JP2015028517A - 現像器、画像形成ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

現像器、画像形成ユニット及び画像形成装置 Download PDF

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Kentaro Hasegawa
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Abstract

【課題】現像剤を十分に帯電させることができ、印字不良が発生するのを防止することができるようにする。【解決手段】現像剤担持体と、現像剤担持体と当接させて配設され、現像剤を帯電させる規制部材16とを有する。現像剤担持体の表面粗さをDVRzとし、現像剤の体積平均粒径をDtとし、規制部材16の表面粗さをBLRzとしたとき、〔μm〕1.0≰DVRz≰Dt≰BLRz≰3・Dtにされる。現像剤を十分に帯電させることができるので、印字不良が発生するのを防止することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、現像器、画像形成ユニット及び画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置、例えば、プリンタは、画像形成ユニット、LEDヘッド、転写ローラ、定着器、用紙カセット等を備え、前記画像形成ユニットは、感光体ドラム、帯電ローラ、現像器、クリーニングローラ等を備えるようになっている。また、現像器は、ケーシング内に現像ローラ、トナー供給ローラ、現像ブレード等を備える。
前記画像形成ユニットにおいては、帯電ローラによって一様に帯電させられた感光体ドラムの表面がLEDヘッドによって露光されて、静電潜像が形成される。また、現像器において、前記ケーシング内に収容された現像剤としてのトナーは、トナー供給ローラによって現像ローラに供給され、現像ブレードによって現像ローラ上において薄層化される。そして、前記現像ローラ上のトナーは、感光体ドラム上の静電潜像に付着させられ、感光体ドラム上にトナー像が形成される。
前記用紙カセットから繰り出された用紙は、感光体ドラムと転写ローラとの間に形成された転写部に送られ、該転写部において転写ローラによってトナー像が用紙に転写された後、定着器に送られ、該定着器においてトナー像が用紙に定着させられて用紙に画像が形成される。このようにして、用紙に対して印字が行われる。
ところで、前記現像ブレードによって現像ローラ上のトナーを所定の厚さに薄層化するために、現像ローラの表面には所定の表面粗さを有するように表面処理が施され、現像ブレードの表面にはバフ研磨等の研磨処理が施され、表面が鏡面化されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−264606号公報
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、トナーが十分に帯電させられないことがあり、その場合、光沢紙等の特殊な用紙に対して印字を行うと、例えば、印字が行われない領域、すなわち、非印字領域にトナーが付着してかぶりを発生させる等の印字不良が発生してしまう。
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、現像剤を十分に帯電させることができ、印字不良が発生するのを防止することができる現像器、画像形成ユニット及び画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の現像器においては、像担持体に現像剤を付着させて、像担持体に形成された潜像を現像する現像剤担持体と、該現像剤担持体と当接させて配設され、現像剤担持体が担持する現像剤の量を規制するとともに、現像剤を帯電させる規制部材とを有する。
そして、前記現像剤担持体における規制部材と当接する当接面の十点平均粗さで表される表面粗さをDVRzとし、前記現像剤の体積平均粒径をDtとし、前記規制部材における現像剤担持体と当接する当接面の十点平均粗さで表される表面粗さをBLRzとしたとき、
1.0〔μm〕≦DVRz≦Dt≦BLRz≦3・Dt
にされる。
本発明によれば、現像器においては、像担持体に現像剤を付着させて、像担持体に形成された潜像を現像する現像剤担持体と、該現像剤担持体と当接させて配設され、現像剤担持体が担持する現像剤の量を規制するとともに、現像剤を帯電させる規制部材とを有する。
そして、前記現像剤担持体における規制部材と当接する当接面の十点平均粗さで表される表面粗さをDVRzとし、前記現像剤の体積平均粒径をDtとし、前記規制部材における現像剤担持体と当接する当接面の十点平均粗さで表される表面粗さをBLRzとしたとき、
1.0〔μm〕≦DVRz≦Dt≦BLRz≦3・Dt
にされる。
この場合、表面粗さDVRz、体積平均粒径D及び表面粗さをBLRzが
1.0〔μm〕≦DVRz≦Dt≦BLRz≦3・Dt
にされるので、現像剤を十分に帯電させることができる。
したがって、特殊な用紙に対して印字を行っても、例えば、非印字領域に現像剤が付着してかぶりを発生させる等の印字不良が発生するのを防止することができる。
本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの概念図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概念図である。 本発明の第1の実施の形態における現像ローラの断面図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの回転伝達系を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における接触幅の測定方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態における帯電特性を説明するための第1の図である。 本発明の第1の実施の形態における帯電特性を説明するための第2の図である。 本発明の第1の実施の形態における帯電特性を説明するための第3の図である。 本発明の第1の実施の形態における帯電特性を説明するための第4の図である。 本発明の第1の実施の形態における当接条件を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態における当接条件で画像を形成したときの各評価項目の評価結果を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるトナーの帯電量分布を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるかぶりの評価結果を示す第1の図である。 本発明の第1の実施の形態におけるかぶりの評価結果を示す第2の図である。 本発明の第1の実施の形態におけるかぶりの評価結果を示す第3の図である。 本発明の実施例及び従来の技術におけるトナーの帯電量分布を示す図である。 本発明の実施例及び従来の技術におけるかぶりの発生状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における接触幅を説明するための図である。 規制部材にDLCコート層がある場合及びDLCコート層がない場合の規制部材の当接面の摩耗量の比較図である。 規制部材にDLCコート層がある場合及びDLCコート層がある場合の駆動モータに加わる負荷の比較図である。 規制部材にDLCコート層がある場合及びDLCコート層がない場合の色差の比較図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのプリンタについて説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概念図である。
