JP2009175372A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤担持体と、その現像剤担持体に当接して現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材との摩擦による現像剤の劣化を防止し、カブリや汚れといった画質の悪化を防ぐことができる現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像剤担持体の表面層41がアクリル樹脂及びウレタン樹脂とから形成され、アクリル樹脂の重合割合A[%]、表面層41の厚さD[μm]、アスカーF硬度F[度]及び重なり量N[mm]との関係が20≦A≦80、0.6≦D≦2.0、45+0.1×A×D≦F×N≦65を満たすことにより、カブリが少なくなり、汚れやフィルミングが発生しない良好な画像を形成することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、現像装置に関するものであり、この現像装置を備える画像形成装置に関するものである。
像担持体上に形成された静電潜像を現像剤によって現像する現像剤担持体として、導電性弾性層の表面にウレタン樹脂からなる表面層を備えるものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−186834号公報
現像ローラは、現像剤を搬送する搬送部材等の部材と当接している。特許文献1に示されるウレタン樹脂からなる表面層を備える場合、これら当接する部材との摩擦力が大きくなり、トナーが劣化し、カブリや汚れといった画質悪化を引き起こしてしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、上記実状に鑑み、現像剤担持体と、その現像剤担持体に当接して現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材との摩擦による現像剤の劣化を防止し、カブリや汚れといった画質の悪化を防ぐことができる現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の現像装置は、弾性層及び該弾性層を覆う表面層を有する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と接触し、前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材とを有し、前記表面層は、少なくともアクリル樹脂及びポリエーテル系ウレタン樹脂を有する混合物からなり、前記表面層の厚さD[μm]、前記アクリル樹脂及び前記ポリエーテル系ウレタン樹脂の合計重量に対する前記アクリル樹脂の重量割合A[%]、前記供給部材の少なくとも表面のアスカーF硬度F[度]、及び、前記現像剤担持体前記現像剤担持体に対して前記供給部材が食い込んでいる量を示す重なり量N[mm]との関係が20≦A≦80、0.6≦D≦2.0、45+0.1×A×D≦F×N≦65を満たすことを特徴とする。
アクリル樹脂の重合割合A[%]、表面層の厚さD[μm]、アスカーF硬度F[度]及び重なり量N[mm]との関係が20≦A≦80、0.6≦D≦2.0、45+0.1×A×D≦F×N≦65を満たすことにより、カブリが少なくなり、汚れやフィルミングが発生しない良好な画像を形成することができる現像装置を提供することができる。
また、本発明の現像装置は、弾性層及び該弾性層を覆う表面層を有する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と接触し、前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材とを有し、前記表面層は、少なくともアクリル樹脂及びポリエステル系ウレタン樹脂を有する混合物からなり、前記表面層の厚さD[μm]、前記アクリル樹脂及び前記ポリエステル系ウレタン樹脂の合計重量に対する前記アクリル樹脂の重量割合A[%]、前記供給部材の少なくとも表面のアスカーF硬度F[度]、及び、前記現像剤担持体前記現像剤担持体に対して前記供給部材が食い込んでいる量を示す重なり量N[mm]との関係が40≦A≦80、0.6≦D≦2.0、45+0.1×A×D≦F×N≦65を満たすことを特徴とする。
現像剤担持体の表面層にポリエステル系ウレタン樹脂を使用することで機械的強度が向上し、アクリル樹脂の重合割合A[%]が、40≦A≦80であることで、現像剤が現像剤担持体上に固着しない。そして、そして、アクリル樹脂の重合割合A[%]、表面層の厚さD[μm]、アスカーF硬度F[度]及び重なり量N[mm]との関係が40≦A≦8%、0.6≦D≦2.0、45+0.1×A×D≦F×N≦65を満たすことにより、カブリが少なくなり、汚れやフィルミングが発生しない良好な画像を長期にわたって形成することができる現像装置を提供することができる。
