JP2006234877A - クリーニングブレードおよび画像形成装置 - Google Patents

クリーニングブレードおよび画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006234877A
JP2006234877A JP2005045201A JP2005045201A JP2006234877A JP 2006234877 A JP2006234877 A JP 2006234877A JP 2005045201 A JP2005045201 A JP 2005045201A JP 2005045201 A JP2005045201 A JP 2005045201A JP 2006234877 A JP2006234877 A JP 2006234877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber layer
young
modulus
image
image carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005045201A
Other languages
English (en)
Inventor
Kisho Kojima
紀章 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2005045201A priority Critical patent/JP2006234877A/ja
Publication of JP2006234877A publication Critical patent/JP2006234877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 クリーニング性に優れ、かつ永久変形が十分に抑えられたクリーニングブレードおよび長期間にわたって優れたクリーニング性を有する画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 感光体ドラム1側に位置する、先端の縁が感光体ドラム1表面に押し付けられヤング率が9.8MPa以上であって厚さtuが0.2mm以上のゴム層6_1と、ゴム層6_1の先端部分から後端部分にかけて相対的に感光体ドラム1とは反対側から接する、ゴム層6_1のヤング率よりも大きなヤング率を有する板部材6_2とを有し、ゴム層6_1の、ヤング率をEu(MPa)にするとともに厚さをtu(mm)にし、板部材6_2の、ヤング率をEp(MPa)にするとともに厚さをtp(mm)にした場合に、
Ep×tp3>Eu×tu3 (1)
上記式(1)で表される関係が成立する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子写真法や静電記録法などを利用した画像形成装置、およびその画像形成装置における感光体、中間転写体等の像担持体上に残留したトナーをクリーニングするクリーニングブレードに関する。
一般的な電子写真法の画像形成装置は、感光体上に静電潜像を形成し、その静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、そのトナー像を記録媒体に転写することにより画像を形成しているが、このタイプの画像形成装置では、トナー像を転写した後の感光体上に
残留した転写残トナーを除去するための、ウレタンゴム等のクリーニングブレードを備えたものが多い。
また、感光体から一旦中間転写体へ転写する中間転写方式の画像形成装置における中間転写体をクリーニングするため、また、転写ロールに付着したトナー等をクリーニングするためにも感光体におけると同様のクリーニングブレードが用いられている。
一般的なクリーニングブレードとしては単層のブレードが挙げられる。単層のブレードの例としては、反発弾性が50%以下、ヤング率が55kgf/cm2以下のポリウレタン製のブレードが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このような低硬度のブレードは、感光体に当接させてクリーニングを行う際にブレード全体および感光体に当接するブレードのエッジ先端が回転する感光体に巻き込まれてブレード全体が大きく変形してしまうことがある。
特に、接触帯電器を用いた画像形成装置において、接触帯電器から発生した放電生成物により感光体表面が高μになった場合には、ブレード全体がめくれたままになってしまったり、また、球形トナーを用いた画像形成装置の場合にはブレードのエッジ先端の変形が大きくなるためにトナーを押し返す力が効果的に働かずトナーがエッジ先端をすり抜けてしまいクリーニング不良となることがある。