図において、40はプリンタ、Rtは媒体としての用紙Pを搬送するための媒体搬送路、101は用紙Pを収容する媒体収容部としての用紙カセットであり、該用紙カセット101の前端に、媒体繰出部材としてのホッピングローラ45が回転自在に配設される。また、用紙Pの搬送方向における下流側、すなわち、媒体搬送路Rtにおけるホッピングローラ45より下流側に第1の搬送部材としての搬送ローラ対46が回転自在に配設される。
用紙Pは、前記ホッピングローラ45の回転に伴い媒体搬送路Rtに繰り出され、搬送ローラ対46の回転に伴い矢印方向に搬送される。
前記媒体搬送路Rtにおける搬送ローラ対46より下流側に、画像形成部Qが配設される。該画像形成部Qは、プリンタ40の本体、すなわち、装置本体に対して着脱自在に配設され、像担持体としての感光体ドラム13を備えた画像形成ユニット103、感光体ドラム13と対向させて配設され、感光体ドラム13の表面を露光して潜像としての静電潜像を形成する露光装置としてのLEDヘッド41、該LEDヘッド41と反対側において、感光体ドラム13と対向させて配設され、感光体ドラム13上に形成された現像剤像としてのトナー像を用紙Pに転写する転写部材としての転写ローラ42等を備える。そして、前記画像形成ユニット103においては、画像形成ユニット103の本体、すなわち、画像形成ユニット本体に対して現像器10が着脱自在に配設され、該現像器10は、現像剤としてのトナーを前記感光体ドラム13の表面に付着させ、静電潜像を現像してトナー像を形成する。
また、前記媒体搬送路Rtにおける画像形成部Qより下流側に、定着装置としての定着器43が配設される。該定着器43は第1のローラとしての加熱ローラr1及び第2のローラとしての加圧ローラr2を備え、前記加熱ローラr1に、用紙P上のトナー像を構成するトナーを加熱し、溶融させるための加熱体としての図示されないヒータ、加熱ローラr1の温度を検出する温度検出部としての図示されない温度センサ等が配設される。用紙Pに転写されたトナー像は、加熱ローラr1によって加熱され、溶融させられ、加圧ローラr2によって加圧されて、用紙Pに定着させられる。
そして、前記媒体搬送路Rtにおける定着器43より下流側に第2の搬送部材としての排出ローラ対47が配設され、トナー像が定着させられた用紙Pは排出ローラ対47によってプリンタ40の本体、すなわち、装置本体外に矢印方向に排出される。
次に、画像形成ユニット103について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの概念図、図3は本発明の第1の実施の形態における現像ローラの断面図である。
図において、103は画像形成ユニット、13は矢印方向に回転させられる感光体ドラム、10は現像器、14は感光体ドラム13と当接させて矢印方向に回転自在に配設され、感光体ドラム13の表面を一様に帯電させる帯電装置としての帯電ローラ、19はトナー像を用紙Pに転写した後に感光体ドラム13の表面に残留したトナーを掻き取るクリーニング部材としてのクリーニングブレードである。
前記現像器10は、トナーTを収容する現像剤収容部としてのケーシング22、該ケーシング22における第1の側壁部wsに形成された開口h1を介して一部を突出させて、かつ、現像器10を画像形成ユニット本体に取り付けたときに、感光体ドラム13と当接するように矢印方向に回転自在に配設された現像剤担持体としての現像ローラ11、該現像ローラ11と当接させて矢印方向に回転自在に配設され、トナーTを現像ローラ11に供給する現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ12、前記現像ローラ11上のトナーTを薄層化するための現像剤薄層化ユニット110、前記静電潜像の現像が行われた後の現像ローラ11に残留したトナーTを回収する第1の現像剤回収部材としてのトナー回収ローラ15、該トナー回収ローラ15によって回収されたトナーTを掻き取る第2の現像剤回収部材としてのトナー回収ブレード18、前記ケーシング22内のトナーTを攪拌する攪拌装置111等を備える。なお、本実施の形態においては、現像器10のケーシング22内にトナーTが収容されるようになっているが、現像器本体に対して現像剤収容部としてのトナーカートリッジを着脱自在に配設することができる。
前記現像ローラ11は、図3に示されるように、導電性を有する金属材料から成る芯金11a、該芯金11a上に形成された弾性層11b、及び該弾性層11b上に形成された半導電性樹脂膜11cを備え、該半導電性樹脂膜11cを介して感光体ドラム13と当接させられる。
前記弾性層11bの材料としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム等の一般的なゴム材料が使用され、本実施の形態においてはシリコーンゴムが使用される。また、前記半導電性樹脂膜11cは、トナーTへの電荷付与性を高くするために、アクリル樹脂にカーボンブラック等を分散することによって形成される。
なお、現像ローラ11の表面(半導電性樹脂膜11c)にはテープ式研磨法による表面処理である粗さ処理が施される。前記テープ式研磨法においては、研磨用のテープの粗さを調整することによって現像ローラ11の表面の粗さ、すなわち、表面粗さが設定される。
また、トナー供給ローラ12は、導電性を有する金属材料から成る芯金、及び該芯金上に形成された導電性を有する樹脂から成る弾性層を備え、該弾性層を介して現像ローラ11と当接させられる。
前記弾性層の材料としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム等の一般的なゴム材料の発泡体(発泡スポンジ層)が使用され、トナー供給ローラ12の表面に細孔及びセル目が形成される。なお、前記弾性層が半導電性を有するようにする場合は、前記発泡体にアセチレンブラック、カーボンブラック等が添加される。
なお、前記発泡体から成る弾性層上にゴム層を形成することができる。また、トナー供給ローラ12による現像ローラ11へのトナーTの供給を補助するために、補助のトナー供給ローラを配設することができる。
そして、トナー回収ローラ15としては、導電性を有する金属材料、例えば、SUM(快削鋼材)にニッケルメッキを施したローラが使用され、現像ローラ11と当接させられる。前記トナー回収ローラ15を金属材料によって形成することにより、現像ローラ11を回転させる際の負荷を小さくすることができるだけでなく、トナー回収ローラ15の表面の平滑度を高くすることによって摩擦係数を小さくすることができるので、トナー回収ローラ15の表面に付着したトナーTをトナー回収ブレード18によって容易に掻き取ることができる。なお、本実施の形態においては、トナー回収ローラ15に金属材料が使用されるようになっているが、金属材料に代えて、導電性を有し、平滑度が高い他の材料を使用することができる。
前記現像剤薄層化ユニット110は、先端(図1における下端)を現像ローラ11に当接させて配設され、現像ローラ11に担持されるトナーTの量を規制して薄層化するとともに、トナーTを帯電させる規制部材16、及び該規制部材16を(図1における上下方向に)移動自在に保持し、所定の押圧力、本実施の形態においては、所定の線圧Paで現像ローラ11に当接させる保持部材17を備える。なお、実際は、規制部材16は、現像ローラ11に直接当接させられず、現像ローラ11にトナーTを介して当接させられる。