さらに、本発明の画像形成装置は、上述の現像装置備えることを特徴とする。これにより、良好な画像を形成することができる画像形成装置を提供することができる。
本発明は、現像剤担持体の表面層がアクリル樹脂及びウレタン樹脂とから形成され、アクリル樹脂の重合割合A[%]、表面層の厚さD[μm]、アスカーF硬度F[度]及び重なり量N[mm]との関係が20≦A≦80、0.6≦D≦2.0、45+0.1×A×D≦F×N≦65を満たすことにより、カブリが少なくなり、汚れやフィルミングが発生しない良好な画像を形成することができる現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明の画像形成装置は、現像剤担持体としての現像ローラを有する現像装置を搭載するものである。まずは、本発明の画像形成装置について説明する。図1は画像形成装置及び現像装置の構造を説明する図であり、図2は、画像形成装置の制御を行う制御ブロック図である。
画像形成装置には、画像形成ユニットが搭載されており、画像形成ユニットは、画像形成装置本体から着脱自在となっている。この画像形成ユニットには、静電潜像担持体としての感光ドラム3と、感光ドラム3を帯電させる帯電部材としての帯電ローラ4と、感光ドラム3に形成される静電潜像を現像剤としてのトナー5によって現像して現像剤像としてのトナー画像を形成する現像装置と、感光ドラム3から記録媒体としての用紙13に形成されたトナー画像を転写した後、感光ドラム3上に残された転写残トナー及び感光ドラム3上のカブリトナーを掻き落とすためのクリーニングブレード9と、掻き落とされたカブリトナー及び転写残トナーを廃トナーとして回収するためのトナー回収ボックス10とを有している。このトナー回収ボックス10には、廃トナーを回収するための図示しないスパイラルが備えられている。
画像形成ユニットに搭載される現像装置は、トナー5が収容され、画像形成ユニットに対して着脱自在に備えられるトナーカートリッジ8と、感光ドラム3に対向して配置され、感光ドラム3を現像する現像剤担持体としての現像ローラ1と、現像ローラ1にトナー5を供給する供給部材としてのトナー供給ローラ2と、現像ローラ1上に供給されたトナー5を薄層形成するトナー層厚規制ブレードとしての現像ブレード6と、現像装置内のトナー5の流動性を維持するための撹拌部材7とを有している。トナー5は、静電潜像を現像することができるものであればどのようなトナーであってもよいが、例えば、バインダーとしてポリエステル樹脂を用いた非磁性一成分の負帯電性粉砕トナーで、ガラス転移点Tgが60〜65℃、軟化点を110〜117℃のトナーを使用できる。現像ブレード6は、現像ローラ1上のトナーを薄層化することができればどのようなものであってもよいが、例えば板厚0.08mmのSUSからなり、現像ローラ1との接触部分において曲げ部の曲率半径が0.2mmとなるような曲げ加工が施されたものを使用することができる。
現像ローラ1、トナー供給ローラ2、感光ドラム3及び帯電ローラ4は、それぞれ図1中の矢印方向に回転可能に備えられており、感光ドラム3及びトナー供給ローラ2は、現像ローラ1に当接されている。感光ドラム3の外径は例えば24mmで、例えば93.7mm/sの周速で回転している。現像ローラ1の外径は例えば14.1mmで、感光ドラム3に対して例えば0.1mm押し込まれ、感光ドラム3に対して例えば1.39の周速比(周速130.2mm/s)で回転している。帯電ローラ4は、感光ドラム3に連れ回りしており、トナー供給ローラ2は、感光ドラム3に対して例えば0.90の周速比(周速84.3mm/s)で回転し、現像ローラ1に対して12.7mmの中心間距離(両ローラの回転軸間の距離)で備えられている。なお、本発明において、周速とは、ローラ又はドラムの外周での接線方向における線速のことを示す。
また、画像形成装置には、用紙13を搬送する用紙搬送ローラ14,15,16と、感光ドラム3の表面を露光して静電潜像を形成する露光装置としてのLED(Light Emitting Diode)ヘッド11と、感光ドラム3上に現像されたトナー画像を、図中矢印方向に回転し、用紙13に転写する転写部としての転写ローラ12と、転写ローラ12によって用紙13に転写されたトナー像のトナーを溶融させるための図示しない加熱部材が備えられた加熱ローラ及びその加熱ローラとともに搬送されていくる用紙13を加圧する加圧ローラによって構成される定着器17とを備えている。この加熱ローラには、記録媒体上のトナー像を構成するトナーを溶融させるための図示しないヒータが備えられており、その温度を検出するための図示しない温度センサを備えている。
また、画像形成装置は、図2のように、印刷制御部27と、ドラムカウンタ28と、ドットカウンタ29と、インターフェース(I/F)制御部22と、受信メモリ23と、画像データ編集メモリ24と、操作部25と、センサ群26と、帯電ローラ用電源30と、現像ローラ用電源31と、供給ローラ用電源32と、転写ローラ用電源33と、ヘッド駆動制御部34と、定着制御部35と、搬送モータ制御部36と、駆動制御部38とを有している。
