点で感光体表面層31上に付着するのに対して、形状が異形なフェライト粒子については、比較的接触点が多くフェライト粒子32,33,34,35と感光体表面層31との付着力は接触点が多いゆえ、トナーと感光体表面層31表面との付着力を上回り、感光体表面層31上に沿って転写残トナーを移動させ、感光体表面層31上に残すことなく帯電部材へとトナーを取り込み、すり抜けを防止する。
【0061】
よって、帯電部材として使用される磁性粒子と使用されるトナーの形状については、該磁性粒子を異形とする方が、すり抜け現象に対して高い防止効果が得られる。
【0062】
さらに、トナーとしては、その粒径は、重量平均粒径として3μm〜15μmが好ましく用いられるが、潜像を忠実に再現するという意味で、3μm〜9μmが最も好ましく用いられる。
【0063】
すり抜け現象に対して高い防止効果を達成するためには、トナー粒径に近いかやや大きいところの磁性粒子の形状が、トナーをかきとり効果を有する必要がある。
【0064】
つまり、5μm〜20μm部分の粒子の短軸長さ/長軸長さの比が、0.85以下であるような形状であると、感光体上の転写残トナーのかきとり力が高く、トナーすり抜け防止効果が高い。好ましくは、0.80以下であり、さらに0.75以下であるとすり抜け防止効果が非常に高い。また、0.5以下となると、帯電部材としての流動性が極端に悪化し実用に供さなくなる。この点で、好ましくは、0.6以上である。
【0065】
さらに、20μmを越える部分の粒子の短軸長さ/長軸長さの比が、0.85以下であるとさらに効果的である。
【0066】
ここで、5μm〜20μm部分の分離方法を述べる。目開き5μmおよび20μmのふるいを準備する。これらのふるいは、Φ75mm×H20mmのサイズであり、これらの5μmあるいは20μmの目開きとする方法は、鍍金等により、ふるいの線径を太らせて調整する。上から目開き、25μm、20μm、5μmの順にふるいを重ね、目開き25μmのふるい上に磁性粒子を0.5gのせ十分振動を与え、20μmパス5μmオンの磁性粒子を採取する。さらに、5μmのふるい上に残ったものをさらに、200mmAqの差圧により5μmパスの粒子を除去する。測定は、このサンプルを使用する。20μmを越えるもののサンプルは、上記ふるいのうち、20μmおよび25μm上の磁性粒子を混合し、サンプルとする。短軸長さ/長軸長さの比は、磁性粒子の場合、たとえば、日立製作所製FE−SEM(S−800)を用い、500倍に拡大した磁性粒子像を無作為に100個抽出し、その画像情報を元に、たとえば、Image Analyzer V10(東洋紡績株式会社製)により、画像解析した結果の算術平均値である。あるいは、トナーの場合も同様に、1000倍に拡大したトナー像のうち、2μm以上のトナー像を無作為に100個抽出し、同様の解析を行う。
【0067】
解析の詳細は、まず、電子顕微鏡写真より、実体顕微鏡を経由した画像信号を解析装置に入力し、画像情報を2値化する。ついで、2値化された画像情報を元に以下のような解析を行う。
【0068】
詳しくは、Image Analyzer V10(東洋紡績株式会社製)説明書に詳しく記載があるが、簡潔に方法を説明すれば、対象物の形状を楕円に置き換える手続きを経て、その楕円の長軸と短軸の長さの比をとるということである。その手続きは、以下のようである。磁性粒子またはトナーの、2値化された形状に対して、座標(u,v)における微小面積Δs=Δu・Δvの比重を1とした場合、原点(X,Y)に対して、該粒子の2値化された形状の重心を通り、水平軸および垂直軸についての2次モーメント(水平軸についての2次モーメントMx、垂直軸についての2次モーメントMy)は、各々
Mx=ΣΣ(u−X)
My=ΣΣ(v−Y)
で表され、慣性相乗モーメントMxyは、
Mxy=ΣΣ(u−X)・(v−Y)
であり、以下の式をみたす角度Θは、2つの解を持つ。
【0069】
【数1】
Figure 0003592064
さらに、水平軸と角Θをなす軸方向の慣性モーメントは、MΘは、
MΘ=Mx・cosΘ+My・sinΘ−Mxy・sin 2Θ
で表され、前記Θの2つの解を代入し、計算された、MΘのうち小さい方が主軸となる。
【0070】
さらに、任意の軸上に、
【0071】
【数2】
Figure 0003592064
に相当する点をプロットするとこれらは、楕円を作り、この主軸が、慣性主軸と一致するとすれば、MΘの小さな値を取る方向をA、大きな方をBとすると以下の楕円となる。
【0072】
A・x+B・y=1
本発明における短軸長さ/長軸長さの比は、以上の楕円に対して、
【0073】
【数3】
Figure 0003592064
で表されたものである。
【0074】
磁性粒子の平均粒径および分布はレーザー回折式粒度分布測定装置HEROS(日本電子製)を用いて、0.05μm〜350μmの範囲を32対数分割して測定し、体積50%メジアン径をもって平均粒径とした。
【0075】
該磁性粒子の5μm〜15μmの占める体積比率が、全磁性粒子に対して10体積%以上70体積%以下であることが好ましく、10に満たないと、耐久性およびすり抜け防止効果が顕著でなく、また、70体積%を越えると、粒子の動きが悪くなり、帯電の均一性が失われる傾向にある。さらに好ましくは、15体積%以上60体積%以下である。さらに好ましくは、50体積%以下である。
【0076】
該磁性粒子の2μm以下の粒子の占める体積比率が、5体積%以下であると、使用時の磁性粒子漏れが少なく実用性が高い。また、さらに好ましくは、2%体積以下が好ましい。
【0077】
さらに、本発明における5μm〜15μmの占める体積比率については、上記レーザー回折式粒度分布測定装置HEROS(日本電子製)において得られた表1に示すように分割されたチャンネルのうちの、表1に示すように、チャンネル平均値が5.7μmから13.5μmを足しあわせ、全体に対する百分率で表す。同様に、2μm以下の粒子の占める比率については、表1のチャンネル平均値1.15μmと2.00μmの和を全体に対する百分率で表す。
【0078】
本発明では、帯電用磁性粒子の好ましい範囲として、10〜40μmの範囲が用いられる、10μmよりも小さいと磁性粒子がもれやすく、また、磁気ブラシとした時の磁性粒子の搬送性に劣る。40μmを越えると本発明における注入帯電方法の帯電一様性が劣化する傾向にある。さらに好ましくは、15〜30μmである。
【0079】
さらに、特開平8−69149号公報に開示のあるように、粒度分布に2つ以上のピークを設けるよう磁性粒子を調整することも、本発明をさらに効果的とするために用いることができる。2ピークを設ける効果としては、導通路の確保に効果があり、本発明における形状効果とあわせて、耐久性について相乗効果が得られる。
【0080】
本発明における複数のピークまたはショルダーの定義であるが、前述のレーザー回折式粒度分布測定装置HEROS(日本電子製)を用いた測定方法における各チャンネルの体積比率の最も大であるチャンネルの平均値をもってメインピークの位置とする。さらに、2つ目以降のピークまたはショルダーについては、該メインピークのチャンネルの占める体積比率に対して、1/10以上の体積比率を持つものを、ピークまたはショルダーとする。1/10より小さいと、その効果が薄れるからである。好ましくは、メインピークおよび2つ目以降のピークまたはショルダーについては、5μm〜30μm、あるいは20μm〜60μmに形成することが好ましい。
【0081】
本発明に用いられる磁性粒子としては、フェライト粒子が好ましく用いられる。フェライトの組成としては、銅、亜鉛、マンガン、マグネシウム、鉄、リチウム、ストロンチウム、バリウム等の金属元素を含むものが好適に使用される。
【0082】
フェライト系磁性粒子は、その粉砕を行ったときに、異形化しやすく、本発明の構成を実現する上で好適な材料である。
【0083】
本発明におけるフェライト粒子の好ましい製造方法としては、20μm〜80μmのフェライト粒子を粉砕する方法が挙げられる。
【0084】
また、粉砕した後に、適宜分級を行い、そのまま使用することができ、また、必要に応じて、その他の磁性粒子と混合して用いることが可能である。
【0085】
特に、複数のピークを持つような構成とする時は、その粒径の大であるピークを残すように粉砕工程を調整し、低粒径側のピークを形成するような方法が好ましく用いられる。
【0086】
また、フェライトの固まりを粉砕することによる製法も可能であるが、その効率という観点からは、フェライト粒子を粉砕することが好ましい。
【0087】
従来例としては、マグネタイトと樹脂を混練粉砕した磁性粒子を使用するとの開示もあるが、樹脂を含有すると粉砕を行っても短軸長さ/長軸長さが、0.85を越える傾向にあり、かつ樹脂成分を多量に含むため帯電部材からの磁性粒子漏れが多い傾向にある。さらには、該樹脂磁性粒子においては、表面に樹脂の存在比率が高く、その導通路である磁性粒子の存在比率が少ない。この事実より、異物による表面汚染によって抵抗が上昇しやすくなっており、十分な耐久性向上の効果が得られない傾向にある。
【0088】