前記保持部材17は、取付部としてのホルダ17a、該ホルダ17aに対して(図1における上下方向に)移動自在に配設された押え部材としてのコマ17b、一端(図1における上端)がコマ17bに、他端(図1における下端)が規制部材16に取り付けられ、規制部材16を現像ローラ11に向けて付勢する付勢部材としてのばね17c、規制部材16を介してホルダ17aと対向させて配設され、規制部材16の現像ローラ11の回転方向への鳴き(スティック−スリップ振動)を規制する挟持部材としての固定コマ17d、並びに前記ホルダ17a、コマ17b及び固定コマ17dに係合させられて、前記ホルダ17a及び固定コマ17dに対してコマ17bを位置決めする係合部材としてのポスト17eを備える。前記ホルダ17a及び固定コマ17dに対してコマ17bを上下方向に移動させることによってばね17cの収縮量を調整し、規制部材16の現像ローラ11に対する線圧Paを設定することができる。
なお、本実施の形態においては、規制部材16の現像ローラ11に対する線圧Paを、10〔gf/cm〕以上、かつ、150〔gf/cm〕以下になるように設定することができ、現像ローラ11の回転方向における規制部材16と現像ローラ11との接触領域の長さ(直線距離)を表す後述される接触幅L(図6)を、300〔μm〕以上、かつ、1000〔μm〕以下になるように設定することができる。
また、前記規制部材16は、板厚が4〔mm〕、幅が230〔mm〕、高さが12.2〔mm〕の導電性を有する金属材料であるステンレス鋼の板状体によって形成される。すなわち、前記規制部材16における少なくとも現像ローラ11と当接する当接面は導電性を有する材料で形成される。
なお、トナーTに対する接触帯電による帯電性を高くし、現像ローラ11と規制部材16との間の電界差によって電荷を容易に移動させることができるように、規制部材16を他の金属材料、例えば、アルミニウム、鋳鉄等によって形成することができる。また、前記当接面の導電性を有する材料として、金属以外の他の材料、例えば、DLC(Diamond Like Carbon)によって形成することもできる。なお、規制部材16における現像ローラ11との当接面の粗さ、すなわち、表面粗さは、ブラスト法、プラズマ溶射、HVOF等によって調整することができる。
そして、前記攪拌装置111は、前記ケーシング22内において回転自在に配設された複数の、本実施の形態においては、4個の攪拌部材23〜26を備える。各攪拌部材23〜26は、クランク形状の金属バーによって形成され、偏心バー部分が、図に示される破線に沿って矢印方向に回転させられる。攪拌部材23は、ケーシング22の底壁部wbの近傍においてトナー回収ローラ15及びトナー回収ブレード18に隣接させて、攪拌部材24は、ケーシング22の底壁部wbの近傍において攪拌部材23に隣接させて、攪拌部材25は、攪拌部材24より上方においてトナー供給ローラ12に隣接させて配設され、トナー回収ローラ15及びトナー回収ブレード18によって回収されたトナーTをトナー供給ローラ12に供給する。また、攪拌部材26は、攪拌部材24より上方において第2の側壁部wrに隣接させて配設され、ケーシング22内において上方から送られたトナーTをトナー供給ローラ12に供給する。
本実施の形態において使用したトナーTは、粉砕法で製造され、バインダとしてポリエステル樹脂を用いた非磁性一成分の、負の極性に帯電させられるトナー、すなわち、負帯電性トナーである。前記トナーTの体積平均粒径は6.0〔μm〕であり、円形度は0.92であり、ブローオフ帯電量は−36〔μC/g〕である。
なお、体積平均粒径の測定にはコールター社製コールターマルチサイザーIIを、円形度の測定にはシスメックス社製フロー式粒子像分析装置FPIA−3000を、ブローオフ帯電量の測定には京セラ社製粉体帯電量測定装置TYPE TB−203を使用した。そして、トナー0.5〔g〕とパウダーテック社製フェライトキャリア(F−60)9.5〔g〕とを混合し、30〔分〕間攪拌した後、ブロー圧を7.0〔kPa〕とし、吸引圧を−4.5〔kPa〕として飽和帯電量を測定した。
ところで、前記感光体ドラム13、現像ローラ11、トナー供給ローラ12及びトナー回収ローラ15は、画像形成用の駆動部としての後述される駆動モータ36(図5)からの回転を、回転伝達系を介して受けることによって回転させられる。
次に、前記画像形成ユニット103の回転伝達系について説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの回転伝達系を示す概念図である。
図において、g1は駆動モータ36(図5)を駆動することによって矢印方向に回転させられる駆動ギヤ、31は前記感光体ドラム13の一端に取り付けられた像担持体用のギヤとしての感光体ドラムギヤ、32は前記現像ローラ11の一端に取り付けられた現像剤担持体用のギヤとしての現像ローラギヤ、35は前記トナー供給ローラ12の一端に取り付けられた現像剤供給部材用のギヤとしてのトナー供給ローラギヤ、38は前記トナー回収ローラ15の一端に取り付けられた現像剤回収部材用のギヤとしてのトナー回収ローラギヤである。
前記駆動ギヤg1と感光体ドラムギヤ31とが噛合させられ、感光体ドラムギヤ31と現像ローラギヤ32とが噛合させられ、感光体ドラムギヤ31及び現像ローラギヤ32はそれぞれ矢印方向に回転させられる。また、現像ローラギヤ32とトナー供給ローラギヤ35とがアイドルギヤg2、g3を介して噛合させられ、現像ローラギヤ32とトナー回収ローラギヤ38とがアイドルギヤg4、g5を介して噛合させられ、トナー供給ローラギヤ35、トナー回収ローラギヤ38、及びアイドルギヤg2〜g5はそれぞれ矢印方向に回転させられる。
したがって、駆動モータ36の回転は、駆動ギヤg1及び感光体ドラムギヤ31を介して感光体ドラム13に伝達され、現像ローラギヤ32を介して現像ローラ11に伝達され、さらに、アイドルギヤg2、g3及びトナー供給ローラギヤ35を介してトナー供給ローラ12に伝達され、アイドルギヤg4、g5及びトナー回収ローラギヤ38を介してトナー回収ローラ15に伝達される。
なお、駆動モータ36の回転は、前記攪拌部材23〜26(図1)にも伝達されるようになっていて、所定のギヤ、本実施の形態においては、トナー供給ローラギヤ35と、攪拌部材23〜26の一端に取り付けられた攪拌用のギヤとしての図示されない攪拌部材ギヤとがギヤ列を介して連結される。
本実施の形態において、現像ローラ11は、感光体ドラム13に対して連れ回り方向(逆方向)に周速比1.21で回転させられる。そのために、本実施の形態においては、1〔分〕間当たりの印刷枚数を表す用紙Pの搬送速度が45〔ppm〕にされ、現像ローラ11の周速が324.0〔mm/sec〕に、感光体ドラム13の周速が267.75〔mm/sec〕にされる。
なお、用紙Pの搬送速度を36〔ppm〕として、現像ローラ11の周速を259.2〔mm/sec〕に、感光体ドラム13の周速を214.2〔mm/sec〕にしたり、用紙Pの搬送速度を55〔ppm〕として、現像ローラ11の周速を398.0〔mm/sec〕に、感光体ドラム13の周速を327.25〔mm/sec〕にしたりすることができる。