一方、高ヤング率(高硬度)のブレードの場合は、物性値の永久変形が大きく、経時での変形量が多くなり、そのため、小型化、低コスト化が可能である食込み量を一定にする定変位設定では、初期に設定したブレードの感光体への食込み量が経時で小さくなり、感光体からトナーをクリーニングするのに適した圧力が低下してクリーニング不良が発生してしまう。
そこで、単層のブレードにおける不具合を解決するために、二層構造からなるクリーニングブレードが開示されている(例えば、特許文献2参照)。すなわち、この特許文献2におけるクリーニングブレードは、JISA硬度が70〜85であり、かつ、反発弾性が0%〜20%である材料からなるエッジ層と、JISA硬度が65〜70であり、反発弾性が15%〜40%であり、かつ、永久変形が2%以下である材料からなるベース層との二層構造を有する。この二層構造のクリーニングブレードは、画像形成装置内に、エッジ層が感光体側になり、ベース層が感光体側とは反対側になるように配備される。
しかし、このエッジ層およびベース層はともにゴム部材、特にポリウレタンゴム部材であり、また、ベース層の方が低硬度であるため、高硬度単層の場合よりは永久変形は改善されるものの上記のクリーニング不良の問題は根本的には解決されない。
そこで、これらの問題に対する解決策として、金属板により形成され、接触部側が像担持体の移動方向に沿うべく傾斜配置されたクリーニングブレードと、そのクリーニングブレードを像担持体に加圧する加圧手段とからなるクリーニング装置が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、クリーニングブレードが金属板のように剛体に近い材料の場合には、像担持体との密着性を確保するためのエッジ先端やバネ性の設計自由度がゴムブレードの場合よりも小さくなる。また、初期的なクリーニング性は向上するものの、像担持体表面に損傷を与えたりクリーニングブレードが経時で磨耗したりした場合にクリーニングブレードと像担持体との密着性が低下して早期にクリーニング不良が発生してしまうという問題がある。
そこで、ゴムブレードと弾性部材とからなるクリーニングブレードを備えた画像形成装置が開示されている(例えば、特許文献4、5参照)。この画像形成装置のゴムブレードは、像担持体と当接する面とは反対側の面で弾性部材と密着しており、弾性部材は金属薄板またはプラスチック薄板で構成され、弾性部材の先端はゴムブレードが像担持体と当接するゴムブレードの先端部までは延びていない構造となっている。
しかし、上記特許文献4、5のクリーニング装置では、弾性部材がゴムブレードの先端まで延びていないので、クリーニングに係わる挙動のほとんどはゴムブレードで決まってしまい、弾性部材の効果が薄れゴムブレードが永久変形してしまう。
特開平8−254841号公報(第2−4頁、図1) 特開2002−214989号公報(第2−4頁、図1) 特開平6−230709号公報(第5−7頁、図2) 特開2002−287591(第3−5頁、図2) 特開2002−287593(第3−5頁、図2)
本発明は、上記事情に鑑み、クリーニング性に優れ、かつ永久変形が十分に抑えられたクリーニングブレードおよび長期間にわたって優れたクリーニング性を有する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のクリーニングブレードは、
所定方向に循環移動する表面にトナー像を担持する像担持体の該表面に担持されたトナー像を、所定の被転写面に転写し最終的に記録媒体上に定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置に備えられた該像担持体の、該被転写面にトナー像が転写された後の表面に先端を接触させ該表面から垂直に立ち上がる垂線に対して該像担持体循環移動方向上流側若しくは下流側に傾いた姿勢で配備され、該表面に存在する異物を除去するクリーニングブレードにおいて、
相対的に上記像担持体側に位置する、先端の縁が上記像担持体表面に押し付けられヤング率が9.8MPa以上であって厚さが0.2mm以上のゴム層と、
上記ゴム層の先端部分から後端部分にかけて相対的に上記像担持体とは反対側から接する、該ゴム層のヤング率よりも大きなヤング率を有する板部材とを有し、
上記ゴム層の、ヤング率をEu(MPa)にするとともに厚さをtu(mm)にし、上記板部材の、ヤング率をEp(MPa)にするとともに厚さをtp(mm)にした場合に、
Ep×tp3>Eu×tu3 (1)
上記式(1)で表される関係が成立するものであることを特徴とする。
ここにいう像担持体とは、トナー像が形成される感光体であってもよいし、あるいはその感光体からトナー像の転写を受ける中間転写体であってもよい(以下同じ)。
また、ここにいう所定の被転写面とは、記録媒体の記録面であってもよいし、あるいは上記像担持体が感光体であるときには中間転写体の表面であってもよい(以下同じ)。