また、本発明に用いられる帯電用磁性粒子は、その体積抵抗が、1×10Ωcm以上1×10Ωcm以下であることが好ましい。1×10Ωcmより低いと、ピンホールリークを起こす傾向にあり、1×10Ωcmを越えると、感光体の帯電が不十分となる。
【0089】
磁性粒子漏れという意味では、帯電用磁性粒子の抵抗値は、1×10Ωcm以上がさらに好ましく用いられる。
【0090】
磁性粒子の体積抵抗の測定方法は、図4に示すセルAに磁性粒子を充填し、該磁性粒子に接するよう電極41および42を配し、該電極間に電圧を印加し、その時ながれる電流を測定することで得た。測定条件は、23℃、65%の環境で充填磁性粒子と電極との接触面積2cm、厚み1mm、上部電極に10kg、印加電圧100Vである。43はガイドリング、44は電流計、45は電圧計、46は定電圧装置、47は測定サンプル、48は絶縁物である。
【0091】
さらに、本発明の大きな特徴は、比較的粒径の小さい粒子と、比較的粒径の大きな粒子の抵抗差が小さいことである。
【0092】
好ましくは、該磁性粒子の5μm〜20μm部分の粒子の体積抵抗値をRa、該磁性粒子の20μmを越える部分の体積抵抗値をRbとしたときに、
0.5≦Ra/Rb≦5.0
であり、さらに好ましくは、
1.0≦Ra/Rb≦5.0
である。
【0093】
該磁性粒子の5μm〜20μm部分および20μmを越える部分の体積抵抗値の測定にあたっては、以下のように分離する。目開き5μmおよび20μmのふるいを準備する。これらのふるいは、Φ75mm×H20mmのサイズであり、これらの5μmあるいは20μmの目開きとする方法は、必要に応じ鍍金等により、ふるいの線径を太らせるなどして調整する。上から目開き、25μm、20μm、5μmの順にふるいを重ね、目開き25μmのふるい上に磁性粒子を0.5gのせ十分振動を与え、20μmパス5μmオンの磁性粒子を採取する。さらに、5μmのふるい上に残ったものをさらに、200mmAqの差圧により5μmパスの粒子を除去する。測定は、このサンプルを使用する。20μmを越えるもののサンプルは、上記ふるいのうち、20μmおよび25μm上の磁性粒子を混合し、サンプルとする。
【0094】
比較的粒径の小さい粒子の抵抗値が、比較的粒径の大きな粒子の抵抗値の1/10より低いような場合、帯電部材に振動電圧を印加した場合、特に低湿環境下において、比較的粒径が小さく、抵抗の低い粒子が帯電部材より脱落する傾向が強いからである。特に、クリーナレス画像形成方法の場合、脱落傾向がさらに強い。
【0095】
さらに、比較的粒径が近く、抵抗値が1桁以上異なるような粒子を混合して用いると、使用中に、抵抗の低い粒子が感光体表面側に偏り、低抵抗粒子の偏りにより、ピンホールリークを生じる傾向にある。
【0096】
また、トナー形状としては、短軸長さ/長軸長さの比が、0.8を越える形状であると、磁性粒子の摺擦により、感光体上を比較的移動しやすい。さらに、0.90を越えるとさらに好ましい。
【0097】
本発明のトナーに用いられる結着樹脂としては、スチレン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等のトナー用結着樹脂として公知の広範な樹脂が単独あるいは複数種組み合わせて使用可能である。
【0098】
着色剤としても従来より知られている無機、有機の染料、顔料が使用可能であり、たとえば、カーボンブラック、アニリンブラック、アセチレンブラック、ナフトールイエロー、ハンザイエロー、ローダムンレーキ、アリザリンレーキ、ベンガラ、フタロシアニンブルー、インダンスレンブルー等がある。これらは通常、結着樹脂100重量部に対し0.5〜20重量部使用される。
【0099】
また、帯電制御の目的で、ニグロシン染料、四級アンモニウム塩、サリチル酸系金属錯体または金属塩、アセチルアセトン等を用いることができる。
【0100】
本発明に係るトナーを作成するには、たとえば、結着樹脂、ワックス、金属塩ないしは金属錯体、着色剤としての顔料、染料、または磁性体、必要に応じて荷電制御剤、その他の添加剤等をヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合器により十分混合してから加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーのような熱混練機を用いて溶融混練して樹脂類をお互いに相溶せしめた中に金属化合物、顔料、染料、磁性体を分散または溶解せしめ、冷却固化後、粉砕、分級を行なって本発明に係るところの現像剤を得ることができる。
【0101】
トナー粒子の形状としては、その粉砕分級工程に依存し、通常、0.8を越えることは少ない。よって、トナー形状としては、短軸長さ/長軸長さの比が、0.8さらに好ましくは0.9を越える形状とするためには、機械的、熱的に表面処理を行い、形状をコントロールすることが好ましい。形状をコントロールする方法としては、公知の方法を用いることができる。たとえば、奈良機械社製ハイブリタイゼーションシステム、ホソカワミクロン社製オングミルなどが使用できる。また、熱風により球形化する方法、また、温浴中で球形化する方法、溶剤に溶解してスプレードライ方法により球形に成形する等の方法も可能である。
【0102】
本発明に用いられるトナー構成は、好ましくは、表面上に無機微粉体を存在させるが、本発明に用いる無機微粉体としては以下のようなものが用いられる。たとえば、コロイダルシリカ、酸化チタン、酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸マグネシウム、酸化セリウム、酸化ジルコニウム等を使用できる。これらのもの一種類あるいは二種類以上を混合して使用することができる。
【0103】
短軸長さ/長軸長さの比が0.9を越える形状のトナー粒子としては、重合法により生成されたトナー粒子を用いることが好ましい。特に、トナー粒子の表層部を重合法により形成したトナー粒子は、分散媒体中でモノマー組成物を重合することにより生成するため、トナー粒子の表面は、かなり平滑化されたものを得ることができる。
【0104】
特公昭36−10231号公報、特開昭59−53856号公報、特開昭59−61842号公報に述べられている懸濁重合方法を用いて重合性モノマー組成物から直接トナー粒子を生成する方法や、重合性単量体には可溶で得られる重合体が不溶な水系有機溶剤を用い直接トナー粒子を生成する分散重合方法や、重合性単量体を水溶性極性重合開始剤存在下で直接重合してトナー粒子を生成するソープフリー重合法のような乳化重合法を用いトナー粒子を製造することが可能である。
【0105】
トナー粒子の製造方法として直接重合法を使用する場合には、重合開始剤としてたとえば、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、1,1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ系またはジアゾ系重合開始剤;ベンゾイルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシカーボネート、クメンヒドロペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシドのような過酸化物系重合開始剤が用いられる。該重合開始剤の使用量は、目的とする重合度により変化するが一般的には重量性単量体に対し0.5〜20重量%用いられる。重合開始剤の種類は、重合法により若干異なるが、十時間半減期温度を参考に、単独または混合して使用される。
【0106】
重合度を制御するため公知の架橋剤、連鎖移動剤、重合禁止剤等をさらに添加し用いても良い。
【0107】
トナーを製造するのに懸濁重合を使用する場合には、用いる分散剤として無機系酸化物として、リン酸三カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ベントナイト、シリカ、アルミナ等が挙げられる。有機化合物としては、ポリビニルアルコール、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、デンプン等が挙げられる。これら分散剤は、重合性単量体100重量部に対して0.2〜10.0重量部を使用することが好ましい。
【0108】
これら分散剤は、市販のものをそのまま用いても良いが、細かい均一な粒度を有する分散粒子を得るために、水のような分散媒体中において高速攪拌下で該無機化合物の微粒子を生成しても良い。たとえば、リン酸三カルシウムの場合、高速攪拌下において、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液を混合することでリン酸三カルシウムの微粒子を生成すると懸濁重合法に好ましい微粒状の分散剤を得ることができる。
【0109】
これら分散剤の微細化のために、0.001〜0.1重量部の界面活性剤を併用してもよい。具体的には市販のノニオン、アニオン、カチオン型の界面活性剤が利用できる。たとえば、ドデシルベンゼン硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウム等が挙げられる。