また、トナー供給ローラ12は現像ローラ11に対して連れ回り方向(逆方向)に周速比1.09で、トナー回収ローラ15は現像ローラ11に対して連れ回り方向(逆方向)に周速比0.98で回転させられる。この場合、トナー供給ローラ12及びトナー回収ローラ15が現像ローラ11とほぼ等速度で回転させられるので、トナー供給ローラ12と現像ローラ11との当接部、及びトナー回収ローラ15と現像ローラ11との当接部においてトナーTに加わる力を小さくすることができる。本実施の形態において、ほぼ等速度とは、前記各当接部における二つのローラの移動速度の差が±10〔%〕以内であることをいう。ただし、前記周速比は前記値に限られない。
なお、前記帯電ローラ14は、駆動ローラ36の回転を受けることなく、感光体ドラム13の表面との摩擦によって連れ回りで回転させられる。
次に、前記プリンタ40の制御装置について説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。
図において、50は、演算装置としてのCPU(マイクロプロセッサ)、第1の記憶部としてのROM、第2の記憶部としてのRAM、入出力ポート、計時部材としてのタイマ等を備えた第1の制御部としての印刷制御部であり、該印刷制御部50は、上位装置としての図示されないホストコンピュータから第2の制御部としてのインタフェース制御部51を介して印刷データ及び制御コマンドを受信してプリンタ40(図2)の全体のシーケンスを制御して印刷動作を行う。
また、52はホストコンピュータからインタフェース制御部51を介して受信された印刷データを一時的に記録する受信メモリ、53は該受信メモリ52に記録された印刷データを受けるとともに、該印刷データを編集処理することによって形成された画像データを記録する画像データ編集メモリである。
そして、54は前記プリンタ40の状態を表示するための表示部としてのLED、及び操作者が前記プリンタ40に各種の指示を行うためのスイッチ等を備えた操作部、55はプリンタ40の動作状態を監視するための各種のセンサ、例えば、用紙位置検出センサ、温湿度センサ、印字濃度センサ、トナー残量検知センサ等から成るセンサ群である。
前記印刷制御部50には、帯電ローラ14に所定の電圧を印加し、感光体ドラム13の表面を帯電させるための帯電ローラ用電源56、現像ローラ11に所定の電圧(直流のバイアス電圧)を印加し、静電潜像にトナーTを付着させるための現像ローラ用電源57、トナー供給ローラ12に所定の電圧(直流のバイアス電圧)を印加し、現像ローラ11にトナーTを供給するためのトナー供給ローラ用電源58、規制部材16に所定の電圧(直流のバイアス電圧)を印加する規制部材用電源59、トナー回収ローラ15に所定の電圧、本実施の形態においては、トナーTの帯電極性と逆の極性(正の極性)の回収用の電圧を印加するトナー回収ローラ用電源60、前記転写ローラ42に所定の電圧を印加し、感光体ドラム13に形成されたトナー像を用紙Pに転写するための転写ローラ用電源61等の各電源が接続される。
前記現像ローラ11に印加される電圧をDBとし、規制部材16に印加される電圧をBBとしたとき、電圧DBの絶対値|DB|及び電圧BBの絶対値|BB|は、
|DB|≦|BB|
にされる。
また、前記トナー供給ローラ12に印加される電圧をSBとし、規制部材16に印加される電圧をBBとしたとき、電圧SBの絶対値|SB|及び電圧BBの絶対値|BB|は、
|SB|≦|BB|
にされる。
なお、前記帯電ローラ用電源56、現像ローラ用電源57、トナー供給ローラ用電源58、規制部材用電源59、トナー回収ローラ用電源60及び転写ローラ用電源61は、印刷制御部50の指示によって帯電ローラ14、現像ローラ11、トナー供給ローラ12、規制部材16、トナー回収ローラ15及び転写ローラ42に所定の電圧を印加し、それに伴って、帯電ローラ14、現像ローラ11、トナー供給ローラ12、規制部材16、トナー回収ローラ15及び転写ローラ42に所定の電流を供給する。このときの電圧値又は電流値は、印刷制御部50の指示によって変更することができる。
また、前記印刷制御部50には、前記画像データ編集メモリ53に記録された画像データをLEDヘッド41に送り、該LEDヘッド41を駆動する第3の制御部としてのヘッド駆動制御部64、定着器43のヒータに所定の電流を供給し、用紙Pに転写されたトナー像を定着させる第4の制御部としての定着制御部65、媒体搬送用の駆動部としての用紙搬送モータ67を駆動するための第5の制御部としての搬送モータ制御部66、前記駆動モータ36を駆動するための第6の制御部としての駆動制御部68等の制御部が接続される。
前記定着制御部65は、前記温度センサのセンサ出力を読み込み、センサ出力に基づいてヒータを通電させ、加熱ローラr1の温度を一定にする。また、搬送モータ制御部66は、印刷制御部50の指示を受けて用紙搬送モータ67を駆動し、ホッピングローラ45、搬送ローラ対46及び排出ローラ対47を回転させ、所定のタイミングで用紙Pを搬送したり、停止させたりする。
次に接触幅Lの測定方法について説明する。
図6は本発明の第1の実施の形態における接触幅の測定方法を説明するための図である。
図において、11は矢印方向に回転させられる現像ローラ、16は規制部材、Tはトナー、11dは現像ローラ11の表面粗さによる凹凸部、16aは規制部材16の表面粗さによる凹凸部である。
ところで、前述されたように、接触幅Lは現像ローラ11の回転方向における規制部材16と現像ローラ11との接触領域の長さを表す。そして、規制部材16と現像ローラ11との接触領域は、現像ローラ11上に担持されたトナーTが、規制部材16の表面の近傍に到達した後、規制部材16から接触圧力を受ける領域である。したがって、規制部材16をプリンタ40から取り外して、規制部材16における現像ローラ11と対向する面のトナーTとの接触痕を測定することによって接触幅Lを測定することができる。なお、構造解析によって接触幅Lを計算することもできる。
次に、画像形成時におけるプリンタ40の動作について説明する。
まず、前記印刷制御部50(図5)は、ホストコンピュータから印刷データ及び制御コマンドとしての印刷命令を受信すると、駆動制御部68を介して駆動モータ36を駆動し、感光体ドラム13を図1の矢印方向に一定の周速度で回転させる。前記感光体ドラム13の回転は、現像ローラ11、トナー供給ローラ12及びトナー回収ローラ15に伝達され、現像ローラ11、トナー供給ローラ12及びトナー回収ローラ15がそれぞれ矢印方向に回転させられるとともに、攪拌部材23〜26が前記各ギヤ列を介してそれぞれ回転を受け、矢印方向に回転させられる。
また、前記印刷制御部50は、帯電ローラ用電源56によって帯電ローラ14に所定の電圧を印加し、感光体ドラム13の表面を一様に帯電させる。
次に、前記印刷制御部50は、ヘッド駆動制御部64を介してLEDヘッド41を駆動し、画像データに対応した光で感光体ドラム13を露光し、感光体ドラム13の表面に静電潜像を形成する。さらに、前記印刷制御部50は、現像ローラ用電源57によって現像ローラ11に所定の電圧を印加し、静電潜像を現像し、感光体ドラム13の表面にトナー像を形成する。
また、前記印刷制御部50は、搬送モータ制御部66を介して用紙搬送モータ67を駆動する。それにより、用紙Pはホッピングローラ45(図2)によって用紙カセット101から繰り出され、搬送ローラ対46によって搬送され、画像形成部Qに送られる。このとき、前記印刷制御部50は、転写ローラ用電源61によって転写ローラ42に所定の電圧を印加し、トナー像を用紙Pに転写する。
その後、トナー像が転写された用紙Pは定着器43に送られる。続いて、印刷制御部50は、定着制御部65を介して定着器43の前記ヒータに所定の電流を供給し、トナー像を用紙Pに定着させる。
そして、トナー像が定着させられた用紙Pは排出ローラ対47によって装置本体外に排出される。