本発明のクリーニングブレードによれば、ゴム層により優れたクリーニング性が得られるとともに、板部材により永久変形が防止され過剰な巻き込み現象が抑制される。
ここで、上記板部材が、金属および樹脂のうちのいずれか一方からなるものであることが好ましい。
本発明のクリーニングブレードを上記のように構成した場合は、永久変形がより効果的に防止される。
また、上記ゴム層が、ウレタンゴムからなるものであることも好ましい。
本発明のクリーニングブレードを上記のように構成した場合は、より優れたクリーニング性が得られる。
また、上記課題を解決する本発明の画像形成装置は、
所定方向に循環移動する表面にトナー像を担持する像担持体の該表面に担持されたトナー像を、所定の被転写面に転写し最終的に記録媒体上に定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
上記像担持体の、上記被転写面にトナー像が転写された後の表面に先端を接触させ該表面から垂直に立ち上がる垂線に対して該像担持体循環移動方向上流側若しくは下流側に傾いた姿勢で配備され、該表面に存在する異物を除去するクリーニングブレードを備え、
上記クリーニングブレードが、
相対的に上記像担持体側に位置する、先端の縁が上記像担持体表面に押し付けられヤング率が9.8MPa以上であって厚さが0.2mm以上のゴム層と、
上記ゴム層の先端部分から後端部分にかけて相対的に上記像担持体とは反対側から接する、該ゴム層のヤング率よりも大きなヤング率を有する板部材とを有し、
上記ゴム層の、ヤング率をEu(MPa)にするとともに厚さをtu(mm)にし、上記板部材の、ヤング率をEp(MPa)にするとともに厚さをtp(mm)にした場合、
Ep×tp3>Eu×tu3 (1)
上記式(1)で表される関係が成立するものであることを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、上記ゴム層により優れたクリーニング性を有し、かつ上記板部材により永久変形が防止され過剰な巻き込み現象が抑制されたクリーニングブレードを備えたクリーニング性のよい画像形成装置を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、クリーニング性に優れ、かつ永久変形が十分に抑えられたクリーニングブレード、および長期間にわたって優れたクリーニング性を有する画像形成装置を実現することができる。
以下図面を参照して本発明のクリーニングブレードおよび画像形成装置の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適応した中間転写方式のタンデムカラー複写機の概略構成図である。
図1に示すように、このタンデムカラー複写機100には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kと、接触帯電ロール2Y,2M,2C,2Kと、露光器4Y,4M,4C,4Kと、現像器5Y,5M,5C,5Kと、クリーニングブレード6Y,6M,6C,6Kと、7Y,7M,7C,7Kと、一次転写ロール12Y,12M,12C,12Kとが備えられており、さらに各一つの、中間転写体11、発光・受光検知センサ14、転写ロール15、バックアップロール16、中間転写体クリーナ17、転写ロールクリーナ18、電極ロール19、定着器21、フィードローラ22、トレイ23などが備えられている。
なお、このタンデムカラー複写機100における感光体ドラム1Y,1M,1C,1K、および中間転写体11は、本発明にいう像担持体に相当するものである。
また、このタンデムカラー複写機100には、上記のクリーニングブレード6Y,6M,6C,6Kの他に中間転写体クリーナ17および転写ロールクリーナ18にそれぞれクリーニングブレード17a、クリーニングブレード18aが備えられている。
次に、このタンデムカラー複写機100の動作について説明する。
このタンデムカラー複写機によるプリント動作が開始されると、矢印A方向に回転する感光体ドラム1は、接触帯電ロール2によって所定の暗電位まで帯電された後、露光器(レーザビームスキャナ)4から発せられた光ビームによって画像情報に応じた露光が行われ、各色に対応した静電潜像が形成される。
感光体ドラム1に対向して前記各色に対応した現像器5が配備されており、感光体ドラム1上に形成された静電潜像は各現像器で現像されて各色のトナー像Tが形成される。
複数のロールに張架されて矢印B方向へ回動するベルト状の中間転写体11は各感光体ドラム1の表面に当接するように配備されており、上記各感光体ドラム1に形成された各色のトナー像Tは、各感光体ドラム1と中間転写体11とが接する各一次転写位置で各感光体ドラム1から中間転写体11表面に転写される。