印刷制御部27は、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、タイマ等によって構成され、感光ドラム3の回転数を計測するドラムカウンタ28や印刷ドットをカウントするドットカウンタ29を制御している。そして、この印刷制御部27は、インターフェース(I/F)部22を介して、図示しない上位装置から印刷データや制御コマンドを受信し、画像形成全体を統括制御し、印刷動作を実行する。
受信メモリ23は、I/F制御部22を介して受信する印刷データや制御コマンドを一時的に記録する。そして、画像データ編集メモリ24は、この受信メモリ23に記録された印刷データを受け取り、この印刷データを編集処理することによって形成された画像データ、すなわちイメージデータを記録する。
操作部25は、画像形成装置の状態を表示するためのLED及び画像形成装置に操作者からの指示を与えるためのスイッチや表示部を備えたものである。センサ群26は、画像形成装置の動作状態を監視するために備えられる複数の図示しないセンサにより構成され、例えば用紙位置検出センサ、温湿度センサ、濃度センサ等である。
帯電ローラ用電源30は、帯電ローラ4に所定の電圧を印加する。現像ローラ用電源31は、現像ローラ1に所定の所定の電圧を印加する。供給ローラ用電源32は、トナー供給ローラ2に所定の電圧を印加する。転写ローラ用電源33は、転写ローラ12に所定の電圧を印加する。なお、帯電ローラ用電源30、現像ローラ用電源31及び供給ローラ用電源32は印刷制御部27の指示に従って印加する電圧を変更することができる。
ヘッド駆動制御部34は、LEDヘッド11を駆動制御し、画像データ編集メモリ24に記憶されたイメージデータをLEDヘッド11に送る。定着制御部35は、定着器17の図示しない温度センサからの出力を読み込み、このセンサ出力に基づいて、図示しないヒータを通電させて定着器17の温度が一定となるように制御する。搬送モータ制御部36は、用紙搬送モータ37を制御し、用紙搬送ローラ14,15,16を駆動させたり、停止させたりすることによって、図1の矢印18,19,20の方向に用紙13を搬送させる。駆動制御部38は、感光ドラム3を回転させるための駆動モータ39を制御する。そして、この感光ドラム3の図1中の矢印方向への回転に伴い、帯電ローラ4、現像ローラ1及びトナー供給ローラ2は、図1中の矢印方向に回転する。
このような画像形成装置は、まず、I/F制御部22で受信した印刷データを受信メモリ23に記憶し、印刷制御部27は、画像形成装置の全体のシーケンスを制御し、印刷動作を行う。印刷データを受信した後、印刷制御部27は、搬送モータ制御部36を制御し、用紙搬送モータ37によって用紙搬送ローラ14を駆動させ、所定のタイミングで用紙13をロールアップし、矢印18方向に搬送させる。搬送された用紙13は、用紙搬送モータ37によって駆動する用紙搬送ローラ15によって画像形成ユニットに搬送される。用紙搬送ローラ15を通過した用紙13は、画像形成ユニットと転写ローラ12との間を矢印19の方向に向かって、画像形成ユニットによって形成されるトナー像が転写できるタイミングで搬送される。
このとき、画像形成ユニットでは、トナー像が形成される。この画像形成プロセスは、まず、印刷制御部27から駆動制御部38に制御データが送られる。この制御データを受けて駆動制御部38は、駆動モータ39を制御し、感光ドラム3を回転させる。感光ドラム3の回転に合わせて回転する帯電ローラ4に帯電ローラ用電源30より負の電圧が印加されることによで、感光ドラム3の表面が帯電する。
一方で、受信メモリ23に記憶された印刷データは、画像データ編集メモリ24によってイメージデータに変換される。変換されたイメージデータは、印刷制御部27を介してヘッド駆動制御部34に送られる。ヘッド駆動制御部34は、受け取ったイメージデータに基づいてLEDヘッド11を制御し、制御されたLEDヘッド11が感光ドラム3の表面を露光する。この露光によって、表面が帯電した感光ドラム3に、イメージデータに対応する静電潜像が形成される。
また、感光ドラム3に合わせて回転する現像ローラ1及びトナー供給ローラ2にも印刷制御部27から指示された電圧が印加され、トナーカートリッジ8に納められていたトナー5が撹拌部材7により撹拌されながらトナー供給ローラ2に搬送され、このトナー供給ローラ2を介して現像ローラ1に供給される。供給されたトナー5は、現像ブレード6を通過することで、現像ローラ1上で薄層が形成される。そして、現像ローラ1上で薄層が形成されたトナー5によって、感光ドラム3の表面に形成された静電潜像が現像され、感光ドラム3上にトナー像が形成される。
用紙13が画像形成ユニットと転写ローラ12との間を通過する前に、転写ローラ12には、転写ローラ用電源33から所定の電圧が印加される。これにより、感光ドラム3と転写ローラ12との圧接部で物理的圧力と電気的静電力とで、感光ドラム3と転写ローラ12との間を通過する用紙にトナー像を転写することになる。