なお、トナー像が用紙Pに転写された後に感光体ドラム13の表面にわずかな量のトナーTが残留することがあるが、残留したトナーTはクリーニングブレード19によって掻き取られ除去される。このようにして、感光体ドラム13は繰り返し使用される。
次に、画像形成時の現像器10の動作について説明する。
まず、駆動モータ36の回転を受けて感光体ドラム13が図1の矢印方向に回転させられると、現像ローラ11、トナー供給ローラ12及びトナー回収ローラ15がそれぞれ矢印方向に回転させられる。このとき、トナー供給ローラ12は表面の細孔及びセル目にトナーTを保持しながら回転させられ、トナーTは供給ローラ12と現像ローラ11との当接部に到達する。
この場合、トナー供給ローラ12にはトナー供給ローラ用電源58によって電圧−390〔V〕が印加され、現像ローラ11には現像ローラ用電源57によって電圧−200〔V〕が印加されるので、トナー供給ローラ12が保持するトナーTは、トナー供給ローラ12と現像ローラ11との間の電界差によって現像ローラ11の表面に移動させられる。これにより、トナーTは現像ローラ11に供給される。
前記規制部材16には、規制部材用電源59によって電圧−440〔V〕が印加され、現像ローラ11と規制部材16との接触領域において、現像ローラ11上のトナーTは、規制部材16の表面粗さによる凹凸部16aに接触させられ、接触摩擦によって帯電させられ、さらに、規制部材16と現像ローラ11との間の電界差による電荷移動によって帯電させられるとともに、薄層化される。
続いて、現像ローラ11上の薄層化されたトナーTは、感光体ドラム13上に形成された静電潜像に付着させられ、静電潜像を現像する。
一方、静電潜像の現像に使用されることなく、現像ローラ11の表面に残留したトナーTは、現像ローラ11の回転に伴って、現像ローラ11とトナー回収ローラ15とのニップ部であるトナーの回収部に到達する。前記トナー回収ローラ15は、トナー回収ローラ用電源60によってトナーTの帯電極性と逆の極性の回収用の電圧が印加されるように抵抗を介してアース接続され、現像ローラ11の表面に残留したトナーTはトナー回収ローラ15に移動し、更にトナー回収ブレード18によってトナー回収ローラ15から掻き取られ、再びケーシング22内のトナーTと混合され、利用される。
ところで、前述されたように、現像ローラ11と規制部材16との接触領域において、トナーTは、規制部材16の表面粗さによる凹凸部16aに接触しながら、規制部材16との接触摩擦によって帯電させられ、規制部材16と現像ローラ11との間の電界差による電荷移動によって更に帯電させられる。したがって、トナーTを十分に帯電させるために現像ローラ11と規制部材16とを当接させる条件、すなわち、当接条件が重要である。
そこで、本実施の形態においては、現像ローラ11と規制部材16との当接条件を設定することによって、トナーTを十分に帯電させ、光沢紙等の特殊な用紙に対して印字を行う場合においても、例えば、非印字領域にトナーTが付着してかぶりを発生させる等の印字不良が発生するのを防止するようにしている。
この場合、現像ローラ11と規制部材16との当接条件を設定するための指標として、トナーTの体積平均粒径Dt、現像ローラ11の表面粗さDVRz、規制部材16の表面粗さBLRz、及び現像ローラ11と規制部材16との接触領域の接触幅Lを使用した。なお、前記現像ローラ11の表面粗さDVRz及び規制部材16の表面粗さBLRzは、十点平均粗さRz(JIS B0601−1994規格)で表される。
次に、前記各指標とトナーTの帯電特性との関係について説明する。
図7は本発明の第1の実施の形態における帯電特性を説明するための第1の図、図8は本発明の第1の実施の形態における帯電特性を説明するための第2の図、図9は本発明の第1の実施の形態における帯電特性を説明するための第3の図、図10は本発明の第1の実施の形態における帯電特性を説明するための第4の図である。
〔現像ローラ11の表面粗さDVRz〕
前述されたように、本実施の形態においては、現像ローラ11の表面粗さDVRzは十点平均粗さRzで表される。十点平均粗さRzは、現像ローラ11の凹凸部11dにおける凸部頂点と凹部頂点との距離の平均値である。
したがって、現像ローラ11の表面粗さDVRzが大きいほど、現像ローラ11の凹凸部11dにおける凹部又は凹部の稜線部(傾斜部)に保持されるトナーTの量が多くなり、現像ローラ11によって担持され、搬送されるトナーTの量が多くなる。また、現像ローラ11の表面粗さDVRzが小さいほど、現像ローラ11の凹凸部11dにおける凹部又は凹部の稜線部に保持されるトナーTの量が少なくなり、現像ローラ11によって担持され、搬送されるトナーTの量が少なくなる。
そして、図7に示されるように、現像ローラ11の表面粗さDVRzがトナーTの体積平均粒径Dtよりも大きい場合には、トナーTを、規制部材16との接触摩擦によって帯電させるのが困難になる。
ここで、現像ローラ11の凹凸部11dにおける凹部頂点を11cとし、凸部頂点を11eとし、規制部材16の凹凸部16aにおける凹部頂点を16cとし、凸部頂点を16eとするとともに、現像ローラ11の凹凸部11dにおける凹部頂点11cと凸部頂点11eとの間をa部とし、現像ローラ11の凹凸部11dにおける凸部頂点11eと規制部材16の凹凸部16aにおける凸部頂点16eとの間をb部とし、規制部材16の凹凸部16aにおける凹部頂点16cと凸部頂点16eとの間をc部とする。
そして、現像ローラ11の表面粗さDVRzがトナーTの体積平均粒径Dtより大きい場合、a部においては、トナーTが現像ローラ11の表面との摩擦抵抗を受けて入れ替わることが困難であり、規制部材16と接触する機会が少なく、トナーTを十分に帯電させることができない。また、b部においては、トナーT同士の接触によって正の極性に帯電させられるトナーT、すなわち、逆帯電トナーが発生してしまう。そして、c部においては、トナーTがトナー層の表層部分に存在するので、規制部材16と接触する機会が多くなり、帯電させられる。
このように、現像ローラ11の表面粗さDVRzがトナーTの体積平均粒径Dtよりも大きい場合、トナーTはa部及びb部において帯電させられず、c部においてだけ帯電させられるので、トナーTを十分に帯電させることができない。したがって、十分に帯電させることができないトナーT、すなわち、帯電不良トナーが多くなる。
また、図8に示されるように、現像ローラ11の表面粗さDVRzがトナーTの体積平均粒径Dtより小さい場合、規制部材16と接触する機会があるトナーTが多くなり、帯電不良トナーが少なくなるが、現像ローラ11によって担持されるトナーTの量が少なくなり、現像ローラ11によるトナーTの搬送性が低下するので、画像濃度が低くなったり、画像にかすれ等が発生したりして、画像品位が低下してしまう。
本実施の形態においては、現像ローラ11と規制部材16との接触領域を通過した後の現像ローラ11上のトナーTの量が0.4〔mg/cm3 〕以上、かつ、0.7〔mg/cm3 〕以下になるように、現像ローラ用電源57(図5)、トナー供給ローラ用電源58及びトナー回収ローラ用電源60によって電界差が設定される。
前記現像ローラ11上のトナーTの量が0.4〔mg/cm3 〕より少ない場合、画像濃度が低くなったり、画像にかすれ等が発生したりして、画像品位が低下してしまう。また、トナーTの量が0.7〔mg/cm3 〕より多い場合は、帯電不良トナーが多くても、トナー層の表面電位が高くなり、非印字領域にトナーTが付着し、かぶりを発生させてしまう。
〔規制部材16の表面粗さBLRz〕