【0110】
トナー粒子を製造するのに直接重合法を用いる場合においては、以下のような製造方法によってトナー粒子を製造することが可能である。
【0111】
重合性単量体中に低軟化点物質からなる離型剤、着色剤、荷電制御剤、重合開始剤その他の添加剤を加え、ホモジナイザー、超音波分散機等によって均一に溶解または分散せしめた単量体組成物を、分散安定剤を含有する水相中に通常の撹拌機またはホモミキサー、ホモジナイザーのような高剪断撹拌機により分散せしめる。好ましくは単量体組成物の液滴が所望のトナー粒子のサイズを有するように攪拌速度、攪拌時間を調整し、造粒する。その後は分散安定剤の作用により、粒子状態が維持され、かつ粒子の沈降が防止される程度の攪拌を行えば良い。重合温度は40℃以上、一般的には50〜90℃の温度に設定して重合を行うのが良い。重合反応後半に昇温しても良く、さらに、本発明における画像形成方法における耐久性向上の目的で、未反応の重合性単量体、副生成物等を除去するために反応後半、または反応終了後に一部水系媒体を反応系から留去しても良い。反応終了後、生成したトナー粒子を洗浄、濾過により回収し、乾燥する。懸濁重合法においては、通常単量体組成物100重量部に対して水300〜3000重量部を分散媒体として使用するのが好ましい。
【0112】
トナーの平均粒径および粒度分布はコールターカウンターTA−II型あるいはコールターマルチサイザー(コールター社製)等を用いる方法で測定可能である。本発明においてはコールターマルチサイザー(コールター社製)を用い、個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科機製)およびPC9801パーソナルコンピューター(NEC製)を接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。たとえば、ISOTON R−II(コールターサイエンティフィックジャパン社製)が使用できる。測定法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない前記コールターマルチサイザーによりアパチャーとして100μmアパチャーを用いて、粒径2μm以上のトナー粒子の体積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算出する。体積分布から求めた体積基準の重量平均粒径(D4:各チャンネルの中央値をチャンネルの代表値とする)と重量変動係数(S4)、個数分布から求めた個数基準の長さ平均粒径(D1)と長さ変動係数(S1)、および体積分布から求めた重量基準の粗粉量(粒径8.00μm以上)、個数分布から求めた個数基準の微粉量(粒径5μm以下)を求める。
【0113】
本発明をさらに効果的にするため、本発明の磁性粒子は、炭素原子が6個以上直鎖状に連なる構成をふくむカップリング剤で処理されていることが好ましい。
【0114】
帯電用磁性粒子は、感光体ときつく摺擦されるため、特に対有機感光体に対しては、その削れにおいて厳しい条件にある。本発明の構成を含むことによる効果としては、長鎖アルキル基による潤滑性の付与が行われ、感光体ダメージに対して効果を有するとともに帯電用磁性粒子表面の汚染に関しても効果がある。特に感光体表面層が、有機化合物で構成されている場合に顕著な効果を有する。
【0115】
この観点からアルキル基は、炭素数6個以上好ましくは8個以上連なることが必要であり、30個以下程度までは可能と考えられる。アルキル基が30個を超えると、溶剤に不溶となる傾向にあり、磁性粒子表面に均一に処理することが難しくなり、さらに、処理された帯電用磁性粒子の流動性が極めて悪化し、帯電性が不均一となる傾向にある。
【0116】
また、カップリング剤の存在量としては、該帯電用磁性粒子に対し0.0001質量%以上0.5質量%以下が好ましい。0.0001質量%より少ないとカップリング剤の効果が見られず、0.5質量%を越えると該帯電用磁性粒子の流動性が悪化し、実用に供さなくなる。この意味で、さらに好ましくは、0.001質量%以上0.2質量%以下の量が好ましく使用できる。
【0117】
本発明においては、基本的に帯電用磁性粒子の表面は、カップリング剤のみで構成されることが望ましいが、微量の樹脂成分をコートすることも可能である。この場合、カップリング剤の量に比して、同等程度の量が好ましい。
【0118】
また、樹脂をコーティングした帯電用磁性粒子との併用も可能である。その場合の混合比率は、帯電器中磁性粒子質量で50質量%以下が好ましい。50質量%を越えると本発明の帯電用磁性粒子の効果が薄れるからである。
【0119】
この意味で、加熱減量は、0.5質量%であることが好ましく、さらに好ましくは、0.2質量%以下である。
【0120】
ここで加熱減量とは、熱天秤による分析において、窒素雰囲気中での、温度150℃から800℃までの質量減少分である。
【0121】
本発明に用いられるカップリング剤としては、疎水基部分に、炭素原子が6個以上直鎖状に連なる構成をふくむものであれば、チタン、アルミニウム、珪素、ジルコニウムなど中心元素を特には選ばない。
【0122】
本発明におけるカップリング剤とは、同一分子内に加水分解可能な基と疎水基を有し、珪素、アルミニウム、チタン、ジルコニウムなどの中心元素に結合している化合物を示す。
【0123】
加水分解基としては、たとえば、比較的親水性の高い、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基などが用いられる。その他、アクリロキシ基、メタクリロキシ基、ハロゲンその変性体なども用いられる。
【0124】
また、疎水基としては、その構造中に炭素原子が6個以上直鎖状に連なる構成を含むものであればよく、中心元素との結合形態においては、カルボン酸エステル、アルコキシ、スルホン酸エステル、燐酸エステルあるいはダイレクトに結合していてもよい。さらにその構造中に、エーテル結合、エポキシ基、アミノ基、などの官能基を含んでもよい。
【0125】
本発明において使用できる化合物の具体例を一部挙げると、
(CHO)−Si−C1225
(CHO)−Si−C1837
(CHO)−Si−C17
(CHO)−Si−(C1225
【0126】
【化1】
Figure 0003592064
さらに、本発明の帯電用磁性粒子は、カップリング剤を表面に存在させる場合、その存在量が、0.5質量%好ましくは0.2質量%以下であるから、抵抗値的には、表面に存在させない磁性粒子とほぼ同等の抵抗値が得られるため、導電性粒子分散樹脂を用いる場合などに比べて製造上の安定性、品質の安定性が高い。
【0127】
さらに、該カップリング剤の反応率が、80%以上であることが好ましく、さらには好ましくは、85%以上である。本発明においては、比較的長いアルキル基を有するカップリング剤を用いるため、未反応物の割合が多いと、流動性の悪化につながるからである。また、使用する感光体表面が、実質的に非架橋樹脂である場合、未反応の処理剤が、感光体表面に浸透し、くもりやわれを生じる場合がある。この理由により、磁性粒子表面と反応できるカップリング剤を用いるのが好ましい。
【0128】
また、該カップリング剤の反応率の測定方法としては、使用するカップリング剤を溶解可能な溶媒を選択し、洗浄前後の存在率を測定すればよい。
【0129】
たとえば、処理された磁性粒子の100倍量の溶媒に浸し、溶媒中のカップリング剤成分を、クロマトグラフィーで定量する手段、また、洗浄後の磁性粒子表面に残るカップリング剤成分を、ESCA、CHN、TGA等の方法で定量し、洗浄前後の存在量を定量する手段などが可能である。
【0130】
本画像形成方法においては、注入帯電方法が好ましく使用できる。
【0131】
注入帯電方法としては、電子写真感光体が該支持体よりもっとも離れて電荷注入層を有するような感光体を用いることにより、印加電圧にたいして、80%以上さらには90%以上の帯電電位をうることができるという効果を得ることができる。したがって、パッシェンの法則により解釈される帯電方法にたいして、さらなるオゾンレス帯電方法を実現することができる。この場合、感光体が該支持体よりもっとも離れて電荷注入層を有する場合、DC帯電によりその印加電圧の90%以上の電位を感光体上に形成することができる。具体的には、支持体よりもっとも離れた層に十分な帯電性と画像流れをおこさない条件を満足するために、体積抵抗値が1×10Ωcm×1×1015Ωcmの範囲である電荷注入層をもうけた感光体を使用することである。より好ましくは、画像ながれなどの点から体積抵抗値が1×1010Ωcm〜1×1015Ωcm、さらに環境変動等も考慮すると体積抵抗値が1×1012Ωcm〜1×1015Ωcmのものを用いるのが好ましい。1×10Ωcmより小さい体積抵抗値では静電潜像を保持できず、とくに高温高湿環境下において画像流れを発生し、1×1015Ωcmより大きい抵抗値であると帯電部材からの電荷を十分受け取ることができず、帯電不良を生じる傾向にある。
【0132】
さらに、本発明の画像形成方法において、感光体帯電部材に印加する電圧としては、振動電圧を印加することが好ましい。振動電圧を印加することによる効果は、機械的な精度等の外乱に対して安定した帯電を得ることができるからである。