各一次転写位置の、中間転写体11が各感光体ドラム1と接する面とは反対側の面には、抵抗値が106Ω〜108Ωに調整された発泡ウレタンゴム製の一次転写ロール12が配備されており、この一次転写ロール12にトナーの帯電極性とは逆極性の電圧を印加することにより、各感光体ドラム1上のトナー像Tは中間転写体11上に静電転写される。
例えば、4色のトナー像からなるフルカラー画像を形成する場合は、感光体ドラム1上にイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各トナー像Tがそれぞれ形成され、これらのトナー像Tは順次中間転写体11上で重ね合わされて一次転写される。すなわち、中間転写体11上には最初にイエローのトナー像Tが一次転写され、その上に順次マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像Tが重ねて転写される。
こうして中間転写体11に一次転写されたトナー像Tは、中間転写体11の回動に伴って記録媒体Pの搬送経路に面した二次転写位置へと搬送される。この二次転写位置では導電性の二次転写ロール15が中間転写体11に接しており、フィードローラ22によって所定のタイミングでトレイ23から搬出されてきた記録媒体Pは、この二次転写ロール15と中間転写体11との間に挟み込まれる。
また、二次転写位置における中間転写体11の裏面側には上記二次転写ロール15の対向電極をなすバックアップロール16が配備されており、二次転写ロール15とバックアップロール16との間に、トナーを記録媒体Pに引き寄せるバイアス電圧を印加すると、中間転写体11に担持されたトナー像Tはこの二次転写位置において記録媒体Pに静電転写される。
次に、トナー像Tを担持した記録媒体Pは定着器21に送り込まれてトナー像の定着処理がなされる。一方、トナー像の二次転写が終了した中間転写体11上に残留したトナーはクリーナ17のクリーニングブレード17aによって除去される。
バックアップロール16は、絶縁性ロールを半導電性の薄層フィルムで被覆して形成されている。この薄層フィルムは厚さ10μm〜200μmに形成され、その表面抵抗率が107〜1011Ω/□(□:単位面積)に調整されている。更に、バックアップロール16には中間転写体11との当接位置から円周方向へ20mm〜40mmの距離をおいて電極ロール19が当接しており、電極ロール19にはトナーと同極性の電圧が適宜印加されるようになっている。
一方、上記二次転写ロール15は、接地された導電性ロールであり、その表面電位を常に接地位置と等電位に保つため、その体積抵抗率は107Ω・cm以下の低抵抗であることが望ましい。この二次転写ロール15の周面にはポリウレタンゴム製のクリーニングブレード18aが常時当接しており、転写ロール15に付着したトナーを除去している。
また、中間転写体11は、ポリイミド、ポリカーボネイト等の単層ベルトであり、例えば厚さ0.1mmに形成されている。
中間転写体11としてはベルト状のもの以外にドラム状のものを用いてもよい。
本実施形態では、乳化重合法により作成したイエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックのトナーを用いた。これらのトナー粒子はコールターカウンタ(コールター社製)で測定した体積平均粒径が3μm〜7μmの、粒度分布がほぼ同じのトナー粒子であることが好ましい。本実施形態における粒度分布指標(GSD)は1.23であった。
トナーの形状を表すトナー形状係数としては、光学顕微鏡(ミクロフォトFXA;ニコン社製)で得たトナーの拡大写真をイメージアナライザーLuzex3(NIRECO社製)により画像解析を行い、次式(2)により算出した値を用いた。
Figure 2006234877
このトナー形状係数は、トナーの投影面積とそれに外接する円の面積との比で表わされており、真球の場合に100となり、形状が球形から外れるにつれて増加する。トナー形状係数は、トナー粒子複数個に対して計算され、その平均値を代表値とする。
本実施形態では、トナー形状係数135以下のトナーを用いた。また、上記のトナーに、平均粒径10nm〜300nmのシリカおよびチタニア等の無機微粒子、0.2μm〜3μmの研磨剤、および3μm〜15μmの潤滑剤を適宜量外添し、平均粒径35μmのフェライトビーズからなるキャリアと混合して現像剤とした。
なお、トナーとして、本製造法により作成したトナー以外にも懸濁重合法、溶解懸濁法、乳化重合法、混練粉砕法等により形成されたものを使用しても差し支えない。
以上の様な構成の画像形成装置およびトナーを用いた場合の実施例を次に示す。
[実施例]
図2は、本実施形態のクリーニングブレードの概略構成図である。
