JPH11327283A - トナー担持体及び画像形成装置 - Google Patents

トナー担持体及び画像形成装置

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JPH11327283A
JPH11327283A JP12593198A JP12593198A JPH11327283A JP H11327283 A JPH11327283 A JP H11327283A JP 12593198 A JP12593198 A JP 12593198A JP 12593198 A JP12593198 A JP 12593198A JP H11327283 A JPH11327283 A JP H11327283A
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JP
Japan
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toner
image forming
toner carrier
resin
image
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Application number
JP12593198A
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English (en)
Inventor
Tokuo Okada
徳男 岡田
Mitsuharu Takagi
光治 高木
Hiroshi Kaneda
博 金田
Toshiaki Arai
利晃 荒井
Takahiro Kawagoe
隆博 川越
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電潜像を保持した画像形成体にトナーを供
給して、該画像形成体表面に可視像を形成させ、濃度む
らのない高品質の画像を与えるトナー担持体及びそれを
装着した画像形成体を提供すること。 【解決手段】 画像形成体に接触又は近接してトナーを
供給し、該画像形成体表面に可視画像を形成させるもの
であって、外周に、架橋性樹脂が表面に付与された導電
性弾性層を有し、表面粗さ平均値(X)が10μm以下
であり、かつ表面粗さの標準偏差(σ)/表面粗さの平
均値(X)が0.16以下であるトナー担持体、及びそれ
を装着した画像形成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー担持体及び
画像形成装置に関し、さらに詳しくは、複写機やプリン
ターなどの画像形成装置において、静電潜像を保持した
画像形成体にトナーを供給して、該画像形成体表面に可
視像を形成させるためのものであって、濃度むらのない
高品質の画像を与えるトナー担持体、及びそれを装着し
た画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やプリンターなどの電子写
真方式の画像形成装置などにおいて、静電潜像を保持し
た感光体などの画像形成体に一成分トナーを供給し、該
トナーを潜像に付着させて可視化する画像形成方法とし
て、加圧現像法が知られている(米国特許第31520
12号明細書、同第3731146号明細書)。この加
圧現像法は、トナーを担持したトナー担持体を、静電潜
像を保持した画像形成体(感光体)に接触させて、トナ
ーを該画像形成体の潜像に付着させることにより画像形
成を行うもので、このため上記トナー担持体を導電性と
弾性を有する導電性弾性体で形成する必要がある。すな
わち、この加圧現像法では、例えば図1に示したよう
に、トナーを供給するためのトナー塗布用ローラ2と静
電潜像を保持した画像形成体(感光体)3との間に、ト
ナー担持体(現像ローラ)1が配設され、これらトナー
