JP2000147895A - トナー担持ローラ及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

トナー担持ローラ及びそれを用いた画像形成装置

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JP2000147895A
JP2000147895A JP32698698A JP32698698A JP2000147895A JP 2000147895 A JP2000147895 A JP 2000147895A JP 32698698 A JP32698698 A JP 32698698A JP 32698698 A JP32698698 A JP 32698698A JP 2000147895 A JP2000147895 A JP 2000147895A
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Yoshio Takizawa
喜夫 滝沢
Shu Inoue
周 井上
Ryuta Tanaka
隆太 田中
Hiroshi Harashima
原島  寛
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像むらのない高品質の画像を与えるトナー
担持ローラ、及びそれを用いた画像形成装置を提供する
こと。 【解決手段】 ローラ周方向の10点平均粗さRzの最
大値をRz(max)とし、最小値をRz(min)と
した場合、式(I) Rz(max)/Rz(min)<2.0 ・・・
(I) の関係を満たすトナー担持ローラ、及びこのトナー担持
ローラを装着し、かつ該ローラ周速と画像形成体周速と
の比が1.0〜2.0の範囲に設定された画像形成装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー担持ローラ
及び画像形成装置に関し、さらに詳しくは、複写機やプ
リンターなどの画像形成装置において、静電潜像を保持
した画像形成体にトナーを供給して、該画像形成体表面
に可視像を形成させるためのものであって、画像むらの
ない高品質の画像を与えるトナー担持ローラ、及びそれ
を装着した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やプリンターなどの電子写
真方式の画像形成装置などにおいて、静電潜像を保持し
た感光体などの画像形成体に一成分トナーを供給し、該
トナーを潜像に付着させて可視化する画像形成方法とし
て、加圧現像法が知られている(米国特許第31520
12号明細書、同第3731146号明細書)。この加
圧現像法は、トナーを担持したトナー担持ローラを、静
電潜像を保持した画像形成体(感光体)に接触させて、
トナーを該画像形成体の潜像に付着させることにより画
像形成を行うもので、このため上記トナー担持ローラを
導電性と弾性を有する導電性弾性体で形成する必要があ
る。
【0003】すなわち、この加圧現像法では、例えば図
1に示したように、トナーを供給するためのトナー塗布
用ローラ2と静電潜像を保持した画像形成体(感光体)
3との間に、トナー担持ローラ(現像ローラ)1が配設
され、これらトナー担持ローラ1、画像形成体3及びト
ナー塗布用ローラ2がそれぞれ図中矢印方向に回転する
ことにより、トナー4がトナー塗布用ローラ2によりト
ナー担持ローラ1の表面に供給され、このトナーが成層
ブレード5により均一な薄膜に整えられ、この状態でト
ナー担持ローラ1が画像形成体3と接触しながら回転す
ることにより、薄層に形成されたトナーがトナー担持ロ
ーラ1から画像形成体3の潜像に付着して、該潜像が可
視化するようになっている。なお、図中6は転写部であ
り、ここで紙等の記録媒体にトナー画像を転写するよう
になっており、8はクリーニング部であり、そのクリー
ニングブレード7により転写後に画像形成体3表面に残
存するトナーを除去するようになっている。この場合、
上記トナー担持ローラ1は、上記画像形成体3に密着し
た状態を保持しつつ回転しなければならず、このため図
2に示したように、金属等の良導電性材料からなるシャ
フト10の外周にシリコーンゴム,NBR,EPDM,
ポリウレタンゴム等の弾性ゴムやフォーム等に導電剤を
配合して導電性を付与した導電性弾性体からなる導電性