トナー像が転写された用紙13は、定着制御部35により制御された定着器17を通過することによりトナーが熱圧着され、トナー像が用紙13に定着する。定着後、用紙13は、矢印20の方向に向かって搬送され、用紙搬送モータ37によって駆動する用紙搬送ローラ16によって、矢印21の方向、すなわち画像形成装置の外側に搬送される。
上述した画像形成装置は、1つの画像形成ユニットを備えるものとして説明したが、本発明はこれだけに限られるものではなく、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナーのそれぞれに対応する画像形成ユニットを用紙の給紙側から排紙側へと搬送路に沿って並設されたものであってもよい。この場合、各色のトナーに対応する画像形成ユニットは、印刷制御部27の制御に基づいて搬送される用紙13のタイミングに合わせて、各色のトナー像をそれぞれ転写することで、カラー画像を形成することができる。
図3は、現像ローラ1の断面図である。現像装置に備えられる現像ローラ1は、図3のように、例えばSUS等の導電性の芯金42上に、弾性層40が周設され、その弾性層40上にトナー5を帯電させるべく表面層41が周設された構造となっている。
弾性層40は、例えばポリエーテル系ウレタン樹脂で形成され、電子導電剤であるカーボンブラック及び炭酸カルシウムやシリカ等といった絶縁性無機微粒子が配合されている。そして、この弾性層40のアスカーC硬度は76度である。この弾性層40の硬度を示すアスカーC硬度は、例えばアスカーC高度計(高分子計器(株)社製)によって、ローラ外周の頂点に測定器の圧子を接触させることで測定可能である。
表面層41は、アクリル樹脂とウレタン樹脂とを含む混合物で構成されいる。表面層41を構成するアクリル樹脂としては、種々のアクリル酸又はメタクリル酸の誘導体を重合して得られる高分子を主鎖としたものを使用することができる。表面層41は、例えば、所定の溶媒にアクリル樹脂とウレタン樹脂とを溶解させた溶液を弾性層40上に所望の方法で塗布し、塗布された溶液を加熱乾燥することによって、溶媒を揮発させ、弾性層40上に表面層41を周設さえることができる。例えば、表面層41に使用できるアクリル樹脂としては、メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体を主鎖とするものを使用することができる。表面層41を構成するウレタン樹脂としては、熱可塑性のポリエーテル系ウレタン樹脂やポリエステル系ウレタン樹脂を使用することができる。
この表面層41には、半導電性となるようにカーボンブラックが配合していてもよく、その配合量は、樹脂成分100重量部に対して0.1〜10重量部の範囲で含まれることが好ましい。この現像ローラ1は、表面粗さRz(JISB0601−1994)が5〜9μmであることが好ましい。この表面粗さRzはサーフコーダSEF3500((株)小坂研究所製)によって計測できる。
図4は、現像ローラとトナー供給ローラとの断面図である。現像装置に備えられるトナー供給ローラ2は、図4のように、例えばSUS等の導電性の芯金52上にシリコーンゴムスポンジ51が周設された構造となっている。
シリコーンゴムスポンジ51は、シリコーンゴムコンパウンドを押し出し等の方法で成型し、加熱より加硫発泡して得られる。このシリコーンゴムコンパウンドとしては、例えばジメチルシリコーン生ゴム、メチルフェニルシリコーン生ゴム等の各種生ゴムを成分として有するもので、これらに補強性シリカ充填剤や加硫硬化に必要な加硫剤及び発泡剤を添加してなる。発泡剤としては、重炭酸ナトリウム等の無機発泡剤、アゾジカルボンアミド等の有機発泡剤を用いることができる。また、半導電性を付与するために、アセチレンブラックやカーボンブラック等の添加剤を添加してもよい。このトナー供給ローラ2の発泡により生じた微細な孔(セル目)の直径としては、特に限定するものではないが、例えば200〜500μmである。
このトナー供給ローラ2の硬度は、使用する生ゴムのビニル基密度、補強性シリカ充填剤の添加量、発泡剤の添加量、及び、付加加硫剤の触媒量の増減による発泡倍率によって調整することができる。例えば、使用する生ゴムのビニル基密度を上げたり、補強性シリカ充填剤の添加量を増やしたり、発泡剤の添加量を減らしたり、及び、付加加硫剤の触媒量を増やして発泡倍率を下げることで、トナー供給ローラ2の硬度を高くすることができる。一方、使用する生ゴムのビニル基密度を下げたり、補強性シリカ充填剤の添加量を減らしたり、発泡剤の添加量を増やしたり、及び、付加加硫剤の触媒量を減らして発泡倍率を上げることで、トナー供給ローラ2の硬度を低くすることができる。
このトナー供給ローラ2は、図4のように、現像ローラ1に対して食い込ませて備えられており、本発明ではその食い込み量を重なり量N[mm]とする。この重なり量Nは、現像ローラ1の軸である芯金42の中心軸と、トナー供給ローラ2の軸である芯金52の中心軸との距離をL[mm]とし、現像ローラの外径をφd[mm]、トナー供給ローラの外径をφs[mm]とした場合、下記式1によって算出することができる。また、現像ローラ1とトナー供給ローラ2とのニップ幅L[mm]は、図4のように、断面方向における現像ローラ1とトナー供給ローラ2との接触部分の長さのことである。
