JP2001235898A - 磁性トナー及び画像形成方法 - Google Patents
磁性トナー及び画像形成方法Info
- Publication number
- JP2001235898A JP2001235898A JP2000043659A JP2000043659A JP2001235898A JP 2001235898 A JP2001235898 A JP 2001235898A JP 2000043659 A JP2000043659 A JP 2000043659A JP 2000043659 A JP2000043659 A JP 2000043659A JP 2001235898 A JP2001235898 A JP 2001235898A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- magnetic
- magnetic toner
- image
- charging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Developing For Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
おける長期間の使用においても画像特性が安定したトナ
ー及び画像形成方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂及び磁性体を含有す
る磁性トナー粒子と該磁性トナー粒子に外添されている
無機微粉体とを有する磁性トナーにおいて、該磁性トナ
ー粒子は、該磁性体として少なくとも磁性酸化鉄を含有
しており、該磁性体は鉄元素及び鉄元素に対し0.05〜5.
0質量%のリン元素を含有し、該磁性トナーの磁場79.6k
A/mにおける磁化の強さが10〜50Am2/kgであり、該磁性
トナーのX線光電子分光分析により測定される該磁性ト
ナー粒子の表面に存在する炭素元素の含有量(A)に対す
る鉄元素の含有量(B)の比(B/A)が0.001未満であり、該
磁性トナーの平均円形度が0.970以上であり、該磁性ト
ナーの重量平均粒径(D4)が3〜10μmであることを特徴と
する磁性トナーを用いる画像形成方法。
Description
記録法、磁気記録法、トナージェット方式記録法などを
利用して、静電荷潜像を顕像化するためのトナー及びそ
のトナーを用いる画像形成方法に関するものである。
知られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々
の手段により静電荷像担持体(以下「感光体」ともい
う)上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーで
現像して可視像とし、必要に応じて紙などの転写材にト
ナー像を転写した後、熱・圧力等により転写材上にトナ
ー画像を定着して複写物を得るものである。
としては、カスケード現像法、磁気ブラシ現像法、加圧
現像方法、キャリアとトナーからなる二成分系トナーを
用いる磁気ブラシ現像法、トナー担持体が潜像担持体と
非接触でトナーをトナー担持体から潜像担持体へ飛翔さ
せる非接触一成分現像法、トナー担持体を潜像担持体に
圧接させ電界によってトナーを転移させる接触一成分現
像法、さらには、磁性トナーを用い、中心に磁極を配し
た回転スリーブを用い感光体上とスリーブ上の間を電界
にて飛翔させる、いわゆるジャンピング法も用いられて
いる。
4−43027号において、現像剤担持体上に絶縁性磁
性現像剤を薄く塗布し、これを摩擦帯電せしめ、次いで
これを磁界の作用下で静電潜像にきわめて近接させ、か
つ接触することなく対向させ、現像する方法が開示され
ている。この方法によれば、絶縁性磁性現像剤を現像剤
担持体上に薄く塗布することにより現像剤の十分な摩擦
帯電を可能とし、しかも現像剤を磁力によって支持しつ
つ静電潜像に接することなく現像が行われるため、非画
像部への現像剤の転移、いわゆるカブリが抑制されて高
精細な画像を得ることが可能となる。
ようにガラスビーズや鉄粉等のキャリア粒子が不要な
為、現像装置自体を小型化・軽量化できる。さらには、
二成分現像方式は現像剤中のトナー濃度を一定に保つ必
要があるため、トナー濃度を検知し必要量のトナーを補
給する装置が必要である。よって、ここでも現像装置が
大きく重くなる。一成分現像方式ではこのような装置は
必要とならないため、やはり小さく軽くできるので好ま
しい。
リンターが最近の市場の主流になっており、技術の方向
としてより高解像度、即ち、従来240、300dpi
であったものが400、600、800dpiとなって
来ている。従って現像方式もこれにともなってより高精
細度が要求されてきている。また、複写機においても高
機能化が進んでおり、そのためデジタル化の方向に進み
つつある。この方向は、静電潜像をレーザーで形成する
方法が主であるため、やはり高解像度の方向に進んでお
り、ここでもプリンターと同様に高解像・高精細の現像
方式が要求されてきている。この要求を満たす一つの手
段としてトナーの小粒径化が進んでおり、特開平1−1
12253号公報、特開平1−191156号公報、特
開平2−214156号公報、特開平2−284158
号公報、特開平3−181952号公報、特開平4−1
62048号公報などでは特定の粒度分布の粒径の小さ
いトナーが提案されている。
ナー像は転写工程で転写材に転写されるが、感光体上に
残った画像部の転写残トナー及び非画像部のカブリトナ
ーはクリーニング工程でクリーニングされ、廃トナー容
器にトナーは蓄えられる。このクリーニング工程につい
ては、従来ブレードクリーニング、ファーブラシクリー
ニング、ローラークリーニング等が用いられている。装
置面からみると、かかるクリーニング装置を具備するた
めに装置が必然的に大きくなり装置のコンパクト化を目
指すときのネックになっている。さらには、エコロジー
の観点より、トナーの有効活用と言う意味で廃トナーの
少ないシステムが望まれており、転写効率が高くカブリ
の少ないトナーが求められている。
て用いられる現像剤は、結着樹脂と着色剤を主成分とす
るトナーから構成されており、他に、荷電制御剤、離型
剤などトナーとして必要な特性をひき出すための添加剤
を含有している。磁性トナーの着色剤としては、磁性材
料をそのまま着色剤として用いるか、カーボンブラック
あるいは非磁性の無機化合物、有機顔料、染料等が磁性
材料と共に用いられる。
現像方法には、用いる絶縁性磁性トナーに関わる不安定
要素がある。その一つは、絶縁性磁性トナー中には微粉
末状の磁性体が相当量混合分散されており、該磁性体の
一部がトナー粒子の表面に露出しているため、磁性トナ
ーの流動性及び摩擦帯電性に影響し、結果として、磁性
トナーの現像特性、転写性、耐久性等の磁性トナーに要
求される種々の特性の変動あるいは劣化を引き起こすと
いうものである。
た場合に、上述した問題が生じてしまうのは、磁性トナ
ーの表面に磁性体が露出していることがその大きな原因
と考えられる。すなわち、磁性トナーの表面に、トナー
を構成する樹脂に比して相対的に抵抗の低い磁性体微粒
子が露出することにより、トナー帯電性能の低下、トナ
ー流動性の低下、その上、長期間の使用においては、ト
ナー同士あるいは規制部材との摺擦による磁性体の剥離
に伴う画像濃度の低下やスリーブゴーストと呼ばれる濃
淡のムラの発生などトナーの劣化などが引き起こされる
のである。こういった問題は摩擦帯電量の低下しやすい
高湿下において特に顕著に現れる。
体の分散性が挙げられる。すなわち、理想的には個々の
トナー粒子の磁性体含有量が均一なことが望ましいが、
一般的には有機物から成るトナー用結着樹脂と無機物で
ある磁性体とは馴染みが良くなく、現実的には完全に均
一な磁性体の分散は不可能に近い。磁性体の分散が悪い
とトナー粒子によって磁性体の含有量が変わつてしま
い、そのため、現像性に差が生じてくる。特に絶縁性ト
ナーとして用いたとき、磁性体の少ないものは抵抗が高
く、そのため帯電量も大きく、磁性体の多いものは抵抗
が低くそのため帯電量が小さくなる。その結果、磁性体
の少ないものが現像されやすくなり、長時間現像を行う
と現像機中に磁性体の多い、即ち現像性の悪いトナーば
かりが残り、画像濃度が極端に低下すると共に、転写性
も悪化しやすい。
として、より高解像度で高精細の現像方式が要求されて
きており、こういった要求に答えるために、トナーの粒
径を小さくする方向に進んでいるが、このようにトナー
粒径が小さくなるほど、磁性材料の均一分散は重要な技
術となる。即ち、細かい個々のトナー粒子に均一量の磁
性材料を含有させないと、前述したような画像安定性の
低下がより顕著に現れやすい。これは、単純にトナーの
粒径が小さくなるだけで、転写工程でトナー粒子にかか
るクーロン力に比して、トナー粒子の感光体への付着力
(鏡像力やファンデルワールス力など)が大きくなり、
結果として転写残トナーが増加することに加えて、トナ
ーの小径化には帯電量の増加や流動性の悪化がどうして
も伴うため、分散性の違いが大きな物性差となって現れ
やすくなり、カブリや転写性の悪いトナーの割合が多く
なるためである。
化鉄に関する提案は出されているが、いまだ改良すべき
点を有している。
においては、ケイ素元素を含有する磁性酸化鉄を含有す
る磁性トナーが提案されている。かかる磁性酸化鉄は、
意識的にケイ素元素を磁性酸化鉄内部に存在させている
が、該磁性酸化鉄を含有する磁性トナーの流動性に、い
まだ改良すべき点を有している。
は、ケイ酸塩を添加することで、磁性酸化鉄の形状を球
形に制御する提案がされている。この方法で得られた磁
性酸化鉄は、粒子形状の制御のためにケイ酸塩を使用す
るため磁性酸化鉄内部にケイ素元素が多く分布し、磁性
酸化鉄表面におけるケイ素元素の存在量が少なく、磁性
酸化鉄の平滑度が高いため、磁性トナーの流動性はある
程度改良されるが、磁性トナーを構成する結着樹脂と磁
性酸化鉄との密着性が不十分である。
いては、四三酸化鉄への酸化反応中にヒドロキソケイ酸
塩溶液を添加する四三酸化鉄の製造方法が提案されてい
る。この方法による四三酸化鉄は、表面近傍にSi元素
を有するものの、Si元素が四三酸化鉄表面近傍に層を
成して存在し、表面が摩擦のごとき機械的衝撃に対して
弱いという問題点を有している。
融混合し、均一に分散した後、微粉砕装置により粉砕
し、分級機により分級して、所望の粒径を有するトナー
として製造(粉砕法)されて来たが、トナーの微小粒径
化には材料の選択範囲に制限がある。例えば、樹脂着色
剤分散体が充分に脆く、経済的に使用可能な製造装置で
微粉砕し得るものでなくてはならない。この要求から、
樹脂着色剤分散体を脆くするため、この樹脂着色剤分散
体を実際に高速で微粉砕する場合に、広い粒径範囲の粒
子が形成され易く、特に比較的大きな割合の微粒子(過
度に粉砕された粒子)がこれに含まれるという問題が生
ずる。更に、このように高度に脆性の材料は、複写機等
において現像用トナーとして使用する際、しばしば、更
に微粉砕ないし粉化を受ける。
等の固体微粒子を樹脂中へ完全に均一に分散することは
困難であり、その分散の度合によっては、かぶりの増
大、画像濃度の低下の原因となる。さらに、粉砕法は、
本質的に、トナーの表面に磁性酸化鉄粒子が露出してし
まうため、トナーの流動性や高湿などの過酷環境下での
帯電安定性にどうしても問題が残る。
画質化で要求されるトナーの微粒子化に限界があり、そ
れに伴い粉体特性特にトナーの均一帯電性および流動性
が著しく減衰する。
克服するため、更には上記のごとき要求を満たすため懸
濁重合法によるトナーの製造方法が提案されている。
は、トナーの微粒子化が容易に可能であり、更には、得
られるトナーの形状が球状であることから流動性に優
れ、高画質化に有利となる。
を含有することにより、その流動性及び帯電特性は著し
く低下する。これは、磁性粒子は一般的に親水性である
ためにトナー表面に存在しやすいためであり、この問題
を解決するためには磁性体の有する表面特性の改質が重
要となる。
の表面改質に関しては、数多く提案されている。例え
ば、特開昭59−200254号公報、特開昭59−2
00256号公報、特開昭59−200257号公報、
特開昭59−224102号公報等に磁性体の各種シラ
ンカップリング剤処理技術が提案されており、特開昭6
3−250660号公報、特開平10−239897号
公報では、ケイ素元素含有磁性粒子をシランカップリン
グ剤で処理する技術が開示されている。
中の分散性はある程度向上するものの、磁性体表面の疎
水化を均一に行うことが困難であるという問題があり、
したがって、磁性体同士の合一や疎水化されていない磁
性体粒子の発生を避けることができず、トナー中の分散
性を良好なレベルにまで向上させるには不十分である。
磁性材料も微粒子化の道を必然的にたどってきている。
例えば着色剤としても働き汎用性の高い磁性材料である
マグネタイトにおいても、粒径が細かい方が着色力が高
く、また、小粒径のトナーを製造する際個々のトナー粒
子に均一な量を含有させることが確率的に有利と推察さ
れる。しかしながらマグネタイトは一般に、小径化によ
る表面積の増大に伴い残留磁束密度が上昇する性質を持
つ。即ち、着色力の高い小粒径のマグネタイトを用いる
と、トナー製造中にマグネタイトが磁気凝集を起こしや
すくなり、分散性の悪化が避けられない。その結果、特
に過酷環境でのトナーの転写性あるいはカブリの悪化を
抑制することが困難となる。加えて、トナー粒子の残留
磁束密度も上昇するため、トナー粒子間の磁気凝集によ
る流動性の悪化、さらには、磁性一成分現像方法におい
てはスリーブからの磁気的拘束力が増大するため現像性
の低下も引き起こす。しかも、長期使用に伴い現像性の
不良なトナーが現像されずに蓄積していくため、例えば
高湿下においては、使用するにつれて極端な画像濃度低
下が見られることがある。
性能に大きく係わる今後のキー技術として、磁気特性を
制御した微粒径マグネタイトのトナー用結着樹脂中への
均一分散が大きなウェイトを占める。
とは別に、トナーの流動特性、帯電特性等を改善する目
的でトナー母粒子に外部添加剤として無機微粒子を添加
する方法も提案され、広く用いられている。
開平4−9860号公報等で疎水化処理を施した無機微
粒子若しくは疎水化処理した後さらにシリコーンオイル
等で処理した無機微粒子を添加、あるいは特開昭61−
249059号公報,特開平4−264453号公報,
特開平5−346682号公報で疎水化処理無機微粒子
とシリコーンオイル処理無機微粒子を併用添加する方法
が知られている。
加する方法も数多く提案されている。例えば、導電性微
粒子としてのカーボンブラックは、トナーに導電性を付
与するため、或いはトナーの過剰な帯電を抑制しトリボ
分布を均一化させるため等の目的で、トナー表面に付着
或いは固着するための外部添加剤として用いることが広
く知られている。また、特開昭57−151952号公
報、特開昭59−168458号公報、特開昭60−6
9660号公報では、高抵抗磁性トナーにそれぞれ酸化
スズ、酸化亜鉛、酸化チタンの導電性微粒子を外部添加
することが開示されている。また、特開昭56−142
540号公報では、高抵抗磁性トナーに酸化鉄、鉄粉、
フェライトの如き導電性磁性粒子を添加し、導電性磁性
粒子に磁性トナーへの電荷誘導を促進させることで現像
性と転写性を両立するトナーが提案されている。更に、
特開昭61−275864号公報、特開昭62−258
472号公報、特開昭61−141452号公報、特開
平02−120865号公報では、トナーにグラファイ
ト、マグネタイト、ポリピロール導電性粒子、ポリアニ
リン導電性粒子を添加することが開示されているほか、
多種多様な導電性微粒子をトナーに添加することが知ら
れている。
散性の良くないトナーに対しては、その効果は十分とは
言えない。
あるいはエコロジーの観点より、近年では廃トナーので
ないシステムとして、現像同時クリーニング又はクリー
ナレスと呼ばれる技術も提案されている。
グ又はクリーナレスに関する技術の開示は、特開平5−
2287号公報にあるように画像上に転写残余のトナー
の影響によるポシメモリ、ネガメモリなどに焦点を当て
たものが主であった。しかし、電子写真の利用が進んで
いる今日、様々な記録媒体(転写材)に対してトナー像
を転写する必要性がでてきており、この意味で様々な記
録媒体に対し満足するものではなかった。
ているものに特開昭59ー133573号公報、特開昭
62−203182号公報、特開昭63−133179
号公報、特開昭64−20587号公報、特開平2−3
02772号公報、特開平5−2289号公報、特開平
5−53482号公報、特開平5−61383号公報等
があるが、望ましい画像形成方法については述べられて
おらず、トナー構成についても言及されていなかった。
好ましく適用される現像方法として、従来は本質的にク
リーニング装置を有さない現像同時クリーニングでは、
潜像担持体表面をトナー及びトナー担持体により擦る構
成が必須とされてきたため、トナー或いはトナーが潜像
担持体に接触する接触現像方法が多く検討されてきた。
これは、現像手段において転写残トナーを回収するため
に、トナー或いはトナーが潜像担持体に接触し、擦る構
成が有利であると考えられるためである。しかしなが
ら、接触現像方法を適用した現像同時クリーニング又は
クリーナレスプロセスでは、長期間使用によるトナー劣
化、トナー担持体表面劣化、感光体表面劣化又は磨耗等
を引き起こし、耐久特性に対して充分な解決がなされて
いない。そのため、非接触現像方法による現像同時クリ
ーニング方法が望まれている。
いられる画像形成方法において、電子写真感光体・静電
記録誘電体等の像担持体上に潜像を形成する方法につい
ても様々な方法が知られている。
ての光導電性物質を利用した感光体上を所要の極性・電
位に一様に帯電処理した後に、画像パターン露光を施す
ことにより電気的潜像を形成する方法が一般的である。
様に帯電処理(除電処理も含む)する帯電装置としては
コロナ帯電器(コロナ放電器)がよく使用されていた。
り、ワイヤ電極等の放電電極と該放電電極を囲むシール
ド電極を備え、放電開口部を被帯電体である像担持体に
対向させて非接触に配設し、放電電極とシールド電極に
高圧を印加することにより生じる放電電流(コロナシャ
ワー)に像担持体面をさらすことで像担持体面を所定に
帯電させるものである。
装置として、コロナ帯電器に比べて低オゾン・低電力等
の利点があることから接触帯電装置が多く提案され、ま
た実用化されている。
に、ローラー型(帯電ローラー)、ファーブラシ型、磁
気ブラシ型、ブレード型等の導電性の帯電部材(接触帯
電部材・接触帯電器)を接触させ、この接触帯電部材に
所定の帯電バイアスを印加して被帯電体面を所定の極性
・電位に帯電させるものである。
帯電原理)には、放電帯電機構と直接注入帯電機構
の2種類の帯電機構が混在しており、どちらが支配的で
あるかにより各々の特性が現れる。
により被帯電体表面が帯電する機構である。
の間の電圧に一定の放電しきい値を有するため、帯電電
位より大きな電圧を接触帯電部材に印加する必要があ
る。また、コロナ帯電器に比べれば発生量は格段に少な
いけれども放電生成物を生じることが原理的に避けられ
ないため、オゾンなど活性イオンによる弊害は避けられ
ない。
とで被帯電体表面が帯電する機構である。直接帯電、あ
るいは注入帯電、あるいは電荷注入帯電とも称される。
より詳しくは、中抵抗の接触帯電部材が被帯電体表面に
接触して、放電現象を介さずに、つまり放電を基本的に
用いないで被帯電体表面に直接電荷注入を行うものであ
る。よって、接触帯電部材への印加電圧が放電閾値以下
の印加電圧であっても、被帯電体を印加電圧相当の電位
に帯電させることができる。この帯電系はイオンの発生
を伴わないため放電生成物による弊害は生じない。しか
し、直接注入帯電であるため、接触帯電部材の被帯電体
への接触性が帯電性に大きく効いてくる。そこでより高
い頻度で被帯電体に接触する構成をとるため、接触帯電
部材はより密な接触点を持つ、被帯電体との速度差を多
く持つ等の構成が必要となる。
て導電ローラー(帯電ローラー)を用いたローラー帯電
方式が帯電の安定性という点で好ましく、広く用いられ
ている。従来のローラー帯電における帯電機構は前記
の放電帯電機構が支配的である。
ム材あるいは発泡体を用いて作成される。さらにこれら
を積層して所望の特性を得たものもある。
状態を得るために弾性を持たせているが、そのため摩擦
抵抗が大きく、多くの場合、被帯電体に従動あるいは若
干の速度差をもって駆動される。従って、直接注入帯電
しようとしても、絶対的帯電能力の低下や接触性の不足
やローラー形状による接触ムラや被帯電体の付着物によ
る帯電ムラは避けられない。
効率例を表わしたグラフである。横軸に接触帯電部材に
印加したバイアス、縦軸にはその時得られた被帯電体
(以下、感光体とも記す)帯電電位を表わすものであ
る。ローラー帯電の場合の帯電特性はAで表わされる。
即ち凡そ−500Vの放電閾値を過ぎてから帯電が始ま
る。従って、−500Vに帯電する場合は−1000V
の直流電圧を印加するか、あるいは、−500V直流の
帯電電圧に加えて、放電閾値以上の電位差を常に持つよ
うにピーク間電圧1200Vの交流電圧を印加して感光
体電位を帯電電位に収束させる方法が一般的である。
OPC感光体に対して帯電ローラーを加圧当接させた場
合には、約640V以上の電圧を印加すれば感光体の表
面電位(帯電電位)が上昇し始め、それ以降は印加電圧
に対して傾き1で線形に感光体表面電位が増加する。こ
の閾値電圧を帯電開始電圧Vthと定義する。
面電位Vdを得るためには帯電ローラーにはVd+Vt
hという必要とされる以上のDC電圧が必要となる。こ
のようにしてDC電圧のみを接触帯電部材に印加して帯
電を行なう方法を「DC帯電方式」と称する。
よって接触帯電部材の抵抗値が変動するため、また、感
光体が削れることによって膜厚が変化するとVthが変
動するため、感光体の電位を所望の値にすることが難し
かった。
に特開昭63−149669号公報に開示されるよう
に、所望のVdに相当するDC電圧に2×Vth以上の
ピーク間電圧を持つAC成分を重畳した電圧を接触帯電
部材に印加する「AC帯電方式」が用いられる。これ
は、ACによる電位のならし効果を目的としたものであ
り、被帯電体の電位はAC電圧のピークの中央であるV
dに収束し、環境等の外乱には影響されることはない。
ても、その本質的な帯電機構は、接触帯電部材から感光
体への放電現象を用いているため、先に述べたように接
触帯電部材に印加する電圧は感光体表面電位以上の値が
必要とされ、微量のオゾンは発生する。
った場合にはさらなるオゾンの発生、AC電圧の電界に