図2(a)および(b)に示すように、このクリーニングブレード6は、図1に示したタンデムカラー複写機100に備えられた感光体ドラム1の、中間転写体11の被転写面にトナー像が転写された後の感光体ドラム1の表面1aに先端を接触させ感光体ドラム1の表面1aから垂直に立ち上がる垂線に対して感光体ドラム1循環移動方向Aの下流側に傾いた姿勢で配備され、感光体ドラム1の表面1aに存在する異物を除去するクリーニングブレードであって、相対的に感光体ドラム1側に位置する、先端の縁(エッジ)が感光体ドラム1の表面1aに押し付けられヤング率が9.8MPa以上であって厚さが0.2mm以上のゴム層6_1と、該ゴム層6_1の先端部分から後端部分にかけて相対的に感光体ドラム1とは反対側から接する、該ゴム層6_1のヤング率よりも大きなヤング率を有する板部材6_2と、クリーニングブレード全体を支持する支持部材6_3とを有し、該ゴム層6_1の、ヤング率をEu(MPa)にするとともに厚さをtu(mm)にし、該板部材6_2の、ヤング率をEp(MPa)にするとともに厚さをtp(mm)にした場合に、次の式(1)に示す関係が成立するものとして構成されている。
Ep×tp3>Eu×tu3 (1)
本実施例では、感光体ドラム1と当接する側のゴム層6_1はポリウレタンで形成され、ヤング率は13.7MPa、厚さは1mmに調整されている。ゴム層6_1を支持する板部材6_2はステンレス鋼(SUS304)で形成され、ヤング率は186,000MPa、厚さは0.1mmに調整されている。
板部材6_2は上記ステンレス鋼以外にも例えば炭素鋼、アルミニウム合金、銅合金などの金属を用いてもよい。また、金属以外の例えばPET、PC、POM、ABS等の樹脂やセラミックを用いてもよい。
図3は、本実施形態におけるゴム層のヤング率とクリーニング性の関係を示すグラフである。
図3には、ゴム層6_1(図2参照)のヤング率を種々変化させた場合のクリーニングブレードのクリーニング性を測定した結果を示す。クリーニング性の評価には、形状係数115の球形トナーを用い、クリーニングブレード6(図2参照)の感光体ドラム1への当接圧を2g/mmに設定した。評価の環境としては、10℃15%RHの低温低湿環境下とした。このテストにおいて、クリーニングブレード6に突入してくるトナー像は5g/m2〜6g/m2程度、帯電量としては−40μC/g程度であった。
テストとしてはA3未転写3枚分の記録紙を、感光体ドラム1と中間転写体11とのニップ部に突入させ、機械停止後のクリーニングブレード6よりも下流側の感光体ドラム1表面に付着したトナーの量、つまりトナークリーニング漏れを目視で評価した。
図3の縦軸に示したクリーニンググレードは、数値が小さい程クリーニング不良が少なく、クリーニング不良の発生が全くない場合をクリーニンググレード“0”とした。
上記の結果から、ゴム層のヤング率は高い方がよく、少なくとも10MPa程度以上であることが好ましい。
これは、感光体ドラム1と当接しているクリーニングブレード6のエッジの先端が感光体ドラム1の回動に従い感光体ドラム1の移動方向に巻き込まれるが、ゴム層6_1が低硬度(低ヤング率)である程巻き込まれ易く、また、トナー粒子もエッジ先端に侵入しやすくなり、クリーニング不良を生じてしまうものと考えられる。
図4は、本実施形態における板部材の効果を示すグラフである。
図4には、横軸としてクリーニングブレード6(図2参照)のゴム層6_1のヤング率をとり、縦軸にはクリーニング性をとり、クリーニングブレードのゴム層に接する板部材6_2がある場合と板部材6_2がない場合とについてのクリーニング性の比較結果を示した。
図4に示すように、板部材6_2がない場合のクリーニング性は、ゴム層6_1のヤング率が14MPa程度であっても十分なクリーニンググレードは得られないが、板部材6_2がある場合のクリーニング性は、ゴム層6_1のヤング率が10MPa程度以上であれば十分なクリーニンググレードが得られることがわかる。
これは、板部材6_2がある場合の方が感光体ドラム回動時のクリーニングブレード全体の撓みが小さく、ゴム層6_1のエッジ6a先端の巻込みが抑制されるためと考えられる。
図5は、本実施形態のクリーニングブレードの他の態様を示す図である。
図5には、ゴム層6_1の長さL1は、板部材6_2の長さL2よりも短く構成されたクリーニングブレードの態様が示されている。このように、ゴム層6_1の長さは板部材6_2の長さよりも短くても、また、図2に示したように同じ長さでもよく、要はゴム層6_1のエッジ6aの先端側まで板部材6_2があればよい。
一般的に、クリーニングブレードの静的な当接圧Nは次の近似式(3)により求められる。
N=(d×E×t3)/(4×L3) … (3)
ここで、dは食込み量(mm)、Eはヤング率(MPa)、tは厚さ(mm)、Lは自由長(mm)である。
仮に、ゴム層および板部材をそれぞれ単層で感光体ドラムに食い込ませた時の当接圧Nを比較すると、感光体ドラムへの食込み量、ゴム層または板部材の自由長が同じであれば、当接圧Nは(E×t3)に比例する。