担持体1、画像形成体3及びトナー塗布用ローラ2がそ
れぞれ図中矢印方向に回転することにより、トナー4が
トナー塗布用ローラ2によりトナー担持体1の表面に供
給され、このトナーが成層ブレード5により均一な薄膜
に整えられ、この状態でトナー担持体1が画像形成体3
と接触しながら回転することにより、薄層に形成された
トナーがトナー担持体1から画像形成体3の潜像に付着
して、該潜像が可視化するようになっている。なお、図
中6は転写部であり、ここで紙等の記録媒体にトナー画
像を転写するようになっており、8はクリーニング部で
あり、そのクリーニングブレード7により転写後に画像
形成体3表面に残存するトナーを除去するようになって
いる。
【0003】この場合、上記トナー担持体1は、上記画
像形成体3に密着した状態を保持しつつ回転しなければ
ならず、このため図2に示したように、金属等の良導電
性材料からなるシャフト10の外周にシリコーンゴム,
NBR,EPDM,ポリウレタンゴム等の弾性ゴムやフ
ォーム等に導電剤を配合して導電性を付与した導電性弾
性体からなる導電性弾性層11を形成した構造となって
いる。さらに、トナー4に対する帯電性や付着性の制御
のために、画像形成体3及び成層ブレード5の摩擦力制
御のために、あるいは、弾性体による画像形成体の汚染
防止などのため、樹脂などからなる表面層が導電性弾性
層11の表面に設けられている。また、紙やOHP紙な
どの紙葉類からなる画像形成体に、トナー担持体上に担
持させたトナーを孔状の制御電極を介して直線飛翔せし
めて、画像を形成する画像形成法も提案されている。さ
らに、特開昭58−116559号公報に開示されてい
るように、画像形成体に近接して非接触状態に配設され
たスリーブ状のトナー担持体の表面に、薄層に成層した
非磁性トナーを担持し、これを画像形成体上に飛翔させ
てトナーを画像形成体に供給して現像を行い、画像を形
成する方法も提案されている。
【0004】いずれの場合も、トナー担持体において
は、トナーに対する帯電性や付着性の制御のために、あ
るいは、画像形成体,成層ブレード,制御電極などの他
の部材との摩擦力低減などのために、樹脂などからなる
表面層が導電性弾性層の表面に設けられている。本発明
者らは、これまで、メラミン樹脂,フェノール樹脂,ア
ルキッド樹脂,フッ素樹脂,ポリアミド樹脂などの樹脂
を表面層に用いたトナー担持体を、摩擦や画像を改良し
うるトナー担持体として提案してきた。しかしながら、
最近に至って、プリンターなどが高速化されたり、微細
画像が要求されたり、あるいはカラー画像化されたりす
ることにより、トナー担持体から画像形成体に、より均
一でより薄層のトナー層を供給する要求が強くなり、従
来のトナー担持体では対応できない問題、すなわち、ト
ナー担持体をプリンターなどに組み込み、画像出しを行
う場合、(1)ハーフトーン画像において、用紙の進行
方向に対し垂直方向に濃淡むらのすじが入り、白地画像
においても、用紙の進行方向に対し垂直な方向のかぶり
が入る、(2)ハーフトーン、黒ベタ画像において、用
紙の進行方向に対し平行方向に濃淡むらを生じ、特に画
像両端部において濃度不足が生じる、などの問題が顕在
化してきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のトナー担持体が有する問題を解決し、ハーフトー
ンむら及び白地かぶりなどの発生のない高品質の画像を
与えるトナー担持体及びそれを装着した画像形成装置を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、下記の知見を
得た。即ち、前記(1)については、トナー担持体の表
面に、シャフトと平行なすじが極く僅かに観察され、そ
の部分の表面粗さは、他の部分より大きくなっており、
この部分で成層されたトナー担持体上のトナー層は厚く
なり、ハーフトーン画像において、用紙の進行方向に対