【0133】
注入帯電法において、振動電圧を印加する場合、前記のような利点が得られるが、反面、その印加振動電圧にたいしては、制限があり、100Hz〜10kHz程度の周波数が好ましく、そのピーク間電圧は、1000V以下であることが好ましい。注入帯電法においては、印加電圧に対して、感光体電位が追随するため、ピーク間電圧が大きすぎると、感光体帯電面の電位が波打ってしまうため、カブリまたは反転カブリを生じることがあるからである。
【0134】
また、振動電圧については、その効果のあるピーク間電圧は、100V以上、好ましくは、300V以上である。波形は、サイン波、矩形波、鋸波などが使用できる。
【0135】
電荷注入層としては、絶縁性の結着樹脂に光透過性で、かつ導電性の粒子を適量分散させて中抵抗とした材料で構成することが可能であり、上記抵抗を有する無機層を形成することも有効な手段である。このような機能層表面を設けることによって、帯電部材より注入された電荷を保持する役割をはたし、さらに、像露光時にはこの電荷を感光体支持体に逃がす役割をはたし残留電位を低減させる。
【0136】
ここで、電荷注入層の体積抵抗の測定方法は、表面に導電膜を蒸着させたポリエチレンテレフタレート(PET)上に電荷注入層を作成し、これを体積抵抗測定装置(ヒューレットパッカード社製4140B pAMATER)において23℃、65%の環境で100Vの電圧を印加し測定した。
【0137】
導電性粒子の粒径は、透光性の観点から0.3μm以下が好ましく、最適には、0.1μm以下である。結着樹脂100質量部に対して2〜250質量部好ましくは2〜190質量部である。2質量部よりも少ないと好ましい体積抵抗値が得られにくく、250質量部を越えると膜強度が低下する傾向があり、電荷注入層が削れやすくなる傾向にある。電荷注入層の膜厚は、好ましくは、0.1〜10μm、最適には、1〜7μmである。また、好ましくは、前記電荷注入層に滑材粉末が含有される。期待される効果としては、帯電時に感光体と帯電部材の摩擦が低減され帯電に関与するニップが拡大され帯電特性が向上することが挙げられる。また、感光体表面の離型性が向上するため、磁性粒子が付着しにくくなる。特に滑材粒子としては、臨界表面張力の低い、フッ素樹脂、シリコーン樹脂またはポリオレフィン樹脂を用いるのが好ましい。特に好ましくは、4フッ化ポリエチレン樹脂が用いられる。この場合、滑材粉末の添加量は、好ましくは、結着樹脂100質量部に対して、2〜50質量部、より好ましくは、5〜40質量部である。2質量部より少ないと、滑材粉末の量が十分でないため、感光体帯電性の向上効果が十分でなくクリーナレス装置という観点からは、転写残トナーが増える傾向にある。また、50質量部を越えると、画像の分解能、感光体の感度が低下する傾向にある。
【0138】
また、表面層に無機層を被覆する際は、その下層の光導電層は、アモルファスシリコンであることが好ましく、グロー放電等によってシリンダー上に阻止層、光導電層および電荷注入層を順次形成することが好ましい。
【0139】
感光層としては、従来公知のものが使用できる。たとえば、有機材料であれば、フタロシアニン顔料、アゾ顔料等があげられる。
【0140】
さらに、表面保護層と感光層の間に中間層を設けることもできる。このような中間層は、保護層と感光層の接着性を高め、あるいは電荷のバリアー層として機能させることを目的とする。中間層としては、たとえば、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂など市販の樹脂材料が使用可能である。
【0141】
前記の感光体用の導電性基体としては、アルミニウム、ニッケル、ステンレス、スチール等に金属、導電性膜を有するプラスチックあるいは硝子、導電化した紙等を用いることができる。
【0142】
さらに、使用されるトナーと帯電部材の磁性粒子間の摩擦帯電性においても好ましい範囲があり、帯電部材磁性粒子100に対して、使用されるトナー7の割合で測定されるトナーのトリボ値が、感光体の帯電極性と同じであり、その絶対値が1〜90mC/kg、好ましくは5〜80mC/kg、さらに好ましくは、10〜40mC/kgであるとトナーの取り込み、掃き出し、感光体の帯電の特性に対し良好である。
【0143】
好ましい測定方法としては、23℃、相対湿度60%環境下、測定する磁性粒子0.040kgにトナー0.000020kgを加えた混合物を50〜100ml容量のポリエチレン製の瓶に入れ150回手で振盪する。使用するトナーと帯電用磁性粒子の混合物を帯電部材用磁性粒子として装填する。次いで、使用する感光体と同寸法の金属ドラムを装填しトナー帯電極性と同極性の直流バイアスを帯電部分に印加し、感光体を帯電するときの条件で駆動させ、金属ドラム上に帯電部材より移行したトナーの帯電量を測定する。
【0144】
本発明の電子写真装置においては、感光体に接触する帯電部材として磁気ブラシを用いるが、その構成としては、該樹脂被覆磁性粒子保持部材として、マグネットロール、または内部にマグネットロールを持つ導電性スリーブの表面に磁性粒子を均一にコーティングしたものが好適に用いられる。
【0145】
帯電用磁性粒子保持部材と感光体の最近接ギャップは、0.3mm〜2.0mmが好ましく用いられる。0.3mmより近くなると印加電圧によっては、帯電用磁性粒子保持部材の導電性部分と感光体間にリークを生じ、感光体にダメージを与えることがある。
【0146】
該帯電用磁気ブラシは、感光体の移動方向にたいして、その接触部分において順、逆の移動方向をとわないが、転写残りのトナーの取り込み性の観点からは逆方向に移動するのが好ましい。
【0147】
該帯電性磁性粒子保持部材に保持される帯電用磁性粒子の量は、好ましくは、50〜500mg/cm、さらに好ましくは100〜300mg/cmで安定した帯電性をうることができる。
【0148】
また、帯電器内に余分の帯電用磁性粒子を保持し、循環等させてもよい。画像露光手段としては、レーザー、LED等公知の手段を用いることができる。
【0149】
また、本画像形成方法においては、クリーナレス画像形成方法において好ましい工程を加えることができる。本発明の画像形成方法において転写工程後、かつ帯電工程前に感光体電位制御部材を有することで、画像形成方法としてさらに安定性が向上する。
【0150】
感光体電位制御部材としては、光を発し感光体電位を制御する部材、接触または近接して配置された導電性のローラー、ブレード、ファーブラシが用いられる。それらのうちでも、特にローラー、ファーブラシが好ましく用いられる。また、これらに電圧を印加して感光体電位制御を行う場合は、該感光体帯電工程と逆極性に制御することが好ましい。その理由は、該感光体帯電工程前に感光体電位を低い方に揃え、前形成画像の履歴を消して帯電均一性の助けとするためである。
【0151】
また、感光体電位制御部材の好ましい抵抗値は、実際に取り付けられる装置の感光体の代わりに、SUSあるいはアルミニウム製の金属ドラムを取り付け接地する。感光体制御部材に50Vを印加して流れる電流値より得られた部材抵抗値が、10Ωcm〜1010Ωcmであることが好ましい。10Ωcm以下であると、電圧印加時に感光体にピンホールが存在する場合ピンホールリークを生じ、画像を乱す。さらに1010Ωcm以上であると感光体表面電位を十分に制御できない。
【0152】
現像手段としては、特に選ばないが、クリーニング手段を有しない画像形成装置の場合、反転現像が好ましく、また、現像剤と感光体が接触するような構成が好ましい。たとえば、接触2成分現像法、接触1成分法等が好適な現像方法としてあげられる。現像剤と転写残りトナーが感光体上で接触している場合、静電気的力に、摺擦力が加わり、効果的に転写残りのトナーを現像手段で回収できる傾向にあるからである。現像に印加されるバイアスについては、その直流成分は、黒字部(像露光部分)と白地部の電位の間に来ることが好ましい。
【0153】
さらに転写手段としては、コロナ、ローラー、ベルトなど公知の方法が用いられる。
【0154】
さらに、転写残りトナーを回収した帯電器から、感光体表面を利用して、現像部分に搬送し回収再利用するに際しては、感光体帯電バイアスを変更することなくしても、実現可能であるが、実用上、転写紙ジャム時あるいは画像比率の高い画像を連続してとるなどした場合、過剰量のトナー帯電器に混入する場合が考えられる。
【0155】
この場合、画像形成の動作中、感光体上に画像を形成しない部分を利用して、帯電器から現像機へとトナーを移動させることが可能である。その画像形成部分とは、前回転時、後回転時、転写紙間などである。その場合、トナーが帯電器より感光体に移りやすいような帯電バイアスに変更することも好ましく用いられる。帯電器から出やすいバイアスとしては、交流成分をピークピーク間電圧小さ目にするあるいは直流成分とする。あるいは、ピークピーク間電圧を同じにして、波形を変更して交流実効値をさげる方法などが挙げられる。
【0156】