よる接触帯電部材と感光体の振動騒音(AC帯電音)の
発生、また、放電による感光体表面の劣化等が顕著にな
り、新たな問題点となっていた。
として導電性繊維のブラシ部を有する部材(ファーブラ
シ帯電器)を用い、その導電性繊維ブラシ部を被帯電体
としての感光体に接触させ、所定の帯電バイアスを印加
して感光体面を所定の極性・電位に帯電させるものであ
る。このファーブラシ帯電もその帯電機構は前記の放
電帯電機構が支配的である。
タイプが実用化されている。中抵抗の繊維を基布に折り
込みパイル状に形成したものを電極に接着したものが固
定タイプで、ロールタイプはパイルを芯金に巻き付けて
形成する。繊維密度としては100本/mm2 程度のも
のが比較的容易に得られるが、直接注入帯電により十分
均一な帯電を行うにはそれでも接触性は不十分であり、
直接注入帯電により十分均一な帯電を行うには感光体に
対し機械構成としては困難なほどに速度差を持たせる必
要があり、現実的ではない。
帯電特性は図6のBに示される特性をとる。従って、フ
ァーブラシ帯電の場合も、固定タイプ、ロールタイプど
ちらも多くは、高い帯電バイアスを印加し放電現象を用
いて帯電を行っている。
電部材として導電性磁性粒子をマグネットロール等で磁
気拘束してブラシ状に形成した磁気ブラシ部を有する部
材(磁気ブラシ帯電器)を用い、その磁気ブラシ部を被
帯電体としての感光体に接触させ、所定の帯電バイアス
を印加して感光体面を所定の極性・電位に帯電させるも
のである。
は前記の直接注入帯電機構が支配的である。
として粒径5〜50μmのものを用い、感光体と十分速
度差を設けることで、均一な直接注入帯電が可能にな
る。
印加バイアスとほぼ比例した帯電電位を得ることが可能
になる。
と、磁気ブラシ部を構成している導電性磁性粒子が脱落
して感光体に付着する等の弊害もある。
クリーニング方法又はクリーナレス画像形成方法に適用
した場合を考える。
ス画像形成方法では、クリーニング部材を有さないため
に感光体上に残余する転写残トナーが、そのまま接触帯
電部材と接触し、接触帯電部材に付着或いは混入する。
また、放電帯電機構が支配的である帯電方法の場合に
は、放電エネルギーによるトナー劣化に起因する帯電部
材への付着性の悪化も生ずる。一般的に用いられている
絶縁性トナーが接触帯電部材に付着或いは混入すると、
帯電性の低下が起こる。
機構が支配的である帯電方法の場合には、接触帯電部材
表面に付着したトナー層が放電電圧を阻害する抵抗とな
るあたりから急激に起こる。これに対し、直接注入帯電
機構が支配的である帯電方法の場合には、付着或いは混
入した転写残トナーが接触帯電部材表面と被帯電体との
接触確率を低下させることにより被帯電体の帯電性が低
下する。
露光後の静電潜像のコントラスト及び均一性の低下とな
り、画像濃度を低下させる或いはカブリを増大させる。
ーナレス画像形成方法では、感光体上の転写残トナーの
帯電極性及び帯電量を制御し、現像工程で安定して転写
残トナーを回収し、回収トナーが現像特性を悪化させな
いようにすることがポイントとなり、転写残トナーの帯
電極性及び帯電量を制御を帯電部材によって行うことと
なる。
リンターを例として説明する。マイナス極性電圧を印加
する帯電部材、マイナス帯電性の感光体及びマイナス帯
電性のトナーを用いる反転現像の場合、その転写工程に
おいて、プラス極性の転写部材によって可視化された像
を記録媒体に転写することになるが、記録媒体の種類
(厚み、抵抗、誘電率等の違い)と画像面積等の関係に
より、転写残余のトナーの帯電極性がプラスからマイナ
スまで変動する。しかし、マイナス帯電性の感光体を帯
電する際のマイナス極性の帯電部材により、感光体表面
と共に転写残余のトナーまでもが、転写工程においてプ
ラス極性に振れていたとしても、一様にマイナス側へ帯
電極性を揃えることができる。これゆえ、現像方法とし
て反転現像を用いた場合、トナーの現像されるべき明部
電位部にはマイナスに帯電された、転写残余のトナーが
残り、トナーの現像されるべきでない暗部電位では、現
像電界の関係上転写残トナーはトナー担持体の方に引き
寄せられ、暗部電位をもつ感光体上に転写残トナーは残
留することなく回収される。すなわち、帯電部材によっ
て感光体の帯電と同時に転写残トナーの帯電極性を制御
することにより、現像同時クリーニング、クリーナレス
画像形成方法が成立する。
材のトナー帯電極性の制御能力以上に、接触帯電部材に
付着或いは混入すると、一様に転写残トナーの帯電極性
を揃えることができず、現像部材によってトナーを回収
することが困難となる。また、トナー担持体に摺擦等の
機械的力によって回収されたとしても、転写残トナーの
帯電が均一に揃えられていないと、トナー担持体上のト
ナーの帯電性に悪影響を及ぼし、現像特性を低下させ
る。さらに、材料分散性あるいは現像性の不良なトナー
を用いると、長期使用と共に劣悪なトナーが蓄積し、画
像特性の低下が著しい。
ーナレス画像形成方法においては、トナー材料の均一分
散性、現像性及び転写性といったトナー性能、転写残ト
ナーの帯電部材通過時の帯電制御特性及び帯電部材への
付着・混入特性が、耐久特性、画像品質特性等に密接に
つながっている。
うために、接触帯電部材の被帯電体面との接触面に粉末
を塗布する構成も特公平7−99442号公報に開示さ
れている。しかしながら、接触帯電部材(帯電ローラ
ー)が被帯電体(感光体)に従動回転(速度差駆動な
し)するものであり、スコロトロン等のコロナ帯電器と
比べるとオゾン生成物の発生は格段に少なくなっている
ものの、帯電原理は前述のローラー帯電の場合と同様に
以前として放電帯電機構を主としている。特に、より安
定した帯電均一性を得るためにはDC電圧にAC電圧を
重畳した電圧を印加するので、放電によるオゾン生成物
の発生はより多くなってしまう。よって、長期に装置を
使用した場合には、オゾン生成物による画像流れ等の弊
害が現れやすい。更に、クリーナーレスの画像形成装置
に適用した場合には、転写残トナーの混入のため塗布し
た粉末が均一に帯電部材に付着していることが困難とな
り、均一帯電を行なう効果が薄れてしまう。
は、接触帯電を用いた画像形成方法において、長時間画
像形成を繰り返すうちにブレードクリーニングしきれな
かったトナー粒子やシリカ微粒子が帯電手段の表面に付
着・蓄積することによる帯電阻害を防止するために、ト
ナー中に、少なくとも顕画粒子と、顕画粒子より小さい
平均粒径を有する導電性粒子を含有することが開示され
ている。しかし、ここで用いられた接触帯電或いは近接
帯電は放電帯電機構によるもので、直接注入帯電機構で
はなく、放電帯電による前述の問題がある。更に、クリ
ーナーレスの画像形成装置へ適用した場合には、クリー
ニング機構を有する場合と比較して多量の導電性微粒子
及び転写残トナーが帯電工程を通過することによる帯電
性への影響、これら多量の導電性微粒子及び転写残トナ
ーの現像工程における回収性、回収された導電性微粒子
及び転写残トナーによるトナーの現像特性への影響に関
して何ら考慮されていない。更に、接触帯電に直接注入
帯電機構を適用した場合には、導電性微粒子が接触帯電
部材に必要量供給されず、転写残トナーの影響による帯
電不良を生じてしまう。
及び転写残トナーにより感光体を均一帯電することが困
難であり、転写残トナーのパターンを均す効果が得られ
ないため転写残トナーがパターン画像露光を遮光するた
めのパターンゴーストを生ずる。更に、画像形成中の電
源の瞬断或いは紙詰まり時にはトナーによる機内汚染が
著しくなる。
において、転写残トナーの帯電部材通過時の帯電制御特
性を向上させることで現像同時クリーニング性能を向上
させるものとして、特開平11−15206号公報で
は、特定のカーボンブラック及び特定のアゾ系鉄化合物
を含有するトナー粒子と無機微粉体とを有するトナーを
用いた画像形成方法が提案されている。更に、現像同時
クリーニング画像形成方法において、トナーの形状係数
を規定した転写効率に優れたトナーにより、転写残トナ
ー量を減少させることで現像同時クリーニング性能を向
上させることも提案されている。しかしながら、ここで
用いられた接触帯電も放電帯電機構によるもので、直接
注入帯電機構ではなく、放電帯電による前述の問題があ
る。更に、これらの提案は、接触帯電部材の転写残トナ
ーによる帯電性低下を抑制する効果はあっても、帯電性
を積極的に高める効果は期待できない。
は、転写工程と帯電工程の間に感光体に当接するローラ
ー部材を用い、現像での転写残トナー回収性を補助或い
は制御する現像同時クリーニング画像形成装置もある。
このような画像形成装置は、良好な現像同時クリーニン
グ性を示し、廃トナー量を大幅に減らすことができる
が、コストが高くなり、小型化の点でも現像同時クリー
ニングの利点を損ねている。
号公報において、トナー粒子及びトナー粒径の1/2以
下の粒径を有する導電性を有する帯電促進粒子を含むト
ナーを直接注入帯電機構を用いた現像同時クリーニング
画像形成方法に適用した画像形成装置が開示されてい
る。この提案によると、放電生成物を生ずることなく、
廃トナー量を大幅に減らすことが可能な、低コストで小
型化に有利な現像同時クリーニング画像形成装置が得ら
れ、帯電不良、画像露光の遮光或いは拡散を生じない良
好な画像が得られる。
おいては、トナー粒径の1/50〜1/2の粒径を有す
る導電性粒子を含むトナーを直接注入帯電機構を用いた
現像同時クリーニング画像形成方法に適用し導電性粒子
に転写促進効果を持たせた画像形成装置が開示されてい
る。
は導電性微粉末の粒径を構成画素1画素の大きさ以下と
すること、及びより良好な帯電均一性を得るために導電
性微粉末の粒径を10nm〜50μmとすることが記載
されている。
視覚特性を考慮して帯電不良部の画像への影響を視覚的
に認識されにくい状態とするために導電性粒子を約5μ
m以下、好ましくは20nm〜5μmとすることが記載
されている。
よれば、導電性微粉末の粒径をトナー粒径以下とするこ
とで、現像時にトナーの現像を阻害する、あるいは現像
バイアスが導電性微粉末を介してリークすることを防止
し画像の欠陥をなくすことができること、及び導電性微
粉末の粒径を0.1μmより大きく設定することによ
り、像担持体に導電性微粉末が埋め込まれ露光光を遮光
する弊害も解決し優れた画像記録を実現する直接注入帯
電機構を用いた現像同時クリーニング画像形成方法が記
載されている。
ば、トナーに導電性微粉末を外部添加し、少なくとも可
撓性の接触帯電部材と像担持体との当接部に前記トナー
中に含有される導電性微粉末が、現像工程で像担持体に
付着し転写工程の後も像担持体上に残留し持ち運ばれて
介在していることで、帯電不良、画像露光の遮光を生じ
ない良好な画像が得られる現像同時クリーニング画像形
成装置が開示されている。
る繰り返し使用における安定した性能、解像性を高める
ためにより粒径の小さなトナー粒子を用いる場合の性能
に更なる改良の余地がある。
の従来技術の問題点を解決したトナー及び画像形成方法
を提供することにある。
ず安定した帯電性能、そして画像特性を有するトナーを
提供することに有る。
カブリが無く、過酷環境における長期間の使用において
も画像特性が安定したトナー及び画像形成方法を提供す
ることにある。
リーニング画像形成を可能とするトナー及び画像形成方
法を提供することにある。
ることなく、廃トナー量を大幅に減らすことが可能な、
低コストで小型化に有利な現像同時クリーニング画像形
成を可能とし、かつ長期にわたる繰り返し使用において
も、帯電不良を生じない良好な画像が安定して得られる
現像同時クリーニング画像形成方法及びそれに用いられ
るトナーを提供することにある。
定して得られるクリーナーレス画像形成を可能とするト
ナー及び画像形成方法を提供することにある。
写残トナーの回収性に優れた現像同時クリーニング画像
形成を可能とするトナー及び画像形成方法を提供するこ
とにある。
めにより粒径の小さなトナー粒子を用いる際においても
良好な画像を安定して得られる現像同時クリーニング画
像形成方法及び及びそれに用いられるトナーを提供する
ことにある。
性を制御した微粒子マグネタイトの結着樹脂中への均一
分散は、小粒径トナーの性能を左右する重要な技術と言
える。さらに、トナーの転写性及びカブリ特性をより向
上できれば、環境的に好ましいオゾン発生の少ない接触
帯電方法、更にはクリーナレス画像形成方法においても
高画質の長期的維持を容易に達成できる。
材料について種々の検討を行った結果、鉄元素及び鉄元
素に対し0.05〜5.0質量%のリン元素を含有して
いる磁性体を含有し、表面に実質的に磁性体が露出して
おらず、平均円形度が0.970以上である磁性トナー
が、高転写性、良好なカブリ特性、そして優れた現像性
を有することを見出した。特に、摩擦帯電量が低下しや
すく十分な現像性が得にくい高湿下においても、選択現
像性が無く、高い画像濃度での高画質画像を長期的に得
ることが可能であった。さらにはこのタイプの磁性トナ
ーを用いることにより、環境的に好ましい接触帯電方
法、更にはクリーナレス画像形成方法においても高画質
画像の長期的維持が達成できることが判明し、本発明の
画像形成方法を完成するに至った。
を含有する磁性トナー粒子と該磁性トナー粒子に外添さ
れている無機微粉体とを有する磁性トナーにおいて、該
磁性トナー粒子は、該磁性体として少なくとも磁性酸化
鉄を含有しており、該磁性体は鉄元素及び鉄元素に対し
0.05〜5.0質量%のリン元素を含有し、該磁性ト
ナーの磁場79.6kA/m(1000エルステッド)
における磁化の強さが10〜50Am2/kg(emu
/g)であり、該磁性トナーのX線光電子分光分析によ
り測定される該磁性トナー粒子の表面に存在する炭素元
素の含有量(A)に対する鉄元素の含有量(B)の比
(B/A)が0.001未満であり、該磁性トナーの平
均円形度が0.970以上であり、該磁性トナーの重量
平均粒径(D4)が3〜10μmであることを特徴とす
る磁性トナー(以下、本発明磁性トナーともいう)に関
する。
は、好ましくは、以下の特徴の一つ以上を有する。 (1)BET比表面積が3〜25m2/gであり、平均粒径
Dm(μm)と、磁場79.6kA/m(1000エル
ステッド)における残留磁束密度σr(Am2/kg)と
が下記関係 0.6≦σr×Dm≦2.2 を満足する。 (2)粒子形状が、主として6面体、8面体、又は14
面体の多面体である。 (3)水系媒体中でカップリング剤を加水分解すること
により表面処理されたものである。この場合は、特に、
鉄元素に対し5.0質量%以下の珪素元素を含有するこ
とが好ましい。
投影面積円相当径をCとし、透過型電子顕微鏡(TE
M)を用いた該磁性トナー粒子の断面観察における磁性
体と磁性トナー粒子表面との距離の最小値をDとしたと
き、D/C≦0.02の関係を満たすトナー粒子の個数
が50%以上であることが好ましい。
80nmの無機微粉末を、該磁性トナーの全体に対し
0.1〜4質量%有することが好ましい。該無機微粉末
は、好ましくは、シリカ、酸化チタン、アルミナ、また
はそれらの複酸化物の中から選ばれる少なくとも一種で
ある。また、該無機微粉末は疎水化処理されたものであ
ることが好ましい。より好ましくは、該無機微粉末は、
少なくともシリコーンオイルで疎水化処理されたもの、
又は、少なくともシラン化合物及びシリコーンオイルで
疎水化処理されたものであることが好ましい。
表面に、該無機微粉末の平均粒径よりも大きくトナー粒
子の平均粒径よりも小さい平均粒径の導電性微粉末をさ
らに有することが好ましい。該導電性微粉末の抵抗は、
好ましくは109Ωcm以下、より好ましくは106Ωc
m以下である。また、該導電性微粉末は好ましくは非磁
性である。
量部に対し、該磁性体を10〜200質量部含有するこ
とが好ましい。
一部又は全体が懸濁重合法によって製造されたものであ
ることが好ましい。
樹脂に対しワックスを0.5〜50質量%含有する。該
ワックスは、示差走差熱量計により測定されるDSC曲線
において、昇温時に好ましくは40〜110℃の領域、
より好ましくは45〜90℃の領域に最大吸熱ピークを
有する。
ナーのモード円形度が0.99以上である。
担持体に接触させて外部より電圧を印加し該像担持体の
帯電を行う帯電工程と、該像担持体上に静電潜像を形成
する潜像形成工程と、該静電潜像を表面に保持する該像
担持体と表面に磁性トナーを担持するためのトナー担持
体とをそれらの表面の間に一定の間隔を設けて配置し、
磁性トナーを該トナー担持体表面に前記間隔よりも薄い
厚さにコートさせ、交流バイアスが印加されている現像
部において該磁性トナーを前記静電潜像に転移させて現
像し、該像担持体上にトナー像を形成する現像工程と、
該トナー像を転写材に転写する転写工程と、を有する画
像形成方法において、該磁性トナーとして本発明磁性ト
ナーを用いることを特徴とする画像形成方法(以下、本
発明画像形成方法ともいう)に関する。
程において、該トナー像を該記録材上に転写した後に該
像担持体に残留した該磁性トナーが回収されることが好
ましい。
程において、以下の特徴の一つ以上を有することが好ま
しい。 (1)少なくとも該帯電部材と該像担持体との当接部及
び/又はその近傍に導電性微粉末が介在していることが
好ましい。 (2)該帯電部材と該像担持体との当接部に103個/
mm2以上の導電性微粉末が介在した状態で該像担持体
が帯電される。 (3)該帯電部材と該像担持体との当接部において該帯
電部材の表面の移動速度と該像担持体の表面の移動速度
との間に相対速度差を有しつつ該像担持体が帯電され
る。 (4)該帯電部材と該像担持体との当接部において該帯
電部材の表面と該像担持体の表面とが互いに逆方向に移
動しつつ該像担持体が帯電される。
材は、以下の特徴の一つ以上を有することが好ましい。 (1)アスカーC硬度が50度以下のローラ形状の帯電
部材である。 (2)ローラ形状の帯電部材であり、少なくとも表面
が、球形換算での平均セル径が5〜300μmである窪
みを有しており、該窪みを空隙部とした該帯電部材の表
面の空隙率が15〜90%である。
ブラシ形状の帯電部材であることが好ましい。
程において、該帯電部材に直流電圧、又は、直流印加に
おける放電開始電圧(V)の2倍未満のピーク電圧を有
する交流電圧を直流電圧に重畳した電圧を印加すること
により該像担持体が帯電されることが好ましい。あるい
は、該帯電工程において、該帯電部材に直流電圧、又
は、直流印加における放電開始電圧(V)未満のピーク
電圧を有する交流電圧を直流電圧に重畳した電圧を印加
することにより、実質的に放電現象を伴うことなく、該
像担持体が帯電されることが好ましい。
は、以下の特徴に一つ以上を有することが好ましい。 (1)その最表面層の体積抵抗が109Ωcm以上、1
015Ωcm未満である。 (2)その最表面層が、少なくとも金属酸化物からなる
導電性微粒子が分散された樹脂層である。 (3)水に対する接触角が85度以上である。 (4)その最表面層が、少なくともフッ素樹脂、シリコ
ーン系樹脂及びポリオレフィン系樹脂から選ばれる少な
くとも一種以上の潤滑性微粒子が分散された樹脂層であ
る。 (5)光導電性物質を含む感光体である。
成工程において、像露光により該像担持体の帯電面に静
電潜像として画像情報が書き込まれることが好ましい。
程において、以下の特徴の一つ以上を有することが好ま
しい。 (1)該トナー担持体上に5〜50g/m2の該磁性ト
ナーのトナー層を形成し、該トナー層から該磁性トナー
を該像担持体上に転移させ該静電潜像を現像することが
好ましい。 (2)該トナー担持体にトナーを介して当接された部材
によりトナー担持体上のトナー量を規制する。 (3)該間隔が100〜1000μmである。 (4)該トナー担持体と該像担持体との間に少なくとも
交番電界が現像バイアスとして形成され、該交番電界の
ピークツーピークの電界強度が106〜107V/m、周
波数が100〜5000Hzである。
程が、転写部材が転写時に該転写材を介して該像担持体
に当接して、該像担持体上の該トナー像を該転写材に転
写する工程であることが好ましい。
ついて説明する。本発明で使用される磁性トナーは0.
970以上の平均円形度を有する。
はカブリ特性、転写性に非常に優れている。この理由と
しては、円形度が非常に高い為にトナー粒子が現像部で
細い穂を形成し、個々のトナー粒子の帯電が均一となる
ためカブリの原因となる帯電量のバラツキが少ないこ
と、トナー粒子と感光体との接触面積が小さく鏡像力や
ファンデルワールス力等に起因するトナー粒子の感光体
への付着力が低下するため転写されやすいこと、などが
考えられる。
ード円形度が0.99以上であることがより好ましい。
モード円形度が0.99以上であることは、トナー粒子
の多くが真球に近い形状を有することを意味しており、
上記作用がより一層顕著になり、カブリ特性や転写性が
一層向上する。ここで、モード円形度とは、円形度の
0.40から1.00までの範囲を0.01毎に61分
割し、測定したトナーの円形度を円形度に応じて各分割
範囲に割り振り、円形度頻度分布において頻度値が最大
となるピークの円形度である。
高解像性を達成しようとする場合、小径の磁性材料を使
用するのが好ましい。
のような磁性体を小径化することは残留磁束密度の上昇
につながり、トナー中の分散性の悪化やトナーの現像性
の低下をもたらす。
れるべき磁性体について説明する。本発明の磁性トナー
には、鉄元素及び鉄元素に対し0.05〜5.0質量%
のリン元素を含有している磁性体を用いる。ここで、結
晶が形成される前にリンを含有させて製造した磁性体を
使用することが特に好ましい。この製造方法により残留
磁束密度の低い小粒径磁性体が得られ、本発明の磁性ト
ナーに磁性体として用いることにより、分散性が良好な
ため転写性及びカブリ特性を損なわず、さらには現像性
にも優れた小粒径磁性トナーが得られる。
量%未満では残留磁束密度の低減が難しく、5.0質量
%を超えると磁性体粒子が凝集しやすく、トナー粒子中
での分散性の悪化により摩擦帯電性が不均一になった
り、濾過性などの製造的困難性が発生したりする。
比表面積が3〜25m2/gである。さらには、平均粒径
をDm(μm)と、磁場79.6kA/m(1000エ
ルステッド)における残留磁束密度σr(Am2/k
g)とが下記関係、 0.6≦σr×Dm≦2.2 を満足することが一層好ましい。
比表面積が3m2/g未満では十分な着色力が得られな
い。 BET比表面積が25m2/gを超えると、長波長の光
の吸収力が小さく黒色度が不足する。さらには3〜20
m2/gとすることでトナー性能がより向上する。
合、磁気特性だけからの磁性体の凝集性の改良が難しく
なり、σr×Dmが2.2を超えると個々のトナー粒子
への均一な分散が確率的に困難となる。
0.01〜1.0μmであり、さらには0.05〜0.