以下、上述した現像装置に備えられる現像ローラ1と現像ローラ1の表面層41の厚さD、現像ローラ1のアクリル樹脂の重量割合A、トナー供給ローラ2のアスカーF硬度F、及び現像ローラ1とトナー供給ローラ2との重なり量Nの異なる現像装置を用意し、ハーフトーン汚れ、カブリ、ベタ濃度及びトナーフィルミングを対象として評価を行い、画像悪化を防止することができる現像装置について検討した。
[実施例1]
実施例1では、アクリル樹脂及びポリエーテル系ウレタン樹脂からなる表面層を有する現像ローラについて検討した。実施例1において、現像ローラの表面層には、アクリル樹脂とウレタン樹脂との合計重量に対するアクリル樹脂の重量割合を示すアクリル樹脂量Aが20%、40%、60%、80%とし、表面層の厚さDを0.6μm、1.0μm、1.5μm、2.0μm、3.0μmと変量したものを使用した。また、トナー供給ローラには、少なくとも表面のアスカーF硬度Fを48〜62度と変量させたものを使用した。そして、このトナー供給ローラの現像ローラに対する重なり量Nは0.9mm(ニップ幅Lとして4.3mm)、1.0mm(ニップ幅Lとして4.9mm)、1.1mm(ニップ幅Lとして5.4mm)とした。このような現像装置を用いて印字試験により評価を行った。なお、表面層の厚さDは、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、加速電圧5kV、倍率5000倍として現像ローラの断面観察により確認し、重なり量Nは、トナー供給ローラの外径φsをφ13.0mm、φ13.2mm、φ13.4mmと変量させることで調整した。ここで使用されるトナーは、ガラス転移点Tgが60〜65℃、軟化点が110〜117℃のトナーを使用した。なお、本実施例では、少なくともバインダー(結着樹脂)で構成されるトナーであり、バインダーがポリエステル樹脂であるトナーを用いたが、バインダーが、例えば、スチレン−アクリル共重合体であっても構わない。
なお、アクリル樹脂量Aが0%、10%である場合、現像ローラと現像ローラに当接する当接部材との摩擦が大きくなり、トナーが劣化して、大きく汚れが発生した。また、アクリル樹脂量Aが90%、100%である場合、温度45℃、相対湿度80%の環境下で1週間、現像装置を保存する保存試験を行ったところ、現像ローラ上の感光ドラムと現像ブレードの接触部分でトナーが固着し、画像上横スジが発生してしまった。そのため、アクリル樹脂量Aが0%、10%、90%、100%における印字試験を行わなかった。また、表面層の厚さDを3μm以上にすると、トナーフィルミング、濃度ムラが悪化したため、同様に印字試験を行わなかった。
評価項目は、ハーフトーン汚れ、カブリ、ベタ濃度及びトナーフィルミングで、下記に示す表1乃至表4にその結果を示した。このときの印字試験は、現像ローラへの印加バイアスを−250V、トナー供給ローラへの印加バイアスを−270V、現像ブレードへの印加バイアスを−270V、帯電ローラへの印加バイアスを−1050Vとした。
ハーフトーン汚れは、図5のように、600dpiで2by2ドットのハーフトーン画像の画像形成を行って評価した。この2by2ドットは、縦方向4ドット分及び横方向4ドット分で形成される16マスのうち、縦方向2ドット及び横方向2ドットで形成される4マスのドットを形成するものである。汚れは、トナー帯電が高くなりすぎて感光ドラムのトナーが付着せずに白地となる未露光部分にトナーが現像されることで起こる。すなわち、帯電量の高い過剰帯電トナーによって画像の背景となる白地部分、すなわち非画像部分にトナーが付着することで起こる。ハーフトーン画像を形成した際、汚れ、すなわち白地となる部分にトナーが付着することで、2by2ドットがつぶれてしまう。すなわち、汚れによって、白地となる部分にトナーが付着することで、印字領域全体として濃度が上昇する。このハーフトーン汚れの評価では、画像形成初期におけるハーフトーン画像と、現像装置による画像形成が現像ローラを約11000回転、トナー供給ローラを約8000回転させた状態に相当する空回し、すなわち、A4サイズの用紙を縦送りした際の1000枚分相当の空回しを行った後のハーフトーン画像とにおける濃度上昇をX−Rite528(X−Rite社製)によって測定して評価し、ハーフトーン画像の形成時に全く汚れのないものを基準とし、この基準に対して、濃度の上昇が20%未満である場合に○とし、濃度の上昇が20%以上である場合に×とした。