図9に示されるように、規制部材16の表面粗さBLRzがトナーTの体積平均粒径Dtより小さい場合、現像ローラ11の表面の近傍のトナーTが規制部材16の凹凸部16aにおける凹部又は凹部の稜線部と接触する機会が少なくなり、帯電させられない。したがって、帯電不良トナーが多くなる。
また、図10に示されるように、規制部材16の表面粗さBLRzがトナーTの体積平均粒径Dtより大きい場合、例えば、図7のc部のように、トナー層の表層部分に存在するトナーTが、規制部材16と接触する機会が多くなり、トナーTは帯電させられる。したがって、帯電不良トナーが少なくなる。
なお、現像ローラ11上のトナーTの量が0.7〔mg/cm3 〕であってもトナー層の高さを表す層数は、多くても、三つのトナーTを重ねることによって形成される3層程度であるので、規制部材16の表面粗さBLRzの最大値BLRzmaxは、
BLRzmax=3・Dt
とすれば十分である。
〔接触幅L〕
接触幅L(図6)が大きいほど、トナーTは、規制部材16に接触する機会が多くなり、帯電させられるので、帯電不良トナーが少なくなる。また、接触幅Lが小さいほど、トナーTは、規制部材16に接触する機会が少なくなり、帯電させられないので、帯電不良トナーが多くなるだけでなく、現像ローラ11と規制部材16との間を通過するトナーTの量が多くなる。
このように、トナーTの体積平均粒径Dt、現像ローラ11の表面粗さDVRz、規制部材16の表面粗さBLRz、及び現像ローラ11と規制部材16との接触領域の接触幅Lの各指標が適正でないと、トナーTを十分に帯電させることができず、かぶりを発生させてしまう。
そこで、本実施の形態においては、トナーTを十分に帯電させることができ、かぶりを発生させるのを防止することができるように、現像ローラ11と規制部材16とを当接させる当接条件を設定するための各指標を異ならせ、各当接条件で画像を形成した。
図11は本発明の第1の実施の形態における当接条件を説明するための図、図12は本発明の第1の実施の形態における当接条件で画像を形成したときの各評価項目の評価結果を示す図、図13は本発明の第1の実施の形態におけるトナーの帯電量分布を示す図、図14は本発明の第1の実施の形態におけるかぶりの評価結果を示す第1の図、図15は本発明の第1の実施の形態におけるかぶりの評価結果を示す第2の図、図16は本発明の第1の実施の形態におけるかぶりの評価結果を示す第3の図である。なお、図13において、横軸に帯電量を、縦軸に各帯電量のトナーTの割合を、図14において、横軸に規制部材16の表面粗さBLRzを、縦軸に色差ΔEを、図15において、横軸に現像ローラ11の表面粗さDVRzを、縦軸に色差ΔEを、図16において、横軸に接触幅Lを、縦軸に色差ΔEを採ってある。
この場合、各当接条件1〜9において、現像ローラ11(図3)の表面粗さDVRzはテープ研磨法による表面処理を行う際のテープの粗さを調整することによって、規制部材16の表面粗さBLRzはブラスト法によるブラスト時の粒子径及びブラスト時間を調整することによって、現像ローラ11と規制部材16との接触幅L(図6)はコマ17bの高さを調整することによってそれぞれ設定した。
また、前記現像ローラ11の表面粗さDVRz及び規制部材16の表面粗さBLRzは、JIS B601−1994規格に基づいて小坂研究所製サーフコーダSEF3500を使用して十点平均粗さRzで測定した。
なお、前述された特許文献1に記載された現像器を従来の技術とした。
(当接条件1)表面粗さDVRz=1.0〔μm〕、表面粗さBLRz=12.0〔μm〕、接触幅L=800〔μm〕
(当接条件2)表面粗さDVRz=1.0〔μm〕、表面粗さBLRz=6.0〔μm〕、接触幅L=800〔μm〕
(当接条件3)表面粗さDVRz=1.0〔μm〕、表面粗さBLRz=0.5〔μm〕、接触幅L=800〔μm〕
(当接条件4)表面粗さDVRz=0.4〔μm〕、表面粗さBLRz=12.0〔μm〕、接触幅L=800〔μm〕
(当接条件5)表面粗さDVRz=6.0〔μm〕、表面粗さBLRz=12.0〔μm〕、接触幅L=800〔μm〕
(当接条件6)表面粗さDVRz=8.0〔μm〕、表面粗さBLRz=12.0〔μm〕、接触幅L=800〔μm〕
(当接条件7)表面粗さDVRz=1.0〔μm〕、表面粗さBLRz=12.0〔μm〕、接触幅L=300〔μm〕
(当接条件8)表面粗さDVRz=1.0〔μm〕、表面粗さBLRz=12.0〔μm〕、接触幅L=500〔μm〕
(当接条件9)表面粗さDVRz=1.0〔μm〕、表面粗さBLRz=12.0〔μm〕、接触幅L=1000〔μm〕
(従来の技術)表面粗さDVRz=5.0〔μm〕、表面粗さBLRz=0.5〔μm〕、接触幅L=100〔μm〕
なお、トナーTの体積平均粒径Dtは、6.0〔μm〕とした。
当接条件1〜3においては、表面粗さDVRz及び接触幅Lを一定にし、表面粗さBLRzを異ならせることによって表面粗さBLRzの好ましい範囲、すなわち、良好範囲を判定し、当接条件1及び4〜6においては、表面粗さBLRz及び接触幅Lを一定にし、表面粗さDVRzを異ならせることよって表面粗さDVRzの良好範囲を判定し、当接条件1及び7〜9においては、表面粗さDVRz及び表面粗さBLRzを一定にし、接触幅Lを異ならせることによって接触幅Lの良好範囲を判定した。
図12に示されるように、表面粗さDVRz、表面粗さBLRz及び接触幅Lの各良好範囲を判定するための評価項目は、トナーTの帯電性の良否、かぶりの発生の有無、色差ΔE、トナー層の層形成性の良否及び総合判定とした。
トナーTの帯電性の良否を評価するために、現像ローラ11上のトナー層におけるトナーTの帯電量の分布をホソカワミクロン社製E−Spartアナライザーを用いて測定し、当接条件1〜9及び従来の技術のトナー層の帯電量を比較し、帯電量の多いものから順にトナーTの帯電性の良否の評価結果を○△×とした。トナーTを十分に帯電させることができ、逆帯電トナーの発生が少なく、帯電不良トナーの割合が低い場合、トナーTの帯電性の良否の評価結果を○とし、トナーTをある程度帯電させることができ、逆帯電トナーの発生が比較的少なく、帯電不良トナーの割合が比較的低い場合、トナーTの帯電性の良否の評価結果を△とし、トナーTを十分に帯電させることができず、逆帯電トナーの発生が多く、帯電不良トナーの割合が高い場合、トナーTの帯電性の良否の評価結果を×とした。
また、かぶりの発生の有無を評価するために、印字を行ったときの感光体ドラム13に付着したトナーTを住友3M製メンディングテープで採取し、分光測色計CMD−2600Dで色差ΔEを測定した。色差ΔEが、
ΔE≦0.3
である場合、光沢紙等の特殊な用紙に対して印字を行ったときに感光体ドラム13に付着したトナーTが目立たず、かぶりが発生しなかった場合に、かぶりの発生の有無の評価結果を○とし、色差ΔEが、
0.3<ΔE≦0.5
である場合、光沢紙等の特殊な用紙に対して印字を行ったときに感光体ドラム13に付着したトナーTがわずかに分かり、わずかにかぶりが発生した場合に、かぶりの発生の有無の評価結果を△とし、色差ΔEが、
0.5<ΔE
である場合、光沢紙等の特殊な用紙に対して印字を行ったときに感光体ドラム13に付着したトナーTが目立ち、かぶりが発生した場合に、かぶりの発生の有無の評価結果を×とした。
そして、トナー層の層形成性の良否を評価するために、現像ローラ11と規制部材16との間から漏れ出す(通過する)トナーTの有無を調べた。現像ローラ11と規制部材16との間から漏れ出すトナーTがない場合、現像ローラ11上のトナーTを薄層化することができ、トナー層を形成することができるので、トナー層の層形成性の良否の評価結果を○とし、現像ローラ11と規制部材16との間から漏れ出すトナーがある場合、現像ローラ11上のトナーTを薄層化することができず、トナー層を形成することができないので、トナー層の層形成性の良否の評価結果を×とした。