5μmが一層好ましい。平均粒径が0.01μm未満の
場合、やはり黒色度の低下が顕著となり、白黒用トナー
の着色剤としては着色力が不十分となるうえに、磁性粒
子どうしの凝集が強くなるため、分散性の悪化傾向が避
けられない。一方、平均粒径が1.0μmを超えると、
着色力の不足に加えて、個々のトナー粒子に同個数の磁
性体を分散させることがやはり確率的に困難となり、分
散性が悪化しやすい。なお、磁性体の平均粒径Dmは、
透過型電子顕微鏡を用いて測定できる。具体的には、測
定する現像剤の粉体サンプルを透過型電子顕微鏡で観察
し、視野中の100個の磁性体粒子径を測定して、平均
粒径を求める。
ル、銅、マグネシウム、マンガン、アルミニウムなどの
元素を含んでもよい、四三酸化鉄、γ-酸化鉄等、酸化
鉄を主成分とするものであり、これらを1種または2種
以上併用して用いられる。
ーの磁気特性としては、磁場76.9kA/m(100
0エルステッド)における磁化の強さが10〜50Am
2/kg(emu/g)であることが必須である。10
Am2/kg(emu/g)未満の場合、トナー形状に
より摩擦帯電特性が改善できてもカブリ特性を十分改良
することが難しく、50Am2/kg(emu/g)を超
えると、やはり現像性が低下する傾向にある。
性は、振動型磁力計(東英工業(株)製VSM-3S-15)を
用いて測定できる。
性体を用いて、より微小な潜像ドットを忠実に現像しう
る重量平均粒径が3μm〜10μmの小粒径磁性トナー
を製造した場合に、画像特性の向上効果が顕著であっ
た。トナーの重量平均粒径が3μm未満の場合は、転写
効率の低下や個々のトナー粒子を均一に帯電させること
が困難となることから本発明に係わる磁性体を用いても
カブリの悪化抑制が難しい。一方、トナーの重量平均粒
径が10μmを超える場合には、文字やライン画像に飛
び散りが生じやすく、高解像度が得られにくい。
体、8面体、又は14面体の多面体であることが好まし
い。球状の場合に比べて磁性体の嵩が高くなり、凝集性
が低下するため、トナー製造時の分散性がより向上す
る。
て確認することができる。すなわち、SEMにより磁性体
粒子の形状を観察し、粒子個数割合が最も多い形状をも
ってその試料の粉体形状とする。
低いマグネタイトに関しては、特開平8−169717
号公報及び特開平10−101339号公報に開示され
ており、主として6面体、8面体、又は14面体の多面
体形状のマグネタイトに関しても特開平10−1013
39号公報に開示されている。しかしながら、これら公
報の本文中においては、こういったマグネタイトを用い
た磁性トナーに関する説明がなされておらず、どのよう
な形態のトナーに使用することが好ましいのかは不明で
ある。本発明の磁性トナーは特殊な構造を有しており、
その特殊性故に斯かる磁性体と組み合わせることによっ
て特異な効果が発現することが本発明の特徴である。
は、例えばマグネタイトの場合、下記方法で製造され
る。
たは当量以上の水酸化ナトリウムの如きアルカリを加
え、鉄元素に対して0.05〜5.0質量%のリン元素
となるよう水溶性リン化合物(例えばヘキサメタリン酸
ソーダ、第一リン酸アンモニウム等のリン酸塩、正リン
酸塩、亜リン酸塩等のリン酸塩)水溶液、場合によって
鉄元素に対して0〜5.0質量%の珪素元素となるよう
水溶性珪素化合物(例えば水ガラス、珪酸ソーダ、珪酸
カリウム)水溶液を加え、水酸化第一鉄を含む水溶液を
調製する。調製した水溶液のpHをpH7以上(好まし
くはpH7〜10)に維持しながら空気を吹き込み、水
溶液を70℃以上に加温しながら水酸化第一鉄の酸化反
応をおこない、磁性粒子を生成する。
酸化鉄が一次粒子になるよう十分に攪拌し、カップリン
グ剤を添加して十分に混合攪拌し、攪拌後に濾過し、乾
燥し、軽く解砕することで表面処理磁性体が得られる。
あるいは、酸化反応終了後、洗浄、濾過して得られた酸
化鉄粒子を、乾燥せずに別の水系媒体中に再分散させた
後、再分散液のpHを調製し、十分攪拌しながらシラン
カップリング剤を添加し、カップリング処理を行っても
良い。いずれにせよ、酸化反応終了後に乾燥工程を経ず
に表面処理を行うことが肝要であり、本発明の磁性トナ
ーを得るための重要なポイントである。
製造に副生する硫酸鉄、鋼板の表面洗浄に伴って副生す
る硫酸鉄の利用が可能であり、更に塩化鉄等が可能であ
る。
般に反応時の粘度の上昇を防ぐこと、及び、硫酸鉄の溶
解度から鉄濃度0.5〜2mol/lが用いられる。硫
酸鉄の濃度は一般に薄いほど製品の粒度が細かくなる傾
向を有する。又、反応に際しては、空気量が多い程、そ
して反応温度が低いほど微粒化しやすい。
末を用いることにより、本発明の優れた磁性トナーが得
られ、また、このような磁性トナーを本発明の画像形成
方法にしようすることにより、高湿下での高画質の達成
及び選択現像抑制による高安定性が可能となる。
ー粒子表面に磁性体が露出していないことも特徴であ
り、その為、粉砕法のトナーと異なり高湿下でのトナー
の帯電量がリークし難く、画像濃度の高い良好な画像を
得ることが可能である。
いないことは、X線光電子分光分析により測定される磁
性現像剤の表面に存在する炭素元素の含有量(A)に対
する鉄元素の含有量(B)の比(B/A)により評価で
き、この比が0.001未満であることが必要である。
これにより、表面に電荷のリークサイトとなる磁性体が
露出しておらず、高湿下でもトナー粒子が高い帯電量を
持つことが可能となり、カブリが少なく転写性が良好な
画像印刷が長期間可能となる。この効果は接触転写工程
及びクリーナレスプロセスを組み合わせた画像形成方法
においてより顕著である。
粒子が含有されている特殊なトナーは、特開平7−20
9904号公報において既に開示されている。
公報においては、開示されているトナーの円形度に関す
る言及がなされていない。本発明の画像形成方法におい
ては、特定の平均円形度を有するトナーの使用が必須要
素であり、特開平7−209904号公報に記載されて
いるような現像剤を本発明のような使用形態で用いても
同じような効果が発現するかどうかは不明である。
おいて開示されているトナー構成を要約すれば、トナー
粒子表面付近に磁性体粒子の存在しない樹脂層が一定量
以上の厚みで形成されている構造から成るものであり、
これは、磁性体粒子が存在しないトナー表層部分がかな
りの割合で存在することを意味している。しかしながら
言い換えると、このような現像剤は、例えば平均粒径が
10μmと小さい場合、磁性体粒子が存在しうる容積が
小さくなるため、十分な量の磁性体粒子を内包しにくい
ということでもある。しかも、こういった現像剤では、
磁性体の存在しない表面樹脂層を確実に確保するため
に、粒径の小さいトナー粒子では内包される磁性体含有
量を少な目にせざるを得ない。そのため、現像性や転写
性が現像剤の粒径によって異なってしまい、粒径に依存
する選択現像性が見られやすい。従って、こういった磁
性現像剤で長期に渡り印刷を行うと、磁性体を多く含み
現像されにくい粒子、即ち粒径の大きなトナー粒子が残
りやすく、画像濃度及び画質の低下、さらには定着性の
悪化にもつながる。
係わるトナーにおける好ましい磁性体の分散状態とは、
磁性体が凝集せずになるべくトナー粒子全体に均一に存
在する状態である。即ち、磁性トナー粒子の投影面積円
相当径をCとし、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いた該
磁性トナー粒子の断面観察において、磁性体とトナー粒
子表面との距離の最小値をDとしたとき、D/C≦0.
02の関係を満たすトナー粒子の個数が50%以上であ
ることもまた、本発明の磁性トナーに好ましいトナー構
成の一つである。
係を満たすトナー粒子数が50%以上であることが好ま
しく、65%以上がさらに好ましい。
子数が50%未満の場合には、過半数のトナー粒子にお
いて少なくともD/C=0.02境界線よりも外側には
磁性粒子が全く存在しないことになる。仮にこのような
粒子を球形として想定すると、1つのトナー粒子を全空
間とした場合に磁性体が存在しない空間は、トナー粒子
の表面に少なくとも11.5%は存在することになる。
実際には、最近接位置に磁性粒子が均一に整列してトナ
ー粒子内部に内壁を作るように存在するわえkではない
ので12%以上にあることは明らかである。このおうな
粒子から構成される磁性トナーにおいては、上述の様な
様々な弊害が発生しやすい。
/Cの測定方法としては、常温硬化性のエポキシ樹脂中
へ観察すべき粒子を十分に分散させた後に温度40℃の
雰囲気中で2日間硬化させ得られた硬化物を、そのま
ま、あるいは凍結してダイヤモンド歯を備えたミクロト
ームにより薄片状のサンプルとして観察する方法が好ま
しい。
については、以下の通りである。TEMにてD/Cを決
定するための粒子は、顕微鏡写真での断面積から円相当
径を求め、その値が数平均粒径の±10%の幅に含まれ
るものを該当粒子とし、その該当粒子について、磁性粒
子表面と該磁性トナー粒子表面との距離の最小値(D)
を計測し、D/Cを計算する。こうして計算されたD/
C値が0.02以下の粒子の割合を、下記式により求め
るものと定義する。このときの顕微鏡写真は精度の高い
測定を行うために、1万〜2万倍の倍率が好適である。
本発明では、透過型電子顕微鏡(日立製H−600型)
を装置として用い、加速電圧100kVで観察し、拡大
倍率が1万倍の顕微鏡写真を用いて観察・測定した。
ような疎水化処理された磁性体を用いることにより製造
が可能となる。即ち、均一かつ高度に疎水化処理を施さ
れた磁性体を用いて懸濁重合により磁性トナー粒子を製
造すれば、表面に磁性体が露出しておらず、かつ内部に
均一に磁性体が分散している上述の形態のトナー粒子が
得られることになる。
おいては特殊な構造のトナーそのものが提案されている
だけであり、その具体的な使用形態に関しては何の記載
もなされていない。本発明者等は、特殊な磁性材料を用
い、特開平7−209904号公報において開示されて
いる技術思想とは異なる発想にて、優れた性能の現像剤
の発明に至ったものである。
製造することも可能であるが、この粉砕法で得られるト
ナー粒子は一般に不定形のものであり、本発明に係わる
トナーの必須要件である円形度が0.970以上という
物性、さらにはモード円形度が0.99以上というより
好ましい物性を得るためには機械的・熱的あるいは何ら
かの特殊な処理を行うことが必要となる。さらに粉砕法
では、本質的にトナー粒子表面に磁性体が露出してしま
うため、磁性トナー粒子の表面に実質的に磁性体が露出
していないという本発明に必須のトナー構成要件を満た
すことが困難であり、高湿下での画像特性及び耐久性の
改良を達成しにくい。
発明においては、トナーを懸濁重合法により製造するこ
とが好ましい。この懸濁重合法においては重合性単量体
および磁性体の如き着色剤(更に必要に応じて重合開始
剤、架橋剤、荷電制御剤、その他の添加剤)を均一に溶
解または分散せしめて単量体組成物とした後、この単量
体組成物を分散安定剤を含有する連続層(例えば水相)
中に適当な撹拌器を用いて分散し同時に重合反応を行な
わせ、所望の粒径を有するトナーを得るものである。こ
の懸濁重合法で得られるトナー(以後、重合トナーとも
いう)は、個々のトナー粒子形状がほぼ球形に揃ってい
るため、平均円形度が0.970以上という本発明に必
須な物性要件を満たす現像剤が得られやすく、さらにこ
ういった現像剤は帯電量の分布も比較的均一となるため
高い転写性を有している。
体を含有させても、粒子表面からの磁性体の露出を抑え
ることは難しい。さらにはトナー粒子の流動性及び帯電
特性が著しく低下するだけでなく、懸濁重合トナーの製
造時に磁性体と水との相互作用が強いことにより、平均
円形度が0.970以上のトナーが得られ難い。これ
は、磁性体は一般的に親水性であるためにトナー表面
に存在しやすいこと、水溶媒撹拌時に磁性体が乱雑に
動き、それに単量体から成る懸濁粒子表面が引きずら
れ、形状が歪んで円形になりにくいこと、等が原因と考
えられる。こういった問題を解決するためには磁性体の
有する表面特性の改質を行うことが好ましい。
に関しては、数多く提案されている。例えば、特開昭5
9−200254号公報、特開昭59−200256号
公報、特開昭59−200257号公報、特開昭59−
224102号公報等に磁性体の各種シランカップリン
グ剤処理技術が提案されており、特開昭63−2506
60号公報では、ケイ素元素含有磁性粒子をシランカッ
プリング剤で処理する技術が開示されている。
粒子表面からの磁性体の露出はある程度抑制されるもの
の、磁性体表面の疎水化を均一に行うことが困難である
という問題があり、したがって、磁性体同士の合一や疎
水化されていない磁性体粒子の発生を避けることができ
ず、実質的な磁性体の露出の抑制並びに現像剤の平均円
形度を0.970以上とすることには、磁性体の均一な
疎水性という点では未だ不十分である。また、疎水化磁
性酸化鉄を用いる例として特公昭60−3181号公報
にアルキルトリアルコキシシランで処理した磁性酸化鉄
を含有するトナーが提案されている。この磁性酸化鉄の
添加により、確かにトナーの電子写真諸特性は向上して
いるものの、磁性酸化鉄の表面活性は元来小さく、処理
の段階で合一粒子が生じたり、疎水化が不均一であった
りで、必ずしも満足のいくものではなく、本発明の磁性
トナーを得るにはさらなる改良が必要である。さらに、
処理剤等を多量に使用したり、高粘性の処理剤等を使用
した場合、磁性体の疎水化度は確かに上がるものの、粒
子同士の合一等が生じて分散性は逆に悪化してしまう。
このような磁性体を用いて製造された現像剤は、摩擦帯
電性が不均一であり、それに起因してカブリや転写性が
良くないものとなる。
重合トナーに用いるには疎水性と分散性の両立は必ずし
も達成されておらず、こういった磁性材料を用いて重合
トナーを製造しても優れた性能を有する本発明のトナー
得ることは難しい。
磁性体においては、その粒子表面を疎水化する際、水系
媒体中で、磁性体粒子を一次粒径となるよう分散しつつ
カップリング剤を加水分解しながら表面処理する方法を
用いることが非常に好ましい。この疎水化処理方法は気
相中での処理方法より、磁性体粒子同士の合一が生じに
くく、また疎水化処理による磁性体粒子間の帯電反発作
用が働き、磁性体はほぼ一次粒子の状態で表面処理され
る。
ながら磁性体表面を処理する方法は、クロロシラン類や
シラザン類のようにガスを発生するようなカップリング
剤を使用する必要もなく、さらに、これまで気相中では
磁性体粒子同士が合一しやすくて、良好な処理が困難で
あった高粘性のカップリング剤も使用できるようにな
り、疎水化の効果は絶大である。
使用できるカップリング剤としては、例えば、シランカ
ップリング剤、チタンカップリング剤等が挙げられる。
より好ましく用いられるのはシランカップリング剤であ
り、一般式 RmSiYn [式中、Rはアルコキシ基を示し、mは1〜3の整数を
示し、Yは、アルキル基、ビニル基、グリシドキシ基、
メタクリル基の如き炭化水素基を示し、nは1〜3の整
数を示し、n+mは4である。]で示されるものであ
る。例えばビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキ
シシラン、ビニルトリアセトキシシラン、メチルトリメ
トキシシラン、メチルトリエトキシシラン、イソブチル
トリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメ
チルジエトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、ヒ
ドロキシプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメ
トキシシラン、n−ヘキサデシルトリメトキシシラン、
n−オクタデシルトリメトキシシラン等を挙げることが
できる。
を示す]で示されるアルキルトリアルコキシシランカッ
プリング剤を使用して水系媒体中で磁性体を疎水化処理
することが好ましい。
水化処理は容易となるが、疎水性を十分に付与すること
が困難であり、トナー粒子からの磁性体の露出を抑制す
るのが難しくなる。またpが20より大きいと、疎水性
は十分になるが、磁性体粒子同士の合一が多くなり、ト
ナー中へ磁性体粒子を均一に分散性させることが困難に
なり、カブリや転写性さらには選択現像性が悪化傾向と
なる。また、qが、3より大きいとシランカップリング
剤の反応性が低下して疎水化が十分に行われにくくな
る。
ましくは、3〜15の整数)を示し、qが1〜3の整数
(より好ましくは、1又は2の整数)を示すアルキルト
リアルコキシシランカップリング剤を使用するのが好ま
しい。
て、通常には0.05〜20質量部、好ましくは0.1
〜10質量部である。
ている媒体である。具体的には、水系媒体として水その
もの、水に少量の界面活性剤を添加したもの、水にpH
調製剤を添加したもの、水に有機溶剤を添加したものが
上げられる。界面活性剤としては、ポリビニルアルコー
ルの如きノンイオン系界面活性剤が好ましい。界面活性
剤は、水に対して0.1〜5wt%添加することが好ま
しい。pH調製剤としては、塩酸の如き無機酸が挙げら
れる。
(具体的には、アトライター、TKホモミキサーの如き
高剪断力混合装置)で、磁性体粒子が水系媒体中で、一
次粒子になるように充分におこなうことが好ましい。
凝集が見られず、個々の粒子表面が均一に疎水化処理さ
れているため、重合トナー用の材料として用いた場合、
トナー粒子中への分散性が非常に良好である。しかもト
ナー粒子表面からの露出が無く、ほぼ球形に近い重合ト
ナーが得られる。従って、このような磁性体を用いるこ
とにより、平均円形度が0.970以上で、かつ(B/
A)が0.001未満という表面に実質的に磁性体が露
出していない本発明で使用される磁性トナーを得ること
が可能となる。さらにはこのトナーを本発明の画像形成
方法で用いれば、高湿環境下においても高画質の安定化
が達成できるのである。さらには、(B/A)を0.0
005未満とすれば、高画質及び耐久安定性が格段に向
上する。
質量%以下の珪素元素を含有することにより、磁性体粒
子のさらに均一な表面処理が可能となることも明らかと
なった。これは、処理剤としてシランカップリング剤を
用いた場合、磁性体中の珪素元素とカップリング剤中の
珪素元素とがより安定なシロキサン結合を形成するた
め、磁性体粒子の表面全体が完全に処理剤で覆われるこ
とによると考えられる。
させることにより、磁性体の残留磁化の低減が容易にな
ることも判明した。両元素による鉄原子上のd電子への
摂動によるものと思われるが、明確な理由は不明であ
る。
5.0質量%を超えると、濾過性等製造面での困難性が
現れるため好ましくない。また、磁性体製造時におい
て、磁性粒子の結晶化が始まる前に珪素元素を添加して
おくことが好ましい。
ては、結着樹脂100質量部に対して、10質量部〜2
00質量部を用いることが好ましい。さらに好ましくは
20〜180質量部を用いる。10質量部未満ではトナ
ーの着色力が乏しく、カブリの抑制も困難になる傾向が
ある。一方、200質量部を超えると、トナー担持体へ
の磁力による保持力が強まり現像性が低下したり、個々
のトナー粒子への磁性体の均一な分散が難しくなったり
するだけでなく、定着性が低下してしまうことがある。
0.5〜50質量%のワックス(離型剤)を含有するこ
とも好ましい形態の一つである。
熱・圧力等のエネルギーにより転写材上に定着され、半
永久的画像が得られる。この際、熱ロール式定着が一般
に良く用いられる。
以下のトナーを用いれば非常に高精細な画像を得ること
ができるが、粒径の細かいトナー粒子は紙等の転写材を
使用した場合に紙の繊維の隙間に入り込み、熱定着用ロ
ーラーからの熱の受け取りが不十分となり、低温オフセ
ットが発生しやすい。しかしながら、本発明の磁性トナ
ーにおいて、離型剤として適正量のワックスを含有せし
めることにより、高解像性と耐オフセット性を両立させ
つつ選択現像性といった耐久性の低下を防止することが
可能となる。本発明の磁性トナーに使用可能なワックス
としては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリン
ワックス、ペトロラクタム等の石油系ワックス及びその
誘導体、モンタンワックスびその誘導体、フィッシャー
トロプシュ法による炭化水素ワックス及びその誘導体、
ポリエチレンに代表されるポリオレフィンワックス及び
その誘導体、カルナバワックス、キャンデリラワックス
等天然ワックス及びその誘導体などが挙げられ、誘導体
には酸化物や、ビニル系モノマーとのブロック共重合
物、グラフト変性物を含む。さらには、高級脂肪族アル
コール、ステアリン酸、パルミチン酸等の脂肪酸、ある
いはその化合物、酸アミドワックス、エステルワック
ス、ケトン、硬化ヒマシ油及びその誘導体、植物系ワッ
クス、動物性ワックスなども使用できる。
計により測定されるDSC曲線において、昇温時に40
〜110℃の領域に最大吸熱ピークを有するものが好ま
しく、45〜90℃の領域に有するものがより好まし
い。上記温度領域に最大吸熱ピークを有することによ
り、低温定着に大きく貢献しつつ、離型性をも効果的に
発現する。該最大吸熱ピークが40℃未満であるとワッ
クス成分の自己凝集力が弱くなり、結果として耐高温オ
フセット性が悪化する。一方、該最大吸熱ピークが11
0℃を超えると定着温度が高くなり低温オフセットが発
生しやすくなり好ましくない。さらに、水系媒体中で造
粒/重合を行い重合方法により直接トナーを得る場合、
該最大吸熱ピーク温度が高いと主に造粒中にワックスが
析出する等の問題を生じ好ましくない。
ックスの含有量としては、結着樹脂に対して0.5〜5
0質量%の範囲が好ましい。含有量が0.5質量%未満
では低温オフセット抑制効果に乏しく、50質量%を超
えてしまうと長期間の保存性が悪化すると共に、他のト
ナー材料の分散性が悪くなり、トナーの流動性の悪化や
画像特性及び耐久性の低下につながる。
化するために荷電制御剤を配合しても良い。荷電制御剤
としては、公知のものが利用でき、特に帯電スピードが
速く、かつ、一定の帯電量を安定して維持できる荷電制
御剤が好ましい。さらに、トナーを直接重合法を用いて
製造する場合には、重合阻害性が低く、水系分散媒体へ
の可溶化物が実質的にない荷電制御剤が特に好ましい。
具体的な化合物としては、ネガ系荷電制御剤としてサリ
チル酸、アルキルサリチル酸、ジアルキルサリチル酸、
ナフトエ酸、ダイカルボン酸の如き芳香族カルボン酸の
金属化合物、アゾ染料あるいはアゾ顔料の金属塩または
金属錯体、スルホン酸又はカルボン酸基を側鎖に持つ高
分子型化合物、ホウ素化合物、尿素化合物、ケイ素化合
物、カリックスアレーン等が挙げられる。ポジ系荷電制
御剤として四級アンモニウム塩、該四級アンモニウム塩
を側鎖に有する高分子型化合物、グアニジン化合物、ニ