図6および図7は、ゴム層および板部材のヤング率および厚さとクリーニングブレードの永久変形との関係を示す表である。
永久変形の程度は、高温高湿環境(45℃,95%RH)で感光体ドラムにクリーニングブレードを1.2mm食込ませた状態で72時間放置し、その前後のクリーニングブレードの変形量の測定値で評価した。
72時間放置前後で永久変形が発生しなかったものには○印、永久変形が若干発生したものには△印、大きな永久変形が発生したものには×印を付した。
次に、ゴム層の厚さとクリーニンググレードとの関係について調べた結果について説明する。
図8は、ゴム層の厚さとクリーニンググレードとの関係を示す表である。
図8に示すように、ゴム層の厚さを0mmから1mmまで増加させていくと、ゴム層の厚さが0.2mm以上になるとクリーニンググレードが向上していることがわかる。これは、ゴム層の厚さが0.2mm未満のときには、クリーニングブレードと感光体ドラムとの密着性が低下するためにクリーニンググレードが低下したものと考えられる。
図6、図7、および図8の結果から、ゴム層の(E×t3)が、板部材の(E×t3)よりも大きい時、すなわち、ヤング率が9.8MPa以上であって厚さが0.2mm以上のゴム層と、
前記ゴム層の先端部分から後端部分にかけて相対的に前記像担持体とは反対側から接する、該ゴム層のヤング率よりも大きなヤング率を有する板部材とを有し、前記ゴム層の、ヤング率をEu(MPa)にするとともに厚さをtu(mm)にし、前記板部材の、ヤング率をEp(MPa)にするとともに厚さをtp(mm)にした場合に、
Ep×tp3>Eu×tu3 (1)
なる関係が成立しない時に永久変形が発生していることがわかる。
これは、板部材のヤング率Epをゴム層のヤング率Euよりも大きくすることによりクリーニングブレード全体の撓み、すなわち永久変形を防止できること、また、板部材の厚さtpをゴム層の厚さtuよりも小さくすることによりクリーニングブレードと像担持体との良好な密着性を得ることができることを示している。
このことは、本発明のクリーニングブレードが板部材とゴム層との2層構造からなり、上記近似式(3)により求められる全体の当接圧Nのうち板部材が分担すべき当接圧(Ep×tp3)とゴム層が分担すべき当接圧(Eu×tu3)との間に、
Ep×tp3>Eu×tu3 (1)
なる関係が成立しない時にはゴム層の寄与が高くなり、その結果経時での永久変形が大きくなるものと考えられる。
また、ゴム層のヤング率を9.8MPa以上とすることによりブレードのエッジ先端の巻き込みによるクリーニング性低下を防止することができ、かつゴム層の厚さを0.2mm以上とすることによりクリーニングブレードと像担持体との良好な密着性が得られ良好なクリーニング性が得られるものと考えられる。
本発明を適応した中間転写方式のタンデムカラー複写機の概略構成図である。 本実施形態のクリーニングブレードの概略構成図である。 本実施形態におけるゴム層のヤング率とクリーニング性の関係を示すグラフである。 本実施形態における板部材の効果を示すグラフである。 本実施形態のクリーニングブレードの他の態様を示す図である。 ゴム層および板部材のヤング率および厚さとクリーニングブレードの永久変形との関係を示す表である。 ゴム層および板部材のヤング率および厚さとクリーニングブレードの永久変形との関係を示す表である。 ゴム層の厚さとクリーニンググレードとの関係を示す表である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム
1a 表面
2Y,2M,2C,2K 接触帯電ロール
4Y,4M,4C,4K 露光器
5Y,5M,5C,5K 現像器
6Y,6M,6C,6K クリーニングブレード
6_1 ゴム層
6_2 板部材
6_3 支持部材
6a エッジ
11 中間転写体
12Y,12M,12C,12K 一次転写ロール
14 発光・受光検知センサ
15 転写ロール
16 バックアップロール
17 中間転写体クリーナ
17a クリーニングブレード
18 転写ロールクリーナ
18a クリーニングブレード
19 電極ロール
21 定着器
22 フィードローラ
23 トレイ
100 タンデムカラー複写機

Claims (4)

  1. 所定方向に循環移動する表面にトナー像を担持する像担持体の該表面に担持されたトナー像を、所定の被転写面に転写し最終的に記録媒体上に定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置に備えられた該像担持体の、該被転写面にトナー像が転写された後の表面に先端を接触させ該表面から垂直に立ち上がる垂線に対して該像担持体循環移動方向上流側若しくは下流側に傾いた姿勢で配備され、該表面に存在する異物を除去するクリーニングブレードにおいて、