弾性層11を形成した構造となっている。さらに、トナ
ー4に対する帯電性や付着性の制御のために、画像形成
体3及び成層ブレード5の摩擦力制御のために、あるい
は、弾性体による画像形成体の汚染防止などのため、樹
脂などからなる表面層が導電性弾性層11の表面に設け
られている。
【0004】また、特開昭58−116559号公報に
開示されているように、画像形成体に近接して非接触状
態に配設されたスリーブ状のトナー担持ローラの表面
に、薄層に成層した非磁性トナーを担持し、これを画像
形成体上に飛翔させてトナーを画像形成体に供給して現
像を行い、画像を形成する方法も提案されている。さら
に、上記画像形成体がドラム状ではなく、ベルト状であ
る場合や、紙やOHP用紙などの紙葉類からなる画像形
成体に、トナー担持ローラ上に担持させたトナーを孔状
の制御電極を介して直線飛翔せしめて、画像を形成する
画像形成法も提案されている。しかしながら、最近に至
って、プリンターなどが高速化されたり、微細画像が要
求されたり、あるいはカラー画像化されたりすることに
より、画像濃度の均一化に対する要求が強くなってき
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、複写機やプリンターなどの画像形成装置にお
いて、静電潜像を保持した画像形成体にトナーを供給し
て、該画像形成体表面に可視像を形成させるためのもの
であって、画像むらのない高品質の画像を与えるトナー
担持ローラ、及びそれを用いた画像形成装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために、鋭意研究を重ね、まず、以下に示す
ことに着目した。すなわち、画像濃度の不均一化に影響
する因子としてトナー担持ローラ上のトナー層厚の不均
一が考えられ、そしてこのトナー層厚の不均一はトナー
担持ローラ表面の粗さが最も影響し、特にトナー担持ロ
ーラ表面を研磨処理する際、表面粗さの周方向のばらつ
きが発生しやすく、これがトナー層厚の不均化をもたら
す大きな原因となる。また、このトナー層厚の不均一が
画像に現れるか否かは、現像のプロセスによっても異な
り、特に一成分トナーを用いた現像では、トナー担持ロ
ーラと画像形成体の周速比が小さくなるほど現れやすく
なる。
【0007】本発明者らは、この着目に基づき、さらに
研究を進めた結果、該トナー担持ローラの周速と画像形
成体の周速との比が1.0〜2.0の場合に、ローラ周方向
の10点平均粗さRzの最大値と最小値との比が、ある
値より小さいトナー担持ローラを用いることにより、画
像むらのない高品質な画像が得られることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、(1)表面にトナーの薄膜を形成
し、画像形成体に接触又は近接して、該画像形成体表面
にトナーを供給することにより、可視画像を形成させる
トナー担持ローラにおいて、ローラ周方向の10点平均
粗さRzの最大値をRz(max)、最小値をRz(m
in)とした場合、式(I) Rz(max)/Rz(min)<2.0 ・・・(I) の関係を満たすことを特徴とするトナー担持ローラ、及
び(2)トナー担持ローラが装着されてなり、かつトナ
ー担持ローラの表面にトナーの薄膜を形成し、画像形成
体に接触又は近接して、該画像形成体表面にトナーを供
給することにより、可視画像を形成させる画像形成装置
において、上記トナー担持ローラとして、前記(1)の
トナー担持ローラを用い、かつ該ローラ周速と画像形成
体周速との比が1.0〜2.0の範囲にあるとを特徴とする
画像形成装置を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のトナー担持ローラは、一
般に図2で示すように、良導電性シャフト10の外周に
導電性弾性層11が形成された構造を有しており、そし
て、この導電性弾性層11の表面には、必要に応じて少
なくとも一層の架橋性樹脂層が設けられている(図示せ
ず)。このような構成の本発明のトナー担持ローラにお
いては、ローラ周方向の10点平均粗さRzの最大値を
Rz(max)、最小値をRz(min)とした場合、
式(I) Rz(max)/Rz(min)<2.0 ・・・(I) の関係を満たすことが必要である。Rz(max)/R
z(min)の値が2.0以上の場合では、画像むらのな