グロシン系化合物、イミダゾール化合物等が挙げられ
る。該荷電制御剤は樹脂100質量部に対し0.5〜1
0質量部使用することが好ましい。しかしながら、本発
明の磁性トナーには、荷電制御剤の添加は必須ではな
く、トナーの層厚規制部材やトナー担持体との摩擦帯電
を積極的に利用することでトナー中に必ずしも荷電制御
剤を含む必要はない。
て、先述の磁性体のみを着色材料として用いても良い
が、磁性あるいは非磁性無機化合物、公知の染料及び顔
料等を併用しても良い。具体的には、例えば、コバル
ト、ニッケルなどの強磁性金属粒子、またはこれらにク
ロム、マンガン、銅、亜鉛、アルミニウム、希土類元素
などを加えた合金、ヘマタイトなどの粒子、チタンブラ
ック、ニグロシン染料/顔料、カーボンブラック、フタ
ロシアニン等が挙げられる。これらもまた、表面を処理
して用いても良い。
造方法を説明する。磁性トナー粒子を懸濁重合法で製造
する場合、使用される重合性単量体系を構成する重合性
単量体としては以下のものが挙げられる。
チルスチレン・m−メチルスチレン・p−メチルスチレ
ン・p−メトキシスチレン・p−エチルスチレン等のス
チレン系単量体、アクリル酸メチル・アクリル酸エチル
・アクリル酸n−ブチル・アクリル酸イソブチル・アク
リル酸n−プロピル・アクリル酸n−オクチル・アクリ
ル酸ドデシル・アクリル酸2−エチルヘキシル・アクリ
ル酸ステアリル・アクリル酸2−クロルエチル・アクリ
ル酸フェニル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸
メチル・メタクリル酸エチル・メタクリル酸n−プロピ
ル・メタクリル酸n−ブチル・メタクリル酸イソブチル
・メタクリル酸n−オクチル・メタクリル酸ドデシル・
メタクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸ステア
リル・メタクリル酸フェニル・メタクリル酸ジメチルア
ミノエチル・メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のメ
タクリル酸エステル類その他のアクリロニトリル・メタ
クリロニトリル・アクリルアミド等の単量体が挙げられ
る。
使用し得る。上述の単量体の中でも、スチレンまたはス
チレン誘導体を単独で、あるいはほかの単量体と混合し
て使用することがトナーの現像特性及び耐久性の点から
好ましい。
は、単量体系に樹脂を添加して重合しても良い。例え
ば、単量体では水溶性のため水性懸濁液中では溶解して
乳化重合を起こすため使用できないアミノ基、カルボン
酸基、水酸基、スルフォン酸基、グリシジル基、ニトリ
ル基等親水性官能基含有の単量体成分をトナー中に導入
したいときには、これらとスチレンあるいはエチレン等
ビニル化合物とのランダム共重合体、ブロック共重合
体、あるいはグラフト共重合体等、共重合体の形にし
て、あるいはポリエステル、ポリアミド等の重縮合体、
ポリエーテル、ポリイミン等重付加重合体の形で導入が
可能となる。こうした極性官能基を含む高分子重合体を
トナー中に共存させると、前述のワックス成分を相分離
させ、より内包化が強力となり、耐オフセット性、耐ブ
ロッキング性、低温定着性の良好なトナーを得ることが
できる。このような極性官能基を含む高分子重合体を使
用する場合、その平均分子量は5,000以上が好まし
く用いられる。5,000未満、特に4,000以下で
は、本重合体が表面付近に集中し易いことから、現像
性、耐ブロッキング性等に悪い影響が起こり易くなり好
ましくない。
像特性の改良等を目的として上記以外の樹脂を単量体系
中に添加しても良く、用いられる樹脂としては、例え
ば、ポリスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン
及びその置換体の単重合体;スチレン−プロピレン共重
合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−
ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸ジメチル
アミノエチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合
体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレ
ン−メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチ
レン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニ
ルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケ
トン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレ
ン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチ
レン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチ
ルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリビニルブチラール、シリコン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テンペル樹
脂、フェノール樹脂、脂肪族または脂環族炭化水素樹
脂、芳香族系石油樹脂などが単独或いは混合して使用で
きる。
0質量部に対し1〜20質量部が好ましい。1質量部未
満では添加効果が小さく、一方20質量部以上添加する
と重合トナーの種々の物性設計が難しくなる。
の分子量範囲とは異なる分子量の重合体を単量体中に溶
解して重合すれば、分子量分布の広い、耐オフセット性
の高いトナーを得ることが出来る。
使用される重合開始剤としては、重合反応時に半減期が
0.5〜30時間であるものを、重合性単量体100質
量部に対し0.5〜20質量部の添加量で重合反応を行
なうと、分子量1万〜10万の間に極大を有する重合体
を得、トナーに望ましい強度と適当な溶融特性を与える
ことが出来る。重合開始剤の例としては、2,2'−ア
ゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2'−アゾビスイソブチロニトリル、1,1'−アゾビス
(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2'−
アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニト
リル、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系またはジ
アゾ系重合開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、メチル
エチルケトンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキ
シカーボネート、クメンヒドロパーオキサイド、2,4
−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパー
オキサイド等の過酸化物系重合開始剤が挙げられる。
は、架橋剤を添加しても良く、好ましい添加量は単量体
に対して0.001〜15質量%である。
は、一般に上述のトナーの原料の組成物、すなわち重合
性単量体中に磁性体、離型剤、可塑剤、荷電制御剤、架
橋剤、場合によって着色剤等トナーとして必要な成分及
びその他の添加剤、例えば重合反応で生成する重合体の
粘度を低下させるために入れる有機溶媒、高分子重合
体、分散剤等を適宜加えて、ホモジナイザー、ボールミ
ル、コロイドミル、超音波分散機等の分散機に依って均
一に溶解または分散せしめた単量体系を、分散安定剤を
含有する水系媒体中に懸濁する。この時、高速撹拌機も
しくは超音波分散機のような高速分散機を使用して一気
に所望のトナー粒子のサイズとするほうが、得られるト
ナー粒子の粒径がシャープになる。重合開始剤添加の時
期としては、重合性単量体中に他の添加剤を添加する時
同時に加えても良いし、水系媒体中に懸濁する直前に混
合しても良い。又、造粒直後、重合反応を開始する前に
重合性単量体あるいは溶媒に溶解した重合開始剤を加え
ることも出来る。
態が維持され且つ粒子の浮遊・沈降が防止される程度の
撹拌を行なえば良い。
には、分散安定剤として公知の界面活性剤や有機・無機
分散剤が使用でき、中でも無機分散剤が有害な超微粉を
生じ難く、その立体障害性により分散安定性を得ている
ので反応温度を変化させても安定性が崩れ難く、洗浄も
容易でトナーに悪影響を与え難いので、好ましく使用で
きる。こうした無機分散剤の例としては、燐酸カルシウ
ム、燐酸マグネシウム、燐酸アルミニウム、燐酸亜鉛等
の燐酸多価金属塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
等の炭酸塩、メタ硅酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫
酸バリウム等の無機塩、水酸化カルシウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化アルミニウム、シリカ、ベントナイ
ト、アルミナ等の無機酸化物が挙げられる。
0質量部に対して、0.2〜20質量部を単独で使用し
ても良く、平均粒径が5μm以下のトナー粒子を製造す
る際は、0.001〜0.1質量部の界面活性剤を併用
しても良い。
ゼン硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペ
ンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、
オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ステア
リン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム等が挙げられ
る。
まま使用しても良いが、より細かい粒子を得るため、水
系媒体中にて該無機分散剤粒子を生成させることが出来
る。例えば、燐酸カルシウムの場合、高速撹拌下、燐酸
ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液とを混合し
て、水不溶性の燐酸カルシウムを生成させることが出
来、より均一で細かな分散が可能となる。この時、同時
に水溶性の塩化ナトリウム塩が副生するが、水系媒体中
に水溶性塩が存在すると、重合性単量体の水への溶解が
抑制されて、乳化重合に依る超微粒トナーが発生し難く
なるので、より好都合である。重合反応終期に残存重合
性単量体を除去する時には障害となることから、水系媒
体を交換するか、イオン交換樹脂で脱塩したほうが良
い。無機分散剤は、重合終了後酸あるいはアルカリで溶
解して、ほぼ完全に取り除くことが出来る。
℃以上、一般には50〜90℃の温度に設定して重合を
行なう。この温度範囲で重合を行なうと、内部に封じら
れるべき離型剤やワックスの類が、相分離により析出し
て内包化がより完全となる。残存する重合性単量体を消
費するために、重合反応終期ならば、反応温度を90〜
150℃にまで上げることは可能である。
によって濾過、洗浄、乾燥を行い、無機微粉体を混合し
表面に付着させることで、トナーを得ることができる。
また、製造工程にに分級工程を入れ、粗粉や微粉をカッ
トすることも、本発明の望ましい形態の一つである。
合は、公知の方法が用いられるが、例えば、結着樹脂、
磁性体、離型剤、荷電制御剤、場合によって着色剤等ト
ナーとして必要な成分及びその他の添加剤等をヘンシェ
ルミキサー、ボールミル等の混合器により十分混合して
から加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーの如き熱
混練機を用いて溶融混練して樹脂類をお互いに相溶せし
めた中に磁性体等の他のトナー材料を分散又は溶解せし
め、冷却固化、粉砕後、分級、必要に応じて表面処理を
行なってトナー粒子を得、必要に応じて微粉体等を添加
混合することによって本発明のトナーを得ることが出来
る。分級及び表面処理の順序はどちらが先でもよい。分
級工程においては生産効率上、多分割分級機を用いるこ
とが好ましい。
公知の粉砕装置を用いた方法により行うことができる。
本発明に係わる特定の円形度を有するトナーを得るため
には、さらに熱をかけて粉砕したり、あるいは補助的に
機械的衝撃を加える処理をすることが好ましい。また、
微粉砕(必要に応じて分級)されたトナー粒子を熱水中
に分散させる湯浴法,熱気流中を通過させる方法などを
用いても良い。
ば川崎重工社製のクリプトロンシステムやターボ工業社
製のターボミル等の機械衝撃式粉砕機を用いる方法、ま
た、ホソカワミクロン社製のメカノフージョンシステム
や奈良機械製作所製のハイブリダイゼーションシステム
等の装置のように,高速回転する羽根によりトナーをケ
ーシングの内側に遠心力により押しつけ、圧縮力、摩擦
力等の力によりトナーに機械的衝撃力を加える方法が挙
げられる。
は、処理時の雰囲気温度をトナーのガラス転移点Tg付
近の温度(すなわち、ガラス転移点Tgの±30℃の範
囲の温度)とすることが、凝集防止と生産性の観点から
好ましい。さらに好ましくは、トナーのガラス転移点T
g±20℃の範囲の温度で行うことが、転写効率を向上
させるのに特に有効である。
合の結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリビニルトル
エンなどのスチレン及びその置換体の単重合体;スチレ
ン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共
重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレ
ン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸
エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン
−アクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン
−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチ
ル共重合体、スチレン−メタクリル酸ジメチルアミノエ
チル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合
体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレ
ン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン
−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル
共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタク
リレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルブチラ
ール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、エポキシ樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変
性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族また
は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、パラフィン
ワックス、カルナバワックスなどが単独或いは混合して
使用できる。特に、スチレン系共重合体及びポリエステ
ル樹脂が現像特性、定着性等の点で好ましい。
6−13945号公報等に記載のディスク又は多流体ノ
ズルを用い溶融混合物を空気中に霧化し球状トナーを得
る方法や、単量体が可溶で得られる重合体が不溶な水系
有機溶剤を用い直接トナーを生成する分散重合方法又は
水溶性極性重合開始剤存在下で直接重合しトナーを生成
するソープフリー重合方法に代表される乳化重合方法等
を用いトナーを製造する方法でも製造が可能である。
トナー粒子と混合して用いることも好ましい。この手法
によっても、現像システムに応じた最適の荷電量コント
ロールが可能となり、本発明の画像形成方法において
は、トナー粒度分布と摩擦帯電量とのバランスを更に安
定したものとすることが可能となる。
次粒子径4〜80nmの無機微粉末が、トナー全体に対
し0.1〜4質量%添加されていることも非常に好まし
い形態である。無機微粉末は、トナーの流動性改良及び
トナー母粒子の帯電均一化のために添加されるが、無機
微粉末を疎水化処理するなどの処理によってトナーの帯
電量の調整、環境安定性の向上等の機能を付与すること
も好ましい。
りも大きい場合、良好なトナーの流動性が得られず、ト
ナー粒子への帯電付与が不均一になり易く、高湿下での
選択現像性の悪化に加えてカブリの増大、画像濃度の低
下、トナー飛散等の問題を避けられない。無機微粉末の
平均一次粒径が4nmよりも小さい場合には、無機微粒
子どうしの凝集性が強まり、一次粒子ではなく解砕処理
によっても解れ難い強固な凝集性を持つ粒度分布の広い
凝集体として挙動し易く、この凝集体の現像、像担持体
或いはトナー担持体等を傷つけること、などによる画像
欠陥を生じ易くなる。トナー粒子の帯電分布をより均一
とするためには無機微粉末の平均一次粒径は6〜35n
mであることがより好ましい。
未満の場合、トナーの流動性の改良効果が小さく、4質
量%を超えるとトナーの定着性が悪化する傾向がある。
ては、シリカ、アルミナ、チタニアなどが使用できる。
物の蒸気相酸化により生成されたいわゆる乾式法又はヒ
ュームドシリカと称される乾式シリカ、及び水ガラス等
から製造されるいわゆる湿式シリカの両者が使用可能で
あるが、表面及びシリカ微粉体の内部にあるシラノール
基が少なく、またNa2O、SO3 -等の製造残滓の少な
い乾式シリカの方が好ましい。また乾式シリカにおいて
は、製造工程において例えば、塩化アルミニウム、塩化
チタン等他の金属ハロゲン化合物をケイ素ハロゲン化合
物と共に用いることによって、シリカと他の金属酸化物
の複合微粉体を得ることも可能であり、それらも無機微
粉末に包含される。
の添加量は、トナー母粒子に対して0.1〜4.0質量
%であることが好ましく、添加量が0.1質量%未満で
はその効果が十分ではなく、4.0質量%以上では定着
性が悪くなる。
ことが高湿環境下での特性を向上させる点から好まし
い。トナーに添加された無機微粉末が吸湿すると、トナ
ーとしての帯電量が著しく低下し、選択現像性、転写性
が悪化し易くなる。
ワニス、各種変性シリコーンワニス、シリコーンオイ
ル、各種変性シリコーンオイル、シラン化合物、シラン
カッブリング剤、その他有機硅素化合物、有機チタン化
合物の如き処理剤が挙げられ、これらを単独で使用し或
いは併用して処理しても良い。
したものが好ましく、より好ましくは、無機微粉末を疎
水化処理すると同時或いは処理した後に、シリコーンオ
イルにより処理したものが高湿環境下でもトナー粒子の
帯電量を高く維持し、選択現像性を低減する上で好まし
い。
一段反応としてシリル化反応を行ない表面の活性水素基
を化学結合により消失させた後、第二段反応としてシリ
コーンオイルにより表面に疎水性の薄膜を形成すること
ができる。シリル化剤の使用量としては、無機微粉末に
対し5〜50質量%が好ましい。5質量%未満では無機
微粒子表面の活性水素基を消失させるのに十分でなく、
50質量%を超えると余分なシリル化剤どうしの反応で
生成するシロキサン化合物が糊の役割となって無機微粒
子どうしの凝集が起こり、画像欠陥を生じ易くなる。
粘度が10〜200,000mm2/sのものが、さら
には3,000〜80,000mm2/sのものが好ま
しい。10mm2/s未満では、無機微粉末に安定性が
無く、熱および機械的な応力により、画質が劣化する傾
向がある。200,000mm2/sを超える場合は、
均一な処理が困難になる傾向がある。
例えばシラン化合物で処理された無機微粉末とシリコー
ンオイルとをヘンシェルミキサー等の混合機を用いて直
接混合してもよいし、無機微粉末にシリコーンオイルを
噴霧する方法を用いてもよい。あるいは適当な溶剤にシ
リコーンオイルを溶解あるいは分散せしめた後、無機微
粉末を加え混合し溶剤を除去する方法でもよい。無機微
粉末の凝集体の生成が比較的少ない点で噴霧機を用いる
方法がより好ましい。
00質量部に対し通常には1〜23質量部、好ましくは
5〜20質量部である。
な疎水性が得られず、多すぎるとやはり無機微粒子の凝
集が起こりやすい。
加えて、該無機微粉末の平均粒径よりも大きくトナー粒
子の平均粒径よりも小さい平均粒径の導電性微粉末を添
加して用いることにより、より優れた画像特性及び耐久
性を示す。
擦帯電量分布のシャープ化という機能に由来するものと
考えられる。本発明のトナーは表面に実質的に磁性体が
露出していないため電荷移動が決して速い構成とは言え
ない。そのためトナー粒子によっては帯電量の低いもの
も存在し、転写性や選択現像性という観点ではやや不利
であることは否めない。こういった構成のトナーに導電
性微粉末を添加すると、帯電量の高いトナーから低いト
ナーへの電荷移動というエントロピー的に好ましい均一
化反応が起こりやすくなることが考えられる。
は、0.2〜10質量%であることが好ましい。導電性
微粉末のトナー全体に対する含有量が0.2質量%より
も少ないと、低湿下における均一化反応速度が十分でな
いことがある。一方、10質量%を越えると、高湿下に
おいて十分な帯電量を維持することが困難になり、カブ
リや転写性が低下し、耐久性が悪化することがある。よ
り好ましくは0.5〜5質量%である。
9Ωcm以下である。導電性微粉末の抵抗が109Ωcm
よりも大きいと、やはり均一化反応速度が十分ではない
ことがある。さらには106Ωcm以下とすれば、低湿
下においても帯電量の分布が非常にシャープ化される。
であることが好ましい。平均粒径が0.1μm未満で
は、均一化反応速度の促進効果が低い。これはトナー粒
子同士の接触部に導電性微粉末が存在する確率が減るた
め高帯電量のトナーから低帯電量のトナーへの電荷移動
がそれほど促進されないためではないかと推測される。
りも大きいとトナー粒子とのファンデルワールス力が低
下し、トナー粒子から遊離してトナー担持体に付着しや
すく、トナーの摩擦帯電を阻害することがある。
径は好ましくは0.15μm以上、更に好ましくは0.