さらに、本画像形成方法を利用し、帯電器部分の寿命、およびマグネット内包非磁性スリーブを用いることを考慮すると、そのコスト面の要請により、トナーをさらに追加できるような構成とすることが好ましい。その場合、帯電用磁性粒子としても、必要最低限の量よりも多量に帯電部分に存在させ、循環させることによる耐久性をさらに伸ばす構成が好ましい。
【0157】
循環させる手段としては、機械的に攪拌するか、あるいは磁性粒子を循環できるような磁極構成、あるいは磁性粒子を格納する容器内で、磁性粒子を移動させるような部材を設けることが好ましい。たとえば、磁気ブラシ背後に、攪拌するスクリュウ部材、または反発極を設け磁性粒子をはがしながら再コートするような構成、磁性粒子の流れを阻害するような邪魔部材などを設けることが挙げられる。
【0158】
さらに、本画像形成方法を元にした、プロセスカートリッジを作成することもできる。
【0159】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって説明するが、これによって本発明が限定されるものではない。
【0160】
まず本発明に使用される部材の構成、材質、製造方法等を例示する。
【0161】
[帯電用磁性粒子製造例1]
Fe 53モル%
CuO 23モル%
ZnO 24モル%
以上に、リンを0.05質量部添加し、ボールミルで粉砕、混合し、分散剤および結着剤と水を加えスラリーとした後、スプレードライヤーにより造粒操作を行った。適宜分級した後に、大気中、1150℃で焼成を行った。
【0162】
得られたフェライトを解砕処理の後分級を行い、平均径53μmのフェライト粒子を得た。
【0163】
フェライト粒子の体積抵抗1×10Ωcmである。特性の詳細は、表2に挙げたごとくである。また、形状は、非常に良好な球形である。
【0164】
[帯電用磁性粒子製造例2]
Fe 54モル%
MnO 31モル%
MgO 15モル%
以上をボールミルで粉砕、混合し、分散剤および結着剤と水を加えスラリーとした後、スプレードライヤーにより造粒操作を行った。適宜分級した後に、酸素濃度を調整した雰囲気中、1200℃で焼成し、解砕分級を行い、平均径41μm、体積抵抗3×10Ωcmのフェライト粒子を得た。形状は、非常に良好な球形である。
【0165】
特性を表2にまとめてあげる。
【0166】
[帯電用磁性粒子製造例3]
スプレードライヤーによる造粒操作の後、分級条件を変更し、細かめの造粒品を収集したことを除いて、帯電用磁性粒子製造例1と同様にしてフェライト粒子を製造した。
【0167】
特性を表2にまとめてあげる。
【0168】
[帯電用磁性粒子製造例4]
スプレードライヤーによる造粒操作の後、分級条件を変更し、細かめの造粒品を収集したことを除いて、帯電用磁性粒子製造例1と同様にしてフェライト粒子を製造した。
【0169】
特性を表2にまとめてあげる。
【0170】
[帯電用磁性粒子製造例5]
スプレードライヤーによる造粒操作の後、分級条件を変更し、細かめの造粒品を収集したことを除いて、帯電用磁性粒子製造例2と同様にしてフェライト粒子を製造した。
【0171】
特性を表2にまとめてあげる。
【0172】
[帯電用磁性粒子製造例6]
帯電用磁性粒子製造例2の磁性粒子と帯電用磁性粒子製造例5の磁性粒子を、1:1の比率で混合した。
【0173】
特性を表2にまとめてあげる。
【0174】
[帯電用磁性粒子製造例7]
帯電用磁性粒子製造例2の磁性粒子をボールミルで粉砕した後に、風力分級機により微粉をカットした。
【0175】
特性を表2にまとめてあげる。
【0176】
[帯電用磁性粒子製造例8]
帯電用磁性粒子製造例1の磁性粒子と帯電用磁性粒子製造例4の磁性粒子を、1:1の比率で混合した。
【0177】
特性を表2にまとめてあげる。
【0178】
[帯電用磁性粒子製造例9]
帯電用磁性粒子製造例1の磁性粒子をボールミルで粉砕した後に、風力分級機により微粉をカットした。
【0179】
特性を表2にまとめてあげる。
【0180】
[帯電用磁性粒子製造例10]
帯電用磁性粒子製造例3の磁性粒子をボールミルで粉砕した後に、風力分級機により微粉をカットした。
【0181】
特性を表2にまとめてあげる。
【0182】
[帯電用磁性粒子製造例11]
Fe 53モル%
CuO 23モル%
ZnO 24モル%
以上をボールミルで粉砕、混合し、分散剤および結着剤と水を加えスラリーとした後、スプレードライヤーにより造粒操作を行った。適宜分級した後に、大気中、1150℃で焼成を行った。
【0183】
得られたフェライトを解砕処理の後分級を行い、平均径43μmのフェライト粒子を得た。
【0184】
フェライト粒子の体積抵抗1×10Ωcmである。特性の詳細は、表2に挙げたごとくである。また、形状は、非常に良好な球形である。
【0185】
[帯電用磁性粒子製造例12]
スプレードライヤーによる造粒操作の後、分級条件を変更し、細かめの造粒品を収集したことを除いて、帯電用磁性粒子製造例11と同様にしてフェライト粒子を製造した。
【0186】
特性を表2にまとめてあげる。
【0187】
[帯電用磁性粒子製造例13]
帯電用磁性粒子製造例11の磁性粒子と帯電用磁性粒子製造例12の磁性粒子を、1:1の比率で混合した。
【0188】
特性を表2にまとめてあげる。
【0189】
[帯電用磁性粒子製造例14]
帯電用磁性粒子製造例11の磁性粒子をボールミルで粉砕した後に、風力分級機により微粉をカットした。
【0190】
特性を表2にまとめてあげる。
【0191】
[帯電用磁性粒子製造例15]
Fe 53モル%
MnO 23モル%
ZnO 24モル%
以上をボールミルで粉砕、混合し、分散剤および結着剤と水を加えスラリーとした後、スプレードライヤーにより造粒操作を行った。適宜分級した後に、窒素雰囲気中、1200℃で焼成を行った。
【0192】
得られたフェライトを解砕処理の後分級を行い、平均径43μmのフェライト粒子を得た。
【0193】
フェライト粒子の体積抵抗2×10Ωcmである。特性の詳細は、表2に挙げたごとくである。また、形状は、非常に良好な球形である。
【0194】
[帯電用磁性粒子製造例16]
スプレードライヤーによる造粒操作の後、分級条件を変更し、細かめの造粒品を収集したことを除いて、帯電用磁性粒子製造例15と同様にしてフェライト粒子を製造した。
【0195】
特性を表2にまとめてあげる。
【0196】
[帯電用磁性粒子製造例17]
帯電用磁性粒子製造例15の磁性粒子と帯電用磁性粒子製造例16の磁性粒子を、1:1の比率で混合した。
【0197】
特性を表2にまとめてあげる。
【0198】
[帯電用磁性粒子製造例18]
帯電用磁性粒子製造例15の磁性粒子をボールミルで粉砕した後に、風力分級機により微粉をカットした。
【0199】
特性を表2にまとめてあげる。
【0200】
[帯電用磁性粒子製造例19]
帯電用磁性粒子製造例3の磁性粒子と帯電用磁性粒子製造例7の磁性粒子を、9:1の比率で混合した。
【0201】
特性を表2にまとめてあげる。
【0202】
[帯電用磁性粒子製造例20]
帯電用磁性粒子製造例3の磁性粒子と帯電用磁性粒子製造例7の磁性粒子を、8:2の比率で混合した。
【0203】
特性を表2にまとめてあげる。
【0204】
[帯電用磁性粒子製造例21]
帯電用磁性粒子製造例3の磁性粒子と帯電用磁性粒子製造例7の磁性粒子を、5:5の比率で混合した。
【0205】
特性を表2にまとめてあげる。
【0206】
[帯電用磁性粒子製造例22]
帯電用磁性粒子製造例3の磁性粒子をボールミルで粉砕した後に、風力分級機により微粉をカットした。
【0207】
特性を表2にまとめてあげる。
【0208】
[帯電用磁性粒子製造例23]
平均径11μmの真球状の鉄粉に、表面を酸化処理を行い、1×10Ωcmの抵抗を持つ磁性粒子を得た。
【0209】
[帯電用磁性粒子製造例24]
帯電用磁性粒子製造例5の磁性粒子を窒素雰囲気中600℃に保ち、1×10Ωcmの抵抗を持つ磁性粒子を得た。
【0210】
[帯電用磁性粒子製造例25]
帯電用磁性粒子製造例3の磁性粒子と帯電用磁性粒子製造例23の磁性粒子を、9:1の比率で混合した。
【0211】
特性を表2にまとめてあげる。
【0212】
[帯電用磁性粒子製造例26]
帯電用磁性粒子製造例3の磁性粒子と帯電用磁性粒子製造例24の磁性粒子を、8:2の比率で混合した。
【0213】
特性を表2にまとめてあげる。
【0214】
[帯電用磁性粒子製造例27]
シランカップリング剤、ドデシルトリメトキシシラン0.03質量部およびメチルエチルケトン20質量部に溶解した溶液に、帯電用磁性粒子製造例7で製造した磁性粒子100質量部をくわえ、攪拌しながら70℃に保ち、溶媒を蒸発した後に、150℃のオーブンに入れ、キュアリングを行った。特性については表2に一括してあげた。
【0215】
[帯電用磁性粒子製造例28]
シランカップリング剤、オクチルトリメトキシシラン0.03質量部およびメチルエチルケトン20質量部に溶解した溶液に帯電用磁性粒子製造例7で製造した磁性粒子100重量部をくわえ、攪拌しながら70℃に保ち、溶媒を蒸発した後に、100℃のオーブンに入れ、キュアリングを行った。特性については表2に一括してあげた。
【0216】
[帯電用磁性粒子製造例29]