い高品質の画像が得られにくく、本発明の目的が達せら
れない。
【0009】上記導電性弾性層の材料としては、適当な
ゴム弾性体に導電剤を添加して導電性を付与したものが
用いられる。ここで、ゴム弾性体としては、特に制限は
なく、例えばニトリルゴム,エチレンプロピレンゴム,
スチレンブタジエンゴム,ブタジエンゴム,イソプレン
ゴム,天然ゴム,シリコーンゴム,ウレタンゴム,アク
リルゴム,クロロプレンゴム,ブチルゴム,エピクロル
ヒドリンゴムなどが挙げられ、これらは一種用いてもよ
く、二種以上を組み合わせて用いてもよいが、これらの
中で、特にニトリルゴム,ウレタンゴム,エピクロルヒ
ドリンゴム,シリコーンゴム及びエチレンプロピレンゴ
ムが好ましい。また、これらはエラストマー体又はフォ
ーム体として使用される。
【0010】一方、これらのゴム弾性体に添加される導
電剤は、イオン導電剤と電子導電剤とがあり、前者のイ
オン導電剤の例としては、テトラエチルアンモニウム,
テトラブチルアンモニウム,ラウリルトリメチルアンモ
ニウムなどのドデシルトリメチルアンモニウム,ステア
リルトリメチルアンモニウムなどのオクタデシルトリメ
チルアンモニウム,ヘキサデシルトリメチルアンモニウ
ム,ベンジルトリメチルアンモニウム,変性脂肪族ジメ
チルエチルアンモニウムなどの過塩素酸塩,塩素酸塩,
塩酸塩,臭素酸塩,ヨウ素酸塩,ホウフッ化水素酸塩,
硫酸塩,アルキル硫酸塩,カルボン酸塩,スルホン酸塩
などのアンモニウム塩;リチウム,ナトリウム,カルシ
ウム,マグネシウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土
類金属の過塩素酸塩,塩素酸塩,塩酸塩,臭素酸塩,ヨ
ウ素酸塩,ホウフッ化水素酸塩,トリフルオロメチル硫
酸塩,スルホン酸塩などが挙げられる。また、電子導電
剤の例としては、ケッチェンブラック,アセチレンブラ
ックなどの導電性カーボンブラック;SAF,ISA
F,HAF,FEF,GPF,SRF,FT,MTなど
のゴム用カーボンブラック;酸化処理を施したインク用
カーボンブラック,熱分解カーボンブラック,グラファ
イト;酸化スズ,酸化チタン,酸化亜鉛などの導電性金
属酸化物;ニッケル,銅などの金属などの粉末が挙げら
れる。
【0011】これらの導電剤は一種用いてもよく、二種
以上を組み合わせて用いてもよい。また、その添加量は
特に制限はなく、各種状況に応じて適宜選定すればよい
が、一般的には、イオン導電剤の場合、前記ゴム弾性体
100重量部に対して、0.01〜5重量部、好ましくは
0.05〜2重量部の範囲で選ばれ、電子導電剤の場合、
1〜50重量部、好ましくは5〜40重量部の範囲で選
ばれる。これにより、導電性弾性層の抵抗値を、103
〜1010Ω・cm、特に104〜108 Ω・cmの範囲
に調整するのが好ましい。なお、この導電性弾性層に
は、上記導電剤以外に必要に応じ、従来公知の充填剤,
架橋剤など、その他のゴム用添加剤を適宜添加すること
ができる。この導電性弾性層の硬度は、JIS Aで6
0°以下、特に25〜55°の範囲が好ましい。この硬
度が60°を超えるとトナー担持ローラが硬くなり、感
光体などとの接触面積が小さくなって、良好な画像形成
が行えなくなるおそれがある上、トナーに損傷を与えて
画像形成体や成層ブレードへのトナー固着などが発生し
て、画像不良が生じる原因となる。逆にあまり低硬度に
なると、画像形成体や成層ブレードとの摩擦が大きくな
り、ジッターなどの画像不良が発生するおそれがある。
【0012】該導電性弾性層は、画像形成体や成層ブレ
ードなどと当接して使用されることから、圧縮永久歪み
が小さいことが好ましく、具体的には20%以下、特に
10%以下が有利である。ウレタンゴムは、この圧縮永
久歪みを小さく設計できるので、特に好ましい。また、
この導電性弾性層の表面粗さは、JIS 10点平均粗
さで、15μmRz以下、特に3〜10μmRzとする
のが好ましい。この平均粗さが15μmRzを超えると
トナー担持ローラの表面層を厚く形成する必要があり、
その結果、トナー担持ローラ表面が硬くなり、トナーに
損傷を与えて画像形成体や成層ブレードへのトナー固着
などが発生して、画像不良となるので好ましくない。ま
た、平均粗さが小さすぎると表面に架橋性樹脂層を設け
た場合、トナー担持ローラの表面のRzが小さくなりす