し垂直方向に濃淡むらのすじが現れる。そして、トナー
層が厚くなることにより、帯電の不充分なトナー及びト
ナー間の摩擦帯電により生じた逆帯電トナーの割合が増
加し、白地画像において、用紙の進行方向に対し平行な
方向のかぶりが現れる。また、前記(2)については、
トナー担持体のシャフト方向の端部が中央部より表面粗
さが小さくなっており、この部分で成層されたトナー担
持体上のトナー層は薄くなり、トナーの搬送量不足によ
り、ハーフトーン,黒ベタ画像において、用紙の進行方
向に対し平行方向に濃淡むらを生じ、特に画像両端部に
おいて、濃度不足が生じる。
【0007】これらの問題に対し、トナー担持体の表面
粗さを特定化することにより、むらのない良好なハーフ
トーン画像が得られるとともに、白地画像においてかぶ
りの発生を防止しうることを見出した。本発明は、かか
る知見に基づいて完成したものである。すなわち、本発
明は、表面にトナーを担持してその薄膜を形成し、この
状態で画像形成体に接触又は近接して、該画像形成体表
面に該トナーを供給することにより、画像形成体表面に
可視画像を形成させるトナー担持体において、外周に、
架橋性樹脂が表面に付与された導電性弾性層を有し、表
面粗さの平均値(X)が10μm以下でありかつ表面粗
さの標準偏差値(σ)/表面粗さの平均値(X)が0.1
6以下であることを特徴とするトナー担持体(本発明の
トナー担持体)を提供するものである。また本発明は、
トナー担持体が装着されてなり、かつトナー担持体の表
面にトナーを担持してその薄膜を形成し、このトナー担
持体を画像形成体に接触又は近接させて、該画像形成体
表面にトナーを供給することにより、画像形成体表面に
可視画像を形成させる画像形成装置において、該トナー
担持体として、上記本発明のトナー担持体を用いたこと
を特徴とする画像形成装置をも提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のトナー担持体は、通常、
図2で示すように、良導電性シャフト10の外周に導電
性弾性層11が形成された構造を有しており、そして、
この導電性弾性層11の表面に架橋性樹脂が付与されて
いる(図示せず)。上記導電性弾性層の材料としては、
適当なゴム弾性体に導電剤を添加して導電性を付与した
ものが用いられる。ここで、ゴム弾性体としては、特に
制限はなく、例えばニトリルゴム,エチレンプロピレン
ゴム,スチレンブタジエンゴム,ブタジエンゴム,イソ
プレンゴム,天然ゴム,シリコーンゴム,ウレタンゴ
ム,アクリルゴム,クロロプレンゴム,ブチルゴム,エ
ピクロルヒドリンゴムなどが挙げられ、これらは一種用
いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよいが、
これらの中で、特にニトリルゴム,ウレタンゴム,エピ
クロルヒドリンゴム及びエチレンプロピレンゴムが好ま
しい。
【0009】一方、これらのゴム弾性体に添加される導
電剤は、イオン導電剤と電子導電剤とがあり、前者のイ
オン導電剤の例としては、テトラエチルアンモニウム,
テトラブチルアンモニウム,ラウリルトリメチルアンモ
ニウムなどのドデシルトリメチルアンモニウム,ステア
リルトリメチルアンモニウムなどのオクタデシルトリメ
チルアンモニウム,ヘキサデシルトリメチルアンモニウ
ム,ベンジルトリメチルアンモニウム,変性脂肪族ジメ
チルエチルアンモニウムなどの過塩素酸塩,塩素酸塩,
塩酸塩,臭素酸塩,ヨウ素酸塩,ホウフッ化水素酸塩,
硫酸塩,アルキル硫酸塩,カルボン酸塩,スルホン酸塩
などのアンモニウム塩;リチウム,ナトリウム,カルシ
ウム,マグネシウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土
類金属の過塩素酸塩,塩素酸塩,塩酸塩,臭素酸塩,ヨ
ウ素酸塩,ホウフッ化水素酸塩,トリフルオロメチル硫
酸塩,スルホン酸塩などが挙げられる。また、電子導電