カブリは、正常に帯電したトナーに対して、低い帯電量のトナーや逆極性に帯電したトナー(以下、カブリトナーと称する)によって画像の背景部分、すなわち、非画像部分にトナーが付着することで起こる。このカブリの評価では、0%濃度印刷の途中で装置を止め、現像後、転写前の感光ドラム上にあるトナーを粘着テープ(住友スリーエム社製、スコッチメンディングテープ)に付着させた。この粘着テープをカブリ採取テープと称する。そのカブリ採取テープを真白な用紙上に貼り付けた。また、カブリ採取テープの比較として、感光ドラムに貼り付けていない粘着テープ(住友スリーエム社製、スコッチメンディングテープ)を真白な用紙上に貼り付けた。この粘着テープを比較用テープと称する。このカブリ採取テープと、比較用テープとの濃度差を分光測色計(コニカミノルタ社製、CM−2600d、測定径=φ8mm)にて測定し、色相差ΔE(L×a×b表色系色度)は、ΔE=(ΔL×Δa×Δb)で算出し、算出された色相差ΔEが1.5未満である場合に○とし、ΔEが1.5以上である場合に×とした。
ベタ濃度は、図6のように、画像形成領域の全面にトナーを付着させることで形成された画像(ベタ画像)の印字濃度について評価したものである。一般的に現像装置内のトナーの帯電が上がりきっていないために、現像ローラへのトナー供給量が少なくなることで、印刷初期において濃度が薄くなりやすい。そこで、この評価では、濃度が薄くなりやすい印刷初期のベタ画像を対象に印字濃度の測定を行った。印字濃度は、図6中の白丸で示されたように、各頂角から用紙の縦方向及び横方向に30mmずつ内側に移動した4つと、用紙の略中央にある測定箇所の1つとを合わせた5箇所に対して、X−Rite(X−Rite社製)によって測定し、その平均値を濃度とした。このベタ濃度の評価では、測定された印字濃度が1.3以上である場合に○とし、印字濃度が1.3未満である場合×とした。
トナーのフィルミングは、溶着したトナーが現像ローラの表面を覆ってしまう現象である。トナーフィルミングの評価では、現像ローラ1を約110000回転、トナー供給ローラを約80000回転させた状態に相当する10000枚(A4サイズの用紙を縦送り)の印刷後の現像ローラの表面をSEMで観察し、トナーフィルミングが発生していない場合に○とし、トナーフィルミングが発生している場合に×とした。
表1乃至表4から、現像ローラの表面層の厚さDを3.0μm以下とすることで、現像ローラの表面へのトナーフィルミングは発生しなかった。また、カブリも良好で、10000枚分の画像形成後であっても、表面層がほとんど摩耗せずに残っていることがSEMでの観察で確認できた。
図7は、トナー供給ローラのアスカーF硬度Fと、現像装置の駆動トルクとの関係を示す図であり、図8は、トナー供給ローラの現像ローラとの重なり量Nと現像装置の駆動トルクの関係を示す図である。駆動トルクは、感光ドラムを例えば93.7mm/sという周速で駆動させるのに必要とするトルクで、図7及び図8のように、トナー供給ローラの現像ローラとの重なり量Nやトナー供給ローラのアスカーF硬度Fに比例して増加する。画像形成装置の駆動モータへの影響を考慮すると、駆動トルクは、7kg・cm以下とすることが好ましい。駆動トルクが7kg・cmより大きい場合、回転させるために大きな駆動力が必要となるため、感光ドラムを回転させることができなくなる。図7及び図8から、アスカーF硬度Fと重なり量Nとの積(F×N)が65以下であれば、駆動トルクが7kg・cmとなることが分かった。
図9乃至図12は、現像ローラの表面層の厚さDと、アスカーF硬度Fと重なり量Nとの積(F×N)との関係を示す図で、図9はアクリル樹脂量Aを20%、図10はアクリル樹脂量Aを40%、図11はアクリル樹脂量Aを60%、図12はアクリル樹脂量Aを80%の場合を示している。なお、図9乃至図12中の○及び×は、ハーフトーン汚れに対する評価を示したもので、上述の表1乃至表4に対応したものである。
図9乃至図12に示されているとおり、各図中に示された直線を境界として、ハーフトーン汚れの発生と未発生とが分布していることが分かった。各図における汚れの発生と未発生との境界を示す直線は、アクリル樹脂量Aが20%の場合2D=F×N−45となり、アクリル樹脂量Aが40%の場合4D=F×N−45となり、アクリル樹脂量Aが60%の場合6D=F×N−45となり、アクリル樹脂量Aが80%の場合8D=F×N−45となっている。これら直線の式とアクリル樹脂量Aとの関係から0.1×A×D=F×N−45を導き出すことができる。そして、上述した駆動トルクへの影響を考慮すると、アクリル樹脂量A、表面層の厚さD、アスカーF硬度F及び重なり量Nが45+0.1×A×D≦F×N≦65を満たすことが好ましいことが分かる。
また、図9乃至図12から、アクリル樹脂量Aが20%、40%及び60%では、表面層の厚さDが3.0μmの場合であっても汚れが発生しない範囲があるが、アクリル樹脂量Aが80%の場合、帯電が高い表面層の厚さDが2.0μm以下で汚れが発生しないものもあることが分かった。すなわち、アクリル樹脂量Aが20%以上、80%以下であって、表面層の厚さが0.6μm以上、2.0μm以下であれば汚れが発生しない。すなわち、図9乃至図12から、汚れが発生せずに、現像装置の駆動トルクが良好な範囲は、アクリル樹脂量A、表面層の厚さD、アスカーF硬度F及び重なり量Nが下記式2で表すことができる。