2μm以上、3μm以下であり、トナー担持体への付着
を抑制するために非磁性の材料であることが好ましい。
淡色の導電性微粉末であることが、転写材上に転写され
る導電性微粉末がカブリとして目立たないため好まし
い。潜像形成工程における露光光の妨げとならない意味
でも導電性微粉末は透明、白色或いは淡色の導電性微粉
末であることが好ましく、より好ましくは、導電性微粉
末の露光光に対する透過率が30%以上である。
定できる。片面に接着層を有する透明のフィルムの導電
性微粉末を一層分固定した状態で透過率を測定する。光
はシートの鉛直方向から照射しフィルム背面に透過した
光を集光し光量を測定する。フィルムのみと粒子を付着
したときの光量から正味の光量として粒子の透過率を算
出する。具体的には例えばX−Rite社製310T透
過型濃度計を用いて測定できる。
えばカーボンブラック、グラファイトなどの炭素微粉
末;銅、金、銀、アルミニウム、ニッケルなどの金属微
粉末;酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アルミニ
ウム、酸化インジウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、
酸化バリウム、酸化モリブデン、酸化鉄、酸化タングス
テンなどの金属酸化物;硫化モリブデン、硫化カドミウ
ム、チタン酸カリなどの金属化合物、あるいはこれらの
複合酸化物などが必要に応じて粒度及び粒度分布を調整
することで使用できる。これらの中でも酸化亜鉛、酸化
スズ、酸化チタン等の無機酸化物微粒子が特に好まし
い。
る等の目的で、アンチモン、アルミニウムなどの元素を
ドープした金属酸化物、導電性材料を表面に有する微粒
子なども使用できる。例えば酸化スズ・アンチモンで表
面処理された酸化チタン微粒子、アンチモンでドープさ
れた酸化第二スズ微粒子、あるいは酸化第二スズ微粒子
などである。
電性酸化チタン微粒子としては、例えばEC−300
(チタン工業株式会社)、ETー300、HJ−1,H
I−2(以上、石原産業株式会社)、W−P(三菱マテ
リアル株式会社)などが挙げられる。
としては、例えばT−1(三菱マテリアル株式会社)や
SN−100P(石原産業株式会社)などが、また市販
の酸化第二スズとしては、SH−S(日本化学産業株式
会社)などが挙げられる。
粒度分布の調整方法としては、導電性微粉末の一次粒子
が製造時において所望の粒度及び粒度分布が得られるよ
うに製造法を選択し、製造条件を設定する方法以外に
も、一次粒子の小さな粒子を凝集させる方法、一次粒子
の大きな粒子を粉砕する方法或いは分級による方法等が
可能であり、更には、所望の粒度及び粒度分布の基材粒
子の表面の一部もしくは全部に導電性粒子を付着或いは
固定化する方法、所望の粒度及び粒度分布の粒子に導電
性成分が分散された形態を有する導電性微粒子を用いる
方法等も可能であり、これらの方法を組み合わせて導電
性微粉末の粒度及び粒度分布を調整することも可能であ
る。
れている場合の粒径は、その凝集体としての平均粒径と
して定義される。導電性微粉末は、一次粒子の状態で存
在するばかりでなく二次粒子の凝集した状態で存在する
ことも問題はない。どのような凝集状態であれ、凝集体
として帯電部材と像担持体との当接部或いはその近傍の
帯電領域に介在し、帯電補助或いは促進の機能が実現で
きればその形態は問わない。
向上等の目的で、一次粒径30nmを超える(好ましく
は比表面積が50m2/g未満)、より好ましくは一次
粒径50nm以上(好ましくは比表面積が30m2/g
未満)の無機又は有機の球状に近い微粒子をさらに添加
することも好ましい。例えば球状シリカ粒子、球状ポリ
メチルシルセスキオキサン粒子、球状樹脂粒子等が好ま
しく用いられる。
質的な悪影響を与えない範囲内で更に他の添加剤、例え
ばテフロン粉末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化ビ
ニリデン粉末の如き滑剤粉末、あるいは酸化セリウム粉
末、炭化硅素粉末、チタン酸ストロンチウム粉末などの
研磨剤、あるいは例えば酸化チタン粉末、酸化アルミニ
ウム粉末などの流動性付与剤、ケーキング防止剤、ま
た、逆極性の有機微粒子、及び無機微粒子を現像性向上
剤として少量用いることもできる。これらの添加剤も表
面を疎水化処理して用いることも可能である。
けでなく、カブリが少なく、転写性が高いために、接触
帯電工程を用いる画像形成方法、さらにはクリーナレス
画像形成方法にも好適に用いられ、これらの使用形態も
また本発明に包含される。
においては、転写されずに帯電工程に移行するトナー、
即ち転写残トナーとカブリトナーの低減がキー技術であ
るが、まさにそういった性能を備えた本発明の磁性トナ
ーを用いることにより優れた画像形成方法が達成され
る。
ては、転写残トナーが帯電工程をすり抜けて現像工程で
現像器内に回収されるが、こういったトナーは材料の分
散性などから帯電性の劣るものが多いため、使用に伴い
現像器内に蓄積されていく。例えば選択現像性の高いト
ナーを用いると、特に高湿下においては画像特性が急激
に悪化する。しかしながら本発明の磁性トナーは選択現
像性がなく、全てのトナー粒子が均一に良好な画像特性
を有するため、高湿下でのクリーナレスの画像形成方法
に用いても長期に渡って高画質を安定に維持できること
から、この磁性トナーを用いることにより優れた画像形
成方法が達成される。
とも帯電部材を像担持体に接触させて外部より電圧を印
加し該像担持体の帯電を行う帯電工程と、該像担持体上
に静電潜像を形成する潜像形成工程と、該静電潜像を表
面に保持する該像担持体と表面に磁性トナーを担持する
ためのトナー担持体とをそれらの表面の間に一定の間隔
を設けて配置し、磁性トナーを該トナー担持体表面に前
記間隔よりも薄い厚さにコートさせ、交流バイアスが印
加されている現像部において該磁性トナーを前記静電潜
像に転移させて現像し、該像担持体上にトナー像を形成
する現像工程と、該トナー像を転写材に転写する転写工
程とを有する画像形成方法において、該磁性トナーが、
本発明磁性トナーであることを特徴とする。
程において、該トナー像を該記録材上に転写した後に該
像担持体に残留した該磁性トナーが回収されることが好
ましい。
も該帯電部材と該像担持体との当接部(帯電当接部)及
び/又はその近傍に導電性微粉末が介在していることが
好ましい。また、帯電当接部における導電性微粉末の介
在量は好ましくは103個/mm2以上である。この導電
性微粉末の介在量が103個/mm2以上であることで、
駆動トルクが過大となることがなく、導電性微粉末によ
る潤滑効果が十分に得られる。介在量が103個/mm2
より大幅に低いと十分な潤滑効果と接触機会増加の効果
が得られず帯電性能の低下が生じることがある。また、
直接注入帯電方式を現像同時クリーニング画像形成にお
ける像担持体の一様帯電として適用する場合には、転写
残トナー粒子の帯電部材への付着或いは混入による帯電
特性の低下が生ずることがある。転写残トナー粒子の帯
電部材への付着及び混入を抑制し、または転写残トナー
粒子の帯電部材への付着或いは混入による帯電特性への
悪影響に打ち勝って、良好な直接注入帯電を行うには、
像担持体と接触帯電部材との当接部における導電性微粉
末の介在量が104個/mm2以上であることが好まし
い。介在量が104個/mm2より大幅に低いと転写残ト
ナー粒子が多い場合に帯電性能の低下が生じることがあ
る。
介在量を103個/mm2以上に設定し、且つ像担持体上
の導電性微粉末の存在量を102個/mm2以上で5×1
05個/mm2を大きく超えないように設定することが、
帯電性を良好にし、転写残トナー粒子の回収性を良好に
し、装置内汚染や露光阻害による画像欠陥のない画像を
形成するためには好ましく、像担持体と接触帯電部材と
の当接部における導電性微粉末の介在量は104個/m
m2以上に設定することがより好ましい。
材と該像担持体との当接部において該帯電部材の表面の
移動速度と該像担持体の表面の移動速度との間に相対速
度差を有しつつ該像担持体が帯電されることが好まし
い。また、該帯電部材と該像担持体との当接部において
該帯電部材の表面と該像担持体の表面とが互いに逆方向
に移動しつつ該像担持体が帯電されることが好ましい。
面を、それに対向する像担持体表面の移動方向と同じ方
向に移動させても逆方向に移動させてもよい。直接注入
帯電の帯電性は像担持体の移動速度と帯電部材の移動速
度の比に依存するため、逆方向と同じ相対速度比を得る
には順方向では帯電部材の移動速度が逆方向の時に比べ
て大きくなるので、帯電部材を逆方向に移動させる方が
移動速度の点で有利である。また、転写残トナーのパタ
ーンを均す効果においても、帯電部材表面を、それに対
向する像担持体表面の移動方向と逆方向に移動させる方
が有利である。
される相対移動速度比がある。 相対移動速度比(%)=|(Vc−Vp)/Vp|×1
00 (式中、Vcは帯電部材表面の移動速度、Vpは像担持
体表面の移動速度であり、Vcは、当接部において帯電
部材表面が像担持体表面と同じ方向に移動するとき、V
pと同符号の値とする。)
%である。
材は、以下の特徴の一つ以上を有するローラ形状の帯電
部材であることが好ましい。 (1)アスカーC硬度が50度以下である。 (2)少なくとも表面が、球形換算での平均セル径が5
〜300μmである窪みを有しており、該窪みを空隙部
とした該帯電部材の表面の空隙率が15〜90%であ
る。
(複数の部材より構成される場合にはその表面部材)の
硬度は、硬度が低すぎると形状が安定しないために被帯
電体との接触性が悪くなり、更に、帯電当接部に介在す
る導電性微粉末が弾性導電ローラー表層を削り或いは傷
つけてしまうため、安定した帯電性が得られない。ま
た、硬度が高すぎると被帯電体との間に帯電当接部を確
保できないだけでなく、被帯電体(像担持体)表面へのミ
クロな接触性が悪くなるので、安定した帯電性が得られ
ない。更には、転写残トナーのパターンを均す効果が低
下して転写残トナー粒子の回収性を高めることができ
ず、帯電当接部及び均し効果が十分得られるように接触
圧を高めると、接触帯電部材或いは像担持体の削れ、傷
等が発生し易くなる。これらの観点よりローラー部材と
しての導電性弾性ローラーのアスカーC硬度は50度以
下が好ましく、25〜50の範囲であることがさらに好
ましい。特定の硬度は、材料の選択及び公知の方法によ
る硬度の調整により得ることができる。
ローラー部材表面は導電性微粒子を介在させるために微
少なセルまたは凹凸を有していることが好ましい。すな
わち、少なくとも表面が、球形換算での平均セル径が5
〜300μmである窪みを有しており、該窪みを空隙部
とした該帯電部材の表面の空隙率が15〜90%である
ことが好ましい。このようなセル又は凹凸を有する表面
は、表層に発泡体を用いることで形成できる。
て像担持体との十分な接触状態を得ると同時に、移動す
る像担持体を充電するに十分低い抵抗を有する電極とし
て機能することが重要である。一方では像担持体にピン
ホールなどの欠陥部位が存在した場合に電圧のリークを
防止する必要がある。被帯電体として電子写真用感光体
等の像担持体を用いた場合、十分な帯電性と耐リークを
得るには、導電性弾性ローラー(複数の部材より構成さ
れる場合にはその表面部材)の体積固有抵抗は、103
〜108Ω・cmであることが好ましく、104〜107
Ω・cmであることがより好ましい。
撓性部材としてのゴムあるいは発泡体の中抵抗層を形成
することにより作成される。中抵抗層は樹脂(例えばウ
レタン)、導電性粒子(例えばカーボンブラック)、硫
化剤、発泡剤等により処方され、芯金の上にローラ状に
形成する。その後必要に応じて切削、表面を研磨して形
状を整え導電性弾性ローラーを作成することができる。
発泡体に限定するものでは無く、弾性体の材料として、
エチレン-プロピレン-ジエンポリエチレン(EPD
M)、ウレタン、ブタジエンアクリロニトリルゴム(N
BR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調
整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物
質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものが
挙げられる。また、導電性物質を分散せずに、或いは導
電性物質と併用してイオン導電性の材料を用いて抵抗調
整をすることも可能である。
ブラシ形状の帯電部材であることが好ましい。
シは、一般に用いられている繊維の材料に導電材を分散
させて抵抗調整されたものを用いることができる。繊維
としては、一般に知られている繊維が使用可能であり、
例えばナイロン、アクリル、レーヨン、ポリカーボネー
ト、ポリエステル等の繊維が挙げられる。導電材として
は、一般に知られている導電材が使用可能であり、例え
ば、ニッケル、鉄、アルミニウム、金、銀等の導電性金
属或いは酸化鉄、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化アンチモ
ン、酸化チタン等の導電性の金属酸化物、更にはカーボ
ンブラック等の導電粉が挙げられる。なおこれら導電材
は必要に応じ疎水化、抵抗調整の目的での表面処理等が
施されていてもよい。使用に際しては、繊維材料への分
散性や生産性を考慮して選択して用いる。
ては、固定型と回動可能なロール状のものがある。ロー
ル状帯電ブラシとしては、例えば導電性繊維をパイル地
にしたテープを金属製の芯金にスパイラル状に巻き付け
てロールブラシとしたものがある。導電性繊維として
は、繊維の太さが1〜20デニール(繊維径10〜50
0μm程度)、ブラシの繊維の長さは1〜15mm、ブ
ラシ密度は1平方メートル当たり1.5×107〜4.
5×108本程度(1平方インチ当たり1万〜30万
本)のものが好ましく用いられる。
使用することが好ましく、1本の繊維を数本〜数百本の
微細な繊維から作ることも好ましい。例えば、300デ
ニール/50フィラメントのように300デニールの微
細な繊維を50本束ねて1本の繊維として植毛すること
も可能である。しかしながら、本発明においては、直接
注入帯電の帯電ポイントを決定しているのは、主には帯
電部材と像担持体との帯電当接部及びその近傍の導電性
微粉末の介在密度であるため、帯電部材の選択の範囲は
広められている。
ーの場合と同様に十分な帯電性と耐リークを得るには1
03〜108Ω・cmの体積固有抵抗であることが好まし
く、104〜107Ω・cmの体積固有抵抗であることがよ
り好ましい。
(株)製の導電性レーヨン繊維REC−B、REC−
C、REC−M1、REC−M10、さらに東レ(株)
製のSA−7、日本蚕毛(株)製のサンダーロン、カネ
ボウ製のベルトロン、クラレ(株)製のクラカーボ、レ
ーヨンにカーボンを分散したもの、三菱レーヨン(株)
製のローバル等があるが、環境安定性の点でREC−
B、REC−C、REC−M1、REC−M10が特に
好ましい。
程において、該帯電部材に直流電圧、又は、直流印加に
おける放電開始電圧(V)の2倍未満のピーク電圧を有
する交流電圧を直流電圧に重畳した電圧を印加すること
により該像担持体が帯電されることが好ましい。あるい
は、該帯電工程において、該帯電部材に直流電圧、又
は、直流印加における放電開始電圧(V)未満のピーク
電圧を有する交流電圧を直流電圧に重畳した電圧を印加
し、放電現象を伴うことなく、電荷注入による該像担持
体の直接帯電を行うことが好ましい。
該像担持体の直接帯電を行う方法としては、接触帯電部
材と像担持体との間に導電性微粉末を介在させた状態で
接触帯電部材と像担持体とを相対移動させながら接触帯
電部材に上記の電圧を印加することが挙げられる。
担持体(感光体)の最表面層の体積抵抗は109Ωcm
以上、1015Ωcm未満であることが好ましい。電荷の
直接注入による帯電方式においては、被帯電体側の抵抗
を下げることでより効率良く電荷の授受が行えるように
なる。このためには、最表面層の体積抵抗としては10
15Ω・cm未満であることが好ましい。一方、像担持体
として静電潜像を一定時間保持する必要するためには、
最表面層の体積抵抗としては109Ω・cm以上である
ことが好ましい。
子結着剤を主体として構成される場合に特に有効であ
る。例えば、セレン、アモルファスシリコンなどの無機
感光体の上に樹脂を主体とした保護膜を設ける場合、又
は機能分離型有機像担持体の電荷輸送層として、電荷輸
送材と樹脂からなる表面層をもつ場合、さらにその上に
上記のような保護層を設ける場合等がある。このような
表面層に離型性を付与する手段としては、 膜を構成する樹脂自体に表面エネルギーの低いものを
用いる、 撥水、親油性を付与するような添加剤を加える、 高い離型性を有する材料を粉体状にして分散する、 などが挙げられる。の例としては、樹脂の構造中にフ
ッ素含有基、シリコーン含有基等を導入することにより
達成することが挙げられる。については、界面活性剤
等が該添加剤として挙げられる。については、フッ素
原子を含む化合物、すなわちポリ4フッ化エチレン、ポ
リフッ化ビニリデン、フッ化カーボン等が該材料として
挙げられる。
する接触角を85度以上とすることができ、トナーの転
写性及び感光体の耐久性を一層向上させることができ
る。好ましくは90度以上がよい。この中でも特にポリ
四フッ化エチレンが好適である。本発明においては、
の含フッ素樹脂などの離型性粉体の最表面層への分散が
好適である。
は、バインダー樹脂中に該粉体を分散させた層を感光体
最表面に設けるか、あるいは、元々樹脂を主体として構
成されている有機感光体であれば、新たに表面層を設け
なくても、最上層に該粉体を分散させれば良い。添加量
は、表面層総質量に対して、1〜60質量%、さらに
は、2〜50質量%が好ましい。1質量%より少ないと
トナーの転写性及び感光体の耐久性改善の効果が不十分
であり、60質量%を超えると膜の強度が低下したり、
感光体への入射光量が著しく低下したりするため、好ま
しくない。
部材を感光体に当接させる直接帯電工程であり、オゾン
の発生が少ない点で好ましいが、帯電部材が感光体に接
することのないコロナ放電等による方法にくらべて感光
体表面に対する負荷が大きいので、上記の構成は感光体
寿命という点で改善効果が顕著であり、好ましい形態の
ひとつである。
リオレフィン系樹脂から選ばれる少なくとも一種以上の
潤滑性微粒子を表面に含有させることにより、感光体表
面に潤滑性を与えることが好ましい。潤滑性微粒子は、
離型性粉体を兼ねていてもよい。
スセレン、CdS、ZnO2、アモルファスシリコン又
は有機系感光物質の様な光導電性物質を含むものである
ことが好ましく、アモルファスシリコン感光層、又は有
機感光層を有する感光体が特に好ましく用いられる。
よい。
のひとつを以下に説明する。感光体は、導電性基体及び
その上に設けられる電荷発生層、電荷輸送層等を有す
る。
ンレス等の金属、アルミニウム合金、酸化インジウム−
酸化錫合金等の被膜層を有するプラスチック、導電性粒
子を含侵させた紙、プラスチック等、導電性ポリマーを
有するプラスチック等の円筒状シリンダー及びフィルム
が用いられる。
向上、塗工性改良、基体の保護、基体上の欠陥の被覆、
基体からの電荷注入性の改良、感光層の電気的破壊に対
する保護等を目的として下引き層を設けても良い。下引
き層は、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルイミ
ダゾール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、
メチルセルロース、ニトロセルロース、エチレン−アク
リル酸コポリマー、ポリビニルブチラール、フェノール
樹脂、カゼイン、ポリアミド、共重合ナイロン、ニカ
ワ、ゼラチン、ポリウレタン、酸化アルミニウム等の材
料によって形成される。その膜厚は通常0.1〜10μ
m、好ましくは0.1〜3μm程度である。
ン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、多環キノ
ン系顔料、スクワリリウム色素、ピリリウム塩類、チオ
ピリリウム塩類、トリフェニルメタン系色素、セレン、
非晶質シリコン等の無機物質などの電荷発生物質を適当
な結着剤に分散し塗工することによりあるいはこれらの
材料の蒸着等により形成される。結着剤としては、広範
囲な結着性樹脂から選択でき、例えば、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、酢
酸ビニル樹脂等が挙げられる。電荷発生層中に含有され
る結着剤の量は通常には80質量%以下、好ましくは0
〜40質量%に選ぶ。また、電荷発生層の膜厚は5μm
以下が好ましく、特には0.05〜2μmが好ましい。
から電荷キャリアを受け取り、これを輸送する機能を有
している。電荷輸送層は電荷輸送物質を必要に応じて結
着樹脂と共に溶剤中に溶解し、塗工することによって形
成され、その膜厚は一般的には5〜40μmである。電
荷輸送物質としては、主鎖または側鎖にビフェニレン、
アントラセン、ピレン、フェナントレンなどの構造を有
する多環芳香族化合物、インドール、カルバゾール、オ
キサジアゾール、ピラゾリンなどの含窒素環式化合物、
ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、セレン、セレン−
テルル、非晶質シリコン、硫化カドニウム等が挙げられ
る。
着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリメタクリル酸エステル、ポリスチレン樹脂、
アクリル樹脂、ポリアミド樹脂等の樹脂、ポリ−N−ビ
ニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン等の有機光
導電性ポリマー等が挙げられる。
い。保護層の樹脂としては、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、あるいはこれらの樹脂の硬化剤等が単独あるいは2
種以上組み合わされて用いられる。
散してもよい。導電性微粒子の例としては、金属、金属
酸化物等が挙げられ、好ましくは、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化
ビスマス、酸化スズ被膜酸化チタン、スズ被膜酸化イン
ジウム、アンチモン被膜酸化スズ、酸化ジルコニウム等
の超微粒子がある。これらは単独で用いても2種以上を
混合して用いても良い。一般的に保護層に粒子を分散さ
せる場合、分散粒子による入射光の散乱を防ぐために入
射光の波長よりも粒子の粒径の方が小さいことが必要で
あり、本発明における保護層に分散される導電性、絶縁
性粒子の粒径としては0.5μm以下であることが好ま
しい。また、保護層中での含有量は、保護層総質量に対
して2〜90質量%が好ましく、5〜80質量%がより
好ましい。保護層の膜厚は、0.1〜10μmが好まし
く、1〜7μmがより好ましい。
ーティング、ビームコーティングあるいは浸透(ディッ
ピング)コーティングすることによって行うことができ
る。
おいて、像露光により像担持体の帯電面に静電潜像とし
て画像情報が書き込まれることが好ましい。静電潜像形
成のための画像露光手段としては、デジタル的な潜像を
形成するレーザー走査露光手段に限定されるものではな
く、通常のアナログ的な画像露光やLEDなどの他の発
光素子による露光でも構わないし、蛍光燈等の発光素子
と液晶シャッター等の組み合わせによるものなど、画像
情報に対応した静電潜像を形成できるものであるなら構
わない。
く適用される接触転写工程について具体的に説明する。
本発明において、像担持体からトナー画像の転写を受け
る記録媒体は転写ドラム等の中間転写体であってもよ
い。記録媒体を中間転写体とする場合、中間転写体から
紙などの転写材に再度転写することでトナー画像が得ら
れる。
て転写手段を当接しながら現像画像を転写材に静電転写
するものであるが、転写手段の当接圧力としては線圧
2.9N/m(3gf/cm)以上であることが好まし
く、より好ましくは19.6N/m(20gf/cm)以
上である。当接圧力としての線圧が2.9N/m(3g
f/cm)未満であると、転写材の搬送ずれや転写不良
の発生が起こりやすくなるため好ましくない。
ては、転写ローラーあるいは転写ベルトを有する装置が
使用される。図4に転写ローラの構成の一例を示す。転
写ローラー34は少なくとも芯金34aと導電性弾性層
34bからなり、導電性弾性層はカーボン等の導電材を
分散させたウレタンやエチレン-プロピレン-ジエンポリ
エチレン(EPDM)等の、体積抵抗106〜1010Ωcm程
度の弾性体で作られており、転写バイアス電源35によ
り転写バイアスが印加されている。
有機化合物である様な画像形成装置に接触転写方法を用
いる場合において特に有効である。即ち、有機化合物が
感光体の表面層を形成している場合には、無機材料を用
いた他の感光体よりもトナー粒子に含まれる結着樹脂と
の接着性が強く、転写性がより低下する傾向にあるため
である。
法を適用する場合、使用される感光体の表面物質として
は、たとえばシリコーン樹脂、塩化ビニリデン、エチレ
ン-塩化ビニル、スチレン-アクリロニトリル、スチレン
-メチルメタクリレート、スチレン、ポリエチレンテレ
フタレートおよびポリカーボネート等が挙げられるが、
これらに限定されることはなく他のモノマーあるいは前
述の結着樹脂間での共重合体およびブレンド体等も使用
することができる。
像形成方法は、直径が50mm以下の小径の感光体を有
する画像形成装置に対し特に有効に用いられる。即ち、
小径感光体の場合には、同一の線圧に対する曲率が大き
く、当接部における圧力の集中が起こりやすいためであ
る。ベルト感光体でも同一の現象があると考えられる
が、本発明は、転写部での曲率半径が25mm以下の画
像形成装置に対しても有効である。
ブリの無い高画質を得るためにトナー担持体上にトナー
担持体表面と感光体表面との最近接距離(S−D間)よ
りも小さい層厚で、磁性トナーを塗布し、交番電界を印
加して現像を行う現像工程で現像される。すなわち、ト
ナー担持体上の磁性トナーを規制する層厚規制部材によ
ってトナー担持体上のトナー層厚よりも感光体表面とト
ナー担持体表面の最近接間隙が広くなるように設定して
用いるが、トナー担持体上の磁性トナーを規制する層厚
規制部材がトナーを介してトナー担持体に当接されてい
る弾性部材によって規制されることが磁性トナーを均一
帯電させる観点から特に好ましい。
は、アルミニウム、ステンレススチールの如き金属又は
合金で形成された導電性円筒(現像ローラー)が好まし
く使用される。充分な機械的強度及び導電性を有する樹
脂組成物で導電性円筒が形成されていても良く、導電性
のゴムローラーを用いても良い。また、上記のような円
筒状に限られず、回転駆動する無端ベルトの形態でも良
い。
0g/m2の磁性トナーのトナー層を形成し、トナー層
から磁性トナーを像担持体上に転移させ静電潜像を現像
することが好ましい。5〜30g/m2のトナー層を形
成することがさらに好ましい。トナー担持体上のトナー
量が5g/m2よりも小さいと、十分な画像濃度が得ら
れにくく、トナーの帯電が過剰になることによるトナー
層のムラを生じ易くなる。トナー担持体上のトナー量が
30g/m2よりも多くなると、トナー飛散を生じ易く
なる。
表面粗さはJIS中心線平均粗さ(Ra)で0.2〜
3.5μmの範囲にあることが好ましい。
の帯電量が高くなり、現像性が不充分となり易い。Ra
が3.5μmを超えると、トナー担持体上のトナーコー
ト層にむらが生じ、画像上で濃度むらとなり易い。さら
に好ましくは、0.5〜3.0μmの範囲にあることが
好ましい。
(Ra)は、JIS表面粗さ「JIS B 0601」
に基づき、表面粗さ測定器(サーフコーダSE−30
H、株式会社小坂研究所社製)を用いて測定される中心
線平均粗さに相当する。具体的には、粗さ曲線からその
中心線の方向に測定長さaとして2.5mmの部分を抜
き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方
向をY軸、粗さ曲線をy=f(x)で表したとき、次式
によって求められる値をマイクロメートル(μm)で表
したものを言う。
を有するために、現像に際してはトナーの総帯電量をコ
ントロールすることが望ましく、本発明に係わるトナー
担持体の表面は導電性微粒子及び/又は滑剤を分散した
樹脂層で被覆されていることが好ましい。
に含まれる導電性微粒子は、11.7MPa(120k
gf/cm2)で加圧した後の抵抗値が0.5Ωcm以
下であるものが好ましい。
カーボン微粒子と結晶性グラファイトとの混合物、また
は結晶性グラファイトが好ましい。導電性微粒子は、粒
径0.005〜10μmを有するものが好ましい。
ニル系樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアミド
樹脂、フッ素樹脂、繊維素系樹脂、アクリル系樹脂の如
き熱可塑性樹脂;エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ア
ルキッド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリウ
レタン樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹
脂の如き熱硬化性樹脂あるいは光硬化性樹脂を使用する
ことができる。
な離型性のあるもの、あるいはポリエーテルスルホン、
ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリア
ミド、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、
スチレン系樹脂のような機械的性質に優れたものがより
好ましい。特に、フェノール樹脂が好ましい。
り、3〜20質量部使用するのが好ましい。
合わせて使用する場合は、グラファイト10質量部当
り、カーボン微粒子1〜50質量部を使用するのが好ま
しい。
脂コート層の体積抵抗率は10-6〜106Ωcmが好ま
しい。
トナー量を規制する部材がトナーを介してトナー担持体
に当接されていることによってトナー量が規制されるこ
とがトナーを温湿度環境の影響を受けにくく、トナー飛
散の起こりにくい均一な帯電を得る観点から特に好まし
い。
トナー担持体表面は、像担持体表面と対向する部分にお
いて像担持体表面の移動方向と同方向に移動していても
よいし、逆方向に移動していてもよい。その移動方向が
同方向である場合像担持体の移動速度に対して、比で1
00%以上であることが望ましい。100%未満である
と、画像品質が悪い傾向がある。移動速度比が高まれば
高まるほど。現像部位に供給されるトナーの量は多く、
潜像に対しトナーの脱着頻度が多くなり、不要な部分は
掻き落とされ必要な部分には付与されるという繰り返し
により、潜像に忠実な画像が得られる。具体的には、ト
ナー担持体表面の移動速度が像担持体表面の移動速度に
対し、1.05〜3.0倍の速度であることが好まし
い。
00〜1000μmの離間距離(表面間)を有して対向
して設置されることが好ましく良い。トナー担持体の像
担持体に対する離間距離が100μmよりも小さいと、
離間距離の振れに対するトナーの現像特性の変化が大き
くなるため、安定した画像性を満足する画像形成装置を
量産することが困難となる。トナー担持体の像担持体に
対する離間距離が1000μmよりも大きいと、像担持
体上の潜像に対するトナーの追従性が低下するために、
解像性の低下、画像濃度の低下等の画質低下を招く。好
ましくは120〜500μmである。
番電界を印加して現像を行う現像工程で現像されること
が好ましく、印加現像バイアスは直流電圧に交番電圧
(交流電圧)を重畳したものでもよい。
波、三角波等適宜使用可能である。また、直流電源を周
期的にオン/オフすることによって形成されたパルス波
であっても良い。このように交番電圧の波形としては周
期的にその電圧値が変化するようなものが使用できる。
との間に、少なくともピークトゥーピークの電界強度で
106〜107V/m、周波数100〜5000Hzの交
番電界を現像バイアスとして印加することが好ましい。
が感光体に当接されており、オゾンが発生しないことで
環境保全上好ましい形態となっている。
きの好ましいプロセス条件は、ローラーの当接圧が4.