〔当接条件1〜3における各評価項目の評価結果〕
図12〜14に示されるように、当接条件1及び2のように、規制部材16の表面粗さBLRzがトナーTの体積平均粒径Dt以上である場合、トナーTを十分に帯電させることができ、逆帯電トナーの発生が少なく、帯電不良トナーの割合が低いので、トナーTの帯電性が良い。また、色差ΔEが0.3以下であり、かぶりが発生しない。
そして、現像ローラ11と規制部材16との間から漏れ出すトナーTがなく、トナー層の層形成性が良い。
これに対して、当接条件3のように、規制部材16の表面粗さBLRzがトナーTの体積平均粒径Dtより小さい場合、トナーTを十分に帯電させることができず、逆帯電トナーの発生が多く、帯電不良トナーの割合が高いので、トナーTの帯電性が悪い。また、色差ΔEが0.3より大きく、かぶりが発生する。
そして、現像ローラ11と規制部材16との間から漏れ出すトナーTがあり、トナー層の層形成性が悪い。
このことから、トナーTの帯電性の良否とかぶりの発生の有無との相関を確認することができるので、以降の説明においては、トナーTの帯電性の良否をかぶりの発生の有無に基づいて判断する。
〔当接条件1及び4〜6における各評価項目の評価結果〕
図12及び15に示されるように、当接条件1及び4〜5のように、現像ローラ11の表面粗さDVRzが6.0〔μm〕以下である場合、色差ΔEが0.3以下になり、かぶりが発生せず、トナーTの帯電性が良いが、当接条件4のように、現像ローラ11の表面粗さDVRzが1.0〔μm〕より小さい場合、現像ローラ11の凹凸部11dにおける凹部又は凹部の稜線部に保持されるトナーTが少なくなり、トナーTの搬送性が低下して、トナー層を十分に形成することができず、トナー層の層形成性が悪い。また、当接条件6のように、現像ローラ11の表面粗さDVRzが6.0〔μm〕より大きい場合、かぶりが発生し、トナーTの帯電性が悪い。
したがって、現像ローラ11の表面粗さDVRzを1.0〔μm〕以上、かつ、6.0〔μm〕以下にするのが好ましい。
〔当接条件1及び7〜9における各評価項目の評価結果〕
図12及び16に示されるように、当接条件1、8及び9のように、現像ローラ11と規制部材16との接触幅Lが500〔μm〕以上である場合、色差ΔEが0.3以下になり、かぶりが発生せず、トナーTの帯電性が良いが、接触幅Lが500〔μm〕より狭い場合、色差ΔEが0.3より大きくなり、かぶりが発生し、トナーTの帯電性が悪い。しかも、十分なトナー層を形成することができず、トナー層の層形成性が悪い。
ところで、接触幅Lを広くする方法としては、現像ローラ11のゴム硬度を低く(軟らかく)したり、コマ17cの位置を調整し、規制部材16の現像ローラ11に対する押圧力を大きくしたりする方法があるが、現像ローラ11のゴム硬度を低くする場合、現像ローラ11を長期間にわたり放置した後の永久歪みが影響して、画像を形成したときに画像品位が低下することがあり、規制部材16の現像ローラ11に対する押圧力を大きくする場合、現像器10に加わる負荷トルクが大きくなったり、トナーTに加わる力が大きくなってトナーTを損傷させたり、現像ローラ11の表面の摩耗量が多くなったりして、現像器10の耐久性が低くなってしまう。
そこで、本実施の形態においては、接触幅Lが1000〔μm〕以下にされる。
次に、現像ローラ11と規制部材16とを当接条件1で当接させた現像器10を実施例とし、前記特許文献1に記載された現像器を代表とする現像器を従来の技術として、実施例と従来の技術とでトナーTの帯電性の良否及びかぶりの発生の有無を比較した。
図17は本発明の実施例及び従来の技術におけるトナーの帯電量分布を示す図、図18は本発明の実施例及び従来の技術におけるかぶりの発生状態を示す図である。なお、図17において、横軸に帯電量を、縦軸に各帯電量のトナーTの割合を採ってある。
図に示されるように、実施例においては、逆帯電トナーのような帯電不良トナーの割合を低くし、従来の技術の1/10にすることができる。したがって、光沢紙等の特殊な用紙に対して印字を行っても、印字不良が発生するのを防止することができ、画像品位を向上させることができる。
このようなことから、本実施の形態においては、現像ローラ11(図3)の表面粗さDVRz、規制部材16の表面粗さBLRz及びトナーTの平均体積粒径Dtが
1.0〔μm〕≦DVRz≦Dt≦BLRz≦3・Dt
にされ、規制部材16と現像ローラ11との接触幅Lが、
500〔μm〕≦L≦1000〔μm〕
にされる。
本実施の形態においては、印刷動作を高速化するために、また、駆動モータ36(図5)に加わる負荷を小さくするために、現像ローラ11及びトナー供給ローラ12が互いに逆方向に回転させられ、トナー供給ローラ12が現像ローラ11に対して連れ回り方向に回転させられるので、現像ローラ11とトナー供給ローラ12との当接部におけるトナーTの摩擦による帯電量が小さく、トナーTは十分に帯電させられないが、現像ローラ11と規制部材16との当接部におけるトナーTの帯電量が大きくされ、トナーTが十分に帯電させられるので、光沢紙等の特殊な用紙に対して印字を行ってもかぶりが発生することはない。
なお、本実施の形態においては、トナーTの平均体積粒径Dtを6.0〔μm〕としているが、平均体積粒径Dtが変化しても、前記現像ローラ11の表面粗さDVRz、規制部材16の表面粗さBLRz、及びトナーTの平均体積粒径Dtの関係を表す前記式が成立すれば、光沢紙等の特殊な用紙に対して印字を行ってもかぶりが発生することはない。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図19は本発明の第2の実施の形態における接触幅を説明するための図である。
図において、11は現像剤担持体としての現像ローラ、16は規制部材、Tは現像剤としてのトナー、11dは現像ローラ11の表面粗さによる凹凸部、16aは規制部材16の表面粗さによる凹凸部、Lは接触幅である。
また、前記規制部材16は、基材Bd、及び該基材Bdの表面であり、現像ローラ11と当接する当接面に、導電性を有する材料、本実施の形態においては、DLCによる成膜処理によって形成された炭素膜としてのDLCコート層70を備える。
前記DLCによる成膜処理においては、比較的低温の環境下で均一なDLCコート層70を形成することができ、基材Bdの表面に粗さ処理が施されていても、基材Bdの表面の表面粗さを有効に再現することができ、良好な被覆面を形成することができる。
本実施の形態においては、規制部材16の基材Bdとしてステンレス鋼(SUS304)が使用され、該ステンレス鋼の表面に、前記第1の実施の形態と同様の粗さ処理を施した後、シリコン(Si)イオン及びカーボン(C)イオンをプラズマ照射してステンレス鋼の表層に炭化珪素(SiC)から成るミキシング層を形成し、更にカーボンプラズマによって層厚が3〔μm〕のDLCコート層70を形成した。なお、DLCコート層70の層厚は、現像装置としての現像器10(図1)の使用条件に応じて、例えば、プラズマ照射の時間及び温度を調整することによって、30〔μm〕程度まで変更することができる。
この場合、規制部材16の当接面にDLCコート層70が形成されるので、DLCコート層70のビッカース硬度をステンレス鋼(SUS304)のビッカース硬度の約190に対して、6倍以上の1200にすることができ、規制部材16の耐摩耗性を極めて高くすることができる。したがって、現像器10の耐久性を高くすることができる。