以上の関係から、アクリル樹脂量Aを80%より多くすると、現像ローラ上のトナーの帯電が高くなりすぎるため、汚れと現像装置の駆動トルクの良好範囲が極めて狭くなることが推定できる。図13は、アクリル樹脂量AとカブリΔEの関係図である。アクリル樹脂量Aが多くなると、トナー5の帯電製が向上するため、図13のように、カブリが改善される傾向にあるが、アクリル樹脂量Aを20%以下とした場合、カブリΔEが画像上許容できる上限(ΔE<1.5)付近となっている。したがって、アクリル樹脂量Aを40%以上80%以下とすることでよりカブリが改善されることが分かった。そして、上記式2の関係を満たしつつ、トナー供給ローラの重なり量Nを1.0mm以上1.1mm(ニップ幅Lで4.9mm以上5.4mm以下)とすることで、カブリ、汚れマージンの拡大の両面において効果が得られることが分かった。
以上のように、実施例1によれば、アクリル樹脂量A、表面層の厚さD、アスカーF硬度F及び重なり量Nが上記式2を満たすことで、カブリが少なくなり、汚れやフィルミングが発生しない良好な画像を形成することができる現像装置を提供することができる。そして、この現像装置を備える画像形成装置であれば、カブリが少なく、汚れやフィルミングが発生しない良好な画像を形成することができる。
[実施例2]
実施例2では、実施例1で現像ローラの表面層に使用したアクリル樹脂及びポリエーテル系ウレタン樹脂に変えて、アクリル樹脂及びポリエステル系ウレタン樹脂からなる表面層を有する現像ローラについて検討した。実施例2において、現像ローラには、表面層の厚さDを1.5μmとし、アクリル樹脂量Aが20%、40%、60%、80%と変量したものを使用した。そして、この現像ローラは、感光ドラム3に対して0.1mm押し込まれ、現像ブレードが押し圧900gとなるように備えられている。ここで使用されるトナーは、ガラス転移点Tgが60〜65℃、軟化点が110〜117℃であり、少なくともバインダーとしてポリエステル樹脂で構成されるトナーである。
実施例2では、現像ローラの保存試験を行い、表面粗さRz[μm]を測定した。その結果を下記表5に示す。保存試験は、印刷することなく放置されていることを想定した試験である。現像ローラは、現像ローラと感光ドラム及び現像ローラと現像ブレードとの接触部分において、接触圧と温度及び湿度との影響により、トナーが溶けて現像ローラ表面に付着する現象が起こる。保存試験は、この現象の有無を確認するための試験で、上述した現像ローラを備える画像形成ユニットを温度50℃、相対湿度51%の環境下で1週間経過させた後、ベタ画像及び上述した2by2パターンを形成するハーフトーン画像の形成を行い、形成される画像にトナーの固着によって発生するスジの有無により評価する試験である。なお、スジが発生しなかった場合を○、スジが発生した場合を×と示した。
表面粗さRz(JISB0601−1994)は、現像ローラの表面の粗さを示す指標で、画像形成初期の現像ローラと10000枚分画像形成した後の現像ローラの周方向に対して、サーフコーダSEF3500((株)小坂研究所製)にて測定し、その差を算出した。
アクリル樹脂とポリエステル系ウレタン樹脂とからなる表面層を有する現像ローラのうち、アクリル樹脂量Aが20%における保存試験の結果、現像ローラと感光ドラム及び現像ローラと現像ブレードとの接触部分にトナーの固着が確認された。これは、トナーがポリエステル樹脂からなるため、エステル結合といったようにトナーの主成分に近い分子構造を有することで、ポリエステル系ウレタン樹脂との親和性が高くなるためであると考えられる。なお、ポリエーテル系ウレタン樹脂の場合は、アクリル樹脂量Aに関わらずトナーの固着は確認されなかった。また、表面層にポリエステル系ウレタン樹脂を利用しても、アクリル樹脂量の高い現像ローラに関しては、トナーの固着が確認されなかった。
また、表5から、アクリル樹脂及びポリエーテル系ウレタン樹脂からなる表面層よりも、アクリル樹脂及びポリエステル系ウレタン樹脂からなる表面層の方が、画像形成初期の現像ローラの表面粗さRzと10000枚分画像形成した後の現像ローラの表面粗さRzとの差が小さいことが分かった。現像ローラの表面層は、感光ドラムや現像ブレードなどのように現像ローラに当接する当接部材によって表面の凹凸における凸部が摩耗し、この摩耗によって表面の粗さが低下してしまう。すなわち、この結果から、アクリル樹脂及びポリエーテル系ウレタン樹脂からなる表面層よりも、アクリル樹脂及びポリエステル系ウレタン樹脂からなる表面層の方が、摩耗量が少ないことから機械的な強度が高いことが分かった。
また、対象とした現像ローラに対して実施例1と同様に印字試験を行った。その結果、実施例1と同様に、カブリが少なく、汚れやフィルミングが発生しない良好な画像を形成することができることが分かった。すなわち、アクリル樹脂量A、表面層の厚さD、アスカーF硬度F及び重なり量Nが実施例1で示された上記式2を満たすことで、ポリエステル系ウレタン樹脂を使用しても、良好な結果が得られることが分かった。以上のことから、実施例1と同様に、トナー供給ローラの重なり量Nを1.0mm以上1.1mm(ニップ幅Lで4.9mm以上5.4mm以下)とすることで、カブリ、汚れマージンの拡大の両面において効果が得られることが分かった。