ぎ、トナー担持量が少なくなり画像濃度が低下するおそ
れが生じる。本発明のトナー担持ローラにおいては、ト
ナーに対する帯電性や付着性の制御のために、画像形成
体や成層ブレードなどとの摩擦力低減のために、あるい
は、弾性体による画像形成体の汚染防止などのために、
通常は上記導電性弾性層の表面に少なくとも一層の架橋
性樹脂層が設けられる。
【0013】この架橋性樹脂層を構成する架橋性樹脂
は、溶剤(アセトン等の良溶媒)に対する不溶部が70
重量%以上のものが好ましく、この不溶部が70重量%
未満では、長期間の放置により、画像形成体や成層ブレ
ードなど、トナー担持ローラと接触している部材の圧接
痕ができ、その結果、画像に黒横線などの不具合が生じ
るおそれがある。特に、溶剤不溶部が80重量%以上の
ものが好適である。本発明における架橋性樹脂とは、
熱,触媒,空気(酸素),湿気(水),電子線などによ
り自己架橋する樹脂あるいは架橋剤や他の架橋性樹脂と
の反応により架橋する樹脂をいう。
【0014】このような架橋性樹脂の例としては、水酸
基,カルボキシル基,酸無水物基,アミノ基,イミノ
基,イソシアネート基,メチロール基,アルコキシメチ
ル基,アルデヒド基,メルカプト基,エポキシ基,不飽
和基等の反応基を持つフッ素樹脂,ポリアミド樹脂,ア
クリルウレタン樹脂,アルキッド樹脂,フェノール樹
脂,メラミン樹脂,シリコーン樹脂,ウレタン樹脂,ポ
リエステル樹脂,ポリビニルブチラール樹脂,エポキシ
樹脂,ポリエーテル樹脂,アミノ樹脂,アクリル樹脂,
尿素樹脂等及びこれらの混合物を挙げることができる。
これらの中で、フッ素樹脂,ポリアミド樹脂,アクリル
ウレタン樹脂,アルキッド樹脂,フェノール樹脂,メラ
ミン樹脂,シリコーン樹脂,エポキシ樹脂及びそれらの
混合物が好ましく、特にアルキッド樹脂,フェノール樹
脂,メラミン樹脂,エポキシ樹脂及びそれらの混合物
が、トナーの帯電能、トナーに対する非汚染性、他の部
材との摩擦力低減、画像形成体に対する非汚染性などの
点から好適である。
【0015】上記触媒としては、例えば過酸化物やアゾ
化合物などのラジカル触媒,酸触媒,塩基性触媒などが
挙げられる。また、架橋剤は水酸基,カルボキシル基,
酸無水物基,アミノ基,イミノ基,イソシアネート基,
メチロール基,アルコキシメチル基,アルデヒド基,メ
ルカプト基,エポキシ基,不飽和基等の反応基を1分子
中に2個以上もつ分子量1000以下の化合物、好まし
くは分子量500以下の化合物であり、例えば、ポリオ
ール化合物,ポリイソシアナート化合物,ポリアルデヒ
ド化合物,ポリアミン化合物,ポリエポキシ化合物等が
挙げられる。この架橋性樹脂には、さらなるトナーへの
帯電能の向上、他の部材との摩擦力低減、導電性付与な
どの目的で、所望により、荷電制御剤,滑材,導電剤,
その他の樹脂など、種々の添加剤を含有させることがで
きる。本発明のトナー担持ローラにおいては、表面層の
好ましい抵抗値は105 〜1016Ω・cmの範囲であ
り、特に107 〜1013Ω・cmの範囲が好ましい。ま
た、トナー担持ローラの抵抗としては103 〜1010Ω
が好ましく、特に104〜108 Ωが好適である。
【0016】また、表面層を形成したトナー担持ローラ
の表面粗さは、JIS10点平均粗さで10μmRz以
下が好ましく、特に1〜8μmRzの範囲が好ましい。
この平均粗さが10μmRzを超えるとトナーの帯電量
が小さくなったり、逆帯電トナーが生じて画像カブリを
生じたりするので好ましくない。また、Rzが小さすぎ
るとトナー担持量が少なくなり、画像濃度が低下するの
でやはり好ましくない。本発明のトナー担持ローラにお
ける表面層の形成方法については特に制限はないが、通
常は、架橋性樹脂,架橋剤及び各種添加剤を溶解又は分
散させてなる塗工液をディピング法,ロールコーター
法,ドクターブレード法,スプレー法などにより、導電
性弾性層上に塗布したのち、常温あるいは50〜170
℃程度の温度で乾燥し、架橋硬化させて形成する。
【0017】この表面層の厚さは、1〜50μm、特に
2〜30μmの範囲が好ましい。この表面層の厚さが薄
すぎると、実機の繰り返し使用による表面の摩耗によ
り、表面層の所望の特性が得られなくなる。また、厚す
ぎるとトナー担持ローラが硬くなり、トナーに損傷を与
えて画像形成体や成層ブレードへのトナー固着などが発
生して画像不良の原因となる。前記塗工液の調製に用い