剤の例としては、ケッチェンブラック,アセチレンブラ
ックなどの導電性カーボンブラック;SAF,ISA
F,HAF,FEF,GPF,SRF,FT,MTなど
のゴム用カーボンブラック;酸化処理を施したインク用
カーボンブラック,熱分解カーボンブラック,グラファ
イト;酸化スズ,酸化チタン,酸化亜鉛などの導電性金
属酸化物;ニッケル,銅などの金属などの粉末が挙げら
れる。
【0010】これらの導電剤は一種用いてもよく、二種
以上を組み合わせて用いてもよい。また、その添加量は
特に制限はなく、各種状況に応じて適宜選定すればよい
が、一般的には、イオン導電剤の場合、前記ゴム弾性体
100重量部に対して、0.01〜5重量部、好ましくは
0.05〜2重量部の範囲で選ばれ、電子導電剤の場合、
1〜50重量部、好ましくは5〜40重量部の範囲で選
ばれる。これにより、導電性弾性層の抵抗値を、103
〜1010Ω・cm、特に104〜108 Ω・cmの範囲
に調整するのが好ましい。なお、この導電性弾性層に
は、上記導電剤以外に必要に応じ、従来公知の充填剤,
架橋剤など、その他のゴム用添加剤を適宜添加すること
ができる。この導電性弾性層の硬度は、JIS Aで6
0°以下、特に25〜55°の範囲が好ましい。この硬
度が60°を超えるとトナー担持体が硬くなり、感光体
などとの接触面積が小さくなって、良好な画像形成が行
えなくなるおそれがある上、トナーに損傷を与えて画像
形成体や成層ブレードへのトナー固着などが発生して、
画像不良が生じる原因となる。逆にあまり低硬度になる
と、画像形成体や成層ブレードとの摩擦が大きくなり、
ジッターなどの画像不良が発生するおそれがある。
【0011】該導電性弾性層は、画像形成体や成層ブレ
ードなどと当接して使用されることから、圧縮永久歪み
が小さいことが好ましく、具体的には20%以下、特に
10%以下が有利である。ウレタンゴムは、この圧縮永
久歪みを小さく設計できるので、特に好ましい。また、
この導電性弾性層の表面粗さは、JIS 10点平均粗
さで、15μmRz以下、特に3〜10μmRzとする
のが好ましい。この平均粗さが15μmRzを超えると
トナー担持体の表面層を厚く形成する必要があり、その
結果、トナー担持体表面が硬くなり、トナーに損傷を与
えて画像形成体や成層ブレードへのトナー固着などが発
生して、画像不良となるので好ましくない。また、平均
粗さが小さすぎると表面に架橋性樹脂を付与した場合、
トナー担持体の表面のRzが小さくなりすぎ、トナー担
持量が少なくなり画像濃度が低下するおそれが生じる。
本発明のトナー担持体においては、トナーに対する帯電
性や付着性の制御のために、画像形成体や成層ブレード
などとの摩擦力低減のために、あるいは、弾性体による
画像形成体の汚染防止などのために、上記導電性弾性層
の表面に架橋性樹脂が付与される。
【0012】この架橋性樹脂は、溶剤(アセトン等の良
溶媒)に対する不溶部が70重量%以上のものが好まし
く、この不溶部が70重量%未満では、長期間の放置に
より、画像形成体や成層ブレードなど、トナー担持体と
接触している部材の圧接痕ができ、その結果、画像に黒
横線などの不具合が生じるおそれがある。特に、溶剤不
溶部が80重量%以上のものが好適である。本発明にお
ける架橋性樹脂とは、熱,触媒,空気(酸素),湿気
(水),電子線などにより自己架橋する樹脂あるいは架
橋剤や他の架橋性樹脂との反応により架橋する樹脂をい
う。このような架橋性樹脂の例としては、水酸基,カル
ボキシル基,酸無水物基,アミノ基,イミノ基,イソシ
アネート基,メチロール基,アルコキシメチル基,アル
デヒド基,メルカプト基,エポキシ基,不飽和基等の反
応基を持つフッ素樹脂,ポリアミド樹脂,アクリルウレ
タン樹脂,アルキッド樹脂,フェノール樹脂,メラミン
樹脂,シリコーン樹脂,ウレタン樹脂,ポリエステル樹
脂,ポリビニルアセタール樹脂,エポキシ樹脂,ポリエ