    相対的に前記像担持体側に位置する、先端の縁が前記像担持体表面に押し付けられヤング率が9.8MPa以上であって厚さが0.2mm以上のゴム層と、
    前記ゴム層の先端部分から後端部分にかけて相対的に前記像担持体とは反対側から接する、該ゴム層のヤング率よりも大きなヤング率を有する板部材とを有し、
    前記ゴム層の、ヤング率をEu(MPa)にするとともに厚さをtu(mm)にし、前記板部材の、ヤング率をEp(MPa)にするとともに厚さをtp(mm)にした場合に、
    Ep×tp3>Eu×tu3 (1)
    上記式(1)で表される関係が成立するものであることを特徴とするクリーニングブレード。
  2. 前記板部材が、金属および樹脂のうちのいずれか一方からなるものであることを特徴とする請求項1記載のクリーニングブレード。
  3. 前記ゴム層が、ウレタンゴムからなるものであることを特徴とする請求項1記載のクリーニングブレード。
  4. 所定方向に循環移動する表面にトナー像を担持する像担持体の該表面に担持されたトナー像を、所定の被転写面に転写し最終的に記録媒体上に定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    前記像担持体の、前記被転写面にトナー像が転写された後の表面に先端を接触させ該表面から垂直に立ち上がる垂線に対して該像担持体循環移動方向上流側若しくは下流側に傾いた姿勢で配備され、該表面に存在する異物を除去するクリーニングブレードを備え、
    前記クリーニングブレードが、
    相対的に前記像担持体側に位置する、先端の縁が前記像担持体表面に押し付けられヤング率が9.8MPa以上であって厚さが0.2mm以上のゴム層と、
    前記ゴム層の先端部分から後端部分にかけて相対的に前記像担持体とは反対側から接する、該ゴム層のヤング率よりも大きなヤング率を有する板部材とを有し、
    前記ゴム層の、ヤング率をEu(MPa)にするとともに厚さをtu(mm)にし、前記板部材の、ヤング率をEp(MPa)にするとともに厚さをtp(mm)にした場合、
    Ep×tp3>Eu×tu3 (1)
    上記式(1)で表される関係が成立するものであることを特徴とする画像形成装置。
JP2005045201A 2005-02-22 2005-02-22 クリーニングブレードおよび画像形成装置 Pending JP2006234877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005045201A JP2006234877A (ja) 2005-02-22 2005-02-22 クリーニングブレードおよび画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005045201A JP2006234877A (ja) 2005-02-22 2005-02-22 クリーニングブレードおよび画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006234877A true JP2006234877A (ja) 2006-09-07

Family

ID=37042639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005045201A Pending JP2006234877A (ja) 2005-02-22 2005-02-22 クリーニングブレードおよび画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006234877A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009053536A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Sharp Corp 画像形成装置
KR100895467B1 (ko) 2006-10-02 2009-05-06 스미토모 고무 고교 가부시키가이샤 화상 형성 장치용 클리닝 블레이드
JP2017107030A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 コニカミノルタ株式会社 クリーニング装置及び画像形成装置
JP2018189776A (ja) * 2017-05-01 2018-11-29 コニカミノルタ株式会社 当接装置およびこれを備えた画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08328438A (ja) * 1995-05-31 1996-12-13 Konica Corp クリーニング方法それを用いた画像形成装置及び装置ユニット
JPH09281865A (ja) * 1996-04-15 1997-10-31 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JPH11219082A (ja) * 1998-02-02 1999-08-10 Bridgestone Corp クリーニングブレード及びその製造方法
JP2000231314A (ja) * 1999-02-09 2000-08-22 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08328438A (ja) * 1995-05-31 1996-12-13 Konica Corp クリーニング方法それを用いた画像形成装置及び装置ユニット
JPH09281865A (ja) * 1996-04-15 1997-10-31 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JPH11219082A (ja) * 1998-02-02 1999-08-10 Bridgestone Corp クリーニングブレード及びその製造方法
JP2000231314A (ja) * 1999-02-09 2000-08-22 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100895467B1 (ko) 2006-10-02 2009-05-06 스미토모 고무 고교 가부시키가이샤 화상 형성 장치용 클리닝 블레이드
JP2009053536A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Sharp Corp 画像形成装置
JP2017107030A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 コニカミノルタ株式会社 クリーニング装置及び画像形成装置
JP2018189776A (ja) * 2017-05-01 2018-11-29 コニカミノルタ株式会社 当接装置およびこれを備えた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010134310A (ja) クリーニングブレード、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成方法
JP2017134437A (ja) 現像装置
JP3985607B2 (ja) 画像形成装置
JP2007047400A (ja) クリーニング装置およびこれを用いた画像形成装置
JP2006234877A (ja) クリーニングブレードおよび画像形成装置
JP4816752B2 (ja) 画像形成装置
JP2010281974A (ja) クリーニングブレード、画像形成装置およびプロセスカートリッジ
US6594461B2 (en) Charger and image formation apparatus using the charger
JP4314874B2 (ja) 画像形成装置
JP4433697B2 (ja) 画像形成装置、クリーニング装置およびクリーニングブレード
JP4586822B2 (ja) 画像形成装置
JP2006106667A (ja) 転写装置及び画像形成装置
JP2000242152A (ja) カラー画像形成装置
JP4211294B2 (ja) 画像形成装置
JP2006184796A (ja) ベルト搬送装置
JP7027098B2 (ja) 画像形成装置
JP2006030520A (ja) 画像形成装置
JP7242270B2 (ja) 画像形成装置
JP2004013033A (ja) 画像形成装置
JP4433692B2 (ja) 画像形成装置
JP2009150962A (ja) 画像形成装置
JP4032643B2 (ja) 画像形成装置
JP4453908B2 (ja) 画像形成装置
JP7034653B2 (ja) 画像形成装置
JP2002311766A (ja) クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080122

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100729

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100803

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20101130

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02