9〜490N/m(5〜500gf/cm)で、現像バ
イアスが直流電圧あるいは直流電圧に交流電圧を重畳し
たものである。直流電圧に交流電圧を重畳したものを用
いる場合は、交流電圧=0.5〜5kVpp、交流周波数=
50〜5kHz、直流電圧=±0.2〜±5kVが好ま
しい。
を用いる方法や、導電性ブラシを用いる方法がある。こ
れらの接触帯電手段も、高電圧が不要になり、オゾンの
発生が低減するといった効果がある。
電ブレードの材質としては、導電性ゴムが好ましく、そ
の表面に離型性被膜を設けてもよい。離型性被膜として
は、ナイロン系樹脂、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)、
PVdC(ポリ塩化ビニリデン)、フッ素アクリル樹脂など
が適用可能である。
具体的に説明する。図1に於て、100は感光ドラム
(感光体)で、その周囲に一次帯電ローラー117、現
像器140、転写帯電ローラー114、クリーナ11
6、レジスタローラー124等が設けられている。そし
て感光体100は一次帯電ローラー117によって-7
00Vに帯電される(印加電圧は交流電圧−2.0kV
pp、直流電圧−700Vdc)。そして、レーザー発生装
置121によりレーザー光123を感光体100に照射
することによって露光され静電潜像が形成される。感光
体100上の静電潜像は現像器140によって一成分磁
性トナーで現像され、転写材を介して感光体100に当
接された転写ローラー114によりトナー像が転写材上
へ転写される。トナー像をのせた転写材は搬送ベルト1
25等により定着器126へ運ばれ、トナー像が転写材
上に定着される。また、一部感光体上に残されたトナー
はクリーニング手段116によりクリーニングされる。
現像器140には、図2に示すように感光体100に近
接してアルミニウム、ステンレス等非磁性金属で作られ
た円筒状のトナー坦持体102(以下現像スリーブと称
す)が配設され、感光体100の表面と現像スリーブ1
02の表面との間隙は図示されないスリーブ/感光体間
隙保持部材等により約300μmに維持されている。現
像スリーブ102内にはマグネットローラー104が現
像スリーブ102と同心的に固定、配設されている。但
し現像スリーブ102は回転可能である。マグネットロ
ーラー104は図示の如く複数の磁極を具備しており、
S1は現像、N1はトナーコート量規制、S2はトナー
の取り込み/搬送、N2はトナーの吹き出し防止に影響
している。現像スリーブ102に付着して搬送される磁
性トナー量を規制する部材として、弾性ブレード103
が配設され弾性ブレード103の現像スリーブ102に
対する当接圧により現像領域に搬送されるトナー量が制
御される。現像領域では、感光体100と現像スリーブ
102との間に直流及び交流の現像バイアスが印加さ
れ、現像スリーブ上トナーは静電潜像に応じて感光体1
00上に飛翔し可視像(トナー像)となる。
以下に詳述する。
表現する簡便な指標として用いたものであり、本発明で
は東亜医用電子製フロー式粒子像分析装置FPIA−1
000を用いて測定を行い、3μm以上の円相当径の粒
子群について測定された各粒子の円形度(ai)を下記
式(1)によりそれぞれ求め、さらに下式(2)で示す
ように測定された全粒子の円形度の総和を全粒子数
(m)で除した値(am)を平均円形度と定義する。
0から1.00まで0.01毎に61分割し、測定した
トナーをそれぞれ各分割範囲に割り振り、円形度頻度分
布において頻度値が最大となるピークの円形度である。
「FPIA−1000」は、各粒子の円形度を算出後、
平均円形度及びモード円形度の算出に当たって、粒子を
得られた円形度によって、円形度0.40〜1.00を
61分割したクラスに分け、分割点の中心値と頻度を用
いて平均円形度及びモード円形度の算出を行う算出法を
用いている。しかしながら、この算出法で算出される平
均円形度及びモード円形度の各値と、上述した各粒子の
円形度を直接用いる算出式によって算出される平均円形
度及びモード円形度の各値との誤差は、非常に少なく、
実質的には無視出来る程度のものであり、本発明におい
ては、算出時間の短縮化や算出演算式の簡略化のような
データの取り扱い上の理由で、上述した各粒子の円形度
を直接用いる算出式の概念を利用し、一部変更したこの
ような算出式を用いても良い。
を約0.1mg溶解している水10mlに現像剤約5m
gを分散させて分散液を調製し、超音波(20kHz、
50W)を分散液に5分間照射し、分散液濃度を500
0〜2万個/μlとして、前記装置により測定を行い、
3μm以上の円相当径の粒子群の平均円形度及びモード
円形度を求める。
凹凸の度合いの指標であり、現像剤が完全な球形の場合
1.000を示し、現像剤の表面形状が複雑になるほど
平均円形度は小さな値となる。
径の粒子群についてのみ円形度を測定する理由は、3μ
m未満の円相当径の粒子群にはトナー粒子とは独立して
存在する外部添加剤の粒子群も多数含まれるため、その
影響によりトナー粒子群についての円形度が正確に見積
もれないからである。
径(D1) トナー又はトナー粒子の重量平均粒径はコールターカウ
ンターTA-II型あるいはコールターマルチサイザー
(コールター社製)等種々の方法で測定可能である。具
体的には、以下のように測定できる。コールターマルチ
サイザー(コールター社製)を用い、個数分布、体積分
布を出力するインターフェイス(日科機製)及びPC9
801パーソナルコンピューター(NEC製)を接続
し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl
水溶液を調整する。たとえば、ISOTON R-II(コールタ
ーサイエンティフィックジャパン社製)が使用できる。
測定手順は以下の通りである。前記電解液100〜15
0ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキ
ルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜5ml加え、更に
測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液
は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない前記コ
ールターマルチサイザーによりアパーチャーとして10
0μmアパーチャーを用いて、2μm以上の粒子の体
積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算出する。
それから、本発明に係わる所の体積分布から求めた体積
基準の重量平均粒径(D4)、及び個数分布から求めた
個数基準の長さ平均粒径、すなわち数平均粒径(D1)
を求める。
含有量 トナー中の磁性体における、鉄元素に対するリン元素及
び珪素元素の含有量比の測定は、ICP(誘導結合プラズ
マ原子発光分光法)を用い、以下のように行う。
るときは、NaOH水溶液中でトナー表面を処理し、濾
過して取り除く。濾過残渣を水洗後、塩酸中で処理し、
濾過して濾液を採取する。これを濾液Aとする。さらに
この濾液残渣を塩酸とフッ素酸の混合水溶液で処理し、
濾過して濾液を採取する。これを路液Bとする。こうし
て得られた路液Aと路液Bを混合し、混合液中の鉄元素、
リン元素及び珪素元素をICPにより定量して、磁性体中
の鉄元素に対するリン元素及び珪素元素の含有量比を求
める。
元素の含有量(A)に対する鉄元素の含有量(B)の比
(B/A) 本発明に係わる、トナー粒子表面に存在する炭素元素の
含有量(A)に対する鉄元素の含有量(B)の比(B/
A)は、ESCA(X線光電子分光分析)により表面組
成分析を行い算出する。
件は、下記の通りである。 使用装置:PHI社製 1600S型 X線光電子分光
装置 測定条件:X線源 MgKα(400W) 分光領域 800μmφ
I社提供の相対感度因子を用いて表面原子濃度(モル基
準)を含有量として算出する。
子表面に付着している外添剤を除去した後、磁気力にて
分離し、乾燥し測定する。外添剤を除去しにくい場合
は、水/メタノール混合溶媒等、トナー粒子が溶解しな
い有機溶剤系中で超音波洗浄を行う。
ソーブ1(湯浅アイオニクス社製)を用いて試料表面に
窒素ガスを吸着させ、BET多点法を用いて算出する。
布 平均粒径及び粒度分布は、コールター社製、LS−23
0型レーザー回折式粒度分布測定装置にリキッドモジュ
ールを取付けて0.04〜2000μmの測定範囲で測
定できる。測定手順は以下の通りである。純水10ml
に微量の界面活性剤を添加し、これに試料10mgを加
え、超音波分散機(超音波ホモジナイザー)にて10分
間分散した後、測定時間90秒、測定回数1回で測定す
る。
定法によって行う。粒子を十分に分散させた状態で、透
過型電子顕微鏡(TEM)において3万倍の拡大倍率の
写真で視野中の100個の磁性体粒子のそれぞれの投影
面積を測定し、測定された各磁性体粒子の投影面積に等
しい面積の円の直径(円相当径)を各磁性体粒子径とし
て求める。さらに、その結果を基に、体積平均粒径を算
出し、0.03〜0.1μmの粒子と、0.3μm以上
の粒子の個数%を計算する。また、粒子径は画像解析装
置により測定することも可能である。
粒度分布を決定する場合には、以下の測定方法によって
行う。
十分に分散させた後、温度40℃の雰囲気中で2日間硬
化させ得られた硬化物を、ミクロトームにより薄片状の
サンプルとして、透過型電子顕微鏡(TEM)において
1万倍〜4万倍の拡大倍率の写真で視野中の100個の
磁性体粒子のそれぞれの投影面積を測定し、測定された
各磁性体粒子の投影面積に等しい面積の円の直径(円相
当径)を各磁性体粒子径として求める。さらに、その結
果を基に、体積平均粒径を算出し、0.03〜0.1μ
mの粒子と、0.3μm以上の粒子の個数%を計算す
る。また、粒子径は画像解析装置により測定することも
可能である。
有量 無機微粉末の平均一次粒子径は、走査型電子顕微鏡によ
り拡大撮影したトナーの写真で、更に走査型電子顕微鏡
に付属させたX線マイクロアナライザー(XMA)等の
元素分析手段によって無機微粉末の含有する元素でマッ
ピングされたトナーの写真を対照しつつ、トナー表面に
付着或いは遊離して存在している無機微粉末の一次粒子
を100個以上測定し、個数平均径を求めることで測定
する。
析を用い、標準試料から作成した検量線を用いて定量す
る。
求める。具体的には、底面積2.26cm2の円筒内に
凡そ0.5gの粉体試料を入れ上下電極に147N(1
5kgf)の加圧を行うと同時に100Vの電圧を印加
し抵抗値を計測、その後正規化して比抵抗を算出する。
有量 ワックスの最大吸熱ピーク温度の測定は、「ASTM
D 3418−8」に準じて行う。測定には、例えばパ
ーキンエルマー社製DSC−7を用いる。装置検出部の
温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正
についてはインジウムの融解熱を用いる。測定サンプル
にはアルミニウム製のパンを用い、対照用に空パンをセ
ットし、昇温速度10℃/minで測定を行う。また、
トナーを測定試料とし、ワックスに帰属される吸熱ピー
ク面積、即ちトナー中のワックスの吸熱量を求め、既知
のサンプルと比較することにより、試料トナー中のワッ
クス含有量を求めることができる。
在量及び潜像形成工程での像担持体上の導電性微粉末の
存在量 導電性微粉末の介在量は接触帯電部材と像担持体の接触
面部を直接測ることが望ましいが、帯電当接部を形成す
る接触帯電部材の表面と像担持体の表面との間に速度差
を設けている場合、接触帯電部材に接触する前に像担持
体上に存在した粒子の多くは逆方向に移動しながら接触
する帯電部材に剥ぎ取られることから、本発明では接触
面部に到達する直前の接触帯電部材表面の粒子量をもっ
て介在量とする。具体的には、帯電バイアスを印加しな
い状態で像担持体及び弾性導電性ローラーの回転を停止
し、像担持体及び弾性導電性ローラーの表面をビデオマ
イクロスコープ(OLYMPUS製OVM1000N)
及びデジタルスチルレコーダ(DELTIS製SR−3
100)で撮影する。弾性導電性ローラーについては、
弾性導電性ローラーを像担持体に当接するのと同じ条件
でスライドガラスに当接し、スライドガラスの背面から
ビデオマイクロスコープにて接触面を1000倍の対物
レンズで10箇所以上撮影する。得られたデジタル画像
から個々の粒子を領域分離するため、ある閾値を持って
2値化処理し、粒子の存在する領域の数を所望の画像処
理ソフトを用いて計測する。また、像担持体上の存在量
についても像担持体上を同様のビデオマイクロスコープ
にて撮影し同様の処理を行い計測する。
記と同様の手段で転写後帯電前及び帯電後現像前の像担
持体上を撮影して画像処理ソフトを用いて計測する。
(球形換算での平均セル径及び空隙率) ローラ形状の帯電部材表面の平均セル径及び空隙率は、
帯電部材表面の走査型電子顕微鏡による観察から求め
る。
8Nの加重がかかるようφ30mmの円筒状アルミドラ
ムにローラーを圧着した状態で、芯金とアルミドラムと
の間に100Vを印加し、計測する。ブラシも同様に計
測する。
体積抵抗 表面に金を蒸着させたポリエチレンテレフタレ−ト(P
ET)フィルム上に像担持体の最表面層と同様の組成か
らなる層を作成し、これを体積抵抗測定装置(ヒュ−レ
ットパッカ−ド社製4140BpAMATER)にて、
温度23℃、湿度65%の環境で100Vの電圧を印加
して測定する。
(株)、接触角計CA−X型を用いた。
いて記載した具体的な装置は、物性データの測定に使用
できる装置の例であり、これらの装置と同等な物性デー
タを与える装置を上記測定法に使用しても差し支えな
い。
的に説明するが、これらは本発明をなんら限定するもの
ではない。尚、以下の配合における部は全て質量部であ
る。
(D4)、磁性体中のリン元素及び珪素元素の含有量、
磁性トナー表面に存在する炭素元素の含有量(A)に対
する鉄元素の含有量(B)の比(B/A)、磁性体のBE
T比表面積、磁性体、無機微粉末及び導電性微粉末の平
均粒径及び粒度分布、磁性トナー体積平均粒径及び透過
型電子顕微鏡を用いた該磁性トナーの断層面観察におけ
る磁性体表面と磁性トナー粒子表面との距離の最小値、
無機微粉末の平均一次粒子径、導電性微粉末の抵抗、ワ
ックスの最大吸熱ピーク、帯電当接部での導電性微粉末
の介在量、ローラ形状の帯電部材の表面特性(球形換算
での平均セル径及び空隙率)、帯電部材の体積固有抵
抗、像担持体(感光体)の最表面層の体積抵抗、並び
に、水に対する接触角は上記に記載された方法により測
定した。
元素に対してl.0〜1.1当量の苛性ソーダ溶液、鉄
元素に対しリン元素換算で1.0質量%のヘキサメタリ
ン酸ソーダ、鉄元素に対し珪素元素換算で1.0質量%
の珪酸ソーダを混合し、水酸化第一鉄を含む水溶液を調
製した。
気を吹き込み、80〜90℃で酸化反応を行い、磁性粒
子のスラリー液を得た。洗浄、濾過した後この含水スラ
リー液を一旦取り出した。この時、含水サンプルを少量
採取し、含水量を計っておいた。次に、この含水サンプ
ルを乾燥せずに別の水系媒体中に再分散させた後、再分
散液のpHを約6に調製し、十分攪拌しながらシランカ
ップリング剤(n−C 10H21Si(OCH3)3)を磁性
酸化鉄100質量部に対し0.5質量部(磁性粒子の量
は含水サンプルから含水量を引いた値として計算した)
添加し、カップリング処理を行った。生成した疎水性磁
性粒子を常法により洗浄、濾過、乾燥し、次いで若干凝
集している粒子を解砕処理して、表面処理磁性体1を得
た。得られた磁性体の物性を、以下の製造例で得られた
磁性体のものと併せて表1に示す。
化反応を進め、酸化反応後に生成した磁性酸粒子を洗
浄、濾過後乾燥し、凝集している粒子を解砕処理して磁
性体1を得た。
磁性体1を、別の水系媒体中に再分散させた後、再分散
液のpHを約6に調製し、十分攪拌しながらシランカッ
プリング剤(n−C 10H21Si(OCH3)3)を磁性体
1の100質量部に対し0.5質量部添加し、カップリ
ング処理を行った。得られた磁性粒子スラリーを常法に
より洗浄、濾過、乾燥し、次いで凝集している粒子を解
砕処理して、表面処理磁性体2を得た。
磁性体1を、磁性体1の100質量部に対し0.5質量
部のシランカップリング剤(n−C10H21Si(OCH
3)3)で気相中にて表面処理することにより、表面処理
磁性体3を得た。
て、(n−C10H21Si(OCH3)3)に代えて(n−
C6H13Si(OCH3)3)を用いる以外は表面処理磁
性体製造例1と同様の手法により、表面処理磁性体4を
得た。
て、(n−C10H21Si(OCH3)3)に代えて(n−
C18H37Si(OCH3)3)を用いる以外は表面処理磁
性体製造例1と同様の手法により、表面処理磁性体5を
得た。
ーダ及び珪酸ソーダの添加量を表1に示すように変える
以外は、表面処理磁性体の製造例1と同様の手法によ
り、表面処理磁性体6及び7を得た。
添加量を、磁性体中の鉄元素に対しリン元素が5.2質
量%となるよう変更し、珪素化合物は添加せずに表面処
理磁性体の製造例1と同様の手法で磁性体の製造を試み
た。しかしながら、濾過性が悪く、生産上の問題から製
造を中止した。
ーダと珪酸ソーダの添加量、製造時のpH、撹拌速度、酸
化反応速度、及び空気の吹き込み量を適宜変えて、表面
処理磁性体製造例1と同様の手法により、表面処理磁性
体9〜14を得た。
質を下記表1に示す。表中、OmeはOCH3を示す。
度分布における0.5μm以下が6.6体積%、5μm
以上が8個数%の微粒子酸化亜鉛(抵抗80Ωcm、一
次粒子径0.1〜0.3μmの酸化亜鉛一次粒子を圧力
により造粒した得られた物、白色)を導電性微粉末1と
した。
にて3000倍及び3万倍で観察したところ、0.1〜
0.3μmの酸化亜鉛一次粒子と1〜10μmの凝集体
からなっていた。
られるレーザービームスキャナの露光光波長740nm
にあわせて、波長740nmの光源を用いて、この波長
域における透過率をX−Rite社製310T透過型濃
度計を用い測定したところ、この導電性微粉末1の透過
率はおよそ35%であった。
て得られた、体積平均粒径2.4μm、粒度分布におけ
る0.5μm以下が4.1体積%、5μm以上が1個数
%の微粒子酸化亜鉛(抵抗1500Ωcm、透過率35
%)を導電性微粉末2とした。
同様に走査型電子顕微鏡にて観察したところ、0.1〜
0.3μmの酸化亜鉛一次粒子と1〜5μmの凝集体か
らなっていたが、導電性微粉末1と比較すると、一次粒
子は減少していた。
て得られた、体積平均粒径1.5μm、粒度分布におけ
る0.5μm以下が35体積%、5μm以上が0個数%
の微粒子酸化亜鉛(抵抗1500Ωcm、透過率35
%)を導電性微粉末3とした。
同様に走査型電子顕微鏡にて観察したところ、0.1〜
0.3μmの酸化亜鉛一次粒子と1〜4μmの凝集体か
らなっていたが、導電性微粉末2と比較すると、一次粒
子は増加していた。
度分布における0.5μm以下が80体積%、5μm以
上が0個数%の微粒子酸化亜鉛(抵抗100Ωcm、一
次粒子径0.1〜0.3μm、白色、透過率35%、純
度99%以上)を導電性微粉末4とした。
同様に走査型電子顕微鏡にて観察したところ、凝集体の
少ない0.1〜0.3μmの酸化亜鉛一次粒子からなっ
ていた。
処理された体積平均粒径2.8μmのホウ酸アルミニウ
ムを風力分級によって粗粒子を除いた後に、水系に分散
しての濾過を繰り返し行うことで微粒子を除き、体積平
均粒径3.2μm、粒度分布における0.5μm以下が
0.4体積%、5μm以上が1個数%の灰白色の導電性
粒子を得た。これを導電性微粉末5とした。
表2に示す。
−Na3PO4水溶液451gを投入し60℃に加温した
後、1.0M−CaCl2水溶液67.7gを徐々に添
加してCa3(PO4)2を含む水系媒体を得た。
にベヘニン酸ベヘニルを主体とするエステルワックス
(DSCにおける吸熱ピークの極大値72℃)6部を添加
混合し、これに重合開始剤2,2'−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)[t1/2=140分,6
0℃条件下]7g及びジメチル−2,2’−アゾビスイ
ソブチレート[t1/2=270分,60℃条件下;t
1/2=80分,80℃条件下]2gを溶解し、重合性
単量体系を得た。
入し、60℃、N2 雰囲気下においてTK式ホモミキサ
ー(特殊機化工業(株))にて10,000rpmで1
5分間撹拌し、造粒した。その後パドル撹拌翼で撹拌し
つつ、60℃で7時間反応させた。その後液温を80℃
とし更に3時間撹拌を続けた。反応終了後、懸濁液を冷
却し、塩酸を加えてCa3(PO4)2を溶解し、濾過,
水洗,乾燥して重量平均粒径6.8μmの黒色粉体(磁
性トナー粒子)1を得た。
粉体の製造例にて得られた黒色粉体のものと併せ、表3
に示す。
て、表面処理磁性体1に代えて表面処理磁性体2〜7、
9〜14を用いる以外は同様の手法により、黒色粉体2
〜13を得た。
面処理磁性体1に代えて磁性体1を用いる以外は同様の
手法により、黒色粉体14を得た。
a3PO4水溶液の投入量及びCaCl2水溶液の添加量
を調整して水系媒体中のCa3(PO4)2量を変更し、
さらにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いる
ことにより、重量平均粒径が2.8μmの黒色粉体15
を得た。
いて、表面処理磁性体1の処方量を表3に示すように変
更する以外は同様の手法により、黒色粉体16及び17
を得た。
おいて、エステルワックスの処方量を表3に示すように
変更する以外は同様の手法により、黒色粉体18及び1
9を得た。
エステルワックスに代えてポリエチレンを主体とするワ
ックス(DSCにおける吸熱ピークの極大値115℃)を
用いる以外は同様の手法により、黒色粉体20を得た。
M−Na3PO4水溶液451gを投入し60℃に加温し
た後、1.0M−CaCl2水溶液67.7gを徐々に
添加してCa3(PO4)2を含む水系媒体を得た。
(株))を用いて均一に分散混合した。
に黒色粉体製造例1で使用したエステルワックス10.