ーテル樹脂,アミノ樹脂,アクリル樹脂,尿素樹脂等及
びこれらの混合物を挙げることができる。これらの中
で、フッ素樹脂,ポリアミド樹脂,アクリルウレタン樹
脂,アルキッド樹脂,フェノール樹脂,メラミン樹脂,
シリコーン樹脂,ウレタン樹脂,ポリエステル樹脂,ポ
リビニルアセタール樹脂,エポキシ樹脂,及びそれらの
混合物が好ましく、特にアルキッド樹脂,フェノール樹
脂,メラミン樹脂及びそれらの混合物が、トナーの帯電
能、トナーに対する非汚染性、他の部材との摩擦力低
減、画像形成体に対する非汚染性などの点から好適であ
る。
【0013】上記触媒としては、例えば過酸化物やアゾ
化合物などのラジカル触媒,酸触媒,塩基性触媒などが
挙げられる。また、架橋剤は水酸基,カルボキシル基,
酸無水物基,アミノ基,イミノ基,イソシアネート基,
メチロール基,アルコキシメチル基,アルデヒド基,メ
ルカプト基,エポキシ基,不飽和基等の反応基を1分子
中に2個以上もつ分子量1000以下の化合物、好まし
くは分子量500以下の化合物であり、例えば、ポリオ
ール化合物,ポリイソシアナート化合物,ポリアルデヒ
ド化合物,ポリアミン化合物,ポリエポキシ化合物等が
挙げられる。この架橋性樹脂には、さらなるトナーへの
帯電能の向上、他の部材との摩擦力低減、導電性付与な
どの目的で、所望により、荷電制御剤,滑材,導電剤,
その他の樹脂など、種々の添加剤を含有させることがで
きる。本発明のトナー担持体においては、このような架
橋性樹脂が付与された表面層の抵抗を、導電性弾性層の
抵抗より高くすることが、トナー担持体の抵抗を調整す
る上で好ましく、この表面層の好ましい抵抗値は109
〜1016Ω・cmの範囲であり、特に1010〜1013Ω
・cmの範囲が好ましい。また、トナー担持体の抵抗と
しては106 〜1012Ωが好ましく、特に107 〜10
10Ωが好適である。
【0014】本発明のトナー担持体においては、表面粗
さの平均値(X)は10μm以下であり、かつ表面粗さ
の標準偏差(σ)/表面粗さの平均値(X)(σ/X)
は0.16以下である。なお、この表面粗さは、表面粗さ
計「サーフコム590A」(東京精密社製)を用いて、
円周方向に測定長さ2.4mm、測定速さ0.3mm/秒、
カットオフ波長0.8mmでローラのシャフト方向及び円
周方向で偏りがないように300箇所以上測定して求め
た値である。表面粗さの平均値(X)が10μmを超え
ると、トナー帯電量が小さくなったり、逆帯電トナーが
生じ、その結果、画像かぶりが生じやすくなる。逆に表
面粗さの平均値(X)が小さすぎると、トナー担持量が
少なくなり、画像濃度が低下する。したがって、好まし
い表面粗さの平均値(X)は0.3〜8μmの範囲であ
る。また、上記σ/Xの値が0.16を超えると、濃度む
らのない高品質の画像が得られず、本発明の目的が達せ
られない。本発明のトナー担持体における表面層の形成
方法については特に制限はないが、通常は、架橋性樹
脂,架橋剤及び各種添加剤を溶解又は分散させてなる塗
工液をディピング法,ロールコーター法,ドクターブレ
ード法,スプレー法などにより、導電性弾性層上に塗布
したのち、常温あるいは50〜170℃程度の温度で乾
燥し、架橋硬化させて形成する。
【0015】この表面層の厚さは、1〜50μm、特に
2〜30μmの範囲が好ましい。この表面層の厚さが薄
すぎると局所的な放電が起こり、画像に白横線が発生し
やすくなる。また、厚すぎるとトナー担持体が硬くな
り、トナーに損傷を与えて画像形成体や成層ブレードへ
のトナー固着などが発生して画像不良の原因となる。前
記塗工液の調製に用いられる溶媒としては、例えばメタ
ノール,エタノール,イソプロパノール,ブタノール等
のアルコール系溶媒、アセトン,メチルエチルケトン,
シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、トルエン,キシレ
ン等の芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン等の脂肪酸炭化
水素系溶媒、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素系溶
媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、イソプロピルエー
テル,テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチ
ルホルムアミド等のアミド系溶媒、クロロホルム,シク
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒等、及びこれ
らの混合溶媒などが挙げられる。
【0016】本発明のトナー担持体は、画像形成装置に
組み込まれ、表面にトナーを担持して該トナーの薄層を
形成し、この状態で画像形成体に接触又は近接して、該
画像形成体表面にトナーを供給することにより、画像形
成体表面に可視画像を形成するものであり、この場合本
発明のトナー担持体が用いられる画像形成装置として
は、特に制限はなく、例えば(1)トナーを担持したト
ナー担持体を静電潜像を保持した画像形成体(感光体)
に接触させて、トナーを該画像形成体の潜像に付着させ
ることにより画像形成を行う加圧現像方式の装置、
(2)トナー担持体に担持させたトナーを制御電極に形
成した小孔を通して直接紙葉類からなる画像形成体に飛
翔せしめて、画像を形成する方式の装置、(3)画像形
成体(感光体)に近接して非接触状態に配設されたトナ
ー担持体の表面に、薄膜に成層したトナーを担持し、こ
れを感光体上に飛翔させて現像を行い、画像を形成する
方式の装置、などいずれの方式の画像形成装置であって
もよい。本発明の画像形成装置の一例として、具体的に
は前述の図1に示す加圧現像方式の装置と同様の装置を
例示することができる。なお、この装置については、す
でに説明しているので、ここではその説明を省略する。
また、本発明のトナー担持体に担持させるトナーとして
は、非磁性の一成分現像剤が好適に用いられるが、磁性
タイプの一成分現像剤を用いることもでき、例えば磁性
一成分現像剤を用いて白黒画像印字を行う場合にも、本
発明のトナー担持体及び画像形成装置を好適に用いるこ
とができる。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳しく
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、各例で得られたローラにつ
いて、下記の要領で画像試験を行い、画像を評価した。 <画像評価>被試験ローラを現像ローラとして現像ユニ
ットに組み込み、現像バイアス−400V、ブレードバ
イアス600Vとし、平均粒径7μmの非磁性一成分ト
ナーを用い、線速60mm/秒の周速で回転させながら
反転現像で画像出しを行い、白地画像におけるかぶりの
発生の有無、ハーフトーン,黒ベタ画像における画像の
濃淡むらの有無について評価した。 実施例1 分子量2500のポリイソプレンポリオール(OH価4
7.1)100重量部にアセチレンブラック2.85重量部
を配合し、混合機を用いて混合してポリオール組成物を
調製した。このポリオール組成物を減圧下に攪拌して脱
泡した後、クルードMDI(粗メタキシリレンジイソシ
アネート)(NCO重量%:31.7)を13.33重量部
加えて2分間攪拌し、ジブチルチンジラウレート0.00
1重量部を加え、3分間攪拌した。次に、これを、金属
シャフトを配置し予め90℃に加熱した金型に注型し、
90℃で12時間硬化させて金属シャフトの外周に導電
性弾性層を形成してローラを得た。得られたローラの表
面を研磨して最適成層ブレード押圧が得られる外径を常
温/常湿環境(温度22℃、湿度50%RH)にて20.
00mmにし、表面をJIS10点平均粗さ8μmRz
程度に調整した。
【0018】次に、トルエン中にオイルフリーアルキッ
ド樹脂及びメラミン樹脂をそれぞれ10重量%溶解し、
更に樹脂成分100重量部に対して10重量部のカーボ
ンブラックを添加し分散させてなる塗工液中に、上記ロ
ーラを浸漬し引き上げ、これを100℃にて5時間加熱
し、架橋硬化した表面層をもつローラを作製した。この
ローラにおける表面層の平均厚みを断面の顕微鏡観察で
測定したところ、2μmであった。また、このローラの
表面粗さの平均値(X)は8.39μmで、標準偏差
(σ)は0.895であった。なお、表面粗さは、表面粗
さ計「サーフコム590A」(東京精密社製)を用い
て、円周方向に測定長さ2.4mm、測定速さ0.3mm/
秒、カットオフ波長0.8mmでローラのシャフト方向及
び円周方向で偏りがないように300箇所以上測定した
(以下の例においても同様)。これらの結果を、画像評
価結果とともに第1表に示す。また、ローラの表面粗さ
分布を、図3(a)にヒストグラムで示す。
【0019】実施例2 実施例1と同様にしてローラを作製したが、研磨条件を
調整して、表面粗さの平均値(X)7.89μm、標準偏
差(σ)0.996のローラとした。これらの結果を、画
像評価結果とともに第1表に示す。また、ローラの表面
粗さ分布を、図3(b)にヒストグラムで示す。 比較例1 実施例1と同様にしてローラを作製したが、研磨条件を
調整して、表面粗さの平均値(X)8.20μm、標準偏
差(σ)1.492のローラとした。これらの結果を、画
像評価結果とともに第1表に示す。また、ローラの表面
粗さ分布を、図3(c)にヒストグラムで示す。 比較例2 実施例1と同様にしてローラを作製したが、研磨条件を
調整して、表面粗さの平均値(X)7.73μm、標準偏
差(σ)1.259のローラとした。これらの結果を、画
像評価結果とともに第1表に示す。また、ローラの表面
粗さ分布を、図3(d)にヒストグラムで示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明のトナー担持体及びそれを装着し
た画像形成装置によれば、むらのないハーフトーン画像
及び黒ベタ画像が得られるとともに、白地かぶりの発生
のない高品質の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の一例を示す概略断面
図である。
【図2】 本発明のトナー担持体の一例を示す概略断面
図である。
【図3】 実施例及び比較例で作製したローラの表面粗
さ分布を示すヒストグラムである。
【符号の説明】
1:トナー担持体 2:トナー塗布用ローラ 3:画像形成体 4:トナー 5:成層ブレード 6:転写部 7:クリーニングブレード 8:クリーニング部 9:シャフト 10:導電性弾性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川越 隆博 埼玉県所沢市青葉台1302−57

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナーを担持してその薄膜を形成
    し、この状態で画像形成体に接触又は近接して、該画像
    形成体表面に該トナーを供給することにより、画像形成
    体表面に可視画像を形成させるトナー担持体において、
    外周に、架橋性樹脂が表面に付与された導電性弾性層を
    有し、表面粗さの平均値(X)が10μm以下であり、
    かつ表面粗さの標準偏差(σ)/表面粗さの平均値
    (X)が0.16以下であることを特徴とするトナー担持
    体。
  2. 【請求項2】 架橋性樹脂が、フッ素樹脂,ポリアミド
    樹脂,アクリルウレタン樹脂,アルキッド樹脂,フェノ
    ール樹脂,メラミン樹脂,シリコーン樹脂,ウレタン樹
    脂,ポリエステル樹脂,ポリビニルアセタール樹脂及び
    エポキシ樹脂の中から選ばれた少なくとも一種である請
    求項1記載のトナー担持体。
  3. 【請求項3】 架橋性樹脂の平均層厚が、1〜50μm
    である請求項1又は2記載のトナー担持体。
  4. 【請求項4】 導電性弾性層を構成するゴム弾性体が、
    ニトリルゴム,ウレタンゴム,エピクロルヒドリンゴム
    及びエチレンプロピレンゴムの中から選ばれた少なくと
    も一種である請求項1〜3のいずれかに記載のトナー担
    持体。
  5. 【請求項5】 トナー担持体が装着されてなり、かつト
    ナー担持体の表面にトナーを担持してその薄膜を形成
    し、このトナー担持体を画像形成体に接触又は近接させ
    て、該画像形成体表面にトナーを供給することにより、
    画像形成体表面に可視画像を形成させる画像形成装置に
    おいて、上記トナー担持体として、請求項1〜4のいず
    れかに記載のトナー担持体を用いたことを特徴とする画
    像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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