チタンカップリング剤、イソプロポキシトリイソステアロイルチタネート0.03質量部およびトルエン20質量部に溶解した溶液に帯電用磁性粒子製造例7で製造した磁性粒子100質量部をくわえ、攪拌しながら70℃に保ち、溶媒を蒸発した後に、200℃のオーブンに入れ、キュアリングを行った。特性については表2に一括してあげた。
【0217】
[感光体製造例1]
Φ30mmのアルミニウムシリンダー上に機能層を4層設ける。
【0218】
第1層は下引き層であり、アルミニウムドラムの欠陥等をならすため、またレーザ露光の反射によるモアレの発生を防止するために設けられている厚さ約20μmの導電層である。
【0219】
第2層は正電荷注入防止層であり、アルミ基体から注入された正電荷が感光体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって106Ωcm程度に抵抗調整された厚さ約1μmの中抵抗層である。
【0220】
第3層は電荷発生層であり、チタニルフタロシアニン系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、レーザ露光を受けることによって正負の電荷対を発生する。
【0221】
第4層は電荷輸送層であり、ポリカーボネート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型半導体である。したがって、感光体表面に帯電された負電荷はこの層を移動することはできず、電荷発生層で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができる。厚さ17μmとした。
【0222】
感光体表面抵抗は、電荷輸送層単体の場合、3×1015Ωcmであった。 第5層に電荷注入層を形成する。該電荷注入層は、光硬化性のアクリル樹脂にSnO超微粒子を分散したものである。具体的には、アンチモンをドーピングし、低抵抗化した粒径約0.03μmのSnO粒子を樹脂100質量部に対して150質量部、さらに、4フッ化エチレン樹脂粒子を20質量部、分散剤を1.2質量部分散したものである。
【0223】
これによって、感光体表面抵抗は、2×1013Ωcmである。
【0224】
[感光体製造例2]
Φ30mmのアルミニウムシリンダー上に機能層を5層設ける。
【0225】
第1層、第2層、第3層、第4層は、感光体製造例1と同様に作成し、第5層に電荷注入層を形成する。該電荷注入層は、光硬化性のアクリル樹脂にSnO超微粒子を分散したものである。具体的には、アンチモンをドーピングし、低抵抗化した粒径約0.03μmのSnOを樹脂100質量部に対して170質量部、さらに、4フッ化エチレン樹脂粒子を20質量部、分散剤を1.2質量部分散したものである。
【0226】
これによって、感光体表面抵抗は、4×1012Ωcmである。
【0227】
[感光体製造例3]
感光体製造例1の第5層を、アンチモンをドープし、低抵抗化した粒径約0.03μmのSnO粒子を光硬化性のアクリル樹脂に対して200重量%分散したものを加えた以外は、感光体製造例1と同様に作成した。感光体表面の抵抗は、4×107Ωcmである。
【0228】
[現像剤製造例1]
ポリエステル樹脂 100質量部
含金属アゾ染料 2質量部
低分子量ポリプロピレン 3質量部
カーボンブラック 5質量部
上記材料を乾式混合した後に、150℃に設定した2軸混練押出機で混練した。得られた混練物を冷却し、気流式粉砕機により微粉砕した後に風力分級して粒度分布の調整されたトナー組成物を得た。このトナー組成物に、疎水化処理された酸化チタン1.5wt%を外添して、重量平均粒径7.0μmのトナーを作成した。
【0229】
また、平均径50μmのニッケル亜鉛フェライトに、シリコーン樹脂をコートしたものを、100質量部に対し、トナーを6質量部を混合し現像剤とした。
【0230】
[現像剤製造例2]
現像剤製造例1で得られたトナー組成物を奈良機械社製ハイブリタイゼーションシステムにおいて表面処理しトナー短軸/長軸長さの比率が、0.81のトナー組成物を得た。以下現像剤製造例1と同様に現像剤を作成した。
【0231】
[現像剤製造例3]
現像剤製造例1で得られたトナー組成物を奈良機械社製ハイブリタイゼーションシステムにおいて表面処理しトナー短軸/長軸長さの比率が、0.88のトナー組成物を得た。以下、現像剤製造例1と同様に現像剤を作成した。
【0232】
[現像剤製造例4]
現像剤製造例1で得られたトナー組成物を60℃の温浴中で処理し、乾燥の後分級操作を行い、0.92のトナー組成物を得た。以下、現像剤製造例1と同様に現像剤を作成した。
【0233】
[現像剤製造例5]
スチレン88質量部、n−ブチルアクリレート12質量部、ジビニルベンゼン0.2質量部、低分子量ポリプロピレン3質量部、カーボンブラック4質量部、含金属アゾ染料1.2質量部、アゾ系開始剤3質量部を分散混合し、上記溶液を燐酸カルシウム4質量部を分散した純水500質量部に加えホモミキサーにより分散し、70℃で、8時間重合し得られた重合体を濾過し、洗浄を行った後に、乾燥分級し、トナー組成物をえた。
【0234】
上記トナー組成物に、疎水化処理された酸化チタン1.5wt%を外添し、重量平均径6.3μmのトナーを作成した。
【0235】
得られたトナーは、重合法により形成されており、電子顕微鏡で観察したところ、真球状を示している。短軸/長軸長さの比は、0.97である。
【0236】
また、平均径50μmのニッケル亜鉛フェライトに、シリコーン樹脂をコートしたものを、100質量部に対し、トナーを6質量部を混合し現像剤とした。
【0237】
次いで本発明の実施例および比較例において使用される評価用機械および方法、および実施例および比較例を用い本発明を説明する。
【0238】
[デジタル複写機1]
電子写真装置としてレーザービームを用いたデジタル複写機(キャノン製:GP55)を用意した。該装置の概略は、感光体の帯電手段としてコロナ帯電器を備え、現像手段として1成分ジャンピング現像方法を採用した1成分現像器を備え、転写手段としてコロナ帯電器、ブレードクリーニング手段、帯電前露光手段を備える。また、感光体帯電器およびクリーニング手段、感光体は一体型のユニットとなっている。プロセススピード150mm/sである。該デジタル複写機を以下のように改造を施した。
【0239】
まず、プロセススピードを200mm/sと改造を施した。
【0240】
現像部分を1成分ジャンピング現像から、2成分現像剤を使用可能に改造を施した。さらに、帯電部分にマグネットローラーを内包した16Φ導電性非磁性スリーブを配し、帯電用磁気ブラシを形成する。さらにコロナ帯電器を用いた転写手段をローラー転写方式に変更し、帯電前露光手段を取り除いた。
【0241】
帯電部分の導電性スリーブと感光体とのギャップは、0.5mmと設定した。
【0242】
また、現像バイアスは、−500Vの直流成分に1000Vpp/3kHzの矩形波を重畳する。
【0243】
さらにクリーニングブレードを取り去り、クリーナレス複写装置とした。図5に概略図を示す。図5において、501は画像定着器、502は帯電器、503は帯電用磁性粒子、504は導電性スリーブ、505は感光体、506は像露光、507は現像スリーブ、508は現像器、509,510は攪拌スクリュウ、511は現像剤、512は紙搬送ガイド、513は転写紙、514は転写ローラー、515は紙搬送ベルトである。
【0244】
(実施例1)
デジタル複写機1を用い、該磁性粒子のコーティング密度が180mg/cmとなるように帯電器に装着し、感光体を装着する。
【0245】
180mg/cmとなるように装着するためには、最低限約30gの量を必要とする。
【0246】
該磁気ブラシ帯電器を、感光体との接触部において同方向に回転させる。この時の、該帯電器回転周速300mm/sとし、図6に示す画像を用い、クリーナレスにおけるトナーのすり抜け現象を評価する。評価方法は、感光体1周目における画像相当部分に、現れる感光体2周目のカブリおよび感光体1周目における画像に相当しない部分のカブリの差および感光体1周目における画像に相当しない部分のカブリの絶対値を評価することによる。
【0247】
評価モードは、まず、帯電部材に印加するバイアスは、印加電圧−700Vの直流電圧および1kHz、700Vppの矩形波交流成分を印加し、25℃/相対湿度60%の条件下で、現像バイアスは、−500Vの直流成分に1000Vpp/3kHzの矩形波を重畳し、図6の画像をコピーし、初期のすり抜け現象を評価する。画像は、該帯電器回転周速300mm/sにおいて評価する。
【0248】
回転周速が大きいほど、転写残りのトナーのかきとり効果が大きく、すり抜け現象を防止する効果が高い。
【0249】
次いで、図6のようなべた黒20%帯画像を回転周速300mm/sの条件下50枚間歇モードで、20サイクルつまり、1000枚コピーし、初期と同様の評価を行う。この際、非画像形成部については、連続通紙時、最初の一枚めの画像が形成され得る以前の帯電時(前回転時)および画像形成間(紙間)および500枚目の画像形成終了の後の感光体帯電時(後回転)については、−700Vの直流電圧および1kHz、300Vppの矩形波交流成分を印加し、感光体を帯電させつつ、帯電磁気ブラシ中に混入するトナーを感光体上に移動させ、現像部分で回収する。