7部を添加混合し、これに重合開始剤2,2'−アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)[t1/2=1
40分,60℃条件下]7.2部及びジメチル−2,
2'−アゾビスイソブチレート[t1/2=270分,
60℃条件下;t1/2=80分,80℃条件下]2部
を溶解した。
入し、60℃、N2 雰囲気下においてTK式ホモミキサ
ー(特殊機化工業(株))にて10,000rpmで1
5分間撹拌し、造粒した。その後パドル撹拌翼で撹拌し
つつ、60℃で3時間反応させた。その後液温を80℃
とし更に1時間撹拌を続けた。
合物を添加し、再度、液温を80℃として6時間撹拌を
続けた。
てCa3(PO4)2を溶解し、濾過,水洗,乾燥して重
量平均粒径7.6μmの黒色粉体21を得た。
℃に加熱した2軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却
した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をター
ボミル(ターボ工業社製)で微粉砕後、得られた微粉砕
物を風力分級して重量平均粒径7.6μmの黒色粉体2
2を得た。
た黒色粉体22を、衝撃式表面処理装置(処理温度55
℃、回転式処理ブレード周速90m/sec)を用いて
球形化処理することにより、黒色粉体23を得た。
す。
カにヘキサメチルジシラザン処理した後シリコーンオイ
ルで処理し、処理後のBET値が140m2 /gの疎水
性シリカ微粉体1部をヘンシェルミキサー(三井三池化
工機(株))で混合して、磁性トナー1を調製した。
ナーの製造例及び比較製造例で得られた磁性トナーのも
のと併せ、表4に示す。
用いた疎水性シリカ微粉体0.6部を混合して、磁性ト
ナー2を調製した。
ーの製造例1で用いた疎水性シリカ微粉体1部を混合し
て、磁性トナー3及び4を調製した。
用いた疎水性シリカ微粉体1部を混合して、磁性トナー
5を調製した。
用いた疎水性シリカ微粉体0.6部を混合して、磁性ト
ナー6を調製した。
ーの製造例1で用いた疎水性シリカ微粉体1部を混合し
て、磁性トナー7〜11を調製した。
で用いた疎水性シリカ微粉体2部を混合して、磁性トナ
ー12を調製した。
で用いた疎水性シリカ微粉体0.5部を混合して、磁性
トナー13を調製した。
し、磁性トナーの製造例1で用いた疎水性シリカ微粉体
1部を混合して、磁性トナー14〜18を調製した。
で表面を処理し処理後のBET値が200m2 /gの疎
水性シリカ微粉体1部、iso-ブチルトリメトキシシラン
で表面を処理し処理後のBET値が100m2 /gの疎
水性酸化チタン微粉体1部、または表面をiso-ブチルト
リメトキシシランで処理し処理後のBET値が150m
2 /gの疎水性アルミナ微粉体1部を混合して、磁性ト
ナー19〜21を調製した。
用いた疎水性シリカ微粉体を1部及び導電性微粉末1を
2部混合して、磁性トナー22を調製した。
用いた疎水性シリカ微粉体を1部及び導電性微粉末2〜
5をそれぞれ2部混合して、磁性トナー23〜26を調
製した。
用いた疎水性シリカ微粉体0.6部を混合して、磁性ト
ナー27を調製した。
用いた疎水性シリカ微粉体1.0部を混合して、磁性ト
ナー28を調製した。
で用いた疎水性シリカ微粉体0.6部を混合して、磁性
トナー29を調製した。
で用いた疎水性シリカ微粉体1.5部を混合して、磁性
トナー30を調製した。
で用いた疎水性シリカ微粉体1部を混合して、磁性トナ
ー31を調製した
リンダーを用いた。これに、図3に示すような構成の層
を順次浸漬塗布により積層して、感光体を作成した。
ンの粉末をフェノール樹脂に分散したものを主体とす
る。膜厚15μm。 (2)下引き層:変性ナイロン及び共重合ナイロンを主
体とする。膜厚0.6μm。 (3)電荷発生層:長波長域に吸収を持つアゾ顔料をブ
チラール樹脂に分散したものを主体とする。膜厚0.6
μm。 (4)電荷輸送層:ホール搬送性トリフェニルアミン化
合物をポリカーボネート樹脂(オストワルド粘度法によ
る分子量2万)に8:10の質量比で溶解したものを主
体とし、さらにポリ四フッ化エチレン粉体(粒径0.2
μm)を総固形分に対して10質量%添加し、均一に分
散した。膜厚25μm。
Ωcm、水に対する接触角は95度であった。
を改造したものを用いた。その構成の概略を図1に示
す。
は、感光体製造例1の有機感光体(OPC)ドラムを用
いた。この感光体100に、一次帯電部材として導電性
カーボンを分散しナイロン樹脂で被覆されたゴムローラ
ー帯電器117を当接させ(当接圧59N/m(60g
f/cm))、直流電圧−700Vdcに交流電圧2.0
kVppを重畳したバイアスを印加して感光体100上を
一様に帯電した。一次帯電に次いで、レーザー光123
で画像部分を露光することにより静電潜像を形成した。
この時、暗部電位Vd=−700V、明部電位VL=−15
0Vとした。
隙は310μmとし、トナー担持体102として、下記
の構成の層厚約7μm、JIS中心線平均粗さ(Ra)
1.0μmの樹脂層を、表面をブラストした直径16φ
のアルミニウム円筒上に形成した現像スリーブを使用
し、現像磁極85mT(850ガウス)、トナー規制部
材として厚み1.0mm、自由長1.0mmのシリコー
ンゴム製ブレードを29.4N/m(30gf/cm)
の線圧で当接させた。
ス成分Vdc=−500V、重畳する交流バイアス成分V
pp=1600V、f=2000Hzを用いた。また、現
像スリーブの周速は感光体周速(94mm/sec)に
対して対向部分において順方向に110%のスピード
(103mm/sec)とした。
カーボンを分散したエチレン-プロピレンゴム製、導電
性弾性層の体積抵抗値108Ωcm、表面ゴム硬度24
゜、直径20mm、当接圧59N/m(60gf/c
m))を、その周速が図4中A方向の感光体周速(94m
m/sec)に対して等速となるようにし、転写バイア
スは直流1.5kVとした。
ル塗布機能のない、フィルムを介してヒーターにより加
熱加圧定着する方式の定着装置を用いた。この時加圧ロ
ーラはフッ素系樹脂の表面層を有するものを使用し、ロ
ーラの直径は30mmであった。また、定着温度は18
0℃、ニップ幅を7mmに設定した。
用し、32.5℃、85%RH環境下において画出し試
験を行った。転写材としては90g/m2の紙を使用し
た。その結果、初期において高い転写性を示し、文字や
ラインの転写中抜けもなく、非画像部へのカブリのない
良好な画像が得られた。
幅1cmの横帯と0.2mmの横ラインが交互に並んだ
画像パターンで耐久性の評価を行った。
写効率は、ベタ黒画像転写後の感光体上の転写残トナー
をマイラーテープによりテーピングしてはぎ取り、紙上
に貼ったもののマクベス濃度の値をC、転写後定着前の
トナーの載った紙上にマイラーテープを貼ったもののマ
クベス濃度をD、未使用の紙上に貼ったマイラーテープ
のマクベス濃度をEとした時、近似的に以下の式で計算
した。
画像である。
によって電界が閉じやすく、再現しにくい600dpiに
おける小径孤立1ドットの再現性によって評価した。評
価基準は以下の通りである。 ◎非常に良好:100個中の欠損が5個以下 ○良好 :100個中の欠損が6〜10個 △実用可 :100個中の欠損が11〜20個 X実用不可 :100個中の欠損が20個以上
製のREFLECTMETER MODEL TC-6DSを使用して測定し
た。フィルターは、グリーンフィルターを用い、カブリ
は下記の式より算出した。
像である。
クベス社製)で測定した。初期画像濃度は画だし20枚
目の濃度とした。
00枚までの画像サンプルの裏側に発生する汚れを観察
し、発生枚数を数えた。
験後現像器内に残った磁性トナーを採取してその磁化の
強さを磁場79.6kA/m下で測定し、耐久試験未使
用の磁性トナーと比較することにより行った。磁性体の
分散の良くないトナーの場合、耐久試験後の現像器内に
は、磁化が強く現像されにくいトナーが残りやすい。そ
こで、耐久試験前後で磁化の変動が少ないトナーほど選
択現像性の無い良好なトナーと判断した。
るように、磁性トナー1は選択現像性(トナーの磁化の
変化)が少なく、耐久試験2000枚まで良好な耐久性
を示した。
〜26を使用し、実施例13と同様の画像形成方法で画
出し試験及び耐久性評価を行った。その結果、初期の画
像特性も問題無く、耐久試験後のトナーの磁化の強さも
それほど変化しておらず、選択現像性にも特に問題の無
い結果が得られた。結果を表5に示す。
〜31を使用し、実施例13と同様の画像形成方法で画
出し試験及び耐久性評価を行った。その結果、初期から
画像特性が良くなく、耐久試験の進行と共に一層悪化し
た。耐久試験後のトナーの磁化の強さは大きく増大して
おり、かなりの選択現像性が見られた。これは磁性体の
分散の悪さを反映している。結果を表5に示す。
た感光体(以下OPC感光体)を製造した。φ30mm
のアルミニウム製のシリンダ−を基体とし、これに、図
7に示すような構成の層を順次浸漬塗布により積層し
て、感光体を作成した。
シリンダー11の欠陥等をならすため、またレーザ光の
反射によるモアレの発生を防止するために設けられてい
る厚さ約20μmの導電性粒子分散樹脂層(酸化錫及び
酸化チタンの粉末をフェノール樹脂に分散したものを主
体とする)である。
3であり、アルミニウム支持体から注入された正電荷が
感光体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する
役割を果し、メトキシメチル化ナイロンによって106
Ωcm程度に抵抗が調整された厚さ約1μmの中抵抗層
である。
系の顔料をブチラール樹脂に分散した厚さ約0.3μm
の層であり、レーザ光を受けることによって正負の電荷
対を発生する。
ボネート樹脂にヒドラゾン化合物を分散した厚さ約25
μmの層であり、P型半導体である。従って、感光体表
面に帯電された負電荷はこの層を移動することはでき
ず、電荷発生層で発生した正電荷のみを感光体表面に輸
送することができる。
のアクリル樹脂に導電性酸化スズ超微粒子16a及び粒
径約0.25μmの四フッ化エチレン樹脂粒子を分散し
たものである。具体的には、アンチモンをド−ピングし
低抵抗化した粒径約0.03μmの酸化スズ粒子を樹脂
に対して100質量%、更に四フッ化エチレン樹脂粒子
を20質量%、分散剤を1.2質量%分散したものであ
る。このようにして調製した塗工液をスプレー塗工法に
て厚さ約2.5μmに塗工し、光照射により硬化させて
電荷注入層とした。
012Ωcm、感光体表面の水に対する接触角は102度
であった。
Sローラーを芯金とし、芯金上にウレタン樹脂、導電性
粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処
方した中抵抗の発泡ウレタン層をローラ状に形成し、さ
らに切削研磨し形状及び表面を整え、可撓性部材として
直径12mm、長さ234mmの発泡ウレタンローラー
を有する帯電ローラーを作成した。
105Ωcmであり、硬度は、アスカーC硬度で30度
であった。
顕微鏡で観察したところ、平均セル径は約90μmで、
空隙率は55%であった。
の概略構成を示す図である。この画像形成装置は、転写
式電子写真プロセスを利用した現像同時クリーニングプ
ロセス(クリーナーレスシステム)のレーザープリンタ
ー(記録装置)である。クリーニングブレードの如きク
リーニング部材を有するクリーニングユニットを除去し
たプロセスカードリッジを有し、現像剤としては磁性ト
ナーを使用し、現像剤担持体上のトナー層と像担持体が
非接触となるよう配置される非接触現像の画像形成装置
である。
型OPC感光体であり、時計方向(矢印Xの方向)に9
4mm/secの周速度(プロセススピード)をもって
回転駆動される。22は接触帯電部材としての帯電部材
製造例の帯電ローラーである。
性に抗して所定の押圧力で圧接させて配設してある。n
は感光体21と帯電ローラー22の当接部である帯電当
接部である。本実施例では、帯電ローラー22は感光体
21との接触面である帯電当接部nにおいて対向方向
(感光体表面の移動方向と逆方向、すなわち矢印Yの方
向)に100%の周速で回転駆動されている。即ち接触
帯電部材としての帯電ローラー22の表面は感光体21
の表面に対して、相対移動速度比200%の相対速度差
を有している。また、帯電ローラー22の表面には、塗
布量がおよそ1×104個/mm2で均一になるように前
記導電性微粉末1が塗布されている。
電バイアス印加電源から−700Vの直流電圧が帯電バ
イアスとして印加される。本実施例では感光体21の表
面は帯電ローラー22に対する印加電圧とほぼ等しい電
位(−680V)に直接注入帯電方式にて一様に帯電処
理される。
ー等を含むレーザービームスキャナ(露光器)である。
このレーザービームスキャナは目的の画像情報の時系列
電気ディジタル画素信号に対応して強度変調されたレー
ザー光を出力し、該レーザー光で上記感光体21の一様
帯電面を走査露光する。この走査露光により回転感光体
21の表面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成
される。
の静電潜像はこの現像装置によりトナー画像として現像
される。
実施例34で使用した磁性トナー22を用いた、非接触
型の反転現像装置である。磁性トナー製造例22に示し
たように、磁性トナー22には導電性微粉末1を外添添
加してある。磁性トナー及び導電性微粉末は撹拌部材2
4bにより攪拌される。
の、層厚約7μm、JIS中心線平均粗さ(Ra)1.