さらに、DLCコート層70の表面の摩擦係数は0.2以下であるので、画像形成用の駆動部としての駆動モータ36(図5)に加わる負荷を小さくすることができるだけでなく、規制部材16の当接面が摩耗するのを抑制することができる。
図20は規制部材にDLCコート層がある場合及びDLCコート層がない場合の規制部材の当接面の摩耗量の比較図である。
この場合、規制部材にDLCコート層70(図19)がある場合及びDLCコート層70がない場合に、印字動作を連続して行ったときの規制部材16の当接面の摩耗量を測定した。
そのために、評価環境温度を23〔℃〕とし、評価環境湿度を45〔%〕として、A4判の用紙Pに対して0.5〔%〕の印字デューティで1〔枚〕を印刷するごとに印字動作を停止させ、再び印字動作を開始することによって、4000〔枚〕の印刷を行った。そして、500〔枚〕又は1000〔枚〕の印刷が行われるごとに規制部材16の当接面の摩耗量を測定した。
なお、摩耗量の測定は、規制部材16を取り外して、接触式粗さ測定器を用いて規制部材16の当接面の基準面からの平均高さを測定し、印字枚数が0〔枚〕のときの平均高さとの差分を算出して摩耗量とした。
図から分かるように、DLCコート層70がある場合の規制部材16の当接部の摩耗量は、DLCコート層70がない場合の規制部材16の当接部の摩耗量の半分以下になった。
したがって、規制部材16にDLCコート層70がある場合、規制部材16の当接面の摩耗量を抑制することができ、規制部材16の耐摩耗性を極めて高くすることができるので、現像器10の耐久性を高くすることができる。
図21は規制部材にDLCコート層がある場合及びDLCコート層がある場合の駆動モータに加わる負荷の比較図である。
この場合、規制部材16にDLCコート層70(図19)がある場合及びDLCコート層70がない場合の、駆動モータ36(図5)を駆動したときの軸トルクを測定した。規制部材16にDLCコート層70がある場合の軸トルクは、DLCコート層70がない場合より約21〔%〕小さくなった。
したがって、規制部材16にDLCコート層70がある場合、駆動モータ36に加わる負荷を小さくすることができる。
図22は規制部材にDLCコート層がある場合及びDLCコート層がない場合の色差の比較図である。
この場合、規制部材にDLCコート層70がある場合及びDLCコート層70がない場合に、印字動作を連続して行ったときの色差ΔEを測定した。
そのために、評価環境温度を23〔℃〕とし、評価環境湿度を45〔%〕として、A4判の用紙Pに対して0.5〔%〕の印字デューティで1〔枚〕を印刷するごとに印字動作を停止させ、再び印字動作を開始することによって、5000〔枚〕の印刷を行った。そして、500〔枚〕又は1000〔枚〕の印刷が行われるごとに色差ΔEを測定した。
DLCコート層70がある場合の色差ΔEは、DLCコート層70がない場合の色差ΔEとほぼ同じであった。
したがって、規制部材16にDLCコート層70がある場合、DLCコート層70がない場合と同様にトナーTの帯電性を維持することができる。
このように、本実施の形態においては、トナーTを十分に帯電させることができるので、光沢紙等の特殊な用紙に対して印字を行ってもかぶりを発生させることはない。したがって、印字不良が発生するのを防止することができるだけでなく、現像器10の耐久性を高くすることができる。
前記各実施の形態においては、プリンタ40に一つの現像器10が配設されるようになっているが、プリンタ40に複数の現像器を配設し、カラーの画像を形成することができる。
また、前記各実施の形態においては、プリンタ40について説明しているが、本発明を複写機、ファクシミリ、複合機等に適用することができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
10 現像器
11 現像ローラ
13 感光体ドラム
16 規制部材
T トナー

Claims (12)

  1. (a)像担持体に現像剤を付着させて、像担持体に形成された潜像を現像する現像剤担持体と、
    (b)該現像剤担持体と当接させて配設され、現像剤担持体が担持する現像剤の量を規制するとともに、現像剤を帯電させる規制部材とを有するとともに、
    (c)前記現像剤担持体における規制部材と当接する当接面の十点平均粗さで表される表面粗さをDVRzとし、前記現像剤の体積平均粒径をDtとし、前記規制部材における現像剤担持体と当接する当接面の十点平均粗さで表される表面粗さをBLRzとしたとき、
    1.0〔μm〕≦DVRz≦Dt≦BLRz≦3・Dt
    にされることを特徴とする現像器。
  2. (a)前記現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材を有するとともに、
    (b)前記現像剤担持体及び現像剤供給部材は互いに逆方向に回転させられる請求項1に記載の現像器。
  3. 前記現像剤担持体の回転方向における規制部材と現像剤担持体との接触領域の長さを接触幅Lとしたとき、接触幅Lは、
    500〔μm〕≦L≦1000〔μm〕
    にされる請求項1又は2に記載の現像器。
  4. 前記規制部材の現像剤担持体に対する線圧Paは、
    10〔gf/cm〕≦Pa≦150〔gf/cm〕
    にされる請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像器。
  5. (a)前記現像剤担持体に電圧DBを印加するための電源と、
    (b)前記規制部材に電圧BBを印加するための電源とを有するとともに、
    (c)前記電圧DB、BBの絶対値|DB|、|BB|は、
    |DB|≦|BB|
    にされる請求項1〜4のいずれか1項に記載の現像器。
  6. (a)前記現像剤供給部材に電圧SBを印加するための電源と、
    (b)前記規制部材に電圧BBを印加するための電源とを有するとともに、
    (c)前記電圧SB、BBの絶対値|SB|、|BB|は、
    |SB|≦|BB|
    にされる請求項2に記載の現像器。
  7. 前記規制部材における、少なくとも現像剤担持体と当接する当接面は、金属材料で形成される請求項1〜6のいずれか1項に記載の現像器。
  8. 前記規制部材における、少なくとも現像剤担持体と当接する当接面は、炭素膜で形成される請求項1〜6のいずれか1項に記載の現像器。
  9. 前記規制部材を現像剤担持体に向けて付勢する付勢部材を有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の現像器。
  10. 前記現像剤担持体と当接させて配設され、前記潜像の現像が行われた後の現像剤担持体に残留した現像剤を回収する現像剤回収部材を有する請求項1〜9のいずれか1項に記載の現像器。
  11. 前記請求項1〜10のいずれか1項に記載の現像器が搭載された画像形成ユニット。
  12. 前記請求項11に記載の画像形成ユニットが搭載された画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016177122A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 株式会社沖データ 画像形成装置
JP2017102433A (ja) * 2015-11-25 2017-06-08 株式会社リコー 現像装置及び画像形成装置

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