【0250】
カブリは反射式濃度計(TOKYO DENSHOKU CO.,LTD社製REFLECTOMETER ODEL TC−6DS)を用いて測定(プリント後の白地部反射濃度最悪値をDs、プリント前の用紙の反射濃度平均値をDrとした時のDs−Drをかぶり量とした)した。(かぶり量2%以下は実質的にかぶりの無い良好な画像であり、5%を超えるとかぶりの目立つ不鮮明な画像である。)
また、すり抜けによるカブリと通常のカブリの差が、2.0%以上であるとすり抜け部分が強調されてみえるレベルである。
【0251】
磁性粒子製造例7の磁性粒子、現像剤製造例5の現像剤および感光体製造例1の感光体を用い上記評価を行う。結果、帯電器回転周速300mm/sにおいて、実質的にカブリのない画像であり、良好な結果を得た。
【0252】
表3に結果をまとめて挙げる。また、磁性粒子製造例7の磁性粒子と現像剤製造例5において使用されたトナーの摩擦帯電性を確認したところ、本実施例の感光体の帯電極性と同じ極性であるマイナスであった。
【0253】
(実施例2〜実施例15)
表3のような組み合わせで実施例1と同様の評価を行った。表3に結果をまとめて挙げる。
【0254】
実施例2〜実施例15において使用された、また、磁性粒子と現像剤製造例5において使用されたトナーの摩擦帯電性を確認したところ、本実施例の感光体の帯電極性と同じ極性であるマイナスであった。
【0255】
以上の実施例の結果から、実施例2〜実施例5および実施例12〜実施例15においては、すり抜けによるカブリがほとんどなく非常に良好な結果を得た。これは、使用した磁性粒子の5μm〜20μm部分の短軸長さ/長軸長さの比が0.80以下であり、かつトナーの短軸長さ/長軸長さの比よりも小さいことによる効果である。
【0256】
また、実施例6〜実施例8において、使用した磁性粒子の短軸長さ/長軸長さの比が、0.85である場合、すり抜け部分が強調されて見えるレベルではないが、比較的すり抜けによるカブリが表れやすい傾向にあり、トナーの短軸長さ/長軸長さの比が、0.85を越えるとレベルが向上する。
【0257】
さらに、実施例9〜実施例11において、使用した磁性粒子の短軸長さ/長軸長さが、0.80である場合、すり抜け部分が強調されて見えるレベルではないが、実施例9のように、磁性粒子の短軸長さ/長軸長さが、トナーの短軸長さ/長軸長さの比よりも大である場合にカブリが表れやすい傾向にある。
【0258】
(比較例1〜比較例7)
表3の組み合わせで、実施例と同様の評価を行った。表3に結果をまとめて挙げる。
【0259】
以上の比較例の結果より、比較例1〜比較例4において、カブリについては、問題のないレベルであるが、使用した磁性粒子の短軸長さ/長軸長さの比が、0.85以上であり、トナーのかきとり効果不足のために1000枚時のすり抜けによるカブリの上昇が認められ、すり抜け部分が強調されてみえるレベルである。
【0260】
比較例5においては、磁性粒子の平均径が小さすぎまた、2μm以下の粒子の量も11.05体積%と多く、初期時、べた部分に、磁性粒子漏れに起因する白ぽちが現れたため、評価を打ち切った。
【0261】
比較例6〜比較例7においては、初期は問題のないレベルであったが、1000枚時において、用いた粒子の短軸長さ/長軸長さの比が、0.85以上であるためにトナーのかきとり効果不足のために1000枚時にすり抜けによるカブリの上昇が認められ、すり抜け部分が強調されてみえるレベルである。さらに、1000枚時のカブリが増加しており、カブリの目立つ画像となり、一部低抵抗化に起因するリーク画像となった。
【0262】
(実施例16)
[評価方法]
磁性粒子製造例27の磁性粒子、現像剤製造例5の現像剤および感光体製造例1の感光体をデジタル複写機1を用い、該磁性粒子のコーティング密度が180mg/cmとなるように帯電器に装着し、感光体を装着する。
【0263】
180mg/cmとなるように装着するためには、最低限約30gの量を必要とするが、本実施例においては、40gを装填した。該磁気ブラシ帯電器を、感光体との接触部において逆方向に回転させる。この時の、該帯電器回転周速240mm/sである。
【0264】
評価モードは、まず10%文字原稿でA4横送りで1000枚通紙を連続に行う。この際、帯電部材に印加するバイアスは、印加電圧−700Vの直流電圧および1kHz、700Vppの矩形波交流成分を印加し、25℃/相対湿度60%の条件下耐久試験を行う。
【0265】
さらに、非画像形成部については、連続通紙時、最初の一枚めの画像が形成され得る以前の帯電時(前回転時)および画像形成間(紙間)および1000枚目の画像形成終了の後の感光体帯電時(後回転)については、−700Vの直流電圧および1kHz、500Vppの矩形波交流成分を印加し、感光体を帯電させつつ、帯電磁気ブラシ中に混入するトナーを感光体上に移動させ、現像部分で回収する。
【0266】
これら、感光体帯電時と異なる帯電バイアスを印加するタイミングとして、本実施例では、前回転時、後回転時、紙間を選択したが、これに限らず、画像形成せずに、感光体が移動するタイミングを見測ればよい。
【0267】
この際、図1に示すごとく、転写残りのトナーは、磁気ブラシに回収され、その摩擦帯電極性を感光体帯電極性と同じにし、一部感光体上をへて現像または回収される。
【0268】
耐久枚数20000枚毎に、印加電圧−700Vの直流電圧および1kHz、700Vppの矩形交流成分を印加し、感光体表面が0Vからの帯電電位を直流成分である−700Vの何%に到達するか収束率を測定した。
【0269】
収束率は、90%以上であれば良好、95%以上であれば優良な帯電性である。
【0270】
さらに、図6に示すような画像を用い、クリーナレスにおけるトナーのすり抜け現象を評価する。評価方法は、感光体1周目における画像相当部分に、現れる感光体2周目のカブリを評価することによる。
【0271】
カブリは反射濃度計(TOKYO DENSHOKU CO.,LTD社製
REFLECTOMETER ODEL TC−6DS)を用いて測定(プリント後の白地部反射濃度最悪値をDs、プリント前の用紙の反射濃度平均値をDrとした時のDs−Drをかぶり量とした)した。(かぶり量2%以下は実質的にかぶりの無い良好な画像であり、5%を超えるとかぶりの目立つ不鮮明な画像である。)
この結果、表4に示すように、60000枚時においても、優良な耐電性を保つとともに、カブリのない、かつすり抜けによるカブリの強調されない画像が得られた。感光体削れによる帯電不良の発生はなかった。
【0272】
本実施例において使用された磁性粒子製造例27の磁性粒子と現像剤製造例5において使用されたトナーの摩擦帯電性を確認したところ、本実施例の感光体の帯電極性と同じ極性であるマイナスであった。
【0273】
(実施例17)
磁性粒子製造例28の磁性粒子を用いることを除いて、実施例16と同様の評価を行い、良好な結果を得た。結果を表4に示す。本実施例において使用された磁性粒子製造例27の磁性粒子とトナーの摩擦帯電性を確認したところ、本実施例の感光体の帯電極性と同じ極性であるマイナスであった。
【0274】
(実施例18)
磁性粒子製造例29の磁性粒子を用いることを除いて、実施例16と同様の評価を行い、良好な結果を得た。結果を表4に示す。本実施例において使用された磁性粒子製造例29の磁性粒子とトナーの摩擦帯電性を確認したところ、本実施例の感光体の帯電極性と同じ極性であるマイナスであった。
【0275】
(実施例19)
磁性粒子製造例7の磁性粒子を用いることを除いて、実施例16と同様の評価を行い、良好な結果を得た。結果を表4に示す。ただし、感光体削れにより、50000枚時に感光体を新しいものと交換をした。本実施例において使用された磁性粒子製造例7の磁性粒子とトナーの摩擦帯電性を確認したところ、本実施例の感光体の帯電極性と同じ極性であるマイナスであった。
【0276】
(実施例20)
実施例16において、帯電前で、かつ転写工程後に、図7に示すように、バータイプのファーブラシ716を設けた電子写真方式のデジタル複写機を使用した。図7において、図5に示したものと同等の部分は同一の符号で示し、その説明を省略する。
【0277】
機械動作中に、+400Vの直流電圧を印加し、実施例16と同様の評価を行った。この結果、表4に示すように、60000枚時においても、優良な耐電性を保つとともに、カブリのない、かつすり抜けによるカブリの強調されない画像が得られた。
【0278】
感光体削れによる帯電不良の発生はなかった。
【0279】
(比較例8)
磁性粒子製造例3の磁性粒子を用いることを除いて、実施例16と同様の評価を行った。表4に示すように、20000枚までは、すり抜けによるカブリが若干強調された画像であるが、帯電電位収束性、また、カブリについては問題ない結果を得たが、40000枚時に、電位収束性の劣化およびカブリが増加した。
【0280】
(比較例9)