0μmの樹脂層を、表面をブラストした直径16φのア
ルミニウム円筒上に形成した現像スリーブを使用し、現
像磁極90mT(900ガウス)のマグネットロールを
内包し、トナー規制部材として厚み1.0mm、自由長
1.5mmのウレタン製ブレードを29.4N/m(3
0gf/cm)の線圧で当接させる。
表面との間隙は310μmとする。
a(現像領域部)にて感光体21の回転方向と順方向
(矢印Wの方向)に感光体21の周速の120%の周速
で回転させる。
24cによって現像剤が薄層にコートされる。現像剤は
弾性ブレード24cで現像スリーブ24aに対する層厚
が規制され、また電荷が付与される。この時、現像スリ
ーブ24aにコートされた現像剤量は15g/m2であ
る。
は現像スリーブ24aの回転により、感光体21と現像
スリーブ24aの対向部である現像部aに搬送される。
ス印加電源より現像バイアス電圧が印加される。現像バ
イアス電圧として、−420VのDC電圧と、周波数1
600Hz、ピーク間電圧1500V(電界強度5×1
06V/m)の矩形のAC電圧を重畳したものを用い、
現像スリーブ24aと感光体21の間(現像部a)で1
成分ジャンピング現像を行なわせる。
ローラーであり、感光体21に98N/m(100gf
/cm)の線圧で圧接させて転写ニップ部bを形成させ
てある。この転写ニップ部bに不図示の給紙部から所定
のタイミングで記録媒体としての転写材Pが給紙され、
かつ転写ローラ−25に転写バイアス印加電源から所定
の転写バイアス電圧が印加されることで、感光体21側
のトナー像が転写ニップ部bに給紙された転写材Pの面
に順次に転写されていく。
108Ωcmのものを用い、+3000VのDC電圧を
印加して転写を行なった。即ち、転写ニップ部bに導入
された転写材Pはこの転写ニップ部bを挟持搬送され
て、その表面側に感光体21の表面に形成担持されてい
るトナー画像が順次に静電気力と押圧力にて転写されて
いく。
ータ26aから定着フィルム26bを介して加熱される
と同時に、加圧ローラ26cによる加圧により加熱加圧
定着が行われる。転写ニップ部bに給紙されて感光体2
1側のトナー像の転写を受けた転写材Pは感光体21の
表面から分離されてこの定着装置26に導入され、トナ
ー像の定着を受けて画像形成物(プリント、コピー)と
して装置外へ排出される。
ットを除去しており、転写材Pに対するトナー像転写後
の感光体21の表面に残留の転写残トナーはクリーナー
で除去されることなく、感光体21の回転にともない帯
電部nを経由して現像部aに至り、現像装置24におい
て現像同時クリーニング(回収)される。
プロセスカートリッジである。本実施例のプリンターで
は、感光体21、帯電ローラー22、現像装置24の3
つのプロセス機器を一括してプリンター本体に対して着
脱自在のプロセスカートリッジ27として構成してあ
る。
内・保持部材である。
動について 現像装置24中の磁性トナーに混入させた導電性微粉末
は、現像装置24による感光体21側の静電潜像のトナ
ー現像時にトナーとともに適当量が感光体21側に移行
する。
いて転写バイアスの影響で記録媒体である転写材P側に
引かれて容易に転移するが、感光体21上の導電性微粉
末mは導電性であるため転写材P側には容易には転移せ
ず、感光体21上に実質的に付着保持されて残留する。
ーニング工程を有さないため、転写後の感光体21の表
面に残存の転写残トナーおよび上記の残存導電性微粉末
は感光体21と接触帯電部材である帯電ローラー22の
当接部である帯電当接部nに感光体21の表面の移動で
そのまま持ち運ばれて、帯電ローラー22に付着或いは
混入する。したがって、感光体21と帯電ローラー22
との帯電当接部nにこの導電性微粉末が存在した状態で
感光体21の直接注入帯電が行なわれる。
ラー22にトナーが付着・混入した場合でも、帯電ロー
ラー22の感光体21への緻密な接触性と接触抵抗を維
持できるため、該帯電ローラー22による感光体21の
直接注入帯電を行なわせることができる。
を介して密に感光体21に接触して、帯電ローラー22
と感光体21の相互接触面に存在する導電性微粉末が感
光体21表面を隙間なく摺擦することで、帯電ローラー
22による感光体21の帯電は導電性微粉末の存在によ
り放電現象を用いない安定かつ安全な直接注入帯電が支
配的となり、従来のローラ帯電等では得られなかった高
い帯電効率が得られ、帯電ローラー22に印加した電圧
とほぼ同等の電位を感光体21に与えることができる。
た転写残トナーは帯電ローラー22から徐々に感光体2
1上に吐き出されて感光体21表面の移動とともに現像
部aに至り、現像装置24において現像同時クリーニン
グ(回収)される。
21上に残留したトナーを、引き続く画像形成工程の現
像時、即ち引き続き感光体を帯電し、露光して潜像を形
成し、該潜像の現像時において、現像装置のかぶり取り
バイアス、即ち現像装置に印加する直流電圧と感光体の
表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback
によって回収するものである。本実施例におけるプリン
ターのように反転現像の場合では、この現像同時クリー
ニングは、現像バイアスによる感光体の暗部電位から現
像スリーブにトナーを回収する電界と、現像スリーブか
ら感光体の明部電位へトナーを付着させる電界の作用で
なされる。
現像装置24の現像剤中に混入させてある導電性微粉末
が現像部aで感光体21表面に移行し該表面の移動によ
り転写ニップ部bを経て帯電当接部nに持ち運ばれて帯
電当接部nに新しい粒子が逐次に供給され続けるため、
帯電当接部nにおいて導電性微粉末が脱落等で減少した
り、該粒子が劣化したりなどしても、帯電性の低下が生
じることが防止されて良好な帯電性が安定して維持され
る。
ーリサイクルプロセスの画像形成装置において、接触帯
電部材として簡易な帯電ローラー22を用いて、しかも
該帯電ローラー22の転写残トナーによる汚染にかかわ
らず、低印加電圧でオゾンレスの直接注入帯電を長期に
渡り安定に維持させることができ、均一な帯電性を与え
ることが出来、オゾン生成物による障害、帯電不良によ
る障害等のない、簡易な構成、低コストな画像形成装置
を得ることができる。
を損なわないために、電気抵抗値が抵抗値が1×109
Ωcm以下であることが好ましい。そのため、現像部a
において現像剤が直接感光体21に接触する接触現像装
置を用いた場合には、現像剤中の導電性微粉末mを通じ
て、現像バイアスにより感光体21に電荷注入され、画
像かぶりが発生してしまう。
現像装置であるので、現像バイアスが感光体21に注入
されることがなく、良好な画像を得ることが出来る。ま
た、現像部aにおいて感光体21への電荷注入が生じな
いため、ACのバイアスなど現像スリーブ24aと感光
体21間に高電位差を持たせることが可能であり、導電
性微粉末が均等に現像されやすく、均一に導電性微粉末
を感光体21表面に塗布し、帯電部で均一な接触を行
い、良好な帯電性を得ることができ、良好な画像を得る
ことが可能となる。
(帯電当接部)nに導電性微粉末を介在させることによ
り、該導電性微粉末の潤滑効果(摩擦低減効果)により
帯電ローラー22と感光体21との間に容易に効果的に
速度差を設けることが可能となる。
度差を設けることにより、帯電ローラー22と感光体2
1の相互接触面部(帯電当接部)nにおいて導電性微粉
末が感光体21に接触する機会を格段に増加させ、高い
接触性を得ることができ、良好な直接注入帯電を可能と
している。
動し、その回転方向は感光体21表面の移動方向とは逆
方向に回転するように構成することで、帯電当接部nに
持ち運ばれる感光体21上の転写残トナーを帯電ローラ
ー22に一時的に回収し均す効果を得ている。即ち、逆
方向回転で感光体21上の転写残トナーを一旦引離し帯
電を行なうことにより優位に直接注入帯電を行なうこと
が可能である。
体21と接触帯電部材としての帯電ローラー22との帯
電当接部nにおける適当な量の導電性微粉末の介在によ
って、該粒子による潤滑効果により帯電ローラー22と
感光体21との摩擦を低減し、帯電ローラー22を感光
体21に速度差を持って回転駆動させることが容易であ
る。つまり、駆動トルクが低減し、帯電ローラー22や
感光体21の表面の削れ或いは傷を防止できる。更に該
粒子による接触機会増加により十分な帯電性能が得られ
る。また、導電性微粉末の帯電ローラー22からの脱落
による作像上の悪影響もない。
トナー22を充填し、32.5℃、85%RH環境下に
おいて画出し試験を行った。感光体としては感光体製造
例2の最表面層の体積抵抗が5×1012Ωcmの感光体
を用い、転写材としては90g/m2の紙を使用した。
初期画像特性においては、帯電不良に起因するカブリは
見られず、解像性の高い良好な画像濃度が得られた。次
に、幅1cmでハーフトーン濃度の横帯と0.2mmの
横ラインが交互に並んだ画像パターンで耐久性の評価を
行った。その結果、2000枚の間欠プリント後まで帯
電不良に起因する画像欠陥を生じず、良好な直接注入帯
電性が得られた。
電後感光体電位は、印加帯電バイアス−690Vに対し
て−660Vであり、初期からの帯電性の低下は10V
と軽微であり、帯電性の低下による画像品質の低下は認
められなかった。
耐久性の評価法について述べる。クリーナレス画像形成
方法においては、転写残トナーやカブリトナーといった
性能の劣るトナー粒子は現像部位において現像器内に回
収されるため、耐久試験後の現像器内には通常のクリー
ナを有する画像形成方法に比べ一層劣悪なトナーが残留
しやすい。即ち、材料分散の影響を大きく受けやすい。
そこで、本実施例においても選択現像性に着目し、耐久
試験後現像器内に残った磁性トナーを採取してその磁化
の強さを磁場79.6kA/m下で測定し、耐久試験未
使用の磁性トナーと比較することにより、クリーナレス
画像形成方法における耐久性の評価を行った。この場合
も、耐久試験前後でトナーの磁化の変動が少ないほど選
択現像性が無く、耐久性が良好と判断した。
るように、磁性トナー23を用いれば、本発明のクリー
ナレス画像形成方法においても選択現像性が少なく、耐
久試験2000枚まで良好な耐久性を示した。
施例39と同様の条件で耐久性の評価を行った。得られ
た結果を表6に示す。表6から分かるように、いずれの
クリーナレス画像形成方法においても選択現像性が少な
く、耐久試験2000枚まで良好な耐久性を示した。
リーナレス画像形成方法あるいは現像同時回収画像形成
方法にも適用可能であることが分かる。
散性が改良された微小な磁性体を含有し、該磁性体が表
面に実質的に露出しておらず、特殊な表面形状を有する
磁性トナーにより、過酷環境下においても良好な画像特
性が得られる。また、該磁性トナーは選択現像性が小さ
く、過酷環境下においても高精細な画像を長期間安定し
て与える。
方法及び磁性一成分現像方法から成る画像形成方法、及
び、本画像形成方法のための、接触帯電方式、当接転写
方式、トナーリサイクルプロセスの画像形成装置におい
ても、選択現像性がないため、過酷環境下での長期にわ
たる繰り返し使用においてカブリトナーや転写残トナー
がカートリッジ内に蓄積しても、良好な画像を長期間安
定して得ることができ、現像剤量が少なくなるまで使用
可能である。
いることも可能であり、均一な帯電性を与えることが出
来、オゾン生成物による障害、帯電不良による障害等の
ない、簡易な構成、低コストな画像形成装置及びプロセ
スカートリッジにより実施することができる。
図。
光装置) 124 給紙ローラ 125 搬送部材 126 定着装置 140 現像装置 141 攪拌部材 103 弾性ブレード(層規制部材) 104 マグネットローラ 34a 芯金 34b 弾性層 21 感光体 22 帯電ローラー 22a 芯金 23 レーザービームスキャナー(潜像形成手段、露光
装置) 24 現像装置 24a 現像スリーブ(現像剤担持体) 24b 撹拌部材 24c 弾性ブレード(層規制部材) 25 転写ローラ 26 定着装置 26a ヒータ 26b 定着フィルム 26c 加圧ローラ 27 プロセスカートリッジ 28 カートリッジ保持部材 11 アルミ基体 12 導電層 13 注入防止層 14 電荷発生層 15 電荷輸送層 16 電荷注入層 16a 導電粒子(導電フィラー)
Claims (44)
- 【請求項1】 少なくとも結着樹脂及び磁性体を含有す
る磁性トナー粒子と該磁性トナー粒子に外添されている
無機微粉体とを有する磁性トナーにおいて、該磁性トナ
ー粒子は、該磁性体として少なくとも磁性酸化鉄を含有
しており、該磁性体は、鉄元素及び鉄元素に対し0.0
5〜5.0質量%のリン元素を含有しており、該磁性ト
ナーの磁場79.6kA/m(1000エルステッド)
における磁化の強さが10〜50Am2/kg(emu
/g)であり、該磁性トナーのX線光電子分光分析によ
り測定される該磁性トナー粒子の表面に存在する炭素元
素の含有量(A)に対する鉄元素の含有量(B)の比
(B/A)が0.001未満であり、該磁性トナーの平
均円形度が0.970以上であり、該磁性トナーの重量
平均粒径(D4)が3〜10μmであることを特徴とす
る磁性トナー。 - 【請求項2】 該磁性体のBET比表面積が3〜25m2/
gであり、該磁性体の平均粒径Dm(μm)と、磁場7
9.6kA/m(1000エルステッド)における残留
磁束密度σr(Am2/kg)とが下記関係 0.6≦σr×Dm≦2.2 を満足する請求項1に記載の磁性トナー。 - 【請求項3】 該磁性体の粒子形状が、主として6面
体、8面体、又は14面体の多面体である請求項1又は
2に記載の磁性トナー。 - 【請求項4】 該磁性体が、水系媒体中でカップリング
剤を加水分解することにより表面処理されたものである
請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁性トナー。 - 【請求項5】 該磁性体が、鉄元素に対し5.0質量%
以下の珪素元素を含有している請求項1〜4のいずれか
1項に記載の磁性トナー。 - 【請求項6】 該磁性トナー粒子の投影面積円相当径を
Cとし、透過型電子顕微鏡を用いた該磁性トナーの断面
観察における磁性体と磁性トナー粒子表面との距離の最
小値をDとしたとき、D/C≦0.02の関係を満たす
トナー粒子の個数が50%以上である請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の磁性トナー。 - 【請求項7】 平均一次粒子径4〜80nmの無機微粉
末を、該磁性トナーの全体に対し0.1〜4質量%有す
る請求項1〜6のいずれか1項に記載の磁性トナー。 - 【請求項8】 該無機微粉末が、シリカ、酸化チタン、
アルミナ、またはそれらの複酸化物の中から選ばれる少
なくとも一種である請求項7に記載の磁性トナー。 - 【請求項9】 該無機微粉末が疎水化処理されたもので
ある請求項7又は8に記載の磁性トナー。 - 【請求項10】 該無機微粉末が少なくともシリコーン
オイルで疎水化処理されたものである請求項9に記載の
磁性トナー。 - 【請求項11】 該無機微粉末が少なくともシラン化合
物及びシリコーンオイルで疎水化処理されたものである
請求項9に記載の磁性トナー。 - 【請求項12】 該磁性トナー粒子の表面に、該無機微
粉末の平均粒径よりも大きくトナー粒子の平均粒径より
も小さい平均粒径の導電性微粉末をさらに有する請求項
1〜11のいずれか1項に記載の磁性トナー。 - 【請求項13】 該導電性微粉末の抵抗が109Ωcm
以下である請求項12に記載の磁性トナー。 - 【請求項14】 該導電性微粉末の抵抗が106Ωcm
以下である請求項12に記載の磁性トナー。 - 【請求項15】 該導電性微粉末が非磁性である請求項
12〜14のいずれか1項に記載の磁性トナー。 - 【請求項16】 該結着樹脂100質量部に対し、該磁
性体を10〜200質量部含有する請求項1〜15のい
ずれか1項に記載の磁性トナー。 - 【請求項17】 該磁性トナー粒子の一部又は全体が懸
濁重合法によって製造されたものである請求項1〜16
のいずれか1項に記載の磁性トナー。 - 【請求項18】 該結着樹脂に対しワックスを0.5〜
50質量%含有する請求項1〜17のいずれか1項に記
載の磁性トナー。 - 【請求項19】 該ワックスが、示差走差熱量計により
測定されるDSC曲線において、昇温時に40〜110℃
の領域に最大吸熱ピークを有する請求項18に記載の磁
性トナー。 - 【請求項20】 該ワックスが、示差走差熱量計により
測定されるDSC曲線において、昇温時に45〜90℃の
領域に最大吸熱ピークを有する請求項18に記載の磁性
トナー。 - 【請求項21】 該磁性トナーのモード円形度が0.9
9以上である請求項1〜20のいずれか1項に記載の磁
性トナー。 - 【請求項22】 少なくとも帯電部材を像担持体に接触
させて外部より電圧を印加し該像担持体の帯電を行う帯
電工程と、該像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成
工程と、該静電潜像を表面に保持する該像担持体と表面
に磁性トナーを担持するためのトナー担持体とをそれら
の表面の間に一定の間隔を設けて配置し、磁性トナーを
該トナー担持体表面に前記間隔よりも薄い厚さにコート
させ、交流バイアスが印加されている現像部において該
磁性トナーを前記静電潜像に転移させて現像し、該像担
持体上にトナー像を形成する現像工程と、該トナー像を
転写材に転写する転写工程とを有する画像形成方法にお
いて、該磁性トナーが、少なくとも結着樹脂及び磁性体
を含有する磁性トナー粒子と該磁性トナー粒子に外添さ
れている無機微粉体とを有する磁性トナーであって、該
磁性トナー粒子は、該磁性体として少なくとも磁性酸化
鉄を含有しており、該磁性体は鉄元素及び鉄元素に対し
0.05〜5.0質量%のリン元素を含有しており、該
磁性トナーの磁場79.6kA/m(1000エルステ
ッド)における磁化の強さが10〜50Am2/kg
(emu/g)であり、該磁性トナーのX線光電子分光
分析により測定される該磁性トナー粒子の表面に存在す
る炭素元素の含有量(A)に対する鉄元素の含有量
(B)の比(B/A)が0.001未満であり、該磁性
トナーの平均円形度が0.970以上であり、該磁性ト
ナーの重量平均粒径(D4)が3〜10μmである磁性
トナーであることを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項23】 該現像工程において、該トナー像を該
記録材上に転写した後に該像担持体に残留した該磁性ト
ナーが回収される請求項22記載の画像形成方法。 - 【請求項24】 該帯電工程において、少なくとも該帯
電部材と該像担持体との当接部及び/又はその近傍に導
電性微粉末が介在している請求項22又は23記載の画
像形成方法。 - 【請求項25】 該磁性トナーが請求項2〜21のいず
れか1項に記載の磁性トナーである請求項22〜24の
いずれか1項に記載の画像形成方法。 - 【請求項26】 該帯電工程において、該帯電部材と該
像担持体との当接部に103個/mm2以上の導電性微粉
末が介在した状態で該像担持体が帯電される請求項22
〜25のいずれか1項に記載の画像形成方法。 - 【請求項27】 該帯電工程において、該帯電部材と該
像担持体との当接部において該帯電部材の表面の移動速
度と該像担持体の表面の移動速度との間に相対速度差を
有しつつ該像担持体が帯電される請求項22〜26のい
ずれか1項に記載の画像形成方法。 - 【請求項28】 該帯電工程において、該帯電部材と該
像担持体との当接部において該帯電部材の表面と該像担
持体の表面とが互いに逆方向に移動しつつ該像担持体が
帯電される請求項22〜27のいずれか1項に記載の画
像形成方法。 - 【請求項29】 該帯電部材が、アスカーC硬度が50
度以下のローラ形状の帯電部材である請求項22〜28
のいずれか1項に記載の画像形成方法。 - 【請求項30】 該帯電部材が、ローラ形状の帯電部材
であり、少なくとも表面が、球形換算での平均セル径が
5〜300μmである窪みを有しており、該窪みを空隙
部とした該帯電部材の表面の空隙率が15〜90%であ
る請求項22〜29のいずれか1項に記載の画像形成方
法。 - 【請求項31】 該帯電部材が、導電性を有するブラシ
形状の帯電部材である請求項22〜28のいずれか1項
に記載の画像形成方法。 - 【請求項32】 該帯電工程において、該帯電部材に直
流電圧、又は、直流印加における放電開始電圧(V)の
2倍未満のピーク電圧を有する交流電圧を直流電圧に重
畳した電圧を印加することにより該像担持体が帯電され
る請求項22〜31のいずれか1項に記載の画像形成方
法。 - 【請求項33】 該帯電工程において、該帯電部材に直
流電圧、又は、直流印加における放電開始電圧(V)未
満のピーク電圧を有する交流電圧を直流電圧に重畳した
電圧を印加し、放電現象を伴うことなく、電荷注入によ
る該像担持体の直接帯電を行う請求項22〜31のいず
れか1項に記載の画像形成方法。 - 【請求項34】 該像担持体の最表面層の体積抵抗が1
09Ωcm以上、101 5Ωcm未満である請求項22〜
33のいずれか1項に記載の画像形成方法。 - 【請求項35】 該像担持体の最表面層が、少なくとも
金属酸化物からなる導電性微粒子が分散された樹脂層で
ある請求項22〜34のいずれか1項に記載の画像形成
方法。 - 【請求項36】 該像担持体の水に対する接触角が85
度以上である請求項22〜35のいずれか1項に記載の
画像形成方法。 - 【請求項37】 該像担持体の最表面層が、少なくとも
フッ素樹脂、シリコーン系樹脂及びポリオレフィン系樹
脂から選ばれる少なくとも一種以上の潤滑性微粒子が分
散された樹脂層である請求項22〜36のいずれか1項
に記載の画像形成方法。 - 【請求項38】 該像担持体が、光導電性物質を含む感
光体である請求項22〜37のいずれか1項に記載の画
像形成方法。 - 【請求項39】 該潜像形成工程において、像露光によ
り該像担持体の帯電面に静電潜像として画像情報が書き
込まれる請求項22〜38のいずれか1項に記載の画像
形成方法。 - 【請求項40】 該現像工程において、該トナー担持体
上に5〜50g/m2の該磁性トナーのトナー層を形成
し、該トナー層から該磁性トナーを該像担持体上に転移
させ該静電潜像を現像する請求項22〜39のいずれか
1項に記載の画像形成方法。 - 【請求項41】 該現像工程において、該トナー担持体
にトナーを介して当接された部材によりトナー担持体上
のトナー量を規制する請求項22〜40のいずれか1項
に記載の画像形成方法。 - 【請求項42】 該現像工程において、該間隔が100
〜1000μmである請求項22〜41のいずれか1項
に記載の画像形成方法。 - 【請求項43】 該現像工程において、該トナー担持体
と該像担持体との間に少なくとも交番電界が現像バイア
スとして形成され、該交番電界のピークツーピークの電
界強度が106〜107V/m、周波数が100〜500
0Hzである請求項22〜42のいずれか1項に記載の
画像形成方法。 - 【請求項44】 該転写工程が、転写部材が転写時に該
転写材を介して該像担持体に当接して、該像担持体上の
該トナー像を該転写材に転写する工程である22〜43
のいずれか1項に記載の画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000043659A JP4208372B2 (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | 磁性トナー及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000043659A JP4208372B2 (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | 磁性トナー及び画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001235898A true JP2001235898A (ja) | 2001-08-31 |
JP4208372B2 JP4208372B2 (ja) | 2009-01-14 |
Family
ID=18566539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000043659A Expired - Fee Related JP4208372B2 (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | 磁性トナー及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4208372B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003202680A (ja) * | 2002-01-09 | 2003-07-18 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP2007271747A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Kyocera Mita Corp | 接触帯電部材を有する画像形成装置 |
WO2007116537A1 (ja) | 2006-04-11 | 2007-10-18 | Canon Kabushiki Kaisha | 現像方法及び現像装置 |
WO2008044322A1 (fr) | 2006-10-13 | 2008-04-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Dispositif de développement et cartouche de traitement |
US7906266B2 (en) | 2005-02-18 | 2011-03-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Magnetic toner |
KR101518803B1 (ko) | 2009-02-03 | 2015-05-12 | 삼성전자주식회사 | 전자 사진용 토너 및 그의 제조방법 |
CN111665692A (zh) * | 2019-03-07 | 2020-09-15 | 柯尼卡美能达株式会社 | 图像形成方法 |
-
2000
- 2000-02-21 JP JP2000043659A patent/JP4208372B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003202680A (ja) * | 2002-01-09 | 2003-07-18 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
US7906266B2 (en) | 2005-02-18 | 2011-03-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Magnetic toner |
JP2007271747A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Kyocera Mita Corp | 接触帯電部材を有する画像形成装置 |
WO2007116537A1 (ja) | 2006-04-11 | 2007-10-18 | Canon Kabushiki Kaisha | 現像方法及び現像装置 |
WO2008044322A1 (fr) | 2006-10-13 | 2008-04-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Dispositif de développement et cartouche de traitement |
US7454160B2 (en) | 2006-10-13 | 2008-11-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Developing apparatus including a cylindrical developer carrying member conveying a magnetic mono-component developer |
KR101016520B1 (ko) | 2006-10-13 | 2011-02-24 | 캐논 가부시끼가이샤 | 현상 장치 및 프로세스 카트리지 |
KR101518803B1 (ko) | 2009-02-03 | 2015-05-12 | 삼성전자주식회사 | 전자 사진용 토너 및 그의 제조방법 |
CN111665692A (zh) * | 2019-03-07 | 2020-09-15 | 柯尼卡美能达株式会社 | 图像形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4208372B2 (ja) | 2009-01-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100338202B1 (ko) | 토너 및 화상 형성 방법 | |
JP3907418B2 (ja) | トナー、トナーの製造方法、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JPWO2006016643A1 (ja) | 静電潜像現像用磁性1成分トナーおよび画像形成方法 | |
JP2004021127A (ja) | 磁性トナー、該トナーを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP4378051B2 (ja) | 磁性トナーおよび該磁性トナーを用いた画像形成方法 | |
JP3684103B2 (ja) | トナー及び画像形成方法 | |
JP4154104B2 (ja) | 磁性トナー及び該トナーを用いた画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2003043738A (ja) | 磁性トナー | |
JP2001235897A (ja) | 磁性トナーおよび画像形成方法 | |
JP4208372B2 (ja) | 磁性トナー及び画像形成方法 | |
JP2003122047A (ja) | トナーキット及び画像形成方法 | |
JP2002202626A (ja) | 磁性トナー、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP3907387B2 (ja) | トナー及び画像形成方法 | |
JP4590066B2 (ja) | 磁性トナー及び画像形成方法 | |
JP2002202627A (ja) | 画像形成方法及び磁性トナー | |
JP4750324B2 (ja) | 磁性トナー | |
JP4072384B2 (ja) | 磁性トナー、該トナーを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP2003057951A (ja) | 画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び該画像形成装置に用いられる現像装置 | |
JP2003122058A (ja) | カラー色用補給用現像剤、黒色一成分磁性現像剤及びカラー画像形成装置 | |
JP3919506B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP4467764B2 (ja) | 磁性トナー、該トナーを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP3880233B2 (ja) | トナーおよび画像形成方法 | |
JP4181752B2 (ja) | 磁性トナー及び該磁性トナーを用いた画像形成方法 | |
JP4402366B2 (ja) | トナー、該トナーを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP2003107790A (ja) | トナーおよび画像形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070123 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080407 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080415 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080609 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080701 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080826 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080924 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081021 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031 Year of fee payment: 5 |
|
S802 | Written request for registration of partial abandonment of right |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |