JP2009053536A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像濃度ムラの発生を有効に防止できると共にクリーニング不良等の画像不良を抑制した高品位な画像を得ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体3における残存トナーを除去するクリーニングブレード41と像担持体3との摩擦係数を低下させる潤滑剤を像担持体3に供給するように構成された画像形成装置Aにおいて、トナーの帯電量Qが−10μC/g〜−25μC/gであって、像担持体3表面の水に対する接触角の標準偏差σが「σ≦−0.1×Q+0.8」の関係を満足する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、一般的に、感光体等の像担持体の表面を帯電させ、その帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、該静電潜像をトナーにより可視化し、該可視化された像担持体上の可視像を、シートに静電的に転写し、定着させることにより、該シート上にトナー画像を形成するように構成されている。
このような従来の画像形成装置では、トナーによって可視化された可視像の一部は転写工程後も像担持体の表面に残存する。このため、画像形成装置には、この残存するトナーを除去(クリーニング)するために、例えば、クリーニング装置が設けられる。このクリーニング装置には、一般的には、像担持体に当接するように配置されたクリーニングブレードが備えられる。
このように、クリーニングブレードによって像担持体における残存トナーをクリーニングする画像形成装置の技術の分野においては、従来、トナー(例えば小粒子径トナー)のクリーニング性の確保、転写性の改善による画質向上、感光体膜減り抑制、トナーフィルミングの防止等のために、潤滑剤を像担持体表面に塗布供給することで、像担持体表面へのトナーの付着力を低減する技術が検討されてきた。
潤滑剤が塗布された像担持体は、潤滑剤が塗布されていない像担持体よりも、トナーの付着量が少なく、トナー画像(以下単に画像という)の濃度は低くなり易いため、潤滑剤の塗布状態によって画像に濃度差が発生する場合がある。この濃度差ができる問題を解決するために、例えば、下記特許文献1には、像担持体表面における純水の接触角を一定の範囲(95〜108°)となる表面状態に維持すると共に、クリーニング装置におけるゴムブレードの像担持体に対する押圧力を一定の範囲(147〜245mN/cm)に設定する技術が開示されている。
また、下記特許文献2には、感光体表面に表面自由エネルギー低下剤を付与し、該感光体表面の接触角のバラツキを平均値の±5°にしながら、現像及び転写を行う技術が開示されている。
特開2004−85800号公報 特開2004−4504号公報
しかしながら、前記特許文献1,2に開示された技術では、摩擦係数を低下させることで像担持体及びクリーニングブレードのライフを向上させることができるものの、像担持体表面の表面自由エネルギーのバラツキが大きく、像担持体へのトナー付着力にバラツキが生じ、ハーフトーン画像での濃度ムラ、ドット再現性での転写中抜けやバラツキ、クリーニング不良等による画像不良を招く。特に、200mm/s以上の高速プロセス速度で画像形成を行う場合には、かかる問題が顕著となる。
そこで、本発明は、画像濃度ムラの発生を有効に防止できると共にクリーニング不良等の画像不良を抑制した高品位な画像を得ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決するために検討を重ねた結果、次のことを見出し、本発明を完成した。即ち、トナーとして、像担持体への付着力のうち非静電的付着力よりも静電的付着力のウエイトを高めたトナー(帯電量の大きいトナー)を用いることにより、トナー付着力のバラツキを抑制することが可能となる。これにより、濃度ムラのない画像を提供することができる。このようにトナーの帯電量が大きくなると、該トナーは現像電界や転写電界に忠実に対応して現像や転写されるために高品位な画像を提供することができると共に、高い転写効率を得ることができる。しかしその反面、像担持体上へのトナー付着量は低下することになり、トナーによる隠蔽率の低下によって画像濃度の不足を招くことがある。また、像担持体上のトナーの帯電量を増大させることは、トナーと像担持体との静電的付着力が増大し、クリーニングブレードによる像担持体における残存トナーの良好なクリーニングが困難になり、クリーニング不良が発生するなど、高品位な画像を十分に提供することができないという問題点を含有する。
そこで、高品位な画像と画像濃度との確保のために、トナー帯電量Qが−15μC/g〜−25μC/gであって、像担持体表面の水に対する接触角の標準偏差σが「σ≦−0.1×Q+0.8」の関係を成立させることで、前述した問題点を解決することができることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づくものであり、前記課題を解決するために、表面が移動する像担持体における残存トナーを除去するクリーニングブレードと前記像担持体との摩擦係数を低下させる潤滑剤を前記像担持体に供給するように構成された画像形成装置において、前記トナーの帯電量Qが−10μC/g〜−25μC/gであって、前記像担持体表面の水に対する接触角の標準偏差σが「σ≦−0.1×Q+0.8」の関係を満足することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明に係る画像形成装置によれば、前記トナーの帯電量Qが−10μC/g〜−25μC/gであって、前記標準偏差σが「σ≦−0.1×Q+0.8」の関係を満足するので、画像濃度ムラの発生を有効に防止できると共にクリーニング不良等の画像不良を抑制した高品位な画像を得ることができる。
ここで、前記像担持体表面の水に対する接触角の標準偏差σは、超純水1μl(1マイクロリットル)に対する接触角を接触角計(DropMasterDM500:協和界面科学社製)を用い、温度25℃、湿度50%RHの環境下で、円筒状感光体のフロントから10mm間隔にて35箇所を測定して求めることができる。なお、前記像担持体表面の水接触角は、当該画像形成装置に配置される他の装置の影響を受け易いため、画像形成直後の接触角の値から変化する。従って、本発明にいう「接触角」は、画像形成による定常状態において略一定になったときの接触角をいい、前記像担持体表面の水接触角の標準偏差σとしては、画像形成によって定常状態になったときの値を用いる。
ところで、前記像担持体上に供給される潤滑剤の量は、前記像担持体の表面移動速度から算出されるA4サイズ1枚あたり10μg未満であると、該潤滑剤の効果が発現し難い。さらに、前記像担持体の表面移動方向に直交する方向において潤滑剤が良好に供給されている領域と良好に供給されていない領域との不均一が生じ易く、前記標準偏差σが大きくなり易い。従って、前記クリーニングブレードのスティック・スリップ動作に大きく影響を与え、該クリーニングブレードのめくれ或いはバウンディングの発生、或いはクリーニング不良及び画像濃度ムラの発生を招く。一方、前記像担持体上に供給される潤滑剤の量が、前記像担持体の表面移動速度から算出されるA4サイズ1枚あたり60μgを超えると、それだけ多くの潤滑剤を確保するためのスペースがとられ、省スペース化への問題が懸念される。
従って、本発明に係る画像形成装置においては、前記像担持体上に供給される潤滑剤の量が、前記像担持体の表面移動速度から算出されるA4サイズ1枚あたり10μg〜60μgであることが好ましい。
本発明に係る画像形成装置において、前記像担持体表面の水に対する接触角の標準偏差σが3°以下の範囲にあることが好ましい。このように、前記標準偏差σを3°以下にすることで、トナーの付着力のバラツキを抑えることができると共に、トナーの付着量を均一にすることができ、これにより、均一な濃度のハーフトーン画像を得ることができる。また、ドット中抜けなどの転写不良を抑制した高品位な画像を提供でき、クリーニング不良等の画像不良をさらに抑制することができる。また、前記標準偏差σが3°以下である場合、トナー帯電量が大きくなり、−25μC/gよりも小さい値になると、画像濃度が不足する上、クリーニング性も低下する。
近年、高速な画像形成プロセスでの高画質化の要請に伴って、トナーの小粒子径化が進められている。トナー体積平均粒子径は、小さい方が細線再現性を向上させることができるため、7μm以下が好ましい。しかし、トナーの体積平均粒子径は小さくなり過ぎると、クリーニング性が低下するため、3μm以上が好ましい。従って、本発明に係る画像形成装置においては、前記トナーは、体積平均粒子径が3μm〜7μmの範囲にあることが好ましい。
ここで、体積平均粒子径が3μm未満のトナーの場合、−10μC/g未満の低帯電性トナーが生じ易く、そうすると、地肌汚れが生じて画像品質の低下を招く。
なお、トナーの体積平均粒子径は、コールターカウンターマルチサイザー(コールター社製)を用いて、測定すべきトナー粒子径に対応させて測定用穴の大きさが50μmのアパーチャーを選択して用い、50,000個の粒子に対する粒子径の平均を測定することにより求めることができる。
本発明に係る画像形成装置において、前記像担持体は、回転駆動されるドラム形状の感光体ドラムであり、前記感光体ドラムの周速度が200mm/秒以上である態様を例示できる。
以上説明したように、本発明によると、画像濃度ムラの発生を有効に防止できると共にクリーニング不良等の画像不良を抑制した高品位な画像を得ることができる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置を概略的に示す断面図である。図1に示す画像形成装置Aは、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成プロセスによって、外部から伝達された画像データに基づいて、多色又は単色の画像を記録用紙等のシートに形成するものである。
この画像形成装置Aは、像担持体3(3a,3b,3c,3d)と、帯電装置5(5a,5b,5c,5d)と、露光装置1と、現像装置2(2a,2b,2c,2d)と、中間転写体7と、1次転写装置6(6a,6b,6c,6d)と、2次転写装置11と、定着装置12と、クリーニング装置4(4a,4b,4c,4d)と、除電装置(図示省略)とを備えている。
なお、画像形成装置Aにおいて扱うことができる画像データは、単色の画像に応じたものに加えて、ブラック(K)及びカラー画像を色分解して得られる減法混色の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色の各色相に応じたものを含む。従って、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、像担持体3(3a,3b,3c,3d)、クリーニング装置4(4a,4b,4c,4d)、帯電装置5(5a,5b,5c,5d)、1次転写装置6(6a,6b,6c,6d)は、各色に応じた4種類の画像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられている。
ここで、末尾符号a,b,c,dは、それぞれ、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)に対応している。
即ち、画像形成装置Aには、現像装置2a、像担持体3a、帯電装置5a、クリーニング装置4a及び1次転写装置6aを備えたブラック(K)用画像形成部と、現像装置2b、像担持体3b、帯電装置5b、クリーニング装置4b及び1次転写装置6bを備えたシアン(C)用画像形成部と、現像装置2c、像担持体3c、帯電装置5c、クリーニング装置4c及び1次転写装置6cを備えたマゼンタ(M)用画像形成部と、現像装置2d、像担持体3d、帯電装置5d、クリーニング装置4d及び1次転写装置6dを備えたイエロー(Y)用画像形成部とが設けられている。各画像形成部は、ここでは、中間転写体7の表面移動方向(副走査方向)に一列に配列されている。以下、これらの各部材の末尾符号については省略して説明する。
図2は、図1に示す画像形成装置Aにおけるブラック(K)用画像形成部の概略構成を示す断面図である。なお、各画像形成部は、何れも実質的に同一の構成をしている。従って、図2に示す構成において、ブラック(K)用画像形成部に代表させて示し、他の画像形成部については図示を省略している。後述する図3についても同様である。
像担持体3は、ここではドラム状の感光体(感光体ドラム)とされている。帯電装置5は、像担持体3の表面を帯電させるためのものであり、ここでは接触方式の帯電ローラとされている。露光装置1は、像担持体3上に静電潜像を形成するためのものであり、ここでは露光ユニットとされている。現像装置2は、像担持体3上に形成された静電潜像をトナーによって可視化するためのものであり、ここでは現像ユニットとされている。
中間転写体7は、現像装置2によって可視化された像担持体3上の可視像(トナー像)を一旦転写するためのものであり、ここではベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)とされている。1次転写装置6は、像担持体3上に形成されたトナー像を一旦中間転写体7に転写するためのものであり、ここでは1次転写ローラとされている。
2次転写装置11は、中間転写体7上に形成されたトナー像をシートに転写するためのものであり、ここでは2次転写ローラとされている。定着装置12は、シート上の転写画像を該シートに定着するためのものであり、ここでは定着ユニットとされている。
クリーニング装置4は、1次転写装置6によって転写されずに像担持体3の表面に残った残存トナーを除去するためのものであり、ここではクリーナーユニットとされている。本実施の形態では、クリーニング装置4は、像担持体3の表面に残存する残存トナーを除去するクリーニング機構と、該像担持体3の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布機構とを備えている。前記除電装置は、像担持体3の表面に残った残留電荷を除電するためのものである。
また、画像形成装置Aは、中間転写体用クリーニング装置9を備えている。中間転写体用クリーニング装置9は、2次転写装置11によって転写されずに中間転写体7表面に残った残存トナーを除去するためのものであり、ここでは転写ベルトクリーニングユニットとされている。
なお、画像形成装置Aは、中間転写体7及び2次転写装置11を取り除いたものとしてもよい。この場合、1次転写装置6は、像担持体3上のトナーをシートに転写する転写装置とされ得る。
また、感光体はベルト状のものとされてもよい。中間転写体7はドラム状のものとされていてもよい。帯電装置5としては、例えば、接触帯電方式のものの他、スコロトロン型等の非接触帯電方式のものを用いることができる。
本実施の形態においては、各像担持体3は、中間転写体7を介してそれぞれの1次転写装置6に押圧されている。各像担持体3は、表面が所定方向(図中矢印X方向)に移動するようになっている。また、中間転写体7は、表面が像担持体3の表面移動方向Xと同じ方向(図中矢印B方向)に移動するようになっている。これにより、中間転写体7と同一の周速度で、各像担持体3が該中間転写体7と共に回転駆動されると共に、各1次転写装置6が該中間転写体7に対して追従回転するようになっている。
各帯電装置5は、各像担持体3の表面を所定の電位に均等に帯電させるための帯電器である。各帯電装置5に代えて、帯電ブラシを用いた接触方式の帯電器を用いることができ、又は帯電ワイヤを用いた非接触方式の帯電器を用いることもできる。
露光装置1は、レーザスキャニングユニット(LSU)とされており、各像担持体3へのそれぞれのレーザー光を出射するレーザー照射部1a、及び各レーザー光をそれぞれの像担持体3に導く複数の反射ミラー1bを備えている。この露光装置1は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像データによってレーザー光を変調しつつ、帯電されたそれぞれの像担持体3表面に照射して露光することにより、それぞれの画像データに応じた静電潜像を形成するようになっている。なお、露光装置1としては、ELやLED等の発光素子をアレイ状に並べた書き込みヘッドを用いてもよい。
各現像装置2は、それぞれの像担持体3上に形成された静電潜像をトナー(黒(K)トナー、シアン(C)トナー、マゼンタ(M)トナー、イエロー(Y)トナー)により顕像化するものである。具体的には、各現像装置2は、現像剤を担持する現像剤潜像体(ここでは現像ローラ)24を有している。現像剤潜像体24は、トナーが像担持体3へ移行し得る現像領域へ現像剤を搬送するように構成されている。各現像装置2は、本実施の形態では、トナーと磁性体キャリアとを含む2成分現像剤を用いて、露光装置1にて像担持体3表面に形成された静電潜像を該トナーにて反転現像してトナー像(可視像)を形成するものとされている。
各現像装置2の現像剤槽21内には、各画像形成部の画像形成に応じて、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の2成分現像剤が収容される。この現像剤は、像担持体3に帯電される表面電位と同極性に帯電されるトナーを含んでいる。なお、像担持体3に帯電される表面電位の極性及び使用するトナーの帯電極性は、ここでは、何れもマイナスとされている。各現像装置2は、現像剤槽21内で2成分現像剤を混合攪拌して、トナー及び磁性体キャリアを摩擦帯電させることで、各像担持体3表面の静電潜像にそれぞれの色の帯電トナーを付着吸着させ、各像担持体3表面にそれぞれの色のトナー像を形成するようになっている。各現像装置2には、トナー補給装置22が設けられている。各トナー補給装置22は、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のトナーを収容したトナー容器23が装着され、これらのトナー容器23から各現像装置2の現像剤槽21へとそれぞれの色のトナーを補給するようになっている。なお、現像装置2に収容される現像剤は、ここでは2成分のものであるが、1成分のものであってもよい。
画像形成装置Aにおいて、図1に示すように、前記した中間転写体7、各1次転写装置6及び2次転写装置11に加えて、転写ベルト駆動ローラ71と、転写ベルト従動ローラ72と、転写ベルトテンションローラ73とを含む転写搬送ベルトユニット8が構成されている。転写搬送ベルトユニット8は、各像担持体3の上方に配置されており、中間転写体7を、転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルト従動ローラ72及び各1次転写装置6に掛け渡して矢印B方向に回転移動可能に支持している。そして、転写搬送ベルトユニット8は、中間転写体7を転写ベルトテンションローラ73にて張設した状態で、該中間転写体7を介して、各1次転写装置6を各像担持体3に押し付けると共に、2次転写装置11を転写ベルト駆動ローラ71に押し付けるようになっている。
像担持体3から中間転写体7へのトナー像の転写は、中間転写体7の像担持体3とは反対側に接触している各1次転写装置6によって行われる。各1次転写装置6は、像担持体3のトナー像を、中間転写体7上に転写するための転写バイアスを与えるものである。即ち、各1次転写装置6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(ここでは−極性)とは逆極性(ここでは+極性)の高電圧)が印加される。
各1次転写装置6は、それぞれの電界を、中間転写体7を介して各像担持体3表面のトナーに作用させ、各像担持体3表面のトナーを中間転写体7へと引き付けて転写するようになっている。これにより、画像形成装置Aは、各色のトナー像を中間転写体7に順次転写して重ね合わせることができるようになっている。
各1次転写装置6と各像担持体3との間のそれぞれのニップ域をより安定的に形成するために、各1次転写装置6及び各像担持体3のうちの一方を硬質材料で形成し、他方を弾性材料で形成することが好ましい。例えば、転写ローラは、直径8mm〜10mmの金属(例えばステンレス鋼)の軸をベースとすることができ、その表面は、導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等の材料)により覆われているローラとすることができる。この導電性の弾性材により、中間転写体7に対して均一に高電圧を印加することができる。なお、本実施の形態では、転写電極として転写ローラを使用しているが、それ以外にブラシなども用いることができる。
中間転写体7は、それぞれの像担持体3に形成された各色のトナー像を中間転写体7上に順次的に重ねて転写することによって、カラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。中間転写体7は、ここでは、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成された中間転写ベルトとされている。中間転写ベルトは、例えば合成樹脂フィルムにより形成することができる。
こうして中間転写体7に転写され重ね合わされた各色のトナー像は、該中間転写体7の回転移動に伴い、転写ベルト駆動ローラ71と2次転写装置11間のニップ域へと搬送される。そして、レジストローラ14により中間転写体7上の各色のトナー像と同期をとって搬送されてきたシートと、各色のトナー像とが重ね合わせられ、2次転写装置11にてシートに各色のトナー像が転写される。
2次転写装置11は、中間転写体7を介して、転写ベルト駆動ローラ71に対して接離する方向に移動可能に支持されており、転写ベルト駆動ローラ71に向けて付勢されている。これにより、2次転写装置11は、転写ベルト駆動ローラ71との間に中間転写体7を挟み込んで、ニップ域を形成するようになっている。転写ベルト駆動ローラ71は、2次転写装置11のバックアップローラとしての役目を果たしつつ、各1次転写装置6と各像担持体3との間のそれぞれのニップ域を下流側にして回転駆動され、中間転写体7を引っ張って矢印方向Bに回転移動させ、これにより、各ニップ域を安定的に維持できるようになっている。
クリーニング装置4は、クリーニングブレードを用いて、現像、画像転写後における像担持体3の表面に残留したトナーを掻き取り、除去、回収するものである。また、クリーニング装置4は、該クリーニング装置4内に配置された固形潤滑剤を用いて、像担持体3の表面へ潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を兼ねている。なお、クリーニング装置4については、のちほど詳述する。
また、中間転写体用クリーニング装置9は、中間転写体7表面に摺接するクリーニングブレードを備え、中間転写体7表面に残留したトナーを除去して、次回に形成される画像のカブリや混色等を防止するようになっている。
定着装置12は、ヒートローラ31及び加圧ローラ32を具備している。ヒートローラ31及び加圧ローラ32は、シートを挟んで回転し、これにより、シート上の各色のトナーを加熱溶融して混合し、各色のトナー像をシート上にカラー画像として定着するものである。ヒートローラ31は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部によって所定の定着温度となるようになっている。ヒートローラ31は、加圧ローラ32と共にシートを熱圧着するようになっている。
画像形成装置Aは、給紙トレイ10、手差し給紙トレイ20、用紙搬送路S及び排紙トレイ15をさらに備えている。
給紙トレイ10及び手差し給紙トレイ20は、画像形成に使用するシートを蓄積しておくためのトレイであり、ここでは、露光装置1の下方に設けられている。また、排紙トレイ15は、ここでは、転写搬送ベルトユニット8の上方に設けられており、排出されたシートを載置するためのトレイとされている。
用紙搬送路Sは、給紙トレイ10及び手差し給紙トレイ20のシートを転写搬送ユニット8や定着装置12を経由させて排紙トレイ15に送るためのものである。給紙トレイ10及び手差し給紙トレイ20から排紙トレイ15までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ16(16−1,16−2)、レジストローラ14、定着装置12、シートを搬送する搬送ローラ25(25−1〜25−8)が配設されている。
搬送ローラ25は、シートの搬送を促進、補助するものであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16−1,16−2は、トレイ10,20からのシートを1枚ずつ用紙搬送路Sに供給する呼び込みローラであり、トレイ10,20の端部に配設されている。
レジストローラ14は、搬送されるシートを一旦保持するものである。レジストローラ14は、中間転写体7上のトナー像をシートに良好に多重転写できるように、中間転写体7の回転にあわせて、シートをタイミングよく搬送する機能を有する。即ち、レジストローラ14は、図示しないレジスト前検知スイッチの出力した検知信号に基づいて、中間転写体7上の画像形成範囲の先端をシートにおける画像形成範囲の先端に合わせるように、シートを搬送するようになっている。
トナー像の定着後のシートは、搬送ローラ25−2,25−3によって搬送され、トナー像を下側に向けた状態で、排紙トレイ15上に排出される。なお、ブラック用画像ステーションだけを用いて、モノクロ画像を形成し、モノクロ画像を中間転写体7に転写することも可能である。このモノクロ画像も、カラー画像と同様に、中間転写体7からシートに転写し、該シート上に定着し、該モノクロ画像が形成されたシートを排紙トレイ15に排出することができる。
また、シートの表面だけではなく、両面の画像形成を行う場合は、シートの表面に形成された画像を定着装置12により定着した後に、シートを搬送ローラ25−3により搬送する途中で、搬送ローラ25−3を停止させてから逆回転させ、シートを反転経路S1に通して、シートの表裏を反転させてから、シートをレジストローラ14へと導き、シートの表面と同様に、シートの裏面に画像を記録して定着し、シートを排紙トレイ15に排出することができる。
一方、トナー像をシートに転写した後の像担持体3は、クリーニング装置4によって表面に残留するトナーが除去されるとともに、図示しない除電装置により表面上に残留する電荷が除去されるとともに、再び帯電装置5により帯電されることとなる。
次に、図3を参照しながら、クリーニング装置4について詳しく説明する。図3は、図1に示す画像形成装置Aにおけるクリーニング装置4及び像担持体3を中心に示す断面図である。
クリーニング装置4には、クリーニングブレード41、回転ブラシ(ここではブラシローラ)42、廃トナー回収部材(ここでは廃トナー回収スクリュー)45、及びフリッカー46が配設されており、これらの部材が装置ケース(ここではユニットケース)48により覆われている。
クリーニングブレード41及び回転ブラシ42は、転写後に像担持体3の表面に残留するトナーをクリーニングするようになっている。詳しくは、クリーニングブレード41は、像担持体3の軸線方向を長手方向とする長尺状のゴム部材によって形成されている。クリーニングブレード41は、図示しない支持部材に貼着して、幅方向の一方の長辺側が装置ケース48に設けられた開口部における像担持体3の表面移動方向X下流側に取り付けられ、他方の長辺側のエッジ(角部)が像担持体3の表面に接触するよう配置されている。
クリーニングブレード41は、トナー像のシートへの転写後に像担持体3の表面上に残る転写残トナーを像担持体3との当接部位で堰き止めて、スティック・スリップ動作を行いながら掻き落として除去するようになっている。
ここで、スティック・スリップ動作とは、クリーニングブレード41における像担持体3の表面との接触部分(エッジ部)が、該表面の移動につられて像担持体3の表面移動方向Xに移動する動作と、該クリーニングブレード41自身の弾性力により元の位置に戻ろうとする動作とを繰り返す動きのことであり、該クリーニングブレード41のエッジ部が、該像担持体3の表面を摺動する動作をいう。
クリーニングブレード41の材質としては、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム等のエラストマーを例示できる。特に、ウレタンゴムを含むウレタンエラストマーを用いることが、耐摩耗性、耐オゾン性、耐汚染性から好ましい。
クリーニングブレード41は、次のように製造することができる。即ち、ポリイソシアネートとポリオールと硬化剤とを容器内で混合攪拌調製する。これを準備された成形型に注入し、所望の温度にて硬化反応を行い、次いで脱型して、ウレタンゴム組成物を得る。このウレタンゴム組成物をカッターにてブレード状に切断して、端部を加工することで、ブレード状の成形品を製造することができる。
また、このクリーニングブレード41としては、硬度(JIS−A)が65度〜85度の範囲のものを用いることが好ましい。前記硬度が65度未満ではクリーニングブレード41の変形が大きくトナー等のクリーニングが困難になる。一方、前記硬度が85度を超えるとクリーニングブレード41の先端部に割れが発生することがある。クリーニングブレード41の厚さは、0.8mm〜3.0mmの範囲にあることが好ましい。また、クリーニングブレード41の突き出し量(支持されてないブレード部分の幅方向の距離)は、3mm〜15mmの範囲にあることが好ましい。
さらに、クリーニングブレード41の像担持体3への当接圧(線圧)は、0.0098N/mm〜0.0588N/mm(1.0gf/mm〜6.0gf/mm)の範囲にあることが好ましい。
前記当接圧が0.0098N/mm(1.0gf/mm)未満では、体積平均粒子径が2μm未満のトナーのクリーニングが困難であり、前記当接圧が0.0588N/mm(6.0gf/mm)を超えると、クリーニングブレード41の先端部がめくれたり、バウンディングが生じたりし易くなり、ビビリ振動の発生などによるクリーニング不良が生じ易くなって、クリーニング性の低下を招く。
クリーニングブレード41の像担持体3への当接角としては、好ましくは、当接位置の接線に対して5度〜30度の範囲を例示でき、より好ましくは、当接位置の接線に対して5度〜25度の範囲を例示できる。前記当接角度が当接位置の接線に対して5度未満ではトナーのすり抜けによるクリーニング不良が発生し易い。一方、前記当接角度が当接位置の接線に対して25度を超えるとクリーニング時にブレードめくれが生じることがある。クリーニングブレード41の像担持体3への食い込み量は、0.1mm〜2.0mmの範囲にあることが好ましい。前記食い込み量が0.1mm未満では、クリーニングブレード41と像担持体3との接触する面積が小さく、トナーを塞き止め難くなり、トナーのすり抜けによるクリーニング不良を招く。前記食い込み量が2.0mmを超えると像担持体3との摩擦力が大きくなり、ブレードめくれやバウンディングが生じ易くなる。また、ブレードの振動による鳴き、ビビリ振動の発生等のクリーニング不良を招く。
像担持体3上に潤滑剤を供給する手段としては、多機能化による省スペースという利点から、クリーニング装置4の内部でクリーニング機能を有する回転ブラシ42にて行うことが望ましい。従来から回転ブラシのクリーニング性を上げるため、像担持体と同方向回転又は逆方向(従動方向)回転で、高周速比で回転することでトナーを除去してきた。しかし、潤滑剤を像担持体上に供給することでトナーのクリーニング性は向上するため、回転ブラシを高速回転しなくてもよい。また、高速回転及び同方向回転することでトナー飛散が大きくなり、機内汚染がひどくなる問題がある。従って、本実施の形態の画像形成装置Aでは、回転ブラシ42は、像担持体3と逆回転(従動方向(図中矢印Y方向)に回転)し、低周速比で回転することでトナー飛散を抑制したクリーンな構成となっている。
即ち、固形潤滑剤43は、回転ブラシ42によって像担持体3の表面に塗布されるものであり、像担持体3の軸線方向の長さと略同じ長さ(幅)を長手方向に有した直方体の形状となっている。この固形潤滑剤43は、潤滑剤保持部材(図示省略)によって保持されており、摩滅して残量が少なくなった場合は交換可能になっている。
固形潤滑剤43としては、例えば、脂肪酸金属塩を挙げることができ、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコン酸、モンタン酸、メリシン酸などを挙げることができる。また、それらの金属塩としては、例えば、アルミニウム、マンガン、コバルト、カルシウム、銅、鉄、マグネシウム、亜鉛、ニッケル、ストロンチウムなどを挙げることができる。なかでもステアリン酸金属塩として、例えば、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛などを挙げることができる。特に、璧開性と表面自由エネルギー低下効果の大きいステアリン酸亜鉛を用いることが好ましい。
潤滑剤保持部材は、固形潤滑剤よりも一回り大きい構成とされ、直方体形状の固形潤滑剤43を図示しない両面テープで潤滑剤保持部材に接着して固定したり、固形潤滑剤43を潤滑剤保持部材に嵌め込んで固定したりすることができるようになっている。また、潤滑剤保持部材は、固形潤滑剤43を固定的に設置するのではなく、固形潤滑剤43をその自重によって回転ブラシ42に当接させてもよい。また、固形潤滑剤43の消費に従ってその削り量が減少することのないように、潤滑剤保持部材の両端が回転ブラシ42に対する接離方向に移動可能に装置ケース48に支持され、固形潤滑剤43の消費と共に回転ブラシ42への接離方向に(例えば、固形潤滑剤43を回転ブラシ42に向けて押圧付勢する付勢部材44によって)移動するように構成されていてもよい。
この画像形成装置Aに用いられるトナーの帯電量は、−10μC/g〜−25μC/gの範囲にある。トナー帯電量が−10μC/g未満と低い場合に、例えば、高画像面積率の画像形成が続いたときには、像担持体3上の潤滑剤は、残留トナーと共に像担持体3上から剥ぎ取られて、クリーニング装置4に回収される為、像担持体3への潤滑剤の塗布量が減少する。即ち、残留トナーの量は、画像面積率に応じて種々異なるので、残留トナーと共に像担持体3から剥ぎ取られる潤滑剤の量にバラツキが発生して、像担持体3上の潤滑剤の量及び分布の変動が生じ、トナー付着力にバラツキが生じる。このため、トナー像は濃度差のある画像になってしまう。また、高転写率や地肌汚れのない高品位の画像が得られ難い。
一方、トナー帯電量が−25μC/gを超えると、像担持体3表面における潤滑剤の塗布量の変動に対してもその影響は少なくなるが、像担持体3へのトナー現像量が低下して所望の画像濃度が得られ難い。この場合、従来公知の手法によって形成された基準濃度パッチに基づき表面電位センサ30や光学(画像濃度)センサ40(図2参照)を用いてプロセス制御したとしても、以下のような不都合を招く。即ち、帯電装置5により帯電された像担持体3上に、露光装置1により投影して基準濃度パッチの潜像を作成し、これを現像装置2により可視化する。そして、像担持体3近傍に配置した画像濃度センサ40によって、その画像濃度を検出する。こうして検出した画像濃度に応じて電子写真プロセスの帯電、露光、現像条件の入力パラメータを変更し、高濃度画像部の濃度低下を防止し、背景画像部の濃度が高くならないように制御する。しかし、このようにプロセス制御して所望量の高帯電トナーを現像したとしても、小粒子径トナーであるため、像担持体3との静電気力が強くなって、転写残トナーを像担持体3から除去しづらくなり、クリーニング不良を招く。
トナーとしては、通常に用いられる静電潜像現像用トナー(即ち、顔料及びバインダー樹脂から構成されるトナー)を例示できる。顔料及びバインダー樹脂の他に、例えば、帯電制御剤、オフセット防止剤などの成分を必要に応じて配合したものを用いることができる。トナーの帯電制御は、色材、バインダー樹脂自体で行ってもよいが、必要に応じて、色再現性に問題がない帯電制御剤を併用することが望ましい。
負帯電の帯電制御剤としては、例えば、バラチン染料、オラゾール染料等の金属錯塩染料、ホウ素錯体、ケイ素錯体、アルキルサリチル酸金属塩等を挙げることができる。
本実施の形態では、顔料及びバインダー樹脂に、帯電制御剤、オフセット防止剤などの材料を0.5重量(wt)%〜10重量(wt)%の範囲で加えることにより、所望の帯電量にコントロールすることができる。帯電制御剤は、バインダー樹脂中に添加混合してもよく、或いは、母トナー粒子表面に付着させた形で用いてもよい。また、オフセット防止剤としては、例えば、ワックス類を内添して使用することもできる。このワックス類として、例えば、低分子量ポリプロピレン、ポリエチレン、或いは酸化型のポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系ワックスなどを挙げることができる。この他、キャンデリラワックス、カリナウバワックス、ライスワックス、ホホバ油ワックス、モンタンワックスなどを単独或いは2種以上混合して使用することもできる。ワックスの含有量は3wt%〜6wt%であることが望ましい。前記含有量が3wt%未満であると離型剤効果が十分でなく、定着ローラへ紙が巻きつき易い。一方、前記含有量が6wt%を超えると、母トナー表面に存在するワックス量が多くなり、凝集性を示して流動性が悪化したり、フィルミングを生じたりするばかりか、カラートナーにおいては、色再現性や光沢性を著しく低下させることになる。また、高速画像形成プロセスでのトナー攪拌時の発熱、環境変動などに対して、耐久性、安定性及び保存性の問題が懸念される。
本実施の形態においては、帯電量のコントロールだけでなく、紛体流動性及び紛体付着性などの紛体特性を良好にし、転写性及び帯電性の低下を防止して環境依存性を緩和するために、トナーに外添剤が添加される。外添剤としては、30nm以上200nm以下の一次粒子径を有する微粒子と、5nm以上30nm未満の一次粒子径を有する超微粒子とを含有することが望ましい。前記微粒子としては、例えば、疎水化された酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化タングステン、酸化鉄等の金属酸化物、窒化チタン等の窒化物、チタン化合物からなる微粒子を挙げることができ、疎水化された酸化ケイ素からなる微粒子であることが望ましい。
また、前記超微粒子としては、例えば、疎水化された疎水性のチタン化合物、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化タングステン、酸化鉄等の金属酸化物、窒化チタン等の窒化物からなる微粒子を挙げることができ、チタン化合物微粒子であることが望ましい。
外添剤の添加量は、母トナー100重量部に対して、好ましくは0.05重量部〜10重量部を例示でき、より好ましくは0.1重量部〜8重量部を例示できる。外添剤の添加量が全体として多すぎると、遊離の外添剤が発生し、像担持体やキャリア表面が外添剤で汚染され易くなる。また、前記微粒子と前記超微粒子とが併用されなければ、外添剤添加効果が期待できない。さらに、前記微粒子の量が多すぎると紛体流動性向上効果が期待できず、前記超微粒子の量が多すぎると紛体付着性向上効果が期待できない。また、トナーに前記無機微粒子を添加する方法としては、例えば、ヘンシェルミキサーに無機微粒子と母トナーとを入れ、混合するという従来公知の方法を採用することができる。
このトナーは、2成分現像剤として用いることができる。この場合、磁性キャリアと混合して用いればよく、現像剤中のキャリアとトナーの含有比は、キャリア100重量部に対してトナー1重量部〜10重量部が好ましい。磁性キャリアとしては、粒子径20μm〜200μm程度の鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリアなどの従来から公知のものを使用できる。
ここで、トナーの帯電量と、像担持体3表面の水に対する接触角の標準偏差との関係について考察すると、画像濃度ムラを防止するためにトナーの帯電量を大きくした場合、現像電界や転写電界に忠実に対応して現像や転写されるために高品位な画像が得られ、さらに高転写効率が得られる。しかしその反面、像担持体3上へのトナーの付着量が低下し、画像濃度不足の発生を招くと共に、像担持体3上の転写残トナーは像担持体3との静電気力が強くなって、転写残トナーを像担持体3から除去しづらくなり、クリーニング不良の発生を招く。また、像担持体3の接触角の標準偏差が小さくなると、トナーの付着力のバラツキが小さくなり、トナー現像量及びドット再現性などのバラツキが抑制される。しかしその反面、像担持体3上への潤滑剤の塗布機構の複雑化・大型化及びプロセス制御時間が長時間化してしまう。
そこで、濃度ムラ及び地肌汚れを抑制した高品位な画像を提供すると共に、高転写率とクリーニング性とを向上させるために、トナーの帯電量Qが−10μC/g〜−25μC/gであって、トナーの帯電量Qと像担持体3表面の水に対する接触角の標準偏差σとの間には、「σ≦−0.1×Q+0.8」の関係を成立させることで、前述の問題点を解決することができる。即ち、トナーの帯電量と潤滑剤塗布状態を制御して、トナー付着量差を抑制すると共にトナー帯電量を制御することで、潤滑剤の塗布機構を大型化することなく、画像濃度ムラを防止すると共に画像濃度を確保し、クリーニング不良を抑制した高品位な画像を提供することができる。これにより、クリーニング装置4として、省スペースの潤滑剤塗布兼クリーニング機構を備えたものとすることができる。
この画像形成装置Aにおける回転ブラシ42は、像担持体3と略同じ長さ(幅)を有する筒型形状の回転ブラシローラとされており、像担持体3の表面にブラシの毛の先端部が当たるように、像担持体3と互いの軸が平行になるように配置されている。そして、回転ブラシ42は、像担持体3の回転方向と逆方向に回転駆動され、これにより、当接部において両者は互いに同じ向きに摺動するようになっている。
回転ブラシ42は、ここでは、電極を兼ねる金属製の芯金に、ブラシの長さ2.0mm〜5.0mm、太さ6.666デシテックス〜33.33デシテックス(6デニール〜30デニール)の導電性又は半導電性の樹脂繊維を2,325(本/cm2)〜155,000(本/cm2)(15,000(本/inch2)〜1,000,000(本/inch2))となるようにパイル地にしたテープをスパイラル状に巻きつけることで得られたブラシローラとされている。
ブラシの樹脂繊維としては、ナイロン樹脂を例示でき、その他に、例えば、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂等を挙げることができる。耐久性、効果の持続性、環境変動の点からポリエステル樹脂性製のものを用いることが好ましい。また、ブラシには、電気抵抗調整のために、カーボンブラック、銅又はアルミニウム等の金属粉末を添加してもよい。ブラシの植毛形態は、代表的には直毛状の形態とループ状の形態とがあり、いずれも使用可能である。
像担持体3の回転ブラシ42との当接部位は、1次転写装置6の転写部位よりも像担持体3の回転方向X下流側となっており、トナー像を転写した後の像担持体3の表面と回転ブラシ42とが当接するようになっている。回転ブラシ42は、像担持体3との当接部位よりも回転ブラシ42の回転方向Y上流側に配された固形潤滑剤43を掻き取るとともに、掻き取った潤滑剤を像担持体3の表面に塗布するようになっている。像担持体3に塗布された潤滑剤は、クリーニングブレード41により押圧されてクリーニングブレード41と像担持体3表面とに一様な皮膜を形成する。摩擦接触するクリーニングブレード41と像担持体3表面との双方に潤滑剤の膜を形成することで、摩耗係数を低下させ、これにより、クリーニングブレード41と像担持体3表面との当接部を滑らかにすることができる。像担持体3へ塗布する潤滑剤の量によりクリーニングブレード41と像担持体3との摩擦係数を調整することができる。一方、膜の一部は、トナーに付着してクリーニングされ、クリーニング装置に廃トナーとして回収される。従って、クリーニングブレード41と像担持体3との摩擦係数を保つためには一定量の潤滑剤を継続的に供給する必要がある。
像担持体3への潤滑剤の供給量は、10μg〜60μgであることが好ましい。前記供給量が10μg未満であると潤滑剤の効果が発現し難い。前記供給量が60μgを超えると潤滑剤の供給量が多くなり、クリーニング装置4にそれだけ大きな形状の固形潤滑剤を設置することになるため、クリーニングブレード41にて像担持体3から除去した残存トナー(廃トナー)の回収搬送通路が確保され難くなり、省スペース化には問題である。さらに、回転ブラシ42からトナー排出が不十分となり、像担持体3への潤滑剤の塗布に多量のトナーが存在した状況になる。従って、像担持体3の接触角の標準偏差δが大きくなってしまう。
このように、回転ブラシ42は、像担持体3の表面に固形潤滑剤43の微粒子を塗布することにより、クリーニングブレード41と像担持体3の表面との間の摩擦力を低減させると共に、像担持体3の表面へのトナーの付着力を弱めるので、クリーニングブレード41による除去が効率よく行われるようになる。
潤滑剤が塗布された像担持体3表面の接触角の標準偏差σは、3°以下にすることが好ましい。このように接触角の標準偏差σを3°以下にすることで、トナーの付着力のバラツキを抑え、トナーの付着量が均一となる。これにより、均一濃度のハーフトーン画像を得ることができる。また、ドット中抜けなどの転写不良を抑制した高品位な画像を提供できる。標準偏差σは可及的に小さくすることが好ましいが、そのためには潤滑剤の塗布機構の複雑化、大型化、及びプロセス制御の長時間化となる。
また、回転ブラシ42は、クリーニングブレード41の先端部近傍に滞留している廃トナーを回収する機能も有し、その結果、クリーニングブレード41による除去が効率よく行われるようになっている。さらに、回転ブラシ42は、クリーニングブレード41で堰き止められ、掻き落とされたトナーを回収し得る位置に配されている。従って、回転ブラシ42は、クリーニングブレード41にて掻き落とされたトナーをブラシ先端部の掻き取り力で像担持体3の表面から機械的に除去すると共に、装置ケース48内に回収する機能も有している。
ここで、回転ブラシ42にはフリッカー46が接触している。フリッカー46は回転ブラシ42と略同じ幅を有する長方形の板状の部材となっており、その長手方向が回転ブラシ42の軸と平行になるように、且つ、幅方向の一方の長辺(エッジ)が回転ブラシ42と一様に接触するように配置されている。フリッカー46は、回転ブラシ42の毛に付着したトナーを除去する機能を有している。
廃トナー回収部材45は、装置ケース48の底面側に配されており、回転ブラシ42によってクリーニングされた廃トナーを、装置ケース48外部の図示しない廃トナーボックスへ送り出すものである。なお、装置ケース48の開口部における像担持体3の回転方向X上流側にはシール材が取り付けられ、これにより、回収したトナーが装置ケース48から再び漏れ出すのを阻止するようになっている。
さらに、回転ブラシ42は、像担持体3の回転方向と逆回転するようになっている。回転ブラシ42の像担持体3に対する周速比は、1.02〜1.10であることが好ましい。
本実施の形態では、トナーは、ポリエステル樹脂を用いて構成されるトナーとされている。トナーに含有されるバインダー樹脂として、透明性に優れた無色透明なものを用いることができる。このバインダー樹脂は、屈折率1.58以下の樹脂であることが望ましい。バインダー樹脂は、屈折率が低くて顔料の屈折率に近い屈折率を有することで、透明性が向上し、これにより、形成される画像の透明性をより効果的に発現させることができる。前記屈折率が1.58より大きいと、顔料と樹脂との屈折率に差が開き、屈折率の不均一構造が生じ、顔料と樹脂との界面で光の散乱が大きくなって透明性を低下させることになる。バインダー樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル系樹脂(n=1.49)、スチレン−(メタ)アクリル系樹脂(n=1.56)、ポリエステル系樹脂(n=1.57)、ポリカーボネート樹脂(n=1.58)などの各種の樹脂を挙げることができが、ポリエステル樹脂を用いることが好ましい。ポリエステル樹脂は、光沢度15以上の値を有しているため、静電潜像現像用トナーの製造に際してバインダー樹脂が充分な溶融状態であるか否かを判定し易い。
カラートナー用のバインダー樹脂は、熱エネルギーにより溶融し、トナーが重ねあわされても十分に発色することが要求される。このため、カラートナー用のバインダー樹脂は、重量平均分子量が10000〜20000のポリエステル樹脂を少なくとも含むことが好ましい。前記重量平均分子量が10000より小さいと、トナーの耐久性が不十分であったり、高温オフセットが発生し易くなったりなる。一方、前記重量平均分子量が20000を超えるとトナーの定着時の溶融性が低下することによる表面に凸凹が生じ、散乱光の寄与による色相に変化が見られる上、低温オフセットが発生し易くなる。また、バインダー樹脂として、例えば、スチレン−アクリル系樹脂なども挙げることができる。このスチレン−アクリル系樹脂は、黒トナーでよく使用されるものの、重量平均分子量を10000〜20000のように低分子量とした場合、機械的強度が低下し、トナー使用時に耐久性が不十分となる。
トナーの体積平均粒子径は、3μm〜7μmの範囲にあることが好ましい。ここで、体積平均粒子径が3μm未満のトナーの場合、現像装置2に設けられる現像剤潜像体24の表面に現像され難い微小粒径のトナーが多く存在することになり、その他の本来現像されるべきトナーの現像剤潜像体24との接触・摩擦が不十分となり、−10μC/g未満の低帯電性トナーが多くなり、これにより、地肌汚れが生じて画像品質が低下する。なお、この低帯電性トナーによる地肌汚れは、例えば、潤滑剤として脂肪酸金属塩を用いる場合、像担持体3表面の脂肪酸金属塩塗布状態に非常に影響される。このため、低帯電性トナーを抑制させることからも、体積平均粒子径は、3μm以上とすることが好ましい。
本実施の形態に係る画像形成装置Aは、像担持体3が、回転駆動されるドラム形状の感光体ドラムであり、感光体ドラムの周速度が200mm/秒以上であることが好ましい。
このように本発明に係る画像形成装置Aによれば、像担持体3表面に潤滑剤を均一に安定して塗布供給することができる。従って、たとえ現像剤として小粒子径化された小粒子径のトナーを用いた場合であって、像担持体3の表面移動速度が高速な(例えば、像担持体3の表面移動速度が200mm/s以上の)高速画像形成プロセスの場合であっても、濃度ムラの発生を有効に防止できると共に転写性やクリーニング性、さらには像担持体3の寿命を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した態様に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
以下に、本発明の効果を確認するために行った実施例について比較例と共に説明する。
(実施例1)
画像形成装置として、図2に示される構成に従ってカラー画像形成装置(MX−7000(シャープ(株)製))を改造したものを用いた。この画像形成装置の具体的な構成は以下に示すとおりである。
像担持体としては、負帯電特性を有する有機感光体よりなるものを用いた。この有機感光体は、フタロシアニン顔料をポリカーボネートに分散させたものからなる厚みが25μmの感光層が、外径80mmであるアルミニウム製のドラム状金属基材の外周面に形成されてなるものであり、周速度を355mm/secに設定した。
帯電装置としては、スコロトロン帯電器よりなるものを用い、露光装置としては、表面標準出力が300μWである半導体レーザー照射装置よりなるものを用い、また、現像装置としては、2成分現像方式の現像器よりなるものを用いた。
像担持体の非露光領域における表面電位は−600Vに制御し、グリッドバイアスは−550V〜−600Vに制御し、また、現像バイアスは−420V〜−450Vに制御した。
潤滑剤塗布装置を兼ねたクリーニング装置は、ブラシローラ及びウレタンエラストマーよりなる板状のゴムブレードを備え、ゴムブレードとして、硬度が77°(JIS−A)、反発弾性が27%のものを用い、像担持体に対する初期設定角を22°、食い込み量を0.8mm、線圧を0.021N/mm(2.15gf/mm)となる条件にて設置した。
ブラシローラは、ポリエステル樹脂繊維が密度7.75kf/cm2(50kf/inch2)に植毛された長尺の生地をローラ基体の周面に巻きつけられてロール状に形成された外径16mmのものであり、ブラシローラの像担持体への食い込み量を1.0mmに設定し、また、ブラシローラの像担持体に対する周速比を1.20に設定した。
固形潤滑剤は、縦5mm、横8mm、軸方向長さ320mmのステアリン酸亜鉛からなる固形状の潤滑剤よりなるものを用い、金属製の保持部材に両面テープで貼付け、圧縮バネにてブラシローラに押圧設置した。潤滑剤の像担持体への塗布量は、像担持体の走行距離から算出されるA4サイズ1枚あたりの潤滑剤消費量として40μgに設定した。なお、A4サイズ1枚あたりの潤滑剤消費量は、潤滑剤消費量[g]/(像担持体の走行距離[mm]/A4サイズ1枚あたりの像担持体の走行距離[mm])で算出することができる。
中間転写体は、電気抵抗が1×108Ωであるポリイミド製の半導電性の樹脂ベルトよりなるものを用いた。1次転写装置である転写ローラに印加される転写電流を35μAとした。定着装置としては、加熱ローラと加圧ローラとにより構成されてなる熱ローラ定着装置を用いた。
現像剤としては、キャリアとトナーからなる2成分現像剤を用いた。キャリアとしては、体積平均粒径が60μmであるフェライトキャリアを用い、トナーとしては、次のように作製したものを用いた。即ち、バインダー樹脂にポリエステル樹脂を用い、帯電制御剤をバインダー樹脂に対して1.5重量部含有し、ワックス含有量が3.5重量部で粉砕方式にて母トナーを作製した。この母トナーに外添剤として超微粒子シリカと酸化チタンとを母トナーに対する合計量として1.3wt%添加し、体積平均粒子径が6.7μmのトナーを得た。トナーの体積平均粒子径は、コールターカウンターマルチサイザー(コールター社製)を用いて、測定すべきトナー粒子径に対応させて測定用穴の大きさが50μmのアパーチャーを選択して用い、50,000個の粒子に対する粒子径の平均を測定することにより求めた。現像剤におけるトナー濃度は6wt%とした。トナーの帯電量Qは−20μC/gであった。
以上の条件において、潤滑剤を像担持体の表面に塗布することにより、画像形成動作時の像担持体表面における水に対する接触角の標準偏差σは2°(≦−0.1×−20+0.8=2.8)となる表面状態に維持した状態で、画素率5%の画像を連続して30万枚(A4サイズ)の画像形成試験(温度25℃、相対湿度50%)を行い、形成された出力画像について画像品質とクリーニング性とを評価した。
その結果、ハーフトーン画像における濃度ムラは無く、また線文字画像においてはドット中抜けが無く、地肌汚れが無く、クリーニング不良の無い、良好な画像が安定して得られることが確認できた。
(実施例2)
実施例1に用いた画像形成装置において、帯電制御剤のバインダー樹脂に対する含有量を0.7重量部とし、得られた母トナーに外添剤として超微粒子シリカと酸化チタンとを母トナーに対する合計量として1.0wt%添加した。また、ブラシローラの像担持体に対する周速比を1.02に設定した。さらに、潤滑剤の像担持体への塗布量は、圧縮バネを装着せず潤滑剤及び保持部材の自重とすることで、像担持体の周速度(表面移動速度)から算出されるA4サイズ1枚あたりの潤滑剤消費量として10μgとした。それ以外は実施例1と同様に実施した。トナーの帯電量Qは−10μC/g、潤滑剤を像担持体の表面に塗布することにより画像形成動作時の像担持体表面における水に対する接触角の標準偏差σは1.5°(≦−0.1×−10+0.8=1.8)であった。こうして形成された可視画像について画像欠陥を調査した。
その結果、ハーフトーン画像における濃度ムラは無く、また線文字画像においてはドット中抜けが無く、地肌汚れが無く、クリーニング不良の無い、良好な画像が安定して得られることが確認できた。
(実施例3)
実施例1に用いた画像形成装置において、帯電制御剤のバインダー樹脂に対する含有量を3.0重量部とし、得られた母トナーに外添剤として超微粒子シリカと酸化チタンとを母トナーに対する合計量として1.5wt%添加した。また、ブラシローラと像担持体に対する周速比を1.04に設定した。さらに、潤滑剤の像担持体への塗布量は、圧縮バネを調整することで、像担持体の周速度(表面移動速度)から算出されるA4サイズ1枚あたりの潤滑剤消費量として60μgとした。それ以外は実施例1と同様に実施した。トナーの帯電量Qは−25μC/g、潤滑剤を像担持体の表面に塗布することにより画像形成動作時の像担持体表面における水に対する接触角の標準偏差σは3°(≦−0.1×−25+0.8=3.3)であった。こうして形成された可視画像について画像欠陥を調査した。
その結果、ハーフトーン画像における濃度ムラは無く、また線文字画像においてはドット中抜けが無く、地肌汚れが無く、クリーニング不良の無い、良好な画像が安定して得られることが確認できた。
(実施例4)
実施例1に用いた画像形成装置において、ブラシローラは、ポリエステル樹脂繊維が密度15.5kf/cm2(100kf/inch2)に植毛された長尺の生地をローラ基体の周面に巻きつけられてロール状に形成された外径16mmのものであり、ブラシローラの像担持体への食い込み量を1.0mmに設定し、また、ブラシローラの像担持体に対する周速比を1.10に設定した。潤滑剤の像担持体への塗布量は、圧縮バネを調整することで、像担持体の周速度(表面移動速度)から算出されるA4サイズ1枚あたりの潤滑剤消費量として30μgとした。それ以外は実施例1と同様に実施した。トナーの帯電量Qは−20μC/g、潤滑剤を像担持体の表面に塗布することにより画像形成動作時の像担持体表面における水に対する接触角の標準偏差σは1.5°(≦−0.1×−20+0.8=2.8)であった。こうして形成された可視画像について画像欠陥を調査した。
その結果、ハーフトーン画像における濃度ムラ、クリーニング不良、線文字画像におけるドット中抜け、地肌汚れの発生が無く、問題の無い画像を安定して得ることができた。
(比較例1)
実施例1に用いた画像形成装置において、帯電制御剤のバインダー樹脂に対する含有量を3重量部とし、得られた母トナーに外添剤として超微粒子シリカと酸化チタンとを母トナーに対する合計量として1.8wt%添加し、体積平均粒子径が5.3μmのトナーを得た。それ以外は実施例1と同様に行った。トナーの帯電量Qは−30μC/g[−10μC/g〜−25μC/gの範囲外]、画像形成動作時の像担持体表面における水に対する接触角の標準偏差σは2°(≦−0.1×−30+0.8=3.8)であった。こうして形成された可視画像について画像欠陥を調査した。
その結果、形成された可視画像にクリーニング不良等の画像欠陥が発生することが確認された。この理由としては、高帯電量のトナーの現像量が多く、転写残トナーが強固に像担持体に付着するため、クリーニング不良が発生したと考えられる。
(比較例2)
実施例1に用いた画像形成装置において、帯電制御剤のバインダー樹脂に対する含有量を3重量部とし、得られた母トナーに外添剤として超微粒子シリカと表面処理した粒子径100nm〜200nmの酸化亜鉛粒子とを混合添加した。それ以外は同じ仕様にて実施した。トナーの帯電量Qは−9μC/g[−10μC/g〜−25μC/gの範囲外]、画像形成動作時の像担持体表面における水に対する接触角の標準偏差σは2°(>−0.1×−9+0.8=1.7)であった。こうして形成された可視画像について画像欠陥を調査した。
その結果、形成された可視画像に中抜け不良の発生、及びクリーニング不良、地肌汚れの画像欠陥が発生することが確認された。この理由としては、トナーの帯電量が低いためトナーの現像量が多く、転写残トナーが多量に像担持体上に存在するためクリーニング不良が発生し、またトナーが電界に対応せずに飛翔するため地肌汚れになったと考えられる。
(比較例3)
実施例1に用いた画像形成装置において、ブラシローラに対する像担持体の周速比を1.0とし、ブラシローラの密度を15.5kf/cm2(100kf/inch2)に設定し、また、像担持体への食い込み量を0.5mmに設定した。潤滑剤の像担持体への塗布量は、圧縮バネを調整することで、像担持体の周速度(表面移動速度)から算出されるA4サイズ1枚あたりの潤滑剤消費量として40μgとした。それ以外は同様の検討を行った。トナーの帯電量Qは−20μC/gであった。像担持体の水に対する接触角の標準偏差σは5°(>−0.1×−20+0.8=2.8)であった。こうして形成された可視画像について画像欠陥を調査した。
その結果、形成された可視画像にハーフトーン画像の濃度ムラ等の画像欠陥が発生することが確認された。この理由としては、ブラシローラによる潤滑剤塗布が均一に行われなかったため、トナー付着力のバラツキが発生したと考えられる。