られる溶媒としては、例えばメタノール,エタノール,
イソプロパノール,ブタノール等のアルコール系溶媒、
アセトン,メチルエチルケトン,シクロヘキサノン等の
ケトン系溶媒、トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素
系溶媒、ヘキサン等の脂肪酸炭化水素系溶媒、シクロヘ
キサン等の脂環式炭化水素系溶媒、酢酸エチル等のエス
テル系溶媒、イソプロピルエーテル,テトラヒドロフラ
ン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド等のアミ
ド系溶媒、クロロホルム,シクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素系溶媒等、及びこれらの混合溶媒、そのほか
に水などが挙げられる。
【0018】次に、本発明の画像形成装置は、トナー担
持ローラ周速と画像形成体周速との比が1.0〜2.0の範
囲になるように設定されており、前記本発明のトナー担
持ローラが装着されてなり、かつ該トナー担持ローラの
表面にトナーの薄膜を形成し、画像形成体に接触又は近
接して、該画像形成体表面にトナーを供給することによ
り、可視画像を形成させる装置である。上記周速比に設
定された画像形成装置において、本発明のトナー担持ロ
ーラを使用した場合に有効に画像ムラが低減できること
となる。なお、特に好ましい周速比は1.5〜2.0の範囲
である。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳しく
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、得られたローラの性能は下
記の要領で測定した。 (1)ローラ抵抗 ローラを銅板に両端にそれぞれ500gの荷重をかけて
押しつけ、抵抗率計R8340A(アドバンテスト社
製)を用い、100Vの電圧を印加して測定した。 (2)10点平均粗さRz ローラに対して、表面粗さ計サーフコム570A型(東
京精密社製)を用い、ローラ周方向に沿って45度ずつ
回転して1周につき8点測定し、Rz(max)とRz
(min)を求めた。 (3)画像評価 画像出しを行った画像サンプル(黒ベタ、ハーフトー
ン)を目視観察することにより、ローラピッチの濃度む
らを評価した。
【0020】実施例1 下記成分を攪拌混合して90℃に加熱した金型に注入
し、12時間硬化させて金属製シャフトの外周に導電性
弾性体層を形成してポリウレタン成形体を得た。得られ
た成形体の表面を乾式研磨してローラ形状とし、その表
面の10点平均粗さRzを周方向に8点測定してRz
(max)およびRz(min)を測定した。導電性弾性層の成分 ・ポリイソプレンポリオール(分子量2500)(OH
価:47.1)100重量部 ・アセチレンブラック 2.85重量部 ・クルードMDI(NCO:31.7重量%) 13.33
重量部 ・ジブチルチンジラウレート 0.001重量部 次に、得られたローラを現像ローラとして図1に示した
現像ユニットに装着して、平均粒径7μmの非磁性一成
分トナーを用い、周速を60mm/secにて回転する
感光ドラムに周速110mm/secにて現像ローラを
接触回転させ反転現像にて画像出しを行った。ローラの
性能評価結果を第1表に示す。
【0021】実施例2 実施例1と同様に作製したローラを、トルエン中にオイ
ルフリーアルキッド樹脂及びメラミン樹脂をそれぞれ1
0重量%溶解し、更に樹脂成分100重量部に対して1
0重量部のカーボンブラックを添加し分散せしめた塗工
液中に浸漬し引き上げ、これを100℃にて5時間加熱
し、架橋硬化した表面層を持つ構造のローラを作製し
た。次に、この上記ローラを用い、実施例1と同様にし
て画像出しを行った。ローラの性能評価結果を第1表に
示す。 実施例3 実施例1において、現像ローラの周速を60mm/se
cとしたこと以外は同様にしてローラの性能評価を行っ
た。その結果を第1表に示す。 実施例4 実施例1において、現像ローラの周速を130mm/s
ecとしたこと以外は同様にしてローラの性能評価を行
った。その結果を第1表に示す。
【0022】比較例1 下記成分を攪拌混合し110℃に加熱した金型に注入
し、2時間硬化させて金属製シャフトの外周に導電性弾