磁性粒子製造例6の磁性粒子を用いることを除いて、実施例16と同様の評価を行った。表4に示すように、40000枚までは、すり抜けによるカブリが若干強調された画像であるが、帯電電位収束性、また、カブリについては問題ない結果を得たが、60000枚時に、電位収束性の若干の劣化がみられた。ただし、感光体削れにより、50000枚時に感光体を新しいものと交換した。
【0281】
(比較例10)
磁性粒子製造例3の磁性粒子および感光体製造例3の感光体を用いることを除いて、実施例16と同様の評価を行った。初期から画像に若干のにじみがあり、表4に示すように、20000枚までは、すり抜けによるカブリが若干強調された画像であるが、帯電電位収束性、また、カブリについては問題ない結果を得たが、40000枚時に、電位収束性の劣化およびカブリが増加した。
【0282】
【表1】
Figure 0003592064
【0283】
【表2】
Figure 0003592064
【0284】
【表3】
Figure 0003592064
【0285】
【表4】
Figure 0003592064
【0286】
【表5】
Figure 0003592064
【0287】
【本発明の効果】
以上に説明したように本発明は、導電性支持体上に感光層を有し、該導電体支持層から最も離れて電荷注入層を有する感光体に、磁性粒子からなる帯電部材を接触させ、電圧を印加して感光体を帯電させる工程、感光体を露光して潜像を形成する工程、および該潜像をトナーにより可視化する工程を有する画像形成方法において、該帯電部材に印加する電圧が、ピーク間が、1000V以下の振動電圧を重畳した直流電圧であり、該磁性粒子の平均径が10μm以上40μm以下であり、該磁性粒子の5μm〜20μm部分の粒子の短軸長さ/長軸長さの比が、0.85以下であり、該磁性粒子全体の体積抵抗値が10〜10Ωcmであることを特徴とする。これにより、帯電部材の高耐久性を実現するとともに、特にクリーナレスシステムにおいて、長期にわたり帯電性の安定な画像形成方法がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法の原理を示す説明図。
【図2】真球状に近い粒子を帯電部材として、樹脂と着色粉を混練粉砕して得られたトナーを使用した場合の、感光体表面上における転写残トナーの挙動を示す説明図。
【図3】形状が異形である粒子を使用し、トナーとして真球状に近い形状を持つものの場合の感光体表面上における転写残トナーの挙動を示す説明図。
【図4】磁性粒子の体積抵抗測定の方法を示す説明図。
【図5】電子写真方式のデジタル複写機の構成を示す説明図。
【図6】評価のために使用された画像の平面図。
【図7】図5のデジタル複写機にファーブラシを追加したデジタル複写機の構成を示す説明図。
【符号の説明】
10 現像剤
11 磁気ブラシ帯電器
12 感光体
13 像露光
14 転写ローラー
15 帯電用磁性粒子
16 導電性スリーブ
17 現像スリーブ
18 現像器
19 攪拌スクリュウ
21 感光体表面層
22,23,24,25,26 磁性粒子
27 転写残トナー
31 感光体表面層
32,33,34,35 磁性粒子
36,37,38 転写残トナー
A 測定セル
41,42 電極
43 ガイドリング
44 電流計
45 電圧計
46 定電圧装置
47 測定サンプル
48 絶縁物
501 画像定着器
502 帯電器
503 帯電用磁性粒子
504 導電性スリーブ
505 感光体
506 像露光
507 現像スリーブ
508 現像器
509,510 攪拌スクリュウ
511 現像剤
512 紙搬送ガイド
513 転写紙
514 転写ローラー
515 紙搬送ベルト

Claims (22)

  1. 導電性支持体上に感光層を有し、該導電性支持層から最も離れて電荷注入層を有する感光体に、磁性粒子からなる帯電部材を接触させ、電圧を印加して感光体を帯電させる工程、感光体を露光して潜像を形成する工程、および該潜像をトナーにより可視化する工程を有する画像形成方法において、
    該帯電部材に印加する電圧が、ピーク間が1000V以下の振動電圧を重畳した直流電圧であり、
    該磁性粒子は、平均径が10μm以上40μm以下であり、且つ5μm〜20μm部分の粒子の短軸長さ/長軸長さの比が0.85以下であるように粉砕によって異形化されたフェライト粒子であってまた
    該磁性粒子全体の体積抵抗値が104〜109Ωcmであることを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記磁性粒子の5μm〜20μm部分の粒子の体積抵抗値をRa、該磁性粒子の20μmを越える部分の体積抵抗値をRbとしたとき、
    0.5≦Ra/Rb≦5.0
    である請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記磁性粒子の5μm〜20μm部分の粒子の体積抵抗値をRa、該磁性粒子の20μmを越える部分の体積抵抗値をRbとしたとき、
    1.0≦Ra/Rb≦5.0
    である請求項に記載の画像形成方法。
  4. 前記磁性粒子の20μmを越える部分の短軸長さ/長軸長さの比が0.85以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  5. 前記磁性粒子の5μm〜20μm部分の粒子の短軸長さ/長軸長さの比が0.80以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  6. 可視化されたトナー像を転写部材に転写する工程、さらに該感光体上の転写残余のトナーをクリーニングする独立したクリーニング工程を有さず、現像工程においてクリーニングする工程を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  7. 前記転写工程後で、かつ帯電工程前に感光体電位制御部材を有する請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 前記感光体電位制御部材が、電圧を印加される部材であり、該帯電工程における帯電極性と逆極性に印加される請求項7に記載の画像形成方法。
  9. 前記磁性粒子の5μm〜20μm部分の粒子の短軸長さ/長軸長さの比A、該トナーの短軸長さ/長軸長さの比Bが、A<Bである請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  10. 前記トナーの短軸長さ/長軸長さの比Bが0.8を越える請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  11. 前記トナーの短軸長さ/長軸長さの比Bが0.9を越える請求項10に記載の画像形成方法。
  12. 前記磁性粒子の加熱減量が0.5質量%以下である請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  13. 前記磁性粒子の表面が、C6以上のアルキル鎖を有する中心元素が、チタンまたは珪素またはアルミニウムまたはジルコニウムであるカップリング剤で処理されており、該カップリング剤の存在量が、0.0001質量%以上0.5質量%以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  14. 前記磁性粒子の粒度分布が、5μm〜60μmの範囲に2つ以上のピークまたはショルダーを有する請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  15. 前記電荷注入層の体積抵抗率が、1×108〜1×1015Ωcmである請求項1〜14のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  16. 前記電荷注入層が、導電性微粒子および結着樹脂よりなる請求項15に記載の画像形成方法。
  17. 前記電荷注入層に滑剤粉末を含有する請求項15または16に記載の画像形成方法。
  18. 前記滑剤粉末がフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂またはポリオレフィン系樹脂である請求項17に記載の画像形成方法。
  19. 前記磁性粒子とトナーの摩擦帯電性において、トナーの摩擦帯電極性が感光体の帯電極性と同じであり、該現像工程が反転現像である請求項1〜18のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  20. 前記磁性粒子の5μm〜15μmの占める体積比率が、全磁性粒子に対して10体積%以上70体積%以下である請求項1〜19のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  21. 前記磁性粒子の5μm〜15μmの占める体積比率が、全磁性粒子に対して15体積%以上60体積%以下である請求項20に記載の画像形成方法。
  22. 前記磁性粒子の2μm以下の粒子の占める体積比率が、5体積%以下である請求項1〜21のいずれか1項に記載の画像形成方法。
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