(比較例4)
実施例1に用いた画像形成装置において、ブラシローラは、ポリエステル樹脂繊維が密度15.5kf/cm2(100kf/inch2)に植毛された長尺の生地をローラ基体の周面に巻きつけられてロール状に形成された外径16mmのものであり、ブラシローラの像担持体への食い込み量を1.0mmに設定し、また、ブラシローラの像担持体に対する周速比を1.04に設定した。潤滑剤の像担持体への塗布量は、圧縮バネを調整することで、像担持体の周速度(表面移動速度)から算出されるA4サイズ1枚あたりの潤滑剤消費量として40μgとした。それ以外は実施例1と同様に実施した。トナーの帯電量Qは−20μC/g、潤滑剤を像担持体の表面に塗布することにより画像形成動作時の像担持体表面における水に対する接触角の標準偏差σは4°(>−0.1×−20+0.8=2.8)であった。こうして形成された可視画像について画像欠陥を調査した。
その結果、ハーフトーン画像における濃度ムラは僅かに発生し、また線文字画像においてはドット中抜けが若干生じた。しかし、地肌汚れは無く、クリーニング不良も無かった。
(比較例5)
実施例1に用いた画像形成装置において、ブラシローラに対する像担持体の周速比を1.04に設定し、潤滑剤の像担持体への塗布量は、圧縮バネを調整することで、像担持体の周速度(表面移動速度)から算出されるA4サイズ1枚あたりの潤滑剤消費量として70μgとした。それ以外は実施例1と同様に実施した。トナーの帯電量Qは−20μC/g、潤滑剤を像担持体の表面に塗布することにより画像形成動作時の像担持体表面における水に対する接触角の標準偏差σは3°(>−0.1×−20+0.8=2.8)であった。こうして形成された可視画像について画像欠陥を調査した。
その結果、25万枚まではハーフトーン画像における濃度ムラは無く、また線文字画像においてはドット中抜けが無く、地肌汚れが無く、クリーニング不良の無い、常に良好な画像を得ることが確認できた。しかし、25万枚から30万枚では潤滑剤が枯渇したため、ハーフトーン画像における濃度ムラ及びクリーニング不良が若干発生し、線文字画像においてはドット中抜けと地肌汚れが発生し、良好な画像を得ることができなかった。
(比較例6)
実施例1に用いた画像形成装置において、ブラシローラは、ポリエステル樹脂繊維が密度4.65kf/cm2(30kf/inch2)に植毛された長尺の生地をローラ基体の周面に巻きつけられてロール状に形成された外径16mmのものであり、ブラシローラの像担持体への食い込み量を1.0mmに設定し、また、ブラシローラの像担持体に対する周速比を1.04に設定した。潤滑剤の像担持体への塗布量は、圧縮バネを装着せず潤滑剤及び保持部材の自重とすることで、像担持体の周速度(表面移動速度)から算出されるA4サイズ1枚あたりの潤滑剤消費量として5μgとした。それ以外は実施例1と同様に実施した。トナーの帯電量Qは−20μC/g、潤滑剤を像担持体の表面に塗布することにより画像形成動作時の像担持体表面における水に対する接触角の標準偏差σは3°(>−0.1×−20+0.8=2.8)であった。こうして形成された可視画像について画像欠陥を調査した。
その結果、ハーフトーン画像における濃度ムラ及びクリーニング不良は無かったが、線文字画像においてはドット中抜けと地肌汚れが発生した。
前記の実施例1〜4及び比較例1〜6の実験条件及び判定結果を表1に示す。
Figure 2009053536
なお、評価基準は以下のとおりである。
「ハーフトーン画像の濃度ムラ」
10万枚画像形成後、ハーフトーン画像を(濃度0.2付近の均一画像)の濃度を27箇所測定し、(最大濃度)−(最小濃度)を算出して評価することで判定した。画像濃度の測定は、反射濃度計X−rite社製X−rite938を用いて行った。
◎ :0.05以下(良好)
○ :0.05を超え0.1未満(実用上問題なし)
× :0.1以上(実用上問題あり)
「地肌汚れ」
画像濃度を一定とし、特定画像における画像のない領域において、印字前の画像濃度と印字後の画像濃度との濃度差を算出して評価することで判定した。画像濃度の測定は、反射濃度計X−rite社製X−rite938を用いて行った。
◎ :0.05以下(良好)
○ :0.05を超え0.1未満(実用上問題なし)
× :0.1以上(実用上問題あり)
「中抜け」
文字を拡大観察し、中抜けの発生有無を面積率を測定することで判定した。
◎ :面積率95%以上(良好)
○ :面積率90%を超え95%未満(実用上問題なし)
× :面積率90%以下(実用上問題あり)
「クリーニング性」
トナーすり抜けの発生の有無、クリーニングブレードのめくれの発生の有無を評価した。
◎ :30万枚の画像出力までトナーのすり抜け、ブレードめくれの発生なし
○ :5万枚の画像出力までトナーのすり抜け、ブレードめくれの発生なし
× :5万枚未満の画像出力でトナーのすり抜け又はブレードめくれ発生あり
「潤滑剤の寿命」
潤滑剤の寿命を判定した。
◎ :30万枚の画像出力まで潤滑剤は十分な残量あり
× :30万枚未満の画像出力で潤滑剤は枯渇
「総合判定」
ハーフトーン画像の濃度ムラ、中抜け、地肌汚れ、クリーニング性、潤滑剤の寿命を総合判断した。
○ :実用上問題なし(良好)
△ :実用上問題なし
× :実用上問題あり
また、図4は、トナー帯電量Qと像担持体表面の水に対する接触角の標準偏差σとの関係を示すグラフにおいて、実施例1〜4及び比較例1〜6の結果の総合判定を対応する位置に記載した図である。図4に示すように、トナーの帯電量Qが−10μC/g〜−25μC/gであって、像担持体表面の水に対する接触角の標準偏差σが「σ≦−0.1×Q+0.8」となる領域(図4の斜線部参照)が良好な結果を得る範囲となっていることが分かる。
前記の範囲となるように、トナーの帯電量Qや水に対する接触角の標準偏差σを制御する。標準偏差σの制御は、ブラシローラや潤滑剤の塗布量により行うことができる。例えば、ブラシローラの像担持体に対する周速比やブラシローラの密度をアップすれば、潤滑剤を均一に塗布できるため、水に対する接触角のばらつきが少なくなり、標準偏差σを下げることができる。一方、ブラシローラにおける像担持体への食い込み量を下げれば、標準偏差σを上げることができる。
さらに、潤滑剤の塗布量が10μg〜60μgの範囲において、潤滑剤の塗布量を下げれば、潤滑剤を均一に塗布できるため、水に対する接触角のばらつきが少なくなり、標準偏差σを下げることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を概略的に示す断面図である。 図1に示す画像形成装置におけるブラック(K)用画像形成部の概略構成を示す断面図である。 図1に示す画像形成装置におけるクリーニング装置及び像担持体を中心に示す断面図である。 トナー帯電量Qと像担持体表面の水に対する接触角の標準偏差σとの関係を示すグラフにおいて、実施例1〜4及び比較例1〜6の結果の総合判定を対応する位置に記載した図である。
符号の説明
3 像担持体(感光体ドラム)
41 クリーニングブレード
A 画像形成装置
Q トナーの帯電量
σ 像担持体表面の水に対する接触角の標準偏差

Claims (5)

  1. 表面が移動する像担持体における残存トナーを除去するクリーニングブレードと前記像担持体との摩擦係数を低下させる潤滑剤を前記像担持体に供給するように構成された画像形成装置において、
    前記トナーの帯電量Qが−10μC/g〜−25μC/gであって、前記像担持体表面の水に対する接触角の標準偏差σが
    σ≦−0.1×Q+0.8
    の関係を満足することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記像担持体上に供給される潤滑剤の量が、前記像担持体の表面移動速度から算出されるA4サイズ1枚あたり10μg〜60μgであることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
    前記前記像担持体表面の水に対する接触角の標準偏差σが3°以下の範囲にあることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記トナーは、体積平均粒子径が3μm〜7μmの範囲にあることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の画像形成装置において、
    前記像担持体は、回転駆動されるドラム形状の感光体ドラムであり、
    前記感光体ドラムの周速度が200mm/秒以上であることを特徴とする画像形成装置。
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