性層を形成してポリウレタン成形体を得た。導電性弾性層の成分 ・ポリエーテルポリオール(分子量5000)(OH価:
33)100重量部 ・1,4−ブタンジオール 1.0重量部 ・シリコーン界面活性剤 1.5重量部 ・ニッケルアセチルアセトナート 0.5重量部 ・ジブチルチンジラウレート 0.01重量部 ・アセチレンブラック 2.0重量部 ・ウレタン変性MDI 17.5重量部 上記成形体を実施例1と同一条件の乾式研磨でローラ形
状とし、同様にて画像出しを行った。ローラの性能評価
結果を第1表に示す。
【0023】比較例2 比較例1と同様のローラを作製し、Rz測定後、現像ロ
ーラとして、実施例1と同様の現像ユニットに装着し、
現像ローラの周速を130mm/secとした以外は、
実施例1と同様にして画像出しを行った。ローラの性能
評価結果を第1表に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明の画像形成装置は、ローラ周方向
の10点平均粗さRzの最大値と最小値との比が、2.0
より小さいトナー担持ローラを用い、かつ該トナー担持
ローラ周速と画像形成体周速の比を1.0〜2.0の範囲に
設定することにより、画像むらのない高品質の画像を与
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 加圧現像方式による画像形成装置の一例を示
す概略断面図である。
【図2】 本発明のトナー担持ローラの一例を示す概略
断面図である。
【符号の説明】
1:トナー担持ローラ 2:トナー塗布用ローラ 3:画像形成体 4:トナー 5:成層ブレード 6:転写部 7:クリーニングブレード 8:クリーニング部 10:シャフト 11:導電性弾性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原島 寛 神奈川県横浜市旭区さちが丘43−1−206 Fターム(参考) 2H077 AD02 AD06 EA11 EA15 EA16 FA01 FA13 FA22 FA25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナーの薄膜を形成し、画像形成
    体に接触又は近接して、該画像形成体表面にトナーを供
    給することにより、可視画像を形成させるトナー担持ロ
    ーラにおいて、ローラ周方向の10点平均粗さRzの最
    大値をRz(max)、最小値をRz(min)とした
    場合、式(I) Rz(max)/Rz(min)<2.0 ・・・(I) の関係を満たすことを特徴とするトナー担持ローラ。
  2. 【請求項2】 良導電性シャフトの外周に導電性弾性層
    を有し、かつ該導電性弾性層を構成する弾性体が、ニト
    リルゴム,ウレタンゴム,エピクロルヒドリンゴム,シ
    リコーンゴム及びエチレンプロピレンゴムの中から選ば
    れた少なくとも一種である請求項1記載のトナー担持ロ
    ーラ。
  3. 【請求項3】 導電性弾性層表面に少なくとも一層の架
    橋性樹脂層を有し、かつ該層を構成する架橋性樹脂が、
    フッ素樹脂,ポリアミド樹脂,アクリルウレタン樹脂,
    アルキッド樹脂,フェノール樹脂,メラミン樹脂,エポ
    キシ樹脂及びシリコーン樹脂の中から選ばれた少なくと
    も一種である請求項2記載のトナー担持ローラ。
  4. 【請求項4】 トナー担持ローラが装着されてなり、か
    つトナー担持ローラ表面にトナーの薄膜を形成し、画像
    形成体に接触又は近接して、該画像形成体表面にトナー
    を供給することにより、可視画像を形成させる画像形成
    装置において、上記トナー担持ローラとして、請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載のトナー担持ローラを用
    い、かつ該ローラ周速と画像形成体周速との比が1.0〜
    2.0の範囲にあることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006259286A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Canon Inc 現像装置

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