以上のように、実施例2によれば、ポリエステル系ウレタン樹脂を用いて、アクリル樹脂量Aが40%以上80%以下の場合、表面層の機械的強度が高くなることで表面粗さの経時的変化を少なくすることができるとともに、トナーの主成分がポリエステル樹脂であってもトナーの固着が起こらずに良好な保存性を保つことができる。すなわち、長期にわたり良好な画質を提供することができる。
本発明の現像装置及び画像形成装置の概略を示す概略図である。 本発明の画像形成装置のブロック図である。 本発明の現像装置に備えられる現像ローラの断面図である。 本発明の現像装置に備えられる現像ローラ及びトナー供給ローラの断面図である。 2by2ドットのハーフトーン画像を説明する図である。 印字濃度の測定方法を説明する図である。 トナー供給ローラの硬度と現像装置駆動トルクの関係を示す図である。 トナー供給ローラの重なり量と現像装置駆動トルクの関係を示す図である。 実施例1におけるアクリル樹脂量Aが20%である場合の表面層の厚さDとアスカーF硬度Fと重なり量Nとの積(F×N)との関係を示す図である。 実施例1におけるアクリル樹脂量Aが40%である場合の表面層の厚さDとアスカーF硬度Fと重なり量Nとの積(F×N)との関係を示す図である。 実施例1におけるアクリル樹脂量Aが60%である場合の表面層の厚さDとアスカーF硬度Fと重なり量Nとの積(F×N)との関係を示す図である。 実施例1におけるアクリル樹脂量Aが80%である場合の表面層の厚さDとアスカーF硬度Fと重なり量Nとの積(F×N)との関係を示す図である。 実施例1におけるアクリル樹脂量AとカブリΔEの関係を示す図である。
符号の説明
1 現像ローラ
2 トナー供給ローラ
3 感光ドラム
4 帯電ローラ
5 トナー
6 現像ブレード
7 撹拌部材
8 トナーカートリッジ
9 クリーニングブレード
10 トナー回収ボックス
11 LEDヘッド
12 転写ローラ
13 用紙
14,15,16 用紙搬送ローラ
17 定着器
22 I/F制御部
23 受信メモリ
24 画像データ編集メモリ
25 操作部
26 センサ群
27 印刷制御部
28 ドラムカウンタ
29 ドットカウンタ
30 帯電ローラ用電源
31 現像ローラ用電源
32 供給ローラ用電源
33 転写ローラ用電源
34 ヘッド駆動制御部
35 定着制御部
36 搬送モータ制御部
37 用紙搬送モータ
38 駆動制御部
39 駆動モータ
40 弾性層
41 表面層
42 芯金
51 シリコーンゴムスポンジ
52 芯金

Claims (5)

  1. 弾性層及び該弾性層を覆う表面層を有する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体と接触し、前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材とを有し、
    前記表面層は、少なくともアクリル樹脂及びポリエーテル系ウレタン樹脂を有する混合物からなり、
    前記表面層の厚さD[μm]、
    前記アクリル樹脂及び前記ポリエーテル系ウレタン樹脂の合計重量に対する前記アクリル樹脂の重量割合A[%]、
    前記供給部材の少なくとも表面のアスカーF硬度F[度]、及び、
    前記現像剤担持体前記現像剤担持体に対して前記供給部材が食い込んでいる量を示す重なり量N[mm]との関係が
    20≦A≦80、
    0.6≦D≦2.0、
    45+0.1×A×D≦F×N≦65
    を満たすことを特徴とする現像装置。
  2. 前記重なり量Nは、1.0≦N≦1.1を満たすことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 弾性層及び該弾性層を覆う表面層を有する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体と接触し、前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材とを有し、
    前記表面層は、少なくともアクリル樹脂及びポリエステル系ウレタン樹脂を有する混合物からなり、
    前記表面層の厚さD[μm]、
    前記アクリル樹脂及び前記ポリエステル系ウレタン樹脂の合計重量に対する前記アクリル樹脂の重量割合A[%]、
    前記供給部材の少なくとも表面のアスカーF硬度F[度]、及び、
    前記現像剤担持体前記現像剤担持体に対して前記供給部材が食い込んでいる量を示す重なり量N[mm]との関係が
    40≦A≦80、
    0.6≦D≦2.0、
    45+0.1×A×D≦F×N≦65
    を満たすことを特徴とする現像装置。
  4. 前記重なり量Nは、1.0≦N≦1.1を満たすことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の現像装置を備えた画像形成装置。
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